JP5900294B2 - 液体吐出装置及び圧電アクチュエータ - Google Patents

液体吐出装置及び圧電アクチュエータ Download PDF

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Description

本発明は、液体吐出装置及び圧電アクチュエータに関する。
従来から、液体吐出装置において、液体に噴射エネルギーを付与する圧電アクチュエータを有するものが知られている。例えば、特許文献1には、複数のノズルにそれぞれ連通する複数の圧力室が形成された流路形成基板と、この流路形成基板に設けられた圧電アクチュエータとを有する、インクジェットヘッドが開示されている。
圧電アクチュエータは、流路形成基板の複数の圧力室を覆う弾性膜の表面に、複数の圧力室とそれぞれ対向して配置された複数の圧電素子を有する。また、流路形成基板には、複数の圧電素子を覆うように封止基板が設けられ、複数の圧電素子は封止基板によって密封されている。
流路形成基板には、複数の圧電素子から封止基板の外側までそれぞれ引き出された複数のリード電極が形成されている。また、封止基板上には複数の圧電素子を駆動するための駆動ICが実装されている。さらに、駆動ICと複数のリード電極とが、ワイヤによって個別に接続されている(ワイヤボンディング)。
特開2006−240312号公報
前記特許文献1のインクジェットヘッドでは、圧電素子を覆う封止基板に実装された駆動ICと、複数の圧電素子から引き出された複数のリード電極とが、ワイヤボンディングで接続されているが、ワイヤボンディングによる接続は、実際にはかなりの手間を必要とする。特に、インクジェットヘッドのノズルの高密度配置に伴い、多数の圧電素子からそれぞれ引き出されたリード電極が密集して配置されている場合には、これらのリード電極にワイヤを1本ずつ接合することは容易ではなく、導通の信頼性も低下する。
本発明の目的は、圧電素子が密封された圧電アクチュエータにおいて、圧電素子と圧電素子を駆動する駆動装置との電気的接続を、容易且つ確実に行える構成を提供することにある。
第1の発明の液体吐出装置は、ノズル及び前記ノズルに連通する圧力室を含む液体流路が形成された、流路構造体と、前記流路構造体の一表面に、前記圧力室と対向して配置された圧電素子と、前記圧電素子に設けられた電極と、前記電極と電気的に接続されて、前記圧電素子を駆動する駆動装置と、前記圧電素子を覆うように前記流路構造体の前記一表面に接合されたカバー部材と、を備え、
前記流路構造体の前記一表面には、前記電極に接続された第1配線部が形成され、前記カバー部材は、前記圧電素子を覆うカバー本体部と、前記第1配線部の少なくとも一部と対向しつつ前記カバー本体部から前記流路構造体の前記一表面に沿って延在する配線接続部を有し、前記カバー部材には、前記駆動装置に接続され、且つ、前記カバー本体部から前記配線接続部の前記第1配線部との対向面まで延びる第2配線部が形成され、前記配線接続部は、前記第2配線部が前記第1配線部と導通した状態で、前記流路構造体の前記一表面に接合され、前記配線接続部の延在方向と直交する方向の厚みが、前記カバー本体部の表面と直交する方向の厚みよりも薄いことを特徴とするものである。
本発明では、圧電素子がカバー部材のカバー本体部によって覆われることによって、圧電素子が密封されている。これにより、外部の水分(湿気)が圧電素子に入り込んで短絡やマイグレーションを引き起こすことが防止される。但し、圧電素子の電極を、カバー部材の外側に配置された駆動装置と電気的に接続する必要がある。本発明では、圧電素子が配置されている流路構造体の一表面に、圧電素子の電極に接続された第1配線部が配置される一方で、圧電素子を覆うカバー部材に、駆動装置に接続された第2配線部が形成されている。また、カバー部材は、流路構造体の一表面に沿って延在する配線接続部を有し、前記第2配線部は、配線接続部の第1配線部との対向面まで延びている。そして、カバー部材を流路構造体に接合したときに、前記配線接続部が、流路構造体の一表面に押し付けられて接合されるとともに、この配線接続部側の第2配線部が流路構造体側の第1配線部と導通する。このように、第2配線部が形成されたカバー部材を、流路構造体の一表面に接合することで、圧電素子と駆動装置との電気的接続を簡単に行える。
また、カバー部材のカバー本体部は、外部の水分(湿気)の透過を抑制する観点から、一定以上の厚みを有することが好ましい。一方で、配線接続部は、第1配線部と第2配線部の導通信頼性を高めるために、薄く形成されて、接合時に流路構造体の表面形状にならって変形可能であることが好ましい。そこで、本発明では、配線接続部は、カバー本体部よりも厚みが薄く形成されている。これにより、第1配線部と第2配線部とを確実に導通させることができる。
第2の発明の液体吐出装置は、前記第1の発明において、前記配線接続部が、前記流路構造体の前記一表面に、異方性導電性接着剤で接合されていることを特徴とするものである。
本発明では、流路構造体の一表面とカバー部材の配線接続部とが異方性導電性接着剤で接合される。カバー部材と流路構造体との間に異方性導電性接着剤を介在させ、カバー部材を流路構造体の一表面に押しつける。すると、異方性導電性接着剤の、第1配線部と第2配線部との間で圧縮された部分が導電性を発現し、第1配線部と第2配線部とが導通した状態で、カバー部材が流路構造体に接合される。ここで、配線接続部が薄く形成されており、配線接続部が流路構造体の一表面にならって変形するため、異方性導電性接着剤が均一に押し付けられやすくなり、第1配線部と第2配線部との間で確実に導電性を発現する。また、流路構造体と配線接続部との間に接着剤中の樹脂材料が行き渡るため隙間が生じにくく、カバー部材による圧電素子の密閉性が高まる。
第3の発明の液体吐出装置は、前記第1又は第2の発明において、前記第2配線部は、前記配線接続部の前記第1配線部との対向面から、前記カバー本体部の内面を引き回され、さらに、前記カバー本体部に形成された貫通孔を通って前記カバー本体部の外面に引き出されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、第2配線部は、カバー本体部の貫通孔から外に出た部分のみが露出し、それ以外の大部分はカバー部材の内面側にあって露出しないため、配線間の短絡や配線の損傷等を防止できる。
第4の発明の液体吐出装置は、前記第3の発明において、前記カバー本体部は、前記圧電素子を挟んで前記流路構造体の前記一表面と対向する天井部と、前記天井部と前記流路構造体の前記一表面とを繋ぎ、且つ、前記配線接続部と連結された側壁部とを有し、前記貫通孔は、前記カバー本体部の前記天井部に形成され、前記カバー本体部の前記天井部の外面に、前記駆動装置が設置されていることを特徴とするものである。
カバー本体部の内面を引き回された第2配線部は、駆動装置が配置された天井部において外部に露出して駆動装置に接続される。従って、第2配線部の、カバー本体部の外面に形成されて露出する部分が少なくなる。
第5の発明の液体吐出装置は、前記第3又は第4の発明において、前記カバー部材の前記カバー本体部は、前記圧電素子との間に隙間を空けて前記圧電素子を覆っていることを特徴とするものである。
圧電素子とカバー本体部の間に隙間があるため、圧電素子の変形がカバー本体部によって阻害されない。また、圧電素子の駆動時に、カバー本体部の内面に形成されている第2配線部に圧電素子が接触することもなく、第2配線部の断線、損傷等が生じることがない。
第6の発明の液体吐出装置は、前記第1〜第5の何れかの発明において、前記カバー本体部には凹部が形成され、前記駆動装置は、前記凹部に収容された状態で前記カバー本体部に設置されていることを特徴とするものである。
カバー本体部に形成された凹部に駆動装置が収容されていることから、駆動装置がカバー本体部から突出しない。
第7の発明の液体吐出装置は、前記第1〜第6の何れかの発明において、前記流路構造体には、複数の前記ノズルと、前記複数のノズルにそれぞれ連通し、且つ、前記流路構造体の前記一表面に平行な所定方向に沿って配列された複数の前記圧力室が形成され、前記複数の圧力室にそれぞれ対応した複数の前記圧電素子が、前記所定方向に沿って配列され、前記カバー部材の前記カバー本体部は、1列の圧電素子列に属する複数の前記圧電素子を共通に覆っており、前記カバー本体部によって覆われた前記複数の圧電素子の前記電極にそれぞれ接続された複数の前記第1配線部と、前記カバー本体部に形成された複数の前記第2配線部とが、前記配線接続部において導通していることを特徴とするものである。
複数の圧電素子からそれぞれ引き出された複数の第1配線部が、配線接続部において、カバー部材に設けられた複数の第2配線部とそれぞれ導通する。ここで、配線接続部の厚みは薄く、接合時には流路構造体の表面形状にならって変形可能である。そのため、複数の第1配線部のそれぞれに、カバー本体部の複数の第2配線部が確実に押し付けられることになり、複数の第1配線部と複数の第2配線部とが、それぞれ確実に導通する。
第8の発明の液体吐出装置は、前記第7の発明において、前記流路構造体は、液体供給源に接続される液体供給部と、前記液体供給部から前記所定方向に沿って延び、且つ、前記所定方向に配列された複数の前記圧力室と連通する共通液室と、を有し、前記カバー本体部は、前記圧電素子を挟んで前記流路構造体の前記一表面と対向する天井部と、前記天井部と前記流路構造体の前記一表面とを繋ぎ、且つ、前記配線接続部と連結された側壁部とを有し、前記カバー本体部の前記天井部に前記駆動装置が設置され、前記カバー本体部の前記側壁部は、前記所定方向において前記液体供給部から離れた部分ほど、その熱抵抗が大きくなっていることを特徴とするものである。
複数の圧電素子を駆動する駆動装置においては、その駆動の際に多くの熱が発生する。駆動装置で発生した熱の一部は、駆動装置が設置されているカバー部材を介して流路構造体に伝わるため、流路構造体内を流れる液体の温度が上昇する。一方で、温度による吐出特性のばらつきが生じることを防止するためには、複数のノズルに供給される液体の温度をできるだけ均一に保ちたい。本発明では、カバー本体部の天井部に駆動装置が配置された上で、この天井部と流路構造体とを繋ぐ側壁部は、液体供給部から離れた部分ほど、その熱抵抗が大きくなっている。共通液室のうちの、液体供給部に近い場所では、駆動装置からの熱が伝わっていないため液体温度がまだ低いが、カバー本体部の側壁部の熱抵抗が小さいために駆動装置で発生した熱が伝わりやすくなっている。一方、液体供給部から離れた場所では、ここに至るまでに駆動装置からの熱を受けて既に液体温度が上昇しているが、側壁部の熱抵抗が大きいために熱が伝わりにくく、それ以上液体が熱を受けてさらに温度が上昇するのが抑制される。このように、共通液室内の、液体温度の低い位置では多くの熱が伝わるようにし、液体温度の高い位置にはあまり熱を伝えないようにすることで、共通液室内での液体の温度差が小さくなる。つまり、複数のノズルの間で、共通液室から供給される液体の温度差を小さく抑えることができる。
第9の発明の液体吐出装置は、前記第7又は第8の発明において、複数の前記圧力室が前記所定方向に沿って2列に配列されるとともに、これら複数の圧力室に対応する複数の前記圧電素子も前記所定方向に2列に配列され、2列に配列された前記複数の圧電素子にそれぞれ対応する複数の前記電極から、複数の前記第1配線部が、2列の圧電素子列の内側に向けてそれぞれ引き出され、前記カバー部材は、2列の圧電素子列をそれぞれ覆う2つの前記カバー本体部と、前記2つのカバー本体部を繋ぐように配置された前記配線接続部を有し、2列の圧電素子列から引き出された前記複数の第1配線部と、前記2つのカバー本体部に形成された複数の前記第2配線部とが、前記配線接続部において導通していることを特徴とするものである。
本発明においては、2列の圧電素子列をそれぞれ覆う2つのカバー本体部が、それらの間に配置された1つの配線接続部で繋がっている。この構成では、1つの配線接続部で、2列の圧電素子列から引き出された複数の第1配線部を、第2配線部に接続することができる。また、配線接続部を接着剤等で流路構造体に接合する際には、ヒータを配線接続部に上から押し当てる必要があり、そのために配線接続部の幅をヒータの幅よりも大きくする必要がある。本発明のように、2列の圧電素子列に対して配線接続部を共通化することで、配線接続部の数を減らして装置を小型化できる。あるいは、逆に、配線接続部を共通化することによって、幅の広いヒータを用いることが可能となり、配線接続部をより均一に押し付けることができる。
第10の発明の圧電アクチュエータは、基材の一表面に配置された圧電素子と、前記圧電素子に設けられた電極と、前記電極と電気的に接続されて、前記圧電素子を駆動する駆動装置と、前記圧電素子を覆うように前記基材の前記一表面に接合されたカバー部材と、を備え、前記基材の一表面には、前記電極に接続された第1配線部が形成され、前記カバー部材は、前記圧電素子を覆うカバー本体部と、前記第1配線部の少なくとも一部と対向しつつ前記カバー本体部から前記基材の一表面に沿って延在する配線接続部を有し、前記カバー部材には、前記駆動装置に接続され、且つ、前記カバー本体部から前記配線接続部の前記第1配線部との対向面まで延びる第2配線部が形成され、前記配線接続部は、前記第2配線部が前記第1配線部と導通した状態で、前記流路構造体の前記一表面に接合され、前記配線接続部の延在方向と直交する方向の厚みが、前記カバー本体部の表面と直交する方向の厚みよりも薄いことを特徴とするものである。
本発明では、第2配線部が形成されたカバー部材を基材の一表面に接合することで、圧電素子と駆動装置との電気的接続を簡単に行える。また、基材の一表面に接合されるカバー部材の配線接続部が、圧電素子を覆うカバー本体部よりも厚みが薄く形成されている。カバー部材が一定以上の厚みを有することにより、外部の水分(湿気)の透過が抑制される。一方で、配線接続部が薄く形成されることにより、基材の一表面に接合される際に、配線接続部が基材の表面形状にならって変形でき、第1配線部と第2配線部の導通信頼性が高まる。
本発明によれば、第2配線部が形成されたカバー部材を流路構造体の一表面に接合することで、圧電素子と駆動装置との電気的接続を簡単に行える。また、流路構造体の一表面に接合されるカバー部材の配線接続部が、圧電素子を覆うカバー本体部よりも厚みが薄く形成されている。カバー部材が一定以上の厚みを有することにより、外部の水分(湿気)の透過が抑制される。一方で、配線接続部が薄く形成されることにより、流路構造体の一表面に接合される際に、配線接続部が流路構造体の表面形状にならって変形でき、第1配線部と第2配線部の導通信頼性が高まる。
本実施形態のインクジェットプリンタの概略平面図である。 インクジェットヘッドの平面図である。 カバー部材が取り付けられていない状態でのインクジェットヘッドの平面図である。 図2のIV-IV線断面図である。 図4のV-V線断面図である。 図4のVI-VI線断面図である。 変更形態に係るインクジェットヘッドの断面図である。 別の変更形態に係るインクジェットヘッドの断面図である。 さらに変更形態に係るインクジェットヘッドの断面図である。 さらに別の変更形態に係るインクジェットヘッドの平面図である。 (a)は図10のA−A線断面図、(b)は図10のB−B線断面図である。
次に、本発明の実施の形態について説明する。図1は、本実施形態のインクジェットプリンタの概略平面図である。まず、図1を参照してインクジェットプリンタ1の概略構成について説明する。尚、以下では、図1の紙面手前側を上方、紙面向こう側を下方と定義して、適宜、「上」「下」の方向語を使用して説明する。図1に示すように、インクジェットプリンタ1は、プラテン2と、キャリッジ3と、インクジェットヘッド4と、搬送機構5等を備えている。
プラテン2の上面には、被記録媒体である記録用紙100が載置される。キャリッジ3は、プラテン2と対向する領域において2本のガイドレール10,11に沿って走査方向に往復移動可能に構成されている。キャリッジ3には無端ベルト14が連結され、キャリッジ駆動モータ15によって無端ベルト14が駆動されることで、キャリッジ3は走査方向に移動する。
インクジェットヘッド4(液体吐出装置)は、キャリッジ3に取り付けられており、キャリッジ3とともに走査方向に移動する。インクジェットヘッド4は、プリンタ1に装着されたインクカートリッジ17と、図示しないチューブによって接続されている。また、インクジェットヘッド4の下面(図1の紙面向こう側の面)には、複数のノズル16が形成されている。そして、このインクジェットヘッド4は、インクカートリッジ17から供給されたインクを、複数のノズル16からプラテン2に載置された記録用紙100に対して噴射する。
搬送機構5は、搬送方向にプラテン2を挟むように配置された2つの搬送ローラ18,19を有する。搬送機構5は、2つの搬送ローラ18,19によって、プラテン2に載置された記録用紙100を搬送方向に搬送する。
インクジェットプリンタ1は、プラテン2上に載置された記録用紙100に対して、キャリッジ3とともに走査方向に往復移動するインクジェットヘッド4からインクを吐出させる。これとともに、2つの搬送ローラ18,19によって記録用紙100を搬送方向に搬送する。以上の動作によって記録用紙100に画像や文字等が記録される。
次に、インクジェットヘッド4について説明する。図2はインクジェットヘッドの平面図である。また、図3は、カバー部材が取り付けられていない状態でのインクジェットヘッドの平面図である。但し、カバー部材47との配置関係が理解されやすくなるように、図3においてもカバー部材47を二点鎖線で示している。さらに、図4は、図2のIV-IV線断面図、図5は、図4のV-V線断面図、図6は、図4のVI-VI線断面図である。図4では、インク流路内に充填されているインクを符号“I”で示している。図2〜図6に示すように、インクジェットヘッド4は、流路ユニット20(流路構造体)と、圧電アクチュエータ21と、ドライバIC46(駆動装置)と、カバー部材47等を備えている。
図4に示すように、流路ユニット20は、それぞれ流路形成孔が形成された5枚のプレート30〜34が積層された構造を有する。これら5枚のプレート30〜34が積層されたときにそれぞれの流路形成孔が連通することによって、流路ユニット20には、以下に述べるようなインク流路が形成されている。尚、5枚のプレート30〜34の材質は特に限定はされないが、例えば、ステンレス鋼やニッケル合金鋼等の金属プレートを採用することができる。
図2、図3に示すように、流路ユニット20の上面には、インクカートリッジ17(図1参照)と接続されるインク供給孔26が形成されている。流路ユニット20の内部には、それぞれ搬送方向に延在する2本のマニホールド25が形成されている。2本のマニホールド25は1つのインク供給孔26に共通に接続されており、インクカートリッジ17から供給されたインクが2本のマニホールド25にそれぞれ供給される。
また、流路ユニット20は、最下層のノズルプレート34に形成されて流路ユニット20の下面に開口する複数のノズル16と、複数のノズル16にそれぞれ連通した複数の圧力室24を有する。図3に示すように、流路ユニット20の下面(図3の紙面向こう側の面)において、複数のノズル16は搬送方向に沿って2列に配列されている。尚、複数のノズル16の配置は、左右2列のノズル列の間でノズル16の位置が搬送方向に互いにずれた、いわゆる、千鳥状の配置となっている。
複数の圧力室24は、それぞれ、走査方向に長い略楕円形の平面形状を有する。複数の圧力室24は平面的に配置され、これら複数の圧力室24は、最上層のプレートである振動板30によって上方から覆われている。また、複数の圧力室24は、複数のノズル16にそれぞれ対応して、搬送方向に沿って千鳥状に2列に配列されている。各圧力室24は、その長手方向一端部において対応するノズル16と連通している。尚、図3、図4に示すように、図中左側のノズル列においては圧力室24の左端部にノズル16が連通する一方、図中右側のノズル列においては、これとは反対に、圧力室24の右端部にノズル16が連通している。これにより、2列のノズル列は、2列の圧力室列の外側の端部とそれぞれ重なるように配置されている。
図2〜図4に示すように、2列の圧力室列は、2本のマニホールド25とそれぞれ重なる位置に配置され、各圧力室24は、その直下に位置するマニホールド25に連通している。これにより、図4に示すように、流路ユニット20には、マニホールド25から分岐して、圧力室24を経てノズル16に至る、個別インク流路27が複数形成されている。
次に、圧電アクチュエータ21について説明する。圧電アクチュエータ21は、流路ユニット20の最上層に位置するプレートである振動板30の、上面に配置されている。図2〜図6に示すように、圧電アクチュエータ21は、圧電体40と、複数の個別電極42と、共通電極43とを有する。
図4に示すように、振動板30の上面には、合成樹脂材料等の絶縁材料からなる絶縁膜44がほぼ全面に形成されている。この絶縁膜44で覆われた振動板30の上面に、それぞれ矩形の平面形状を有する2つの圧電体40が配置されている。各圧電体40は、チタン酸鉛とジルコン酸鉛との固溶体である、強誘電性のチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)を主成分とする圧電材料で形成されている。圧電体40は、スパッタ法やゾルゲル法等の公知の成膜技術によって、絶縁膜44で覆われた振動板30の上面に直接形成することができる。あるいは、未焼成の薄いグリーンシートを焼成してから振動板30に貼り付けることによって形成することもできる。また、図2、図3に示すように、2つの圧電体40は、2列の圧力室列をそれぞれ覆うように、それらの長手方向がノズル配列方向と平行となるように配置されている。
複数の個別電極42は、圧電体40の上面の、複数の圧力室24とそれぞれ対向する領域に形成されている。その結果、複数の個別電極42は、複数の圧力室24と同様、ノズル配列方向に沿って2列に配列されている。各個別電極42は、圧力室24よりも一回り小さい略楕円の平面形状を有し、対応する圧力室24の中央部と対向するように配置されている。
絶縁膜44で覆われた振動板30の上面には、複数の個別電極42の、平面視でノズル16とは反対側に位置する端部にそれぞれ接続された、複数の第1個別配線部48(第1配線部)が形成されている。各第1個別配線部48は、後述するカバー部材47に形成された第2個別配線部55と導通接続される第1ランド48aが形成されている。第1個別配線部48は、対応する個別電極42の端部から圧力室24の長手方向(走査方向)に引き出されている。具体的には、図3に示すように、第1個別配線部48は、左側の個別電極42の列からは右側に引き出され、右側の個別電極42の列からは左側に引き出されている。その結果、複数の第1ランド48aが、2列の個別電極42の列の間に配置された構成となっている。複数の個別電極42は、第1個別配線部48、カバー部材47の第2個別配線部55を介して、カバー部材47に実装されたドライバIC46と接続される。
絶縁膜44で覆われた振動板30の上面には、2列の圧力室列にそれぞれ対応した2つの共通電極43が形成されている。共通電極43は、1列の圧力室列を構成する複数の圧力室24に跨ってノズル配列方向に延び、対応する圧電体40の下面のほぼ全域と接している。さらに、図3に示すように、共通電極43は、圧電体40の下面と重なる領域から、外側、即ち、個別電極42からの第1個別配線部48の引き出し方向とは反対方向に引き出されている。この引き出された部分(以下、引出電極部43aと称する)は、後述するカバー部材47に形成された共通配線部56と導通接続される。共通電極43は、引出電極部43a及びカバー部材47の共通配線部56を介してドライバIC46と接続され、常にグランド電位に保持される。
図4に示すように、圧電体40の、1つの圧力室24と対向し、1つの個別電極42と共通電極43とに挟まれる部分(以下、「圧電素子41」ともいう)は、後で説明するように、個別電極42にドライバIC46から駆動信号が供給されたときに変形して、1つの圧力室24内のインクに吐出エネルギーを付与する部分となる。複数の圧電素子41の各々は、その厚み方向に分極されている。また、2列の圧力室列に対応して、圧電素子41も2列に配列されている。また、本実施形態では、1つの圧電体40が1列の圧力室列に属する複数の圧力室24に跨って配置されることで、1列の圧力室列に対応した、1列の圧電素子列を構成する複数の圧電素子41が一体化された構成となっている。尚、本実施形態では、圧電体40の上面に個別電極42、下面に共通電極43が配置されているが、電極42,43の配置が逆であってもよい。即ち、圧電体40の上面に共通電極43、下面に個別電極42が配置されてもよい。
ドライバIC46は、2つの圧電体40にそれぞれ対応して2つ設けられている。2つのドライバIC46は、後述するカバー部材47の上面に実装されている。各ドライバIC46は矩形の平面形状を有し、その矩形の長手方向がノズル配列方向に沿うように配置されている。ドライバIC46の内部には、圧電素子41を駆動するための各種回路が組み込まれている。2つのドライバIC46は、図示しない制御基板と接続されており、制御基板から2つのドライバIC46に対して各種制御信号が送られる。ドライバIC46は、制御基板から入力された制御信号に基づいて生成した駆動信号を、複数の個別電極42に対して出力し、複数の圧電素子41を個別に駆動する。
前記の駆動信号が入力されたときの圧電素子41の動作について説明する。ある個別電極42に対してドライバIC46から駆動信号が入力されると、この個別電極42と共通電極43の間に電位差が生じて、2つの電極42,43の間の圧電体40の部分(圧電素子41)に厚み方向の電界が作用する。この電界の方向は、圧電素子41の分極方向と平行であるから、圧電素子41は厚み方向に伸長するとともに面方向に収縮する。この圧電素子41の面方向の収縮によって、圧力室24を覆っている振動板30が圧力室24側に凸となるように撓み、圧力室24の容積が減少する。その際に圧力室24内のインクに圧力(吐出エネルギー)が付与され、ノズル16からインクの液滴が吐出される。
次に、カバー部材47について説明する。このカバー部材47は、2つの圧電体40を覆った状態で流路ユニット20に接合され、圧電体40を外気から遮断することにより外部の水分(湿気)が圧電素子41に入り込むことを防止する。また、カバー部材47は、ドライバIC46と、内部の圧電素子41とを電気的に接続する配線部55,56が形成される、配線部材としての機能も有する。従って、カバー部材47は、また、配線を形成するのに適した材料で形成されることが好ましい。そのような材料としては、例えば、ポリイミド、アルミナ、窒化アルミニウム、シリコン等が挙げられる。図2〜図6に示すように、カバー部材47は、2つの圧電体40(2列の圧電素子列)をそれぞれ覆う2つのカバー本体部50と、2つのカバー本体部50を繋ぐように設けられた配線接続部51とを有する。
各カバー本体部50は、平面視で矩形の箱状に形成され、底部が上となる逆さまの状態で配置されることによって、対応する矩形状の圧電体40の全体を上から覆っている。各カバー本体部50は、水平方向に延びて圧電体40(複数の圧電素子41)を挟んで振動板30の上面と対向する天井部52と、鉛直方向に延びて天井部52と流路ユニット20とを繋ぐ側壁部53とを有する。また、図4に示すように、カバー本体部50の天井部52の厚みt1と側壁部53の厚みt2はほぼ等しい。尚、カバー本体部50の「厚み」とは、カバー本体部50の表面(外面)に直交した方向の厚みを指す。2つのカバー本体部50の天井部52の上面には、2つのドライバIC46がそれぞれ配置されている。また、各ドライバIC46の複数の端子部の周りには短絡等を防止するための絶縁材54が注入されている。また、カバー本体部50は、圧電体40との間に隙間を空けて圧電体40(圧電素子41)を覆っている。そのため、圧電素子41を駆動させたときに、カバー本体部50によって、圧電素子41の変形が阻害されることはない。
配線接続部51は、2つのカバー本体部50の側壁部53の、それぞれの内側端部から振動板30に沿って延びている。これにより、左右2つのカバー本体部50が、それらの間の配線接続部51によって繋がっている。図4、図5に示すように、配線接続部51は、2列の個別電極42の列からそれぞれ内側に引き出された複数の第1個別配線部48の第1ランド48aと対向している。つまり、2つのカバー本体部50で覆われた2列の個別電極42の列(圧電素子41の列)から引き出された複数の第1ランド48aが、共通の配線接続部51と対向している。尚、図4、図6に示すように、カバー本体部50の配線接続部51とは反対側の、外側端部の下面は、共通電極43の引出電極部43aと対向している。また、配線接続部51の厚みt3は、カバー本体部50の天井部52の厚みt1及び側壁部53の厚みt2よりもかなり薄くなっている。例えば、t1=1mm、t2=1mmに対して、t3=0.2mmである。尚、配線接続部51の「厚み」とは、配線接続部51の延在方向(振動板30の面に沿った方向)と直交する方向の厚みを指す。
先にも少し触れたが、図4に示すように、カバー部材47には、複数の個別電極42とドライバIC46とを接続するための複数の第2個別配線部55と、共通電極43とドライバIC46とを接続するための共通配線部56とが形成されている。
各第2個別配線部55は、その一端部に第2ランド55aを有する。図5に示すように、複数の第2ランド55aは、カバー部材47の配線接続部51の下面(第1ランド48aとの対向面)に、複数の第1ランド48aとそれぞれ対向するように間隔を空けて配置されている。そして、図4、図5に示すように、各第2個別配線部55は、配線接続部51の下面の第2ランド55aから、カバー本体部50の側壁部53及び天井部52の内面を引き回され、天井部52に形成された貫通孔52aを介して天井部52の外面(上面)に至る。そして、第2個別配線部55の第2ランド55aとは反対側の端部が、天井部52の上面において、ドライバIC46と接続されている。
図6に示すように、共通配線部56は、その一端部に接続電極部56aを有する。この接続電極部56aは、カバー本体部50の側壁部53の、配線接続部51とは反対側の外側端部の下面の全域に形成された面積の大きな電極部であり、その全面で共通電極43の引出電極部43aと対向している。前記の第2個別配線部55と同様、共通配線部56も、その一端部の接続電極部56aから、カバー本体部50の側壁部53及び天井部52の内面を引き回され、天井部52に形成された貫通孔52bを介して天井部52の外面(上面)に至る。そして、共通配線部56は、天井部52の上面において、ドライバIC46と接続されている。尚、図6に示すように、共通電極43とドライバIC46の間の電気抵抗をできるだけ小さくして共通電極43がグランド電位から変動することを防止するために、共通配線部56の配線幅は、図5の各第2個別配線部55の配線幅と比べるとかなり大きくなっている。また、図6では共通配線部56が1本しか図示されていないが、接続電極部56aとドライバIC46とが複数の共通配線部56によって接続されていてもよい。
このように、複数の第2個別配線部55は、配線接続部51の第1ランド48aとの対向面から、カバー本体部50の内面を引き回され、さらに、カバー本体部50に形成された貫通孔52aを通って、天井部52の外面まで引き出されている。つまり、第2個別配線部55は、カバー本体部50の貫通孔52aから外に出た部分のみが露出し、それ以外の大部分はカバー部材47の内面側にあって露出しないため、隣接する第2個別配線部55の間での短絡や配線部55の損傷等が防止される。さらに、カバー本体部50の貫通孔52aは、ドライバIC46が設置された天井部52に形成されている。そのため、第2個別配線部55の、カバー本体部50の外面に形成されて露出する部分が少なくなる。尚、共通配線部56についても同様の構成であり露出する部分が少なくなっているため、共通配線部56の損傷等が防止される。また、圧電体40とこれを覆うカバー部材47との間には隙間が存在するため、圧電素子41の駆動時に、カバー本体部50の内面に形成されている第2個別配線部55や共通配線部56に圧電素子41が接触することはなく、これらの配線部55,56の断線、損傷等が生じることがない。
カバー部材47は、第2個別配線部55の第2ランド55aが第1個別配線部48の第1ランド48aと導通し、且つ、共通配線部56の接続電極部56aが共通電極43の引出電極部43aと導通した状態で、流路ユニット20の振動板30の上面に接合される。特に、本実施形態では、カバー部材47と流路ユニット20とが、異方性導電性接着剤58(異方性導電性フィルム(ACF)あるいは異方性導電性ペースト(ACP)によって接合される。
異方性導電性接着剤58を用いたカバー部材47の接合は、例えば以下のようにして行う。異方性導電性接着剤とは、エポキシ系樹脂などの熱硬化性樹脂に、導電性粒子が分散されてなる、フィルム状(ACF)又はペースト状(ACP)の接着剤である。まず、振動板30の上面の、2つの圧電体40の内側の複数の第1ランド48aが配置された領域、及び、2つの圧電体40の外側の2つの引出電極部43aが配置された領域に、これら第1ランド48aや引出電極部43aを覆うように異方性導電性接着剤58を配する。次に、前記の異方性導電性接着剤58の上に、カバー部材47を位置決めして設置する。
次に、カバー部材47にヒータを押し当て、このヒータによりカバー部材47を加熱しながら流路ユニット20に押し付ける。尚、図4には、特に、配線接続部51を押し付けるヒータ部分60が示されている。このヒータ部分60の幅は、配線接続部51の幅Wよりも幅の狭くなっている。
ヒータで加熱しつつカバー部材47を押し付けることによって、個別電極42用の第1ランド48aと第2ランド55aとの間、及び、共通電極43用の引出電極部43aと接続電極部56aの間において、異方性導電性接着剤58が圧縮される。このとき、接着剤中の熱硬化性樹脂が横へ押し出される一方で、多くの導電性粒子はランド48a,55aの間、及び、電極部43a,56a間に残存する。これにより、導電性が発現し、第1ランド48aと第2ランド55a、及び、引出電極部43aと接続電極部56aとが導通する。同時に、接着剤中の熱硬化性樹脂が加熱硬化することで、カバー部材47がその全周で流路ユニット20の振動板30に機械的に接合されるとともに、カバー部材47内の圧電体40(複数の圧電素子41)が密封される。このように、配線部55,56が形成されたカバー部材47を、流路ユニット20に接合することで、複数の圧電素子41とドライバIC46との電気的接続を簡単に行える。
ところで、外部の水分(湿気)の透過を抑制して圧電素子41の防湿を図る観点から、カバー部材47のうちの、圧電体40を覆うカバー本体部50は、一定以上の厚みを有することが好ましい。一方、配線接続部51は、ヒータ(ヒータ部分60)で振動板30に押し付けられたときに、複数の第1ランド48aと複数の第2ランド55aとがそれぞれ確実に接触するように、振動板30側の傾斜や湾曲、あるいは、微小な凹凸形状にも追従して変形する必要がある。つまり、配線接続部51は、複数の第1ランド48aと複数の第2ランド55aの導通信頼性を高めるために、薄く形成されて、振動板30の表面形状にならって変形可能であることが好ましい。それ故、図4に示すように、配線接続部51の厚みt3は、カバー本体部50の天井部52の厚みt1及び側壁部53の厚みt2よりも薄くなっている。これにより、複数の第1個別配線部48と複数の第2個別配線部55とをそれぞれ確実に導通させることができる。
尚、図6に示すように、面積の小さい第2ランド55aとは異なり、共通電極43用の接続電極部56aは、広い面積で、振動板30側の引出電極部43aと接触する。そのため、カバー部材47の、接続電極部56aが設けられている面が、振動板30の上面に、局所的に偏って不均一に押し付けられたとしても、接続電極部56aの一部において引出電極部43aと接触してさえいれば導通状態は維持される。つまり、引出電極部43aと接続電極部56a間では、第1ランド48aと第2ランド55aとの間と比べると、導通確保が容易である。この理由から、接続電極部56aは、厚みの薄い配線接続部51に設けられている第2ランド55aとは異なり、剛性の大きいカバー本体部50の側壁部53の下面に形成されている。
また、本実施形態では、カバー部材47が、流路ユニット20の振動板30と異方性導電性接着剤58で接合されている。異方性導電性接着剤58は、圧縮力が十分でないと導電性が発現しない。この点、上記のように、配線接続部51が薄く形成されていると、配線接続部51が振動板30の上面にならって変形し、配線接続部51の下面や振動板30の上面に凹凸があっても異方性導電性接着剤58が全面で均一に押し付けられやすくなる。従って、複数の第1ランド48aと複数の第2ランド55aとの間で、それぞれ確実に導電性が発現する。
特に、本実施形態では、図5に示すように、振動板30の上面には複数の第1ランド48aが間隔を空けて配置され、また、配線接続部51の下面には複数の第2ランド55aが間隔を空けて配置されている。従って、振動板30の上面、及び、配線接続部51の下面は、それぞれ、ランドの存在する凸状領域とランドの存在しない凹状領域が交互に並んだ表面形状となっている。しかし、複数の第1ランド48a又は複数の第2ランド55aの間で配線厚みにばらつきがあると、凸状領域の高さがばらつく。これに起因して、複数の第1ランド48a又は複数の第2ランド55a間で、異方性導電性接着剤58の圧縮量がばらつき、特に、配線厚みの小さいランドにおいて導通が取れなくなる虞がある。また、第1ランド48aの厚みが1μm程度であるのに対して、第2ランド55aが形成されるカバー部材47の寸法は10〜20mmである。そのため、寸法公差により、配線接続部51の下面に、第1ランド48aの厚みを大きく超える凹凸が生じ得る。この観点からは、第1ランド48aよりも第2ランド55aの方が高さばらつきは大きくなると考えられる。この点、本実施形態のように、配線接続部51が薄く形成されていると、複数の第1ランド48a又は複数の第2ランド55a間で高さがばらついていても、その高さばらつきに追従して配線接続部51が変形するため、高さばらつきを吸収することが可能である。
さらに、異方性導電性接着剤58による接合では、流路ユニット20の振動板30とカバー部材47の間に接着剤中の熱硬化性樹脂が行き渡るため、流路ユニット20と配線接続の間に隙間が生じにくく、カバー部材47による圧電素子41の密閉性が高まる。
図3、図4に示すように、本実施形態では、2列の個別電極42の列(圧電素子41の列)をそれぞれ覆う2つのカバー本体部50が、それらの間に配置された1つの配線接続部51で繋がっている。この構成では、1つの配線接続部51によって、2列の個別電極42の列から引き出された複数の第1個別配線部48を、複数の第2個別配線部55に接続することができる。また、図4のように、配線接続部51を流路ユニット20に接合する際に、配線接続部51にヒータ部分60を押し当てる必要があるが、配線接続部51の幅Wは、使用するヒータ部分60の幅よりも大きくする必要がある。この点、2列の個別電極42の列に対して配線接続部51を共通化することで、配線接続部51の数を減らしてインクジェットヘッドを小型化できる。あるいは、逆に、配線接続部51を共通化することによって、幅の広いヒータ部分60を用いることが可能となり、配線接続部51をより均一に押し付けることができる。
次に、前記実施形態に種々の変更を加えた変更形態について説明する。但し、前記実施形態と同様の構成を有するものについては、同じ符号を付して適宜その説明を省略する。
1]前記実施形態では、2つの圧電体40をそれぞれ覆う2つのカバー本体部50が、1つの配線接続部51で繋がっており、2つの圧電体40で配線接続部51が共通となっていた。これに対して、図7に示すように、2つの圧電体40を覆う2つのカバー本体部50に2つの配線接続部51がそれぞれ設けられてもよい。
2]前記実施形態では、カバー部材47の、厚みの薄い配線接続部51には、個別電極42と接続される第2ランド55aのみが設けられていたが、図8に示すように、カバー部材47に2つの配線接続部51が設けられて、共通電極43と接続される接続電極部56aも、厚みの薄い配線接続部51に設けられてもよい。この場合、接続電極部56aが形成された配線接続部51を振動板30の表面形状にならって変形させることで、接続電極部56aを、共通電極43の引出電極部43aにほぼ全面的に接触させることができ、ドライバIC46から共通電極43までの電気抵抗を小さくすることが可能となる。
3]図9に示すように、カバー本体部50に凹部50cが形成され、ドライバIC46が、凹部50cに収容された状態でカバー本体部50に設置されていてもよい。ドライバIC46が凹部50cに収容されていることで、ドライバIC46がカバー本体部50から突出せず、ドライバIC46が保護される。また、複数の圧電素子41を駆動する際に、ドライバIC46からはかなり多くの熱が発生するが、その熱の多くはカバー本体部50に伝わる。ここで、ドライバIC46がカバー本体部50から突出していないことから、図9に示すように、カバー本体部50に広い面積で面接触するようにヒートシンク61を設置して、カバー部材47に伝わった熱を効果的に放熱することが可能となる。また、ドライバIC46がカバー部材47の凹部50cに収容されていると、ドライバIC46の端子部に短絡防止用の絶縁材54を注入したときに、絶縁材54が流れ出しにくくなる。
4]複数の圧電素子41を駆動する際に、ドライバIC46で発生した熱の一部は、ドライバIC46が設置されているカバー部材47を介して流路ユニット20に伝わり、その結果、流路ユニット20内を流れるインクの温度が上昇する。一方で、複数のノズル16の間でインク温度が異なっていると吐出特性(液滴の吐出量や吐出速度)がばらついてしまい、印字品質が低下する。従って、複数のノズル16に供給されるインクの温度をできるだけ均一に保ちたい。
そこで、カバー本体部50の天井部52にドライバIC46が設置された構成において、天井部52と流路ユニット20とを繋ぐ側壁部53の熱抵抗を、マニホールド25の上流側の部分と下流側の部分とで異ならせることによって、カバー部材47からマニホールド25を流れるインクへの熱の伝わりを制御するようにしてもよい。尚、「熱抵抗」とは、熱の伝えにくさを示す物性値であり、単位としては℃/Wなどが用いられる。
以下、具体例を説明する。図10は、この変更形態のインクジェットヘッドの平面図である。図11(a)は図10のA−A線断面図、(b)は図10のB−B線断面図である。図10、図11に示すように、カバー部材47の側壁部53は、マニホールド25(共通液室)に沿って延びている。尚、前記実施形態で述べたように、マニホールド25は、インクカートリッジ17(液体供給源:図1参照)と接続されたインク供給孔26(液体供給部)に連通している。そして、側壁部53の厚み(t)は、マニホールド25の延在方向においてインク供給孔26に近い部分では厚く(図11(a)のta)、インク供給孔26から離れるほど薄くなっている(図11(b)のtb)。一般に、熱伝導率が同じであれば、熱を伝える部材の断面積が小さいほど、熱抵抗が大きくなり熱が伝わりにくい。
従って、インク供給孔26に近いマニホールド25の上流側部分では、側壁部53の厚みが厚いために熱抵抗が小さく、逆に、インク供給孔26から離れたマニホールド25の下流側部分では側壁部53の厚みが薄いために熱抵抗が大きくなる。マニホールド25の上流側部分ではインクの温度はまだ低いが、側壁部53の熱抵抗が小さいためにドライバIC46の熱が伝わりやすい。一方、マニホールド25の下流側部分では、マニホールド25内を流れてここに至るまでに熱を受けてある程度インク温度が上昇しているが、側壁部53の熱抵抗が大きいために、それ以上インクが熱を受けてさらに温度が上昇することが抑制される。このように、マニホールド25内の、インク温度の低い位置では多くの熱が伝わるようにし、インク温度の高い位置にはあまり熱を伝えないようにすることで、マニホールド25内でのインクの温度差が小さくなる。つまり、複数のノズル16の間で、マニホールド25から供給されるインクの温度差を小さく抑えることができる。
5]ドライバIC46がカバー部材47に設置されていることは必須ではない。例えば、カバー部材47に接続された、フレキシブル配線基板を介して、ドライバIC46とカバー部材47に形成された配線部55,56とが接続されてもよい。
6]前記実施形態では、図3に示すように、1つの圧電体40が複数の圧力室24に跨って配置されることによって、複数の圧力室24にそれぞれ対応する複数の圧電素子41が一体化された構成であった。これに対して、複数の圧電素子41が互いに分離されて配置されてもよい。
7]前記実施形態では、カバー部材47の配線部(第2個別配線部55及び共通配線部56)の大部分が、カバー本体部50の内面を引き回されていたが、適宜の位置でカバー本体部50の外面に引き出された上で、主に、カバー本体部50の外面に引き回されていてもよい。
8]前記実施形態では、カバー部材47が、異方性導電性接着剤58によって流路ユニット20と接合されていたが、カバー部材47の接合はこれには限られない。例えば、振動板30の第1ランド48aと配線接続部51の第2ランド55aとが対向する部分において、導電性接着剤を用いて、両ランド48a,55aの導通を取るとともに局所的に接合した後、密封のために、上記接合箇所の間に、樹脂等の封止材を注入してもよい。あるいは、一般的な絶縁性の接着剤(例えば、エポキシ系接着剤)でも接合可能である。但し、この場合は、第1ランド48aと第2ランド55aの間で電気的な導通を取るために、接着剤での接合時には、カバー部材47を流路ユニット20に十分に押しつけて、第1ランド48aと第2ランド55aの間の接着剤を横へ押しやって、両ランドを直接接触させることが必要である。
9]前記実施形態では、カバー部材47の1つのカバー本体部50が、1列に配列された複数の圧電素子41を共通に覆っていたが、カバー部材47が、複数の圧電素子41をそれぞれ個別に覆う複数のカバー本体部50を備えていてもよい。
以上説明した実施形態及びその変更形態は、液体吐出装置であるインクジェットヘッドに本発明を適用した一例であるが、本発明の圧電アクチュエータは、液体に圧力を付与する用途で使用されるものには限られない。ある基材(前記実施形態では振動板30がこれに相当する)に1又は複数の圧電素子が配置され、ドライバICによって圧電素子を駆動して基材を変形させることによって、種々の駆動対象物に変位や振動等を生じさせるといった、別の用途に使用するものであってもよい。
1 インクジェットプリンタ
4 インクジェットヘッド
16 ノズル
20 流路ユニット
21 圧電アクチュエータ
24 圧力室
25 マニホールド
26 インク供給孔
41 圧電素子
42 個別電極
43 共通電極
46 ドライバIC
47 カバー部材
48a 第1ランド
48 第1個別配線部
50 カバー本体部
50c 凹部
51 配線接続部
52 天井部
52a 貫通孔
53 側壁部
55 第2個別配線部
55a 第2ランド
56 共通配線部
56a 接続電極部
58 異方性導電性接着剤

Claims (10)

  1. ノズル及び前記ノズルに連通する圧力室を含む液体流路が形成された、流路構造体と、
    前記流路構造体の一表面に、前記圧力室と対向して配置された圧電素子と、
    前記圧電素子に設けられた電極と、
    前記電極と電気的に接続されて、前記圧電素子を駆動する駆動装置と、
    前記圧電素子を覆うように前記流路構造体の前記一表面に接合されたカバー部材と、を備え、
    前記流路構造体の前記一表面には、前記電極に接続された第1配線部が形成され、
    前記カバー部材は、前記圧電素子を覆うカバー本体部と、前記第1配線部の少なくとも一部と対向しつつ前記カバー本体部から前記流路構造体の前記一表面に沿って延在する配線接続部を有し、
    前記カバー部材には、前記駆動装置に接続され、且つ、前記カバー本体部から前記配線接続部の前記第1配線部との対向面まで延びる第2配線部が形成され、
    前記配線接続部は、前記第2配線部が前記第1配線部と導通した状態で、前記流路構造体の前記一表面に接合され、
    前記配線接続部の延在方向と直交する方向の厚みが、前記カバー本体部の表面と直交する方向の厚みよりも薄いことを特徴とする液体吐出装置。
  2. 前記配線接続部が、前記流路構造体の前記一表面に、異方性導電性接着剤で接合されていることを特徴とする請求項1に記載の液体吐出装置。
  3. 前記第2配線部は、前記配線接続部の前記第1配線部との対向面から、前記カバー本体部の内面を引き回され、さらに、前記カバー本体部に形成された貫通孔を通って前記カバー本体部の外面に引き出されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液体吐出装置。
  4. 前記カバー本体部は、前記圧電素子を挟んで前記流路構造体の前記一表面と対向する天井部と、前記天井部と前記流路構造体の前記一表面とを繋ぎ、且つ、前記配線接続部と連結された側壁部とを有し、
    前記貫通孔は、前記カバー本体部の前記天井部に形成され、
    前記カバー本体部の前記天井部の外面に、前記駆動装置が設置されていることを特徴とする請求項3に記載の液体吐出装置。
  5. 前記カバー部材の前記カバー本体部は、前記圧電素子との間に隙間を空けて前記圧電素子を覆っていることを特徴とする請求項3又は4に記載の液体吐出装置。
  6. 前記カバー本体部には凹部が形成され、
    前記駆動装置は、前記凹部に収容された状態で前記カバー本体部に設置されていることを特徴とする請求項1〜5の何れかに記載の液体吐出装置。
  7. 前記流路構造体には、複数の前記ノズルと、前記複数のノズルにそれぞれ連通し、且つ、前記流路構造体の前記一表面に平行な所定方向に沿って配列された複数の前記圧力室が形成され、
    前記複数の圧力室にそれぞれ対応した複数の前記圧電素子が、前記所定方向に沿って配列され、
    前記カバー部材の前記カバー本体部は、1列の圧電素子列に属する複数の前記圧電素子を共通に覆っており、
    前記カバー本体部によって覆われた前記複数の圧電素子の前記電極にそれぞれ接続された複数の前記第1配線部と、前記カバー本体部に形成された複数の前記第2配線部とが、前記配線接続部において導通していることを特徴とする請求項1〜6の何れかに記載の液体吐出装置。
  8. 前記流路構造体は、液体供給源に接続される液体供給部と、前記液体供給部から前記所定方向に沿って延び、且つ、前記所定方向に配列された複数の前記圧力室と連通する共通液室と、を有し、
    前記カバー本体部は、前記圧電素子を挟んで前記流路構造体の前記一表面と対向する天井部と、前記天井部と前記流路構造体の前記一表面とを繋ぎ、且つ、前記配線接続部と連結された側壁部とを有し、
    前記カバー本体部の前記天井部に前記駆動装置が設置され、
    前記カバー本体部の前記側壁部は、前記所定方向において前記液体供給部から離れた部分ほど、その熱抵抗が大きくなっていることを特徴とする請求項7に記載の液体吐出装置。
  9. 複数の前記圧力室が前記所定方向に沿って2列に配列されるとともに、これら複数の圧力室に対応する複数の前記圧電素子も前記所定方向に2列に配列され、
    2列に配列された前記複数の圧電素子にそれぞれ対応する複数の前記電極から、複数の前記第1配線部が、2列の圧電素子列の内側に向けてそれぞれ引き出され、
    前記カバー部材は、2列の圧電素子列をそれぞれ覆う2つの前記カバー本体部と、前記2つのカバー本体部を繋ぐように配置された前記配線接続部を有し、
    2列の圧電素子列から引き出された前記複数の第1配線部と、前記2つのカバー本体部に形成された複数の前記第2配線部とが、前記配線接続部において導通していることを特徴とする請求項7又は8に記載の液体吐出装置。
  10. 基材の一表面に配置された圧電素子と、
    前記圧電素子に設けられた電極と、
    前記電極と電気的に接続されて、前記圧電素子を駆動する駆動装置と、
    前記圧電素子を覆うように前記基材の前記一表面に接合されたカバー部材と、を備え、
    前記基材の一表面には、前記電極に接続された第1配線部が形成され、
    前記カバー部材は、前記圧電素子を覆うカバー本体部と、前記第1配線部の少なくとも一部と対向しつつ前記カバー本体部から前記基材の一表面に沿って延在する配線接続部を有し、
    前記カバー部材には、前記駆動装置に接続され、且つ、前記カバー本体部から前記配線接続部の前記第1配線部との対向面まで延びる第2配線部が形成され、
    前記配線接続部は、前記第2配線部が前記第1配線部と導通した状態で、前記流路構造体の前記一表面に接合され、
    前記配線接続部の延在方向と直交する方向の厚みが、前記カバー本体部の表面と直交する方向の厚みよりも薄いことを特徴とする圧電アクチュエータ。
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