JP5378144B2 - 電気コネクタ組立体 - Google Patents

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Description

本発明は、ムービングプレートを備えた電気コネクタ組立体(以下、コネクタ組立体)に関する。
雄コネクタのハウジング内において雄端子金具を位置決めするためのムービングプレートを備えたコネクタ組立体が知られている。このコネクタ組立体は、雌コネクタが雄コネクタと未嵌合の状態において、ムービングプレートを雄端子金具の先端部と嵌合する保護位置に保持する構造がとられている。そして、雌コネクタを雄ハウジング内に押し込むと、ムービングプレートが雌コネクタにより奥の方へ押し込まれるとともに、雄端子金具の先端部が雌コネクタ内に差し込まれる。
ムービングプレートを保護位置に保持し、かつ雌コネクタにより奥の方へ押し込まれる動作を適切に行うコネクタ組立体が特許文献1に開示されている。
このコネクタ組立体は、図11に示されるように、雄雌両コネクタ100,101を嵌合する前には、ムービングプレート102はアーム部103の係止突起104と係止孔105との係合により保護位置に保持される。この状態で両コネクタ100,101を嵌合すると、雌コネクタ101の解除片106がアーム部103を撓ませて嵌合部107の係止孔105から係止突起104を抜去させ、これにより、ムービングプレート102の保護位置における保持が解除される。
特開2000−195610号公報
特許文献1のコネクタ組立体によれば、係止突起104や係止孔105には、未嵌合時に無理な押し付け力が作用しないので、係止突起104や係止孔105の変形が防止される。
しかるに、特許文献1のコネクタ組立体は、係止突起104と係止孔105は、凸と凹の微小高さ部分で係合されているに過ぎない。しかも、係止孔105から係止突起104が解除片106の操作により容易に抜去できるように、係合面108がテーパ面となっている。そのため、解除片106で操作しなくても、比較的強い力でムービングプレート102が押し込まれる(図中左側に向けて)と、係合状態が解除される向きにアーム部103が容易に撓んでしまう構造となっている。したがって、コネクタ組立体の製造過程において、雌コネクタ101以外の部材、たとえば電線が嵌合部107内に不意に進入してムービングプレート102を押すと、ムービングプレート102は容易に移動してしまい、ムービングプレート102はその機能を果たさなくなる。
また、特許文献1のコネクタ組立体は、ムービングプレート102を雌コネクタ101で雄コネクタ100の奥まで押し込んでしまうと、コネクタ組立体の保守、点検のために、雌コネクタ101を雄コネクタ100から取り外す場合、ムービングプレート102を保護位置まで復帰させるための作業が別途必要となる。
本発明は、このような技術的課題に基づいてなされたもので、保護位置においてムービングプレートをより強固に保持できるコネクタ組立体を提供することを目的とする。
本発明はこれに加えて、雌コネクタを雄コネクタから取り外すと、ムービングプレートが保護位置まで復帰するコネクタ組立体を提供することを目的とする。
本発明のコネクタ組立体は、基本的な構成要素として、嵌合部内に少なくとも端子金具の先端部が配置される第1コネクタハウジングと、嵌合部に嵌合される第2コネクタハウジングと、嵌合部内において、第1の位置から第2の位置まで第2コネクタハウジングの嵌合の動作に伴って移動するムービングプレートと、を備える。
本発明のコネクタ組立体は、第1コネクタハウジングが係止アームを有し、ムービングプレートが第1コネクタハウジングの係止アームと係合される係止部を有する。そして、第2コネクタハウジングは、係止アームと係止部との係合状態を解除する向きに係止アームを直接押圧する押圧部を有している。
以上の構成を備える本発明のコネクタ組立体は、第1の位置において、第1コネクタハウジングの係止アームとムービングプレートの係止部とが係合される。
本発明のコネクタ組立体は、第1コネクタハウジングに係止アームを設け、この係止アームとムービングプレートの係止部とを係合させる構成とした。したがって、詳しくは後述する実施の形態の欄で説明するが、ムービングプレートが不意に押し込まれたとしても、係止アームが撓んで係止部との係合が解除されにくい構造を実現する。そうすることによって本発明のコネクタ組立体は、保護位置における保持をより強固にできる。
そして、本発明のコネクタ組立体は、第2コネクタハウジングが第1の位置から第2の位置に移動する過程で、押圧部が係止部を押圧して係止部を通過した後に、係止アームを押圧することにより、係止アームと係止部との係合状態を解除できるので、完全な嵌合状態になるまで第1コネクタハウジングに対して第2コネクタハウジングを押し込むことができる。
さらに、第2コネクタハウジングを第1コネクタハウジングから取り外す際には、押圧部が係止部に係合されることにより、ムービングプレートを第2の位置から第1の位置まで復帰させる。
本発明のコネクタ組立体において、係止部は、対向して配置される一対の支持梁と、一対のアームを繋ぐ係止体と、を備えることが好ましい。一対のアームを設けることにより、係止部の機械的強度を高くできる。
なお、押圧部は、係止部を通過した後に、係止アームを押圧する構成とする場合、押圧部は一対のアームを繋ぐ係止本体を押圧することになる。
本発明のコネクタ組立体は、係止アームと係止部とを強固に係合できるが、嵌合の向きに対して直交する係合面とするか、あるいは係止アーム及び係止部のいずれか一方の係合面が他方に対して傾斜していることにより、係止アームと係止部との係合を構成することが好ましい。
本発明のコネクタ組立体は、端子金具が第1コネクタハウジングから抜け止めするリテーナを別途設けることもできるが、ムービングプレートにリテーナを一体的に形成することもできる。そうすると、部品点数の削減によるコストを低減できるとともに、ムービングプレートを操作するだけで端子金具の抜け止めができるので、コネクタ組立体の組み付け作業の効率を向上できる。
本発明のコネクタ組立体において、第2コネクタハウジングを第1コネクタハウジングから取り外す際に、ムービングプレートが第1コネクタハウジングに留め置かれ、第2コネクタハウジングのみが第1コネクタハウジングから取り外されることが、保守、点検のためにコネクタ組立体を分解する上で好ましい。
本発明によれば、ムービングプレートを強固に保護位置に保持できるコネクタ組立体が提供される。また、本発明によれば、雌コネクタを雄コネクタから取り外すと、ムービングプレートが保護位置まで自動的に復帰できるコネクタ組立体が提供される。
本実施の形態におけるコネクタ組立体の分解斜視図である。 コネクタ組立体の端子仮係止状態を示し、(a)は正面図、(b)は(a)の2b−2b矢視部分断面図である。 コネクタ組立体の端子仮係止状態を示し、(a)は図2(a)の3a−3a矢視断面図、(b)は図2(a)の3b−3b矢視断面図、(c)は図3(a)の3c−3c矢視部分断面図である。 コネクタ組立体の端子本係止状態を示し、(a)は正面図、(b)は(a)の4b−4b矢視部分断面図である。 コネクタ組立体の端子本係止状態を示し、(a)は図4(a)の5a−5a矢視断面図、(b)は図4(a)の5b−5b矢視断面図、(c)は図5(a)の5c−5c矢視部分断面図である。 コネクタ組立体の雌コネクタ挿入状態を示し、(a)は正面図、(b)は(a)の6b−6b矢視部分断面図である。 コネクタ組立体の雌コネクタ挿入状態を示し、(a)は図6(a)の7a−7a矢視断面図、(b)は図6(a)の7b−7b矢視断面図、(c)は図7(a)の7c−7c矢視部分断面図である。 コネクタ組立体のコネクタ嵌合完了状態を示し、(a)は正面図、(b)は(a)の8b−8b矢視部分断面図である。 コネクタ組立体のコネクタ嵌合完了状態を示し、(a)は図8(a)の9a−9a矢視断面図、(b)は図8(a)の9b−9b矢視断面図、(c)は図9(a)の9c−9c矢視部分断面図である。 コネクタ組立体の端子半装着の検知を示す断面図である。 特許文献1(図3)に開示されたコネクタ組立体を示す部分断面図である。
以下、添付図面に示す実施の形態に基づいてこの発明を詳細に説明する。
本実施の形態におけるコネクタ組立体10は、図1に示すように、互いに嵌合可能な雄コネクタ(第1コネクタ)20と、雌コネクタ(第2コネクタ)60を備える。雄コネクタ20と、雌コネクタ60の嵌合状態において、雄コネクタ20に保持される雄端子金具56と、雌コネクタ60に保持される雌端子金具(図示省略)が電気的に接続される。コネクタ組立体10は、雄コネクタ20の雄ハウジング21内において雄端子金具56を位置決めするためのムービングプレート80を備える。雄コネクタ20、雌コネクタ60及びムービングプレート80は、各々、樹脂を射出成形することにより一体的に形成されている。また、雄端子金具56は、高強度及び高導電性の例えば銅合金を打抜き、曲げ加工することにより形成される。
なお、雄コネクタ20、雌コネクタ60において、互いに嵌合される側を前、その反対側を後として以下の説明を行う。
以下、図2、図3をも参照して、コネクタ組立体10の構成について説明する。
<雄コネクタ20>
雄コネクタ20は、嵌合部22と端子収容部45とを備えた雄ハウジング21を備える。
嵌合部22は、上壁23、下壁24、左側壁25及び右側壁26からなり、その内側に前方が開口する嵌合キャビティ27が設けられている。嵌合キャビティ27には、ムービングプレート80が収容されるとともに、雌コネクタ60の嵌合部分が収容、嵌合される。
嵌合部22の上壁23の嵌合キャビティ27に臨む側には、前後方向に延びるガイド溝28〜31が設けられている。ガイド溝28〜31には、雌コネクタ60のガイド突起73〜76が挿入され、雄コネクタ20と雌コネクタ60を相互に位置決めする。
嵌合部22の上壁23には、表裏を貫通する第1係止孔32が設けられている。第1係止孔32には、雌コネクタ60の係止突起72が挿入され、雄コネクタ20と雌コネクタ60が係合される。
第1係止孔32を挟んで雄ハウジング21の幅方向(以下、単に幅方向)の両側には、第2係止孔33が設けられている。第2係止孔33は、一部は上壁23を貫通するが、他の一部はガイド溝28,30を区画する中央よりの壁28a,30aと干渉する。したがって、第2係止孔33は、壁28a,30aの当該箇所において、溝となって現れる(図2(b))。この溝には、ムービングプレート80の係止突起89が挿入される。なお、この溝を便宜上、第2係止溝33と呼ぶことがある。
嵌合部22の上壁23には、また、表裏を貫通する治具挿入孔35が設けられている。ムービングプレート80を端子仮係止状態から端子本係止状態へ移行する際、またはその逆の際に、治具挿入孔35を介してドライバ等の治具でムービングプレート80を操作する。
治具挿入孔35を挟んで幅方向の両側には、第2係止孔33よりも長径な第3係止孔36が設けられている。第3係止孔36は、第2係止孔33と同様に、一部は上壁23を貫通するが、他の一部は壁28a,30aと干渉する。したがって、第3係止孔36は、壁28a,30aの当該箇所において、溝となって現れる(図2(b))。この溝には、ムービングプレート80の係止突起89が挿入される。なお、この溝を便宜上、第3係止溝36と呼ぶことがある。
嵌合部22の左側壁25、右側壁26には、各々、前後方向に延びる薄肉部38、39が設けられている。この薄肉部38、39の前端には、幅方向の中央に向けて突出する係止突起40が設けられている。係止突起40は、ムービングプレート80の第3可動係止アーム85と係合され、ムービングプレート80は雄ハウジング21から抜け止めされる。
薄肉部38、39には、第1可動係止アーム(係止アーム)41が設けられている。第1可動係止アーム41は、後端側が固定端、前端側が自由端となる片持ち梁をなし、固定端を中心にして嵌合部22の幅方向に撓む。第1可動係止アーム41の前端にある係止面42が、後述するムービングプレート80の係止体87と接触し係合することで、ムービングプレート80は保護位置に保持される。
端子収容部45は、上下仕切り壁48、左右仕切り壁49で区画される複数の端子収容キャビティ46を有する。各収容キャビティ46内には、雄ハウジング21と一体のハウジングランス50が設けられている。ハウジングランス50は、雄端子金具56と係合されることにより、雄ハウジング21から雄端子金具56が抜け止めされる。本実施形態における雄端子金具56は、一対の端子が一体化された構造を有しているが、本発明がこれに限定されないことは言うまでもない。
端子収容部45は、その上壁52に治具挿入孔54が設けられている。上壁52の表裏を貫通する治具挿入孔54は、収容キャビティ46に対応して複数設けられる。雄端子金具56を取り外す際に、治具挿入孔54を介してドライバ等の治具で雄端子金具56を操作する。
また、端子収容部45は、その下壁53にも治具挿入孔54と同様の治具挿入孔55が設けられている。ただし、下壁53の表裏を貫通する治具挿入孔55には、ムービングプレート80の下側のリテーナ90の係止突起91が係合される。
<雌コネクタ60>
雌コネクタ60は、上下仕切り壁63及び左右仕切り壁64で区画され、前後方向に貫通する複数の端子収容キャビティ62を有する雌ハウジング61を備える。端子収容キャビティ62は、図示しない雌端子金具を収容、保持するものであり、雄コネクタ20の端子収容キャビティ46に対応して形成される。端子収容キャビティ62の前端には、雄コネクタ20と雌コネクタ60が嵌合状態において、雄端子金具56の先端部が貫通する受容孔65が設けられている(図7(a)参照)。
雌コネクタ60の上壁66には、第2可動係止アーム70が設けられている。第2可動係止アーム70は、雌コネクタ60の前端側が固定端、後端側が自由端となる片持ち梁をなし、固定端を中心にして、雌コネクタ60の上下方向に撓む。
第2可動係止アーム70は、固定端を含む基部71を有する。基部71は、前端側に幅の狭い挿入部71aが設けられている。
また、第2可動係止アーム70の中央上面に、係止突起72が設けられている。係止突起72が第1係止孔32内に挿入されると、第2可動係止アーム70と雄コネクタ20の雄ハウジング21が係合される。
雌コネクタ60の上壁66には、第2可動係止アーム70を挟んで前後方向に延びるガイド突起73〜76が設けられている。ガイド突起73〜76を雄コネクタ20のガイド溝28〜31に挿入させることにより、雄コネクタ20と雌コネクタ60を相互に位置決めできる。
雌コネクタ60の左側壁68(右側壁69)の前端側には係止突起(押圧部)77が設けられている。係止突起77は、雄コネクタ20の薄肉部38,39、さらにはムービングプレート80の第3可動係止アーム85に対応する位置に一直線上に形成されている。係止突起77は、雄コネクタ20と雌コネクタ60を嵌合させる過程で、第1可動係止アーム41、第3可動係止アーム85に接触し、これを幅方向の外側に押圧して通過する。
雌コネクタ60は、図示しない雌端子金具を抜け止めするリテーナ78を備える。
<ムービングプレート80>
ムービングプレート80は、雄ハウジング21内において前方側に位置する端子保持部81を備える。端子保持部81は、上下仕切り壁83及び左右仕切り壁84で区画される複数の端子保持孔82を有している。ムービングプレート80が雄ハウジング21内の保護位置にあるときに、端子保持孔82に雄端子金具56の先端部がガイドされることにより、雄端子金具56を位置決めする。
端子保持部81の幅方向両側には、前方に向けて突出する第3可動係止アーム(係止部)85が設けられている。第3可動係止アーム85は、雄コネクタ20の薄肉部38、39に、また、雌コネクタ60の係止突起77に対応する位置に設けられる。
第3可動係止アーム85は、後端側が端子保持部81に固定される支持梁86を有する。上下方向に所定間隔を空けて設けられる一対の支持梁86の先端(自由端)側には、これらを繋ぐ係止体87が設けられている。第3可動係止アーム85は、端子保持部81に固定される部分を中心にして、幅方向に撓む。なお、第3可動係止アーム85は、一本の支持梁86とすることも可能であるが、強度の観点から一対の支持梁86とすることが好ましい。また、第3可動係止アーム85は、幅方向に撓む構成となっているが、係止突起77により上下方向に押し広げられて撓む構成にすることもできる。
端子保持部81の上部には、前方に向けて突出する第4可動係止アーム88が設けられている。一対の第4可動係止アーム88は、幅方向に間隔を空けて設けられている。この間隔は、雌コネクタ60の第2可動係止アーム70の挿入部71aが一対の第4可動係止アーム88の間に嵌挿できるように設定されている。
端子保持部81に一端が固定される片持ち梁状の第4可動係止アーム88の先端には、幅方向の外側に向けて突出する係止突起89が設けられている。この係止突起89は、雄コネクタ20の上壁23に設けられる第2係止孔33又は第3係止孔36に挿入される。
ムービングプレート80は、端子保持部81から後方に向けて延びる複数のリテーナ90を備える。リテーナ90は、端子保持孔82に対応して、上下2段に位置されている。
リテーナ90は、ムービングプレート80が雄ハウジング21の所定位置に配置されると、雄コネクタ20のハウジングランス50と上壁52(又は下壁53)の間に挿入されることにより(図5(a)参照)、ハウジングランス50の撓みを規制して、雄端子金具56を抜け止めする。
次に、以上の構成を有するコネクタ組立体10について、図2〜図11を参照しながら、雄端子金具56の抜去が可能な端子仮係止状態から嵌合完了の状態までの過程を説明する。
[端子仮係止状態…図2,図3参照]
雄コネクタ20の後端から雄端子金具56を端子収容キャビティ46に挿入する。雄端子金具56は、ハウジングランス50に係合されるので、雄ハウジング21から抜け止めされる。ただし、ハウジングランス50はリテーナ90により撓みが規制されていないので、係合を解除する向きにハウジングランス50を撓ませれば、雄端子金具56を抜き取ることができる。なお、端子仮係止状態においては、ムービングプレート80の端子保持孔82に雄端子金具56は挿入されない。
ムービングプレート80は、前方から雄コネクタ20の嵌合キャビティ27内に挿入される。この端子仮係止状態においてムービングプレート80は、第4可動係止アーム88の係止突起89が、雄ハウジング21の上壁23に形成される第2係止溝33に挿入される。こうして第4可動係止アーム88と雄ハウジング21が係合されることにより、ムービングプレート80は雄ハウジング21内の所定位置に保持される。
[端子本係止状態…図4,図5参照]
端子仮係止状態から、雄端子金具56が本係止される位置までムービングプレート80を雄ハウジング21の後方に向けて押し込むと、ムービングプレート80の第4可動係止アーム88の係止突起89が、雄ハウジング21の上壁23に形成される第2係止溝33と第3係止溝36の間の突起34を乗り越えて、第3係止溝36に挿入される(図4(b))。また、ムービングプレート80の第3可動係止アーム85の係止体87が、雄コネクタ20の第1可動係止アーム41の先端に突き当たっている(図5(c))。このように、ムービングプレート80は、係止突起89と突起34が係合されることにより前方への移動が規制され、係止体87と第1可動係止アーム41が係合されることにより後方への移動が規制され、保護位置(第1の位置)に強固に保持される。
この状態で、ムービングプレート80の後側に位置するリテーナ90が、ハウジングランス50と雄ハウジング21の上壁52(又は下壁53)との間に挿入されるので、ハウジングランス50の上壁52(又は下壁53)に向けた撓みが規制される(図5(a))。こうして、雄端子金具56は本係止状態となる。
本係止状態において、雄端子金具56の先端は、ムービングプレート80の端子保持孔82に挿入されている(図5(a))。また、ムービングプレート80は、雄ハウジング21に強固に保持されているので、嵌合キャビティ27内に不意に進入する電線等に押されて移動するおそれがない。したがって、雄端子金具56は、ムービングプレート80により安定して保持されることで、不必要な曲げが生じることもない。
なお、図10に示すように、雄コネクタ20に対して雄端子金具56の装着状態が不十分だと雄端子金具56の上面(又は下面)に接触して、ハウジングランス50が上壁23(又は下壁24)に向けて撓んでいるため、ムービングプレート80を所定の位置(図5(b)の位置)まで押し込むことができない。したがって、コネクタ組立体10は、ムービングプレート80の押し込みが不十分だと、雄端子金具56の装着が不十分であることを検知できる。
[雌コネクタ挿入状態…図6,図7参照]
雄端子金具56を本係止状態にした後に、雌コネクタ60を雄コネクタ20の嵌合キャビティ27内に挿入し、本係止状態のムービングプレート80と互いの嵌合面同士が突き当たるまで雌コネクタ60を押し込む。
この状態では、雌コネクタ60の第2可動係止アーム70の基部71の挿入部71aが一対の第4可動係止アーム88の間に挿入される(図6(b))。一対の第4可動係止アーム88は、挿入部71aが挿入されることにより、互いに接近する向きへの撓みが規制される。
また、雌コネクタ60がこの位置まで押し込まれる過程で、雌コネクタ60の係止突起77が、ムービングプレート80の第3可動係止アーム85の係止体87に直接接触して幅方向外側に押圧すると支持梁86が撓むので、係止体87を通過できる(図7(c))。こうして雌コネクタ60の係止突起77は、第3可動係止アーム85の一対の支持梁86、係止体87及び端子保持部81に取り囲まれる空隙に達することになるが、このとき雄コネクタ20の第1可動係止アーム41に直接接触して幅方向外側に押圧して、第1可動係止アーム41を撓ませる。こうして、雄コネクタ20に対するムービングプレート80の係合状態が解除されるので、ムービングプレート80とともに雌コネクタ60をさらに押し込むことが可能となる。
[雄・雌コネクタ嵌合完了状態…図8,図9]
雌コネクタ60をさらに押し込んでいくと、雌コネクタ60とムービングプレート80は接触したままで、嵌合完了位置(第2の位置)まで移動する。
この状態では、雌コネクタ60の挿入部71aが一対の第4可動係止アーム88間に挿入された状態で、奥まで移動される(図8(b))。
また、リテーナ90がハウジングランス50と雄ハウジング21の上壁52(又は下壁53)との間のより深い位置まで挿入されるので、ハウジングランス50の上壁52(又は下壁53)の向きへの撓みがより強く規制される(図9(a))。雄ハウジング21に保持される雄端子金具56は、雌ハウジング61の端子保持キャビティ62内に進入し、図示しない雌端子金具と接続される(図9(a))。
さらに、雌コネクタ60が上記位置まで押し込まれる過程で、雌コネクタ60の係止突起77に続いて、ムービングプレート80の第3可動係止アーム85の係止体87が、雄コネクタ20の第1可動係止アーム41を押圧してこれを通過する(図9(c))。第1可動係止アーム41は、無負荷の状態となる。
以上の手順により、雄コネクタ20と雌コネクタ60はムービングプレート80を介する嵌合が完了する。嵌合完了の状態から、コネクタ組立体10の保守、点検のために嵌合を解除し、雄コネクタ20から雌コネクタ60を取り外すためには、以上と逆の作業を行えばよい。概略を説明すると以下の通りである。なお、雌コネクタ60に保持される雌端子金具は抜き取られているものとする。
嵌合完了(図8,図9)の状態から、雌コネクタ60を雄コネクタ20から引っ張って、取り外しの向きに移動させる。このとき、雌コネクタ60の係止突起77がムービングプレート80の係止体87を取り外す向きに押す。ムービングプレート80の第3可動係止アーム85は、第1可動係止アーム41の固定端部分により幅方向外側への撓みが規制されているので、雌コネクタ60とともにムービングプレート80も移動する。
さらに、雌コネクタ60を引き抜いていくと、ムービングプレート80の係止体87が第1可動係止アーム41を通過し、続いて雌コネクタ60の係止突起77が雄コネクタ20の第1可動係止アーム41を幅方向外向きに押して撓ませる(図7(c))。
この位置では、ムービングプレート80の第3可動係止アーム85は撓むことができるが、第4可動係止アーム88は、雌コネクタ60の第2可動係止アーム70の挿入部71aが間にあるため幅方向内側へ撓むことができない(図6(b))。したがって、雌コネクタ60をさらに引き抜こうとすると、ムービングプレート80はこの位置に留め置かれ、雌コネクタ60だけが取り外しの向きに移動する。
雌コネクタ60が完全に取り外されると、雄コネクタ20とムービングプレート80は、図4、図5に示す端子本係止状態に復帰する。したがって、雄コネクタ20と雌コネクタ60を次に嵌合する際にも、雄端子金具56は、ムービングプレート80により保持され、不意の曲げが防止される。
以上のコネクタ組立体10は、端子本係止状態(図4,図5)において、ムービングプレート80の第3可動係止アーム85の係止体87が、雄コネクタ20の第1可動係止アーム41の係合面42に突き当たっている(図5(c))。ここで、係止体87が雄コネクタ20の後方へ移動しようとしたときに係止体87から第1可動係止アーム41に加わる力の向きが、第1可動係止アーム41の延設方向と一致している。したがって、係止体87から力が加わっても、第1可動係止アーム41は幅方向に撓みにくいので、ムービングプレート80は第1可動係止アーム41により強固に保持される。
特に、本実施形態は第1可動係止アーム41と係止体87の係合面が、雄コネクタ20と雌コネクタ60の嵌合の方向に対して直交しているので、係合面同士に滑りが生じないために、第1可動係止アーム41は撓みにくい。なお、係合面の一方を傾斜面としてもよい。ただし、この場合には、第1可動係止アーム41が幅方向外側に撓みにくい向きの傾斜面にすべきである。
コネクタ組立体10は、第1可動係止アーム41による強固な保持状態を解除するのに、雌コネクタ60に設けた係止突起77を利用する。この係止突起77は、雌コネクタ60を雄コネクタ20に嵌合させる過程で第1可動係止アーム41に直接接触して幅方向外側に向けて押圧する。これにより第1可動係止アーム41は幅方向外側に押し広げられ、係止突起77、これに引き続いて係止体87が第1可動係止アーム41を通過することができるようになる。
また、コネクタ組立体10は、嵌合が完了した状態から雌コネクタ60を取り外す際に、ムービングプレート80は雄コネクタ20内に留め置くことができるので、雄コネクタ20と雌コネクタ60を次に嵌合する際にも、雄端子金具56の不意の曲げを防止できる。
コネクタ組立体10は、本発明の好ましい形態であり、本発明の主旨を逸脱しない限り、以上で挙げた構成を取捨選択し、あるいは他の構成に適宜変更することが可能である。
例えば、コネクタ組立体10は、ムービングプレート80にリテーナ90を一体的に設けたが、ムービングプレート80とは別体のリテーナとすることができる。
10…コネクタ組立体
20…雄コネクタ
21…雄ハウジング
22…嵌合部、27…嵌合キャビティ、33…第2係止孔、36…第3係止孔
41…第1可動係止アーム、45…端子収容部、50…ハウジングランス、56…雄端子金具
60…雌コネクタ
61…雌ハウジング、70…第2可動係止アーム、71…基部、71a…挿入部、
72…係止突起、77…係止突起
80…ムービングプレート
81…端子保持部、82…端子保持孔、
85…第3可動係止アーム、86…支持梁、87…係止体
88…第4可動係止アーム、89…係止突起、90…リテーナ

Claims (5)

  1. 嵌合部内に少なくとも端子金具の先端部が配置される第1コネクタハウジングと、
    前記嵌合部に嵌合される第2コネクタハウジングと、
    前記嵌合部内において、第1の位置から第2の位置まで前記第2コネクタハウジングの前記嵌合の動作に伴って移動するムービングプレートと、
    を備え、
    前記第1コネクタハウジングは、係止アームを有し、
    前記ムービングプレートは、前記第1コネクタハウジングの前記係止アームと係合される係止部を有し、
    前記第2コネクタハウジングは、前記係止アームと前記係止部との係合状態を解除する向きに前記係止アームを直接押圧する押圧部を有し、
    前記第1の位置において、前記第1コネクタハウジングの前記係止アームと前記ムービングプレートの前記係止部とが係合され、
    前記第2コネクタハウジングが前記第1の位置から前記第2の位置に移動する過程で、前記押圧部が前記係止部を押圧して通過した後に、前記係止アームを押圧する、
    ことを特徴とする電気コネクタ組立体。
  2. 前記係止部は、
    対向して配置される一対の支持梁と、
    一対の前記支持梁を繋ぐ係止体と、を備える請求項1に記載の電気コネクタ組立体。
  3. 前記係止アームと前記係止部との係合は、
    前記の嵌合の向きに対して直交する係合面により行われるか、
    前記係止アーム及び前記係止部のいずれか一方の係合面が他方に対して傾斜して行われる請求項1又は2に記載の電気コネクタ組立体。
  4. 前記ムービングプレートは、
    前記端子金具が前記第1コネクタハウジングから抜け止めするリテーナが一体的に形成される請求項1〜のいずれか一項に記載の電気コネクタ組立体。
  5. 前記第2コネクタハウジングを前記第1コネクタハウジングから取り外す際に、
    前記ムービングプレートが前記第1コネクタハウジングに留め置かれ、
    前記第2コネクタハウジングは前記第1コネクタハウジングから取り外される請求項1〜のいずれか一項に記載の電気コネクタ組立体。
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