JP6155339B2 - 柔軟導電材料およびトランスデューサ - Google Patents

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Description

本発明は、高分子材料を用いた柔軟なトランスデューサの電極や配線等に好適な柔軟導電材料に関する。
エラストマー等の高分子材料を利用して、柔軟性が高く、小型で軽量なトランスデューサが開発されている。この種のトランスデューサは、例えば、電極間にエラストマー製の誘電層を介装して構成される。電極間の印加電圧を変化させると、誘電層が伸縮する。したがって、柔軟なトランスデューサにおいては、電極や配線においても、誘電層の変形に追従できるような伸縮性が要求される。伸縮可能な電極および配線の材料としては、例えば特許文献1に記載されているように、エラストマーにカーボンナノチューブ等の導電剤を配合した導電材料が知られている。
特開2009−227985号公報 国際公開第2007/052739号 特開2010−192296号公報 特開2013−36021号公報 特開2004−331777号公報 特開2008−156560号公報
カーボンナノチューブのアスペクト比(長さ/径)は大きい。このため、導電剤としてカーボンナノチューブを用いると、マトリクス中に緻密な導電経路を形成することができ、カーボンブラック等を用いた場合と比較して、高い導電性を発現させることができる。しかしながら、カーボンナノチューブは、アスペクト比が大きい故、凝集しやすい。このため、カーボンナノチューブをマトリクス中に均一に分散させることは難しく、所望の導電性を得られないという問題があった。
上記特許文献2〜6に記載されているように、従来より、溶媒やマトリクスに対するカーボンナノチューブの分散性を向上させる試みがなされている。例えば、特許文献2には、芳香族ポリイミドを利用したカーボンナノチューブの可溶化剤が開示されている。しかしながら、芳香族ポリイミドは、剛直な構造を有しているため、柔軟性に乏しい。このため、芳香族ポリイミド単独では、柔軟な導電材料のマトリクスとして用いることはできない。また、芳香族ポリイミドは、エラストマーとの相溶性が悪い。このため、エラストマーと混合して用いることも難しい。
また、特許文献6には、カーボンナノチューブを含有するイミド変性エラストマーが、開示されている。しかしながら、特許文献6に記載のイミド変性エラストマーは、画像形成装置の転写ベルト等に用いられる材料である。ベルト用の材料としては、屈曲できれば充分であり、伸縮性を有すると却って問題になる。したがって、エラストマー成分として、結晶性が高いポリウレタンが挙げられているように、特許文献6に記載のイミド変性エラストマーは、柔軟性に乏しい。加えて、ベルト用の材料は、帯電防止のための導電性を有していればよい。このため、特許文献6に記載のイミド変性エラストマーには、電極や配線の材料に要求されるような導電性は必要ない。
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、カーボンナノチューブを含む導電剤の分散性が良好で、伸縮する基材への追従性に優れる柔軟導電材料を提供することを課題とする。また、電極や配線に起因する性能低下が生じにくく、耐久性に優れるトランスデューサを提供することを課題とする。
(1)上記課題を解決するため、本発明の柔軟導電材料は、多環芳香族成分とオリゴマー成分とがアミド結合またはイミド結合してなる重合体を含み、ガラス転移点が20℃以下であるマトリクスに、カーボンナノチューブを含む導電剤が分散されてなることを特徴とする。
本発明の柔軟導電材料のマトリクスは、多環芳香族成分とオリゴマー成分とがアミド結合またはイミド結合した重合体(以下、適宜「重合体」と称す)を含む。重合体の多環芳香族成分は、カーボンナノチューブとの親和性に優れる。これにより、カーボンナノチューブの凝集が抑制され、分散性が向上する。したがって、本発明の柔軟導電材料においては、導電剤の配合量が比較的少量でも、アスペクト比が大きいカーボンナノチューブの高分散により、高い導電性を得ることができる。
また、重合体はオリゴマー成分を含み、マトリクスのガラス転移点は20℃以下である。このため、マトリクスは柔軟である。また、オリゴマー成分と相溶なエラストマーを選択することにより、重合体とエラストマーとを混合してマトリクスを構成することも可能である。この場合、マトリクスの柔軟性がより向上する。このように、本発明の柔軟導電材料は、高い導電性を有し、伸縮する基材への追従性に優れる。また、アスペクト比が大きいカーボンナノチューブが高分散されるため、伸張時においても導電経路が絶たれにくく電気抵抗が増加しにくい。
(2)本発明のトランスデューサは、ポリマー製の誘電層と、該誘電層を介して配置されている複数の電極と、複数の該電極に各々接続されている配線と、を備え、該電極および該配線の少なくとも一方は、上記(1)の構成の柔軟導電材料からなることを特徴とする。
トランスデューサは、ある種類のエネルギーを他の種類のエネルギーに変換する装置である。トランスデューサには、機械エネルギーと電気エネルギーとの変換を行うアクチュエータ、センサ、発電素子等、あるいは音響エネルギーと電気エネルギーとの変換を行うスピーカ、マイクロフォン等が含まれる。
本発明の柔軟導電材料から形成される電極、配線は、柔軟で、高い導電性を有し、伸張時にも電気抵抗が増加しにくい。このため、本発明のトランスデューサによると、誘電層の動きが、電極や配線により規制されにくい。また、伸縮を繰り返しても、電極、配線の電気抵抗が増加しにくい。したがって、本発明のトランスデューサにおいては、電極や配線に起因した性能の低下が生じにくい。よって、本発明のトランスデューサは、耐久性に優れる。
本発明のトランスデューサの第一実施形態であるアクチュエータの断面模式図であって、(a)は電圧オフ状態、(b)は電圧オン状態を示す。 実施例2の導電材料のマイクロスコープ画像である(倍率100倍)。 比較例1の導電材料のマイクロスコープ画像である(倍率100倍)。 実施例2および比較例1の導電塗料の写真である(左側が比較例1の導電塗料、右側が実施例2の導電塗料)。 実施例2のポリマー膜のマイクロスコープ画像である(倍率1000倍)。 比較例2のポリマー膜のマイクロスコープ画像である(倍率1000倍)。 実施例1、6、10、14、18、19および比較例3〜6の導電材料における伸張率に対する体積抵抗率の変化を示すグラフである。
1:アクチュエータ(トランスデューサ)、10:誘電層、11a、11b:電極、12a、12b:配線、13:電源。
<柔軟導電材料>
本発明の柔軟導電材料は、マトリクスに、カーボンナノチューブを含む導電剤が分散されてなる。当該マトリクスは、多環芳香族成分とオリゴマー成分とがアミド結合またはイミド結合してなる重合体を含み、ガラス転移点が20℃以下である。
重合体の多環芳香族成分は、芳香環を含む複数の環構造を有する。環の数および配列は、特に限定されない。多環芳香族成分は、例えば、ベンゼン環、ナフタレン環、アントラセン環、フェナントレン環、ピレン環、ペリレン環、ナフタセン環のうちのいずれかを有することが望ましい。重合体の柔軟性を考慮すると、ベンゼン環が繋がったビフェニル構造、ナフタレン環を有する構造が好適である。
多環芳香族成分とアミド結合またはイミド結合しているオリゴマー成分の重量平均分子量は、重合体に柔軟性を発現させるという観点から、100以上10万以下であることが望ましい。1万以上であるとより好適である。例えば、マトリクスを柔軟にするという観点から必要に応じて配合されるニトリルゴム、クロロプレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、ウレタンゴム、アクリルゴム、エピクロルヒドリンゴム、フッ素ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、ブチルゴム、シリコーンゴム、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体、ポリエーテル、天然ゴムのうちのいずれかに相溶であるものが好適である。
重合体の柔軟性は、ガラス転移点(Tg)が低いほど高くなる。このため、重合体のTgが低いほど、マトリクスがより柔軟になる。重合体のTgは、20℃以下、好適には10℃以下、さらには0℃以下であることが望ましい。
マトリクスは、重合体のみから構成されてもよく、重合体に加えて他のエラストマーを含んで構成されてもよい。後者の場合、エラストマーとしては、架橋ゴムあるいは熱可塑性エラストマーの中から、重合体、具体的には重合体に含まれるオリゴマー成分に対する相溶性が良好なものを選択するとよい。エラストマーとしては、ニトリルゴム、クロロプレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、ウレタンゴム、アクリルゴム、エピクロルヒドリンゴム、フッ素ゴム、スチレン−ブタジエンゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、ブチルゴム、シリコーンゴム、エチレン−プロピレン共重合体、エチレン−プロピレン−ジエン三元共重合体、天然ゴムから選ばれる一種以上を用いればよい。重合体とエラストマーとは、単に混合するだけでもよいが、重合体が水酸基等の官能基を有する場合には、重合体とエラストマーとを架橋させてもよい。
本明細書においては、重合体とエラストマーとの相溶性の良否を次のようにして判断する。まず、エラストマーポリマーが溶解可能な溶剤を選択し、重合体とエラストマーポリマーとを当該溶剤に溶解したポリマー溶液を調製する。次に、調製したポリマー溶液を基材表面に塗布し、加熱するなどして塗膜を乾燥させる。そして、得られたポリマー膜をマイクロスコープにて観察し、重合体が分離した部分(分離部)の有無を観察する。ここで、最大長さが1μm以上の分離部が観察されれば相溶性は不良と判断し、最大長さが1μm以上の分離部が観察されなければ相溶性は良好、すなわち、重合体とエラストマーとは相溶である、と判断する。
導電剤は、カーボンナノチューブを含む。カーボンナノチューブは、単層、多層のいずれでもよい。なかでも、スーパーグロース法により製造される単層カーボンナノチューブ(SGCNT)は、長さが数百μm〜数mm程度であり、より大きなアスペクト比を有する。したがって、SGCNTを用いると、少量でも高い導電性を得ることができる。導電剤としては、カーボンナノチューブに加えて、カーボンブラック、グラファイト等の導電性炭素粉末や、銀、金、銅、ニッケル、ロジウム、パラジウム、クロム、チタン、白金、鉄、およびこれらの合金等の金属粉末等から選ばれる一種を単独で、または二種以上を混合して用いてもよい。
導電剤の配合量は、柔軟導電材料の柔軟性と導電性とを考慮して、適宜調整すればよい。例えば、柔軟性の観点から、導電剤の配合量を、マトリクス100質量部に対して30質量部以下にするとよい。20質量部以下にすると、より好適である。また、本発明の柔軟導電材料の自然状態の体積抵抗率は、1.00Ω・cm以下であることが望ましい。柔軟性と導電性との両方を満足する本発明の柔軟導電材料は、トランスデューサ、フレキシブル配線板等の電極、配線の他、電磁波シールドとして好適である。
<柔軟導電材料の製造方法>
本発明の柔軟導電材料は、次のようにして製造することができる。まず、多環芳香族化合物とオリゴマーとから重合体を合成する。次に、合成した重合体と、必要に応じて配合されるエラストマーポリマーと、を有機溶剤に溶解したポリマー溶液に、導電剤を添加して、ビーズミル等により分散させて導電塗料を調製する。そして、導電塗料を基材に塗布、乾燥することにより、薄膜状の柔軟導電材料を製造する。また、本発明の柔軟導電材料は、溶剤を使用せずにロールやニーダーを用いて原料を混練した後、プレス加工、カレンダー加工、押し出し加工などをすることにより製造してもよい。導電塗料には、必要に応じて、架橋剤、架橋促進剤、架橋助剤、可塑剤、加工助剤、老化防止剤、軟化剤、着色剤等の添加剤を配合してもよい。
重合体の合成に使用する多環芳香族化合物としては、ナフタレン−1,4,5,8−テトラカルボン酸二無水物、3,3′,4,4′−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物、3,4,9,10−ペリレンテトラカルボン酸二無水物、4,4′−オキシジフタル酸無水物、ペリロ[1,12−bcd]チオフェン−3,4,9,10−テトラカルボン酸無水物、3,3′,4,4′−p−テルフェニルテトラカルボン酸二無水物、3,3′,4,4′−ベンゾフェノンテトラカルボン酸二無水物、3,3′,4,4′ジフェニルスルホンテトラカルボン酸二無水物、9H−キサンテン−2,3,6,7−テトラカルボン酸2,3:6,7−二無水物、4,4’−[m−スルホニルビス(フェニレンスルファニル)]ジフタル酸無水物等を用いればよい。また、オリゴマーとしては、末端がアミノ基で変性されたものを用いればよい。なお、多環芳香族成分とオリゴマー成分とがアミド結合している重合体を合成する場合には、両成分がイミド結合している重合体の合成時に必要な、アミド結合をイミド結合へ変換するための加熱工程が不要になる、という利点がある。また、アミド結合により生じたカルボキシ基を利用した架橋反応や修飾反応が可能であるという利点もある。
導電塗料の塗布方法としては、既に公知の種々の方法を採用することができる。例えば、インクジェット印刷、フレキソ印刷、グラビア印刷、スクリーン印刷、パッド印刷、リソグラフィー等の印刷法の他、ディップ法、スプレー法、バーコート法等が挙げられる。
基材としては、伸縮性を有するエラストマーシートの他、ポリイミド、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンナフタレート(PEN)等からなる屈曲性を有する樹脂シート等が挙げられる。本発明の柔軟導電材料を、伸縮可能な基材の表面に形成した場合には、柔軟性が高く、伸張時にも電気抵抗が増加しにくいという効果を、より発揮させることができる。また、マトリクスが重合体のみからなる場合には、基材に対する追従性および接着性を向上させるという観点から、本発明の柔軟導電材料からなる導電層の表面を覆うようにカバー層を積層してもよい。また、本発明の柔軟導電材料からなる導電層を挟むように、接着層や他の導電層等を積層してもよい。
<トランスデューサ>
本発明のトランスデューサは、ポリマー製の誘電層と、該誘電層を介して配置されている複数の電極と、複数の該電極に各々接続されている配線と、を備える。本発明のトランスデューサは、誘電層と電極とを交互に積層させた積層構造を有していてもよい。
誘電層は、ポリマー、すなわち、樹脂またはエラストマーから形成される。エラストマーは、伸縮性を有するため好適である。なかでも、変位量および発生力を大きくするという観点から、比誘電率の高いエラストマーを用いることが望ましい。具体的には、常温における比誘電率(100Hz)が2以上、さらには5以上のエラストマーが望ましい。例えば、エステル基、カルボキシ基、水酸基、ハロゲン基、アミド基、スルホン基、ウレタン基、ニトリル基等の極性官能基を有するエラストマー、あるいは、これらの極性官能基を有する極性低分子量化合物を添加したエラストマーを採用するとよい。好適なエラストマーとしては、シリコーンゴム、ニトリルゴム、水素化ニトリルゴム、EPDM、アクリルゴム、ウレタンゴム、エピクロロヒドリンゴム、クロロスルホン化ポリエチレン、塩素化ポリエチレン等が挙げられる。なお、「ポリマー製」とは、誘電層のベース材料が、樹脂またはエラストマーであることを意味する。よって、エラストマーまたは樹脂成分の他に、添加剤等の他の成分を含んでいても構わない。
誘電層の厚さは、トランスデューサの用途等に応じて適宜決定すればよい。例えば、アクチュエータの場合、小型化、低電位駆動化、および変位量を大きくする等の観点から、誘電層の厚さは薄い方が望ましい。この場合、絶縁破壊性等をも考慮して、誘電層の厚さを、1μm以上1000μm(1mm)以下とすることが望ましい。5μm以上200μm以下とすると、より好適である。
電極および配線の少なくとも一方は、本発明の柔軟導電材料からなる。本発明の柔軟導電材料の構成、および製造方法については、上述した通りである。よって、ここでは説明を省略する。また、本発明のトランスデューサの電極、配線においても、本発明の柔軟導電材料の好適な態様を採用することが望ましい。以下、本発明のトランスデューサの一実施形態として、アクチュエータの実施形態を説明する。
図1に、本実施形態のアクチュエータの断面模式図を示す。(a)は電圧オフ状態、(b)は電圧オン状態を各々示す。
図1に示すように、アクチュエータ1は、誘電層10と、電極11a、11bと、配線12a、12bと、を備えている。誘電層10は、シリコーンゴム製である。電極11aは、誘電層10の上面の略全体を覆うように、配置されている。同様に、電極11bは、誘電層10の下面の略全体を覆うように、配置されている。電極11a、11bは、各々、配線12a、12bを介して電源13に接続されている。電極11a、11bは、重合体とシリコーンゴムとを含むマトリクスに、単層カーボンナノチューブが分散されてなる本発明の柔軟導電材料からなる。重合体は、ナフタレン−1,4,5,8−テトラカルボン酸二無水物(NTCDA)と両末端アミノ変性シリコーンとから合成されたNTCDA−ポリシロキサンイミド(後述する実施例における重合体(A−2))である。マトリクスのガラス転移点は−46℃である。
オフ状態からオン状態に切り替える際は、一対の電極11a、11b間に電圧を印加する。電圧の印加により、誘電層10の厚さは薄くなり、その分だけ、図1(b)中白抜き矢印で示すように、電極11a、11b面に対して平行方向に伸張する。これにより、アクチュエータ1は、図中上下方向および左右方向の駆動力を出力する。
本実施形態によると、電極11a、11bは、柔軟で伸縮性を有する。このため、誘電層10の動きが、電極11a、11bにより規制されにくい。よって、アクチュエータ1によると、大きな力および変位量を得ることができる。また、電極11a、11bは、高い導電性を有する。加えて、電極11a、11bにおいては、伸縮を繰り返しても、電気抵抗が増加しにくい。したがって、アクチュエータ1においては、電極11a、11bに起因した性能の低下が生じにくい。よって、アクチュエータ1は、耐久性に優れる。
次に、実施例を挙げて本発明をより具体的に説明する。
<重合体の製造>
[重合体(A−1)、(A−2)]
重合体として、ナフタレン−1,4,5,8−テトラカルボン酸二無水物(NTCDA)−ポリシロキサンアミドおよびNTCDA−ポリシロキサンイミドを製造した。反応工程を次式(A)に示す。
Figure 0006155339
まず、NTCDA(分子量268.18)を5.03g(18.76mmol)秤量し、溶剤のテトラヒドロフラン(THF)200mlと共に三つ口フラスコに入れ、窒素バブリングを30分間行った。次に、両末端アミノ変性シリコーン(信越化学工業(株)製「X22−161A」、分子量1600)を30.00g(18.76mmol)秤量し、撹拌しながら三つ口フラスコに注入し、窒素雰囲気下、65℃で10時間加熱還流することにより重合反応を行った。反応終了後、減圧乾燥によりTHFを除去して、式(A−1)に示す構造のNTCDA−ポリシロキサンアミドを得た。続いて、得られたNTCDA−ポリシロキサンアミドをナスフラスコに入れ、200℃で6時間加熱還流を行った後、減圧乾燥して、式(A−2)に示す構造のNTCDA−ポリシロキサンイミドを得た。
得られたNTCDA−ポリシロキサンイミドについて、赤外分光法(IR)による測定を行ったところ、赤外線吸収スペクトルの1780cm−1、1720cm−1、1380cm−1においてイミド由来のピークを確認した。ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)により分子量を測定したところ、重量平均分子量は26800であった。示差走査熱量計(DSC、(株)日立ハイテクサイエンス製「DSC6220」)によりガラス転移点を測定したところ、−45℃であった。
[重合体(B−1)、(B−2)]
重合体として、NTCDA−ポリエーテルアミドおよびNTCDA−ポリエーテルイミドを製造した。反応工程を次式(B)に示す。
Figure 0006155339
まず、NTCDA(分子量268.18)を4.02g(15.00mmol)秤量し、THF200mlと共に三つ口フラスコに入れ、窒素バブリングを30分間行った。次に、ポリ(プロピレングリコール)ビス(2−アミノプロピルエーテル)(アルドリッチ社製、分子量2000)を30.00g(15.00mmol)秤量し、撹拌しながら三つ口フラスコに注入し、窒素雰囲気下、65℃で10時間加熱還流することにより重合反応を行った。反応終了後、減圧乾燥によりTHFを除去して、式(B−1)に示す構造のNTCDA−ポリエーテルアミドを得た。
得られたNTCDA−ポリエーテルアミドについて、IR測定を行ったところ、赤外線吸収スペクトルの1670cm−1、1550cm−1においてアミド由来のピークを確認した。GPCにより分子量を測定したところ、重量平均分子量は52300であった。DSCによりガラス転移点を測定したところ、−55℃であった。
続いて、NTCDA−ポリエーテルアミドをナスフラスコに入れ、200℃で6時間加熱還流を行った後、減圧乾燥して、式(B−2)に示す構造のNTCDA−ポリエーテルイミドを得た。得られたNTCDA−ポリエーテルイミドについて、IR測定を行ったところ、赤外線吸収スペクトルの1780cm−1、1720cm−1、1380cm−1においてイミド由来のピークを確認した。GPCにより分子量を測定したところ、重量平均分子量は55900であった。DSCによりガラス転移点を測定したところ、−53℃であった。
[重合体(C−1)、(C−2)]
重合体として、3,3′,4,4′−ビフェニルテトラカルボン酸二無水物(BPDA)−ポリエーテルアミドおよびBPDA−ポリエーテルイミドを製造した。反応工程を次式(C)に示す。
Figure 0006155339
まず、BPDA(分子量294.22)を4.41g(15.00mmol)秤量し、THF200mlと共に三つ口フラスコに入れ、窒素バブリングを30分間行った。次に、ポリ(プロピレングリコール)ビス(2−アミノプロピルエーテル)(同上)を30.00g(15.00mmol)秤量し、撹拌しながら三つ口フラスコに注入し、窒素雰囲気下、65℃で10時間加熱還流することにより重合反応を行った。反応終了後、減圧乾燥によりTHFを除去して、式(C−1)に示す構造のBPDA−ポリエーテルアミドを得た。
得られたBPDA−ポリエーテルアミドについて、IR測定を行ったところ、赤外線吸収スペクトルの1670cm−1、1550cm−1においてアミド由来のピークを確認した。GPCにより分子量を測定したところ、重量平均分子量は42500であった。DSCによりガラス転移点を測定したところ、−47℃であった。
続いて、BPDA−ポリエーテルアミドをナスフラスコに入れ、200℃で6時間加熱還流を行った後、減圧乾燥して、式(C−2)に示す構造のBPDA−ポリエーテルイミドを得た。得られたBPDA−ポリエーテルイミドについて、IR測定を行ったところ、赤外線吸収スペクトルの1780cm−1、1720cm−1、1380cm−1においてイミド由来のピークを確認した。GPCにより分子量を測定したところ、重量平均分子量は54160であった。DSCによりガラス転移点を測定したところ、−45℃であった。
[重合体(D−1)、(D−2)]
重合体として、3,4,9,10−ペリレンテトラカルボン酸二無水物(PTCDA)−ポリエーテルアミドおよびPTCDA−ポリエーテルイミドを製造した。反応工程を次式(D)に示す。
Figure 0006155339
まず、PTCDA(分子量392.32)を5.88g(15.00mmol)秤量し、溶剤のN、N−ジメチルホルムアミド(DMF)200mlと共に三つ口フラスコに入れ、窒素バブリングを30分間行った。次に、ポリ(プロピレングリコール)ビス(2−アミノプロピルエーテル)(同上)を30.00g(15.00mmol)秤量し、撹拌しながら三つ口フラスコに注入し、窒素雰囲気下、130℃で10時間加熱還流することにより重合反応を行った。反応終了後、減圧乾燥によりDMFを除去して、式(D−1)に示す構造のPTCDA−ポリエーテルアミドを得た。
得られたPTCDA−ポリエーテルアミドについて、IR測定を行ったところ、赤外線吸収スペクトルの1670cm−1、1550cm−1においてアミド由来のピークを確認した。GPCにより分子量を測定したところ、重量平均分子量は13200であった。DSCによりガラス転移点を測定したところ、−2.5℃であった。
続いて、PTCDA−ポリエーテルアミドをナスフラスコに入れ、200℃で6時間加熱還流を行った後、減圧乾燥して、式(D−2)に示す構造のPTCDA−ポリエーテルイミドを得た。得られたPTCDA−ポリエーテルイミドについて、IR測定を行ったところ、赤外線吸収スペクトルの1780cm−1、1720cm−1、1380cm−1においてイミド由来のピークを確認した。GPCにより分子量を測定したところ、重量平均分子量は13750であった。DSCによりガラス転移点を測定したところ、−2.7℃であった。
[重合体(E−1)、(E−2)]
重合体として、4,4′−オキシジフタル酸無水物(OPDA)−ポリエーテルアミドおよびOPDA−ポリエーテルイミドを製造した。反応工程を次式(E)に示す。
Figure 0006155339
まず、OPDA(分子量310.21)を4.65g(15.00mmol)秤量し、THF200mlと共に三つ口フラスコに入れ、窒素バブリングを30分間行った。次に、ポリ(プロピレングリコール)ビス(2−アミノプロピルエーテル)(同上)を30.00g(15.00mmol)秤量し、撹拌しながら三つ口フラスコに注入し、窒素雰囲気下、65℃で10時間加熱還流することにより重合反応を行った。反応終了後、減圧乾燥によりTHFを除去して、式(E−1)に示す構造のOPDA−ポリエーテルアミドを得た。
得られたOPDA−ポリエーテルアミドについて、IR測定を行ったところ、赤外線吸収スペクトルの1670cm−1、1550cm−1においてアミド由来のピークを確認した。GPCにより分子量を測定したところ、重量平均分子量は32500であった。DSCによりガラス転移点を測定したところ、−45℃であった。
続いて、OPDA−ポリエーテルアミドをナスフラスコに入れ、200℃で6時間加熱還流を行った後、減圧乾燥して、式(E−2)に示す構造のOPDA−ポリエーテルイミドを得た。得られたOPDA−ポリエーテルイミドについて、IR測定を行ったところ、赤外線吸収スペクトルの1780cm−1、1720cm−1、1380cm−1においてイミド由来のピークを確認した。GPCにより分子量を測定したところ、重量平均分子量は32600であった。DSCによりガラス転移点を測定したところ、−46℃であった。
<導電材料の製造>
製造した重合体を用いて、実施例1〜21の導電材料を製造した。実施例1〜21の導電材料は、本発明の柔軟導電材料に含まれる。比較のため、製造した重合体を用いずに、比較例1〜6の導電材料を製造した。
[実施例1]
重合体(A−2)のNTCDA−ポリシロキサンイミド100質量部を溶剤のトルエンに溶解して、ポリマー溶液を調製した。調製したポリマー溶液に、導電剤として単層カーボンナノチューブ(独立行政法人産業技術総合研究所製「スーパーグロースCNT」)5質量部を添加して、直径0.5mmのガラスビーズを充填したビーズミル((株)シンマルエンタープライゼス製「ダイノミル」)を用いて分散することにより、導電塗料を調製した。ビーズミルの周速は10m/sとした。調製した導電塗料を、PET製の基材表面にバーコート法により塗布し、150℃下で1時間加熱して、塗膜を乾燥させた。このようにして、厚さ30μmの薄膜状の導電材料を製造した。
[実施例2]
シリコーンゴムポリマー(信越化学工業(株)製「KE−1935」)50質量部をトルエンに溶解して、ポリマー溶液を調製した。調製したポリマー溶液に、重合体(A−2)のNTCDA−ポリシロキサンイミド50質量部と、単層カーボンナノチューブ(同上)5質量部と、を添加して、直径0.5mmのガラスビーズを充填したビーズミル(同上)を用いて分散することにより、導電塗料を調製した。ビーズミルの周速は10m/sとした。調製した導電塗料を、実施例1と同様にPET製の基材表面に塗布、乾燥して、厚さ30μmの薄膜状の導電材料を製造した。シリコーンゴムポリマーと重合体(A−2)とから製造された本導電材料のマトリクスについて、DSCによりガラス転移点を測定したところ、−46℃であった。
[実施例3]
アクリルゴムポリマー(日本ゼオン(株)製「Nipol(登録商標)AR53L」)82質量部を溶剤のメチルエチルケトンに溶解して、ポリマー溶液を調製した。調製したポリマー溶液に、重合体(B−1)のNTCDA−ポリエーテルアミド18質量部と、導電剤として多層カーボンナノチューブ(Nanocyl社製「NC7000」)15質量部と、を添加して、直径0.5mmのガラスビーズを充填したビーズミル(同上)を用いて分散することにより、導電塗料を調製した。ビーズミルの周速は10m/sとした。調製した導電塗料を、実施例1と同様にPET製の基材表面に塗布、乾燥して、厚さ30μmの薄膜状の導電材料を製造した。アクリルゴムポリマーと重合体(B−1)とから製造された本導電材料のマトリクスについて、DSCによりガラス転移点を測定したところ、−53℃であった。
[実施例4]
重合体(B−1)を、重合体(B−2)のNTCDA−ポリエーテルイミドに変更した以外は、実施例3と同様にして、導電塗料を調製し、導電材料を製造した。アクリルゴムポリマーと重合体(B−2)とから製造された本導電材料のマトリクスについて、DSCによりガラス転移点を測定したところ、−50℃であった。
[実施例5]
重合体(B−1)を、重合体(C−1)のBPDA−ポリエーテルアミドに変更した以外は、実施例3と同様にして、導電塗料を調製し、導電材料を製造した。アクリルゴムポリマーと重合体(C−1)とから製造された本導電材料のマトリクスについて、DSCによりガラス転移点を測定したところ、−46℃であった。
[実施例6]
重合体(B−1)を、重合体(C−2)のBPDA−ポリエーテルイミドに変更した以外は、実施例3と同様にして、導電塗料を調製し、導電材料を製造した。アクリルゴムポリマーと重合体(C−2)とから製造された本導電材料のマトリクスについて、DSCによりガラス転移点を測定したところ、−45℃であった。
[実施例7]
重合体(B−1)を、重合体(D−1)のPTCDA−ポリエーテルアミドに変更した以外は、実施例3と同様にして、導電塗料を調製し、導電材料を製造した。アクリルゴムポリマーと重合体(D−1)とから製造された本導電材料のマトリクスについて、DSCによりガラス転移点を測定したところ、−41℃であった。
[実施例8]
重合体(B−1)を、重合体(D−2)のPTCDA−ポリエーテルイミドに変更した以外は、実施例3と同様にして、導電塗料を調製し、導電材料を製造した。アクリルゴムポリマーと重合体(D−2)とから製造された本導電材料のマトリクスについて、DSCによりガラス転移点を測定したところ、−42℃であった。
[実施例9]
重合体(B−1)を、重合体(E−1)のOPDA−ポリエーテルアミドに変更した以外は、実施例3と同様にして、導電塗料を調製し、導電材料を製造した。アクリルゴムポリマーと重合体(E−1)とから製造された本導電材料のマトリクスについて、DSCによりガラス転移点を測定したところ、−46℃であった。
[実施例10]
重合体(B−1)を、重合体(E−2)のOPDA−ポリエーテルイミドに変更した以外は、実施例3と同様にして、導電塗料を調製し、導電材料を製造した。アクリルゴムポリマーと重合体(E−2)とから製造された本導電材料のマトリクスについて、DSCによりガラス転移点を測定したところ、−47℃であった。
[実施例11]
導電剤を、多層カーボンナノチューブ(同上)13質量部および単層カーボンナノチューブ(同上)2質量部に変更した以外は、実施例3と同様にして、導電塗料を調製し、導電材料を製造した。
[実施例12]
導電剤を、多層カーボンナノチューブ(同上)13質量部および単層カーボンナノチューブ(同上)2質量部に変更した以外は、実施例4と同様にして、導電塗料を調製し、導電材料を製造した。
[実施例13]
導電剤を、多層カーボンナノチューブ(同上)13質量部および単層カーボンナノチューブ(同上)2質量部に変更した以外は、実施例5と同様にして、導電塗料を調製し、導電材料を製造した。
[実施例14]
導電剤を、多層カーボンナノチューブ(同上)13質量部および単層カーボンナノチューブ(同上)2質量部に変更した以外は、実施例6と同様にして、導電塗料を調製し、導電材料を製造した。
[実施例15]
導電剤を、多層カーボンナノチューブ(同上)13質量部および単層カーボンナノチューブ(同上)2質量部に変更した以外は、実施例7と同様にして、導電塗料を調製し、導電材料を製造した。
[実施例16]
導電剤を、多層カーボンナノチューブ(同上)13質量部および単層カーボンナノチューブ(同上)2質量部に変更した以外は、実施例8と同様にして、導電塗料を調製し、導電材料を製造した。
[実施例17]
導電剤を、多層カーボンナノチューブ(同上)13質量部および単層カーボンナノチューブ(同上)2質量部に変更した以外は、実施例9と同様にして、導電塗料を調製し、導電材料を製造した。
[実施例18]
導電剤を、多層カーボンナノチューブ(同上)13質量部および単層カーボンナノチューブ(同上)2質量部に変更した以外は、実施例10と同様にして、導電塗料を調製し、導電材料を製造した。
[実施例19]
導電剤を、単層カーボンナノチューブ(同上)10質量部に変更した以外は、実施例6と同様にして、導電塗料を調製し、導電材料を製造した。
[実施例20]
アクリルゴムポリマーの配合量を91質量部に変更し、重合体(C−2)のBPDA−ポリエーテルイミドの配合量を9質量部に変更した以外は、実施例19と同様にして、導電塗料を調製し、導電材料を製造した。アクリルゴムポリマーと重合体(C−2)とから製造された本導電材料のマトリクスについて、DSCによりガラス転移点を測定したところ、−43℃であった。
[実施例21]
アクリルゴムポリマーの配合量を64質量部に変更し、重合体(C−2)のBPDA−ポリエーテルイミドの配合量を36質量部に変更した以外は、実施例19と同様にして、導電塗料を調製し、導電材料を製造した。アクリルゴムポリマーと重合体(C−2)とから製造された本導電材料のマトリクスについて、DSCによりガラス転移点を測定したところ、−47℃であった。
[実施例22]
アクリルゴムポリマーを、ウレタンゴムポリマー1(東洋紡(株)製「バイロン(登録商標)GK570」)に変更した以外は、実施例19と同様にして、導電塗料を調製し、導電材料を製造した。ウレタンゴムポリマー1と重合体(C−2)とから製造された本導電材料のマトリクスについて、DSCによりガラス転移点を測定したところ、−3℃であった。
[実施例23]
アクリルゴムポリマーを、ウレタンゴムポリマー2(東洋紡(株)製「バイロン(登録商標)GM400」)に変更した以外は、実施例19と同様にして、導電塗料を調製し、導電材料を製造した。ウレタンゴムポリマー2と重合体(C−2)とから製造された本導電材料のマトリクスについて、DSCによりガラス転移点を測定したところ、16℃であった。
[比較例1]
重合体を配合せずに従来のゴムポリマーのみを用いて、導電材料を製造した。まず、実施例2において使用したシリコーンゴムポリマー(同上)100質量部をトルエンに溶解して、ポリマー溶液を調製した。調製したポリマー溶液に、導電剤として単層カーボンナノチューブ(同上)5質量部を添加して、直径0.5mmのガラスビーズを充填したビーズミル(同上)を用いて分散することにより、導電塗料を調製した。ビーズミルの周速は10m/sとした。調製した導電塗料を、実施例1と同様にPET製の基材表面に塗布、乾燥して、厚さ30μmの薄膜状の導電材料を製造した。本導電材料のマトリクスであるシリコーンゴムのガラス転移点をDSCにより測定したところ、−45℃であった。
[比較例2]
重合体(A−2)に代えて、当該重合体の製造に使用した多環芳香族化合物のNTCDAを50質量部配合した以外は、実施例2と同様にして、導電塗料を調製し、導電材料を製造した。シリコーンゴムポリマーとNTCDAとから製造された本導電材料のマトリクスについて、DSCによりガラス転移点を測定したところ、−45℃であった。
[比較例3]
重合体を配合せずに従来のゴムポリマーのみを用いて、導電材料を製造した。まず、実施例3において使用したアクリルゴムポリマー(同上)100質量部をメチルエチルケトンに溶解して、ポリマー溶液を調製した。調製したポリマー溶液に、導電剤として多層カーボンナノチューブ(同上)15質量部を添加して、直径0.5mmのガラスビーズを充填したビーズミル(同上)を用いて分散することにより、導電塗料を調製した。ビーズミルの周速は10m/sとした。調製した導電塗料を、実施例1と同様にPET製の基材表面に塗布、乾燥して、厚さ30μmの薄膜状の導電材料を製造した。本導電材料のマトリクスであるアクリルゴムのガラス転移点をDSCにより測定したところ、−42℃であった。
[比較例4]
導電剤を、多層カーボンナノチューブ(同上)13質量部および単層カーボンナノチューブ(同上)2質量部に変更した以外は、比較例3と同様にして、導電塗料を調製し、導電材料を製造した。
[比較例5]
重合体(B−1)に代えて、当該重合体の製造に使用した多環芳香族化合物のNTCDAを18質量部配合した以外は、実施例11と同様にして、導電塗料を調製し、導電材料を製造した。アクリルゴムポリマーとNTCDAとから製造された本導電材料のマトリクスについて、DSCによりガラス転移点を測定したところ、−42℃であった。
[比較例6]
導電剤を、単層カーボンナノチューブ(同上)10質量部に変更した以外は、比較例3と同様にして、導電塗料を調製し、導電材料を製造した。
[比較例7]
アクリルゴムポリマーを、ウレタンゴムポリマー1(同上)に変更した以外は、比較例6と同様にして、導電塗料を調製し、導電材料を製造した。本導電材料のマトリクスであるウレタンゴムポリマー1のガラス転移点をDSCにより測定したところ、0℃であった。
[比較例8]
アクリルゴムポリマーを、ウレタンゴムポリマー2(同上)に変更した以外は、比較例6と同様にして、導電塗料を調製し、導電材料を製造した。本導電材料のマトリクスであるウレタンゴムポリマー2のガラス転移点をDSCにより測定したところ、21℃であった。
<導電材料の評価>
[評価方法]
(1)導電性
まず、伸張する前の自然状態(初期)における導電材料の体積抵抗率を、測定した。体積抵抗率の測定は、JIS K6271(2008)の平行端子電極法に準じて行った。体積抵抗率の測定において、導電材料(試験片)を支持する絶縁樹脂製支持具には、市販のゴムシート(住友スリーエム(株)製「VHB(登録商標)4910」)を用いた。次に、導電材料を支持具と共に一軸方向に伸張率30%で伸張させて、体積抵抗率を測定した。伸張率は、次式(i)により算出した値である。
伸張率(%)=(ΔL/L)×100・・・(i)
[L:試験片の標線間距離、ΔL:試験片の標線間距離の伸張による増加分]
(2)柔軟性
JIS K6254:2010に準じて引張試験を行い、25%歪みの静的せん断弾性率を測定した。測定には、短冊状1号形の試験片を用い、引張速度は100mm/minとした。
(3)カーボンナノチューブの分散性
レーザー粒度分析計(日機装(株)製「マイクロトラックMT3300EII」)を用いて、導電塗料に含まれるカーボンナノチューブの粒度分布を測定した。そして、得られた粒度分布からメジアン径(d50)を算出した。カーボンナノチューブの凝集塊が少ないほど、d50の値が小さくなると考えられる。このため、d50の値は、カーボンナノチューブの分散性を評価する指標になる。
(4)重合体とエラストマーとの相溶性
マトリクスとしてシリコーンゴム、アクリルゴム、またはウレタンゴムポリマー1、2を含む実施例2〜23について、重合体とゴムポリマーとの相溶性を評価した。まず、重合体とゴムポリマーとを溶剤に溶解したポリマー溶液を、PET製の基材表面に塗布し、150℃下で1時間加熱して塗膜を乾燥させた。溶剤としては、シリコーンゴムの場合にはトルエン、アクリルゴム、ウレタンゴムポリマー1、2の場合にはメチルエチルケトンを使用した。得られたポリマー膜をマイクロスコープにて観察し、最大長さが1μm以上の分離部が観察されれば相溶性は不良(後出の表1、表2中、×印で示す)、当該分離部が観察されなければ相溶性は良好(後出の表1〜表3中、○印で示す)と判定した。
比較のため、比較例2、5については、多環芳香族化合物とゴムポリマーとを溶剤に溶解したポリマー溶液からポリマー膜を形成して、多環芳香族化合物とゴムポリマーとの相溶性を評価した。
[評価結果]
実施例および比較例の各導電材料の原料組成および評価結果を、表1〜表3にまとめて示す。
Figure 0006155339
Figure 0006155339
Figure 0006155339
表1に示すように、マトリクスが重合体のみからなる実施例1の導電材料においては、初期の体積抵抗率が1.00Ω・cm以下と小さくなった。また、粒度分布のd50も、比較例の導電材料と比較して小さくなった。このことから、カーボンナノチューブの分散性は良好であると判断できる。なお、弾性率および30%伸張時の体積抵抗率は、マトリクスにエラストマーを含む他の実施例の導電材料と比較すると、やや大きくなった。
マトリクスにシリコーンゴムを含む実施例2と、比較例1、2と、を比較すると、重合体を含む実施例2の導電材料の方が、初期の体積抵抗率が小さく、かつ、伸張時においても体積抵抗率の増加が小さいことが確認された。実施例2の導電材料においては、粒度分布のd50が小さいことからも、カーボンナノチューブの分散性が向上していることがわかる。ここで、図2に、実施例2の導電材料のマイクロスコープ画像(倍率100倍)を示す。図3に、比較例1の導電材料のマイクロスコープ画像(倍率100倍)を示す。図2、図3に示すように、比較例1の導電材料においては、カーボンナノチューブが偏在しているのに対し、実施例2の導電材料においては、カーボンナノチューブが分散され均質な膜が形成されていることが確認された。
また、図4に、実施例2および比較例1の導電塗料の写真を示す。図4の左側が比較例1の導電塗料の写真、右側が実施例2の導電塗料の写真である。図4に示すように、比較例1の導電塗料においては、カーボンナノチューブが凝集しているのに対し、実施例2の導電塗料においては、カーボンナノチューブが均一に分散されていることが確認された。
重合体とエラストマーとの相溶性については、図5に、実施例2のポリマー膜のマイクロスコープ画像(倍率1000倍)を示す。図6に、比較例2のポリマー膜のマイクロスコープ画像(倍率1000倍)を示す。図5、図6に示すように、比較例2のポリマー膜においては、最大長さが1μm以上の分離部が点在しているのに対し、実施例2のポリマー膜においては、最大長さが1μm以上の分離部は見られなかった。このように、実施例2で使用した重合体(A−2)とシリコーンゴムポリマーとの相溶性は、良好であることが確認された。
マトリクスにアクリルゴムを含み、導電剤として多層カーボンナノチューブを配合した実施例3〜10と、比較例3と、を比較すると、重合体を含む実施例3〜10の導電材料の方が、初期の体積抵抗率が小さく、かつ、伸張時においても体積抵抗率の増加が小さいことが確認された。実施例3〜10の導電材料においては、粒度分布のd50が小さいことからも、カーボンナノチューブの分散性が向上していることがわかる。また、実施例3〜10で使用した重合体とアクリルゴムポリマーとの相溶性は、良好であった。
表2に示すように、マトリクスにアクリルゴムを含み、導電剤として単層カーボンナノチューブおよび多層カーボンナノチューブの両方を配合した実施例11〜18と、比較例4、5と、を比較すると、重合体を含む実施例11〜18の導電材料の方が、初期の体積抵抗率が小さくなった。実施例11〜18の導電材料における伸張時の体積抵抗率は、比較例4、5の導電材料のそれの同等以下になった。実施例11〜18の導電材料においては、粒度分布のd50が小さいことからも、カーボンナノチューブの分散性が向上していることがわかる。また、実施例3〜10と同様に、実施例11〜18で使用した重合体とアクリルゴムポリマーとの相溶性は、良好であった。一方、比較例5で使用した多環芳香族化合物とアクリルゴムポリマーとの相溶性は、不良であった。
表3に示すように、マトリクスにアクリルゴムを含み、導電剤として単層カーボンナノチューブを配合した実施例19〜21と、比較例6と、を比較すると、重合体を含む実施例19〜21の導電材料の方が、初期の体積抵抗率が小さく、かつ、伸張時においても体積抵抗率の増加が小さいことが確認された。特に、重合体(C−2)のBPDA−ポリエーテルイミドの配合量が18質量部である実施例19の導電材料、同配合量が36質量部である実施例21の導電材料においては、伸張されても体積抵抗率はほとんど変化しなかった。実施例19〜21の導電材料においては、粒度分布のd50が小さいことからも、カーボンナノチューブの分散性が向上していることがわかる。また、重合体を含む実施例19〜21の導電材料においては、比較例6の導電材料よりも弾性率が小さくなった。これにより、柔軟なポリエーテル骨格を有するBPDA−ポリエーテルイミドを配合すると、柔軟性が向上することがわかる。なお、実施例19〜21で使用した重合体は、実施例6、14で使用した重合体と同じである。このため、重合体とアクリルゴムポリマーとの相溶性は、良好であった。
マトリクスにウレタンゴムを含み、導電剤として単層カーボンナノチューブを配合した実施例22、23と、比較例7、8と、を順に比較すると、重合体を含む実施例22、23の導電材料の方が、初期の体積抵抗率が小さく、かつ、伸張時においても体積抵抗率の増加が小さいことが確認された。実施例22、23の導電材料においては、粒度分布のd50が小さいことからも、カーボンナノチューブの分散性が向上していることがわかる。重合体を含む22の導電材料においては、比較例7の導電材料よりも弾性率が小さくなった。同様に、重合体を含む23の導電材料においては、比較例8の導電材料よりも弾性率が小さくなった。これにより、柔軟なポリエーテル骨格を有するBPDA−ポリエーテルイミドを配合すると、柔軟性が向上することがわかる。また、実施例22、23で使用した重合体とウレタンゴムポリマーとの相溶性は、いずれも良好であった。
図7に、実施例1、6、10、14、18、19および比較例3〜6の導電材料における伸張率に対する体積抵抗率の変化を示す。体積抵抗率の測定は、先の[評価方法](1)導電性において説明した方法で行った。図7に示すように、マトリクスが重合体(C−2)または重合体(E−2)とアクリルゴムとからなる実施例6、10、14、18、19の導電材料においては、伸張率が80%と大きくなっても、体積抵抗率はほとんど変化しなかった。
本発明の柔軟導電材料は、柔軟なトランスデューサ、フレキシブル配線板等の電極、配線の他、電子機器、ウェアラブルデバイス等に使用される電磁波シールドに好適である。本発明の柔軟導電材料を電極、配線、電磁波シールドに用いることにより、ロボットの可動部、介護用機器、輸送機器の内装等の柔軟な部位に実装される電子機器の耐久性を、向上させることができる。

Claims (4)

  1. 多環芳香族成分とオリゴマー成分とがアミド結合またはイミド結合してなる重合体と、該オリゴマー成分と相溶なエラストマーと、を含み、ガラス転移点が20℃以下であるマトリクスに、カーボンナノチューブを含む導電剤が分散されてなり、
    該多環芳香族成分は、ビフェニル構造または二つのフェニル基がO原子を介して結合している構造を有し、
    該オリゴマー成分は、ポリエーテルまたはポリシロキサンであり、
    該エラストマーは、シリコーンゴム、アクリルゴム、ウレタンゴムから選ばれる一種以上であり、
    該重合体の含有量は、該マトリクスのポリマー全体を100質量部とした場合の9質量部以上36質量部以下であり、
    30%伸張時の体積抵抗率が2.50Ω・cm以下であることを特徴とする柔軟導電材料。
  2. 前記導電剤の配合量は、前記マトリクス100質量部に対して30質量部以下であり、
    伸張していない状態の体積抵抗率が1.00Ω・cm以下である請求項1に記載の柔軟導電材料。
  3. 電極、配線、および電磁波シールドの少なくとも一つ以上に用いられる請求項1または請求項2に記載の柔軟導電材料。
  4. ポリマー製の誘電層と、該誘電層を介して配置されている複数の電極と、複数の該電極に各々接続されている配線と、を備え、
    該電極および該配線の少なくとも一方は、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の柔軟導電材料からなることを特徴とするトランスデューサ。
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