JP6188562B2 - 樹脂硬化物および表示装置 - Google Patents
樹脂硬化物および表示装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6188562B2 JP6188562B2 JP2013259011A JP2013259011A JP6188562B2 JP 6188562 B2 JP6188562 B2 JP 6188562B2 JP 2013259011 A JP2013259011 A JP 2013259011A JP 2013259011 A JP2013259011 A JP 2013259011A JP 6188562 B2 JP6188562 B2 JP 6188562B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- meth
- resin composition
- acrylate
- group
- mass
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Landscapes
- Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Manufacture Of Macromolecular Shaped Articles (AREA)
- Liquid Crystal (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
- Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
Description
その他の原料成分の含有率は、樹脂組成物全体の1〜80質量%であることが好ましい。
なお、樹脂硬化物の伸び率に大きく影響する成分として、(C)重合性成分は、樹脂組成物全体の2〜40質量%とすることが好ましい。(E)他の非反応性樹脂は、樹脂組成物全体の1〜40質量%とすることが好ましい。(F2)連鎖移動安定剤は、樹脂組成物全体の0.5〜10質量%とすることが好ましい。
<エネルギー線硬化型樹脂組成物>
はじめに硬化前の好適なエネルギー線硬化型樹脂組成物について説明する。
本発明の樹脂硬化物を形成するのに好適なエネルギー線硬化型樹脂組成物(以下、単に「樹脂組成物」とも称する)は、表示装置に用いられている光学部材同士(好ましくは、、表示パネル、保護板、及びシート状機能部材からなる群より選ばれる少なくともいずれかの2種)を貼着するために用いられ、必須成分として、(A)不飽和カルボニル変性ポリマー、好ましくは任意成分のチキソトロピー付与剤として(B)無機系チキソトロピー付与剤を含有し、チキソトロピーインデックス(T.I.)値(η3/η30)が1.1〜10.0の範囲に調整された樹脂組成物である。そして、その樹脂硬化物の伸び率は1000%〜4000%であるエネルギー線硬化型樹脂組成物である。
(A)不飽和カルボニル変性ポリマー
A成分としての「不飽和カルボニル変性ポリマー」とは、(メタ)アクリロイル基等のα、β-不飽和カルボニル基で、主鎖及び/又は側鎖が修飾された重合体である。好ましくは、ポリオール(a−1)と、水酸基と反応できる官能基を有するα,β−不飽和カルボニル化合物(a−2)との反応、特に好ましくは、ポリエーテルポリオール(a−1)と、水酸基と反応できる官能基を有するα,β−不飽和カルボニル化合物(a−2)との反応により合成される。
〔ポリオール(a−1)〕
本発明におけるポリオール(a−1)としては、(i)オキシアルキレン基(−R−O−)を繰り返し単位として有し、かつ、水酸基を2個以上有するポリエーテルポリオール、(ii)共役ジエン化合物の1、4−付加又は1、2−付加ポリマーの分子鎖末端をヒドロキシル変性した共役ジエン系ポリマーポリオール又はその水添物などが挙げられる。
(i)ポリエーテルポリオール(a−1)
ポリエーテルポリオール(a−1)としては、オキシアルキレン基(−R−O−)を繰り返し単位として有し、かつ、水酸基を2個以上有するポリエーテルであれば特に限定されない。
(ii)共役ジエン系ポリマーポリオール(a−1)
共役ジエン系ポリマーポリオール(a−1)は、共役ジエン化合物を1,2−付加重合及び/又は1,4−付加重合して得られる共役ジエン系ポリマーで、ヒドロキシル基を2個以上含有しているポリオール、又はその水添物などが挙げられる。
(ただし、式中R1は水素またはメチル基を表す。)
(多量体型共役ジエン系ポリマーポリオール)
多量体型共役ジエン系ポリマーポリオールとは、ウレタン結合、エステル結合、及びエーテル結合からなる群より選ばれる1種の結合を介して、単体型共役ジエン系ポリマーポリオールが連結されたものをいう。多量体型共役ジエン系ポリマーポリオールは、上記単体型共役ジエン系ポリマーポリオールと、イソシアネート基、カルボキシル基、ハロゲン化カルボニル基、エポキシ環、及び水酸基からなる群より選ばれる少なくとも1種を2個以上有する連結用化合物Lとを反応させて得られる。
(連結用化合物L)
連結用化合物Lは、ポリオール(a−1)の水酸基と反応できる官能基を2個以上有する化合物であり、例えば、下記式(3a)で表わされる2官能化合物、(3b)で表わされる3官能化合物、(3c)で表わされる4官能化合物が挙げられる。
[水酸基と反応する官能基を有するα,β不飽和カルボニル化合物(a−2)]
A成分であるα,β不飽和カルボニル変性ポリマーは、(a−1)ポリオールを、水酸基と反応する官能基を有するα,β不飽和カルボニル化合物(a−2)と反応させることにより得られる。
〔不飽和カルボニル変性ポリマー(A)の合成:ポリオール(a−1)と、不飽和カルボニル化合物(a−2)との反応〕
ポリオール(a−1)と、水酸基反応性不飽和カルボニル化合物(a−2)とを反応させると、ポリオール(a−1)中のOH基が、不飽和カルボニル化合物(a−2)中のイソシアナート基又はカルボキシル基と反応してウレタン結合又はエステル結合を形成する。そして、ウレタン結合又はエステル結合を介して不飽和カルボニル基が導入された、不飽和カルボニル変性ポリマー(A)が合成される。
(B)無機系チキソトロピー付与剤
硬化前の樹脂組成物は、好ましくはチキソトロピー付与剤を含有する。チキソトロピー付与剤としては、樹脂組成物にチキソトロピー性を付与することができるものであれば特に限定されず、例えば、有機系の酢酸セルロース、ディスパロン(商品名、楠本化成社製)、ユリヤウレタン樹脂、その他ポリマーや後述する無機系のチキソトロピー付与剤が挙げられる。特に好ましいのは(B)無機系チキソトロピー付与剤である。
無機系チキソトロピー付与剤としては、無機物を必須に含んでおり、樹脂組成物にチキソトロピー性を付与することができるものであれば特に限定されず、例えば、コロイダルシリカ、フュームドシリカ、シリカエーロゲル、有機改質粘土、クレー、シリカパウダー、アエロジル(商品名、日本アエロジル社製)、チクソゲル(商品名、横浜化成社製)、レオロシール(商品名、株式会社トクヤマ製)等が挙げられる。
無機系チキソトロピー付与剤としては無機系の微粒子が用いられ、無機の金属酸化物微粒子が好ましい。平均粒子径としては5 0 μ m 以下、好ましくは0 . 0 1 〜 2 0 μ m であって、最大粒子径1 0 0 μ m 以下( 好ましくは8 0 μ m 以下) の粒子径をもつものが好ましく用いられる。平均粒子径が5 0 μ m を超えるとチキソトロピー係数が1.1 以上の樹脂組成物が得られにくくなり、最大粒子径が1 0 0 μm を超えると密着性が不十分となる傾向がある。
上記チキソトロピー付与剤(好ましくは無機系)の添加量としては、樹脂組成物の合計量100質量%に対して、0.1〜10質量%であることが好ましい。より好ましくは、0.5〜10質量%であり、更に好ましくは、0.5〜8質量%、特に好ましくは1〜5質量%、最も好ましくは1〜3質量%である。このようなチキソトロピー付与剤(好ましくは無機系)を添加し、チキソトロピーインデックス(T.I.)値(η3/η30)が1.1〜10.0の範囲に調整された樹脂組成物を用いると、表示装置に用いられている、表示パネル、保護板、及びシート状機能部材からなる群より選ばれる少なくともいずれかの2種を貼着する際、樹脂組成物のはみ出しや糸引きが低減される。
η30は、上記組成物について、B型粘度計を用い、回転数30rpmで測定した粘度(25℃)である。)
で定義されるチキソトロピーインデックス(T.I.)値によって評価することができ、このチキソトロピーインデックス(T.I.)値が高いほど、チキソトロピー性が高いことを示す。なお、高粘度の溶液について粘度測定する場合、適宜、RHEOMETERで測定した。その測定結果を表1では、併記している。
η10は、上記組成物について、RHEOMETERを用い、回転数10rpmで測定した粘度(25℃)である。)
特に好ましい無機系チキソトロピー付与剤である金属酸化物微粒子は、一種の金属からなる酸化物の微粒子であっても、二種以上の金属からなる酸化物(即ち、複合酸化物)の微粒子であってもよい。一種の金属からなる酸化物の具体例としては、ケイ素、アルミニウム、マグネシウム、ジルコニウム、及びチタン等の金属の酸化物である、シリカ(SiO2)、アルミナ(Al2O3)、及びチタニア(TiO2)、ジルコニア(ZrO2)等が挙げられる。複合酸化物の具体例としては、前記金属の複合酸化物である、シリカ−アルミナ複合酸化物、シリカ−チタニア複合酸化物、シリカ−ジルコニア複合酸化物、シリカ−マグネシア複合酸化物、アルミナ−マグネシア複合酸化物等の二成分系複合酸化物や、シリカ−アルミナ−マグネシア複合酸化物、シリカ−アルミナ−チタニア複合酸化物、シリカ−チタニア−マグネシア複合酸化物等の三成分系複合酸化物等が挙げられる。これら金属酸化物微粒子の中でも、シリカ微粒子を主成分とする(即ち、60〜100重量%含有する)、金属酸化物微粒子が好ましい。
金属酸化物微粒子は、表面処理されているものである必要はないが、表面をシラザン類および/またはシランカップリング剤で処理しても良い。
金属酸化物微粒子としては、市販品では、日本アエロジル社製の200、300、380、R972、R812、RX200、RY300、NX90、及びNAX50等が好ましく、親水性が高く、比表面積が200〜400m2/gの範囲で微粒子領域である200、300、380が特に好ましい。
金属酸化物微粒子の平均粒子径は、0.001μm〜10μmが好ましく、0.005μm〜0.040μmがさらに好ましい。この平均粒子径の範囲であると、良好なチキソトロピー性が得られ、糸引きや、にじみ等を引き起こすことなく均一で透明な硬化物が得られる。
(C)重合性成分
重合性成分としては、α,β−不飽和カルボニル変性ポリマーと共硬化可能な、(メタ)アクリレート系モノマーもしくはオリゴマー、ビニル基含有化合物が挙げられる。重合性成分を添加することで樹脂組成物の粘度、作業性を容易に調整できる。さらには、耐熱性、耐光性、透明性等の物性も調整が可能となる。
(D)光重合開始剤
光重合開始剤(D)としては、従来より、エネルギー線硬化型樹脂組成物の分野で用いられている光重合開始剤を用いることができる。例えば、ジエトキシアセトフェノン、2−ヒドロキシ−2−メチル−1−フェニルプロパン−1−オン、ベンジルジメチルケタール、4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル−(2−ヒドロキシ−2−プロピル)ケトン、1−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−メチル−1−[4−(メチルチオ)フェニル]−2−モルホリノプロパン−1−オン、2−ベンジル−2−ジメチルアミノ−1−(4−モルホリノフェニル)ブタノン、オリゴ{2−ヒドロキシ−2−メチル−1−[4−(1−メチルビニル)フェニル]プロパノン}、2−ヒドロキシ−1−{4−[4−(2−ヒドロキシ−2−メチルプピオニル)ベンジル]フェニル}−2−メチルプロパン−1−オン等のアセトフェノン類;ベンゾイン、ベンゾインメチルエーテル、ベンゾインエチルエーテル、ベンゾインイソプロピルエーテル、ベンゾインイソブチルエーテル等のベンゾイン類;ベンゾフェノン、o−ベンゾイル安息香酸メチル、4−フェニルベンゾフェノン、4−ベンゾイル−4’−メチル−ジフェニルサルファイド、3,3’,4,4’−テトラ(t−ブチルペルオキシカルボニル)ベンゾフェノン、2,4,6−トリメチルベンゾフェノン、4−ベンゾイル−N,N−ジメチル−N−[2−(1−オキソ−2−プロペニルオキシ)エチル]ベンゼンメタナミニウムブロミド、(4−ベンゾイルベンジル)トリメチルアンモニウムクロリド等のベンゾフェノン類;2−イソプロピルチオキサントン、4−イソプロピルチオキサントン、2,4−ジエチルチオキサントン、2,4−ジクロロチオキサントン、1−クロロ−4−プロポキシチオキサントン、2−(3−ジメチルアミノ−2−ヒドロキシ)−3,4−ジメチル−9H−チオキサントン−9−オンメソクロリド等のチオキサントン類;オキシ−フェニル−アセチックアシッド2−[2−オキソ−2−フェニル−アセトキシ−エトキシ]エチルエステル、オキシ−フェニル−アセチックアシッド2−[2−ヒドロキシ−エトキシ]エチルエステル、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド等が挙げられる。中でも、アセトフェノン類、オキシ−フェニル−アセチックアシッド2−[2−オキソ−2−フェニル−アセトキシ−エトキシ]エチルエステル、オキシ−フェニル−アセチックアシッド2−[2−ヒドロキシ−エトキシ]エチルエステルが好適である。市販品としてはIrg754:オキシ−フェニル−アセチックアシッド2−[2−オキソ−2−フェニル−アセトキシ−エトキシ]エチルエステルとオキシ−フェニル−アセチックアシッド2−[2−ヒドロキシ−エトキシ]エチルエステルとの混合物、(商品名「イルガキュア754」、BASF社製)などが挙げられる。
(E)他の非反応性樹脂
本発明の樹脂硬化物を形成するためのエネルギー線硬化型樹脂組成物は、(A)不飽和カルボニル変性ポリマー、(B)無機系チキソトロピー付与剤、(C)重合性成分、(D)光重合開始剤のほか、さらに、必要に応じて、不飽和カルボニル変性ポリマー(A)以外の他の非反応性樹脂(E)を含んでもよい。
(F)その他の充填剤
(F1)可塑剤
上記成分のほか、必要に応じて可塑剤を含有してもよい。可塑剤としては、従来より公知の可塑剤、例えば、(メタ)アクリレート基を有しない化合物をいい、例えば、ジメチルフタレート、ジエチルフタレート、ジブチルフタレート、ジヘキシルフタレート、ジオクチルフタレート、ジイソノニルフタレート、ジ−2−エチルヘキシルフタレート、ジベンジルフタレート、ジイソデシルフタレート、ジトリデシルフタレート、ジウンデシルフタレート等のフタル酸エステル類;ジ−n−ブチルアジペート、ジイソブチルアジペート、ジブトキシエチルアジペート、ジ−n−オクチルアジペート、ジイソオクチルアジペート、ジイソノニルアジペート、ビス−2−エチルヘキシルアジペート、ジイソデシルアジペート等のアジピン酸エステル類;ジブチルセバケート、ジオクチルセバケート、ジ−2−エチルヘキシルセバケート等のセバシン酸エステル類;ジヘキシルアゼレート、ジオクチルアゼレート等のアゼライン酸エステル類;トリエチルシトレート、アセチルトリエチルシトレート、トリ−n−ブチルシトレート等のクエン酸エステル類;メチルフタリルエチルグリコレート、エチルフタリルエチルグリコレート等のグリコール酸エステル類;トリオクチルトリメリテート、トリ−n−オクチル−n−デシルトリメリテート、トリメリット酸トリアルキル(C4〜C11)等のトリメリット酸エステル類;メチルアセチルリシノレート、ブチルアセチルリシノレート、グリセリンモノリシノレート等のリシノール酸エステル類;ジ−n−ブチルマレート等のマレイン酸エステル類;モノブチルイタコネート等のイタコン酸エステル類;ブチルオレート等のオレイン酸エステル類;トリクレジルホスフェート、トリオクチルホスフェート、トリフェニルホスフェート、トリキシレニルフォスフェート等のリン酸エステル類などのエステル類が挙げられる。
(F2)その他の充填剤
本発明の樹脂硬化物を形成するためのエネルギー線硬化型樹脂組成物は、更に、用途、必要に応じて本発明の効果を阻害しない範囲で、可塑剤、熱硬化触媒、紫外線吸収剤、連鎖移動安定剤、光安定剤、重合禁止剤、酸化防止剤、レベリング剤、増粘剤、減粘剤、脱泡剤、着色剤等を含んでもよい。
かかる範囲で、チキソトロピー性と硬化物の伸び率、透明性、耐湿性の好ましいバランスが得られるからである。
〔エネルギー線硬化型樹脂組成物の使用方法〕
本発明の樹脂硬化物の層を形成するためのエネルギー線硬化型樹脂組成物の塗布、塗工方法としては、従来の塗工液で採用される、刷毛塗り、ローラー塗工、バーコーター、アプリケーター、エアナイフコーター、カーテンコーター等の塗工方法の他、ディスペンサーのように、一定量ずつ滴下、吐き出しできる装置を用いて塗工することができる。圧送式ディスペンサー等のように微量で高精度に調節して吐き出すことができる装置を用いた場合、幅0.5〜3.0mm程度の限定的領域に塗布することができる。
<樹脂硬化物(樹脂組成物の硬化物)>
上記の好適なエネルギー線硬化型樹脂組成物について、不飽和カルボニル変性ポリマーの種類、不飽和カルボニル変性ポリマーの含有率、その他の組成物を適宜選択し、エネルギー線照射により衝撃吸収性、耐熱性、耐光性、耐湿性に優れた透明な硬化物が得られる。従って、光学式表示部材同士の接着剤、充填剤といった従来より公知の用途(例えば、画像表示装置の画像表示部と、保護部との間に介在させる樹脂硬化物層)、さらには静電容量型タッチパネルの透明部材間の充填材、接着剤などとして好適に用いることができる。本発明は、エネルギー線照射(好ましくは紫外線照射)により硬化して得られる硬化物、当該硬化物を有する表示装置自体も包含する。
具体的には、表示パネルと保護板との間に介在する樹脂硬化物であって、その樹脂硬化物は、400nmの光線透過率が91%以上、伸び率が1000%〜4000%、E硬度が5〜25である樹脂硬化物も本発明の一つであり、さらには表示パネルと、保護板とを有する表示装置であって、表示パネルと保護板との間に樹脂硬化物が充填され、樹脂硬化物は、400nmの光線透過率が91%以上、伸び率が1000%〜4000%、E硬度が5〜25である表示装置も本発明の一つである。
また、本発明の硬化物は、硬化収縮率が4%以下、好ましくは3%以下、より好ましくは2%以下、さらに好ましくは1.5%以下、よりさらに好ましくは1.0%以下とすることができる。好ましい範囲としては、1.5〜4%である。硬化収縮率を4%以下に設定することで、表示装置の画像形成に問題ない程度とすることができ、3%以下とすることで、画像形成の低下を防止できる。なお、硬化収縮率は、後述の実施例に記載する比重測定により得た値を採用する。
<用途>
第1の用途として、光学部材の充填剤が挙げられる。具体的には、液晶ディスプレイの前面板(保護板)とディスプレイ(表示パネル)との間隙に充填される充填剤などである。本発明の硬化物の原料である樹脂組成物は、上述したチキソトロピー付与剤を含有する。好ましくは無機系チキソトロピー付与剤が樹脂硬化物に均一に含まれている。良好なチキソトロピー性を有する樹脂組成物を使用するので、糸引きや、にじみ等を引き起こすことがなく、印刷方式などでの精密な作業が求められる充填剤、例えば、光学部材の充填剤として用いることができる。その結果、均一で透明な硬化物が得られ、外光の反射を抑え、衝撃吸収性に優れ、高画質化を可能とする。
<測定及び評価方法>
本実施例で採用した評価方法は以下の通りである。
〔評価方法〕
(1)組成物粘度(mPa・s)
[B型粘度計使用]
得られた樹脂組成物を、温度25℃の条件下で、B型粘度計(型式「RB80L」、東機産業社製)を用いて測定した(ロータは、溶液によって適宜選定。調製例No.1〜6、8及び10は、溶液50ml、ロータ;4号の条件で測定)。
[RHEOMETER使用]
得られた樹脂組成物を、温度25℃の条件下で、粘度測定器(「R/S RHEOMETER」、BROOKFIELD製)を用いて測定した(スピンドルは、溶液によって適宜選定。調製例No.1〜6及びNo.8〜10は、溶液2ml、スピンドル番号;C50−2の条件で測定)。
(2)チキソトロピーインデックス値
チキソトロピーインデックス(T.I.)値は、以下のようにして測定した。
[T.I.値(η3/η30)]
T.I.=η3/η30
式中、η3は、所定の液状樹脂組成物について、B型粘度計を用い、回転数3rpmで測定した粘度(25℃)であり、
η30は、上記組成物について、B型粘度計を用い、回転数30rpmで測定した粘度(25℃)である。
[T.I.値(η1/η10)]
T.I.=η1/η10
式中、η1は、所定の液状樹脂組成物について、RHEOMETERを用い、回転数1rpmで測定した粘度(25℃)であり、
η10は、上記組成物について、RHEOMETERを用い、回転数10rpmで測定した粘度(25℃)である。
(3)数平均分子量(Mn)、重量平均分子量(Mw)、分子量分布(Mw/Mn)
テトラヒドロフランを移動相とし、温度40℃、流速0.3mL/分の条件下で、東ソー社製のカラムTSK−gel SuperHM−H2本、TSK−gel SuperH2000 1本を使用し、東ソー社製のゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)装置HLC−8220GPCにより求め、標準ポリスチレン換算した値である。
(4)硬化収縮率(%)
25℃における、樹脂組成物の比重および樹脂組成物を硬化して得られた硬化物の比重を測定し、以下の計算より求めた。
(5)硬度値(E硬度)
JIS K7312に基づき、ASKER製のデュロメータC型硬度計を用いて、得られた樹脂組成物を硬化して得られたシート状の試験片(幅17mm×長さ45mm×厚み4mm)の硬度を測定した。
(6)伸び率(%)
得られた樹脂組成物を硬化して得られたシート状の試験片(幅10mm×長さ25mm×厚み0.5mm)を用いて、雰囲気温度25℃下で、引張速度5mm/minで引張り試験を行い、下記式により伸び率を算出した。尚、式中、Lは破断するまでの変位長さであり、L0は試験前のシートの長さである。
なお、硬化条件、試験片の作成方法は以下の通りである。
シリコーンスペーサーを4辺に配置した所定寸法のガラス板(厚さ1mm)上に滴下し、ガラス板に充填させた。次に、その上から同寸法のガラス板を被せた。次に、光照射して硬化させた。硬化時の機器、使用条件は、以下の通りである。
<・照射ランプ;フュージョン社製ランプ、Dバルブ、・照度;500mW/cm2、・照射量;5J/cm2、・コンベアスピード;1.2m/分、・UVセンサー;UVAタイプ、米国E.I.T社製、UV Power PUCK II>
その後、ガラス板/組成物の硬化物層/ガラス板の積層構造を有する試験片から硬化物層(厚さ0.5mm)を剥離して、シート状の試験片を作成した。
(7)光線透過率(%)
得られた樹脂組成物を硬化して得られたガラス板/組成物の硬化物層/ガラス板の積層構造を有する試験片(幅50mm×長さ50mm×硬化物層の厚み0.5mm)を用いて、400nmにおける光線透過率を、分光光度計(形式「UV−3100」、島津製作所社製)を用いて測定した。
(8)濁度(%)
得られた樹脂組成物を硬化して得られたガラス板/組成物の硬化物層/ガラス板の積層構造を有する試験片(幅50mm×長さ50mm×硬化物層の厚み0.5mm)を用いて、JIS K 7136に準拠して測定した。
(9)屈折率
得られた樹脂組成物を、ガラス板上に膜厚が300μmとなるように、アプリケーターバーを用いて塗布し、3.0J/cm2の紫外線を窒素下で照射して硬化させ、試験片を作製した。JIS K7105に従い、アッベ屈折率計(型式「DR−M2」、アタゴ社製)を用いて、上記試験片の25℃における屈折率を測定した。
(10)耐熱性
得られた樹脂組成物を硬化して得られたガラス板に挟んだ状態の試験片(幅50mm×長さ70mm×厚み1mm)を、100℃のオーブン中で250時間加熱した。加熱後の変色を目視により確認し、下記3段階で評価した。なお、ガラス板は3mm厚のものを使用した。
△:わずかに変色あり
×:大きな変色あり
(11)耐光性
得られた樹脂組成物を硬化して得られたガラス板に挟んだ状態の試験片(幅50mm×長さ70mm×厚み1mm)を、メタリングウェザーメーター(形式「M6T」、スガ試験機社製、照射強度0.5kW/m2)を用いて、200MJ/m2で光照射を行った。照射後の変色を目視により確認し、下記3段階で評価した。なお、ガラス板は3mm厚のものを使用した。
△:わずかに変色あり
×:大きな変色あり
(12)耐湿性
得られた樹脂組成物を硬化して得られたシート状の試験片(幅50mm×長さ70mm×厚み1mm)を、恒温恒湿機中(温度85℃、湿度85%RH)で100時間保持した後、シートの濁り度合を目視にて確認し、下記3段階で評価した。
△:わずかに濁りあり
×:濁りあり
(13)衝撃吸収性
得られた樹脂組成物を硬化して得られたガラス板に挟んだ状態の試験片(幅50mm×長さ70mm×厚み0.3mm)を用意し、試験片上に200g鋼球を落下させた時の上面のガラス板が破損する高さを求め、下記4段階で評価した。なお、ガラス板は3mm厚のものを使用した。
◎:500mm以上
○:300mm以上500mm未満
△:200mm以上300mm未満
×:200mm未満
<単体型アクリロイル変性ポリエーテルの合成(単体型Ac変性PE)>
温度計、冷却器、ガス導入管、および攪拌器を備えた反応器に、ポリエーテルポリオール(a−1)として数平均分子量Mnが15000(分子量分布(Mw/Mn)=1.06)であるポリプロピレングリコール(旭硝子社製、品番プレミノール4015)を2000g、メトキノン0.15g、ジブチルスズジラウレート0.15gを仕込み、上記混合物を攪拌しながら70℃に昇温した。次に、イソシアナート基含有不飽和カルボニル(a−2)である2−アクリロイルオキシエチルイソシアナート(昭和電工社製、品番カレンズAOI)37.2g(ポリエーテルポリオール中の水酸基に対して1.0当量)を2時間かけて滴下した。滴下終了後、3時間、80℃の温度を保ち、反応を終了させ、連結部がウレタン結合であるアクリロイル変性ポリエーテルを得た。赤外分光法により求めたイソシアナート反応率は98%であった。また、25℃における粘度は、17Pa・sであった。さらに、GPC測定による数平均分子量(Mn)は17000、分子量分布(Mw/Mn)は、1.18であった。
<アクリロイル変性ゴム(Ac変性ポリブタジエンゴム)>
アクリロイル基を有するポリブタジエンゴム(大阪有機化学社製)を用いた。25℃における粘度は、5Pa・Sである。
<樹脂組成物およびその硬化物;調製例No.1−10の調製及び評価>
不飽和カルボニル変性ポリマーとして、上記で調製した単体型アクリロイル変性ポリエーテルを用いて、表1に示す割合で、重合性成分、他の成分を添加(チキソトロピー付与剤入りは最後に混合)して、エネルギー線硬化型樹脂組成物およびその硬化物―調製例No.1〜6、8〜10を調製した。調製例No.7については、上記アクリロイル変性ゴムを代わりに用い同様に調整した。そして、得られたエネルギー線硬化型樹脂組成物について、粘度、チキソトロピーインデックス(T.I.)値を上記測定評価方法に基づいて測定評価した。次に、各組成物を、所定厚みのシリコーンスペーサーを4辺に配置した所定寸法のガラス板(厚さ1mm)上に滴下し、ガラス板に充填させた。次に、その上から同寸法のガラス板を被せた。次に、光照射して硬化(硬化時の機器、使用条件は上記(6)伸び率%の説明に記載の通り)させ、ガラス板/組成物の硬化物層/ガラス板の積層構造を有する試験片、または、ガラス板から組成物の硬化物層を剥離して、シート状の試験片を作成した。また、上記評価測定方法に基づいて、硬化収縮率、硬度値、伸び率、光線透過率、濁度、屈折率、耐熱性、耐光性、耐湿性、衝撃吸収性を評価した。評価結果をあわせて表1に示す。
・ロジンエステル系樹脂1:荒川化学工業株式会社のロジンエステル「KE−359」(商品名)(酸価10−20、水酸基価38〜47、軟化点94〜104℃)
・ペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトブチレート)(PE−1)(昭和電工社製)
・P−1000:アデカ社製のポリプロピレングリコール「P−1000」(商品名)
・アエロジル200、R972(商品名、日本アエロジル社製)
・尿素変性ウレタン樹脂(商品名、ビックケミー・ジャパン社製、BYK411)
表1におけるNo.1とNo.5との比較から、無機系チキソトロピー付与剤であるアエロジル200を添加したNo.1はチキソトロピー性が高いことがわかる。また、No.1とNo.10との比較から、無機系チキソトロピー付与剤であるアエロジル200を2質量%添加したNo.1は、0.5質量%添加したNo.10に比べて、チキソトロピー性がより高いことがわかる。(B)無機系チキソトロピー付与剤の含有率は樹脂組成物全体の1質量%以上が好ましい範囲と言える。
No.2とNo.4との比較から、無機系チキソトロピー付与剤であるアエロジルR972を添加したNo.2は、若干ではあるがチキソトロピー性が高いことがわかる。また、ポリマーとしてアクリロイル変性ポリエーテルを用いる場合、親水性のアエロジル200の方が、疎水性のアエロジルR972よりチキソトロピー性向上の効果が大きいことが分かる。
Claims (2)
- 表示パネルと保護板との間に介在する樹脂硬化物であって、該樹脂硬化物は、400nmの光線透過率が91%以上、伸び率が1000%〜4000%、E硬度が5〜25である樹脂硬化物。
- 表示パネルと、保護板とを有する表示装置であって、表示パネルと保護板との間に樹脂硬化物が充填され、樹脂硬化物は、400nmの光線透過率が91%以上、伸び率が1000%〜4000%、E硬度が5〜25である表示装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013259011A JP6188562B2 (ja) | 2013-04-26 | 2013-12-16 | 樹脂硬化物および表示装置 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013094174 | 2013-04-26 | ||
JP2013094174 | 2013-04-26 | ||
JP2013259011A JP6188562B2 (ja) | 2013-04-26 | 2013-12-16 | 樹脂硬化物および表示装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014224969A JP2014224969A (ja) | 2014-12-04 |
JP6188562B2 true JP6188562B2 (ja) | 2017-08-30 |
Family
ID=52123144
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013259011A Active JP6188562B2 (ja) | 2013-04-26 | 2013-12-16 | 樹脂硬化物および表示装置 |
JP2013258821A Pending JP2014224226A (ja) | 2013-04-26 | 2013-12-16 | 不飽和カルボニル変性ポリマーを用いたエネルギー線硬化型樹脂組成物 |
Family Applications After (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013258821A Pending JP2014224226A (ja) | 2013-04-26 | 2013-12-16 | 不飽和カルボニル変性ポリマーを用いたエネルギー線硬化型樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (2) | JP6188562B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6443347B2 (ja) * | 2014-01-22 | 2018-12-26 | Agc株式会社 | 硬化性樹脂組成物、ならびに、硬化性樹脂組成物を用いた積層体および画像表示装置 |
JP2017124098A (ja) * | 2016-01-15 | 2017-07-20 | 株式会社サクラクレパス | 光硬化性人工爪組成物 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005315901A (ja) * | 2004-03-31 | 2005-11-10 | Optrex Corp | 表示装置 |
JP2006137795A (ja) * | 2004-11-10 | 2006-06-01 | Mitsubishi Chemicals Corp | 放射線硬化性組成物及びその硬化物、並びにその積層体 |
JP5343391B2 (ja) * | 2007-07-17 | 2013-11-13 | デクセリアルズ株式会社 | 樹脂組成物及び画像表示装置 |
JP5477417B2 (ja) * | 2007-07-17 | 2014-04-23 | デクセリアルズ株式会社 | 樹脂組成物及び画像表示装置 |
JP5764040B2 (ja) * | 2010-11-25 | 2015-08-12 | 株式会社日本触媒 | 光学用紫外線硬化型樹脂組成物、硬化物及び表示装置 |
JP2012145751A (ja) * | 2011-01-12 | 2012-08-02 | Nippon Shokubai Co Ltd | 光学用紫外線硬化型樹脂組成物、硬化物及び表示装置 |
JP5738641B2 (ja) * | 2011-03-25 | 2015-06-24 | 株式会社日本触媒 | 光学用紫外線硬化型樹脂組成物、硬化物及び表示装置 |
CN105579482A (zh) * | 2013-09-30 | 2016-05-11 | 日立化成株式会社 | 光固化性树脂组合物、图像显示用装置及图像显示用装置的制造方法 |
-
2013
- 2013-12-16 JP JP2013259011A patent/JP6188562B2/ja active Active
- 2013-12-16 JP JP2013258821A patent/JP2014224226A/ja active Pending
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014224969A (ja) | 2014-12-04 |
JP2014224226A (ja) | 2014-12-04 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5764040B2 (ja) | 光学用紫外線硬化型樹脂組成物、硬化物及び表示装置 | |
JP5738641B2 (ja) | 光学用紫外線硬化型樹脂組成物、硬化物及び表示装置 | |
JP2015007191A (ja) | 不飽和カルボニル変性共役ジエン系水添ポリマーを用いたエネルギー線硬化型樹脂組成物 | |
JP6035241B2 (ja) | 硬化性樹脂組成物 | |
TWI596181B (zh) | 黏著劑組成物 | |
JP5642028B2 (ja) | 光学用紫外線硬化型樹脂組成物、硬化物及び表示装置 | |
JP2012145751A (ja) | 光学用紫外線硬化型樹脂組成物、硬化物及び表示装置 | |
JP5826639B2 (ja) | 接着剤組成物 | |
JP2012117028A (ja) | 紫外線硬化型光学樹脂接着剤組成物 | |
JP6481167B2 (ja) | 光硬化型接着組成物 | |
JP4678561B2 (ja) | 硬化性樹脂組成物 | |
JP2014189758A (ja) | 不飽和カルボニル変性共役ジエン系ポリマーを用いたエネルギー線硬化型樹脂組成物 | |
JP2012126839A (ja) | 光学用紫外線硬化型樹脂組成物、硬化物及び表示装置 | |
JP2014065790A (ja) | 表示装置用紫外線硬化型樹脂組成物、硬化物及び表示装置 | |
JP2014009314A (ja) | 光重合性硬化型粘着剤組成物 | |
JP6712459B2 (ja) | 光硬化性樹脂組成物 | |
JP5600564B2 (ja) | 光学用紫外線硬化型樹脂組成物 | |
KR20120056788A (ko) | 광학용 자외선 경화형 수지 조성물, 경화물 및 표시장치 | |
JP2016199663A (ja) | 紫外線硬化型粘着剤組成物および粘着シート | |
JP2014231574A (ja) | ウレタン(メタ)アクリレート、硬化性組成物および硬化物 | |
JP2014151588A (ja) | 積層体及びその用途 | |
JP6188562B2 (ja) | 樹脂硬化物および表示装置 | |
JP2015074776A (ja) | 硬化性樹脂組成物 | |
JP2014152324A (ja) | エネルギー線硬化型樹脂組成物及びこれを用いた堰形成方法 | |
JP2014181330A (ja) | 透明性接着剤用基材および硬化性樹脂組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160906 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170628 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170711 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170801 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6188562 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |