JP2016088084A - 液体噴射ヘッド、液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置 - Google Patents

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Hironari Owaki
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Abstract

【課題】小型化及びコストを低減することができると共に、エレキクロストークを抑制して液体の噴射特性のばらつきを抑制することができる液体噴射ヘッドを提供する。
【解決手段】第1駆動素子300Aと、第1駆動素子300Aと接続された複数の第1個別配線91Aと、第1駆動素子300Aに共通して接続された第1共通配線92Aと、第2駆動素子300Bと、第2駆動素子300Bと接続された複数の第2個別配線91Bと、第2駆動素子300Bに共通して接続され、第1共通配線92Aと接続されていない第2共通配線92Bと、を備え、複数の第1個別配線91Aと、第1共通配線92Aと、第2個別配線91Bと、第2共通配線92Bとは、共通のフレキシブルケーブル120に接続されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、液体を噴射する液体噴射ヘッド、液体噴射ユニット及び液体噴射装置に関し、特に液体としてインクを噴射するインクジェット式記録ヘッド、インクジェット式記録ヘッドユニット及びインクジェット式記録装置に関する。
液滴を吐出する液体噴射ヘッドの代表例としては、インク滴を吐出するインクジェット式記録ヘッドが挙げられる。このインクジェット式記録ヘッドとしては、例えばノズル開口に連通する圧力発生室が形成された流路形成基板と、この流路形成基板の一方面側に設けられた圧電アクチュエーター等の駆動素子と、を具備し、駆動素子によって圧力発生室内のインクに圧力変化を生じさせることで、ノズル開口からインクを噴射するものが知られている。
このようなインクジェット式記録ヘッドでは、複数の駆動素子から流路形成基板上に配線を引き出して、配線とフレキシブルケーブルとを電気的に接続している(例えば、特許文献1及び2参照)。
特開2009−208462号公報 特開2011−167956号公報
しかしながら、特許文献1のように、フレキシブルケーブルを駆動素子の列毎に設ける場合、フレキシブルケーブルと配線との接続領域を確保するためにインクジェット式記録ヘッドが大型化してしまうと共に、フレキシブルケーブルが増大することによってコストが増大してしまうという問題がある。
また、特許文献2のように、1枚のフレキシブルケーブルを複数列の駆動素子に共通して設けた場合、1枚のフレキシブルケーブルを介して複数列の駆動素子に共通して電源を供給すると、一方の駆動素子の列のうち、同時に駆動する数の増減によって、他方の駆動素子の列の駆動、特に電源に変化が生じる、所謂エレキクロストークが発生し、他方の駆動素子の列に対応するノズル開口から噴射されるインク滴の噴射特性、特にインク滴の飛翔速度等にばらつきが生じてしまうという問題がある。
なお、このような問題はインクジェット式記録ヘッドだけではなく、インク以外の液体を噴射する液体噴射ヘッドにおいても同様に存在する。
本発明はこのような事情に鑑み、小型化及びコストを低減することができると共に、エレキクロストークを抑制して液体の噴射特性のばらつきを抑制することができる液体噴射ヘッド、液体噴射ヘッドユニット及び液体噴射装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決する本発明の態様は、液体を噴射するノズルが第1の方向に沿って並設された第1ノズル列と、該第1ノズル列の各ノズルから液体を噴射させる第1駆動素子と、前記第1駆動素子と接続された複数の第1個別配線と、前記第1駆動素子に共通して接続された第1共通配線と、前記第1の方向に沿ってノズルが並設された第2ノズル列と、前記第2ノズル列の各ノズルから液体を噴射させる第2駆動素子と、前記第2駆動素子と接続された複数の第2個別配線と、前記第2駆動素子に共通して接続され、前記第1共通配線と接続されていない第2共通配線と、を備え、複数の前記第1個別配線と、前記第1共通配線と、前記第2個別配線と、前記第2共通配線とは、共通のフレキシブルケーブルに接続されていることを特徴とする液体噴射ヘッドにある。
かかる態様では、第1個別配線、第1共通配線、第2個別配線及び第2共通配線を共通のフレキシブルケーブルに接続することで、接続するスペースを減少させて小型化を図ることができると共に、フレキシブルケーブルの数を減少させて、コストを低減することができる。また、第1共通配線と第2共通配線とを接続することなく独立して設けることで、第1駆動素子と第2駆動素子との間でのエレキクロストークを抑制して、駆動素子の駆動にばらつきが生じるのを抑制することができる。
ここで、前記フレキシブルケーブルは、前記第1共通配線と接続される第1共通接続配線と、前記第2共通配線と接続される第2共通接続配線と、を具備し、前記第1共通接続配線と前記第2共通接続配線とは、当該フレキシブルケーブル上で接続されずに独立して設けられていることが好ましい。これによれば、第1共通配線と第2共通配線とがフレキシブルケーブルの第1共通接続配線及び第2共通接続配線を介して導通するのを抑制して、エレキクロストークの発生を確実に抑制することができる。
また、前記第1共通配線と前記第2共通配線とは、それぞれ共通のフレキシブルケーブルと接続される接続領域を複数有し、複数の前記第1共通配線は、複数の前記第1個別配線と複数の前記第2個別配線とに対して前記第1の方向の一方側に配置され、複数の前記第2共通配線は、複数の前記第1個別配線と複数の前記第2個別配線とに対して前記第1の方向の他方側に配置されていることが好ましい。これによれば、第1共通配線及び第2共通配線とフレキシブルケーブルを接合する際に用いた接着材を、第1の方向で隣り合う接続領域の間に逃がすことができるため、余分な接着剤による接続不良等の不具合を抑制することができる。
また、前記第1共通配線と前記第2共通配線とは、それぞれ共通のフレキシブルケーブルと接続される接続領域を複数有し、複数の第1共通配線は、複数の前記第1個別配線と複数の前記第2個別配線とに対して前記第1の方向の一方側及び他方側の両方に配置され、複数の前記第2共通配線は、複数の前記第1個別配線と複数の前記第2個別配線とに対して前記第1の方向の一方側及び他方側の両方に配置されていることが好ましい。これによれば、第1の方向において異なる位置の駆動素子の駆動にばらつきが生じるのを抑制することができる。
また、複数の前記第1個別配線と前記第1共通配線と複数の前記第2個別配線と前記第2共通配線とは、それぞれが共通のフレキシブルケーブルと接続される接続領域を一直線上に並設されて配置されていることが好ましい。これによれば、共通のフレキシブルケーブルと容易に接続することができると共に接続するスペースを減少させて小型化を図ることができる。
また、複数の前記第1個別配線と複数の前記第2個別配線とは、それぞれが共通のフレキシブルケーブルと接続される接続領域の面積を異ならせていることが好ましい。これによれば、電圧降下が発生し易い接続部分における面積を大きくすることで、電圧降下の影響を抑制すると共に、電圧降下が発生し難い接続部分における面積を小さくすることで小型化を図ることができる。
さらに、本発明の他の態様は、上記態様の液体噴射ヘッドと、前記フレキシブルケーブルに接続される中継基板と、前記中継基板を保持する保持部材と、前記中継基板に一端が接続され、他端が制御装置に接続された外部配線基板と、を具備し、前記中継基板は、前記制御装置に対して相対的に往復動し、前記外部配線基板は、前記中継基板の往復動に追従し、前記第1駆動素子及び前記第2駆動素子を駆動する駆動波形の各充放電の電位差(V)を、各充放電時間(μsec)で割った値の合計をA(V/μSEC)、前記外部配線基板の長さをB(m)、前記外部配線基板の断面積をC(m)、駆動される前記第1駆動素子及び前記第2駆動素子の数をD(個)、としたとき、A*B*C*D≧0.007となることを特徴とする液体噴射装置にある。
かかる態様では、エレキクロストークによる影響を低減することができる。特に小ドットの液滴を噴射するため等の傾きが大きな駆動波形で駆動したとしても、エレキクロストークを抑制することができる。また、比較的長さのある外部配線基板を用いたとしても、エレキクロストークを抑制することができるため、外部配線基板の長さを長くして、液体噴射ヘッドの往復動の距離を長くすることができる。したがって、記録ヘッドの往復方向において幅の広い被噴射媒体に液体の着弾を行わせることができる。
さらに、本発明の他の態様は、上記態様の液体噴射ヘッドと、前記フレキシブルケーブルに接続される中継基板と、該中継基板を保持する保持部材と、前記中継基板に接続された外部配線基板と、を具備し、前記フレキシブルケーブルは、前記第1共通配線と接続される第1共通接続配線と、前記第2共通配線と接続される第2共通接続配線と、を具備し、前記第1共通接続配線と前記第2共通接続配線とは、当該フレキシブルケーブル上で接続されずに独立して設けられており、前記中継基板は、前記第1共通接続配線と接続される第1共通中継配線と、前記第2共通接続配線と接続される第2共通中継配線と、を具備し、前記第1共通中継配線と前記第2共通中継配線とは当該中継基板上で接続されずに独立して設けられており、前記外部配線基板は、前記第1共通中継配線と接続される第1共通外部配線と、前記第2共通中継配線と接続される第2共通外部配線と、を具備し、前記第1共通外部配線と前記第2共通外部配線とは当該外部配線基板上で接続されずに独立して設けられていることが好ましい。これによれば、第1共通配線と第2共通配線とが、第1共通中継配線及び第2共通中継配線を介して、及び、第1共通外部配線及び第2共通外部配線を介して導通するのを抑制してエレキクロストークの発生を抑制することができる。
また、前記フレキシブルケーブルを複数具備し、前記中継基板には、複数の前記フレキシブルケーブルが共通して接続されることが好ましい。これによれば、フレキシブルケーブル毎に中継基板を設けるのに比べて、小型化を図ることができると共に部品点数を減少させてコストを低減することができる。
さらに、本発明の他の態様は、上記態様の液体噴射ヘッド又は上記態様の液体噴射ヘッドユニットを具備することを特徴とする液体噴射装置にある。
かかる態様では、小型化及びコストを低減することができると共に、エレキクロストークを抑制して液体の噴射特性のばらつきを抑制した液体噴射装置を実現できる。
本発明の実施形態1に係る記録ヘッドの分解斜視図である。 本発明の実施形態1に係る記録ヘッドの要部平面図である。 本発明の実施形態1に係る記録ヘッドの断面図である。 本発明の実施形態1に係る記録ヘッドの断面図である。 本発明の実施形態1に係る記録ヘッドの断面図である。 本発明の実施形態1に係るフレキシブルケーブルの平面図である。 本発明の実施形態1に係るヘッドユニットの分解斜視図である。 本発明の実施形態1に係るヘッドユニットの断面図である。 本発明の実施形態1に係る中継基板の平面図である。 本発明の実施形態1に係る記録装置の概略図である。 本発明の実施形態1に係る外部配線の平面図である。 本発明の実施形態2に係る記録ヘッドの要部平面図である。 本発明の実施形態2に係る記録ヘッドの変形例の要部平面図である。 本発明の実施形態3に係る記録ヘッドの要部平面図である。 本発明の実施形態4に係る記録ヘッドの要部平面図である。 本発明の実施形態4に係る駆動信号を示す駆動波形である。
以下に本発明を実施形態に基づいて詳細に説明する。
(実施形態1)
図1は、本発明の実施形態1に係る液体噴射ヘッドの一例であるインクジェット式記録ヘッドの分解斜視図であり、図2は、記録ヘッドの流路形成基板の要部平面図であり、図3は、図2のA−A′線断面図であり、図4は、図2のB−B′線断面図であり、図5は、図2のC−C′線断面図であり、図6は、フレキシブルケーブルの平面図である。
図示するように、本実施形態のインクジェット式記録ヘッド2(以下、単に記録ヘッド2とも言う)を構成する流路形成基板10には、一方面側から異方性エッチングすることにより、複数の隔壁によって区画された圧力発生室12がインクを吐出する複数のノズル開口21が並設される方向に沿って並設されている。以降、この方向を圧力発生室12の並設方向、又は第1の方向Xと称する。また、流路形成基板10には、圧力発生室12が第1の方向Xに並設された列が複数列、本実施形態では、2列設けられている。この圧力発生室12の列が複数列設された列設方向を、以降、第2の方向Yと称する。さらに、第1の方向X及び第2の方向Yの両方に直交する方向を第3の方向Zと称する。なお、第1の方向X、第2の方向Y及び第3の方向Zは、互いにそれぞれ直交する方向としたが、特にこれに限定されず、直交以外の角度で交差する方向であってもよい。
このような流路形成基板10の第3の方向Zの一方面側には、連通板15と、ノズルプレート20とが順次積層されている。
連通板15には、圧力発生室12とノズル開口21とを連通するノズル連通路16が設けられている。連通板15は、流路形成基板10よりも大きな面積を有し、ノズルプレート20は流路形成基板10よりも小さい面積を有する。このように連通板15を設けることによってノズルプレート20のノズル開口21と圧力発生室12とを離せるため、圧力発生室12の中にあるインクは、ノズル開口21付近のインクで生じるインク中の水分の蒸発による増粘の影響を受け難くなる。また、ノズルプレート20は圧力発生室12とノズル開口21とを連通するノズル連通路16の開口を覆うだけで良いので、ノズルプレート20の面積を比較的小さくすることができ、コストの削減を図ることができる。なお、本実施形態では、ノズルプレート20のノズル開口21が開口されて、インク滴が吐出される面を液体噴射面20aと称する。
また、連通板15には、マニホールド100の一部を構成する第1マニホールド部17と、第2マニホールド部18とが設けられている。
第1マニホールド部17は、連通板15を第3の方向Zに貫通して設けられている。
また、第2マニホールド部18は、連通板15を第3の方向Zに貫通することなく、連通板15のノズルプレート20側に開口して設けられている。
さらに、連通板15には、圧力発生室12の第2の方向Yの一端部に連通する供給連通路19が、圧力発生室12の各々に対して独立して設けられている。この供給連通路19は、第2マニホールド部18と圧力発生室12とを連通する。すなわち、供給連通路19は、マニホールド100に対して、第1の方向Xに並設されている。
ノズルプレート20には、各圧力発生室12とノズル連通路16を介して連通するノズル開口21が形成されている。すなわち、ノズル開口21は、同じ種類の液体(インク)を噴射するものが第1の方向Xに並設され、この第1の方向Xに並設されたノズル開口21の列が第2の方向Yに2列形成されている。
一方、流路形成基板10の連通板15とは反対面側には、振動板50が形成されている。本実施形態では、振動板50として、流路形成基板10側に設けられた酸化シリコンからなる弾性膜51と、弾性膜51上に設けられた酸化ジルコニウムからなる絶縁体膜52と、を設けるようにした。なお、圧力発生室12等の液体流路は、流路形成基板10を一方面側(ノズルプレート20が接合された面側)から異方性エッチングすることにより形成されており、圧力発生室12の他方面は、弾性膜51によって画成されている。
また、流路形成基板10の振動板50上には、第1電極60と圧電体層70と第2電極80とを有する圧電アクチュエーター300が設けられている。本実施形態では、圧電アクチュエーター300が、詳しくは後述する半導体素子である駆動回路121によって駆動される駆動素子となっている。ここで、本実施形態では、第1電極60は、圧力発生室12毎に切り分けてあり、詳しくは後述する能動部毎に独立する個別電極を構成する。この第1電極60は、圧力発生室12の第2の方向Yにおいては、圧力発生室12の幅よりも狭い幅で形成されている。すなわち、圧力発生室12の第1の方向Xにおいて、第1電極60の端部は、圧力発生室12に対抗する領域の内側に位置している。また、第2の方向Yにおいて、第1電極60の両端部は、それぞれ圧力発生室12の外側まで延設されている。
圧電体層70は、第2の方向Yが所定の幅となるように、第1の方向Xに亘って連続して設けられている。圧電体層70の第2の方向Yの幅は、圧力発生室12の第2の方向Yの長さよりも広い。このため、圧力発生室12の第2の方向Yでは、圧電体層70は圧力発生室12の外側まで設けられている。
圧力発生室12の第2の方向Yにおいて、圧電体層70のインク供給路側の端部は、第1電極60の端部よりも外側に位置している。すなわち、第1電極60の端部は圧電体層70によって覆われている。また、圧電体層70のノズル開口21側の端部は、第1電極60の端部よりも内側(圧力発生室12側)に位置しており、第1電極60のノズル開口21側の端部は、圧電体層70に覆われていない。
圧電体層70は、第1電極60上に形成される分極構造を有する酸化物の圧電材料からなり、例えば、一般式ABOで示されるペロブスカイト型酸化物からなることができ、鉛を含む鉛系圧電材料や鉛を含まない非鉛系圧電材料などを用いることができる。
このような圧電体層70には、各隔壁に対応する凹部71が形成されている。この凹部71の第1の方向Xの幅は、各隔壁の第1の方向の幅と略同一、もしくはそれよりも広くなっている。これにより、振動板50の圧力発生室12の第2の方向Yの端部に対抗する部分(いわゆる振動板50の腕部)の剛性が押さえられるため、圧電アクチュエーター300を良好に変位させることができる。
第2電極80は、圧電体層70の第1電極60とは反対面側に設けられており、複数の能動部に共通する共通電極を構成する。また、第2電極80は、凹部71の内面、すなわち、圧電体層70の凹部71の側面内に設けるようにしても良く、設けないようにしてもよい。
このような第1電極60、圧電体層70及び第2電極80で構成される圧電アクチュエーター300は、第1電極60と第2電極80との間に電圧を印加することで変位が生じる。すなわち両電極の間に電圧を印加することで、第1電極60と第2電極80とで挟まれている圧電体層70に圧電歪みが生じる。そして、両電極に電圧を印加した際に、圧電体層70に圧電歪みが生じる部分を能動部と称する。これに対して、圧電体層70に圧電歪みが生じない部分を非能動部と称する。また、圧電体層70に圧電歪みが生じる能動部において、圧力発生室12に対向する部分を可撓部と称し、圧力発生室12の外側の部分を非可撓部と称する。
本実施形態では、第2の方向Yにおいて、第1電極60、圧電体層70及び第2電極80の全てが圧力発生室12の外側まで連続的に設けられている。すなわち能動部が圧力発生室12の外側まで連続的に設けられている。このため、能動部のうち圧電アクチュエーター300の圧力発生室12に対向する部分が可撓部となり、圧力発生室12の外側の部分が非可撓部となっている。
また、圧電アクチュエーター300の第1電極60からは、引き出し配線である個別配線91が引き出されている。本実施形態では、第1の方向Xに並設された圧電アクチュエーター300(能動部)の列が第2の方向Yに2列設けられており、一方の列の圧電アクチュエーター300の第1電極60から引き出された個別配線91を第1個別配線91Aと称する。また、他方の列の圧電アクチュエーター300の第1電極60から引き出された個別配線91を第2個別配線91Bと称する。本実施形態では、第1個別配線91A、第2個別配線91Bは、それぞれ2列の圧電アクチュエーター300の間に引き出されており、第1電極60とは反対側の端部は、第1の方向Xに沿った一直線上に並設されている。なお、一方の列の圧電アクチュエーター300は、本実施形態では、第2の方向Yにおいて、図2に示すY1側に設けられた圧電アクチュエーター300のことであり、第1の方向Xに並設されたノズル開口21のノズル列(第1ノズル列)の各ノズル開口21からインク滴を噴射させる第1駆動素子300Aとも称する。また、他方の列の圧電アクチュエーター300は、第2の方向Yにおいて、図2に示すY2側に設けられた圧電アクチュエーター300の列のことであり、第1の方向Xに並設されたノズル開口21のノズル列(第2ノズル列)の各ノズル開口21からインク滴を噴射させる第2駆動素子300Bとも称する。
また、第2電極80からは、引き出し配線である共通配線92が引き出されている。本実施形態では、第1駆動素子300Aの第2電極80から引き出された共通配線92を第1共通配線92Aと称する。また、第2駆動素子300Bの第2電極80から引き出された共通配線92を第2共通配線92Bと称する。本実施形態では、第1共通配線92Aは、第1の方向Xの一方側であるX1側から引き出されて、第1個別配線91A及び第2個別配線91Bの並設された一直線上のX1側まで延設されている。また、第2共通配線92Bは、第1の方向Xの第1共通配線92Aとは反対側のX2側から引き出されて、第1個別配線91A及び第2個別配線91Bの並設された一直線上のX2側まで延設されている。すなわち、第1共通配線92Aと第2共通配線92Bとは、流路形成基板10の振動板50上において、互いに接続されることなく独立して設けられている。
このように、第1共通配線92Aと、第2共通配線92Bとを電気的に接続することなく、個別に独立して設けることで、第1駆動素子であるX1側の圧電アクチュエーター300を同時に駆動する数に変動があった場合であっても、第2駆動素子であるX2側の圧電アクチュエーター300を駆動する駆動波形が鈍るのを抑制して、第2駆動素子を常に同じ条件で駆動することができ、インク滴の噴射特性のばらつきを抑制することができ、高品質な印刷を実現できる。ちなみに、第1共通配線92Aと第2共通配線92Bとが電気的に接続されていると、同時に全ての第1駆動素子を駆動した際に、第2駆動素子を駆動する駆動波形に鈍りが生じて第2駆動素子の駆動にばらつきが生じる、いわゆるエレキクロストークが発生し、インク滴の噴射特性にばらつきが生じてしまう。本実施形態では、第1共通配線92Aと第2共通配線92Bとが電気的に接続されていないため、エレキクロストークの発生を抑制して、インク滴の噴射特性のばらつきを抑制することができる。
このように第1個別配線91A、第1共通配線92A、第2個別配線91B及び第2共通配線92Bの圧電アクチュエーター300に接続された端部とは反対側の延設された端部には、共通のフレキシブルケーブル120が接続されている。本実施形態では、第1個別配線91A、第1共通配線92A、第2個別配線91B及び第2共通配線92Bのフレキシブルケーブル120が接続される端部をそれぞれ第1個別端子91a、第1共通端子92a、第2個別端子91b、第2共通端子92bと称し、第1個別端子91a、第1共通端子92a、第2個別端子91b、第2共通端子92bがフレキシブルケーブル120の接続される接続領域となっている。そして、複数の接続領域である第1個別端子91a、第1共通端子92a、第2個別端子91b及び第2共通端子92bは、上述のように振動板50上で第1の方向Xに沿った一直線上に並設されているため、これら第1個別端子91a、第1共通端子92a、第2個別端子91b及び第2共通端子92bに共通する1枚のフレキシブルケーブル120を容易に接続することができる。
フレキシブルケーブル120は、可撓性を有する配線基板であって、本実施形態では、半導体素子である駆動回路121が実装されている。このようなフレキシブルケーブル120は、図6に示すように、個別配線91に接続される個別接続配線122と、共通配線92に接続される共通接続配線123とが設けられている。ここで個別接続配線122は、第1個別配線91Aに接続される第1個別接続配線122Aと、第2個別配線91Bに接続される第2個別接続配線122Bとを有する。そして、第1個別接続配線122Aと第2個別接続配線122Bとの第1個別配線91A及び第2個別配線91Bと接続された一端部とは反対側の他端部に駆動回路121が接続されている。また、フレキシブルケーブル120には、駆動回路121に一端が接続され、第1個別接続配線122A及び第2個別接続配線122Bとは反対側の端部まで延設された入力配線124が設けられている。入力配線124は、例えば、駆動信号(COM)、クロック信号(CLK)、ラッチ信号(LAT)、チェンジ信号(CH)、画素データ(SI)と設定データ(SP)とを含む設定信号等のヘッド制御信号を駆動回路121に供給するためのものである。駆動回路121の内部には、例えば、圧電アクチュエーター300毎にトランスミッションゲート等のスイッチング素子が設けられており、入力配線によって入力されたヘッド制御信号に基づいて、スイッチング素子を開閉させて、所望のタイミングで駆動信号を圧電アクチュエーター300に供給する。
また、フレキシブルケーブル120に設けられた共通接続配線123は、第1共通配線92Aに接続される第1共通接続配線123Aと、第2共通配線92Bに接続される第2共通接続配線123Bとを有する。これら第1共通接続配線123A及び第2共通接続配線123Bは、それぞれ駆動回路121に接続されることなく、フレキシブルケーブル120の一端部から他端部に亘って連続して設けられている。このような第1共通接続配線123A及び第2共通接続配線123Bから第1共通配線92A及び第2共通配線92Bを介して第2電極80に電圧(バイアス電圧:vbs)が印加される。
このような第1共通接続配線123A及び第2共通接続配線123Bは、フレキシブルケーブル120上において、互いに接続されることなく独立して設けられている。したがって、第1共通接続配線123A及びこれに接続された第1共通配線92Aと、第2共通接続配線123B及びこれに接続された第2共通配線92Bとが互いに電気的に接続されることがなく、エレキクロストークを抑制することができる。ちなみに、上述したように第1共通配線92A及び第2共通配線92Bが、フレキシブルケーブル120が実装される振動板50上において互いに接続されていない場合であっても、フレキシブルケーブル120上において第1共通接続配線123Aと第2共通接続配線123Bとが互いに電気的に接続されていると、第1共通配線92A及び第2共通配線92Bが導通し、エレキクロストークが発生してしまう。
また、第1個別端子91a、第1共通端子92a、第2個別端子91b及び第2共通端子92bは、振動板50上で第1の方向Xに沿った一直線上に並設されているため、これら第1個別端子91a、第1共通端子92a、第2個別端子91b及び第2共通端子92bに共通する1枚のフレキシブルケーブル120を接続するスペースを減少させて、記録ヘッド2の小型化を図ることができる。また、第1駆動素子300Aと第2駆動素子300Bとに共通する1枚のフレキシブルケーブル120を接続するため、部品点数を減少させてコストを低減することができる。
このような流路形成基板10の圧電アクチュエーター300側の面には、流路形成基板10と略同じ大きさを有する保護基板30が接合されている。保護基板30は、圧電アクチュエーター300を保護するための空間である保持部31を有する。保持部31は、第1の方向Xに並設された圧電アクチュエーター300の列の間に第2の方向Yに2つ並んで形成されている。また、保護基板30には、第2の方向Yで並設された2つの保持部31の間に第3の方向Zに貫通する貫通孔32が設けられている。圧電アクチュエーター300の電極から引き出された第1個別配線91A、第1共通配線92A、第2個別配線91B及び第2共通配線92Bの端部は、この貫通孔32内に露出するように延設され、第1個別配線91A、第1共通配線92A、第2個別配線91B及び第2共通配線92Bとフレキシブルケーブル120の第1個別接続配線122A、第1共通接続配線123A、第2個別接続配線122B及び第2共通接続配線123Bとは、貫通孔32内で電気的に接続されている。なお、第1個別配線91A、第1共通配線92A、第2個別配線91B及び第2共通配線92Bと、フレキシブルケーブル120の第1個別接続配線122A、第1共通接続配線123A、第2個別接続配線122B及び第2共通接続配線123Bとの接続方法は、特に限定されず、例えば、ハンダ付けやろう付けなどのろう接や、共晶接合、溶接、導電性粒子を含む導電性接着剤(ACP、ACF)、非導電性接着剤(NCP、NCF)等が挙げられる。
また、保護基板30上には、複数の圧力発生室12に連通するマニホールド100を流路形成基板10と共に画成するケース部材40が固定されている。ケース部材40は、平面視において上述した連通板15と略同一形状を有し、保護基板30に接合されると共に、上述した連通板15にも接合されている。具体的には、ケース部材40は、保護基板30側に流路形成基板10及び保護基板30が収容される深さの凹部41を有する。この凹部41は、保護基板30の流路形成基板10に接合された面よりも広い開口面積を有する。そして、凹部41に流路形成基板10等が収容された状態で凹部41のノズルプレート20側の開口面が連通板15によって封止されている。これにより、流路形成基板10の外周部には、ケース部材40と流路形成基板10とによって第3マニホールド部42が画成されている。そして、連通板15に設けられた第1マニホールド部17及び第2マニホールド部18と、ケース部材40と流路形成基板10とによって画成された第3マニホールド部42と、によって本実施形態のマニホールド100が構成されている。マニホールド100は、圧力発生室12の並設方向である第1の方向Xに亘って連続して設けられており、各圧力発生室12とマニホールド100とを連通する供給連通路19は、第1の方向Xに並設されている。
また、連通板15の第1マニホールド部17及び第2マニホールド部18が開口する面には、コンプライアンス基板45が設けられている。このコンプライアンス基板45が、第1マニホールド部17と第2マニホールド部18の液体噴射面20a側の開口を封止している。このようなコンプライアンス基板45は、本実施形態では、可撓性を有する薄膜からなる封止膜46と、金属等の硬質の材料からなる固定基板47と、を具備する。固定基板47のマニホールド100に対向する領域は、厚さ方向に完全に除去された開口部48となっているため、マニホールド100の一方面は可撓性を有する封止膜46のみで封止された可撓部であるコンプライアンス部49となっている。
なお、ケース部材40には、マニホールド100に連通して各マニホールド100にインクを供給するための導入路44が設けられている。また、ケース部材40には、保護基板30の貫通孔32に連通してフレキシブルケーブル120が挿通される接続口43が設けられている。
このような記録ヘッド2では、インクを噴射する際に、インクを導入路44から取り込み、マニホールド100からノズル開口21に至るまで流路内部をインクで満たす。その後、駆動回路121からの信号に従い、圧力発生室12に対応する各圧電アクチュエーター300に電圧を印加することにより、圧電アクチュエーター300と共に振動板50をたわみ変形させる。これにより、圧力発生室12内の圧力が高まり所定のノズル開口21からインク滴が噴射される。
このような記録ヘッド2は、複数個が保持部材に固定されてインクジェット式記録ヘッドユニット(以下、単にヘッドユニットとも言う)を構成する。
ここで、本実施形態のヘッドユニットの一例について図7〜図9を参照して詳細に説明する。なお、図7は、本発明の実施形態1に係る液体噴射ヘッドユニットの一例であるインクジェット式記録ヘッドユニットの分解斜視図であり、図8は、インクジェット式記録ヘッドユニットの断面図であり、図9は、中間基板の平面図である。なお、ヘッドユニット1における各方向は、当該ヘッドユニット1に保持された記録ヘッド2の第1の方向X、第2の方向Y及び第3の方向Zに基づいて説明する。
図示するように、ヘッドユニット1は、複数の記録ヘッド2と、複数の記録ヘッド2のフレキシブルケーブル120が接続される中継基板230と、複数の記録ヘッド2が固定されると共に内部に中継基板230が保持される保持部材200と、を具備する。
保持部材200は、第3の方向Zの一方面側(被噴射媒体側)に設けられて記録ヘッド2を保持するヘッド保持部材210と、ヘッド保持部材210の第3の方向Zの他方面側に設けられてヘッド保持部材210との間で中継基板230を保持する流路部材220と、ヘッド保持部材210と流路部材220との間に設けられたシール部材240と、を具備する。
ヘッド保持部材210は、第3の方向Zの一方面側(被噴射媒体側)に、内部に記録ヘッド2が収容保持されるヘッド保持部211が設けられている。ヘッド保持部211は、ヘッド保持部材210の液体噴射媒体側の面に開口する凹形状を有する。本実施形態では、ヘッド保持部211は、2つの記録ヘッド2が収容可能な大きさで設けられている。また、本実施形態では、記録ヘッド2のケース部材40の液体噴射面20aとは反対面をヘッド保持部211の底面に固定している。
また、ヘッド保持部材210のヘッド保持部211側の面には、ヘッド保持部211の開口を覆うカバーヘッド250が設けられている。カバーヘッド250は、液体噴射面20aを露出する露出開口部251を有する板状部材からなる。露出開口部251は、各記録ヘッド2の液体噴射面20aを独立して露出するように2つ形成されている。このような露出開口部251は、本実施形態では、ノズルプレート20を露出する大きさを有し、記録ヘッド2のコンプライアンス基板45の連通板15とは反対面側に接合されている。また、カバーヘッド250は、本実施形態では、ヘッド保持部材210の側面(液体噴射面20aとは交差する面)を覆うように、液体噴射面20a側から端部が屈曲して設けられている。
また、ヘッド保持部材210の第3の方向Zの他方面側(第2保持部材側)には、内部に中継基板230が収容される中継基板保持部212が設けられている。中継基板保持部212内には、中継基板230が第3の方向Zに対向して配置されている。ここで中継基板230は、本実施形態ではリジット基板からなり、中継基板230が第1の方向X及び第2の方向Yを含む面方向となるように中継基板保持部212内に収容されている。なお、中継基板230は、リジット基板に限定されず、例えば、FPCやFFC等のフレキシブル基板であってもよい。
また、ヘッド保持部材210には、流路部材220から供給されたインクを記録ヘッド2に供給するための接続流路213が設けられている。本実施形態では、接続流路213は、記録ヘッド2の導入路44毎に独立して設けられている。すなわち、1つの記録ヘッド2には、2つの導入路44が設けられているため、2個の記録ヘッド2に対して合計4個の接続流路213が設けられている。このような接続流路213は、一端が中継基板保持部212内に第3の方向Zに突出して設けられた第1突起部214の端面に開口して設けられている。また、接続流路213の他端は、ヘッド保持部211の底面に開口して設けられており、接続流路213は、第3の方向Zに直線上に沿って設けられている。
さらに、ヘッド保持部材210には、第1の方向Xにおいて、1つの記録ヘッド2毎に設けられた2つの接続流路213の間に、フレキシブルケーブル120を挿通するためのフレキシブルケーブル挿通孔215が設けられている。
また、図9に示すように、中継基板230には、第1突起部214を挿通する第1挿通孔231と、フレキシブルケーブル120を挿通する第2挿通孔232と、が設けられている。そして、第2挿通孔232を挿通されたフレキシブルケーブル120は、中継基板230の記録ヘッド2とは反対側の面で当該中継基板230と接続されている。なお、フレキシブルケーブル120と中継基板230との接続方法は、特に限定されず、例えば、ハンダ付けやろう付けなどのろう接や、共晶接合、溶接、導電性粒子を含む導電性接着剤(ACP、ACF)、非導電性接着剤(NCP、NCF)等が挙げられる。本実施形態では、ヘッドユニット1には、記録ヘッド2が2つ保持されるため、2枚のフレキシブルケーブル120が共通する1つの中継基板230に接続される。したがって、記録ヘッド2のフレキシブルケーブル120毎に中継基板230を設けるのに比べて、小型化を図ることができると共に部品点数を減少させてコストを低減することができる。
このような中継基板230には、フレキシブルケーブル120の共通接続配線123と接続される共通中継配線233が設けられている。具体的には、共通中継配線233は、フレキシブルケーブル120の第1共通接続配線123Aと接続される第1共通中継配線233Aと、第2共通接続配線123Bと接続される第2共通中継配線233Bとを有する。本実施形態では、1つの中継基板に2つのフレキシブルケーブル120が共通して接続されるため、中継基板230には、フレキシブルケーブル120毎に第1共通中継配線233A及び第2共通中継配線233Bが設けられている。すなわち、中継基板230には、2つの第1共通中継配線233Aと2つの第2共通中継配線233Bとが設けられている。これら第1共通中継配線233A及び第2共通中継配線233Bは、中継基板230上において互いに電気的に接続されることなく独立して設けられている。したがって、中継基板230の第1共通中継配線233A及び第2共通中継配線233Bのそれぞれに接続されるフレキシブルケーブル120の第1共通接続配線123A及び第1共通配線92Aと、第2共通接続配線123B及び第2共通配線92Bとが電気的に接続されることがなく、圧電アクチュエーター300のエレキクロストークを抑制することができる。
また、中継基板230には、第2の方向Yの一端側にコネクター234が設けられている。コネクター234は、図7及び図8に示すように、本実施形態では、中継基板230において、ヘッド保持部材210とは反対面側のY1側に固定されている。そして、ヘッド保持部材210には、コネクター234に相対向する側壁、すなわち、Y1側の側壁に中継基板保持部212と外部とを連通する接続孔216が設けられており、コネクター234は、接続孔216によってY1側の側面から外部に露出される。このようなコネクター234には、ヘッドユニット1の外部から詳しくは後述する外部配線基板410が接続される。すなわち、外部配線基板410は、ヘッドユニット1の第2の方向YのY1側に導出される。なお、中継基板230には、フレキシブルケーブル120の入力配線124と、コネクター234とを接続する個別中継配線235が設けられている。また、中継基板230には、コンデンサー、トランジスター及び集積回路等の電子部品が実装されていてもよい。
このようなヘッド保持部材210の記録ヘッド2と反対側の面には、流路部材220が固定されている。流路部材220は、第3の方向Zに積層された第1流路部材221及び第2流路部材222を具備する。なお、本実施形態の流路部材220は、第1流路部材221と第2流路部材222とを積層することで構成したが、特にこれに限定されず、流路部材220は、単一の部材であっても3つ以上の部材が積層されたものであってもよい。また、流路部材220を構成する複数の部材の積層方向も特に限定されず、第1の方向X、第2の方向Yであってもよい。
第1流路部材221には、第3の方向Zに貫通して設けられた第1流路223を有する。第1流路223の第2流路部材222とは反対側の開口部には、インク(液体)が保持されたインクタンクやインクカートリッジなどの液体貯留手段に接続される針状の接続部材224が、インクに含まれる気泡や異物を除去するためのフィルター225を介して固定されている。
接続部材224は、第1流路223に連通する貫通孔226を有する。そして、接続部材224が液体貯留手段に接続されることで、液体貯留手段内のインクは接続部材224の貫通孔226を介して第1流路223に供給される。なお、接続部材224には、インクカートリッジなどの液体貯留手段が直接接続されてもよく、また、インクタンクなどの液体貯留手段がチューブ等の供給管などを介して接続されてもよい。
第2流路部材222には、第3の方向Zに貫通する第2流路227が設けられている。第2流路227は、第1流路部材221とは反対側で、ヘッド保持部材210の接続流路213に連通する。
また、第1流路部材221と第2流路部材222との間には、第1流路223と第2流路227とを連通する連通流路228が設けられている。連通流路228は、第3の方向Zに直交する面内方向、すなわち、第1の方向X及び第2の方向Yを含む面内に沿って設けられている。このような連通流路228は、第2流路部材222に設けられた溝部を第1流路部材221によって封止することで形成されている。このように第1流路223と第2流路227とを連通流路228で接続することで、第1流路223と第2流路227とが第3の方向Zから平面視した際に重ならない位置に配置することが可能となる。したがって、記録ヘッド2よりも大型のインクカートリッジを用いることができると共に流路の設計自由度を高めることができる。
このような流路部材220の第2流路227とヘッド保持部材210の接続流路213とは、シール部材240を介して接続されている。シール部材240は、ゴムやエラストマー等の弾性材料で形成された板状部材からなる。
このようなヘッドユニット1は、インクジェット式記録装置Iに搭載される。図10は、本実施形態のインクジェット式記録装置の一例を示す概略図であり、図11は、ヘッドユニットと制御装置との接続状態を示す外部配線の平面図である。
図10に示すインクジェット式記録装置Iにおいて、ヘッドユニット1は、インク供給手段を構成する複数のインクカートリッジ9が着脱可能に設けられ、このヘッドユニット1を搭載したキャリッジ3は、装置本体4に取り付けられたキャリッジ軸5に軸方向移動自在に設けられている。本実施形態では、ヘッドユニット1には、4つのインクカートリッジ9が装着されて、2つの記録ヘッド2から4つの異なるインクが噴射される。
そして、駆動モーター6の駆動力が図示しない複数の歯車およびタイミングベルト7を介してキャリッジ3に伝達されることで、ヘッドユニット1を搭載したキャリッジ3はキャリッジ軸5に沿って移動される。一方、装置本体4には搬送手段としての搬送ローラー8が設けられており、紙等の記録媒体である記録シートSが搬送ローラー8により搬送されるようになっている。なお、記録シートSを搬送する搬送手段は、搬送ローラーに限られずベルトやドラム等であってもよい。
また、装置本体4には、インクジェット式記録装置Iの制御を行う制御手段である制御装置400が搭載されており、制御装置400とヘッドユニット1の中継基板230とは、外部配線基板410を介して接続されている。すなわち、本実施形態では、ヘッドユニット1の中継基板230は、キャリッジ3によって制御装置400に対して相対的に第2の方向Yに往復動し、外部配線基板410は、中継基板230の第2の方向Yの往復動に追従する。
ここで、図11に示すように、外部配線基板410は、中継基板230の共通中継配線233に接続される共通外部配線411と、個別中継配線235に接続される個別外部配線412と、を有する。共通外部配線411は、本実施形態では、第1共通中継配線233Aに接続される第1共通外部配線411Aと、第2共通中継配線233Bに接続される第2共通外部配線411Bと、を有する。本実施形態では、外部配線基板410には、中継基板230の第1共通中継配線233A、第2共通中継配線233Bの数に合わせて、2つの第1共通外部配線411Aと2つの第2共通外部配線411Bとが設けられている。
これら第1共通外部配線411Aと第2共通外部配線411Bとは、外部配線基板410上で接続されることなく独立して設けられている。このように、第1共通外部配線411A及び第2共通外部配線411Bを独立して設けることで、第1共通外部配線411Aに接続された第1共通中継配線233A、第1共通接続配線123A及び第1共通配線92Aと、第2共通外部配線411Bに接続された第2共通中継配線233B、第2共通接続配線123B及び第2共通配線92Bと、が接続されるのを第1駆動素子300Aと第2駆動素子300Bとの間におけるエレキクロストークの発生を抑制することができる。
なお、外部配線基板410には、中継基板230の個別中継配線235に接続される個別外部配線412が設けられており、ヘッド制御信号等は、個別外部配線412から中継基板230の個別中継配線235及びフレキシブルケーブル120の入力配線124を介して駆動回路121に供給される。
(実施形態2)
図12は、本発明の実施形態2に係る記録ヘッドの要部平面図である。なお、上述した実施形態と同様の部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図12に示すように、第1駆動素子300Aとなる一方の圧電アクチュエーター300の列に対して、第1共通配線92Aを第1の方向Xの両側であるX1及びX2から引き出し、第2駆動素子300Bとなる他方の圧電アクチュエーター300の列に対して、第2共通配線92Bを第1の方向Xの両側であるX1及びX2から引き出すようにした。
すなわち、第1共通配線92Aは、第1駆動素子300Aの第2電極80の第1の方向XのX1側及びX2側の両方に設けられている。そして、それぞれの第1共通配線92Aの端部は、第1の方向Xに沿って一直線上に並設された第1個別端子91a及び第2個別端子91bのX1側及びX2側に延設されており、延設された端部が第1共通端子92aとなっている。つまり、本実施形態では、第1共通端子92aが2つ設けられている。
同様に、第2共通配線92Bは、第2駆動素子300Bの第2電極80の第1の方向XのX1側及びX2側の両方に設けられている。そして、それぞれの第2共通配線92Bの端部は、第1の方向Xに沿って一直線上に並設された第1個別端子91a及び第2個別端子91bのX1側及びX2側に延設されている。つまり、本実施形態では、第2共通端子92bが2つ設けられている。
このような流路形成基板10の振動板50上に形成された第1共通配線92A、第2共通配線92Bは、互いに接続されることなく独立して設けられている。これにより、第1駆動素子300Aと第2駆動素子300Bとの間でエレキクロストークが発生するのを抑制することができる。
また、第1駆動素子300AであるX1側の圧電アクチュエーター300の列には、第1の方向Xの両側から第1共通配線92Aを介して電圧(vbs)が印加されるので、第1の方向Xに並設された複数の圧電アクチュエーター300の第2電極80に印加する電圧の低下を抑制することができる。ちなみに、例えば、複数の圧電アクチュエーター300の並設方向(第1の方向X)において、一方側(X1側)のみに第1共通配線92Aを設けると、X1側の圧電アクチュエーター300と、X2側の圧電アクチュエーター300とに印加される電圧に差が生じてしまう(電圧降下)。このため、複数の圧電アクチュエーター300を同じ電圧で駆動することができずに、変位量にばらつきが生じて、インク滴の噴射特性のばらつきによる印刷不具合が生じてしまう。これに対して、第2電極80の電気抵抗値を下げるために、第2電極80の厚さを厚くすると、第2電極80が圧電アクチュエーター300の変位を阻害し、圧電アクチュエーター300の変位量が低下してしまう。本実施形態では、第1の方向Xに並設された複数の圧電アクチュエーター300の両側に第1共通配線92Aを設けることで、X1側の圧電アクチュエーター300と、X2側の圧電アクチュエーター300とに印加される電圧に差が生じるのを抑制して、圧電アクチュエーター300の変位量のばらつきを抑制することができ、インク滴の噴射特性のばらつきを低減して、印刷品質を向上することができる。
なお、第2共通配線92Bにおいても同様に、第2駆動素子300BであるX2側の圧電アクチュエーター300のX1側及びX2側に第2共通配線92Bを設けることで、第2駆動素子300Bの電圧降下を抑制して、印刷品質を向上することができる。
また、本実施形態では、第1共通配線92Aの第1共通端子92aと、第2共通配線92Bの第2共通端子92bとを、第1個別配線91Aの第1個別端子91aと第2個別配線91Bの第2個別端子91bとが並設された一直線上に沿って並設するようにしたため、フレキシブルケーブル120と各端子との接続に必要なスペースを低減させて、小型化を図ることができる。
なお、本実施形態では、フレキシブルケーブル120、中継基板230及び外部配線基板410については特に図示していないが、上述した実施形態1と同様に、第1共通配線92Aに接続される第1共通接続配線123A、第1共通中継配線233A及び第1共通外部配線411Aと、第2共通配線92Bに接続される第2共通接続配線123B、第2共通中継配線233B及び第2共通外部配線411Bとは、互いに接続されることなく独立して設けられている。これにより、第1共通配線92Aと第2共通配線92Bとを導通させることなく、エレキクロストークを確実に抑制することができる。
また、本実施形態では、第1共通配線92Aを2つ設けているが、第1共通配線92Aに接続される第1共通接続配線123A、第1共通中継配線233A及び第1共通外部配線411Aの少なくとも1つは、2つの第1共通配線92Aに対して1つずつ設けるようにしてもよく、また、2つの第1共通配線92Aに対して1つだけ設けるようにしてもよい。もちろん、第2共通配線92Bに接続される第2共通接続配線123B、第2共通中継配線233B及び第2共通外部配線411Bについても同様である。
さらに、本実施形態では、第1共通配線92Aの第1共通端子92aと、第2共通配線92Bの第2共通端子92bとを、第1の方向Xに一直線上に並設するようにしたが、特にこれに限定されない。例えば、図13に示すように、第1共通端子92aを第1個別端子91a及び第2個別端子91bの並設された一直線上に沿って配置し、第2共通端子92bを、第2の方向Yにおいて第1共通端子92aの隣に配置するようにしてもよい。このような場合、フレキシブルケーブル120と第2共通端子92bとを他のフレキシブル基板で接続するようにしてもよく、また1枚のフレキシブルケーブル120を第1共通端子92aと第2共通端子92bとに接続するようにすることもできる。
(実施形態3)
図14は、本発明の実施形態3に係る記録ヘッドの要部平面図である。なお、上述した実施形態と同様の部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図14に示すように、本実施形態では、第1駆動素子300AであるX1側の圧電アクチュエーター300の列の第2電極80には、X1側に第1共通配線92Aが設けられている。
このような第1共通配線92Aの第2電極80に接続された端部とは反対側は、2又に分岐されて、第1の方向Xに2つの第1共通端子92aが並設されている。このような第1共通端子92aには、特に図示していないが、上述した実施形態1と同様のフレキシブルケーブル120の第1共通接続配線123Aが接続されている。なお、第1共通接続配線123Aは、2つの第1共通端子92aに共通して接続される1本の第1共通接続配線123Aであっても、2つの第1共通端子92aのそれぞれに接続される合計2本の第1共通接続配線123Aであってもよい。もちろん、第1共通接続配線123Aは、第1共通配線92Aと同様に、接続される端子部分のみが分岐されていてもよい。
また、第2駆動素子300BであるX2側の圧電アクチュエーター300の列の第2電極80には、X2側に第2共通配線92Bが設けられている。
このような第2共通配線92Bの第2電極80に接続された端部とは反対側は、2又に分岐されて、第1の方向Xに2つの第2共通端子92bが並設されている。このような第2共通端子92bには、特に図示していないが、上述した実施形態1と同様のフレキシブルケーブル120の第2共通接続配線123Bが接続されている。なお、第2共通接続配線123Bは、2つの第2共通端子92bに共通して接続される1本の第2共通接続配線123Bであっても、2つの第2共通端子92bのそれぞれに接続される合計2本の第2共通接続配線123Bであってもよい。もちろん、第2共通接続配線123Bは、第2共通配線92Bと同様に、接続される端子部分のみが分岐されていてもよい。
このように、第1共通配線92Aを分岐して第1共通端子92aを2つ設けると共に、第2共通配線92Bを分岐して第2共通端子92bを2つ設けることで、第1共通配線92A、第2共通配線92Bは、フレキシブルケーブル120の第1共通接続配線123A及び第2共通接続配線123Bとの接続部分において、複数箇所で接続されている。なお、本実施形態では、第1共通配線92A及び第2共通配線92Bを2又に分岐するようにしたが、特にこれに限定されず、3つ以上に分岐されていてもよい。
このように第1共通端子92a、第2共通端子92bをそれぞれ複数設けることで、フレキシブルケーブル120の第1共通接続配線123A及び第2共通接続配線123Bとの接続領域を複数設けることができるため、第1共通端子92a、第2共通端子92bとフレキシブルケーブル120との接合にNCPやNCF等の接着剤を用いる場合、第1の方向Xで隣り合う第1共通端子92aの間、及び、第2共通端子92bの間に余分な接着剤を逃がすことができ、余分な接着剤による接続不良等の不具合を抑制することができる。ちなみに、例えば、単一の接合領域の面積を広く、例えば、第1の方向Xに幅広となるように設けた場合、第1共通端子92a及び第2共通端子92b上の余分な接着剤が逃げることができずに、第1共通端子92a及び第2共通端子92bと第1共通接続配線123A及び第2共通接続配線123Bとの間に残留し、電気的な接続不良が発生する虞があるからである。
(実施形態4)
図15は、本発明の実施形態4に係る記録ヘッドの要部平面図である。なお、上述した実施形態と同様の部材には同一の符号を付して重複する説明は省略する。
図15に示すように、本実施形態では、実施形態2と同様に、第1駆動素子となる一方の圧電アクチュエーター300の列に対して、第1共通配線92Aを第1の方向Xの両側から引き出し、第2駆動素子となる他方の圧電アクチュエーター300の列に対して、第2共通配線92Bを第1の方向Xの両側から引き出すようにした。
そして、第1駆動素子300Aの第1共通配線92Aの第1共通端子92a、すなわちフレキシブルケーブル120と接続される面積と、第2駆動素子300Bの第2共通配線92Bの第2共通端子92b、すなわちフレキシブルケーブル120と接続される面積とは異なる面積となっている。本実施形態では、第1共通配線92Aの第1共通端子92aの第1の方向Xの幅W1を、第2共通配線92Bの第2共通端子92bの第1の方向Xの幅W2よりも小さくすることで、第1共通端子92aの面積が、第2共通端子92bの面積よりも小さくなるようにした。
ここで、本実施形態では、第1駆動素子300Aである圧電アクチュエーター300と第2駆動素子300Bである圧電アクチュエーター300とは、異なる駆動信号を示す駆動波形で駆動される。
具体的に、第1駆動素子300Aを駆動する第1駆動波形と、第2駆動素子300Bを駆動する第2駆動波形について図16を参照して説明する。なお、図16は、駆動信号を示す駆動波形である。
図16(a)に示すように、第1駆動素子300Aを駆動する第1駆動波形は、ノズル開口21からインク滴を吐出させる波形であり、基準電位vbsを維持した状態から第1電位Vまで印加して圧力発生室12を膨張させる膨張要素P1と、膨張状態を一定時間維持する膨張維持要素P2と、第1電位Vから第2電位Vまで印加して圧力発生室12を収縮させる収縮要素P3と、収縮状態を一定時間維持する収縮維持要素P4と、第2電位Vの収縮状態から基準電位vbsの基準容積まで圧力発生室12を復帰させる膨張復帰要素P5と、を具備する。このようなP1〜P5が一定の周期で繰り返されている。
これに対して、図16(b)に示すように、第2駆動素子300Bを駆動する第2駆動波形は、ノズル開口21からインク滴を吐出させる波形であり、第1駆動波形と同様に、膨張要素P1、膨張維持要素P2、収縮要素P3、収縮維持要素P4及び膨張復帰要素P5を具備する。このような第2駆動波形の収縮要素P3は、第1駆動波形の収縮要素P3よりも傾き、すなわち、単位時間当たりの電位の変化率が大きくなっている。
このように、第2駆動波形の収縮要素P3は、第1駆動波形の収縮要素P3に比べて単位時間あたりの電位の変化率が大きいため、第2駆動波形によって駆動する第2駆動素子300Bの第2共通配線92Bとフレキシブルケーブル120との接続部分における電気抵抗値による電圧降下への影響は、第1駆動波形によって駆動する第1駆動素子300Aの第1共通配線92Aとフレキシブルケーブル120との接続部分における電気抵抗値による電圧降下への影響に比べて大きい。したがって、電圧降下への影響が大きな第2共通配線92Bとフレキシブルケーブル120との接続部分である第2共通端子92bの面積を、第1共通配線92Aとフレキシブルケーブル120との接続部分である第1共通端子92aの面積よりも大きくすることで、接続部分における電気抵抗値を低下させて、電圧降下への影響を抑制することができる。
すなわち、本実施形態では、電圧降下が発生し易い接続部分に対して接続面積を大きくし、電圧降下が発生し難い接続部分に対して接続面積を小さくしている。このように電圧降下が発生し難い第1共通配線92Aとフレキシブルケーブル120との接続部分の面積を小さくすることで、実装領域を低減して、記録ヘッド2の小型化を図ることができる。すなわち、第1共通配線92Aとフレキシブルケーブル120とを第2共通配線92Bとフレキシブルケーブル120との接続面積と同じ面積で接続すると、第1共通端子92aを形成するためのスペースが必要になると共に、フレキシブルケーブル120を接続するためのスペースが必要になり、記録ヘッド2が大型化してしまうからである。
なお、本実施形態では、電圧降下が発生し易い例として、第1駆動素子300Aと第2駆動素子300Bとを異なる駆動波形で駆動する構成を示したが、電圧降下が発生し易くなる原因としては他の原因も考えられる。他の原因としては、例えば、第1駆動素子300Aと第2駆動素子300Bとを同じ駆動波形で駆動する場合において、第1駆動素子300Aである圧電アクチュエーター300の数と、第2駆動素子300Bである圧電アクチュエーター300の数とが異なる場合が考えられる。すなわち、第1駆動素子300Aである圧電アクチュエーター300の数が少なく、第2駆動素子300Bである圧電アクチュエーター300の数が多い場合、第2駆動素子300Bである圧電アクチュエーター300を同時に駆動した際に、第2共通配線92Bとフレキシブルケーブル120との接続面積が小さいと、電圧降下が発生してしまう。このため、第2共通配線92Bとフレキシブルケーブル120との接触面積を大きくすることで、接続部分における電気抵抗値を低下させて、同時に駆動した際の電圧降下の影響を抑制することができる。また、第1共通配線92Aの第1共通端子92aを第2共通配線92Bの第2共通端子92bよりも小さな面積とすることで、記録ヘッド2の小型化を図ることができる。
なお、第1駆動素子300Aである圧電アクチュエーター300の数が少ない場合とは、第1の方向Xに並設された圧電アクチュエーター300の列のうち、第2の方向Yに分割して使用する場合なども考えられる。例えば、Y1側及びY2側に並設された圧電アクチュエーター300の数が同じ場合であっても、一方のY2側の圧電アクチュエーター300の列に対応するノズル開口21からは同じインク、例えば、ブラックインクを噴射させ、Y1側の圧電アクチュエーター300の列を3つに分割して、分割したそれぞれの圧電アクチュエーター300に対応するノズル開口21から、例えば、シアン、マゼンダ、イエローのインクを噴射させるようにした場合であっても、ブラックを噴射するY1側の圧電アクチュエーター300(第2駆動素子300B)の数に対して、それぞれシアン、マゼンダ、イエローを噴射するY2側の圧電アクチュエーター300(第1駆動素子300A)の数は少ないことになる。もちろん、Y1側の圧電アクチュエーター300の数と、Y2側の圧電アクチュエーター300の数とを異なる数として、少ない数の列を第1駆動素子300Aとしてもよい。
(実施例1〜3)
上述した実施形態1と同様の記録ヘッド2において、当該記録ヘッド2の駆動素子である圧電アクチュエーター300を駆動する駆動波形の各充放電の電位差(V)を、各充放電時間(μsec)で割った値の合計、所謂、傾きの合計をA(V/μsec)、当該記録ヘッド2に接続された外部配線基板の長さをB(m)、外部配線基板の断面積をC(m)、1つの記録ヘッド2において駆動される圧電アクチュエーター300の数をD(個)、としたとき、下記表1となるように、実施例1〜3の記録装置を構成した。なお、充放電には、例えば駆動波形の膨張要素や収縮要素が含まれる。また、駆動波形の各充放電の電位差とは、図16(a)に示す第1駆動波形において、膨張要素P1の電位差の絶対値と、収縮要素P3の電位差の絶対値と、膨張復帰要素P5の電位差の絶対値とを合計した値である。
また、Bは、上述した実施形態1の外部配線基板410のヘッドユニット1の中継基板230に接続された一端部から制御装置400に接続された他端部までの長さのことである。
さらに、Cは、外部配線基板410の共通外部配線411の断面積のことである。
また、Dは、外部配線基板410の1つの共通外部配線411が接続された1つの記録ヘッド2において、駆動される圧電アクチュエーター300の数である。すなわち、実施例1及び2では、1つの記録ヘッド2における800個の圧電アクチュエーター300を駆動し、実施例3では、1つの記録ヘッド2における400個の圧電アクチュエーター300を駆動している。なお、実施形態1以外の実施形態の記録ヘッド2の場合のように、例えば、フレキシブルケーブル120や共通外部配線411が2つ以上のものは、実施形態1の記録ヘッド2よりも、第1駆動素子300Aと第2駆動素子300Bとの間でエレキクロストークが発生するのを抑制することができることは言うまでもない。
(比較例1〜3)
実施形態1の記録ヘッド2に対して、2列の圧電アクチュエーターの共通電極である第1電極から引き出された第1共通配線及び第2共通配線を流路形成基板上で電気的に接続した記録ヘッドを用いて、実施例1〜3と同じ条件A〜Dとしたものを比較例1〜3の記録装置とした。
(比較例4〜6)
比較例1〜3と同じ2列の圧電アクチュエーターの第1電極が互いに導通した記録ヘッドにおいて、下記表1のA〜Dで比較例4〜6の記録装置を構成した。
(試験例)
実施例1〜3、比較例1〜6の記録装置において、エレキクロストークの判定を行った。この結果を下記表1に示す。なお、エレキクロストークの判定は、記録シートSに条件Dに示す圧電アクチュエーター300の数によってテストパターンを印刷させて、印刷結果の濃度むらを測定することで行った。ちなみに印刷結果から圧電アクチュエーターの列内のエレキクロストークによる濃度むらと、圧電アクチュエーターの列間でのエレキクロストークによる濃度むらとの両方が観測できるが、下記表1には、圧電アクチュエーターの列間でのエレキクロストークによる濃度むらを観測した結果を示す。
Figure 2016088084
表1に示すように、実施例1〜3の記録ヘッド2では、エレキクロストークによる濃度むらが観測されなかった。これに対して、A〜Dが同じ条件となる比較例1〜3の記録ヘッドでは、エレキクロストークによる濃度むらが観測された。このため、A、B、C及びDを乗算した結果が0.007以上(A*B*C*D≧0.007)の場合において、実施形態1の記録ヘッド2の構成とすることで、圧電アクチュエーターの列間、すなわち、第1駆動素子と第2駆動素子とにおけるエレキクロストークを抑制することができる。
また、外部配線基板410として、長いものを用いた場合、外部配線基板410に設けられた配線、特に共通外部配線411の電気抵抗値が高くなり、エレキクロストークが発生し易い。しかしながら、実施例1〜3のように実施形態1の構成の記録ヘッド2を用いることで、共通外部配線411の断面積Cを大きくして共通外部配線の電気抵抗値を下げることなく、エレキクロストークを抑制することができる。したがって、記録ヘッド2を第2の方向Yに往復動させる距離を長くすることができる。さらに、記録ヘッド2の往復方向である第2の方向Yにおいて、第2の方向Yに幅の広い記録シートSにインク滴を着弾させて印刷を行うことができる。
特に、上述した実施例1〜3では、条件Aが高い場合、すなわち、傾きの合計が大きな駆動波形で駆動させた場合であっても、エレキクロストークを確実に抑制することができる。ちなみに、例えば、大ドットのインク滴(液滴)を噴射する駆動波形の傾きの合計Aは、小さく、小ドットのインク滴(液滴)を噴射する駆動波形の傾きの合計Aは大きくなる。したがって、条件Aが高くて、傾きの合計が大きな小ドットを噴射させる駆動波形であっても上述した実施形態1の記録ヘッド2であれば、エレキクロストークを抑制することができる。
また、比較例4〜6では、流路形成基板上において、2列の圧電アクチュエーターの第1共通配線と第2共通配線とを連通させた構成であったとしても、エレキクロストークが発生しない。このため、比較例4〜6の条件A〜Dであっても、上述した実施形態等の記録ヘッド2と同じ構成にしても、エレキクロストークを抑制することができる。
(他の実施形態)
以上、本発明の各実施形態について説明したが、本発明の基本的な構成は上述したものに限定されるものではない。
例えば、上述した各実施形態では、第1電極60を各圧電アクチュエーター300の個別電極とし、第2電極80を複数の圧電アクチュエーター300の共通電極としたが、特にこれに限定されず、第1電極60を複数の圧電アクチュエーター300の共通電極とし、第2電極80を各圧電アクチュエーター300の個別電極としてもよい。
また、上述した各実施形態では、流路形成基板10(振動板50)上に個別配線91及び共通配線92を引き出すようにしたが、特にこれに限定されず、例えば、保護基板30上に個別配線91及び共通配線92を引き出すようにしてもよい。すなわち、保護基板30上において、個別配線91及び共通配線92とフレキシブルケーブル120とを接続するようにしてもよい。もちろん、保護基板30に限定されず、流路形成基板10(振動板50)に接合される他の部材に個別配線91及び共通配線92を引き出すようにしても、本発明を適用することができる。
さらに、上述した各実施形態では、圧力発生室12に圧力変化を生じさせる駆動素子として、薄膜型の圧電アクチュエーター300を用いて説明したが、特にこれに限定されず、例えば、グリーンシートを貼付する等の方法により形成される厚膜型の圧電アクチュエーターや、圧電材料と電極形成材料とを交互に積層させて軸方向に伸縮させる縦振動型の圧電アクチュエーターなどを使用することができる。また、駆動素子として、圧力発生室内に発熱素子を配置して、発熱素子の発熱で発生するバブルによってノズル開口から液滴を吐出するものや、振動板と電極との間に静電気を発生させて、静電気力によって振動板を変形させてノズル開口から液滴を吐出させるいわゆる静電式アクチュエーターなどを使用することができる。
また、上述した例では、インクジェット式記録装置Iは、液体貯留手段であるインクカートリッジ9がキャリッジ3に搭載された構成であるが、特にこれに限定されず、例えば、インクタンク等の液体貯留手段を装置本体4に固定して、貯留手段とヘッドユニット1とをチューブ等の供給管を介して接続してもよい。また、液体貯留手段がインクジェット式記録装置に搭載されていなくてもよい。
さらに、上述したインクジェット式記録装置Iでは、ヘッドユニット1がキャリッジ3に搭載されて主走査方向に移動するものを例示したが、特にこれに限定されず、例えば、ヘッドユニット1が固定されて、紙等の記録シートSを副走査方向に移動させるだけで印刷を行う、所謂ライン式記録装置にも本発明を適用することができる。
また、本発明は、広く液体噴射ヘッド全般を対象としたものであり、例えば、プリンター等の画像記録装置に用いられる各種のインクジェット式記録ヘッド等の記録ヘッド、液晶ディスプレイ等のカラーフィルターの製造に用いられる色材噴射ヘッド、有機ELディスプレイ、FED(電界放出ディスプレイ)等の電極形成に用いられる電極材料噴射ヘッド、バイオchip製造に用いられる生体有機物噴射ヘッド等にも適用することができる。また、液体噴射装置の一例としてインクジェット式記録装置Iを挙げて説明したが、上述した他の液体噴射ヘッドを用いた液体噴射装置にも用いることが可能である。
I インクジェット式記録装置(液体噴射装置)、 1 インクジェット式記録ヘッドユニット(液体噴射ヘッドユニット)、 2 インクジェット式記録ヘッド(液体噴射ヘッド)、 9 インクカートリッジ、 10 流路形成基板、 20 ノズルプレート、 21 ノズル開口、 30 保護基板、 40 ケース部材、 45 コンプライアンス基板、 50 振動板、 60 第1電極、 70 圧電体層、 80 第2電極、 91 個別配線、 91A 第1個別配線、 91B 第2個別配線、 92 共通配線、 92A 第1共通配線、 92a 第1共通端子、 92B 第2共通配線、 92b 第2共通端子、 100 マニホールド、 120 フレキシブルケーブル、 121 駆動回路、 122 個別接続配線、 122A 第1個別接続配線、 122B 第2個別接続配線、 123 共通接続配線、 123A 第1共通接続配線、 123B 第2共通接続配線、 124 入力配線、 200 保持部材、 210 ヘッド保持部材、 220 流路部材、 221 第1流路部材、 222 第2流路部材、 230 中継基板、 233 共通中継配線、 233A 第1共通中継配線、 233B 第2共通中継配線、 234 コネクター、 235 個別中継配線、 240 シール部材、 250 カバーヘッド、 300 圧電アクチュエーター(駆動素子)、 300A 第1駆動素子、 300B 第2駆動素子、 400 制御装置、 410 外部配線基板、 411 共通外部配線、 411A 第1共通外部配線、 411B 第2共通外部配線、 412 個別外部配線

Claims (11)

  1. 液体を噴射するノズルが第1の方向に沿って並設された第1ノズル列と、
    該第1ノズル列の各ノズルから液体を噴射させる第1駆動素子と、
    前記第1駆動素子と接続された複数の第1個別配線と、
    前記第1駆動素子に共通して接続された第1共通配線と、
    前記第1の方向に沿ってノズルが並設された第2ノズル列と、
    前記第2ノズル列の各ノズルから液体を噴射させる第2駆動素子と、
    前記第2駆動素子と接続された複数の第2個別配線と、
    前記第2駆動素子に共通して接続され、前記第1共通配線と接続されていない第2共通配線と、
    を備え、
    複数の前記第1個別配線と、前記第1共通配線と、前記第2個別配線と、前記第2共通配線とは、共通のフレキシブルケーブルに接続されていることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  2. 前記フレキシブルケーブルは、
    前記第1共通配線と接続される第1共通接続配線と、
    前記第2共通配線と接続される第2共通接続配線と、
    を具備し、
    前記第1共通接続配線と前記第2共通接続配線とは、当該フレキシブルケーブル上で接続されずに独立して設けられていることを特徴とする請求項1記載の液体噴射ヘッド。
  3. 前記第1共通配線と前記第2共通配線とは、それぞれ共通のフレキシブルケーブルと接続される接続領域を複数有し、
    複数の前記第1共通配線は、複数の前記第1個別配線と複数の前記第2個別配線とに対して前記第1の方向の一方側に配置され、
    複数の前記第2共通配線は、複数の前記第1個別配線と複数の前記第2個別配線とに対して前記第1の方向の他方側に配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の液体噴射ヘッド。
  4. 前記第1共通配線と前記第2共通配線とは、それぞれ共通のフレキシブルケーブルと接続される接続領域を複数有し、
    複数の第1共通配線は、複数の前記第1個別配線と複数の前記第2個別配線とに対して前記第1の方向の一方側及び他方側の両方に配置され、
    複数の前記第2共通配線は、複数の前記第1個別配線と複数の前記第2個別配線とに対して前記第1の方向の一方側及び他方側の両方に配置されていることを特徴とする請求項1又は2記載の液体噴射ヘッド。
  5. 複数の前記第1個別配線と前記第1共通配線と複数の前記第2個別配線と前記第2共通配線とは、それぞれが共通のフレキシブルケーブルと接続される接続領域を一直線上に並設されて配置されていることを特徴とする請求項1〜4の何れか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  6. 複数の前記第1個別配線と複数の前記第2個別配線とは、それぞれが共通のフレキシブルケーブルと接続される接続領域の面積を異ならせていることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載の液体噴射ヘッド。
  7. 請求項1〜6の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドと、
    前記フレキシブルケーブルに接続される中継基板と、
    前記中継基板を保持する保持部材と、
    前記中継基板に一端が接続され、他端が制御装置に接続された外部配線基板と、を具備し、
    前記中継基板は、前記制御装置に対して相対的に往復動し、
    前記外部配線基板は、前記中継基板の往復動に追従し、
    前記第1駆動素子及び前記第2駆動素子を駆動する駆動波形の各充放電の電位差(V)を、各充放電時間(μsec)で割った値の合計をA(V/μSEC)、前記外部配線基板の長さをB(m)、前記外部配線基板の断面積をC(m)、駆動される前記第1駆動素子及び前記第2駆動素子の数をD(個)、としたとき、A*B*C*D≧0.007となることを特徴とする液体噴射装置。
  8. 請求項1〜6の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドと、前記フレキシブルケーブルに接続される中継基板と、該中継基板を保持する保持部材と、前記中継基板に接続された外部配線基板と、を具備し、
    前記フレキシブルケーブルは、
    前記第1共通配線と接続される第1共通接続配線と、
    前記第2共通配線と接続される第2共通接続配線と、
    を具備し、前記第1共通接続配線と前記第2共通接続配線とは、当該フレキシブルケーブル上で接続されずに独立して設けられており、
    前記中継基板は、
    前記第1共通接続配線と接続される第1共通中継配線と、
    前記第2共通接続配線と接続される第2共通中継配線と、
    を具備し、前記第1共通中継配線と前記第2共通中継配線とは当該中継基板上で接続されずに独立して設けられており、
    前記外部配線基板は、
    前記第1共通中継配線と接続される第1共通外部配線と、
    前記第2共通中継配線と接続される第2共通外部配線と、
    を具備し、前記第1共通外部配線と前記第2共通外部配線とは当該外部配線基板上で接続されずに独立して設けられていることを特徴とする液体噴射ヘッドユニット。
  9. 前記フレキシブルケーブルを複数具備し、前記中継基板には、複数の前記フレキシブルケーブルが共通して接続されることを特徴とする請求項8記載の液体噴射ヘッドユニット。
  10. 請求項1〜6の何れか一項に記載の液体噴射ヘッドを具備することを特徴とする液体噴射装置。
  11. 請求項8又は9に記載の液体噴射ヘッドユニットを具備することを特徴とする液体噴射装置。
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