JP6173812B2 - 車両用シート - Google Patents

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Description

この発明は、緊急時でのシートベルト着用の着座者の沈みながらの前方への移動、いわゆるサブマリン現象を抑制する車両用シートに関する。
左右の肩のいずれかと左右の腰との三ヶ所で着座者を保持する三点保持式のシートベルト(三点式シートベルト)が車両用シートに広範囲に装着されている。三点式シートベルトの構成はよく知られており、牽引付勢力のもとでウェビングを巻き取って収納したリトラクタが、たとえば車体のピラーに内蔵され、リトラクタから延びたウェビングの先端がラップアンカに固定されている。そして、ウェビングに取り付けられたタングを手で掴んでウェビングをリトラクタから引き出してシートクッション側部のバックルに差し込む。それから、タングから手を離すと、ウェビングはリトラクタの牽引付勢力のもとでリトラクタに巻き戻されて、ウェビングの弛みがなくなり、上半部のウェビング(ショルダーウェビング)が着座者の肩口から袈裟状に着座者に掛け渡されるとともに、下半部のウェビング(ラップウェビング)が着座者の腰部に掛け渡されて着座者をシートに保持し固定する。
シートベルト(三点式シートベルト)においては、バックルはその下端が車床側支持部材、たとえば、シートライザに自立可能とされてタングの差し込みやすい位置にシートクッションから立ち上がって待機するため、バックルへのタングの差し込みがワンタッチでなされ、シートベルトの装着が片手で行える。
車両の急減速、急停車、前突などの緊急時において、シートベルトを着用した着座者を前方に移動させる慣性力が着座者に作用し、慣性力によってシートベルトがリトラクタから繰り出されて弛みが生じるおそれがある。そのため、緊急時にプリテンショナー(バックルプリテンショナー)によってバックルを牽引し、シートベルトに弛みを生じさせることなくシートベルトを引き締め、着座者をシートに保持、固定して緊急時での慣性力による着座者の前方への移動を阻止する構成が知られている(たとえば、特開2009−173103号公報)。
また、緊急時にプリテンショナー(ラッププリテンショナー)によってラップアンカを牽引し、シートベルトに弛みを生じさせることなくシートベルトを引き締めて着座者をシートに保持、固定する構成も知られている(たとえば、特開2010−012887号公報)。
なお、バックルプリテンショナーではバックルを牽引してショルダーウェビング、ラップウェビングを同時に牽引し、ラッププリテンショナーではラップアンカを牽引してラップウェビングを直接的に、ショルダーウェビングを間接的に牽引する。しかしながら、シートベルトを牽引し、シートベルトに弛みを生じさせることなくシートベルトを引き締め、着座者をシートに保持、固定して緊急時での慣性力による着座者の前方への移動を阻止する点でバックルプリテンショナー、ラッププリテンショナーの機能に変わりはない。
バックルプリテンショナー、ラッププリテンショナーの基本の構成は同一であり、よく知られているように、バックルプリテンショナー、ラッププリテンショナーは車床側支持部材(シートライザ)に設けられ、ワイヤによってバックルまたはラップアンカと連結されている。そして、バックルプリテンショナー、ラッププリテンショナーは、緊急時にインフレータ(マイクロガスジェネレータ;MGG)を作動させ高圧ガスを発生させてシリンダに供給し、ピストンをシリンダ内で摺動させ、ピストンに連結されたワイヤを牽引して、ワイヤとともにバックルまたはラップウェビングの端を牽引するように構成されている。
緊急時の慣性力によって、着座者の尻部がシートクッションに沈み込みながら前方に移動する尻滑り現象、いわゆるサブマリン現象に対しては、シートベルトが有効的に機能しないおそれのあることも指摘されている。
そのため、シートベルト着用の着座者の緊急時における尻部の前方移動(サブマリン現象)を抑制する構成、いわゆるサブマリン対策として、抑制部材をシートパッドの下面でシートクッションの前後方向のほぼ中央において左右のサイドフレーム間に差し渡した構成が知られている。通常、抑制部材は、座り心地に影響しない位置(低い位置)に置かれ、緊急時には上昇してシートパッドを押し上げ、着座者の尻部の前方で盛り上げてサブマリン現象を抑制している。
たとえば、特開2002−046513号公報では、シートクッションの左右のサイドフレーム間に可倒部付のクロス部材を差し渡し、通常時にはクロス部材は着座者からの押力のもとで可倒部が倒伏し、緊急時に着座者の尻部が前方に移動しようとすると、可倒部が立ち上り、突っ張ってシートパッドを押し上げてサブマリン現象を抑制している。
また、特開2004−237820号公報では、抑制部材として帯状片がシートパッドの下面でシートクッションの左右のサイドフレーム間に差し渡され、サイドフレームに沿って延びる帯状片の端末にインフレータ付の牽引装置が接続されている。緊急時にはインフレータの作動のもとで牽引装置が帯状片の端を左右方向から牽引し、帯状片を左右のサイドフレーム間で緊張させてシートパッドを押し上げながら帯状片を持ち上げることにより着座者の尻部の前方でシートパッドを盛り上げてサブマリン現象を抑制している。
特開2009−173103号公報 特開2010−012887号公報 特開2002−046513号公報 特開2004−237820号公報
特開2002−046513号公報では、クロス部材が鋼板などの硬質部材から成形されているため、クロス部材をシートパッドの上面に近づけて設ければ、緊急時にシートパッドを十分に押し上げて、サブマリン現象を抑制できるが、通常時にはシートパッドを介してクロス部材の存在が認識され、違和感を覚えて座り心地を低下させる。逆に、通常時における座り心地を重視してクロス部材をシートパッドの上面から離して設けると、緊急時においてシートパッドを十分に押し上げられず、サブマリン現象を抑制できないおそれがある。
これに対して、特開2004−237820号公報では、エラストマーシートからなる帯状片(軟質片)を抑制部材としているため、通常時においてもシートパッドを介した帯状片の存在が認識され難く、特に、シートパッドの下面に帯状片を配置してシートパッドの上面から十分に離しているため、良好な座り心地が確保される。そして、緊急時には牽引装置によって帯状片を牽引し緊張させて、シートパッドを押し上げながら帯状片を持ち上げることによってサブマリン現象を十分に抑制できる。
ここで、1つの牽引装置が帯状片と平行に、つまり、シートクッションを横切ってシートクッションの下方に配置され、リンクを介在して帯状片の端を左右方向から牽引している。1つの牽引装置で帯状片の端をそれぞれ牽引する構成では、構成の複雑化が避けられないとともに、帯状片を左右方向から牽引するためには、帯状片と平行に牽引装置に配置することが好ましく、牽引装置の位置が制約される。
緊急時での慣性力による着座者の前方への移動をシートベルトの牽引、引き締めによって阻止するとともに、帯状片の牽引、緊張によってサブマリン現象を抑制すれば、緊急時での安全対策の上から好ましいことはいうまでもない。
しかしながら、簡単な構成のもとで緊急時にシートベルト、帯状片をいずれも牽引できる車両用シートが知られていない。
本発明は、簡単な構成のもとで緊急時にシートベルト、帯状片をいずれも牽引できる車両用シートの提供を目的としている。
上記目的を達成するために請求項1に係る本発明によれば、シートクッションのシートパッドを左右から保持する第1、第2のサイドフレームのうちの第1のサイドフレーム側で車床側支持部材にプリテンショナーが設けられ、シートベルトがプリテンショナーに連結され、シートクッションのシートパッドの下面で第1、第2のサイドフレーム間にシートベルトとは別体の帯状片を差し渡し、帯状片は、一端が第2のサイドフレーム側に固定され、他端を緊急時に牽引される端とし、方向転換部材を第1のサイドフレームに設け、帯状片の他端が方向転換部材を経由して第1のサイドフレームに沿ってプリテンショナーまで延ばされてプリテンショナーに接続され、緊急時にプリテンショナーによってシートベルトを牽引し引き締めて着座者を保持、固定するとともに、緊急時にプリテンショナーがシートベルトと同時に帯状片の他端を牽引している。
本発明では、帯状片の一端を固定し、帯状片の他端のみを牽引する構成とし、その帯状片の他端が、たとえば方向転換部材を経由して、プリテンショナーまで延ばされて接続され、プリテンショナーによってシートベルトとともに帯状片を牽引している。そして、シートベルトを牽引するプリテンショナーが、帯状片を牽引する装置を兼ねるため、帯状片を牽引する装置を独立して設ける必要がなくなり、帯状片の他端をプリテンショナーまで延ばして接続すれば帯状片も牽引可能となり、構成が簡単化される。そのため、簡単な構成のもとで緊急時にシートベルト、帯状片をいずれも牽引できる。
(A1)はシートクッションの下降位置、(B)はシートクッションの上昇位置における本発明の一実施例に係る車両用シートの一部破断の概略側面図、(A2)(A3)は通常時、緊急時におけるシートクッションの概略断面図をそれぞれ示し、帯状片の位置の相違を模式的に示す。なお、図1(A1)(B)では、図面の複雑化を避けるために、バックルのプリテンショナー(バックルプリテンショナー)は省略されている。 (A)(B)はシートクッションの下降位置、上昇位置における車両用シートの一部破断の概略側面図をそれぞれ示す。 バックルプリテンショナーを加えた図2(A)に対応する車両用シートの一部破断の概略側面図を示す。 (A)はバックルプリテンショナーの一部破断の正面図、(B)はワイヤの変形例をそれぞれ示す。 (A)(B)(C)は、本発明の一実施例に係る車両用シートにおけるバックルプリテンショナーの一部破断の正面図、一部破断の左側面図、ステーの正面図をそれぞれ示す。 (A)は、本発明の他の実施例(実施例2)に係る車両用シートにおけるバックルプリテンショナーの正面図、(B)は(A)のB方向から見たワイヤ、帯状片の一部破断の平面図、(C)はピストンに連結された2本のワイヤの一部破断の正面図をそれぞれ示す。 (A)(B)は、本発明の他の実施例(実施例3)に係る車両用シートにおけるバックルプリテンショナーの正面図、一部破断の斜視図、(C)はシール用パイプの斜視図をそれぞれ示す。 本発明の他の実施例(実施例4)に係る車両用シートにおけるバックルプリテンショナーの正面図を示す。 本発明の他の実施例(実施例5)に係る車両用シートにおけるバックルプリテンショナーの正面図を示す。 (A)は本発明の他の実施例(実施例6)に係る車両用シートにおけるラッププリテンショナーの正面図、(B)は(A)のB方向から見たワイヤ、コネクタ、帯状片の一部破断の平面図をそれぞれ示す。 (A)は本発明の他の実施例(実施例7)に係る車両用シートにおけるラッププリテンショナーの正面図、(B)は(A)のB方向から見たワイヤ、コネクタ、帯状片の一部破断の平面図をそれぞれ示す。
シートクッションのシートパッドを左右から保持する第1、第2のサイドフレームのうちの第1のサイドフレーム側で車床側支持部材にプリテンショナーが設けられ、シートクッションのシートパッドの下面で第1、第2のサイドフレーム間に帯状片が差し渡されている。帯状片は、一端が第2のサイドフレーム側に固定され、自由端である他端を緊急時に牽引される端とし、方向転換部材を第1のサイドフレームに設け、帯状片の他端が方向転換部材を経由して第1のサイドフレームに沿ってプリテンショナーまで延ばされてプリテンショナーに接続され、緊急時にプリテンショナーがシートベルトとともに帯状片を牽引している。
以下、図面を参照しながら本発明の実施例を詳細に説明する。
図1(A1)はシートクッションの下降位置、(B)はシートクッションの上昇位置における本発明の一実施例に係る車両用シートの一部破断の概略側面図、(A2)(A3)は通常時、緊急時におけるシートクッションの概略断面図をそれぞれ示し、帯状片の位置の相違を模式的に示す。図1(A1)(B)では、図面の複雑化を避けるために、バックルのプリテンショナー(バックルプリテンショナー)は省略されている。
なお、前後左右はドライバーシートに着座したドライバーから見た方向をいい、Fr、Rr、L、Rで示す。
図1(A1)(B)に示すように、車両用シート10は、シートバック12、シートクッション14を備え、シートベルト16がシートに装着されている。シートクッション14は、左右一対のサイドフレーム14−1をその一部とするクッションフレームに発泡ウレタン等の発泡材からなるシートパッド14−2を被せ、シートパッドをトリムカバー14−3で被覆して構成され、シートバック12も同様の構成となっている。
シートベルト16は、たとえば三点保持式(三点式シートベルト)とされ、牽引付勢力のもとでウェビングを巻き取って収納したリトラクタが、たとえば車体のピラーに内蔵され、リトラクタから延びたウェビングの先端がラップアンカに固定されている。そして、ウェビングに取り付けられたタングを手で掴んでウェビングをリトラクタから引き出してシートクッション側部のバックルに差し込む。それから、タングから手を離すと、ウェビングはリトラクタの牽引付勢力のもとでリトラクタに巻き戻されて、ウェビングの弛みがなくなり、上半部のウェビング(ショルダーウェビング)16−1が着座者の肩口から袈裟状に着座者に掛け渡されるとともに、下半部のウェビング(ラップウェビング)16−2が着座者の腰部に掛け渡されて着座者をシート10に保持し固定している。
なお、バックルプリテンショナーでバックルを牽引する構成では、ラップアンカはたとえば車床側支持部材に固定され、ラッププリテンショナーでラップアンカを牽引する構成では、バックルはたとえば車床側支持部材に固定される。
図1(A2)に示すように、シートパッド14−2は、サイドフレーム14−1によって左右から保持され、たとえば断面が略U字形状となるように着座者の着座する中央部に比べて側部が高く形成されている。そして、帯状片18が、シートクッション14の略中央部で左右一対のサイドフレーム14−1の間に差し渡されて、シートパッド14−2の下面に設けられている。たとえば、帯状片18は、シートベルトのベルト(ウェビング)のような引張り強さに優れたポリエステル繊維を編んだベルト(ウェビング)から形成される。
図2は(A)(B)はシートクッションの下降位置、上昇位置における車両用シートの一部破断の概略側面図、図3はバックルプリテンショナーを加えた図2(A)に対応する車両用シートの一部破断の概略側面図をそれぞれ示す。
図1(A1)(B)、図2(A)(B)に示すように、車両用シート10は、フロント、リヤのハイトリンク(フロントリンク、リヤリンク)20F、20Rを有してシートクッション14、車床側支持部材、たとえば、シートライザ22間に設けられたシートリフタ(リフト機構)24を備えている。シートリフタのフロントリンク、リヤリンク20F、20Rはサイドフレーム14−1に支軸(20F−1、20R−1)によって、車床側支持部材(シートライザ)22に支軸(20F−2、20R−2)によって揺動可能に連結され、フロントリンク、リヤリンクを揺動させることにより、シートクッション14が昇降される。
シートリフタ(リフト機構)24は、公知であり、本件発明の要旨でもないためその詳細な説明は省略する。
実施例では、図(A1)(B)、図3に示すように、タングの差し込まれるバックル17は、シートクッション14の左側(車内側)に設けられ、バックルを介してシートベルト16を牽引するバックルのプリテンショナー(バックルプリテンショナー)30が左のサイドフレーム側で車床側支持部材22に設けられている。
帯状片18は、一端18aがバックル17、プリテンショナー30のない側のサイドフレーム(右のサイドフレーム)14−1の頂部に固定され、他端(自由端)18bはバックル、プリテンショナーのある側のサイドフレーム(左のサイドフレーム)の頂部を越えて垂下し、この端(他端)がプリテンショナーで牽引される端(牽引端)となっている。
帯状片の一端は右のサイドフレーム14−1に固定されていれば足り、頂部以外の場所で右のサイドフレームに固定されてもよい。
通常時においては、シートクッション14が下降位置(図1(A1))、上昇位置(図1(B))のいずれにおいても、図1(A2)に示すように、帯状片18は、シートパッド14−2の下面に位置している。そして、衝突等の緊急時においては、図1(A3)に示すように、帯状片の他端18bが牽引され、左右のサイドフレーム14−1の間で緊張してシートパッド14−2を矢印方向に押し上げ、着座者の尻部の前方でシートパッドを盛り上げて障壁を設けることによって、シートクッションに沈み込みながらの前方への着座者の尻部の移動(サブマリン現象)が抑制される。
一連のガイド部材が左のサイドフレーム14−1に設けられており、ガイド部材はたとえばピンとされ、サイドフレームの頂部を越えて延びる帯状片18(正確にいえば、帯状片の端18b)をプリテンショナー(バックルプリテンショナー)30までガイドしている。
左のサイドフレーム14−1の頂部から垂下した帯状片の端(他端;自由端)18bは、その直下でサイドフレームに設けられたガイド部材14−1aを前から前周面に沿って下に巻かれて上下方向から前後方向に方向を変えてサイドフレームの後方に延びている。このガイド部材14−1aは帯状片の端18bをガイドするだけでなく、帯状片の端の延びる方向を変える方向転換部材としても機能している。たとえば、ガイド部材14−1aはサイドパネルに直立されたピンから形成される。
方向転換部材(ガイド部材)14−1aを経由した帯状片の端(他端)18bは、左のサイドフレーム14−1上のリヤリンクの支軸20R−1を第1の中継点として上から後周面に沿って下に巻かれることにより第1の中継点の周りで折り返されて、サイドフレームの前方に延ばされる。
第1の中継点(リヤリンクの支軸20R−1)を介して延ばされた帯状片の端18bは、車床側支持部材22上のリヤリンクの支軸20R−2を第2の中継点とし、第2の中継点の下から下周面に沿って上に巻かれることにより第2の中継点の周りで折り返されて延ばされる。
第2の中継点(リヤリンクの支軸20R−2)を介して延ばされた帯状片の端18bがプリテンショナー30へ延ばされて衝突時等の緊急時に牽引される。
第1、第2の中継点となるリヤリンクの支軸20R−1、20R−2は、帯状片の端18bをプリテンショナー(バックルプリテンショナー)にガイドするガイド部材を兼ねている。つまり、左のサイドフレーム14−1の頂部の直下に位置する方向転換部材14−1a、リヤリンクの支軸(第1の中継点)20R−1、リヤリンクの支軸(第2の中継点)20R−2がガイド部材となり、これら一連のガイド部材にガイドされて、帯状片の端18bはプリテンショナー30まで延ばされている。
図4(A)はバックルプリテンショナー(プリテンショナー)の一部破断の正面図、(B)はワイヤの変形例をそれぞれ示す。プリテンショナーは周知であり、その基本的な構成を簡単に述べると、図4(A)に示すように、プリテンショナー30は、シリンダ32と、シリンダに連通され、衝突時等の緊急時に高圧ガスを発生させてシリンダに供給するインフレータ(マイクロガスジェネレータ;MGG)34と、シリンダ内に配設された摺動可能なピストン36と、シリンダの気密のための先端が円錐台形状の環形のシール37とを備えて、車床側支持部材22に配置されている。
バックル17はワイヤ38によってプリテンショナー30に連結されており、ワイヤはその一端がピストンの端に連結され、他端がバックルに設けられたピン17aに巻装されることで180度戻されてプリテンショナーの一端部に固定されている。すなわち、ワイヤの往路部38a、復路部38bによって、バックル17はプリテンショナー30に連結されている。
図4(B)に示す変形例では、ワイヤ38はその一端がピストン36の端に連結され、他端はピン17aを巻装、固定され、往路部38aに相当するワイヤによってバックルはプリテンショナー30に連結されている。
衝突時等の緊急時においては、インフレータ34が瞬時に作動して高圧ガスを発生し、高圧ガスによってピストン36はシリンダに引き込まれて図4(A)においてはシリンダ内を左方向(Fr方向、シリンダの先端方向)に摺動し、ピストンに連結されたワイヤ38(ワイヤの往路部38a)が矢印方向に牽引される。ワイヤ38の牽引によって、ワイヤに連結されたバックル17が牽引されて、シートベルト16(ショルダーウェビング16−1、ラップウェビング16−2)を牽引し、弛みを生じさせることなく引き締めて、着座者をシート10に保持、固定して緊急時での慣性力による着座者の前方への移動が阻止される。
本発明では、左のサイドフレーム14−1上の一連のガイド部材(ピン)14−1a、第1、第2の中継点(リヤリンクの支軸20R−1、20R−2)にガイドされてプリテンショナー30に延ばされ、接続された帯状片の端18bは、プリテンショナーによってバックル17の牽引と同時に牽引されるように構成されている。
プリテンショナー30によるシートベルト16、帯状片18の牽引は、帯状片の端18bをプリテンショナーのワイヤ38またはピストン36に連結することによって可能となり、その具体的な構成を以下に説明する。
実施例では、プリテンショナー30を車床側支持部材22に取付ける取付け軸31がリヤリンクの支軸20R−2と同軸とされ、帯状片18は支軸20R−2を巻いて上に延ばされ、バックル17の直下でワイヤ38(ワイヤの往路部38a)に連結されている。
取付け軸31をリヤリンクの支軸20R−2と同軸としないで設けてもよいが、同軸であれば構成が簡単化できる。
衝突時等の緊急時においては、インフレータ34が瞬時に作動して高圧ガスを発生し、高圧ガスによってピストンがシリンダに引き込まれてシリンダ内を摺動すると、ピストンに連結されたワイヤ38(ワイヤの往路部38a)が図3、図4に示す矢印方向に牽引されることによって、バックル17、帯状片の端18bが同時に牽引される。
バックル17が牽引されると、バックルに連結されたシートベルト16が牽引され、引き締められて、緊急時での慣性力による着座者の前方への移動が阻止される。また、バックル17と同時に帯状片の端18bが牽引されると、帯状片18が左右のサイドフレーム14−1間で緊張してシートパッド14−2を押し上げ(図1(A3)参照)、着座者の尻部の前方で盛り上げて障壁を設けるため、緊急時における尻部の前方移動(サブマリン現象)が抑制される。
このように、緊急時にプリテンショナー30によってバックル17、帯状片18が同時に牽引され、バックル17の牽引によるシートベルト16の牽引、引き締めによって、緊急時に生じる慣性力による着座者の前方への移動が阻止されるとともに、帯状片の牽引、緊張によって、サブマリン現象が抑制される。そして、緊急時でのプリテンショナー30によるバックル17、帯状片18の同時牽引によって、緊急時における着座者の安全が確実に保たれる。
図2(A)(B)に示すように、シートクッション14が昇降してシートクッションの位置が変わっても、方向転換部材14−1a、ガイド部材を兼ねる第1の中継点(リヤリンクの支軸20R−1)はシートクッションのサイドフレーム14−1にいずれも設けられているため、方向転換部材14−1a、第1の中継点間の距離aは変化しない。
また、第1、第2の中継点は、リヤリンクの支軸20R−1、20R−2であり、同一部材上の2点であるから、シートクッション14を昇降させるために第2の中継点を中心としてリヤリンクが揺動しても、第1、第2の中継点間の距離bも変化しない。
もちろん、第2の中継点(リヤリンクの支軸20R−2)からバックル17の直下でワイヤ38に連結された帯状片18の長さは一定であり、変化しない。
このようにシートクッション14が昇降してシートクッションの位置が変化しても、左のサイドフレーム14−1の頂部とプリテンショナー30との間の帯状片18の長さ(シートクッションのサイドフレームに沿って延びる帯状片の長さ)が変わることはなく、緊急時に帯状片を直ちに牽引し、緊張させることができ、シートクッションの昇降に対応して帯状片の長さを調整する必要はない。そのため、帯状片を牽引、緊張させてサブマリン現象を抑制する構成がシートリフタ付の車両用シート10にも応用できる。
そして、左のサイドフレーム14−1に方向転換部材14−1aを設けるとともに、リヤリンクの2つの支軸を第1、第2の中継点20R−1、20R−2とし、ガイド部材である方向転換部材、リヤリンクの2つの支軸を経由してプリテンショナー30へ延ばすという簡単な構成でサブマリン現象を抑制できる。
そして、通常時にシートリフタ24によってシートクッション14を上昇させてシートクッション、車床側支持部材間の距離が変化しても、帯状片18の長さは変化せず、帯状片が左右のサイドフレーム間で牽引、緊張されない。そのため、通常時にシートクッション14を上昇させても、帯状片18はシートパッド14−2の下方位置(初期位置)に留まってシートパッドを押し上げることがなく、良好な座り心地が確保される。
また、シートクッション14を下降させても、シートクッション、車床側支持部材22間の距離が変化して帯状片18が弛むことはなく、プリテンショナー30の作動のもとでの帯状片の牽引、緊張のタイミングが遅れるおそれはない。
リヤリンクの支軸20R−1を第1の中継点、支軸20R−2を第2の中継点とする代わりに、フロントのハイトリンク(フロントリンク)20Fの支軸20F−1を第1の中継点、支軸20F−2を第2の中継点としてもよく、フロントリンクの2つの支軸を第1、第2の中継点としても、左のサイドフレーム14−1頂部とプリテンショナー30との間の帯状片18の長さは変化しない。
そして、プリテンショナー30がバックル17を牽引するだけでなく、バックルの牽引と同時に帯状片18(帯状片の端18b)を牽引し、帯状片の牽引装置を兼ねているため、帯状片の牽引装置を別途設ける必要がなく、構成が簡単化できる。
帯状片の一端18aを固定し、他端18bのみを自由端として、この1つの端だけを牽引しているため、2つの端を両側から牽引する構成に比較して構成が簡単化できる。
図3に示すように、帯状片18はリヤリンクの支軸(ガイド部材)20R−2からなる第2の中継点から上に延ばされてバックル17の直下でワイヤ38に連結されているが、具体的な構成を図5に示す。
図5(A)(B)(C)は、本発明の一実施例に係る車両用シートにおけるバックルプリテンショナーの一部破断の正面図、一部破断の左側面図、ステーの正面図をそれぞれ示す。ただし、図5(B)では、ワイヤの復路部38bを除いてその背後に位置する往路部38aが描かれている。
図5(A)(B)に示すプリテンショナー(バックルプリテンショナー)30では、帯状片の端18bを第2の中継点(リヤリンクの支軸20R−2)からバックル17までガイドするために、ステー39が設けられている。
すなわち、ステー39は細長い板状に形成され、その一端がリヤリンクの支軸(第2の中継点20R−2)と同軸のステーの取付け軸31に取付けられ、他端がバックル近辺まで延びている。ステーの他端は幅広形状とされ、周囲に略コ字形状の枠39aを残し、中央部を折り返してガイド片39bがステー他端の中央部に設けられている。
リヤリンクの支軸(ガイド部材;第2の中継点)20R−2から上に延ばされた帯状片の端18bは、ステーの他端(上端)の略コ字形状の枠39a内に挿通され、ガイド片39bで折り返されてバックル17の直下でワイヤ38(ワイヤの往路部38a)に連結されている。帯状片の端18bは、たとえば、ワイヤに巻装、密着されて重なった部分を縫い合わせる(縫合する)ことによって、ワイヤ38に連結される。
ステー他端の枠は上左右の三方向に枠片を有して閉じられた略コ字形状の枠39aからなるため、枠に挿通された帯状片の端18bが枠から離脱することはなく、また、左右の枠片によって左右の動きが抑えられため、ステー39にガイドされてワイヤ38に円滑に送られる。さらに、帯状片の端18bはガイド片39bに押し付けられて折り返されるが、その折り返し面は丸みを帯びて成形されるため、帯状片の損傷が避けられる。ステー39は、帯状片の端18bがガイド片39bで折り返されてワイヤ38に向かう位置までその他端が延ばされて設けられる。
なお、実施例では、帯状片の端18bはバックル17の直下でワイヤ38(ワイヤの往路部38a)に連結されているが、ワイヤに連結される位置はバックルの直下に限定されない。
このように、プリテンショナー30がバックル17を牽引するだけでなく、バックルの牽引と同時に帯状片18(帯状片の端18b)を牽引し、帯状片の牽引装置を兼ねているため、帯状片の牽引装置を別途設ける必要がなく、構成が簡単化できる。
帯状片の一端18aを固定し、他端18bのみを自由端として、この1つの端だけを牽引しているため、2つの端を両側から牽引する構成に比較して構成が簡単化できる。
なお、実施例では、帯状片の端18bをプリテンショナー30のワイヤの往路部38aに連結しているが、プリテンショナー30によってバックル17と同時に帯状片を牽引される構成であれば足りる。たとえば、ワイヤの往路部38aでなく、シリンダ内を摺動するピストンに帯状片の自由端18bを直接的または間接的に連結させて、帯状片がバックル17と同時に牽引される構成としてもよい。
図6(A)は、本発明の他の実施例(実施例2)に係る車両用シートにおけるバックルプリテンショナーの正面図、(B)は(A)のB方向から見たワイヤ、帯状片の一部破断の平面図、(C)はピストンに連結された2本のワイヤの一部破断の正面図をそれぞれ示す。この実施例2において、上記実施例(実施例1)と共通する構成部材については同じ参照符号を付してその説明を省略し、実施例1と異なる構成を主として説明する。
帯状片の端18bが、実施例1ではバックル17をプリテンショナー30に連結するワイヤ38に連結されているのに対して、実施例2では、バックル、プリテンショナー間のワイヤ38とは別のワイヤに連結されている点で相違している。
実施例2では、プリテンショナー(バックルプリテンショナー)130のピストン136には、バックル17との間に設けられたワイヤの往路部38aの端に加えて、別のワイヤ138の一端が連結され、その他端には長穴付のコネクタ42を介して帯状片の端18bが連結されている。
たとえば、コネクタ42は、ワイヤ138が嵌合、連結される嵌合穴42aを一端に、帯状片の端18bが挿通されて折り返される長穴42bを他端にそれぞれ有して形成され、長穴から折り返された帯状片の端を重ねて、重なった部分を縫い合わせることによってコネクタに連結される。なお、嵌合穴42aは軸線方向に、長穴42bは軸線方向と直交する方向に形成されている。
ここで、第2の中継点(リヤリンクの支軸20R−2)の下方に帯状片の端18bが延ばされるため、帯状片の端は第2の中継点の上から巻装されて下方に延ばされ、たとえば、ピンからなるガイド部材41に中継、ガイドされてコネクタ42まで延ばされてワイヤ138に連結されている。ガイド部材41は車床側支持部材22に設けられ、ガイド部材に中継、ガイドされることによって、帯状片の端18bはワイヤ138に対して適切な方向から連結できる。なお、ガイド部材41は第3の中継点ということもでき、ガイド部材が第2の中継点(リヤリンクの支軸20R−2)と同様に車床側支持部材22に設けられているため、ガイド部材を中継させてプリテンショナー130まで延ばしても、シートクッション14の昇降位置と関係なく、帯状片の延びる長さは変わらない。
この実施例2においても、衝突時等の緊急時において、インフレータ34が作動すれば、ピストン136がシリンダ32内に引き込まれ、ピストンに連結したワイヤ38(ワイヤの往路部38a)、138が図6に示す矢印方向に牽引されて、バックル17、帯状片の端18bが同時に牽引される。そのため、実施例1におけると同様に実施例2においても、バックル17の牽引によるシートベルト16の牽引、引き締めによって、緊急時に生じる慣性力による着座者の前方への移動が阻止されるとともに、帯状片18の牽引、緊張によって、サブマリン現象が抑制される。
図7(A)(B)は、本発明の別の実施例(実施例3)に係る車両用シートにおけるバックルプリテンショナーの正面図、一部破断の斜視図、(C)はシール用パイプの斜視図をそれぞれ示す。
この実施例3においては、帯状片の端の連結されたスライダにピストンが当接、押圧してスライダをピストンとともに移動させて、帯状片の端を牽引するように構成されており、実施例1と共通する構成部材については同じ参照符号を付してその説明を省略し、実施例1と異なる構成を主として説明する。
実施例3におけるプリテンショナー(バックルプリテンショナー)230においては、ブラケット44がプリテンショナー本体230aと一体的に形成され、軸線方向の二つの切欠き232aが中間部から先端部にかけてシリンダ232に形成され、スライダ46が摺動可能にシリンダに被覆されている。
すなわち、図7(A)(B)に示すように、ブラケット44は、たとえば、シリンダ232を左右から挟んだ2つの側壁44aを本体230aの上部に持つ二股形状とされ、側壁の自由端にシャフト44bが架設されている。また、2つの切欠き232aが、シリンダ232の左右の壁に180°互いに離反して形成されている。さらに、図7(A)(B)に加えて図7(C)を見るとよくわかるように、スライダ46は、シリンダ外面に摺動可能に被覆された筒状のシール46aと、シリンダ内面と摺接可能にシリンダに内蔵されてシールの外端を閉塞する蓋46bとを有している。蓋46bはシール46aを左右から挟持する2つの腕部46b−1を持ち、2つの腕は、シリンダの切欠き232を介して斜め後方に延びてブラケットの側壁44aと平行に位置し、その先端には側壁先端のシャフト44bに対向してシャフト46b−2が架設されている。
実施例3においては、帯状片の端18bは、第2の中継点(リヤリンクの支軸20R−2)の下方から巻装されて前方に延ばされ、ガイド部材41に中継、ガイドされて下方に延び、ブラケットのシャフト44bに上から巻装され、さらに、スライダのシャフト46b−2に巻装されて折り返され、折り返されて重なった部分を縫い合わせることによってスライダ46に連結されている。
この実施例においても、衝突時等の緊急時において、インフレータ34が作動すると、ピストン36がシリンダ232内に引き込まれ、ピストンに連結したワイヤ38(ワイヤの往路部38a)が図7(A)に示す矢印方向に牽引されてバックル17を牽引し、バックルの牽引によってシートベルト16が牽引、引き締められて、緊急時に生じる慣性力による着座者の前方への移動が阻止される。
ここで、シリンダ内面と摺接可能にシリンダ232に内蔵されてシールの外端を閉塞するスライダの蓋46bがピストン36の進行方向に位置している。そのため、ピストン36がワイヤ38(ワイヤの往路部38a)を牽引しながらシリンダ32内に引き込まれてシリンダの先端方向(Fr方向)に移動すると、ピストンはその進行方向に立ち塞がるスライダの蓋46bに当接して蓋を押圧する。
スライダの蓋46bがピストン36に押されると、蓋の2つの腕部46b−1がシール46aを両側から挟持しているため、蓋はシールとともにピストンに押圧され、シリンダの先端方向に、ピストンはスライダ46と一体的に移動する。
ピストン36に押されてスライダ46がピストンと一体的に移動すると、帯状片の端18bはブラケットのシャフト44bを介してスライダの腕部先端のシャフト46b−2に連結されているため、スライダの移動に伴って牽引される。帯状片の端18bが牽引されることによって、帯状片18は左右のサイドフレーム14−1間で緊張してシートパッド14−2を押し上げ、着座者の尻部の前方で盛り上げて障壁を設けることによって、サブマリン現象が抑制される。
このように実施例3においては、ピストン36が蓋46bに当接してスライダ46が移動するまで帯状片の端18bは牽引されず、帯状片の牽引はバックル17の牽引と同時でなく、ピストン36が蓋46bに当接するまでのタイムラグのもとで遅れて生じる。しかしながら、バックル17の牽引に対して遅れても、ピストン36が蓋46bに当接、押圧して、スライダ46がピストンと一体的に移動するため、帯状片18の牽引が確実に生じる。そして、その遅れは僅かであり、プリテンショナー(バックルプリテンショナー)230によって、バックル17の牽引、帯状片18の牽引、緊張が連続的に生じて、緊急時の慣性力による着座者の前方への移動が阻止されるとともにサブマリン現象が抑制されることに変わりはない。
ここで、スライダ46は、その腕部46b−1がシリンダの切欠き232aにガイドされて、ピストン36と一体的に移動するが、シールの外端が蓋46bによって封止されているとともにスライダの筒状のシール46aがシリンダの外面に摺動可能に被覆されいる。そのため、シリンダの切欠き232aと重なる位置までピストン36が移動しても、シール46aによってシリンダの気密性が維持され、インフレータ34からシリンダ232に流れ込んだ高圧ガスがシリンダの切欠きから漏れない。したがって、シリンダの切欠き232aの存在がスライダ46の移動の障害とならず、ピストン36、スライダ46の一体的な移動が確保される。
蓋の2つの腕部46b−1がシール46aを挟持しているため、蓋、シールが一体的されて移動するが、蓋、シールが一体化されていれば足り、一体化の構成は腕部によるシールの挟持に限定されない。たとえば、腕部46b−1をシール46aに溶着したり、ビス止めしたり、一方に形成した係合穴に他方に設けた係合突起を嵌合してもよい。
図8は本発明の他の実施例(実施例4)に係る車両用シートにおけるバックルプリテンショナーの正面図を示す。
この実施例4においては、バックル、バックルプリテンショナーに配置されたパンタグラフ形状の4節リンクの支軸に帯状片の端が連結され、バックルの牽引による4節リンクの変形に伴って帯状片の端を牽引するように構成されており、実施例1と共通する構成部材については同じ参照符号を付してその説明を省略し、実施例1と異なる構成を主として説明する。
4節リンク48は、4つの支軸のうち、支軸48−1がプリテンショナー(バックルプリテンショナー)330に、対向する支軸48−3がバックル17にそれぞれ設けられ、その間の2つの支軸48−2、48−4が浮遊状態に位置するパンタグラム形状に形成されている。そして、帯状片の端18bは、プリテンショナー330上に位置して移動しない支軸(固定支軸)48−1を除く、他の3つの支軸48−2〜48−4のいずれかに連結される。
実施例では、帯状片の端18bは、第2の中継点(リヤリンクの支軸20R−2)の下方から巻装されて前方に延ばされ、2つの浮遊する支軸のうちの前方の支軸48−2に巻装されて折り返されて重なった部分を縫い合わせて支軸48−2に連結されている。
帯状片の端18bはプリテンショナー330上に位置して移動しない支軸(固定支軸)48−1を除く、他の3つの支軸48−2〜48−4のいずれかに連結されるが、バックル上の支軸48−3に比較して変位の大きな2つの浮遊する支軸48−2、48−4のいずれかに連結するとよい。
支軸48−2、48−4のいずれかに帯状片の端18bを連結すれば、支軸48−2、48−4の変位が大きいため、帯状片の端を迅速かつ強力に牽引、緊張させることができる。
衝突時等の緊急時において、インフレータ34が作動すれば、ピストンがシリンダ32内に引き込まれ、ピストンに連結したワイヤ38(ワイヤの往路部38a)が図8に示す矢印方向に牽引されて、バックル17が牽引される。バックル17が牽引されると、プリテンショナー330、バックル17間に位置する4節リンク48は、バックル上の支軸48−3が下降してプリテンショナー上の固定の支軸48−1に接近し、支軸48−1、48−3の間に位置する支軸(浮遊支軸)48−2、48−4が横方向に逃げることによって折り畳まれ、支軸48−2に連結された帯状片18が牽引される。
このように、衝突時等の緊急時にインフレータ34が作動すると、ワイヤ38(ワイヤの往路部38a)が牽引されてバックル17を牽引し、バックルの牽引に伴って帯状片の端18bが牽引される。すなわち、この実施例4においても、バックル17、帯状片の端18bが同時に牽引され、バックルの牽引によるシートベルト16の牽引、引き締めによって、緊急時に生じる慣性力による着座者の前方への移動が阻止されるとともに、帯状片18の牽引、緊張によって、サブマリン現象が抑制される。
図9は本発明の他の実施例(実施例5)に係る車両用シートにおけるバックルプリテンショナーの正面図を示す。
この実施例5においては、ピストンと連動可能に長尺ピストンをシリンダ内に設け、長尺ピストンに帯状片を連結して長尺ピストンの移動に伴って帯状片を牽引するように構成されており、実施例1と共通する構成部材については同じ参照符号を付してその説明を省略し、実施例1と異なる構成を主として説明する。
すなわち、長尺ピストン136がピストン36に対向してシリンダ32内に設けられており、その一端(図9において右端)はピストン36に連結されてその背後(図9の左方)まで延びたワイヤ38(ワイヤの往路部38a)に当接し、他端(図9において左端)はシリンダから延出している。そして、シリンダ32から延出した他端部(左端部)に、支柱50がたとえば直立して設けられて筋かい50aで補強され、支柱の軸線方向に延びた長溝(縦溝)50bが支柱に形成されている。
この実施例においても、図示しないが実施例1と同様に、帯状片の端18bは、第2の中継点(リヤリンクの支軸20R−2)の下から下周面に沿って前方に延ばされ、支柱の縦溝50bに掛けられて(挿通されて)折り返され、折り返されて重なった部分を縫い合わせることによって長尺ピストン136に連結されている。
この構成では、衝突時等の緊急時においては、インフレータ34が瞬時に作動して高圧ガスを発生し、高圧ガスによってピストン36がシリンダ32に引き込まれてシリンダ内を図9の左方(Fr方向)に移動し、ワイヤ38(ワイヤの往路部38a)を牽引することによって、バックル17が牽引される。
そして、ピストン36がシリンダ32に引き込まれてシリンダ内を移動すると、(ピストンの背後まで延びた)ワイヤ38(ワイヤの往路部38a)が長尺ピストン136に当接し、押圧して長尺ピストンを伴って移動する。長尺ピストン136はピストン36に押されピストンと連動して移動し、帯状片を牽引する。
このように緊急時に長尺ピストン136をピストン36と連動させることによって、バックル17、帯状片の端18bが同時に牽引されて、シートベルト16が牽引され、引き締められて、緊急時での慣性力による着座者の前方への移動が阻止されるとともに、帯状片が牽引されて、左右のサイドフレーム14−1間で緊張して着座者の尻部の前方で盛り上げて、サブマリン現象が抑制される。
帯状片18の連結される長尺ピストン136はピストン36と連動可能に位置していれば足り、ピストン36に連結されてその背後まで延びたワイヤ38(ワイヤの往路部38a)に長尺ピストンを連結させてもよいし、ピストンに直接連結してもよい。長尺ピストン136がワイヤ38やピストン36に直接連結されていれば、緊急時での長尺ピストン136、ピストン36の連動が確実かつ瞬時に生じる。
上記実施例1〜5ではバックルプリテンショナーに帯状片の端を接続し、バックルプリテンショナーによってバックル、帯状片(帯状片の端)を牽引するように構成されている。しかし、バックルプリテンショナーに代えてラッププリテンショナーに帯状片を接続し、ラッププリテンショナーによってバックル、帯状片を牽引するように構成してもよい。
図10(A)は本発明の他の実施例(実施例6)に係る車両用シートにおけるラッププリテンショナーの正面図、(B)は(A)のB方向から見たワイヤ、コネクタ、帯状片の一部破断の平面図をそれぞれ示す。
この実施例では、ラッププリテンショナーによってラップアンカ、帯状片を牽引するように構成されており、滑車を介在させてラップアンカ、帯状片を同時に牽引可能としている。
ラッププリテンショナー530は、バックルプリテンショナーと比較してその外形は異なるが、衝突時等の緊急時においては、インフレータ34が瞬時に作動して高圧ガスを発生し、高圧ガスによってピストンがシリンダ32に引き込まれてピストンに連結されたワイヤを牽引するというその基本的な構成は共通する。
なお、ラッププリテンショナー530は、バックルプリテンショナーの取り付けられる左のサイドフレームでなく、図1(A1)〜(A3)からもわかるように、右のサイドフレームに取付けられる。そのため、ラッププリテンショナー530で牽引する構成では、帯状片の固定される端、ラッププリテンショナー530まで延びて牽引される端(自由端)は、バックルプリテンショナーにおけるものとは左右逆となる。
すなわち、帯状片18はその左の端が左のサイドフレームの頂部に固定され、右の端が自由端となって右の頂部を越えて延び、(右のサイドフレームに設けられた)方向転換部材で方向転換されて右のサイドフレームに沿って延ばされる。
この実施例においては、ピストンに連結されてピストンとともにシリンダ32に引き込まれるワイヤ(第1のワイヤ)38は頭部付のコネクタ52によって滑車54に連結され、別のワイヤ(第2のワイヤ)238が車床側支持部材上のガイド部材41に中継、ガイドされて滑車に掛けられる。ここで、ラップウェビングの端末が固定されたラップアンカ117に、第2のワイヤ238の一端が連結され、長穴付のコネクタ42が他端に取付けられている。そして、コネクタの長穴42bに帯状片の端18bが挿通されて折り返され、折り返されて重なった部分を縫合して、帯状片がコネクタ42を介してワイヤ238に連結されている。なお、コネクタの頭部52aはピン52bによって滑車の支持壁54aに軸支されている。
衝突時等の緊急時においては、インフレータ34が瞬時に作動して高圧ガスを発生し、高圧ガスによってピストンがシリンダ32に引き込まれて移動すると、ピストンに連結したワイヤ38は滑車54を伴って図10(A)の矢印方向(Fr方向)に牽引され、それによって滑車に掛けられた別のワイヤ238も牽引される。ワイヤ238が牽引されることにより、その一端に固定されたラップアンカ117が牽引されて、シートベルト16が牽引され引き締められて、緊急時での慣性力による着座者の前方への移動が阻止される。また、他端のコネクタ42を介して帯状片の端18bが牽引され、左右のサイドフレーム14−1間で緊張して着座者の尻部の前方で盛り上げて、サブマリン現象が抑制される。
このように、緊急時に、ピストンに連結したワイヤ(第1のワイヤ)38を牽引して滑車を移動させると、滑車に掛けられた別のワイヤ(第2のワイヤ)238に連結されたシートベルト16、帯状片の端18bを同時に牽引することができ、緊急時での慣性力による着座者の前方への移動が阻止されるとともにサブマリン現象が抑制される。
特に、滑車に掛けたワイヤ238にそれぞれの端にシートベルト16、帯状片の端18bを連結しているため、シートベルト、帯状片の端のいずれか一方がもし止まっても他方が動き続け、緊急時の安全性が損なわれることはない。
図11(A)は本発明の他の実施例(実施例7)に係る車両用シートにおけるラッププリテンショナーの正面図、(B)は(A)のB方向から見たワイヤ、コネクタ、帯状片の一部破断の平面図をそれぞれ示す。
この実施例においても、実施例6と同様に、ラッププリテンショナーによってラップアンカ、帯状片の端を牽引するように構成されており、実施例6と共通する構成部材については同じ参照符号を付してその説明を省略し、実施例6と異なる構成を主として説明する。
実施例7では、ラッププリテンショナー630は、内蔵するピストン(第1のピストン)36−1がワイヤ(第1のワイヤ)38によってラップアンカ117に連結されたシリンダ32−1(第1のシリンダ)に加えて、内蔵するピストン(第2のピストン)36−2が別のワイヤ(第2のワイヤ)338で帯状片の端18bに連結された別のシリンダ(第2のシリンダ)32−2を有しており、2つのシリンダは並置して設けられている。なお、インフレータ34で発生した高圧ガスが第1のシリンダ32−1を介して第2のシリンダ32−2に流入して第1、第2のピストン36−1、36−2が対応するシリンダ内を同時に引き込まれるように、第1、第2のシリンダは連通している。
ここで、ピストン36−2から延出したワイヤ(第2のワイヤ)338の端に、実施例6と同様に、長穴付のコネクタ42が取付けられ、コネクタの長穴42bに帯状片の端18bが挿通されて折り返され、折り返されて重なった部分を縫合して、帯状片がコネクタを介してワイヤ338に連結されている。
衝突時等の緊急時において、インフレータ34が作動して高圧ガスが発生すると、高圧ガスは第1のシリンダ32−1だけでなく、第2のシリンダ32−2にも流入して、第1、第2のピストンが対応するシリンダ内を同時に引き込まれて、図11(A)の右方(Fr方向)に移動する。第1、第2のピストン36−1、36−2がシリンダ32−1、32−2内を移動することによって、第1、第2のピストンに連結された第1、第2のワイヤ38、338が同時に牽引される。そして、第1のワイヤ38が牽引されると、第1のワイヤに連結されたラップアンカ117が牽引されて、シートベルト16を牽引し引き締め、着座者をシート10に保持、固定して緊急時での慣性力による着座者の前方への移動が阻止される。また、第2のワイヤ338が牽引されると、第2のワイヤに連結された帯状片の端18bが牽引され、左右のサイドフレーム14−1間で帯状片が緊張し、着座者の尻部の前方で盛り上げて、サブマリン現象が抑制される。
このように、緊急時に、第1、第2のピストン36−1、36−2に連結した第1、第2のワイヤ38、338を牽引することによって、ワイヤに連結されたラップアンカ117、帯状片の端18bを同時に牽引することができ、緊急時での慣性力による着座者の前方への移動が阻止されるとともにサブマリン現象が抑制される。
なお、実施例6の滑車を利用した構成、実施例7の2つのシリンダを並置した構成は、ラップアンカ117の代わりにバックルをワイヤに連結するだけでバックルを牽引するバックルプリテンショナーの構成に変えられる。
上記実施例1〜7においては、車両用シート10は、フロントリンク、リヤリンク20F、20Rを有してシートクッション14、車床側支持部材22間に設けられたシートリフタ24を備えて、シートクッション14が昇降可能とされている。そのため、帯状片の自由端18bが、たとえば、リヤリンクの支軸20R−1を第1の中継点、支軸20R−2を第2の中継点としてプリテンショナーに延ばされることによって、シートクッション14が昇降しても、左のサイドフレーム14−1頂部とプリテンショナーとの間の帯状片18の長さが変わらないように構成されている。
しかしながら、帯状片の一端を固定し、他端(自由端)をプリテンショナーが牽引することによってシートベルトと同時に帯状片を牽引する本発明においては、シートリフタ24を備えずシートクッション14が昇降しない車両用シートにも、当然に応用できる。以下、シートクッション14が昇降しない構成における帯状片の端(自由端)のプリテンショナーへの接続について述べる。なお、シートクッション14が昇降しない構成での帯状片を帯状片18’、その牽引される端(自由端)18b’とし、2点鎖線で示す
実施例1においてシートクッション14が昇降しない構成では、図1、図5(A)に示すように、帯状片18’(帯状片の端18b’)は方向転換部材14−1aからプリテンショナーの取付け軸31に直接延ばされる。そして、取付け軸31を中継してステー39に沿って延ばされてコ字形状の枠39aに挿通され、ガイド片39bで折り返されてバックル17の直下でワイヤ38(ワイヤの往路部38a)に連結される。
実施例2では、帯状片18’(帯状片の端18b’)は方向転換部材14−1aからガイド部材41に直接延ばされ、ガイド部材に中継、ガイドされてコネクタ42まで延ばされてワイヤ138に連結される(図6(A)参照)。
実施例3では、帯状片18’(帯状片の端18b’)は方向転換部材14−1aからガイド部材41に直接延ばされ、ガイド部材からブラケットのシャフト44bに上から巻装され、さらに、スライダのシャフト46b−2に巻装されて折り返され、折り返されて重なった部分を縫い合わせることによってスライダ46に連結される(図7(A)参照)。
実施例4では、帯状片18’(帯状片の端18b’)は方向転換部材14−1aから4節リンクの支軸48−4に巻装されて折り返されて重なった部分を縫い合わせて支軸48−4に連結される。もちろん、支軸48−4の代わりに支軸48−2、48−3のいずれかに連結してもよい(図8参照)。
実施例5では、帯状片18’(帯状片の端18b’)は方向転換部材14−1aからリヤリンクの支軸20R−2に直接延ばされてから前方に延ばされて支柱の縦溝50bに掛けられて(挿通されて)折り返され、折り返されて重なった部分を縫い合わせて長尺ピストン136に連結される(図9参照)。
実施例6では、ガイド部材41が右のサイドプレート14−1に設けられ、帯状片18’(帯状片の端18b’)は方向転換部材14−1aからガイド部材に延ばされ、コネクタの長穴42bに挿通されて折り返され、長穴から折り返された帯状片を重ねて、重なった部分を縫い合わせてコネクタ42に連結される(図10(A)参照)。
実施例7では、実施例6と同様に、ガイド部材41が右のサイドプレート14−1に設けられ、帯状片18’(帯状片の端18b’)は方向転換部材14−1aからガイド部材に延ばされ、コネクタの長穴42bに挿通されて折り返され、長穴から折り返された帯状片を重ねて、重なった部分を縫い合わせてコネクタ42に連結される(図11参照)。
上記のように、本発明においては、プリテンショナーがバックルまたはラップアンカを牽引するだけでなく、バックルまたはラップアンカの牽引と同時に帯状片の端(他端;自由端)を牽引し、帯状片の牽引装置を兼ねているため、帯状片の牽引装置を別途設ける必要がなく、構成が簡単化できる。
帯状片の一端を固定し、他端のみを自由端として、この1つの端だけを牽引しているため、2つの端を両側から牽引する構成に比較して構成が簡単化できる。
上述した実施例は、この発明を説明するためのものであり、この発明を何等限定するものでなく、この発明の技術範囲内で変形、改造等の施されたものも全てこの発明に包含されることはいうまでもない。
たとえば、実施例では、帯状片の端(他端;自由端)は折り返されるなどして重なった部分を縫い合わせて(縫合して)対応する部材に連結されているが、対応する部材への連結は重なった部分の縫い合わせ(縫合)に限定されない。たとえば、折り返されて重なった部分を溶着してもよいし、帯状片の端にフックを設け、そのフックを対応する部材に係止してから離脱不能にフックを変形させるなど、種々の手段で帯状片の端を対応する部材に連結できる。
なお、バックルプリテンショナーを持つ車両用シートにおいては、左右のサイドフレームのうち、左のサイドフレームが特許請求の範囲でいう第1のサイドフレームに、右のサイドフレームが第2のサイドフレームに該当する。これに対して、ラッププリテンショナーを持つ車両用シートにおいては、右のサイドフレームが第1のサイドフレームに、左のサイドフレームが第2のサイドフレームに該当するか、または左右逆の場合に該当する。
さらに、実施例では、帯状片がシートクッションのシートパッドの下面で左右のサイドフレーム間に差し渡され、シートパッドを押し上げる構成となっているが、帯状片でシートパッドを押し上げる構成に限定されない。たとえば、帯状片がシートパッドの上面で左右のサイドフレーム間に差し渡され、帯状片が緊張されて持ち上げられる構成としてもよい。
本発明は、バス、乗用車などの車両用シートに限定されず、緊急時にプリテンショナーでシートベルトを牽引して緊急時での慣性力による着座者の前方への移動を阻止するとともに、帯状片の自由端を牽引、緊張してサブマリン現象を抑制する電車、飛行機等のシートにも応用できる。
10 車両用シート
14 シートクッション
14−1 サイドフレーム
14−1a ガイド部材(方向転換部材)
14−2 シートパッド
16 シートベルト
16−1 ショルダーウェビング
16−2 ラップウェビング
17 バックル
117 ラップアンカ
18、18’ 帯状片
18a 帯状片の端(一端;固定端)
18b、18b’ 帯状片の端(他端;自由端)
30、130、230、330、430、430、530、630 プリテンショナー(バックルプリテンショナー、ラッププリテンショナー)
32、32−1、32−2 シリンダ(第1、第2のシリンダ)
34 インフレータ
36、36−1、36−2 ピストン(第1、第2のピストン)
136 長尺ピストン
38、138、238、338 ワイヤ(第1、第2のワイヤ)
38a 往路部
44 ブラケット
46 スライダ
48 4節リンク
48−1〜48−4 支軸
50 支柱
50b 長溝(縦溝)
54 滑車

Claims (11)

  1. シートクッションのシートパッドを左右から保持する第1、第2のサイドフレームのうちの第1のサイドフレーム側で車床側支持部材にプリテンショナーが設けられ、シートベルトがプリテンショナーに連結され、シートクッションのシートパッドの下面で第1、第2のサイドフレーム間にシートベルトとは別体の帯状片を差し渡し、
    帯状片は、一端が第2のサイドフレーム側に固定され、他端を緊急時に牽引される端とし、方向転換部材を第1のサイドフレームに設け、帯状片の他端が方向転換部材を経由して第1のサイドフレームに沿ってプリテンショナーまで延ばされてプリテンショナーに接続され、
    緊急時にプリテンショナーがシートベルトを牽引し引き締めて着座者を保持、固定するとともに、シートベルトと同時に帯状片の他端を牽引する車両用シート。
  2. シートパッドと、前記シートパッドを左右から支持する一対のサイドフレームと、前記サイドフレーム間に差し渡された帯状片とを有するシートクッションを備え、
    前記帯状片は、一端が前記サイドフレームの一方側に固定され、他端が前記サイドフレームの他方に設けられた方向転換部材を経由して、緊急時にシートベルトを牽引するプリテンショナーに接続され、
    前記プリテンショナーは、ワイヤによってシートベルトのバックルまたはラップアンカに連結され、緊急時にインフレータを作動させて高圧ガスを発生させてシリンダに供給しピストンをシリンダ内で移動させ、前記ワイヤはピストンに連結され、このワイヤを牽引してバックルまたはラップアンカを牽引することによってシートベルトを牽引し、
    前記帯状片の他端が、前記ワイヤに連結され、このワイヤの牽引によってシートベルトと同時に牽引される車両用シート。
  3. シートパッドと、前記シートパッドを左右から支持する一対のサイドフレームと、前記サイドフレーム間に差し渡された帯状片とを有するシートクッションを備え、
    前記帯状片は、一端が前記サイドフレームの一方側に固定され、他端が前記サイドフレームの他方に設けられた方向転換部材を経由して、緊急時にシートベルトを牽引するプリテンショナーに接続され、
    前記プリテンショナーは、第1のワイヤによってシートベルトのバックルまたはラップアンカに連結され、緊急時にインフレータを作動させて高圧ガスを発生させてシリンダに供給しピストンをシリンダ内で移動させ、前記第1のワイヤはピストンに連結され、この第1のワイヤを牽引してバックルまたはラップアンカを牽引することによってシートベルトを牽引し、
    第2のワイヤが前記第1のワイヤに並置して前記ピストンに連結され、この第2のワイヤに前記帯状片の他端が連結され、前記ピストンの移動によって第2のワイヤが前記第1のワイヤとともに牽引されて、帯状片の他端がシートベルトと同時に牽引される車両用シート。
  4. シートパッドと、前記シートパッドを左右から支持する一対のサイドフレームと、前記サイドフレーム間に差し渡された帯状片とを有するシートクッションを備え、
    前記帯状片は、一端が前記サイドフレームの一方側に固定され、他端が前記サイドフレームの他方に設けられた方向転換部材を経由して、緊急時にシートベルトを牽引するプリテンショナーに接続され、
    前記プリテンショナーは、ワイヤによってシートベルトのバックルまたはラップアンカに連結され、緊急時にインフレータを作動させて高圧ガスを発生させてシリンダに供給しピストンをシリンダ内で移動させ、ピストンに連結されたワイヤを牽引してバックルまたはラップアンカを牽引することによってシートベルトを牽引し、
    前記シリンダにスライダが摺動可能に被覆され、このスライダに帯状片の他端が連結され、
    前記ピストンがスライダを伴って移動することにより、帯状片の他端がシートベルトと同時に牽引される車両用シート。
  5. 前記プリテンショナーは、前記シリンダを左右から挟んだ2つの側壁を持つ二股形状でその側壁の自由端にシャフトが架設されたブラケットをその本体と一体的に有し、
    軸線方向の二つの切欠きが前記シリンダの中間部から先端部にかけて形成され、
    前記スライダは、前記シリンダ外面に摺動可能に被覆された筒状のシールと、該シールを左右から挟持する2つの腕部を持ち、前記シリンダ内面と摺接可能に前記シリンダに内蔵されて該シールの外端を閉塞する蓋とを有し、該蓋の2つの腕は前記シリンダの切欠きを介して斜め後方に延びて前記ブラケットの側壁と平行に位置し、その先端にはその側壁の前記シャフトに対向したシャフトが架設され、
    前記帯状片の他端は、前記ブラケットのシャフトを介して前記スライダのシャフトに連結され、
    前記スライダの蓋は前記ピストンの進路方向に位置し、前記ピストンまたは前記ピストンから突出するワイヤの端が前記蓋に当接して蓋を押圧し、前記ピストンがスライダと一体的に移動して前記帯状片の他端を牽引する請求項4記載の車両用シート。
  6. シートパッドと、前記シートパッドを左右から支持する一対のサイドフレームと、前記サイドフレーム間に差し渡された帯状片とを有するシートクッションを備え、
    前記帯状片は、一端が前記サイドフレームの一方側に固定され、他端が前記サイドフレームの他方に設けられた方向転換部材を経由して、緊急時にシートベルトを牽引するプリテンショナーに接続され、
    前記プリテンショナーは、ワイヤによってシートベルトのバックルまたはラップアンカに連結され、緊急時にインフレータを作動させて高圧ガスを発生させてシリンダに供給しピストンをシリンダ内で移動させ、前記ワイヤはピストンに連結され、このワイヤを牽引してバックルまたはラップアンカを牽引することによってシートベルトを牽引し、
    前記プリテンショナー、バックルまたはラップアンカにその2つの支軸を置いてプリテンショナーとバックルまたはラップアンカとの間にパンタグラフ形状の4節リンクが配置され、
    前記帯状片の他端がバックルまたはラップアンカに置かれた支軸を除く他の3つの支軸のいずれかに連結された車両用シート。
  7. シートパッドと、前記シートパッドを左右から支持する一対のサイドフレームと、前記サイドフレーム間に差し渡された帯状片とを有するシートクッションを備え、
    前記帯状片は、一端が前記サイドフレームの一方側に固定され、他端が前記サイドフレームの他方に設けられた方向転換部材を経由して、緊急時にシートベルトを牽引するプリテンショナーに接続され、
    前記プリテンショナーは、ワイヤによって前記シートベルトのバックルまたはラップアンカに連結され、緊急時にインフレータを作動させて高圧ガスを発生させてシリンダに供給しピストンをシリンダ内で移動させ、前記ワイヤはピストンに連結され、このワイヤを牽引してバックルまたはラップアンカを牽引することによってシートベルトを牽引し、
    ピストンと連動可能に長尺ピストンをシリンダ内に設け、長尺ピストンに帯状片の他端を連結して長尺ピストンの移動に伴って帯状片の他端を牽引する車両用シート。
  8. 前記長尺ピストンは前記ピストンの移動方向の前方で前記ピストン内に配設されて、その一端が前記ピストンから延出し、その延出端から支柱が延ばされ、軸線方向の長溝が該支柱に形成され、
    前記帯状片の他端は、斜め下がりに該支柱の縦溝に掛けられて折り返されて縦溝内を移動可能に長尺ピストンに連結された請求項7記載の車両用シート。
  9. シートパッドと、前記シートパッドを左右から支持する一対のサイドフレームと、前記サイドフレーム間に差し渡された帯状片とを有するシートクッションを備え、
    前記帯状片は、一端が前記サイドフレームの一方側に固定され、他端が前記サイドフレームの他方に設けられた方向転換部材を経由して、緊急時にシートベルトを牽引するプリテンショナーに接続され、
    前記プリテンショナーは、緊急時にインフレータを作動させて高圧ガスを発生させてシリンダに供給してピストンをシリンダ内で移動させ、ピストンに一端が連結されてピストンとともにシリンダに引き込まれる第1のワイヤの他端に滑車が設けられ、一端がバックルまたはラップアンカに、他端が帯状片の他端に連結された第2のワイヤが滑車に掛けられることによって、ピストンの移動に伴って前記シートベルト、前記帯状片の他端を同時に牽引する車両用シート。
  10. シートパッドと、前記シートパッドを左右から支持する一対のサイドフレームと、前記サイドフレーム間に差し渡された帯状片とを有するシートクッションを備え、
    前記帯状片は、一端が前記サイドフレームの一方側に固定され、他端が前記サイドフレームの他方に設けられた方向転換部材を経由して、緊急時にシートベルトを牽引するプリテンショナーに接続され、
    前記プリテンショナーは、第1のワイヤによって前記シートベルトのバックルまたはラップアンカに連結され、緊急時にインフレータを作動させて高圧ガスを発生させて第1のシリンダに供給し第1のピストンを該第1のシリンダ内で移動させ、該第1のピストンに連結された第1のワイヤを牽引してバックルまたはラップアンカを牽引することによって前記シートベルトを牽引し、
    第2のシリンダが該第1のシリンダと並置し、連通して設けられ、該第1のシリンダを介して第2のシリンダに高圧ガスを供給し第2のピストンを該第2のシリンダ内で移動させ、該第2のピストンに連結された第2のワイヤを牽引し、この第2のワイヤに前記帯状片の他端が連結され、
    第1、第2のピストンの移動に伴って前記シートベルト、前記帯状片の他端を同時に牽引する車両用シート。
  11. 前記帯状片は、シートクッションのシートパッドの下面で一対のサイドフレーム間に差し渡された請求項2〜10のいずれか記載の車両用シート。
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