本発明の一の実施態様は、ネットワークへの接続機能を有する端末装置であって、当該端末装置がネットワークに接続しているか否かを確認する接続確認手段と、ネットワークに接続されていないことが確認された場合に、当該端末装置が有する機能を無効化する無効化手段とを備えることを特徴とする。
この態様によると、端末装置がネットワークに接続されていないことが確認された場合に、当該端末装置が有する機能が無効化される。このため、利用者は、当該機能を利用できず、当該端末装置は、利用者に対して当該端末装置がネットワークに接続されていないことを強くアピールできる。当該端末装置の機能を利用者が利用するためには、当該端末装置をネットワークに接続しなければならず、この結果、利用者に対して、当該端末装置のネットワーク接続を強制できるという効果を奏する。
ここで、前記無効化手段は、ネットワークに接続されていないことが確認された場合に、当該端末装置に対する電力の供給を停止するよう制御してもよい。
この構成によると、端末装置がネットワークに接続されていないことが確認された場合に、当該端末装置に対する電力の供給が停止される。このため、利用者は、当該端末装置を利用できず、当該端末装置は、利用者に対して当該端末装置がネットワークに接続されていないことを強くアピールできる。当該端末装置を利用者が利用するためには、当該端末装置をネットワークに接続しなければならず、この結果、利用者に対して、当該端末装置のネットワーク接続を強制できるという効果を奏する。
ここで、前記端末装置は、さらに、利用者の操作指示を受け付ける受付手段を含み、前記操作指示が電源オンの操作を示す場合、当該端末装置に電力が供給された直後に、前記接続確認手段は、前記確認を行うとしてもよい。
この構成によると、電源オンの操作指示を受け付けた場合、端末装置がネットワークに接続されていないことが確認されたとき、当該端末装置が有する機能が無効化されるので、当該端末装置は、利用者に対して当該端末装置がネットワークに接続されていないことを強くアピールできる。
ここで、前記端末装置は、放送波受信装置であって、放送波を受信する受信手段と、放送波から番組を抽出する抽出手段と、抽出した番組を再生する再生手段とを含み、前記接続確認手段による確認の間、前記受信手段により、放送波を受信し、前記抽出手段により、放送波から番組を抽出し、前記再生手段により、抽出した番組を再生してもよい。
この構成によると、前記接続確認手段による確認の時間帯において、利用者は、放送波から抽出した番組を視聴することができる。
ここで、前記受信手段は、自然災害の状況を示す自然災害情報を含む放送波を受信し、前記抽出手段は、放送波から前記自然災害情報を抽出し、抽出された前記自然災害情報により示される状況が予め定められた条件を満たさない場合に、前記無効化手段は、抽出した前記自然災害情報を再生する前記再生手段を無効化してもよい。
この構成によると、取得した前記自然災害情報により示される状況の程度が閾値より低い場合に、前記無効化手段は、前記再生手段を無効化するので、自然災害情報を表示できないことによる弊害を少なくすることができる。
ここで、前記端末装置は、さらに、ネットワークに接続されていないことが確認された場合に、当該端末装置がネットワークに接続されていないことを表す特殊映像又は警告文を再生する再生手段を含み、前記無効化手段は、前記再生手段により前記特殊映像又は前記警告文が再生された後、前記機能を無効化してもよい。
この構成によると、ネットワークに接続されていないことが確認された場合に、ネットワークに接続されていないことを表す特殊映像又は警告文が再生されるので、利用者は、当該端末装置がネットワークに接続されていないことを知ることができる。
ここで、前記端末装置は、さらに、ネットワークに接続されていないことが確認された場合に、当該端末装置をネットワークに接続するための設定を行うか否かを利用者に問うメッセージを再生する再生手段と、利用者の操作指示を受け付ける受付手段とを含み、前記無効化手段は、受け付けた前記操作指示が、ネットワークに接続するための設定を行わないことを示す場合、前記機能を無効化してもよい。
この構成によると、ネットワークに接続されていないことが確認された場合に、当該端末装置をネットワークに接続するための設定を行うか否かを利用者に問うメッセージが再生され、利用者の操作指示を受け付けるので、利用者は、問いに対して応答することができる。
ここで、前記端末装置は、さらに、前記接続確認手段により過去になされた複数回のネットワークへの接続確認について、それぞれ、当該端末装置がネットワークに接続されていたか否かを示す接続情報を記憶している記憶手段を含み、全ての前記接続情報のうち、接続されていたことを示す接続情報の比率が予め定められた条件を満たさない場合に、前記無効化手段は、前記機能を無効化してもよい。
この構成によると、ネットワークに接続されていないことが確認された場合に、過去に接続されていたことを示す接続情報の比率が閾値未満である場合に、機能が無効化される。このため、利用者は、当該機能を利用できず、当該端末装置は、利用者に対して当該端末装置がネットワークに接続されていないことをアピールできる。
ここで、前記端末装置は、さらに、機能の無効化を免除するか否かを示す許可情報を取得する取得手段を含み、取得した前記許可情報が機能の無効化の免除を示さない場合、前記無効化手段は、前記機能を無効化してもよい。
この構成によると、前記許可情報が機能の無効化の免除を示さない場合、機能が無効化される。このため、利用者は、当該機能を利用できず、当該端末装置は、利用者に対して当該端末装置がネットワークに接続されていないことをアピールできる。
ここで、前記端末装置は、制御プログラムを記憶しているメモリ手段と前記制御プログラムを実行するプロセッサとを含むコンピュータシステムであり、前記端末装置は、さらに、許可情報を取得する取得手段と、メッセージを再生する再生手段と、利用者の操作指示を受け付ける受付手段とを含み、前記許可情報は、前記制御プログラムを更新するための更新プログラムを含み、当該更新プログラムによる前記制御プログラムの更新がされることを条件として、機能の無効化を免除することを示し、前記再生手段は、ネットワークに接続されていないことが確認された場合に、更新プログラムを用いて前記制御プログラムの更新を行うか否かを利用者に問う前記メッセージを再生し、取得した前記許可情報が機能の無効化の免除を示し、前記操作指示が前記制御プログラムの更新をしないことを示す場合、前記無効化手段は、前記機能を無効化してもよい。
この構成によると、前記許可情報が、制御プログラムの更新がされることを条件として、機能の無効化の免除を示すが、利用者の操作指示が制御プログラムを更新しないことを示す場合、機能が無効化される。このため、利用者は、当該機能を利用できず、当該端末装置は、利用者に対して当該端末装置がネットワークに接続されていないことをアピールできる。
本発明の別の実施態様は、ネットワークへの接続機能を有する端末装置において用いられる制御方法であって、当該端末装置がネットワークに接続しているか否かを確認する接続確認ステップと、ネットワークに接続されていないことが確認された場合に、当該端末装置が有する機能を無効化する無効化ステップとを含むことを特徴とする。
この方法を用いると、端末装置がネットワークに接続されていないことが確認された場合に、当該端末装置が有する機能が無効化される。このため、利用者は、当該機能を利用できず、当該端末装置は、利用者に対して当該端末装置がネットワークに接続されていないことを強くアピールできる。当該端末装置の機能を利用者が利用するためには、当該端末装置をネットワークに接続しなければならず、この結果、利用者に対して、当該端末装置のネットワーク接続を強制できるという効果を奏する。
本発明の別の実施態様は、ネットワークへの接続機能を有する端末装置において用いられる制御用のコンピュータプログラムを記録しているコンピュータ読み取り可能な記録媒体であって、コンピュータである前記端末装置に、当該端末装置がネットワークに接続しているか否かを確認する接続確認ステップと、ネットワークに接続されていないことが確認された場合に、当該端末装置が有する機能を無効化する無効化ステップとを実行させるためのコンピュータプログラムを記録していることを特徴とする。
このコンピュータプログラムをコンピュータである端末装置において実行することにより、端末装置がネットワークに接続されていないことが確認された場合に、当該端末装置が有する機能が無効化される。このため、利用者は、当該機能を利用できず、当該端末装置は、利用者に対して当該端末装置がネットワークに接続されていないことを強くアピールできる。当該端末装置の機能を利用者が利用するためには、当該端末装置をネットワークに接続しなければならず、この結果、利用者に対して、当該端末装置のネットワーク接続を強制できるという効果を奏する。
1.実施の形態1
本発明に係る実施の形態1としての端末装置100aについて説明する。
(1)ネットワークへの接続機能を有する端末装置100aは、図20に示すように、接続確認部109aと無効化部115aとから構成されている。
接続確認部109aは、端末装置100aがネットワークに接続しているか否かを確認する。
無効化部115aは、ネットワークに接続されていないことが確認された場合に、端末装置100aが有する機能を無効化する。
次に、端末装置100aの動作について、図21に示すフローチャートを用いて説明する。
接続確認部109aは、端末装置100aがネットワークに接続しているか否かを確認する(ステップS201)。
無効化部115aは、ネットワークに接続されていないことが確認された場合に(ステップS202で「YES」)、端末装置100aが有する機能を無効化する(ステップS203)。
(2)無効化部115aは、ネットワークに接続されていないことが確認された場合に、端末装置100aに対する電力の供給を停止するよう制御してもよい。
(3)端末装置100aは、さらに、利用者の操作指示を受け付ける受付部を含むとしてもよい。
前記操作指示が電源オンの操作を示す場合、端末装置100aに電力が供給された直後に、接続確認部109aは、前記確認を行う。
(4)端末装置100aは、放送波受信装置であるとしてもよい。端末装置100aは、放送波を受信する受信部と、放送波から番組を抽出する抽出部と、抽出した番組を再生する再生手段とを含む。
接続確認部109aによる確認の間、前記受信部により、放送波を受信し、前記抽出部により、放送波から番組を抽出し、前記再生部により、抽出した番組を再生する。
(5)前記受信部は、自然災害の状況を示す自然災害情報を含む放送波を受信してもよい。前記抽出部は、放送波から前記自然災害情報を抽出する。
抽出された前記自然災害情報により示される状況が予め定められた条件を満たさない場合に、無効化部115aは、抽出した前記自然災害情報を再生する前記再生部を無効化する。
(6)端末装置100aは、さらに、ネットワークに接続されていないことが確認された場合に、端末装置100aがネットワークに接続されていないことを表す特殊映像又は警告文を再生する再生部を含むとしてもよい。
無効化部115aは、前記再生部により前記特殊映像又は前記警告文が再生された後、前記機能を無効化する。
(7)端末装置100aは、さらに、ネットワークに接続されていないことが確認された場合に、端末装置100aをネットワークに接続するための設定を行うか否かを利用者に問うメッセージを再生する再生部と、利用者の操作指示を受け付ける受付部とを含むとしてもよい。
無効化部115aは、受け付けた前記操作指示が、ネットワークに接続するための設定を行わないことを示す場合、前記機能を無効化する。
(8)端末装置100aは、さらに、接続確認部109aにより過去になされた複数回のネットワークへの接続確認について、それぞれ、端末装置100aがネットワークに接続されていたか否かを示す接続情報を記憶している記憶手段を含むとしてもよい。
全ての前記接続情報のうち、接続されていたことを示す接続情報の比率が予め定められた条件を満たさない場合に、無効化部115aは、前記機能を無効化する。
(9)端末装置100aは、さらに、機能の無効化を免除するか否かを示す許可情報を取得する取得部を含むとしてもよい。
取得した前記許可情報が機能の無効化の免除を示さない場合、無効化部115aは、前記機能を無効化する。
(10)端末装置100aは、制御プログラムを記憶しているメモリ手段と前記制御プログラムを実行するプロセッサとを含むコンピュータシステムであるとしてもよい。
端末装置100aは、さらに、許可情報を取得する取得部と、メッセージを再生する再生部と、利用者の操作指示を受け付ける受付部とを含む。
前記許可情報は、前記制御プログラムを更新するための更新プログラムを含み、当該更新プログラムによる前記制御プログラムの更新がされることを条件として、機能の無効化を免除することを示す。
前記再生部は、ネットワークに接続されていないことが確認された場合に、更新プログラムを用いて前記制御プログラムの更新を行うか否かを利用者に問う前記メッセージを再生する。
取得した前記許可情報が機能の無効化の免除を示し、前記操作指示が前記制御プログラムの更新をしないことを示す場合、無効化部115aは、前記機能を無効化する。
2.実施の形態2
本発明に係る実施の形態2としてのコンテンツ送受信システム10について、図面を参照しながら説明する。
2.1 コンテンツ送受信システム10
コンテンツ送受信システム10は、図1に示すように、テレビ受像機100及びサーバ装置200から構成されている。テレビ受像機100とサーバ装置200とは、インターネットを代表とするネットワーク20を介して、接続されている。
サーバ装置200は、一例として映像及び音声から構成されるコンテンツをネットワーク20を介して、テレビ受像機100に送信する。また、サーバ装置200は、制御プログラムをネットワーク20を介して、テレビ受像機100に送信する。制御プログラムは、テレビ受像機100において用いられ、テレビ受像機100における動作を指示する命令から構成されるコンピュータプログラムである。サーバ装置200は、一例として、テレビ受像機100を製造するメーカーのサービスセンタに設置されている。
また、番組放送装置(図示していない)は、一例として、映像及び音声から構成されるコンテンツを放送波に乗せて放送する。
テレビ受像機100は、利用者の宅内に設置されている。テレビ受像機100は、サーバ装置200からネットワーク20を介して、コンテンツを受信することによりコンテンツを得る。また、放送波を受信し、放送波からコンテンツを抽出することによりコンテンツを得る。次に、テレビ受像機100は、得られたコンテンツを再生し、映像及び音声として出力する。
また、テレビ受像機100は、後述するように、マイクロプロセッサ及びメモリを含み、メモリには、制御プログラムが記憶されている。メモリに記憶されている制御プログラムに従って、マイクロプロセッサが動作することにより、テレビ受像機100は、その機能を達成する。
出荷時には備えていない機能を追加するために、テレビ受像機100は、サーバ装置200から新たな制御プログラムを受信し、受信した新たな制御プログラムをメモリに追加して書き込む。このように、出荷後に、機能を追加できるので、テレビ受像機100が出荷時に備えておくべき機能を最小限とすることができる。
また、メモリに記憶されている制御プログラムに不具合が発見された場合に、テレビ受像機100は、サーバ装置200から、不具合を解消するための制御プログラムを受信する。次に、受信した制御プログラムにより、メモリに記憶されている古い制御プログラムを置き換える。このため、ネットワーク20を介して、制御プログラムの変更ができ、テレビ受像機100の不具合を解消することができる。
このように、テレビ受像機100が、ネットワーク20を介して、サーバ装置200に接続されていれば、ネットワーク20を介して容易に機能の追加や更新を行うことができる。この結果、テレビ受像機100が、サーバ装置200に接続されていることを前提とすると、テレビ受像機100の製造方法やメンテナンスに関する対応方法が大きく変化する。
また、テレビ受像機100は、サーバ装置200に接続し、サーバ装置200に対してデータを提供できる。また、サーバ装置200は、テレビ受像機100に対してデータを提供できる。これにより、利用者における利便性を向上させることができる。
2.2 サーバ装置200
サーバ装置200は、図2に示すように、制御部201、記憶部202及び通信部203から構成されている。
サーバ装置200は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクデバイスなどから構成されるコンピュータシステムである。前記ROM又は前記ハードディスクデバイスには、コンピュータプログラムである制御プログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記制御プログラムに従って動作することにより、サーバ装置200の制御部201及び通信部203は、その機能を達成する。
(1)記憶部202
記憶部202は、更新用の制御プログラム及び追加用の制御プログラムを記憶している。更新用の制御プログラム及び追加用の制御プログラムは、それぞれ、テレビ受像機100において用いられるコンピュータプログラムである。更新用の制御プログラムは、テレビ受像機100において記憶されている制御プログラムを更新するために用いられる。追加用の制御プログラムは、テレビ受像機100に新たな機能を追加するために用いられる。
また、記憶部202は、映像及び音声から構成されるコンテンツを記憶している。当該コンテンツは、ネットワーク20を介して、テレビ受像機100に送信され、テレビ受像機100において再生し、出力される。
(2)制御部201
制御部201は、テレビ受像機100からの要求により、記憶部202から制御プログラム又はコンテンツを読み出す。次に、読み出した制御プログラム又はコンテンツを通信部203及びネットワーク20を介して、テレビ受像機100に対して、送信する。
(3)通信部203
通信部203は、ネットワーク20を介して、テレビ受像機100との間でデータの送受信を行う。
2.3 テレビ受像機100
テレビ受像機100は、図3に示すように、制御部101、記憶部102、通信部103、放送波受信部104、デコード部105、再生部106、表示部107、入力受信部108、接続確認部109、電源部110、更新部113及びボタン操作部114から構成されている。放送波受信部104には、アンテナ112が接続されている。また、入力受信部108は、利用者によるリモコン111の操作により発生した操作信号を受け付ける。
テレビ受像機100は、具体的には、マイクロプロセッサ、ROM、RAM、ハードディスクデバイスなどから構成されるコンピュータシステムである。前記ROM又は前記ハードディスクデバイスには、コンピュータプログラムである制御プログラムが記憶されている。前記マイクロプロセッサが、前記制御プログラムに従って動作することにより、サーバ装置200の制御部101、通信部103、放送波受信部104、デコード部105、再生部106、入力受信部108、接続確認部109及び更新部113は、それぞれの機能を達成する。
なお、テレビ受像機100の制御部101、記憶部102、通信部103、放送波受信部104、デコード部105、再生部106、接続確認部109及び更新部113等の各機能ブロックは、典型的には集積回路であるLSIとして実現される。これらの各機能ブロックは、個別に1チップ化されてもよいし、1個以上の部、又は各部の一部を含むように1チップ化されてもよい。
また、集積回路化の手法はLSIに限るものではなく、専用回路又は汎用プロセッサにより実現してもよい。LSI製造後に、プログラムすることが可能なFPGA(Field Programmable Gate Array)や、LSI内部の回路セルの接続や設定を再構成可能なリコンフィギュラブル・プロセッサを利用してもよい。
さらに、半導体技術の進歩又は派生する別技術によりLSIに置き換わる集積回路化の技術が登場すれば、当然、その技術を用いて機能ブロックの集積化を行ってもよい。
また、各機能ブロックは、ソフトウェアで実現されてもよいし、LSIとソフトウェアの組み合わせで実現されてもよい。また、ソフトウェアは耐タンパ化されていてもよい。
テレビ受像機100は、ネットワーク20を介して、サーバ装置200と接続され、サーバ装置200との間でデータの送受信が行われる。ここで、データには、コンテンツ、制御プログラム、利用者に関連するデータ及びテレビ受像機100をコントロールするための制御データ等が含まれる。
(1)ボタン操作部114及びリモコン111
ボタン操作部114は、電源ボタンを含む各種のボタンを含んでいる。利用者によりこれらのボタンの操作がされると、ボタン操作部114は、当該ボタンに対応する操作信号を入力受信部108に対して、出力する。
リモコン111は、電源ボタンを含む各種のボタンを含んでいる。利用者によりこれらのボタンの操作がされると、リモコン111は、当該ボタンに対応する操作信号を入力受信部108に対して、出力する。
(2)電源部110
テレビ受像機100は、電源OFFの状態において、待機モード及び完全電源OFFモードの二種類の状態を有している。完全電源OFFモードにおいては、テレビ受像機100のどの構成要素にも、電力は供給されない。待機モードの電源OFF状態においては、入力受信部108にのみ、電力が供給され、その他の構成要素には、電力は、供給されない。
完全電源OFFモードにおいて、利用者により、ボタン操作部114が備える電源ボタンを用いて、電源ONとされた場合には、電源部110は、入力受信部108、制御部101、記憶部102、通信部103及び接続確認部109に対してのみ、電力を供給する。待機モードにおいて、利用者により、リモコン111が備える電源ボタンを用いて、電源ONとされた場合には、電源部110は、既に電力が供給されている入力受信部108に加え、制御部101、記憶部102、通信部103及び接続確認部109に対して、電力を供給する。
利用者により、テレビ受像機100が備える電源ボタンを用いて、電源OFFとされた場合には、完全電源OFFモードとなる。このとき、電源部110は、制御部101の制御により、テレビ受像機100のどの構成要素にも、電力の供給を停止する。一方、利用者により、リモコン111が備える電源ボタンを用いて、電源OFFとされた場合には、待機モードの電源OFF状態となる。このとき、電源部110は、制御部101の制御により、入力受信部108にのみ、電力を供給し、その他の構成要素には、電力の供給を停止する。
さらに、電源ON状態において、後述するように、接続確認部109により、テレビ受像機100がネットワーク20に接続されていることが確認された場合には、電源部110は、制御部101の制御により、放送波受信部104、デコード部105、再生部106、表示部107及び更新部113に対して電力を供給する。
また、電源ON状態において、後述するように、接続確認部109により、テレビ受像機100がネットワーク20に接続されていないことが確認された場合には、電源部110は、制御部101の無効化部115の制御により、制御部101、入力受信部108、通信部103、接続確認部109及び記憶部102に対する電力の供給を停止する。つまり、電源部110は、利用者の操作とは関係なく、制御部101の制御により、強制的にテレビ受像機100の電源を切断する。
(3)記憶部102
記憶部102は、ハードディスクデバイス、不揮発性の半導体メモリ、又は、ハードディスクデバイス及び不揮発性の半導体メモリから構成されている。
記憶部102は、一例として、接続先テーブル131、映像及び音声からなるコンテンツ、利用者に関連するデータ、テレビ受像機100の動作を制御する制御プログラム、テレビ受像機100をコントロールするための制御データ及びその他のデータを記憶している。
接続先テーブル131は、一例として、図4に示すように、複数の接続先情報132、133、134、・・・を含む。各接続先情報は、ネットワーク20上に配置されたWebサイトの位置を示すURL(Uniform Resource Locator)である。これらの接続先情報は、テレビ受像機100がネットワーク20に接続されているか否かを確認するために、用いられる。
接続先情報132は、一例として、ネットワーク20におけるサーバ装置200の配置位置を示す。接続先情報133は、一例として、ネットワーク20における確認装置の配置位置を示す。確認装置は、テレビ受像機100がネットワーク20に接続されているか否かを確認するためにのみ用いられる。接続先情報134は、一例として、ネットワーク20における別のサーバ装置の配置位置を示す。当該別のサーバ装置は、テレビ受像機100を製造するメーカーが利用者に対して情報を提供するためのWebサイトである。
(4)入力受信部108
入力受信部108は、利用者の操作により、リモコン111又はボタン操作部114から、テレビ受像機100の操作のための操作信号を受信する。例えば、利用者がリモコン111の電源ONボタンを押した場合、入力受信部108は、リモコン111から「電源ON」を示す操作信号を受信し、受信した操作信号を、制御部101に対して出力する。
(5)アンテナ112、放送波受信部104、デコード部105、再生部106及び表示部107
アンテナ112は、放送波を受信する。
放送波受信部104は、アンテナ112から放送波を受け取り、放送波から放送ストリームを選択し、復調する。
デコード部105は、放送波受信部104から放送ストリームを受け取る。また、通信部103から放送ストリームを受け取る。次に、受け取った放送ストリームを分離して、映像ストリームと音声ストリームを生成する。次に、映像ストリームと音声ストリームを復号して、それぞれ、デジタルの映像信号及びデジタルの音声信号を生成する。
再生部106は、デジタルの映像信号及びデジタルの音声信号からアナログの映像信号及びアナログの音声信号を生成する。また、再生部106は、制御部101の制御により、その他の映像、静止画、メッセージなどからアナログの映像信号を生成する。
表示部107は、液晶表示デバイス及びスピーカを備える。表示部107は、再生部106から、アナログの映像信号及びアナログの音声信号を受信し、映像を表示し、音声を出力する。
(6)通信部103
通信部103は、ネットワーク20を介して、サーバ装置200と接続し、サーバ装置200との間で、データの送受信を行う。
(7)接続確認部109
接続確認部109は、記憶部102に記憶されている接続先テーブル131から、1個の接続先情報を読み出す。次に、通信部103を介して、読み出した接続先情報により示されるWebサイトに対する接続を試みる。当該Webサイトから肯定的な応答(ACK:Acknowledgement)を受け取ると、テレビ受像機100がネットワーク20に接続されていると判断する。当該Webサイトから、一定時間以上、例えば、5秒以上、肯定的な応答を受け取らない場合には、テレビ受像機100がネットワーク20に接続されていないと判断する。
次に、テレビ受像機100がネットワーク20に接続されていないと判断する場合、接続確認部109は、制御部101に対して、非接続情報を出力する。ここで、非接続情報は、テレビ受像機100がネットワーク20に接続されていないことを示す。一方、テレビ受像機100がネットワーク20に接続されていると判断する場合、接続確認部109は、制御部101に対して、接続情報を出力する。ここで、接続情報は、テレビ受像機100がネットワーク20に接続されていることを示す。
なお、接続確認部109は、次のようにして、テレビ受像機100がネットワーク20に接続されているか否かを判断してもよい。
接続確認部109は、記憶部102に記憶されている接続先テーブル131から、全ての接続先情報を読み出す。次に、通信部103を介して、読み出した各接続先情報により示されるWebサイトに対する接続を試みる。複数の接続先情報のうち、少なくとも一つの接続先情報により示されるWebサイトから肯定的な応答を受け取ると、テレビ受像機100がネットワーク20に接続されていると判断する。全ての接続先情報により示されるWebサイトから、一定時間以上、肯定的な応答を受け取らない場合に、接続確認部109は、テレビ受像機100がネットワーク20に接続されていないと判断する。
(8)更新部113
更新部113は、サーバ装置200から、ネットワーク20及び通信部103を介して、更新用の制御プログラム又は追加用の制御プログラムを受信する。
更新用の制御プログラムを受信すると、更新部113は、受信した制御プログラムにより、記憶部102に記憶している元の制御プログラムを置き換える。また、追加用の制御プログラムを受信すると、更新部113は、記憶部102に追加用の制御プログラムを追加して書き込む。
(9)制御部101
制御部101は、記憶部102、通信部103、放送波受信部104、デコード部105、再生部106、表示部107、入力受信部108、接続確認部109、電源部110及び更新部113を制御して、テレビ受像機100の機能を実現する。
制御部101は、無効化部115を含む。
制御部101は、リモコン111から、入力受信部108を介して、操作信号を受け取る。操作信号を受け取ると、制御部101は、受け取った操作信号に応じた制御を行う。
テレビ受像機100が備える電源ボタンによる「電源OFF」を示す操作信号を受け取った場合、制御部101は、電源部110に対して、テレビ受像機100の全ての構成要素に対して、電力の供給を停止するように、制御する。一方、リモコン111が備える電源ボタンによる「電源OFF」を示す操作信号を受け取った場合、制御部101は、電源部110に対して、入力受信部108を除くテレビ受像機100の他の全ての構成要素に対して、電力の供給を停止するように、制御する。
制御部101は、接続確認部109から、非接続情報及び接続情報のいずれか一方を受け取る。非接続情報を受け取ると、制御部101の無効化部115は、電源部110に対して、強制的に、通信部103、接続確認部109、記憶部102、制御部101及び入力受信部108に対する電力の供給を停止するように、制御する。
一方、接続情報を受け取ると、制御部101は、電源部110に対して、放送波受信部104、デコード部105、再生部106、表示部107及び更新部113に対して、電力の供給するように、制御する。また、制御部101は、放送波受信部104に対して、放送波から放送ストリームを選択し、復調させる。制御部101は、デコード部105に、放送ストリームを分離して、映像ストリームと音声ストリームを生成させる。さらに、映像ストリームと音声ストリームを復号して、それぞれ、デジタルの映像信号及びデジタルの音声信号を生成させる。制御部101は、表示部107に対して、放送番組の映像を表示させ、放送番組の音声を出力させる。
2.4 テレビ受像機100の電源をONとする場合の動作
待機モードにおいて、利用者によるリモコン111の操作で電源をON状態とする場合のテレビ受像機100の動作について、図5に示すフローチャートを用いて説明する。
入力受信部108は、リモコン111から「電源ON」を示す操作信号を受信する(ステップS101)。次に、電源部110は、制御部101、記憶部102、通信部103及び接続確認部109に対して、電力を供給する(ステップS102)。
接続確認部109は、記憶部102の接続先テーブル131に記憶されている接続先情報により示されるWebサイトに対して、通信部103を介して接続を試みる。これにより、テレビ受像機100がネットワーク20に接続されているか否かを確認する(ステップS103)。接続が確認できた場合(ステップS104で「YES」)、電源部110は、制御部101の制御により、放送波受信部104、デコード部105、再生部106、表示部107及び更新部113に対して、電力を供給する(ステップS106)。放送波受信部104は、放送波から放送ストリームを選択し、復調する。デコード部105は、放送ストリームを分離して、映像ストリームと音声ストリームを生成する。次に、映像ストリームと音声ストリームを復号して、それぞれ、デジタルの映像信号及びデジタルの音声信号を生成する。再生部106は、アナログの映像信号及びアナログの音声信号を生成する。表示部107は、放送番組の映像を表示し、放送番組の音声を出力する(ステップS107)。
一方、接続が確認できなかった場合(ステップS104で「NO」)、電源部110は、制御部101の無効化部115の制御により、入力受信部108、通信部103、接続確認部109、記憶部102及び制御部101に対して、強制的に電力の供給を停止する。言い換えると、テレビ受像機100を完全電源OFFモードとする(ステップS105)。これにより、テレビ受像機100の動作を終了する。
2.5 まとめ
以上説明したように、コンテンツ送受信システム10のテレビ受像機100は、利用者の操作により、電源が投入された直後に、テレビ受像機100がネットワーク20に接続されているか否かを確認する。接続がされていないことを確認した場合、テレビ受像機100の電源を強制的に切断する。
このため、利用者は、テレビ受像機100をネットワークに接続しなければ、テレビ受像機100を利用することができない。この結果、テレビ受像機100は、利用者に対して、ネットワークへの接続を強制することができる。
こうして、利用者に対して、テレビ受像機100を強制的にネットワークに接続させることができるので、新たな機能を追加したり、不具合を解消することができる。この結果、利用者の利便性を向上させることができる。さらに、ネットワーク経由による機能追加を前提として、出荷時の機能(制御プログラム)を最小限にできる。この結果、テレビ受像機100においてプログラムを記憶するためのメモリのサイズを削減することができる。
3.その他の変形例
なお、本発明を上記実施の形態に基づいて説明しているが、上記実施の形態には限定されない。以下に示すように構成してもよい。
3.1 変形例(1)
上記実施の形態の変形例(1)としてのテレビ受像機100について説明する。
上記実施の形態においては、ネットワーク20に対する接続状態を確認するまで、放送波の受信を行わない。これに対して、変形例(1)では、ネットワーク20に対する接続状態を確認している時間帯に、放送波を受信し、放送番組を再生する。この点において、変形例(1)は、上記実施の形態と相違している。
ここでは、上記実施の形態との相違点を中心として、説明する。
完全電源OFFモードにおいて、利用者により、ボタン操作部114が備える電源ボタンを用いて、電源ONとされた場合には、電源部110は、テレビ受像機100の全ての構成要素に対して電力を供給する。待機モードにおいて、利用者により、リモコン111が備える電源ボタンを用いて、電源ONとされた場合には、既に電力が供給されている入力受信部108に加え、テレビ受像機100の残りの全ての構成要素に対して、電力を供給する。
電源ONとされた場合に、接続確認部109は、ネットワーク20に対する接続を確認する。接続の確認と同時に、放送波受信部104は、放送波から放送ストリームを選択し、復調し、デコード部105は、映像ストリームと音声ストリームを復号する。再生部106は、アナログの映像信号及び音声信号を生成し、表示部107は、放送番組の映像を表示し、放送番組の音声を出力する
接続確認部109により、ネットワーク20に対する接続が確認された場合には、放送波受信部104、デコード部105、再生部106及び表示部107は、放送波の受信、復調、復号、再生、表示及び出力を継続する。
接続確認部109により、ネットワーク20に対する接続が確認されなかった場合には、電源部110は、テレビ受像機100の全ての構成要素に対する電力の供給を停止する。
次に、待機モードにおいて、利用者によるリモコン111の操作で電源をON状態とする場合のテレビ受像機100の動作について、図6に示すフローチャートを用いて説明する。
入力受信部108は、リモコン111から「電源ON」を示す操作信号を受信する(ステップS101)。次に、電源部110は、入力受信部108を除いて、テレビ受像機100の全ての構成要素に対して、電力を供給する(ステップS102a)。
電力が供給されると、接続確認部109は、テレビ受像機100がネットワーク20に接続されているか否かを確認する(ステップS103)。
電力が供給されると、ステップS103における動作の時間帯において、放送波受信部104は、放送波から放送ストリームを選択し、復調する。デコード部105は、放送ストリームを分離して、映像ストリームと音声ストリームを生成する。次に、映像ストリームと音声ストリームを復号して、それぞれ、デジタルの映像信号及びデジタルの音声信号を生成する。再生部106は、アナログの映像信号及びアナログの音声信号を生成する。表示部107は、放送番組の映像を表示し、放送番組の音声を出力する(ステップS111)。
接続が確認できた場合(ステップS104で「YES」)、放送波受信部104は、継続して、放送波から放送ストリームを選択し、復調する。デコード部105は、放送ストリームを分離して、映像ストリームと音声ストリームを生成する。次に、映像ストリームと音声ストリームを復号して、それぞれ、デジタルの映像信号及びデジタルの音声信号を生成する。再生部106は、アナログの映像信号及びアナログの音声信号を生成する。表示部107は、放送番組の映像を表示し、放送番組の音声を出力する(ステップS107)。
一方、接続が確認できなかった場合(ステップS104で「NO」)、電源部110は、制御部101の無効化部115の制御により、テレビ受像機100の全ての構成要素に対して、強制的に電力の供給を停止する。言い換えると、テレビ受像機100を完全電源OFFモードとする(ステップS105a)。これにより、テレビ受像機100の動作を終了する。
3.2 変形例(2)
上記実施の形態の変形例(2)としてのテレビ受像機100について説明する。
上記実施の形態においては、ネットワーク20に対する接続状態が確認されなかった場合、直ちに、テレビ受像機100の電源を切断する。これに対して、変形例(2)では、ネットワーク20に対する接続状態が確認されなかった場合、特殊映像を表示し、その後に、テレビ受像機100の電源を切断する。この点において、変形例(2)は、上記実施の形態と相違している。
ここでは、上記実施の形態との相違点を中心として、説明する。
記憶部102は、テレビ受像機100の出荷時において、さらに、利用者に対して、ネットワーク接続を促すためのプロモーション映像などの特殊映像を記憶している。
完全電源OFFモードにおいて、利用者により、ボタン操作部114が備える電源ボタンを用いて、電源ONとされた場合には、電源部110は、入力受信部108、制御部101、記憶部102、通信部103、接続確認部109、デコード部105、再生部106及び表示部107に対して電力を供給する。待機モードにおいて、利用者により、リモコン111が備える電源ボタンを用いて、電源ONとされた場合には、既に電力が供給されている入力受信部108に加え、制御部101、記憶部102、通信部103、接続確認部109、デコード部105、再生部106及び表示部107に対して、電力を供給する。
接続確認部109により、ネットワーク20に対する接続が確認されなかった場合、制御部101の制御により、デコード部105は、記憶部102から特殊映像を読み出す。次に、デコード部105は、読み出した特殊映像を復号して、デジタルの映像信号を生成する。再生部106は、デジタルの映像信号からアナログの映像信号を生成する。表示部107は、アナログの映像信号を基にして、映像を表示する。
次に、待機モードにおいて、利用者によるリモコン111の操作で電源をON状態とする場合のテレビ受像機100の動作について、図7に示すフローチャートを用いて説明する。
入力受信部108は、リモコン111から「電源ON」を示す操作信号を受信する(ステップS101)。次に、電源部110は、制御部101、記憶部102、通信部103、接続確認部109、デコード部105、再生部106及び表示部107に対して、電力を供給する(ステップS102b)。
接続確認部109は、テレビ受像機100がネットワーク20に接続されているか否かを確認する(ステップS103)。接続が確認できた場合(ステップS104で「YES」)、電源部110は、制御部101の制御により、放送波受信部104及び更新部113に対して、電力を供給する(ステップS106b)。放送波受信部104は、放送波から放送ストリームを選択し、復調する。デコード部105は、放送ストリームを分離して、映像ストリームと音声ストリームを生成する。次に、映像ストリームと音声ストリームを復号して、それぞれ、デジタルの映像信号及びデジタルの音声信号を生成する。再生部106は、アナログの映像信号及びアナログの音声信号を生成する。表示部107は、放送番組の映像を表示し、放送番組の音声を出力する(ステップS107)。
一方、接続が確認できなかった場合(ステップS104で「NO」)、制御部101の制御により、デコード部105は、記憶部102から特殊映像を読み出す(ステップS121)。次に、デコード部105は、読み出した特殊映像を復号して、デジタルの映像信号を生成する。再生部106は、デジタルの映像信号からアナログの映像信号を生成する。表示部107は、アナログの映像信号を基にして、映像を表示する(ステップS122)。次に、電源部110は、制御部101の無効化部115の制御により、入力受信部108、通信部103、接続確認部109、記憶部102、制御部101、デコード部105、再生部106及び表示部107に対して、強制的に電力の供給を停止する。言い換えると、テレビ受像機100を完全電源OFFモードとする(ステップS105b)。これにより、テレビ受像機100の動作を終了する。
3.3 変形例(3)
上記実施の形態の変形例(3)としてのテレビ受像機100について説明する。
上記実施の形態においては、ネットワーク20に対する接続状態が確認されなかった場合、直ちに、テレビ受像機100の電源を切断する。これに対して、変形例(3)では、ネットワーク20に対する接続状態が確認されなかった場合、警告文を表示し、その後に、テレビ受像機100の電源を切断する。この点において、変形例(3)は、上記実施の形態と相違している。
ここでは、上記実施の形態との相違点を中心として、説明する。
記憶部102は、テレビ受像機100の出荷時において、さらに、利用者に対して、ネットワークに接続するように警告するための警告文を、テキストデータとして記憶している。なお、ネットワークに接続するように警告するための警告文を表した警告画像を記憶してもよい。
警告文の一例を図8に示す。この図に示す警告文141では、利用者に対して、テレビ受像機がネットワークに接続されていない旨を伝えるとともに、ネットワークへの接続を促している。
完全電源OFFモードにおいて、利用者により、ボタン操作部114が備える電源ボタンを用いて、電源ONとされた場合には、電源部110は、入力受信部108、制御部101、記憶部102、通信部103、接続確認部109、再生部106及び表示部107に対して電力を供給する。待機モードにおいて、利用者により、リモコン111が備える電源ボタンを用いて、電源ONとされた場合には、既に電力が供給されている入力受信部108に加え、制御部101、記憶部102、通信部103、接続確認部109、再生部106及び表示部107に対して、電力を供給する。
接続確認部109により、ネットワーク20に対する接続が確認されなかった場合、制御部101の制御により、再生部106は、記憶部102から警告文を読み出す。次に、再生部106は、読み出した警告文を基にして、デジタルの映像信号を生成する。再生部106は、デジタルの映像信号からアナログの映像信号を生成する。表示部107は、アナログの映像信号を基にして、映像を表示する。
次に、待機モードにおいて、利用者によるリモコン111の操作で電源をON状態とする場合のテレビ受像機100の動作について、図9に示すフローチャートを用いて説明する。
入力受信部108は、リモコン111から「電源ON」を示す操作信号を受信する(ステップS101)。次に、電源部110は、制御部101、記憶部102、通信部103、接続確認部109、再生部106及び表示部107に対して、電力を供給する(ステップS102c)。
接続確認部109は、テレビ受像機100がネットワーク20に接続されているか否かを確認する(ステップS103)。接続が確認できた場合(ステップS104で「YES」)、電源部110は、制御部101の制御により、放送波受信部104、デコード部105及び更新部113に対して、電力を供給する(ステップS106c)。放送波受信部104は、放送波から放送ストリームを選択し、復調する。デコード部105は、放送ストリームを分離して、映像ストリームと音声ストリームを生成する。次に、映像ストリームと音声ストリームを復号して、それぞれ、デジタルの映像信号及びデジタルの音声信号を生成する。再生部106は、アナログの映像信号及びアナログの音声信号を生成する。表示部107は、放送番組の映像を表示し、放送番組の音声を出力する(ステップS107)。
一方、接続が確認できなかった場合(ステップS104で「NO」)、制御部101の制御により、再生部106は、記憶部102から警告文を読み出す(ステップS121a)。次に、再生部106は、読み出した警告文を基にして、アナログの映像信号を生成する。表示部107は、アナログの映像信号を基にして、映像を表示する(ステップS122a)。次に、電源部110は、制御部101の無効化部115の制御により、入力受信部108、通信部103、接続確認部109、記憶部102、制御部101、再生部106及び表示部107に対して、強制的に電力の供給を停止する。言い換えると、テレビ受像機100を完全電源OFFモードとする(ステップS105c)。これにより、テレビ受像機100の動作を終了する。
3.4 変形例(4)
上記実施の形態の変形例(4)としてのテレビ受像機100について説明する。
上記実施の形態においては、ネットワーク20に対する接続状態が確認されなかった場合、直ちに、テレビ受像機100の電源を切断する。これに対して、変形例(4)では、ネットワーク20に対する接続状態が確認されなかった場合、警告文を表示し、ネットワークへの接続設定をするように促す。その後、利用者がネットワークへの接続設定を行わない場合に、テレビ受像機100の電源を切断する。この点において、変形例(4)は、上記実施の形態と相違している。
ここでは、上記実施の形態との相違点を中心として、説明する。
記憶部102は、テレビ受像機100の出荷時において、さらに、利用者に対して、ネットワークに接続するように警告するための警告文を、テキストデータとして記憶している。なお、ネットワークに接続するように警告するための警告文を表した警告画像を記憶してもよい。
警告文の一例を図10に示す。この図に示す警告文151は、利用者に対して、テレビ受像機がネットワークに接続されていない旨を伝えるとともに、ネットワークへの接続設定をするか否かを利用者に問いかけている。
完全電源OFFモードにおいて、利用者により、ボタン操作部114が備える電源ボタンを用いて、電源ONとされた場合には、電源部110は、入力受信部108、制御部101、記憶部102、通信部103、接続確認部109、再生部106及び表示部107に対して電力を供給する。待機モードにおいて、利用者により、リモコン111が備える電源ボタンを用いて、電源ONとされた場合には、既に電力が供給されている入力受信部108に加え、制御部101、記憶部102、通信部103、接続確認部109、再生部106及び表示部107に対して、電力を供給する。
接続確認部109により、ネットワーク20に対する接続が確認されなかった場合、制御部101の制御により、再生部106は、記憶部102から警告文を読み出す。次に、再生部106は、読み出した警告文を基にして、デジタルの映像信号を生成する。再生部106は、デジタルの映像信号からアナログの映像信号を生成する。表示部107は、アナログの映像信号を基にして、映像を表示する。表示される映像は、テレビ受像機100がネットワーク20に接続されていない旨を伝えるとともに、ネットワークへの接続の設定を行うか否かを利用者に問いかける。
制御部101は、入力受信部108から、利用者の操作信号を受け取る。操作信号は、ネットワークへの接続設定を行うことを示すか、又は、ネットワークへの接続設定を行わないことを示す。
受け取った操作信号がネットワークへの接続設定を行わないことを示す場合、電源部110は、制御部101の制御により、入力受信部108、通信部103、接続確認部109、記憶部102、制御部101、再生部106及び表示部107に対して、強制的に電力の供給を停止する。
受け取った操作信号がネットワークへの接続設定を行うことを示す場合、制御部101は、再生部106及び表示部107に対して、ネットワーク接続設定画面を表示させる。次に、制御部101は、入力受信部108から、利用者の操作信号を受け取る。操作信号は、ネットワークへの接続設定の内容を示す。
次に、制御部101は、接続確認部109に対して、再度、ネットワークへの接続状態の確認をさせる。
次に、待機モードにおいて、利用者によるリモコン111の操作で電源をON状態とする場合のテレビ受像機100の動作について、図11に示すフローチャートを用いて説明する。
入力受信部108は、リモコン111から「電源ON」を示す操作信号を受信する(ステップS101)。次に、電源部110は、制御部101、記憶部102、通信部103、接続確認部109、再生部106及び表示部107に対して、電力を供給する(ステップS102c)。
接続確認部109は、テレビ受像機100がネットワーク20に接続されているか否かを確認する(ステップS103)。接続が確認できた場合(ステップS104で「YES」)、電源部110は、制御部101の制御により、放送波受信部104、デコード部105及び更新部113に対して、電力を供給する(ステップS106c)。放送波受信部104は、放送波から放送ストリームを選択し、復調する。デコード部105は、放送ストリームを分離して、映像ストリームと音声ストリームを生成する。次に、映像ストリームと音声ストリームを復号して、それぞれ、デジタルの映像信号及びデジタルの音声信号を生成する。再生部106は、アナログの映像信号及びアナログの音声信号を生成する。表示部107は、放送番組の映像を表示し、放送番組の音声を出力する(ステップS107)。
一方、接続が確認できなかった場合(ステップS104で「NO」)、制御部101の制御により、再生部106は、記憶部102から警告文を読み出す(ステップS121a)。次に、再生部106は、読み出した警告文を基にして、アナログの映像信号を生成する。表示部107は、アナログの映像信号を基にして、映像を表示する(ステップS122a)。制御部101は、利用者のリモコン111の操作により、ネットワークへの接続の設定を行うか否かを示す操作信号を、入力受信部108から受け取る。ネットワークへの接続の設定を行わないことを示す操作信号を受け取ると(ステップS123で「いいえ」)、次に、電源部110は、制御部101の無効化部115の制御により、入力受信部108、通信部103、接続確認部109、記憶部102、制御部101、再生部106及び表示部107に対して、強制的に電力の供給を停止する。言い換えると、テレビ受像機100を完全電源OFFモードとする(ステップS105c)。これにより、テレビ受像機100の動作を終了する。
ネットワークへの接続の設定を行なうことを示す操作信号を受け取ると(ステップS123で「はい」)、制御部101は、再生部106及び表示部107に対して、ネットワーク接続設定画面を表示させる(ステップS124)。次に、制御部101は、ネットワーク接続設定画面により、ネットワーク接続の設定を受け付ける(ステップS125)。次に、ステップS104へ戻って、処理を繰り返す。
3.5 変形例(5)
上記実施の形態の変形例(5)としてのテレビ受像機100について説明する。
上記実施の形態においては、ネットワーク20に対する接続状態が確認されなかった場合、直ちに、テレビ受像機100の電源を切断する。これに対して、変形例(5)では、過去のネットワーク20に対する接続状況を確認し、接続状況が条件を満たすか否かを判定する。条件を満たす場合には、放送波の受信、再生、その他の動作を許可する。条件を満たさない場合には、テレビ受像機100の電源を切断する。この点において、変形例(5)は、上記実施の形態と相違している。
以下において、上記実施の形態との相違点を中心として、説明する。
テレビ受像機100は、過去にネットワーク接続していたか否かを示す接続情報を保持している。例えば、過去の5回の電源ON時にネットワーク接続していたか否かについて、「前回:接続、2回前:未接続、3回前:接続、4回前:接続、5回前:未接続」という接続情報を保持している。一例として、「50%以上のネットワーク接続情報がある場合、強制的な電源OFFは不要である」という条件が定められている場合、この接続情報によると、制御部101は、条件を満たしていると判断する。言い換えると、電源OFFは不要であると、判断する。
記憶部102は、さらに、図12に一例として示すネットワーク接続状況テーブル161を記憶している。
ネットワーク接続状況テーブル161は、複数の接続情報を記憶するための領域を備えている。各接続情報は、接続時情報及び接続状況情報を含んでいる。接続時情報は、過去における接続時点を示す。接続状況情報は、その時点における接続状況を示す。接続状況は、ネットワーク20に接続されたことを示す「接続」及びネットワーク20に接続されなかったことを示す「非接続」のいずれかの状況を取り得る。
この図に示すように、ネットワーク接続状況テーブル161は、接続時情報172「前回」と接続状況情報162「接続」とを対応付けて記憶している。これは、前回の接続確認において、テレビ受像機100がネットワーク20に接続されていたことを示す。また、ネットワーク接続状況テーブル161は、接続時情報178「7回前」と接続状況情報168「非接続」とを対応付けて記憶している。これは、7回前の接続確認において、テレビ受像機100がネットワーク20に接続されていなかったことを示す。
制御部101は、接続確認部109により、テレビ受像機100がネットワークに接続されていないことを確認した場合、以下に示すようにして、ネットワーク接続状況テーブルを用いて、接続状況が一定の条件を満たすか否かを判定する。
制御部101は、予め、閾値「0.5」を記憶している。ここで、閾値「0.5」は、一例である。閾値は、「0.4」でもよいし、「0.8」、「0.7」、「0.6」などでもよい。
制御部101は、ネットワーク接続状況テーブル161に含まれている接続情報のうち、「接続」である接続状況情報の比率を算出する。
比率=「接続」の接続状況情報の数/全ての接続状況情報の数
次に、制御部101は、算出により得られた比率が、閾値0.5以上であるか否かを判断する。
得られた比率が、閾値0.5以上である場合、制御部101は、放送波の受信、再生、その他の動作を許可する。
得られた比率が、閾値0.5未満である場合、制御部101は、電源部110に対して、入力受信部108、通信部103、接続確認部109、記憶部102及び制御部101への電力の供給を停止するように、制御する。言い換えると、テレビ受像機100を完全電源OFFモードとする。
次に、待機モードにおいて、利用者によるリモコン111の操作で電源をON状態とする場合のテレビ受像機100の動作について、図13に示すフローチャートを用いて説明する。
入力受信部108は、リモコン111から「電源ON」を示す操作信号を受信する(ステップS101)。次に、電源部110は、制御部101、記憶部102、通信部103及び接続確認部109に対して、電力を供給する(ステップS102)。
接続確認部109は、テレビ受像機100がネットワーク20に接続されているか否かを確認する(ステップS103)。接続が確認できた場合(ステップS104で「YES」)、電源部110は、制御部101の制御により、放送波受信部104、デコード部105、再生部106、表示部107及び更新部113に対して、電力を供給する(ステップS106)。放送波受信部104は、放送波から放送ストリームを選択し、復調する。デコード部105は、放送ストリームを分離して、映像ストリームと音声ストリームを生成する。次に、映像ストリームと音声ストリームを復号して、それぞれ、デジタルの映像信号及びデジタルの音声信号を生成する。再生部106は、アナログの映像信号及びアナログの音声信号を生成する。表示部107は、放送番組の映像を表示し、放送番組の音声を出力する(ステップS107)。
一方、接続が確認できなかった場合(ステップS104で「NO」)、制御部101は、ネットワーク接続状況テーブル161に含まれている接続情報のうち、「接続」である接続状況情報の比率を算出することにより、ネットワーク接続状況を確認する(ステップS131)。
次に、制御部101は、ネットワーク接続状況が一定の条件を満たすか否かを判断する。具体的には、算出により得られた比率が、閾値0.5以上であるか否かを判断する(ステップS132)。
得られた比率が、閾値0.5以上である場合(ステップS132で「YES」)、条件を満たすとして、ステップS106へ制御を移す。
得られた比率が、閾値0.5未満である場合(ステップS132で「NO」)、条件を満たさないとして、制御部101の無効化部115は、電源部110に対して、入力受信部108、通信部103、接続確認部109、記憶部102及び制御部101に対して、強制的に電力の供給を停止するように、制御する。言い換えると、テレビ受像機100を完全電源OFFモードとする(ステップS105)。
3.6 変形例(6)
上記実施の形態の変形例(6)としてのテレビ受像機100について説明する。
上記実施の形態においては、ネットワーク20に対する接続状態が確認されなかった場合、直ちに、テレビ受像機100の電源を切断する。これに対して、変形例(6)では、例えば、自然災害情報を取得し、取得した自然災害情報が一定の条件を満たすか否かを判定する。条件を満たす場合には、放送波の受信、再生、その他の動作を許可する。条件を満たさない場合には、テレビ受像機100の電源を切断する。この点において、変形例(6)は、上記実施の形態と相違している。
以下において、上記実施の形態との相違点を中心として、説明する。
自然災害には、発生すると想定される自然災害の程度に応じて、複数のレベルが設定され、自然災害情報は、レベルを含む。例えば、情報提供レベル、警告レベル、勧告レベル及び命令レベルである。情報提供レベルは、自然災害の程度が低く、単なる情報の提供のレベルである。警告レベルは、自然災害の程度がやや高く、自然災害に備えるように警告するレベルである。勧告レベルは、自然災害の程度が高く、避難をするよう勧告するレベルである。命令レベルは、自然災害の程度が極めて高く、避難を命令するレベルである。各レベルには、その程度に応じて、レベル値が設定されている。自然災害の程度が高いほど、大きい値が設定される。例えば、情報提供レベルは、レベル1であり、警告レベルは、レベル2であり、勧告レベルは、レベル3であり、命令レベルは、レベル4である。
テレビ受像機100は、自然災害のレベルの閾値を記憶している。例えば、閾値は、「2」である。
完全電源OFFモードにおいて、利用者により、ボタン操作部114が備える電源ボタンを用いて、電源ONとされた場合には、電源部110は、テレビ受像機100の全ての構成要素に対して電力を供給する。待機モードにおいて、利用者により、リモコン111が備える電源ボタンを用いて、電源ONとされた場合には、既に電力が供給されている入力受信部108に加え、テレビ受像機100の残りの全ての構成要素に対して、電力を供給する。
電源ONとされた場合に、接続確認部109は、ネットワーク20に対する接続を確認する。接続の確認と同時に、放送波受信部104、デコード部105、再生部106及び表示部107は、放送波の受信、復調、復号、再生、表示及び出力を行う。
接続確認部109により、ネットワーク20に対する接続が確認された場合には、放送波受信部104、デコード部105、再生部106及び表示部107は、放送波の受信、復調、復号、再生、表示及び出力を継続する。
接続確認部109により、ネットワーク20に対する接続が確認されなかった場合には、放送波受信部104は、放送波から放送ストリームを選択し、復調し、放送ストリームから自然災害情報を取得する。次に、接続確認部109は、取得した自然災害情報が一定の条件を満たすか否かを判断する。具体的には、自然災害情報に含まれるレベルが閾値より小さいか否かを判断する。
例えば、取得した自然災害情報が、警告し、住民に緊急に避難することを勧告し又は命令する場合、つまり、自然災害情報に含まれるレベルが閾値「2」以上である場合、制御部101は、一定の条件を満たすと判断し、継続して、放送波の受信、再生、その他の動作を許可する。
取得した自然災害情報が、警告でない場合、住民に緊急に避難することを勧告しない場合、及び、命令しない場合、つまり、自然災害情報に含まれるレベルが閾値「2」未満である場合、制御部101は、一定の条件を満たさないと判断し、電源部110は、テレビ受像機100の全ての構成要素に対する電力の供給を停止する。
また、例えば、地震や大雨などの自然災害などにより、サーバ装置200やネットワーク20がダウンしている可能性が予測される情報を取得した場合、制御部101は、条件を満たしていると判断としてもよい。
次に、待機モードにおいて、利用者によるリモコン111の操作で電源をON状態とする場合のテレビ受像機100の動作について、図14に示すフローチャートを用いて説明する。
入力受信部108は、リモコン111から「電源ON」を示す操作信号を受信する(ステップS101)。次に、電源部110は、テレビ受像機100の全ての構成要素に対して、電力を供給する(ステップS102a)。
電力が供給されると、接続確認部109は、テレビ受像機100がネットワーク20に接続されているか否かを確認する(ステップS103)。
電力が供給されると、ステップS103の動作と同一の時間帯において、放送波受信部104は、放送波から放送ストリームを選択し、復調する。デコード部105は、放送ストリームを分離して、映像ストリームと音声ストリームを生成する。次に、映像ストリームと音声ストリームを復号して、それぞれ、デジタルの映像信号及びデジタルの音声信号を生成する。再生部106は、アナログの映像信号及びアナログの音声信号を生成する。表示部107は、放送番組の映像を表示し、放送番組の音声を出力する(ステップS111a)。
接続が確認できた場合(ステップS104で「YES」)、放送波受信部104は、継続して、放送波から放送ストリームを選択し、復調する。デコード部105は、放送ストリームを分離して、映像ストリームと音声ストリームを生成する。次に、映像ストリームと音声ストリームを復号して、それぞれ、デジタルの映像信号及びデジタルの音声信号を生成する。再生部106は、アナログの映像信号及びアナログの音声信号を生成する。表示部107は、放送番組の映像を表示し、放送番組の音声を出力する(ステップS107)。
一方、接続が確認できなかった場合(ステップS104で「NO」)、放送波受信部104は、放送波から放送ストリームを選択し、復調し、放送ストリームから自然災害情報を取得する(ステップS131a)。
制御部101は、取得した自然災害情報が一定の条件を満たすか否かを判断する(ステップS132a)。
取得した自然災害情報が、一定の条件を満たす場合には(ステップS132aで「YES」)、ステップS107へ制御を移す。
取得した自然災害情報が、一定の条件を満たさない場合には(ステップS132aで「NO」)、電源部110は、制御部101の無効化部115の制御により、テレビ受像機100の全ての構成要素に対して、強制的に電力の供給を停止する。言い換えると、テレビ受像機100を完全電源OFFモードとする(ステップS105a)。これにより、テレビ受像機100の動作を終了する。
3.7 変形例(7)
上記実施の形態の変形例(7)としてのテレビ受像機100について説明する。
上記実施の形態においては、ネットワーク20に対する接続状態が確認されなかった場合、直ちに、テレビ受像機100の電源を切断する。これに対して、変形例(7)では、例えば、許可情報を取得する。許可情報は、ネットワークに接続していない状態であっても、強制的に電源OFFを行わないことを許可する情報である。取得した許可情報が、電源オフの免除を示すか否かを判定する。電源オフの免除を示す場合には、放送波の受信、再生、その他の動作を許可する。電源オフの免除を示さない場合には、テレビ受像機100の電源を切断する。この点において、変形例(7)は、上記実施の形態と相違している。
以下において、上記実施の形態との相違点を中心として、説明する。
記憶部102は、許可情報の生成者に割り当てられた公開鍵を記憶している。
また、記憶部102は、図15に一例として示すように、許可情報181を記憶している。許可情報181は、許可情報ID(182)、許可内容183、有効期限184及び署名データ185から構成されている。
ここで、許可情報ID(182)は、当該許可情報を一意に識別する識別情報である。
許可内容183は、当該許可情報により許可される内容を示す。一例として、許可内容183は、「電源オフの免除」である。
有効期限184は、当該許可情報の有効期限を示す。
署名データ185は、許可情報181の生成者に割り当てられた私有鍵186を用いて、署名対象データに、デジタル署名Sを施して生成されたものである。ここで、署名対象データは、許可情報ID(182)、許可内容183及び有効期限184をこの順序で結合した得られた結合体である。
署名データ=Sign(許可情報の生成者の私有鍵、許可情報ID||許可内容||有効期限)
ここで、S=Sign(A、B)は、私有鍵Aを用いて、データBに対して、デジタル署名Signを施して生成した署名データである。ここで、デジタル署名Signは、一例として、ECDSA(Elliptic Curve Digital Signature Standard)によるデジタル署名アルゴリズムである。また、A||Bは、データAとデータBとをこの順序で結合して得られた結合体である。
通信部103は、過去にテレビ受像機100がネットワーク20に接続されていたときに、サーバ装置200又は他のサーバ装置から許可情報を取得し、取得した許可情報を記憶部102に書き込む。
また、例えば、スマートフォンやPCなどの別の端末装置により、許可情報を取得してもよい。NFC(Near Field Communication)やブルートゥースなどの無線技術を利用して、テレビ受像機100は、許可情報を受信して保持するとしてもよい。例えば、サーバ装置やネットワークがダウンしている場合に、許可情報が発行され、又は許可情報を購入することができる。又は、一度、ネットワークに接続を行った際に、次回以降に利用できる許可情報をサーバ装置200からダウンロードして蓄積しておいてもよい。
制御部101は、記憶部102から許可情報を読み出す。次に、許可情報に含まれる許可内容が「電源オフの免除」であるか否かを判断する。
許可内容が「電源オフの免除」でない場合、電源部110は、制御部101の制御により、入力受信部108、通信部103、接続確認部109、記憶部102及び制御部101に対して、強制的に電力の供給を停止する。
制御部101は、記憶部102から、公開鍵を読み出す。次に、読み出した公開鍵を用いて、許可情報に含まれる許可情報ID、許可内容、有効期限及び署名データに対して、デジタル署名検証Vを行う。
ここで、デジタル署名検証Vは、一例として、ECDSA(Elliptic Curve Digital Signature Standard)によるデジタル署名検証アルゴリズムである。
デジタル署名検証に失敗した場合、電源部110は、制御部101の制御により、入力受信部108、通信部103、接続確認部109、記憶部102及び制御部101に対して、強制的に電力の供給を停止する。
制御部101は、現在日時を取得し、取得した現在日時が許可情報に含まれる有効期限内か否かを判断する。現在日時が有効期限外である場合、電源部110は、制御部101の制御により、入力受信部108、通信部103、接続確認部109、記憶部102及び制御部101に対して、強制的に電力の供給を停止する。
許可内容が「電源オフの免除」であり、デジタル署名検証に成功し、かつ、現在日時が有効期限内である場合、制御部101は、放送波の受信、再生、その他の動作を許可する。
次に、待機モードにおいて、利用者によるリモコン111の操作で電源をON状態とする場合のテレビ受像機100の動作について、図16に示すフローチャートを用いて説明する。
入力受信部108は、リモコン111から「電源ON」を示す操作信号を受信する(ステップS101)。次に、電源部110は、制御部101、記憶部102、通信部103及び接続確認部109に対して、電力を供給する(ステップS102)。
接続確認部109は、テレビ受像機100がネットワーク20に接続されているか否かを確認する(ステップS103)。
接続が確認できた場合(ステップS104で「YES」)、電源部110は、制御部101の制御により、放送波受信部104、デコード部105、再生部106、表示部107及び更新部113に対して、電力を供給する(ステップS106)。放送波受信部104は、放送波から放送ストリームを選択し、復調する。デコード部105は、放送ストリームを分離して、映像ストリームと音声ストリームを生成する。次に、映像ストリームと音声ストリームを復号して、それぞれ、デジタルの映像信号及びデジタルの音声信号を生成する。再生部106は、アナログの映像信号及びアナログの音声信号を生成する。表示部107は、放送番組の映像を表示し、放送番組の音声を出力する(ステップS107)。
一方、接続が確認できなかった場合(ステップS104で「NO」)、制御部101は、記憶部102から許可情報を読み出す(ステップS141)。次に、制御部101は、許可情報に含まれる許可内容が「電源オフの免除」であるか否かを判断する(ステップS142)。
許可内容が「電源オフの免除」でない場合(ステップS142で「NO」)、電源部110は、制御部101の無効化部115の制御により、入力受信部108、通信部103、接続確認部109、記憶部102及び制御部101に対して、強制的に電力の供給を停止する。言い換えると、テレビ受像機100を完全電源OFFモードとする(ステップS105)。これにより、テレビ受像機100の動作を終了する。
制御部101は、読み出した公開鍵を用いて、許可情報に含まれる許可情報ID、許可内容、有効期限及び署名データに対して、デジタル署名検証Vを行う(ステップS143)。
デジタル署名検証に失敗した場合(ステップS143で「失敗」)、ステップS105へ制御を移し、強制的に電力の供給を停止する。
制御部101は、現在日時を取得し、取得した現在日時が許可情報に含まれる有効期限内か否かを判断する(ステップS144)。現在日時が有効期限外である場合(ステップS144で「外」)、ステップS105へ制御を移し、強制的に電力の供給を停止する。
許可内容が「電源オフの免除」であり(ステップS142で「YES」)、デジタル署名検証に成功し(ステップS143で「成功」)、かつ、現在日時が有効期限内である場合(ステップS144で「内」)、ステップS106へ制御を移す。
3.8 変形例(8)
上記実施の形態の変形例(8)としてのテレビ受像機100について説明する。
上記実施の形態においては、ネットワーク20に対する接続状態が確認されなかった場合、直ちに、テレビ受像機100の電源を切断する。これに対して、変形例(8)では、例えば、許可情報を取得する。許可情報は、ネットワーク接続していない状態であっても、強制的に電源OFFを行わないことを許可する情報である。取得した許可情報が、電源オフの免除を示すか否かを判定する。電源オフの免除を示す場合には、放送波の受信、再生、その他の動作を許可する。電源オフの免除を示さない場合には、テレビ受像機100の電源を切断する。この点において、変形例(8)は、上記実施の形態と相違する。
また、変形例(8)の許可情報は、更新プログラムを含んでいる。更新プログラムは、テレビ受像機100の有する制御プログラムを置き換えるためのプログラムである。許可情報は、テレビ受像機100に対して、テレビ受像機100の有する制御プログラムの更新を強制する。この点において、変形例(8)は、変形例(7)と相違している。
ここでは、変形例(7)との相違点を中心として説明する。
記憶部102は、許可情報の生成者に割り当てられた公開鍵を記憶している。
また、記憶部102は、図17に一例として示すように、許可情報191を記憶している。許可情報191は、許可情報ID(192)、許可内容193、有効期限194、更新プログラム195及び署名データ196から構成されている。
ここで、許可情報ID(192)は、当該許可情報を一意に識別する識別情報である。
許可内容193は、当該許可情報により許可される内容を示す。一例として、許可内容193は、「更新後、電源オフの免除」である。
有効期限194は、当該許可情報の有効期限を示す。
更新プログラム195は、テレビ受像機100の有する制御プログラムを更新するためのプログラムである。
署名データ196は、許可情報191の生成者に割り当てられた私有鍵197を用いて、署名対象データに、デジタル署名Sを施して生成されたものである。ここで、署名対象データは、許可情報ID(192)、許可内容193、有効期限194及び更新プログラム195をこの順序で結合した得られた結合体である。
署名データ=Sign(許可情報の生成者の私有鍵、許可情報ID||許可内容||有効期限||更新プログラム)
許可内容が「更新後、電源オフの免除」であり、デジタル署名検証に成功し、かつ、現在日時が有効期限内である場合、制御部101は、更新プログラムを用いて、制御プログラムを更新するか否かを利用者に問うための画面を生成し、再生部106を介して、表示部107に表示させる。
制御部101が、リモコン111の操作により、入力受信部108を介して、制御プログラムを更新しない旨の指示を受け取った場合、電源部110は、制御部101の制御により、入力受信部108、通信部103、接続確認部109、記憶部102及び制御部101に対して、強制的に電力の供給を停止する。言い換えると、テレビ受像機100を完全電源OFFモードとする。
制御部101が、リモコン111の操作により、入力受信部108を介して、制御プログラムを更新する旨の指示を受け取った場合、制御部101は、許可情報191に含まれている更新プログラム195を用いて、記憶部102に記憶されている制御プログラムを置き換えることにより、更新する。次に、制御プログラムの更新が終了すると、制御部101は、放送波の受信及び再生、その他の動作を許可する。
次に、待機モードにおいて、利用者によるリモコン111の操作で電源をON状態とする場合のテレビ受像機100の動作について、図18に示すフローチャートを用いて説明する。
入力受信部108は、リモコン111から「電源ON」を示す操作信号を受信する(ステップS101)。次に、電源部110は、制御部101、記憶部102、通信部103及び接続確認部109に対して、電力を供給する(ステップS102)。
接続確認部109は、テレビ受像機100がネットワーク20に接続されているか否かを確認する(ステップS103)。
接続が確認できた場合(ステップS104で「YES」)、電源部110は、制御部101の制御により、放送波受信部104、デコード部105、再生部106、表示部107及び更新部113に対して、電力を供給する(ステップS106)。放送波受信部104は、放送波から放送ストリームを選択し、復調する。デコード部105は、放送ストリームを分離して、映像ストリームと音声ストリームを生成する。次に、映像ストリームと音声ストリームを復号して、それぞれ、デジタルの映像信号及びデジタルの音声信号を生成する。再生部106は、アナログの映像信号及びアナログの音声信号を生成する。表示部107は、放送番組の映像を表示し、放送番組の音声を出力する(ステップS107)。
一方、接続が確認できなかった場合(ステップS104で「NO」)、制御部101は、記憶部102から許可情報を読み出す(ステップS141)。次に、制御部101は、許可情報に含まれる許可内容が「更新後、電源オフの免除」であるか否かを判断する(ステップS142)。
許可内容が「更新後、電源オフの免除」でない場合(ステップS142で「NO」)、電源部110は、制御部101の無効化部115の制御により、入力受信部108、通信部103、接続確認部109、記憶部102及び制御部101に対して、強制的に電力の供給を停止する。言い換えると、テレビ受像機100を完全電源OFFモードとする(ステップS105)。これにより、テレビ受像機100の動作を終了する。
制御部101は、読み出した公開鍵を用いて、許可情報に含まれる許可情報ID、許可内容、有効期限、更新プログラム及び署名データに対して、デジタル署名検証Vを行う(ステップS143)。
デジタル署名検証に失敗した場合(ステップS143で「失敗」)、ステップS105へ制御を移し、強制的に電力の供給を停止する。
制御部101は、現在日時を取得し、取得した現在日時が許可情報に含まれる有効期限内か否かを判断する(ステップS144)。現在日時が有効期限外である場合(ステップS144で「外」)、ステップS105へ制御を移し、強制的に電力の供給を停止する。
許可内容が「更新後、電源オフの免除」であり(ステップS142で「YES」)、デジタル署名検証に成功し(ステップS143で「成功」)、かつ、現在日時が有効期限内である場合(ステップS144で「内」)、制御部101は、利用者に制御プログラムを更新するか否かを尋ねる(ステップS145)。利用者から更新しない旨の指示を受け取った場合(ステップS145で「NO」)、ステップS105へ制御を移し、強制的に電力の供給を停止する。
利用者から更新する旨の指示を受け取った場合(ステップS145で「YES」)、制御部101は、更新プログラムにより、記憶部102に記憶されている制御プログラムを更新する(ステップS146)。次に、ステップS106へ制御を移す。
3.9 その他の変形例
(1)上記の変形例(2)において、テレビ受像機100は、その出荷時に、予め特殊映像を記憶している。また、上記の変形例(3)及び(4)において、テレビ受像機100は、その出荷時に、予め警告文を記憶している。
しかし、このような構成には限定されない。以下に示すように、特殊映像及び警告文は、テレビ受像機100の出荷後に、テレビ受像機100に記憶されるとしてもよい。また、テレビ受像機100に記憶されている特殊映像及び警告文は、テレビ受像機100の出荷後に、更新されるとしてもよい。
サーバ装置200は、特殊映像及び警告文を記憶しているとしてもよい。テレビ受像機100は、ネットワーク20を介して、サーバ装置200に接続し、サーバ装置200から特殊映像及び警告文を取得し、取得した特殊映像及び警告文を記憶する。また、取得した特殊映像及び警告文により、既に記憶している特殊映像及び警告文を更新してもよい。
また、番組放送装置は、特殊映像及び警告文を記憶しているとしてもよい。番組放送装置は、放送波に乗せて、特殊映像及び警告文を放送する。テレビ受像機100は、放送波を受信し、受信した放送波から特殊映像及び警告文を抽出し、抽出した特殊映像及び警告文を記憶する。また、抽出した特殊映像及び警告文により、既に記憶している特殊映像及び警告文を更新してもよい。
(2)上記の変形例(1)において、電源ON信号を受信し、テレビ受像機100の全ての構成要素に電力が供給された後、テレビ受像機100がネットワークに接続されているか否かの確認をするまでの時間帯において、放送波を受信し、再生するとしている。
この場合、ネットワークへの接続が確認されるまでの暫定的な表示として、画像の輝度や解像度を下げて表示してもよい。また、音声をモノラルで出力してもよい。このように、ネットワークへの接続が確認されるまで、放送波受信部104により受信したオリジナルの放送番組に比べて、画像や音声の品質を落とし、低画質の画像を表示し、又は低音質の音声を出力してもよい。
(3)上記の変形例(3)においては、図8に示す警告文141を表示している。しかし、このような構成には、限定されない。次に示すようにしてもよい。
変形例(1)に示すように、電源ON信号を受信し、テレビ受像機100の全ての構成要素に電力が供給された後、テレビ受像機100がネットワークに接続されているか否かの確認をするまでの間、放送波を受信し、再生する。次に、ネットワークに接続されているか否かを確認し、ネットワークに接続されていない場合に、再生中の画面に重畳させて、言い換えると、オーバーレイさせて、警告文を表示してもよい。このとき、画面上において、警告文を移動させながら表示してもよい。
また、ネットワークに接続されていない場合に、再生中の画像のサイズを縮小し、縮小された画像を表示し、画面において、空いたスペースに警告文を表示してもよい。
(4)上記実施の形態及び各変形例では、テレビ受像機100を例として説明しているが、テレビ受像機に限定されるものではない。ネットワーク接続機能を備える全ての家電機器(家庭で使用される電子機器や機械)に適用されるとしてもよい。
例えば、コンテンツの再生機及び録画機、ビデオカメラなどの映像機器、音響機器に適用してもよい。また、炊飯器、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、エアコンなどの生活家電に適用してもよい。さらに、パソコン、FAX、携帯電話、スマートフォン、タブレットなどの情報家電に適用してもよい。
(5)上記実施の形態及び各変形例では、テレビ受像機100がネットワークに接続されていない場合、ネットワークに接続されておらず、一定の条件が満たされていない場合、又は、ネットワークに接続されておらず、許可がされていない場合に、テレビ受像機100に対して電力の供給を停止している。
しかし、このような方法には、限定されない。
テレビ受像機100がネットワークに接続されていない場合、ネットワークに接続されておらず、一定の条件が満たされていない場合、又は、ネットワークに接続されておらず、許可がされていない場合に、テレビ受像機100は、テレビ受像機100の一部機能のみを有効化し、残る機能を無効化する無効化部を備えるとしてもよい。
例えば、テレビ受像機100は、ネットワークに接続されていない場合、ネットワークに接続されておらず、一定の条件が満たされていない場合、又は、ネットワークに接続されておらず、許可がされていない場合に、放送番組の視聴を許可するが、HDDレコーダなどに蓄積された番組を見るため、外部入力端子からの映像を表示する機能を無効化してもよい。
ここで、待機モードにおいて、利用者によるリモコン111の操作でテレビ受像機100の電源をON状態とする場合のテレビ受像機100の動作について、図19に示すフローチャートを用いて説明する。
図19において、ステップS101、S102a、S111、S103、S104、S107は、図6のステップS101、S102a、S111、S103、S104、S107と同一である。
図19においては、図6のステップS105aに代えて、制御部101は、入力受信部108から、テレビ受像機100における入力切替のための操作信号を受け取った場合、操作信号が、アンテナ112からの番組の受信への切替えを示すか、又は、外部入力端子からの番組の入力への切替えを示すかを判断する(ステップS151)。入力切替は、表示部107により表示される番組を、アンテナ112から受信するか、又は、外部入力端子から入力するかを切り換えるための操作である。
操作信号がアンテナ112から受信した番組の表示への切替えを示す場合(ステップS151で「放送番組」)、放送波受信部104は、放送波から放送ストリームを選択し、復調する。デコード部105は、放送ストリームを分離して、映像ストリームと音声ストリームを生成する。次に、映像ストリームと音声ストリームを復号して、それぞれ、デジタルの映像信号及びデジタルの音声信号を生成する。再生部106は、アナログの映像信号及びアナログの音声信号を生成する。表示部107は、放送番組の映像を表示し、放送番組の音声を出力する(ステップS152)。
操作信号が外部入力端子から入力した番組の表示への切替えを示す場合(ステップS151で「外部入力」)、制御部101の無効化部115は、当該操作信号を破棄し、ステップS151に戻って処理を繰り返す。これにより、無効化部115は、外部入力端子からの番組の表示機能を無効化する。
また、HDDレコーダにおいて、ネットワークに接続されていない場合、ネットワークに接続されておらず、一定の条件が満たされていない場合、又は、ネットワークに接続されておらず、許可がされていない場合に、HDDレコーダが備える制御部は、録画番組の再生を許可するが、番組の録画を許可しないとしてもよい。言い換えると、制御部に含まれる無効化部が番組の録画機能を無効化する。
また、電子レンジにおいて、ネットワークに接続されていない場合、ネットワークに接続されておらず、一定の条件が満たされていない場合、又は、ネットワークに接続されておらず、許可がされていない場合に、電子レンジが備える制御部は、あたため機能の動作を許可するが、複雑な調理機能の動作を許可しないとしてもよい。言い換えると、制御部に含まれる無効化部が複雑な調理機能を無効化する。
また、エアコンにおいて、ネットワークに接続されていない場合、ネットワークに接続されておらず、一定の条件が満たされていない場合、又は、ネットワークに接続されておらず、許可がされていない場合に、エアコンが備える制御部は、冷房と暖房との間の運転切り替えや温度設定機能の動作を許可するが、タイマー機能や省エネ機能の動作を許可しないとしてもよい。言い換えると、制御部に含まれる無効化部がタイマー機能や省エネ機能を無効化する。
(6)上記実施の形態及び各変形例では、1台の装置が複数の機能(構成要素)を有するとしているが、これには、限定されない。複数の機能(構成要素)が複数の装置に分かれ、複数の装置がそれぞれ機能(構成要素)を有し、複数の装置の組合せにより、同様の効果や機能が実現されるとしてもよい。
(7)次のように構成してもよい。
本発明の一態様は、ネットワークに接続する機能を有するネットワーク接続端末である。前記ネットワーク接続端末は、利用者の操作指示を受け付ける受付手段と、ネットワークに接続してデータの送受信を行う接続手段と、前記接続手段がネットワーク接続しているか否かの接続状態を確認する接続確認手段と、前記ネットワーク接続端末を強制的に電源オフする切断手段を備える。前記受付手段が電源オンの操作を受け付け、前記接続確認手段が、前記接続手段の接続状態を確認し、接続されていないことが確認された場合に、前記切断手段が強制的に電源オフする。
ここで、前記ネットワーク接続端末は、放送を受信する放送受信手段と、前記受信した放送を表示する表示手段を備えるとしてもよい。前記接続確認手段が接続状態を確認するまでは、前記放送受信手段で受信した放送を前記表示手段で表示する。
ここで、前記ネットワーク接続端末は、映像を蓄積する映像蓄積手段と、前記蓄積した映像を表示する表示手段を備えるとしてもよい。前記接続確認手段が、前記接続手段の接続状態を確認し、接続されていないことが確認された場合に、前記電源切断手段が強制的に電源オフする前に、前記映像蓄積手段に蓄積する映像を、前記表示手段で表示し、その後、前記切断手段が強制的に電源オフする。
ここで、前記ネットワーク接続端末は、放送を受信する放送受信手段を備えるとしてもよい。前記接続確認手段が、前記接続手段の接続状態を確認し、接続されていないことが確認された場合に、前記映像蓄積手段に蓄積する映像を、前記表示手段で表示し、その後、前記切断手段が強制的に電源オフする代わりに、前記放送受信手段で受信した放送を前記表示端末で表示する。
ここで、前記ネットワーク接続端末は、メッセージを保持するメッセージ保持手段と、前記保持しているメッセージを表示する表示手段を備えるとしてもよい。前記接続確認手段が、前記接続手段の接続状態を確認し、接続されていないことが確認された場合に、前記電源切断手段が強制的に電源オフする前に、前記メッセージ保持手段に保持するメッセージを、前記表示手段で表示し、その後、前記切断手段が強制的に電源オフする。
ここで、前記ネットワーク接続端末は、放送を受信する放送受信手段を備えるとしてもよい。前記接続確認手段が、前記接続手段の接続状態を確認し、接続されていないことが確認された場合に、前記メッセージ保持手段に保持するメッセージを、前記表示手段で表示し、その後、前記切断手段が強制的に電源オフする代わりに、前記放送受信手段で受信した放送を前記表示端末で表示する。
ここで、前記ネットワーク接続端末は、過去のネットワーク接続履歴を保持する履歴保持手段と、電源オフするか否かを判断する判断手段を備えるとしてもよい。前記判断手段は、前記履歴保持手段で保持する履歴が、予め定められた条件を満たしているか否かを判断し、満たしていないと判断した場合に、前記切断手段が強制的に電源オフする。
ここで、前記ネットワーク接続端末は、許可情報を保持する許可情報保持手段と、前記許可情報を確認する許可情報確認手段を備えるとしてもよい。前記許可情報確認手段は、前記許可情報が存在しない、又は正しくないことを確認した場合に、前記切断手段が強制的に電源オフする。
ここで、前記ネットワーク接続端末は、前記許可情報を受信する許可情報受信手段を備えるとしてもよい。前記許可情報受信手段は、前記許可情報を別の端末装置から無線通信を利用して受信し保持する。
ここで、前記ネットワーク接続端末は、放送波や他の媒体から情報を取得して保持する情報保持手段と、電源オフするか否かを判断する判断手段を備えるとしてもよい。前記判断手段は、前記情報保持手段で保持する情報が、予め定められた条件に合致するか否かを判断し、合致していないと判断した場合に、前記切断手段が強制的に電源オフする。
ここで、前記ネットワーク接続端末は、前記接続確認手段が、前記接続手段の接続状態を確認し、接続されていないことが確認された場合に、前記切断手段が強制的に電源オフする代わりに、前記ネットワーク接続端末の一部の機能のみを有効化して電源オン状態を維持するとしてもよい。
ここで、前記ネットワーク接続端末は、ネットワークへの接続状態を保持する状態保持手段を備えるとしてもよい。前記接続確認手段は、定期的に接続状態を確認し、確認した結果を前記状態保持手段で保持し、前記受付手段が電源オンの操作を受け付けた時、前記接続確認手段が、前記状態保持手段が保持している最新の接続状態に基づき、ネットワークに接続されているか否かを判断する。
(8)上記の各装置を構成する構成要素の一部又は全部は、各装置に脱着可能なICカード又は単体のモジュールから構成されているとしてもよい。前記ICカード又は前記モジュールは、マイクロプロセッサ、ROM、RAMなどから構成されるコンピュータシステムである。前記ICカード又は前記モジュールは、超多機能LSIを含むとしてもよい。マイクロプロセッサが、コンピュータプログラムに従って動作することにより、前記ICカード又は前記モジュールは、その機能を達成する。前記ICカード又は前記モジュールは、耐タンパ性を有するとしてもよい。
(9)各装置は、マイクロプロセッサとメモリを備えたコンピュータシステムであるとしてもよい。前記メモリは、上記コンピュータプログラムを記憶しており、前記マイクロプロセッサは、前記コンピュータプログラムに従って動作する。
ここで、コンピュータプログラムは、所定の機能を達成するために、コンピュータに対する指令を示す命令コードが複数個組み合わされて構成されたものである。前記マイクロプロセッサは、前記コンピュータプログラムに含まれる各命令を1個ずつ読み出し、読み出した命令を解読し、解読結果に従って動作する。
また、前記コンピュータプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体、例えば、フレキシブルディスク、ハードディスク、CD−ROM、MO、DVD、DVD−ROM、DVD−RAM、ブルーレィディスク、半導体メモリなどに記録されているとしてもよい。
また、前記コンピュータプログラムは、電気通信回線、無線又は有線通信回線、インターネットを代表とするネットワーク、データ放送等を経由して伝送されるとしてもよい。
また、前記プログラムを前記記録媒体に記録して移送することにより、又は前記プログラムを前記ネットワーク等を経由して移送することにより、独立した他のコンピュータシステムにより実行するとしてもよい
(10)上記実施の形態及び上記変形例をそれぞれ組み合わせるとしてもよい。