JP5392187B2 - 圧電アクチュエータ及び液体噴射装置 - Google Patents

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Description

本発明は、圧電アクチュエータ及びこの圧電アクチュエータを有する液体噴射装置に関する。
特許文献1の図67に記載の圧電アクチュエータにおいては、2枚の圧電層(圧電材料層)が互いに積層されており、上側の圧電層の上面(第1層)、2つの圧電層の間(第2層)、及び、下側の圧電層の下面(第3層)の厚み方向における異なる位置に、それぞれ、複数の個別電極、第2の共通定電位電極、及び、第1の共通定電位電極が配置されている。
そして、第1の共通定電位電極は、複数の個別電極の配列方向と直交する方向の両端部に引き出されており、その両端部の中央においてスルーホールを介して、上側の圧電層の上面(表面)の両端部に配置された接続端子に接続されており、グランド電位に保持される。また、第2の共通定電位電極も、複数の個別電極の配列方向と直交する方向の両端部に引き出されており、その両端部の中央の両側においてスルーホールを介して、上側の圧電層の表面の両端部に配置された接続端子に接続されており、所定の正の電位に保持される。このとき、第1の共通定電位電極と第2の共通定電位電極は、上側の圧電層の表面の両端部の縁に沿って交互に並んで近接配置されている。
特開2009−96173号公報(図67)
しかしながら、特許文献1に記載の圧電アクチュエータのように、互いに異なる定電位に保持される第1の共通定電位電極に接続された接続端子と第2の共通定電位電極に接続された接続端子を、圧電層の表面の同一面内における同じ端側で近接配置すると、圧電層の表面において、第1の共通定電位電極と第2の共通定電位電極の間の電位差により、接続端子間でマイグレーションが生じたり、例えば高湿環境などの水蒸気の多い環境で接続端子間にまたがって水滴が付着すると、接続端子同士が水滴を介して導通し、圧電アクチュエータが絶縁破壊したりしてしまうことがあった。そこで、本発明の発明者らは、互いに異なる定電位に保持されている定電位電極に接続される接続端子を、圧電層の表面の一方端部とこの端部と反対の他方端部にそれぞれ分けて配置することを考えた。
一方、駆動素子の数を増やす必要がある場合に、1つの圧電アクチュエータ内の個別電極を増やして、駆動素子を増やすのではなく、上述したような圧電アクチュエータを1つのアクチュエータユニットとして、このようなアクチュエータユニットを複数並べて、駆動素子の数を増やした圧電アクチュエータを用いることがある。このとき、アクチュエータユニットを同じ向きで並べると、1つのアクチュエータユニットの第1の共通定電位電極に接続される接続端子と、このアクチュエータユニットに隣接する他のアクチュエータユニットの第2の共通定電位電極に接続される接続端子が、隣接して配置されることになり、互いに異なる電位に保持され、隣接するアクチュエータ間にマイグレーションが生じたり、アクチュエータユニットが絶縁破壊してしまう。
そこで、本発明の目的は、アクチュエータユニットの配置構成により、隣接する2つのアクチュエータユニットの間におけるマイグレーションや絶縁破壊を防止した圧電アクチュエータ及び液体噴射装置を提供することである。
本発明の圧電アクチュエータは、基材に接合された複数のアクチュエータユニットからなる圧電アクチュエータであって、各アクチュエータユニットは、厚み方向に積層された複数の圧電層からなる圧電体と、前記圧電体の前記厚み方向における所定の位置に配置された複数の個別電極と、前記圧電体の前記厚み方向における前記個別電極とは異なる位置に配置され、前記複数の個別電極の一部分とそれぞれ対向する複数の第1電極部分と、前記複数の第1電極部分と接続され、前記圧電層の面と平行な一方向における前記圧電層の第1端側まで引き出された第1引き出し部分を有し、所定の第1電位に保持される第1共通電極と、前記圧電体の表面に配置され、前記第1引き出し部分の前記第1端側と接続され、前記表面の前記第1端側の縁に沿って延在した第1表面電極と、前記圧電体の前記厚み方向における前記個別電極とは異なる位置に配置され、前記複数の第1電極部分が対向する部分とは異なる前記複数の個別電極の一部分とそれぞれ対向する複数の第2電極部分と、前記複数の第2電極部分と接続され、前記一方向における前記圧電層の前記第1端と反対の第2端側まで引き出された第2引き出し部分を有し、前記第1電位とは異なる第2電位に保持される第2共通電極と、前記圧電体の前記表面に配置され、前記第2引き出し部分の前記第2端側と接続され、前記表面の前記第2端側の縁に沿って延在した第2表面電極と、を備えており、複数の前記アクチュエータユニットは、前記一方向に沿って並んでおり、且つ、前記第1表面電極が延在する前記第1端同士または前記第2表面電極が延在する前記第2端同士が隣接するように前記基材上に配置されている。
本発明の圧電アクチュエータによると、各アクチュエータユニットにおいて、圧電体の表面の、一方向における第1端側の縁に沿って第1表面電極が延在し、第1端と反対の第2端側の縁に沿って第2表面電極が延在している。そして、複数のアクチュエータユニットを基材上に一方向に沿って並べるときには、複数のアクチュエータユニットを第1表面電極が延在する第1端同士または第2表面電極が延在する第2端同士が隣接するように配置している。これにより、一方向に関して隣接する2つのアクチュエータユニットにおいて、同一面内に配置され、一方のアクチュエータユニットと他方のアクチュエータユニットの一方向に関して隣接する表面電極同士が同じ電位となり、これら2つの表面電極間の電位差によるマイグレーションやアクチュエータユニットの絶縁破壊を防止することができる。
また、前記複数のアクチュエータユニットは、前記複数の個別電極に対して前記第1引き出し部分と前記第2引き出し部分の引き出された端が互いに逆になった2種類のアクチュエータユニットからなり、前記2種類のアクチュエータユニットが、前記一方向に交互に並んでいることが好ましい。
1種類のアクチュエータユニットを用いて、複数のアクチュエータユニットを一方向に沿って並べるときに、第1表面電極が延在する第1端同士または第2表面電極が延在する第2端同士が隣接するように配置しようとすると、所定の向きのアクチュエータユニットとこのアクチュエータユニットの向きを180度回転させたアクチュエータユニットを一方向に沿って交互に並べることで実現可能となるが、これでは、複数の個別電極の配置が点対称ではないときに、所定の向きのアクチュエータユニットと180度回転させたアクチュエータユニットの間で個別電極の配置がずれて、複数のアクチュエータユニットの個別電極が所定の配置規則にしたがって配置されないことがある。そこで、複数のアクチュエータユニットを一方向に沿って並べるときに、第1表面電極が延在する第1端同士または第2表面電極が延在する第2端同士が隣接するように配置しながら、複数のアクチュエータユニットの個別電極を所定の配置規則にしたがって配置しようとしたときには、複数の個別電極に対して第1引き出し部分と第2引き出し部分の引き出された端が互いに逆になった2種類のアクチュエータユニットを用いることが有効である。
本発明の液体噴射装置は、液体を噴射する複数のノズルと、前記複数のノズルにそれぞれ連通する複数の圧力室を含む液体流路が形成された流路ユニットと、前記流路ユニットに、前記圧力室を覆うように配置された請求項1または請求項2に記載の圧電アクチュエータと、を備えた液体噴射装置であって、前記複数の圧力室は、前記一方向に沿って並んでいる。
本発明の液体噴射装置によると、複数の圧力室の配列方向と、第1引き出し部分及び第2引き出し部分の引き出された方向が同じ方向である。したがって、流路ユニットの一方向に複数並べて配置された圧力室に対応して、複数のアクチュエータユニットを一方向に沿って並べる場合に本発明を適用することができる。
一方、別の観点では、本発明の液体噴射装置は、液体を噴射する複数のノズルと、前記複数のノズルにそれぞれ連通する複数の圧力室を含む液体流路が形成された流路ユニットと、前記流路ユニットに、前記圧力室を覆うように配置された請求項1または請求項2に記載の圧電アクチュエータと、を備えた液体噴射装置であって、前記複数の圧力室は、前記圧電層の面と平行であり、且つ、前記一方向と直交する方向に沿って並んで列を形成しており、前記圧力室の列が、前記一方向に複数並んでいる。
本発明の液体噴射装置によると、圧力室の列の並び方向と、第1引き出し部分及び第2引き出し部分の引き出された方向が同じ方向である。したがって、流路ユニットの一方向に複数列並べて配置された圧力室の列に対応して、複数のアクチュエータユニットを一方向に沿って並べる場合に本発明を適用することができる。
また、前記第1電極部分と前記第2電極部分は、前記圧電体の前記厚み方向における互いに異なる位置に配置されており、前記一方向における前記第1端側よりも前記第2端側において、前記第1引き出し部分と前記第1電極部分の少なくともいずれか一方と接続され、前記圧電層の面と平行であり、且つ、前記一方向と直交する方向における前記圧電層の第3端側まで引き出された第3引き出し部分と、前記一方向における前記第2端側よりも前記第1端側において、前記第2引き出し部分と前記第2電極部分の少なくともいずれか一方と接続され、前記圧電層の面と平行であり、且つ、前記直交する方向における前記圧電層の前記第3端側と反対の第4端側まで引き出された第4引き出し部分と、をさらに備えており、前記第1表面電極は、さらに、前記第3引き出し部分の前記第3端側と接続され、前記圧電体の前記表面の前記第3端側の縁に沿って延在しており、前記第2表面電極は、さらに、前記第4引き出し部分の前記第4端側と接続され、前記圧電体の前記表面の前記第4端側の縁に沿って延在していることが好ましい。
仮に、第3引き出し部分がなく、第1電極部分を第1引き出し部分だけを介して第1表面電極と接続していると、第1引き出し部分において、第1表面電極と接続されている位置から離れるほど電位変動が生じやすい。その結果、複数の第1電極部分において、互いに異なる電位が付与されてしまう。そこで、本発明においては、第1引き出し部分が引き出された第1端よりも第2端側に第3引き出し部分を設けて、この第3引き出し部分を第1表面電極と接続している。これにより、全ての第1電極部分に対して電位変動が生じにくくなる。また、全ての第2電極部分に対しても、第4引き出し部分を設けているため、電位変動が生じにくくなる。
さらに、前記複数のアクチュエータユニットは、前記流路ユニット上に、前記一方向に沿って並んでいるとともに、さらに、前記直交する方向に沿って並んでおり、且つ、前記第1表面電極が延在する前記第3端同士または前記第2表面電極が延在する前記第4端同士が隣接するように配置されていることが好ましい。
これによると、各アクチュエータユニットにおいて、圧電体の表面の、一方向と直交する方向における第3端側の縁に沿って第1表面電極が延在し、第3端と反対の第4端側の縁に沿って第2表面電極が延在している。そして、複数のアクチュエータユニットを流路ユニット上に直交する方向に沿って並べるときには、第1表面電極が延在する第3端同士または第2表面電極が延在する第4端同士が隣接するように配置している。これにより、一方向と直交する方向に関して隣接する2つのアクチュエータユニットにおいて、同一面内に配置され、一方のアクチュエータユニットと他方のアクチュエータユニットの直交する方向に関して隣接する表面電極同士が同じ電位となり、これら2つの表面電極間の電位差によるマイグレーションやアクチュエータユニットの絶縁破壊を防止することができる。
一方向に関して隣接する2つのアクチュエータユニットにおいて、同一面内に配置され、一方のアクチュエータユニットと他方のアクチュエータユニットの一方向に関して隣接する表面電極同士が同じ電位となり、これら2つの表面電極間の電位差によるマイグレーションやアクチュエータユニットの絶縁破壊を防止することができる。
本実施形態に係るプリンタの概略構成図である。 図1のインクジェットヘッドの平面図である。 第1アクチュエータユニットの平面図である。 第1アクチュエータユニットを構成する各圧電層の平面図である。 図4(a)〜(c)の部分拡大図である。 図5のA−A線断面図である。 図5のB−B線断面図である。 第1アクチュエータユニットの縦断面図であり、(a)は図3のC−C線断面図であり、(b)は図3のD−D線断面図である。 変形例1の図2相当の図である。
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。図1は、本実施形態に係るプリンタの概略構成図である。図1に示すように、プリンタ1は、キャリッジ2、インクジェットヘッド3(液体噴射装置)、用紙搬送ローラ4などを備えている。
キャリッジ2は、ガイド軸5に沿って走査方向(図1の左右方向)に往復移動する。インクジェットヘッド3は、キャリッジ2の下面に配置されており、その下面に形成された複数のノズル15(図6参照)からインクを噴射する。用紙搬送ローラ4は、記録用紙Pを紙送り方向(図1の手前方向)に搬送する。
そして、プリンタ1においては、用紙搬送ローラ4が紙送り方向に搬送する記録用紙Pに、インクジェットヘッド3がキャリッジ2とともに走査方向に往復移動しながらインクを噴射することによって、記録用紙Pに所望の画像や文字などを印刷する。
次に、インクジェットヘッド3について詳細に説明する。図2は、インクジェットヘッドの平面図である。図3は、第1アクチュエータユニットの平面図である。図4は、第1アクチュエータユニットを構成する各圧電層の平面図であり、(a)が圧電層42の上面、(b)が圧電層41の上面、(c)が圧電層40の上面をそれぞれ示している。図5は、図4(a)〜(c)の部分拡大図である。図6は、図5のA−A線断面図である。図7は、図5のB−B線断面図である。図8は、第1アクチュエータユニットの縦断面図であり、(a)が図3のC−C線断面図であり、(b)が図3のD−D線断面図をそれぞれ示している。
なお、図面を分かりやすくするため、図3においては、後述するスルーホール51〜54を大きく図示している。また、図3においては、後述する流路ユニット31の圧力室10及びノズル15を除くインク流路の図示を省略している。また、図2〜図5においては、図面上で表面に露出する電極にハッチングを付している。そして、同じハッチングを付している電極は、同電位となっている。また、図7においては、流路ユニット31の圧力室10が形成されたプレート21よりも下層のプレート22〜27の図示を省略している。
図2〜図8に示すように、インクジェットヘッド3は、流路ユニット31と圧電アクチュエータ32とを有している。詳しくは後述するが、インクジェットヘッド3は、1つの流路ユニット31の上面に、複数のアクチュエータユニット80からなる圧電アクチュエータ32が配置された構成となっている。
次に、流路ユニット31について説明する。まず、1つのアクチュエータユニット80に対応する部分の流路ユニット31の構成について説明し、その後、流路ユニット31全体の構成について説明する。図6に示すように、流路ユニット31は、複数のプレート21〜27が互いに積層されることによって形成されており、その内部には、インク供給口9からインクが供給されるマニホールド流路11、及び、マニホールド流路11の出口からアパーチャ流路12を経て圧力室10に至り、さらに、圧力室10からディセンダ流路14を経てノズル15に至る複数の個別インク流路を有するインク流路が形成されている。
図3に示すように、複数の圧力室10は、走査方向(図3の左右方向)を長手方向とする略楕円の平面形状を有しており、紙送り方向(図3の上下方向)に沿って所定間隔で配列されて1つの圧力室列8を構成している。そして、圧力室列8は、走査方向に4列配列されている。また、複数のノズル15も、複数の圧力室10と同様に配置されている。
そして、これら4つの圧力室列8を構成するノズル15からは、図3の右側に配置されているものから順に、ブラック、イエロー、シアン、マゼンタのインクを噴射する。なお、インク流路の他の部分の構成については、従来のものと同様であるので、ここでは、その詳細な説明を省略する。
図2に示すように、流路ユニット31は、上述したような1つのアクチュエータユニット80に対応する部分が紙送り方向に沿って3つ並んでおり、その列が紙送り方向に関してずれながら走査方向に3列配列されている。紙送り方向に関して隣接する2つのアクチュエータユニット80において、隣接する側の端部まで圧力室10が形成されていないため、2つのアクチュエータユニット80が隣接する部分において、圧力室10の配列間隔が広くなっているが、上述したように、1つのアクチュエータユニット80に対応する部分が紙送り方向に沿って3つ並んでおり、その列が紙送り方向に関してずれながら走査方向に3列配列されていることで、圧力室10の配列間隔が広くなった部分には、他の列の圧力室10が配置されていることで、結果的に、紙送り方向において所定の配列間隔で圧力室10が配置されている。これにより、圧力室10に連通するノズル15も同様に、紙送り方向において所定の配列間隔で配置されている。
そして、流路ユニット31には、圧力室の列(ノズル15の列)ごとに、インク供給口9が形成されている。つまり、12列の圧力室の列に対応して、12個のインク供給口9が形成されている。これにより、インク供給口9から圧力室10に連通するマニホールド流路11への流路構成が簡単になる。なお、圧力室の列(ノズル15の列)ごとにインク供給口9を形成せずに、各インク色ごとに計4つのインク供給口9を形成してもよい。
次に、圧電アクチュエータ32について説明する。図2に示すように、圧電アクチュエータ32は、後述する、第1表面電極と第2表面電極に対して、複数の個別電極45から引き出された部分に位置する接続端子45aの引き出された方向が互いに逆になった2種類の第1アクチュエータユニット80aと第2アクチュエータユニット80bとからなる。そして、第1アクチュエータユニット80aと第2アクチュエータユニット80bは、紙送り方向に交互に並んでアクチュエータユニット列81を構成しており、このように交互に並んだアクチュエータユニット列81が走査方向に3列配列されている。
3列のアクチュエータユニット列81のうち、走査方向における右端と左端の2列は、紙送り方向に、第1アクチュエータユニット80a、第2アクチュエータユニット80b、第1アクチュエータユニット80aの順に配置されている。一方、走査方向における中央のアクチュエータユニット列81は、紙送り方向に、第2アクチュエータユニット80b、第1アクチュエータユニット80a、第2アクチュエータユニット80bの順に配置されている。このように、流路ユニット31を構成し、アクチュエータユニット80を紙送り方向に沿って並べることで、1列のノズル15の数が増え、印刷の高速化が可能となる。
次に、第1アクチュエータユニット80aについて説明する。図3〜図8に示すように、第1アクチュエータユニット80aは、圧電層40〜42、複数の個別電極45、第1共通電極43、第1表面電極47、第2共通電極44及び第2表面電極48を有している。
圧電層40〜42は、チタン酸鉛とジルコン酸鉛との混晶であるチタン酸ジルコン酸鉛を主成分とする圧電材料からなり、互いに積層された状態で、複数の圧力室10を覆うように、流路ユニット31の上面に接着剤を介して接合されている。ここで、圧電層40〜42のうち、圧電層40は振動板として機能するものである。なお、本実施形態では、圧電層40〜42の積層体が、本発明に係る圧電体に相当する。
第1共通電極43は、複数の第1電極部分43aと、第1引き出し部分43bと、第3引き出し部分43cとを有しており、圧電層40と圧電層41との間に配置されている。
複数の第1電極部分43aは、それぞれ、圧力室10の紙送り方向に関する両端部と対向するように配置されている。第1引き出し部分43bは、4つの圧力室列8に対して個別に設けられており、各圧力室列8を構成する圧力室10に対応する第1電極部分43aの図4(c)における左端部同士を互いに接続しており、複数の第1電極部分43aが配置された領域を越えて、図4(c)における上端側(第1端側)まで紙送り方向に引き出されている。第3引き出し部分43cは、4つの第1引き出し部分43bの図4(c)における下端部(第1端側とは反対の第2端側)を互いに接続しており、複数の第1電極部分43aが配置された領域を越えて、図4(c)における左端側(第3端側)まで走査方向に引き出されている。
なお、本実施形態では、1列の圧力室列8に属する圧力室10の数が、圧力室列8の列数よりも多くなっている。そのため、第1引き出し部分43bが、圧電層40の走査方向に沿った方向ではなく、紙送り方向に沿った方向に引き出されていることで、この第1引き出し部分43bの総引き出し距離が短くなり、第1引き出し部分43bの引き回しを容易にすることができる。これは、後述する第2引き出し部分44bについても同様である。
第1表面電極47は、圧電層42の上面(表面)に配置されており、圧電層42の表面の第1端側の縁に沿って延在しており、平面視で第1引き出し部分43bの第1端側と重なっている。圧電層42の、平面視で第1表面電極47と第1引き出し部分43bの第1端側が重なる部分には、内部に金属などの導電材料が充填されたスルーホール51が形成されている。そして、第1表面電極47と第1引き出し部分43bは、スルーホール51を介して導通している。
第1表面電極47は、さらに、圧電層42の表面の第3端側の縁に沿って延在しており、平面視で第3引き出し部分43cの第3端側と重なっている。圧電層42の、平面視で第1表面電極47と第3引き出し部分43cの第3端側が重なる部分には、スルーホール52が形成されている。そして、第1表面電極47と第3引き出し部分43cは、スルーホール52を介して導通している。このように、第1表面電極47は、圧電層42の表面において、L字状に形成されており、第1引き出し部分43b及び第3引き出し部分43cを介して複数の第1電極部分43aと接続されている。
そして、第1引き出し部分43bと第3引き出し部分43cは、平面視で複数の個別電極45が配置された領域と重なる領域から離れた端部に引き出されて、第1表面電極47と接続されているため、圧電層42の複数の個別電極45が配置された領域から離れた端部に大きな表面積で確保して第1表面電極47を形成することができる。この第1表面電極47は、間隔をあけて配置されたランド55を介して、圧電アクチュエータ32の上面に配置されるCOF(Chip On Film)70に接続されている。
第2共通電極44は、複数の第2電極部分44aと、第2引き出し部分44b、第4引き出し部分44cとを有しており、圧電層41と圧電層42との間に配置されている。
複数の第2電極部分44aは、略矩形の平面形状を有しており、圧力室10の略中央部と対向するように配置されている。第2引き出し部分44bは、4つの圧力室列8に対して個別に設けられており、各圧力室列8を構成する圧力室10に対応する第2電極部分44aの図3における右端部同士を互いに接続しており、複数の第2電極部分44aが配置された領域を越えて、図4(b)における下端側(第2端側)まで紙送り方向に引き出されている。第4引き出し部分44cは、第1表面電極47の紙送り方向に沿った部分よりも第2端側において、4つの第2引き出し部分44bの図4(b)における上端部(第1端側)を互いに接続しており、複数の第2電極部分44aが配置された領域を越えて、図4(b)における右端側(第4端側)まで走査方向に引き出されている。
第2表面電極48は、圧電層42の上面(表面)に配置されており、第3引き出し部分43cよりも第2端側において、圧電層42の表面の第2端側の縁に沿って延在しており、平面視で第2引き出し部分44bの第2端側と重なっている。圧電層42の、平面視で第2表面電極48と第2引き出し部分44bの第2端側が重なる部分には、スルーホール53が形成されている。そして、第2表面電極48と第2引き出し部分44bは、スルーホール53を介して導通している。
第2表面電極48は、さらに、圧電層42の表面の第4端側の縁に沿って延在しており、平面視で第4引き出し部分44cの第4端側と重なっている。圧電層42の、平面視で第2表面電極48と第4引き出し部分44cの第4端側が重なる部分には、スルーホール54が形成されている。そして、第2表面電極48と第4引き出し部分44cは、スルーホール54を介して導通している。このように、第2表面電極48は、圧電層42の表面において、第1表面電極47と点対称にL字状に形成されており、第2引き出し部分44b及び第4引き出し部分44cを介して複数の第2電極部分44aと接続されている。
そして、第2引き出し部分44bと第4引き出し部分44cは、平面視で圧電層41の複数の個別電極45が配置された領域と重なる領域から離れた端部に引き出されて、第2表面電極48と接続されているため、圧電層42の複数の個別電極45が配置された領域から離れた端部に大きな表面積で確保して第2表面電極48を形成することができる。そして、第2表面電極48は、間隔をあけて配置されたランド56を介して、圧電アクチュエータ32の上面に配置されるCOF70に接続されている。
なお、本実施の形態では、上述したように、ランド55、56は4つずつ設けられているが、4つのランド55及び3つのランド56は、それぞれ、同じ役割を果たすものであるため、ランド55、56はそれぞれ最低1つずつあればよい。
複数の個別電極45は、それぞれ、略矩形の平面形状を有しており、圧電層42の上面の複数の圧力室10と対向するように配置されている。そして、個別電極45は、平面視で、その紙送り方向に関する両端部において第1電極部分43aと重なるとともに、その紙送り方向に関する略中央部において第2電極部分44aと重なっている。すなわち、個別電極45は、その一部が第1電極部分43aと対向し、別の一部が第2電極部分44aと対向している。
また、各個別電極45は、圧力室10と対向しない部分まで延びており、この部分が接続端子45aとなっている。接続端子45aは、ランド57を介してCOF70と接続されている(図6参照)。
次に、第2アクチュエータユニット80bについて簡単に説明する。第2アクチュエータユニット80bは、第1アクチュエータユニット80aと同様に複数の個別電極45を配置した上で、第1表面電極47と第2表面電極48の配置、第1引き出し部分43bと第2引き出し部分44bの引き出された端、及び、第3引き出し部分43cと第4引き出し部分44cの引き出された端を互いに逆にしたものである。第2アクチュエータユニット80bにおいて、表面電極と共通電極の接続構成については、第1アクチュエータユニット80aと実質的に同様であるため、その説明を省略する。
圧電アクチュエータ32は、上述したような第1アクチュエータユニット80aと第2アクチュエータユニット80bが、第1表面電極47が延在する第1端同士または第2表面電極48が延在する前記第2端同士が隣接するように流路ユニット31上に紙送り方向に沿って配置され、且つ、第1表面電極47が延在する第3端同士または第2表面電極48が延在する第4端同士が隣接するように走査方向に沿って配置されて構成されている。
COF70は、樹脂からなる可撓性の基板と、基板上に形成され、ランド55〜57と接続される接続端子と、その接続端子から延びた配線と、それぞれの配線に接続されるドライバICを有している。なお、接続端子、配線、ドライバICの図示は省略している。そして、COF70は、各アクチュエータユニット80に対して個別に接続されており、配線は、アクチュエータユニットの走査方向に向かって延びて配置されている。なお、COF70は、各アクチュエータユニット80に個別に接続されるものに限られず、複数のアクチュエータユニット80に対して1つのCOF70を接続させてもよい。
そして、上述したような構成を有する圧電アクチュエータ32においては、COF70上に実装されたドライバICにより、第1電極部分43aがグランド電位(第1電位)に保持され、第2電極部分44aがグランド電位とは異なる所定の駆動電位(例えば20V、第2電位)に保持される。さらに、ドライバICにより、複数の個別電極45には、グランド電位及び駆動電位のいずれかが選択的に付与される。
また、図7に示すように、このような構成を有する圧電アクチュエータ32においては、個別電極45と第2電極部分44aとに挟まれた部分(活性部R1)が、その厚み方向に分極されている。また、圧電層41、42の、個別電極45と第1電極部分43aとに挟まれた部分(活性部R2)は、活性部R1と同様に、その厚み方向に分極されている。
ここで、圧電アクチュエータ32の動作について説明する。圧電アクチュエータ32がインクを噴射させる動作を行う前の待機状態においては、前述したように、第1電極部分43a及び第2電極部分44aが、それぞれ、常にグランド電位及び駆動電位に保持されているとともに、個別電極45の電位が予めグランド電位に保持されている。
そのため、個別電極45と第2電極部分44aとの間の電位差が生じ、活性部R1にはその分極方向と平行な方向の電界が発生する。これにより、活性部R1がこの電界と直交する方向、すなわち、厚み方向と直交する面方向に収縮し、いわゆるユニモルフ変形が生じ、圧電層41、42、及び、振動板としての圧電層40の圧力室10と対向する部分が全体として圧力室10に向かって凸となるように変形する。この状態では、圧電層40〜42が変形していない場合と比較して、圧力室10の容積が小さくなっている。
そして、インクを噴射させるべく圧電アクチュエータ32を駆動させる際には、ある個別電極45の電位を、一旦、駆動電位に切り替え、所定時間経過後、グランド電位に戻す。個別電極45の電位を駆動電位に切り替えると、活性部R1の上記収縮が元に戻ると同時に、個別電極45と第1電極部分43aとの間の電位差により、活性部R2にその分極方向と平行な方向の電界が発生することで、活性部R2がその面方向に収縮する。これにより圧電層41、42、及び、振動板としての圧電層40の圧力室10と対向する部分が全体として、圧力室10と反対側に凸となるように変形し、圧力室10の容積が増加する。
この後、個別電極45の電位をグランド電位に戻すと、活性部R2の収縮が元に戻るとともに活性部R1がその面方向に収縮して、前述したのと同様、圧電層40〜42の圧力室10と対向する部分が全体として圧力室10に向かって凸となるように変形し、圧力室10の容積が小さくなる。これにより、圧力室10内のインクの圧力が上昇し、圧力室10に連通するノズル15からインクが噴射される。
また、圧電アクチュエータ32をこのように駆動した場合には、圧電層41、42の変形時に、活性部R1の収縮と活性部R2の伸長とが互いに吸収しあい、活性部R1の伸長と活性部R2の収縮とが互いに吸収しあうため、圧電層41、42のある圧力室10と対向する部分の変形が、別の圧力室10と対向する部分に伝達して、当該部分の変形に影響を与えるいわゆるクロストークを防止することができる。
本実施形態における圧電アクチュエータ32によると、第1アクチュエータユニット80aと第2アクチュエータユニット80bを、第1表面電極47が延在する第1端同士または第2表面電極48が延在する第2端同士が隣接するように紙送り方向に沿って交互に配置し、且つ、第1表面電極47が延在する第3端同士または第2表面電極48が延在する第4端同士が隣接するように走査方向に沿って配置している。これにより、紙送り方向及び走査方向に関して隣接する第1アクチュエータユニット80aと第2アクチュエータユニット80bにおいて、同一面内に配置され、第1アクチュエータユニット80aと第2アクチュエータユニット80bの紙送り方向及び走査方向に関して隣接する表面電極同士が同じ電位となり、これら2つの表面電極間の電位差によるマイグレーションやアクチュエータユニット80の絶縁破壊を防止することができる。
また、1種類のアクチュエータユニット80を用いて、複数のアクチュエータユニット80を、第1表面電極47が延在する第1端同士または第2表面電極48が延在する第2端同士が隣接するように紙送り方向に沿って交互に配置し、且つ、第1表面電極47が延在する第3端同士または第2表面電極48が延在する第4端同士が隣接するように走査方向に沿って配置しようとすると、所定の向きのアクチュエータユニット80とこのアクチュエータユニット80の向きを180度回転させたアクチュエータユニット80を交互に並べることで実現可能となるが、これでは、複数の個別電極45の配置が点対称ではないときに、複数のアクチュエータユニット80の個別電極45が所定の配置規則にしたがって配置されない。そこで、本実施形態のように、複数の個別電極45に対して第1引き出し部分43bと第2引き出し部分44bの引き出された端が互いに逆になった2種類の第1アクチュエータユニット80aと第2アクチュエータユニット80bを用いることで、複数のアクチュエータユニット80の個別電極45を所定の配置規則にしたがって配置しやすくなる。
さらに、第1電極部分43aは、第1引き出し部分43bに加えて、第1引き出し部分43bが引き出された第1端よりも第2端側の第3引き出し部分43cを介して、第1表面電極47と接続されている。これにより、全ての第1電極部分43aに対して電位変動が生じにくくなる。また、第2電極部分44aは、第2引き出し部分44bに加えて、第2引き出し部分44bが引き出された第2側よりも第1側の第4引き出し部分44cを介して、第2表面電極48と接続されている。これにより、全ての第2電極部分44aに対して電位変動が生じにくくなる。
また、第1共通電極43と第2共通電極44は、圧電層40〜42の厚み方向に関する異なる位置に配置されている。そのため、1つのアクチュエータユニット80内における同一面内に異なる電位の共通電極が近接配置されることによるマイグレーションやアクチュエータユニット80の絶縁破壊を防止することができる。
次に、本実施の形態に種々の変更を加えた変形例について説明する。ただし、本実施の形態と同様の構成を有するものについては、適宜その説明を省略する。
上述した実施形態においては、インクジェットヘッド3の圧電アクチュエータ32は、複数のアクチュエータユニット80が紙送り方向及び走査方向に並んで構成されていたが、紙送り方向にだけ、または、走査方向にだけ並んで構成されていてもよい。例えば、図9に示すように、インクジェットヘッド103の圧電アクチュエータ132は、複数のアクチュエータユニット180が紙送り方向にだけ並んで構成されていてもよい。このとき、第1表面電極147と第2表面電極148は、上述した実施形態のようにL字状に限らず、紙送り方向の端部にだけ形成されていてもよい。そして、このようなインクジェットヘッド103を用いて、記録用紙Pに印刷する場合には、紙送り方向に隣接する2つのアクチュエータユニット180の間のノズル15が配置されていない領域については、1パス後に記録用紙Pを紙送り方向にずらして、重ねうちすることで補間することができる。
また、上述した実施形態においては、第1表面電極47は、紙送り方向の端部の縁に沿った部分と走査方向の端部の縁に沿った部分とが接続されていたが、これらの部分は圧電層42上で接続されていなくても、COF70上やその他の部分で接続されていればよい。第2表面電極48についても同様である。
さらに、上述した実施形態においては、第1共通電極43と第2共通電極44は、積層された圧電層40〜42の厚み方向に関する異なる位置に配置されていたが、重ならないように同一平面内に配置されていてもよい。
また、上述した実施形態においては、アクチュエータユニットは、3層の圧電層で構成されていたが、圧電層の層の数はこれに限定されるものではなく、1層であっても、複数の層であってもよい。
また、上述した実施形態においては、第1引き出し部分43bと第2引き出し部分44bは、圧力室列8の配列方向と同じ紙送り方向に引き出されていたが、圧力室列8の配列方向と直交する走査方向に引き出されてもよい。
さらに、上述した実施形態においては、第3引き出し部分43cは、第1引き出し部分43bと接続されていたが、第1電極部分43aと接続されていてもよいし、第1引き出し部分43bと第1電極部分43aのどちらとも接続されていてもよい。また、第3引き出し部分43cは、複数本引き出されていてもよい。同様に、第4引き出し部分44cは、第2引き出し部分44bと接続されていたが、第2電極部分44aと接続されていてもよいし、第2引き出し部分44bと第2電極部分44aのどちらとも接続されていてもよい。また、第4引き出し部分44cは、複数本引き出されていてもよい。
また、複数の第1引き出し部分43bは、圧電層40上において、第2端側において第3引き出し部分43cと接続されるのに加えて、第1端側においても走査方向に延在した部分によって接続されていてもよい。加えて、この延在した部分と第3引き出し部分43cが接続されていてもよい。これにより、第1電極部分43aと第1表面電極47を接続する部分の表面積が大きくなり、第1電極部分43aの電位変動が生じにくくなる。また、複数の第2引き出し部分44bは、圧電層41上において、第1端側において第4引き出し部分44cと接続されるのに加えて、第2端側においても走査方向に延在した部分によって接続されていてもよい。加えて、この延在した部分と第4引き出し部分44cが接続されていてもよい。これにより、第2電極部分44aと第2表面電極48を接続する部分の表面積が大きくなり、第2電極部分44aの電位変動が生じにくくなる。
さらに、上述した実施形態においては、複数の個別電極45の平面配置が異なる2種類の第1アクチュエータユニット80aと第2アクチュエータユニット80bを交互に並べて、圧電アクチュエータ32を構成していたが、1種類のアクチュエータユニット80を用いて、向きを変えないアクチュエータユニット80と180度回転させたアクチュエータユニット80を交互に並べて、圧電アクチュエータ32を構成してもよい。
また、以上では、ノズルからインクを噴射するインクジェットヘッドの圧電アクチュエータに本発明を適用した例について説明したが、これには限られず、インクジェットヘッド以外の種々の装置に用いられる、個別電極と互いに異なる電位に保持された2種類の共通電極とを有する圧電アクチュエータ、及び、このような圧電アクチュエータを有する液体噴射装置に本発明を適用することも可能である。
1 プリンタ
3 インクジェットヘッド
31 流路ユニット
32 圧電アクチュエータ
40、41、42 圧電層
43 第1共通電極
43a 第1電極部分
43b 第1引き出し部分
44 第2共通電極
44a 第2電極部分
44b 第2引き出し部分
45 個別電極
47 第1表面電極
48 第2表面電極
80 アクチュエータユニット
80a 第1アクチュエータユニット
80b 第2アクチュエータユニット

Claims (6)

  1. 基材に接合された複数のアクチュエータユニットからなる圧電アクチュエータであって、
    各アクチュエータユニットは、
    厚み方向に積層された複数の圧電層からなる圧電体と、
    前記圧電体の前記厚み方向における所定の位置に配置された複数の個別電極と、
    前記圧電体の前記厚み方向における前記個別電極とは異なる位置に配置され、前記複数の個別電極の一部分とそれぞれ対向する複数の第1電極部分と、前記複数の第1電極部分と接続され、前記圧電層の面と平行な一方向における前記圧電層の第1端側まで引き出された第1引き出し部分を有し、所定の第1電位に保持される第1共通電極と、
    前記圧電体の表面に配置され、前記第1引き出し部分の前記第1端側と接続され、前記表面の前記第1端側の縁に沿って延在した第1表面電極と、
    前記圧電体の前記厚み方向における前記個別電極とは異なる位置に配置され、前記複数の第1電極部分が対向する部分とは異なる前記複数の個別電極の一部分とそれぞれ対向する複数の第2電極部分と、前記複数の第2電極部分と接続され、前記一方向における前記圧電層の前記第1端と反対の第2端側まで引き出された第2引き出し部分を有し、前記第1電位とは異なる第2電位に保持される第2共通電極と、
    前記圧電体の前記表面に配置され、前記第2引き出し部分の前記第2端側と接続され、前記表面の前記第2端側の縁に沿って延在した第2表面電極と、を備えており、
    複数の前記アクチュエータユニットは、前記一方向に沿って並んでおり、且つ、前記第1表面電極が延在する前記第1端同士または前記第2表面電極が延在する前記第2端同士が隣接するように前記基材上に配置されていることを特徴とする圧電アクチュエータ。
  2. 前記複数のアクチュエータユニットは、前記複数の個別電極に対して前記第1引き出し部分と前記第2引き出し部分の引き出された端が互いに逆になった2種類のアクチュエータユニットからなり、
    前記2種類のアクチュエータユニットが、前記一方向に交互に並んでいることを特徴とする請求項1に記載の圧電アクチュエータ。
  3. 液体を噴射する複数のノズルと、前記複数のノズルにそれぞれ連通する複数の圧力室を含む液体流路が形成された流路ユニットと、
    前記流路ユニットに、前記圧力室を覆うように配置された請求項1または請求項2に記載の圧電アクチュエータと、を備えた液体噴射装置であって、
    前記複数の圧力室は、前記一方向に沿って並んでいることを特徴とする液体噴射装置。
  4. 液体を噴射する複数のノズルと、前記複数のノズルにそれぞれ連通する複数の圧力室を含む液体流路が形成された流路ユニットと、
    前記流路ユニットに、前記圧力室を覆うように配置された請求項1または請求項2に記載の圧電アクチュエータと、を備えた液体噴射装置であって、
    前記複数の圧力室は、前記圧電層の面と平行であり、且つ、前記一方向と直交する方向に沿って並んで列を形成しており、
    前記圧力室の列が、前記一方向に複数並んでいることを特徴とする液体噴射装置。
  5. 前記第1電極部分と前記第2電極部分は、前記圧電体の前記厚み方向における互いに異なる位置に配置されており、
    前記一方向における前記第1端側よりも前記第2端側において、前記第1引き出し部分と前記第1電極部分の少なくともいずれか一方と接続され、前記圧電層の面と平行であり、且つ、前記一方向と直交する方向における前記圧電層の第3端側まで引き出された第3引き出し部分と、
    前記一方向における前記第2端側よりも前記第1端側において、前記第2引き出し部分と前記第2電極部分の少なくともいずれか一方と接続され、前記圧電層の面と平行であり、且つ、前記直交する方向における前記圧電層の前記第3端側と反対の第4端側まで引き出された第4引き出し部分と、をさらに備えており、
    前記第1表面電極は、さらに、前記第3引き出し部分の前記第3端側と接続され、前記圧電体の前記表面の前記第3端側の縁に沿って延在しており、
    前記第2表面電極は、さらに、前記第4引き出し部分の前記第4端側と接続され、前記圧電体の前記表面の前記第4端側の縁に沿って延在していることを特徴とする請求項3または4に記載の液体噴射装置。
  6. 前記複数のアクチュエータユニットは、前記流路ユニット上に、前記一方向に沿って並んでいるとともに、さらに、前記直交する方向に沿って並んでおり、且つ、前記第1表面電極が延在する前記第3端同士または前記第2表面電極が延在する前記第4端同士が隣接するように配置されていることを特徴とする請求項5に記載の液体噴射装置。
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