JP2001161828A - 電気治療器用導子 - Google Patents

電気治療器用導子

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JP2001161828A
JP2001161828A JP34865599A JP34865599A JP2001161828A JP 2001161828 A JP2001161828 A JP 2001161828A JP 34865599 A JP34865599 A JP 34865599A JP 34865599 A JP34865599 A JP 34865599A JP 2001161828 A JP2001161828 A JP 2001161828A
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conductive
conductor
rubber
pad
director
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JP34865599A
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Hiroshi Haruno
博 春野
Katsuo Akiyama
勝男 秋山
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Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Polymer Co Ltd
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 身体の広い範囲を治療することのでき、治療
当接面の位置による治療効果に差が生じ難く、広範囲に
治療効果が発現する導子を提供する。 【解決手段】 治療当接面5を有する導子パッド6と、
該導子パッド6の少なくとも裏面を覆うように設けられ
た電気絶縁性の保護部材7とからなり、該導子パッド6
はゴム状弾性体と導電性繊維を含む良導電性層2とで一
体化成形されている電気治療器用導子である。該導電性
繊維が導電性の平織物とされていることが好ましい。ま
た、該ゴム状弾性体が、導電性ゴムまたは絶縁性ゴムで
あり、該導電性繊維が、合成繊維に金属メッキを施した
ものであることが好ましい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、凝り、麻痺、痛み
等の治療を行う低周波(数百Hzオーダー)または中周
波(数千Hzオーダー〜約13,000Hz)治療器等
に使用して好適な電気治療器用導子(以下、単に導子と
いう)に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の導子として、図15に示すよう
に、治療当接面5を有する、カーボンブラック等の導電
性付与粉末を絶縁性ゴムに分散させてなる導電性部材1
の一端に、電極端子挿入孔4を設けた導子パッド6を電
気絶縁性の保護部材(以下、単に保護部材という)7に
収容した導子8が知られている。導子パッド6のサイズ
は、通常、一般家庭向けタイプでは、角型で50×50
mm程度、丸型で直径50mm程度、業務用タイプで
は、角型で100×100mm程度、丸型で直径100
mm程度のものである。
【0003】従来の導子パッド6に使用されている導電
性部材1は、絶縁性ゴム中に粉末状又は鱗片状の導電性
付与材を分散させたものであるので、電極端子挿入孔4
からの距離に応じて抵抗値が大きく変化するので、一つ
の導子パッド6中でも、その位置によって治療作用に相
違が生ずることになる。
【0004】身体の広い範囲を治療するには、導子パッ
ド6のサイズを大きくしたり、形状を長方形にすること
が要望されているが、この場合、導子の電極端子は通常
長方形の短辺付近に設けられるが、電極端子から大きく
離れた位置では治療効果が上がり難い。この現象は、従
来の導子では、電極端子の先端から導電性部材の最も離
れた端部までの寸法が40mmを超えると徐々に顕著に
なり、100mmを超える大きさでは安定した治療効果
を有する導子が得られ難いという問題があった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、前記
した問題点を解決して、身体表面の広い範囲を治療する
ことのできる、導子の治療当接面の長手方向の長さが1
00mmを超えるサイズの場合であっても、治療当接面
の位置による治療効果に差が生じ難く、広範囲に治療効
果が発現する導子を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の電気治療器用導
子は、治療当接面を有する導子パッドと、該導子パッド
の少なくとも裏面を覆うように設けられた電気絶縁性の
保護部材とからなり、該導子パッドがゴム状弾性体と導
電性繊維を含む良導電性層との一体化成形によって構成
されてなる。前記導電性繊維が導電性の平織物とされて
いることが好ましい。該導子パッドを構成するゴム状弾
性体が導電性ゴムまたは絶縁性ゴムであり、該導電性繊
維が、合成繊維に金属メッキを施したものであることが
さらに望ましい。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明は、導子パッドのほぼ全面
に平行に良導電性(表面抵抗1Ω/□以下、好ましくは
0.5Ω/□以下)の層を設けることにより、導子の位
置による治療効果の差を生じさせないことを基本とす
る。良導電性の層としては、導電性繊維の織編物をゴム
状弾性体に完全に、またはその一部を埋め込んだ形態の
ものとするが、織編物が表面に露出している形態が望ま
しい。導電性繊維は、良電導性と可撓性と耐折り曲げ性
とを備えていることが必要で、この観点からは、金属繊
維でもよいが、ゴム状弾性体への追随性から、合成繊維
に金属メッキを施したものが好ましい。繊維はモノフィ
ラメント、マルチフィラメントのいずれであってもよ
い。導電性繊維を構成する合成繊維用原料としては、ポ
リエステル、アクリル、ナイロン等が例示され、金属メ
ッキ用金属としては、ニッケル、銅、ニッケル+銅等が
例示される。合成繊維により可撓性と耐久性とを、金属
メッキにより良導電性を、ゴム状弾性体を充填すること
により金属メッキの保護を、それぞれ実現する。
【0008】合成繊維の径は、10μm〜200μm、
好ましくは30μm〜60μmである。これが10μm
より小さいと繊維の強度が不足し、一体化成形時に切れ
てしまうことがある。また、200μmより大きいと、
一体化成形された導子パッドに波打ちの現象が発生する
場合がある。合成繊維の表面に施す金属メッキの厚さ
は、1μm〜100μm、より好ましくは5μm〜30
μmである。これが1μmより小さいと効果的な導電性
が得られず、また100μmより大きいと、良導電性層
を構成するゴム状弾性体に追随する柔軟性が損なわれ、
金属網を使用した時と同様な不具合を起こし、実用に耐
えない場合がある。
【0009】また、導電性繊維の織編物の目の開き(メ
ッシュ:1インチ当たりの繊維の本数)は、30メッシ
ュ〜300メッシュ、より好ましくは70メッシュ〜2
00メッシュである。これが30メッシュより小さいと
効果的な導電性が得られず、また300メッシュより大
きいと導電性繊維間の隙間が少なく、かつ小さくなっ
て、ゴム状弾性体が織編物の目の間に充填し難くなる傾
向が強まる。織編物の織り方としては、種々のものが適
用可能であるが、表面の平滑性、均一性の観点から、平
織が好ましい。以下、本発明の実施の形態を添付図面に
基づいて詳細に説明するが、本発明はこれらの記載に限
定されるものではない。
【0010】図1は、本発明の導子に使用される導子パ
ッド6の例を示し、図2は、図1に示した導子パッド6
を用いた導子8を示す。図1、図2において(以下の図
4〜図13においても同様)、それぞれ、(a)は平面
図、(b)は側面図、(c)は(a)のX−X線に沿う
断面図である。図1において、導子パッド6は、以下の
通り構成される。すなわち、ゴム状弾性体たる導電性部
材1の裏面に良導電性層2が一体的に設けられ、導電パ
ッド6の一端には、良導電性層2を越えて、電極端子受
容部3が設けられている。電極端子受容部3は、導電性
部材1と同じ材料であり、電極端子受容部3には、電極
端子挿入孔4が形成される。導電性部材1の表面が治療
当接面5となる。図2において、図1に示す導子パッド
6の治療当接面5を除く部分を覆うように、保護部材7
が設けられて、導子8となる。
【0011】ゴム状弾性体たる導電性部材1は、ベース
となる絶縁性ゴム原料に導電性付与材を添加して形成さ
れる。絶縁性ゴムとしては、シリコーンゴム、エチレン
−プロピレン−ジエン三元共重合体(EPDM)ゴム、
ポリスチレン−ポリエチレン−ポリプロピレン(SE
P)ゴム、ポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジエン
共重合体ゴム、ブチルゴム、クロロプレンゴム、アクリ
ルゴム、アクリルシリコーンゴム等の合成ゴムや、ポリ
スチレン−ポリイソプレン−ポリスチレン(SIS)ゴ
ム、ポリスチレン−ポリブタジエン−ポリスチレン(S
BS)ゴム、ポリスチレン−ポリ(エチレン−ブチレ
ン)−ポリスチレン(SEBS)ゴム等の熱可塑性ゴム
状弾性体が挙げられるが、なかでも耐熱性、耐候性、電
気絶縁性に優れ、ゴム状弾性体としての適度な硬さを備
えたシリコーンゴムが最適である。
【0012】導電性付与材としては、粉末状、繊維状、
針状、板状の導電性フィラーを添加したものが挙げられ
る。導電性フィラーとしては、カーボン[カーボンブラ
ック、黒鉛(グラファイト)、炭素繊維]やニッケル等
の金属(粉、繊維)、酸化亜鉛、酸化錫、酸化亜鉛等の
導電性フィラーを、凝集防止のため、脂肪酸でコートし
たもの、また、導電性付与処理された金属酸化物等が挙
げられ、これらを単独又はいくつかを組み合せて使用す
ることも可能である。絶縁性ゴムへの導電性付与材の添
加量は、使用する絶縁性ゴムと導電性付与材との組合せ
により異なるため、必要に応じ体積抵抗率を確認のうえ
適宜選択すればよいが、一般的には、絶縁性ゴム100
重量部に対して、30〜150重量部、好ましくは40
〜100重量部である。これが30重量部より少ない
と、得られた導電性部材の体積抵抗率が高すぎる場合が
あり、その場合電流効率が悪く、導子としては実用に耐
えないものとなる。一方、150重量部を超えると、導
電性部材としての可撓性、機械的特性が低下し、導子パ
ッドとしては不適当なものとなる。
【0013】良導電性層2は、未加硫のゴム(一定厚さ
のシート状に分出ししたもの)の上に織編物とされた導
電性繊維3を載置し、成形金型により導電性部材に埋込
み一体化成形することで得られる。ここにおけるゴム
は、絶縁性ゴムを原則とするが、導電性繊維3よりもそ
の抵抗値が10Ω/□以上、好ましくは102Ω/□以
上高い限り、半導電性ないし導電性を有するゴムであっ
ても差し支えない。したがって、導子パッド6を構成す
るゴム状弾性体と同じものを使用することもできる。導
電性繊維は、ゴム状弾性体との接着強度を保持するた
め、シランカップリング剤等のプライマー処理を施して
おくことが好ましく、また、シート状に分出しした未加
硫のゴムの厚さtは、成形される導電性部材の金型厚さ
Tとすると、t=1.00T〜1.10Tであり、より
好ましくはt=1.03T〜1.07Tである。これが
1.00Tより小さいと、成形時に圧力がかからず未加
硫となりやすく、また、1.10Tより大きいと成形時
の圧力による未加硫のゴムの流れで導電性繊維が破断さ
れ、また、完全に埋没してしまう可能性が強まる。
【0014】導子パッド6を構成するゴム状弾性体(導
電性部材1、または、後述する絶縁性部材9)と良導電
性層2とを一体化成形する方法としては、ゴム状弾性体
と良導電性層2とを重ね合わせに載置し、成形金型によ
り一体化成形することで得られる。良導電性層2を構成
するゴムにこのゴム状弾性体と同じものを用いる場合に
は、事前に良導電性層2を形成しておいてもよいが、導
電性繊維の織編物へのゴムの充填をこの一体化成形と同
時に行うこともできる。本発明における「ゴム状弾性体
と導電性繊維の織編物を含む良導電性層との一体化成
形」は、ゴム状弾性体と良導電性層との一体化成形だけ
でなく、ゴム状弾性体を用いて導電性繊維の隙間へのゴ
ムの充填を兼ねて全体を一体化成形することをも含むも
のとする。また、ゴム状弾性体と良導電性層との一体化
成形は、予めゴム状弾性体を成形金型により成形してお
き、良導電性層と任意の接着剤(導電性の接着剤が好ま
しい)を用いて両者を一体に接着する態様も含む。
【0015】導子パッド6の所要部分を被覆する保護部
材7は、導子パッドを構成するゴム状弾性体のベースと
して使用した絶縁性ゴムと同じ材質を用いることが、後
で一体化成形した時の接着性を考慮すると、より好まし
いが、必ずしも特に同じ種類に限定されるものではな
い。同じ材質を用いた場合でも、それぞれの硬化の程度
に違いを持たせることは差し支えない。導子パッド6を
保護部材7で被覆するには、成形温度に保持された成形
型のキャビティ内に予め成形しておいた導子パッド6を
セットした後、保護部材7の加硫前の材料を成形型のキ
ャビティにチャージし、型締め、加圧し、一体成形する
か、あるいは導子パッド6と保護部材7とをそれぞれ別
体に成形した後、任意の接着剤を用いて両者を接着して
もよい。保護部材7の形状・寸法関係の如何によって
は、単に差し込んでおくだけでもよい場合もある。
【0016】導子パッド6を覆う保護部材7の態様は、
図2に示す形態に限られることなく、図3に示す様な種
々の形態を採り得る。図3において、図3(a)は、従
来のものと同様、導子パッド6が保護部材7の縁よりも
低く設定されている。図3(b)は、保護部材7が導子
パッド6の治療当接面5の端部の一部を覆う形になって
おり、図3(c)は、導子パッド6の治療当接面5の全
周囲を保護部材7が覆う形になっており、図3(d)
は、図3(c)の形において、保護部材7が導子パッド
6の一部に食い込み、治療当接面5の高さが保護部材の
縁の高さに接近している。保護部材7が導子パッド6の
治療当接面5の一部を覆う形にすることにより、導子パ
ッド6が保護部材7から外れる等のトラブルが減少す
る。
【0017】尤も、保護部材7の縁の高さと導子パッド
6の治療当接面5の高さとの関係は、面一(図2、図5
参照)でも良いし、逆に導子パッド6の治療当接面5の
高さの方が保護部材7の縁の高さよりも高くなっていて
も(図7、図9、図11参照)差し支えない。図1、2
に示す形態では、良電導性層2が電極端子挿入孔4の内
面に直接露出していないが、良導電性層2の然るべき位
置に平行に2本の切り込みを入れ、切り込まれた良導電
性層2部分を、山折り・谷折りのようにして、良導電性
層2の本体と平行になるように曲げることによって、良
電導性層2が電極端子挿入孔4の内周面に直接露出する
ようにすることもできる(図4、図5参照)。このよう
にすることにより、比較的電気抵抗の高い導電性部材1
を介することなく、電極から直接に良導電性層2に導通
させることができる上に、導電性部材1と電極端子受容
部3とが、良導電性層2中の導電性繊維の隙間を通して
繋がれるだけでなく、直接的に連続させることができる
利点が得られる。
【0018】導電性部材1と良導電性層2との位置関係
は、図1、2に示される形態に限られず、上下が逆の関
係となっても差し支えない。図6、7に示される形態で
は、導電性部材1の表面に良導電性層2が設けられ、良
導電性層2の面が治療当接面5となっている。この形態
によれば、良導電性層2に用いられる導電性繊維の少な
くとも一部が、治療当接面に露出する。図8、9に示す
とおり、図4、5に示した形態と類似して、良導電性層
2に切り込みを入れることにより、良電導性層2が電極
端子挿入孔4の内面に直接露出する形態とすることがで
きる。
【0019】図10、11に示す形態では、ゴム状弾性
体として、図8、9に示す形態で用いられた導電性部材
に替えて、絶縁性ゴムからなる絶縁性部材9を用いてい
る。良導電性層2が治療当接面5にも、また、電極端子
挿入孔4の内周面にも、少なくとも一部が露出している
ので、導子8として必要な十分な低抵抗が得られる。ま
た、治療当接面5の表面は、使用者の人脂による汚染を
防止するために、コーティングを施したり、表面の研磨
加工や金型のブラスト加工により、表面を粗面にして表
面タックを低減することも好ましい。治療にあたって
は、導子パッド6の治療当接面5に導電性のゲル層(図
示せず)を設け、この治療当接面5を、身体の治療個所
に当接させるか、身体の治療個所に塗布等により設けた
導電性ゲル層に直接当接させて行う。
【0020】
【実施例】以下に実施例および比較例を示すが、はじめ
に共通部分の調製について、説明する。 a.導電性部材となる未加硫の導電性部材分出しシート
の調製 ジオルガノポリシロキサン100重量部に、導電性付与
材としてケッチェンブラック40重量部及びグラファイ
ト15重量部添加したものを、加圧ニーダーで混合し、
常温に冷却した後、これらに硬化触媒として2,5−ジ
メチル−2,5−ビス(t−ブチルパーオキシ)ヘキサ
ンを1重量部を添加したものを2本ロールで混練した。
上記混練物を2本ロールで1.05mmのシート状に分
出しし、導電性部材の大きさに裁断し、未加硫の導電性
部材分出しシートを得た。
【0021】b.導電性繊維の調製 糸径40μmのポリエステル繊維に、厚さ20μmのニ
ッケル+銅の金属メッキを施した密度100メッシュの
導電性の平織物を、エポキシシランとアミノシランの同
量混合液でプライマー処理し、導電性部材と同じ大きさ
に裁断し、プライマー処理済み導電性の平織物を得た。
【0022】c.保護部材の調製 導電パッドの所要部を被覆する保護部材として、ジオル
ガノポリシロキサン100重量部に、補強用充填材とし
て、湿式シリカ40重量部と適量の分散剤を加えて加圧
ニーダーで混合し、常温に冷却した後、これらに硬化触
媒として2,5−ジメチル−2,5−ビス(t−ブチル
パーオキシ)ヘキサン0.5重量部を添加して、2本ロ
ールで混練した。上記混練物を2本ロールで1.05m
mのシート状に分出しした後、導子の大きさに裁断し、
未加硫絶縁分出しシートを得た。
【0023】(実施例1)プライマー処理済みの導電性
の平織物と未加硫導電性部材分出しシートとを、治療当
接面5に導電性の平織物が位置するように、貼り合わ
せ、成形金型でプレス成形(加硫)[170℃×10
分、圧力:19.61MPa(200kgf/cm2)]
により一体化成形し、図6に示すような厚さ1.0mm
の良導電性層2を得た。次に、上記良導電性層2と未加
硫導電性部材分出しシートとを貼り合わせた状態で、導
子成形金型で保護部材5とともにプレス成形(加硫)
[170℃×10分、圧力:2.94MPa(30kg
f/cm2)]と二次加硫(熱風乾燥機で200℃で4
時間熱処理)を行い、図7に示す様な厚さ2.0mm、
長さ220mmの導子8を得た。
【0024】(実施例2)プライマー処理済みの導電性
の平織物と未加硫導電性部材分出しシートとを、治療当
接面5の裏面に導電性の平織物が位置するように、貼り
合わせ、成形金型でプレス成形(170℃×10分、圧
力:19.61MPa)により一体化成形し、図1に示
すような厚さ1.0mmの導電性部材1を得た。次に、
上記導電性部材1と未加硫絶縁分出しシートとを貼り合
わせた状態で、導子成形金型でプレス成形(加硫)(1
70℃×10分、圧力:2.94MPa)と二次加硫
(熱風乾燥機で200℃で4時間熱処理)を行い、図2
に示す様な厚さ2.0mm、長さ220mmの導子8を
得た。
【0025】(実施例3)電極端子挿入孔4に対応する
位置に2ヵ所の切り込みを入れ、電極端子挿入孔2の内
周面に導電性繊維が露出するように折り曲げた、プライ
マー処理済みの導電性の平織物と未加硫導電性部材分出
しシートとを、治療当接面5の裏面に導電性の平織物が
位置するように重ね合わせ、成形金型でプレス成形(加
硫)(170℃×10分、圧力:19.61MPa)に
より一体化成形し、図4に示すような厚さ1.0mmの
導電性部材1を得た。次に上記導電性の平織物と未加硫
絶縁分出しシートとを貼り合わせた状態で、導子成形金
型で保護部材7とともにプレス成形(加硫)(170℃
×10分、圧力:2.94MPa)と二次加硫(熱風乾
燥機で200℃で4時間熱処理)を行い、図5に示す様
な厚さ2.0mm、長さ220mmの導子8を得た。
【0026】(実施例4)電極端子挿入孔4に対応する
位置に2ヵ所の切り込みを入れ、電極端子挿入孔2の内
周面に導電性繊維が露出するように折り曲げた、プライ
マー処理済みの導電性の平織物と未加硫導電性部材分出
しシートとを、治療当接面5の裏面に導電性の平織物が
位置するように重ね合わせ、成形金型でプレス成形(加
硫)(170℃×10分、圧力:19.61MPa)に
より一体化成形し、図8に示すような厚さ1.0mmの
導電性部材1を得た。次に、上記導電性部材1と未加硫
絶縁分出しシートとを貼り合わせた状態で、導子成形金
型で保護部材7とともにプレス成形(加硫)(170℃
×10分、圧力:2.94MPa)と二次加硫(熱風乾
燥機で200℃で4時間熱処理)を行い、図9に示す様
な、厚さ2.0mm、長さ220mmの導子8を得た。
【0027】(実施例5)電極端子挿入孔4に対応する
位置に2ヵ所の切り込みを入れ、電極端子挿入孔2の内
周面に導電性繊維が露出するように折り曲げた、プライ
マー処理済みの導電性の平織物と未加硫導電性部材分出
しシートとを、治療当接面5に導電性の平織物が位置す
るように重ね合わせ、成形金型でプレス成形(加硫)
(170℃×10分、圧力:19.61MPa)により
一体化成形し、図10に示すような厚さ1.0mmの導
電性部材1を得た。次に、上記導電性部材1と未加硫絶
縁分出しシートとを貼り合わせた状態で、導子成形金型
で保護部材7とともにプレス成形(加硫)(170℃×
10分、圧力:2.94MPa)と二次加硫(熱風乾燥
機で200℃で4時間熱処理)を行い、図11に示す様
な厚さ2.0mm、長さ220mmの導子8を得た。
【0028】(比較例1)未加硫導電性部材分出しシー
トを導電性部材の成形金型でプレス成形(加硫)(17
0℃×10分、圧力:19.61MPa)により一体化
成形し、図12に示すような厚さ1.0mmの導電性部
材1を得た。なお、図12は、従来の導子の構造に準
じ、形状を本発明の実施の形態のものと同じにしたもの
である。次に、上記導電性部材1と未加硫導電性部材分
出しシートとを貼り合わせた状態で、導子成形金型で保
護部材7とともにプレス成形(加硫)(170℃×10
分、圧力:2.94MPa)と二次加硫(熱風乾燥機で
200℃で4時間熱処理)を行い、図13に示す様な厚
さ2.0mm、長さ220mmの導子8を得た。
【0029】(比較例2)20メッシュの導電性の平織
物を使用すること以外は、実施例2と同様の手順で、図
2と同様な厚さ2.0mm、長さ220mmの導子8を
得た。
【0030】[抵抗値の測定]上記実施例1〜5、比較
例1〜2で得た導子パッドの抵抗値を、図14に示すよ
うに、治療当接面4上の各12点(数字で示す)につい
て、電極端子挿入孔4と各測定点との間の抵抗値を測定
した。なお、抵抗値の測定は、3224デジタルハイテ
スター(日置電機社製、商品名)10を用いた。その結
果を表1に示す。
【0031】
【表1】
【0032】表1に認められるように、本発明の実施例
では、電極端子端子挿入孔4と各測定点との間で、測定
点位置による抵抗値の差が非常に小さく、全面にわたっ
て均一な抵抗値であった。また、治療当接面5と電極端
子挿入孔4との両方に導電性繊維が露出した実施例4で
は、抵抗値が均一であるうえに、抵抗値が特に低く抑え
られていた。なお、電気治療の効果の欄において、導子
の治療当接面全面にわたって良好な電気刺激が得られた
ものに○印、また抵抗値が低く更に安定であったものに
◎印を付し、導子として不都合な点があったものに△印
を付した。市販の低周波治療器に各実施例、比較例で得
られた導子を適用して治療を行ったところ、実施例1〜
5のものは良好であったが、比較例1〜2のものは、各
実施例のものに比べて、治療当接面の位置によって電気
刺激の強さが異なるため、不快感が生じ、いずれも実用
的ではなかった。
【0033】
【発明の効果】以上のとおり、本発明の導子は、電極端
子挿入孔の先端から導子パッドの最も離れた端部までの
距離が100mm以上であっても、治療当接面の全面で
均一な治療効果を発現する。本発明の導子は、導電性部
材をゴム状弾性体と導電性の平織物との一体化成形によ
って構成することにより、従来の導子よりも、治療当接
面を大きくすることができ、かつ、治療当接面全面にわ
たって均一な電気刺激が得られ、1枚の導子で身体の広
い面積を治療することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施例2における導子の導子パッド
を示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は
(a)のX−Xに沿う断面図である。
【図2】 本発明の実施例2の導子を示し、(a)は平
面図、(b)は側面図、(c)は(a)のX−Xに沿う
断面図である。
【図3】 (a)〜(d)は、導子パッドを保護部材に
よって被覆する異なる態様を示す。
【図4】 本発明の実施例3における導子の導子パッド
を示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は
(a)のX−Xに沿う断面図である。
【図5】 本発明の実施例3の導子を示し、(a)は平
面図、(b)は側面図、(c)は(a)のX−Xに沿う
断面図である。
【図6】 本発明の実施例1における導子の導子パッド
を示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は
(a)のX−Xに沿う断面図である。
【図7】 本発明の実施例1の導子を示し、(a)は平
面図、(b)は側面図、(c)は(a)のX−Xに沿う
断面図である。
【図8】 本発明の実施例4における導子の導子パッド
を示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は
(a)のX−Xに沿う断面図である。
【図9】 本発明の実施例4の導子を示し、(a)は平
面図、(b)は側面図、(c)は(a)のX−Xに沿う
断面図である。
【図10】 本発明の実施例5における導子の導子パッ
ドを示し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は
(a)のX−Xに沿う断面図である。
【図11】 本発明の実施例5の導子を示し、(a)は
平面図、(b)は側面図、(c)は(a)のX−Xに沿
う断面図である。
【図12】 比較例1における導子の導子パッドを示
し、(a)は平面図、(b)は側面図、(c)は(a)
のX−Xに沿う断面図である。
【図13】 比較例1の導子を示し、(a)は平面図、
(b)は側面図、(c)は(a)のX−Xに沿う断面図
である。
【図14】 導子の抵抗値測定方法を示す概念図であ
る。
【図15】 従来の導子を示し、(a)は平面図、
(b)は側面図、(c)は(a)のX−Xに沿う断面図
である。
【符号の説明】
1:導電性部材 2:良導電性層 3:電極端子受容部 4:電極端子挿入孔 5:治療当接面 6:導子パッド 7:保護部材 8:導子 9:絶縁性部材 10:ハイテスター

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 治療当接面を有する導子パッドと、該導
    子パッドの少なくとも裏面を覆うように設けられた電気
    絶縁性の保護部材とからなる電気治療器用導子であっ
    て、該導子パッドがゴム状弾性体と導電性繊維を含む良
    導電性層との一体化成形によって構成されてなることを
    特徴とする電気治療器用導子。
  2. 【請求項2】 治療当接面を有する導子パッドと、該導
    子パッドの少なくとも裏面を覆うように設けられた電気
    絶縁性の保護部材とからなる電気治療器用導子であっ
    て、該導子パッドがゴム状弾性体と導電性の平織物との
    一体化成形によって構成されてなることを特徴とする請
    求項1に記載の電気治療器用導子。
  3. 【請求項3】 該導子パッドを構成するゴム状弾性体が
    導電性ゴムまたは絶縁性ゴムであり、該導電性繊維が、
    合成繊維に金属メッキを施したものである請求項1また
    は請求項2に記載された電気治療器用導子。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017104663A (ja) * 2013-07-12 2017-06-15 賢司 小蒲 生体電池治療具

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