JP6168640B1 - 生体電池治療具 - Google Patents

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Abstract

【課題】皮接感がよく、優れた電流刺激効果の得られる生体電池治療具を提供する。【解決手段】生体電池治療具は、孔62を形成した第1台座60に第1被覆部材を被せ、この第1被覆部材の表面にイオン化傾向が第2部材に対して相対的に大きな第1部材64aを配置し、孔62を形成した第2台座60に第2被覆部材を被せ、この第2被覆部材の表面にイオン化傾向が第1部材に対して相対的に小さな第2部材64bを配置し、導電性を有し且つ電池の陽極及び陰極のいずれも形成しないイオン化傾向を有しない部材66を、第1台座の孔60と第2台座の孔60を通して取り付けて第1部材64aと第2部材64bとに接続させて、 前記第1部材と第2部材とがそれぞれ皮膚に接触した時に、前記第1部材と第2部材との間で皮膚を通して電流が流れるようにした。【選択図】図7

Description

この発明は、生体電池治療具、詳しくは、皮膚に接した状態で使用され、微弱な直流起電力の皮下組織への通電刺激により対象部位の処置を行う生体電池治療具に関する。
近年、慢性的な肩こりや腰痛に悩まされる患者が増加しており、これまでにパップ剤、温灸、金属粒、磁気治療具、低周波治療器などが家庭用治療具として多数市販されている。これらの治療具は、種々の原理によって患部の血行を促進し、局部的に滞留した老廃物を浄化する効果を示す。
上記の一般的な治療具と異なる原理に基づく治療具として、通電刺激によって筋肉および神経の疲労を癒す生体電池治療具が提案されている(特許文献1〜4)。当該生体電池治療具は、皮膚に接触したときに生体電池を形成して直流電流を与えるものであり、上記の家庭用治療具と同等乃至それ以上の治療効果を有する優れた治療具であることが実証されている。
図1に、このような従来の生体電池治療具の一般的な形状を示す。当該生体電池治療具は、台座1、半導体2、支持体3を具備し、皮膚Sに貼付される。台座1は、金めっきを施された合成樹脂製の台座であり、電池の正極として作用する。他方、半導体2は、台座1に起立保持されて電池の負極として作用し、台座1と半導体2で一つの電池を形成している。
図から明らかなように、当該生体電池治療具は皮接点の面積に比して被覆される皮膚領
域が大きく、相互に近接した部位に複数個貼付することが困難である。また、大きさ、皮接感、形状などに改善すべき点がある。また更に、このような従来の生体電池治療具を皮膚に貼り付けて使用した場合に、皮膚を損傷する事故が多い。
例えば、皮膚の損傷を防ぐために、その表面構造を改善するための技術が提案されている(特許文献5および6)。しかしながら、そのような提案されている生体電池治療具は、皮膚に貼り付けて使用した場合、未だに皮接感が十分ではなく、皮膚への損傷の可能性がある。また、安定した電流刺激効果が十分には得られない。
上記の問題点を解決するために、本件発明者は、皮接感がよく、優れた電流刺激効果の得られる生体電池治療具を先に提案した(特許文献7)。
この生体電池治療具は、支持体と、前記支持体表面に固着形成された起電層とを備えた生体電池治療具であって、前記起電層は、基材と、この基材に分散して含有された、N型半導体として機能する酸化亜鉛微粒子の負極と、この基材に分散して含有された、貴金属微粒子の正極とを具備し、少なくとも一部の前記酸化亜鉛微粒子の負極と、少なくとも一部の貴金属微粒子の正極とは互いに接触して生体電池ユニットを構成し、かつ、少なくとも一部の生体電池ユニットが基材表面に配置されていることを特徴とするものである。
この生体電池治療具は上記の問題点は解決したが、以下の課題は必ずしも十分には解決されていない。すなわち、この種の生体電池治療具は、陽極と陰極の2種の導電フィラー(例えば、貴金属と酸化亜鉛)を用いるが、バインダの中で両極のフィラーが接続されるのみならず、バインダの表面にも両極が露出して皮膚に接触して生体電池治療具を構成しなければならない。他方、生体電池治療具は、バインダ自体が完全に硬化せず、粘着剤(ベトベトしている)状態をも想定しているので、バインダ自体の十分な収縮がなされなくても、確実に導通性を維持できるようにしなければならない。
これらの問題を解決するためには両極バインダの混入量を増やすことが考えられるが、その場合バインダ自体の粘着性が低下して皮膚に接触し続ける事が出来なくなるのみならず、陽極を構成する単価の高い貴金属を多量に使用しなければならず不経済である。
特開平8−173554号公報 特開平11−123245号公報 特開2000−84093号公報 特開2000−126308号公報 特開2000−237322号公報 特開2007−130145号公報 特開2012−205884号公報
この発明は上記事情に鑑みてなされたもので、この発明の目的は、皮接感がよく、電流刺激効果の得られる生体電池治療具を提供することである。
また、この発明は、バインダ自体の十分な収縮がなされなくても、確実に導通性を維持することができる生体電池治療具を提供することである。
更に、この発明は、単価の高い貴金属を多量に使用することなく製造することができる生体電池治療具を提供することである。
上記課題を解決するために、発明の詳細な説明及び図面に記載された発明は以下の構成を備える。
(1) イオン化傾向の異なる少なくとも2種類の材料の部材と、導電性を有し且つ電池の陽極及び陰極のいずれも形成しない、イオン化傾向を有しない部材とを具備した生体電池治療具であって、
前記イオン化傾向の異なる材料の部材のうち、イオン化傾向が相対的に大きな第1部材とイオン化傾向が相対的に小さな第2部材とは、前記導電性を有し電池の陽極及び陰極のいずれも形成しない、イオン化傾向を有しない部材を介在して配置されており、かつ、
前記第1部材と第2部材とがそれぞれ皮膚に接触した時に、前記第1部材と第2部材との間で皮膚を通して電流が流れるように、前記第1部材、第2部材及び導電性を有し且つ電池の陽極及び陰極のいずれも形成しない、イオン化傾向を有しない部材が配置されている、
生体電池治療具。
(2) (1)生体電池治療具において、
前記第1部材と前記第2部材の一方は板状をなし、導電性を有し且つ電池の陽極及び陰極のいずれも形成しない、イオン化傾向を有しない部材は、一部を残して、前記板状をなす部材の表面に被覆形成され、前記第1部材と第2部材の他方は、前記板状をなす一方の部材の表面に被覆形成された導電性を有し且つ電池の陽極及び陰極のいずれも形成しない、イオン化傾向を有しない部材の表面に分散して配置されており、
前記他方の部材を皮膚側に配置して、前記他方の部材及び前記一方の部材のうち前記導電性を有し且つ電池の陽極及び陰極のいずれも形成しない、イオン化傾向を有しない部材で被覆されていない部分を皮膚に接触させることにより、前記他方の部材と前記一方の部材との間で皮膚を通して、電流が流れるように配置されている、
生体電池治療具。
(3) (2)生体電池治療具において、
前記板状の部材の表面に被覆形成された導電性を有し且つ電池の陽極及び陰極のいずれも形成しない、イオン化傾向を有しない部材中に、
イオン化傾向が第1部材と第2部材との間にある第3部材が分散して含有されている、
生体電池治療具。
(4) (1)生体電池治療具において、
前記第1部材、前記第2部材及び導電性を有し且つ電池の陽極及び陰極のいずれも形成しない、イオン化傾向を有しない部材は、それぞれ粒状をなし、各部材がそれぞれ複数個分散してバインダ内に配置されており、
バインダ内の前記第1部材及び前記第2部材を皮膚に接触させることにより、前記第1部材と第2部材との間で皮膚を通して、電流が流れるように配置されている、
生体電池治療具。
(5) (4)の生体電池治療具において、
前記バインダ内に、イオン化傾向が第1部材と第2部材との間にある第3部材が分散して含有されている、
生体電池治療具。
(6) 前記バインダは基材に貼り付けられている(4)又は(5)に記載の生体電池治療具。
(7) (1)生体電池治療具において、
基材上に、前記第1部材と前記第2部材とが互いに離間して配置され、
互いに離間して配置された第1部材と第2部材との間に、前記導電性を有し且つ電池の陽極及び陰極のいずれも形成しない、イオン化傾向を有しない部材が配置されており、
前記第1部材と前記第2部材とを皮膚に接触させることにより、第1部材と前記第2部材との間で皮膚を通して、電流が流れるように配置されている、
生体電池治療具。
(8) (7)の生体電池治療具において、
互いに離間して配置された第1部材と第2部材との間に、イオン化傾向が第1部材と第2部材との間にある第3部材が分散して含有されている、
生体電池治療具。
(9) 第1基材に第2基材を貼り付けてなり、イオン化傾向の異なる少なくとも2種類の材料の部材と、導電性を有し且つ電池の陽極及び陰極のいずれも形成しない、イオン化傾向を有しない部材とを具備した生体電池治療具であって、
第1基材には、互いに離間して、イオン化傾向が第2部材に対して相対的に大きな第1部材と、イオン化傾向が第1部材に対して相対的に小さな第2部材とが配置され、かつ、第1部材と第2部材との間に導電性を有し且つ電池の陽極及び陰極のいずれも形成しない、イオン化傾向を有しない部材が配置され、
第2基材は、イオン化傾向が第2部材に対して相対的に大きな第1部材と、イオン化傾向が第1部材に対して相対的に小さな第2部材と、導電性を有し且つ電池の陽極及び陰極のいずれも形成しない、イオン化傾向を有しない部材が配置され、少なくとも第1部材及び第2部材の配置領域以外の箇所において、第1基材に被覆されており、
前記第2基材と、前記第1部材及び第2部材とをそれぞれ皮膚に接触させることにより、少なくとも、前記第1部材と第2部材との間で皮膚を通して、電流が流れるように配置されている、
生体電池治療具。
(10) (9)生体電池治療具において、
前記第1基材には、互いに離間して配置された第1部材と第2部材との間に、前記導電性を有し且つ電池の陽極及び陰極のいずれも形成しない、イオン化傾向を有しない部材とともに、イオン化傾向が第1部材と第2部材との間にある第3部材が分散して含有されている、
生体電池治療具。
上記(1)〜(10)の生体電池治療具は、上述した「発明が解決しようとする課題」を解決することができるのみならず、以下の課題を解決することができる。すなわち、本発明者は、生体電池治療具の皮接面に、微小な段差や隙間や空隙があると、それが触っても判らないようなものであったとしても、長時間接していると、そこに皮膚が入り込み、挟まれることで毛細血管が圧迫されて血流が止まり壊死する事を解明した。上記(1)〜(10)の生体電池治療具は、皮膚に接する表面を段差や空隙のない平滑な構造とすることができるので、生体電池貼付による皮膚の損傷を防止することができるという顕著な効果を発揮することができる。
(11) イオン化傾向の異なる少なくとも2種類の材料の部材と、導電性を有し且つ電
池の陽極及び陰極のいずれも形成しない、イオン化傾向を有しない部材とを具備した生体電池治療具であって、
孔を形成した台座の少なくとの一方の表面に、イオン化傾向が第2部材に対して相対的に大きな第1部材と、イオン化傾向が第1部材に対して相対的に小さな第2部材と、導電性を有し且つ電池の陽極及び陰極のいずれも形成しない、イオン化傾向を有しない部材が配置され、
前記イオン化傾向の異なる材料の部材のうち、イオン化傾向が相対的に大きな第1部材とイオン化傾向が相対的に小さな第2部材とは、前記導電性を有し且つイオン化傾向を有しない材料からなる部材を介在して配置されており、かつ、
前記第1部材と第2部材とがそれぞれ皮膚に接触した時に、前記第1部材と第2部材との間で皮膚を通して電流が流れるように、前記第1部材、第2部材及び導電性を有し且つ電池の陽極及び陰極のいずれも形成しない、イオン化傾向を有しない部材が配置されている、
生体電池治療具。
(12) イオン化傾向の異なる少なくとも2種類の材料の部材と、導電性を有し且つ電池の陽極及び陰極のいずれも形成しない、イオン化傾向を有しない部材とを具備した生体電池治療具であって、
孔を形成した第1台座と、この台座に被せられる第1被覆部材とを具備し、この第1被覆部材の表面に、イオン化傾向が第2部材に対して相対的に大きな第1部材を配置し、孔を形成した第2台座と、この台座に被せられる第2被覆部材とを具備し、この第2被覆部材の表面に、イオン化傾向が第1部材に対して相対的に小さな第2部材とを配置し、かつ、
第1台座の孔と第2台座の孔を通して、導電性を有し且つ電池の陽極及び陰極のいずれも形成しない、イオン化傾向を有しない部材を第1台座及び第2台座にそれぞれ取り付けて、導電性を有し且つ電池の陽極及び陰極のいずれも形成しない、イオン化傾向を有しない部材を、第1部材と第2部材とに接続させて成り、
前記第1部材と第2部材とがそれぞれ皮膚に接触した時に、前記第1部材と第2部材との間で皮膚を通して電流が流れるようにした、
生体電池治療具。
上記(11)及び(12)の生体治療具も、上記(1)〜(10)の生体電池治療具と同様に、上述した「発明が解決しようとする課題」を解決するのみならず、皮膚に接する表面を段差や空隙のない平滑な構造とすることができるので、生体電池貼付による皮膚の損
傷を防止することができる。
(13) イオン化傾向の異なる少なくとも2種類の材料の部材と、導電性を有し且つ電池の陽極及び陰極のいずれも形成しない、イオン化傾向を有しない部材とを具備した連鎖型の生体電池治療具であって、
各鎖は、それぞれ複数個、任意に間隔をおいて配置され、各鎖の少なくとも表面は、前記イオン化傾向の異なる少なくとも2種類の材料の部材のいずれかで形成され、
各鎖間は、前記導電性を有し且つ電池の陽極及び陰極のいずれも形成しない、イオン化傾向を有しない部材で形成され、
当該部材の各鎖と連結接触する部分は外部に露出していない、
生体電池治療具。
(14) 皮膚に接する振動子部と手で持つ把持部とを備え、イオン化傾向の異なる少なくとも2種類の材料の部材と、導電性を有し且つ電池の陽極及び陰極のいずれも形成しない、イオン化傾向を有しない部材とを具備した生体電池治療具であって、
前記振動子部をイオン化傾向が相対的に低い材料の部材と導電性を有し且つ電池の陽極及び陰極のいずれも形成しない、イオン化傾向を有しない部材とで構成し、前記把持部をイオン化傾向が相対的に高い材料で形成してなる、生体電池治療具。
上記(13)及び(14)の生体電池治療具は、複数のN型半導体(陰極)と貴金属(陽極)の組み合わせにおいて、陰極の数を多くした(又は陽極の数を多くした)、いわゆる連鎖型生体電池の発明である。N型半導体(陰極)と貴金属(陽極)の組み合わせにおいて、その数の比率は陰極数が多い方が遥かに電池の構成数(回線数)が多いのである。理由は不安定状態のN型半導体(陰極)と安定金属である貴金属(陽極)では陰極リッチな状況の方が全体として起電数が多いのであり、陽極は適切な場所に配置して電流の回線数(電束)を集中してコリなどの要因となる筋肉などの部位に刺激を加えた方が効率的である。
しかし、酸化亜鉛(ZnO)や酸化チタンは導電性において難があるため、接触抵抗の塊である鎖状の連鎖型生体電池においてはその数を増やす事は電気特性上も容易ではない。
上記(13)及び(14)の生体電池治療具は、陰極リッチであることと接触抵抗を低減するということの相反する特性を満たす発明である。このことを下位概念で具体的に説明する。
(1)高価で加工の難しいチタンを、導電性が高く比較的安価な加工が容易な鋼合金でジョイントして少しでも接触抵抗を軽減させて、適切な場所に金・銀等の貴金属を連結もしくは塗布などの適切な方法で施工し、連鎖型生体電池とする。
(2)クサリ全体を導電性の高い金(Au)や銀(Ag)あるいは銅合金等で作成したもの、あるいは銅合金等で作成し更に導電率の高い金(Au)や銀(Ag)で表面を被覆あるいはメッキ等で処理することで導電性が向上するだけでなく見た目も美しく価値が上がる効果が被覆銅合金による鎖が構成される。
この銅合金もしくは被覆鋼合金鎖を、導電性のある酸化亜鉛もしくはチタンを例えばイオンプレーティングで覆い全体としてN型半導体の鎖をいったん作成して、さらに適切な場所にN型半導体被膜の上から、金・銀等の貴金属を被せるように接続させて、もしくは貴金属を印刷その他適切な方法で塗布して連鎖型生体電池とする。酸化チタンは亜鉛と違い安定した酸化チタン膜(N型半導体)による連鎖型生体電池が出来る。チタンを例えばイオンプレーティングさせた場合、その表面はチタン色となり、せっかく下地が金や銀であっても、その美しさは失われてしまう。しかし、導電性酸化亜鉛(ZnO)をイオンプレーティングさせた場合は、被膜はほぼ透明で下地の美しさを活かせるメリットがある。
(3)あるいは、この銅合金もしくは被覆銅合金鎖自体が陽極特性を持っているため、導電性のある酸化亜鉛もしくはチタンを例えばイオンプレーティングで覆う以前に、適切な方法で必要な部分にマスキングを施してからイオンプレーティングすることで、マスキングされた部分が陽極となる連鎖型生体電池が作成できる。
以上の手段を適用することにより、陰極リッチであることと接触抵抗を低減するということの相反する特性を同時に得ることが可能となる。
当然ながら、イオンプレーティングに限らず適当な方法で行えば良い。逆の手法を講じれば、陽極リッチな連鎖型生体電池を得ることができる。
また、上記(13)の連鎖型生体電池治療具は、量産が可能となる工業生産上の利点がある。すなわち、本発明者は、一般的に想定される連鎖型生体電池の構造では以下のような製造上の問題点があることに気付いた。
一般的に想定される連鎖型生体電池は、互いに連鎖する鎖相互の連結接触部分が外部に露出しているものである。この連結接触部は高導電性を保つために、その材質が陰極材質ではなく、導電性が高い銀・金・銅およびそれらの合金が好適である。
しかし、このような一般的に想定される連鎖型生体電池は、湿式鍍金、乾式鍍金の何れを適用しても、連結接触部の高導電性を保ちつつ、陰極を加工することは困難であり、全く量産には不適である。
また、連鎖型生体電池においては、電気が流れる鎖の本体(芯材)が良導電性物質であることは当然ながら必要である。
そこで本発明者らは、上記の問題点を解決するために、連結接触部が露出していない鎖、例えばボールチェーンを作成し、これを連鎖型生体電池の基材とすることを提案する。この鎖の連結接触部はボール状の部材で覆われており、露出していない形状である(例えば図13(b)、符号84a参照)。このようなボールチェーンを基材として適用した連鎖型生体電池は、一例として以下の工程により製造される。
まず、導電性を良くするためにチェーン自体を導電性が高い銀・金・銅およびそれらの合金、又はこれらと同等の導電性を有する材料で作成する。もしくは安価な材料で作成した鎖を導電性が高い銀・金・銅およびそれらの合金等で表面処理する。この場合の表面処理の方法としては湿式鍍金で行うことで連結接触部までが電解液に浸かり鍍金されるため好適である。
次に、表面処理により陰極材料を被覆形成する。この表面処理は、乾式鍍金で行うのが好適であり、乾式鍍金の中でも特にスパッタリング法、イオンプレーティング法を用いるのが好適である。
第1に、イオンプレーティング法は蒸発粒子をプラズマ中に通過させることでプラスの電荷を帯びさせ、基材にマイナスの電荷を印加して蒸発粒子を引き付けて堆積させ膜を作成する方法である。蒸発粒子は直進性が非常に強いため、影の部分に入り込めない。従って、連結接触部が露出していない構造の鎖(例えば、ボールチェーン)を基材に使うことで連結接触部は良導電性のままで、生体電池として皮膚に触れる外側のみを陰極物質で覆うことができる。スパッタリング法についても、同様のことが言える。
第2に、陰極材料として好適であるアルミ等でドープされた『導電性酸化亜鉛』や『チタン』はスパッタリング法、イオンプレーティング法を用いることで有効に乾式鍍金されるからである。なお、生体電池の陽極部分は適切にマスキング処置をすることで陰極材料の付着を防ぐ事が出来る。
以上の手法で連結接触部および鎖の芯材は良導電性を保ち皮膚に触れる部分は負極材料(N型半導体)で構成される連鎖型生体電池が簡単に安価で製作する事が出来る。
なお、表面処理を湿式鍍金で行った場合、ボールの隙間から電解質液が侵入してボールの内側にある連結接触部が導電性の良くない陰極材料に覆われてしまうので、乾式鍍金に比べて好ましくはない。
ここではボールチェーンを例に説明したが、それ以外にも、連結接触部が隠れているような、例えば『ボールジョイント』のような構造、あるいは関節を持つような構造の鎖を開発して使用しても良い。要は、鎖の連結接触部が実質的に外部に露出していない形状の鎖を基材とするものであればどのような形状でもよい。
なお、この明細書、特許請求の範囲において、
「イオン化傾向が相対的に大きな部材」(第1部材)とは、本発明で使用される「イオン化傾向が相対的に小さな部材」に対して、それよりもイオン化傾向が大きい部材を意味する。以下の記載では、具体的に、負極(フィラー)、陰極(フィラー)、或はN型半導体と表現することもあるが、これらは、「イオン化傾向が相対的に大きな部材」の範疇に含まれるものである。その材料は特に限定されるものではないが、実用性の高い材料として、特にN型半導体を構成する酸化亜鉛が挙げられる。「酸化亜鉛」は、少なくとも表面が酸化亜鉛である微粒子等を含む。
また、本発明の第1部材は、全体を陰極構成部材で構成したものに限らず、台座(基材)に陰極を構成する材料を被覆したものも包含する。すなわち、台座自体を、例えば無垢の亜鉛やチタンで作り、表面の酸化物例えば酸化亜鉛(ZnO)や酸化チタン(TiO2)で覆うことによりN型半導体として陰極に使用することはできる。しかし、これは不経済な上、特に亜鉛表面の酸化亜鉛(ZnO)は、その後、炭酸化亜鉛や水酸化亜鉛あるいは塩酸化亜鉛などに変質する不安定な物質であるため陰極として好適とは言えない。
そこで、台座(基材)に、イオンプレーティングやスパッタリングを用いて、ドーブされた導電性酸化亜鉛(ZnO)や酸化チタン(TiO2)を覆うことも可能である。このようにすれば台座(基材)自体を陽極にするのと同様に、安定した陰極を安易かつ安価に作成することができる。しかし、導電性酸化亜鉛(ZnO)や酸化チタン(TiO2)それ自体が半導体であり、薄膜での陰極形成となるため、生体電池として構成させたときに電気抵抗値が大きいという欠点がある。特に、プラスティック等の非導電性の物質にこれらの酸化物を覆って陰極を形成させるとなおさら電気抵抗が大きい。
そこで、アルミニウムや鉄といった安価で且つある程度導電性の高い無垢の金属で台座(基材)を形成し、この台座(基材)の表面にイオンプレーティングやスパッタリングで導電性酸化亜鉛(ZnO)や酸化チタン(TiO2)を覆うことにより陰極を形成することで、通電時の電気抵抗を飛躍的に下げることが可能である。またプラスティック等の非導電性の物質にこれらの方法で陰極を形成させる場合には、イオンプレーティングやスパッタリングの前に下地処理として良導電性の物質で台座(基材)を覆うことが好適である。例えば、プラスティック製の台座をあらかじめ、例えば銅(Cu)もしくはその合金で下処理することで、半導体である銅で導電性酸化亜鉛(ZnO)や酸化チタン(TiO2)等によって薄膜での陰極形成した場合でも、電池として通電させた場合良導電性となる。下地処埋の方法はメッキ、蒸着、イオンプレーティングやスパッタリングその他塗装も含めた適切な方法で行えばよい。
「イオン化傾向が相対的に小さな部材」(第2部材)とは、本発明で使用される「イオン化傾向が相対的に大きな部材」に対して、それよりもイオン化傾向が小さい部材を意味する。以下の記載では、具体的に、正極(フィラー)、陽極(フィラー)、或は貴金属と表現することもあるが、これらは、「イオン化傾向が相対的に小さな部材」の範疇に含まれるものである。その材料は特に限定されるものではないが、実用性の高い材料として、特に貴金属が挙げられる。「貴金属」は、少なくとも表面領域がメッキなどにより貴金属で覆われているものや陽樹脂などを含む。例えば、銀コート銅粉等はこの発明に係る貴金属である。
「導電性を有し且つ電池の陽極及び陰極のいずれも形成しない、イオン化傾向を有しない部材」とは、「導電性を有するが、材料自体が生体電池の正極や負極を構成しない材料からなる、イオン化傾向を有しない部材又はこの材料を含む部材」更には「導電性を有し、材料自体は生体電池の正極や負極を構成しうる材料であるが、実質的に皮膚に接触しないため、生体電池の正極や負極を構成しない、イオン化傾向を有しない部材」を意味する。「導電性を有するが、材料自体が生体電池の正極や負極を構成しない、イオン化傾向を有しない部材」は特に限定されるものではないが、実用性の高い材料として、特にカーボンや導電性ポリマー等が挙げられる。カーボンの場合、通常、例えば、カーボン塗料、バインダ、印刷などにより形成される。また、ゲル状の導電性ポリマーを適用すれば、それ自体に接着効果があり、粘着剤、バインダ,フィラー等と組み合わせる必要がなくなる。
更に追加すれば、前記「導電性を有し且つ電池の陽極、陰極の何れも形成しない、イオン化傾向を有しない部材」とは、その材料(物質)本来に導電性はなくとも、前記第1部材と第2部材とがそれぞれ皮膚に接触した時に、前記第1部材と第2部材との間で皮膚を通して電流が流れるような構造及び/又は加工がなされて、結果的に電池を構成するものであって、電池の電極の陽極及び陰極の何れも形成しない、イオン化傾向を有しない部材が配置されているものも含まれる。
その一例を挙げれば、先に説明したカーボン以外の物質でも、薄膜構造で、スパッタリングもしくはイオンプレーティング等によって前記第1部材又は第2部材に置換され、結果的に電池を形成する物質、若しくは、発泡体や有孔体であって結果的に前記第1部材若しくは第2部材が含浸若しくは浸透し、結果的に電池を形成する物質でもよく、それ自体が皮膚に触れても陽極、陰極の何れも形成しない物質であればよい。
本発明において、「導電性を有し且つ電池の陽極及び陰極のいずれも形成しない、イオン化傾向を有しない部材」における「導電性を有する」とは、下式で求められる電気抵抗R[Ω]
R=ρ・L/A(R:電気抵抗、L:長さ[m]、A:断面積[m])
における電気抵抗率ρ[Ωm]が、好ましくは1Ωm以下、より好ましくは、10−2Ωm以下、特に好ましくは10−4Ωm以下が望ましく、特に、金属を含有させれば、この部材を10−5〜10−8Ωmとすることもできる。ちなみに、人の皮膚の電気抵抗率ρは、約5.0×10Ωmである。
イオン化傾向が第1部材と第2部材との間にある第3部材は、生体電池の正極や負極を構成しうる材料を意味し、第1部材が酸化亜鉛、第2部材が金の場合、例えば銀が挙げられる。
「皮膚」とは、広い意味での生体(人体や動物等)の皮膚、粘膜等を意味し、本発明に係る生体電池治療具を取り付けることが可能な箇所を意図している。
「微粒子」とは、本発明に係る生体電池治療具を構成するのに必要な大きさの粒径を有する粒子をいう。
酸化亜鉛微粒子(第1部材)の平均粒径は、BET計で比表面積から算出した値である。
銀粉等の貴金属微粒子(第2部材)の平均粒径は、レーザー回折法によって測定したD50の値である。
この発明により、皮接感がよく、優れた電流刺激効果の得られる生体電池治療具を提供することができる。また、この発明は、バインダ自体の十分な収縮がなされなくても、確実に導通性を維持することができる生体電池治療具を提供することができる。更に、この発明は、単価の高い貴金属を多量に使用することなく生体電池治療具を製造することができる。
従来の一般的な生体電池治療具の1例を示す断面図である。 本発明の生体電池治療具の第1の実施形態を示す断面図である。 本発明の生体電池治療具の第2の実施形態を示す説明図である。 本発明の生体電池治療具の第3の実施形態を示す断面図である。 本発明の生体電池治療具の第4の実施形態を示す断面図である。 本発明の生体電池治療具の第5の実施形態を示す断面図で、(a)はボタン状の台座を示し、(b)はこのボタン状の台座を用いた生体電池治療具を示す。 本発明の生体電池治療具の第6の実施形態を示す断面図で、(a)はボタン状の台座とキャップ状電池を示し、(b)はキャップ状電池のみを裏返して示し、(c)はボタン状の台座とキャップ状電池とで構成された、一対の電池からなる生体電池治療具を示す。 本発明の生体電池治療具の第7の実施形態(ネックレス)の第1の例を示す全体図を示す。 本発明の生体電池治療具の第7の実施形態(ネックレス)の第2の例を示す全体図を示す。 本発明の生体電池治療具の第7の実施形態(ネックレス)の第3の例を示す全体図を示す。 本発明の生体電池治療具の第7の実施形態(ネックレス)の第4の例を示す全体図を示す。 本発明の生体電池治療具の第7の実施形態(ネックレス)の第5の例を示す全体図を示す。 本発明の生体電池治療具の第7の実施形態の製造に使用される部材を示し、(a)はテープ状素材、(b)は芯材とテープ状素材とからネックレスを製造するための一工程、(c)は一対の半球状の部材を示す。 (a)は本発明の生体電池治療具の第8の実施形態(振動マッサージ器)の全体図、(b)はその振動子部分を示す図。 (a)は本発明の生体電池治療具の第9の実施形態(美容ローラー)の全体図、(b)は第9の実施形態の他の例を示す全体図、(c)は、ローラー部分の展開図。 (a)は本発明の生体電池治療具の第10の実施形態(美容ローラー)の針状ローラーを示す図、(b)は同美容ローラーの全体図を示す。
以下、この発明の各実施の形態について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
生体電池治療具の第1の実施形態について図2を参照して説明する。
生体電池治療具は、第1部材12及び第2部材14とともに、導電性を有し且つ電池の陽極及び陰極のいずれも形成しない、イオン化傾向を有しない部材16を第1部材12と第2部材14との間に介在するように配置している。
第2部材14は板材で形成され、少なくとも、部材16側を、イオン化傾向が第1部材12よりも相対的に小さい材料で形成されている。 例えば、少なくとも部材16側を金メッキした板材、陽樹脂などで形成されている。第2部材14は、板状であるが、その形状や厚みは特に問わない。矩形、丸形、楕円など任意の形状を含む。また、厚みは均一に限らず、例えば中央が厚く、周辺が薄いもの、或はその逆のものなど任意の厚さ形状のものを含む。また、平面状に限らず、彎曲状などでもよい。さらに、材質は、硬いものに限らず、容易に変形できるものなども含む。
前記部材16は、導電性を有し且つ電池の陽極、陰極を構成しないイオン化傾向を有しない材料ではあれば、特に限定されないが、好適には、カーボンが挙げられ、例えば、カーボン塗料等を前記第2部材14の表面に塗布することにより形成される。あるいは、カーボンを配合したバインダを印刷などの手法で形成することもできる。この場合、第2部材14の全面に塗布するのではなく、少なくとも外周に塗布しない個所、すなわち、第2部材14が露出している箇所14a、14bを設けるように塗布する必要がある。露出している箇所は図2のように2箇所に限定されるものではない。
カーボン以外の材料としては、例えば、グラファイト、塩の含有物、導電性高分子材料・導電性ポリマーなどが挙げられる。ゲル状の導電性ポリマーを用いれは、それ自体で接着効果を持つので、バインダ、粘着剤などを配合する必要がなく、好適である。導電性高分子材料の代表的な物質としてはポリアセチレン、ポリアニリン,ポリ(p−フェニレンビニレン)、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリアニリン、ポリ(p−フェニレンスルフィド)、PEDOT(ポリエチレンジオキシチオフェン)などが挙げられる。その他オリゴチオフェン等もある。実際の性質は導体というより半導体の性質も帯びたものもある。その他点からカーボン(カーボンナノチューブ含む)が最も安価で安定しており、且つ人体に安全な材料といえる。
この部材16中には、イオン化傾向が第1部材12と第2部材14の間の部材の微粒子を分散して配置することもできる。この微粒子としては、例えば、第1部材12が酸化亜鉛、第2部材14が金の場合、銀粉末等が挙げられる。
第1部材12は、前記部材16の表面に分散して配置されている。第1部材12は、好適には、酸化亜鉛が挙げられる。第1部材12は、例えば、第1部材の微粒子を配合したバインダを、部材16上に一つの島状に配置したり、多数の島状に配置したりすることができ、その配置の仕方や、島状の領域の面積などは任意である。
前記第1部材12を皮膚S側として、第1部材12と第2部材14の露出部14aとをそれぞれ皮膚に接触させると、第1部材12と第2部材14との間に、導電性を有し且つイオン化傾向を有しない部材16が介在されているので、第1部材12と第2部材14との間で生体電池ユニットが形成され、電流が皮膚を通して流れる。このことにより、生体電池治療具としての機能が発揮される。
以下に、これら部材の好適な成分、配合量、微粒子の粒径などに関し、第1部材12は半導体粒子を構成する酸化亜鉛を、第2部材14は貴金属を、部材16はカーボンを例にとって説明する。
第1部材を構成するN型半導体として機能する酸化亜鉛微粒子は、前記貴金属微粒子に使用する金属に比べて低い標準単極電位を有する。酸化亜鉛微粒子が、N型半導体として機能するためには、酸化亜鉛微粒子をそれ自身公知の何れかの手段により処理すればよく、例えば、酸化亜鉛微粒子をアルミニウム(Al)、ガリウム(Ga)、アンチモン(Sb)などによりドープすることによるN型ドーパントを行えばよい。ただし、本発明はこの処理をおこなって、N型半導体として機能するようにした酸化亜鉛微粒子に限定されるものではない。
酸化亜鉛微粒子の粒径は、とくに限定されるものではないが、接皮した際の良好な感触を考慮すれば、50μmが上限として適切であり、平均粒径が1nm〜200nm,好ましくは、1nm〜100nm,特に好ましくは1nm〜50μmの範囲である。更に、平均粒径が20nm〜15μm、10μm〜15μm、20nm〜40nmのものなどであってもよい。
導電性を有し且つイオン化傾向を有しない部材16を構成する炭素微粒子の粒径は、とくに限定されるものではないが、平均粒径が1nm〜200nm,好ましくは、1nm〜100nm,特に好ましくは1nm〜50μmの範囲である。更に、平均粒径が20nm〜15μm、10μm〜15μm、20nm〜40nmのものなどであってもよい。
バインダに対する上記部材16の配合量はバインダ100質量部に対して25〜50質量部が好適である。
炭素微粒子を配合するバインダ中に、部材12と部材14との間のイオン化傾向を有す
る部材、例えば銀微粒を配合することも可能である。
このような銀微粒子の粒径はとくに限定されるものではないが、平均粒径が1nm〜200nm,好ましくは、1nm〜100nm,特に好ましくは1nm〜50μmの範囲である。更に、平均粒径が20nm〜15μm、10μm〜15μm、20nm〜40nmのものなどであってもよい。
バインダに対する上記部材16の配合量はバインダ100質量部に対して25〜50質量部が好適である。
バインダとして機能するものとしては、例えば、熱可塑性樹脂、アクリル樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリ酢酸ビニル、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、ポリエーテル、ポリアクリロニトリル、ポリスチレン、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリアミド、ポリカーボネートおよびフェノキシ樹脂などの合成樹脂である。
バインダに含まれる酸化亜鉛微粒子バインダダ100質量部に対して25質量部〜50質量部が好適である。
バインダへの酸化亜鉛微粒子あるいは炭素微粒子の混合は、例えば、溶剤に基材を溶解し、そこに酸化亜鉛微粒子あるいは炭素微粒子を分散混合するなど、それ自身公知の何れかの手段により行えばよい。
そして、第2部材14上に、カーボンを含む(銀等の微粒子を含むことも可能)バイバインダは、塗布、吹き付け、網目スクリーン、スクリーバインダ出成型および/または金型成型など任意の公知手段により固着し、ついで、その上に酸化亜鉛微粒子を含むバインダを例えば、塗布、吹き付け、網目スクリーン、スクリーン印刷、射出成型および/または金型成型など任意の公知手段により固着することにより、本発明の生体電池治療具が形成される。
生体電池治療具の厚み(最大厚み)は、この生体電池治療具20の使用方法に応じ、所望に応じて選択されればよい。例えば、150μm以下、100μm以下、50μm以下、10μm以下、好ましくは5〜10μmである。
この例では、第2部材14は、部材16側を金メッキした構成としているが、金メッキされた基材は、皮膚の形状に適合させ得るような柔軟性を有する紙、布、不織布若しくはプラスティックフィルムなどの任意の素材の基材であってよい。この生体電池治療具を皮膚に接着することにより使用する場合、皮膚の形状に適合させ得るような柔軟性を有する紙、布、不織布若しくはプラスティックフィルムなどが好ましく、これらの素材を適用することにより、皮接感をより向上することが可能である。
部材14が皮膚側に露出している領域は、図2に示す領域に限らず、任意である。要は部材12と部材14の皮膚側に露出している領域との間で生体電池が構成されるものであればよい。
なお、上記実施例では、第1部材12をイオン化傾向が相対的に小さい材料、第2部材14をイオン化傾向が相対的に大きな材料で形成したが、これとは逆に、第1部材12をイオン化傾向が相対的に大きな材料、第2部材14をイオン化傾向が相対的に小さい材料で形成しても、生体電池が構成されるので、そのように構成された生体電池治療具も本発明の範囲内である。
この場合、第2部材を構成する貴金属微粒子は、化学的変化を受け難く且つ負極となる半導体粒子よりも電極電位が高い貴金属又はその合金であればよい。例えば、金(Au)銀(Ag)、および白金族並びにその合金などであればよい。貴金属微粒子の粒径は特に限定されるものではないが、多数の生体電池ユニットを構成するという視点からは、より微粒の粒径が好ましいが、製造上の視点からはより粗粒の方が扱いやすい。両者の妥協を図るとすれば、例えば、平均粒径1nm〜50μmの範囲、平均粒径20nm〜15μm、平均粒径10μm〜15μm、平均粒径20nm〜40nmなどの貴金属微粒子を用いることができる。ただし、本発明はこれらの微粒子に限定されるものではない。
(第2の実施形態)
次に、図3に基づき第2の実施形態を説明する。
図示する生体電池バインダ基材20上に、第1部材22の微粒子、第2部材24の微粒子、導電性を有し且つ電池の陽極、陰極を構成しないイオン化傾向を有しない材料の微粒子26を分散して配合したバインダ28を塗布貼着している。
基材20は、布、シートなど、バインダを塗布貼着できるものではあれば、任意の材料を適用できる。基材は伸縮性のあるもバインダのいずれでも可能である。基材無しという形態(塗布剤という形態)も可能である。
バインダ28は、上記微粒子を分散配合できるものであれば任意の材料を適用できる。例えば、ゴム系接着剤、アクリル系、シリコン系、ウレタン系のバインダが挙げられる。
バインダ28には、導電性を有し且つイオン化傾向を有しない材料の微粒子26とともに、イオン化傾向が、第1部材と第2部材の範囲内にある材料の部材(微粒子)を更に配合することも可能である。
次に、「バインダ」及び「導電性は有するが、イオン化傾向を有していない部材(例えばカーボン粒子)」の機能について説明する。
バインダの硬化による体積収縮によって、バインダ中の第1部材と第2部材(陽極と陰極の2種の導電フィラー)とが接続されて、導電性が発揮される。ただし、生体電池を構成するためには、バインダの表面にも第1部材と第2部材(陽極と陰極の2種の導電フィラー)が露出して皮膚に接触しなければならない。
本発明に係る生体電池は、バインダ自体が完全には硬化せず、粘着状態を維持している状態(即ちバインダ自体の十分な収縮が期待できず、導通性が十分に発揮できない状態)での使用も想定している。
バインダ自体の体積収縮があまり期待できない条件下で、両極フィラーを皮膚に接触させるためには陽極・陰極フィラー(第1部材、第2部材)の径を大きくしてバインダ樹脂から陽極・陰極フィラーの一部が露出させることが考えられる。しかし、陽極・陰極フィラー(第1部材、第2部材)の径をあまり大きくすると、バインダ中での陽極・陰極粒子の結合性(結合数)が極端に低下し、導電性を維持しえない。即ち、生体電池としての機能が低下する。
そこで本発明では、陽極・陰極フィラーの隙間を埋める第3の導電性物質、すなわち、「導電性は有するがイオン化傾向を有していない部材(例えばカーボン)」を配合することにより、バインダ自体の体積収縮があまり期待できない条件下においても、陽極・陰極フィラーを皮膚に接触させることができる。そのため、陽極・陰極フィラーの粒径を不必要に大きくする必要がなくなり、その結果、導電性を維持することができるようにした。即ち、バインダ自体の体積収縮をあまり期待できない条件下においても、生体電池としての機能を維持することができる。
好適な陽極・陰極フィラー(第1部材、第2部材)及び陽極・陰極フィラーの隙間を埋める第3の導電性物質、すなわち、「導電性は有するがイオン化傾向を有していない部材(例えばカーボン)」の粒径は以下の通りである。
(1)大径の陽極(最大200μm程度)と大径の陰極(最大200μm程度)を繋ぐ中径〜小径の第3の導電物質、例えばカーボン(数十μm〜ナノサイズ)。
(2)大径の陽極と小径径の陰極(ナノサイズ可)を繋ぐ小径のカーボン。
(3)中径の陽極(30μm以下程度)と小径径の陰極(ナノサイズ可)を繋ぐ小径のカーボン(ナノサイズ可)。
(4)小径の陽極(ナノサイズ可)と小径径の陰極(ナノサイズ可)を繋ぐ小径のカーボン。
(5)そして、これら(1)乃至(4)から選択された2種又は2種以上のものが混在するもの。
これら、陰極フィラー及び第3部材の好適な平均粒径及びその配合割合は、第1の実施の形態の場合に準ずる。また、陽極フィラーの好適な平均粒径は、第1の実施の形態における陰極フィラーの平均粒径に準じる。さらに、必要により配合される第1部材と第2部材との間のイオン化傾向を有する部材(例えば、銀微粒子)の好適な粒径、配合割合等については、第1の実施の形態に準じる。
なお、第2の実施の態様において、カーボンに代えて導電性ポリマーを用いれば、導電性ポリマーがバインダを兼ねることができる。
(第3の実施の態様)
更に、図4に基づいて、第3の実施の態様を説明する。
図示する生体電池治療具は、基材30上に、第1部材32の微粒子、第2部材34の微粒子、導電性を有し且つイオン化傾向を有しない材料の微粒子36を分散して配合したバインダ38を塗布貼着している。
基材30は、布、シートなど、バインダを塗布貼着できるものではあれば、任意の材料が適用可能である。また、基材は伸縮性のあるもの、無いものいずれでも可能である。
バインダ38は、上記微粒子を分散配合できるものであれば任意の材料が適用可能である。例えば、ゴム系接着剤、アクリル系、シリコン系、ウレタン系のバインダが挙げられる。
バインダ38には、導電性を有し且つイオン化傾向を有しない材料の微粒子36とともに、イオン化傾向が、第1部材と第2部材の範囲内にある材料の部材(微粒子)を更に配合することも可能である。
第1部材32と第2部材34とは、互いに離れた箇所に配置されている。例えば、図4
によれば、帯状基材の両端部に配置されている。導電性を有し且つイオン化傾向を有しない材料の微粒子36は、第1部材32と第2部材34との間に分散配合されている。必要により配合される、イオン化傾向が第1部材と第2部材の間にある材料の部材(微粒子)もまた、第1部材32と第2部材34との間に分散配合されている。
これら部材を構成する材料の種類、微粒子の粒径、配合割合などは、上述した第1の実施の態様や第2の実施態様に準じる。ただし、第1部材、第2部材はそれぞれ基材の一部に配置されているので、その配合割合は、配置された領域を基準としたものとなる。
第3の実施の態様において、導電性を有し且つイオン化傾向を有しない材料として、導電性ポリマーを適用すれば、それ自体がバインダの機能を兼ねるので、バインダに微粒子を配合する必要はなくなり、構成が簡素化される。
(第4の実施の態様)
図5は、第4の実施の態様に係る生体電池治療具の使用態様の一例を示す図である。この生体電池治療具は、第1基材40に第2基材42を貼り付けて構成されている。第1基材40、第2基材42の形状や厚さなどは用途に応じて任意であるが、ここでは図示する胸部から脇の下にかけて貼る生体電池について説明する。第1基材40は、第3の実施の態様の基材30に相当するもので、その具体例は第3の実施の態様に準じる。第2基材42は、樹脂(粘着剤)中に、導電フィラーを適切に混入させたものを塗布・貼着した構造である。導電フィラーとしては導電体としての目的を達成できる、例えば金、銀、酸化亜鉛、酸化チタンあるいは他の金属等でも良いが、イオン化傾向と関係なく且つ一般的で安価な材料としてカーボンが好ましい。樹脂(粘着剤)中には、導電フィラーのみを含有すれば良く、電池を構成させるための陽・陰フィラーを含む必要はない。
第1基材40は胸部から脇の下にかけて貼るのに適切な帯状であり、その両側には台座としても機能する導電陽極40aと導電陰極40bとが設けられている。これら導電陽極40aと導電陰極40bは、第3の実施の態様の第1部材、第2部材に相当するものである。導電陽極40aと導電陰極40bの形状は任意であるが、接皮させるため角などがない丸いものが好ましい。特に、ドーム状とすることにより肌に優しい形状となり、好適である。導電陽極40aは、台座それ自体が無垢の貴金属で形成された陽極であってもよく、また導電陰極40bも無垢のN型半導体あるいは表面のみN型半導体となった金属を使用することも可能であるが、製品のコストを考慮すれば安価な樹脂などで形成された台座に適切な加工を施してこれらを導電陽極、導電陰極とすればよい。例えば、導電陽極、導電陰極を台座に嵌合や接着でも良いし、例えばメッキ、蒸着、スパッタリング、印刷等でも良い。陽陰極ともに台座に多数の電極を構成すれば、それだけ通電量の多い電池が構成される。
第2基材42は、第1基材40に貼着され、使用時に生体(肌)に貼り付けられるものである。第2基材42は、幅方向の寸法は第1基材40よりも長く、長さ方向の寸法は第1基材40よりも短い。従って、第1基材40の両端にある導電陽極40aと導電陰極40bは、第2基材42を介することなく、直接生体(肌)に接することになる。
次に、このように構成された生体電池により身体のリンパの流れを整えようとする場合の作用、効果について説明する。
リンパの流れのリンパ本幹には、右リンパ本幹と胸管の2つの流路がある。省リンパ本幹は、右上半身のリンパを集める1〜3cmのリンパ本幹である。内頚静脈と鎖骨下静脈の合流部に右静脈角があり、ここで静脈に合流する。胸管は左上半身と下半身のリンパを集める全長35〜40cmのリンパ本幹である。左右の腸リンパ本幹と腰リンパ本幹が第2腰椎の前方で台流してできたものが乳糜槽(にゅうびそう)である。この乳糜槽(にゅうびそう)が上行して胸腔に入ることで胸管となる。
図5は、左半身の腰部から脇の下にかけて本発明に係る生体電池を貼り付けた状態を示すものである。ここでは、第2基材42に被さるように重ねて第1基材40を貼り、第1基材40の両端部に導電陽極と導電陰極とを貼り付ける。
第2基材42の電池効果によりこれによりリンパ幹流に沿った部分を細胞レベルで活性・賦活する。しかし、第2基材42はランダムに電池が構成されているため電流の方向もランダムである。一方、第1基材40からなる電池は陽極と陰極がそれぞれ端部に設置されるため電流の方向が予め決まっており、且つ深部へも到達する。
導電陽極を図5に示すように下側に配置すれば電流は腰から脇の下へと流れ、またその経路は第2基材42の電池作用により活性・賦活されているという相乗効果が期待できる。
(第5の実施の態様)
図6はボタン状の生体電池を示す。この生体電池は、ボタン状台座50を備え、この台座は糸通し孔52、52を形成している。なお図示する例では二つの糸通し孔が穿設されているが、これに限るものではない。この台座の少なくとも片面には、イオン化傾向の異なる少なくとも2種類の材料の部材(第1部材、第2部材)と、導電性を有し且つ電池の陽極及び陰極のいずれも形成しない、イオン化傾向を有しない部材を配合し(必要によりイオン化傾向が第1部材、第2部材との間にある第3部材を配合し)てなる生体電池が構成されている。生体電池の構成の仕方は、特に限定されない。例えば図2に示すような構成、図3に示すような構成、図4、図5に示すような構成が可能である。そして、このように構成された生体電池を生体(皮膚)側に配置することにより、生体電池治療具としての機能を発揮することができる。
(第6の実施の態様)
図7はボタン状の生体電池治療具の他の実施の態様を示す。この生体電池治療具は、ボタン状台座60を備え、この台座は糸通し孔62、62を形成している。更に台座に被せるキャップ状電池64を備えている。
図7(c)に示すようにこのキャップ状電池は、一対で電池を構成するもので、一方のキャップ状電池64aの表面には本発明の陽極を構成する部材が配合され、他方のキャップ状電池64bの表面には本発明の陰極を構成する部材が配置され、導電性を有し且つ電池の陽極及び陰極のいずれも形成しない、イオン化傾向を有しない部材66(例えばカーボンの糸)の一端が、陽極を構成する部材を配置した台座の糸通し孔62に括り付けられ、他端が陰極を構成する部材を配置した台座の糸通し孔62に括り付けられている。
この結果、導電性を有し且つ電池の陽極及び陰極のいずれも形成しない、イオン化傾向を有しない部材を介して陽極と陰極とが電気的に接続されることとなる。そして、これら陽極64aと陰極64bとを生体(皮膚)側に配置することにより、生体電池治療具としての機能を発揮することができる。
(第7の実施の態様)
図8〜図12はネックレスなどとして使用できる連鎖状の生体電池治療具を示し、図13はこの実施形態の製造に使用されるテープ状素材及び芯材等を示す。
いわゆる、首凝りおよび肩凝り、特に首こりは主に僧帽筋、肩甲挙筋、胸鎖乳突筋、斜角筋などが、デスクワークやパソコン操作などで頭部を前方に突き出したような姿勢を長時間続けることで、これらの筋肉が疲労し、乳酸が蓄積され血行不良を引き起こすことが原因といわれる。特に後頭部の僧帽筋、肩甲挙筋の疲労による緊張が主たる要因とされる。
首凝りおよび肩凝りに対して、一般的に様々な治療法が駆使される。例えば、湿布などはメンソール等で炎症を消炎させたり、痛みを軽減するフェルビナクやロキソニン等の薬剤を浸透させたりする。しかし、これらの手法は、一時的な麻酔処置にすぎない。首凝りおよび肩凝りに対しては、血行改善が最も有効な治療法であり、従来のこの種の治療器、治療法として、低周波治療器やマッサージが知られている。しかし、これらは一時的に筋肉を揉みほぐして筋肉をポンピングすることで血行を促すが、ポンビングを止めればまた血行不良となる。また、低周波治療器やマッサージを仕事中受け続ける事は不可能である。筋弛緩剤などは危険すぎて一般的に使用できない。つまり根治治療できるものが無いのが実情である。
本発明者らが提唱する生体電池型ネックレスはこれらの問題を解決する治療器である。
生体電池は皮膚に接皮した場合、およそ電圧700mv程度・電流数μA〜100μAの微弱電流が流れる。この微弱な電流が体内の侵害受容器であるポリモーダル受容体を刺激し神経反射によりCGRPが血流を引き起こす作用をする。また生体電池は非常に小さいものであるから低周波治療器やマッサージャーと違い常時身体に装着できる。即ち、常時血流改善を促し続ける。
しかし、首凝りおよび肩凝りは、首の付け根を中心として血行不良となる。それは背中から首にかけての大きな筋肉である僧帽筋および肩甲挙筋、胸鎖乳突筋、斜角筋のそれぞれが血行不良になっているためである。
これら凝りの部位が首の付け根であることから、本発明者らはネックレスのような環状の生体電池を首にかけることで、僧帽筋、肩甲挙筋、胸鎖乳突筋、斜角筋の全てに通電できることを発見した。さらに首の付け根部の僧帽筋、肩甲挙筋、胸鎖乳突筋、斜角筋のそれぞれの位置に電極(電束)を集中させることでより大きな効果があることが判った。
例えば、図8に示すように、ネックレスを陽極72と負極70とで交互に構成し、例えば導電性の鎖(図示せず)を用いて、陽極72と負極70とが直接接触する状態でこれら陽極72と負極70とを任意または交互に接続し、その両端に留め金部76を取り付けることにより環状生体電池(ネックレス)が形成される。ここで、陽極72と負極70とは、陽極と負極の材料そのもので構成しても、表面を陽極72と負極70の材料でコーティングしたものを使用してもよい。
これらの生体電池型ネックレスの製法の一具体例について、図示するネックレスを参照して説明する。
まず、図13(b)に示す線状の芯材84を用意する。この芯材84の素材は、導電性の良好な材料であれば、特に限定されるものではないが、例えばチタン製で、一定間隔で相対向する大径凸部84a,84a(加工形成後の連結接触部となる)が形成され、この芯材は、相対向する大径凸部84aと84aとの間は所定以上の引張力をかけることにより切断可能となっている。この芯材85に図13(a)に示す如きテープ82を被覆し、芯材85の大径凸部84aと84aに対応する箇所にて、球状部(ボールチェーン)が陰極を構成する材料で形成されるように、多数の球状部82a・・・を順次加工形成する(図13(b)参照)。なお、この球状部の加工は、周知慣用の技術を適用することができる。次いで、芯材84を引っ張ることにより、相対向する大径凸部84aと84aとの間が切り離される。その結果、各球状部間が、大径凸部84a間(連結接触部)で分離された芯材で接続された構成となる(図13(b)参照)。ついで、芯材の両端部に留め金部76を取り付ける(図8参照)。また、所望の球状部に、図13(c)に示すように、例えば、陽極の材料で形成され、開閉可能な一対の略半球状の形状をなす部材86を球状に被覆固定して、陽極70を形成する。その結果、陽極70と、一対の半球状の形状をなす部材を球状に被覆固定していない負極72が任意に配置された構成となる。芯材84は、実質的に皮膚に接しないので、導電性を有し且つ、陽極及び陰極のいずれも構成しない、イオン化傾向を有しない部材となる。
なお、複数の異なる材質で開閉可能な一対の略半球状の形状をなす部材86として、例えば、負極を構成する部材70からなる略半球状形状の部材、陽極を構成する部材72、導電性を有し且つ、陽極及び陰極のいずれも構成しない、イオン化傾向を有しない部材74、さらには、部材70、72、74の二種以上が混在した略半球状形状の部材を予め準備しておき、これらの略半球状形状の部材を使用者の要望や使用個所、用途などに応じて、各部材の所望の球状部の適切な箇所に被覆固定することにより、それぞれ異なる使用者の要望に沿ったネックレスを一品生産で作ることができる。
図8のネックレスの製法について説明したが、この製法の全体或は一部を、後述する図10〜12のネックレスを製造する際にも適用することができる。
図9のネックレスは、陽極と負極の材料で若しくは表面を陽極と負極の材料でコーティングしたものを陽極72と負極70とし、これら陽極72と負極70とを例えば導電性のジョイント74を用いて、陽極72と負極70とが直接接触しない状態で任意または交互に接続し、その両端に留め金部76を取り付けることにより環状生体電池(ネックレス)が形成される。
これらの鎖類は機械的に量産できるため、安価で安定的に作成できているが、図8や図9のように部材を交互にもしくはランダムに配置するとはいえ、2種類の部材を組み合わせたものを量産することは容易ではない。
図10のネックレスは、これらの問題を解消した環状生体電池(ネックレス)である。
この環状生体電池は、ネックレス全体を貴金属で構成する。これは見た目の問題だけではなく、導電性の観点から選択している。すなわち、環状の生体電池である以上、導電性は欠かせない要素であり、少しでも導電性の良い材料が求められる。しかし、鎖状にした場合、鎖同志は単に接触しているだけであり、強固に固着していないため実態は接触抵抗の塊である。従って通電性の観点から導電性の良い銀・銅・金等が好ましい。このような理由から、この実施の態様では、ネックレス全体を貴金属(例えば:銀・金)のクサリで構成する。そして、留め金部76をN型半導体で構成し、全体として電池を構成させる。
さらに、後部頸部付近(図10の右側)に陰極70を集中して設置して、電流(電束)の集中を図る。このことにより、僧帽筋、肩甲挙筋、胸鎖乳突筋、斜角筋を効果的に刺激できる。特に後頚部の僧帽筋、肩甲挙筋などの重要な部位に電流(電束)を集中させる。ただし、この場合は価格の高い貴金属が部材の大多数を占める陽極リッチな構造であり経済的ではない。 陽極と負極を逆転させて負極リッチとしても良いが、全体の抵抗は桁違いに増加する。
そこで、この問題を解決するために、本発明者らは負極リッチネックレス上の全体を貴金属(例えば、銀・金)のボールチェーン型くさりを提案する。陽極リッチのボールチェ一ン、例えば金や銀のボールチェーンは、真鍮等でボールチェーン本体を構成し、それをクサリごと鍍金して金や銀のボールチェーンとしている。
この例では、クサリ製造前に、事前にメッキをするとメッキが剥がれるため、クサリ製造後においてクサリごと鍍金する。すなわち、クサリ製造に際して、テープ状の平板を数回に分けてプレスして球状に加工し、最後には一部繋がったままの球状の隣同士を切断して個々のボールとするため、何度もプレスされながら丸められので、加工前にメッキをするとメッキが剥がれるためである。一方、ジョイント材自体は、同様にテープからプレスされた、それぞれが連続して繋がったジョイント材の周りにプレスでボールを形成して、最後にジョイント材を引張切断するだけであまりプレスを受けるわけではない。そこで、ジョイント材に関してはプレス後に事前に予め電気低抗の少ない銀や金にメッキする事ができ、その周りに陰極材料(亜鉛・チタン)を球状にプレスしてボールチェーンに加工することで、陰極リッチで且つ良好な導電性のある環状生体電池とすることができる。最終的には留め金部をN型半導体もしくは貴金属等で構成し、全体として電池を構成させる。そして、必要に応じて陰極クサリの問に陽極を配置する。場所的には首の真後ろではなく側部の肩の付け根付近の肩甲挙筋、胸鎖乳突筋、斜角筋の付近に設置して電流(電束)の集中を図る。特に後頸部の僧帽筋、肩甲挙筋は重要な部位である。陰極クサリの陽極の被せ物や印刷などで陽極を構成しても良い。
また、図11に示すように、金属クサリに代えて金属線74(銅線や亜鉛線、チタン線等)そのものでも良く、繊維に陽極物質や陰極物質を含浸・鍍金・もしくは練り込むなど周知の方法で金属製を付加させればよい。樹脂やゴムで環状生体電池を構成しても良い。上述のごとく、各種樹脂やゴムに陽極フィラーを使えば陽極リッチな環状生体電池となり、陰極フィラーを用いれば容易に構成できる。そして適切に導電ポリマーやカーボン等の導電材を添加しても良いし、安価な導電ポリマーのみを導電材と便用することもできる。
勿論同様に僧帽筋、肩甲挙筋、胸鎖乳突筋、斜角筋を効率的に刺激できるように特に後頚部の僧帽筋、肩甲挙筋を中心に電流(電東)を集中させれば更に効果的である(図12参照)。電流(電束)を集中させる目的であるので陽負極の配置が逆の構成でも良い。
図13(a)は、リール80に巻かれているテープ状母材82を示す。この母材には、予め陽極と陰極とを構成する部材がスパッタリング・蒸着・印刷その他適切な方法で塗布・装着されている。この母材を鎖状に加工することにより、簡単にネックレスを製造することができる。
(第8の実施の態様)
図14は、本発明を超音波美顔器(振動マサージ器)に適用した実施の形態を示し、(a)はその全体図、(b)は、振動マッサージ器の肌に当たる部分92(振動子)を示す。
この振動マッサージ器は肌に当たる部分92(振動子)と取っ手部分94(手で持つところ)を有し、肌に当たる振動子92を例えば陽極として貴金属(銅含む)で作成し、もしくはメッキ、蒸着、スパッタリング、印刷、塗装などのコーティングで加工し、取っ手部分94(手で持つところ)の全体もしくは手で触れるような一部を陰極としてN型半導体で作成し、もしくはメッキ、蒸着、スパッタリング、印刷、塗装などのコーティングで加工したものその他周知の方法で作成される。そして、振動子と電気的に接続することにより作動するものである。この生体電池美顔器(振動マッサージ器)によれば、生体電池が発生する微弱電流が皮膚中の侵害刺激受容器たとえばポリモーダル受容器などを刺激しで血流を促す効果がある。また、機械的振動によるマッサージ効果と相乗効果を促す。また、接皮側(肌に当たる部分)を陽極とすることで振動子から皮膚に向かって電流が流れ、いわゆるイオン導入効果が高まり、化粧品などに含まれる有効成分を吸収しやすくする。
また、振動子の母材を貴金属で作成しても良いが、母材を第1のN型半導体で作成し、その上に陽極となりうる貴金属などを、島状にメッキ、蒸着、スパッタリング、印刷、塗装などのコーティングで加工したものその他周知の方法で作成することで多くの電流回路を形成し、より効果が向上する。また第3の導電体、例えばカーボン(導電性を有し、電池の陽極、陰極を構成しない、イオン傾向を有しない材料)を接皮面に成し、その上部及びバインダの内部に同様に陽極を形戒することで振動子母材の第1のN型半導体と貴金属との通電距離を延ばす事が可能となり通電効果が増す。
さらに取っ手部は第1のN型半導体とは別の第2のN型半導体で構成することで、貴金属と第1のN型半導体、第2のN型半導体との間でも起電され効果が倍増する。また振動子表面をカーボンと貴金属微粒子を混入した樹脂(バインダー)でコーティングすることで容易に陽極の多極化が可能である。陽極と陰極の配置は必要に応じて、接皮と取っ手部に対して逆に配列することも可能である。
(第9の実施の形態)
図15は、美容ローラーに適用した実施の形態の一つを示す。
この美容ローラーは、肌に当たる回転子100を例えば陽極として貴金属(銅含む)で作成もしくはメッキ、蒸着、スパッタリング、印刷、塗装などのコーティングで加工し、取手部分102(手で持っところ)を全体もしくは手で触れるような一部をN型半導体で作成もしくはメッキ、蒸着、スパッタリング、印刷、塗装などのコーティングで加工したものその他の周知の方法で作成し、回転子と電気的に接続することで機能するものである。
生体電池が発生する微弱電流が皮膚中の侵害刺激受容器たとえばポリモーダル受容器などを刺激して血流を促す効果がある。また、回転による機械的マッサージ効果と相乗効果を促す。
また、接皮側を陽極とすることで回転子から皮膚に向かって電流が流れ、いわゆるイオン導入効果が高まり、化粧品などに含まれる有効成分を吸収しやすくする。
また、回転子の母材を貴金属で作成しても良いが、母材を第1のN型半導体で作成し、その上に陽極となりうる貴金属などを、島状にメッキ、蒸着、スパッタリング、印刷、塗装などのコーティングで加工したものその他周知の方法で作成することで多くの電流回路を形成しより効果が向上する。また第3の導電体例えばカーボン層104(導電性を有し、電池の陽極、陰極を構成しない、イオン傾向を有しない材料)を接皮面に成し、その上に同様に陽極を形成することでローラー母材の第1のN型半導体と貴金属との通電距離を延ばす事が可能となり皮膚への通電効果が増す。さらに取っ手部106は第1のN型半導体とは異なる第2のN型半導体で構成することで、貴金属と第1のN型半導体および第2のN型半導体との問でも起電され効果が倍増する(図15(b)参照)。
また回転表面を第3の導電体例えばカーボン(導電性を有し、電池の陽極、陰極を構成しない、イオン傾向を有しない材料)と貴金属微粒子110(金粉、銀粉)を混人した樹脂108(バインダー)でコーティングすることで容易に陽極の多極化が可能である(図15(c)参照)。陽極と陰極の配置は必要に応じて、回転子と取っ手部に対して逆に配列することも可能である。
さらに、美容ローラーを頭髪に邪魔されず、頭皮に直接に接皮させ起電をさせる生体電池型美容ローラーとして、ローラー部120を図16(a)のように針状に延長し、頭髪を掻き分け直接頭皮と接触することを可能にしたローラーを提示する。この場合、ローラー部を陽極、取っ手124を陰極と想定しているが、勿論その逆であっても良い。
図16(b)は、美容ローラーに適用した実施の形態の他の例を示す。
この例は、2枚の針状ローラー120,122が装着されたものであるが、勿論3枚以上の針状ローラーが装着されるのが好ましい。それぞれの針状ローラーはスペーサーを介して接
続されている。勿論、直接接続もしくは複数の針状ローラーが一体として成型されている物も可能であるが同材質のものを一体化させると、二か所で接皮しても電気的にも一つとみなされ一回路しか通電できないが、スペーサーを介しているとそれぞれに回路が発生する利点がある。勿論それぞれの針状ローラーは芯材など内部で電気的には取っ手部124と接続される。
この実施形態の場合、頭皮に直接接皮した陽極から取っ手を握っている手に対して電流が流れることになり、例えば育毛剤の薬効成分などを電流と共に皮膚へのイオン導入効果が期待できる。
実施例1
第1の実施形態(図2)に相当する生体電池治療具を作成し、起電層表面に生理食塩水を塗布して発電の安定性を電気的特性として評価した。さらにそれぞれの起電層表面の状態及び外観について評価した。
第1部材:酸化亜鉛微粒子(平均粒径:50nm、配合割合:バインダ100質量部中に50質量部配合、島状に形成(各島の平均面積:0.1256mm2、分布:10個/100mm2))
第2部材:プラスティック板材に金メシキしたもの
導電性を有し、且つ、イオン化傾向を示さない材料:カーボン(平均粒径:20mn、配合割合:バインダ100質量部中に50質量部配合)
(評価)
それぞれの極(正極1個、負極10個)により全て電池が構成された。
平均起電電圧700〜780mV、平均起電電流20〜40μAの良好な起電力を得た。またカーボン面では電池が構成されず長い通電距離が得られることが確認された。
比較例1
実施例1に対して、カーボン面を有していない生体電池治療具を作成した。実施例1と同機に、起電層表面に生理食塩水を塗布して発電の安定性を電気的特性として評価した。
さらにそれぞれの起電層表面の状態及び外観について評価した。
第1部材:酸化亜鉛微粒子(平均粒径:50nm、配合割合:バインダ100質量部中に50質量部配合、島状に形成(各島の平均面積=0.1256mm2、分布=10個/100mm2))
第2部材:プラスティック板材に金メッキしたもの
(評価)
それぞれの極(正極1個、負極10個)により全て電池が構成された。
平均起電電圧700〜780mV、平均起電電流20〜40μAの良好な起電力を得た。正極負極の極境界部でも発電するため、実際に皮膚に装着した場合にも極短距離間で通電し、皮膚中を十分な通電距離が得られないことが確認された。
実施例2
第2の実施形態(図3)に相当する牛体電池治療具を作成し、起竜屑表面に生理食塩水を塗布して発電の安定性を電気的特性として評価した。さらにそれぞれの起電層表面の状態及び外観について評価した。
第1部材:酸化亜鉛微粒子(平均粒径;50nm、配合割合:バインダ100質量部中に13質量部配合)
第2部材:銀粒子(平均粒径:40μm、配合割合;バインダ100重最部中に12質量部配合)導電性を有し、且つ、イオン化傾向を示さない材料:カーボン(平均粒径:20nm、配合割合:バインダ100質量部中に25質量部配合)
(評価)
それぞれの極(正極無数個、負極無数個)を特定はできないがテスターを任意に接触させると平均起電電圧500〜700mV、平均起電電流2〜20μAの良好な起電力を得た。
比較例2
実施例2に対して、カーボンを配合していない生体電池治療具を作成した。実施例2と同様に、起電層表面に生珊食塩水を塗布して発電の安定性を電気的特性として評価した。
さらにそれぞれの起電層表面の状態及び外観について評価した。
(評価)
それぞれの極(正極無数個、質極無数側)を特定はできないがテスターを任意に接触させると起電する場所としない場所がまちまちであり、一様に面全体に電池が構成されているとは思えなかった。しかし起電する場所ではカーボン有りと同等の起電力が見られた。
実施例3
第4の実施形態(図5)に相当する生体電池治療具を作成し、起電層表面に生理食塩水を塗布して発電の安定性を電気的特性として評価した。さらにそれぞれの起電層表面の状態及び外観について評価した。
アクリル系粘着樹脂剤にカーボン(平均粒径;20nm、配合割合:バインダ100質量部中に50質量部配合)。テープ状のカーボン入り粘着剤の両端(距離20cm)に直径5mm、厚lmmの樹脂を金メッキした陽極と、同じく酸化亜鉛でコーティングした陰極を設置して起電力を計測したところ、平均起電電圧500〜700mV、平均起電電流10〜25μAの良好な起電力を得た。徐々にカーボンの含有量を減じたところ、カーボン(平均粒径浮:20nm,配合割合:バインダ100質量部中に20質量部配合)あたりから通電(起電)が不安定になり、15%以下になると、通電(起電)が起きなくなった。
実施例4
第5の実施形態(図6)に相当する生体電池治療具を作成し、起電層表面に生理食塩水を塗布しで発電の安定性を電気的特性として評価した。さらにそれぞれの起電層表面の状態及び外観について評価した。
直径8mmのプラスティック製ボタンを金メッキしたものの表面部に、
第1部材:酸化亜鉛微粒子(平均粒径:50nm、配合割合:バインダ100質量部中に50質量部配合、島状に形成(各島の平均面積:0.1256mm2、分布:10個/100mm2))
第2部材:プラスティック製ボタンに金メッキしたもの
導電性を有し、且つ、イオン化傾向を示さない材料:カーボン(平均粒径:20nm、配合割合:バインダ100質量部中に50質量部配合)
(評価)
それぞれの極(正楴1個、負極12個)により全て電池が構成された。
平均起電電圧700〜780mV、平均起電電流20〜40μAの良好な起電力を得た。またカーボン面では電池が構成されず長い通電距離が得られることが確認された。これは実施例1とほぼ同じ結果が計測された。
この発明により、皮接感がよく、安定した導通性を有する優れた電流刺激効果の得られる生体電池治療具が安価に提供される。このようなこの生体電池治療具は、血行を促進し、局部に滞留した老廃物を浄化することにより、肩こりおよび腰痛などの治療および予防、並びに美肌の維持、肌質の改善など美容の分野においても有利に使用することが可能である。
また、この生体電池治療具は、これら生体電池治療具の発電を利用してイオン化した物質を経皮導入器具として使用することができる。
さらに、本発明の生体電池治療具は、各種機器に有効に適用することができる。
例えば、超音波美顔器に適用した場合、超音波美顔器本体を支持体とし、これに本発明に係る起電層を形成し(たとえば、本体側を正極側、顔に接する側を負極側として、本発明の生体電池治療具としての機能を持たせる)、このことにより、超音波美顔器としての超音波と生体電池治療具としての電流刺激効果との相乗効果を発揮することができる。
さらにまた、美容ローラーにも適用することができる。
また、鼻腔拡張テープの鼻腔拡張部材を導電性材料で形成して本発明に係る起電層を形成する。起電層としては、例えば、一端を正極側、多端を負極側にしても、全体に正極、負極を形成してもよい。このように形成された鼻腔拡張テープは、使用者に鼻づまりがある場合など、血行障害を改善できるなどの効果がある。また、このように構成された鼻腔拡張テープと、上部側に針金等の導電性材料を通して鼻の形状に沿う様に彎曲可能としてあるマスクとを組合せて使用すれば、針金等の導電性材料を通してさらに電流刺激効果を付加させることができる。
このように、本発明の生体電池治療具は、各種機器に有効に適用することができる。
20、30…基材
12、22、32…第1部材
14、24、34…第2部材
16、26、36…導電性を有し且つ電池の陽極及び陰極のいずれも形成しない、イオン化傾向を有しない部材
28、38…バインダ
40…第1基材
42…第2基材
40a…導電陽極
40b…導電陰極
50…ボタン状台座
52…糸通し孔
54…生体電池治療具
60…ボタン状台座
62…糸通し孔
64…キャップ状電池
64a…陽極
64b…陰極
66…導電性を有し且つ電池の陽極及び陰極のいずれも形成しない、イオン化傾向を有しない部材
70…リング状負極、
72…リング状陽極、
74…ジョイント(金属クサリ又は金属線)、
76…留め金、
80…リール、
82…テープ状母材、
92…振動子、
94…取っ手部分、
100…回転子
102…取っ手部分
104…カーボン層
106…取っ手部分
108…バインダ
110…貴金属微粒子
120、122…ローラー部(針状ローラー)
124…取っ手
S…皮膚(生体)

Claims (1)

  1. イオン化傾向の異なる少なくとも2種類の材料の部材と、導電性を有し且つ電池の陽極及び陰極のいずれも形成しない、イオン化傾向を有しない部材とを具備した生体電池治療具であって、
    孔を形成した第1台座と、この台座に被せられる第1被覆部材とを具備し、この第1被覆部材の表面に、イオン化傾向が第2部材に対して相対的に大きな第1部材を配置し、
    孔を形成した第2台座と、この台座に被せられる第2被覆部材とを具備し、この第2被覆部材の表面に、イオン化傾向が第1部材に対して相対的に小さな第2部材とを配置し、かつ、
    第1台座の孔と第2台座の孔を通して、導電性を有し且つ電池の陽極及び陰極のいずれも形成しない、イオン化傾向を有しない部材を第1台座及び第2台座にそれぞれ取り付けて、導電性を有し且つ電池の陽極及び陰極のいずれも形成しない、イオン化傾向を有しない部材を、第1部材と第2部材とに接続させて成り、
    前記第1部材と第2部材とがそれぞれ皮膚に接触した時に、前記第1部材と第2部材との間で皮膚を通して電流が流れるようにした、
    生体電池治療具。
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