JP2003126652A - コージェネレーションの排ガス脱硝システム - Google Patents

コージェネレーションの排ガス脱硝システム

Info

Publication number
JP2003126652A
JP2003126652A JP2001325169A JP2001325169A JP2003126652A JP 2003126652 A JP2003126652 A JP 2003126652A JP 2001325169 A JP2001325169 A JP 2001325169A JP 2001325169 A JP2001325169 A JP 2001325169A JP 2003126652 A JP2003126652 A JP 2003126652A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reducing agent
nox
exhaust gas
gas engine
cogeneration
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2001325169A
Other languages
English (en)
Inventor
Takaaki Kojima
高明 小島
Kouta Yokoyama
晃太 横山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Osaka Gas Co Ltd
Original Assignee
Osaka Gas Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Osaka Gas Co Ltd filed Critical Osaka Gas Co Ltd
Priority to JP2001325169A priority Critical patent/JP2003126652A/ja
Publication of JP2003126652A publication Critical patent/JP2003126652A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02CCAPTURE, STORAGE, SEQUESTRATION OR DISPOSAL OF GREENHOUSE GASES [GHG]
    • Y02C20/00Capture or disposal of greenhouse gases
    • Y02C20/10Capture or disposal of greenhouse gases of nitrous oxide (N2O)
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E20/00Combustion technologies with mitigation potential
    • Y02E20/14Combined heat and power generation [CHP]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Exhaust Gas Treatment By Means Of Catalyst (AREA)
  • Control Of Eletrric Generators (AREA)
  • Chimneys And Flues (AREA)
  • Treating Waste Gases (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】外的条件等が季節変動をしても、ガスエンジン
の排ガス路に設置した触媒反応器でNOxを還元剤と反
応させて分解する方式のコージェネレーションにおい
て、発電出力Pの広い変動範囲に亘って還元剤注入量を
精度よく実際のNOx発生量に追随させることができる
ような脱硝性能の優れた脱硝システムを提供する。 【解決手段】本発明は、 排気中のNOx含有量を下式
で算出することによって、ガスエンジンの発電出力Pを
変数とし勾配が連続的又は不連続的に増加する関数で近
似することにより、上記課題を達成することができた。 W=W(P)+K*ΔN……式1 ここに、W(P)は特定条件下における発電出力Pか
ら還元剤注入量を求める関数をいい、Nはガスエンジン
の定格運転時のNOx濃度をいい、Nは特定条件下に
おける定格運転時のNの値をいい、ΔN=N−Nであ
り、Kはガスエンジンによって定まる定数である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コージェネレーション
システムにおける排気ガス中のNOxを除去するための
脱硝システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般にコージェネレーションシステムに
おいては、ガスエンジンの排気ガス中にアンモニア、重
炭酸アンモニウムあるいは尿素水等の還元剤を注入し、
この還元剤を触媒上で排気ガス中のNOxと反応させ
て、NOxを窒素と水とに分解することによりNOxの
排出を防止している。図2は従来の排気ガス脱硝システ
ムの一例を示したもので、NOx分解触媒7を充填した
触媒反応器4をガスエンジン1から排熱回収用ボイラ2
に至る排ガス路3中に設置し、この触媒反応器4の上流
側に還元剤21を噴霧注入する還元剤注入口5を設けた
ものである。還元剤注入量Wを制御する制御盤18は、
ガスエンジン1の発電出力Pを検出して、還元剤注入量
WがW(P)となるように、還元剤ポンプ駆動用のモ
ータ(図示せず)の速度制御を行うことにより、還元剤
注入量Wを制御させていた。従来技術は、還元剤注入量
Wをガスエンジン1の発電出力Pを変数として関数W
(P)で近似することにより、還元剤注入量Wを制御す
るものであるから、発電出力Pの広い変動範囲に亘って
還元剤注入量Wを精度よく実際のNOx発生量に追随さ
せることができるという利点があるというものであっ
た。以下、従来技術の排ガス脱硝原理について説明しよ
う。ガスエンジン1から排出される排ガスには、酸素、
NOxを含んでいる。この排ガス中にアンモニア等の還
元剤21を注入することによって、酸素、NOx及び還
元剤21を触媒反応器4で反応させることによって、窒
素と水蒸気に分解し、排ガス中のNOxを除去しようと
するものである。コージェネレーションの排ガス脱硝シ
ステムは、高エネルギー効率で環境負荷が少ないシステ
ムとして広く普及しようとしている。コージェネレーシ
ョンの排ガス脱硝システムでは、排ガス路に注入する還
元剤注入量Wが、非常に重要である。還元剤注入量Wが
多過ぎると、アンモニア等の有毒な還元剤21が大気中
に漏出してしまうことになり、少な過ぎると排気ガス中
に還元されずに残った未反応のNOx残存量が存在し、
脱硝効率が不十分となる。なお、触媒反応器4は、触媒
反応が高温で有効であるため、触媒反応器4は、排熱回
収用ボイラ2の上流側の排ガス路3に設置されることが
多いが、別にこの場所に限らず、反応度を200℃以上
に保てるならば、排熱回収用ボイラ2の下流側に設置し
ても構わない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術においては、
ガスエンジンの発電出力Pを変数として、還元剤注入量
WをW=W(P)として算出している。しかし、還元
剤注入量WをW=W(P)で制御したとしても、外的
条件等の季節変動の影響を受けて、還元剤注入量Wを精
度よく実際のNOx発生量に追随させることができない
場合があった。本発明の課題は、ガスエンジンの排ガス
路に設置した触媒反応器でNOxを還元剤21と反応さ
せて分解する方式のコージェネレーションにおいて、外
的条件等の季節変動の影響を受けたとしても、発電出力
Pの広い変動範囲に亘って還元剤注入量Wを精度よく実
際のNOx発生量に追随させることができるような、よ
り脱硝性能の優れた(還元剤漏洩量が少なく脱硝効率が
高い)脱硝システムを提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明のコージェネレー
ションの排ガス脱硝システムは、請求範囲の各請求項に
記載の発明である。発明者は、季節変動に起因する外的
条件等(大気湿度)の変動データ等)を種々要因分析し
て、外的条件等の変動によって、コージェネレーション
の排ガス脱硝システムの脱硝性能が大きな影響を受ける
ことに気が付いて、それを防止すべく本発明を完成する
に至った。
【0005】[用語の説明] 本発明の権利内容の解釈上の疑義を避けるために、用語
の説明を以下行なう。 ・排ガス路とは、ガスエンジンの排ガスを排出するため
の通路をいう。 ・ガスエンジンの定格運転とは、ガスエンジンの発電出
力が定格負荷の100%となるような運転をいう。 ・特定条件とは、関数W(P)を決定するときの条件
であって、発電出力P以外の外的条件(例えば、大気湿
度等に起因するNOx濃度N)をいう。 ・関数W(P)とは、特定条件下において発電出力P
から還元剤注入量Wを算出するための関数をいう。 ・脱硝効率とは、脱硝性能の一つを表し、脱硝効率=脱
硝前のNOx濃度と脱硝後のNOx濃度の差/脱硝前の
NOx濃度で定義される。 ・差分ΔNとは、実際の定格運転時のNOx濃度と特定
条件下における定格運転時のNOx濃度Nの差をい
う。 ・NOx濃度NNとは、時々刻々のNOx濃度N測定値
(定格運転時の測定値)の時間平均値をいう。 [請求項1] ガスエンジンから排熱回収用ボイラに至る
排ガス路にNOxを還元剤と反応させて分解する触媒反
応器を設置すると共に、触媒反応器の上流側に還元剤注
入口を設けたコージェネレーションシステムにおいて、
下式により上記還元剤注入量Wを制御することを特徴と
するコージェネレーションの排気ガス脱硝システム。 W=W(P)+K*ΔN……式1 ここに、W(P)は特定条件下における発電出力Pか
ら還元剤注入量を求める関数をいい、Nはガスエンジン
の定格運転時のNOx濃度をいい、Nは特定条件下に
おける定格運転時のNの値をいい、ΔN=N−Nであ
り、Kはガスエンジンによって定まる定数である。本発
明は、NOx濃度N測定条件が季節変動等に起因して特
定条件から外れたとしても、還元剤注入量Wを、差分N
Ox濃度ΔNを導入して、より正確に決定しようという
ものである。こうすることにより、脱硝性能が優れた
(漏出還元剤が少なくて脱硝効率が高い)コージェネレ
ーションの排ガス脱硝システムの提供をしようとするも
のである。還元剤注入量Wは、ガスエンジンの排ガス中
の総NOx量(ガスエンジン排ガス量*NOx濃度N)
に比例する。従って、還元剤注入量Wは、総NOx量に
比例するように決定される。ガスエンジンの発電出力P
は、過渡状態(急激な変動を有する起動運転状態、停止
運転状態等)であっても時々刻々変動する発電出力Pの
値を測定することができ、時々刻々変動する還元剤注入
量Wを制御することが容易である。従って、本発明は、
起動運転状態、停止運転状態の過渡状態を含めた発電出
力Pの広い変動範囲に亘って還元剤注入量Wを精度よく
実際のNOx発生量に追随させることができるような、
より脱硝性能の優れた脱硝システムを提供するものであ
る。特定条件において算出した式W(P)のみでは、
NOx濃度N測定条件が特定条件を外れた場合、漏出還
元剤が大きくなったり脱硝効率が低くなったりするとい
う弊害が生ずる。本発明の特徴は、還元剤注入口の上流
側のNOxセンサで測定した定格運転時のNOx濃度N
を測定して、差分ΔNにより補正して、式1で還元剤注
入量Wを算出することに有る。NOx濃度の差分ΔNに
基づいて補正する効果は、NOx濃度Nは、大気湿度、
大気温度等によって変動するが、式1のような簡単な式
(一変数の補正のみの簡単な式)で還元剤注入量Wのよ
り正確な決定が可能になり、脱硝性能の優れた脱硝シス
テムを提供するという顕著な効果を有する。すなわち、
大気湿度、大気温度等を測定して、それぞれの変動量か
ら複数の差分を決定し、複雑な補正により還元剤注入量
Wを算出することも考えられるが、NOx濃度Nの測定
値に基づく本発明の決定方式の方が、一変数の補正のみ
の簡単なシステムとなり、シンプルで簡単なシステムの
提供という顕著な効果を達成することができた。分散設
置のコージェネレーションシステムでは、シンプルで故
障し難いシステムを提供することは、要求される重要な
の条件の一つである。さらに、ガスエンジンの運転開始
時や運転停止時等(ガスエンジンの負荷が変動している
過渡状態)においては、燃焼状態が安定しないためNO
x濃度Nの時間変動も大きく、NOxセンサによる安定
的な高精度測定は難しい。ガスエンジンを定格運転で一
定時間運転して、燃焼状態が安定した後に測定する方
が、NOxセンサによる安定的な高精度測定するために
は都合が良い。そこで、本発明では、定格運転時にNO
x濃度Nを測定することにより、NOx濃度Nの安定的
な高精度測定を可能としたものである。一方、過渡状態
運転時は、定格運転に比較して、排ガス量は少なくな
る。本システムでは、過渡状態運転時においては、差分
ΔNによる補正値の補正は行なわず、定常運転時の補正
値を用いての補正を行なう。しかし、定格運転時のみの
補正であっても、排ガス量は少なくて済むことから、定
格運転時よりも本システムの漏出還元剤は少なくて済
む。一方、過渡運転時の本システムのNOx濃度は、多
少増えることになるが、排ガス量は少なくなるので、N
Ox総量は減少するので総合的には環境にやさしいシス
テムが実現できる。 [請求項2] NOx濃度Nが、ガスエンジンの定格運
転時における時間平均値NNであることを特徴とする請
求項1のコージェネレーションの排ガス脱硝システム。
本発明の特徴は、NOx濃度Nを求める方法として、ガ
スエンジンの定格運転時において、NOx濃度Nの時々
刻々の測定値を一定時間の時間平均値NNとすることで
ある。ガスエンジンの運転開始時や運転停止時等の過渡
状態運転時においては、NOx濃度Nの時間変動も大き
く、NOxセンサによる安定的な高精度測定は難しい。
逆に、定格運転モードになってからは、NOx濃度Nの
時間変動は安定し、NOxセンサによる安定的な高精度
測定は比較的容易であることは前述した。そして、NO
x濃度Nのさらなる安定的な高精度測定を行なうこと
が、本発明の課題である。すなわち、NOxセンサによ
るNOx濃度値(NOx濃度時間平均値)Nは、定格運
転モードになってから一定時間測定し、時間平均値NN
を算出し、それをNとする。このため一定時間(例え
ば、10分間)の測定値の時間平均値を算出すること
が、NOx濃度Nを安定的に精度よく測定するために有
効である。上記から、例えば、ガスエンジンの100%
負荷で1時間運転してNOx濃度Nの値が安定した後に
測定開始し、NOx濃度Nの各測定値の10分間の時間
平均値NNを測定値Nとして使用する。すなわち、NO
x濃度N測定値の一定時間10分間の時間平均値NNを
を式1のNに代入して、還元剤注入量Wを決定する。
このように、定格運転時のNOxセンサにおけるNOx
濃度値(NOx濃度時間平均値)Nを測定すれば、式1
から還元剤注入量Wが決定される。 [請求項3] W(P)が発電出力Pの二次関数で算
出されることを特徴とする請求項1〜2のコージェネレ
ーションの排ガス脱硝システム。すなわち、 W(P)=aP*2+bP+c……式2 ここに、a、b、cはガスエンジンによって定まる定数
である。以下、式2の算出方法を説明しよう。 <ステップ1>先ず、発電出力PをP=Pに設定す
る。触媒反応器の出口側で、漏洩還元剤とNOx濃度を
観測ながら、還元剤注入量を変化させて、最適な還元剤
注入量W01=W(P)を算出する。 <ステップ2>次に、発電出力PをP=Pに設定す
る。<ステップ1>と同様にして、最適な還元剤注入量
02=W(P)を算出する。 <ステップ3>次に、発電出力PをP=Pに設定す
る。<ステップ2>と同様にして、最適な還元剤注入量
03=W(P)を算出する。上記の三つの測定デー
タから、次式が求められる。 W01=aP*2+bP+c……式2の1 W02=aP*2+bP+c……式2の2 W03=aP*2+bP+c……式2の3 式2の1、式2の2、式2の3を連立させて、a、b、
cの数値を具体的に決定でき、式2を決定することがで
きる。 [請求項4] 請求項1〜3記載のコージェネレーショ
ンの排ガス脱硝システムを備えたコージェネレーション
システム。当該コージェネレーションの排ガス脱硝シス
テムは、コージェネレーションシステムに組み込まれた
場合、エネルギー効率が高く、かつ脱硝性能が優れた
(還元剤漏洩量が少なく脱硝効率が高い)コージェネレ
ーションシステムを実現でき、コージェネレーションシ
ステムの広範囲な普及達成という大きな効果達成が可能
となった。
【0006】
【発明の実施の形態】図1は本発明システムの実施の形
態を示したものである。ガスコージェネレーションシス
テム100は、ガスエンジン1により発電機を駆動して
電力を発生させ、その排熱でボイラ2を加熱して冷暖房
等の熱源として利用するものであり、また触媒反応器4
はアンモニア等の還元剤21とNOxとを反応させて排
気ガスに含まれるNOxを除去するものであって、この
触媒反応が高温で有効であるため、触媒反応器4はエン
ジン1から排熱回収用ボイラ2に至る高温排ガス路3中
に設置されている。触媒反応器4内にはNOx分解触媒
7が充填されており、また触媒反応器4よりも上流側の
排ガス路3には還元剤注入口5が設けられ、この還元剤
注入口5へ電磁式ダイヤフラムポンプ6により還元剤2
1(尿素水)が定量供給されて排ガス路3内へ噴射され
るようになっている。図中コンプレッサ8は尿素水を圧
縮空気により噴射させるためのものであり、冷却用ブロ
ア9は還元剤注入ノズルを高温から保護するためのもの
である(冷却用ブロア9を使用せずにコンプレッサ8の
圧縮空気を用いても良い)。 本発明システムは、NO
xセンサ20におけるNOx濃度Nとガスエンジン1の
発電出力Pから、式1により還元剤注入量Wを決定する
ことを特徴とするコージェネレーションの排ガス脱硝シ
ステム100である。制御盤18は、ガスエンジン1か
らの発電出力P情報とNOxセンサ20によるNOx濃
度N情報から、上式から算出される還元剤注入量Wを決
定し、電磁ダイヤフラム式定量ポンプ6に還元剤注入量
W情報を送付する。電磁ダイヤフラム式定量ポンプ6
は、上記還元剤注入量W情報に基づいて、還元剤21
(尿素水)を還元剤注入口5へ所定量W供給する。コン
プレッサ8は、圧縮空気を還元剤注入口5に供給する。
これによって、圧縮空気と還元剤21の混合体は、還元
剤注入口5から排ガス路3内へ噴射される。冷却用ブロ
ア9は、冷却媒体を還元剤注入ノズルに送って、還元剤
注入口5を高温から保護するために設けられている。還
元剤21を注入された排ガスは、下流側に設置された触
媒反応器4に供給されて、そこで、アンモニア等の還元
剤21とNOxとを反応することにより、NOx、還元
剤21は窒素と水蒸気に分解されて脱硝された後、排ガ
スは排熱回収用ボイラ2に供給される。排熱回収用ボイ
ラ2によって、排ガス中の排熱が回収されて、有効利用
される。触媒反応は、高温で有効であるため、触媒反応
器4は、排熱回収用ボイラ2の上流側の排ガス路3に設
置されている。制御盤18は、排ガス路3中の還元剤注
入量Wをガスエンジン1の発電出力Pの関数(式1)と
して求める演算回路を内臓している。さらに、NOxセ
ンサ20におけるNOx濃度Nを測定し、ΔNを算出
し、式1と式2により還元剤注入量Wを決定し、シーケ
ンサ10から還元剤注入量Wに比例した周波数のパルス
信号を出力して、電磁ダイヤフラム式定量ポンプ6を制
御する。上記還元剤(尿素水)注入量Wを制御する制御
回路は、制御盤18に内蔵されている。周波数可変のパ
ルス電流によって駆動される電磁石の鉄心11にダイヤ
フラム12が吸着されて振動し、このダイヤフラム12
の振動によりポンプ室13の容積が変化して送液量を制
御するようになっており、ポンプ室13の入力側と出力
側の液通路に逆止弁14が設けられている。本発明の実
施の形態において、下記の仕様のNOx/O分析装置
をNOxセンサとして用いた。 [NOx/O分析装置の仕様] 測定レンジ NOx:最低レンジ0〜100ppm、最大レンジ0〜200p pm (Step100ppm(受信器キー操作にて切替え)) O:0〜25%(レンジ固定) 供給電源 AC100V±10% 50/60Hz NOx/O計受信器:70VA、シーケンサ:20VA、 電磁弁+ポンプ:40VA 出力信号 NOx、換算NOx、Oの中の何れか2種類を、出力1、出力 2の 2系統に出力(受信器キー操作にて切替え) 出力電圧 DC0〜1V/0〜5V(出力1、出力2の両方(受信器キー操 作に て切替え) 校正 ゼロ点:自動大気校正(設定時間毎に自動校正) スパン点:手動標準ガス校正(キー操作にて任意) (校正ガス流量 2L/min./1set) 応答時間 10秒以内 (エア/標準ガス切替え時の90%応答の場合) 再現性 Nox:±1.0%F.S.、O:±1.0%F.S. 直線性 Nox:±2.0%F.S.、O:±2.0%F.S. ドリフト Nox:±2.0%F.S./week、 O:±2.0%F.S./week (ゼロ点自動校正周期=1day) 暖機時間 約3分(指示安定まで5分) 設置場所 ・センサについて 設置場所 屋内 排ガス接触部温度 0〜800°C センサ六角部耐熱温度 500°C センサケーブル耐熱温度 80°C 周囲湿度%RH 結露しないこと ・受信器 設置場所 屋内 周囲温度 5〜45°C 周囲湿度%RH 85以下 ・シーケンサ、電磁弁、ポンプ 設置場所 屋内 周囲温度 0〜40°C 周囲湿度%RH 85以下
【0007】
【実施例1】実施例1は実施の形態をさらに具体化した
ものであり、還元剤注入量Wが式1により決定されるこ
とが実施例1の特徴的構成である。還元剤注入量Wは、
NOxセンサ20取付け位置におけるNOx濃度Nに基
づいて、式1、式2から正確に決定することができる。 W=W(P)+K*ΔN……式1 ここに、W(P)は特定条件下における発電出力Pか
ら還元剤注入量を求める関数をいい、Nはガスエンジン
の定格運転時のNOx濃度をいい、Nは特定条件下に
おける定格運転時のNの値をいい、ΔN=N−Nであ
り、Kはガスエンジンによって定まる定数である。 W(P)=aP**2+bP*2+c……式2 ここに、a、b、cはガスエンジンによって定まる定数
である。下表は、1〜3MW級ガスエンジンの発電出力
Pを50%、75%、100%と変化させた場合、脱硝
前のNOx濃度(ppm)、排ガス量(Nm3/h)、
脱硝前の総NOx量(mol)、還元剤注入W(ml
/min)を表にしたものである。
【表1】ガスエンジン特性 上表の結果をグラフに表したのが図3である。上表か
ら、ガスエンジン1の発電出力Pの二次関数として求め
るためには、 P= 50とW01=6.60、 P= 75とW02=5.81、 P=100とW03=9.61 を式1に代入することによって、式2の1、式2の2、
式2の3を得る。そして、式2の1、式2の2、式2の
3を連立させて、a、b、cを具体的に得ることができ
る。排ガス路3中のNOx含有量をガスエンジン1の発
電出力Pの二次関数として求める演算回路をシーケンサ
10で構成し、シーケンサ10から二次関数に比例した
周波数のパルス信号を出力して、電磁ダイヤフラム式定
量ポンプ6を制御することにより上記尿素水の注入量を
制御するようにしたものである。図4は電磁ダイヤフラ
ム式ポンプ6の原理図を示したもので、周波数可変のパ
ルス電流によって駆動される電磁石の鉄心11にダイヤ
フラム12が吸着されて振動し、このダイヤフラム12
の振動によりポンプ室13の容積が変化して送液量を制
御するようになっており、ポンプ室13の入力側と出力
側の液通路に逆止弁14が設けられている。なお15は
電磁石コイル、16は可動鉄片、17は鉄心11とダイ
ヤフラム12とのギャップを可変にして1パルス当たり
の吐出量を調節するためのダイヤル17である。
【比較例1】還元剤注入量Wを還元剤注入量W=W
(P)に基づいて決定する(補正を行なわない、すな
わちK=0)こととした。本比較例の他の条件は、実施
例1と同じ条件で実施した。
【表2】表2 NOx濃度の変動量は、400〜600ppmである。
上表から、発電出力P=50%〜100%の範囲におい
て、漏出還元剤量10ppm以下で、脱硝効率85%以
上の高脱硝性能を達成できた。
【発明の効果】請求項1記載発明等は、差分ΔNを導入
することにより、漏出還元剤が10ppm以下でかつ脱
硝効率ηが85%以上の脱硝性能の優れたコージェネレ
ーションの排ガス脱硝システムを提供できたという顕著
な効果を発揮することができた。還元剤注入口の上流側
にNOxセンサを取り付け、定格運転状態時のNOx濃
度Nを測定して、差分ΔNにより補正して、式1で還元
剤注入量Wを算出することによって、脱硝性能の優れた
コージェネレーションの排ガス脱硝システムを提供でき
たという顕著な効果を発揮することができた。
【0008】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態のシステム系統図
【図2】 従来技術のシステム系統図
【図3】 発電出力Pと還元剤注入量Wの関係
【図4】 電磁ダイヤフラム式ポンプ6の原理図
【符号の説明】
1 ガスエンジン 2 排熱回収用ボイラ 3 排ガス路 4 触媒反応器 5 還元剤注入口 6 電磁ダイヤフラム式定量ポンプ 7 NOx分解触媒 8 コンプレッサ 9 冷却用ブロア 10 シーケンサ 11 鉄心 12 ダイヤフラム 13 ポンプ室 14 逆止弁 15 電磁石コイル 16 可動鉄片 17 ダイヤル 18 制御盤 19 インバータ 20 NOxセンサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F23J 15/00 B01D 53/36 ZAB // H02P 9/04 Fターム(参考) 3K070 DA02 DA13 4D002 AA12 AC01 AC10 BA06 CA01 CA07 DA07 DA57 DA70 GA03 GB06 4D048 AA06 AB02 AB03 AC03 CC38 CC61 DA01 DA02 DA03 DA06 DA08 DA10 DA20 5H590 AA02 AA30 CA08 CA21 CA26 CC01 CE01 CE02 EB14 FA01 FA05 GA06 HA06 HA11 HA18

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガスエンジンから排熱回収用ボイラに至
    る排ガス路にNOxを還元剤と反応させて分解する触媒
    反応器を設置すると共に、触媒反応器の上流側に還元剤
    注入口を設けたコージェネレーションシステムにおい
    て、下式により上記還元剤注入量Wを制御することを特
    徴とするコージェネレーションの排気ガス脱硝システ
    ム。 W=W(P)+K*ΔN……式1 ここに、W(P)は特定条件下における発電出力Pか
    ら還元剤注入量を求める関数をいい、Nはガスエンジン
    の定格運転時のNOx濃度をいい、Nは特定条件下に
    おける定格運転時のNの値をいい、ΔN=N−Nであ
    り、Kはガスエンジンによって定まる定数である。
  2. 【請求項2】 NOx濃度Nが、ガスエンジンの定格運
    転時における時間平均値NNであることを特徴とする請
    求項1のコージェネレーションの排ガス脱硝システム。
  3. 【請求項3】W(P)が発電出力Pの二次関数で算出
    されることを特徴とする請求項1〜2のコージェネレー
    ションの排ガス脱硝システム。
  4. 【請求項4】請求項1〜3記載の排ガス脱硝システムを
    備えたコージェネレーションシステム。
JP2001325169A 2001-10-23 2001-10-23 コージェネレーションの排ガス脱硝システム Pending JP2003126652A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001325169A JP2003126652A (ja) 2001-10-23 2001-10-23 コージェネレーションの排ガス脱硝システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001325169A JP2003126652A (ja) 2001-10-23 2001-10-23 コージェネレーションの排ガス脱硝システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2003126652A true JP2003126652A (ja) 2003-05-07

Family

ID=19141783

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001325169A Pending JP2003126652A (ja) 2001-10-23 2001-10-23 コージェネレーションの排ガス脱硝システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2003126652A (ja)

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007261373A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Denso Corp 車両用空気質成分供給装置
JP2007332785A (ja) * 2006-06-12 2007-12-27 Miura Co Ltd 燃焼機器の脱硝装置
JP2010158641A (ja) * 2009-01-09 2010-07-22 Tokyo Gas Co Ltd 排気ガス脱硝処理システム
JP2012157808A (ja) * 2011-01-31 2012-08-23 Anest Iwata Corp 真空蒸発式voc回収装置及び方法
JP2014505202A (ja) * 2011-01-28 2014-02-27 エミテック ゲゼルシヤフト フユア エミツシオンステクノロギー ミツト ベシユレンクテル ハフツング 流体を供給するインジェクタを含む排気処理装置
JP2014240075A (ja) * 2014-09-09 2014-12-25 アネスト岩田株式会社 真空蒸発式voc回収装置及び方法
JP2015006672A (ja) * 2014-09-09 2015-01-15 アネスト岩田株式会社 真空蒸発式voc回収装置及び方法
JP2015048975A (ja) * 2013-08-30 2015-03-16 株式会社東芝 脱硝制御装置
CN110180276A (zh) * 2019-07-05 2019-08-30 中国化学工业桂林工程有限公司 一种双重嵌套炼胶废气浓缩收集装置及其收集方法

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007261373A (ja) * 2006-03-28 2007-10-11 Denso Corp 車両用空気質成分供給装置
JP4595861B2 (ja) * 2006-03-28 2010-12-08 株式会社デンソー 車両用空気質成分供給装置
JP2007332785A (ja) * 2006-06-12 2007-12-27 Miura Co Ltd 燃焼機器の脱硝装置
JP4668852B2 (ja) * 2006-06-12 2011-04-13 三浦工業株式会社 燃焼機器の脱硝装置
JP2010158641A (ja) * 2009-01-09 2010-07-22 Tokyo Gas Co Ltd 排気ガス脱硝処理システム
JP2014505202A (ja) * 2011-01-28 2014-02-27 エミテック ゲゼルシヤフト フユア エミツシオンステクノロギー ミツト ベシユレンクテル ハフツング 流体を供給するインジェクタを含む排気処理装置
JP2012157808A (ja) * 2011-01-31 2012-08-23 Anest Iwata Corp 真空蒸発式voc回収装置及び方法
JP2015048975A (ja) * 2013-08-30 2015-03-16 株式会社東芝 脱硝制御装置
JP2014240075A (ja) * 2014-09-09 2014-12-25 アネスト岩田株式会社 真空蒸発式voc回収装置及び方法
JP2015006672A (ja) * 2014-09-09 2015-01-15 アネスト岩田株式会社 真空蒸発式voc回収装置及び方法
CN110180276A (zh) * 2019-07-05 2019-08-30 中国化学工业桂林工程有限公司 一种双重嵌套炼胶废气浓缩收集装置及其收集方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH1033948A (ja) 脱硝システム及び脱硝方法
US7069719B2 (en) Air-fuel ratio control apparatus for an internal combustion engine
EP1706607B1 (en) Method and device for controlling the injection of reducing agent
JP2003126652A (ja) コージェネレーションの排ガス脱硝システム
JP2006170211A (ja) 燃焼機関からの排ガス中の還元剤の注入を制御する方法
US8783013B2 (en) Feedforward selective catalytic reduction system for turbine engines
US20190345864A1 (en) Purification control device
US7059117B2 (en) Method and device for controlling an exhaust treatment system
JPH08281061A (ja) 排ガス脱硝方法および装置
JP4668852B2 (ja) 燃焼機器の脱硝装置
KR101513804B1 (ko) 선택적 촉매 환원 시스템을 포함한 동력장치 및 선택적 촉매 환원 시스템의 제어방법
CN103069121B (zh) 控制引入内燃机排气管线中的还原剂量的设备和方法
JP2000325754A (ja) コージェネレーションの排気ガス脱硝システム
JPH0545767B2 (ja)
JP3243643B2 (ja) 排ガス脱硝方法及びその装置
JPH0645617Y2 (ja) 脱硝装置の還元剤制御装置
EP4123132A1 (en) Method for operating a fluid supply system
JP2005133628A (ja) コジェネレーションシステム
JP6032985B2 (ja) 還元剤注入装置及び脱硝装置
CN113607398B (zh) 一种精确测定scr氨喷射比例的方法
JPH0631136A (ja) ガスタービンと廃熱回収ボイラとの組合せ循環系における脱硝装置のアンモニア注入制御方法
CN112682135B (zh) 一种基于工况变化率的尿素水溶液喷射量计算方法
JPH0612175Y2 (ja) エンジン排ガスの脱硝装置
JP2001129354A (ja) 脱硝装置、燃焼装置及びその運転制御方法
JP3308149B2 (ja) センサ校正器及びセンサ校正器を用いたプロセス制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20041210