JP6173840B2 - 脱硝制御装置 - Google Patents

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本発明の実施形態は、ガスタービン(GT)もしくはボイラなどの燃焼設備から排出される排ガス中の窒素酸化物(NO)を分解させる脱硝装置に注入するアンモニア(NH)の流量を制御する脱硝制御装置に関する。
GTもしくはボイラなどの燃焼設備では、備えた燃焼器からNOを含む排ガスを排出し、排気熱を回収してから大気に放出する。NO流量による環境基準を踏まえ、環境汚染負担の軽減を図るため、脱硝装置を設置している。これは、該NOを含む排ガスと独立に供給するNHとを脱硝装置の触媒中で反応させ、触媒の作用により窒素と水蒸気とに分解するものである。
図15に一般的な脱硝制御系システムの全体構成を示す。図15に示すように、GTもしくはボイラなどの燃焼設備から排出されるNOを含んだ排ガスは、脱硝装置の排気熱回収器内の脱硝触媒層に導入される。排ガス中のNOは、NH供給系統から注入されるNHと、触媒の作用により反応し、水と窒素ガスに分解されるが、一部は未反応のまま煙突から放出される。放出される未反応NOは、環境影響評価法に従ってNO流量移動時間平均値を制限値以下に制御する必要がある(電気事業法の第三章第二節第二款の二の環境影響評価に関する特例(第四十六条の二〜第四十六条の二十三)には環境影響評価法に従うべき旨が記載されている。)。
一般に脱硝制御装置は、GTもしくはボイラなどの燃焼設備で発生するNOに対して、適切な量のNHを注入して煙突から排出されるNOの排出量を目標値(指令信号)に保つため、NO制御部とNH制御部とから構成され、それぞれ以下の様な演算処理を行う。NO制御部は、煙突入口の未反応NO濃度を計測し、その濃度を適切な値とするようなNH流量指令値を算出する。この演算には、上記未反応NO濃度の計測値の他に、例えば酸素濃度、GTもしくはボイラなどの燃焼設備の出口のNO濃度、排ガス流量や、プラント制御装置からの発電機出力指令値もしくは負荷指令値(MWD: Mega Watt Demand)等を用いる場合もある。NH制御部は、上記NH流量指令値と、計測されるNH流量との偏差が無くなるように、NH流量調節弁を開閉する。具体的には、NO制御部はNOの目標値に従ってNOの排出量からNHの流量目標値を算出して出力し、NH制御部はNH流量目標値に従ってNH流量を調整するようにNH流量用調節弁開度指令値を算出して出力する。
特許第4690606号公報
ところで、上記脱硝制御には、以下の様な特徴があり、応答性がよく安定性に優れた制御を実現するのが難しい。まず、煙突入口NO濃度を検出する際に、検出遅れがあり、また、NH流量調節弁開度を変化させてからNHガスが触媒上に到達し反応するまでの流れの遅れがある。更に、NO発生量はプラントの状態変化に伴って頻繁に変動し、制御系に対する外乱となる。NO発生量と共にプロセス特性も大きく変化する。これは、排ガス中のNOとNH注入流量の比により触媒の効率が変化し、未反応要素NOの残存流量や過剰NHの残存流量が非線形に変化するためである。上記の通り、脱硝制御は技術的な問題が多いため、様々な提案が行われている。
図16に上記問題を解決する脱硝制御の構成の一例を示す。図16に示すように、煙突入口NO濃度設定値を予め設定しておき、脱硝装置入口NO推定モデルを用いて各種の情報から算出される脱硝装置入口NO濃度予測値と上記煙突入口NO濃度設定値との差に対し、燃料流量より推定した排ガス量推定値を乗算してNO流量を算出し、これに対して化学量論的に単位変換を行って得られる基本NH量に、MWDを用いて算出される先行NH注入流量を加算するとともに、測定される煙突入口NO濃度と上記煙突入口NO濃度設定値とから算出されるフィードバックNH注入流量とを加算することにより、NH流量信号の補正が行われる。これにより、上記問題を解決することができる。
しかしながら、先行技術においては、環境影響評価法に従ってNO流量移動時間平均値に追従した制御を行う必要もあるのにもかかわらず、そのための対策が検討されていない。
本発明は上記実情に鑑みてなされたものであり、環境影響評価法を遵守しつつ、応答性がよく安定性に優れた脱硝制御を実現する脱硝制御装置を提供することを目的とする。
一実施形態による脱硝制御装置は、燃焼設備から排出される排ガス中のNO を分解させる脱硝装置に注入するNH の流量を制御する脱硝制御装置であって、計測される煙突入口NOx流量もしくは燃焼設備の排ガス流量から煙突入口NOx流量の移動時間平均を示す煙突入口NO 流量移動時間平均値を算出し、この煙突入口NO 流量移動時間平均値とその目標値に相当する煙突入口NO 流量移動時間平均設定値との偏差が無くなるように、煙突入口NO 濃度瞬時値の目標値に相当する煙突入口NO 濃度瞬時設定値を算出して出力する機能を有するNO 流量移動時間平均値制御手段と、計測される煙突入口NO 濃度と前記NO 流量移動時間平均値制御手段から出力される煙突入口NO 濃度瞬時設定値との偏差が無くなるように、前記脱硝装置に注入するNH の流量の目標値に相当するNH 流量目標値を算出して出力する機能を有するNO 濃度瞬時値制御手段とを具備し、前記NO 濃度瞬時値制御手段は、前記計測される煙突入口NO 濃度と前記煙突入口NO 濃度瞬時設定値との差からNH 流量の目標値を算出するとともに、過大な積分動作によるオーバーシュートの発生を抑制するアンチワインドアップ処理を行うアンチワインドアップ計算手段と、前記燃焼設備および前記脱硝装置の動特性モデルもしくは静特性モデルを用いて、外乱信号から前記NH 流量目標値の先行補正に使用される先行NH 注入流量を得る先行NH 注入流量計算手段と、前記計測される煙突入口NO 濃度と前記外乱信号と前記先行NH 注入流量と当該フィードバックNH 流量計算手段の帰還信号とから、前記NH 流量目標値のフィードバック制御に使用されるフィードバックNH 注入流量を得るフィードバックNH 流量計算手段とを備え、前記NH 流量の目標値と前記先行NH 注入流量と前記フィードバックNH 注入流量とを加算して出力することを特徴とする。
実施形態によれば、環境影響評価法を遵守しつつ、応答性がよく安定性に優れた脱硝制御を実現することができる。
第1の実施形態の脱硝制御に関わる構成を示す図。 NO濃度瞬時値制御部32の機能構成の詳細を示す図。 フィードバックNH流量計算器6の機能構成の一例を示す図。 NO流量移動時間平均値制御部31の機能構成の詳細を示す図。 フィードバックNO濃度計算器21の機能構成の一例を示す図。 特性補償器34の機能構成の一例を示す図。 特性補償器34の機能構成の一例を示す図。 低値比較器37の機能構成の一例を示す図。 NH流量を増加させると分解されるNO流量が減少する状況を示す図。 第2の実施形態のNO制御部に関わる構成を示す図。 第3の実施形態のNO濃度瞬時値制御部32に関わる構成を示す図。 第4の実施形態の脱硝制御に関わる構成を示す図。 NO濃度制御SV値選択器41の内部構成の一例を示す図。 第5の実施形態の脱硝制御に関わる構成を示す図。 一般的な脱硝制御系システムの全体構成を示す図。 従来の脱硝制御の構成の一例を示す図。
以下、実施の形態について、図面を参照して説明する。
<第1の実施形態>
第1の実施形態を図1乃至図9を参照するとともに前述の図15も参照して説明する。
なお、第1の実施形態に係る脱硝制御系システムの概略構成は、前述の図15に示したものと同様となるため、その説明を省略する(後述する各実施形態も同様)。
図1は、第1の実施形態の脱硝制御に関わる構成を示す図である。
第1の実施形態に係る脱硝制御装置は、NO制御部40およびNH流量制御部35を含み、NH流量調節弁の開度を指示する操作量にて実脱硝プラント(脱硝装置)36に注入するNHの流量を制御する。
NO制御部40は、実脱硝プラント36におけるNHの流量、煙突入口NOx濃度、煙突入口NOx流量もしくは燃焼設備(GTもしくはボイラなど)における排ガス流量、出口NO濃度、排ガス中の酸素(O)濃度などの各種の計測値に基づき、実脱硝プラント36に注入するNHの流量の目標値に相当するNH流量設定値を算出して出力する。
NH流量制御部35は、計測されるNH流量とNO制御部40から出力されるNH流量設定値との偏差が無くなるようにNH流量制御調節弁の開度を制御する。
実脱硝プラント36は、NH流量制御部35により制御されるNH流量調節弁の開度に応じたNH流量にてNHを注入する。
NO制御部40は、直接接続されているNO流量移動時間平均値制御部31およびNO濃度瞬時値制御部32、特性補償器34、ならびに低値比較器37を含む。
NO流量移動時間平均値制御部31は、計測される煙突入口NOx流量もしくは燃焼設備(GTもしくはボイラなど)の排ガス流量を一定時間観測し、これより煙突入口NOx流量の移動時間平均を示す煙突入口NO流量移動時間平均値を算出し、この煙突入口NO流量移動時間平均とその目標値に相当する煙突入口NO流量移動時間平均設定値との偏差が無くなるように、煙突入口NO濃度瞬時値の目標値に相当する煙突入口NO濃度瞬時設定値を算出して出力する。
NO濃度瞬時値制御部32は、計測される煙突入口NO濃度とNO流量移動時間平均値制御部31から出力される煙突入口NO濃度瞬時設定値との偏差が無くなるように、実脱硝プラント36に注入するNHの流量の目標値に相当するNH流量目標値を算出して出力する。
特性補償器34は、NO濃度瞬時値制御部32から出力されるNH流量目標値に対し、発電プラントの負荷もしくは燃焼設備の排ガス中の酸素濃度(O濃度)に応じて変化する実脱硝プラント36の特性を反映させた関数から得られるゲインを乗じることにより、NH流量目標値の修正値であるNH流量修正値を得る。
低値比較器37は、特性補償器34から出力されるNH流量修正値と、外乱信号に含まれ燃料流量などから燃焼設備のNO発生量を推定した値であるNO発生量推定値に対して所定値を乗じた値とを比較し、値が低い方を選択してNH流量設定値として出力する。
図2にNO濃度瞬時値制御部32の機能構成の詳細を示す。
NO濃度瞬時値制御部32は、減算器1、アンチワインドアップ計算器2、加算器3A,3B、およびフィードバックNH流量計算器6を有する。
減算器1は、NO流量移動時間平均値制御部31から出力される煙突入口NO濃度瞬時設定値から、計測される煙突入口NO濃度を減算して出力する。
アンチワインドアップ計算器2は、減算器1から出力される煙突入口NO濃度瞬時設定値と計測される煙突入口NO濃度との偏差を、例えば図示しない積分器により積分し、積分値に応じてNH流量の目標値を算出するとともに、過大な積分動作によるオーバーシュートの発生を抑制するアンチワインドアップ処理を行う。
先行NH注入流量計算器5は、燃焼設備および実脱硝プラント36の動特性モデルもしくは静特性モデルを用いて、外乱信号(GTもしくはボイラなどの燃焼設備から排出されるNO流量や濃度の実測値や推定値、排ガス流量などから成る)からNH流量目標値の先行補正に使用される先行NH注入流量を得る。この先行NH注入流量計算器5は、例えば後述する制御対象モデル15に適用する制御ゲイン16の逆関数により先行NH注入流量を算出するようにしてもよい。
加算器3Aは、アンチワインドアップ計算器2から出力されるNH流量の目標値と先行NH注入流量とを加算して得られる値を出力する。
フィードバックNH流量計算器6は、予測されるNH流量の変動特性を制御要素の一つとして組み込んだモデルを有し、計測される煙突入口NO濃度と外乱信号と先行NH注入流量と当該フィードバックNH流量計算器21の帰還信号とから、NH流量目標値のフィードバック制御に使用されるフィードバックNH注入流量を得る。
加算器3Bは、加算器3Aから出力される値と、フィードバックNH流量計算器6から出力されるフィードバックNH注入流量とを加算して得られる値をNH流量目標値として出力する。
図3にフィードバックNH流量計算器6の機能構成の一例を示す。
フィードバックNH流量計算器6は、制御対象モデル15、制御ゲイン16、および乗算器17を有する。
制御対象モデル15は、実脱硝プラント(脱硝装置)36を制御対象としてその動特性もしくは静特性をモデル化したものであり、先行NH注入流量と外乱信号と計測される煙突入口NO濃度と当該フィードバックNH流量計算器6の帰還信号とから、制御対象の状態を求めて出力する。制御対象の状態を推定計算する具体的な計算方法としては、例えば、一般的な制御理論において周知となっているオブザーバーもしくはカルマンフィルターを用いることができる。
制御ゲイン16は、制御対象モデル15から出力される制御対象の状態を示す信号に対して乗じるべきゲインを設定したものである。この制御ゲイン16の設定値は、例えば、一般的な制御理論において周知となっている最適レギュレータ(LQR)を用いて計算するようにしてもよい。
乗算器17は、制御対象モデル15から出力される制御対象の状態を示す信号に対して制御ゲイン16から出力されるゲインを乗じて得られる値をフィードバックNH注入流量として出力する。
図4にNO流量移動時間平均値制御部31の機能構成の詳細を示す。
NO流量移動時間平均値制御部31は、NO流量移動時間平均計算器18、アンチワインドアップ計算器19、減算器20、フィードバックNO濃度計算器21、および加算器22を有する。
NO流量移動時間平均計算器18は、計測される煙突入口NOx流量もしくは燃焼設備の排ガス流量(もしくはこの量に対し、計測される煙突入口NO濃度を乗じたもの)から煙突入口NO流量移動時間平均値を得る。
減算器20は、予め定められた煙突入口NO流量移動時間平均設定値から、NO流量移動時間平均計算器18から出力される煙突入口NO流量移動時間平均値を減算して得られる値を出力する。
アンチワインドアップ計算器19は、減算器20から出力される煙突入口NO流量移動時間平均と煙突入口NO流量移動時間平均設定値との偏差を、例えば図示しない積分器により積分し、積分値に応じて煙突入口NO濃度瞬時値の目標値を算出するとともに、過大な積分動作によるオーバーシュートの発生を抑制するアンチワインドアップ処理を行う。
フィードバックNO濃度計算器21は、予測される煙突入口NO濃度の変動特性を制御要素の一つとして組み込んだモデルを有し、NO流量移動時間平均計算器18から出力される煙突入口NO流量移動時間平均値と、計測される煙突入口NO流量もしくは燃焼設備の排ガス流量(もしくはこの量に対し、計測される煙突入口NO濃度を乗じたもの)と、先行NH注入流量と、外乱信号(GTもしくはボイラなどの燃焼設備から排出されるNO流量や濃度の実測値や推定値、排ガス流量などを示す信号)と、計測される煙突入口NO濃度と、当該フィードバックNO濃度計算器21の帰還信号とから、煙突入口NO濃度瞬時設定値のフィードバック制御に使用されるフィードバックNO濃度を得る。
加算器22は、アンチワインドアップ計算器19から出力される煙突入口NO濃度瞬時値の目標値とフィードバックNO濃度計算器21から出力されるフィードバックNO濃度瞬時設定値とを加算して得られる値を、煙突入口NO濃度瞬時設定値として出力する。
図5にフィードバックNO濃度計算器21の機能構成の一例を示す。
フィードバックNO濃度計算器21は、制御対象モデル23、制御ゲイン24、および乗算器25を有する。
制御対象モデル23は、実脱硝プラント(脱硝装置)36およびNO濃度瞬時値制御部32を制御対象としてその動特性もしくは静特性をモデル化したものであり、煙突入口NO流量移動時間平均値と計測される煙突入口NO流量もしくは燃焼設備の排ガス流量(もしくはこの量に対し、計測される煙突入口NO濃度を乗じたもの)と先行NH注入流量と外乱信号と煙突入口NO濃度と当該フィードバックNO濃度計算器21の帰還信号とから、制御対象の状態を求めて出力する。制御対象の状態を推定計算する具体的な計算方法としては、例えば、一般的な制御理論において周知となっているオブザーバーもしくはカルマンフィルターを用いることができる。
制御ゲイン24は、制御対象モデル23から出力される制御対象の状態を示す信号に対して乗じるべきゲインを設定したものである。この制御ゲイン24の設定値は、例えば、一般的な制御理論において周知となっている最適レギュレータ(LQR)を用いて計算するようにしてもよい。
乗算器25は、制御対象モデル23から出力される制御対象の状態を示す信号に対して制御ゲイン24から出力されるゲインを乗じて得られる値をフィードバックNO濃度として出力する。
図6,図7に特性補償器34の機能構成の一例を示す。
一般に、実際のプロセスにおいては、プラントの運転状態によって様々な特性変化があり、制御対象の静特性ゲインが大きく変化する場合がある。制御対象の特性変化が大きい場合には制御系の安定性が損なわれるため、何らかの対策が望まれる。そこで、本実施形態では、図6,図7に示すような特性補償器34を設け、NO濃度瞬時値制御部32から出力されるNH流量目標値に対し、発電プラントの負荷もしくは燃焼設備の排ガス中の酸素濃度(O濃度)に応じて変化する実脱硝プラント36の特性を反映させた関数から得られるゲインを乗じることにより、NH流量目標値の修正値であるNH流量修正値を得る。
特性補償器34は、図6に示すように、MWD(Mega Watt Demand:発電出力指令値)
の変化によるプラント特性の変化の影響を抑制する関数27を有し、MWDに応じて変化する関数27から得られるゲインを乗算器26にてNH流量目標値に乗じることによりNH流量修正値を得る。関数27としては、例えば実脱硝プラント(脱硝装置)36の制御対象モデル15の逆特性を示す関数f(x)を採用する。
さらに、特性補償器34は、図7に示すように、排ガス中のO濃度の変化によるプラント特性の変化の影響を抑制する関数28を有し、排ガス中のO濃度に応じて変化する関数28から得られるゲインを乗算器26にてNH流量目標値に乗じることによりNH流量修正値を得る。
ガスタービンプラントの場合、計測される煙突入口NO濃度および排ガス中のO濃度から以下の(1)式により算出されるNO16%O換算濃度が環境規制値に用いられる。
NO16%O換算濃度
={(21−16)/(21−O濃度)}×煙突入口NO濃度 …(1)
一方、ボイラプラントの場合は、同様な式により、NO6%O換算濃度を算出する。
(1)式からわかるように、O濃度が変化するとプラント特性も変化する。そこで、本実施形態では、このような関係を利用し、ガスタービンプラントの場合は、図7に示すように関数28として「(21−O濃度)/(21−16)」を採用する。なお、ボイラプラントの場合は、「(21−O濃度)/(21−6)」を採用する。
特性補償器34は、例えば図6に示す演算と図7に示す演算を同時に行う。すなわち、NH流量目標値に対して、関数27の出力と関数28の出力の両方を乗じることにより、NH流量修正値を得る。
図8に低値比較器37の機能構成の一例を示す。
一般に、NH流量を増加させると、分解されるNO流量は減少する。この状況を図9に示す。横軸は「NH注入流量/GTもしくはボイラ等出口NO流量」(=モル比)を示し、縦軸は「煙突入口NO流量」を示している。図9からわかるように、モル比が略1.5を超える領域では、NH注入流量を増加させても煙突入口NO流量をこれ以上減少させることはできず、過剰にNHを注入していることになるので、このような状況は好ましくない。また、パラメータの誤差などの何らかの理由でNH流量が点線で示した量よりも大きくなる可能性があるため、何らかの対策が望まれる。そこで、本実施形態では、図8に示すような低値比較器37を設け、特性補償器34から出力されるNH流量修正値と、燃焼設備のNO発生量を推定した値であるNO発生量推定値に対して乗算器29にて例えば1.5を乗じた値とを比較し、値が低い方を低値選択器30により選択してNH流量設定値として得る。
この第1の実施形態によれば、NO流量移動時間平均値制御部31とNO濃度瞬時値制御部32の両方の機能を有するNO制御部を設けることにより、環境影響評価法に従って煙突入口NO流量移動時間平均値を制限値以下に制御しつつ、応答性がよく安定性に優れた脱硝制御を行うことができる。
また、本実施形態では、NO流量移動時間平均値制御部31にフィードバックNO濃度計算器21を設け、予測される煙突入口NO濃度の変動特性を制御要素の一つとして組み込んだモデルを用いて、煙突入口NO濃度瞬時設定値のフィードバック制御を行っているため、予測される煙突入口NO濃度の変動や誤差が抑えられたより性能の良い制御を実現することができる。同様に、NO濃度瞬時値制御部32にフィードバックNH流量計算器6を設け、予測されるNH流量の変動特性を制御要素の一つとして組み込んだモデルを用いて、煙突入口NO濃度瞬時設定値のフィードバック制御を行っているため、予測されるNH流量の変動や誤差が抑えられたより性能の良い制御を実現することができる。
また、本実施形態では、特性補償器34が設けられているため、プラントの運転状態によって様々な特性が変化しても、それを補償することができ、制御系の安定性を維持することができる。
また、本実施形態では、低値比較器37が設けられているため、NH流量設定値が、GTもしくはボイラなどの燃焼設備のNO発生量推定値の1.5倍を上限値として制約される。これにより、NH流量は最大でNO発生量推定値の1.5倍以内とすることができ、NHが過剰に注入されるような事態を防ぐことができる。なお、1.5という数値は説明を判りやすくするための値であり、この値に限定されるものではない。
<第2の実施形態>
第2の実施形態を図10を参照するとともに前述の各図も参照して説明する。なお、第1の実施形態と共通する要素には同一の符号を付している。以下、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図10は、第2の実施形態のNO制御部に関わる構成を示す図である。
第1の実施形態に係る脱硝制御装置では、NO制御部40に含まれるNO流量移動時間平均値制御部31とNO濃度瞬時値制御部32とが直接に接続される構成であったが、この第2の実施形態に係る脱硝制御装置では、NO制御部40に含まれるNO流量移動時間平均値制御部31とNO濃度瞬時値制御部32とが並列に接続される構成となっている。また、この第2の実施形態に係る脱硝制御装置では、NO制御部40は、選択器(切替器)33を更に含む。
また、第2の実施形態では、NO流量移動時間平均値制御部31は、煙突入口NO濃度瞬時設定値を出力するのではなく、NH流量設定値を出力する。具体的には、NO流量移動時間平均値制御部31は、計測される煙突入口NOx流量もしくは燃焼設備の排ガス流量から、(より具体的には、煙突入口NO流量移動時間平均設定値と計測される煙突入口NO流量もしくは燃焼設備の排ガス流量と外乱信号と計測される煙突入口NO濃度とNO濃度瞬時値制御部32により算出されるNH流量目標値の先行補正に使用される先行NH注入流量とから、)煙突入口NOx流量の移動時間平均を示す煙突入口NO流量移動時間平均値を算出し、この煙突入口NO流量移動時間平均値とその目標値に相当する煙突入口NO流量移動時間平均設定値との偏差が無くなるように、実脱硝プラント36に注入するNHの流量の目標値に相当するNH流量設定値を算出して出力する。
また、第2の実施形態では、NO濃度瞬時値制御部32は、NO流量移動時間平均値制御部31から出力される煙突入口NO濃度瞬時設定値を入力するのではなく、別途、あらかじめ設定された煙突入口NO濃度瞬時設定値を入力する。具体的には、NO濃度瞬時値制御部32は、計測される煙突入口NO濃度とその目標値に相当する煙突入口NO濃度瞬時設定値との偏差が無くなるように、外乱信号と煙突入口NO濃度と別途設定された煙突入口NO濃度瞬時設定値とから、実脱硝プラント36に注入するNHの流量の目標値に相当するNH流量設定値を算出して出力する。
選択器33は、NO流量移動時間平均値制御部31から出力されるNH流量設定値と、NO濃度瞬時値制御部32から出力されるNH流量設定値とを比較し、値が高い方を選択して出力する。
この第2の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる上、更に、NO濃度瞬時値制御部32の動作が不具合などにより停止した場合であってもNHの流量の目標値をNO流量移動時間平均値制御部31から得ることができるため、NO制御部40としての動作をそのまま継続することができるという効果がある。
<第3の実施形態>
第3の実施形態を図11を参照するとともに前述の各図も参照して説明する。この第3の実施形態は、第1の実施形態と第2の実施形態のいずれとも組み合わせて実施することができる。なお、第1,第2の実施形態と共通する要素には同一の符号を付している。以下、第1,第2の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図11は、第3の実施形態のNO濃度瞬時値制御部32に関わる構成を示す図である。
第3の実施形態では、NO濃度瞬時値制御部32は、低負荷用のNO濃度瞬時値制御部7と高負荷用のNO濃度瞬時値制御部8に分けて構成され、更に、それぞれの出力を負荷に応じて切り替えてNH流量目標値を出力する信号切替え部38を備えている。
NO濃度瞬時値制御部(低負荷用)7は、低負荷帯を制御対象とした動特性モデルを用いて制御ゲインが設計されている。具体的には、NO濃度瞬時値制御部(低負荷用)7は、発電プラントの負荷が所定値未満となる低負荷時の実脱硝プラント36を制御対象としてその動特性もしくは静特性をモデル化した制御対象モデルを用いて、外乱信号と煙突入口NO濃度と煙突入口NO濃度瞬時設定値とから、NH流量目標値を算出して出力する。
NO濃度瞬時値制御部(高負荷用)8は、高負荷帯を制御対象とした動特性モデルを用いて制御ゲインが設計されている。具体的には、NO濃度瞬時値制御部(高負荷用)8は、発電プラントの負荷が所定値以上となる高負荷時の実脱硝プラント36を制御対象としてその動特性もしくは静特性をモデル化した制御対象モデルを用いて、外乱信号と煙突入口NO濃度と煙突入口NO濃度瞬時設定値とから、NH流量目標値を算出して出力する。
信号切替え部38は、発電プラントの負荷の状態に応じて、NO濃度瞬時値制御部(低負荷用)7から出力されるNH流量設定値とNO濃度瞬時値制御部(高負荷用)8から出力されるNH流量目標値のいずれか一方を選択して出力する。
この信号切替え部38では、低負荷NH流量と高負荷NH流量とをスムーズに切り替えてNH流量目標値を算出する。具体的には、MWDを入力すると、高負荷で1、低負荷で0を出力する関数9を用いて、切替え信号を作る。そして、この切替え信号を乗算器10にて高負荷NH流量に乗じた信号と、この切替え信号を減算器12にて1から減した値を乗算器13にて低負荷NH流量に乗じた信号とを加算して、NH流量目標値を算出する。
この第3の実施形態によれば、第1,2の実施形態と同様の効果を得ることができる上、更に、負荷帯によってプラント特性が変動しても常に良好な制御を行うことができるという効果がある。
<第4の実施形態>
第4の実施形態を図12,図13を参照するとともに前述の各図も参照して説明する。なお、第1の実施形態と共通する要素には同一の符号を付している。以下、第1の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図12は、第4の実施形態の脱硝制御に関わる構成を示す図である。
第4の実施形態に係る脱硝制御装置は、NO制御部40が、直接接続されたNO流量移動時間平均値制御部31およびNO濃度瞬時値制御部32を含むほか、更に、NO濃度制御SV値選択器41を含む。なお、前述の特性補償器34や低値比較器37を更に含むように構成してもよい。
NO流量移動時間平均値制御部31は、計測される煙突入口NOx流量もしくは燃焼設備の排ガス流量から煙突入口NOx流量の移動時間平均を示す煙突入口NO流量移動時間平均値を算出し、この煙突入口NO流量移動時間平均値とその目標値に相当する煙突入口NO流量移動時間平均設定値との偏差が無くなるように、煙突入口NO濃度瞬時値の目標値に相当するNO濃度制御指令値(SV値)を算出して出力する。
NO濃度制御SV値選択器41は、NO流量移動時間平均値制御部31から出力されるNO濃度制御指令値と、当該NO濃度制御指令値とは異なる別のNO濃度制御指令値を含む複数のNO濃度制御指令値の中から、値が最も低いNO濃度制御指令値を選択し、これを煙突入口NO濃度瞬時値の目標値に相当する煙突入口NO濃度瞬時設定値として出力する。
NO濃度瞬時値制御部32は、計測される煙突入口NO濃度と煙突入口NO濃度瞬時設定値との偏差が無くなるように、実脱硝プラント36に注入するNHの流量の目標値に相当するNH流量設定値を算出して出力する。
NH流量制御部35は、前述の通り、計測されるNH流量とNO制御部40から出力されるNH流量設定値との偏差が無くなるようにNH流量制御調節弁の開度を制御する。実脱硝プラント36は、前述の通り、NH流量制御部35により制御されるNH流量調節弁の開度に応じたNH流量にてNHを注入する。
NO濃度制御SV値選択器41には、図13に示されているように、NO流量移動時間平均値制御部31の中で計算されたNO濃度制御SV値や、GTもしくはボイラなどの燃焼設備からの排ガス流量と発電所の負荷が入力されており、このNO濃度制御SV値選択器41からNO濃度瞬時設定値が決定され出力される。NO濃度制御SV値選択器41に備えられる最低値選択器53では、4つのSV値信号を比較しており、これらのうちの最低値が選択されてNO濃度瞬時設定値として出力される。その4つのSV値信号は下記の通りである。
1.NO流量移動時間平均値制御部31から出力されるNO濃度制御指令値(第1のSV値)
2.NO流量移動時間平均値制御部31で使用される煙突入口NO流量移動時間平均設定値を、除算器51にて、GTもしくはボイラなどの燃焼設備から排出される排ガスの流量で割って得られるNO濃度制御指令値(第2のSV値)
3.オペレータが手動で入力するNO濃度制御指令値(第3のSV値)
4.発電所の負荷を示す値(もしくは負荷指令値)を関数52に入力して算出されるNO濃度制御指令値(第4のSV値)
NO濃度瞬時設定値5として上記4つのSV値の最低値を選択することにより、選択されなかった残り3つのSV値に比べ、実脱硝プラント36の排出するNOの量を少なくすることができるので、脱硝制御の目的をより効果的に達成することができる。また、いずれかのSV値が不具合により得られなくなった場合でも、残りのSV値が得られるので、脱硝制御をそのまま継続して行うことができ、高い信頼性を維持することができる。
この第4の実施形態では、もう一つの特徴があり、NO流量移動時間平均値制御部31とNO濃度瞬時値制御部32とNH流量制御部35とが、それぞれ、独自の異なる演算周期(演算処理を実施する間隔)を持ち、それぞれの演算周期にて演算処理を実施するようになっている。
NO流量移動時間平均値制御部31においては、演算処理は1〜数時間の時間に渡る応答を考慮したものとする必要がある。例えば3600秒ないしは10000秒の応答に対して、1秒ないしはそれ以下の周期で演算処理を実施すると、演算処理が複雑になりすぎ、実装するための制御装置ハードウェアも大容量メモリや高速演算プロセッサが必要となり、また高周波成分に対するフィルタリングの課題がある等の理由で好ましくない。逆に10分すなわち300秒以上の演算周期とすると、その演算周期の間に発電機出力等の運転状態が大きく変動している可能性があり、それに起因するNO排出流量変動に対応しきれず、十分な制御性能を発揮できない可能性がある。そこで本実施形態では5秒以上5分以下の演算周期とし、中でも特に30秒周期で演算処理を実施する。
次に、NO濃度瞬時値制御部32においては、以下の理由により演算周期を0.2秒以上10秒以下と定め、特に1秒周期が最も効果的である。すなわち、脱硝プロセスには検出の遅れや流れの遅れがあり、むだ時間と時間遅れの時定数の合計値は100〜400秒程度である。0.2秒周期よりも早い演算周期で演算処理を実施することは、前に移動時間平均値制御の演算周期について説明した事と同様な理由により、好ましくない。一方、燃焼状態の変化に伴って発生するNOは逐時変動し、この影響を効果的に取り除くためには演算周期を小さくすることが好ましい。この相反する2つの要因をガスタービンプラントに適用すると、最適な演算周期は、上述の通り、1秒周期である。
最後に、NH流量制御部35については、比較的シンプルな流量制御であり、NO制御に比べて演算量が少ないため、早い周期で演算処理を行ってもハードウェアの問題は少ない。そこでNH制御は制御装置の可能な範囲で早い演算周期を用いる。本実施形態では0.2秒周期とするが、これに限定するものではない。
この第4の実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を得ることができる上、更に、各制御部がそれぞれ各自の制御に適した演算周期を有することにより、各制御部がそれぞれ十分な制御性能を発揮することができ、全体として安定した制御を実現することができ、なお且つ、大容量メモリや高速演算プロセッサなどの設置を要することなく実現することができる。
<第5の実施形態>
第5の実施形態を図14を参照するとともに前述の各図も参照して説明する。なお、第2の実施形態と共通する要素には同一の符号を付している。以下、第2の実施形態と異なる部分を中心に説明する。
図14は、第5の実施形態の脱硝制御に関わる構成を示す図である。
第5の実施形態に係る脱硝制御装置は、第2の実施形態に係る脱硝制御装置(図10参照)と同じように、NO制御部40に含まれるNO流量移動時間平均値制御部31とNO濃度瞬時値制御部32とが並列に接続される構成となっており、また、NO制御部40は選択器(切替器)33を更に含む。NO流量移動時間平均値制御部31、NO濃度瞬時値制御部32、選択器(切替器)33の機能の詳細については、第2の実施形態において既に述べた通りである。
この第5の実施形態では、第4の実施形態の場合と同じように、NO流量移動時間平均値制御部31とNO濃度瞬時値制御部32とNH流量制御部35とが、それぞれ、独自の異なる演算周期(演算処理を実施する間隔)を持ち、それぞれの演算周期にて演算処理を実施するようになっている。
NO流量移動時間平均値制御部31においては、前述の通り、演算周期を5秒以上5分以下とし、例えば30秒周期で演算処理を実施する。NO濃度瞬時値制御部32においては、前述の通り、演算周期を0.2秒以上10秒以下とし、例えば1秒周期で演算処理を実施する。NH流量制御部35においては、前述の通り、例えば0.2秒周期で演算処理を実施する。但し、これに限定するものではない。
この第5の実施形態によれば、第2の実施形態と同様の効果を得ることができる上、更に、各制御部がそれぞれ各自の制御に適した演算周期を有することにより、各制御部がそれぞれ十分な制御性能を発揮することができ、全体として安定した制御を実現することができ、なお且つ、大容量メモリや高速演算プロセッサなどの設置を要することなく実現することができる。
なお、各実施形態では、説明の便宜上、NO発生源としてガスタービン(GT)もしくはボイラなどの燃焼設備を例示したが、NOを発生するものであればGTやボイラ以外のものにも適用することができる。
以上詳述したように、各実施形態によれば、環境影響評価法を遵守しつつ、応答性がよく安定性に優れた脱硝制御を実現することができる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1,12,20…減算器、3,14,22…加算器、4,10,13,17,25,26…乗算器、2…アンチワインドアップ計算器、5…先行NH注入流量計算器、6…フィードバックNH流量計算器、7…NO濃度瞬時値制御(低負荷用)、8…NO濃度瞬時値制御(高負荷用)、9…関数、15…制御対象モデル、16…制御ゲイン、18…NO流量移動時間平均計算器、19…アンチワインドアップ計算器、21…フィードバックNO濃度計算器、23…制御対象モデル、24…制御ゲイン、27,28…関数、29…乗算器、30…低値選択器、31…NO流量移動時間平均値制御部、32…NO濃度瞬時値制御部、33…選択器(切替器)、34…特性補償器、35…NH流量制御部、36…実脱硝プラント(脱硝装置)、37…低値比較器、38…信号切替え部、40…NO制御部、41…NO濃度制御SV値選択器、51…除算器、52…関数器、53…最低値選択器。

Claims (14)

  1. 燃焼設備から排出される排ガス中のNO を分解させる脱硝装置に注入するNH の流量を制御する脱硝制御装置であって、
    計測される煙突入口NOx流量もしくは燃焼設備の排ガス流量から煙突入口NOx流量の移動時間平均を示す煙突入口NO 流量移動時間平均値を算出し、この煙突入口NO 流量移動時間平均値とその目標値に相当する煙突入口NO 流量移動時間平均設定値との偏差が無くなるように、煙突入口NO 濃度瞬時値の目標値に相当する煙突入口NO 濃度瞬時設定値を算出して出力する機能を有するNO 流量移動時間平均値制御手段と、
    計測される煙突入口NO 濃度と前記NO 流量移動時間平均値制御手段から出力される煙突入口NO 濃度瞬時設定値との偏差が無くなるように、前記脱硝装置に注入するNH の流量の目標値に相当するNH 流量目標値を算出して出力する機能を有するNO 濃度瞬時値制御手段と
    を具備し、
    前記NO濃度瞬時値制御手段は、
    前記計測される煙突入口NO濃度と前記煙突入口NO濃度瞬時設定値との差からNH流量の目標値を算出するとともに、過大な積分動作によるオーバーシュートの発生を抑制するアンチワインドアップ処理を行うアンチワインドアップ計算手段と、
    前記燃焼設備および前記脱硝装置の動特性モデルもしくは静特性モデルを用いて、外乱信号から前記NH流量目標値の先行補正に使用される先行NH注入流量を得る先行NH注入流量計算手段と、
    前記計測される煙突入口NO濃度と前記外乱信号と前記先行NH注入流量と当該フィードバックNH流量計算手段の帰還信号とから、前記NH流量目標値のフィードバック制御に使用されるフィードバックNH注入流量を得るフィードバックNH流量計算手段と
    を備え、前記NH流量の目標値と前記先行NH注入流量と前記フィードバックNH注入流量とを加算して出力することを特徴とする脱硝制御装置。
  2. 前記フィードバックNH流量計算手段は、
    前記脱硝装置を制御対象としてその動特性もしくは静特性をモデル化した制御対象モデルを備え、前記先行NH注入流量と前記外乱信号と前記計測される煙突入口NO濃度と当該フィードバックNH流量計算手段の帰還信号とから、制御対象の状態を求め、求めた状態に対して所定のゲインを乗じることによりフィードバックNH注入流量を得ることを特徴とする請求項に記載の脱硝制御装置。
  3. 前記NO流量移動時間平均値制御手段は、
    前記計測される煙突入口NOx流量もしくは燃焼設備の排ガス流量から前記煙突入口NO流量移動時間平均値を得るNO流量移動時間平均計算器と、
    前記煙突入口NO流量移動時間平均設定値と前記煙突入口NO流量移動時間平均値との差から煙突入口NO濃度瞬時値の目標値を算出するとともに、過大な積分動作によるオーバーシュートの発生を抑制するアンチワインドアップ処理を行うアンチワインドアップ計算手段と、
    前記煙突入口NO流量移動時間平均値と前記計測される煙突入口NO流量もしくは燃焼設備の排ガス流量と前記先行NH注入流量と前記外乱信号と前記計測される煙突入口NO濃度と当該フィードバックNO濃度計算手段の帰還信号とから、前記煙突入口NO濃度瞬時設定値のフィードバック制御に使用されるフィードバックNO濃度を得るフィードバックNO濃度計算手段と
    を備え、前記煙突入口NO濃度瞬時設定値と前記フィードバックNO濃度瞬時設定値とを加算して出力することを特徴とする請求項又はに記載の脱硝制御装置。
  4. 前記フィードバックNO濃度計算手段は、
    前記脱硝装置および前記NO濃度瞬時値制御部を制御対象としてその動特性もしくは静特性をモデル化した制御対象モデルを備え、前記煙突入口NO流量移動時間平均値と前記計測される煙突入口NO流量もしくは燃焼設備の排ガス流量と前記先行NH注入流量と前記外乱信号と前記煙突入口NO濃度と当該フィードバックNO濃度計算手段の帰還信号とから、制御対象の状態を求め、求めた状態に対して所定のゲインを乗じることによりフィードバックNO濃度を得ることを特徴とする請求項に記載の脱硝制御装置。
  5. 燃焼設備から排出される排ガス中のNO を分解させる脱硝装置に注入するNH の流量を制御する脱硝制御装置であって、
    計測される煙突入口NOx流量もしくは燃焼設備の排ガス流量から煙突入口NOx流量の移動時間平均を示す煙突入口NO 流量移動時間平均値を算出し、この煙突入口NO 流量移動時間平均値とその目標値に相当する煙突入口NO 流量移動時間平均設定値との偏差が無くなるように、煙突入口NO 濃度瞬時値の目標値に相当する煙突入口NO 濃度瞬時設定値を算出して出力する機能を有するNO 流量移動時間平均値制御手段と、
    計測される煙突入口NO 濃度と前記NO 流量移動時間平均値制御手段から出力される煙突入口NO 濃度瞬時設定値との偏差が無くなるように、前記脱硝装置に注入するNH の流量の目標値に相当するNH 流量目標値を算出して出力する機能を有するNO 濃度瞬時値制御手段と
    前記NO濃度瞬時値制御手段から出力されるNH流量目標値に対し、少なくとも、発電プラントの負荷に応じて変化する前記脱硝装置の特性を反映させた関数から得られるゲインを乗じることにより、NH流量目標値の修正値であるNH流量修正値を得る特性補償手段と
    を具備することを特徴とする脱硝制御装置。
  6. 燃焼設備から排出される排ガス中のNO を分解させる脱硝装置に注入するNH の流量を制御する脱硝制御装置であって、
    計測される煙突入口NOx流量もしくは燃焼設備の排ガス流量から煙突入口NOx流量の移動時間平均を示す煙突入口NO 流量移動時間平均値を算出し、この煙突入口NO 流量移動時間平均値とその目標値に相当する煙突入口NO 流量移動時間平均設定値との偏差が無くなるように、煙突入口NO 濃度瞬時値の目標値に相当する煙突入口NO 濃度瞬時設定値を算出して出力する機能を有するNO 流量移動時間平均値制御手段と、
    計測される煙突入口NO 濃度と前記NO 流量移動時間平均値制御手段から出力される煙突入口NO 濃度瞬時設定値との偏差が無くなるように、前記脱硝装置に注入するNH の流量の目標値に相当するNH 流量目標値を算出して出力する機能を有するNO 濃度瞬時値制御手段と
    前記NO濃度瞬時値制御手段から出力されるNH流量目標値に対し、少なくとも、計測される前記燃焼設備の排ガス中の酸素濃度に応じて変化する前記脱硝装置の特性を反映させた関数から得られるゲインを乗じることにより、NH流量目標値の修正値であるNH流量修正値を得る特性補償手段と
    を具備することを特徴とする脱硝制御装置。
  7. 前記特性補償手段から出力されるNH流量修正値と、前記燃焼設備のNO発生量を推定した値であるNO発生量推定値に対して所定値を乗じた値とを比較し、値が低い方を選択してNH流量設定値として出力する低値選択器をさらに具備することを特徴とする請求項に記載の脱硝制御装置。
  8. 燃焼設備から排出される排ガス中のNO を分解させる脱硝装置に注入するNH の流量を制御する脱硝制御装置であって、
    計測される煙突入口NOx流量もしくは燃焼設備の排ガス流量から煙突入口NOx流量の移動時間平均を示す煙突入口NO 流量移動時間平均値を算出し、この煙突入口NO 流量移動時間平均値とその目標値に相当する煙突入口NO 流量移動時間平均設定値との偏差が無くなるように、前記脱硝装置に注入するNH の流量の目標値に相当するNH 流量目標値を算出して出力する機能を有するNO 流量移動時間平均値制御手段と、
    計測される煙突入口NO 濃度とその目標値に相当する煙突入口NO 濃度瞬時設定値との偏差が無くなるように、前記脱硝装置に注入するNH の流量の目標値に相当するNH 流量目標値を算出して出力する機能を有するNO 濃度瞬時値制御手段と、
    前記NO 流量移動時間平均値制御手段から出力されるNH 流量目標値と、前記NO 濃度瞬時値制御手段から出力されるNH 流量目標値とを比較し、値が高い方を選択して出力する選択手段と
    を具備し、
    前記NO濃度瞬時値制御手段は、外乱信号と前記煙突入口NO濃度と前記煙突入口NO濃度瞬時設定値とから、NH流量目標値を算出して出力し、
    前記NO流量移動時間平均値制御手段は、前記煙突入口NO流量移動時間平均設定値と前記計測される煙突入口NO流量もしくは燃焼設備の排ガス流量と前記外乱信号と前記計測される煙突入口NO濃度と前記NO濃度瞬時値制御手段により算出される前記NH流量目標値の先行補正に使用される先行NH注入流量とから、NH流量目標値を算出して出力する
    ことを特徴とする脱硝制御装置。
  9. 燃焼設備から排出される排ガス中のNO を分解させる脱硝装置に注入するNH の流量を制御する脱硝制御装置であって、
    計測される煙突入口NOx流量もしくは燃焼設備の排ガス流量から煙突入口NOx流量の移動時間平均を示す煙突入口NO 流量移動時間平均値を算出し、この煙突入口NO 流量移動時間平均値とその目標値に相当する煙突入口NO 流量移動時間平均設定値との偏差が無くなるように、煙突入口NO 濃度瞬時値の目標値に相当する煙突入口NO 濃度瞬時設定値を算出して出力する機能を有するNO 流量移動時間平均値制御手段と、
    計測される煙突入口NO 濃度と前記NO 流量移動時間平均値制御手段から出力される煙突入口NO 濃度瞬時設定値との偏差が無くなるように、前記脱硝装置に注入するNH の流量の目標値に相当するNH 流量目標値を算出して出力する機能を有するNO 濃度瞬時値制御手段と
    を具備し、
    前記NO濃度瞬時値制御手段は、
    発電プラントの負荷が所定値未満となる低負荷時の脱硝装置を制御対象としてその動特性もしくは静特性をモデル化した制御対象モデルを用いてNH流量目標値を算出して出力する第1のNO濃度瞬時値制御手段と、
    発電プラントの負荷が所定値以上となる高負荷時の脱硝装置を制御対象としてその動特性もしくは静特性をモデル化した制御対象モデルを用いてNH流量目標値を算出して出力する第2のNO濃度瞬時値制御手段と、
    を備え、
    発電プラントの負荷の状態に応じて、前記第1のNO濃度瞬時値制御手段から出力されるNH流量目標値と前記第2のNO濃度瞬時値制御手段から出力されるNH流量目標値のいずれか一方を選択して出力する選択手段をさらに具備することを特徴とする脱硝制御装置。
  10. 燃焼設備から排出される排ガス中のNO を分解させる脱硝装置に注入するNH の流量を制御する脱硝制御装置であって、
    計測される煙突入口NOx流量もしくは燃焼設備の排ガス流量から煙突入口NOx流量の移動時間平均を示す煙突入口NO 流量移動時間平均値を算出し、この煙突入口NO 流量移動時間平均値とその目標値に相当する煙突入口NO 流量移動時間平均設定値との偏差が無くなるように、前記脱硝装置に注入するNH の流量の目標値に相当するNH 流量目標値を算出して出力する機能を有するNO 流量移動時間平均値制御手段と、
    計測される煙突入口NO 濃度とその目標値に相当する煙突入口NO 濃度瞬時設定値との偏差が無くなるように、前記脱硝装置に注入するNH の流量の目標値に相当するNH 流量目標値を算出して出力する機能を有するNO 濃度瞬時値制御手段と、
    前記NO 流量移動時間平均値制御手段から出力されるNH 流量目標値と、前記NO 濃度瞬時値制御手段から出力されるNH 流量目標値とを比較し、値が高い方を選択して出力する選択手段と
    を具備し、
    前記NO濃度瞬時値制御手段は、
    発電プラントの負荷が所定値未満となる低負荷時の脱硝装置を制御対象としてその動特性もしくは静特性をモデル化した制御対象モデルを用いてNH流量目標値を算出して出力する第1のNO濃度瞬時値制御手段と、
    発電プラントの負荷が所定値以上となる高負荷時の脱硝装置を制御対象としてその動特性もしくは静特性をモデル化した制御対象モデルを用いてNH流量目標値を算出して出力する第2のNO濃度瞬時値制御手段と、
    を備え、
    発電プラントの負荷の状態に応じて、前記第1のNO濃度瞬時値制御手段から出力されるNH流量目標値と前記第2のNO濃度瞬時値制御手段から出力されるNH流量目標値のいずれか一方を選択して出力する選択手段をさらに具備することを特徴とする脱硝制御装置。
  11. 燃焼設備から排出される排ガス中のNO を分解させる脱硝装置に注入するNH の流量を制御する脱硝制御装置であって、
    計測される煙突入口NOx流量もしくは燃焼設備の排ガス流量から煙突入口NOx流量の移動時間平均を示す煙突入口NO 流量移動時間平均値を算出し、この煙突入口NO 流量移動時間平均値とその目標値に相当する煙突入口NO 流量移動時間平均設定値との偏差が無くなるように、煙突入口NO 濃度瞬時値の目標値に相当するNO 濃度制御指令値を算出して出力する機能を有するNO 流量移動時間平均値制御手段と、
    前記NO 流量移動時間平均値制御手段から出力されるNO 濃度制御指令値と、当該NO 濃度制御指令値とは異なる別のNO 濃度制御指令値を含む複数のNO 濃度制御指令値の中から、値が最も低いNO 濃度制御指令値を選択し、これを煙突入口NO 濃度瞬時値の目標値に相当する煙突入口NO 濃度瞬時設定値として出力する機能を有するNO 濃度制御指令値選択手段と、
    計測される煙突入口NO 濃度と前記煙突入口NO 濃度瞬時設定値との偏差が無くなるように、前記脱硝装置に注入するNH の流量の目標値に相当するNH 流量設定値を算出して出力する機能を有するNO 濃度瞬時値制御手段と
    を具備し、
    前記複数のNO濃度制御指令値は、
    前記NO流量移動時間平均値制御手段から出力されるNO濃度制御指令値のほか、
    前記NO流量移動時間平均値制御手段で使用される煙突入口NO流量移動時間平均設定値を、前記燃焼設備から排出される排ガスの流量で割って得られるNO濃度制御指令値と、
    オペレータが手動で入力するNO濃度制御指令値と、
    発電所の負荷を示す値を所定の関数に入力して算出されるNO濃度制御指令値と
    のうちの少なくともいずれか1つを含むことを特徴とする脱硝制御装置。
  12. 燃焼設備から排出される排ガス中のNO を分解させる脱硝装置に注入するNH の流量を制御する脱硝制御装置であって、
    計測される煙突入口NOx流量もしくは燃焼設備の排ガス流量から煙突入口NOx流量の移動時間平均を示す煙突入口NO 流量移動時間平均値を算出し、この煙突入口NO 流量移動時間平均値とその目標値に相当する煙突入口NO 流量移動時間平均設定値との偏差が無くなるように、煙突入口NO 濃度瞬時値の目標値に相当する煙突入口NO 濃度瞬時設定値を算出して出力する機能を有するNO 流量移動時間平均値制御手段と、
    計測される煙突入口NO 濃度と前記NO 流量移動時間平均値制御手段から出力される煙突入口NO 濃度瞬時設定値との偏差が無くなるように、前記脱硝装置に注入するNH の流量の目標値に相当するNH 流量目標値を算出して出力する機能を有するNO 濃度瞬時値制御手段と
    を具備し、
    各制御手段は、それぞれ、独自の異なる演算周期で演算処理を実施することを特徴とする脱硝制御装置。
  13. 燃焼設備から排出される排ガス中のNO を分解させる脱硝装置に注入するNH の流量を制御する脱硝制御装置であって、
    計測される煙突入口NOx流量もしくは燃焼設備の排ガス流量から煙突入口NOx流量の移動時間平均を示す煙突入口NO 流量移動時間平均値を算出し、この煙突入口NO 流量移動時間平均値とその目標値に相当する煙突入口NO 流量移動時間平均設定値との偏差が無くなるように、前記脱硝装置に注入するNH の流量の目標値に相当するNH 流量目標値を算出して出力する機能を有するNO 流量移動時間平均値制御手段と、
    計測される煙突入口NO 濃度とその目標値に相当する煙突入口NO 濃度瞬時設定値との偏差が無くなるように、前記脱硝装置に注入するNH の流量の目標値に相当するNH 流量目標値を算出して出力する機能を有するNO 濃度瞬時値制御手段と、
    前記NO 流量移動時間平均値制御手段から出力されるNH 流量目標値と、前記NO 濃度瞬時値制御手段から出力されるNH 流量目標値とを比較し、値が高い方を選択して出力する選択手段と
    を具備し、
    各制御手段は、それぞれ、独自の異なる演算周期で演算処理を実施することを特徴とする脱硝制御装置。
  14. 燃焼設備から排出される排ガス中のNO を分解させる脱硝装置に注入するNH の流量を制御する脱硝制御装置であって、
    計測される煙突入口NOx流量もしくは燃焼設備の排ガス流量から煙突入口NOx流量の移動時間平均を示す煙突入口NO 流量移動時間平均値を算出し、この煙突入口NO 流量移動時間平均値とその目標値に相当する煙突入口NO 流量移動時間平均設定値との偏差が無くなるように、煙突入口NO 濃度瞬時値の目標値に相当するNO 濃度制御指令値を算出して出力する機能を有するNO 流量移動時間平均値制御手段と、
    前記NO 流量移動時間平均値制御手段から出力されるNO 濃度制御指令値と、当該NO 濃度制御指令値とは異なる別のNO 濃度制御指令値を含む複数のNO 濃度制御指令値の中から、値が最も低いNO 濃度制御指令値を選択し、これを煙突入口NO 濃度瞬時値の目標値に相当する煙突入口NO 濃度瞬時設定値として出力する機能を有するNO 濃度制御指令値選択手段と、
    計測される煙突入口NO 濃度と前記煙突入口NO 濃度瞬時設定値との偏差が無くなるように、前記脱硝装置に注入するNH の流量の目標値に相当するNH 流量設定値を算出して出力する機能を有するNO 濃度瞬時値制御手段と
    を具備し、
    各制御手段は、それぞれ、独自の異なる演算周期で演算処理を実施することを特徴とする脱硝制御装置。
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