JP2009190459A - 乗員拘束装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シートクッションを上方へ押圧する押圧部材を支持する支持部の構成が簡易であると共に、シートクッションの下側に徒にスペースを設けることも不要な乗員拘束装置を提供する。
【解決手段】シートクッション46の下側にプレート20が配置されている。プレート20の後端側が支軸24によってフレームに回動可能に取り付けられている。プレート20の前端側にワイヤ40の先端が連結されている。ワイヤ40の後端側はシリンダ30内のピストン34に連結されている。自動車の前方衝突が検知されると、ガス発生器34がガス噴出作動し、ガスがシリンダ30内に導入される。これにより、ピストン32が前進し、ワイヤ40が引っ張られ、プレート22の前端側が引き上げられる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両衝突時に乗員を拘束する乗員拘束装置に係り、特に前衝突時にシートクッションの一部を上方へ押圧するよう構成された乗員拘束装置に関する。
車両の乗員を衝突時に拘束するシステムとして、車両前衝突時にシートクッションの一部、例えば前部を下側から押し上げる装置が提案されている。特開2001−71801及び特開2001−47918には、シートクッションの前部の下側に、上方へ回動可能なバーを設けておき、火薬式アクチュエータによって該バーを上方へ回動させることにより、シートクッションの前部を下から押し上げるようにした車両用シートが記載されている。
特開2001−71801 特開2001−47918
上記特開2001−47918の図7,8及び特開2001−71801では、バーの支軸にワイヤを介して回動力を与えてバーを跳ね上げるようにしている。このようなバー回動機構では、支軸に対しバーの支持荷重とバーを回転させるトルクとの双方が重畳して多大な負荷が加えられることになり、これに耐えるように構成するためのコストが嵩む。
また、特開2001−47918の図1〜6には、回動バーをシーソーの如く揺動可能に軸支しておき、支軸よりも前方側の前端部を引き下げることにより支軸よりも後方側を押し上げ、これによりシートクッションを下から押し上げるようにした構造が記載されている。この構造では、回動バーの前端部が下方に移動できるだけのスペースをシートクッションの下側に設ける必要があり、シートの設計上の自由度が低くなる。
本発明は、上記従来の問題点を解決し、シートクッションを上方へ押圧可能な押圧部材と、該押圧部材を押圧動作させるための駆動装置とを有した乗員拘束装置において、この押圧部材を支持する支持部の構成が簡易であると共に、シートクッションの下側に徒にスペースを設けることも不要な乗員拘束装置を提供することを目的とする。
請求項1の乗員拘束装置は、車両内で前方向きに設置された車両用シートのシートクッションの下側に配置されており、上方へ回動して該シートクッションを上方へ押圧可能な押圧部材と、該押圧部材を回動させるための駆動装置とを有した乗員拘束装置において、該押圧部材は、その後端側に、該押圧部材を回動可能に支持する回動支持部が設けられており、該押圧部材の前部に前記駆動装置が接続されていることを特徴とするものである。
請求項2の乗員拘束装置は、請求項1において、前記押圧部材は少なくとも前部側が板状であることを特徴とするものである。
請求項3の乗員拘束装置は、請求項1又は2において、前記駆動装置は、線状体と、該線状体の一端を引っ張る引張装置とを備えており、該線状体の他端が前記押圧部材の前部に接続されていることを特徴とするものである。
請求項4の乗員拘束装置は、請求項3において、前記引張装置は、シリンダと、該シリンダ内に設置されたピストンと、該シリンダの一端側に接続されたガス発生器とを備え、該ピストンに前記線状体の一端が連結されており、該ガス発生器から該シリンダ内に供給されたガス圧によって該ピストンが移動することにより該線状体が引っ張られるように構成されていることを特徴とするものである。
請求項5の乗員拘束装置は、請求項3において、前記引張装置は、前記線状体を巻き取るリトラクタであることを特徴とするものである。
請求項6の乗員拘束装置は、請求項3ないし5のいずれか1項において、前記引張装置に引っ張られて移動した線状体の戻りを阻止する戻り阻止機構を備えたことを特徴とするものである。
請求項7の乗員拘束装置は、請求項6において、前記戻り阻止機構は、前記線状体に所定以上の張力が作用したときには該線状体の戻りを許容するように構成されていることを特徴とするものである。
請求項8の乗員拘束装置は、車両内で前方向きに設置された車両用シートのシートクッションの下側又は内部に配置されており、該シートクッションを上方へ押圧可能な押圧部材と、該押圧部材を押圧動作させるための駆動装置とを有した乗員拘束装置において、該押圧部材は、車両前後方向に延在しており、且つその前端側がシートクッションの下側のシートパン又は車体に連結された、上下方向に屈曲可能な延在体よりなり、前記駆動装置は、該延在体の後端側に接続されており、該延在体を後方へ引っ張って該延在体を緊張させるように構成されていることを特徴とするものである。
請求項9の乗員拘束装置は、請求項8において、該延在体は、ワイヤ又はチェーン、あるいは紐状又は帯状部材よりなることを特徴とするものである。
請求項10の乗員拘束装置は、請求項8において、該延在体は、車両前後方向及び車両幅方向に延在するシート状部材よりなることを特徴とするものである。
請求項11の乗員拘束装置は、請求項10において、該シート状部材は、布又は合成樹脂シートにより構成されていることを特徴とするものである。
請求項12の乗員拘束装置は、請求項10において、該シート状部材は、交叉2方向にそれぞれ延在する第1ウェビングと第2ウェビングとを格子状に編むことにより構成されていることを特徴とするものである。
請求項13の乗員拘束装置は、請求項8ないし12のいずれか1項において、前記駆動装置は、シリンダと、該シリンダ内に設置されたピストンと、該シリンダの一端に接続されたガス発生器とを備え、該ピストンに前記延在体の後端側が連結されており、該ガス発生器から該シリンダ内に供給されたガス圧によって該ピストンが移動することにより該延在体が後方へ引っ張られるように構成されていることを特徴とするものである。
請求項14の乗員拘束装置は、請求項8ないし12のいずれか1項において、前記駆動装置は、前記延在体を巻き取るリトラクタであることを特徴とするものである。
請求項15の乗員拘束装置は、請求項8ないし14のいずれか1項において、前記駆動装置に引っ張られて移動した延在体の戻りを阻止する戻り阻止機構を備えたことを特徴とするものである。
請求項16の乗員拘束装置は、請求項15において、前記戻り阻止機構は、前記延在体に所定以上の張力が作用したときには該延在体の戻りを許容するように構成されていることを特徴とするものである。
請求項17の乗員拘束装置は、請求項1ないし16のいずれか1項において、前記駆動装置は車両用シートの左右両側にそれぞれ配置されていることを特徴とするものである。
本発明(請求項1)の車両用シートにあっては、シートクッションの下側に配置された押圧部材の後端側を回動支持部によって回動可能に支持し、前端側を駆動装置によって上昇させるようにしている。そのため、この回動支持部に対し回動トルクを加える必要がなく、回動支持部は構成が簡易なもので足りる。また、シートクッションの下側に押圧部材の移動を許容するスペースを設けることが不要であり、シートの設計上の自由度も高いものとなる。
請求項2のように、押圧部材として少なくとも前部側が板状のものを用いると、シートクッションを前方ほど高位となるように押し上げ、乗員の沈み込みを防ぐことができる。
請求項3のように、駆動装置として、線状体及び引張装置を採用した場合、該引張装置の配置位置の自由度が高くなる。
この引張装置としては、請求項4のように、ガス発生器のガス圧でピストンを移動させることにより線状体を引っ張るタイプのものを採用してもよく、請求項5のように、線状体を巻き取るリトラクタを採用してもよい。
請求項6のように、この引張装置に引っ張られて移動した線状体の戻りを阻止する戻り阻止機構を設けることにより、上昇した押圧部材を高位置に保つことができる。
この場合、請求項7のように、線状体に所定以上の張力が作用したときには該線状体の戻りを許容するように戻り阻止機構を構成することにより、乗員に加えられる衝撃を緩和することができる。
請求項8の乗員拘束装置にあっては、シートクッションの下側又は内部に、車両前後方向に延在する延在体を設け、この延在体を駆動装置で引っ張って緊張させることにより、乗員の沈み込みを防止するようにしている。そのため、この延在体の支持部は、この延在体の前端側をシートパン又は車体に留め付けるだけの簡易なもので足りる。また、この請求項8の乗員拘束装置にあっては、押圧部材の回動機構が不要であるため、シートの設計上の自由度が高いものとなる。
この延在体は、請求項9のようにワイヤ又はチェーン、あるいはその他の紐状又は帯状部材により構成されてもよく、請求項10のように、車両前後方向及び車両幅方向に延在するシート状部材により構成されてもよい。
このシート状部材は、請求項11のように、布又は合成樹脂シートにより構成されてもよく、請求項12のように、交叉2方向にそれぞれ延在する第1ウェビングと第2ウェビングとを格子状に編むことにより構成されてもよい。
なお、このように延在体を車両前後方向及び車両幅方向即ち左右方向に延在するシート状部材により構成することにより、該延在体の左端側から右端側まで連続してシートクッションを押圧することが可能となる。
この乗員拘束装置の駆動装置としても、請求項13のように、ガス発生器のガス圧でピストンを移動させることにより延在体を引っ張るタイプのものを採用してもよく、請求項14のように、延在体を巻き取るリトラクタを採用してもよい。
この乗員拘束装置においても、請求項15のように、駆動装置に引っ張られて移動した延在体の戻りを阻止する戻り阻止機構を設けることにより、延在体を緊張した状態に保つことができる。
また、この場合、請求項16のように、延在体に所定以上の張力が作用したときには該延在体の戻りを許容するように戻り阻止機構を構成することにより、乗員に加えられる衝撃を緩和することができる。
請求項17のように、駆動装置をシートの左右両側に配置することにより、リヤシートのように左右方向に長尺のシートであっても、押圧部材の前端側を十分に上昇させることができる。
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。第1図は実施の形態に係る車両用シートからシートクッション及びバックパッドを取り除いたフレーム部分の構成を示す後方からの斜視図である。第2図はこの車両用シートの作動を示す模式的な側面図である。
自動車のシートを構成するフレームは、ベースフレーム10と該ベースフレーム10に対しシャフト12及びリクライニングデバイス(図示略)を介して回動可能に連結されたバックフレーム14とからなる。なお、このシートは、車両の前方向きとなるように設置される。
ベースフレーム10は、左右のサイドフレーム10a,10bと、これらサイドフレーム10a,10bの前部同士の間に架設されたシートパン18と、サイドフレーム10a,10bの後部側同士の間に架設されたSバネ20等を備えている。
上記シートパン18の上面に重なるように、押圧部材としてのプレート22が設けられている。このプレート22の後端が支軸24によってサイドフレーム10a,10bに回動可能に取り付けられている。各支軸24は、軸心方向を車体幅方向としており、これによりプレート22は、前部側が上方へ回動しうるようになっている。なお、この実施の形態では、プレート22は、前後方向の途中が上方へ凸に湾曲した湾曲板状である。このプレート22は、後端側が前部側よりも低位となるように設置されている。
このプレート22を引き上げるための駆動装置として、サイドフレーム10aの外側に沿って直管状のシリンダ30が設置されている。このシリンダ30の一端側はU字形に湾曲しており、この一端に対しガス発生器34が取り付けられている。
シリンダ30内にピストン32が設置されている。このピストン32に線状体としてのワイヤ40の一端が連結されている。このワイヤ40は、シリンダ30内を延在し、U字形状部に設けられた小孔を通ってシリンダ30外に延出している。サイドフレーム10aの後部にガイド部材42,44が取り付けられており、ワイヤ40は該ガイド部材42,44に懸けられて引き回されている。ガイド部材44はサイドプレート10aの上部に取り付けられ、前記プレート22の支軸24よりも高位に配置されている。ワイヤ40は、このガイド部材44を経て前方へ引き回され、プレート22の前端部に連結されている。
この実施の形態では、該シリンダ30、ピストン32及びガス発生器34により、ワイヤ40の一端を引っ張る引張装置が構成されている。
なお、シリンダ30はシートの前後方向に配置されており、ワイヤ40はシリンダ30の後端側から延出しているが、シリンダ30の指向方向はこれに限定されない。
これらのシートパン18,プレート22及びSバネ20の上側にシートクッション(シートパッド)46が設置され、バックフレーム14にバックパッド48が設置されることにより、シートが構成される。
このように構成された車両用シートの作動について次に説明する。
自動車の前方衝突が検知されると、ガス発生器34がガス噴出作動し、ガスがシリンダ30内に導入される。これにより、ピストン32が第1図及び第2図の左方へ移動し、ワイヤ40が引っ張られ、第2図(b)の通りプレート22の前端側が引き上げられる。この結果、シートクッション46が押し上げられるか、又は硬くなり、乗員の腰部の前方移動が拘束される。
この実施の形態では、支軸24は単にプレート22を回動可能に支持する機能を有していれば足り、プレート22に回動トルクを与える必要はないので、支軸24に過大な応力が生じることもない。
この実施の形態では、プレート22の後部を支軸24によって支持し、このプレート22の前端側を上方へ引き上げるようにしている。このプレート22はシーソーの如く揺動するものではないので、シートクッション46の下側に無駄な揺動用スペースを確保する必要がない。
この実施の形態では、プレート22の前端側を引き上げると、プレート22の途中の凸湾曲部がシートクッション46の底面側に押し込まれる。これにより、シートクッション46は、プレート22が押し込まれた部分が高位となるか又は高硬度となり、乗員の前方移動や沈み込みが防止される。
この実施の形態では、駆動装置として、シリンダ30、ピストン32、ガス発生器34よりなる引張装置及びワイヤ40を採用しており、その配置自由度が高い。
なお、ガス発生器34が作動してピストン32がシリンダ30内を移動したときに、このピストン32の後退を阻止する機構を設けてもよく、また、引っ張られたワイヤ40を拘束してワイヤ40の戻りを阻止する機構を設けてもよい。このように構成することにより、上昇したプレート22を高位置に保つことができる。この場合、さらに、ワイヤ40に所定以上の張力が作用したときには該ワイヤ40の戻りを許容するように構成することにより、乗員に加えられる衝撃を緩和することができる。
この実施の形態では、ワイヤ40を引っ張る引張装置として、ガス発生器34からのガス圧でピストン32を移動させることによりワイヤ40を引っ張るタイプのものを採用しているが、引張装置の構成はこれに限定されない。例えば、引張装置としては、このワイヤ40を巻き取るリトラクタを採用してもよい。
この実施の形態では、プレート22を引っ張る線状体としてワイヤ40を採用しているが、ウェビングやチェーン、ロープなどの、ワイヤ以外の線状体を採用してもよい。
第3図は本発明の別の実施の形態に係る後席用シートの構造を示す斜視図である。なお、シートクッション及びバックパッドの図示は省略されている。
リヤシート用フレーム50に対しリヤシートパン52が固着されている。このリヤシートパン52の上側に押圧部材としてのプレート54が設置されている。
リヤシートパン52は、略水平なフラット部52aと、該フラット部52aの前端に連なり、前方へ上り勾配となっている傾斜板部52bと、それよりも前方のフロント部52cとを有している。
プレート54は、平板部54aと、該平板部54aの後縁から立ち上がる縦板部54bとを備えている。この平板部54aがシートパン52のフラット部52a上に重なっている。この平板部54aからシートパン52の傾斜板部52b及びフロント部52cの上側にシートクッション(図示略)が設置される。
縦板部54bの上端部分がフレーム50に対し支軸56によって回動自在に取り付けられている。この支軸56は、軸心方向を車体の左右幅方向としている。
この実施の形態でも、プレート54を上方へ回動させるための駆動装置として、線状体としてのワイヤ40と、このワイヤ40を引っ張るための、シリンダ30、ピストン32及びガス発生器34からなる引張装置とが採用されている。
フレーム50に、該シリンダ30及びガス発生器34が取り付けられている。ワイヤ40がガイド部材60,62に案内されて引き回されている。ワイヤ40の一端はピストン32に連結され、他端はプレート54の前部に連結されている。ガイド部材62は支軸56よりも高位置に配置されている。なお、プレート54がリヤシートパン52に重なった状態においてワイヤ40のプレート54への連結箇所とガイド部材62とを結ぶ直線よりも下位に支軸56が配置されている。
この実施の形態でも、ガス発生器34が作動すると、ワイヤ40によってプレート54の前端が引き上げられ、シートクッションのうちプレート54で下から押された部分が押し上げられるか又は硬くなり、乗員が拘束される。この第3図の後席用シートでも、第1,2図の実施の形態と同様の作用効果が得られる。
第3図では、シリンダ30及びワイヤ40等よりなる駆動装置はシートの左右の一方にのみ配置されているが、左右両側に設けてもよい。左右両側に設ければ、左右長さの大きいリヤシートにおいても、シートのほぼ全域においてプレート54を押し上げることができる。
第4図はさらに別の実施の形態に係る後席用シートの構造を示す斜視図、第5図はこの後席用シートの後方からの透視斜視図、第6図はこの後席用シートの作動を示す模式的な側面図である。なお、第4図においては、シートクッション及びバックパッドの図示が省略されている。また、第5図おいては、シートフレーム及びシートパンの図示が省略されている。
この実施の形態では、リヤシートパン52上に設置された押圧部材としてのプレート54Aを上方へ回動させるための駆動装置として、線状体としてのウェビング41と、該ウェビング41を巻き取るリトラクタ70とが設けられている。
この実施の形態でも、該プレート54Aは、平板部54aと、該平板部54aの後縁から立ち上がる縦板部54bとを備えている。この平板部54aがシートパン52のフラット部52a上に重なっている。この実施の形態では、該縦板部54bの上部に、該縦板部54bの上縁部を後方へ略逆U字形に屈曲させるようにして、プレート54Aをシートパン52に回動可能に支持する回動支持部としてのフック部54cが形成されている。シートパン52の後端側のリヤ部52dの上縁には、左右方向に延在するフック掛止溝52eが設けられており、このフック係止溝52eにフック54cが回動可能に掛止されている。
この実施の形態でも、プレート54Aの平板部54aからシートパン52の傾斜板部52b及びフロント部52cの上側にシートクッション46Rが設置され、シートフレーム50の前面側を覆うようにシートバック48Rが設置されている。
なお、第5図に示すように、この後席用シートは、2人以上の乗員が並んで座ることが可能な、左右に長いベンチシートタイプとなっている。この実施の形態では、プレート54Aは、シートクッション46Rの左端近傍から右端近傍まで延在している。
この実施の形態では、第5図に示すように、該プレート54Aの左右両端側にそれぞれ駆動装置が設けられている。即ち、この実施の形態では、第5図の通り、プレート54Aの平板部54aの前部左端側及び前部右端側にそれぞれウェビング41の一端が連結されている。各ウェビング41の他端側は、それぞれリトラクタ70に巻き取り可能に連結されている。詳しい図示は省略するが、各リトラクタ70は、ガス発生器71からのガス圧によりスプール(図示略)をウェビング巻取方向に回転させてウェビング41を巻き取るように構成されている。符号72は、スプールにガス発生器72からのガス圧を作用させるダクトを示している。
なお、このリトラクタ70の構成は、特開2001−151077等に開示された、車両衝突時にシートベルトを巻き取って該シートベルトを引き締め、乗員を拘束するプリテンショナ機構付きリトラクタと同様のものである。
ただし、リトラクタ70のウェビング巻取機構はこれに限定されるものではなく、例えばモータ等の駆動力によりスプールを回転させてウェビング41を巻き取るように構成されていてもよい。
この実施の形態では、第4図の通り、リトラクタ70はそれぞれシートパン52のフラット部52aの下側に配置されているが、リトラクタ70の配置は任意であり、これに限定されない。
この実施の形態のその他の構成は前述の第3図の実施の形態と同様であり、第4〜6図において第3図と同一符号は同一部分を示している。
この実施の形態では、車両の前方衝突が検知されると、各リトラクタ70のガス発生器71がガス噴出作動し、このガス発生器71からのガス圧により各リトラクタ70が各ウェビング41を巻き取る。これにより、各ウェビング41を介してプレート54Aの前端側が第6図(b)のように上方へ引き上げられ、シートクッション46Rのうちプレート54Aで下から押された部分が押し上げられるか又は硬くなり、乗員が拘束される。この第4〜6図の後席用シートにあっても、第1,2図の実施の形態と同様の作用効果が得られる。
この実施の形態では、プレート54Aは、シートクッション46Rの左端近傍から右端近傍まで延在しており、且つこのプレート54Aの左右両端側にそれぞれウェビング41及びリトラクタ70を有する駆動装置が設置されているので、左右幅の大きい後席用シートのシートクッション46Rをこのプレート54Aによってほぼ全域にわたって且つ略均等に押し上げることができる。
第7図はさらに別の実施の形態に係る後席用シートの構造を示す斜視図、第8図はこの後席用シートの後方からの透視図、第9図はこの後席用シートの作動を示す模式的な側面図である。なお、第7図においては、シートフレーム、シートクッション及びバックパッドの図示が省略されている。また、第8図おいては、シートフレーム及びシートパンの図示が省略されている。
この実施の形態では、シートクッション46Rを上方へ押圧するための押圧部材として、該シートクッション46Rの下側において車両前後方向に延在しており、且つその前端側がリヤシートパン52のフロント部52cに連結された、上下方向に屈曲可能な延在体80が設けられている。この延在体80は、その後端側が後方へ引っ張られることにより緊張してシートクッション46Rを上方へ押し上げるものである。
この実施の形態では、該延在体80は、シートクッション46Rの下側においてそれぞれ前後方向に延在しており、且つ互いに左右方向に配置位置を異ならせて略平行に配設された複数本のウェビング81と、各ウェビング81の前端部をリヤシートパン52のフロント部52cの上面に連結したアンカ82と、各ウェビング81の後端側が連結された連結バー83と、一端が該連結バー83に連結され、他端側がリトラクタ70に巻取可能に連結された巻取ウェビング84とを有している。
この実施の形態では、該延在体80を後方へ引っ張る引張装置として、該巻取ウェビング84を巻き取るリトラクタ70を採用している。この実施の形態では、延在体80の左右両端側にそれぞれリトラクタ70が設けられている。
ウェビング81は、通常のシートベルトと同様の柔軟なベルト材料よりなる。延在体80の左端側に配置されたウェビング81はシートクッション46Rの左端近傍に位置しており、右端側に配置されたウェビング81はシートクッション46Rの右端近傍に位置している。
各ウェビング81の途中部は、シートパン52の後部に設けられたガイドローラ63に掛けられている。該ガイドローラ63は、シートクッション46Rの後部の下面よりも高位置に設置されている。
連結バー83は、シートパン52の後側に、上下動可能に配置されている。第8図の通り、この連結バー83は、シートクッション46Rの左端近傍から右端近傍まで延在している。
この実施の形態では、該連結バー83の左右両端側にそれぞれ巻取ウェビング84の一端が連結されており、各巻取ウェビング84の他端側は、それぞれガイド64に案内されて左右のリトラクタ70に巻取可能に連結されている。このリトラクタ70は、前述の第4〜6図の実施の形態と同様のものである。
この実施の形態では、各リトラクタ70がウェビング巻取動作する前には、第9図(a)のように、各ウェビング81は弛緩した状態となっている。この状態にあっては、シートクッション46Rは各ウェビング81によって上方へ押圧されない。
この実施の形態のその他の構成は、前述の第4〜6図の実施の形態と同様であり、第7〜9図において第4〜6図と同一符号は同一部分を示している。
この実施の形態では、車両の前方衝突が検知されると、各リトラクタ70のガス発生器71がガス噴出作動し、このガス発生器71からのガス圧により各リトラクタ70が各巻取ウェビング84を巻き取る。これにより、第9図(b)のように、連結バー83を介して各ウェビング81が後方へ引っ張られて緊張し、シートパン52のフロント部52cの上面とガイドローラ63との間でピンと張った状態となる。これにより、シートクッション46Rが各ウェビング81によって下から押されるようになる。そして、このシートクッション46Rのうち各ウェビング81によって下から押された部分が押し上げられるか又は硬くなり、乗員が拘束される。この第7〜9図の後席用シートにあっても、第1,2図の実施の形態と同様の作用効果が得られる。
この実施の形態では、シートクッション46Rの左端近傍から右端近傍まで複数のウェビング81が並列配置されているので、該シートクッション46を左右方向のほぼ全域にわたって略均等に押し上げることができる。また、この実施の形態では、各ウェビング81がシートパン52の前部側から後部側まで延在しているので、該シートクッション46を前後方向においてもほぼ全域にわたって押し上げることができる。
なお、延在体80の構成は図示のものに限定されない。例えば、ウェビング81の代わりにワイヤやチェーン、あるいはその他の紐状又は帯状部材を用いてもよい。
また、上記の実施の形態では細長いウェビング81を複数本並列に配列して延在体80を構成しているが、幅広のシート状の材料から延在体を構成してもよい。第10図はこのように構成された延在体の平面図である。
第10図においては、略直交2方向にそれぞれ延在する複数本の第1ウェビング81a及び第2ウェビング81bを格子状に編んで幅広シート状の延在体80Aを構成している。符号85fは、この延在体80Aの前端部をシートパン又は車体に固定するための固定バーを示し、符号85rは、延在体80Aの後端部に取り付けられた連結バーを示している。この連結バー85rに巻取ウェビング84の一端が連結される。このように幅広のシート状材料により構成された延在体80Aを用いた場合には、該延在体80の左端側から右端側まで連続してシートクッション46Rを押圧することが可能となる。
なお、延在体を構成するシート状材料は、このようにウェビング81a,81bを格子状に編んだものに限定されない。例えば、幅広シート状に裁断した布や、合成樹脂シート等により延在体を構成してもよい。
上記の実施の形態では、延在体80をシートクッション46Rの下側に配置しているが、シートクッション46Rの内部に配設してもよい。この場合、例えば、シートクッション46Rをその上面側及び下面側の2層構造とし、この上面側の層と下面側の層との間に延在体80を配設してもよい。
上記実施の形態は本発明の一例であり、本発明は図示した以外の形態をもとりうる。例えば、第1,2図、第3図、第4〜6図の各実施の形態において、プレート22,54,54Aの前後長さを図示よりも大きくしてもよい。プレートを押し上げる駆動装置は図示以外の構成のものを用いてもよい。
第4〜6図及び第7〜9図の各実施の形態では、それぞれ駆動装置としてリトラクタ70を用いているが、これらの実施の形態でも、駆動装置として、第1,2図及び第3図の実施の形態と同様の、シリンダ30、ピストン32及びガス発生器34からなる駆動装置が用いられてもよい。
実施の形態に係る車両用シートからシートクッション及びバックパッドを取り除いたフレーム部分の構成を示す後方からの斜視図である。 車両用シートの作動を示す模式的な側面図である。 実施の形態に係る後席用シートの構造を示す斜視図である。 実施の形態に係る後席用シートの構造を示す斜視図である。 図4の後席用シートの後方からの透視斜視図である。 図4の後席用シートの作動を示す模式的な側面図である。 実施の形態に係る後席用シートの構造を示す斜視図である。 図7の後席用シートの後方からの透視図である。 図7の後席用シートの作動を示す模式的な側面図である。 延在体の別の構成例を示す平面図である。
符号の説明
22,54,54A プレート(押圧部材)
54c フック部(回動支持部)
24,56 支軸(回動支持部)
30 シリンダ
32 ピストン
34 ガス発生器
40 ワイヤ(線状体)
41 ウェビング(線状体)
52 リヤシートパン
70 リトラクタ
80 延在体
81 ウェビング
82 アンカ
83 連結バー
84 巻取ウェビング

Claims (17)

  1. 車両内で前方向きに設置された車両用シートのシートクッションの下側に配置されており、上方へ回動して該シートクッションを上方へ押圧可能な押圧部材と、
    該押圧部材を回動させるための駆動装置と
    を有した乗員拘束装置において、
    該押圧部材は、その後端側に、該押圧部材を回動可能に支持する回動支持部が設けられており、該押圧部材の前部に前記駆動装置が接続されていることを特徴とする乗員拘束装置。
  2. 請求項1において、前記押圧部材は少なくとも前部側が板状であることを特徴とする乗員拘束装置。
  3. 請求項1又は2において、前記駆動装置は、線状体と、該線状体の一端を引っ張る引張装置とを備えており、該線状体の他端が前記押圧部材の前部に接続されていることを特徴とする乗員拘束装置。
  4. 請求項3において、前記引張装置は、
    シリンダと、
    該シリンダ内に設置されたピストンと、
    該シリンダの一端側に接続されたガス発生器と
    を備え、
    該ピストンに前記線状体の一端が連結されており、
    該ガス発生器から該シリンダ内に供給されたガス圧によって該ピストンが移動することにより該線状体が引っ張られるように構成されていることを特徴とする乗員拘束装置。
  5. 請求項3において、前記引張装置は、前記線状体を巻き取るリトラクタであることを特徴とする乗員拘束装置。
  6. 請求項3ないし5のいずれか1項において、前記引張装置に引っ張られて移動した線状体の戻りを阻止する戻り阻止機構を備えたことを特徴とする乗員拘束装置。
  7. 請求項6において、前記戻り阻止機構は、前記線状体に所定以上の張力が作用したときには該線状体の戻りを許容するように構成されていることを特徴とする乗員拘束装置。
  8. 車両内で前方向きに設置された車両用シートのシートクッションの下側又は内部に配置されており、該シートクッションを上方へ押圧可能な押圧部材と、
    該押圧部材を押圧動作させるための駆動装置と
    を有した乗員拘束装置において、
    該押圧部材は、車両前後方向に延在しており、且つその前端側がシートクッションの下側のシートパン又は車体に連結された、上下方向に屈曲可能な延在体よりなり、
    前記駆動装置は、該延在体の後端側に接続されており、該延在体を後方へ引っ張って該延在体を緊張させるように構成されていることを特徴とする乗員拘束装置。
  9. 請求項8において、該延在体は、ワイヤ又はチェーン、あるいは紐状又は帯状部材よりなることを特徴とする乗員拘束装置。
  10. 請求項8において、該延在体は、車両前後方向及び車両幅方向に延在するシート状部材よりなることを特徴とする乗員拘束装置。
  11. 請求項10において、該シート状部材は、布又は合成樹脂シートにより構成されていることを特徴とする乗員拘束装置。
  12. 請求項10において、該シート状部材は、交叉2方向にそれぞれ延在する第1ウェビングと第2ウェビングとを格子状に編むことにより構成されていることを特徴とする乗員拘束装置。
  13. 請求項8ないし12のいずれか1項において、前記駆動装置は、
    シリンダと、
    該シリンダ内に設置されたピストンと、
    該シリンダの一端に接続されたガス発生器と
    を備え、
    該ピストンに前記延在体の後端側が連結されており、
    該ガス発生器から該シリンダ内に供給されたガス圧によって該ピストンが移動することにより該延在体が後方へ引っ張られるように構成されていることを特徴とする乗員拘束装置。
  14. 請求項8ないし12のいずれか1項において、前記駆動装置は、前記延在体を巻き取るリトラクタであることを特徴とする乗員拘束装置。
  15. 請求項8ないし14のいずれか1項において、前記駆動装置に引っ張られて移動した延在体の戻りを阻止する戻り阻止機構を備えたことを特徴とする乗員拘束装置。
  16. 請求項15において、前記戻り阻止機構は、前記延在体に所定以上の張力が作用したときには該延在体の戻りを許容するように構成されていることを特徴とする乗員拘束装置。
  17. 請求項1ないし16のいずれか1項において、前記駆動装置は車両用シートの左右両側にそれぞれ配置されていることを特徴とする乗員拘束装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015020515A (ja) * 2013-07-18 2015-02-02 タカタ株式会社 車両用シート
US11505097B2 (en) 2018-10-19 2022-11-22 Toyoda Gosei Co., Ltd. Occupant protection device for vehicle

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