JP2024004142A - 第1コネクタ、第2コネクタ、コネクタアセンブリ - Google Patents

第1コネクタ、第2コネクタ、コネクタアセンブリ Download PDF

Info

Publication number
JP2024004142A
JP2024004142A JP2022103641A JP2022103641A JP2024004142A JP 2024004142 A JP2024004142 A JP 2024004142A JP 2022103641 A JP2022103641 A JP 2022103641A JP 2022103641 A JP2022103641 A JP 2022103641A JP 2024004142 A JP2024004142 A JP 2024004142A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
connector
slide
terminal
slide member
protection wall
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2022103641A
Other languages
English (en)
Inventor
宏弥 田中
Hiroya Tanaka
佑多 兼松
Yuta Kanematsu
ジェヨン キム
Jae Yong Kim
ソンヒョン ビョン
Sung-Hyun Byun
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Wiring Systems Ltd
AutoNetworks Technologies Ltd
Sumitomo Electric Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Wiring Systems Ltd, AutoNetworks Technologies Ltd, Sumitomo Electric Industries Ltd filed Critical Sumitomo Wiring Systems Ltd
Priority to JP2022103641A priority Critical patent/JP2024004142A/ja
Priority to PCT/JP2023/022005 priority patent/WO2024004643A1/ja
Publication of JP2024004142A publication Critical patent/JP2024004142A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/44Means for preventing access to live contacts
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01RELECTRICALLY-CONDUCTIVE CONNECTIONS; STRUCTURAL ASSOCIATIONS OF A PLURALITY OF MUTUALLY-INSULATED ELECTRICAL CONNECTING ELEMENTS; COUPLING DEVICES; CURRENT COLLECTORS
    • H01R13/00Details of coupling devices of the kinds covered by groups H01R12/70 or H01R24/00 - H01R33/00
    • H01R13/44Means for preventing access to live contacts
    • H01R13/447Shutter or cover plate
    • H01R13/453Shutter or cover plate opened by engagement of counterpart

Landscapes

  • Connector Housings Or Holding Contact Members (AREA)

Abstract

【課題】端子の構造の簡素化が可能で、端子への触指の可能性を低減して感電防止効果を向上することができる、第1コネクタを開示する。【解決手段】第1コネクタ12であって、第1端子部材18と、第1コネクタハウジング20とスライド部材22と、を備え、スライド部材22は、第1コネクタハウジング20に対して閉位置から開位置までの間スライド移動が可能であり、スライド部材22は、閉位置において、第1端子部材18から離隔して第1端子部材18の周囲を覆いつつ第1端子部材18よりも突出する側方保護壁部42と、側方保護壁部42の先端開口部を覆う前方保護壁部44と、前方保護壁部44に貫設されて第1端子部材20の挿通を許容する端子挿通孔46と、を有し、スライド部材22が開位置に移動した状態で、第1端子部材20が、スライド部材22の端子挿通孔46を挿通して前方保護壁部44から突出する。【選択図】図4

Description

本開示は、第1コネクタ、第2コネクタ、およびコネクタアセンブリに関する。
従来から、高圧バッテリやインバータ等の車載部品間の送電には、第1コネクタと第2コネクタとを相互に嵌合して組み立てられるコネクタアセンブリが用いられている。このようなコネクタアセンブリでは、各コネクタの端子に作業者の指が接触することによる感電を防止するための構造を設ける必要がある。例えば、特許文献1に記載のコネクタでは、端子の周囲を3方から断面コ字状の保護カラーで囲み、端子に接続される相手方コネクタの端子を直交方向に配策するために、保護カラーの側方と前方を開口し、保護カラーの側方と前方に露出する端子の表面を、端子に組み付けた樹脂製の保護部材で覆う構造が提案されている。
特開2016-522550号公報
ところが、特許文献1の構造では、端子に樹脂製の保護部材を組み付けて保護カラーから露出する端子の表面を覆う必要があることから、端子の構造が複雑であった。さらに、保護カラーの側方と前方の開口は覆われていないため、予期せぬ端子への触指が発生するおそれがあった。
そこで、端子の構造の簡素化が可能で、端子への触指の可能性を低減して感電防止効果を向上することができる、第1コネクタ、第2コネクタ、およびコネクタアセンブリを開示する。
本開示の第1コネクタは、第2コネクタに着脱可能に組み付けられる第1コネクタであって、先端側が第1方向に向かって延びる第1端子部材と、前記第1端子部材を保持する第1コネクタハウジングと、前記第1コネクタハウジングに保持されたスライド部材と、を備え、前記スライド部材は、前記第1コネクタハウジングに対して前記第1方向の端部に位置する閉位置から、前記第1方向とは反対方向である第1反対方向の端部に位置する開位置までの間スライド移動が可能であり、前記スライド部材は、前記閉位置において、前記第1端子部材における前記第1方向と直交する方向で前記第1端子部材から離隔して前記第1端子部材の周囲を覆いつつ前記第1方向で前記第1端子部材よりも突出する側方保護壁部と、前記側方保護壁部の先端開口部を覆う前方保護壁部と、前記前方保護壁部に貫設されて前記第1端子部材の挿通を許容する端子挿通孔と、を有し、前記スライド部材が前記開位置に移動した状態で、前記第1端子部材が、前記スライド部材の前記端子挿通孔を挿通して前記前方保護壁部から前記第1方向に突出する、第1コネクタである。
本開示の第2コネクタは、本開示の第1コネクタに着脱可能に組み付けられる第2コネクタであって、前記第1コネクタの前記第1端子部材が接続される第2端子部材と、前記第2端子部材を保持する第2コネクタハウジングと、前記第1コネクタに嵌着される際に前記スライド部材に設けられた被押圧部を押圧して 前記スライド部材を前記開位置までスライド移動させる押圧部と、前記第1コネクタから外される際に前記スライド部材に設けられた被係合部に係合して前記第1コネクタからの離脱方向へ前記被係合部を引っ張ることで前記スライド部材を前記閉位置までスライド移動させる係合部と、を備えた、第2コネクタである。
本開示のコネクタアセンブリは、相互に着脱可能に組み付けられる第1コネクタと第2コネクタを備えたコネクタアセンブリであって、前記第1コネクタとして、本開示の第1コネクタを用い、前記第2コネクタとして、本開示の第2コネクタを用いる、コネクタアセンブリである。
本開示の第1コネクタ、第2コネクタ、およびコネクタアセンブリによれば、端子の構造の簡素化が可能で、端子への触指の可能性を低減して感電防止効果を向上することができる。
図1は、実施形態1におけるコネクタアセンブリの分解斜視図である。 図2は、図1に示されたコネクタアセンブリの斜視図である。 図3は、図1に示されたコネクタアセンブリの正面図である。 図4は、実施形態1における第1コネクタであって、スライド部材が閉位置にある第1コネクタの斜視図である。 図5は、図4におけるIV-IV断面図である。 図6は、図5におけるVI-VI断面図である。 図7は、実施形態1における第1コネクタであって、スライド部材が開位置にかる第1コネクタの斜視図である。 図7に示す第1コネクタからスライド部材を取り除いた状態の正面図である。 図9は、実施形態1における第1コネクタに用いられる、スライド部材の上面側斜視図である。 図10は、実施形態1における第1コネクタに用いられる、スライド部材の下面側斜視図である。 図11は、実施形態1における第2コネクタの斜視図である。 図12は、図3におけるXII-XII断面において要部拡大部を含む断面図である。 図13は、図3におけるXIII-XIII断面における要部拡大断面図である。
<本開示の実施形態の説明>
最初に、本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の第1コネクタは、
(1)第2コネクタに着脱可能に組み付けられる第1コネクタであって、先端側が第1方向に向かって延びる第1端子部材と、前記第1端子部材を保持する第1コネクタハウジングと、前記第1コネクタハウジングに保持されたスライド部材と、を備え、前記スライド部材は、前記第1コネクタハウジングに対して前記第1方向の端部に位置する閉位置から、前記第1方向とは反対方向である第1反対方向の端部に位置する開位置までの間スライド移動が可能であり、前記スライド部材は、前記閉位置において、前記第1端子部材における前記第1方向と直交する方向で前記第1端子部材から離隔して前記第1端子部材の周囲を覆いつつ前記第1方向で前記第1端子部材よりも突出する側方保護壁部と、前記側方保護壁部の先端開口部を覆う前方保護壁部と、前記前方保護壁部に貫設されて前記第1端子部材の挿通を許容する端子挿通孔と、を有し、前記スライド部材が前記開位置に移動した状態で、前記第1端子部材が、前記スライド部材の前記端子挿通孔を挿通して前記前方保護壁部から前記第1方向に突出する、ものである。
本開示の第1コネクタによれば、第1コネクタに設けられたスライド部材が、第1端子部材の周囲を覆う側方保護壁部と、側方保護壁部の先端開口部を覆う前方保護壁部を備えている。スライド部材は、閉位置において、側方保護壁部が第1端子部材の周囲を覆い、側方保護壁部の先端開口部を覆う前方保護壁部が第1端子部材の前面を覆っている。それゆえ、従来構造のように端子に樹脂製の保護部材を設ける必要がなく、端子の構造の簡素化を図ることができる。さらに、スライド部材により端子部材の周囲と前面が覆われていることから、端子への触指の可能性を低減することができ、感電防止効果を向上することができる。なお、第1コネクタが複数の第1端子部材を備える場合には、第1端子部材毎にスライド部材を設けても良いし、複数の第1端子部材を単一のスライド部材で一括で囲むようにしてもよい。さらに、側方保護壁部の形状は、第1端子部材の周囲を囲むことができるものであれば、円形筒状や矩形筒状など任意の形状が採用可能である。
(2)複数の前記第1端子部材を含み、複数の前記第1端子部材が、前記閉位置に配置された単一の前記スライド部材の前記側方保護壁部と前記前方保護壁部により覆われている、ことが好ましい。
第1コネクタが複数の第1端子部材を含む場合に、単一のスライド部材により、複数の第1端子部材を覆うことが可能となり、第1コネクタの部品点数の削減や小型化を図ることができる。
(3)前記第1コネクタハウジングは、前記第1端子部材の前記先端側と前記基端側の間に位置する被保持部を保持する端子保持部と、前記端子保持部の外周縁部を前記第1方向に貫通するスライドレール挿通部と、を有しており、前記スライド部材は、前記スライド部材の前記前方保護壁部から前記第1反対方向に延びるスライドレールを有し、前記スライドレールが前記スライドレール挿通部に前記第1方向および前記第1反対方向に移動可能に挿通されており、前記スライドレールの前記スライドレール挿通部への当接により、前記スライド部材の前記第1方向に直交する方向での変位が規制されている、ことが好ましい。
スライド部材に設けられたスライドレールをコネクタハウジングに設けられたスライドレール挿通部に挿通することで、スライド部材をコネクタハウジングにスライド移動可能に保持することができる。しかも、スライドレールのスライドレール挿通部への当接により、スライド部材の第1方向に直交する方向での変位が規制されていることから、スライド部材のスライド移動時の傾斜やそれに伴うスライド部材の破損等が発生するリスクを有利に低減することができる。
(4)前記スライド部材の前記側方保護壁部が、複数のスリットを介して周方向で分離された複数の分離壁部を含んで構成されており、前記スライドレールが、前記分離壁部を含んで構成されている、ことが好ましい。
側方保護壁部を構成する分離壁部を含んでスライドレールが構成されていることから、側方保護壁部がスライドレールとしても機能することができ、スライド部材の小型化を図ることができるからである。
(5)前記スライドレールが、前記分離壁部から前記第1反対方向に延びる延出壁部を含んでおり、前記閉位置において、前記スライドレールの前記延出壁部が前記第1コネクタハウジングの前記スライドレール挿通部に挿通配置されている、ことが好ましい。
スライドレールを構成する分離壁部から第1反対方向に延びる延出壁部が、スライド部材の閉位置にスライドレール挿通部に挿通配置されていることから、側方保護壁部が第1端子部材を覆う閉位置から開位置に移動する間、確実にスライドレールをスライドレール挿通部に挿通配置することができる。これにより、スライド部材のスライド移動方向を確実にガイドすることができ、スライド部材の移動時の傾斜やそれに伴う破損等を一層有利に低減することができる。
(6)前記スライドレールと前記スライドレール挿通部の一組が、前記第1端子部材における前記第1方向と直交する2方向で、それぞれ前記第1端子部材を間に挟んだ両側に対向して配置されている、ことが好ましい。
スライドレールとスライドレール挿通部の一組が、第1方向と直交する2方向において、第1端子を間に挟んだ両側に対向配置されていることから、例えば、第1端子部材を間に挟んだ上下方向の両側と左右方向の両側に、それぞれスライドレールをスライドレール挿通部に挿通配置させることができる。これにより、スライド部材の剛性や耐久性を確保しつつスライド移動の方向を一層確実にガイドすることができる。
(7)前記スライド部材は、スライド側抑制部を有し、前記第1コネクタハウジングは、前記スライド部材が前記閉位置にある状態で前記スライド側抑制部と係合することで、前記スライド部材の前記第1反対方向への移動を抑制するコネクタ側抑制部を有する、ことが好ましい。
第1コネクタハウジングは、閉位置にあるスライド部材の第1反対方 向への移動を抑制するコネクタ側抑制部を有するため、例えば、スライド部材が振動等に よって簡単に開位置にスライド移動してしまうことが抑制される。これにより、第1端子部材に対する感電防止効果を良好に維持できる。
(8)前記スライド部材は、スライド側規制部を有し、前記第1コネクタハウジングは、前記スライド部材が前記閉位置にある状態で前記スライド側規制部と係合することで、前記スライド部材の前記第1方向への移動を規制するコネクタ側規制部を有する、ことが好ましい。
第1コネクタハウジングは、閉位置にあるスライド部材の第1方向への移動を規制するコネクタ側規制部を有するため、スライド部材が第1コネクタハウジングから脱落してしまうことが規制される。これにより、第1端子部材に対する感電防止効果が良好に維持できる。
(9)前記スライド部材は、前記第1コネクタに前記第2コネクタが嵌着される際に前記第2コネクタに設けられた押圧部に押圧される被押圧部を有し、前記被押圧部は前記前方保護壁部に設けられており、前記被押圧部が前記押圧部に押圧されることで前記開位置までスライド移動する、ことが好ましい。
第1コネクタに第2コネクタが嵌着される際に被押圧部が第2コネクタの押圧部に押圧されることで開位置までスライド移動するため、例えば、治具等によって開位置にスライド移動させる必要がない。それゆえ、作業者は、第1コネクタに第2コネクタを嵌着させるだけで、別工程を必要とせずに、スライド部材を開 位置までスライド移動させることができる。加えて、スライド部材の前方保護壁部に被押圧部が設けられていることから、第2コネクタの押圧部はスライド部材の先端に設けられて平面状に広がる前方保護壁部を押圧することで、安定してスライド部材を第1反対方向に向かってスライド移動させることができる。
(10)前記スライド部材は、前記第1コネクタから前記第2コネクタが離脱される際に前記第2コネクタに設けられた係合部が係合されて前記第2コネクタの離脱方向に引っ張られる被係合部を有し、前記被係合部が前記係合部に引っ張られることで前記閉位置までスライド移動する、ことが好ましい。
第1コネクタから第2コネクタが離脱される際に、スライド部材の被係合部に対して第2コネクタの係合部が係合して、第2コネクタの離脱方向に係合部を引っ張ることができる。これにより、第2コネクタと共にスライド部材を離脱方向、すなわち第1方向に引き出すことができ、スライド部材を閉位置までスライド移動することができる。それゆえ、治具等によってスライド部材を閉位置にスライド移動させる必要がなく、作業者は、第1コネクタから第2コネクタを外すだけで、別工程を必要とせずに、スライド部材を閉位置までスライド移動させることができる。
(11)前記スライド部材は、前記第2コネクタに設けられた当接部に対して、前記係合部の前記被係合部への突出方向と反対側から当接される被当接部を有し、前記被当接部は、前記当接部に当接することで前記係合部の前記突出方向と反対側への変位を阻止する、ことが好ましい。
スライド部材に設けられた被当接部が第2コネクタに設けられた当接部に当接することで、係合部の突出方向と反対側への変位が阻止され、係合部を被係合部への係合状態に有利に保持することができる。これにより、第1コネクタから第2コネクタが離脱される際に、係合部が被係合部から離脱して、スライド部材の閉位置まで引き出されなくなる不具合の発生を未然に防止または抑制することができる。
(12)上記(1)~(11)のいずれか1つに記載の第1コネクタに着脱可能に組み付けられる第2コネクタであって、前記第1コネクタの前記第1端子部材が接続される第2端子部材と、前記第2端子部材を保持する第2コネクタハウジングと、前記第1コネクタに嵌着される際に前記スライド部材に設けられた被押圧部を押圧して前記スライド部材を前記開位置までスライド移動させる押圧部と、前記第1コネクタから外される際に前記スライド部材に設けられた被係合部に係合して前記第1コネクタからの離脱方向へ前記被係合部を引っ張ることで前記スライド部材を前記閉位置までスライド移動させる係合部を備えた、ものである。
本開示の第2コネクタによれば、第1コネクタに嵌着される際にスライド部材に設けられた被押圧部を押圧部が押圧することで、スライド部材を開位置までスライド移動させることができる。これにより、これにより、作業者は、第1コネクタに第2コネクタを嵌着させるだけで、別工程を必要とせずに、スライド部材を開位置までスライド移動させることができる。そして、スライド部材が開位置まで移動された際には、第1端子部材が、スライド部材の端子挿通孔を挿通して前方保護壁部から第1方向に突出していることから、第2端子部材を第1端子部材に接続することができる。さらに、第1コネクタから離脱される際には、係合部がスライド部材に設けられた被係合部に係合して第1コネクタからの離脱方向へ前記被係合部を引っ張ることができ、それにより、スライド部材を閉位置までスライド移動させることができる。作業者は、第1コネクタから第2コネクタを外すだけで、別工程を必要とせずに、スライド部材を閉位置までスライド移動させることができる。第2コネクタにより、スライド部材を閉位置に移動させて第1端子部材を包囲できることから、端子の構造が簡素化でき、端子への触指の可能性を低減して感電防止効果を向上することができる。
(13)上記(12)に記載の第2コネクタにおいて、前記第2コネクタハウジングは、前記第2端子部材を外部に露出する開口窓を有し、前記開口窓を覆う絶縁性の蓋部材をさらに含み、前記蓋部材の中央平面部に第1端子収容孔が貫設されており、前記中央平面部の前記第1端子収容孔を除く部位により、前記押圧部が構成されている、ことが好ましい。
第2コネクタが第2コネクタハウジングの開口窓を覆う絶縁性の蓋部材を含んでおり、蓋部材の中央平面部には、第2端子部材に第1端子部材を接続するために、第1端子部材を挿通する、第1端子挿通孔が設けられている。そして、中央平面部の第1端子挿通孔以外の平面領域により押圧部が構成されていることから、第1端子部材が挿通される端子挿通孔が設けられた前方保護壁部の周辺領域を広い接触面積で押圧することができる。これにより、第1コネクタへの嵌着時に、第1コネクタのスライド部材を安定した状態で押圧することができ、スライド部材の傾斜したスライド移動の発生を抑制または防止することができる。
(14)上記(12)または(13)に記載の第2コネクタにおいて、前記第2コネクタハウジングは、前記係合部と、前記スライド部材に設けられた当接部に対して前記係合部の前記被係合部への突出方向と反対側から当接される被当接部を有し、前記当接部は、前記被当接部に当接することで前記係合部の前記突出方向と反対側への変位を阻止する、ことが好ましい。
第2コネクタに設けられた当接部がスライド部材に設けられた被当接部に当接することで、係合部の突出方向と反対側への変位が阻止され、係合部を被係合部への係合状態に有利に保持することができる。これにより、第1コネクタから第2コネクタが離脱される際に、係合部が被係合部から離脱して、スライド部材の閉位置まで引き出されなくなる不具合の発生を未然に防止または抑制することができる。
(15)相互に着脱可能に組み付けられる第1コネクタと第2コネクタを備えたコネクタアセンブリであって、前記第1コネクタとして、上記(1)~(11)のいずれか1つに記載の第1コネクタを用い、前記第2コネクタとして、上記(12)~(14)のいずれか1つに記載の第2コネクタを用いる、ものである。
本開示のコネクタアセンブリによれば、第1コネクタに本開示の第1コネクタを用い、第2コネクタに本開示の第2コネクタを用いていることから、本開示の第1コネクタおよび第2コネクタが享受し得る上述の作用効果を同様に享受することができる。それゆえ、端子の構造が簡素化でき、端子への触指の可能性を低減して感電防止効果を向上することができる、コネクタアセンブリを提供することができる。
<本開示の実施形態の詳細>
本開示のコネクタアセンブリ、第1コネクタおよび第2コネクタの具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示は、これらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
<実施形態1>
以下、本開示の実施形態1のコネクタアセンブリ10について、図1から図12を用いて説明する。コネクタアセンブリ10は、例えば、高圧のバッテリやインバータ等の車載機器間を接続するため、車両に搭載されるものである。なお、コネクタアセンブリ10は、任意の向きで配置することができるが、以下の説明では、図1に示すX1を前方、X2を後方、Y1を左方、Y2を右方、Z1を上方、Z2を下方として説明する。また、複数の同一部材については、一部の部材にのみ符号を付し、他の部材については符号を省略する場合がある。
<コネクタアセンブリ10>
図1および図2に示すように、コネクタアセンブリ10は、第1コネクタ12と、第1コネクタに着脱可能に組み付けられる第2コネクタ14を含んで構成されている。第1コネクタ12は、例えば、図示しない高圧のバッテリの筐体に設けられている。第2コネクタ14は、例えば、図示しないインバータから延びるワイヤハーネス16の端末に設けられている。そして、図2に示すように、第1コネクタ12と第2コネクタ14を相互に組み付けて嵌合することにより、バッテリとインバータがワイヤハーネス16を介して接続される。
<第1コネクタ12>
図4~図7に示すように、第1コネクタ12は、一対の第1端子部材18と、第1端子部材18を保持する第1コネクタハウジング20と、第1コネクタハウジングにスライド移動可能に保持されたスライド部材22と、を備えている。図4および図5に示されているように、第1端子部材18は、第1コネクタハウジング20から先端側が前方であるX1方向に向かって延びている。本実施形態では、第1端子部材18が延びる方向を第1方向X1として説明する。
<第1端子部材18>
第1端子部材18は、導電性の金属板材をプレス打ち抜き加工することにより、形成されている。本実施形態では、第1コネクタ12の第1コネクタハウジング20が、2つの第1端子部材18を保持している。各第1端子部材18の先端側は、第1コネクタハウジング20から第1方向X1に延び出して、第2コネクタ14に設けられた後述する第2端子部材96と接続されるコネクタ側接続部24を構成している。各第1端子部材18の基端側は、第1コネクタハウジング20から後方であるX2方向、すなわち、第1方向とは反対方向である第1反対方向X2に向かって延びている。各第1端子部材18の基端側は、バッテリ側の回路に接続される機器側接続部26を構成している。各第1端子部材18は、先端側と基端側の間に位置してコネクタ側接続部24と機器側接続部26を連結する被保持部28を有している。被保持部28は、第1コネクタハウジング20の後述する端子保持部30に埋設されて固定されている。すなわち、第1端子部材18の被保持部28が、第1コネクタハウジング20の端子保持部30に埋設されることで、第1端子部材18が第1コネクタハウジング20に保持されている。このように、第1端子部材18は、金属板材のみで構成されており、構造の簡素化が図られている。
<第1コネクタハウジング20>
第1コネクタハウジング20は、略矩形のブロック形状を呈しており、絶縁性の樹脂材にて構成されている。図6に示すように、第1コネクタハウジング20は、第1端子部材18の被保持部28を埋設状態で保持する端子保持部30を有している。端子保持部30は、断面略矩形状で前後方向(X1,X2方向)に延びるブロック体である。図6に示すように、端子保持部30の中央部分には、左右方向(Y1,Y2方向)に離隔した2箇所において、2つの第1端子部材18のそれぞれの被保持部28が、板幅方向が上下方向(Z1,Z2方向)となる状態で配列されて埋設されている。
さらに、端子保持部30には、外周縁部を第1方向X1に貫通する複数のスライドレール挿通部32a,32b,32c,32d(本実施形態では4つ)が設けられている。図8には、第1コネクタ12からスライド部材22を取り外した状態が示されている。図8に示すように、端子保持部30を貫通する各スライドレール挿通部32a~32dは、第1端子部材18の先端側が延びる方向である第1方向X1と直交する2方向、すなわち、上下方向(Z1,Z2方向)に延出する空所α1と、左右方向(Y1,Y2方向)に延出する空所β1と、空所α1空所β1を湾曲状に連結する空所γ1を含んでいる。
図4~図5に示すように、端子保持部30の前方となるX1側の端部には、端子保持部30の外周面よりも外周側に広がって第1方向X1に向かって突出する矩形筒状のフード部34が一体的に設けられている。端子保持部30の外周面には、前後方向(X1,X2方向)で相互に離隔した2箇所において、環状に延びて外周側に突出するシール凸部36が一体的に設けられている。さらに、フード部32の下方(Z2方向)且つ左右方向側(Y1,Y2方向)に離隔した2箇所には、固定片38が一体的に突設されており、各固定片38の突出端部にはボルト締結用のカラー固定用のカラーが埋設されている。
すなわち、第1コネクタハウジング20は、第1端子部材18およびカラー40をインサート品として、合成樹脂材により一体成形されたものである。なお、第1コネクタ12の第1コネクタハウジング20は、図示しないバッテリの筐体に設けられた装着孔に端子保持部30が機器側接続部26側から挿入され、フード部34および固定片38が筐体の表面に載置されることで、バッテリの筐体に装着されている。そして、固定片38がバッテリ側の固定部に対してカラー40を挿通する締結ボルトによってボルト締結されることにより、第1コネクタ12がバッテリの筐体に固定されるようになっている。この際、端子保持部30に設けられたシール凸部36が筐体の装着孔に圧接されることで、装着孔から筐体内へ水等が浸入することが防止されている。この状態で、第1コネクタハウジング20のフード部34と、端子保持部30から第1方向X1に突出する第1端子部材18のコネクタ側接続部24が、図示しないバッテリの筐体表面から突出する。
<スライド部材22>
スライド部材22は、第1コネクタハウジング20に対して、スライド移動可能に保持されている。スライド部材22は、第1コネクタハウジング20に対して、第1方向X1の端部に位置する閉位置(図4参照)から、第1方向X1とは反対方向である第1反対方向X2の端部に位置する開位置(図7参照)までの間、スライド移動が可能である。
図9~図10に示すように、スライド部材22は、全体として中空の略矩形筒形状を呈しており、絶縁性の樹脂材にて構成されている。スライド部材22は、図4~図5に示す閉位置において、2つの第1端子部材18における第1方向X1と直交する方向であるZ1,Z2方向およびY1,Y2方向で、第1端子部材18から離隔して第1端子部材18の周囲を囲って覆う、側方保護壁部42を有している。側方保護壁部42は、第1方向X1で、第1端子部材18よりも突出している。さらに、スライド部材22は、側方保護壁部42の突出端側の先端開口部を覆う前方保護壁部44を有している。前方保護壁部44には、2つの第1端子部材18と対向する部位において、2つの第1端子部材18がそれぞれ挿通される一対の端子挿通孔46が、板厚方向に貫通して設けられている。図4から明らかなように、スライド部材22が閉位置にある状態では、図示しないバッテリの筐体表面から突出する各第1端子部材18のコネクタ側接続部24が、スライド部材22の側方保護壁部42と前方保護壁部44によって包囲されて覆われている。それゆえ、閉位置にあるスライド部材22により、各第1端子部材18のコネクタ側接続部24への接触が防止または抑制されている。
スライド部材22の側方保護壁部42は、複数のスリット48a,48b,48c,48d(本実施形態では4つ)のスリットを介して、側方保護壁部42の周方向で分離された複数の分離壁部50a,50b,50c,50d(本実施形態では4つ)を含んで構成されている。分離壁部50a~50dは、いずれも第1端子部材18の先端側が延びる方向である第1方向X1と直交する2方向、すなわち、上下方向(Z1,Z2方向)に延出する壁α2と、左右方向(Y1,Y2方向)に延出する壁β2と、壁α2と壁β2を連結する湾曲状の壁γ2を含んでいる。なお、分離壁部50a~50dは、いずれも直交する2方向である上下方向と左右方向に延びる壁α2と壁β2が湾曲状の壁γによって連結された構造を有していることから、それぞれの分離壁部50a~50dの剛性が有利に確保されており、スライド部材22の耐久性の向上を図ることができる。
分離壁部50a,50bは、それぞれの壁αから後方側である第1反対方向X2に向かって延びる延出壁部52a,52bを含んでいる。また、分離壁部50c,50dは、それぞれの壁α2、壁β2、壁γ2の全体から、後方側である第1反対方向X2に向かって延びる延出壁部52c,52dを含んでいる。そして、本実施形態では、分離壁部50aと延出壁部52aによってスライドレール54aが構成され、分離壁部50bと延出壁部52bによって、スライドレール54bが構成され、分離壁部50cと延出壁部52cによって、スライドレール54cが構成され、分離壁部50dと延出壁部52dによって、スライドレール54dが構成されている。さらに、スライド部材22のスライドレール54a~54dは、第1コネクタハウジング20の端子保持部30を貫通するスライドレール挿通部32a~32dにそれぞれ対向する位置および大きさで設けられている。スライドレール54a~54dは、対応するスライドレール挿通部32a~32dを挿通可能なように、スライドレール挿通部32a~32dよりもわずかに小さい断面形状で前後方向(X1,X2方向)に延出している。
そして、スライド部材22のスライドレール54a~54dが、第1コネクタハウジング20の端子保持部30を貫通するスライドレール挿通部32a~32dにそれぞれ挿通配置されることで、スライド部材22は、図4に示す閉位置から図7に示す開位置の間をスライド移動可能な状態で、第1コネクタハウジング20に保持される。
<スライド側抑制部56/コネクタ側抑制部58>
図5に示すように、スライド部材22は、延出壁部52dに設けられたスライド側抑制部56を有する。第1コネクタハウジング20は、スライド部材22が閉位置にある状態でスライド側抑制部56と係合することで、スライド部材22の第1反対方向X2への移動を抑制するコネクタ側抑制部58を有し、コネクタ側抑制部58は、スライドレール挿通部32dに突設されている。
具体的には、図9に示すように、スライド部材22の延出壁部52c,52dの延び出し方向(第1反対方向X2)の先端側には、それぞれ板厚方向に貫通する貫通部60と、貫通部60の第1反対方向X2側の内縁部から第1方向X1に向かって延びる弾性撓み片62が設けられている。弾性撓み片62は、基部片64と、基部片64の両側縁部から第1方向X1に向かって延びる両側片66と、両側片66の先端部同士を連結する連結片68を含んでいる。そして、図5,図9に示すように、連結片68における第1反対方向X2側の面によってスライド側抑制部56が構成されている。
図5および図8に示すように、コネクタ側抑制部58は、スライド部材22の閉位置において、延出壁部52c,52dがそれぞれ挿通されて配置されるスライドレール挿通部32c,32dにおける各空所β1を区画する底面70に突設されている。すなわち、底面70には、上方(Z1方向)に向かって突出する抑制凸部72が設けられている。そして、抑制凸部72における第1方向X1側の面によって、抑制凸部72の頂部に向かって第1反対方向X2に傾斜したコネクタ側抑制部58が構成されている。
図5に示すように、スライド部材22は、閉位置にある状態から第1反対方向X2に力が加えられても、スライド側抑制部56がコネクタ側抑制部58と係合することで、設定値以上の力が加えられるまでは、第1反対方向X2への移動が抑制される。そして、スライド部材22は、閉位置にある状態から第1反対方向X2に設定値以上の力が加えられると、弾性撓み片62が撓んで連結片68が抑制凸部72を乗り越えて、スライド側抑制部56がコネクタ側抑制部58と非係合となり、第1反対方向X2へ移動する。
<スライド側規制部74/コネクタ側規制部76>
スライド部材22は、スライド側規制部74を有し、第1コネクタハウジング20は、スライド部材22が閉位置にある状態でスライド側規制部74と係合することで、スライド部材22の第1方向X1への移動を規制するコネクタ側規制部76を有する。
具体的には、本実施形態のスライド側規制部74は、図10に示すように、スライド部材22の延出壁部52c,52dにそれぞれ設けられた弾性撓み片62の両側片66における第1方向X1の面によって構成されている。一方、コネクタ側規制部76は、スライド部材22の閉位置において、延出壁部52c,52dがそれぞれ挿通されて配置されるスライドレール挿通部32c,32dにおける各空所β1を区画する底面70に突設されている。すなわち、図8に示すように、各底面70には、一対のスライド側規制部74に対応する位置において、上方(Z1方向)に向かって突出する一対の規制凸部78が設けられている。そして、規制凸部78における第1反対方向X2の面によって、コネクタ側規制部76が構成されている。また、規制凸部78における第1方向X1の面は、規制凸部52の頂部に向かって第1反対方向X2に傾斜した傾斜面80とされている。
スライド部材22は、閉位置にある状態から第1方向X1に力が加えられてもスライド側規制部74がコネクタ側規制部76と係合することで、第1方向X1への移動が規制される。なお、スライド側規制部74とコネクタ側規制部76とは、第1方向X1と直交する平面同士で係合するため、弾性撓み片62が撓んで連結片68が規制凸部78を乗り越えてしまうことは抑制される。
スライド部材22は、第1コネクタ12に第2コネクタ14が嵌着される際に第2コネクタ14に設けられた後述する押圧部128(図11及び図12参照)に押圧される被押圧部82を有する。本実施形態では、スライド部材22の前方保護壁部44の端子挿通孔46以外の広い平面領域により被押圧部82が構成されている。すなわち、被押圧部82が前方保護壁部44に設けられている。スライド部材22は、被押圧部82が押圧部128に押圧されることで開位置までスライド移動する。
スライド部材22は、第1コネクタ12から第2コネクタ14が離脱される際に、第2コネクタ14に設けられた後述する係合部132(図11,図12参照)が係合されて第2コネクタ14の離脱方向である第1方向X1側に引っ張られる被係合部84を有する。スライド部材22は、被係合部84が係合部132に引っ張られることで閉位置までスライド移動する。
図10に示すように、スライド部材22は、分離壁部50c,50dにおける壁β2の前方側(X1側)に、左右方向(Y1,Y2方向)に離隔して配置された一対の可撓片86と、一対の可撓片86の間に配置されて同じく左右方向に離隔して配置された一対の中央片88とを有する。各可撓片86は、壁β2に片持ち梁状に連結されており、基端部と第1方向X1において反対側に設けられる先端部とを有する。可撓片55は、壁β2から第1方向X1に延びて第1方向X1と直交するZ2方向である下方へ撓み変形可能とされている。
各可撓片86の先端部は、板厚方向に貫通する係合孔90を有する。そして、被係合部84は、係合孔90における第1方向X1側の内壁面によって構成されている(図12参照)。被係合部84は、それぞれの可撓片86に設けられることで2つ設けられている。また、被係合部84は、第1コネクタ12と第2コネクタ14との着脱方向と直交する平面に対してX1側に傾斜している。それゆえ、被係合部84は、第1コネクタ12から第2コネクタ14が外される際に、スライド部材22が閉位置にある状態で係合部132と被係合部84とを非係合となるように案内する。
各可撓片86の突出端部には、第1コネクタ12と第2コネクタ14との着脱方向と直交する平面に対して第1反対方向X2側に傾斜した案内面92が設けられている。案内面92は、第1コネクタ12に第2コネクタ14が嵌着される際に、係合部132を被係合部84と係合可能な位置に案内する。
各中央片88の突出先端(X1側)には、各可撓片86の係合孔90よりも上方であるZ1側に位置して第1方向X1に向かって突出して平板状に広がる被当接部94が設けられている。スライド部材22に設けられた一対の被当接部94は、第2コネクタ14に設けられた後述する一対の当接部134に対して、係合部132の被係合部84への突出側(Z2側)と反対側(Z1側)から当接される(図13参照)。各被当接部94が各当接部134に当接することで、係合部132が被係合部84への突出方向と反対側へ変位することを阻止することができる。
<第2コネクタ14>
図1、図11および図12に示すように、第2コネクタ14は、第2端子部材96と、第2端子部材96を保持する絶縁性の第2コネクタハウジング98を備える。第2コネクタ14は、図3や図12等にも示されるように、本実施形態では、2本のワイヤハーネス16の端末にそれぞれ接続された2つの第2端子部材96が、第2コネクタハウジング98の内部に収容されて保持されている。各第2端子部材96は、先端側がワイヤハーネス16の端末から上方(Z1方向)に向かって延びている。第2コネクタハウジング98に設けられた開口窓99を介して第2コネクタハウジング98内の第2端子部材96が外部に露出されている。第2コネクタハウジング98は、第1コネクタハウジング20に対して着脱可能に組み付けられる。
第2コネクタ14は、さらに、第2コネクタハウジング98の外面を囲う金属製のシールドシェル100を備える。シールドシェル100は、中空の矩形箱状に構成され、第1反対方向X2に向かって開口するコネクタ装着口102と、第2端子部材96からワイヤハーネス16が延びる方向である下方(Z2方向)に向かって開口する電線引出口104において、外部に開口している。電線引出口104には、段付き筒状のシールドブラケット106が装着されて、電線引出口104を覆っている。シールドシェル100の電線引出口104から引き出されたワイヤハーネス16が、シールドブラケット106を挿通して外部に引き出されている。シールドシェル100は、締結ボルト108が装着された固定部110を有しており、固定部110において、第1コネクタ12が設けられた図示しないバッテリの筐体に対して締結ボルト108によりボルト締結が可能である。同様に、シールドブラケット106にも固定部112が設けられており、図示しないバッテリの筐体に対して図示しないボルトにより固定することが可能である。
シールドシェル100のコネクタ装着口102は、略矩形枠状の内周枠体114と、内周枠体の外周側に隙間を隔てて同心状に配置された略矩形枠状の外周枠体116と含む二重筒構造で第1反対方向X2に向かって突出している。そして、コネクタ装着口102の内周枠体114には、絶縁性の蓋部材である段付きプレート状のフロントリテーナ118が装着されている。フロントリテーナ118によりコネクタ装着口102が覆われることで、第2コネクタハウジング98の開口窓99が覆われて、開口窓99から露出する第2コネクタハウジング98内に収容された第2端子部材96の外部への露出が抑制されている。
図12に示すように、フロントリテーナ118は、平面視で略矩形状に構成されており、環状の外周縁部120と外周縁部120よりも前方となる第1方向X1側に位置する中央平面部122が、段差面124を介して連結された段付きプレート形状を有している。フロントリテーナ118の中央平面部122には、板厚方向に貫通する一対の第1端子収容孔126が設けられている。第1コネクタ12と第2コネクタ14の嵌合時には、第1コネクタ12の、第1端子部材18のコネクタ側接続部24が第1端子収容孔126を挿通して第2コネクタハウジング98の内部に挿入され、第2端子部材96と接続される。そして、フロントリテーナ118の中央平面部122において、第1端子収容孔126を除く部位により、第1コネクタのスライド部材22に設けられた被押圧部82を押圧する押圧部128が構成されており、第1コネクタ12と第2コネクタ14が嵌合される際に、押圧部128が被押圧部82を押圧することで、スライド部材22を開位置までスライド移動させることができる。
図11に示すように、フロントリテーナ118の外周縁部120には、周方向で離隔した4か所に、弾性ロック部130が設けられており、第1コネクタハウジング20に設けられた図示しない被ロック部が着脱可能に嵌合されるようになっている。さらに、外周縁部120の下方(Z1側)に位置する内壁部には、弾性ロック部130を間に挟んだ左右方向(Y1,Y2方向)の両側に、係合部132と当接部134がそれぞれ一対設けられている。
フロントリテーナ118に設けられた各係合部132は、スライド部材22の被係合部84と対応した位置に設けられている。各係合部132は、第2コネクタ14が第1コネクタ12から離脱される際に、被係合部84に係合して第1コネクタからの離脱方向(X1方向)へ被係合部84を引っ張ることでスライド部材22を閉位置までスライド移動させる。
具体的には、図12に示すように、係合部132は、フロントリテーナ118の中央平面部122から第1反対方向X2に突出した凸部136と、凸部136の先端において被係合部84と対応した位置から下方(Z2方向)に突出する爪138を一体的に備えている。爪138は突出方向(Z2方向)に向かって先細となるテーパ形状を有しており、前後方向(X1,X2方向)に撓み変形可能である。スライド部材22の可撓片86の先端には、係合孔90に向かって傾斜する傾斜面140が設けられている。この傾斜面140により、第1コネクタ12と第2コネクタが嵌着される際には、係合部132の爪138が傾斜面140に当接して撓み変形しつつ傾斜面を乗り越えて、係合部132が係合孔90と係合可能な位置に案内される。
フロントリテーナ118に設けられた各当接部134は、スライド部材22の被当接部94と対応した位置に設けられている。図12に示す係合部132が係合孔90と係合した状態では、図13に示すように、各当接部134は、スライド部材22に設けられた被当接部94に対して、係合部132の被係合部84への突出方向と反対側から当接されている。これにより、係合部132の突出方向(Z1方向)と反対側(Z2方向)への変位が阻止されて、係合部132を係合孔90内に保持して係合部132を被係合部84への係合状態に安定して維持することができる。
図12に示す第1コネクタ12と第2コネクタ14の嵌着状態において、シールドシェル100の内周枠体114と外周枠体116の間に設けられた収容空間には、第1コネクタ12の第1コネクタハウジング20に設けられたフード部34が収容される。これにより、シールドシェル100により第1コネクタ12のフード部34を全周に亘って覆うことができ、シールドシェルによるシールド効果を安定して確保することができる。
本実施形態のコネクタアセンブリ10においては、上記のとおり構成された第1コネクタ12と第2コネクタ14とを、図1に示す非嵌着状態から、図2に示す嵌着状態に組み付けることで、第1コネクタ12に設けられた第1端子部材18と第2コネクタ14に設けられた第2端子部材96を接続状態に保持することができる。
図1に示す非嵌着状態では、第1コネクタ12のスライド部材22が閉位置にあることから、側方保護壁部42が第1端子部材18の周囲を覆い、側方保護壁部42の先端開口部を覆う前方保護壁部44が第1端子部材18の前面を覆っている。それゆえ、第1端子部材18への触指の可能性を低減されており、感電防止効果を向上することができる。その結果、従来のように第1端子部材18に絶縁部品を取り付ける必要がなく、第1端子部材18を金属部材のみで構成することができ、第1端子部材18の構造の簡素化が可能である。
しかも、第1コネクタ12のスライド部材22が閉位置にあるときは、スライド部材22に設けられたスライド側抑制部56が第1コネクタハウジング20に設けられたコネクタ側抑制部58に当接することで、スライド部材22の第1反対方向X2への移動が抑制されている。それゆえ、意図しない外力によりスライド部材22が第1反対方向X2に移動して第1端子部材18が露出することが未然に防止され得る。その結果、第1端子部材18に対する感電防止効果を良好に維持できる。
さらに、第1コネクタ12のスライド部材22が閉位置にあるときは、スライド部材22に設けられたスライド側規制部74が第1コネクタハウジング20に設けられたコネクタ側規制部76に当接することで、スライド部材22の第1方向X1への移動が規制されている。それゆえ、意図しない外力によりスライド部材22が第1コネクタハウジング20から脱落して第1端子部材18が露出することが未然に防止され得る。その結果、第1端子部材18の感電防止効果が良好に維持できる。
続いて、第1コネクタ12に第2コネクタ14が嵌着される際には、先ず、第2コネクタ14のシールドシェル100のコネクタ装着口102を、第1コネクタ12のスライド部材22の前方保護壁部44に第1方向X1で対向させる。次に、第2コネクタ14を第1コネクタ12に向けてさらに接近させると、第1コネクタ12のスライド部材22の前方保護壁部44が、第2コネクタ14のフロントリテーナ118の中央平面部122に当接する。前方保護壁部44の端子挿通孔46以外の部分により被押圧部82が構成され、中央平面部122の第1端子収容孔126以外の部分により押圧部128が構成されている。そして、スライド部材22の被押圧部82が第2コネクタ14の押圧部128に押圧されることで開位置までスライド移動する。すなわち、第1コネクタ12と第2コネクタ14の嵌着動作により、治具等を必要とすることなくスライド部材22を開位置にスライド移動させることができる。
本実施形態では、フロントリテーナ118の中央平面部122における第1端子収容孔126を除く広い平面領域により、押圧部128が構成されている。またスライド部材22の被押圧部82も前方保護壁部44の端子挿通孔46以外の広い平面領域により被押圧部82が構成されている。それゆえ、押圧部128と被押圧部82を広い接触面積で面接触させることができ、スライド部材22の安定したスライド移動が実現でき、スライド部材の傾斜した状態での移動といった不具合の発生を有利に抑制できる。
次に、図2に示す第1コネクタ12に嵌着された第2コネクタ14を、第1コネクタ12から離脱させる際の動きを説明する。図12に示すように、第1コネクタと第2コネクタ14の嵌着状態では、第2コネクタ14に設けられた係合部132が、第1コネクタ12のスライド部材22の可撓片86に設けられた係合孔90に突入された状態となっている。この状態から、第2コネクタ14を離脱方向である第1方向X1に向けて移動させると、係合部132が係合孔90を区画する被係合部84に係合し、係合部132が被係合部84に第2コネクタ14に加えられる第1方向X1への変位力を伝達する。その結果、係合部132により被係合部84、ひいてはスライド部材22を第1方向X1に向けて移動させ、スライド部材22を閉位置まで移動させることができる。
閉位置まで移動したスライド部材22は、スライド側規制部74のコネクタ側規制部76への当接によりこれ以上の第1方向X1への変位が規制されている。それゆえ、第2コネクタ14に加えられる第1方向X1への変位力は、係合部132の更なる弾性変形を誘発し、係合部132が係合孔90から離脱して、第2コネクタ14が第1コネクタ12から離脱されて分離状態となる。このように、治具等によってスライド部材22を閉位置にスライド移動させる必要がなく、第1コネクタ12から第2コネクタ14を外すだけで、別工程を必要とせずに、スライド部材を閉位置までスライド移動させることが可能となる。
特に、本実施形態では、係合部132の近傍において、スライド部材22に設けられた被当接部94が第2コネクタに設けられた当接部134に当接することで、係合部132の突出方向と反対側への変位が阻止される。これにより、係合部132の係合孔90からの抜け出しを阻止して、係合部132の被係合部84への係合状態を有利に保持することができる。これにより、第1コネクタ12から第2コネクタ14が離脱される際に、係合部132が被係合部から離脱して、スライド部材22が閉位置まで引き出されなくなる不具合の発生を抑制できる。
ここで、第1コネクタ12において、スライド部材22は、スライドレール54a~54dを有し、スライドレール54a~54dが、第1コネクタハウジング20のスライドレール挿通部32a~32dに挿通配置されることで、スライド部材22が第1コネクタハウジング20に対して前後方向(第1方向X1,第1反対方向X2)でスライド変位可能に保持されている。そして、スライドレール54a~54dのスライドレール挿通部32a~32dへの当接により、第1方向X1に直交する方向でのスライド部材22の変位が規制されている。これにより、スライド部材22の傾斜したスライド移動等の発生が有利に抑制され、スライド部材の破損の防止や耐久性の向上を図ることができる。
特に、本実施形態では、側方保護壁部42を複数のスリットで周方向で分離して複数の分離壁部50a~50dとすることで、分離壁部50a~50dを用いてスライドレール54a~54dを構成することができる。すなわち、図12に示すように、スライド部材22の開位置では、分離壁部50a~50dがスライドレール挿通部32a~32dにそれぞれ収容されて、スライドレールとして機能している。一方、図4~図6に示すスライド部材22の閉位置では、分離壁部50a~50dは側方保護壁部42として機能しており、延出壁部52a~52dがスライドレール挿通部32a~32dにそれぞれ収容されて、スライドレールとして機能している。このように、本実施形態では、少ない部品点数でスライド部材22の多機能化を図り、小型化も図られている。また、スライド部材22の閉位置から開位置までのスライド移動の間、スライドレール54a~54dのいずれかの部位をスライドレール挿通部32a~32dに挿通配置させ、安定してスライド部材のスライド移動を実現することができる。
本実施形態では、スライドレール挿通部32a~32dに挿通配置させたスライドレール54a~54dが、第1方向X1に直交する2方向で、第1端子部材18を間に挟んだ両側に対向して配置されている。例えば、第1方向X1に直交する上下方向(Z1,Z2方向)では、スライドレール54a/スライドレール挿通部32aの組とスライドレール54c/スライドレール挿通部32cの組が対向配置され、スライドレール54b/スライドレール挿通部32bの組とスライドレール54d/スライドレール挿通部32dの組が対向配置されている。第1方向X1に直交する左右方向(Y1,Y2方向)では、スライドレール54a/スライドレール挿通部32aの組とスライドレール54b/スライドレール挿通部32bの組が対向配置され、スライドレール54c/スライドレール挿通部32cの組とスライドレール54d/スライドレール挿通部32dの組が対向配置されている。このような構成では、スライド部材22の剛性や耐久性が一層有利に確保できると共に、スライド部材22のスライド移動が一層安定してガイドされる。
本実施形態では、2つの第1端子部材18が、閉位置に位置された単一のスライド部材22の側方保護壁部42と前方保護壁部により覆われているため、2つの第1端子部材18でスライド部材22を共用化でき、第1コネクタの部品点数の削減や小型化を図ることができる。
<変形例>
以上、本開示の具体例として、実施形態1について詳述したが、本開示はこの具体的な記載によって限定されない。本開示の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本開示に含まれるものである。例えば次のような実施形態の変形例も本開示の技術的範囲に含まれる。
(1)前記実施形態における第1コネクタ12では、複数の第1端子部材18を単一のスライド部材22で覆うようになっていたが、第1端子部材18毎に別個のスライド部材22で覆うようにしてもよい。
(2)前記実施形態における第2コネクタ14では、係合部132や当接部134が絶縁性の蓋部材としてもフロントリテーナに設けられていたが、これに限定されない。例えば、第2コネクタ14がシールドシェル100を有しない場合には、第2コネクタハウジング98の開口窓99を直接覆う絶縁性の蓋部材に設けても良いし、第2コネクタハウジング98に一体的に設けてもよい。
(3)スライド部材22の閉位置から開位置への移動は、押圧部128が被押圧部82を押圧することで行っていたが、これに限定されず、治具等を用いて行うようにしてもよい。同様に、スライド部材の開位置から閉位置への移動は、係合部132が被係合部84を第1方向X1に引っ張ることで行っていたが、これに限定されない。例えば、治具等を用いて行うようにしてもよいし、付勢部材の付勢力を利用して行うようにしてもよい。
(4)スライド側抑制部56とコネクタ側抑制部58の具体的構成は、前記実施形態に例示のものに限定されず、閉位置にあるスライド部材22の第1反対方向X2への移動を抑制し得るものであれば、任意の形状や構成が採用可能である。
(5)スライド側規制部74とコネクタ側規制部76の具体的構成は、前記実施形態に例示のものに限定されず、閉位置にあるスライド部材22の第1方向X1への移動を規制し得るものであれば、任意の形状や構成が採用可能である。
(6)前記実施形態では、第1コネクタ12が2つの第1端子部材18を備える例を示したが、1つあるいは3つ以上の第1端子部材18を備えるようにしてもよい。
10 コネクタアセンブリ
12 第1コネクタ
14 第2コネクタ
16 ワイヤハーネス
18 第1端子部材
20 第1コネクタハウジング
22 スライド部材
24 コネクタ側接続部
26 機器側接続部
28 被保持部
30 端子保持部
32a~32d スライドレール挿通部
34 フード部
36 シール凸部
38 固定片
40 カラー
42 側方保護壁部
44 前方保護壁部
46 端子挿通孔
48a~48d スリット
50a~50d 分離壁部
52a~52d延出壁部
54a~54d スライドレール
56 スライド側抑制部
58 コネクタ側抑制部
60 貫通部
62 弾性撓み片
64 基部片
66 両側片
68 連結片
70 底面
72 抑制凸部
74 スライド側規制部
76 コネクタ側規制部
78 規制凸部
80 傾斜面
82 被押圧部
84 被係合部
86 可撓片
88 中央片
90 係合孔
92 案内面
94 被当接部
96 第2端子部材
98 第2コネクタハウジング
99 開口窓
100 シールドシェル
102 コネクタ装着口
104 電線引出口
106 シールドブラケット
108 締結ボルト
110 固定部
112 固定部
114 内周枠体
116 外周枠体
118 フロントリテーナ(絶縁性の蓋部材)
120 外周縁部
122 中央平面部
124 段差面
126 第1端子収容孔
128 押圧部
130 弾性ロック部
132 係合部
134 当接部
136 凸部
138 爪
140 傾斜面
α1 上下方向に延出する空所
β1 左右方向に延出する空所
γ1 α1とβ1を湾曲状に連結する空所
α2 上下方向に延出する壁
β2 左右方向に延出する壁
γ2 α2とβ2を湾曲状に連結する壁

Claims (15)

  1. 第2コネクタに着脱可能に組み付けられる第1コネクタであって、
    先端側が第1方向に向かって延びる第1端子部材と、
    前記第1端子部材を保持する第1コネクタハウジングと、
    前記第1コネクタハウジングに保持されたスライド部材と、を備え、
    前記スライド部材は、前記第1コネクタハウジングに対して前記第1方向の端部に位置する閉位置から、前記第1方向とは反対方向である第1反対方向の端部に位置する開位置までの間スライド移動が可能であり、
    前記スライド部材は、前記閉位置において、前記第1端子部材における前記第1方向と直交する方向で前記第1端子部材から離隔して前記第1端子部材の周囲を覆いつつ前記第1方向で前記第1端子部材よりも突出する側方保護壁部と、前記側方保護壁部の先端開口部を覆う前方保護壁部と、前記前方保護壁部に貫設されて前記第1端子部材の挿通を許容する端子挿通孔と、を有し、
    前記スライド部材が前記開位置に移動した状態で、前記第1端子部材が、前記スライド部材の前記端子挿通孔を挿通して前記前方保護壁部から前記第1方向に突出する、
    第1コネクタ。
  2. 複数の前記第1端子部材を含み、複数の前記第1端子部材が、前記閉位置に配置された単一の前記スライド部材の前記側方保護壁部と前記前方保護壁部により覆われている、請求項1に記載の第1コネクタ。
  3. 前記第1コネクタハウジングは、前記第1端子部材の前記先端側と前記基端側の間に位置する被保持部を保持する端子保持部と、前記端子保持部の外周縁部を前記第1方向に貫通するスライドレール挿通部と、を有し、
    前記スライド部材は、前記スライド部材の前記前方保護壁部から前記第1反対方向に延びるスライドレールを有し、前記スライドレールが前記スライドレール挿通部に前記第1方向と前記第1反対方向に移動可能に挿通されており、
    前記スライドレールの前記スライドレール挿通部への当接により、前記スライド部材の前記第1方向に直交する方向での変位が規制されている、請求項1または請求項2に記載の第1コネクタ。
  4. 前記スライド部材の前記側方保護壁部が、複数のスリットを介して周方向で分離された複数の分離壁部を含んで構成されており、
    前記スライドレールが、前記分離壁部を含んで構成されている、請求項3に記載の第1コネクタ。
  5. 前記スライドレールが、前記分離壁部から前記第1反対方向に延びる延出壁部を含んでおり、前記閉位置において、前記スライドレールの前記延出壁部が前記第1コネクタハウジングの前記スライドレール挿通部に挿通配置されている、請求項4に記載の第1コネクタ。
  6. 前記スライドレールと前記スライドレール挿通部の一組が、前記第1端子部材における前記第1方向と直交する2方向で、それぞれ前記第1端子部材を間に挟んだ両側に対向して配置されている、請求項3に記載の第1コネクタ。
  7. 前記スライド部材は、スライド側抑制部を有し、
    前記第1コネクタハウジングは、前記スライド部材が前記閉位置にある状態で前記スライド側抑制部と係合することで、 前記スライド部材の前記第1反対方向への移動を抑制するコネクタ側抑制部を有する、請求項1または請求項2に記載の第1コネクタ。
  8. 前記スライド部材は、スライド側規制部を有し、
    前記第1コネクタハウジングは、前記スライド部材が前記閉位置にある状態で前記スライド側規制部と係合することで、 前記スライド部材の前記第1方向への移動を規制するコネクタ側規制部を有する、請求項1または請求項2に記載の第1コネクタ。
  9. 前記スライド部材は、前記第1コネクタに前記第2コネクタが嵌着される際に前記第2コネクタに設けられた押圧部に押圧される被押圧部を有し、前記被押圧部は前記前方保護壁部に設けられており、前記被押圧部が前記押圧部に押圧されることで前記開位置までスライド移動する、請求項1または請求項2に記載の第1コネクタ。
  10. 前記スライド部材は、前記第1コネクタから前記第2コネクタが離脱される際に前記第2コネクタに設けられた係合部が係合されて前記第2コネクタの離脱方向に引っ張られる被係合部を有し、前記被係合部が前記係合部に引っ張られることで前記閉位置までスライド移動する、請求項1または請求項2に記載の第1コネクタ。
  11. 前記スライド部材は、前記第2コネクタに設けられた当接部に対して、前記係合部の前記被係合部への突出方向と反対側から当接される被当接部を有し、前記被当接部は、前記当接部に当接することで前記係合部の前記突出方向と反対側への変位を阻止する、請求項10に記載の第1コネクタ。
  12. 請求項1または請求項2に記載の第1コネクタに着脱可能に組み付けられる第2コネクタであって、
    前記第1コネクタの前記第1端子部材が接続される第2端子部材と、
    前記第2端子部材を保持する第2コネクタハウジングと、
    前記第1コネクタに嵌着される際に前記スライド部材に設けられた被押圧部を押圧して前記スライド部材を前記開位置までスライド移動させる押圧部と、
    前記第1コネクタから外される際に前記スライド部材に設けられた被係合部に係合して前記第1コネクタからの離脱方向へ前記被係合部を引っ張ることで前記スライド部材を前記閉位置までスライド移動させる係合部と、
    を備えた、第2コネクタ。
  13. 前記第2コネクタハウジングは、前記第2端子部材を外部に露出する開口窓を有し、
    前記開口窓を覆う絶縁性の蓋部材をさらに含み、前記蓋部材の中央平面部に第1端子収容孔が貫設されており、前記中央平面部の前記第1端子収容孔を除く部位により、前記押圧部が構成されている、請求項12に記載の第2コネクタ。
  14. 前記第2コネクタハウジングは、前記係合部と、前記スライド部材に設けられた当接部に対して前記係合部の前記被係合部への突出方向と反対側から当接される被当接部を有し、前記当接部は、前記被当接部に当接することで前記係合部の前記突出方向と反対側への変位を阻止する、請求項12に記載の第2コネクタ。
  15. 相互に着脱可能に組み付けられる第1コネクタと第2コネクタを備えたコネクタアセンブリであって、
    前記第1コネクタとして、請求項1に記載の第1コネクタを用い、
    前記第2コネクタとして、請求項12に記載の第2コネクタを用いる、
    コネクタアセンブリ。
JP2022103641A 2022-06-28 2022-06-28 第1コネクタ、第2コネクタ、コネクタアセンブリ Pending JP2024004142A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022103641A JP2024004142A (ja) 2022-06-28 2022-06-28 第1コネクタ、第2コネクタ、コネクタアセンブリ
PCT/JP2023/022005 WO2024004643A1 (ja) 2022-06-28 2023-06-14 第1コネクタ、第2コネクタ、コネクタアセンブリ

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2022103641A JP2024004142A (ja) 2022-06-28 2022-06-28 第1コネクタ、第2コネクタ、コネクタアセンブリ

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2024004142A true JP2024004142A (ja) 2024-01-16

Family

ID=89382078

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2022103641A Pending JP2024004142A (ja) 2022-06-28 2022-06-28 第1コネクタ、第2コネクタ、コネクタアセンブリ

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP2024004142A (ja)
WO (1) WO2024004643A1 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AUPP845699A0 (en) * 1999-02-03 1999-02-25 Modular Connections Australia Pty Ltd Electrical coupler
JP2005158453A (ja) * 2003-11-25 2005-06-16 Fujikura Ltd 接続端子及び防塵コネクタ
JP5378144B2 (ja) * 2009-10-15 2013-12-25 タイコエレクトロニクスジャパン合同会社 電気コネクタ組立体
CN103918133A (zh) * 2011-09-27 2014-07-09 矢崎总业株式会社 屏蔽连接器
JP6203665B2 (ja) * 2014-02-28 2017-09-27 日本圧着端子製造株式会社 一方にシャッターを備えた一対の電気コネクタ
US9520669B2 (en) * 2014-05-19 2016-12-13 Yazaki North America, Inc. Connector assembly with male terminal protector
JP2017084486A (ja) * 2015-10-23 2017-05-18 タイコエレクトロニクスジャパン合同会社 コネクタ
JP6567988B2 (ja) * 2016-02-24 2019-08-28 タイコエレクトロニクスジャパン合同会社 コネクタ

Also Published As

Publication number Publication date
WO2024004643A1 (ja) 2024-01-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6799986B2 (en) Electrical connector with latch mechanism enclosed in a shell
JP5012287B2 (ja) コネクタ
JP6680278B2 (ja) コネクタ装置及び雄側コネクタ
JP6914232B2 (ja) コネクタ構造
JP3750916B2 (ja) コネクタ嵌合構造
JP5614792B2 (ja) 分割コネクタ
KR20150041064A (ko) 패널 고정형 커넥터 장치
US20060009067A1 (en) Connector with wire cover and wire cover therefor
WO2024004643A1 (ja) 第1コネクタ、第2コネクタ、コネクタアセンブリ
JP2016012535A (ja) コネクタの取付け構造
JP2018133130A (ja) コネクタ
JP2023155644A (ja) コネクタ
JP3997871B2 (ja) コネクタ
CN115882263A (zh) 连接器
WO2021206131A1 (ja) コネクタユニットおよびワイヤハーネス
JP2018133129A (ja) コネクタ
JP2004221121A (ja) フック取付構造およびこのフック取付構造を用いた筐体構造
JP2858977B2 (ja) 電気機器
JP7232791B2 (ja) コネクタユニット,ワイヤハーネスおよびコネクタ嵌合構造
WO2022210665A1 (ja) 第1コネクタ、第2コネクタ及びコネクタアセンブリ
WO2022202447A1 (ja) 保護キャップ付端子
JP7230753B2 (ja) コネクタ
JP2004355906A (ja) コネクタ
CN112563833B (zh) 连接器
CN113228426B (zh) 连接器