JP3308149B2 - センサ校正器及びセンサ校正器を用いたプロセス制御装置 - Google Patents

センサ校正器及びセンサ校正器を用いたプロセス制御装置

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JP3308149B2
JP3308149B2 JP33989195A JP33989195A JP3308149B2 JP 3308149 B2 JP3308149 B2 JP 3308149B2 JP 33989195 A JP33989195 A JP 33989195A JP 33989195 A JP33989195 A JP 33989195A JP 3308149 B2 JP3308149 B2 JP 3308149B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、計測値にむだ時間
が存在するセンサを校正するセンサ校正器と、このセン
サ校正器を用いてプロセスを制御するセンサ校正器を用
いたプロセス制御装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、発電設備の排煙脱硝プロセスで
は、ボイラの排ガス中に含まれる窒素酸化物(NOx )
にアンモニアガス(NH3 ガス)を注入し、数百度の雰
囲気で触媒を用いて、上記NOx を窒素と水とに還元処
理するアンモニア接触還元法を実施して、大気中に排出
する排ガス中のNOx 濃度を排出規制値内に抑制してい
る。
【0003】排煙脱硝プロセス制御装置1は、図6に概
念的示すように、制御対象としての排煙脱硝プロセス2
内のNOx 濃度をガスクロマトグラフ等のガス分析計
(NOx 分析計)3を用いて計測し、このNOx 分析計
3から出力された計測値(制御対象の出力としての排煙
脱硝プロセスからのNOx 濃度)yを、上記排出規制値
内の所定の設定値rと比較し、両者の偏差に応じて、フ
ィードバック制御器(例えばPID制御器)4が、操作
量としてのNH3 ガス注入量を制御する閉ループ制御系
を実施している。
【0004】ところが、上述の閉ループ制御系を実施す
る排煙脱硝プロセス制御装置1では、NOx 分析計3の
計測値yに、排ガス収集に要する吸引時間と分析時間と
に依存した数分の計測遅れ等のむだ時間δが存在するの
で、排煙脱硝プロセス制御装置1の上記制御動作が常時
遅れ気味となり、制御結果が位相のずれに起因して振動
状態に陥り易い。例えば、設定値rを時刻t= 0におい
てステップ変化させた場合、NOx 分析計3の計測値y
にむだ時間δがなく、NOx 分析計3に固有の時定数ε
のみが存在する場合には、排煙脱硝プロセス2から排出
されるNOx 濃度(y)は図7(A)にシュミレーショ
ン結果として示すように良好に定値制御される。しか
し、NOx 分析計3の計測値yに無視できないむだ時間
δが存在する場合には、図7(B)にシュミレーション
結果として示すように、制御結果が振動状態となってし
まう。このように、制御結果が振動状態であると、不測
の外乱の印加によって、排煙脱硝プロセス制御装置1の
制御結果が発散現象を呈し、制御性能が著しく劣化して
しまう。
【0005】そこで、上述の事態を解消するために、図
8及び図9に示すように、発電設備の排煙脱硝プロセス
制御装置10は、排煙脱硝プロセス10Aから排出され
るNOx 濃度を排出規制値内に制御するためにプログラ
ム制御を実施して、注入すべきNH3 ガス注入量を操作
している。
【0006】つまり、排煙脱硝プロセス制御装置10の
第1演算器11は、まず、排煙脱硝プロセス10Aにお
けるボイラ14の制御装置(図示せず)からボイラの負
荷に対応する空気流量信号を取り込んで、ボイラ14に
て排出される排ガス流量を算出する。次に、第1演算器
11は、排煙脱硝プロセス10Aにおける脱硝反応器1
5の入口に設置された入口NOx 分析計16にて計測さ
れたNOx 量と上記算出された排ガス流量とから、脱硝
反応器15入口の総NOx 量を算出する。
【0007】一方、排煙脱硝プロセス10Aの第2演算
器12は、モル比一定制御と出口NOx 一定制御とを切
換器17を切り換えて実施する。モル比一定制御は、モ
ル比率設定器18に格納された脱硝率とNH3 /NOx
のモル比との関係式から、或いはボイラ負荷との関係式
から、排煙脱硝プロセス10Aの脱硝率が適正となるよ
うなNH3 /NOx のモル比を決定するものである。ま
た、出口NOx 一定制御は、脱硝反応器15の出口に設
置された出口NOx 分析計19にて計測されたNOx 量
を出口NOx ( ONOx )設定値と比較し、その偏差を
フィードバック制御器20にて制御して、NH3 /NO
x のモル比を算出するものである。
【0008】第1演算器11にて算出された総NOx 量
と第2演算器12にて定められたNH3 /NOx モル比
とから、出口NOx を規定値内に設定するために必要な
NH3 ガス注入量を求め、この値に更に、第3演算器1
3にて算出されたボイラ14の負荷の変動に基づいて必
要とされるNH3 ガス注入量に関する先行信号を加算し
て、NH3 ガス注入量設定信号を演算する。
【0009】アンモニア流量制御器21は、上記NH3
ガス注入量設定信号及びアンモニア流量計22からのア
ンモニア流量測定信号に基づいて、アンモニア流量調整
弁23を作動させ、排煙脱硝プロセス10A内へ設定値
どおりのNH3 ガスを注入して、排煙脱硝プロセス10
Aから排出されるNOx 濃度を排出規制値内に抑制して
いる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】図8及び図9に示す排
煙脱硝プロセス制御装置10では、図6に示す排煙脱硝
プロセス制御装置1のNOx 分析計3と同様に、入口N
Ox 分析計16及び出口NOx 分析計19のNOx 濃度
計測値にむだ時間が存在するので、上述の如くプログラ
ム制御を実施している。
【0011】ところが、このプログラム制御では、図4
(A)に保つ、脱硝反応器15の出口NOx 濃度を排出
規制値内の所定の設定値rに制御することが難しい。そ
のため、脱硝反応器15の出口NOx 濃度aを設定値r
以下の制御するには、排煙脱硝プロセス10AへのNH
3 ガス注入量を過剰に投入せざるを得ず、定値制御性能
も十分ではなく、また運用コストの面で不利である。
尚、図4(A)で符号bはボイラ負荷を示す。
【0012】上述の事情を考慮して、請求項1に記載の
発明は、プロセスの被制御量を計測するセンサの計測値
にむだ時間が存在しても、プロセスの制御を安価で且つ
計測容易な既存の閉ループ制御系を用いて実施できるセ
ンサ校正器を提供することにある。また、請求項2に記
載の発明は、プロセスの運転に追従して被制御量を任意
の設定値に維持する定値制御性能を改善できるととも
に、運用コスト面で有利なセンサ校正器を用いたプロセ
ス制御装置を提供することにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、プロセスに取り込まれる計測可能な入力量を入力し
て上記プロセス内の被制御量を制御するプロセス制御装
置において、上記プロセス内の上記被制御量を計測し、
この計測値にむだ時間が存在するセンサと、上記入力量
を入力して上記被制御量の計測値に関する推定値を出力
するパラメトリックモデルからの上記モデル出力値と上
記センサからの上記計測値とを比較し、両者の同定誤差
が最小となるようにシステム同定理論に基づきオンライ
ン同定して上記パラメトリックモデルの伝達関数の構成
パラメータを決定し、この構成パラメータが決定された
パラメトリックモデルの伝達関数に現在及び過去の上記
プロセスへの入力量及び被制御量を入力し、d時点先予
測の手法によって、被制御量の計測値に関するむだ時間
のない推定値を出力するセンサ校正器と、上記センサ校
正器から出力された被制御量の計測値に関するむだ時間
のない推定値を入力し、この推定値を所定の設定値に一
致させるべく上記入力量をフィードバック制御するフィ
ードバック制御器と、を有するセンサ校正器を用いたプ
ロセス制御装置であり、上記プロセスは、発電設備のボ
イラから排出された窒素酸化物濃度を低減するための排
煙脱硝処理後の窒素酸化物濃度を被制御量とする排煙脱
硝プロセスであり、上記入力量は、上記ボイラの負荷、
上記ボイラへの燃料流量及び空気流量、並びに上記窒素
酸化物を還元するためのアンモニア注入量であり、上記
センサは、窒素酸化物を計測する分析計であり、上記セ
ンサ校正器は、現時点での上記プロセスへの入力量の入
力により上記センサによる窒素酸化物の計測値に関する
むだ時間のない推定値を出力し、上記フィードバック制
御器は、上記センサ校正器から出力された上記むだ時間
のない推定値を用いて、上記アンモニア注入量をフィー
ドバック制御することによって実際の排ガス中の窒素酸
化物濃度を定値に制御するようにしたものである。
【0014】請求項2に記載の発明は、請求項1の発明
において、上記排煙脱硝プロセスの動特性が負荷変動に
依存する非線形性を呈する場合には、パラメトリックモ
デルの伝達関数の構成パラメータを負荷に関する関数と
し、オンライン同定によって上記構成パラメータを求め
るようにしたものである。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】請求項に記載の発明には、次の作用があ
る。プロセスの被制御量を計測するセンサの計測値にむ
だ時間が存在しても、フィードバック制御器は、このセ
ンサの計測値を用いず、センサ校正器にて出力されるむ
だ時間のない被制御量の計測値に関する推定値を用いる
ので、プロセスの運転に追従して、被制御量を規制値内
の所定の設定値に維持する定値制御特性を改善すること
ができる。
【0019】また、プロセスから排出される被制御量を
規定値内の設定値に良好に定値制御させるので、この被
制御量を規定値内に維持するために入力される入力量、
例えばアンモニア注入量を低減できる。このため、経済
性も良好にできる。
【0020】請求項に記載の発明には、次の作用があ
る。パラメトリックモデルの伝達関数の構成パラメータ
を、負荷変動に依存する脱硝プロセスの動特性に対応さ
せて負荷の関数としたことから、上記構成パラメータの
同定精度を向上させることができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1は、本発明に係るセンサ校正
器を用いたプロセス制御装置の一つの実施の形態が適用
された発電設備の脱硝プロセス制御装置を示す系統概念
図である。図2は、図1の脱硝プロセス制御装置のブロ
ック図である。図3は、オンライン同定を説明するため
のブロック図である。図4は、図1の発電設備の脱硝プ
ロセス制御装置と、図8に示す従来の他の発電設備の脱
硝プロセス制御装置とによる出口NOx 濃度の制御結果
を示すグラフである。図5は、脱硝率とNH3 /NOx
モル比との関係を示すグラフである。
【0022】図1に示す発電設備の排煙脱硝プロセス3
0は、触媒31を収納した脱硝反応器32と、この脱硝
反応器32内の触媒31上流側に設置されて、アンモニ
アガス(NH3 ガス)を注入するアンモニアガス注入ノ
ズル33とを有して構成され、ボイラ34から排出され
た排ガス中の窒素酸化物(NOx )濃度を、数百度の温
度雰囲気下で上記触媒31を用いて、NH3 ガスにより
窒素(N2 )と水(H2 O)とに還元(アンモニア接触
還元)するものである。
【0023】アンモニアガス注入ノズル33へは、アン
モニア流量調整弁38により注入量が調整されたNH3
ガスが強制送風空気とともに供給される。上記アンモニ
ア流量調整弁38の弁開度は、後述の排煙脱硝プロセス
制御装置35から出力されたアンモニア流量設定信号に
より制御されるアンモニア流量制御器39によって操作
される。また、アンモニアガス注入ノズル33からのN
3 注入量は、アンモニア流量計40により計測され
る。
【0024】排煙脱硝プロセス制御装置35は、ボイラ
34の制御装置(不図示)からの燃料流量、空気流量
等、入口NOx 分析計36からの入口NOx ( iNOx
)濃度計測値、出口NOx 分析計37からの出口NOx
( oNOx )濃度計測値及びアンモニア流量計で計測
したNH3 注入量を入力量とし、アンモニアガス注入ノ
ズル33から脱硝反応器32入口へ注入する上記NH3
注入量を調節して、被制御量として上記出口NOx 濃度
を排出規制値以下の所定の設定値(図4(B)のr)に
定値制御させるものである。
【0025】この排煙脱硝プロセス制御装置35は、上
記入口NOx 分析計36、出口NOx 分析計37、第1
演算器41、第2演算器42、第3演算器43及びセン
サ校正器44を有して構成され、第2演算器42にフィ
ードバック制御器45を有する。
【0026】上記入口NOx 分析計36は、脱硝反応器
32において、アンモニアガス注入ノズル33の上流側
の入口に配置されたものであり、上記出口NOx 分析計
37は、脱硝反応器32において触媒31の下流側の出
口に配置されたものである。この入口NOx 分析計36
が計測する入口NOx 濃度の計測値と出口NOx 分析計
37が計測する出口NOx 濃度の計測値には、排ガス収
集に要する収集時間と分析時間とに依存する計測遅れな
どのむだ時間が存在する。
【0027】上記センサ校正器44は、入口NOx 分析
計36にて計測された入口NOx 濃度や、出口NOx 分
析計37にて計測された出口NOx 濃度に計測遅れなど
のむだ時間が存在することから、これらの入口NOx 分
析計36及び出口NOx 分析計37の計測値を校正する
ものである。つまり、センサ校正器44は、入口NOx
分析計36にて計測された入口NOx 濃度、出口NOx
分析計37にて計測された出口NOx 濃度、燃料流量及
び空気流量、ならびにアンモニア流量制御器39へ入力
されるアンモニア流量設定信号を入力して、入口NOx
分析計36、出口NOx 分析計37によりそれぞれ計測
される入口NOx 濃度( iNOx )、出口NOx 濃度
( oNOx )に関して、むだ時間のない入口NOx 濃度
推定値(EiNOx )及び出口NOx 濃度推定値(E o
NOx )を時々刻々出力する。
【0028】このセンサ校正器44は、まず、オンライ
ン同定理論を用いてパラメトリックモデルの伝達関数G
m1’、Gm2’、Gm3’、Gm4’(図3)の構成パラメー
タを決定し、次に、構成パラメータが決定されたパラメ
トリックモデルの伝達関数Gm1’、Gm2’、Gm3’、G
m4’を用いてd時点先予測の手法により、むだ時間のな
い入口NOx 濃度推定値(E iNOx )及びむだ時間の
ない出口NOx 濃度推定値(E oNOx )を算出する。
【0029】ここで、パラトリックモデルの伝達関数G
m1’、Gm2’、Gm3’、Gm4’は、センサ校正器44の
伝達関数Gm1、Gm2、Gm3、Gm4に、入口NOx 分析計
36及び出口NOx 分析計37の計測時のむだ時間を含
む排煙脱硝プロセス30自体のむだ時間Z-d1 、Z-d2
を付加したものであり、次数及び構成パラメータはセン
サ校正器44の伝達関数Gm1、Gm2、Gm3、Gm4と同一
である。したがって、パラメトリックモデルの伝達関数
Gm1’〜Gm4’の構成パラメータが決まれば、センサ校
正器44の伝達関数Gm1〜Gm4は決定される。センサ校
正器44の伝達関数Gm1、Gm2、Gm3、Gm4は、図2に
示す発電設備の排煙脱硝プロセス30の伝達関数G1
2、G3、G4にそれぞれ対応するものである。
【0030】上記発電設備の排煙脱硝プロセス30の伝
達関数G1 は、ボイラ34へ入力される燃料流量から入
口NOx 濃度( iNOx )への影響を表わす伝達関数で
あり、伝達関数G2 は、ボイラ34へ入力される空気流
量から入口NOx 濃度( iNOx )への影響を表わす伝
達関数であり、伝達関数G3 は、入力される入口NOx
濃度( iNOx )から出口NOx 濃度( oNOx )への
影響を表わす伝達関数であり、伝達関数G4 は、入力さ
れるアンモニア流量設定信号から出口NOx 濃度( oN
Ox )に影響を表わす伝達関数であり、伝達関数G5
は、入力されるアンモニア流量調整弁38から出口NO
x 濃度への影響を表わす伝達関数である。また、センサ
校正器44の伝達関数Gm1は、ボイラ34へ入力される
燃料流量から、入口NOx 濃度の推定値(E iNOx 濃
度)への影響を表わす伝達関数であり、伝達関数Gm
2は、ボイラ34へ入力される空気流量から、入口NOx
濃度の推定値(E iNOx )への影響を表わす伝達関
数であり、伝達関数Gm3は、入口NOx 濃度の推定値
(E iNOx )から出口NOx 濃度の推定値(E oNO
x )への影響を表わす伝達関数であり、伝達関数Gm
4は、アンモニア流量設定信号から出口NOx 濃度の推
定値(E oNOx )へ影響を表わす伝達関数である。
【0031】さて、上述のパラメトリックモデルの伝達
関数Gm1’〜Gm4’を決定してから、むだ時間のない入
口NOx 濃度の推定値及び出口NOx 濃度の推定値を出
力する構成を以下に詳説する。
【0032】まず、上記パラメトリックモデルのG
m1’、Gm2’は、図3に示すように、ボイラ34へ入力
された負荷信号、燃料流量及び空気流量を、ボイラ34
の不図示の制御装置から入力して、むだ時間が存在する
入口NOx 濃度( iNOx )のモデル出力値を出力す
る。パラメータ同定アルゴリズム46は、上記パラメト
リックモデルのGm1’、Gm2’からのむだ時間のある入
口NOx 濃度( iNOx )のモデル出力値と、入口NO
x 分析計36にて計測された入口NOx ( iNOx )濃
度実測値とを比較し、両者の同定誤差を最小とするよう
に、システム同定理論によりオンライン同定して、パラ
メトリックモデルの伝達関数Gm1’、Gm2’の構成パラ
メータを決定する。
【0033】また、パラメトリックモデルの伝達関数G
m3’、Gm4’は、ボイラ34にて入力された負荷信号、
入口NOx 分析計36にて計測された入口NOx 濃度
( iNOx )の実測値、及びアンモニア流量計40にて
計測されたNH3 流量設定信号を入力して、むだ時間が
存在する出口NOx 濃度( oNOx )のモデル出力値を
出力する。パラメータ同定アルゴリズム47は、上記パ
ラメトリックモデルの伝達関数Gm3’、Gm4’からのむ
だ時間のある出口NOx 濃度( iNOx )のモデル出力
値と、出口NOx 分析計37にて計測された出口NOx
濃度( iNOx )の実測値とを比較し、両者の同定誤差
を最小とするように、システム同定理論によりオンライ
ン同定して、パラメトリックモデルの伝達関数Gm3’、
Gm4’の構成パラメータを決定する。
【0034】上述のパラメトリックモデルの伝達関数G
m1’〜Gm4’は、センサ校正器44の伝達関数Gm1〜G
m4にむだ時間Z-d1 、Z-d2 を付加したものであり、次
数及び構成パラメータが同一であるため、パラメトリッ
クモデルの伝達関数Gm1’〜Gm4’の構成パラメータの
決定により、センサ校正器44の伝達関数Gm1〜Gm4
決定される。
【0035】図2に示すように、センサ校正器44の伝
達関数Gm1にボイラ34への現時点での燃料流量を入力
し、更にセンサ校正器44の伝達関数Gm2に、ボイラ3
4へ入力される現時点での空気流量を入力することによ
り、むだ時間が存在しない入口NOx 濃度推定値(E i
NOx )を時々刻々出力させる。
【0036】また、センサ校正器44の伝達関数Gm
3に、現時点での入口NOx 濃度推定値(E iNOx )
を入力し、センサ校正器44の伝達関数Gm4に、アンモ
ニア流量制御器39へ入力される現時点でのアンモニア
流量設定信号を入力することにより、むだ時間が存在し
ない出口NOx 濃度推定値(E oNOx )を時々刻々出
力させる。
【0037】しかし、実際には、d時点先予測の手法を
用い、パラメトリックモデルの伝達関数Gm1’に、ボイ
ラ34への現在及び過去の燃料流量を入力し、パラメト
リックモデルの伝達関数Gm2’に、ボイラ34への現在
及び過去の空気流量を入力することにより、むだ時間が
存在しない入口NOx 濃度推定値(E iNOx )を時々
刻々出力させる。
【0038】同様にして、実際には、d時点先予測の手
法を用い、パラメトリックモデルの伝達関数Gm3’に、
現在及び過去の上記入口NOx 濃度推定値(E iNOx
)を入力し、パラメトリックモデルの伝達関数Gm4
に、アンモニア流量制御器39へ入力される現在及び過
去のアンモニア流量設定信号を入力することにより、む
だ時間が存在しない出口NOx 濃度推定値(E oNOx
濃度)を時々刻々出力させる。
【0039】ところで、前記第1演算器41は、図1及
び図2に示すように、ボイラ34の制御装置(不図示)
からの空気流量を取り込んで、ボイラ34出口の排ガス
流量を算出し、この算出値と、センサ校正器44から出
力されたむだ時間のない入口NOx 濃度推定値(E iN
Ox 濃度)とから、脱硝反応器32の入口の総NOx量
を算出する。
【0040】一方、前記第2演算器42は、切換器48
の切換操作により、モル比一定制御と出口NOx 濃度一
定制御とを切り換えて実施する。モル比一定制御は、モ
ル比率設定器50に格納された図5に示す脱硝率とNH
3 /NOx モル比との関係を示す関係式からNH3 /N
Ox モル比を設定したり、ボイラ34の負荷に依存する
負荷との関係式からNH3 /NOx モル比を定めるもの
である。また、出口NOx 濃度一定制御は、フィードバ
ック制御器45(図2)が、センサ校正器44から出力
されたむだ時間のない出口NOx 濃度推定値(E oNO
x )と、予め設定された出口NOx 濃度設定値r(図4
(B))とを比較して、これらの偏差に応じたNH3
NOx モル比を算出するものである。
【0041】また、前記第3演算器43は、ボイラ34
の負荷変動によって、このボイラ34から排出されるN
Ox 濃度が過度的に変動するので、このボイラ34の制
御装置(不図示)からの負荷信号を入力して、前記NO
x 濃度の過度的変動を抑制するために必要なNH3 注入
量(先行信号)を出力する。
【0042】第1演算器41からの総NOx 量と、第2
演算器42からのNH3 /NOx モル比とが乗算器52
にて乗算されて、排煙脱硝プロセス30へのNH3 注入
量が算出され、更に、加算器53にて乗算器52からの
NH3 注入量に先行信号が加算されて、排煙脱硝プロセ
ス30における脱硝反応器32の出口NOx 濃度を、排
出規制値内の上記設定値rに一致するために注入される
べきNH3 注入量を示すアンモニア流量設定信号が、ア
ンモニア流量設定器39へ出力される。
【0043】このアンモニア流量制御器39は、前述の
ように、上記アンモニア流量設定信号と、アンモニア流
量計40からのNH3 流量との偏差を用いて、アンモニ
ア流量調節弁38の弁開度を操作し、NH3 注入量を制
御する。このように制御されたNH3 がアンモニアガス
注入ノズル33から脱硝反応器32の入口へ注入され
て、発電設備の排煙脱硝プロセス30の脱硝性能を適切
に制御する。
【0044】上記実施の形態によれば、発電設備の排煙
脱硝プロセス30のNOx を計測する入口NOx 分析計
36、出口NOx 分析計37の計測値である入口NOx
濃度( iNOx )、出口NOx 濃度( oNOx )にむだ
時間が存在しても、第1演算器41のプログラム制御器
及び第2演算器42のフィードバック制御器45は、こ
の入口NOx 分析計36、出口NOx 分析計37の計測
値である入口NOx 濃度( iNOx )、出口NOx 濃度
( oNOx )を用いず、センサ校正器44にて出力され
るむだ時間のない入口NOx 濃度推定値(E iNOx
)、出口NOx 濃度推定値(E oNOx )を用いるの
で、排煙脱硝プロセス30のボイラ34の運転に追従し
て、出口NOx 濃度を規制値以下の所定の設定値rに維
持する定値制御特性を改善することができる。例えば、
フィードバック制御器45は、センサ校正器44からの
むだ時間のない出口NOx 濃度推定値(E oNOx )を
入力するので、ゲイン等を最適に調整でき、フィードバ
ック制御を有効に使える。このため、図4(B)の実線
Aに示すように、排煙脱硝プロセス30から排出される
出口NOx 濃度を設定値rに良好に定値制御できる。
尚、図4(B)の実線Bは、ボイラ34の負荷を示す。
【0045】また、発電設備の排煙脱硝プロセス30か
ら排出される出口NOx 濃度が、規制値以下の設定値r
に良好に定値制御されるので、この出口NOx 濃度を規
制値以下に維持するために注入されるNH3 注入量を過
剰に注入する必要がない。このため運用コストも低減で
きる。
【0046】更に、上述のように、センサ校正器44の
出力がむだ時間が存在しない入口NOx 濃度推定値(E
iNOx )、出口NOx 濃度推定値(E oNOx )であ
ることから、これらの推定値を第1演算器41のプログ
ラム制御器及び閉ループ制御系を構成する第2演算器4
2のフィードバック制御器45に入力すれば、排煙脱硝
プロセス30の出口NOx 濃度を良好に制御できる。こ
の結果、排煙脱硝プロセス30の出口NOx 濃度を計測
する入口NOx 分析計36、出口NOx 分析計37の計
測値である入口NOx 濃度、出口NOx 濃度にむだ時間
が存在しても、上記排煙脱硝プロセス30の制御を、安
価で設計容易なプログラム制御器41及びフィードバッ
ク制御器45を用いた既存の制御系を利用して実施でき
る。
【0047】上記実施の形態においては、発電設備の排
煙脱硝プロセス30の動特性がボイラ34の負荷変動に
依存する非線形性を呈するので、パラメトリックモデル
の伝達関数Gm1’〜Gm4’の構成パラメータθi を例え
ば負荷wに関する多項式 θi =θi0+θi1w+θi22 +・・・・ で近似すると、負荷変動に応じたパラメータの変化を先
取りすることができ、パラメータ同定アルゴリズム4
6、47によるオンライン同定で、上記θi0、θi1・・
・・とを決定すれば、構成パラメータθi の同定精度を
向上させることができる。
【0048】尚、上記実施の形態では、本発明を発電設
備の排煙脱硝プロセスのNOx 還元用NH3 注入制御に
適用するものを述べたが、他の事例として化学プロセス
におけるNH3 合成ガス製造プロセスのCO制御や、連
続焼鈍炉を有する焼鈍プロセスのCO制御に適用も考え
られる。
【0049】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載のセンサ
校正器を用いたプロセス制御装置によれば、プロセス運
転に追従して、被制御量を規制値以下の任意の設定値に
維持する定値制御性能を改善できるとともに、経済性も
良好にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明に係るセンサ校正器を用いたプ
ロセス制御装置の一つの実施の形態が適用された発電設
備の脱硝プロセス制御装置を示す系統概念図である。
【図2】図2は、図1の脱硝プロセス制御装置のブロッ
ク図である。
【図3】図3は、オンライン同定を説明するためのブロ
ック図である。
【図4】図4は、図1の発電設備の脱硝プロセス制御装
置と、図8に示す従来の他の発電設備の脱硝プロセス制
御装置とによる出口NOx 濃度の制御結果を示すグラフ
である。
【図5】図5は、脱硝率とNH3 /NOx モル比との関
係を示すグラフである。
【図6】図6は、従来の発電設備の排煙脱硝プロセスを
概念的に示すブロック図である。
【図7】図7は、NOx 分析計に計測遅れがない場合と
ある場合とにおける制御対象(排煙脱硝プロセス)の出
力特性(シュミレーション結果)を示すグラフである。
【図8】図8は、従来の他の発電設備の排煙脱硝プロセ
スを示す系統概念図である。
【図9】図9は、図8の排煙脱硝プロセス制御装置のブ
ロック図である。
【符号の説明】
30 発電設備の排煙脱硝プロセス 33 アンモニアガス注入ノズル 34 ボイラ 35 排煙脱硝プロセス制御装置 36 入口NOx 分析計 37 出口NOx 分析計 39 アンモニア流量制御器 41 第1演算器(プログラム制御器) 42 第2演算器 44 センサ校正器 45 フィードバック制御器 46、47 パラメータ同定アルゴリズム Gm1’、Gm2’、Gm3’、Gm4’ パラメトリックモデ
ルの伝達関数
フロントページの続き (72)発明者 鈴木 光泰 静岡県三島市谷田夏梅木589 (72)発明者 木下 勤 東京都調布市若葉町2−26−2 レイク 1 101 (72)発明者 両瀬 悟司 神奈川県川崎市高津区末長8−2 コス モ梶ケ谷107 (72)発明者 藤井 省三 愛知県名古屋市千種区月ケ丘3−7−35 (72)発明者 尾形 和哉 愛知県名古屋市中村区郷前町1−4 メ ゾンイイダ101 (56)参考文献 特開 昭59−137717(JP,A) 特開 平1−315801(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 11/00 - 13/04 G01D 18/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロセスに取り込まれる計測可能な入力
    量を入力して上記プロセス内の被制御量を制御するプロ
    セス制御装置において、 上記プロセス内の上記被制御量を計測し、この計測値に
    むだ時間が存在するセンサと、 上記入力量を入力して上記被制御量の計測値に関する推
    定値を出力するパラメトリックモデルからの上記モデル
    出力値と上記センサからの上記計測値とを比較し、両者
    の同定誤差が最小となるようにシステム同定理論に基づ
    きオンライン同定して上記パラメトリックモデルの伝達
    関数の構成パラメータを決定し、この構成パラメータが
    決定されたパラメトリックモデルの伝達関数に現在及び
    過去の上記プロセスへの入力量及び被制御量を入力し、
    d時点先予測の手法によって、被制御量の計測値に関す
    るむだ時間のない推定値を出力するセンサ校正器と、 上記センサ校正器から出力された被制御量の計測値に関
    するむだ時間のない推定値を入力し、この推定値を所定
    の設定値に一致させるべく上記入力量をフィードバック
    制御するフィードバック制御器と、を有するセンサ校正器を用いたプロセス制御装置であ
    り、 上記プロセスは、発電設備のボイラから排出された窒素
    酸化物濃度を低減するための排煙脱硝処理後の窒素酸化
    物濃度を被制御量とする排煙脱硝プロセスであり、 上記入力量は、上記ボイラの負荷、上記ボイラへの燃料
    流量及び空気流量、並びに上記窒素酸化物を還元するた
    めのアンモニア注入量であり、 上記センサは、窒素酸化物を計測する分析計であり、 上記センサ校正器は、現時点での上記プロセスへの入力
    量の入力により上記センサによる窒素酸化物の計測値に
    関するむだ時間のない推定値を出力し、 上記フィードバック制御器は、上記センサ校正器から出
    力された上記むだ時間のない推定値を用いて、上記アン
    モニア注入量をフィードバック制御することによって実
    際の排ガス中の窒素酸化物濃度を定値に制御することを
    特徴とするセンサ校正器を用いたプロセス制御器。
  2. 【請求項2】 上記排煙脱硝プロセスの動特性が負荷変
    動に依存する非線形性を呈する場合には、パラメトリッ
    クモデルの伝達関数の構成パラメータを負荷に関する関
    数とし、オンライン同定によって上記構成パラメータを
    求める請求項1に記載のセンサ校正器を用いたプロセス
    制御装置。
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