JP6187104B2 - 液体吐出装置 - Google Patents

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本発明は、液体吐出装置に関する。
液体吐出装置として、ノズルから記録用紙にインクを吐出して画像を記録するインクジェットヘッドが知られている。特許文献1に記載のインクジェットヘッドは、複数のノズルおよび複数の圧力室が形成された流路形成体と、複数の圧力室を覆うように流路形成体の上側に設けられた圧電アクチュエータとを有する。
圧電アクチュエータは、3枚の圧電層と、複数の個別電極と、第1共通電極と、第2共通電極とを有する。これら3枚の圧電層は、上側から、第1圧電層、第2圧電層、第3圧電層の順に積層されている。
複数の個別電極は、最上層の第1圧電層の上面に配置されている。各個別電極は、圧力室のほぼ全域と対向している。各個別電極は、個別端子を有し、各個別端子は、バンプを介してCOFと接続されている。COFに実装されたドライバICにより、各個別電極の電位が、駆動電位とグランド電位との間で切り換えられる。
第1共通電極は、最上層の第1圧電層と中間層の第2圧電層との間に配置されている。第1共通電極は、各圧力室に対して、その中央部と対向している。第1共通電極は、常時、上述した駆動電位に保持されている。
第2共通電極は、中間層の第2圧電層と最下層の第3圧電層との間に配置されている。第2共通電極は、各圧力室に対して、圧力室の配列方向における両端部と対向している。また、第2共通電極の一部は、各個別端子と、第1圧電層および第2圧電層を挟んで対向している。第2共通電極は、常時、グランド電位に保持されている。
最上層の第1圧電層の、個別電極と第1共通電極とに挟まれた部分は、厚み方向に分極された第1活性部となっている。また、中間層の第2圧電層と最下層の第3圧電層の、個別電極と第2共通電極とに挟まれた部分は、同じく厚み方向に分極された第2活性部となっている。ドライバICによって、個別電極の電位が駆動電位とグランド電位との間で切り換えられる。これにより、第1活性部と第2活性部とがそれぞれ変形することで圧力室の容積が変化し、圧力室内に圧力波が発生することによって、ノズルからインクが吐出される。
特開2010−129873号公報(図5)
特許文献1に記載の圧電アクチュエータでは、第1共通電極は、1枚の圧電層を挟んで個別電極と対向しているが、第2共通電極は、2枚の圧電層を挟んで個別電極と対向している。ここで、活性部の変形効率を高め、インクを効率よく吐出させるという観点からは、同じ電圧でも各活性部に高い電界を作用させることができる構成が望まれる。従って、第2共通電極を、第1共通電極と同じ位置に形成して個別電極に近づけ、第2活性部の厚みを第1活性部と同じにすることが好ましい。
しかしながら、第2共通電極を個別電極に近づけた場合、個別電極の個別端子と第2共通電極との距離が近くなる。ここで、個別端子には、COFが押し付けられて接合される。その際、押圧力によって、個別端子の直下の圧電層にクラックが生じることがある。1枚の圧電層のみを挟んで、複数の個別端子と第2共通電極とが対向する構成の場合、クラックの発生により、個別端子と第2共通電極との間で絶縁不良などによるショートが生じるおそれがある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、その目的は、活性部の変形効率を向上させつつ、配線部材と接続される接続部直下での電極間のショートを防止できる、液体吐出装置を提供することである。
第1の発明の液体吐出装置は、ノズル及びこのノズルに連通する圧力室を含む液体流路が形成された流路構造体と、前記圧力室を覆うように流路構造体に設けられた圧電アクチュエータと、を備え、前記圧電アクチュエータは、互いに積層された第1圧電層および第2圧電層と、前記第1圧電層の前記第2圧電層と反対側の面の前記圧力室と対向する位置に配置された領域を有する第1電極と、前記第1圧電層と前記第2圧電層との間に配置され、前記第1圧電層を挟んで前記第1電極の一部分と対向する領域を有する第2電極と、同じく前記第1圧電層と前記第2圧電層との間に配置され、前記第1圧電層を挟んで前記第1電極の前記一部分とは異なる部分と対向する領域を有する第3電極と、前記第2圧電層の前記第2電極および前記第3電極と反対側の面に配置された第4電極と、を有し、前記第1電極は、配線部材が接続される接続部を有し、前記圧電層の積層方向から見て、前記接続部は、前記第2電極と重ならず、前記積層方向から見て、前記第2電極と前記第4電極とが一部分で重なっており、前記第2圧電層は、当該第2圧電層に形成されたスルーホール内に充填された導電部を有し、前記第4電極と前記第2電極とが前記導電部を介して接続されていることを特徴とするものである。
本発明では、第1電極にそれぞれ対向する第2電極と第3電極とが、共に、第1圧電層と第2圧電層との間に配置されている。すなわち、第2電極および第3電極は、1枚の圧電層のみを挟んで第1電極と対向している。従って、特許文献1に記載の従来構成と比べて、両方の電極が、第1電極に近づいた構成となっている。これにより、第1電極と第2電極との間の圧電層部分と、第1電極と第3電極との間の圧電層部分(上記圧電層部分をそれぞれ活性部と称す)とを、それぞれ薄くすることができる。これにより、上述した2つの活性部に高い電界を作用させることができるため、活性部の変形効率を向上させることができる。
また、第2電極は、第1電極の、配線部材が接続される接続部と重なっていない。従って、接続部の直下において、接続部と第2電極との間でショートが生じることはない。
また、第2電極よりも第1電極から離れた位置に第4電極が配置され、第2電極と第4電極とは、導電部を介して導通している。従って、第4電極によって、第2電極への電位の付与が可能となる。
第2の発明の液体吐出装置は、前記第1の発明において、前記流路構造体には、複数の前記ノズルと、これら複数のノズルにそれぞれ連通する複数の前記圧力室が配列され、前記圧力室の配列方向において、前記第1電極は、その両端部が前記第2電極と対向し、前記両端部の間の領域が前記第3電極と対向し、前記積層方向から見て、前記第2電極と前記第3電極との間には、前記圧力室の配列方向において、隙間が設けられていることを特徴とするものである。
第3の発明の液体吐出装置は、前記第1の発明において、前記流路構造体には、複数の前記ノズルと、これら複数のノズルにそれぞれ連通する複数の前記圧力室が配列され、前記圧力室の配列方向において、前記第1電極は、その両端部が前記第3電極と対向し、前記両端部の間の領域が前記第2電極と対向し、前記積層方向から見て、前記第2電極と前記第3電極との間には、前記圧力室の配列方向において、隙間が設けられていることを特徴とするものである。
第2の発明、または、第3の発明では、第1圧電層の圧力室と対向する部分のうちの、圧力室配列方向における中央部が、2種類の電極に挟まれた第1活性部となる。また、圧力室配列方向における両端部が、2種類の電極に挟まれた別の第2活性部となる。従って、第1、第2、第3電極に印加する電位を適宜設定することにより、圧力室の中央部と対向する第1活性部と、圧力室の両端部と対向する第2活性部とを、それぞれ変形させることができる。特に、圧力室の両端部と対向する第2活性部を変形させることにより、隣接する圧力室の間で、圧電層の変形が相互に干渉し合う現象(いわゆる、クロストーク)を防止することも可能となる。
なお、第2の発明では、第1圧電層と第2圧電層との間に配置されている2種類の電極のうち、圧力室の両端部と対向する電極が、その下に位置する第4電極と導通する第2電極となっている。一方、第3の発明では、圧力室の中央部と対向する電極が、第4電極と導通する第2電極となっている。
第4の発明の液体吐出装置は、前記第2又は3の発明において、前記第4電極は、複数の前記第2電極とそれぞれ対向する複数の第1部分と、前記複数の第1部分を互いに導通させる第2部分と、を有し、前記積層方向から見て、前記第2部分が、前記接続部と重なっていることを特徴とするものである。
本発明では、第4電極は、複数の第2電極とそれぞれ対向する複数の第1部分と、複数の第1部分を互いに導通させる第2部分と、を有する。従って、第4電極の複数の第1部分によって、複数の第2電極が、導通部を介して第1電極から離れた層にそれぞれ引き出されている。また、第4電極の第2部分によって複数の第2電極が互いに導通されている。
また、積層方向から見て、第2部分が、第1電極の接続部と重なっている。しかし、第2部分は、第2電極よりも第1電極から離れた位置にあるため、接続部の直下の第1圧電層においてクラックが生じたとしても、接続部と第2電極との間ではショートが生じにくい。
第5の発明の液体吐出装置は、前記第2〜4の何れかの発明において、前記積層方向から見て、前記第4電極は、前記隙間の領域において前記第1電極の少なくとも一部分と重なっていることを特徴とするものである。
本発明では、積層方向から見て、第4電極は、第2電極と第3電極との隙間の領域において第1電極の少なくとも一部分と重なっている。従って、第2電極と第3電極との隙間が形成されている圧電層部分が、第1電極と第4電極とに挟まれることになる。これにより、この圧電層部分にも電界を作用させて変形させることができる。
第6の発明の圧電アクチュエータは、互いに積層された第1圧電層及び第2圧電層と、前記第1圧電層の前記第2圧電層と反対側の面の前記圧力室と対向する領域を有する第1電極と、前記第1圧電層と前記第2圧電層との間に配置され、前記第1圧電層を挟んで前記第1電極の一部分と対向する領域を有する第2電極と、同じく前記第1圧電層と前記第2圧電層との間に配置され、前記第1圧電層を挟んで前記第1電極の前記一部分とは異なる部分と対向する領域を有する第3電極と、前記第2圧電層の前記第2電極及び前記第3電極と反対側の面に配置された第4電極と、を有し、前記第1電極は、配線部材が接続される接続部を有し、前記圧電層の積層方向から見て、前記接続部は、前記第2電極と重ならず、前記積層方向から見て、前記第2電極と前記第4電極とが一部分で重なっており、前記第2圧電層に形成されたスルーホール内に充填された導電部によって、前記第4電極における前記第2電極と重なった前記一部分と前記第2電極とが接続されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、第1の発明と同様に、活性部の変形効率を向上させつつ、配線部材と接続される接続部直下での電極間のショートを防止することができる。
本実施形態に係るインクジェットプリンタの概略構成を示す平面図である。 図1のインクジェットの平面図である。 圧電層が積層された圧電アクチュエータの各圧電層の平面図である。 図1のA部の拡大図である。 図4のB−B断面図である。 図4のC−C断面図である。 圧電アクチュエータの変形例を示す図3相当図である。 圧電アクチュエータの最下層の圧電層の変形例を示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
本実施形態は、記録用紙にインクの液滴を吐出することによって画像などを印刷するインクジェットプリンタに、本発明を適用した一例である。インクジェットプリンタ1は、図1に示すように、プラテン2と、キャリッジ3と、インクジェットヘッド4と、搬送機構5などを備える。なお、以下では、図1の紙面手前側を上方、紙面向こう側を下方と定義して、適宜、「上」「下」の方向語を使用して説明する。また、記録用紙Pの紙送り方向を「紙送り方向」、キャリッジ3の走査方向を「走査方向」とする。
プラテン2には、その上面に被記録媒体である記録用紙Pが載置される。キャリッジ3は、プラテン2と対向する領域において、2本のガイドレール8,9に沿って走査方向に往復移動可能に構成されている。また、キャリッジ3には、無端ベルト10が連結されている。キャリッジ3は、キャリッジ駆動モータ11によって無端ベルト10が駆動されることにより、走査方向に移動する。
インクジェットヘッド4は、キャリッジ3に取り付けられており、キャリッジ3とともに走査方向に移動する。インクジェットヘッド4は、インクジェットプリンタ1に装着された4色(ブラック(K)、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M))のインクカートリッジ12k,12y,12c,12mと、チューブ(不図示)によって接続されている。
また、インクジェットヘッド4の下面には、複数のノズル13が形成されている。複数のノズル13は、紙送り方向に沿って配列されており、走査方向に並ぶ4列のノズル列44k,44y,44c,44mを構成している。4列のノズル列44k,44y,44c,44mには、4つのインクカートリッジ12k,12y,12c,12mから図示しない4本のチューブを介して4色のインクがそれぞれ供給される。なお、“k”、“y”、“c”、“m”は、それぞれ、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタにそれぞれ対応している。ブラック以外の、イエロー、シアン、マゼンタの3色のインクを、特に、カラーインクと称する。インクジェットヘッド4は、プラテン2に載置された記録用紙Pに対して、4列のノズル列44k,44y,44c,44mから4色のインクをそれぞれ吐出させる。なお、インクジェットヘッド4の具体的な構成については、後で詳述する。
搬送機構5は、紙送り方向にプラテン2を挟むように配置された2つの搬送ローラ41,42を有する。2つの搬送ローラ41,42は、搬送モータ(不図示)によって駆動される。搬送機構5は、2つの搬送ローラ41,42により、プラテン2の上面に載置された記録用紙Pを紙送り方向に搬送する。
次に、インクジェットヘッド4の具体的な構成について説明する。インクジェットヘッド4は、図2〜図6に示すように、流路ユニット20と、圧電アクチュエータ30とを備えている。なお、図2では、圧電アクチュエータ30の上面に配置されるCOF(Chip On Film)52とCOF52に実装されるドライバIC43とを2点鎖線にて示している。
まず、流路ユニット20(本発明の流路構造体)について説明する。図5に示すように、流路ユニット20は、それぞれに流路形成孔が形成されたプレート21〜25が互いに積層されることによって形成されている。プレート21〜25は、下側から、プレート21、プレート22、プレート23、プレート24、プレート25の順に積層されている。プレート21〜25は、例えば、ステンレス鋼などの金属材料からなる。プレート21〜25が積層されたときに、それぞれの流路形成孔が連通することによって、流路ユニット20には、以下に述べるようなインク流路が形成される。
図2に示すように、流路ユニット20の最上層のプレート25には、4つのインクカートリッジ12k,12y,12c,12m(図1参照)と接続される4つのインク供給孔14が形成されている。流路ユニット20の内部には、4つのインク供給孔14にそれぞれ接続された4本のマニホールド15が形成されている。4本のマニホールド15には、4つのインク供給孔14を介して、4つのインクカートリッジ12k,12y,12c,12mの4色のインクがそれぞれ供給される。4本のマニホールド15は、それぞれ紙送り方向に延在している。
図5に示すように、流路ユニット20は、最下層のプレート21に形成された複数のノズル13と、最上層のプレート25に形成された複数の圧力室16とを有する。図2に示すように、流路ユニット20の下面において、複数のノズル13は、紙送り方向に沿って配列され、4本のマニホールド15にそれぞれ対応した4列のノズル列44k,44y,44c,44mを構成している。各圧力室16は、走査方向に長い、略矩形の平面形状を有する孔である。
複数の圧力室16は、図5に示すように、流路ユニット20の上面に接合される圧電アクチュエータ30によって上方から覆われている。複数の圧力室16は、図2に示すように、4本のマニホールド15、及び、4列のノズル列44k,44y,44c,44mに対応して、4列配列されている。各圧力室16は、図5に示すように、走査方向において、一端部がマニホールド15と連通し、他端部がノズル13と連通している
これにより、流路ユニット20には、マニホールド15から分岐して、圧力室16を通ってノズル13に至る、複数の個別インク流路が形成されている。
次に、圧電アクチュエータ30について説明する。圧電アクチュエータ30は、図5に示すように、流路ユニット20の上面に、複数の圧力室16を覆うように接合されている。また、図6に示すように、圧電アクチュエータ30は、インク封止膜34と、圧電体31〜33と、複数の個別電極17と、複数の高電位電極26と、複数の低電位電極45などを有している。
インク封止膜34は、図5に示すように、インク透過性の低い材料、例えば、ステンレス鋼などの金属材料で形成された薄い膜である。インク封止膜34は、複数の圧力室16を覆うように、流路ユニット20の上面に接合されている。
圧電層31〜33は、インク封止膜34の上面に配置されている。圧電層31〜33は、上側から、圧電層31、圧電層32、圧電層33の順に積層されている。圧電層31〜33は、例えば、チタン酸鉛とジルコン酸鉛との混晶であるチタン酸ジルコン酸鉛を主成分とする圧電材料からなる。
複数の個別電極17(本発明の第1電極)は、図3(a)、図4〜図6に示すように、圧電層31の上面に配置されている。各個別電極17は、各圧力室16のほぼ全域と対向する。複数の個別電極17は、複数の圧力室16に対応して紙送り方向に配列されている。複数の個別電極17は、走査方向に4列配列されている。各個別電極17は、走査方向一端部(図中右側の端部)に個別端子18を有する。各個別端子18は、圧力室よりも外側(図中右側)に配置されている。個別端子18には、金などの導電性材料からなるバンプ19が設けられている。このバンプ19には、図2に示すように、配線部材であるCOF52が押し付けられて接合される。これにより、各個別端子18は、バンプ19を介して、COF52に形成された配線と電気的に接続されている。
複数の高電位電極26(本発明の第3電極)は、図3(b)、図5、図6に示すように、圧電層31と圧電層32との間に配置されている。各高電位電極26は、矩形の平面形状を有する。各高電位電極26は、図4に示すように、各個別電極15の紙送り方向中央部と対向するように配置されている。複数の高電位電極26は、図3(b)に示すように、複数の個別電極17に対応して紙送り方向に配列されている。複数の高電位電極26は、走査方向に4列配置されている。列ごとに配列された複数の高電位電極26は、それらの走査方向一端部(図中左側の端部)で、紙送り方向に延びる高電位電極導通部27aと導通している。従って、高電位電極導通部27aは、各個別電極17の走査方向一端部(図中右側の端部)に形成された個別端子18とは対向しない。4列の高電位電極26の列にそれぞれ対応した4本の高電位電極導通部27aは、紙送り方向一端部(図中下側の端部)において、走査方向に延びる接続部27bと導通している。4本の高電位電極導通部27aと接続部27bとから導通部27が形成されている。
また、圧電層31には、その内部に、金属などの導電材料が充填されたスルーホール28が形成されている。スルーホール28は、圧電層31の角部(図中左下の角部)に形成されている。スルーホール28によって、圧電層31と圧電層32との間に配置された導通部27の接続部27bの走査方向一端部(図中左側の端部)と、図3(a)に示すように、最上層の圧電層31の上面に配置された接続端子29とが接続されている。接続端子29は、最上層の圧電層31の上面の角部(図中左下の角部)に設けられている。さらに、この接続端子29には、バンプ51が設けられている。このバンプ51には、図2に示すように、COF52が押し付けられて接合されている。これにより、接続端子29は、バンプ51を介して、COF52に形成された配線と電気的に接続されている。
複数の低電位電極45(本発明の第2電極)は、図3(b)、図6に示すように、圧電層31と圧電層32との間に配置されている。各低電位電極45は、矩形の平面形状を有する。各低電位電極45は、図4に示すように、紙送り方向において、隣接する2つの圧力室16の端部間に跨って配置されている。これにより、1つの個別電極17の、配列方向両端部が、2つの低電位電極45とそれぞれ対向した構成となっている。各低電位電極45は、紙送り方向において、隣接する圧力室16の間の領域に配置されている。従って、各低電位電極45は、各個別電極17の、圧力室16よりも外側(図中右側)に配置された個別端子18と対向しない。複数の低電位電極45は、図3(b)に示すように、複数の個別電極15に対応して紙送り方向に配列されている。複数の低電位電極45は、走査方向に4列配置されている。低電位電極45は、紙送り方向において、圧力室16の中央部と対向する高電位電極26との間で、隙間を空けて交互に配置されている。従って、低電位電極45と高電位電極26とは導通していない。
複数の低電位電極45は、その配置平面内で、互いに分離して配置されている。複数の低電位電極45を互いに導通させ、且つ、最上層の圧電層31の上面に引き出すための構成について、以下、詳細に説明する。
圧電層32と圧電層33との間には、図3(c)に示すように、導通用電極47(本発明の第4電極)が配置されている。導通用電極47は、複数の低電位電極45の直下にそれぞれ配置された複数の第1部分47aと、複数の第1部分47aを互いに導通させる第2部分47bとを有する。
複数の第1部分47aは、複数の低電位電極45に対応して紙送り方向に配列されている。複数の第1部分47aは、走査方向に4列配列されている。各第1部分47aの紙送り方向の幅は、図4、図6に示すように、圧電層31〜33の厚み方向から見て、各低電位電極45の紙送り方向の幅より広く、各高電位電極26と各電位電極45との隙間の領域と重なっている。また、各第1部分47aの走査方向の長さは、各高電位電極26の走査方向の長さと略等しい。なお、各第1部分47aの走査方向の長さは、後述するスルーホール46と接続可能な範囲内において、適宜変更して構わない。
第2部分47bは、複数の第1部分導通部47b1と、接続部47b2とを有する。列ごとに配列された複数の第1部分47aは、それらの走査方向一端部(図中右側の端部)で、紙送り方向に延びる第1部分導通部47b1と導通している。従って、各個別電極17の個別端子18と導通用電極47の第2部分47b(第1部分導通部47b1)とは、圧電層32、33を挟んで対向する。すなわち、導電用電極47の第2部分47bは、厚さ方向において、高電位電極26よりもバンプ19から離れた位置に配置されている。4列の第1部分47bの列にそれぞれ対応した4本の第1部分導通部47b1は、紙送り方向一端部(図中上側の端部)において、走査方向に延びる接続部47b2と導通している。
また、圧電層32には、図3(b)に示すように、その内部に金属などの導電材料が充填された複数のスルーホール46が形成されている。各スルーホール46は、圧電層31〜33の厚み方向から見て、紙送り方向で隣り合う圧力室16間に形成されている。各スルーホール46は、圧電層31〜33の厚み方向から見て、各低電位電極45の紙送り方向略中央部、且つ、各第1部分47aの紙送り方向略中央部に配置されている。各スルーホール46によって、各低電位電極45と各第1部分47aとが接続されている。これにより、導通用電極47の複数の第1部分47aによって、複数の低電位電極45が、複数の個別電極47から2枚の圧電層31,32を隔てた、圧電層32と圧電層33との間にそれぞれ引き出されている。なお、各スルーホール46の走査方向の配置は、各低電位電極45と各第1部分47aとが接続可能な範囲内において、適宜変更して構わない。
また、圧電層31および圧電層32には、その内部に金属などの導電材料が充填され、それらを連通するスルーホール48が形成されている。スルーホール48は、圧電層31,32の角部(図中左上の角部)に形成されている。このスルーホール48によって、圧電層32と圧電層33との間に配置された導通用電極47の第2部分47b(接続部47b2の走査方向一端部(図中左側の端部))と、最上層の圧電層31の上面に配置された接続端子49とが接続されている。接続端子49は、最上層の圧電層31の上面の角部(図中左上の角部)に設けられている。さらに、この接続端子49には、バンプ50が設けられている。このバンプ50には、図2に示すように、COF52が押し付けられて接合されている。これにより、接続端子49は、バンプ50を介して、COF52に形成された配線と電気的に接続されている。
次に、COF52と、上述した個別電極17、高電位電極26および低電位電極45との接続について説明する。
個別電極17は、図2に示すように、COF52上の配線(不図示)を介して、ドライバIC43と接続されている。ドライバIC43は、インクジェットプリンタ1の制御基板(不図示)から送られた制御信号に基づいて、各個別電極17の電位を、駆動電位とグランド電位との間で切り換える。なお、駆動電位とは、グランド電位よりも高い電位である。
複数の高電位電極26は、COF52上の高電位配線(不図示)と接続される。高電位配線(不図示)は、電源装置(不図示)と接続されており、常に、前述した駆動電位に保持されている。これにより、複数の高電位電極26は、常時、駆動電位に保持されている。複数の低電位電極45は、COF52上のグランド線(不図示)と接続され、常時、グランド電位に保持されている。
また、図6に示すように、最上層の第1圧電層の、個別電極17と高電位電極26とに挟まれた部分(第1活性部R1)は、厚み方向上向きに分極している。また、中間層の第2圧電層と最下層の第3圧電層の、個別電極17と低電位電極45とに挟まれた部分(第2活性部R2)は、厚み方向下向きに分極している。
次に、圧電アクチュエータ30の駆動動作について説明する。上述したように、複数の低電位電極45は、グランド電位に保持されている。複数の高電位電極26は、駆動電位に保持されている。この状態で、ドライバIC43によって、ある個別電極17の電位が、駆動電位からグランド電位に切り換えられたとする。このとき、複数の個別電極17と複数の高電位電極26との間には電位差が生じるため、第1活性部R1に、その厚み方向上向きの電界が作用する。また、第1活性部R1の分極方向も厚み方向上向きである。従って、第1活性部R1は、圧電層31〜33の面方向に収縮する。このように、圧力室16の紙送り方向中央部に位置する第1活性部R1が収縮することによって、3枚の圧電層31〜33は、全体として圧力室16側に凸となるようにそれぞれ変形する。
その後、ドライバIC43によって、複数の個別電極17の電位が、グランド電位から駆動電位に切り替えられると、第1活性部R1には電界が作用しなくなる。従って、その収縮変形は、解除される。一方、個別電極17と低電位電極45との間には電位差が生じるため、第2活性部R2に、その厚み方向下向きの電界が作用する。また、第2活性部R2の分極方向も厚み方向下向きである。従って、第2活性部R2は、圧電層31〜33の面方向に収縮する。このように、圧力室16の紙送り方向両端部に位置する第2活性部R2がそれぞれ収縮することによって、3枚の圧電層31〜33は、全体として圧力室16と逆側に凸となるようにそれぞれ変形する。
また、このとき、図6に示すように、各高電位電極26と各電位電極45との隙間の領域において、導通用電極47の各第1部分47aと各個別電極17とに挟まれた圧電層31,32にも、電位差が生じる。従って、この部分にも、その厚み方向下向きの電界が作用する。また、この部分の分極方向も厚み方向下向きである。従って、上述した第2活性部R2に加えて、この部分にも電界を作用させて圧電層31〜33の面方向に収縮させることができる。
以上のように、各個別電極17の電位が切り換えられることによって、各圧力室16の容積が変化する。これにより、圧力室16内に圧力波が発生し、圧力室16と連通するノズル16からインクが吐出される。
また、個別電極17がグランド電位であるときには、第1活性部R1が面方向に収縮する一方で、第2活性部R2は収縮していない。この状態から、個別電極17が駆動電位に切り換えられると、第1活性部R1が収縮状態から元に戻る一方で、第2活性部R2、および、各高電位電極26と各電位電極45との隙間の領域において、導通用電極47の各第1部分47aと各個別電極47とに挟まれた圧電層31,32は、逆に収縮して、第1活性部R1の伸張(収縮解除)分を吸収する。つまり、個別電極17の電位が切り換えられる前後で、圧力室16を覆う圧電層31〜33の面方向における収縮量は、大きく変化しない。従って、隣接する圧力室16の一方で圧電層31〜33に変形が生じても、その変形が他方の圧力室16の変形に及ぼす影響が小さくなる。すなわち、クロストークが抑制される。
(作用・効果)
本実施形態では、複数の高電位電極26と複数の低電位電極45とが、共に、圧電層31と圧電層32との間に配置されている。すなわち、複数の高電位電極26と複数の低電位電極45とは、1枚の圧電層31のみを挟んで複数の個別電極47とそれぞれ対向している。従って、特許文献1に記載の従来構成と比べて、高電位電極26と低電位電極45とが、個別電極17に近づいた構成となっている。これにより、個別電極17と高電位電極26との間の第1活性部R1と、個別電極17と低電位電極45との間の第2活性部R2とを、それぞれ薄くすることができる。これにより、第1活性部R1および第2活性部R2に高い電界を作用させることができるため、各活性部の変形効率を向上させることができる。
また、複数の高電位電極26は、それらの走査方向一端部(図中左側の端部)で、紙送り方向に延びる高電位電極導通部27aと導通している。従って、各個別電極17の、走査方向一端部(図中右側の端部)に形成された個別端子18と、高電位電極導通部27aとは対向しない。また、各低電位電極45は、紙送り方向において、隣接する圧力室16の間の領域に配置されている。従って、圧力室16よりも外側(図中右側)に配置された個別端子18と各低電位電極45とは、対向しない。よって、COF52が押し付けられて接合されるバンプ19が形成された各個別端子18の直下において、個別端子18と、高電位電極26および低電位電極45との間でショートが生じることはない。
また、導通用電極47の第2部分47b(第1部分導通部47b1)は、各第1部分47aの走査方向一端部(図中右側の端部であって、個別電極17の個別端子18が設けられているのと同じ側)に配置されている。従って、個別端子18と導通用電極47の第2部分47bとは、対向する。しかし、導通用電極47は、複数の低電位電極45よりも複数の個別電極17から離れた位置にある。具体的には、複数の個別電極17と導通用電極47とは、2枚の圧電層31,32を隔てて配置されている。従って、個別端子18の直下の圧電層31にクラックが生じたとしても、さらに、その下に圧電層32が配置されているため、クラックは、導通用電極47まで到達しにくい。従って、各個別端子18と複数の低電位電極45との間ではショートが生じにくい。また、2枚の圧電層31,32にクラックが生じ、それが導通用電極47まで到達したとしても、1枚の圧電層31のみを隔てる場合に比べて、各個別端子18と導通用電極47との間の距離が大きいため、各個別端子18と複数の低電位電極45との間ではショートが生じにくい。
また、上述したように、インクを吐出させる際は、高電位電極26を駆動電位に保持し、個別電極17をグランド電位に切り替えることによって、高電位電極26と個別電極17との間の第1活性部R1に電圧を印加し、圧力室16に対して凸となるように圧電アクチュエータ30を変形させる。つまり、高電位電極26を駆動電位に保持することができない場合、安定してインクを吐出させることができなくなってしまう。例えば、図7(b)、図7(c)に示すように、高電位電極26を、圧電層32に形成されたスルーホール53を介して下層に引き出し、電源装置(不図示)と接続された導通用電極54と導通させたとする。この場合、スルーホール53が断線してしまうと、電源装置(不図示)と接続された導通用電極54と高電位電極26との導通が取れなくなり、第1活性部R1への電圧の付与が不可能となってしまうため、インクを吐出させることができなくなってしまう。
本実施形態では、圧力室16の紙送り方向中央部に対向する高電位電極26は、その面内で導通部27によって導通され、その両側に配置された低電位電極45は、スルーホール46を介して下層に引き出されて導通されている。従って、高電位電極26は、同じ面内に配置された導通部27によって導通されているため、安定した駆動電位に保持される。従って、インクが吐出できなくなるという問題は生じない。また、本実施形態の電極構成によれば、低電位電極45に接続されたスルーホール46が断線した場合であっても、インク吐出への影響は小さい。
なお、本実施形態の圧電アクチュエータ30は、未焼成のグリーンシートに、各種電極をスクリーン印刷などの方法で形成してから、高温で焼成することによって得ることができる。この方法で製造する場合、圧電層31〜33の各面において、電極材料が面方向に偏って存在していると、電極材料(金属)と圧電材料との線膨張係数の違いから、圧電層31〜33に反り、および、うねりが生じやすくなる。従って、電極が極力均一に配置されていることが望ましい。すなわち、圧電層31〜33の厚み方向から見て、複数の高電位電極26および導通部27と導通用電極27との重なりを、できるだけ少なくすることが望ましい。
本実施形態では、高電位電極26の導通部27は、図3(b)に示すように、各高電位電極26の走査方向一端部(図中左側の端部)に配置されており、導通用電極47の第2部分47b(第1部分導通部47b1)は、図3(c)に示すように、各第1部分47aの走査方向一端部(図中右側の端部)に配置されている。また、各第1部分47aの走査方向の幅は、各高電位電極26の走査方向の幅と略等しく、紙送り方向において、各第1部分47aと各高電位電極26とが交互に配置されている。従って、複数の高電位電極45および導通部27と、導通用電極27との重なりは小さく、圧電アクチュエータ30に配置された各電極は、圧電アクチュエータ30内で均一な配置となっている。これにより、焼成時の圧電アクチュエータ30の反り、および、うねりを防止することができる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態や実施例に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
本実施形態では、各個別電極17に設けられた個別端子18は、図5に示すように、各個別電極17の走査方向一端部(図中右側の端部)に形成されているが、例えば、個別端子18が、各個別電極17の走査方向他端部(図中左側の端部)に形成されている場合、図7に示すように、複数の高電位電極45を、スルーホール53を介してそれぞれ下層に引き出し、導通用電極54と導通させても構わない。
また、高電位電極45および低電位電極26の両方を、スルーホールを介して下層に引き出し、2つの導通用電極のそれぞれと導通させても構わない。また、スルーホール46内は、導電材料のかわりに、圧電アクチュエータ30が未焼成のグリーンシートに、各種電極をスクリーン印刷などの方法で形成する際に電極の一部がスルーホール内に流れ込むことで充填されてもよい。
また、導通用電極47の形状は、本実施形態の限りではない。例えば、図8(a)に示すように、導通用電極55は、第2部分55bが、第1部分55aの走査方向一端部(図中左側の端部)に配置されていても構わない。この構成によれば、各個別端子18と導通用電極55の第2部分55bとは、対向しない。
また、図8(b)に示すように、圧電層32と圧電層33との間に、圧電層33の上面すべてを覆うように導通用電極56が配置されていても構わない。これにより、導通用電極の面積が小さい場合に比べて、その電位を安定させることができる。従って、導通用電極56と導通する各低電位電極45の電位も安定する。
また、高電位電極45および低電位電極26の配置は、本実施形態の限りではない。
また、本実施形態では、本発明における液体吐出装置を、インクジェットプリンタ1に対して適用する場合について記載したが、この限りではない。
1 インクジェットプリンタ
4 インクジェットヘッド
16 圧力室
17 個別電極
19 バンプ
20 流路ユニット
26 高電位電極
27 導通部
27a 高電位電極導通部
27b 接続部
30 圧電アクチュエータ
31〜33 圧電体
45 低電位電極
46 スルーホール
47 導通用電極
47a 第1部分
47b 第2部分
47b1 第1部分導通部
47b2 接続部
52 COF

Claims (8)

  1. 複数のノズル及びこれらのノズルにそれぞれ連通する複数の圧力室を含む液体流路が形成された流路構造体と、前記複数の圧力室を覆うように流路構造体に設けられた圧電アクチュエータと、を備え、
    前記圧電アクチュエータは、
    互いに積層された第1圧電層および第2圧電層と、
    前記第1圧電層の前記第2圧電層と反対側の面の前記複数の圧力室とそれぞれ対向する位置に配置された領域を有する複数の第1電極と、
    前記第1圧電層と前記第2圧電層との間に配置され、前記第1圧電層を挟んで前記複数の第1電極それぞれの一部分と対向する領域を有する複数の第2電極と、
    同じく前記第1圧電層と前記第2圧電層との間に配置され、前記第1圧電層を挟んで前記第1電極の前記一部分とは異なる部分と対向する領域を有する第3電極と、
    前記第2圧電層の前記第2電極および前記第3電極と反対側の面に配置された第4電極と、
    を有し、
    前記複数の第1電極は、配線部材が接続される接続部をそれぞれ有し、
    前記圧電層の積層方向から見て、前記接続部は、前記第2電極と重ならず、
    前記積層方向から見て、前記第2電極と前記第4電極とが一部分で重なっており、
    前記第2圧電層は、当該第2圧電層に形成された複数のスルーホール内に充填された導電部を有し、
    前記第4電極と前記第2電極とが前記導電部を介して接続され
    前記第4電極は、前記複数の第2電極とそれぞれ対向する複数の第1部分と、
    前記複数の第1部分を互いに導通させる第2部分と、を有し、
    前記積層方向から見て、前記第2部分が、前記接続部と重なっていることを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記流路構造体には、複数の前記ノズルと、これら複数のノズルにそれぞれ連通する複数の前記圧力室が配列され、
    前記圧力室の配列方向において、前記第1電極は、その両端部が前記第2電極と対向し、前記両端部の間の領域が前記第3電極と対向し、
    前記積層方向から見て、前記第2電極と前記第3電極との間には、前記圧力室の配列方向において、隙間が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記流路構造体には、複数の前記ノズルと、これら複数のノズルにそれぞれ連通する複数の前記圧力室が配列され、
    前記圧力室の配列方向において、前記第1電極は、その両端部が前記第3電極と対向し、前記両端部の間の領域が前記第2電極と対向し、
    前記積層方向から見て、前記第2電極と前記第3電極との間には、前記圧力室の配列方向において、隙間が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  4. ノズル及びこのノズルに連通する圧力室を含む液体流路が形成された流路構造体と、前記圧力室を覆うように流路構造体に設けられた圧電アクチュエータと、を備え、
    前記圧電アクチュエータは、
    互いに積層された第1圧電層および第2圧電層と、
    前記第1圧電層の前記第2圧電層と反対側の面の前記圧力室と対向する位置に配置された領域を有する第1電極と、
    前記第1圧電層と前記第2圧電層との間に配置され、前記第1圧電層を挟んで前記第1電極の一部分と対向する領域を有する第2電極と、
    同じく前記第1圧電層と前記第2圧電層との間に配置され、前記第1圧電層を挟んで前記第1電極の前記一部分とは異なる部分と対向する領域を有する第3電極と、
    前記第2圧電層の前記第2電極および前記第3電極と反対側の面に配置された第4電極と、
    を有し、
    前記第1電極は、配線部材が接続される接続部を有し、
    前記圧電層の積層方向から見て、前記接続部は、前記第2電極と重ならず、
    前記積層方向から見て、前記第2電極と前記第4電極とが一部分で重なっており、
    前記第2圧電層は、当該第2圧電層に形成されたスルーホール内に充填された導電部を有し、
    前記第4電極と前記第2電極とが前記導電部を介して接続され
    前記流路構造体には、複数の前記ノズルと、これら複数のノズルにそれぞれ連通する複数の前記圧力室が配列され、
    前記圧力室の配列方向において、前記第1電極は、その両端部が前記第2電極と前記第3電極の一方と対向し、前記両端部の間の領域が前記第2電極と前記第3電極の他方と対向し、
    前記積層方向から見て、前記第2電極と前記第3電極との間には、前記圧力室の配列方向において、隙間が設けられ、
    前記積層方向から見て、前記第4電極は、前記隙間の領域において前記第1電極の少なくとも一部分と重なっていることを特徴とする液体吐出装置。
  5. いに積層された第1圧電層および第2圧電層と、
    前記第1圧電層の前記第2圧電層と反対側の面に配置された第1電極と、
    前記第1圧電層と前記第2圧電層との間に配置され、前記第1圧電層を挟んで前記第1電極の一部分と対向する領域を有する第2電極と、
    同じく前記第1圧電層と前記第2圧電層との間に配置され、前記第1圧電層を挟んで前記第1電極の前記一部分とは異なる部分と対向する領域を有する第3電極と、
    前記第2圧電層の前記第2電極および前記第3電極と反対側の面に配置された第4電極と、
    を有し、
    前記第1電極は、配線部材が接続される接続部を有し、
    前記圧電層の積層方向から見て、前記接続部は、前記第2電極と重ならず、
    前記積層方向から見て、前記第2電極と前記第4電極とが一部分で重なっており、
    前記第2圧電層は、当該第2圧電層に形成されたスルーホール内に充填された導電部を有し、
    前記第4電極と前記第2電極とが前記導電部を介して接続され
    前記積層方向から見て、前記接続部は、前記前記第3電極と重ならないことを特徴とする圧電アクチュエータ。
  6. 前記第2電極と前記第3電極は、同一平面内に配置されていることを特徴とする請求項5に記載の圧電アクチュエータ。
  7. いに積層された第1圧電層および第2圧電層と、
    前記第1圧電層の前記第2圧電層と反対側の面に配置された複数の第1電極と、
    前記第1圧電層と前記第2圧電層との間に配置され、前記第1圧電層を挟んで前記複数の第1電極それぞれの一部分と対向する領域を有する複数の第2電極と、
    同じく前記第1圧電層と前記第2圧電層との間に配置され、前記第1圧電層を挟んで前記第1電極の前記一部分とは異なる部分と対向する領域を有する第3電極と、
    前記第2圧電層の前記第2電極および前記第3電極と反対側の面に配置された第4電極と、
    を有し、
    前記複数の第1電極は、配線部材が接続される接続部をそれぞれ有し、
    前記圧電層の積層方向から見て、前記接続部は、前記第2電極と重ならず、
    前記積層方向から見て、前記第2電極と前記第4電極とが一部分で重なっており、
    前記第2圧電層は、当該第2圧電層に形成された複数のスルーホール内に充填された導電部を有し、
    前記第4電極と前記第2電極とが前記導電部を介して接続され
    前記第4電極は、前記複数の第2電極とそれぞれ対向する複数の第1部分を有し、
    前記複数のスルーホールは、前記積層方向から見て、前記複数の第1部分とそれぞれ重なっていることを特徴とする圧電アクチュエータ。
  8. 複数のノズル及びこれらのノズルにそれぞれ連通する複数の圧力室を含む液体流路が形成された流路構造体と、前記複数の圧力室を覆うように流路構造体に設けられた圧電アクチュエータと、を備え、
    前記圧電アクチュエータは、
    互いに積層された第1圧電層および第2圧電層と、
    前記第1圧電層の前記第2圧電層と反対側の面の前記複数の圧力室とそれぞれ対向する位置に配置された領域を有する複数の第1電極と、
    前記第1圧電層と前記第2圧電層との間に配置され、前記第1圧電層を挟んで前記複数の第1電極それぞれの一部分と対向する領域を有する複数の第2電極と、
    同じく前記第1圧電層と前記第2圧電層との間に配置され、前記第1圧電層を挟んで前記第1電極の前記一部分とは異なる部分と対向する領域を有する第3電極と、
    前記第2圧電層の前記第2電極および前記第3電極と反対側の面に配置された第4電極と、
    を有し、
    前記複数の第1電極は、配線部材が接続される接続部をそれぞれ有し、
    前記圧電層の積層方向から見て、前記接続部は、前記第2電極と重ならず、
    前記積層方向から見て、前記第2電極と前記第4電極とが一部分で重なっており、
    前記第2圧電層は、当該第2圧電層に形成された複数のスルーホール内に充填された導電部を有し、
    前記第4電極と前記第2電極とが前記導電部を介して接続され
    前記複数のスルーホールは、前記圧力室ごとに形成されていることを特徴とする液体吐出装置。
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