JP6182118B2 - コネクタ - Google Patents
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Description
前記雄コネクタと前記雌コネクタとのコネクタ嵌合では、(1)前記フード部内に前記ムービングプレートを挿入して前記アーム状係止部に前記被係止部を引っ掛けることにより前記ムービングプレートを一時的に係止した状態にし、且つ、該一時的な係止状態により前記プレート本体にて前記雄形電気接触部の位置決め及び保護をし、(2)前記ムービングプレートの前記一時的な係止状態で前記雌コネクタ本体を前記フード部内に挿入し前記プレート持ち上げロックを前記ロックビークにて非外側となる横倒し方向に撓ませ、且つ、該横倒し方向に撓ませた後に前記プレート持ち上げロックと前記ロックビークとを係合させ、(3)前記レバーを操作して前記雌コネクタ本体を前記雄コネクタ本体に近づけつつ前記雌コネクタ本体にて前記プレート本体を押圧し、且つ、前記アーム作用部にて前記ムービングプレートの前記一時的な係止状態を解除する一方、
前記雄コネクタと前記雌コネクタとのコネクタ離脱では、(イ)前記レバーを操作して前記雌コネクタ本体を前記雄コネクタ本体から遠ざける最中に前記プレート持ち上げロックの外側への撓みを前記ロック撓み規制部にて規制し、且つ、該規制により前記プレート持ち上げロックと前記ロックビークとの係合を維持し、且つ、該係合の維持により前記ムービングプレートを持ち上げるような状態で前記雌コネクタ本体と共に移動させ、(ロ)前記アーム作用部にて前記ムービングプレートの前記一時的な係止状態に復帰させた後、且つ、前記ロック撓み規制部による規制を受けない位置まで前記プレート持ち上げロックを移動させた後に該プレート持ち上げロックと前記ロックビークとの係合解除をするにあたり、該係合解除として前記プレート持ち上げロックを前記ロックビークにて前記横倒し方向でなく前記外側に撓ませる
ことを特徴とする。
前記コネクタ嵌合をする前に外力によって前記ムービングプレートの前記一時的な係止状態が解除され、且つ、前記ムービングプレートが前記雄端子収容部の側に落ち込んだ状態になった時でも、前記プレート持ち上げロックを前記横倒し方向に撓ませて前記ロックビークと係合させる
ことを特徴とする。
図1において、コネクタ1は、例えば自動車のカウルサイドで用いられるものである。もう少し詳しく説明をすると、所謂インパネやエンジン、フロア等に配策された多くの電線(回路)を集結するために用いられるものである。コネクタ1は、雄コネクタ2と、雌コネクタ3とを備えて構成される。雄コネクタ2と、雌コネクタ3は、矢印A方向に沿ってコネクタ嵌合・離脱をする。コネクタ1は、図からも分かるように多極コネクタであって、比較的大きな物として形成される。先ず、雄コネクタ2と雌コネクタ3の構成及び構造について説明をする。
図1ないし図3において、雄コネクタ2は、雄コネクタ本体4と、ムービングプレート5とを含んで構成される。
雄コネクタ本体4は、導電性を有する複数の(多数の)金属製の雄端子6と、絶縁性を有する樹脂製の雄コネクタハウジング7とを備えて構成される。雄端子6は、雄形電気接触部8と、この雄形電気接触部8に連続する電線接続部9とを有する。雄形電気接触部8は、雄タブやピンなどと呼ばれる雄形に形成される。電線接続部9は、電線10の端末に接続される部分として形成される。
雄コネクタハウジング7は、フード部11と、雄端子収容部12とを有する。フード部11と雄端子収容部12は、樹脂成形により一体の形状に形成される。また、フード部11は、コネクタ嵌合・離脱の方向(矢印Aの方向)に沿って雌コネクタ3を移動自在に収容する部分として形成される。ここで、コネクタ嵌合・離脱の方向に直交する方向を、図1に示す如くコネクタ長手方向及びコネクタ短手方向と定義すると、フード部11は、コネクタ長手方向に沿って形成される一対の長手側壁13、14と、コネクタ短手方向に沿って形成される一対の短手側壁15、16と、開口部17と、内部空間18とを有する(別な言い方をすれば、コネクタ長手方向の両側部に短手側壁15、16が配置形成され、コネクタ短手方向の両側部に長手側壁13、14が配置形成され、この他に開口部17と内部空間18とが形成される)。
図1及び図4において、ムービングプレート5は、絶縁性を有する樹脂成形品であって、フード部11の内部中間位置に一時的に係止されるように組み付けられる。ムービングプレート5は、雄コネクタ2に対し雌コネクタ3が未嵌合の状態にある時に、フード部11内に突出する雄端子6の雄形電気接触部8の位置決め及び保護をすることができるように形成される。このようなムービングプレート5は、プレート本体29を有する図示形状に形成される。尚、ムービングプレート5は、アライニングプレートと呼ばれることもある。
図1ないし図3において、雌コネクタ3は、雌コネクタ本体38と、レバー39とを含んで構成される。
雌コネクタ本体38は、導電性を有する複数の(多数の)金属製の雌端子40と、絶縁性を有する樹脂製の雌コネクタハウジング41とを備えて構成される。雌端子40は、雌形電気接触部42と、この雌形電気接触部42に連続する電線接続部43とを有する。雌形電気接触部42は、雄形電気接触部8との電気的な接続を行う部分として箱形に形成される。一方、電線接続部43は、電線44の端末に接続される部分として形成される。
図1、図2、図5〜図7において、雌コネクタハウジング41は、雄コネクタ2の長手側壁13、14及び短手側壁15、16に対向する一対の長手側壁45及び一対の短手側壁46と、ムービングプレート5のプレート本体29に対向するプレート対向壁47とを有して箱形に形成される。雌コネクタハウジング41の内部には、端子収容室48が複数(多数)形成される。また、雌コネクタハウジング41は、雌端子40に対する収納部分としても形成される。端子収容室48には、雌端子40を係止するためのランス(符号省略)が形成される。本実施例においては、端子収容室48に収容された雌端子40がスペーサ49により二重に係止される。雌端子40は、プレート対向壁47を介して挿入される雄端子6の雄形電気接触部8と電気的に接続される。
図1、図2、及び図4において、レバー39は、樹脂成形品であって、LIF機構の一部として用いられる。レバー39には、雌コネクタ本体38のカム突起51、52に係合するカム溝54、55が形成される。また、レバー39には、雄コネクタ2の支点突起収容溝20に係合する支点突起56や、雄コネクタ2に係合する仮止め部57等が形成される。レバー39は、公知の構造であり、操作部58を持って回転操作が行われる。
図1及び図3において、雄コネクタハウジング7の雄端子収容部12に雄端子6を収容係止するとともに、スペーサ27にて雄端子6を二重に係止して雄コネクタ本体4の組み付けをすると、雄端子6の雄形電気接触部8が隔壁28を貫通して内部空間18に突出する。雄コネクタ本体4の組み付け後は、開口部17を介してフード部11の内部空間18にムービングプレート5を挿入して、このムービングプレート5を一時的に係止した状態にすると、雄コネクタ2の組み付けが完了する。ムービングプレート5の一時的な係止状態において、内部空間18に突出した雄形電気接触部8は、プレート本体31にて位置決め及び保護(図11参照)される。
図1ないし図3において、雌コネクタハウジング41の端子収容室48に雌端子40を収容係止するとともに、スペーサ49にて雌端子40を二重に係止して雌コネクタ本体38の組み付けをすると、プレート対向壁47の奥に雌端子40の雌形電気接触部42が配置される。この後、雌コネクタ本体38の外側にレバー39を回転操作自在に取り付けるとともに、図示の如くレバー39を初期位置に取り付けると、雌コネクタ3の組み付けが完了する。
図2及び図3において、コネクタ嵌合の方向(矢印Aの方向)に沿って雌コネクタ3を雄コネクタ2のフード部11に挿入すると、レバー39の支点突起56が雄コネクタ2の支点突起収容溝20に挿入され、そして、コネクタ嵌合の方向に沿って案内される。この時、図5ないし図7に示す如く、雌コネクタ本体38のロックビーク50がムービングプレート5のプレート持ち上げロック33に当接する(テーパ36に当接する)。プレート持ち上げロック33は、ロックビーク50からの押圧を受けると、図10の矢印に示す如く横倒し方向に撓み、これによってロックビーク50がプレート持ち上げロック33の突出先端側を通過する(図8ないし図11参照)。
上記コネクタ嵌合の逆の操作を行うことになり、レバー39を初期位置に向けて回転操作し始めると、この時、雌コネクタ本体38のロックビーク50がムービングプレート5のプレート持ち上げロック33に係合した状態にあることから、雌コネクタ本体38はムービングプレート5を持ち上げてフード部11の奥位置22から離れる方向に移動する。この時、プレート持ち上げロック33には、外側に撓もうとする力が作用するが、ロック撓み規制部23により撓みが規制される。そして、雌コネクタ本体38及びムービングプレート5の移動が開始されると、プレート持ち上げロック33はフード部11のロック撓み規制部23の前を通過する。
以上のようなコネクタ1であるが、何らかの要因により外力が掛かると、ムービングプレート5がフード部11の奥位置24まで落ち込んでしまう虞がある。ムービングプレート5が落ち込み、そして、この落ち込みを知らずにフード部11内に雌コネクタ3が差し込まれてコネクタ嵌合が行われることが想定されるが、本発明のコネクタ1では次のような特徴を有し、何ら問題はない。
以上、図1ないし図18を参照しながら説明してきたように、本発明のコネクタ1を採用することで、コネクタ離脱の際にムービングプレート5を持ち上げ、そして、ムービングプレート5を元の位置に戻すことができるという効果を奏する。また、本発明のコネクタ1を採用することで、ムービングプレート5が落ち込んだとしても破損することなくコネクタ嵌合を行うことができるという効果も奏する。
Claims (2)
- (a)雄コネクタ本体及びムービングプレートを備える雄コネクタと、雌コネクタ本体及びレバーを備える雌コネクタとを含み、
(b)前記雄コネクタ本体は、絶縁性を有する樹脂製の雄コネクタハウジングと、導電性を有する複数の金属製の雄端子とを備え、
(c)前記ムービングプレートは、絶縁性を有する樹脂製のプレート本体を有し、
(d)前記雌コネクタ本体は、絶縁性を有する樹脂製の雌コネクタハウジングと、導電性を有する複数の金属製の雌端子とを備え、
(e)前記雄コネクタハウジングには、コネクタ嵌合・離脱の方向に沿って前記雌コネクタを移動自在に収容するフード部と、該フード部の内部空間の奥位置に配置される雄端子収容部とを形成し、
(f)前記雄端子には、前記雄端子収容部から前記内部空間側に突出する雄形電気接触部と、該雄形電気接触部に連続して前記雄端子収容部に収容される電線接続部とを形成し、
(g)前記プレート本体には、前記コネクタ嵌合・離脱の方向に直交するコネクタ長手方向の両側部に配置される一対の被係止部と、前記コネクタ長手方向に直交するコネクタ短手方向の両側部に配置される一対又は複数対のプレート持ち上げロックとを形成し、
(h)前記雌コネクタハウジングには、前記コネクタ長手方向の両側部に配置される一対のアーム作用部と、前記コネクタ短手方向の両側部に配置される一対又は複数対のロックビークとを形成し、
(i)前記フード部には、前記コネクタ長手方向の両側部に配置される一対のアーム状係止部と、前記コネクタ短手方向の両側部に配置される一対又は複数対のロック撓み規制部とを形成し、
前記雄コネクタと前記雌コネクタとのコネクタ嵌合では、
(1)前記フード部内に前記ムービングプレートを挿入して前記アーム状係止部に前記被係止部を引っ掛けることにより前記ムービングプレートを一時的に係止した状態にし、且つ、該一時的な係止状態により前記プレート本体にて前記雄形電気接触部の位置決め及び保護をし、
(2)前記ムービングプレートの前記一時的な係止状態で前記雌コネクタ本体を前記フード部内に挿入し前記プレート持ち上げロックを前記ロックビークにて非外側となる横倒し方向に撓ませ、且つ、該横倒し方向に撓ませた後に前記プレート持ち上げロックと前記ロックビークとを係合させ、
(3)前記レバーを操作して前記雌コネクタ本体を前記雄コネクタ本体に近づけつつ前記雌コネクタ本体にて前記プレート本体を押圧し、且つ、前記アーム作用部にて前記ムービングプレートの前記一時的な係止状態を解除する一方、
前記雄コネクタと前記雌コネクタとのコネクタ離脱では、
(イ)前記レバーを操作して前記雌コネクタ本体を前記雄コネクタ本体から遠ざける最中に前記プレート持ち上げロックの外側への撓みを前記ロック撓み規制部にて規制し、且つ、該規制により前記プレート持ち上げロックと前記ロックビークとの係合を維持し、且つ、該係合の維持により前記ムービングプレートを持ち上げるような状態で前記雌コネクタ本体と共に移動させ、
(ロ)前記アーム作用部にて前記ムービングプレートの前記一時的な係止状態に復帰させた後、且つ、前記ロック撓み規制部による規制を受けない位置まで前記プレート持ち上げロックを移動させた後に該プレート持ち上げロックと前記ロックビークとの係合解除をするにあたり、該係合解除として前記プレート持ち上げロックを前記ロックビークにて前記横倒し方向でなく前記外側に撓ませる
ことを特徴とするコネクタ。 - 請求項1に記載のコネクタにおいて、
前記コネクタ嵌合をする前に外力によって前記ムービングプレートの前記一時的な係止状態が解除され、且つ、前記ムービングプレートが前記雄端子収容部の側に落ち込んだ状態になった時でも、前記プレート持ち上げロックを前記横倒し方向に撓ませて前記ロックビークと係合させる
ことを特徴とするコネクタ。
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