JP6176690B2 - ポリエステル樹脂の製造方法 - Google Patents
ポリエステル樹脂の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6176690B2 JP6176690B2 JP2016181694A JP2016181694A JP6176690B2 JP 6176690 B2 JP6176690 B2 JP 6176690B2 JP 2016181694 A JP2016181694 A JP 2016181694A JP 2016181694 A JP2016181694 A JP 2016181694A JP 6176690 B2 JP6176690 B2 JP 6176690B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- acid
- reaction
- polyester resin
- diol
- isosorbide
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
Description
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであって、その目的は、原料がマイクロ波をよく吸収して効率的に加熱されるとともに、水やアルコールなどの脱離成分もマイクロ波のエネルギーを直接受けることにより、有害な共沸溶媒を添加せず、速やかに系の外部に排出され平衡反応である重縮合反応を促進するポリエステル樹脂を製造する方法を提供することにある。
本発明に係るポリエステル樹脂の製造方法において、前記ジオールが下記式(1)で示されるイソソルビドを含有することが好ましい。
この発明によれば、前記脱水重縮合反応において蒸気として発生する副生成物の95%以上が水であるので、エネルギー的に有利で、有害廃棄物の排出を抑えられる。ただし、このことは、蒸気の大部分を占める水以外の成分が、ジオールである、すなわち、わずかな脱ジオール反応が進行することを妨げるものではない。
なお、本発明において、「イソソルビドの仕込み量に対するモル比率」は、ジカルボン酸の仕込み量を100とした場合のイソソルビドの仕込みモル比をA、ポリマー鎖中のジカルボン酸成分の量を100とした場合のポリマー鎖中のイソソルビド成分のモル比をBとして、(B/A)として算出することができる。
ジオールは、上記式(1)で示されるイソソルビド(1,4:3,6−ジアンヒドロ−D−ソルビトール)、上記式(1)の化合物とは立体異性体の関係にあるイソマンニド、イソイジドのいずれか又はその混合物であり、これらは重合に供されるジオール成分の全量または一部を構成する。中でも、資源として豊富に存在する種々のデンプンから製造されるソルビトールを脱水縮合して得られる上記式(1)のイソソルビドが入手のしやすさの点からも好ましい。
触媒の添加時期は、初めの段階で添加しておくことも可能であるし、またある程度に重合が進行した途中の段階で添加することも可能であるが、その段階については限定されるものではない。なお、複数の時期に分けて添加することも可能である。
脱水重縮合反応は減圧下、好ましくは、2,000Pa以下、より好ましくは300Pa以下、さらに好ましくは200Pa以下で行われる。この範囲にあると重合の最終段階において脱水が確実に進行できる。
(高分子化合物の基本単位の構造の確認)
得られるポリエステル樹脂の核磁気共鳴分析(NMR)(Avance400、Bruker社製)のスペクトルを解析することにより行った。
得られるポリエステル樹脂をクロロホルムに溶解後、ポリスチレンで校正したゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)(8020シリーズ、東ソー社製)で分析し、平均分子量を算出した。
トラップ管に捕集した液体の水分量は、カールフィッシャー水分計(DL31、メトラートレド社製)により行った。
合成した樹脂からダンベル型の試験片を作成し、引っ張り試験装置(Autograph、島津製作所社製)により機械的特性を評価した。
メカニカル攪拌機と分留器を備えた容量100mLの耐熱ガラス製反応器にイソソルビド(Polysorb P Roquette社製)21.93g(0.15mol)、1,4−ブタンジオール(特級 和光純薬工業製)13.57g(0.15mol)、コハク酸(和光純薬工業製 特級)35.43g(0.30mol)、チタンテトライソプロポキシド(一級 和光純薬工業製)0.17gを入れた。仕込んだモノマーのモル比率は、イソソルビド:1,4−ブタンジオール:コハク酸=50:50:100である。窒素雰囲気下、周波数2450MHz、最大出力770Wのキャビティ型マイクロ波加熱装置を用いて重合を行った。180℃にセットし、マイクロ波出力は自動制御としたところ、3分20秒後に設定温度に達した。加熱開始から15分後設定温度を220℃に上げたところ瞬時に設定温度に達した。この間、蒸発する成分は留出させ回収した。加熱開始から30分後から油回転ポンプによる減圧操作を開始した。真空度は段階的に上げ、加熱開始から1時間13分後に240Paとなった。加熱開始から4時間30分後にマイクロ波照射を停止し、ポリマーを取り出した。また、加熱開始から終了までの間、9回のサンプリングを行った。
これらのポリマーは、クロロホルムに可溶であった。ポリスチレンで校正したGPCを用いて求めた平均分子量を表1に示す。照射時間270分のポリマーについて、1H−NMR(CDCl3)分析により求めたポリマー中のモノマー組成比は、イソソルビド:1,4−ブタンジオール:コハク酸=51.3:48.7:100であった。イソソルビドの仕込み量に対するモル比率は102.6%であった。
メカニカル攪拌機と分留器を備えた容量100mLの耐熱ガラス製反応器にイソソルビド(Polysorb P Roquette社製)21.94g(0.15mol)、1,4−ブタンジオール(特級 和光純薬工業製)13.58g(0.15mol)、コハク酸(特級 和光純薬工業製)35.94g(0.30mol)、チタンテトライソプロポキシド(一級 和光純薬工業製)0.18gを入れた。仕込んだモノマーのモル比率は、イソソルビド:1,4−ブタンジオール:コハク酸=50:50:100である。窒素雰囲気下、オイルバスを用いて重合を行った。バス温は265℃まで上げたが、反応物内部の温度は220℃〜230℃程度で推移した。途中の180℃に達するまでには25分間を要した。この間、蒸発する成分は留出させ回収した。加熱開始から55分後から油回転ポンプによる減圧操作を開始した。真空度は段階的に上げ、加熱開始から1時間48分後に220Paとなった。加熱開始から4時間30分後にオイルバスから容器を出し、ポリマーを取り出した。また、加熱開始から終了までの間、9回のサンプリングを行った。
これらのポリマーは、クロロホルムに可溶であった。ポリスチレンで校正したGPCを用いて求めた平均分子量を表2に示す。加熱時間270分のポリマーについて、1H−NMR(CDCl3)分析により求めたポリマー中のモノマー組成比は、イソソルビド:1,4−ブタンジオール:コハク酸=38.6:61.4:100であった。イソソルビドの仕込み量に対するモル比率は77.2%であった。
メカニカル攪拌機と分留器を備えた容量200mLの耐熱ガラス製反応器にイソソルビド(Polysorb P Roquette社製)13.88g(0.0950mol)、1,4−ブタンジオール(特級 和光純薬工業製)77.05g(0.8550mol)、コハク酸(特級 和光純薬工業製)112.20g(0.950mol)、チタンテトライソプロポキシド(一級 和光純薬工業製)1.35gを入れ、窒素雰囲気下、周波数2,450MHz、最大出力1,500Wのキャビティ型マイクロ波加熱装置を用いて重合を行った。最高時出力900W、目標温度260℃にセットし、マイクロ波出力は自動制御としたところ、15分20秒後に設定温度に達した。この時点から油回転ポンプによる減圧操作を開始した。真空度は段階的に上げ、減圧開始から約15分後に約100Paであった。減圧開始から45分後にマイクロ波照射を停止し、ポリマーを取り出した。
メカニカル攪拌機と分留器を備えた容量200mLの耐熱ガラス製反応器にイソソルビド(Polysorb P Roquette社製)34.71g(0.2375mol)、1,4−ブタンジオール(特級 和光純薬工業製)61.00g(0.7125mol)、コハク酸(特級 和光純薬工業製)112.20g(0.950mol)、チタンテトライソプロポキシド(一級 和光純薬工業製)1.35gを入れた。仕込んだモノマーのモル比率は、イソソルビド:1,4−ブタンジオール:コハク酸=25:75:100である。窒素雰囲気下、周波数2,450MHz、最大出力1,500Wのキャビティ型マイクロ波加熱装置を用いて重合を行った。最高時出力900W、目標温度260℃にセットし、マイクロ波出力は自動制御としたところ、14分30秒後に設定温度に達した。この間、蒸発する成分は留出させ回収した。この時点から油回転ポンプによる減圧操作を開始した。真空度は段階的に上げ、減圧開始から約15分後に約100Paであった。減圧開始から56分後にマイクロ波照射を停止し、ポリマーを取り出した。反応開始から終了までにトラップ管に捕集した液体の水分含有量を測定したところ、99.1%であった。1H−NMR(CDCl3)分析により求めたポリマー中のモノマー組成比は、イソソルビド:1,4−ブタンジオール:コハク酸=21.4:78.6:100.0であった。イソソルビドの仕込み量に対するモル比率は85.6%であった。
メカニカル攪拌機と分留器を備えた容量200mLの耐熱ガラス製反応器にイソソルビド(Polysorb P Roquette社製)69.42g(0.475mol)、1,4−ブタンジオール(特級 和光純薬工業製)42.81g(0.475mol)、コハク酸(特級 和光純薬工業製)112.20g(0.950mol)、チタンテトライソプロポキシド(一級 和光純薬工業製)1.35gを入れた。仕込んだモノマーのモル比率は、イソソルビド:1,4−ブタンジオール:コハク酸=50:50:100である。窒素雰囲気下、周波数2,450MHz、最大出力1,500Wのキャビティ型マイクロ波加熱装置を用いて重合を行った。最高時出力900W、目標温度260℃にセットし、マイクロ波出力は自動制御としたところ、15分後に設定温度に達した。この間、蒸発する成分は留出させ回収した。この時点から油回転ポンプによる減圧操作を開始した。真空度は段階的に上げ、減圧開始から約30分後に約150Paであった。減圧開始から60分後にマイクロ波照射を停止し、ポリマーを取り出した。1H−NMR(CDCl3)分析により求めたポリマー中のモノマー組成比は、イソソルビド:1,4−ブタンジオール:コハク酸=44.0:56.0:100.0であった。イソソルビドの仕込み量に対するモル比率は88.0%であった。
メカニカル攪拌機と分留器を備えた容量200mLの耐熱ガラス製反応器に1,4−ブタンジオール(特級 和光純薬工業製)85.61g(0.950mol)、コハク酸(特級 和光純薬工業製)112.18g(0.950mol)、チタンテトライソプロポキシド(一級 和光純薬工業製)1.35gを入れ、窒素雰囲気下、周波数2,450MHz、最大出力1,500Wのキャビティ型マイクロ波加熱装置を用いて重合を行った。最高時出力900W、目標温度260℃にセットし、マイクロ波出力は自動制御としたところ、12分30秒後に設定温度に達した。この間、蒸発する成分は留出させ回収した。この時点から油回転ポンプによる減圧操作を開始した。真空度は段階的に上げ、減圧開始から約24分後に約150Paであった。減圧開始から50分後にマイクロ波照射を停止し、ポリマーを取り出した。
メカニカル攪拌機と分留器を備えた容量100mLの耐熱ガラス製反応器に蒸留により精製したイソソルビド(一級 東京化成社製)43.90g(0.30mol)、コハク酸(特級 和光純薬工業製)35.44g(0.30mol)、チタンテトライソプロポキシド(一級 和光純薬工業製)0.17gを入れ、窒素雰囲気下、周波数2,450MHz、最大出力770Wのキャビティ型マイクロ波加熱装置を用いて重合を行った。220℃に達した時点から減圧を開始し、約60分後に100Paに達した。この間、蒸発する成分は留出させ回収した。更に30分減圧しながら加熱したところでマイクロ波照射を停止し、ポリマーを取り出した。反応物を取り出しクロロホルムに溶解し、ポリスチレンで校正したGPCを用いて分析したところ、数平均分子量(Mn)は3,579、重量平均分子量(Mw)は7,513であった。
メカニカル攪拌機と分留器を備えた容量40Lのステンレス製釜型反応器にイソソルビド(Polysorb P Roquette社製)1680g(11.5mol)、1,4−ブタンジオール(特級 キシダ化学製)9330g(103.5mol)、コハク酸(特級 キシダ化学製)12930g(109.5mol)、チタンテトライソプロポキシド(特級 キシダ化学製)62gを入れた。仕込んだモノマーのモル比率は、イソソルビド:1,4−ブタンジオール:コハク酸=10.5:94.5:100である。窒素雰囲気下、周波数2,450MHz、最大出力24kWのマイクロ波加熱装置を用いて重合を行った。180℃にセットし、マイクロ波出力は自動制御としたところ、30分後に設定温度に達した。加熱開始から45分後設定温度を220℃に上げ10分間保持した。次に260℃に上げ5分間保持した。この間、蒸発する成分は留出させ排出した。次に減圧を徐々に行い、減圧開始から約30分後に600Paとなるまで排気した。その後加熱と減圧を続け、減圧開始から90分後にマイクロ波照射を止めポリマーを取り出した。加熱開始から終了までの間、4回のサンプリングを行った。これらのポリマーは、クロロホルムに可溶であった。ポリスチレンで校正したGPCを用いて求めた平均分子量を表4に示す。1H−NMR(CDCl3)分析により求めたポリマー中のモノマー組成比は、イソソルビド:1,4−ブタンジオール:コハク酸=10.4:89.6:100であった。イソソルビドの仕込み量に対するモル比率は99.0%であった。
耐圧ガラス製の容量10mLの反応容器にイソソルビド(Polysorb P Roquette社製)0.336g(2.30mmol)、1,4−ブタンジオール(特級 和光純薬工業製)1.866g(20.7mmol)、コハク酸(特級 和光純薬工業製)2.586g(21.9mmol)を入れ、セプタム栓を用いて密封した。重合は、周波数2,450MHz、最大出力300Wのフォーカスドシングルモード型マイクロ波加熱装置を用いて行った。重合中は針式圧力センサーを、セプタムを通して容器内に入れ、マグネティックスターラーで撹拌し、容器底部の温度を赤外放射温度計で計測した。180℃にセットし、マイクロ波出力は自動制御としたところ、50秒後に設定温度に達した。圧力は最終的には10barを示した。加熱開始から10分後にマイクロ波照射を停止した。反応物を取り出しクロロホルムに溶解し、ポリスチレンで校正したGPCを用いて分析したところ、数平均分子量(Mn)は514、重量平均分子量(Mw)は679であった。
耐圧ガラス製の容量10mLの反応容器にイソソルビド(Polysorb P Roquette社製)0.336g(2.30mmol)、1,4−ブタンジオール(特級 和光純薬工業製)1.866g(20.7mmol)、コハク酸(特級 和光純薬工業製)2.586g(21.9mmol)を入れ、セプタム栓を用いて密封した。重合は、周波数2,450MHz、最大出力300Wのフォーカスドシングルモード型マイクロ波加熱装置を用いて行った。重合中は針式圧力センサーを、セプタムを通して容器内に入れ、マグネティックスターラーで撹拌し、容器底部の温度を赤外放射温度計で計測した。180℃にセットし、マイクロ波出力は自動制御としたところ、50秒後に設定温度に達した。圧力は最終的には10barを示した。加熱開始から10分後に圧抜きし、260℃まで昇温した後に4,000Paまで減圧し、さらに15分後にマイクロ波を停止した。このポリマーをポリスチレンで校正したGPCを用いて分析したところ、数平均分子量(Mn)は8,125、重量平均分子量(Mw)は16,210であった。
メカニカル攪拌機と分留器を備えた容量100mLの耐熱ガラス製反応器に蒸留により精製したイソソルビド(一級 東京化成社製)40.88g(0.28mol)、コハク酸(特級 和光純薬工業製)33.04g(0.28mol)、p−トルエンスルホン酸一水和物(一級 和光純薬工業製)0.1mol%を入れ、窒素雰囲気下、周波数2,450MHz、最大出力770Wのキャビティ型マイクロ波加熱装置を用いて重合を行った。260℃にセットし、マイクロ波出力は自動制御とした。この間、蒸発する成分は留出させ回収した。真空度は段階的に上げ、最終的に550Paとなった。加熱開始から1時間30分後にマイクロ波照射を停止し、ポリマーを取り出した。このポリマーをポリスチレンで校正したGPCを用いて分析したところ、重量平均分子量(Mw)は7,162であった。
メカニカル攪拌機と分留器を備えた容量100mLの耐熱ガラス製反応器に蒸留により精製したイソソルビド(一級 東京化成社製)7.3g(0.05mol)、コハク酸(特級 和光純薬工業製)5.9g(0.1mol)、乳酸水溶液を蒸留して脱水したもの72g(0.8mol)、p−トルエンスルホン酸一水和物(一級 和光純薬工業製)0.6mol%、塩化第一スズ(一級 和光純薬工業製)0.6mol%を入れ、窒素雰囲気下、周波数2,450MHz、最大出力770Wのキャビティ型マイクロ波加熱装置を用いて重合を行った。200℃にセットし、マイクロ波出力は自動制御とした。この間、蒸発する成分は留出させ回収した。真空度は段階的に上げ、最終的に730Paとなった。加熱開始から1時間30分後にマイクロ波照射を停止し、ポリマーを取り出した。このポリマーをポリスチレンで校正したGPCを用いて分析したところ、重量平均分子量(Mw)は38,700であった。
メカニカル攪拌機と分留器を備えた容量100mLの耐熱ガラス製反応器に蒸留により精製したイソソルビド(一級 東京化成社製)36.5g(0.25mol)、アジピン酸(特級 和光純薬工業製)36.5g(0.25mol)、塩化第一スズ(一級 和光純薬工業製)0.1mol%を入れ、窒素雰囲気下、周波数2,450MHz、最大出力770Wのキャビティ型マイクロ波加熱装置を用いて重合を行った。220℃にセットし、マイクロ波出力は自動制御とした。この間、蒸発する成分は留出させ回収した。真空度は段階的に上げ、最終的に1,000Pa以下となった。加熱開始から60分後にマイクロ波照射を停止し、ポリマーを取り出した。このポリマーをポリスチレンで校正したGPCを用いて分析したところ、重量平均分子量(Mw)は6,900であった。
メカニカル攪拌機と分留器を備えた容量100mLの耐熱ガラス製反応器に蒸留により精製したイソソルビド(一級 東京化成社製)36.5g(0.25mol)、セバシン酸(特級 和光純薬工業製)50.5g(0.25mol)、塩化第一スズ(一級 和光純薬工業製)0.1mol%を入れ、窒素雰囲気下、周波数2,450MHz、最大出力770Wのキャビティ型マイクロ波加熱装置を用いて重合を行った。220℃にセットし、マイクロ波出力は自動制御とした。この間、蒸発する成分は留出させ回収した。真空度は段階的に上げ、最終的に1,000Pa以下となった。加熱開始から60分後にマイクロ波照射を停止し、ポリマーを取り出した。このポリマーをポリスチレンで校正したGPCを用いて分析したところ、重量平均分子量(Mw)は8,200であった。
メカニカル攪拌機と分留器を備えた容量200mLの耐熱ガラス製反応器にイソソルビド(Polysorb P Roquette社製)13.88g(0.0950mol)、エチレングリコール(特級 和光純薬工業製)53.01g(0.8550mol)、イソフタル酸(1級 キシダ化学製)157.82g(0.950mol)、チタンテトライソプロポキシド(一級 和光純薬工業製)1.35gを入れ、窒素雰囲気下、周波数2,450MHz、最大出力1,500Wのキャビティ型マイクロ波加熱装置を用いて重合を行った。目標温度280℃にセットし、マイクロ波出力は自動制御とした。真空度は段階的に上げ、最終的に1,000Pa以下となった。加熱開始から60分後にマイクロ波照射を停止し、ポリマーを取り出した。このポリマーをポリスチレンで校正したGPCを用いて分析したところ、重量平均分子量(Mw)は42,300であった。
メカニカル攪拌機と分留器を備えた容量200mLの耐熱ガラス製反応器にイソソルビド(Polysorb P Roquette社製)13.88g(0.0950mol)、ネオペンチルグリコール(特級 ナカライテスク製)88.92g(0.8550mol)、テレフタル酸(特級 東京化成製)157.82g(0.950mol)、ジイソプロポキシビス(エチルアセトアセテート)チタン(アルドリッチ製)1.73gを入れ、窒素雰囲気下、周波数2,450MHz、最大出力1,500Wのキャビティ型マイクロ波加熱装置を用いて重合を行った。目標温度280℃にセットし、マイクロ波出力は自動制御とした。真空度は段階的に上げ、最終的に1,000Pa以下となった。加熱開始から60分後にマイクロ波照射を停止し、ポリマーを取り出した。このポリマーをポリスチレンで校正したGPCを用いて分析したところ、重量平均分子量(Mw)は54,100であった。
Claims (6)
- 前記ジオールがさらに脂肪族ジオール、及び、芳香族ジオールからなる群より選択される1種又は2種以上を含有することを特徴とする請求項1に記載のポリエステル樹脂の製造方法。
- 前記ジカルボン酸がコハク酸、アジピン酸、セバシン酸、イソフタル酸、テレフタル酸のうち1種又は2種以上を含有することを特徴とする請求項1又は2に記載のポリエステル樹脂の製造方法。
- 前記脱水重縮合反応において蒸気として発生する副生成物の95%以上が水であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のポリエステル樹脂の製造方法。
- 前記脱水重縮合反応の初期段階では常圧で反応を行い、さらに、前記減圧下で、マイクロ波を照射する工程において、2,000Pa以下で反応を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリエステル樹脂の製造方法。
- 前記脱水重縮合反応の初期段階では2MPa以下の加圧下で反応を行い、その後、常圧で反応を行い、次いで、前記減圧下で、マイクロ波を照射する工程において、2,000Pa以下で反応を行うことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のポリエステル樹脂の製造方法。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011210478 | 2011-09-27 | ||
JP2011210478 | 2011-09-27 |
Related Parent Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012210922A Division JP6128579B2 (ja) | 2011-09-27 | 2012-09-25 | ポリエステル樹脂の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2016211006A JP2016211006A (ja) | 2016-12-15 |
JP6176690B2 true JP6176690B2 (ja) | 2017-08-09 |
Family
ID=48528396
Family Applications (2)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012210922A Active JP6128579B2 (ja) | 2011-09-27 | 2012-09-25 | ポリエステル樹脂の製造方法 |
JP2016181694A Active JP6176690B2 (ja) | 2011-09-27 | 2016-09-16 | ポリエステル樹脂の製造方法 |
Family Applications Before (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2012210922A Active JP6128579B2 (ja) | 2011-09-27 | 2012-09-25 | ポリエステル樹脂の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (2) | JP6128579B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US10184024B2 (en) * | 2013-06-18 | 2019-01-22 | Xerox Corporation | Carmine colorants |
CN105566618B (zh) * | 2014-10-13 | 2018-06-15 | 中国石油化工股份有限公司 | 一种改性聚丁二酸丁二醇酯及其制备方法 |
Family Cites Families (14)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6063465A (en) * | 1998-04-23 | 2000-05-16 | Hna Holdings, Inc. | Polyester container and method for making same |
US6485819B2 (en) * | 2000-12-19 | 2002-11-26 | E. I. Du Pont De Nemours And Company | Aliphatic-aromatic copolyesters |
JP2003292594A (ja) * | 2002-02-01 | 2003-10-15 | Kubota Corp | ポリエステル樹脂の製造方法 |
US6914120B2 (en) * | 2002-11-13 | 2005-07-05 | Eastman Chemical Company | Method for making isosorbide containing polyesters |
JP2004250561A (ja) * | 2003-02-20 | 2004-09-09 | Kubota Corp | ポリエステル樹脂の製造方法 |
JP5119538B2 (ja) * | 2004-12-16 | 2013-01-16 | 独立行政法人産業技術総合研究所 | 脂肪族ポリエステルの製造方法 |
JP5019418B2 (ja) * | 2006-06-26 | 2012-09-05 | 独立行政法人産業技術総合研究所 | 脂肪族ポリエステルの製造方法 |
CN101535372A (zh) * | 2006-09-15 | 2009-09-16 | 斯蒂茨丁荷兰聚合物学会 | 基于二失水己糖醇的聚酯的制备方法 |
JP5370994B2 (ja) * | 2008-09-17 | 2013-12-18 | ユニチカ株式会社 | 可溶性共重合ポリエステル樹脂 |
JP5481910B2 (ja) * | 2009-04-09 | 2014-04-23 | 東レ株式会社 | ポリエステルの製造方法 |
KR20110028696A (ko) * | 2009-09-14 | 2011-03-22 | 에스케이케미칼주식회사 | 아이소소바이드와 1,4-사이클로헥산디메탄올이 공중합된 폴리에스테르 수지 및 그 제조방법 |
CN102666579A (zh) * | 2009-10-30 | 2012-09-12 | 诺沃—诺迪斯克有限公司 | 降钙素基因相关肽的衍生物 |
JP5573144B2 (ja) * | 2009-12-16 | 2014-08-20 | コニカミノルタ株式会社 | ポリエステル樹脂粒子の水分散液の製造方法及び樹脂組成物の製造方法 |
US8163459B2 (en) * | 2010-03-01 | 2012-04-24 | Xerox Corporation | Bio-based amorphous polyester resins for emulsion aggregation toners |
-
2012
- 2012-09-25 JP JP2012210922A patent/JP6128579B2/ja active Active
-
2016
- 2016-09-16 JP JP2016181694A patent/JP6176690B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2016211006A (ja) | 2016-12-15 |
JP2013082903A (ja) | 2013-05-09 |
JP6128579B2 (ja) | 2017-05-17 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101783293B1 (ko) | 폴리에스테르 조성물의 제조 방법 | |
CN1142961C (zh) | 包括作为共聚单体的异山梨醇的聚酯及其制备方法 | |
TWI577711B (zh) | 製造脂肪族聚酯之方法 | |
JP4163262B2 (ja) | コポリエステルの製造における補充エチレングリコールの遅延添加 | |
JP5848435B2 (ja) | 乳酸とイソソルバイドの共重合から得られるポリエステル樹脂およびその製造方法 | |
JP2018505287A (ja) | バイオベースコポリエステル又はコポリエチレンテレフタレート | |
JP6176690B2 (ja) | ポリエステル樹脂の製造方法 | |
CN111072941A (zh) | 一种双环氧化合物合成线型、多官能度聚酯多元醇的方法 | |
CN102140165B (zh) | 一种可生物降解的共聚酯及其制备方法 | |
TWI487727B (zh) | 聚酯樹脂之製造方法 | |
CN103724606A (zh) | 一种共聚酯及其制备方法 | |
EP4204475A1 (en) | Process for producing polyester comprising 2,5-furandicarboxylate units | |
RU2011114981A (ru) | Получаемые в расплаве сложнополиэфирные композиции с улучшенной термоокислительной стабильностью, а также способ их получения и применения | |
JP2008239744A (ja) | ポリエステル樹脂 | |
WO2017023175A1 (en) | Poly( alkylene furandicarboxylate)-comprising polyester | |
JP2023036861A (ja) | 亜鉛触媒を使用するポリ(トリメチレンフランカルボンキシレート)の調製方法 | |
WO2022136332A1 (en) | Process for producing a polyester comprising 2,5-furandicarboxylate units | |
JP5092102B2 (ja) | 共重合体及びその製造方法 | |
KR20140021755A (ko) | 에스테르화 반응 생성물의 제조방법 및 상기 에스테르화 반응 생성물을 이용하는 폴리에스테르의 제조방법 | |
KR20200027923A (ko) | 첨가제를 사용하여 폴리에스테르를 제조하기 위한 방법 | |
Pergher et al. | Reactive phenolic solvents applied to the synthesis of renewable aromatic polyesters with high isosorbide content | |
JP2023541172A (ja) | ポリエステル製造用の新規触媒物質、それを用いてポリエステルを製造する方法、およびそれを用いて製造されたポリエステル | |
PL215590B1 (pl) | Nienasycona tereftalowa żywica poliestrowa oraz sposób wytwarzania nienasyconej tereftalowej żywicy poliestrowej | |
RU2011114980A (ru) | Композиции на основе сложного полиэфира из фазы расплава, обладающие улучшенной термоокислительной стабильностью и способы получения и применения указанных композиций | |
JPH10120773A (ja) | 脂肪族ブロックコポリエステルの製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20160926 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20170421 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170516 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170616 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170704 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170705 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6176690 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |