JP2023155644A - コネクタ - Google Patents

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【課題】フロントホルダが外れにくく、小型化しやすいコネクタを提供する。【解決手段】コネクタ10は、端子と、端子が内部に収容される端子収容部を有するハウジング20と、ハウジング20に装着されるシールリング26と、ハウジング20に嵌合し、シールリング26を抜け止めするフロントホルダ50と、ハウジング20及びフロントホルダ50に組み付けられるリテーナ30とを備え、リテーナ30が仮係止位置にあるとき、端子の端子収容部への挿入が許容され、リテーナ30が本係止位置にあるとき、端子が端子収容部の内部に抜け止めされ、第1方向は、ハウジング20に対してフロントホルダ50が嵌合する第2方向と交差しており、フロントホルダ50は、リテーナ30が第1方向に挿入される挿入凹部54を有し、挿入凹部54の内壁には、リテーナ30に係止することでリテーナ30を仮係止位置及び本係止位置に保持する係止構造57が形成されている。【選択図】図1

Description

本開示は、コネクタに関する。
従来、リテーナによって端子金具を抜け止めするようにした防水タイプのコネクタとして、特開2002-329554号公報(下記特許文献1)に記載の雌コネクタが知られている。この雌コネクタは、端子金具と、端子金具を収容可能なハウジング本体と、防水用のゴムリングと、ハウジング本体に対してゴムリングを保持する保持部材と、端子金具をハウジング本体に抜け止めするリテーナと、を備える。ハウジング本体は、端子収容部と、端子収容部の外周面に凹設された保持溝部と、を備える。保持部材は、前壁と、前壁から後方に延びる保持板と、保持板から突出する保持突部と、を備える。保持溝部と保持突部とが係止することにより、保持部材がハウジング本体に組み付けられている。
ハウジング本体には、端子収容部に連通するリテーナ取付孔が形成されている。リテーナ取付孔の孔縁には、リテーナ取付孔内においてリテーナを保持するための保持凸部が設けられている。リテーナは保持凸部と係止可能とされる第1保持凹部及び第2保持凹部を有する。第1保持凹部が保持凸部に係止すると、リテーナは仮係止位置に保持される。第2保持凹部が保持凸部に係止すると、リテーナは本係止位置に保持される。
特開2002-329554号公報
上記の構成において、雌コネクタを小型化しようとした場合、ハウジング本体を薄肉化することが考えられる。しかし、ハウジング本体を薄肉化すると、保持溝部と保持突部との係止代が小さくなり、保持部材がハウジング本体から外れやすくなる場合がある。また、リテーナを保持するための保持凸部が、ハウジング本体に形成できなくなる場合が考えられる。
本開示のコネクタは、端子と、前記端子が内部に収容される端子収容部を有するハウジングと、前記ハウジングに装着されるシールリングと、前記ハウジングに嵌合し、前記シールリングを抜け止めするフロントホルダと、前記ハウジング及び前記フロントホルダに組み付けられ、仮係止位置と本係止位置との間で第1方向に移動可能とされるリテーナと、を備え、前記リテーナが前記仮係止位置にあるとき、前記端子の前記端子収容部への挿入が許容され、前記リテーナが前記本係止位置にあるとき、前記端子が前記端子収容部の内部に抜け止めされ、前記第1方向は、前記ハウジングに対して前記フロントホルダが嵌合する第2方向と交差しており、前記フロントホルダは、前記リテーナが前記第1方向に挿入される挿入凹部を有し、前記挿入凹部の内壁には、前記リテーナに係止することで前記リテーナを前記仮係止位置及び前記本係止位置に保持する係止構造が形成されている、コネクタである。
本開示によれば、フロントホルダが外れにくく、小型化しやすいコネクタを提供することができる。
図1は、実施形態にかかるコネクタの斜視図である。 図2は、コネクタの分解斜視図である。 図3は、ハウジング及びフロントホルダにリテーナを組み付ける様子を示す拡大平面図である。 図4は、リテーナが仮係止位置に保持された状態を示す拡大平面図である。 図5は、リテーナが本係止位置に保持された状態を示す拡大平面図である。 図6は、図4のA-A断面図である。 図7は、図5のB-B断面図である。 図8は、図5のC-C断面図である。 図9は、リテーナを除いたコネクタの右側面図である。 図10は、リテーナの前方斜視図である。 図11は、リテーナの後方斜視図である。 図12は、フロントホルダの斜視図である。 図13は、フロントホルダの背面図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列挙して説明する。
(1)本開示のコネクタは、端子と、前記端子が内部に収容される端子収容部を有するハウジングと、前記ハウジングに装着されるシールリングと、前記ハウジングに嵌合し、前記シールリングを抜け止めするフロントホルダと、前記ハウジング及び前記フロントホルダに組み付けられ、仮係止位置と本係止位置との間で第1方向に移動可能とされるリテーナと、を備え、前記リテーナが前記仮係止位置にあるとき、前記端子の前記端子収容部への挿入が許容され、前記リテーナが前記本係止位置にあるとき、前記端子が前記端子収容部の内部に抜け止めされ、前記第1方向は、前記ハウジングに対して前記フロントホルダが嵌合する第2方向と交差しており、前記フロントホルダは、前記リテーナが前記第1方向に挿入される挿入凹部を有し、前記挿入凹部の内壁には、前記リテーナに係止することで前記リテーナを前記仮係止位置及び前記本係止位置に保持する係止構造が形成されている。
このような構成によると、リテーナを仮係止位置及び本係止位置に保持する係止構造は、ハウジングではなく、フロントホルダに設けられるから、ハウジングを薄肉化しやすい。よって、コネクタを小型化しやすい。
また、フロントホルダに設けられる挿入凹部に、リテーナが第1方向に挿入されるため、挿入凹部の内壁とリテーナとは第1方向に交差する第2方向に対面して配される。このため、リテーナによってフロントホルダの第2方向への移動が規制される。一方、リテーナはハウジングにも組み付けられている。よって、フロントホルダのハウジングに対する第2方向への移動を規制することができる。上記の構成によれば、コネクタを小型化しても、第2方向におけるフロントホルダとリテーナとの係止代、及びリテーナとハウジングとの係止代を確保しやすい。したがって、フロントホルダが外れにくいコネクタを提供することができる。
(2)前記係止構造は、前記挿入凹部の内壁から凹む第1凹部と、前記第1凹部よりも前記挿入凹部の奥方に配され、前記挿入凹部の内壁から凹む第2凹部と、を備え、前記リテーナは、前記リテーナの外面から突出する係止突起を備え、前記第1凹部と前記係止突起とが係止することで、前記リテーナが仮係止位置に保持され、前記第2凹部と前記係止突起とが係止することで、前記リテーナが本係止位置に保持されるようになっていることが好ましい。
このような構成によると、第1凹部と係止突起とが係止することで、リテーナを仮係止位置に保持することができる。また、第2凹部と係止突起とが係止することで、リテーナを本係止位置に保持することができる。
(3)前記フロントホルダは、前記挿入凹部の内壁から前記リテーナ側に突出するロック部を備え、前記リテーナは、前記リテーナが前記仮係止位置にあるとき前記ロック部と前記第1方向に係止可能に配されるロック受け部を備え、前記ロック部と前記ロック受け部とが係止することにより、前記リテーナが前記挿入凹部内に抜け止めされることが好ましい。
このような構成によると、ロック部とロック受け部とが係止することにより、リテーナを挿入凹部内に抜け止めすることができる。また、ロック部とロック受け部とが係止することで、リテーナを仮係止位置に保持することができる。
(4)前記ハウジングは、前記端子収容部内に配され、前記端子と係止するランスを備え、前記フロントホルダは、前記ランスの撓み空間を有することが好ましい。
このような構成によると、ランスの撓み空間をフロントホルダに設けることにより、コネクタをより一層小型化しやすい。
(5)上記のコネクタは、相手フード部の内側に嵌合されるコネクタであって、前記フロントホルダは、前記フロントホルダの外面から前記第1方向における一方側に突出するとともに前記第2方向に延在する第1リブを備え、前記リテーナは、前記リテーナの外面から前記第1方向における一方側に突出するとともに前記第2方向に延在する第2リブを備え、前記第1リブ及び前記第2リブは、前記第2方向に連なって配され、前記相手フード部との嵌合の際に前記相手フード部の内周面に摺接するようになっていることが好ましい。
このような構成によると、第1リブ及び第2リブが相手フード部の内周面と摺接することにより、振動環境下でコネクタが使用された場合に相手フード部に対するリテーナ及びフロントホルダの振動を抑制することができる。
(6)前記フロントホルダは、前記ハウジングに外側から嵌合する嵌合筒部を備え、前記挿入凹部は、前記第1方向及び前記第2方向の双方に交差する第3方向に前記嵌合筒部を貫通して形成され、前記係止構造と前記リテーナとの係止が外部から視認可能とされていることが好ましい。
このような構成によると、係止構造とリテーナとの係止を外部から視認することができる。
[本開示の実施形態の詳細]
以下に、本開示の実施形態について説明する。本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
<実施形態>
本開示の実施形態について、図1から図13を参照しつつ説明する。本実施形態のコネクタ10は、例えば車両等の振動環境下において使用されるものである。以下の説明においては、矢線Zの示す方向を上方、矢線Xの示す方向を前方、矢線Yの示す方向を左方として説明する。なお、複数の同一部材については、一部の部材にのみ符号を付し、他の部材の符号を省略する場合がある。
[コネクタ]
本実施形態のコネクタ10は、図1及び図2に示すように、ハウジング20と、リテーナ30と、ハウジング20に装着されるシールリング26と、シールリング26をハウジング20に対して抜け止めするフロントホルダ50と、を備える。図7に示すように、ハウジング20には端子11が収容されている。端子11はリテーナ30によりハウジング20内に抜け止めされている。本実施形態では、左右方向は、リテーナ30が移動可能とされる第1方向の一例である。前後方向は、ハウジング20に対してフロントホルダ50が嵌合する第2方向の一例である。上下方向は、第1方向及び第2方向の双方に交差する第3方向の一例である。
[端子]
端子11は、導電性の金属板を加工することで形成されている。図6に示すように、端子11は、角筒状をなす接続筒部12と、電線Wに圧着される電線接続部13と、を備える。接続筒部12は、接続筒部12の上壁から上方に突出する係止部14を備える。係止部14は、ハウジング20のランス23Aと係止する。電線Wの外周面には、筒状をなす防水用のゴム栓15が装着されている。ゴム栓15はハウジング20の電線挿通部24の内壁と密着し、ハウジング20内への浸水を抑制する。接続筒部12の内部には、図示しない弾性接触片が設けられている。弾性接触片は、接続筒部12内に挿入される相手コネクタの雄端子(図示せず)と接触し、電気的に接続される。なお、端子11は、図6及び図7においてのみ図示し、他の図では省略している。
[ハウジング]
ハウジング20は、絶縁性の合成樹脂製とされる。図6に示すように、ハウジング20は、ハウジング本体21と、ハウジング本体21の後方の外周面から拡径し、前方に開口するフード部22と、を備える。ハウジング本体21には、前後方向に貫通する端子収容部23が設けられている。端子収容部23内には、ランス23Aが端子収容部23の上壁から前方及び下方に突出して設けられている。端子収容部23の後方には、電線Wが挿通される電線挿通部24が連通して設けられている。本実施形態では、図2に示すように、端子収容部23は、左右方向に並んで3つ設けられている。ランス23Aの右側には、ランス23Aによる係止を解除するために用いられる解除片23Bが設けられている。
図示しないものの、フード部22は相手コネクタの相手フード部に外側から嵌合し、相手フード部はハウジング本体21に外側から嵌合するようになっている。図7に示すように、ハウジング20はハウジング本体21の下方に嵌合ロック受け部25を備える。嵌合ロック受け部25は、相手フード部の外周面から突出する嵌合ロック部(図示せず)と係止するようになっている。
[シールリング]
図6に示すように、ハウジング本体21の前後方向中央部よりやや後側の外周面には、環状の弾性部材であるシールリング26が装着されている。ハウジング本体21は、シールリング26の後端部を後方から押さえる押さえ部27を有する。シールリング26の前端部は、フロントホルダ50の後端部によって前方から押さえられるようになっている。シールリング26は、ハウジング本体21の外周面と相手側フード部の内周面との間に圧縮状態で配され、コネクタ10と相手コネクタとの嵌合面を防水するようになっている。
図6に示すように、ハウジング本体21は、シールリング26が装着される部分よりも前側に、リテーナ30の被収容部34を収容する収容空間28を有する。収容空間28は端子収容部23と連通している。図2に示すように、収容空間28は左右方向に長く、右方及び上方に開口している。図9に示すように、収容空間28は、フード部22の前端よりも前方に配されている。
[フロントホルダ]
フロントホルダ50は、絶縁性の合成樹脂製とされる。図12に示すように、フロントホルダ50は、前壁51と、前壁51の外縁部から後方にのびる嵌合筒部52と、を備える。図6に示すように、嵌合筒部52は、ハウジング本体21に外側から嵌合するように構成されている。嵌合筒部52とハウジング本体21とが嵌合した状態で、嵌合筒部52の後端部は、シールリング26の前端部を前方から押さえている。フロントホルダ50は、シールリング26がハウジング本体21の外周面の正規の装着位置から前方に抜けることを抑制している。
図6に示すように、フロントホルダ50の前壁51には、端子収容部23と連通する3つの貫通孔51Aが設けられている。図13に示すように、左右方向に隣接する貫通孔51Aの間には、フロントホルダ50の内部を仕切る隔壁59が2つ設けられている。フロントホルダ50がハウジング本体21に組み付けられた状態では、各隔壁59が各端子収容部23の側壁に沿って配されるようになっている。
図12に示すように、フロントホルダ50の前壁51には、貫通孔51Aの右上に配置され、貫通孔51Aと連通する係止解除孔51Bが設けられている。詳細は後述するが、係止解除孔51Bに図示しない治具を挿入して操作することにより、ランス23Aと端子11の係止部14との係止を解除することができるようになっている。
嵌合筒部52の上部の前後中央位置には、撓み空間52Aが上下方向に嵌合筒部52を貫通して形成されている。撓み空間52Aは、左右方向に並んで3つ設けられている。図6に示すように、各撓み空間52Aは、対応するランス23Aの上側に配されている。端子11を端子収容部23に収容する際、ランス23Aは上方に撓んで撓み空間52Aに進入可能とされている。撓み空間52Aをハウジング本体21ではなく、嵌合筒部52に設けることにより、ハウジング本体21を薄肉化することができる。よって、コネクタ10を上下方向に小型化しやすい。
また、本実施形態では、撓み空間52Aは嵌合筒部52を上下方向に貫通して設けられ、嵌合筒部52は撓み空間52Aを上方から覆うように構成されていない。よって、撓み空間52Aを覆う部分がないことにより、嵌合筒部52を薄肉化し、コネクタ10を上下方向について小型化することができる。
図12に示すように、嵌合筒部52の右側部分には、嵌合筒部52を左右方向に貫通する挿入孔53が形成されている。図3に示すように、リテーナ30をハウジング本体21及びフロントホルダ50に組み付ける際、挿入孔53にリテーナ30が挿入される。
図12に示すように、嵌合筒部52の上側部分には、挿入凹部54が挿入孔53と連通して設けられている。挿入凹部54は、左方に凹む溝状をなして設けられている。挿入凹部54は、嵌合筒部52を上下方向に貫通して形成されている。図9に示すように、フロントホルダ50がハウジング本体21に嵌合された状態では、挿入凹部54は収容空間28と連通して配されている。後述するように、挿入凹部54にはリテーナ30のリテーナ凸部36が挿入されるようになっている(図6参照)。
図12に示すように、フロントホルダ50は、挿入凹部54の前側の内壁から凹む第1凹部55と第2凹部56とを有する。第1凹部55及び第2凹部56は、左右方向に並んで配されている。第2凹部56は、第1凹部55よりも挿入凹部54の奥側(左側)に配されている。後述するように、リテーナ30の係止突起40Aが第1凹部55と係止することで、リテーナ30は仮係止位置(図4参照)に保持されるようになっている。係止突起40Aが第2凹部56と係止することで、リテーナ30は本係止位置(図5参照)に保持されるようになっている。すなわち、第1凹部55及び第2凹部56は、リテーナ30を係止するための係止構造57とされている。
図12に示すように、フロントホルダ50は、挿入凹部54の後側の内壁から前方に突出するロック部58を備える。ロック部58は、後述するように、リテーナ30のリテーナ凹部37内に突出して配されるようになっている(図4及び図5参照)。
図12及び図13に示すように、フロントホルダ50は、嵌合筒部52の外周面から外方に突出するとともに、前後方向に延在する複数のリブ60を備える。複数のリブ60のうち、嵌合筒部52の右側の外周面から右方に突出するリブ60は、第1リブ60Aとされている。
[リテーナ]
リテーナ30は絶縁性の合成樹脂製とされる。図10に示すように、リテーナ30は、左右方向にのびるリテーナ本体31と、リテーナ本体31の右端部に配される操作部32と、リテーナ本体31から前斜め下方向に延びる抜け止め部33と、を備える。リテーナ30において、リテーナ本体31と抜け止め部33とから構成される部分は、被収容部34とされている。被収容部34は、ハウジング20の収容空間28内に配されるようになっている(図6参照)。
図10に示すように、操作部32は、リテーナ本体31に対して下方及び前方にのびて設けられている。図3に示すように、リテーナ30を収容空間28及び挿入凹部54に組み付ける際、操作部32は、作業者の手指等により操作される。操作部32は、収容空間28の右端縁を塞ぐことができる大きさに構成されている。操作部32は、挿入孔53の内部に収容されるようになっている。
リテーナ30は、操作部32から右方に突出するとともに、前後方向に延在する第2リブ35を備える。図1に示すように、第2リブ35は、嵌合筒部52の第1リブ60Aと前後方向に連なって配されるようになっている。図示しないが、コネクタ10が相手コネクタと嵌合する際、ハウジング本体21、リテーナ30、及びフロントホルダ50は、相手フード部の内側に嵌合する。このとき、第1リブ60A及び第2リブ35は、相手フード部の内周面と摺接するようになっている。これにより、相手フード部に対するフロントホルダ50及びリテーナ30の振動を抑制することができる。
フロントホルダ50に設けられる第1リブ60A以外の複数のリブ60(図12及び図13参照)もそれぞれ相手フード部の内周面と摺接するようになっている。これにより、上記と同様に相手フード部に対するフロントホルダ50の振動を抑制することができる。
図10に示すように、抜け止め部33は、左右方向に並んで3つ設けられている。図6に示すように、リテーナ30がハウジング20に対して仮係止位置で保持された状態では、抜け止め部33は端子収容部23の外部に配されており、端子11を端子収容部23内に挿入することが許容される。図7及び図8に示すように、リテーナ30が本係止位置で保持された状態では、抜け止め部33は端子収容部23の内部に配されている。これにより、図7に示すように、抜け止め部33は、端子収容部23内に収容された端子11の接続筒部12の後端部に後方から係止可能に配される。したがって、端子11が端子収容部23内から後方に抜けることが抑制される。
図11に示すように、リテーナ30は、リテーナ本体31の上部にリテーナ凸部36を備える。リテーナ凸部36は、左右方向に延びて、リテーナ30における操作部32寄りの位置に配されている。図6及び図7に示すように、リテーナ凸部36は、フロントホルダ50の挿入凹部54内に挿入される部材である。図11に示すように、リテーナ凸部36は、リテーナ凸部36の上面から下方に凹むリテーナ凹部37を有する。リテーナ凹部37は、底部38と、底部38の両側縁から上方に立ち上がる一対の溝側部39と、によって構成されている。リテーナ凹部37は後方に開口している。
リテーナ凸部36は、リテーナ凹部37の前側に撓み片40を備える。撓み片40は、左右方向に長く、前後方向に扁平に形成されている。撓み片40の左端部は、リテーナ凹部37の左側の溝側部39と接続されている。撓み片40の右端部は、リテーナ凹部37の右側の溝側部39と接続されている。すなわち、撓み片40は両持ち梁状の形態とされている。撓み片40は後方に撓んで、リテーナ凹部37内に進入できるように構成されている。図10に示すように、撓み片40には、係止突起40Aが撓み片40の前側の外面から突出して設けられている。
図4及び図5に示すように、リテーナ30がハウジング20及びフロントホルダ50に組み付けられた状態で、係止突起40Aは、第1凹部55及び第2凹部56のいずれかと係止可能とされている。図4に示すように、係止突起40Aと第1凹部55とが係止した状態では、リテーナ30は仮係止位置に保持されている。図5に示すように、係止突起40Aと第2凹部56とが係止した状態では、リテーナ30は本係止位置に保持されている。
リテーナ30は、仮係止位置及び本係止位置の間で、左右方向に移動可能とされている。詳細には、リテーナ30が左右方向に移動する際、撓み片40が後方に弾性変形してリテーナ凹部37内に進入することにより、係止突起40Aと、第1凹部55または第2凹部56との係止の解除が可能となっている。係止突起40Aが第1凹部55または第2凹部56と係止した状態では、撓み片40は自然状態となっている。
図10に示すように、リテーナ30の前側部分には、リテーナ凸部36の下面、リテーナ本体31の前面、及び抜け止め部33の上面により構成される溝状部41が設けられている。図6及び図7に示すように、溝状部41は、リテーナ30の前方に配される端子収容部23の上壁の後端部と摺接している。これにより、リテーナ30の収容空間28及び挿入凹部54への挿入を案内することができる。また、ハウジング本体21に対してリテーナ30を上下方向に位置決めすることができる。
図4に示すように、リテーナ凹部37には、フロントホルダ50のロック部58が進入可能とされている。リテーナ凹部37の左側の溝側部39は、ロック受け部42とされている。リテーナ30が仮係止位置にあるとき、ロック受け部42とロック部58とは左右方向に対向し、近接するようになっている。外力等により仮係止位置に保持されたリテーナ30が右方に移動した場合、ロック受け部42とロック部58とが左右方向に係止し、リテーナ30がさらに右方に移動することを規制する。これにより、リテーナ30が挿入凹部54から抜けることを抑制することができる。また、ロック受け部42とロック部58とが係止した状態では、係止突起40Aと第1凹部55との係止は解除されないようになっている。したがって、リテーナ30を仮係止位置に保持することができる。より詳細には、ロック受け部42とロック部58との係止によって、リテーナ30が仮係止位置よりも挿入凹部54の手前側(右方)に移動することを規制することができる。
図4及び図5に示すように、リテーナ30及びフロントホルダ50がハウジング20に組み付けられた状態では、嵌合筒部52を上下方向に貫通する挿入凹部54を通して、リテーナ30とフロントホルダ50の係止状態を視認可能とされている。これにより、リテーナ30のハウジング本体21に対する位置を確認することができる。例えば、図4では第1凹部55と係止突起40Aとの係止により、リテーナ30が仮係止位置に保持されていることが確認できる。図5では第2凹部56と係止突起40Aとの係止により、リテーナ30が本係止位置に保持されていることが確認できる。
[コネクタの組み付け]
本実施形態のコネクタ10は、以上のような構成であって、以下、コネクタ10の組み付けの一例について説明する。
ハウジング本体21の外周面に前方からシールリング26が装着される。シールリング26の後端部は、ハウジング本体21の押さえ部27により後方から押さえられる。
次にフロントホルダ50がハウジング20に組み付けられる。すなわち、嵌合筒部52とハウジング本体21とが嵌合される。嵌合筒部52とハウジング本体21との嵌合が完了した状態では、フロントホルダ50の前壁51がハウジング本体21の前端部に当接している。シールリング26の前端部は、嵌合筒部52の後端部によって前方から押さえられる。
リテーナ30がハウジング20及びフロントホルダ50に組み付けられる(図3参照)。被収容部34が、嵌合筒部52の挿入孔53を通じて、ハウジング本体21の収容空間28へと挿入される。リテーナ凸部36が、挿入凹部54へと挿入される。係止突起40Aが挿入凹部54の前側の内壁と係合することにより、撓み片40が後方へと撓む。リテーナ30をさらに収容空間28及び挿入凹部54の奥方(左方)へと移動させると、係止突起40Aが第1凹部55内に配され、撓み片40が自然状態に復帰する。係止突起40Aと第1凹部55とが係止することで、リテーナ30は仮係止位置に保持される(図4参照)。
リテーナ30が仮係止位置に保持された状態で、端子11が端子収容部23内に挿入される。抜け止め部33は端子収容部23の外部に配されているから、端子11の端子収容部23内への挿入は抜け止め部33に阻害されない(図6参照)。ランス23Aと係止部14とが係止し、端子11が端子収容部23内に保持される。
続いて、リテーナ30をさらに左方へと移動させると、係止突起40Aと第1凹部55との係止が解除される。係止突起40Aが挿入凹部54の前側の内壁と係合することにより、撓み片40が後方へと撓む。さらにリテーナ30を左方へと移動させると、係止突起40Aが第2凹部56内に配され、撓み片40が自然状態に復帰する。係止突起40Aと第2凹部56とが係止することにより、リテーナ30は本係止位置に保持される(図5参照)。抜け止め部33は端子収容部23の内部に配されるから、端子11は端子収容部23内に抜け止めされる(図7参照)。
以上により、コネクタ10の組み付けが完了する。
[ハウジングからのフロントホルダの離脱の抑制]
外力等によりフロントホルダ50が前方に移動し、ハウジング本体21から離脱しようとした場合、リテーナ凸部36の後面が挿入凹部54の後側の内壁と前後方向に係止する(図7参照)。これにより、フロントホルダ50がリテーナ30に対して前方に移動することが規制される。一方、リテーナ30はフロントホルダ50の前方への移動を規制することで、フロントホルダ50によって前方に押される。そして、リテーナ30の被収容部34の前側部分が端子収容部23の上壁と前後方向に係止する(図7参照)。よって、リテーナ30がハウジング20に対して前方に移動することが規制される。この結果、フロントホルダ50がハウジング20に対して前方に移動することが規制されるから、ハウジング20からのフロントホルダ50の離脱が抑制される。
本実施形態では、上記のように、リテーナ30を介して間接的に、ハウジング20に対してフロントホルダ50が前後方向に移動することが規制される。したがって、本実施形態のハウジング20及びフロントホルダ50は、互いに前後方向に直接係止することで、フロントホルダ50がハウジング本体21から離脱することを抑制する抜け止め構造を備えていない。ハウジング20とフロントホルダ50とが直接係止する抜け止め構造を省略することにより、コネクタ10をより一層小型化することができる。
また、本実施形態では、リテーナ30と、リテーナ30が挿入される収容空間28及び挿入凹部54とは、リテーナ30が移動可能とされる左右方向に長く形成されている。これにより、フロントホルダ50とリテーナ30とが前後方向に係止する係止代、及びハウジング20とリテーナ30とが前後方向に係止する係止代を左右方向に大きく確保しやすい。したがって、ハウジング20に対するフロントホルダ50の保持力を向上させやすい。
[コネクタ10の分解]
次に、コネクタ10の分解の一例について説明する。ここで、コネクタ10の分解とは、コネクタ10の各構成部材を離脱させることをいう。
まず、コネクタ10の組み付けとは反対の要領で、リテーナ30を収容空間28及び挿入凹部54の手前側(右方)へと移動させる。例えばリテーナ凹部37にリテーナ操作用治具(図示せず)を挿入し、リテーナ凹部37の右側の溝側部39を押圧することで、リテーナ30を右方へ移動させることができる。リテーナ30を右方へ移動させることで、リテーナ30を本係止位置から仮係止位置に移動させる。
リテーナ30が仮係止位置に保持された状態では、例えば、リペア対象の端子11を端子収容部23内から抜き取り、新品の端子11と交換することができる。端子11を抜き取るには、係止解除孔51Bに治具(図示せず)を差し込み、ランス23Aの右側に設けられる解除片23Bを上方へ押圧することで、ランス23Aと係止部14との係止を解除する(図2参照)。もしくは、撓み空間52Aを介して治具により解除片23Bを上方に移動させてもよい(図4参照)。ランス23Aと係止部14との係止が外れた状態で、端子11を後方に引き抜く。
リテーナ30をさらに右方へ移動させることで、リテーナ30を収容空間28及び挿入凹部54の内部から引き抜く。これにより、フロントホルダ50及びシールリング26をハウジング20から取り外すことができる。
以上により、コネクタ10の分解が完了する。
[実施形態の作用効果]
実施形態によれば、以下の作用、効果を奏する。
実施形態にかかるコネクタ10は、端子11と、端子11が内部に収容される端子収容部23を有するハウジング20と、ハウジング20に装着されるシールリング26と、ハウジング20に嵌合し、シールリング26を抜け止めするフロントホルダ50と、ハウジング20及びフロントホルダ50に組み付けられ、仮係止位置と本係止位置との間で第1方向(左右方向)に移動可能とされるリテーナ30と、を備え、リテーナ30が仮係止位置にあるとき、端子11の端子収容部23への挿入が許容され、リテーナ30が本係止位置にあるとき、端子11が端子収容部23の内部に抜け止めされ、第1方向は、ハウジング20に対してフロントホルダ50が嵌合する第2方向(前後方向)と交差しており、フロントホルダ50は、リテーナ30が第1方向に挿入される挿入凹部54を有し、挿入凹部54の内壁には、リテーナ30に係止することでリテーナ30を仮係止位置及び本係止位置に保持する係止構造57が形成されている。
このような構成によると、リテーナ30を仮係止位置及び本係止位置に保持する係止構造57は、ハウジング20ではなく、フロントホルダ50に設けられるから、ハウジング20を薄肉化しやすい。よって、コネクタ10を小型化しやすい。
また、フロントホルダ50に設けられる挿入凹部54に、リテーナ30が第1方向に挿入されるため、挿入凹部54の内壁とリテーナ30とは第1方向に交差する第2方向に対面して配される。このため、リテーナ30によってフロントホルダ50の第2方向への移動が規制される。一方、リテーナ30はハウジング20にも組み付けられている。よって、フロントホルダ50のハウジング20に対する第2方向への移動を規制することができる。上記の構成によれば、コネクタ10を小型化しても、第2方向におけるフロントホルダ50とリテーナ30との係止代、及びリテーナ30とハウジング20との係止代を確保しやすい。したがって、フロントホルダ50が外れにくいコネクタ10を提供することができる。
実施形態では、係止構造57は、挿入凹部54の内壁から凹む第1凹部55と、第1凹部55よりも挿入凹部54の奥方に配され、挿入凹部54の内壁から凹む第2凹部56と、を備え、リテーナ30は、リテーナ30の外面から突出する係止突起40Aを備え、第1凹部55と係止突起40Aとが係止することで、リテーナ30が仮係止位置に保持され、第2凹部56と係止突起40Aとが係止することで、リテーナ30が本係止位置に保持されるようになっている。
このような構成によると、第1凹部55と係止突起40Aとが係止することで、リテーナ30を仮係止位置に保持することができる。また、第2凹部56と係止突起40Aとが係止することで、リテーナ30を本係止位置に保持することができる。
実施形態では、フロントホルダ50は、挿入凹部54の内壁からリテーナ30側に突出するロック部58を備え、リテーナ30は、リテーナ30が仮係止位置にあるときロック部58と第1方向に係止可能に配されるロック受け部42を備え、ロック部58とロック受け部42とが係止することにより、リテーナ30が挿入凹部54内に抜け止めされる。
このような構成によると、ロック部58とロック受け部42とが係止することにより、リテーナ30を挿入凹部54内に抜け止めすることができる。また、ロック部58とロック受け部42とが係止することで、リテーナ30を仮係止位置に保持することができる。
実施形態では、ハウジング20は、端子収容部23内に配され、端子11と係止するランス23Aを備え、フロントホルダ50は、ランス23Aの撓み空間52Aを有する。
このような構成によると、ランス23Aの撓み空間52Aをフロントホルダ50に設けることにより、コネクタ10をより一層小型化しやすい。
実施形態のコネクタ10は、相手フード部の内側に嵌合されるコネクタ10であって、フロントホルダ50は、フロントホルダ50の外面から第1方向における一方側(右側)に突出するとともに第2方向に延在する第1リブ60Aを備え、リテーナ30は、リテーナ30の外面から第1方向における一方側に突出するとともに第2方向に延在する第2リブ35を備え、第1リブ60A及び第2リブ35は、第2方向に連なって配され、相手フード部との嵌合の際に相手フード部の内周面に摺接するようになっている。
このような構成によると、第1リブ60A及び第2リブ35が相手フード部の内周面と摺接することにより、振動環境下でコネクタ10が使用された場合に相手フード部に対するリテーナ30及びフロントホルダ50の振動を抑制することができる。
実施形態では、フロントホルダ50は、ハウジング20に外側から嵌合する嵌合筒部52を備え、挿入凹部54は、第1方向及び第2方向の双方に交差する第3方向(上下方向)に嵌合筒部52を貫通して形成され、係止構造57とリテーナ30との係止が外部から視認可能とされている。
このような構成によると、係止構造57とリテーナ30との係止を外部から視認することができる。
<他の実施形態>
(1)上記実施形態では、フロントホルダ50の係止構造57は第1凹部55と第2凹部56とを備え、リテーナ30は係止構造57に係止する係止突起40Aを備える構成としたが、これに限られることはない。例えば、フロントホルダの係止構造は係止突起であり、リテーナは係止突起に係止する第1凹部と第2凹部とを備える構成としてもよい。
(2)上記実施形態では、コネクタ10の端子11は接続筒部12を備える雌端子であったが、これに限られることはなく、端子はタブ状をなす雄端子でもよい。
10: コネクタ
11: 端子
12: 接続筒部
13: 電線接続部
14: 係止部
15: ゴム栓
20: ハウジング
21: ハウジング本体
22: フード部
23: 端子収容部
23A: ランス
23B: 解除片
24: 電線挿通部
25: 嵌合ロック受け部
26: シールリング
27: 押さえ部
28: 収容空間
30: リテーナ
31: リテーナ本体
32: 操作部
33: 抜け止め部
34: 被収容部
35: 第2リブ
36: リテーナ凸部
37: リテーナ凹部
38: 底部
39: 溝側部
40: 撓み片
40A: 係止突起
41: 溝状部
42: ロック受け部
50: フロントホルダ
51: 前壁
51A: 貫通孔
51B: 係止解除孔
52: 嵌合筒部
52A: 撓み空間
53: 挿入孔
54: 挿入凹部
55: 第1凹部
56: 第2凹部
57: 係止構造
58: ロック部
59: 隔壁
60: リブ
60A: 第1リブ
W: 電線

Claims (6)

  1. 端子と、
    前記端子が内部に収容される端子収容部を有するハウジングと、
    前記ハウジングに装着されるシールリングと、
    前記ハウジングに嵌合し、前記シールリングを抜け止めするフロントホルダと、
    前記ハウジング及び前記フロントホルダに組み付けられ、仮係止位置と本係止位置との間で第1方向に移動可能とされるリテーナと、を備え、
    前記リテーナが前記仮係止位置にあるとき、前記端子の前記端子収容部への挿入が許容され、
    前記リテーナが前記本係止位置にあるとき、前記端子が前記端子収容部の内部に抜け止めされ、
    前記第1方向は、前記ハウジングに対して前記フロントホルダが嵌合する第2方向と交差しており、
    前記フロントホルダは、前記リテーナが前記第1方向に挿入される挿入凹部を有し、
    前記挿入凹部の内壁には、前記リテーナに係止することで前記リテーナを前記仮係止位置及び前記本係止位置に保持する係止構造が形成されている、コネクタ。
  2. 前記係止構造は、前記挿入凹部の内壁から凹む第1凹部と、前記第1凹部よりも前記挿入凹部の奥方に配され、前記挿入凹部の内壁から凹む第2凹部と、を備え、
    前記リテーナは、前記リテーナの外面から突出する係止突起を備え、
    前記第1凹部と前記係止突起とが係止することで、前記リテーナが仮係止位置に保持され、
    前記第2凹部と前記係止突起とが係止することで、前記リテーナが本係止位置に保持されるようになっている、請求項1に記載のコネクタ。
  3. 前記フロントホルダは、前記挿入凹部の内壁から前記リテーナ側に突出するロック部を備え、
    前記リテーナは、前記リテーナが前記仮係止位置にあるとき前記ロック部と前記第1方向に係止可能に配されるロック受け部を備え、
    前記ロック部と前記ロック受け部とが係止することにより、前記リテーナが前記挿入凹部内に抜け止めされる、請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
  4. 前記ハウジングは、前記端子収容部内に配され、前記端子と係止するランスを備え、
    前記フロントホルダは、前記ランスの撓み空間を有する、請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
  5. 相手フード部の内側に嵌合されるコネクタであって、
    前記フロントホルダは、前記フロントホルダの外面から前記第1方向における一方側に突出するとともに前記第2方向に延在する第1リブを備え、
    前記リテーナは、前記リテーナの外面から前記第1方向における一方側に突出するとともに前記第2方向に延在する第2リブを備え、
    前記第1リブ及び前記第2リブは、前記第2方向に連なって配され、前記相手フード部との嵌合の際に前記相手フード部の内周面に摺接するようになっている、請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
  6. 前記フロントホルダは、前記ハウジングに外側から嵌合する嵌合筒部を備え、
    前記挿入凹部は、前記第1方向及び前記第2方向の双方に交差する第3方向に前記嵌合筒部を貫通して形成され、
    前記係止構造と前記リテーナとの係止が外部から視認可能とされている、請求項1または請求項2に記載のコネクタ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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