JP6168940B2 - スライドヒンジ - Google Patents

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Description

本発明は、一般家庭、或はオフィスなどで使用されるキャビネットなどの家具の扉開閉用に用いられている、隠し蝶番とも称せられるスライドヒンジに関する。
一般家庭に設置されているキャビネットに代表される収納庫、大型家具、備付け家具、収納ボックスなどの家具や、オフィスに設置されているキャビネットなどの各種家具においては、特許文献1或は2に示したような構成のスライドヒンジが一般的である。即ち、この種公知のスライドヒンジは、キャビネット本体側にスライド調節可能に取り付けられたスライドヒンジ本体側と、扉側に設けた取付穴に収装され取付ネジを用いて固定された連結用筐体と、この連結用筐体とヒンジ本体を互いに連結させた連結片とで基本的に構成されている。
特開2003−90167号公報 実登第3090408号公報
このような従来公知のスライドヒンジの場合には、連結用筐体を取り付ける扉が木製の無垢の材料の場合には、取付ネジの締め付けもきき、扉が連結用筐体より容易に外れてしまうことはないが、近年はこの扉に芯材として取付ネジのあまりきかない、例えば段ボール製のハニカム構造のボードを用い、その両面にベニヤ板などの薄い化粧板を貼着したものが多く用いられるようになっている。
かかる場合に、扉側に取り付けられるスライドヒンジの連結用筐体を取付ネジで固着しようとしても、芯材には上記した段ボール製のあまりネジのきかないハニカム構造のボードを用いているので、連結用筐体をしっかり扉に固着することができなかったり、或は固着後の使用中に連結用筐体が扉から脱落してしまうという問題があった。
本発明は、上記した問題点を解決しようとするものであり、その目的とするところは、芯材にネジのきかない例えば段ボール製のハニカム構造のボードを用いた扉、或はキャビネット本体であっても、連結用筐体を容易に取り付けることができ、かつ、取付後に脱落の心配のないように工夫した安価なスライドヒンジを提供せんとするにある。
上記した目的を達成するために請求項1に係る発明は、キャビネット本体側に取り付けられるスライドヒンジ本体と、扉側に設けた取付穴に挿入固定される連結用筐体と、この連結用筐体と前記スライドヒンジ本体を互いに開閉可能に連結させる連結片とを有するスライドヒンジにおいて、前記連結用筐体を取付ネジを用いなくとも前記扉側に取り付けることのできる取付手段を設け、この取付手段を、前記連結用筐体の両側部に一体に連接された一対の取付用ケース部材と、この各取付用ケース部材に外方向へ突出可能に設けた爪部を有し、前記各取付用ケース部材内に収められた係止盤と、この係止盤の前記爪部を外方向へ突出させる拡径手段とで構成し、前記拡径手段を前記各係止盤の中に回転可能に収められ、その外周部に突設した複数の押圧部とその上部側の中央部には工具装着部とを有する軸部を有し、ストッパー手段によって回転角度を所定範囲に規制された作動盤と、その中央部に前記軸部を軸受するための軸受孔を有し、前記各取付用ケース部材の係止片で当該取付用ケース部材に係止されたキャップとで構成したことを特徴とする。
請求項2に係る発明は、請求項1に係る発明の各作動盤のストッパー手段を、前記各係止盤に設けた第1ガイド孔とこの第1ガイド孔と重なり合うように前記各取付用ケース部材に設けた第2ガイド孔とを貫通させて前記作動盤に設けたストッパー片で構成することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1に係る発明の作動盤のストッパー手段を、前記各作動盤の押圧部に設けた突起とすることもできる。
請求項4に係る発明は、また、キャビネット本体側に取り付けられるスライドヒンジ本体と、扉側に設けた取付穴に挿入固定される連結用筐体と、この連結用筐体と前記スライドヒンジ本体を互いに開閉可能に連結させる連結片とを有するスライドヒンジにおいて、前記連結用筐体を取付ネジを用いなくとも前記扉側に取り付けることのできる取付手段を設け、この取付手段を、前記連結用筐体の両側部に一体に連接された一対の取付用ケース部材と、この各取付用ケース部材に外方向へ搖動可能に設けた爪部と、前記各取付用ケース部材に設けられ前記爪部を外方向へ突出させる拡径手段とで構成し、この拡径手段を、その中心部に工具装着部を有し、その外周に複数の押圧部を有すると共に、前記各取付用ケース部材内に回転可能に収装された作動盤と、この作動盤に設けた軸部の先端を軸受する軸受孔を有し、前記各取付用ケース部材の係止片で当該取付用ケース部材に係止されるキャップとで構成したことを特徴とする。
請求項5に係る発明は、キャビネット本体側に取り付けられるスライドヒンジ本体と、扉側に設けた取付穴に挿入固定される連結用筐体と、この連結用筐体と前記スライドヒンジ本体を互いに開閉可能に連結させる連結片とを有するスライドヒンジにおいて、前記連結用筐体を取付ネジを用いなくとも前記扉側に取り付けることのできる取付手段を設け、この取付手段を、前記連結用筐体の両側部に一体に連接された一対の取付用ケース部材と、この各取付用ケース部材内に収容され、当該取付用ケース部材より外方向へ突出可能に設けた爪部を有する作動盤と、この作動盤の爪部を拡径させる拡径手段とで構成し、この拡径手段を、前記作動盤の中に圧入されることによって前記爪部を拡径させると共に、前記取付用ケース部材に係止されるキャップで構成したことを特徴とする。
請求項6に係る本発明は、キャビネット本体側に取り付けられるスライドヒンジ本体と、扉側に設けた取付穴に挿入固定される連結用筐体と、この連結用筐体と前記スライドヒンジ本体を互いに開閉可能に連結させる連結片とを有するスライドヒンジにおいて、前記連結用筐体を取付ネジを用いなくとも前記扉側に取り付けることのできる取付手段を設け、この取付手段を、前記連結用筐体の両側部に一体に連接された一対の取付用ケース部材と、この各取付用ケース部材に対し外方向へ突出可能に設けたそれぞれ第1受圧部と第2受圧部を有する複数の爪部と、この各爪部を外方向へ突出させる拡径手段とで構成し、この拡径手段を、軸部とこの軸部に設けた工具装着部と前記軸部の外周に突設した複数の第1押圧部及び第2押圧部を有し前記取付用ケース部材内に回転可能に収容された作動盤と、この作動盤の前記軸部を軸受する軸受孔と前記爪部を摺動可能にガイドするガイド溝を有し、前記取付用ケース部材に被せられて当該取付用ケース部材に係止されるキャップとで構成したことを特徴とする。
請求項7に係る発明は、キャビネット本体側に取り付けられるスライドヒンジ本体と、扉側に設けた取付穴に挿入固定される連結用筐体と、この連結用筐体と前記スライドヒンジ本体を互いに開閉可能に連結させる連結片とを有するスライドヒンジにおいて、前記連結用筐体を取付ネジを用いなくとも前記扉側に取り付けることのできる取付手段を設け、この取付手段を、前記連結用筐体の両側部に一体に連接された一対の取付用ケース部材と、この各取付用ケース部材に外方向へ突出可能に設けた爪部を有し、前記各取付用ケース部材内に軸受されて収められた係止盤と、この係止盤の前記爪部を外方向へ突出させる拡径手段とで構成し、前記拡径手段を前記各係止盤の中に軸受されて回転可能に収められ、その外周部に突設した複数の押圧部とその上部側の中央部には工具装着部を有し、ストッパー手段によって回転角度を所定範囲に規制されて成る作動盤と、その中央部に前記工具装着部を軸受するための軸受孔を有し、前記各取付用ケース部材に着脱可能に取り付けられたキャップとで構成したことを特徴とする。
請求項8に係る発明は、前記係止盤の各爪部を、通常時において前記各取付用ケース部材の内部に収容されるように構成したことを特徴とする。
そして、請求項9に係る発明は、以上いずれの発明の場合でも、連結用筐体の取付穴をキャビネット本体側に設けたものにも実施できる。
本発明は以上のように構成したので、請求項1の発明によれば、スライドヒンジを構成する連結用筐体を、例えばハニカム構造の釘や取付ネジなどがきかないボードで構成した扉側に設けた取付穴へ挿入固定させる際に、当該取付穴とこの取付穴の両側に設けた連接穴へ連結用筐体を取付手段と共に挿入させ、各作動盤に設けた工具装着部へスパナなどの工具を順次挿入させて当該作動盤を回転させると、共に回転する押圧部が各係止盤の係止片に設けた爪部を取付用ケース部材より外側へ押し出すので、各係止片に設けた爪部が連接穴の周壁に食い込むことから、連結用筐体を取付ネジや釘などを用いることなく、取付穴へしっかりと固定することができ、取付後脱落してしまうことはない。
請求項2のように構成すると、各作動盤のストッパー手段が当該作動盤の回転時に第1ガイド孔と第2ガイド孔の各始端部から終端部へ作動盤の回転と共に移動して当該作動盤の回転を停止させるので、各係止片の各爪部が連接穴の周壁に必要なだけ食い込んだ時に押圧部の回転を止めることができるものであり、押圧部の過剰回転を防止することができるものである。
請求項3のように構成すると、各押圧部に設けた突起が当該押圧部の回転と共に、各係止盤の係止片や爪部に当接して、当該押圧部の回転を止めることができるものであり、押圧部の過剰回転を防止することができた上で、ストッパー手段の構成がより簡単になるという利点がある。
請求項4のように構成すると、部品点数が少なくなって、請求項1のものと比べて構成が簡単になる上に、各作動盤に設けた工具装着部へスパナなどの工具を順次装着させて当該作動盤を回転させると、共に回転する押圧部が各取付用ケース部材の係止片に設けた爪部を該取付用ケース部材より外側へ押し出すので、各係止片に設けた爪部が連接穴の周壁に食い込むことから、連結用筐体は取付ネジや釘などを用いることなく、取付穴へしっかりと固定することができ、取付後脱落してしまうことはない。
請求項5のように構成すると、部品点数が少なくなって、請求項1のものと比べて構成が簡単になる上に、各取付用ケース部材を連接穴へ嵌入させた後、各キャップを係止盤の中へ圧入させることにより、キャップの押圧部が係止盤の爪部を押して取付用ケース部材よりその外側へ押し出すので、爪部が連接穴の周壁に食い込むことから、連結用筐体は取付ネジや釘などを用いることなく、取付穴へしっかりと固定することができ、取付後脱落してしまうことはない。
請求項6のように構成すると、各取付用ケース部材を連接穴へ嵌入させた後、各作動盤の工具装着部へスパナ等の工具を装着させて回転させると、押圧部が同時に回転し、各爪部を取付用ケース部材の外方向へ押圧するので、各爪部は取付用ケース部材の外側へ突出し、連接穴の周壁に食い込むので、連結用筐体は取付ネジや釘などを用いることなく、取付穴へしっかりと固定することができ、取付後脱落してしまうことはない。このように構成しても本発明の目的は達成できる。
請求項7のように構成すると、係止盤の各爪部を拡径させるために、作動盤を回転させる際に、作動盤の回転がよりスムーズなものとなる上に、爪部の拡径が不ぞろいとならずに安定するという効果を奏し得る。
請求項8のように構成すると、取付穴と連接穴に対する連結用筐体と取付用ケース部材の挿入が容易であり、また、取り外す場合には、自動的に爪部が元位置に戻る構成のものは、この取り外しも容易であるという利点がある。
請求項9のように構成すると、上記いずれの発明においても、キャビネット本体側に段ボール製のハニカム構造の芯材の両側にベニヤ製の薄い化粧板を貼着したボードを用い、このキャビネット本体側へスライドヒンジの連結用筐体を取り付けるようにしたものにも適用できる。
本発明に係る実施例1のスライドヒンジをキャビネットへ取り付ける前の状態を説明するための説明図である。 図1に示したスライドヒンジをキャビネットへ取り付けた状態の説明図である。 図1に示したスライドヒンジの連結用筐体と取付手段の部分を背面側から見た斜視図である。 図1に示したスライドヒンジの分解斜視図である。 本発明に係るスライドヒンジの作動盤のうち、一方のものを底面側から見た斜視図である。 図1に示したスライドヒンジのキャップのうち、一方のものの斜視図である。 図1に示したスライドヒンジの連結用筐体を取付穴へ挿入させた状態における取付手段の部分の断面図である。 図1に示したスライドヒンジの連結用筐体を取付穴へ挿入固定させた状態における取付手段の部分の断面図である。 本発明に係るスライドヒンジの他の実施例2を示す斜視図である。 図9に示したスライドヒンジの分解斜視図である。 図9に示したスライドヒンジの連結用筐体と取付用ケース部材の部分を背面側から見た斜視図である。 図9に示したスライドヒンジの作動盤を背面側から見た斜視図である。 図9に示したスライドヒンジのキャップを背面側から見た斜視図である。 本発明に係るスライドヒンジのさらに他の実施例3を示す斜視図である。 図14に示したスライドヒンジの分解斜視図である。 図14に示したスライドヒンジの連結用筐体と取付用ケース部材の部分を背面側から見た斜視図である。 図14に示したスライドヒンジのキャップを背面側から見た斜視図である。 図14に示したスライドヒンジのキャップを方向を変えた背面側から見た斜視図である。 本発明に係るスライドヒンジのさらに他の実施例4を示す斜視図である。 図19に示したスライドヒンジの分解斜視図である。 図19に示したスライドヒンジの連結用筐体と取付用ケース部材の部分を背面側から見た斜視図である。 図19に示したスライドヒンジの爪部の斜視図である。 図19に示したスライドヒンジの作動盤を背面側から見た斜視図である。 図19に示したスライドヒンジのキャップを背面側から見た斜視図である。 図19に示したスライドヒンジの拡径手段の動作を説明する説明図であり、(a)はその動作前の状態、(b)は動作途中の状態、(c)は動作終了時の状態を示している。 本発明に係る第5実施例に係るスライドヒンジの斜視図である。 図26に示したスライドヒンジの分解斜視図である。 図26に示したスライドヒンジの連結用筐体と取付用ケース部材を裏側から見た斜視図である。 図26に示したスライドヒンジの一方の取付手段の部分の縦断面図である。 図26に示したスライドヒンジの取付手段の一方のものを扉へ取り付けて見た縦断面図である。
以下に本発明を実施するための最良の形態を図面に基づいて説明する。本発明を実施するための最良の形態は、以下の各実施例に示すように、スライドヒンジの連結片を取り付ける連結用筐体側に取付手段を設け、連結用筐体を扉側やキャビネット本体側へ取付ネジを用いなくとも固着することができるようにしたものである。以下に、連結用筐体を扉側へ取り付ける場合について説明するが、連結用筐体がキャビネット本体側へ取り付けるものの場合にも適用できることは言うまでもない。このようなスライドヒンジは通常扉1枚に対して上下2個用いられるが、以下の説明では1個のみを説明する。
図1において、本発明に係るスライドヒンジ1は、キャビネット2のキャビネット本体2a側へ取り付けられるスライドヒンジ本体3と、このスライドヒンジ本体3に対し一端部側を回動可能に連結させた一対の第1連結片4aと第2連結片4bと、扉2b側に設けた取付穴2c内に挿入固定されると共に、第1連結片4aと第2連結片4bの他端部を同じく回動可能に連結させた連結用筐体5と、この連結用筐体5に連接させた当該連結用筐体5の取付手段6a、6bとで構成され、扉2b側には連結用筐体5の取付穴2cに連接させて取付手段6a、6bを収装固定させる連接穴2d、2eが設けられている。
図2は、本発明に係るスライドヒンジ1をキャビネット2へ取り付けた状態を示しており、図示されたように、スライドヒンジ本体3はキャビネット本体2a側へ取付ネジ18、18で取り付けられ、連結用筐体5とこの連結用筐体5に連接された取付手段6a、6bは、扉2b側に設けた取付穴2cとこの取付穴2cに連接させた連接穴2d、2e内に収装固定されている。
扉2bは、実施例のものは、図7と図8に示したように、例えば段ボール製のハニカム構造の芯材2fの両側に薄板の化粧合板2g、2gを貼着させたものであるが、扉2bはこのものに限定されず、その他の釘や取付ネジのきかない材料で構成した扉にも適用できることは言うまでもない。
図面から解るように、本発明に係るスライドヒンジ1の、スライドヒンジ本体3と第1連結片4aと第2連結片4bと連結用筐体5については、とくにその構成に限定はなく、公知の様々なものを用いることができる。ちなみに、実施例のものを説明すると、図1〜図8において、スライドヒンジ本体3は、例えば金属製のプレス加工品、又は合成樹脂製の成形品であり、断面コの字形状を呈した細長い部材である。その一端部側の上下部からは取付孔3a、3aを設けた取付片3b、3bが突設されている。
このスライドヒンジ本体3の取付片3b、3bを設けた側とは反対方向の端部に設けた連結孔3d、3eには、金属製の第1連結片4aと第2連結片4bが、その各一端部側に設けた連結孔4c、4eへ第1ヒンジピン7aと第2ヒンジピン7bを挿通させて回転可能に連結されている。
連結用筐体5は、略カップ形状を呈した例えば合成樹脂製の成形品であり、その縁部の肉厚に構成した連結部5aに設けた連結孔5d、5eには、第1連結片4aと第2連結片4bが、その他端部に設けた連結孔4d、4fをU字形状に折り曲げた一方の第3ヒンジピン7cと他方の第4ヒンジピン7dを介して回動可能に連結されている。
連結用筐体5の取付手段6a、6bは、同じ構成であって、当該連結用筐体5の両側に一体に連接されており、連結用筐体5と同じ材質の合成樹脂製である。この取付手段6a、6bは、その縁部から所定間隔を空けて立設させた先端に係止部8a、9aを有する複数の係止片8b、9bを設けた平面円盤状の取付用ケース部材8、9と、平面円盤状を呈し所定間隔を空けて立設されたところの先端に設けた爪部10a、11aを有する係止片10b、11bを有し、前記爪部10a、11aを前記係止片8b、9bの間から外側へ突出させて各取付用ケース部材8、9の中に収容された係止盤10、11と、前記爪部10a、11aを前記取付用ケース部材8、9の外側へ突出させる拡径手段19a、19bと構成されている。この拡径手段19a、19bは、係止盤10、11の中に回転可能に収められ、その外周部より放射状に突設した複数の押圧部12a、13aを有し、その上部側の中央部に設けた工具装着部12d、13dの上側に例えばスパナなどを挿入する挿入穴12b、13bを設け、その下部からは各係止盤10、11に設けた第1ガイド孔10c、11cと各取付用ケース部材8、9に設けた第2ガイド孔8c、9cを貫通させたストッパー片12c、13cを有する作動盤12、13と、平面略円盤状を呈しその中央部に工具装着部12d、13dを露出させ、軸部12e、13eの上側を軸受させるための軸受孔14a、15aを有し、その外周から下方へ垂設させた複数の係止部材14b、15bで前記係止片10b、11bを挟み、各取付用ケース部材8、9の係止部8a、9aで係止されたキャップ14、15とで構成されている。
尚、取付用ケース部材8、9の底板8e、9eの係止片8b、9bの基部には切欠8d、9dが設けられると共に、その一部は連結用筐体5の外壁を同時に形成している。また、係止盤10、11にはその底板10f、11fの中央に作動盤12、13の下部に設けた軸部12e、13eを収容する軸受孔10d、11dが設けられ、さらに、係止片10b、11bの基部の両側には、切込み10e、11eが設けられている。
キャップ14、15にはまた、その縁部の係止部材14b、15bの間に係合片14c、15cが設けられ、この係合片14c、15cを連結用筐体5に設けた係合孔5b、5cと係合させていることによって、その回転を阻止されている。さらに、各作動盤12、13の工具装着部12d、13dの近辺と各キャップ14、15の軸受孔14a、15aの近辺にはそれぞれ矢印a、bが設けられている。また、各キャップ14、15の縁部には、取付用ケース部材8、9の係止片8b、9bに設けた係止部8a、9aと係合する係合凹部14d、15dが設けられている。各作動盤12、13はその各上下部に設けた軸部12e、13eの上側と下側を、係止盤10、11とキャップ14、15に設けた軸受孔10d、11dと軸受孔14a、15aに嵌入させることにより、その回転時に軸ブレのない安定した回転動作を行うことができるものである。
次に、図1に示したように、本発明に係るスライドヒンジ1のキャビネット2への取付手順について説明する。まず、スライドヒンジ本体3をキャビネット本体2aへ取付ネジ18、18を用いて取り付ける。次いで、扉2bに設けた取付穴2cと連接穴2d、2eの中に連結用筐体5と取付手段6a、6bを、連結用筐体5はそのまま、取付手段6a、6bの方は、各係止盤10、11の各爪部10a、11aを内側へ押し込んだ状態で挿入させる。この取付手段6aの連接穴2dに対する挿入状態を断面図で示したものが図7である。連接穴2eに対する挿入状態も同じである。
その後で拡径手段19a、19bの各作動盤12、13に設けた工具装着部12b、13bへ順次スパナなどの工具を装着させて、図2に示したように、時計方向へ各作動盤12、13を該作動盤12、13に設けた矢印aとキャップ14、15に設けた矢印bの各先端が一致するまで回転させると、各押圧部12a、13aが係止片10b、11bの爪部10a、11aを外側へ押すので、この係止片10b、11bの爪部10a、11aが、図8に示したように、扉2bの連接穴2d、2eのハニカム構造の周壁に食い込むことにより、連結用筐体5が扉2b側にしっかりと固定される。
尚、この作動盤12、13の回転操作時に、必要以上にこの作動盤12、13が回転しないように、指示記号の図示は省略するが、ストッパー手段が設けられている。このストッパー手段は、作動盤12、13に設けられたストッパー片12c、13cと、このストッパー片12c、13cを嵌入させたところの各係止盤10、11に設けた第1ガイド孔10c、11c及び各取付用ケース部材8、9に設けた第2ガイド孔8c、9cとで構成されており、ストッパー片12c、13cが第2ガイド孔8c、9cと第1ガイド孔10c、11cの始端部から終端部へ移動して停止させられると、押圧部12a、13aにより爪部10a、11aが最大限外側へ突出して、連接穴2d、2eの周壁に食い込むことになる。
また、図示はしてないが、ストッパー手段は、作動盤12、13の押圧部12a、13aに、当該作動盤12、13が所定角度回転した時に爪部10a、11aに当接する位置に突起を設けることによって構成してもよい。このように構成すると、ストッパー手段の構成がより簡単になり、コストダウンを図ることができる。
図9乃至図13は本発明に係るスライドヒンジの他の実施例を示す。この実施例2に係るスライドヒンジ20においては、スライドヒンジ本体21と連結用筐体22及び両者の連結手段(第1及び第2連結片や各ヒンジピンなど)については、実施例1のものと同じであるので、一部はその指示記号を省略すると共に、全体として詳しい説明を省略する。
連結用筐体22の取付手段23a、23bは、同じ構成であって、当該連結用筐体22の両側に一体に連接されており、連結用筐体22と同じ材質の合成樹脂製である。この取付手段23a、23bはその各縁部から縦溝部24g、25gを介して所定間隔を空けて立設させた先端に爪部24a、25aを有する複数の係止片24b、25bと、先端に係止部24c、25cを設けた複数の固定片24d、25dを交互に設けた略円筒状の取付用ケース部材24、25と、前記爪部24a、25aを外側へ拡径させる拡径手段26a、26bとで構成されている。この拡径手段26a、26bは、各取付用ケース部材24、25の中に回転可能に収められると共に、その外周部より放射状に突設した複数の押圧部27a、28aを有し、その中心部軸方向に設けた軸部27e、28eの上端部側に設けた工具装着部27d、28dに例えばスパナなどを挿入させる挿入穴27b、28bを設け、その下部からは各取付用ケース部材24、25の底板24e、25eに設けたガイド孔24f、25fを貫通させたストッパー片27c、28cを有する作動盤27、28と、平面略円盤状を呈しその中央部に工具装着部27d、28dを露出させ、軸部27e、28eを嵌合させるための軸受孔31a、32aを有し、その外周から下方へ垂設させた複数の垂下片31b、32bを縦溝部24g、25g間へ嵌入させつつ垂下片31b、32bの間に設けた係合凹部31c、32cを各取付用ケース部材24、25の係止部24c、25cで係止されたキャップ31、32とで構成されている。また、取付用ケース部材24、25の底板24e、25eの係止片24b、25bの基部には切欠24h、25hが設けられている。
キャップ31、32には、その縁部の一端に係合突片31d、32dが設けられ、この係合突片31d、32dを連結用筐体22と各取付用ケース部材24、25の共用壁部24i、25iに設けた係合孔24j、25jと係合させ、係合凹部31c、32cを取付用ケース部材24、25の係止部24c、25cと係合させることによって、その回転を阻止されている。
さらに、各作動盤27、28の工具装着部27d、28dの近辺と各キャップ31、32の軸受孔31a、32aの近辺にはそれぞれ矢印c、dが設けられている。各作動盤27、28はその各上部に設けた軸部27e、28eを、キャップ31、32に設けた軸受孔31a、32aに嵌入させることにより、その回転時に軸ブレのない安定した回転動作を行うことができるものである。
次に、本発明に係るスライドヒンジ20のキャビネットへの取付手順について説明する。まず、スライドヒンジ本体21を、実施例1の図1と図2に示したように、キャビネット本体2aへ取付ネジ18、18を用いて取り付ける。次いで、扉2bに設けた取付穴2cと連接穴2d、2eの中に連結用筐体22と取付手段23a、23bを、連結用筐体22はそのまま、取付手段23a、23bの方は、各係止片24b、25bの各爪部24a、25aを内側へ押し込んだ状態で挿入させる。
その後で各作動盤27、28に設けた工具装着部27d、28dに設けた挿入穴27b、28bへ順次スパナなどの工具を装着させて、実施例1の図2に示したように、時計方向へ各作動盤27、28を該作動盤27、28に設けた矢印cとキャップ31、32に設けた矢印dの各先端が一致するまで回転させると、各押圧部27a、28aが係止片24b、25bの爪部24a、25aを外側へ押すので、この係止片24b、25bの爪部24a、25aが、実施例1のように、この実施例2では図示してないが、実施例1に示したように、扉の連接穴のハニカム構造の周壁に食い込むことにより、連結用筐体22が扉側にしっかりと固定される。
尚、この作動盤27、28の回転操作時に、必要以上にこの作動盤27、28が回転しないように、指示記号を省略したストッパー手段が設けられている。このストッパー手段は、作動盤27、28に設けられたストッパー片27c、28cと、このストッパー片27c、28cを嵌入させたところの各取付用ケース部材24、25の底板24e、25eに設けたガイド孔24f、25fとで構成されており、ストッパー片27c、28cがガイド孔24f、25fとの各始端部から終端部へ移動して停止させられると、押圧部27a、28aにより爪部24a、25aが最大限外側へ突出して、この実施例2では図示してない連接穴の周壁に食い込むことになる。
このように実施しても本発明の目的は達成でき、実施例1のものよりはその構成が簡単になる。
図14〜図18は、本発明に係るスライドヒンジのさらに他の実施例を示す。
この実施例3に係るスライドヒンジ40のスライドヒンジ本体41と連結用筐体42及び両者の連結手段(第1及び第2連結片や各ヒンジピンなど)については、実施例1のものと同じであるので、一部はその指示記号を省略すると共に、全体として詳しい説明を省略する。
連結用筐体42の取付手段43a、43bは、同じ構成であって、連結用筐体42と同じ材質の合成樹脂製である。この取付手段43a、43bは、連結用筐体42の両側部に一体に連接されると共に、その縁部から所定間隔を空けて立設させた先端に係止部44a、45aを有する複数の固定片44b、45bを設けた略円筒状の取付用ケース部材44、45と、平面円盤状を呈し所定間隔を空けて立設されたところの先端に設けた爪部46a、47aを有する係止片46b、47bを有し、前記爪部46a、47aを前記固定片44b、45bの間から外側へ突出させて各取付用ケース部材44、45の中に収められた作動盤46、47と、前記爪部46a、47aを前記取付用ケース部材44、45の外側へ突出させる拡径手段であるキャップ48、49とで構成されている。この拡径手段であるキャップ48、49は、作動盤46、47の中に収められ、その外周部に各作動盤46、47の各係止片46b、47bに対応させて設けた下端部側より上方へ広がる押圧部48a、49aを有し、取付用ケース部材44、45の係止部44a、45aと係合する複数の係合部48b、49bを設けたキャップ48、49で構成されている。尚、取付用ケース部材44、45の底板44c、45cには固定片44b、45bの基部に位置して切欠44d、45dが設けられている。
次に、本発明に係るスライドヒンジ40のキャビネットへの取付手順について説明する。まず、スライドヒンジ本体41を、実施例1の図1と図2に示したように、キャビネット本体2aへ取付ネジ18、18を用いて取り付ける。次いで、同じく実施例1の図1と図2に示したように、扉2bに設けた取付穴2cと連接穴2d、2eの中に連結用筐体42と取付手段43a、43bの作動盤46、47を、連結用筐体42はそのまま、取付手段43a、43bの方は、各作動盤46、47の各爪部46a、47aを内側へ押し込んだ状態で取付用ケース部材44、45内へ挿入させる
その後で、キャップ48、49の係合部48b、49bを係止部44a、45aに合わせて作動盤46、47の中に各係止部44a、45aと係合部48b、49bが互いに係合するまで圧入させる。すると、各拡径手段であるキャップ48、49の押圧部48a、49aが係止片46b、47bの爪部46a、47aを押して拡径させ、各爪部46a、47aを扉2bの連接穴2d、2eのハニカム構造の周壁に食い込むことにより、連結用筐体42が扉2b側にしっかりと固定されることになる。
このように実施しても本発明の目的は達成でき、実施例1のものよりはその構成が簡単になる。
図19〜図25(a)、(b)、及び(c)は、本発明に係るスライドヒンジのさらに他の実施例を示す。この実施例4に係るスライドヒンジ60のスライドヒンジ本体61と連結用筐体62及び両者の連結手段(第1及び第2連結片や各ヒンジピンなど)については、実施例1のものと同じであるので、一部はその指示記号を省略すると共に、全体として詳しい説明を省略する。
連結用筐体62の取付手段63a、63bは、同じ構成であって、当該連結用筐体62の両側に一体に連接されており、連結用筐体62と同じ材質の合成樹脂製である。この取付手段63a、63bは、その各外周部に所定間隔を空けて設けた挿通孔64a、65aと、その上縁に所定間隔をあけて設けた係止部64b、65bを有する平面円筒状の取付用ケース部材64、65と、この取付用ケース部材64、65に設けた挿通孔64a、65aに対し出没可能に該取付用ケース部材64、65内にスライド可能に収装された複数の爪部66、67と、これらの各爪部66、67を外側へ突出させる拡径手段68a、68bとで構成されている。尚、各爪部66、67には、その一側端部側に傾斜した第1受圧部66a、67aが設けられると共に、両側からストッパー片66b、67bが設けられ、さらに下部側一側部に第2受圧部66c、67cが設けられている。尚、各爪部66、67の下面側には、第1押圧部69d、70dの先端側を逃がすところの逃がし凹部66d、67dが設けられている。
この拡径手段68a、68bは、各取付用ケース部材64、65の中に回転可能に収められた円盤部69a、70aと、この円盤部69a、70aの中央部より上方へ突設した軸部69b、70bとを有する作動盤69、70と、前記軸部69b、70bの先端に設けた工具装着部69g、70gを挿通させる軸受孔71a、72aを有し、取付用ケース部材64、65の上部に被せられた円盤状のキャップ71、72とで構成されている。作動盤69、70の下面には、取付用ケース部材64、65の底板64c、65cに設けたガイド孔64d、65dに嵌入させたストッパー片69c、70cと、その上面に設けた第2押圧部69f、70fと、軸部69b、70bの外周に所定間隔をあけて設けた第1押圧部69d、70dと、工具装着部69g、70gに設けた例えばスパナなどの工具を装着させる挿入穴69e、70eとが設けられており、キャップ71、72には、その中央部に作動盤69、70の軸部69b、70bの上端部に設けた工具装着部69g、70gを軸受けする軸受孔71a、72aと、その縁部に所定間隔を空けて設けた係合凹部71b、72bと、その下面に前記爪部66、67に対応して設けたガイド溝71c、72cとが設けられている。そして、キャップ71、72を取付用ケース部材64、65へ被せた時点で、キャップ71、72の係合凹部71b、72bと取付用ケース部材64、65の係止部64b、65bと係合しており、爪部66、67はキャップ71、72のガイド溝71c、72cにガイドされ外方向へスライド可能である。爪部66、67が作動盤69、70の第1押圧部69d、70dが当接する部分に第1受圧部66a、67aが設けられ、その一側にはさらに挿通孔64a、65aからの外方向への突出を規制するストッパー片66b、67bが設けられている。
次に、本発明に係るスライドヒンジ60のキャビネットへの取付手順について説明する。まず、実施例1の図1と図2に示したように、スライドヒンジ本体61をキャビネット本体2aへ取付ネジ18、18を用いて取り付ける。次いで、扉2bに設けた取付穴2cと連接穴2d、2eの中に連結用筐体62と取付手段63a、63bを嵌入させる。この際に本実施例4に係る爪部66は、図25の(a)にその一方の拡径手段68aのみを示したように、第2押圧部69fに押されて取付用ケース部材64の内側に引き込まれた状態にある。尚、図25(a)〜(c)は、拡径手段68a、68bのうち一方の拡径手段68aのみを示してあるが、もう一方の拡径手段68bにおいてもその動作は同じであるので、図25(a)〜(c)を引用しつつもう一方の拡径手段68bについても指示記号を付して説明する。したがって、図19からも解るように、各爪部67は、図25の(a)に示した一方の拡径手段68aに示したように、第2押圧部70fに押されて取付用ケース部材65の内側に引き込まれた状態にある。
上述したように、扉2bに設けた取付穴2cと連接穴2d、2eの中に連結用筐体62と取付手段63a、63bを嵌入させた後、拡径手段68aと68bの各作動盤69、70に設けた挿入穴69e、70eへ順次スパナなどの工具を装着させて、時計方向へ各作動盤69、70を各作動盤69、70に設けた矢印eとキャップ71、72に設けた矢印fの各先端が一致するまで回転させると、図20と図25の(b)〜(c)に示したように、各第2押圧部69f、70fによる各爪部66、67の各第2受圧部66c、67cに対する押圧作用が解かれ、各第1押圧部69d、70dによる各爪部66、67の各第1受圧部66a、67aに対する押圧動作がなされる結果、この各爪部66、67が、取付用ケース部材64、65の各挿通孔64a、65aより外側へ突出し、実施例1のものと同じように、扉2bの連接穴2d或は2eのハニカム構造の周壁に食い込むことにより、連結用筐体62が扉2b側にしっかりと固定される。
尚、作動盤69、70の各爪部66、67に対する押し出し時の回転操作時に、必要以上にこの作動盤69、70が回転しないように、とくに図23に示したように、作動盤69、70に設けられたストッパー片69c、70cと、このストッパー片69c、70cを嵌入させたところの各取付用ケース部材64、65の底板64c、65cに設けたガイド孔64d、65dと、とくに図22に示したように、爪部66、67に設けたストッパー片66b、67bとで構成されており、ストッパー片69c、70cがガイド孔64d、65dとの始端部から終端部へ移動して停止させられると、各第1押圧部69d、70dにより爪部66、67が最大限外側へ突出して、連接穴2d、2eの周壁に食い込むことになる。その際に、ストッパー片66b、67bが挿通孔64a、65aに当接係合する。
次いで、扉2bの交換、或は何らかの理由により、スライドヒンジ60の連結用筐体62を扉2bから取り外す場合には、作動盤69、70を先ほどとは逆方向(反時計方向)へスパナなどの工具を用いて回転させると、第1押圧部69d、70dと第1受圧部66a、67aの当接状態が解かれ、第2押圧部69f、70fと第2受圧部66c、67cとの係合が始まり、各爪部66、67を挿通孔64a、65aを介して取付用ケース部材64、65の内側へ退避させるので、取付用ケース部材64、65と共に、連結用筐体62を扉2bの取付孔2cと連接穴2d、2eから取り外すことができ、連結用筐体62の連接穴2d、2eに対する取り外しを容易に行うことができるものである。
このように実施しても本発明の目的は達成でき、さらに、スライドヒンジのキャビネットなどへの着脱を容易にかつ繰り返し行うことができるという効果を奏しうるものである。
図26〜図30は、本発明に係るスライドヒンジのさらに他の実施例を示す。図面によれば、この実施例5に係るスライドヒンジ80は、実施例1の図1と図2に示したキャビネット本体2a側へ取り付けられるスライドヒンジ本体81と、このスライドヒンジ本体81の先端側に展開屈曲可能に取り付けられて、同じく実施例1の図1と図2に示した扉2b側へ取り付けられる取付手段82a、82bとから成り、この取付手段82a、82bは、スライドヒンジ本体81の先端側を出没可能に収容できる連結用筐体83と、この連結用筐体83の両側に連接された一対の取付用ケース部材84、85と、この各取付用ケース部材84、85の内部に収容される係止盤86、87と、この係止盤86、87に設けた複数の爪部86a、86a、86a・87a、87a、87aを拡径させる拡径手段94a、94bとで構成されており、この拡径手段94a、94bは、さらに作動盤88、89とキャップ90、91とで構成されている。
そして、この実施例5に係るスライドヒンジ80は、取付用ケース部材84、85と係止盤86、87とキャップ90、91の各構成が、以下に説明するように実施例1のものと異なっている。その他指示記号の同じものは同じ部材を表している。
スライドヒンジ80のスライドヒンジ本体81は、公知構成の金属製のプレス加工品であるが、他の実施例のものと同じように合成樹脂の成形品であっても良い。指示記号81b、81bのものは、スライドヒンジ本体81を実施例1の図1と図2に図示したキャビネット2aへ取り付ける際に用いる取付片であり、この取付片81b、81bには取付孔81a、81aが設けられている。
このスライドヒンジ本体81の取付片81b、81bを設けた側とは反対方向の端部には、金属製の第1連結片92aと第2連結片92bがその一端部側を、第1ヒンジピン95aと第2ヒンジピン95bを介して回転可能に連結されている。この第1連結片92aと第2連結片92bの他端部側は、連結用筐体83の連結部83a、83aに設けた連結孔83b、83cにU字形状に折り曲げた連結部材93の一方の第3ヒンジピン93aと他方の第4ヒンジピン93bを介して回転可能に連結されている。
連結用筐体83は、略カップ形状を呈した例えば合成樹脂製の成形品であり、上述したように、連結孔83b、83cを設けた連結部83a、83aと、スライドヒンジ本体81の先端部を収容する収容凹部83dを有しており、その両側に取付用ケース部材84、85を仕切り壁83e、83eを共通にして連設させている。
取付用ケース部材84、85は、その周壁に3個の挿通孔84a、84a、84a・85a、85a、85aとそれぞれ1個の係合孔84b、85bを有し、この係合孔84b、85bは、連結用筐体83との間の仕切り壁83e、83eの側に設けられている。この取付用ケース部材84、85の各上端縁には、内側に向けてキャップ90、91を取り付ける係止片84c、84c・85c、85cが2個ずつ突設されると共に、その各底板84d、85dの中心部軸方向に軸受孔84g、85gが設けられている。
各係止盤86、87は、平面円盤状を呈し、所定間隔を空けて立設されたところの先端に設けた爪部86a、86a、86a・87a、87a、87aを有する係止片86b、86b、86b・87b、87b、87bを有し、図26に示したように、この係止片86b、86b、86b・87b、87b、87bが、内側へ倒れ込むように成型することにより、通常時は各爪部86a、86a、86a・87a、87a、87aを取付用ケース部材84、85の各挿通孔84a、84a、84a・85a、85a、85aから外部へ突出することなく、その内部に収められている。
作動盤88、89は、係止盤86、87の中に回転可能に収められ、その外周部より放射状に突設した複数の押圧部88a、88a、88a・89a、89a、89aを有し、その上部側の中央部に設けた工具装着部88c、89cの上側に例えばスパナなどを挿入する挿入穴88b、89bが設けられ、その一側部から下方に向けて各係止盤86、87に設けた第1ガイド孔86c、87cと各取付用ケース部材84、85に設けた第2ガイド孔84f、85fを貫通させたストッパー片88d、89dが設けられている。
各キャップ90、91は、この実施例5のものは、略円盤状のもので、中心部軸方向に工具挿入用の軸受孔90a、91aが設けられると共に、各キャップ90、91には全部は図示されていないが、図示されたキャップ90、91を見比べれば解るように、その外周の一側からは、取付用ケース部材84、85に設けた係合孔84b、85bに挿入係止される係止片90b、91b(一方のみ表示)が設けられ、さらにその外周には係止片90b、91bに対して約120度の間隔で、取付用ケース部材84、85に設けた係止片84c、84c・85c、85cに係止される一対の係合凹部90c、90c・91c、91cが設けられている。
尚、取付用ケース部材84、85の底板84d、85dには、その外壁を構成する部分の基部に複数の切欠84e、84e・85e、85eが設けられている。また、係止盤86、87には、その底板86f、87fの中央に作動盤88、89の軸部88e、89eを収容する軸受穴86d、87dを設けたボス部86g、87gが設けられ、このボス部86g、87gは、取付用ケース部材84、85の底板84d、85dに設けた軸受孔84g、85gへ挿入軸受されている。さらに、係止盤86、87底板86f、87fの周辺部には、各係止片86b、87bの基部を挟んで、複数の切込み86e、87eが設けられている。
各作動盤88、89の工具装着部88c、89cの部分と各キャップ90、91の軸受孔90a、91aの近辺には、それぞれ矢印g、hが設けられている。各作動盤88、89は工具装着部88c、89cから下方に延びる軸部88e、89eを有し、工具装着部88c、89cをキャップ90、91の軸受孔90a、91aに軸受させ、軸部88e、89eの先端に設けた小径の軸支部88f、89fを係止盤86、87の軸受穴86d、87dに挿入軸受させることにより、その回転時に軸ブレのない安定した回転動作を行うことができるものである。
さらに、係止盤86、87はそのボス部86g、87gを取付用ケース部材84、85の軸受孔84g、85gに軸受させているので、拡径時に爪部86a、86a、86a・87a、87a、87aを均等に取付用ケース部材84、85の外側へ各挿通孔84a、84a、84a・85a、85a、85aを介して突出させることができることから、取付状態が安定するという利点がある。
次に、本発明に係るスライドヒンジ80の、実施例1の図1と図2に示したキャビネット2への取付手順については、他の実施例のものと同じである。しかしながら、各爪部86a、86a、86a・87a、87a、87aが通常時において、取付用ケース部材84、85に設けた挿通孔84a、84a、84a・85a、85a、85aから外側へ突出していないので、外観上すっきりとしたものになる上に、その取付時に連結用筐体83と取付用ケース部材84、85を、実施例1のキャビネット2の扉2bに設けた取付穴2cと連接穴2d、2eへの挿入が容易であるという利点がある。また、取付後においてスライドヒンジ80の連結用筐体83を扉2bから取り外す場合には、作動盤88、89を反時計方向へ回転させると、係止盤86、87の爪部86a、86a、86a・87a、87a、87aが自動的に取付用ケース部材84、85の中へ各挿通孔84a、84a、84a・85a、85a、85aを介して引っ込むので、取付用ケース部材84、85を連結用筐体83と共に取付孔2cや連結穴2d、2eより取り外すことが容易となる利点もある。
各取付用ケース部材84、85に対する、係止盤86、87と作動盤88、89とキャップ90、91の組み付けは、まず、係止盤86、87を各取付用ケース部材84、85内にその第1ガイド孔86c、87cと第2ガイド孔84f、85fの位置を合わせて挿入させる。この際に、各爪部86a、86a、86a・87a、87a、87aが挿通孔84a、84a、84a・85a、85a、85aに外部へ突出しない程度に嵌入されるように構成すると、なおその挿入位置が安定する。次いで、作動盤88、89のストッパー片88d、89dを互いに重なり合っている第1ガイド孔86c、87cと第2ガイド孔84f、85fの中へ挿入させてやり、その始端部側に位置させる。この状態で各押圧部88a、88a、88a・89a、89a、89aは、各爪部86a、86a、86a・87a、87a、87aの間に位置することになる。次いで、キャップ90、91を取付用ケース部材84、85の上部に被せて上記したように係止させると組み付けが完了する。
スライドヒンジ80のキャビネット2に対する取付時には、まず、スライドヒンジ本体81の取付片81b、81bを実施例1の図1と図2に示したように、キャビネット本体2aへ取付ネジ18、18を用いて取り付ける。次いで、実施例1の扉2bに設けた取付穴2cと連接穴2d、2eの中に連結用筐体83と取付手段82a、或は82bを挿入させる。この取付手段82a或は82bの取付用ケース部材84或は85を連接穴2d或は2eに挿入した状態を断面図で示したものが図29である。
その後で各作動盤88、89に設けた工具装着部88c、89cに設けた挿入穴88b、89bへ順次スパナなどの工具を装着させて、時計方向へ各作動盤88、89を該作動盤88、89に設けた矢印gとキャップ90、91に設けた矢印hの各先端が一致するまで回転させると、各押圧部88a、88a、88a・89a、89a、89aが係止盤86、87の各係止片86b、86b、86b・87b、87b、87bの爪部86a、86a、86a・87a、87a、87aを外側へ押し出すので、この爪部86a、86a、86a・87a、87a、87aが、各取付用ケース部材84、85の各挿通孔84a、84a、84a・85a、85a、85aを介して外側に突出し、図30にその代表例を示したように、扉2bの連接穴2d或は2eのハニカム構造の周壁に食い込むことにより、連結用筐体83が扉2b側にしっかりと固定されるものである。
尚、この作動盤88、89の回転操作時に、必要以上にこの作動盤88、89が回転しないように、指示記号の図示は省略するが、ストッパー手段が設けられている。このストッパー手段は、図27に示したように、作動盤88、89に設けられたストッパー片88d、89dと、このストッパー片88d、89dを嵌入させたところの各係止盤86、87に設けた第1ガイド孔86c、87c及び各取付用ケース部材84、85に設けた第2ガイド孔84f、85fとで構成されており、ストッパー片88d、89dが第2ガイド孔84f、85fと第1ガイド孔86c、87cの始端部から終端部へ移動して停止させられると、押圧部88a、88a、88a・89a、89a、89aにより爪部86a、86a、86a・87a、87a、87aが最大限外側へ突出して、図30にその一部を図示したように、連接穴2d或は2eの周壁に食い込むことになる。
また、ストッパー手段は、作動盤88、89の押圧部88a、88a、88a・89a、89a、89aに、当該作動盤88、89が所定角度回転した時に爪部86a、86a、86a・87a、87a、87aに当接する位置に突起を設けることによって構成してもよい。このように構成すると、ストッパー手段の構成がより簡単になり、コストダウンを図ることができる。
本発明は以上のように構成したので、例えば段ボール製のハニカム構造の芯材を用いたボードを構成材料とする、一般家庭用、或はオフィス用のキャビネットなどの各種家具に用いられるスライドヒンジとして好適に利用されるものである
1、20、40、60、80 スライドヒンジ
2a キャビネット本体
2b 扉
2c 取付穴
3、21、41、61、81 スライドヒンジ本体
4a、92a 第1連結片
4b、92b 第2連結片
5、22、42、62、83 連結用筐体
6a、6b・23a、23b・43a、43b・63a、63b・82a、82b 取付手段
8、9・24、25・44、45・64、65・84、85 取付用ケース部材
8b、9b・10b、11b・24b、25b・46b、47b・86b、87b 係止片
8c、9c・84f、85f 第2ガイド孔
10、11・86、87 係止盤
10a、11a・24a、25a・46a、47a・66、67・86a、87a 爪部
10c、11c・86c、87c 第1ガイド孔
10d、11d・14a、15a・31a、32a・71a、72a・90a、91a 軸受孔
12、13・27、28・46、47・69、70・88、89 作動盤
12a、13a・27a、28a・48a、49a・88a、89a 押圧部
12b、13b・27b、28b・69e、70e・88b、89b 挿入穴
12c、13c・27c、28c・69c、70c・88d、89d ストッパー片
13d、13d・27e、28e・69b、70b・88e、89e 軸部
14、15・31、32・49、71、72・90、91 キャップ
18 取付ネジ
19a、19b・26a、26b・68a、68b・94a、94b 拡径手段
24f、25f、64d、65d・84f、85f ガイド孔
66a、67a 第1受圧部
66c、67c 第2受圧部
69d、70d 第1押圧部
69f、70f 第2押圧部
71c、72c ガイド溝
81a 取付孔
81b 取付片
83a 連結部
83b、83c 連結孔
83d 収容凹部
83e 仕切り壁
84a、85a 挿通孔
84b、85b 係合孔
84c、85c 係止片
84d、85d 底板
84e、85e 切欠
84f、85f 第2ガイド孔
84g、85g 軸受孔
86b、87b 係止片
86c、87c 第1ガイド孔
86d、87d 軸受穴
86e、87e 切込み
86f、87f 底板
86g、87g ボス部
88b、89b 挿入穴
88c、89c 工具用装着部
88f、89f 軸支部
90a、91a 軸受孔
90b、91b 係止片
90c、91c 係合凹部
92a 第1連結片
92b 第2連結片
93 連結部材
93a 第3ヒンジピン
93b 第4ヒンジピン
95a 第1ヒンジピン
95b 第2ヒンジピン

Claims (9)

  1. キャビネット本体側に取り付けられるスライドヒンジ本体と、扉側に設けた取付穴に挿入固定される連結用筐体と、この連結用筐体と前記スライドヒンジ本体を互いに開閉可能に連結させる連結片とを有するスライドヒンジにおいて、前記連結用筐体を取付ネジを用いなくとも前記扉側に取り付けることのできる取付手段を設け、この取付手段を、前記連結用筐体の両側部に一体に連接された一対の取付用ケース部材と、この各取付用ケース部材に外方向へ突出可能に設けた爪部を有し、前記各取付用ケース部材内に収められた係止盤と、この係止盤の前記爪部を外方向へ突出させる拡径手段とで構成し、前記拡径手段を前記各係止盤の中に回転可能に収められ、その外周部に突設した複数の押圧部とその上部側の中央部には工具装着部を有する軸部を有し、ストッパー手段によって回転角度を所定範囲に規制された作動盤と、その中央部に前記軸部を軸受するための軸受孔を有し、前記各取付用ケース部材に着脱可能に取り付けられたキャップとで構成したことを特徴とする、スライドヒンジ。
  2. 前記各作動盤のストッパー手段を、前記各係止盤に設けた第1ガイド孔とこの第1ガイド孔と重なり合うように前記各取付用ケース部材に設けた第2ガイド孔とを貫通させて前記作動盤に設けたストッパー片で構成したことを特徴とする、請求項1に記載のスライドヒンジ。
  3. 前記作動盤のストッパー手段を、前記各作動盤の押圧部に設けた突起とすることを特徴とする、請求項1に記載のスライドヒンジ。
  4. キャビネット本体側に取り付けられるスライドヒンジ本体と、扉側に設けた取付穴に挿入固定される連結用筐体と、この連結用筐体と前記スライドヒンジ本体を互いに開閉可能に連結させる連結片とを有するスライドヒンジにおいて、前記連結用筐体を取付ネジを用いなくとも前記扉側に取り付けることのできる取付手段を設け、この取付手段を、前記連結用筐体の両側部に一体に連接された一対の取付用ケース部材と、この各取付用ケース部材に外方向へ搖動可能に設けた爪部と、前記各取付用ケース部材に設けられ前記爪部を外方向へ突出させる拡径手段とで構成し、この拡径手段を、その中心部に工具装着部を有し、その外周に複数の押圧部を有すると共に、前記各取付用ケース部材内に回転可能に収装された作動盤と、この作動盤に設けた軸部の先端を軸受する軸受孔を有し、前記各取付用ケース部材に着脱可能に係止されるキャップとで構成したことを特徴とする、スライドヒンジ。
  5. キャビネット本体側に取り付けられるスライドヒンジ本体と、扉側に設けた取付穴に挿入固定される連結用筐体と、この連結用筐体と前記スライドヒンジ本体を互いに開閉可能に連結させる連結片とを有するスライドヒンジにおいて、前記連結用筐体を取付ネジを用いなくとも前記扉側に取り付けることのできる取付手段を設け、この取付手段を、前記連結用筐体の両側部に一体に連接された一対の取付用ケース部材と、この各取付用ケース部材内に収容され、当該各取付用ケース部材より外方向へ突出可能に設けた爪部を有する作動盤と、この作動盤の爪部を拡径させる拡径手段とで構成し、この拡径手段を、前記作動盤の中に圧入されることによって前記爪部を拡径させると共に、前記各取付用ケース部材に着脱可能に係止されるキャップで構成したことを特徴とする、スライドヒンジ。
  6. キャビネット本体側に取り付けられるスライドヒンジ本体と、扉側に設けた取付穴に挿入固定される連結用筐体と、この連結用筐体と前記スライドヒンジ本体を互いに開閉可能に連結させる連結片とを有するスライドヒンジにおいて、前記連結用筐体を取付ネジを用いなくとも前記扉側に取り付けることのできる取付手段を設け、この取付手段を、前記連結用筐体の両側部に一体に連接された一対の取付用ケース部材と、この各取付用ケース部材に対し外方向へ突出可能に設けたそれぞれ第1受圧部と第2受圧部を有する複数の爪部と、この各爪部を外方向へ突出させる拡径手段とで構成し、この拡径手段を、軸部とこの軸部に設けた工具装着部と前記軸部の外周に突設した複数の第1押圧部及び第2押圧部を有し前記各取付用ケース部材内に回転可能に収容された作動盤と、この作動盤の前記軸部を軸受する軸受孔と前記爪部を摺動可能にガイドするガイド溝を有し、前記各取付用ケース部材に着脱可能に係止されるキャップとで構成したことを特徴とする、スライドヒンジ。
  7. キャビネット本体側に取り付けられるスライドヒンジ本体と、扉側に設けた取付穴に挿入固定される連結用筐体と、この連結用筐体と前記スライドヒンジ本体を互いに開閉可能に連結させる連結片とを有するスライドヒンジにおいて、前記連結用筐体を取付ネジを用いなくとも前記扉側に取り付けることのできる取付手段を設け、この取付手段を、前記連結用筐体の両側部に一体に連接された一対の取付用ケース部材と、この各取付用ケース部材に外方向へ突出可能に設けた爪部を有し、前記各取付用ケース部材内に軸受されて収められた係止盤と、この係止盤の前記爪部を外方向へ突出させる拡径手段とで構成し、前記拡径手段を前記各係止盤の中に軸受されて回転可能に収められ、その外周部に突設した複数の押圧部とその上部側の中央部には工具装着部を有し、ストッパー手段によって回転角度を所定範囲に規制されて成る作動盤と、その中央部に前記工具装着部を軸受するための軸受孔を有し、前記各取付用ケース部材に着脱可能に取り付けられたキャップとで構成したことを特徴とする、スライドヒンジ。
  8. 前記係止盤の各爪部は、通常時において前記各取付用ケース部材の内部に収容されていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載のスライドヒンジ。
  9. 請求項1〜7に記載のスライドヒンジにおいて、前記連結用筐体の取付穴が前記キャビネット本体側に設けられることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか1項に記載のスライドヒンジ。
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