JP2004221121A - フック取付構造およびこのフック取付構造を用いた筐体構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】着脱が容易であると共に、塵埃の進入を防ぐことが可能なフック取付構造、およびこのフック取付構造を用いた筐体構造を提供すること。
【解決手段】第1の部材11には、係合孔18が設けられていると共に、この係合孔18よりも端部側に延出している撓みガイド部16が設けられている。また、第2の部材12には、抜け止め機能を有するフック部22がフック形成部21に突出形成されていると共に、撓みガイド部16と対向する部分に押し込み孔23が設けられている。そして、押し込み孔23に押し込み部材30を挿通させ、この押し込み部材30を押し込むことで撓みガイド部16を撓ませる。これと共に、撓みガイド部16を撓ませることによってフック形成部21も撓ませ、それによってフック部22と係合孔18との係合状態が解かれる。
【選択図】 図1
【解決手段】第1の部材11には、係合孔18が設けられていると共に、この係合孔18よりも端部側に延出している撓みガイド部16が設けられている。また、第2の部材12には、抜け止め機能を有するフック部22がフック形成部21に突出形成されていると共に、撓みガイド部16と対向する部分に押し込み孔23が設けられている。そして、押し込み孔23に押し込み部材30を挿通させ、この押し込み部材30を押し込むことで撓みガイド部16を撓ませる。これと共に、撓みガイド部16を撓ませることによってフック形成部21も撓ませ、それによってフック部22と係合孔18との係合状態が解かれる。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、フック部と係合孔との着脱により二部材の取り付けおよび取り外しが為されるフック取付構造、およびこのフック取付構造を用いた筐体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種電気機器においては、従来より二部材の係合によって構成される種々の筐体構造が考案されている。このうち、例えば特開平5−82979号公報では、コの字状のカバーにフックが設けられ、カバーを機器本体から取り外す場合には、該カバーの開口部に指を差し込んで、フック近傍を指で撓ませることで係合状態を解除するものが開示されている。
【0003】
また、例えば特開平6−169180号公報では、カバーやケース等にフックを設け、このフックの係合により取り付けが為されるものが開示されている。かかる取付構造においては、化学薬品を触れさせることで、係合部分の強度を低下させて破壊し、それによって係合状態を解除している。
【0004】
さらに、例えば特開平6−326477号公報では、シャーシの係止孔に、下面カバーに設けられた係止片が係止されることにより、シャーシと下面カバーが取り付けられる構成が開示されている。かかる構成では、シャーシの穴からドライバ等を差し込んで、係止片をドライバ等で押して撓ませた状態で、シャーシと下面カバーとが取り付けられた状態を解除することを可能としている。
【0005】
また、例えば特開平7−297566号公報では、カバー側のバネ板体を、筐体の開口端面に係止させることにより、該筐体の筐体開口をカバーで覆う構成が開示されている。かかる構成では、開口部分から指を差し込んでバネ板体を撓ませることにより、筐体からカバーを取り外すことを可能としている。
【0006】
さらに、例えば特開2000−112629号公報では、下ケースのフック部が上ケースの孔に差し込まれることで、両者の係合が為される構成が開示されている。
【0007】
【特許文献1】
特開平5−82979号公報(図2、図5参照)
【特許文献2】
特開平6−169180号公報(段落番号0005、図3、図4参照)
【特許文献3】
特開平6−326477号公報(図2、図7〜図9参照)
【特許文献4】
特開平7−297566号公報(図1、図2、図6、図7参照)
【特許文献5】
特開2000−112629号公報(図6、図7参照)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したような、従来の筐体構造においては、これら取付状態にある上ケースと下ケース等のような、二部材を取り外す作業が面倒となっている。例えば、特開平5−82979号公報に開示されているものでは、カバーの開口部に指を差し込んで、フック近傍を撓ませる際に、カバーの内部で力を入れて指を曲げる必要がある。また、この例では、指が開口部の縁にぶつかって痛い、という問題もある。さらに、開口部から塵埃が入り込み、汚れてしまう、という問題も生じている。
【0009】
また、特開平6−169180号公報に開示されているものでは、化学薬品を用いて係合状態を解除しているので、再度係合させて用いることは困難となっている。さらに、特開平6−326477号公報に開示されたものでは、ドライバ等で係止片を変形または破壊して、係止孔と係止片との間の係合を解除している。この公報記載のものでも、再度係合させ、筐体構造として用いることは困難である。また、ドライバ等を挿通させるための穴を形成する場合には、該穴からの塵埃の進入等が問題となる。
【0010】
また、特開平7−297566号公報に開示されているものでは、バネ板体を撓ませるための開口部分をカバーに形成する必要があり、かかる開口部分からの塵埃の進入等が問題となる。また、別途バネ板体をカバーに取り付ける必要があるため、部品点数が増えてコストがかさむ、という問題も生じる。
【0011】
さらに、特開2000−112629号公報に開示されているものでは、フック部が上ケースによって覆われることで、取り外しが非常に困難となっている。この公報記載の構成で両者の係合を解く場合には、上ケース等に別途孔部を形成したり、上ケースと下ケースとの境界部分に隙間を形成し、この隙間からドライバ等を差し込めるようにする必要がある。しかしながら、別途孔部等を形成する場合には、塵埃の問題が生じたり、孔部形成のための工数がかさむ、といった問題も生じる。
【0012】
本発明は、上記の事情に基づきなされたもので、その目的とするところは、着脱が容易であると共に、塵埃の進入を防ぐことが可能なフック取付構造、およびこのフック取付構造を用いた筐体構造を提供しよう、とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明は、係合孔が設けられていると共に、この係合孔よりも端部側に延出している撓みガイド部を有する第1の部材と、抜け止め機能を有するフック部がフック形成部に突出形成されていると共に、撓みガイド部と対向する部分に押し込み孔が設けられている第2の部材と、を具備し、押し込み孔に押し込み部材を挿通させ、この押し込み部材を押し込むことで撓みガイド部を撓ませると共に、この撓みガイド部を撓ませることによってフック形成部も撓ませ、フック部と係合孔との係合状態を解くこととしたものである。
【0014】
このようなフック取付構造によれば、押し込み部材が撓みガイド部に接触した状態でさらに押し込むと、この撓みガイド部が撓む。また該撓みガイド部の撓みに伴ってフック形成部も撓む。それにより、フック部と係合孔との係合状態を容易に解くことができ、第1の部材と第2の部材とが取り付けられた状態から、両者を簡単に外すことができる。すなわち、作業者は、ドライバ等の押し込み部材を外部から押し込み孔に押し込むと共に、第1の部材と第2の部材とを引き離せば、両者を簡単に外すことができる。
【0015】
また、押し込み部材の押し込みと、第1の部材および第2の部材の引き離しといった、簡単な作業で第1の部材と第2の部材とを外すことができるため、例えば作業者が余分な力を加えて第1の部材または第2の部材を捻る、といった動作をする必要がない。そのため、両者の取り外しに際して、第1の部材と第2の部材とのいずれにも、破損を生じさせることがない。さらに、この構成では、ドライバ等の押し込み部材を押し込むための押し込み孔が、外観上露呈するが、撓みガイド部で押し込み孔が閉塞されるので、内部構成は見えない状態とすることができる。そのため、デザイン的にも好ましいものとなる。しかも、押し込み孔は、撓みガイド部によって閉塞されるので、この押し込み孔から塵埃が内部侵入するのを防止することができる。また、内部で異物が発生した場合に,この異物が外部に漏れるのを防ぐことができる。
【0016】
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、押し込み孔の縁部であって、撓みガイド部と対向する側には台座部が設けられていて、この台座部が撓みガイド部に当接することで押し込み孔が閉塞されるものである。
【0017】
このため、第1の部材と第2の部材とを取り付けると、撓みガイド部に台座部が当接し、この台座部と撓みガイド部との接触によって押し込み孔の開放状態が閉塞される。それによって、塵埃のフック取付構造内部への侵入を、良好に防ぐことができる。また、塵埃の進入を防ぐのみならず、例えば内部で異物が発生した場合に、外部にこの異物が漏れるのを防ぐことができる。また、撓みガイド部を台座部に当接させて受け止めることによって、ガタ付きを抑えることもできる。
【0018】
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、第1の部材に凹み部分を形成することにより、この第1の部材は、凹み部分の分だけ薄肉化された係合薄肉部が設けられていて、フック部と係合孔との係合の際には、凹み部分に第2の部材が位置することで、第1の部材と第2の部材とが一体的に設けられるものである。
【0019】
このような構成とすることにより、凹み部分に、フック部が設けられている第2の部材を位置させることができる。それによって、第1の部材と第2の部材とを一体的に取り付けた場合に、第2の部材が第1の部材の外壁面から突出するのを防ぐことができる。
【0020】
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、撓みガイド部は、係合薄肉部と直交して設けられていると共に、第2の部材のフック形成部は周壁部であり、この周壁部と押し込み孔が設けられている第2の部材の底面部とが直交して設けられているものである。
【0021】
このような構成とすることにより、撓みガイド部および押し込み孔は、係合薄肉部および周壁部と直交して設けられることとなる。このようにすることで、例えば撓みガイド部と押し込み孔とを底面側に配置することができ、それによって、外観上は押し込み孔等が露呈しないフック取付構造とすることができる。
【0022】
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、撓みガイド部と台座部の間には、キャップ部材が配置され、撓みガイド部による押し込み孔の閉塞に代わり、このキャップ部材で該押し込み孔を閉塞するものである。このような構成を採用した場合でも、押し込み孔を良好に閉塞することができる。また、押し込み部材を押し込み孔から押し込んだ場合でも、このキャップ部材を介して撓みガイド部を良好に撓ませることが可能となる。それによって、フック部と係合孔との係合状態を容易に解くことができ、第1の部材と第2の部材とが取り付けられた状態から、両者を外すことができる。
【0023】
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、第2の部材には、押し込み孔を塞ぐと共に撓みガイド部に向かって撓むことが可能な閉塞部が設けられていて、この閉塞部には撓みガイド部に当接する当接部が形成されているものである。このような構成を採用した場合でも、閉塞部によって押し込み孔を良好に閉塞することができる。また、押し込み部材を押し込み孔から押し込んだ場合でも、この閉塞部を介して撓みガイド部を良好に撓ませることが可能となる。それによって、フック部と係合孔との係合状態を容易に解くことができ、第1の部材と第2の部材とが取り付けられた状態から、両者を外すことができる。
【0024】
さらに、他の発明は、上述したフック取付構造の各発明を、筐体構造に適用したものである。このようにすることで、第1の部材と第2の部材とが係合されてなる筐体構造を、簡単に着脱させることができる。それによって、この筐体構造が例えば各種電気機器に用いられた場合に、その電気機器のメンテナンス性等を向上させることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について、図1から図4に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係るフック取付構造1が用いられている筐体構造2の取付状態における一部を示す断面図である。また、図2は、同じく筐体構造2の取付前の状態における一部を示す断面図である。さらに、図3は、同じく筐体構造1の取付前の状態における一部を示す断面斜視図であり、図4は、同じく筐体構造2の取付状態における一部を示す断面斜視図である。
【0026】
これらの図において、筐体構造2は、第1の部材としての上ケース11と、第2の部材としての下ケース12とから構成されている。このうち、上ケース11は、例えばインクジェットプリンタ等の各種電気機器全体を覆う部分である。また、下ケース12は、各種部材(メカ的、電気的な各種機構等)を搭載する部分である。
【0027】
上ケース11のうち、下ケース12と取付固定が為される取付部分13には、凹み部分としての係合凹部14が設けられている。係合凹部14は、外壁側が上ケース11の他の部分よりも窪んだ状態に設けられていて、下ケース12と係合した場合に面一となる深さを有している。そして、この係合凹部14によって上ケース11が削られた残りの薄肉部分が、係合薄肉部15となっている。なお、図2および図3に示すように、係合凹部14および係合薄肉部15は、下ケース12との係合を行う関係上、ほぼ全周または相当程度の長さを有するように形成されるのが一般的である。
【0028】
この係合薄肉部15には、撓みガイド部16が連なっている。撓みガイド部16は、係合薄肉部15と一体的に形成されていて、該係合薄肉部15からコーナ部17を介して下ケース12の底面部20と平行をなすように設けられている。すなわち、本実施の形態では、係合薄肉部15と撓みガイド部16とが、直交するように設けられている。また、係合凹部14には、後述するフック部22が係止される係合孔18が形成されている。
【0029】
また、下ケース12には、各種部材を搭載する底面部20と、この底面部20から立設された、フック形成部としての周壁部21とから構成されている。これら底面部20と周壁部21は、互いに直交するように設けられている。このうち、周壁部21には、フック部22が形成されている。フック部22は、図2に示すように、周壁部21から筐体構造2の内部に向かって突出形成されていて、しかも一端側(底面部20側)に鉛直面22a、他端側(周壁部21の上端側)に傾斜面22bを有する構成である。また、これら鉛直面22aと傾斜面22bの間の寸法、すなわちフック部22の幅寸法は、上述の係合孔18の幅寸法への係合に対応するように形成されている。
【0030】
これら鉛直面22aおよび傾斜面22bのうち、鉛直面22aは、係合孔18の孔内部の壁面18aと平行をなすように形成されていて、本実施の形態では、周壁部21の外面および内面とも略垂直を為すように形成されている。それにより、フック部22が係合孔18に嵌め込まれた場合には、これら鉛直面22aと壁面18aは、互いに抜け止め機能としての役割を果たす。
【0031】
また、傾斜面22bは、係合孔18の孔内部の壁面18aに対して、所定角度傾斜して設けられている。この傾斜面22bは、フック部22が係合孔18に嵌め込まれる際の、嵌め込みガイドとして機能するものである。すなわち、下ケース12に対して、上ケース11を被せ、フック部22を係合孔18に嵌め込むに際しては、上ケース11のコーナ部17や係合凹部14の下側に、傾斜面22bやフック部22の頂部が摺接し、上ケース11における係合薄肉部15の付け根の部分と、フック部22が接触する地点(コーナ部17または係合薄肉部15)との間の全体を撓ませることを可能としている。また、上ケース11が撓むと共に、下ケース12も、主に周壁部21が撓むこととなる。
【0032】
下ケース12の底面部20のうち、上ケース11を取り付けた後に撓みガイド部16と対向する部分には、上ケース11と下ケース12とを外す際に利用される押し込み孔23が形成されている。本実施の形態では、押し込み孔23は、係合孔18よりも大きな直径を有するものであるが、後述する押し込み部材30が入り込むことができるものであれば、その大きさは特に限定されるものではない。この押し込み孔23の周縁であって、筐体構造2の内部側には、台座部24が形成されている。台座部24は、撓みガイド部16に当接する部位であり、この台座部24と撓みガイド部16とが当接することによって、押し込み孔23の奥側が、外部から塞がれる状態となる。
【0033】
ここで、フック部22は、上ケース11と下ケース12の着脱の際に、係合薄肉部15および周壁部21が良好に撓むと共に破損しない程度の突出高さに設定されている。それによって、上ケース11と下ケース12の着脱を良好に行えるようにしている。
【0034】
なお、かかる押し込み孔23を塞ぐ、上述した撓みガイド部16は、コーナ部17から離間した側の台座部24に載置された後に、終端となる。
【0035】
以上のような構成を有する筐体構造2に関しては、上ケース11と下ケース12とが取り付けられた状態(図1、図4に示す状態)にするためには、係合孔18にフック部22の位置合わせを行ない、その後に図2および図3に示す状態から、下ケース12に対して上ケース11を押し込む。この場合、上ケース11のコーナ部17や係合凹部14の下側に、傾斜面22bやフック部22の頂部が摺接するが、その摺接に際して、周壁部21および係合薄肉部15は良好に撓む。そのため、これら周壁部21や係合薄肉部15は破損することがなく、係合孔18にフック部22を良好に嵌め込むことができる。
【0036】
なお、これらが嵌め込まれた後には、係合孔18の壁面18aと鉛直面22aとが係合することにより、上ケース11と下ケース12との係合が解かれるのを防止する抜け止めとして機能する。
【0037】
また、この筐体構造2において、上ケース11と下ケース12との係合が解かれた状態(図2および図3に示す状態)とするためには、押し込み孔23から例えばドライバ等、長尺の押し込み部材30(図1参照)を差し込む。そして、この押し込み部材30の先端を撓みガイド部16に当てて、さらに押し込む。すると、撓みガイド部16は、押し込み部材30に押し込まれることによって撓む。ここで、撓みガイド部16に撓みが生じると、該撓みガイド部16と一体的に設けられている係合薄肉部15も撓むこととなる。この係合薄肉部15は、上ケース11のうち、係合凹部14が形成される付け根の部分を支点として撓む。それにより、係合薄肉部15の撓み角および撓み量が増大すると、フック部22の鉛直面22aと壁面18aとの係合が外れる。
【0038】
そして、この係合が外れた状態で、上ケース11または下ケース12を引っ張って、上ケース11と下ケース12とを互いに引き離せば、両者の取り付け状態が解除される(図2、図3参照)。なお、完全に解除された場合には、係合薄肉部15、撓みガイド部16および周壁部21が、撓んだ状態から元に戻る。
【0039】
このような構成の筐体構造2、およびこの筐体構造2に適用されるフック取付構造1によれば、押し込み部材30を押し込んで、この撓みガイド部16が撓むと、この撓みガイド部16の撓みに伴って周壁部21も撓む。それにより、フック部22と係合孔18との係合状態を容易に解くことができ、上ケース11と下ケース12とが取り付けられた状態から、簡単に外すことができる。すなわち、作業者は、ドライバ等の押し込み部材30を外部から押し込み孔23に押し込んで、上ケース11と下ケース12とを引き離す作業を行うことで、簡単に両者を外すことができる。
【0040】
また、押し込み部材30の押し込み、および上ケース11と下ケース12の引き離しといった、簡単な作業で外すことができるため、例えば作業者が余分な力を加えて上ケース11や下ケース12を捻る、といった動作をする必要がない。そのため、両者の取り外しに際して、上ケース11や下ケース12に破損を生じさせずに済む。このため、フック取付構造1および筐体構造2の長寿命化が図れる。
【0041】
また、ドライバ等の押し込み部材30を押し込むための押し込み孔23が、外観上露呈するものの、撓みガイド部16によって押し込み孔23が閉塞される。そのため、筐体構造2の内部構成は見えない状態とすることができる。それにより、デザイン的にも好ましいものとなる。
【0042】
さらに、押し込み孔30は、撓みガイド部16が台座部24に当接することにより、閉塞される。このため、押し込み孔30から塵埃が筐体構造2の内部に侵入するのを防止することができ、作動不良が生じるのを防ぐことができる。かかる塵埃の進入を防止する点で、このフック取付構造1、および筐体構造2を電気機器に用いた場合に、該電気機器の長寿命化を図ることができる。また、塵埃の進入を防ぐのみならず、例えば筐体構造2の内部で異物が発生した場合に、外部にこの異物が漏れるのを防ぐことができる。
【0043】
また、押し込み孔23の縁部には台座部24が設けられていて、この台座部24が撓みガイド部16に当接することで押し込み孔30が閉塞される。このため、撓みガイド部16への台座部24の当接により、押し込み孔30の開放状態を確実に閉塞することができる。それによって、塵埃の筐体構造2の内部への侵入を、一層確実に防ぐことができる。また、台座部24を撓みガイド部16に当接させることで、ガタ付きを抑えることもできる。
【0044】
さらに、上ケース11の外壁側の係合凹部14の存在によって、この上ケース11には、係合薄肉部15が設けられている。そのため、フック部22と係合孔18との係合の際には、係合凹部14に下ケース12を位置させることができる。それによって、上ケース11と下ケース12とを取り付けた場合に、これらを一体的かつ面一な状態とし、上ケース11または下ケース12の一方が、他方よりも突出するのを防ぐことができる。
【0045】
また、撓みガイド部16と係合薄肉部15とは、直交して設けられていて、さらに周壁部21と押し込み孔23が設けられている底面部20とは、直交して設けられている。そのため、撓みガイド部16と押し込み孔23とを底面部20側に配置することができる。このように、押し込み孔23や撓みガイド部16を底面部20側に配置することで、外観上は押し込み孔23等が露出しない筐体構造2とすることができ、デザイン的に好ましいものとなる。
【0046】
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となっている。以下、それについて説明する。
【0047】
上述の実施の形態では、上述のように、二部材をフック部22および係合孔18によって取り付ける構造が、上シャーシ11とシャーシ12とから構成されているが、これらの上シャーシ11と下シャーシ12とが、逆になる構成であっても良い。また、第1の部材と第2の部材は、上シャーシ11および下シャーシ12に限られるものではなく、種々の二部材を取り付ける構成に、本発明のフック取付構造1を適用することができる。また、本発明は、種々の電気機器に適用可能であるが、その例としては、例えばプリンタやパーソナルコンピュータ、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、DVD再生装置、スキャナ等、種々のものに適用可能である。
【0048】
また、上述の実施の形態では、フック取付構造1および筐体構造2は、撓みガイド部16が、係合薄肉部15から直交した状態となっていて、さらに周壁部21が、押し込み孔23を有する底面部20と直交されたものとなっている。しかしながら、フック取付構造1および筐体構造2は、これには限られるものではなく、直交以外の所定の角度を為す場合、または撓みガイド部16と係合薄肉部15、および周壁部21と底面部20とが平行を為す状態であっても良い。
【0049】
さらに、押し込み孔23の閉塞の必要がない場合には、台座部24を省略するようにしても良い。また、上ケース11と下ケース12とが面一となる必要がなければ、係合凹部14を上ケース11に形成しなくても良い。
【0050】
また、上述の実施の形態では、押し込み孔23を撓みガイド部16で閉塞する構成について説明したが、押し込み孔23を閉塞する構成はこれには限られず、例えば、図5に示すフック取付構造40および筐体構造41のように、撓みガイド部16と台座部24の間にキャップ部材42を設け、このキャップ部材42によって押し込み孔23を閉塞する構成を採用しても良い。
【0051】
かかる図5に示すフック取付構造40および筐体構造41とした場合でも、押し込み孔23を良好に閉塞することができる。また、押し込み部材23を押し込み孔23から押し込んだ場合でも、このキャップ部材42を介して撓みガイド部16を良好に撓ませることが可能となる。それによって、フック部22と係合孔18との係合状態を容易に解くことができ、上ケース11と下ケース12との取り付け状態を簡単に解除することができる。
【0052】
また、例えば図6に示すフック取付構造50および筐体取付構造51のように、下ケース12に押し込み孔23を塞ぐ閉塞部52を一体的に形成するようにしても良い。この図6に示す構成では、閉塞部52の撓みガイド部16と対向する側に当接部53が形成されていて、この当接部53が撓みガイド部16と当接する。それによって、例えばドライバ等の押し込み部材30によって閉塞部52を押し込んだ場合でも、撓みガイド部16を良好に撓ませて、フック部22と係合孔18との嵌め込み状態を解除することができる。そして、上ケース11と下ケース12とが取り付けられた状態から、両者を容易に外すことができる。
【0053】
また、例えば図7に示すフック取付構造60および筐体取付構造61のように、下ケース12に押し込み孔23の一部分を塞ぐと共に、押し込み部材30を導通孔63までガイドする押し込みガイド部62を設けても良い。この押し込みガイド部62の壁面は、底面部20から周壁部21に移動するにしたがって、上方へ移動するようにテーパ状に形成されている。また、押し込みガイド部62の周壁部21側には、導通孔63が形成されている。さらに、押し込みガイド部62は、当接部64で撓みガイド部16に当接している。
【0054】
この構成において、導通孔63に押し込み部材30の先端部分を入れ込んで、撓みガイド部16に接触させる。そして、この接触状態で、該押し込み部材30を押し込むことで、撓みガイド部16を良好に撓ませて、フック部22と係合孔18との嵌め込み状態を解除することができる。そして、上ケース11と下ケース12とが取り付けられた状態から、両者を容易に外すことができる。
【0055】
さらに、上述の実施の形態では、上ケース11と下ケース12の両方が撓む構成であるが、下ケース12(特に周壁部21)が剛性を有すると共に、上ケース11のみが撓むように構成しても良い。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、第1の部材と第2の部材との取り外しを簡単に行える。また、取り付けも容易に行え、さらにフック取付構造内部への塵埃の進入を防ぐことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るフック取付構造の構成を示す側断面図であり、上ケースと下ケースが取り付けられた状態を示すものである。
【図2】図1のフック取付構造において、上ケースと下ケースとが取り付け前の、互いに離間している状態を示す側断面図である。
【図3】図1のフック取付構造において、上ケースと下ケースとが取り付け前の、互いに離間している状態を示す部分的な断面斜視図である。
【図4】図1のフック取付構造において、上ケースと下ケースとが取り付けられた状態を示す部分的な断面斜視図である。
【図5】本発明の変形例に係るフック取付構造の構成を示す側断面図であり、撓みガイド部と台座部の間にキャップ部材が存在し、このキャップ部材によって押し込み孔が閉塞された、上ケースと下ケースの取付状態を示す図である。
【図6】本発明の変形例に係るフック取付構造の構成を示す側断面図であり、下ケースに押し込み孔を塞ぐ閉塞部が形成され、この閉塞部によって押し込み孔が閉塞された、上ケースと下ケースの取付状態を示す図である。
【図7】本発明の変形例に係るフック取付構造の構成を示す側断面図であり、下ケースの押し込み孔に押し込みガイド部と導通孔が設けられ、この下ケースと上ケースの取付状態を示す図である。
【符号の説明】
1,40,50…フック取付構造
2,41,51…筐体構造
11…上ケース(第1の部材)
12…下ケース(第2の部材)
14…係合凹部
15…係合薄肉部
16…撓みガイド部
17…コーナ部
18…係合孔
20…底面部
21…周壁部(フック形成部)
22…フック部
22a…鉛直面
22b…傾斜面
23…押し込み孔
24…台座部
30…押し込み部材
42…キャップ部材
52…閉塞部
【発明の属する技術分野】
本発明は、フック部と係合孔との着脱により二部材の取り付けおよび取り外しが為されるフック取付構造、およびこのフック取付構造を用いた筐体構造に関する。
【0002】
【従来の技術】
各種電気機器においては、従来より二部材の係合によって構成される種々の筐体構造が考案されている。このうち、例えば特開平5−82979号公報では、コの字状のカバーにフックが設けられ、カバーを機器本体から取り外す場合には、該カバーの開口部に指を差し込んで、フック近傍を指で撓ませることで係合状態を解除するものが開示されている。
【0003】
また、例えば特開平6−169180号公報では、カバーやケース等にフックを設け、このフックの係合により取り付けが為されるものが開示されている。かかる取付構造においては、化学薬品を触れさせることで、係合部分の強度を低下させて破壊し、それによって係合状態を解除している。
【0004】
さらに、例えば特開平6−326477号公報では、シャーシの係止孔に、下面カバーに設けられた係止片が係止されることにより、シャーシと下面カバーが取り付けられる構成が開示されている。かかる構成では、シャーシの穴からドライバ等を差し込んで、係止片をドライバ等で押して撓ませた状態で、シャーシと下面カバーとが取り付けられた状態を解除することを可能としている。
【0005】
また、例えば特開平7−297566号公報では、カバー側のバネ板体を、筐体の開口端面に係止させることにより、該筐体の筐体開口をカバーで覆う構成が開示されている。かかる構成では、開口部分から指を差し込んでバネ板体を撓ませることにより、筐体からカバーを取り外すことを可能としている。
【0006】
さらに、例えば特開2000−112629号公報では、下ケースのフック部が上ケースの孔に差し込まれることで、両者の係合が為される構成が開示されている。
【0007】
【特許文献1】
特開平5−82979号公報(図2、図5参照)
【特許文献2】
特開平6−169180号公報(段落番号0005、図3、図4参照)
【特許文献3】
特開平6−326477号公報(図2、図7〜図9参照)
【特許文献4】
特開平7−297566号公報(図1、図2、図6、図7参照)
【特許文献5】
特開2000−112629号公報(図6、図7参照)
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述したような、従来の筐体構造においては、これら取付状態にある上ケースと下ケース等のような、二部材を取り外す作業が面倒となっている。例えば、特開平5−82979号公報に開示されているものでは、カバーの開口部に指を差し込んで、フック近傍を撓ませる際に、カバーの内部で力を入れて指を曲げる必要がある。また、この例では、指が開口部の縁にぶつかって痛い、という問題もある。さらに、開口部から塵埃が入り込み、汚れてしまう、という問題も生じている。
【0009】
また、特開平6−169180号公報に開示されているものでは、化学薬品を用いて係合状態を解除しているので、再度係合させて用いることは困難となっている。さらに、特開平6−326477号公報に開示されたものでは、ドライバ等で係止片を変形または破壊して、係止孔と係止片との間の係合を解除している。この公報記載のものでも、再度係合させ、筐体構造として用いることは困難である。また、ドライバ等を挿通させるための穴を形成する場合には、該穴からの塵埃の進入等が問題となる。
【0010】
また、特開平7−297566号公報に開示されているものでは、バネ板体を撓ませるための開口部分をカバーに形成する必要があり、かかる開口部分からの塵埃の進入等が問題となる。また、別途バネ板体をカバーに取り付ける必要があるため、部品点数が増えてコストがかさむ、という問題も生じる。
【0011】
さらに、特開2000−112629号公報に開示されているものでは、フック部が上ケースによって覆われることで、取り外しが非常に困難となっている。この公報記載の構成で両者の係合を解く場合には、上ケース等に別途孔部を形成したり、上ケースと下ケースとの境界部分に隙間を形成し、この隙間からドライバ等を差し込めるようにする必要がある。しかしながら、別途孔部等を形成する場合には、塵埃の問題が生じたり、孔部形成のための工数がかさむ、といった問題も生じる。
【0012】
本発明は、上記の事情に基づきなされたもので、その目的とするところは、着脱が容易であると共に、塵埃の進入を防ぐことが可能なフック取付構造、およびこのフック取付構造を用いた筐体構造を提供しよう、とするものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するため、本発明は、係合孔が設けられていると共に、この係合孔よりも端部側に延出している撓みガイド部を有する第1の部材と、抜け止め機能を有するフック部がフック形成部に突出形成されていると共に、撓みガイド部と対向する部分に押し込み孔が設けられている第2の部材と、を具備し、押し込み孔に押し込み部材を挿通させ、この押し込み部材を押し込むことで撓みガイド部を撓ませると共に、この撓みガイド部を撓ませることによってフック形成部も撓ませ、フック部と係合孔との係合状態を解くこととしたものである。
【0014】
このようなフック取付構造によれば、押し込み部材が撓みガイド部に接触した状態でさらに押し込むと、この撓みガイド部が撓む。また該撓みガイド部の撓みに伴ってフック形成部も撓む。それにより、フック部と係合孔との係合状態を容易に解くことができ、第1の部材と第2の部材とが取り付けられた状態から、両者を簡単に外すことができる。すなわち、作業者は、ドライバ等の押し込み部材を外部から押し込み孔に押し込むと共に、第1の部材と第2の部材とを引き離せば、両者を簡単に外すことができる。
【0015】
また、押し込み部材の押し込みと、第1の部材および第2の部材の引き離しといった、簡単な作業で第1の部材と第2の部材とを外すことができるため、例えば作業者が余分な力を加えて第1の部材または第2の部材を捻る、といった動作をする必要がない。そのため、両者の取り外しに際して、第1の部材と第2の部材とのいずれにも、破損を生じさせることがない。さらに、この構成では、ドライバ等の押し込み部材を押し込むための押し込み孔が、外観上露呈するが、撓みガイド部で押し込み孔が閉塞されるので、内部構成は見えない状態とすることができる。そのため、デザイン的にも好ましいものとなる。しかも、押し込み孔は、撓みガイド部によって閉塞されるので、この押し込み孔から塵埃が内部侵入するのを防止することができる。また、内部で異物が発生した場合に,この異物が外部に漏れるのを防ぐことができる。
【0016】
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、押し込み孔の縁部であって、撓みガイド部と対向する側には台座部が設けられていて、この台座部が撓みガイド部に当接することで押し込み孔が閉塞されるものである。
【0017】
このため、第1の部材と第2の部材とを取り付けると、撓みガイド部に台座部が当接し、この台座部と撓みガイド部との接触によって押し込み孔の開放状態が閉塞される。それによって、塵埃のフック取付構造内部への侵入を、良好に防ぐことができる。また、塵埃の進入を防ぐのみならず、例えば内部で異物が発生した場合に、外部にこの異物が漏れるのを防ぐことができる。また、撓みガイド部を台座部に当接させて受け止めることによって、ガタ付きを抑えることもできる。
【0018】
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、第1の部材に凹み部分を形成することにより、この第1の部材は、凹み部分の分だけ薄肉化された係合薄肉部が設けられていて、フック部と係合孔との係合の際には、凹み部分に第2の部材が位置することで、第1の部材と第2の部材とが一体的に設けられるものである。
【0019】
このような構成とすることにより、凹み部分に、フック部が設けられている第2の部材を位置させることができる。それによって、第1の部材と第2の部材とを一体的に取り付けた場合に、第2の部材が第1の部材の外壁面から突出するのを防ぐことができる。
【0020】
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、撓みガイド部は、係合薄肉部と直交して設けられていると共に、第2の部材のフック形成部は周壁部であり、この周壁部と押し込み孔が設けられている第2の部材の底面部とが直交して設けられているものである。
【0021】
このような構成とすることにより、撓みガイド部および押し込み孔は、係合薄肉部および周壁部と直交して設けられることとなる。このようにすることで、例えば撓みガイド部と押し込み孔とを底面側に配置することができ、それによって、外観上は押し込み孔等が露呈しないフック取付構造とすることができる。
【0022】
さらに、他の発明は、上述の発明に加えて更に、撓みガイド部と台座部の間には、キャップ部材が配置され、撓みガイド部による押し込み孔の閉塞に代わり、このキャップ部材で該押し込み孔を閉塞するものである。このような構成を採用した場合でも、押し込み孔を良好に閉塞することができる。また、押し込み部材を押し込み孔から押し込んだ場合でも、このキャップ部材を介して撓みガイド部を良好に撓ませることが可能となる。それによって、フック部と係合孔との係合状態を容易に解くことができ、第1の部材と第2の部材とが取り付けられた状態から、両者を外すことができる。
【0023】
また、他の発明は、上述の発明に加えて更に、第2の部材には、押し込み孔を塞ぐと共に撓みガイド部に向かって撓むことが可能な閉塞部が設けられていて、この閉塞部には撓みガイド部に当接する当接部が形成されているものである。このような構成を採用した場合でも、閉塞部によって押し込み孔を良好に閉塞することができる。また、押し込み部材を押し込み孔から押し込んだ場合でも、この閉塞部を介して撓みガイド部を良好に撓ませることが可能となる。それによって、フック部と係合孔との係合状態を容易に解くことができ、第1の部材と第2の部材とが取り付けられた状態から、両者を外すことができる。
【0024】
さらに、他の発明は、上述したフック取付構造の各発明を、筐体構造に適用したものである。このようにすることで、第1の部材と第2の部材とが係合されてなる筐体構造を、簡単に着脱させることができる。それによって、この筐体構造が例えば各種電気機器に用いられた場合に、その電気機器のメンテナンス性等を向上させることができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態について、図1から図4に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係るフック取付構造1が用いられている筐体構造2の取付状態における一部を示す断面図である。また、図2は、同じく筐体構造2の取付前の状態における一部を示す断面図である。さらに、図3は、同じく筐体構造1の取付前の状態における一部を示す断面斜視図であり、図4は、同じく筐体構造2の取付状態における一部を示す断面斜視図である。
【0026】
これらの図において、筐体構造2は、第1の部材としての上ケース11と、第2の部材としての下ケース12とから構成されている。このうち、上ケース11は、例えばインクジェットプリンタ等の各種電気機器全体を覆う部分である。また、下ケース12は、各種部材(メカ的、電気的な各種機構等)を搭載する部分である。
【0027】
上ケース11のうち、下ケース12と取付固定が為される取付部分13には、凹み部分としての係合凹部14が設けられている。係合凹部14は、外壁側が上ケース11の他の部分よりも窪んだ状態に設けられていて、下ケース12と係合した場合に面一となる深さを有している。そして、この係合凹部14によって上ケース11が削られた残りの薄肉部分が、係合薄肉部15となっている。なお、図2および図3に示すように、係合凹部14および係合薄肉部15は、下ケース12との係合を行う関係上、ほぼ全周または相当程度の長さを有するように形成されるのが一般的である。
【0028】
この係合薄肉部15には、撓みガイド部16が連なっている。撓みガイド部16は、係合薄肉部15と一体的に形成されていて、該係合薄肉部15からコーナ部17を介して下ケース12の底面部20と平行をなすように設けられている。すなわち、本実施の形態では、係合薄肉部15と撓みガイド部16とが、直交するように設けられている。また、係合凹部14には、後述するフック部22が係止される係合孔18が形成されている。
【0029】
また、下ケース12には、各種部材を搭載する底面部20と、この底面部20から立設された、フック形成部としての周壁部21とから構成されている。これら底面部20と周壁部21は、互いに直交するように設けられている。このうち、周壁部21には、フック部22が形成されている。フック部22は、図2に示すように、周壁部21から筐体構造2の内部に向かって突出形成されていて、しかも一端側(底面部20側)に鉛直面22a、他端側(周壁部21の上端側)に傾斜面22bを有する構成である。また、これら鉛直面22aと傾斜面22bの間の寸法、すなわちフック部22の幅寸法は、上述の係合孔18の幅寸法への係合に対応するように形成されている。
【0030】
これら鉛直面22aおよび傾斜面22bのうち、鉛直面22aは、係合孔18の孔内部の壁面18aと平行をなすように形成されていて、本実施の形態では、周壁部21の外面および内面とも略垂直を為すように形成されている。それにより、フック部22が係合孔18に嵌め込まれた場合には、これら鉛直面22aと壁面18aは、互いに抜け止め機能としての役割を果たす。
【0031】
また、傾斜面22bは、係合孔18の孔内部の壁面18aに対して、所定角度傾斜して設けられている。この傾斜面22bは、フック部22が係合孔18に嵌め込まれる際の、嵌め込みガイドとして機能するものである。すなわち、下ケース12に対して、上ケース11を被せ、フック部22を係合孔18に嵌め込むに際しては、上ケース11のコーナ部17や係合凹部14の下側に、傾斜面22bやフック部22の頂部が摺接し、上ケース11における係合薄肉部15の付け根の部分と、フック部22が接触する地点(コーナ部17または係合薄肉部15)との間の全体を撓ませることを可能としている。また、上ケース11が撓むと共に、下ケース12も、主に周壁部21が撓むこととなる。
【0032】
下ケース12の底面部20のうち、上ケース11を取り付けた後に撓みガイド部16と対向する部分には、上ケース11と下ケース12とを外す際に利用される押し込み孔23が形成されている。本実施の形態では、押し込み孔23は、係合孔18よりも大きな直径を有するものであるが、後述する押し込み部材30が入り込むことができるものであれば、その大きさは特に限定されるものではない。この押し込み孔23の周縁であって、筐体構造2の内部側には、台座部24が形成されている。台座部24は、撓みガイド部16に当接する部位であり、この台座部24と撓みガイド部16とが当接することによって、押し込み孔23の奥側が、外部から塞がれる状態となる。
【0033】
ここで、フック部22は、上ケース11と下ケース12の着脱の際に、係合薄肉部15および周壁部21が良好に撓むと共に破損しない程度の突出高さに設定されている。それによって、上ケース11と下ケース12の着脱を良好に行えるようにしている。
【0034】
なお、かかる押し込み孔23を塞ぐ、上述した撓みガイド部16は、コーナ部17から離間した側の台座部24に載置された後に、終端となる。
【0035】
以上のような構成を有する筐体構造2に関しては、上ケース11と下ケース12とが取り付けられた状態(図1、図4に示す状態)にするためには、係合孔18にフック部22の位置合わせを行ない、その後に図2および図3に示す状態から、下ケース12に対して上ケース11を押し込む。この場合、上ケース11のコーナ部17や係合凹部14の下側に、傾斜面22bやフック部22の頂部が摺接するが、その摺接に際して、周壁部21および係合薄肉部15は良好に撓む。そのため、これら周壁部21や係合薄肉部15は破損することがなく、係合孔18にフック部22を良好に嵌め込むことができる。
【0036】
なお、これらが嵌め込まれた後には、係合孔18の壁面18aと鉛直面22aとが係合することにより、上ケース11と下ケース12との係合が解かれるのを防止する抜け止めとして機能する。
【0037】
また、この筐体構造2において、上ケース11と下ケース12との係合が解かれた状態(図2および図3に示す状態)とするためには、押し込み孔23から例えばドライバ等、長尺の押し込み部材30(図1参照)を差し込む。そして、この押し込み部材30の先端を撓みガイド部16に当てて、さらに押し込む。すると、撓みガイド部16は、押し込み部材30に押し込まれることによって撓む。ここで、撓みガイド部16に撓みが生じると、該撓みガイド部16と一体的に設けられている係合薄肉部15も撓むこととなる。この係合薄肉部15は、上ケース11のうち、係合凹部14が形成される付け根の部分を支点として撓む。それにより、係合薄肉部15の撓み角および撓み量が増大すると、フック部22の鉛直面22aと壁面18aとの係合が外れる。
【0038】
そして、この係合が外れた状態で、上ケース11または下ケース12を引っ張って、上ケース11と下ケース12とを互いに引き離せば、両者の取り付け状態が解除される(図2、図3参照)。なお、完全に解除された場合には、係合薄肉部15、撓みガイド部16および周壁部21が、撓んだ状態から元に戻る。
【0039】
このような構成の筐体構造2、およびこの筐体構造2に適用されるフック取付構造1によれば、押し込み部材30を押し込んで、この撓みガイド部16が撓むと、この撓みガイド部16の撓みに伴って周壁部21も撓む。それにより、フック部22と係合孔18との係合状態を容易に解くことができ、上ケース11と下ケース12とが取り付けられた状態から、簡単に外すことができる。すなわち、作業者は、ドライバ等の押し込み部材30を外部から押し込み孔23に押し込んで、上ケース11と下ケース12とを引き離す作業を行うことで、簡単に両者を外すことができる。
【0040】
また、押し込み部材30の押し込み、および上ケース11と下ケース12の引き離しといった、簡単な作業で外すことができるため、例えば作業者が余分な力を加えて上ケース11や下ケース12を捻る、といった動作をする必要がない。そのため、両者の取り外しに際して、上ケース11や下ケース12に破損を生じさせずに済む。このため、フック取付構造1および筐体構造2の長寿命化が図れる。
【0041】
また、ドライバ等の押し込み部材30を押し込むための押し込み孔23が、外観上露呈するものの、撓みガイド部16によって押し込み孔23が閉塞される。そのため、筐体構造2の内部構成は見えない状態とすることができる。それにより、デザイン的にも好ましいものとなる。
【0042】
さらに、押し込み孔30は、撓みガイド部16が台座部24に当接することにより、閉塞される。このため、押し込み孔30から塵埃が筐体構造2の内部に侵入するのを防止することができ、作動不良が生じるのを防ぐことができる。かかる塵埃の進入を防止する点で、このフック取付構造1、および筐体構造2を電気機器に用いた場合に、該電気機器の長寿命化を図ることができる。また、塵埃の進入を防ぐのみならず、例えば筐体構造2の内部で異物が発生した場合に、外部にこの異物が漏れるのを防ぐことができる。
【0043】
また、押し込み孔23の縁部には台座部24が設けられていて、この台座部24が撓みガイド部16に当接することで押し込み孔30が閉塞される。このため、撓みガイド部16への台座部24の当接により、押し込み孔30の開放状態を確実に閉塞することができる。それによって、塵埃の筐体構造2の内部への侵入を、一層確実に防ぐことができる。また、台座部24を撓みガイド部16に当接させることで、ガタ付きを抑えることもできる。
【0044】
さらに、上ケース11の外壁側の係合凹部14の存在によって、この上ケース11には、係合薄肉部15が設けられている。そのため、フック部22と係合孔18との係合の際には、係合凹部14に下ケース12を位置させることができる。それによって、上ケース11と下ケース12とを取り付けた場合に、これらを一体的かつ面一な状態とし、上ケース11または下ケース12の一方が、他方よりも突出するのを防ぐことができる。
【0045】
また、撓みガイド部16と係合薄肉部15とは、直交して設けられていて、さらに周壁部21と押し込み孔23が設けられている底面部20とは、直交して設けられている。そのため、撓みガイド部16と押し込み孔23とを底面部20側に配置することができる。このように、押し込み孔23や撓みガイド部16を底面部20側に配置することで、外観上は押し込み孔23等が露出しない筐体構造2とすることができ、デザイン的に好ましいものとなる。
【0046】
以上、本発明の一実施の形態について説明したが、本発明はこれ以外にも種々変形可能となっている。以下、それについて説明する。
【0047】
上述の実施の形態では、上述のように、二部材をフック部22および係合孔18によって取り付ける構造が、上シャーシ11とシャーシ12とから構成されているが、これらの上シャーシ11と下シャーシ12とが、逆になる構成であっても良い。また、第1の部材と第2の部材は、上シャーシ11および下シャーシ12に限られるものではなく、種々の二部材を取り付ける構成に、本発明のフック取付構造1を適用することができる。また、本発明は、種々の電気機器に適用可能であるが、その例としては、例えばプリンタやパーソナルコンピュータ、デジタルカメラ、デジタルビデオカメラ、DVD再生装置、スキャナ等、種々のものに適用可能である。
【0048】
また、上述の実施の形態では、フック取付構造1および筐体構造2は、撓みガイド部16が、係合薄肉部15から直交した状態となっていて、さらに周壁部21が、押し込み孔23を有する底面部20と直交されたものとなっている。しかしながら、フック取付構造1および筐体構造2は、これには限られるものではなく、直交以外の所定の角度を為す場合、または撓みガイド部16と係合薄肉部15、および周壁部21と底面部20とが平行を為す状態であっても良い。
【0049】
さらに、押し込み孔23の閉塞の必要がない場合には、台座部24を省略するようにしても良い。また、上ケース11と下ケース12とが面一となる必要がなければ、係合凹部14を上ケース11に形成しなくても良い。
【0050】
また、上述の実施の形態では、押し込み孔23を撓みガイド部16で閉塞する構成について説明したが、押し込み孔23を閉塞する構成はこれには限られず、例えば、図5に示すフック取付構造40および筐体構造41のように、撓みガイド部16と台座部24の間にキャップ部材42を設け、このキャップ部材42によって押し込み孔23を閉塞する構成を採用しても良い。
【0051】
かかる図5に示すフック取付構造40および筐体構造41とした場合でも、押し込み孔23を良好に閉塞することができる。また、押し込み部材23を押し込み孔23から押し込んだ場合でも、このキャップ部材42を介して撓みガイド部16を良好に撓ませることが可能となる。それによって、フック部22と係合孔18との係合状態を容易に解くことができ、上ケース11と下ケース12との取り付け状態を簡単に解除することができる。
【0052】
また、例えば図6に示すフック取付構造50および筐体取付構造51のように、下ケース12に押し込み孔23を塞ぐ閉塞部52を一体的に形成するようにしても良い。この図6に示す構成では、閉塞部52の撓みガイド部16と対向する側に当接部53が形成されていて、この当接部53が撓みガイド部16と当接する。それによって、例えばドライバ等の押し込み部材30によって閉塞部52を押し込んだ場合でも、撓みガイド部16を良好に撓ませて、フック部22と係合孔18との嵌め込み状態を解除することができる。そして、上ケース11と下ケース12とが取り付けられた状態から、両者を容易に外すことができる。
【0053】
また、例えば図7に示すフック取付構造60および筐体取付構造61のように、下ケース12に押し込み孔23の一部分を塞ぐと共に、押し込み部材30を導通孔63までガイドする押し込みガイド部62を設けても良い。この押し込みガイド部62の壁面は、底面部20から周壁部21に移動するにしたがって、上方へ移動するようにテーパ状に形成されている。また、押し込みガイド部62の周壁部21側には、導通孔63が形成されている。さらに、押し込みガイド部62は、当接部64で撓みガイド部16に当接している。
【0054】
この構成において、導通孔63に押し込み部材30の先端部分を入れ込んで、撓みガイド部16に接触させる。そして、この接触状態で、該押し込み部材30を押し込むことで、撓みガイド部16を良好に撓ませて、フック部22と係合孔18との嵌め込み状態を解除することができる。そして、上ケース11と下ケース12とが取り付けられた状態から、両者を容易に外すことができる。
【0055】
さらに、上述の実施の形態では、上ケース11と下ケース12の両方が撓む構成であるが、下ケース12(特に周壁部21)が剛性を有すると共に、上ケース11のみが撓むように構成しても良い。
【0056】
【発明の効果】
本発明によれば、第1の部材と第2の部材との取り外しを簡単に行える。また、取り付けも容易に行え、さらにフック取付構造内部への塵埃の進入を防ぐことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係るフック取付構造の構成を示す側断面図であり、上ケースと下ケースが取り付けられた状態を示すものである。
【図2】図1のフック取付構造において、上ケースと下ケースとが取り付け前の、互いに離間している状態を示す側断面図である。
【図3】図1のフック取付構造において、上ケースと下ケースとが取り付け前の、互いに離間している状態を示す部分的な断面斜視図である。
【図4】図1のフック取付構造において、上ケースと下ケースとが取り付けられた状態を示す部分的な断面斜視図である。
【図5】本発明の変形例に係るフック取付構造の構成を示す側断面図であり、撓みガイド部と台座部の間にキャップ部材が存在し、このキャップ部材によって押し込み孔が閉塞された、上ケースと下ケースの取付状態を示す図である。
【図6】本発明の変形例に係るフック取付構造の構成を示す側断面図であり、下ケースに押し込み孔を塞ぐ閉塞部が形成され、この閉塞部によって押し込み孔が閉塞された、上ケースと下ケースの取付状態を示す図である。
【図7】本発明の変形例に係るフック取付構造の構成を示す側断面図であり、下ケースの押し込み孔に押し込みガイド部と導通孔が設けられ、この下ケースと上ケースの取付状態を示す図である。
【符号の説明】
1,40,50…フック取付構造
2,41,51…筐体構造
11…上ケース(第1の部材)
12…下ケース(第2の部材)
14…係合凹部
15…係合薄肉部
16…撓みガイド部
17…コーナ部
18…係合孔
20…底面部
21…周壁部(フック形成部)
22…フック部
22a…鉛直面
22b…傾斜面
23…押し込み孔
24…台座部
30…押し込み部材
42…キャップ部材
52…閉塞部
Claims (7)
- 係合孔が設けられていると共に、この係合孔よりも端部側に延出している撓みガイド部を有する第1の部材と、
抜け止め機能を有するフック部がフック形成部に突出形成されていると共に、上記撓みガイド部と対向する部分に押し込み孔が設けられている第2の部材と、
を具備し、上記押し込み孔に押し込み部材を挿通させ、この押し込み部材を押し込むことで上記撓みガイド部を撓ませると共に、この撓みガイド部を撓ませることによって上記フック形成部も撓ませ、上記フック部と上記係合孔との係合状態を解くことを特徴とするフック取付構造。 - 前記押し込み孔の縁部であって、前記撓みガイド部と対向する側には台座部が設けられていて、この台座部が前記撓みガイド部に当接することで前記押し込み孔が閉塞されることを特徴とする請求項1記載のフック取付構造。
- 前記第1の部材に凹み部分を形成することにより、この第1の部材は、凹み部分の分だけ薄肉化された係合薄肉部が設けられていて、前記フック部と前記係合孔との係合の際には、上記凹み部分に前記第2の部材が位置することで、第1の部材と第2の部材とが一体的に設けられることを特徴とする請求項1または2記載のフック取付構造。
- 前記撓みガイド部は、前記係合薄肉部と直交して設けられていると共に、前記第2の部材のフック形成部は周壁部であり、この周壁部と押し込み孔が設けられている第2の部材の底面部とが直交して設けられていることを特徴とする請求項3記載のフック取付構造。
- 前記撓みガイド部と前記台座部の間には、キャップ部材が配置され、前記撓みガイド部による前記押し込み孔の閉塞に代わり、このキャップ部材で該押し込み孔を閉塞することを特徴とする請求項2から4のいずれか1項に記載のフック取付構造。
- 前記第2の部材には、前記押し込み孔を塞ぐと共に前記撓みガイド部に向かって撓むことが可能な閉塞部が設けられていて、この閉塞部には前記撓みガイド部に当接する当接部が形成されていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のフック取付構造。
- 請求項1から6のいずれか1項に記載のフック取付構造を用いたことを特徴とする筐体構造。
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