JP5402476B2 - 液滴吐出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェットプリンタなどの液滴吐出装置に関するものである。
従来、液滴吐出装置の1つとして、複数のノズルに圧力室を連通させる流路が形成されたキャビティユニット(流路ユニット)に、前記各圧力室内のインクを選択的に吐出させるための圧電アクチュエータが接合されたインクジェットヘッドと、前記圧電アクチュエータに電圧を印加する電圧印加手段とを備えたインクジェットプリンタが知られている。そして、前述したような圧電アクチュエータとしては、積層型の縦効果アクチュエータを用いるものや、ユニモルフアクチュエータを用いるものが知られている。
そのようなインクジェットプリンタのインクジェットヘッドにおいて、ノズル数を増加させて記録の高画質・高品質を確保するために、圧力室の高密度化の要求がある。圧力室を高密度化して配列すると、隣接する圧力室間の距離が短くなるので、駆動時に、隣接する圧力室への影響、いわゆるクロストークの問題が生じる。
そこで、出願人は、圧力室を高密度化しても、個別電極の数、つまり信号線の数を増やすことなく、クロストークを抑制することができる液滴吐出装置を先に提案している。すなわち、複数の圧力室が複数列となるように規則的に形成されたキャビティユニットに、前記各圧力室内の液体を選択的に吐出させるための圧電アクチュエータが接合された液滴吐出ヘッドと、前記圧電アクチュエータに印加する電圧印加手段とを備える液滴吐出装置であって、前記圧電アクチュエータは、前記圧力室の中央部分に対応する第1の活性部と、前記圧力室の前記中央部分よりも外周側の部分に対応する第2の活性部と、前記第1の活性部に対応する領域と前記第2の活性部に対応する領域に跨ってこれらの領域をともに占めるように形成された個別電極と、前記第1の活性部に対応する領域を占める第1の定電位電極と、前記第2の活性部に対応する領域を占める第2の定電位電極とを備える液滴吐出装置を先に提案している(特許文献1参照)。
そして、そのような液滴吐出装置の圧電アクチュエータにおいては、前記圧力室の複数列に対応して配列されている前記各個別電極に配線部材の配線(信号線)を接続するために各個別電極に接続電極部(引き出し電極部)を設ける必要があるが、圧電アクチュエータのコンパクト化の観点から、前記個別電極の接続電極部は、同じ列に属する前記各個別電極については同一側に配置され、隣の列に属する前記各個別電極とは反対側に配置されている。
さらに圧電アクチュエータについて研究を進めたところ、前記キャビティユニットと前記圧電アクチュエータとが積層されている方向から見て、圧力室以外の部位において、第1および第2の定電位電極部が重なっていると、異物が噛み込んでクラックが入ったりして、電源とグランドとの間に短絡が生じて耐圧が下がり、また、変形により応力が作用することで、応力負担が大きく、破壊に至るおそれがあることが判明した。そのため、第1および第2の定電位電極部を共に櫛歯形状とし、互いに重ならないようにすることとした。つまり、異物が噛み混むおそれのある部分では、前記キャビティユニットと前記圧電アクチュエータとが積層されている方向から見て、第1および第2の定電位電極が重ならないように櫛歯形状にしているのである。
また、前記各個別電極の接続電極部は圧力室以外の部位に形成することになるので、前記キャビティユニットと前記圧電アクチュエータとが積層されている方向から見て、前記
接続電極部は、内部電極となる第1の定電位電極あるいは第2の定電位電極と重ねる必要が生じる。そのような接続電極部には、駆動信号を入力するためのフレキシブル配線板の接続端子との接続が容易となるように、銀(Ag)のバンプを設けるようにしている。一方、内部電極となる第1及び第2の定電位電極は銀(Ag)とパラジウム(Pd)との混合物としている。そして、一般に、銀(Ag)はマイグレーションしやすい材質であるが、前記重ねることになる内部電極の電位が、個別電極よりも高く維持されるものであれば、マイグレーションの懸念がなくなるという知見に基づき、個別電極より高い定電位あるいは同電位が付与される第1の定電位電極に、前記キャビティユニットと前記圧電アクチュエータとが積層されている方向から見て、前記接続電極部を重ねるようにしていた。
具体的には、図8(a)(b)(c)に示すように形成していた。すなわち、キャビティユニット111と圧電アクチュエータ122とが積層されている方向Zから見たとき、圧電アクチュエータ112の第1層(圧電材料層112aの上面)に各圧力室114Aaの第1の活性部S11に対応して個別電極121が形成されている。第2層(圧電材料層112aの下面)に、第1の活性部S11それぞれに対応する第1の定電位枝電極部122Aと各第1定電位枝電極部122Aが接続されノズル列方向Xに延びる第1の定電位幹電極部122Bとにより櫛歯形状となっている第1の定電位電極122が形成されている。そして、第3層(圧電材料層112bの下面)に、第2の活性部S12それぞれに対応して形成された複数の第2の定電位枝電極部123Aと各第2の定電位枝電極部123Aが接続されノズル列方向Xに延びる第2の定電位幹電極部123Bとにより櫛歯形状となっている第2の定電位電極123が形成されている。そして、第1の定電位幹電極部122Bと第2の定電位幹電極部123Bとが、ノズル列方向Xに直交する方向Yにおいて交互に配置されている。そして、キャビティユニット111と圧電アクチュエータ112とが積層されている方向Zから見て、第1の定電位電極122の第1の定電位幹電極部122Bに、フレキシブル配線板の接続端子と接続される個別電極121の接続電極部121aが重なるようになっている。なお、下側にノズルプレート(図示せず)が設けられる積層体114の上側にトッププレート115が接合されて、キャビティユニット111とされる。また、図8(c)における矢符は分極方向を示す。
特開2009−096173号公報
前述したような構造のインクジェットヘッドでは、キャビティユニット111上に圧電アクチュエータ112を接合して形成するので、それらがずれて接合される場合がある。
具体的には、キャビティユニット111に対して圧電アクチュエータ112が圧力室114Aaの列方向Xに直交する方向Yにおけるズレ量が、図9(a)に示すように0の場合には、圧力室114Aaの前記方向Yの中央位置に第2の活性部となる変形領域(破線L11,L12参照)が位置し、前記ズレ量がマイナス側(図9(a)において下側)であってもプラス側(図9(a)において上側)であっても、図9(b)(c)に示すように、前記列間の桁部に近づき、前記桁部の変形により引き上げ効果を高める。
そして、個別電極121に第2の電位を付与して下に凸(圧力室114Aa側に凸)とする場合には、図10(a)に示すように、ズレがない位置を基準としてプラス側に一定量ずれたときに、変位体積のピークが生じ、変位体積の変化がプラス側とマイナス側で非対称となる。一方、第1の電位を付与して上に凸とする場合には、図10(b)に示すように、変位体積の変化はズレ量0を中心にして、ほぼ対称となる。
ところで、個別電極121に第1の電位を付与して上に凸とした場合の変位体積と、第2の電位を付与して下に凸としたときの変位体積との和が、インクを吐出するための圧力室の体積変化となる。その体積の変化は、図10(c)に示すように、プラス側とマイナス側とで、変位体積が非対称である、下に凸の場合の影響が残る。
そのため、前述したように、個別電極の接続電極部は、同じ列に属する前記各個別電極については同一側に配置され、隣の列に属する前記各個別電極とは反対側に配置されている場合には、圧力室の列方向に直交する方向において、ある列に属する圧力室についてプラス側にずれていると、隣の列に属する圧力室については、逆にマイナス側にずれていることになり、ズレ量がマイナス側であるかプラス側であるかによって、変位体積が増える列と減る列が生じて、列によって液滴速度や体積の差がより顕著になるという課題がある。
そこで、発明者は、各種検討を重ねたところ、前述した場合とは逆に、前記キャビティユニットと前記圧電アクチュエータとが積層されている方向から見て、前記個別電極の接続電極部が、前記第2の定電位電極の第2の定電位幹電極部に重なるように構成すれば、個別電極に第1の電位を付与して上に凸とした場合の変位体積と、第2の電位を付与して下に凸としたときの変位体積の和である圧力室の容積の変化が、ズレ量が0を基準として、マイナス側とプラス側とで変位体積がほぼ対称となり(図6(c)参照)、前記ズレによる影響を低減できることを見出し、本発明をなすに至った。
この発明は、個別電極の接続電極部の配置を工夫することで、圧電アクチュエータとキャビティユニットとの接合にずれが生じても、列間における圧力室の変位体積の差を低減することができる液滴吐出装置を提供することを目的とする。
請求項1の発明は、複数の圧力室が複数列となるように規則的に形成されたキャビティユニットに、前記各圧力室内の液体を選択的に吐出させるための圧電アクチュエータが接合された液滴吐出ヘッドと、前記圧電アクチュエータに電圧を印加する電圧印加手段と
を備える液滴吐出装置であって、前記圧電アクチュエータは、前記各圧力室の中央部分に対応する複数の第1の活性部と、前記各圧力室の前記中央部分よりも外周側の部分に対応する複数の第2の活性部と、前記各圧力室の第1および第2の活性部に対応する領域に対応して形成され、配線部材の接続端子が接続される接続電極部を有し、第1の定電位と第1の定電位よりも小さい電位である第2の定電位が選択的に付与される個別電極と、前記各第1の活性部に対応して形成された複数の第1の定電位枝電極部と前記各第1の定電位枝電極部が接続される第1の定電位幹電極部とを有する櫛歯形状で、前記第1の定電位が付与される第1の定電位電極と、前記各第2の活性部に対応して形成された複数の第2の定電位枝電極部と前記各第2の定電位枝電極部が接続される第2の定電位幹電極部とを有する櫛歯形状で、前記第2の定電位が付与される第2の定電位電極とを備え、前記キャビティユニットと前記圧電アクチュエータとが積層されている方向から見て、前記個別電極の接続電極部が、前記第2の定電位電極の第2の定電位幹電極部に重なるように構成され、前記圧力室の複数列に対応して配列されている前記各個別電極の接続電極部は、同じ列に属する前記各個別電極については同一側に配置され、隣の列に属する前記各個別電極とは反対側に配置されていることを特徴とする。
このようにすれば、個別電極に第1の電位を付与した場合の変位体積と、第2の電位を付与したときの変位体積の和が圧力室の容積の変化が、圧力室の列方向に直交する方向におけるズレ量が0のときをピークとしてほぼ対称になるので、キャビティユニットに対する圧電アクチュエータの接合が、前記圧力室の列方向に直交する方向においてマイナス側にずれてもプラス側にずれても、圧力室の容積変化が、前記圧力室の列間でばらつくのを回避できる。
この場合には、請求項2に記載のように、前記第1の定電位電極を挟んで上側および下側の圧電材料層が設けられ、前記上側の圧電材料層の上面に前記個別電極が、前記下側の圧電材料層の下面に前記第2の定電位電極がそれぞれ形成されている構成とすることができる。
このようにすれば、上側及び下側圧電材料層を挟んで個別電極の接続電極部と第2の定電位電極が重なるので、電極間の距離が長くなり、静電容量が小さくなるので、消費電力が小さくする上で有利である。
また、請求項3に記載のように、前記隣り合う2つの列に属する前記各個別電極は、隣の列が配置されている側とは反対側に前記接続電極部が配置され、前記接続電極部に接続される前記配線部材の配線は、前記隣り合う2つの列の間に対応して配置され、各列に属する接続電極部に接続される前記配線は、前記個別電極の列方向において、互いに反対方向に引き出されている構成とすることができる。
このようにすれば、各引き出し方向に引き出される配線の数を半分にすることができるので、列ごとの配線が容易となる。
請求項4に記載のように、前記同じ列に属する個別電極の接続電極部に接続される配線部材の配線は、前記引き出し側に位置する前記接続電極部に接続されるものほど、前記接続電極部が設けられている側に位置していることが望ましい。
このようにすれば、前記引き出し側に位置する前記接続電極部に接続されるものほど、前記接続電極部が設けられている側に位置しているので、少ないスペースにバランスよく配線を配列することができる。
本発明は、上記のように構成したから、個別電極に第1の電位を付与した場合の変位体積と、第2の電位を付与したときの変位体積の和である圧力室の容積変化を、圧力室の列方向に直交する方向におけるズレ量が0のときを基準としてマイナス側とプラス側とでほぼ対称にすることができ、マイナス側にずれてもプラス側にずれても、圧力室の容積変化が、圧力室の列間でばらつくのを回避することが可能になる。
図1(a)は本発明にかかるインクジェットプリンタ(液滴吐出装置)の概略構成を示す概略構成図、図1(b)は本発明にかかるキャビティユニット、圧電アクチュエータ及びフレキシブル配線板(COP)の関係を示す説明図である。 キャビティユニットの上側に圧電アクチュエータを貼り付けた状態を示す斜視図である。 キャビティユニットを、構成要素である各プレートに分解し、それらをトッププレートと共に示す図である。 図4(a)はキャビティユニットと前記圧電アクチュエータとが積層されている方向から見た、前記圧電アクチュエータについて各電極の位置関係を示す説明図、図4(b)は前記圧電アクチュエータの各圧電材料層における電極の配置の説明図、図4(c)は図4(a)のA−A線断面図である。 個別電極の接続電極部に対する配線の説明図である。 図4に示す圧電アクチュエータについて、(a)は圧力室の列方向に直交する方向におけるズレ量が0である場合の図、(b)は前記ズレ量がマイナス側である場合の図、(c)は前記ズレ量がプラス側である場合の図である。 (a)は下に凸時における変位体積と前記ズレ量との関係を示す図、(b)は上に凸時における変位体積と前記ズレ量との関係を示す図、(c)は圧力室の変位体積の変化と前記ズレ量との関係を示す図である。 (a)(b)は従来の圧電アクチュエータについて、図4(a)(b)と同様の図、図8(c)は図8(a)のB−B線断面図である。 図8に示す圧電アクチュエータについて、(a)は圧力室の列方向に直交する方向におけるズレ量が0である場合の図、(b)は前記ズレ量がマイナス側である場合の図、(c)は前記ズレ量がプラス側である場合の図である。 (a)は下に凸時における変位体積と前記ズレ量との関係を示す図、(b)は上に凸時における変位体積と前記ズレ量との関係を示す図、(c)は圧力室の変位体積の変化と前記ズレ量との関係を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。
本発明に係るインクジェットプリンタ1は、図1(a)に示すように、インクカートリッジ(図示せず)が搭載されるキャリッジ2の下面に、記録用紙P(記録媒体)に記録するためのインクジェットヘッド3(液滴吐出ヘッド)が設けられている。キャリッジ2は、プリンタフレーム4内に設けられるキャリッジ軸5とガイド板(図示せず)とによって支持され、記録用紙Pの搬送方向Aと直交する方向Bにおいて往復移動する構成とされている。図示しない給紙部からA方向に搬送される記録用紙Pは、プラテンローラ(図示せず)とインクジェットヘッド3との間に導入されて、インクジェットヘッド3から記録用紙Pに向けて吐出されるインクにより所定の記録がなされ、その後排紙ローラ6にて排紙される。
また、図1(b)に示すように、インクジェットヘッド3は、複数の圧力室14Aaが複数列に規則的に形成されたキャビティユニット11の上側に、各圧力室14Aa内のインクを選択的に吐出させるための圧電アクチュエータ12が接合され、圧電アクチュエータ12の上面に駆動信号を供給するフレキシブル配線板13(信号線)が設けられている。
キャビティユニット11は、図2に示すように、複数枚のプレート部材からなる積層体14を含む。その積層体14の上側には、トッププレート15が設けられる一方、下側には、ノズル穴16aを有するノズルプレート16及びノズル穴16aに対応して貫通穴17aを有するスペーサプレート17を貼り合わせてなるプレートアッセンブリ18が一体に貼り付けられている。そして、トッププレート15の上側に、各圧力室14Aa内のインク(液体)を選択的に吐出させるための圧電アクチュエータ12が接合されている。また、キャビティユニット11の開孔11aには、インク内に含有される塵埃などを捕獲するためのフィルタ19が設けられている。ノズルプレート16は、キャビティプレート14Aの1つの圧力室14Aaについて、1つのノズル穴16aがそれぞれ設けられた合成樹脂(例えば、ポリイミド樹脂)のプレートである。なお、ノズルプレート16は金属プレートとしてもよい。
積層体14は、図3に示すように、上側から順にキャビティプレート14A、ベースプレート14B、アパチャープレート14C、2枚のマニホールドプレート14D,14E、及びダンパープレート14Fがそれぞれ重ねられて接合されたものである。これら6枚のプレート14A〜14Fは、各ノズル穴16a毎に個別にインク流路が形成されるように、互いに位置合わせして積層されている。ここで、キャビティプレート14Aは、複数の圧力室14Aaとして機能する開口が、ノズル列に対応して規則的に形成された金属プレートである。ベースプレート14Bは、マニホールド14Da,14Ea(共通インク
室)から各圧力室14Aaへの連通穴14Ba及び各圧力室14Aaから各ノズル穴16aへの連通穴14Bbがそれぞれ設けられた金属プレートである。アパチャープレート14Cには、それの上面に、各圧力室14Aaとマニホールド14Da,14Eaとを連通する連通路21が凹部通路として形成されるとともに、マニホールド14Da,14Ea(共通インク室)から各圧力室14Aaへの連通穴14Ca及び各圧力室14Aaからノズル穴16aへの連通穴14Cbがそれぞれ設けられた金属プレートである。マニホールドプレート14D,14Eは、マニホールド14Da,14Eaに加えて、各圧力室14Aaから各ノズル穴16aへの連通穴14Db,14Ebがそれぞれ設けられた金属プレートである。ダンパープレート14Fは、下面に凹部として形成されるダンパー室14Faのほか、各圧力室14Aaを各ノズル穴16aに連通する連通穴14Fbが設けられた金属プレートである。
このように、キャビティユニット11は、複数のノズル穴16a、複数のノズル穴16aの各々に連通する複数の圧力室14Aa及びこの圧力室14Aaに供給するインクを一時的に貯留するマニホールド14Da,14Eaを含む構成とされる。
圧電アクチュエータ12は、図4(a)〜(c)に示すように、複数層の圧電材料層12a,12b,12cを積層して形成されている。圧電材料層12a〜12cは、強誘電性を有するチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)系のセラミックス材料(圧電シート)からなり、その厚み方向において分極している。なお、図4(c)における矢符は分極方向を示す。
第1の定電位電極22を挟んで上側および下側の圧電材料層12a,12bが設けられ、上側の圧電材料層12aの上面に各圧力室14Aa毎に設けられる個別電極21が、下側の圧電材料層12bの下面に第2の定電位電極23がそれぞれ形成されている。なお、電極21,22,23は、Ag−Pd系等の金属材料からなる。
そして、圧電アクチュエータ12は、キャビティユニット11と圧電アクチュエータ12とが積層されている方向(積層方向)から見たとき、各圧力室14Aaの中央部分に対応する部位に、個別電極21と第1の定電位電極22との間に圧電材料層12aが挟まれる部分を有する(第1の活性部S1)。そして、圧力室14Aaの中央部分よりも外周側
の部分(具体的には左右部分)に対応する部位に、個別電極21と第2の定電位電極23との間に圧電材料層12a,12bが挟まれる部分を有する(第2の活性部S2)。よって、個別電極21は、各圧力室14Aaの第1の活性部S1に対応する領域と第2の活性部S2に対応する領域とに対応してこれらの領域をともに占めるように形成されていることになる。ここで、圧力室14Aaの中央部分とは、ノズル穴16aが配列されているノズル列方向Xにおける中央部分である。
第2の活性部S2は、ノズル列方向Xにおいて隣り合う圧力室14Aaを仕切る壁である桁部14Abに対応する領域と、圧力室14Aaの外周縁よりも内側部分(中央部分側)に対応する領域とを占めるように形成されている。つまり、第2の定電位枝電極23Aは、桁部14Abに対応する領域を含めて圧力室14Aaのノズル列方向側部に対応する領域まで延び、圧力室14Aaのノズル列方向において隣り合う2つの圧力室14Aa,14Aaについて共有される。
各個別電極21は接続電極部21aを有し、この接続電極部21aに、配線部材であるフレキシブル配線板13の接続端子(図示せず)が接続され、このフレキシブル配線板13(信号線)を通じて、駆動信号を供給するドライバIC90(図1(b)参照)が電気的に接続される。なお、接続電極部21aにバンプ(Ag)が付され、このバンプを利用してフレキシブル配線板13の接続端子が接続される。
このドライバIC90及びフレキシブル配線板13によって、圧電アクチュエータ12の第1の活性部S1及び第2の活性部S2に駆動電圧を印加する電圧印加手段が構成される。つまり、圧力室14Aaの容積を変化させるために、個別電極21には、フレキシブル配線板13を通じて、第1の定電位(この実施の形態では、正の定電位、例えば20V)及びこの第1の定電位よりも小さい定電位である第2の定電位(この実施の形態ではグランド電位)が選択的に付与される。また、第1の定電位電極22には、第1の定電位(正の定電位、例えば20V)が常時付与され、第2の定電位電極23には、第2の定電位(グランド電位)が常時付与される。
これにより、個別電極21に第1の定電位が付与されるときには、第2の活性部S2には電圧が印加されるが、第1の活性部S1には電圧が印加されず、一方、個別電極21に第2の定電位が付与されるときには、第1の活性部S1には電圧が印加されるが、第2の活性部S2に電圧が印加されないことになる。
このように、圧電アクチュエータ12は、各圧力室14Aaに対応する個別電極21を有し、この個別電極21に、駆動信号として、第1の定電位(正の定電位)と第2の定電位(グランド電位)とが選択的に付与されることで、後述するように圧力室14Aaの容積を変化させてノズル穴16aからインクを吐出させるようになっている。
続いて、図4(a)(b)に沿って、キャビティユニット11と圧電アクチュエータ12とが積層されている方向から見たときの電極21,22,23の具体的な配置について説明する。
各個別電極21は、圧電材料層12aの上面側(第1層)に各圧力室14Aaに対応してノズル列方向において一定ピッチで形成されている。そして、隣り合う個別電極21は、ノズル列方向において半ピッチずれて形成され、それらの列の間であって後述する第2の定電位幹電極部23Bが形成される側において、各個別電極21の、フレキシブル配線板13の接続端子(図示せず)が接続される接続電極部21aが千鳥状に形成されている。
第1の定電位電極22は、圧電材料層12aの下面側(第2層)に各圧力室14Aaの第1の活性部S1それぞれに対応して第1の定電位枝電極部22Aがノズル列方向において一定ピッチで形成され、それらの一端部が、ノズル列方向Xに延びている第1の定電位幹電極部22Bに接続されることで、櫛歯形状となっている。
圧電材料層12bの下面側(第3層)には、複数の圧力室14Aaの第2の活性部S2それぞれに対応して複数の第2の定電位枝電極部23Aがノズル列方向Xにおいて一定ピッチで形成され、それらの一端部が、ノズル列方向Xに延びる第2の定電位幹電極部23Bに接続されることで、第1の定電位電極22と同様に、第2の定電位電極23も櫛歯形状に形成されている。
このように、キャビティユニット11と圧電アクチュエータ12とが積層されている方向Zから見たとき、第1および第2の定電位電極22,23を共に櫛歯形状とし、第1の定電位枝電極部22Aと第2の定電位枝電極部23Aとをノズル列方向Xにおいて交互に配置し、かつ第1の定電位幹電極部22Bと第2の定電位幹電極部23Bとをノズル列方向Xに直交する方向Yにおいて交互に配置することで、第1の定電位電極22と第2の定電位電極23とが互いに重ならないように形成されている。これにより、異物が噛み混むおそれのある部分では、キャビティユニット11と圧電アクチュエータ12とが積層されている方向から見て、第1および第2の定電位電極22,23が重ならないようになり、
前述したような異物の噛み込みを原因とする破壊を防止するようになっている。
また、個別電極21の接続電極部21aは、キャビティユニット11と圧電アクチュエータ12とが積層されている方向Zから見て、第2の定電位電極23の第2の定電位幹電極部23Bに重なっている。
そして、圧力室14Aaの複数列に対応して配列されている各個別電極21の接続電極部21aは、同じ列に属する各個別電極21については同一側に配置され、隣の列に属する各個別電極21とは反対側に配置されている。
このように、隣り合う2つの列に属する各個別電極21の接続電極部21aは、同じ列に属する各個別電極21については同一側に配置され、隣の列に属する各個別電極21とは反対側に配置することで、図5に示すように、前記接続電極部に接続されるフレキシブル配線板13の配線13aは、前記隣り合う2つの列の間に対応して配置し、各列に属する接続電極部21aに接続される前記配線は、前記個別電極の列方向において、互いに反対方向に引き出されている。これにより、各引き出し方向に引き出される配線の数を半分にし、列ごとの配線が容易となるようにしている。
しかも、前記同じ列に属する個別電極21の接続電極部21aに接続されるフレキシブル配線板13の配線は、前記引き出し側に位置する接続電極部21aに接続されるものほど、接続電極部21aが設けられている側に位置しているので、少ないスペースにバランスよく配線を配列することができる。
なお、第1の活性部S1は、個別電極21に第2の定電位が付与され第1の定電位電極22に第1の定電位が付与されて変形するときに印加される電圧の方向と同じ方向(分極方向)に分極されている。一方、第2の活性部S2は、個別電極21に第1の定電位が付与され第2の定電位電極23に第2の定電位が付与されて変形するときに印加される電圧の方向と同じ方向に分極されている。つまり、電圧が印加される方向と分極方向が同じである。ここで、駆動時において電極間に印加される電圧は、分極時に印加される電圧よりも小さく、電極間に繰り返し電圧を印加することによる劣化を抑制するようになっているのはいうまでもない。
前述したように電極21,22,23や接続電極部21aを配置して圧電アクチュエータ12を形成することで、キャビティユニット11に圧電アクチュエータ12を接合する際に、それらに個別電極21の列方向(圧力室の列方向)に直交する方向におけるズレが生じたとしても、個別電極21の列方向(圧力室の列方向)におけるズレ量が0のときを基準にしてマイナス側とプラス側とでほぼ対称になるので、前記接合がマイナス側にずれてもプラス側にずれても、圧力室の容積変化(下に凸時の変位体積と上に凸時の変位体積との和)が、個別電極21の列間でばらつくのを回避できる。
つまり、圧力室の列方向に直交する方向のズレ量が0の場合には、図6(a)に示すように圧力室14Aaの方向Yの中央位置に第2の活性部となる変形領域(破線L1,L2,L3参照)が位置し、前記ズレ量がマイナス側である場合には、図6(b)に示すように、前記変形領域が前記列間の桁部の上に位置するため、引き上げ効果が大きく、変位体積が増大する。一方、前記ズレ量がプラス側である場合には、図6(c)に示すように、前記変形領域が圧力室14Aaの上に位置するため、引き上げ効果が小さく、変位体積が減少する。
よって、変位体積の変化は、個別電極21に第2の電位を付与する下方に凸の場合は、図7(a)に示すようになる一方、個別電極21に第1の電位を付与する上方に凸の場合
は、図7(b)に示すように、右下がりになるが、それらを組み合わせてなる圧力室14Aaの容積変化は、図7(c)に示すように、ズレ量が0のときを基準にして、プラス側とマイナス側とでほぼ対称になる。
よって、前述したように隣り合う2列についての各個別電極21の接続電極部21aは、同じ列に属する各個別電極21については同一側に配置され、隣の列に属する各個別電極21とは反対側に配置されているものにおいて、キャビティユニット11と圧電アクチュエータ12とが積層されている方向から見て、個別電極21の接続電極部21aが、第2の定電位電極22の第2の定電位幹電極部22Bに重なるように構成することで、列方向Xに直交するY方向にずれが生じても、一方の列に属するものがプレス側にずれれば、他方の列に属するものは同じ量だけマイナス側にずれ、変位体積は同じになるので、結果として、各列においてバラツキが少なくなり、液滴速度や圧力室の体積差の影響をあまり受けなくなる。
続いて、前述したように電極21,22,23を配置した圧電アクチュエータの動作について説明する。
まず、前記電圧印加手段により、個別電極21に第2の定電位(グランド電位)を付与する、第1の活性部S1への電圧の非印加時(待機時)では、第1の活性部S1は、分極方向と同じ方向に電圧が印加され、圧電横効果により、圧力室14Aaに向かう積層方向Zに伸張し、その積層方向Zと直交するノズル列方向Xに収縮して、圧力室14Aa内の方向へ突出変形する状態となる。一方、トッププレート15は、電界の影響を受けないため自発的には縮まないので、上側に位置する圧電材料層12cと下側に位置するトッププレート15との間で分極方向と垂直な方向への歪みに差を生じる。このことと、トッププレート15がキャビティプレート14Aに固定されていることとが相俟って、圧電材料層12c及びトッププレート15は圧力室14Aa側に凸となるように変形し(ユニモルフ変形)、待機状態となる。このとき、第2の活性部S2は電圧の非印加状態となるので、積層方向Z及びノズル列方向Xにおいて伸縮しない、変形しない状態になる。また、個別電極21の接続電極部21aと第2の定電位電極22とによって挟まれる部分も電圧が印加されず、変形しないので、第1の活性部S1の、圧力室14Aa内の方向へ突出変形を阻害することがない。
それから、個別電極21に一旦第1の電位(正の電位)を付与し第2の定電位(グランド電位)に戻る、第1の活性部S1への電圧の印加時(駆動時、すなわちインク吐出時)には、まず、第1の電位(正の電位)を付与することで、第1の活性部S1は、積層方向Z及びノズル列方向Xにおいて伸縮しない、変形しない状態となる。このとき、第2の活性部S2は、電圧印加状態となり、圧力室14Aaに向かう積層方向Zに伸張し、その積層方向Zと直交するノズル列方向Xに収縮しようとするので、拘束プレートとしてのトッププレート15の働きによって、ノズル列方向側部に位置する第2の活性部S2が、圧力室14Aaから離れる方向に反るように変形する。この第2の活性部S2の変形が、圧力室14Aaの容積変化を大きくするのに寄与し、マニホールド14Da,14Eaから圧力室14Aaにインクを多く吸い込むのに貢献する(引き上げ効果)。また、個別電極21の接続電極部21aと第2の定電位電極23(第2の定電位幹電極部23B)とによって挟まれる部分にも電圧が印加され、かつ接続電極部21aが桁部14Acにて拘束されていることから、この部分が上に引き上げられ、第2の活性部S2の前記引き上げ効果を助長することになり、圧力室14Aaの変形効率を高めることになる。
その後、第2の定電位(グランド電位)に戻ることで、前述した待機状態になる場合と同様に、第1の活性部S1は、分極方向と同じ方向に電圧が印加され、圧電横効果により、圧力室14Aaに向かう積層方向Zに伸張し、その積層方向Zと直交するノズル列方向
Xに収縮して、圧力室14Aa内の方向へ突出変形する状態となる。一方、トッププレート15は、電界の影響を受けないため自発的には縮まないので、上側に位置する圧電材料層12cと下側に位置するトッププレート15との間で分極方向と垂直な方向への歪みに差を生じる。このことと、トッププレート15がキャビティプレート14Aに固定されていることとが相俟って、圧電材料層12c及びトッププレート15は圧力室14Aa側に凸となるように変形しようとする(ユニモルフ変形)。このため、圧力室14Aaの容積が大きい状態から小さい状態に変化して、インクの圧力が上昇し、ノズル穴16aからインクが吐出される。
このとき、第2の活性部S2は電圧の非印加状態となるので、積層方向Z及びノズル列方向Xにおいて伸縮しない、変形しない状態に戻ることになる。
このように、第1の活性部S1が、圧力室14Aaの方向へ突出変形する際には、第2の活性部S2は変形しない状態に戻るので、第1の活性部S1の変形の影響が第2の活性部S2によってキャンセルされ、隣の圧力室14Aaにはほとんど及ばず、クロストークが抑制される。つまり、第1の活性部S1に対する電圧の印加と非印加との切替えによる第1の活性部S1の変形が、隣接する圧力室14Aaに伝播するのを抑制するように、第2の活性部S2に対する電圧の印加と非印加が切り替えられる。
このような第1の活性部S1及び第2の活性部S2の変形により、インクの吐出動作が繰り返され、各吐出動作において、圧力室14Aaの容積変化を大きくして吐出効率を高めると共に、クロストークが抑制される。それに加えて、個別電極21の接続電極部21aが、キャビティユニット11と圧電アクチュエータ12とが積層されている方向から見て、第2の定電位電極23の第2の定電位幹電極部23Bに重なるようにしているので、圧力室14Aaの変形効率が高められる。
また、従来のように圧電材料層12aのみを挟んで個別電極121の接続電極部121aと第1の定電位電極122が重なる場合(図8参照)に比べて、圧電材料層12a,12bを挟んで個別電極21の接続電極部21aと第2の定電位電極23が重なる場合は、2つの圧電層12a、12bを挟み電極21,23間の距離が2倍になるので、静電容量が小さくなり、消費電力が小さくなるという利点もある。また、個別電極21の接続電極部21aと第2の定電位電極23との間に電圧を印加される駆動時には、接続電極部21aの電位が第2の定電位電極23の電位よりも高くなるときがあるが、その時間は、接続電極部21aの電位と第2の定電位電極23の電位とが同電位になる待機時間よりもずっと短いし、接続電極部21aと第2の定電位電極23との間の距離が長くなるので、マイグレーションの懸念も大きく低減される。
前述したほか、本発明は、次のように変更して実施することもできる。
(i)前記実施の形態では、第1の定電位を正の定電位、第2の定電位をグランド電位と
しているが、本発明はこれに制限されるものではない。つまり、第2の定電位は、第1の定電位よりも小さい電位であれば、同様に圧電アクチュエータは動作するので、グランド電位に制限されない。
(ii)前記実施の形態では、第2の活性部S2が、ノズル列方向Xにおける圧力室14Aaの中央部分よりも外周側の部分に対応する領域と、桁部14Abに対応する領域との間に跨って配置されているが、第2の定電位電極23Aを、圧力室14Aaに対応する領域と関係なく、桁部14Abに対応する領域のみに設け、第2の活性部が、桁部14Abに対応する領域にしか存在しないように構成することができる。この場合には、第2の活性部に対し電圧が印加されて第2の活性部が変形しても、第2の活性部は圧力室14Aaの
容積の拡大には寄与しないが、クロストークの抑制効果は発揮される。
(iii)本発明は、液滴吐出ヘッドがインクジェットヘッドである場合に限定されるもの
ではなく、着色液を微小液滴として塗布、あるいは導電液を吐出して配線パターンを形成するなどの他の液滴吐出ヘッドにも適用することができる。
(iv)被液滴吐出媒体としては印刷用紙だけでなく、樹脂、布などの各種のものを用いることができ、また吐出される液体としてはインクだけでなく、着色液、機能液などの各種のものを用いることができる。
1 インクジェットプリンタ(液滴吐出装置)
3 インクジェットヘッド(液滴吐出ヘッド)
11 キャビティユニット
12 圧電アクチュエータ
12a,12b 圧電材料層
13 フレキシブル配線板
13a 配線
21 個別電極
21a 接続電極部
22 第1の定電位電極
22A 第1の定電位枝電極
22B 第1の定電位幹電極
23 第2の定電位電極
23A 第2の定電位枝電極
23B 第2の定電位幹電極

Claims (4)

  1. 複数の圧力室が複数列となるように規則的に形成されたキャビティユニットに、前記各圧力室内の液体を選択的に吐出させるための圧電アクチュエータが接合された液滴吐出ヘッドと、
    前記圧電アクチュエータに電圧を印加する電圧印加手段と
    を備える液滴吐出装置であって、
    前記圧電アクチュエータは、
    前記各圧力室の中央部分に対応する複数の第1の活性部と、
    前記各圧力室の前記中央部分よりも外周側の部分に対応する複数の第2の活性部と、
    前記各圧力室の第1および第2の活性部に対応する領域に対応して形成され、配線部材の接続端子が接続される接続電極部を有し、第1の定電位と第1の定電位よりも小さい電位である第2の定電位が選択的に付与される個別電極と、
    前記各第1の活性部に対応して形成された複数の第1の定電位枝電極部と前記各第1の定電位枝電極部が接続される第1の定電位幹電極部とを有する櫛歯形状で、前記第1の定電位が付与される第1の定電位電極と、
    前記各第2の活性部に対応して形成された複数の第2の定電位枝電極部と前記各第2の定電位枝電極部が接続される第2の定電位幹電極部とを有する櫛歯形状で、前記第2の定電位が付与される第2の定電位電極とを備え、
    前記キャビティユニットと前記圧電アクチュエータとが積層されている方向から見て、前記個別電極の接続電極部が、前記第2の定電位電極の第2の定電位幹電極部に重なるように構成され、
    前記圧力室の複数列に対応して配列されている前記各個別電極の接続電極部は、同じ列に属する前記各個別電極については同一側に配置され、隣の列に属する前記各個別電極とは反対側に配置されていることを特徴とする液滴吐出装置。
  2. 前記第1の定電位電極を挟んで上側および下側の圧電材料層が設けられ、前記上側の圧電材料層の上面に前記個別電極が、前記下側の圧電材料層の下面に前記第2の定電位電極がそれぞれ形成されていることを特徴とする請求項1記載の液滴吐出装置。
  3. 前記隣り合う2つの列に属する前記各個別電極は、隣の列が配置されている側とは反対側に前記接続電極部が配置され、前記接続電極部に接続される前記配線部材の配線は、前記隣り合う2つの列の間に対応して配置され、各列に属する接続電極部に接続される前記配線は、前記個別電極の列方向において、互いに反対方向に引き出されていることを特徴とする請求項1又は2の液滴吐出装置。
  4. 前記同じ列に属する個別電極の接続電極部に接続される配線部材の配線は、前記引き出し側に位置する前記接続電極部に接続されるものほど、前記接続電極部が設けられている側に位置していることを特徴とする請求項3記載の液滴吐出装置。
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