JP6154782B2 - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、定着装置及び画像形成装置に関する。
従来、電子写真方式の画像形成装置には、被記録媒体にトナーを定着させる定着装置が設けられている。例えば、定着装置は、無端ベルト状の加熱回転ベルトと加圧ローラーとで形成される定着ニップ部に、未定着のトナーを担持した被記録媒体を挿通することによって、被記録媒体に熱及び圧力を加えてトナーを定着させる。例えば、定着ニップを加熱するヒーターは加熱回転ベルトの内側に設けられている。
停止状態の加熱回転ベルトがヒーターによって加熱されると、加熱回転ベルトが変形又は発火を起こしやすいという問題点がある。このため、加熱回転ベルトの回転状態に異常が生じた場合、ヒーターによる加熱を早期に停止する必要がある。
例えば、特許文献1に記載の定着装置は、加熱回転ベルト(第1回転体)の外周面の径方向の位置を定期的にセンサーで検出することにより、第1回転体の回転状態を判定することができる。
特開2010−276758号公報
しかしながら、本発明者は、鋭意研究により、第1回転体の外周面の位置に表れる更に小さな変化又は不規則な変化を検出して、第1回転体の回転状態の誤判定を抑制することが必要である点を見出した。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、第1回転体の回転状態の誤判定を抑制することができる定着装置及び画像形成装置を提供することを目的とする。
本発明に係る定着装置は、被記録媒体にトナーを定着させる。前記定着装置は、第1回転体と、ヒーターと、受圧部材と、支持部材と、第2回転体と、位置検出部と、判定部とを備える。前記第1回転体は、無端ベルト状で周方向に回転可能である。前記ヒーターは、前記第1回転体を加熱する。前記受圧部材は、前記第1回転体の内側に配置され、前記第1回転体の内周面に当接する。前記支持部材は、前記第1回転体の前記内側に配置され、前記受圧部材を支持する。前記第2回転体は回転可能である。前記第2回転体は、前記第1回転体を介して前記受圧部材との間で前記被記録媒体を挟持して定着ニップを形成する。前記位置検出部は、前記第1回転体の外周面における径方向の位置を検出する。前記判定部は、前記位置検出部の検出結果に基づいて前記第1回転体の回転状態を判定する。前記位置検出部は、第1位置検出部材と、第2位置検出部材とを含む。前記第1位置検出部材は、前記第1回転体の回転方向に沿って前記定着ニップよりも上流側に配置される。前記第2位置検出部材は、前記回転方向に沿って前記定着ニップよりも下流側に配置される。
本発明に係る画像形成装置は、上記に記載の定着装置と、画像形成部とを備える。前記画像形成部は、前記トナーを前記被記録媒体に転写する。前記定着装置は、前記トナーを前記被記録媒体に定着させる。
本発明に係る定着装置によれば、第1回転体の回転状態の誤判定を抑制することが可能である。
本発明の実施形態1に係る定着装置の機能を示すブロック図である。 (a)〜(f)は、本発明の実施形態2に係る定着装置における第1回転体を示す模式的な側面図である。 本発明の実施形態2に係る定着装置の判定処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態2に係る定着装置の判定処理を示すフローチャートである。 (a)〜(d)は、本発明の実施形態3に係る定着装置における第1回転体を示す模式的な側面図である。 本発明の実施形態3に係る定着装置の判定処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態3に係る定着装置の判定処理を示すフローチャートである。 (a)及び(b)は、本発明の実施形態1〜実施形態3に係る定着装置の変形例を示す模式的な側面図である。 本発明の実施形態4に係る画像形成装置を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図中、同一又は相当部分については同一の参照符号を付して説明を繰り返さない。
(実施形態1)
図1を参照して、本発明に係る定着装置100の実施形態1について説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る定着装置100の機能を示すブロック図である。
定着装置100は、第1回転体1と、第2回転体4と、2つのヒーター6と、受圧部材2と、支持部材3と、位置検出部5と、制御部8とを備える。定着装置100は、例えば、画像形成装置に搭載される。定着装置100は、被記録媒体Pを加熱及び加圧することで、未定着のトナーTNを溶融させて被記録媒体Pに定着させる。
第1回転体1は、円筒状の加熱回転ベルトである。第1回転体1は、ロール状(無端ベルト状)に形成され、耐熱性を有する。第1回転体1は、被記録媒体Pの搬送方向Dと直交する方向に延びる回転軸を中心に、周方向(回転方向R1)に回転可能である。第1回転体1は、複数の層が積層されることによって形成される。複数の層は、金属層と弾性層と離型層とから構成される。金属層の外周面に弾性層が配置され、弾性層の外周面に離型層が配置される。例えば、金属層は、厚さ30μmのSUS(ステンレス鋼)である。弾性層は、厚さ0.3mmのシリコーンゴムである。離型層は、厚さ30μmのPFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)又はPTFE(ポリテトラフルオロエチレン)のフッ素樹脂製の耐熱性フィルムである。
第2回転体4は、円柱状の加圧ローラーである。第2回転体4は、外周面41及びローラー軸42を含む。第2回転体4は、ローラー軸42(回転軸)を中心に回転可能である。ローラー軸42は第1回転体1の回転軸と平行である。以下、第1回転体1の回転軸及び第2回転体4のローラー軸42に沿った方向を単に「軸方向」と記載する。第2回転体4は、芯金と弾性層と離型層とから構成される。芯金の外周面に弾性層が配置され、弾性層の外周面に離型層が配置される。例えば、芯金は直径14mmのアルミニウム又は鉄である。弾性層は、厚さ5.5mmのシリコーンゴムである。離型層は、厚さ50μmのPFAやPTFEのフッ素樹脂である。ローラー軸42には、第2回転体4を回転させて駆動する第2回転体駆動部43が直結される。第2回転体駆動部43は、例えば、電動モーターである。
外周面41は、第1回転体1の外周面11に当接するように配置される。第1回転体1は、第2回転体4の回転に従動して回転する。これにより、第1回転体1と第2回転体4との間で、トナーTNが転写された被記録媒体Pを挟持する定着ニップNが形成される。第1回転体1の定着ニップNの反対側の外部と、第1回転体1及び第2回転体4の軸方向の両端の外部とは、筐体によって囲われている。
2つのヒーター6は定着ニップNを加熱する。ヒーター6は、例えば、ハロゲンヒーター又はセラミックヒーターを含む。2つのヒーター6の各々は、第1回転体1の内側における支持部材3よりも搬送方向Dの下流側及び上流側にそれぞれ配置される。ヒーター6は、定着ニップNを通過するように搬送される被記録媒体Pに、第1回転体1を介して熱を付与する。トナーTNが転写された被記録媒体Pが定着ニップNを通過すると、トナーTNが溶融して被記録媒体Pに定着する。
受圧部材2は、軸方向の断面視において、第1回転体1の径方向中心に向けて開放したC字形状を有する。具体的には、受圧部材2は、摺接平板部21と、2つの側面板部22と、2つの傾斜板部23とを有する。摺接平板部21は、定着ニップNと平行に配置される。2つの側面板部22は、摺接平板部21に対して垂直に延びる。2つの傾斜板部23の各々は、被記録媒体Pの搬送方向Dに沿った摺接平板部21の両端と側面板部22とを繋ぐ。受圧部材2は、例えば、厚さ0.2mmのSUS(ステンレス鋼)から構成される。受圧部材2は、第1回転体1の内側において、軸方向に沿って延びる。受圧部材2の軸方向の両端は筐体に固定される。
受圧部材2は、第1回転体1を介して第2回転体4との間に定着ニップNを形成する。第1回転体1が回転すると、第1回転体1の下部の内周面12が摺接平板部21及び傾斜板部23に摺動する。受圧部材2は、第2回転体4から第1回転体1が受ける圧力を受け止めるために、一定以上の強度を要する。また、受圧部材2は、第1回転体1の内周面12と接しているため、熱容量、耐熱性及び耐摩耗性に優れていることが好ましい。受圧部材2は、例えば、SUSから形成される。あるいは、受圧部材2は樹脂で形成されてもよい。
支持部材3は、軸方向の断面視において、略T字形状(T字形状を含む)を有する。具体的には、支持部材3は、下端板部31と、立上げ板部32と、断熱部材33と、反射部材34とを含む。支持部材3は、例えば、厚さ3mmのSUSから構成される。下端板部31は、断熱部材33を挟んで、受圧部材2の摺接平板部21に突き当てられる。立上げ板部32は、第1回転体1の径方向中心に向かって延び、第1回転体1の定着ニップNの反対側の内周面12に近接する高さを有する。下端板部31の表面及び立上げ板部32の両面の全域は、反射部材34に覆われている。反射部材34は、例えば、厚さ0.5mmのアルミニウム又は金膜で構成される。反射部材34は、ヒーター6の輻射熱が光熱変換しないように輻射熱を反射する。断熱部材33は、例えば、厚さ2mmの耐熱性シリコーンスポンジ、シリコーン繊維加工布又はガラスウールから構成される。断熱部材33は、受圧部材2から支持部材3に熱が伝達することを抑制する。
支持部材3は、受圧部材2と同様に、軸方向に沿って延び、軸方向の両端を筐体に固定される。支持部材3は、第1回転体1の内側に配置され、第2回転体4から受圧部材2が受ける圧力を受け止めて受圧部材2を支持する。これにより、定着ニップNにおける圧力(定着圧)が安定し、定着ニップNを通過する被記録媒体Pに強い圧力を加えることが可能である。なお、定着ニップNにおける第1回転体1と第2回転体4との摩擦(摺動)により、第1回転体1の外周面11において、定着ニップNよりも回転方向R1の下流側に弛みが発生しやすく、上流側に張りが発生しやすい。
位置検出部5は、第1位置検出部材51と、第2位置検出部材52とを含む。第1位置検出部材51及び第2位置検出部材52(以下、単に「位置検出部材51及び52」と記載する。)の各々は、第1回転体1の軸方向の中央部に配置される。第1位置検出部材51は、第1回転体1の回転方向R1に沿って定着ニップNよりも上流側に配置される。第2位置検出部材52は、定着ニップNよりも下流側に配置される。位置検出部材51及び52は、位置を検出する光センサーである。
位置検出部材51及び52の各々は、第1回転体1の外周面11に接触せずに、第1回転体1の外周面11における径方向の位置La、Lbをそれぞれ検出する。以下、「第1回転体1の外周面11における径方向の位置La、Lb」を単に「径方向位置La、Lb」と記載する。具体的には、位置検出部材51及び52は、第1回転体1の外周面11に光を照射することによる反射光を利用して、第1回転体1までの距離を計測する。位置検出部材51及び52は径方向位置La及びLbを継続的に検出する。径方向位置La及びLbは、例えば、第1回転体1の外周面11の張り、弛み、変形又は膨張によって変化し得る。
制御部8は、制御基板に搭載される。制御部8は、判定部81を含む。判定部81は、回転判定部81aと、故障判定部81bとを含む。判定部81は、位置検出部5の検出結果に基づいて、第1回転体1の回転状態を判定する。具体的には、回転判定部81aは、径方向位置La及びLbの各々の変化の有無に基づいて第1回転体1の回転の有無を判定する。例えば、変化がある場合には、回転判定部81aは、第1回転体1が回転していると判断し、同様に、変化がない場合には、第1回転体1が回転していないと判断する。径方向位置の「変化」は、第2回転体4の駆動開始前の径方向位置(基準位置)とその後の径方向位置との差異を示す。故障判定部81bは、ヒーター6による加熱開始後に、径方向位置La及びLbの各々が規定の閾値より大きい場合、第1回転体1に故障が生じていると判定する。
制御部8は、更に第2回転体駆動制御部82と、ヒーター制御部83と、報知部84とを含む。報知部84には、表示出力部85が接続される。第2回転体駆動制御部82は、判定部81の判定結果に基づいて第2回転体4の回転数を制御する。具体的には、第2回転体駆動制御部82は、判定部81から出力される判定信号S1に基づいて、第2回転体駆動部43に制御信号S2を出力する。第2回転体駆動部43は、第2回転体駆動制御部82から出力された制御信号S2に基づいて、第2回転体4の回転駆動を停止又は続行するように制御する。
ヒーター制御部83は、判定部81の判定結果に基づいてヒーター6の発熱を制御する。ヒーター制御部83は、判定部81から出力される判定信号S1に基づいて、電源部からヒーター6への電力供給回路に介在するスイッチにON/OFF信号S3を出力する。ヒーター制御部83は、ON信号S3を出力することによってヒーター6が第1回転体1に対する加熱動作(ヒーター6の発熱)を行うよう制御する。同様に、ヒーター制御部83は、OFF信号S3を出力することによって、加熱前には加熱動作を行わないよう制御し、加熱時には加熱を停止するよう制御する。
報知部84は、判定部81から出力される判定信号S1に基づいて表示出力部85に制御信号S4を出力し、定着装置100の故障のような警告を表示する又は表示しないように表示出力部85を制御する。表示出力部85は、例えば、点灯又は文字によって警告を知らせる。また、表示出力部85に代えて、警告を音により報知する警告音出力部、又は警告表示と警告音とを組み合わせたものを用いてもよい。
以上、図1を参照して説明したように、第1位置検出部材51は、第1回転体1の回転方向R1に沿って定着ニップNの上流側に配置され、第1回転体1の外周面11の径方向の位置Laの変化を検出する。一方、第2位置検出部材52は、定着ニップNの下流側に配置され、位置Lbの変化を検出する。判定部81は、位置検出部材51及び52の検出結果に基づいて、第1回転体1の回転状態を判定する。従って、第1回転体1が異常回転している場合に、径方向位置La及びLbの各々における微細な変化又は不規則な変化を個別に検知することが可能である。また、第1回転体1が停止している場合に、単に回転の有無によって検知するだけでなく、径方向位置Laを閾値と比較するとともに径方向位置Lbを閾値と比較することによって、回転の有無を更に正確に検知することができる。その結果、第1回転体1の回転状態の誤判定を抑制することが可能である。
(実施形態2)
図1〜図4を参照して、本発明に係る定着装置100の実施形態2について説明する。図2(a)〜図2(f)は、第1回転体1を示す模式的な側面図である。図2(a)〜図2(f)において、図面が過度に複雑になることを避けるために、第2回転体4、ヒーター6、受圧部材2、支持部材3及びトナーTNを省略している。実施形態2では、実施形態1で説明した判定部81が、径方向位置La及びLbの各々の変化方向の違いに基づいて第1回転体1の回転状態を判定する。
判定部81は、径方向位置Laの変化方向Daと、径方向位置Lbの変化方向Dbとの違いに基づいて、第1回転体1の回転状態を判定する。径方向位置の「変化方向」は、基準位置に対して径外側方向(弛み方向)、径内側方向(張り方向)、又は変化なし、の3通りある。径外側方向は、第1回転体1の回転軸から径方向に沿って外周面11に向かう方向である。径内側方向は、第1回転体1の外周面11から径方向に沿って回転軸に向かう方向である。以下、径外側方向を「X1方向」、径内側方向を「X2方向」と記載する。
図2を参照して、径方向位置La及びLbの変化方向Da及びDbの具体例を説明する。図2(a)は、径方向位置La及びLbの基準位置を示している。例えば、定着ニップNの上流側(下流側)における基準位置は、第2回転体4の駆動開始前に第1位置検出部材51(第2位置検出部材52)によって検出された径方向位置La(径方向位置Lb)である。図2(b)、及び図2(d)〜図2(f)において、2点鎖線は、当該基準位置の検出時における第1回転体1の外周面11を示す。
図2(b)は、第1回転体1が一定の回転数で回転している状態(定常回転状態)を示す。定常回転状態において、径方向位置Laの変化方向DaはX2方向であり、径方向位置Lbの変化方向DbはX1方向である。この場合、第1回転体1の径方向位置La及びLbは規則的に変化しており、各々の変化方向は異なっている。
図2(c)は、第1回転体1が正常に回転を開始しなかった状態、又は回転の開始直後に停止した状態を示す。例えば、径方向位置La及びLbの各々は、基準位置の検出の前後において変化が見られない。このように変化が全く見られない場合、第1回転体1はヒーター6によって加熱されていないことが多い。
図2(d)及び図2(e)は、第1回転体1の回転数が一定でない状態(異常回転状態)を示す。図2(d)は、異常回転状態において、変化方向Da及びDbが共にX1方向であり変化方向が一致していることを示している。同様に、図2(e)は、変化方向Da及びDbが共にX2方向であり変化方向が一致していることを示している。
図2(f)は、第1回転体1が正常に回転を開始しなかった状態又は回転の開始直後に停止した状態において、第1回転体1がヒーター6によって加熱されている場合を示す。この場合、熱によって第1回転体1に部分的に変形が生じる可能性がある。例えば、径方向位置Lbのみ変化方向DaがX1方向となる場合のように、径方向位置La及びLbのいずれか一方にのみ変化が表れる。
図3及び図4を参照して、回転判定部81a及び故障判定部81bによる判定処理の具体例について説明する。図3及び図4は、定着装置100の判定処理を示すフローチャートである。
ステップST1において、第1回転体1の径方向位置La及びLbを検出する。具体的には、第1位置検出部材51は、第2回転体駆動部43による第2回転体4の駆動開始前、すなわち、第1回転体1の停止中に、径方向位置Laを検出する。一方、第2位置検出部材52は、第1回転体1の停止中に径方向位置Lbを検出する。基準位置は、例えば、第2回転体4の駆動開始前(第1回転体1の停止中)の径方向位置La及びLbである(図2(a)参照)。
ステップST2において、第2回転体4の回転を開始する。具体的には、第2回転体駆動制御部82は、第2回転体4が回転して駆動するよう第2回転体駆動部43を制御する。第2回転体4の回転に応じて、第1回転体1は従動して回転する。
ステップST3において、径方向位置Laの変化後の位置を検出する。例えば、第1位置検出部材51は、第2回転体4が駆動(第1回転体1が回転)してから3秒後の径方向位置Laを検出する。
ステップST4において、ステップST3と同様に、径方向位置Lbの変化を検出する。なお、ステップST3及びステップST4は同じタイミングで処理される。
ステップST5及びステップST6において、回転判定部81aは、径方向位置La及びLbの変化方向Da及びDbに基づいて、第1回転体1の回転の有無を判定する。具体的には、まず、ステップST5において、径方向位置La及びLbの双方に変化がある場合(Yes)には、回転判定部81aは、第1回転体1が回転していると判定し、判定処理がステップST6に進む(図2(b)、図2(d)又は図2(e)参照)。径方向位置La又はLbのいずれかの変化がない場合(No)には、回転判定部81aは、第1回転体1が回転していないと判定し、判定処理がステップST14に進む(図2(c)又は図2(f)参照)。第1回転体1が回転していないと判定された場合には、定着装置100に異常が生じている可能性があるため、適切な処理を行う必要がある。
回転判定部81aにおいて第1回転体1が回転していないと判定される代表的な状況は、第1回転体1の外周面11が第2回転体4の外周面41に対してスリップし、第1回転体1が全く従動せず回転していない、あるいは、第2回転体駆動部43の不良により第2回転体4が全く回転していないなどの回転不良が発生している状況である。
ステップST6において、径方向位置Laの変化方向Daと径方向位置Lbの変化方向Dbとが異なる場合(Yes)には、故障判定部81bは、定着装置100に異常が生じていないと判定し、判定信号S1を出力して、判定処理がステップST7へ進む(図2(b)参照)。同様に、変化方向Daと変化方向Dbとが一致する場合(No)には、故障判定部81bは、定着装置100に異常が生じていると判定し、判定処理がステップST14へ進む(図2(b)又は図2(e)参照)。
ステップST7において、ヒーター6の発熱を開始する。具体的には、ヒーター制御部83は、回転判定部81a及び故障判定部81bから出力される判定信号S1に基づいて、電源部からヒーター6への電力供給回路に介在するスイッチにON信号S3を出力することにより、ヒーター6による第1回転体1の加熱動作(ヒーター6の発熱)を開始するように制御する。これにより、定着装置100は、定着ニップNを通過する被記録媒体Pに付着しているトナーTNを溶解させる。同時に、定着装置100は、第2回転体4によって被記録媒体Pに圧力を加え、トナーTNを被記録媒体Pに定着させる。
続けて、ステップST8〜ステップST12において、ヒーター6による加熱動作が行われている状態で、回転判定部81a及び故障判定部81bによる判定が行われる。判定処理は、ステップST1、ステップST3〜ステップST6における判定処理と同様である。
具体的には、ステップST8において、上述のステップST1と同様に、第1位置検出部材51及び第2位置検出部材52は、径方向位置La及びLbを継続的に検出する。ステップST8は、ヒーター6による加熱動作が行われている点においてステップST1とは異なる。基準位置はステップST1と同様である。また、基準位置は、例えば、ヒーター6による加熱動作開始から1秒後の径方向位置La及びLbとしてもよい。
ステップST9において、上述のステップST3と同様に、第1位置検出部材51は径方向位置Laの変化後の位置を検出する。
ステップST10において、上述のステップST4及びステップST9と同様に、第2位置検出部材52は径方向位置Lbの変化後の位置を検出する。
ステップST11において、上述のステップST5と同様に、径方向位置La及びLbの双方に変化がある場合(Yes)には、回転判定部81aは、第1回転体1が回転していると判定し、判定処理がステップST12に進む。径方向位置La又はLbのいずれかに変化がない場合(No)には、回転判定部81aは、第1回転体1が回転していないと判定し、判定処理がステップST15に進む。
ステップST12において、上述のステップST6と同様に、径方向位置Laの変化方向Daと、径方向位置Lbの変化方向Dbとが異なる場合(Yes)には、故障判定部81bは、定着装置100に異常が生じていないと判定し、判定処理がステップST13へ進む。また、変化方向Daと変化方向Dbとが一致する場合(No)には、故障判定部81bは、定着装置100に異常が生じていると判定し、判定処理がステップST15へ進む。
ステップST13において、定着装置100による定着動作が停止している場合(Yes)、判定処理は終了する。また、定着動作が停止していない場合(No)、判定処理がステップST8の前に戻り、引き続き位置検出部材51及び52の各々は径方向位置La及びLbを検出する。このとき、基準位置は、ステップST1又はステップST8における基準位置と同様でもよいし、再度規定してもよい。このように、定着装置100による定着動作が停止するまで、判定処理は繰り返し行われる。
ステップST14において、ヒーター制御部83は、回転判定部81a又は故障判定部81bから出力される判定信号S1に基づいて、制御信号S3を出力しないように制御する。これにより、ヒーター6は、第1回転体1の加熱を行わない状態を維持する。なお、ヒーター制御部83は、制御信号S3を出力することにより、ヒーター6による加熱を行わないように制御してもよい。ステップST14においてヒーター制御部83による制御が行われた後、判定処理がステップST16へ進む。
ステップST16において、回転判定部81a又は故障判定部81bから出力される判定信号S1に基づいて、第2回転体駆動制御部82は、第2回転体駆動部43に制御信号S2を出力し、第2回転体4の回転駆動を停止するように制御する。ステップST16において第2回転体駆動制御部82による制御が行われた後、判定処理がステップST17へ進む。
ステップST17において、回転判定部81a又は故障判定部81bから出力される判定信号S1に基づいて、報知部84は、表示出力部85に制御信号S4を出力して、警告表示するように表示出力部85を制御する。ステップST17を経て、判定処理は終了する。
ステップST15において、回転判定部81a又は故障判定部81bから出力される判定信号S1に基づいて、ヒーター制御部83は、制御信号S3を出力する。これにより、電力供給回路中のスイッチがOFFに制御され、電源部からヒーター6への電力の供給が停止し、ヒーター6による加熱が停止する。
そして、上述と同様に、ステップST16において、第2回転体駆動制御部82は、第2回転体4の回転駆動を停止させるように制御する。その後、ステップST17において報知部84は、警告表示するように表示出力部85を制御する。ステップST17を経て、判定処理が終了する。
以上、図1〜図4を参照して説明したように、判定部81は、径方向位置La及びLbの各々の変化方向Da、Dbの違いに基づいて、第1回転体1の回転状態を判定する。従って、第1回転体1が異常回転(又は停止)した際に、第1回転体1の外周面11に表れる不規則な変化に応じて、第1回転体1の回転状態を判定することが可能である。
さらに、判定部81によって、第1回転体1の回転に異常が生じていると判定された場合、ヒーター制御部83は、第1回転体1を加熱しないようにヒーター6を制御する。第2回転体駆動制御部82は、第1回転体1が加熱されていないことを確認した後に第2回転体4を停止させる。従って、第1回転体1の異常回転時に、ヒーター6によって第1回転体1に変形のような異常が生じることを早期に抑制できる。
(実施形態3)
図1及び図5〜図7を参照して、本発明に係る定着装置100の実施形態3について説明する。図5(a)〜図5(d)は、第1回転体1を示す模式的な側面図である。図2と同様に、図5(a)〜図5(d)において、第2回転体4、ヒーター6、受圧部材2、支持部材3及びトナーTNは省略している。実施形態3は、実施形態2で説明した判定部81が変化方向の違いに基づいて判定することに対して、判定部81が径方向位置La及びLbにおける各々の変化量の和に基づいて判定する点で異なる。
判定部81は、第1位置検出部材51が検出する径方向位置Laの変化量Qaと、第2位置検出部材52が検出する径方向位置Lbの変化量Qbとの和に基づいて回転状態を判定する。径方向位置の「変化量」は、例えば、基準位置に対する、径方向位置La及びLbの各々の振れ幅を示す。なお、図5において、2点鎖線は、図2を参照して説明した基準位置検出時における第1回転体1の外周面11を示す。
図5を参照して、変化量Qa及びQbの具体例を説明する。図5(a)は、第1回転体1が回転し始めた直後の状態を示す。変化量が安定しておらず、例えば、変化量Qaは0.2mm、変化量Qbは0.3mmであり、変化量の和は0.5mmである。
図5(b)は、図2(c)と同様に、第1回転体1がヒーター6によって加熱されることなく停止している状態を示す。例えば、変化量Qa及びQbの各々は、0mmである。
図5(c)は、図2(b)と同様に、第1回転体1の定常回転状態を示す。定常回転状態において、変化量Qaと変化量Qbとの差は小さく、安定している。例えば、変化量Qa及びQbの各々は、0.5mmであり、変化量の和は1.0mmである。
図5(d)は、第1回転体1の異常回転状態を示す。異常回転状態において、変化量Qa及びQbの各々の大きさには差が生じやすく、定常回転状態の変化量よりも極端に大きく(又は小さく)なることもある。例えば、変化量Qaは0.6mm、変化量Qbは1.0mmであり、変化量の和は1.6mmである。
図6及び図7を参照して、回転判定部81a及び故障判定部81bによる判定処理の具体例について説明する。図6及び図7は、定着装置100の判定処理を示すフローチャートである。なお、実施形態2との違いが明確になるように、実施形態2における判定処理と同様の点については説明を省略する。
ステップST21〜ステップST24の各々は、図3を参照して説明したステップST1〜ステップST4の各々に対応している。
ステップST25において、故障判定部81bは、径方向位置La及びLbの各々の変化量の和に基づいて、第1回転体1が回転しているか否かを判定する。具体的には、変化量Qa及びQbの和が、予め設定された閾値よりも大きい場合(Yes)には、回転判定部81aは、第1回転体1が回転していると判定し、判定信号S1を出力して、判定処理がステップST26へ進む。同様に、変化量Qa及びQbの和が、閾値よりも小さい場合(No)には、回転判定部81aは、第1回転体1は故障により回転数が少ない(又は回転していない)と判定し、判定信号S1を出力して、判定処理がステップST32へ進む。
例えば、ステップST25における閾値を0.4mmと設定した場合、図5(a)を参照して説明したように変化量Qa及びQbの和が0.5mmであれば、閾値より大きいため、第1回転体1が回転していると判定される。変化量Qbの変化量も含めて判定するため、変化量Qaが微細な変化量(0.2mm)であっても誤検知しにくい。また、図5を参照して説明したように、変化量Qa及びQbの和が0mmであれば、閾値より小さいため、第1回転体1は故障により回転していないと判定される。
閾値は、第1回転体1の変形による定着装置100の機能の低下を考慮して予め設定する。具体的には、第1回転体1の変形により、第1回転体1の内周面12と受圧部材2との摺動性が確保できない状況や、定着ニップNにおいて第2回転体4の外周面41に対して第1回転体1の外周面11がスリップして第1回転体1が回転しない状況や、定着ニップNが形成されない状況に至らないように、閾値を設定することが好ましい。また、閾値は、設計マージンを考慮して設定することが好ましい。
ステップST26〜ステップST29の各々は、図3及び図4を参照して説明したステップST7〜ステップST10の各々に対応している。
ステップST30において、故障判定部81bは、径方向位置La及びLbの各々の変化量Qa、Qbの和に基づいて、第1回転体1が故障しているか否かを判定する。ステップST30は、ヒーター6による第1回転体1の加熱動作(ヒーター6の発熱)が行われている点でステップST25とは異なる。このため、ステップST25における閾値よりも大きな閾値を設定し、第1回転体1の回転の異常を判定する。具体的には、変化量Qa及びQbの和が、予め設定された閾値よりも小さい場合(No)には、故障判定部81bは、第1回転体1に故障が生じていないと判定し、判定信号S1を出力して、判定処理がステップST31へ進む。同様に、変化量Qa及びQbの和が、閾値よりも大きい場合(Yes)には、故障判定部81bは、第1回転体1に故障が生じていると判定し、判定信号S1を出力して、判定処理がステップST33へ進む。
例えば、ステップST30における閾値を1.5mmと設定した場合、図5(c)を参照して説明したように変化量Qa及びQbの和が1.0mmであれば、閾値より小さいため、第1回転体1に異常が生じていないと判定される。また、図5(d)を参照して説明したように、変化量Qa及びQbの和が1.6mmであれば、閾値より大きいため、第1回転体1の回転に異常が生じていると判定される。変化量Qaが定常回転時の変化量(0.5mm)に近い0.6mmであっても、変化量Qbの変化量も含めて判定するため、異常回転の発生を発見しやすい。
故障判定部81bにおいて変化量Qa及びQbの和が規定の閾値より大きいと判定される代表的な状況は、何らかの要因により第1回転体1に変形が生じて、第1回転体1が歪んでいたり、第1回転体1の外周面に凹凸が形成されている状況である。
ステップST31〜ステップST35の各々は、図3及び図4を参照して説明したステップST13〜ステップST17の各々と同様である。ステップST31又はステップST35を経て、判定処理が終了する。
以上、図1及び図5〜図7を参照して説明したように、判定部81は、径方向位置La及びLbの変化量を検出する。判定部81は、径方向位置La及びLbの各々の変化量Qa、Qbの和に基づいて、第1回転体1の回転状態を判定する。従って、ヒーター6による加熱の開始前に、径方向位置La及びLbの微細な変化量で回転の有無を判定可能である。また、ヒーター6による加熱の開始後に、第1回転体1の回転異常により径方向位置La及び径方向位置Lbのうち、一方の径方向位置にのみ変化量が大きく表れ、他方の径方向位置の変化量が小さい場合であっても、異常の有無の誤判定を抑制することができる。
なお、一般的に、加熱回転ベルトは、回転開始直後に外周面の弛み及び張りが極端に小さく又は大きくなりやすい(ベルトが暴れやすい)ことが知られている。このようなベルトの暴れは特に異常ではない。例えば、加熱回転ベルトが冷えた状態で一定時間回転を停止していると、加熱回転ベルトの可撓性が低下し定着ニップによる凹凸形状が残る。この状態で加熱回転ベルトが回転を開始すると、ベルトが暴れやすい。一方、加熱回転ベルトが回転を開始し加熱される(加熱回転ベルトの温度が上昇する)と、加熱回転ベルトの可撓性が高まり回転が徐々に滑らかになる。その結果、加熱回転ベルトの弛み又は張りの大きさは徐々に安定する。本発明の実施形態3に係る定着装置100は、ステップST25において、径方向位置La及びLbの微細な変化量によって第1回転体1(加熱回転ベルト)回転の有無を判定可能であり、ベルトが暴れても誤判定を抑制できる。また、異常回転を判定する場合には、回転開始直後の状態を除いて判定するように設計することが好ましい。
また、図8に示すように、ヒーター6は電磁誘導コイル61又は抵抗発熱体65を含んでいてもよい。図8(a)及び図8(b)は、定着装置100の変形例を示す模式的な側面図である。
図8(a)において、ヒーター6は、第1回転体1の外部に配置された電磁誘導コイル61と、磁性体コア62と、ボビン63とを含む。第1回転体1は、更に電磁誘導発熱層を含む。ヒーター6は、第1回転体1の幅方向に延びて、外周面11の略半分を囲うように第1回転体1に対向して配置される。電磁誘導コイル61から発せられる磁束により、電磁誘導発熱層が発熱し、第1回転体1が加熱される。
図8(b)において、ヒーター6は、定着ニップNの近傍に配置された抵抗発熱体65を含む。ヒーター6は、例えば、セラミックヒーターである。抵抗発熱体65は受圧部材2によって保持される。
(実施形態4)
図9は、本発明の実施形態4に係る画像形成装置200を示す模式図である。画像形成装置200は、複写機、プリンター、ファクシミリ又はこれらの機能を兼ね備えた複合機であり得る。以下、画像形成装置200として複写機を例に本発明を説明するが、本発明はこれに限定されない。画像形成装置200は、定着装置100と画像読取部110と画像形成部170とを備える。画像形成部170は、給紙カセット120、作像部130、トナー補給装置140、用紙排出部150及び用紙搬送部160を有している。画像形成部170は、画像読取部110によって読み取られた画像データに基づいて画像を形成する。
給紙カセット120には、印刷用の被記録媒体Pが収容されている。複写を行う際、給紙カセット120内の被記録媒体Pは、作像部130と定着装置100とを経由して用紙排出部150から排出されるように、用紙搬送部160によって搬送される。
作像部130では、トナー像を被記録媒体Pに形成する。作像部130には、感光体131と現像装置132と転写装置133とが含まれている。
感光体131には、画像読取部110で生成された原稿画像の電子信号に基づいたレーザーによって静電潜像が形成される。現像装置132は現像ローラー121を有している。現像ローラー121は、感光体131にトナーを供給して静電潜像を現像させることで、感光体131にトナー像を形成する。トナーは、トナー補給装置140から現像装置132へ補給される。
転写装置133は、感光体131に形成されたトナー像を被記録媒体Pに転写する。
定着装置100によって被記録媒体Pを加熱及び加圧することで、作像部130において形成された未定着のトナーを溶融させて被記録媒体Pに定着させる。
以上、図面(図1〜図9)を参照しながら本発明の実施形態を説明した。但し、本発明は、上記の実施形態に限られるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の態様において実施することが可能である(例えば、下記に示す(1)〜(4))。図面は、理解しやすくするために、それぞれの構成要素を主体に模式的に示しており、図示された各構成要素の厚み、長さ、個数、間隔等は、図面作成の都合上から実際とは異なる。また、上記の実施形態で示す各構成要素の材質や形状、寸法等は一例であって、特に限定されるものではなく、本発明の効果から実質的に逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。
(1)図1〜図9を参照して説明した定着装置100では、第2回転体4(加圧ローラー)を回転駆動し、第1回転体1(加熱回転ベルト)が従動して回転するが、本発明はこれに限定されず、第1回転体1を回転駆動し、第2回転体4が従動して回転してもよい。また、加圧ローラーとして第2回転体4を用いたが、これに代えて、無端状に形成されたフレキシブルなベルトからなる加圧回転体を用いることができる。
(2)図1〜図9を参照して説明した定着装置100では、回転判定部81aから出力される判定信号S1に基づいて第2回転体4の回転駆動制御及びヒーター6の発熱制御を自動的に行うようにしたが、本発明はこれに限定されない。例えば、表示出力部85から発せられる警告表示を見て、人為的な操作により、第2回転体4の回転駆動制御及びヒーター6の発熱制御を行ってもよい。
(3)ヒーター6の個数及び配置は、図1〜図9を参照して説明した定着装置100の構成に特に限定されない。また、ヒーター6がハロゲンヒーター、電磁誘導コイル61、又は抵抗発熱体65を含むことを例示したが、本発明はこれに限定されない。
(4)図1〜図9を参照して説明した定着装置100では、定着ニップNの上流側に位置する第1位置検出部材51及び定着ニップNの下流側に位置する第2位置検出部材52の個数はそれぞれ1つであるが、本発明は、少なくともそれぞれ1つずつであればよい。例えば、位置検出部5として、2つの第1位置検出部材51及び2つの第2位置検出部材52が配置されてもよい。また、軸方向の配置位置についても特に限定はない。例えば、第1位置検出部材51及び第2位置検出部材52は、第1回転体1の軸方向に移動可能に構成されていてもよい。この場合、故障判定部81bは、第1回転体1の軸方向における複数の位置において、第1回転体1の故障を判定することができる。
本発明は、画像形成装置の分野に利用可能である。
1 第1回転体
100 定着装置
11 外周面
12 内周面
170 画像形成部
2 受圧部材
200 画像形成装置
3 支持部材
4 第2回転体
5 位置検出部
51 第1位置検出部材
52 第2位置検出部材
6 ヒーター
61 電磁誘導コイル
65 抵抗発熱体
81 判定部
82 第2回転体駆動制御部
83 ヒーター制御部
Da、Db 変化方向
La、Lb 径方向位置
N 定着ニップ
P 被記録媒体
Qa、Qb 変化量
R1 回転方向
TN トナー

Claims (6)

  1. 被記録媒体にトナーを定着させる定着装置であって、
    無端ベルト状で周方向に回転可能な第1回転体と、
    前記第1回転体を加熱するヒーターと、
    前記第1回転体の内側に配置され、前記第1回転体の内周面に当接する受圧部材と、
    前記第1回転体の前記内側に配置され、前記受圧部材を支持する支持部材と、
    前記第1回転体を介して前記受圧部材との間で前記被記録媒体を挟持して定着ニップを形成する回転可能な第2回転体と、
    前記第1回転体の外周面における径方向の位置を検出する位置検出部と、
    前記位置検出部の検出結果に基づいて前記第1回転体の回転状態を判定する判定部と
    を備え、
    前記位置検出部は、前記第1回転体の回転方向に沿って前記定着ニップよりも上流側に配置される第1位置検出部材と、前記回転方向に沿って前記定着ニップよりも下流側に配置される第2位置検出部材とを含み、
    前記判定部は、前記第1位置検出部材が検出する前記外周面の前記位置の変化方向と、前記第2位置検出部材が検出する前記外周面の前記位置の前記変化方向との違いに基づいて前記第1回転体の前記回転状態を判定する、定着装置。
  2. 前記判定部は、前記第1位置検出部材が検出する前記外周面の前記位置の変化量と、前記第2位置検出部材が検出する前記外周面の前記位置の変化量との和に基づいて前記回転状態を判定する、請求項1に記載の定着装置。
  3. 前記ヒーターは、ハロゲンヒーター、電磁誘導コイル、及び抵抗発熱体のいずれか1つを含む、請求項1又は請求項2に記載の定着装置。
  4. 前記判定部の判定結果に基づいて前記ヒーターの発熱を制御するヒーター制御部と、
    前記判定部の判定結果に基づいて前記第2回転体の回転数を制御する第2回転体駆動制御部と
    を更に備える、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の定着装置。
  5. 被記録媒体にトナーを定着させる定着装置であって、
    無端ベルト状で周方向に回転可能な第1回転体と、
    前記第1回転体を加熱するヒーターと、
    前記第1回転体の内側に配置され、前記第1回転体の内周面に当接する受圧部材と、
    前記第1回転体の前記内側に配置され、前記受圧部材を支持する支持部材と、
    前記第1回転体を介して前記受圧部材との間で前記被記録媒体を挟持して定着ニップを形成する回転可能な第2回転体と、
    前記第1回転体の外周面における径方向の位置を検出する位置検出部と、
    前記位置検出部の検出結果に基づいて前記第1回転体の回転状態を判定する判定部と
    を備え、
    前記位置検出部は、前記第1回転体の回転方向に沿って前記定着ニップよりも上流側に配置される第1位置検出部材と、前記回転方向に沿って前記定着ニップよりも下流側に配置される第2位置検出部材とを含み、
    前記判定部は、前記第1位置検出部材が検出する前記外周面の前記位置の変化量と、前記第2位置検出部材が検出する前記外周面の前記位置の変化量との和に基づいて前記回転状態を判定する、定着装置。
  6. 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の定着装置と、
    前記トナーを前記被記録媒体に転写する画像形成部と
    を備え、
    前記定着装置は、前記トナーを前記被記録媒体に定着させる、画像形成装置。
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