以下、本発明の実施形態について説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係る通信システムを示すブロック図である。
本時実施形態に係る通信システムは、映像再生装置1、放送波受信機3、映像表示装置2、コンテンツサーバ6、放送局7、放送波通信網5、ネットワーク4を備える。尚、本実施形態にける通信システムにおいては、映像再生装置1、放送波受信機3及び映像表示装置2は、同一宅内にあるものとする。
映像再生装置1は、本実施形態においては、ハードディスクレコーダー機能を備えたDVDプレイヤーである。各種の記憶メデイアにコンテンツを記憶し、再生することができる。
映像表示装置2は、本実施形態においては、テレビである。映像表示装置2は、映像再生装置1が出力するコンテンツを画面に表示する。映像表示装置2は、HDMI端子、コンポジット端子、D端子等により映像再生装置1と接続されている。
放送局7は、テレビ放送等のコンテンツを放送する設備である。
放送波受信機3は、テレビ放送等のコンテンツを放送波通信網5を介して放送局7から受信し、受信したコンテンツを映像再生装置1へと転送する。
コンテンツサーバ6は、映像再生装置1の起動時に再生するための起動用コンテンツ(第2コンテンツ、又は第3コンテンツ)を格納するサーバである。コンテンツサーバ6は、映像再生装置1からコンテンツの要求を受信すると、コンテンツを映像再生装置1に対して、ネットワーク4を介して送信する。
ネットワーク4は、本実施形態においては、映像再生装置1とコンテンツサーバ6間の通信のために利用される。ネットワーク4は、例えば、インターネットである。
図2は、第1の実施形態に係る映像再生装置1を示すブロック図である。この映像再生装置1は、電源スイッチをオンにしてから映像再生装置1の起動が完了するまでの間に、コンテンツサーバ6から得た起動用のコンテンツを映像表示装置2に表示することができる。
映像再生装置1は、ブートエリア111を備え、ブートエリア111には図示しない電源スイッチがオンになると最初に起動するブートローダ101(起動用制御部)、第2コンテンツを再生する第2再生部102、第2コンテンツを記憶する第2コンテンツ記憶部103が設けられている。本実施形態の映像再生装置1によれば、ブートローダ101が制御部(OS)104を起動するときに、同時に第2再生部102によって第2コンテンツを再生する。
本映像再生装置1はさらに、放送局7から受信した第1コンテンツなどを再生するための各種アプリ及びデバイス110、アプリ及びデバイス110その他の制御を行う制御部(OS)104、第3コンテンツを再生する第3再生部105、第3コンテンツを記憶する第3コンテンツ記憶部106を備えて、第2コンテンツの再生後に、制御部104がアプリ及びデバイス110を起動するときに、同時に第3再生部105によって第3コンテンツを再生する。
また、映像再生装置1は制御部104の動作(アクション)を検出するアクション検出部107、各種のコンテンツを映像表示装置2に表示するための制御を行う表示制御部108、第2コンテンツ及び第3コンテンツを取得するためのコンテンツ取得部109、映像再生のための各種アプリ及びデバイス110を備えている。
ブートローダ101、第2再生部102、第2コンテンツ記憶部103は、ブートエリア111に存在する。ここで、ブートエリア111とは、ブートローダ101が格納される記憶領域であって、制御部104の起動が完了する前にブートローダ101がアクセス可能な領域である。また、ブートエリア111は、実装上、映像再生装置1が搭載するFLASHメモリやハードディスクドライブのパーティションの先頭の記憶領域である。
ブートローダ101は、映像再生装置1の電源が入って、起動すると、システムに組み込まれたBIOSから最初に起動されるプログラムである。
ブートローダ101は、制御部104を起動させる。制御部104起動後は、ブートローダ101は、動作を完了し、その後は、制御部104が、映像再生装置1の動作を制御する。また、ブートローダ101は、制御部104の起動処理を開始するときに、第2再生部102を起動させる。そして、ブートローダ101は、第2再生部に対して、第2コンテンツの再生を指示する。
第2再生部102は、ブートローダ101から第2コンテンツの再生の指示を受けると、第2コンテンツ記憶部103から第2コンテンツを取得して、再生する。そして、第2再生部102は、表示制御部108に対して、第2コンテンツの表示を指示する。
ここで、例えば、第2再生部102は、第2コンテンツを取得する際に、第2コンテンツ記憶部103に対して、キー情報を通知することにより、第2コンテンツを要求する。例えば、キー情報は、前回映像再生装置1を停止した際の時刻情報である。ここで、このキー情報は、映像再生装置1の起動中に、制御部104により、ブートエリア111に格納されている。尚、キー情報は、前回の映像再生装置1の起動時に最後に利用した機能でも良い。
第2コンテンツ記憶部103は、映像再生装置1の動作中に、コンテンツ取得部109により取得した複数の第2コンテンツを記憶している。第2コンテンツ記憶部103は、各々の第2コンテンツをキー情報と対応付けて記憶している。第2コンテンツ記憶部103は、第2再生部102から指示を受けると、第2再生部102に対して、第2コンテンツを提供する。例えば、第2再生部102からの指示が、キー情報(前回の映像再生装置1を停止した際の時刻情報)を含む場合、第2コンテンツ記憶部103は、この前回映像再生装置1を停止した際の時刻情報に対応する第2コンテンツを、第2再生部102に対して提供する。尚、第2コンテンツ記憶部103は、コンテンツ取得部109によって格納された複数の第2コンテンツを組み合わせて1つの第2コンテンツとして合成して、提供しても良い。
制御部104は、映像再生装置1全体の動作を制御する。例えば、各種アプリ及びデバイス110の初期化処理及び起動処理を行う。また、制御部104は、各種アプリ及びデバイス110の初期化処理及び起動処理開始時、又は、開始直前に、第3再生部105に対して、第3コンテンツの再生を指示する。また、制御部104は、各種アプリ及びデバイス110の停止処理も行う。
第3再生部105は、制御部104から第3コンテンツ再生の指示を受けると、第3コンテンツ記憶部106から第3コンテンツを取得して、表示制御部108に信号として送ることにより、映像表示装置2に第3コンテンツを表示するよう指示する。例えば、第3再生部105は、取得した第3コンテンツをデコードして、デコードした第3コンテンツを表示制御部に送る。
尚、例えば、第3再生部105は、第3コンテンツ記憶部106から第3コンテンツを取得する際に、第3コンテンツ記憶部106に対して、キー情報を通知することにより、第3コンテンツを要求する。キー情報としては、例えば、「映像再生装置1に挿入されているコンテンツメディアの識別子情報」を用いる。このコンテンツメディアの識別子情報は、制御部104が、前回の映像再生装置1の起動中に、各種アプリ及デバイス110から取得しておく。
「映像再生装置1に挿入されているコンテンツメディアの識別子情報」とは、例えば、DVDドライブに挿入されているDVDメディアのContent ID情報、又はIndexing情報、SDカードドライブに挿入されているSDカードメディアのContent ID情報、又は、Indexing情報、HDDに保存されているコンテンツのタイトル情報、又は、メタデータ情報である。
尚、キー情報としては、「現在の映像再生装置1の設定情報及び状態情報」、又は、「映像再生装置1の操作履歴情報」であってもよい。
「現在の映像再生装置1の設定情報及び状態情報」とは、例えば、映像再生装置1の現在の設定時刻情報、機種識別番号、個体識別番号、仕向け地情報(例えば、リージョンコード)、又は、設定チャンネル情報である。
また、「映像再生装置1の操作履歴情報」とは、例えば、映像再生装置1における直前の操作内容、最も多い利用時間帯、又は、最も多い利用メディアである。
第3コンテンツ記憶部106は、映像再生装置1の動作中に、コンテンツ取得部109により取得した複数の第3コンテンツを記憶している。第3コンテンツ記憶部106は、各々の第3コンテンツをキー情報と対応付けて記憶している。第3コンテンツ記憶部106は、第3再生部105から指示を受けると、第3再生部105に対して、第3コンテンツを提供する。例えば、第3再生部105からの指示が、キー情報(コンテンツメディアの識別子情報)により指定された場合、第3コンテンツ記憶部106は、コンテンツメディアの識別子情報に対応する第3コンテンツを提供する。尚、第3コンテンツ記憶部106は、コンテンツ取得部109によって格納された複数の第3コンテンツを組み合わせて1つの第3コンテンツとして合成して、提供しても良い。例えば、第3コンテンツ記憶部106は、映像再生装置1が、今までに映像再生装置1において再生したDVDに関連する第3コンテンツを全て蓄積しておくことにより、それを合成して、提供することにより、DVD閲覧記録のコレクションを第3コンテンツとして提供することができる。また、今までに再生したDVDに関連する第3コンテンツに加えて、利用者の閲覧していないDVDに関する第3コンテンツを合成し、提供することにより、コマーシャル効果を達成することができる。この場合、第3再生部により再生され、表示制御部108の制御により映像表示装置102が表示する映像は、例えば、複数の映像をサムネイルとして表示する。
表示制御部108は、映像表示装置2により、コンテンツを再生表示させる。表示制御部108は、例えば、第2再生部102、第3再生部105の指示により、第2コンテンツ、第3コンテンツを、映像表示装置2により再生表示させる。また、表示制御部108は、ブートローダ101や、制御部104から、表示の指示を受けてコンテンツを、映像表示装置2により、再生表示させる。また、表示制御部108は、各種アプリ及びデバイス110からの指示により、HDD、DVD、SDカード等のメディアに格納されたコンテンツや、放送波によって受信したコンテンツを、映像表示装置2により、表示再生させる。表示制御部108は、HDMI端子、コンポジット映像信号端子、D端子のような外部接続端子を備え、外部接続端子を介して、コンテンツを映像信号として映像表示装置2に出力することにより、映像を表示する。尚、本実施形態では、映像再生装置2が、DVDプレイヤーである場合について説明したが、映像再生装置1がテレビである場合、表示制御部108は、映像再生装置が備える液晶やプラズマ等によって実現される映像パネルによりコンテンツを表示、再生する。
各種アプリ及びデバイス110は、映像再生装置1の各種機能(例えば、第1コンテンツを再生する第1再生機能を備える。)を実現するアプリケーション及びデバイスの集合である。尚、アプリ及びデバイス110のうち、第1再生機能を達成する手段を第1再生部とする。
各種アプリ及びデバイス110としては、アプリケーションとして、HDD制御部1101A、DVD制御部1102A、ネット制御部1103A、チューナー制御部1104A、デバイスとして、HDD部1101B、DVD部1102B、ネットI/F部1103B、チューナー部1104Bを備える。
HDD制御部1101A及びHDD部1101Bは、TV放送やネットワーク4上のサーバから取得する第1コンテンツを保存するHDD機能を有する。
DVD制御部1102A及びDVD部1102Bは、DVDディスクに保持された第1コンテンツを再生する機能、及びDVDディスクに第1コンテンツを保存するDVD機能を有する。
チューナー制御部1104A及びチューナー部1104Bは、映像再生装置1のユーザーが、TV放送のチャンネルを選択して放送局7から受信した第1コンテンツを再生するチューナー機能を有する。
ネット制御部1103A及びネットI/F部1103Bは、インターネット上の第1コンテンツを取得して再生するネット機能を有する。
尚、各種アプリ及びデバイス110としてその他の構成を備えていても良い。例えば、アプリケーションとして、SDカードドライブ部、デバイスとして、SDカードドライブ制御部を備えていても良い。また、アプリケーションとして、リモコン操作受付部、タイマー制御部、保守制御部を備えていても良い。また、映像再生装置1がテレビである場合、アプリケーションとして、チューナー制御部1104A、デバイスとして、チューナー部1104Bのみを含む構成であっても良い。
アクション検出部107は、制御部104を監視して、映像再生装置1の特定の動作あるいは操作を検出して、コンテンツ取得部109に対して、第3コンテンツ、又は第2コンテンツの取得を指示する。上記映像再生装置1の特定の動作あるいは操作としては、様々なものがある。例えば、映像再生装置1の起動動作完了、映像再生装置1の停止動作指示、DVD等のメディア挿入完了、DVD等のメディアの再生操作、DVD等のメディア一時停止操作完了、DVD等のメディア停止操作完了、利用者による映像再生装置1への第3コンテンツ、若しくは、利用者による明示的な第2コンテンツの取得指示、などである。尚、上記特定の動作あるいは操作として、映像再生装置1の処理負荷が低い動作あるいは操作であることが好ましい。
コンテンツ取得部109は、アクション検出部107からの指示を受けると、ネットワーク4を介してコンテンツサーバ6から第3コンテンツ、又は第2コンテンツを取得し、取得した第3コンテンツ、第2コンテンツを、それぞれ、第3コンテンツ記憶部106、第2コンテンツ記憶部103、に格納する。
コンテンツ取得部109は、第3コンテンツ、又は第2コンテンツを特定するキー情報をコンテンツサーバ6に送信して、コンテンツサーバ6からキー情報に対応する第3コンテンツ、又は第2コンテンツを取得することにより、第3コンテンツ、又は第2コンテンツを取得する。コンテンツ取得部109は、映像再生装置101の動作中に、第3コンテンツ、又は第2コンテンツを特定するキー情報を、各種アプリ及びデバイス110のいずれかから取得する。
第3コンテンツ、又は第2コンテンツを特定するためのキー情報は、例えば、「現在の映像再生装置1の設定情報及び状態情報」、「映像再生装置1に挿入されているコンテンツメディアの識別子情報」、又は、「映像再生装置1の操作履歴情報」である。また、キー情報としては、これらの情報を組み合わせても良い。また、第3コンテンツ、又は第2コンテンツを特定するためのキー情報としては、アクション検出部107が検出したアクションの種類に関する情報を更に組み合わせても良い。
尚、コンテンツ取得部109は、第3コンテンツ、又は第2コンテンツを特定するためのキー情報をコンテンツサーバ6に対して送信するに際して、映像再生装置1とコンテンツサーバ6との間のデータの交換は暗号化あるいは認証がなされ、セキュリティが確保されていても良い。
また、コンテンツ取得部109は、コンテンツサーバ6からキー情報に対応する第3コンテンツ、又は第2コンテンツを取得する際に、第3コンテンツ、又は第2コンテンツを含むコンテンツ応答メッセージに暗号化あるいは認証などのセキュリティ機能が付加されている場合、メッセージの複号化あるいは検証(正統性確認)を行っても良い。
上述した「現在の映像再生装置1の設定情報及び状態情報」とは、例えば、映像再生装置1の現在の設定時刻情報、映像再生装置1の機種識別番号、映像再生装置1の個体識別番号、又は、映像再生装置1の仕向け地情報(例えば、リージョンコード)である。
また、上述した「映像再生装置1に挿入されているコンテンツメディアの識別子情報」とは、例えば、DVDドライブに挿入されているDVDメディアのContent ID情報、若しくは、Indexing情報、SDカードドライブに挿入されているSDカードメディアのContent ID情報、若しくは、Indexing情報、HDDに保存されているコンテンツのタイトル情報、若しくは、メタデータ情報である。
また、「映像再生装置1の操作履歴情報」とは、例えば、映像再生装置1における直前の操作内容、最も多い利用時間帯、若しくは、最も多い利用メディアである。
次に、本実施形態に係るコンテンツサーバ6の構成について説明する。図3は、本実施形態に係るコンテンツサーバ6を示すブロック図である。
コンテンツサーバ6は、キー情報受信部602と、コンテンツ送信部601と、サーバ制御部603と、データベース604とを備える。
キー情報受信部602は、ネットワーク4を介して、映像再生装置1から送信された第3コンテンツ、又は第2コンテンツを特定するためのキー情報を含むコンテンツ要求メッセージを受信し、サーバ制御部603に対して、キー情報に対応する第3コンテンツ又は第2コンテンツを取得するように指示する。尚、キー情報受信部602は、受信したキー情報を含むコンテンツ要求メッセージに暗号化あるいは認証などのセキュリティ機能が付加されている場合、コンテンツ要求メッセージの復号化あるいは、検証(正統性確認)を行う機能を有していても良い。
コンテンツ送信部601は、取得した第3コンテンツ又は第2コンテンツを、ネットワーク4を介して映像再生装置1に対してコンテンツ応答メッセージとして送信する。
データベース604は、キー情報とそれに対応する第3コンテンツ又は第2コンテンツを記憶する。
データベース604は、例えば、キー情報として、DVDメディアのContent ID情報を記憶し、そのキー情報に対応して、第3コンテンツ又は第2コンテンツとして、そのDVDメディアのコンテンツに対応するキャラクターのコンテンツを記憶する。この場合、映像再生装置1は、このDVDメディアを購入して映像再生装置1にて観賞しているユーザーに対して、この第3コンテンツ又は第2コンテンツを提供することにより、DVDコンテンツの付加情報を提供する映像サービスを提供することができる。
また、データベース604は、例えば、キー情報として、DVDメディアのContent ID情報を記憶し、そのキー情報に対応して、第3コンテンツ又は第2コンテンツとして、そのDVDメディアのコンテンツに直接登場しない別のDVDのキャラクターのコンテンツを記憶する。この場合、映像再生装置1は、このDVDメディアを購入して映像再生装置1にて観賞しているユーザーに対して、この第3コンテンツ又は第2コンテンツを提供することにより、別のDVDコンテンツを呼びかけるコマーシャルコンテンツ提供することができる。
また、データベース604は、キー情報として、映像再生装置1の操作履歴情報と映像再生装置1の機種識別情報を記憶し、そのキー情報に対応して、第3コンテンツ又は第2コンテンツとして、利用者に正しい操作方法を教えるためのコンテンツ記憶する。この場合、例えば、映像再生装置1の利用者が、同じ操作を何度も繰り返したり、失敗した場合、操作履歴情報と機種識別情報をキー情報として、コンテンツサーバ6に送信することにより、正しい操作方法を理解することができる。したがって、この場合、映像再生装置1は、ワンポイントヘルプ機能を提供することができる。
尚、データベース604は、キー情報に対応して、第3コンテンツを記憶していても、第2コンテンツを記憶していてもどちらでもよい。尚、ここで、第2コンテンツと第3コンテンツは、同一の映像であって、区別なく記憶していても良い。一方、第2コンテンツと第3コンテンツを区別して記憶していても良い。例えば、第2コンテンツは、ビットマップ等によって構成される静止画であり、第3コンテンツは、フラッシュで作成された高精細なアニメーション動画である。ブートローダ101の動作中(第2コンテンツ再生時)と比べて、制御部104が起動した後(第3コンテンツ再生時)の方が、高精細な映像コンテンツの表示再生が可能だからである。
サーバ制御部603は、キー情報受信部602からの指示により、データベース604から、キー情報に対応する第3コンテンツ又は第2コンテンツを取得し、取得した第3コンテンツ又は第2コンテンツをコンテンツ送信部601に対して、コンテンツ応答メッセージとして送信するように指示する。尚、サーバ制御部603は、例えば、コンテンツ要求メッセージに含まれるキー情報のすべてを基にコンテンツを特定し、取得する。一方、キー情報の一部を基にコンテンツを特定して、取得しても良い。
次に、本実施形態に係る映像再生装置1の動作方法について説明する。以下では、映像再生装置1の第3コンテンツ又は第2コンテンツを取得する方法と映像再生装置1の起動処理中における第3コンテンツ又は第2コンテンツを再生表示する方法について説明する。
まず、映像再生装置1の第3コンテンツ又は第2コンテンツを取得する方法について説明する。
図4は、本実施形態に係る映像再生装置1がコンテンツサーバ6から第3コンテンツ又は第2コンテンツを取得する動作を示す流れ図である。また、図5は、本実施形態にかかる映像再生装置1が第3コンテンツ又は第2コンテンツを取得する動作を示すフローチャートである。図6は、本実施形態にかかるコンテンツサーバ6の動作を示すフローチャートである。
まず、アクション検出部107が、制御部104から、映像再生装置1の特定の動作あるいは操作を検出する(S101)。例えば、映像再生装置1の起動動作完了を検出する。
次に、アクション検出部107は、コンテンツ取得部109に対して、第3コンテンツ又は第2コンテンツ取得を指示する(S102)。
次に、コンテンツ取得部109は、取得する第3コンテンツ又は第2コンテンツを決定するため、各種アプリ及びデバイス110に対して、第3コンテンツ又は第2コンテンツを特定するキー情報を、各種アプリ及びデバイス110に要求する(S103)。第3コンテンツ又は第2コンテンツを特定するキー情報としては、例えば、DVDドライブに挿入されているDVDメディアのContent ID情報、映像再生装置1の機種識別番号、映像再生装置1の個体識別番号の組み合わせである。
次に、各種アプリ及びデバイス110は、コンテンツ取得部109に対して、第3コンテンツ又は第2コンテンツを特定するキー情報を、返答する(S104)。
次に、コンテンツ取得部109は、各種アプリ及びデバイス110から取得した情報とアクション検出部107が検出したアクション情報とを組み合わせた第3コンテンツ又は第2コンテンツを特定するキー情報を含めたコンテンツ要求メッセージを作成し、ネットワーク4を介して、外部ネットワーク4上のコンテンツサーバ6に対して送信する(S105)。
次に、コンテンツサーバ6のキー情報受信部602は、コンテンツ要求メッセージを受信する(S201)。
次に、キー情報受信部602の指示を受けて、コンテンツサーバ6のサーバ制御部603は、キー情報に対応する第3コンテンツ又は第2コンテンツを取得する。(S202)
次に、サーバ制御部603の指示を受けて、コンテンツサーバ6のコンテンツ送信部601は、第3コンテンツ又は第2コンテンツを含むコンテンツ応答メッセージを映像再生装置1に対して送信する(S203)。
次に、コンテンツ取得部109は、コンテンツサーバ6からコンテンツ応答メッセージとして、第3コンテンツ、又は、第2コンテンツを受信する(S106)。
次に、コンテンツ取得部109は、受信したコンテンツ応答メッセージに第2コンテンツが含まれている場合、第2コンテンツを第2コンテンツ記憶部103に格納する(S107)。
次に、コンテンツ取得部109は、受信したコンテンツ応答メッセージに第3コンテンツが含まれている場合、第3コンテンツを第3コンテンツ記憶部106に格納する(S108)。
次に、コンテンツ取得部109は、第3コンテンツ及び第2コンテンツの取得と第3コンテンツ記憶部106及び第2コンテンツ記憶部103への格納が完了したことを、アクション検出部107に通知する(S109)。
次に、アクション検出部107は、第2取得部は、第3コンテンツ及び第2コンテンツの取得と第3コンテンツ記憶部106及び第2コンテンツ記憶部103への格納が完了したことを識別する(S110)。
次に、映像再生装置1の起動処理中における第3コンテンツ又は第2コンテンツを再生表示する方法について説明する。
図7は、本実施形態に係る映像再生装置1の起動処理中における第3コンテンツ又は第2コンテンツを再生表示する動作を示す流れ図である。また、図8は、本実施形態にかかる映像再生装置1が起動処理中に、第3コンテンツ又は第2コンテンツを再生する動作を示すフローチャートである。
映像再生装置1の利用者が、映像再生装置1の電源をONにすると(S301)、BIOSが、ブートローダ101を起動させ、ブートローダ101は、ブート処理を開始する(S302)。即ち、ブートローダ101は、ブート処理として、制御部104を起動させるための準備及び処理を行う。また、ブートローダ101は、ブート処理として、更に、他のブートローダを読み出しても良い(二次ローダ)。
次に、ブートローダ101は、第2再生部102に対して、第2コンテンツの再生を指示する(S303)。尚、ブートローダ101は、第2コンテンツの再生の指示を、ブートローダ101のブート処理開始前に、行っても良い。
次に、第2再生部102は、第2コンテンツ記憶部103に対して、第2コンテンツを要求する(S304)。例えば、第2再生部102は、第2コンテンツ記憶部103に対する第2コンテンツ要求時に、キー情報を通知する。キー情報としては、例えば、前回、映像再生装置1を停止した際の時刻情報とする。
次に、第2コンテンツ記憶部103は、キー情報に対応する第2コンテンツを第2再生部102に対して提供する(S305)。
次に、第2再生部102は、第2コンテンツ記憶部103から受け取った第2コンテンツを再生して、再生した第2コンテンツを信号として送ることにより、表示制御部108に、第2コンテンツを表示するように指示する(S306)。
次に、表示制御部108は、第2コンテンツを映像再生装置2により表示させる(S307)。
次に、ブートローダ101は、制御部104の起動を完了させると、ブート処理を完了する(S308)。
次に、ブートローダ101が、ブート処理を完了すると、第2再生部102の再生処理を完了する(S309)。尚、第2再生部102の再生処理を完了しても、表示制御部108は、第2再生部102の再生処理完了前に指示された第2コンテンツの表示処理を継続する。
次に、制御部104は、各種アプリの初期化及びデバイスに対して、起動及び初期化の処理(各種アプリケーションの起動及び各種デバイスの初期化)を開始する(S310)。
次に、制御部104は、第3再生部105に対して、第3コンテンツの再生を指示する(S311)。尚、制御部104は、第3コンテンツの再生の指示を、各種アプリ及びデバイス110に対する起動及び初期化の開始前に、行っても良い。
次に、第3再生部105は、第3コンテンツ記憶部106に対して、第3コンテンツを要求する(S312)。例えば、第3再生部105は、第3コンテンツ記憶部106に対する第3コンテンツ要求時に、キー情報を通知する。キー情報としては、例えば、現在の映像再生装置1の状態情報として、現在の設定時刻情報を送信する。
次に、第3コンテンツ記憶部106は、キー情報に合致する第3コンテンツを第3再生部105に対して提供する(S313)。例えば、第3コンテンツ記憶部106は、キー情報の現在の設定時刻情報に対応して、早朝に映像再生装置1を起動した場合と、深夜に映像再生装置1を起動した場合とで、異なる第3コンテンツを提供する。
次に、第3再生部105は、第3再生部105から受け取った第3コンテンツを再生して、再生した第3コンテンツを信号として送ることにより、表示制御部108に第3コンテンツを表示するように指示する(S314)。
次に、表示制御部108は、第3コンテンツを映像表示装置2により表示させる(S315)。尚、S307において、映像表示装置2が、第2コンテンツの表示を継続している場合、表示制御部108は、第2コンテンツの表示を強制的に終了して、第3コンテンツを表示しても良いし、第2コンテンツの表示終了を待って、第3コンテンツを表示しても良い。
次に、制御部104は、全ての各種アプリ及びデバイス110に関する起動及び初期化の処理を完了すると、起動完了時の初期定常状態へと遷移する(S316)。
次に、制御部104が、起動及び初期化処理を完了すると、第3再生部105の再生処理を完了する(S317)。尚、第3再生部105の再生処理を完了しても、表示制御部108は、第3再生部105の再生処理完了前に指示された第3コンテンツの表示処理を継続する。
次に、制御部104は、表示制御部108に対して、映像再生装置1の初期定常画面の表示を指示する(S318)。
次に、表示制御部108は、映像表示装置2により、初期定常画面を表示させる(S319)。尚、S315において、映像表示装置2が、第3コンテンツの表示を継続している場合、表示制御部108は、第3コンテンツの表示を強制的に終了して、初期定常画面を表示しても良いし、第3コンテンツの表示終了を待って、初期定常画面を表示しても良い。
本実施形態にかかる映像再生装置1によれば、利用者が、映像再生装置1を起動処理中に、第3コンテンツ、及び第2コンテンツを表示することにより、起動処理中の映像再生装置1の利用者の不満を低減することができる。特に、本実施形態にかかる映像装置においては、ブートローダ101がアクセス可能な領域であるブートエリア111に、第2再生部102、第2コンテンツ記憶部103が存在し、制御部104がアクセス可能な領域に第3再生部105、第3コンテンツ記憶部106が存在することにより、起動時の2つのステップ、即ち、「起動制御部104による制御部104起動時」及び「制御部104による各種アプリ及びデバイス110起動時」に、それぞれ、第2コンテンツ、及び第3コンテンツを再生することにより、起動時の2つのステップにおいて、コンテンツデータを再生することができ、効果的に映像再生装置1の利用者の不満を低減することができる。
尚、本実施形態は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階で要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化することができる。
例えば、起動処理中におけるコンテンツの表示として、「ブート処理中」及び、「各種アプリ及びデバイス110の起動及び初期化処理中」いずれにおいても、再生表示したが、「ブート処理中」又は、「各種アプリ及びデバイス110の起動及び初期化処理中」いずれの場合においてのみ、コンテンツを表示しても良い。この場合、映像再生装置1は、「ブート処理中」のみ第2コンテンツを再生表示する場合として、第3再生部105、第3コンテンツ記憶部106を備えていなくても良い。また、映像再生装置1は、「各種アプリ及びデバイス110の起動及び初期化処理中」のみ第3コンテンツを再生表示する場合として、第2再生部102、第2コンテンツ記憶部103を備えていなくても良い。
また、第2再生部102、第3再生部105は、それぞれ、ブートローダ101、制御部104、から指示があった場合、常に、第2コンテンツ、第3コンテンツを再生しなくても良い。例えば、第2再生部102、第3再生部105は、それぞれ、ある確率に従って若しくは、ある特定のキー情報のみが存在する場合に、第2コンテンツ、あるいは、第3コンテンツを再生しても良い。また、これらの起動時の第3コンテンツ再生表示方法については、利用者が事前に設定することで、その動作を定義することも可能である。例えば、利用者が事前に設定することにより、第2再生部102、又は、第3再生部105の再生機能をオフとすることにより、それぞれ、ブートローダ101、又は、制御部104から指示があっても、再生しないように設定できることとしても良い。
また、本実施形態に係る映像再生装置1は、第3再生部105の機能を第2再生部102が備え、第3再生部105を備えない構成であっても良い。
また、本実施形態に係る映像再生装置1は、第3コンテンツ記憶部106の機能を第2コンテンツ記憶部103が備え、第3コンテンツ記憶部106を備えない構成であっても良い。
また、本実施形態に係る通信システムは、図1に示すように、コンテンツサーバ6は、宅内に設けなかったが、図9に示すように、宅内に設けても良い。この場合、コンテンツサーバ6は、例えば、本実施形態にかかる映像再生装置1と異なる映像再生装置1、又は、ホームサーバである。例えば、本実施形態に係る映像再生装置1が、TVであり、コンテンツサーバ6に対応する映像再生装置1が、HDDレコーダーである場合がある。尚、コンテンツサーバ6が、宅内に設けられた場合の、本実施形態に係る映像再生装置1を含む通信システムの構成及び動作は、コンテンツサーバ6が宅内にあり、ネットワーク4が宅内ネットワーク4である以外は、同様である。尚、コンテンツサーバ6が、宅内に設けられた場合、映像再生装置1及びコンテンツサーバ6間で送受信するメッセージの暗号化及び認証のセキュリティ要件が異なる場合もある。
また、本実施形態に係る映像再生装置1は、第3コンテンツ、又は第2コンテンツを取得する際に、ネットワーク4へのアクセスを行わず、映像再生装置1が保持しているコンテンツを、第3コンテンツ、又は第2コンテンツとして選択して取得しても良い。以下では、映像再生装置1が保持しているコンテンツを、第3コンテンツ、又は第2コンテンツとして選択して取得する場合として、2つの場合を説明する。(以下、それぞれ、変形例1、変形例2とする。)
(変形例1)
まず、1つ目の場合は、映像再生装置1が、図10に示すように、第1の実施形態にかかる映像再生装置1の構成に加えて、更に、コンテンツデータベース112を備える場合である。例えば、映像再生装置1が、HDDレコーダーなどの、コンテンツを大量に蓄積保持する機能を備えている場合に可能である。この場合、コンテンツデータベース112は、キー情報とそれに対応する第3コンテンツ、又は第2コンテンツを記憶する。この場合の映像再生装置1の第3コンテンツ、又は第2コンテンツを取得する動作方法は、第1の実施形態にかかる映像再生装置1の動作方法におけるS101〜S104及びS107〜S110は同様であり、S105及びS106が異なる。従って、以下では、S105及びS106に変わって、行う処理S105´及びS106´について説明する。図11に、この映像再生装置1が、第3コンテンツ、又は第2コンテンツを取得する動作方法を示すフローチャートを示す。コンテンツ取得部109は、各種アプリ及びデバイス110から取得した情報とアクション検出部107が検出したアクション情報とを組み合わせた第3コンテンツ、又は第2コンテンツを特定するキー情報をコンテンツデータベース112に対して通知する(S105´)。その結果、コンテンツ取得部109は、コンテンツデータベース112からキー情報に対応する第3コンテンツ、又は、第2コンテンツを取得する(S106´)。その後、コンテンツ取得部109は、取得した第3コンテンツ、第2コンテンツをそれぞれ、第3コンテンツ記憶部106、第2コンテンツ記憶部103に格納する(S107)、(S108)。
尚、コンテンツデータベース122は、HDD制御部1101A及びHDD部1101Bの一部として実現しても良い。この場合、コンテンツデータベース112は、HDD制御部によってHDD部に格納されたコンテンツと、対応するキー情報などのメタデータ情報を関連づけたデータベースである。キー情報と関連付けて記憶しておくことで、記憶したコンテンツの一部を、第2コンテンツ、又は、第3コンテンツとしても、利用することができる。
(変形例2)
2つ目の場合は、コンテンツ取得部109が、表示制御部108に現在表示されているコンテンツを切りだす場合である。図12に、この映像再生装置1が、第3コンテンツ、又は第2コンテンツを取得する動作方法を示すフローチャートを示す。この場合、第1の映像再生装置1の動作方法におけるS101、S102及びS107〜S110は同様であり、S103〜S106が異なる。即ち、この映像再生装置1は、コンテンツを取得する際に、キー情報を用いない。以下では、S103〜S106に変わって、行う処理S103´´について説明する。即ち、コンテンツ取得部109は、現在表示制御部108に再生表示されているコンテンツを切りだすことで選択して取得する(S103´´)。コンテンツ取得部109は、例えば、第2コンテンツとして、現在表示制御部108に再生しているコンテンツの静止画を切り出し、第3コンテンツ、又は第2コンテンツとして、現在表示制御部108に再生しているコンテンツの動画を切り出す。その後、コンテンツ取得部109は、取得した第3コンテンツ、第2コンテンツをそれぞれ、第3コンテンツ記憶部106、第2コンテンツ記憶部103に格納する(S107)、(S108)。
また、本実施形態に係る映像再生装置1は、第3コンテンツの再生を、映像再生装置1の起動時以外の待ち時間に行っても良い。例えば、映像再生装置1の停止処理時、メニュー画面表示処理準備時、チャンネル切り替え時、DVD、又はSDカード等のメディア操作(再生/一時停止、停止)待ち時間、又はロード待ち時間である。以下、それぞれの場合で、第3コンテンツを再生する方法につき、起動時に第3コンテンツを再生する方法と異なる点を中心に、説明する。(以下、それぞれ、変形例3〜変形例6とする。)
(変形例3)
まず、映像再生装置1の停止処理時に、第3コンテンツの再生を行う方法について説明する。
図13に、この映像再生装置1が、映像再生装置1の停止処理時に、第3コンテンツの再生を行う方法を示すフローチャートを示す。また、図14に、この映像再生装置1が、映像再生装置1の停止処理時に、第3コンテンツの再生を行う方法を示す流れ図を示す。
制御部104は、利用者からの映像再生装置1の停止処理要求を受けると、全ての各種アプリ及びデバイス110に対して、停止処理の開始を指示する。そして、全ての各種アプリ及びデバイス110は、停止処理を開始する(S310´)。
次に、制御部104は、第3再生部105に対して、第3コンテンツの再生を指示する(S311)。尚、制御部104は、第3コンテンツの再生の指示を、各種アプリ及びデバイス110に対する停止処理の開始指示前に、行っても良い。
次に、第3再生部105は、第3コンテンツ記憶部106に対して、第3コンテンツを要求する(S312)。第3再生部105は、第3コンテンツ記憶部106に対する第3コンテンツ要求時に、キー情報を通知する。
次に、第3コンテンツ記憶部106は、キー情報に合致する第3コンテンツを第3再生部105に対して提供する(S313)。
次に、第3再生部105は、第3再生部105から受け取った第3コンテンツを再生して再生した第3コンテンツを信号として送ることにより、表示制御部108に、第3コンテンツを表示するように指示する(S314)。
次に、表示制御部108は、映像表示装置2により、第3コンテンツを表示させる(S315)。
次に、全ての各種アプリ及びデバイス110は、停止処理を完了し、(S316´)制御部104に対して、停止処理が完了したことを通知する。
次に、停止処理が完了したことの通知を受け取ると、制御部104は、第3再生部105の再生処理を完了する(S317)。尚、第3再生部105の再生処理を完了しても、表示制御部108は、第3再生部105の再生処理完了前に指示された第3コンテンツの表示処理を継続する。
次に、制御部104は、制御部104自身を停止する(S318´)。尚、S318´において、映像表示装置2が、第3コンテンツの表示を継続している場合、制御部104は、表示制御部108による第3コンテンツの表示を強制的に終了して、制御部104を停止して良い。また、制御部104は、表示制御部108による第3コンテンツの表示終了後、表示制御部108からの表示終了の通知を受けて、制御部104を停止しても良い。
本変形例にかかる映像再生装置1によれば、利用者が、映像再生装置1を停止処理中に、第3コンテンツを表示することにより、停止処理中の映像再生装置1の利用者の待ち時間に対する不満を低減することができる。
(変形例4)
次に、映像再生装置1のメニュー画面表示処理準備時に、第3コンテンツの再生を行う方法について説明する。
図15に、この映像再生装置1が、メニュー画面表示処理準備時に、第3コンテンツの再生を行う方法を示すフローチャートを示す。また、図16に、この映像再生装置1が、メニュー画面表示処理準備時に、第3コンテンツの再生を行う方法を示す流れ図を示す。
制御部104は、映像再生装置1からのメニュー表示指示要求を受けると、メニュー画面表示処理の準備を開始する(S310´´)。メニュー画面表示処理の準備は、具体的には、以下の通りである。即ち、まず制御部104が、全ての各種アプリ及びデバイス110に対して、メニュー画面表示に必要な状態情報の取得要求を指示する。次に、全ての各種アプリ及びデバイス110は、状態情報の取得処理を実行し、取得すると、これを制御部104に通知する。状態情報とは、例えば、各種アプリ及びデバイス110が、現在保有しているコンテンツのリスト情報や、現在の設定情報である。次に、制御部104は、全ての各種アプリ及びデバイス110から状態情報を受け取ると、その状態情報を含むメニュー画面の作成処理を実行する。以上が、メニュー画面表示処理の準備である。
次に、制御部104は、第3再生部105に対して、第3コンテンツの再生を指示する(S311)。尚、制御部104は、第3コンテンツの再生の指示を、メニュー画面表示処理の準備の開始前に、行っても良い。
次に、第3再生部105は、第3コンテンツ記憶部106に対して、第3コンテンツを要求する(S312)。例えば、第3再生部105は、第3コンテンツ記憶部106に対する第3コンテンツ要求時に、キー情報を通知する。
次に、第3コンテンツ記憶部106は、キー情報に合致する第3コンテンツを第3再生部105に対して提供する(S313)。
次に、第3再生部105は、第3再生部105から受け取った第3コンテンツを再生して、再生した第3コンテンツを信号として送ることにより、表示制御部108に、第3コンテンツを表示するように指示する(S314)。
次に、表示制御部108は、映像表示装置2により、第3コンテンツを表示する(S315)。
次に、制御部104は、メニュー画面表示処理の準備を完了する(S316´´)。
次に、制御部104が、メニュー画面表示処理の準備を完了すると、第3再生部105は、再生処理を完了する(S317)。尚、第3再生部105の再生処理を完了しても、表示制御部108は、第3再生部105の再生処理完了前に指示された第3コンテンツの表示処理を継続する。
次に、制御部104は、表示制御部108に対して、メニュー画面の表示を指示する(S318´´)。
次に、表示制御部108は、映像表示装置2により、メニュー画面を表示させる(S319´´)。尚、S315において、映像表示装置2が、第3コンテンツの表示を継続している場合、表示制御部108は、第3コンテンツの表示を強制的に終了して、メニュー画面を表示しても良いし、第3コンテンツの表示終了を待って、メニュー画面を表示しても良い。
本変形例にかかる映像再生装置1によれば、利用者が、映像再生装置1のメニュー画面表示処理の準備中に、第3コンテンツを表示することにより、メニュー画面表示処理の準備中の映像再生装置1の利用者の待ち時間に対する不満を低減することができる。
(変形例5)
次に、映像再生装置1のチャンネル切り替え時に、第3コンテンツの再生を行う方法について説明する。
図17に、この映像再生装置1が、チャンネル切り替え時に、第3コンテンツの再生を行う方法を示すフローチャートを示す。また、図18に、この映像再生装置1が、チャンネル切り替え時に、第3コンテンツの再生を行う方法を示す流れ図を示す。
制御部104は、映像再生装置1の利用者からのチャンネル切り替え指示要求を受けると、チューナー制御部1104Aに対して、チャネル切り替えの指示行い、チューナー制御部1104Aは、チューナー部1104Bを利用してチャンネル切り替え処理を開始する(S310´´´)。制御部104は、第1コンテンツが再生中である場合、再生を停止する。次に、制御部104は、第3再生部105に対して、第3コンテンツの再生を指示する(S311)。尚、制御部104は、第3コンテンツの再生の指示を、チャンネル切り替え処理の開始前に、行っても良い。
次に、第3再生部105は、第3コンテンツ記憶部106に対して、第3コンテンツを要求する(S312)。例えば、第3再生部105は、第3コンテンツ記憶部106に対する第3コンテンツ要求時に、キー情報を通知する。
次に、第3コンテンツ記憶部106は、キー情報に合致する第3コンテンツを第3再生部105に対して提供する(S313)。
次に、第3再生部105は、第3コンテンツ記憶部106から受け取った第3コンテンツを再生して、再生した第3コンテンツを信号として送ることにより、表示制御部108に、第3コンテンツを表示するように指示する(S314)。
次に、表示制御部108は、映像表示装置2により、第3コンテンツを表示させる(S315)。
次に、チューナー制御部1104A及びチューナー部1104Bは、チャンネル切り替え処理を完了する(S316´´´)と、制御部104に対して、チャンネル切り替え処理が完了したことを通知する。
次に、制御部104が、チャンネル切り替え処理が完了したことの通知を受けとると、制御部104は、第3再生部105の再生処理を停止させる(S317´´´)。尚、第3再生部105の再生処理を完了しても、表示制御部108は、第3再生部105の再生処理完了前に指示された第3コンテンツの表示処理を継続する。
次に、制御部104は、表示制御部108に対して、チャンネル切り替え後の画面を表示するように指示する(S318´´´)。 次に、表示制御部108は、映像表示装置2により、チャンネル切り替え後の画面である第1コンテンツを表示する(S319´´´)。尚、S315において、映像表示装置2が、第3コンテンツの表示を継続している場合、表示制御部108は、第3コンテンツの表示を強制的に終了して、チャンネル切り替え後の画面を映像表示装置2に表示させても良いし、第3コンテンツの表示終了を待って、チャンネル切り替え後の画面を表示させても良い。
本変形例にかかる映像再生装置1によれば、利用者が、映像再生装置1のチャンネル切り替え中に、第3コンテンツを表示することにより、チャンネル切り替え中の映像再生装置1の利用者の待ち時間に対する不満を低減することができる。
(変形例6)
次に、映像再生装置1の各種アプリ及びデバイス110の操作(例えば、第1コンテンツの再生、停止及び一時停止、第1コンテンツのロード)処理時に、第3コンテンツの再生を行う方法について説明する。
図19に、この映像再生装置1が、各種アプリ及びデバイス110の操作処理時に、第3コンテンツの再生を行う方法を示すフローチャートを示す。また、図20に、この映像再生装置1が、各種アプリ及びデバイス110の操作処理時に、第3コンテンツの再生を行う方法を示す流れ図を示す。
制御部104は、映像再生装置1の利用者からの第1コンテンツ操作の指示要求を受けると、第1コンテンツ操作指示を受けた対象である各種アプリ及びデバイス110(例えば、ネット制御部1103A、HDD制御部1101A、又はDVD制御部1102A)に対して、利用者の操作に従って第1コンテンツ操作の指示を行い、指示を受けた各種アプリ及びデバイス110は、第1コンテンツの操作処理を開始する。(S310´´´´)。各種アプリ及びデバイス110は、第1コンテンツの操作処理として、第1コンテンツのロードを伴う処理を行う。
次に、制御部104は、第3再生部105に対して、第3コンテンツの再生を指示する(S311)。尚、制御部104は、第3コンテンツの再生の指示を、第1コンテンツ操作の指示要求の前に、行っても良い。
次に、第3再生部105は、第3コンテンツ記憶部106に対して、第3コンテンツを要求する(S312)。例えば、第3再生部105は、第3コンテンツ記憶部106に対する第3コンテンツ要求時に、キー情報を通知する。
次に、第3コンテンツ記憶部106は、キー情報に合致する第3コンテンツを第3再生部105に対して提供する(S313)。
次に、第3再生部105は、第3再生部105から受け取った第3コンテンツを再生して、再生した第3コンテンツを信号として送ることにより、表示制御部108に、第3コンテンツを表示するように指示する(S314)。
次に、表示制御部108は、映像表示装置2により、第3コンテンツを表示させる(S315)。
次に、各種アプリ及びデバイス110は、第1コンテンツの操作処理を完了する(S316´´´´)と、制御部104に対して、第1コンテンツの操作処理が完了したことを通知する。
次に、制御部104が、第1コンテンツの操作処理が完了したことの通知を受けとると、制御部104は、第3再生部105の再生処理を停止する(S317)。尚、第3再生部105の再生処理を完了しても、表示制御部108は、第3再生部105の再生処理完了前に指示された第3コンテンツの表示処理を継続する。
次に、制御部104は、表示制御部108に対して、第1コンテンツの操作処理結果である第1コンテンツを表示するように指示する(S318´´´´)。
次に、表示制御部108は、映像表示装置2により、第1コンテンツの操作処理結果である第1コンテンツを再生表示する(S319´´´´)。尚、S315において、映像表示装置2が、第3コンテンツの表示を継続している場合、表示制御部108は、第3コンテンツの表示を強制的に終了して、第1コンテンツを再生表示しても良いし、第3コンテンツの表示終了を待って、第1コンテンツ操作処理結果である第1コンテンツを表示しても良い。
本変形例にかかる映像再生装置1によれば、利用者が、映像再生装置1の第1コンテンツの操作処理待ち時間中、又はロード待ち時間中に、第3コンテンツを表示することにより、第1コンテンツの操作処理待ち時間中、又はロード待ち時間中の映像再生装置1の利用者の操作待ちに対する不満を低減することができる。
なお、本実施形態にかかる映像再生装置1は、汎用のコンピュータ装置を基本ハードウェアとして用いることでも実現することが可能である。即ち、ブートローダ101、第2再生部102、第2コンテンツ記憶部103、第3コンテンツ記憶部106、制御部104、第3再生部105、各種アプリ及びデバイス110、アクション検出部107、コンテンツ取得部109、表示制御部108は、上記のコンピュータ装置に搭載されたプロセッサにプログラムを実行することにより実現することができる。このとき、映像再生装置1は、上記のプログラムを実行させることにより実現することができる。このとき、映像再生装置1は、上記のプログラムをコンピュータ装置にあらかじめインストールすることで実現しても良いし、CD−ROMなどの記憶媒体に記憶して、あるいはネットワーク4を介して上記のプログラムを配布して、このプログラムをコンピュータ装置に適宜インストールすることで実現しても良い。また、第2コンテンツ記憶部103、第3コンテンツ記憶部106は、上記のコンピュータ装置に内蔵あるいは外付けされたメモリ、ハードディスク若しくはCD−R、CD−RW、DVD−RAM,DVD−Rなどの記憶媒体などを適宜利用して実現することができる。
なお、本発明は上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合わせにより、種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される前構成要素から幾つかの構成要素を削除しても良い。さらに、異なる実施形態にわたる構成要素を適宜組み合わせても良い。
例えば、本実施形態において、第3コンテンツ、第2コンテンツを区別して記載したが、第3コンテンツ、第2コンテンツは、区別なく同じコンテンツであっても良い。
また、本実施形態に係る通信システムは、映像再生装置が、ハードディスクレコーダー機能を備えたDVDプレイヤーであるとして説明した。しかしながら、映像再生装置は、テレビであっても良い。この場合、映像再生装置は、映像表示装置の機能も備える。即ち、映像再生装置は、映像再生装置が再生するコンテンツを画面に表示することができる。従って、この場合、通信システムは、映像表示装置を備えないシステムであっても良い。