JP6151696B2 - 非常に優れた耐火性を有する熱可塑性ポリウレタン - Google Patents

非常に優れた耐火性を有する熱可塑性ポリウレタン Download PDF

Info

Publication number
JP6151696B2
JP6151696B2 JP2014526272A JP2014526272A JP6151696B2 JP 6151696 B2 JP6151696 B2 JP 6151696B2 JP 2014526272 A JP2014526272 A JP 2014526272A JP 2014526272 A JP2014526272 A JP 2014526272A JP 6151696 B2 JP6151696 B2 JP 6151696B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phosphonate
polymer
oligomers
composition
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014526272A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014521827A (ja
JP2014521827A5 (ja
Inventor
レベル、マーク−アンドレ
レンズ、ヤン−プレン
Original Assignee
エフアールエックス ポリマーズ、インク.
エフアールエックス ポリマーズ、インク.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by エフアールエックス ポリマーズ、インク., エフアールエックス ポリマーズ、インク. filed Critical エフアールエックス ポリマーズ、インク.
Publication of JP2014521827A publication Critical patent/JP2014521827A/ja
Publication of JP2014521827A5 publication Critical patent/JP2014521827A5/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6151696B2 publication Critical patent/JP6151696B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K5/00Use of organic ingredients
    • C08K5/49Phosphorus-containing compounds
    • C08K5/51Phosphorus bound to oxygen
    • C08K5/53Phosphorus bound to oxygen bound to oxygen and to carbon only
    • C08K5/5317Phosphonic compounds, e.g. R—P(:O)(OR')2
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K7/00Use of ingredients characterised by shape
    • C08K7/02Fibres or whiskers
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08KUse of inorganic or non-macromolecular organic substances as compounding ingredients
    • C08K7/00Use of ingredients characterised by shape
    • C08K7/02Fibres or whiskers
    • C08K7/04Fibres or whiskers inorganic
    • C08K7/06Elements
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L75/00Compositions of polyureas or polyurethanes; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L75/04Polyurethanes
    • C08L75/06Polyurethanes from polyesters
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08LCOMPOSITIONS OF MACROMOLECULAR COMPOUNDS
    • C08L75/00Compositions of polyureas or polyurethanes; Compositions of derivatives of such polymers
    • C08L75/04Polyurethanes
    • C08L75/08Polyurethanes from polyethers

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

関連出願書類の相互参照
本出願は、2011年8月19日付けで出願された米国仮特許出願第61/525,455号の発明の名称「非常に優れた耐火性をもつ熱可塑性ポリウレタン」に基づく優先権を主張するものであり、この参照によりその全体が本明細書に組み込まれる。
この出願の発明に関連する先行技術文献情報としては、以下のものがある(国際出願日以降国際段階で引用された文献及び他国に国内移行した際に引用された文献を含む)。
(先行技術文献)
(特許文献)
(特許文献1) 米国特許出願公開第2006/0020064号明細書
(特許文献2) 米国特許出願公開第2003/0133679号明細書
(特許文献3) 米国特許出願公開第2007/0032633号明細書
(特許文献4) 米国特許出願公開第2012/0172500号明細書
(特許文献5) 米国特許第5,837,760号明細書
(特許文献6) 米国特許第4,690,954号明細書
(特許文献7) 米国特許第3,948,860号明細書
(特許文献8) 中国特許出願公開第1777632号明細書
(特許文献9) 米国特許第4,564,468号明細書
(特許文献10) 米国特許第3,945,954号明細書
(特許文献11) 米国特許第7,893,143号明細書
(特許文献12) 米国特許第7,838,604号明細書
(特許文献13) 米国特許第7,645,850号明細書
(特許文献14) 米国特許第5,837,760号明細書
(特許文献15) 米国特許第7,153,901号明細書
(特許文献16) 米国特許第7,449,526号明細書
(特許文献17) 米国特許第6,861,499号明細書
(特許文献18) 米国特許第7,816,486号明細書
(特許文献19) 米国特許第7,862,749号明細書
(特許文献20) 米国特許出願公開第2009/0149582号明細書
(特許文献21) 米国特許出願公開第2003/0133679号明細書
(特許文献22) 米国特許第8,779,041号明細書
(特許文献23) 米国特許出願公開第2007/0032633号明細書
(特許文献24) 米国特許出願公開第2006/0020064号明細書
(特許文献25) 米国特許出願公開第2006/0079612号明細書
(特許文献26) 米国特許第8,530,044号明細書
(特許文献27) 米国特許第8,563,638号明細書
(特許文献28) 米国特許出願公開第2012/0264844号明細書
(特許文献29) 米国特許出願公開第2014/0000751号明細書
(特許文献30) 米国特許出願公開第2012/0172500号明細書
(特許文献31) 米国特許出願公開第2009/0326108号明細書
(特許文献32) 米国特許出願公開第2009/0306236号明細書
(特許文献33) 米国特許出願公開第2010/0056660号明細書
(特許文献34) 国際公開第2009/103765号
(特許文献35) 国際公開第2012/088406号
(特許文献36) 国際公開第2012/088435号
(非特許文献)
(非特許文献1) Becker,Gerhard W.et al;Polyurethane.Kunststoff−Handbuch;Vol 7;M?nchen,Wien;Hanser,1983.
(非特許文献2) Wilkie,Charles A.et al;Fire Retardancy of Polymeric Materials.2nd Ed.;Boca Raton,FL;CRC Press,2010.
(非特許文献3) Chen,Li et al;"Aryl Polyphosphonates: Useful Halogen−Free Flame Retardants for Polymers,"Materials 2010,3,pp.4746−4760
非常に優れた耐火性をもつ熱可塑性ポリウレタン(TPUs)および透過性TPUは、性質の優れた合成を示すホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネートコポリマーの混合を配合することによって生じる。これらは、他の物理的あるいは機械的性質において大幅な低下なしに卓越した耐火性、光透過性および溶融流動を含む。その剤形は、環境に浸出する毒性のハロゲン化された難燃添加剤や他の小分子難燃添加剤の使用を避ける。この性質の混合は、TPUにおける過去の合成法あるいは組成物による効率の良い方法では達成可能ではなかった。
本発明の組成物および方法について説明する前に、記載された特定の組成物、方法、またはプロトコールは変化する可能性があるため、これらに限定されるものではないことは理解されるものとする。説明に使用される用語は特定の使用方法または実施形態のみを説明する目的で使用されており、添付の請求項によってのみ限定される本発明の範囲を制限する意図はないことも理解されるものとする。
本明細書および添付の請求項に用いられる単数形の「a」、「an」、および「the」は、文脈においてはっきりした別段の指示がない限り、複数の言及も含むことに注意する必要がある。他に定義のない限り、本明細書で用いたすべての技術および科学用語は、当業者に一般的に理解されるものと同じ意味を有する。本明細書に説明したものと同様またはそれに相当するすべての方法および材料は、開示された実施形態を実行または検討するために用いることができるが、本明細書では好適な方法、装置、および材料が記載されている。
「選択的」または「選択的に」は、続いて説明されるイベントまたは状況が発生し、若しくは発生しなくても良いものであり、この記載は前記イベントが発生する例と、それが発生しない例とを含むことを意味する。
「実質的にない」とは、後で説明されるイベントがその期間の最大限でも約10%未満で発生するか、後で説明される成分が、いくつかの実施形態では組成物全体の最大限でも約10%未満であり、他の実施形態では最大限でも約5%未満であり、さらに他の実施形態では、最大限でも約1%未満であっても良いことを意味する。
「アルキル」または「アルキル基」の用語は、これに限定されるものではないが、メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、t−ブチル、オクチル、デシル、テトラデシル、ヘキサデシル、エイコシル、テトラコシルなどの1〜20炭素原子の分岐または非分岐炭化水素または基を指す。「シクロアルキル」または「シクロアルキル基」は、これらに限定されるものではないが、シクロペンチル、シクロヘキシル、メチルシクロヘキシルなどの炭素のすべてまたは一部が環に配置された分岐または非分岐炭化水素である。「低級アルキル」の用語は、1〜10炭素原子のアルキル基を含む。
「アリール」または「アリール基」の用語は、少なくとも1つの環が芳香性である1若しくはそれ以上の縮合環から成る、一価芳香族炭化水素ラジカルまたは基を指す。アリールには、これに限定されるものではないが、フェニル、ナフチル、ビフェニル環系などを含んでも良い。前記アリール基は、非置換であっても良く、またはこれに限定されるものではないが、アルキル、アルケニル、ハライド、ベンジル、アルキルまたは芳香族エーテル、ニトロ、シアノなど、およびそれらの組合せを含む様々な置換基で置換されても良い。
「置換基」は、化合物中の水素を置換した分子群を指し、これに限定されるものではないが、トリフルオロメチル、ニトロ、シアノ、C〜C20アルキル、芳香族またはアリール、ハライド(F、Cl、Br、I)、C〜C20アルキルエーテル、ベンジルハライド、ベンジルエーテル、芳香族またはアリールエーテル、ヒドロキシ、アルコキシ、アミノ、アルキルアミノ(−NHR’)、ジアルキルアミノ(−NR’R’’)または前記ジアリールアルキルホスホネートの形成に干渉しない他の基を含んでも良い。
本明細書で定義するとおり、「アリールオール」または「アリールオール基」は、前記アリール環が水酸基、すなわちOH基で置換されたアリール基である。アリールオールの限定されない例として、フェノール、ナフタレンなどがある。幅広い種類のアリールオールは本発明の実施形態で使用可能であり、また市販で入手可能である。
「アルカノール」または「アルカノール基」の用語は、少なくとも1つの水酸基が置換された、1〜20炭素原子またはそれ以上のアルキルを含む化合物を指す。アルカノールの例には、これらに限定されるものではないが、メタノール、エタノール、1−および2−プロパノール、1,1−ジメチルエタノール、ヘキサノール、オクタノールなどを含む。アルカノール基は、選択的に上述のとおり置換基で置換されていてもよい。
「アルケノール」または「アルケノール基」の用語は、少なくとも1つの水酸基が置換された、2〜20炭素原子またはそれ以上のアルケンを含む化合物を指す。前記水酸基は、いずれの異性体配置(シスまたはトランス)であってもよい。アルケノールはさらに、1若しくはそれ以上の上述の置換基で置換されていてもよく、また本発明の特定の実施形態ではアルカノールの代わりに使用されてもよい。アルケノールは当業者に周知であり、多数の市販品が容易に入手できる。
本明細書で使用される「難燃性の」、「耐炎性の」、「耐火性の」、または「耐火性」の用語は、前記組成が限界酸素指数(LOI)27以上を示すことを意味する。「難燃性の」、「耐炎性の」、「耐火性の」、または「耐火性」は、UL試験(サブジェクト94)に従い、燃焼後の時間を測定することによって試験することも可能である。この試験では、10個の試験片で得られた結果に基づき、試験された材料にUL−94 V−0、UL−94 V−1、およびUL−94 V−2の分類が与えられる。簡潔に、これらのUL−94−V分類それぞれの基準は以下のとおりである。
UL−94 V−0:点火炎除去後のそれぞれの検体の完全な火炎燃焼が10秒を超えず、5個の検体に対する全体の火炎燃焼は、50秒を超えないものとする。吸収性脱脂綿を点火する滴下物を放出する試験片はない。
UL−94 V−1:点火炎除去後のそれぞれの検体の完全な火炎燃焼が30秒を超えず、5個の検体に対する全体の火炎燃焼は、250秒を超えないものとする。吸収性脱脂綿を点火する滴下物を放出する試験片はない。
UL−94 V−2:点火炎除去後のそれぞれの検体の完全な火炎燃焼が30秒を超えず、5個の検体に対する全体の火炎燃焼は、250秒を超えないものとする。試験片は火炎粒子を放出し、これが吸収性脱脂綿を点火するかもしれない。
Fire Retardancy of Polymeric Materials (C.A.Wilkie,A.B.Morgan),chapter 14"Fundamentals of Fire Testing and What Tests Measure",CRC Press,Boca Raton,2nd ed,(2010)に記載されている例として表面火炎伝播を測定することによって試験することもできる。これらの試験法は、規定水準の放射熱エネルギーに暴露したときの物質の表面可燃性を測定および比較し、引火したときの物質の表面可燃性を測定する実験検査法である。前記試験は、可能な限り、評価される物質または集合体を代表するわずかな検体を用いて実施した。炎が表面を移動する速度は、前記物質の物理的および熱的性質、試験中の製品または集合体、検体の取り付け法および方向、火または熱曝露の種類および度合い、空気の利用、および周辺の囲いの性質に依存する。異なる試験条件を代用するか、最終用途の条件が変更となった場合、この試験によって測定した燃焼試験反応の特徴変化を予測することは必ずしも可能ではない。従って、この方法で説明された燃焼試験の曝露条件のみで、結果が有効となる。
典型的な表面火炎伝播試験はASTM E−162およびASTM E−84試験である。ASTM E−162は、E83に代わる、より低価格でより便利な火炎伝播試験として開発された。E−84によって特定されたトンネルは、高価で且つ扱いにくい器具の部品から成る。ASTM放射パネル試験は、E84の放射パネるを超える多くの利点をもつ。E162のサンプルサイズは、6×18インチ、一方でE84が20インチ×25フィートの長さを求められ、それは対応するためにはかなり大きいサイズである。しかしながら、(4)サンプルはE162が要求され、一方でE84は一つのみ要求される。
E162試験では、火炎伝播指数(Is)は、火炎伝播ファクター(Fs)を熱評価ファクター(Q)で掛け算することによって生成される。Fsは、炎が検体を伝わって下方に行く速度を示し、Qは燃えているサンプル上に生じた熱を示す。その結果は、火炎伝播指数が25以下である場合に得られたクラスA評価として分類される。クラスB評価は、26〜75間の火炎伝播指数で得られ、および最も低い評価であるクラスC評価は、火炎伝播指数が76〜100である場合に得られる。
前記E84試験は、似たような分類システムを使用するが、火炎伝播指数は、火炎先端のカーブの位置の下の領域に基づいて計算される。加えて、トンネルの排気管の中の煙の低下が決定され、煙道ガス成長指数(SDI)として示される。この数字は、光透過の下に位置する領域対レッドオークフローリングのための領域に標準化された時間曲線に基づくものであり、それは、定義により100のSDIを持つ。すべての分類ケース(A,B,あるいはC)において、SDIは450あるいは450未満でなければならない。
本明細書で使用する「加水分解安定性」の用語は、沸騰水試験におけるポリマーの加水分解抵抗性として定義される。加水分解抵抗性は、曝露後の相対粘度の変化によって測定することができ、これは分子量の変化の指標である。例えば、純樹脂サンプルは、通常圧力で還流条件下168時間まで純水(3回蒸留)に入れることができる。前記サンプルは定期的に除去可能であり、相対粘度(ηrel)は、25℃、濃度0.5gポリマー/リットルで前記サンプルをジクロロメタンに溶解し、ウベローデ粘度計で前記溶液を測定することにより決定できる。水沸騰後にηrel値が大きく変化すれば、加水分解的により前記ポリマーの分子量が変化したことを示している。加水分解安定性が良好なポリマーは、この試験の結果としてηrelが大きな変化を示すことはない。
本明細書で使用する「分子量」は、相対粘度(ηrel)および/またはゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)によって測定することができる。ポリマーの「相対粘度」は、溶媒に既知の量のポリマーを溶解し、この溶液と純溶媒が一定温度で特別にデザインされた毛細管(粘度計)を移動するのにかかる時間を比較することにより測定する。相対粘度はポリマーの分子量を示す測定値である。相対粘度の低下は分子量の減少を示し、分子量の減少は強度および靱性などの機械的性質を消失させることもよく知られている。GPCはポリマーの分子量と分子量分布に関する情報を提供し、それは既知の分子量のポリスチレン(PS)サンプルを使用して決定される検定線から通常得られる。例えば、低分子量のポリマーが燃焼すると滴下しやすくなるなど、ポリマーの分子量分布は(末端基の量の違いによる)熱酸化安定性、靱性、メルトフロー、および耐火性などの特性に重要であることが知られている。
本明細書で使用する「靱性」の用語は、フィルムまたは成形した検体で定量的に決定される。
本明細書で使用する「透明性」、「光透過性」、および「光透過率」は、通常100%未満で提示される所定のサンプルの厚さを通過できる可視光の量(波長域約300nm〜700nm)を示すことを意図される。前記透明性は、可視分光光度計を使用し、光線の中にサンプルを設置することによって通常測定され、通過する光の量が記録される。
熱可塑性ポリウレタン(TPU)は、弾力性、透明性、靭性、およびオイル、潤滑油、および剥離への耐性、熱可塑性物質のような加工可能性を含む多くの便利な性質を有するウレタンプラスチックの種類である。TPUの製造、性質および有用性の概要は、Plastics Handbook(G.Becker,D.Braun),volume 7"Polyurethane",Munich,Vienna,Carl Hanser Publishing,1983.において例が提示されている。TPUは、それらの合成で使われたモノマーから由来する硬質且つ柔軟な部分から成る線状のセグメント化されたブロックコポリマーから成る熱可塑性エラストマーである。ポリウレタンは、一般的に、触媒の存在下で、二官能基のイソシアネート化合物、オリゴマー、あるいは二官能基のヒドロキシ化合物を有するポリマー、オリゴマー、あるいはポリマーあるいはそれらの混合物の化学反応によって合成される。他の添加物もまた合成中に存在する。その結果として、反応物の化学構造およびTPUの分子量の範囲を変化させることによって合成されうる驚異的な数の可能な組み合わせがあり、およびポリマー構造が、特定の適用に理想的な性質の混合物を得るために操作される上で、膨大な種類の異なったTPUがある。
本願の実施形態は、前記に網羅されたTPU、およびいくつかの化合物、オリゴマーあるいはポリマーの混合物から作られたTPUを含む。例えば、いくつかの実施形態において、前記TPUは、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)あるいはトルエンジイソシアネート(TDI)を含むがそれに限定されない芳香族、あるいはヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)あるいはイソホロンジイソシアネート(IPDI)を含むがそれに限定されない脂肪族化合物である二官能基のイソシアンネート(すなわち、ジイソシアネート)から作られる。他の実施形態では、前記二官能基イソシアネートは、ポリメリックであり、例えば、2−、3−、4−あるいはそれ以上のイソシアネートグループを含み、平均2.7の感応性を有する分子の調合であるポリメリックジフェニルメタンジイソシアネートを含んで良い。特定の実施形態では、前記ジイソシアネートは、プレポリマーを形成するためにそれらがポリオールと部分的に反応することによって変更される。「真性のプレポリマー」は、イソシアネートとヒドロキシル基の化学量論比は2:1に相当する時に形成され、「類似のプレポリマー」は、イソシアネートとヒドロキシル基グループの化学量論比が2:1より大きい時に形成される。そのようなプレポリマーは、イソシアネートから、尿素結合を形成するために残留しているイソシアネートグループとその後反応するアミノグループに転換させるため、水分に暴露されうる。
TPUの合成に使用される他のモノマーは、一般に二官能基ヒドロキシル化合物(すなわち、ジオール)、オリゴマーあるいはポリマーである。TPUの作成に使用されるモノメリックジオールに使われる一般的な例は、1,2−エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、グリセリン、およびトリメチロールプロパンに限定されないが、それらを含む。ポリメトリックジオール(すなわち、ポリオール)は、TPUの精製においても使用可能であり、開始剤を有するヒドロキシルあるいはアミンが付く酸化プロピレンの塩基触媒添加物および/あるいは酸化エチレンによって、あるいは、エチレングリコールあるいはジプロピレングリコールのようなグリコールも有するアジピン酸のような二塩基酸のポリエステル重縮合によってしばしば形成される。最も一般的なポリオールは、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートジオール、およびポリエステルポリオールである。ポリオールの分子量はオリゴメトリックから高分子量ポリマーの広い範囲に及ぶ可能性がある。
TPUの合成で使用される触媒は、アミン化合物および有機金属の複合体に限定されないが、それらを含む。アミン触媒の例は、1,4ジアザビシクロ[2.2.2]オクタン、ジメチルシクロヘキシルアミン(DMCHA)、およびジメチルエタノールアミン(DMEA)として知られているトリエチレンジアミンに限定されないが、そのような第三級アミン触媒を含む。水銀、リード、スズ(ジブチル錫ジラウレート)、ビスマス(ビスマスオクタン酸塩)、亜鉛を基にした有機金属複合体は、ポリウレタン触媒としてもまた使用されうる。ネオデカン酸フェニル水銀のような水銀カルボン酸塩は、特に有効な触媒である。ビスマスおよび亜鉛カルボン酸塩は、TPUの合成で触媒としても使用されてきた。アルキルスズカルボン酸塩、酸化物およびメルカプチド酸化物は、ジブチル錫ジラウレート、ジオクチル錫メルカプチド、およびジブチル錫酸化物に限定されないが、それらを含んで使用される。
TPUは、連続または非連続に製造されうる。熱可塑性に加工可能なにポリウレタンエラストマーは、段階的に(プレポリマー投与過程)あるいは、すべての構成要素の同時に起こる反応による一段階的に(一回限りの投与過程)よって作製される。最も良く知られている製造過程は、バンド処理および押し出し加工である。
多くのTPUは、Elastollan(BASF&Elastogran),Pearlthane(Merquinsa),Desmopan(Bayer),Estane(Lubrizol),Pellethane(Lubrizol),New power industrial limited (New power(登録商標)),Irogran(Huntsman),Exelast EC(Shin−Etsu Polymer Europe B.V.),Laripur(COIM SpA),Avalon(Huntsman) and Isothane(Greco).に限定されないがそれらを含み、市販品で入手可能である。
現在利用可能な耐火性TPUは、ハロゲン化ジオール、あるいはハロゲン化添加物、あるいは耐火性を得る為に長い時間をかけてTPUから搾り取る小分子のようなハロゲン化されたモノマーを必要とする。結果として、これらのTPUは、環境には優しくない。
本発明の実施形態は、耐火性TPU、組成物、製造品、そのようなTPUを含む他の製品、およびそれらのTPUやそのような組成物を作製するための加工を対象とする。さまざまな実施形態は、ホスホネート成分を含むホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネートコポリマーで剤形化されたTPUを対象とし、ある実施形態では、前記TPUは、アリール基成分(すなわち、「アリールホスホネート」)を有するホスホネート成分を含むホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびコポリマーで剤形化されても良い。本発明の組成物は、TPUおよび、非共有、イオン相互作用が前記TPUとホスホネート成分を結びつける構成に結果として結合するホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネートコポリマーを含んでも良い。他の実施形態では、ホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネートコポリマーは、TPU上の遊離官能基に結合することによって、あるいはTPU鎖に橋架け結合することにより、あるいはTPUの作成中にTPUの主要の鎖の中に組み込むことによってTPUに共有結合しても良い。
いくつかの実施形態の方法は、ポリウレタンおよびポリウレタン前駆体と、プラスチック産業で一般的に使用される多種多様な混合過程のいくつかの溶解におけるホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネート成分を含むコポリマーとを混合する工程を含む。ホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネート成分を有するコポリマーを含む耐火性TPUは、エラストマー性質、張力の強さ、強靱性、および伸長において大幅に低下させずに、環境への影響を少なくする一方で、現在利用可能なTPUの性質を改善させられる優れた溶融加工性および光透過性を含む性質の組み合わせを示す。特定の実施形態では、本発明のTPU剤形は、少なくとも40%、あるいは約40%〜約100%、約50%〜約95%、約60%〜約90%、約65%〜約85%、あるいは約70%〜約80%、あるいはそれらの典型的な範囲内の値の光透過性を有しても良い。
ホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネート含有コポリマーは文献において既知であり、そのようなホスホネートも本願の実施形態において使用されうる。例えば、様々な実施形態において、ホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネート含有コポリマーは、線形で、分岐であり、あるいは超分岐であっても良く、およびいくつかの実施形態では、ホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネート含有コポリマーは、フェノール、ホスホネート、エステル、炭酸塩、エポキシ、ビニルなどに限定されないが、そのような官能末端基を含む。特定の実施形態では、ホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネート含有コポリマーは、主にヒドロキシルで終止するポリホスホネートあるいはオリゴホスホネート、ランダムまたはブロックコオリゴ(ホスホン酸エステル)およびコオリゴ(炭酸ホスホン酸)であっても良く、それらは、米国特許第6,861、499号、7,499,526号、7,645,850号、7,816,486号、および7,838,604号それぞれにその全体が本明細書に組み込まれことにより記載されている。ある実施形態では、ホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネート含有コポリマーは、1若しくはそれ以上の一般的な化学式の構造単位を含んでも良く:
Figure 0006151696
そのnの整数値は約90までである。いくつかの実施形態では、そのような分岐のあるいは線状のポリホスホネートあるいはコポリホスホネートは1若しくはそれ以上の炭酸塩構造単位もまた有しても良い。少なくとも1のアリールグループを有するそのようなホスホネートは、アリールホスホネートとして本明細書に言及される。
前記線状あるいは分岐のポリホスホネートまたはコポリホスホネートは、当技術分野で周知とされるいくつかの方法によって作られる。しかしながら、前記ポリホスホネートあるいはコポリホスホネートが作られる方法は、最終的な混合の性質に影響を及ぼす。例えば、いくつかの実施形態では、前記ポリホスホネート成分は、ビスフェノールA(BPA)のような、1若しくはそれ以上のジフェニルホスホネート(DPP)および1若しくはそれ以上の芳香族ジヒドロキシ化合物の重合によって作られても良い。使用される前記DPPおよび芳香族ジヒドロキシ化合物は、いくつかの方法によって作られ、いくつかの方法によってポリホスホネートを形成するために混合されても良い。加えて、例えば、分岐剤や触媒のような他の成分は、そのような過程で使用される。
様々な実施形態では、ホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネート含有コポリマーは、500g/モルより大きい重量平均分子量を有しても良い。例えば、いくつかの実施形態では、ホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネート含有コポリマーは、約1000g/モル〜約140,000g/モルより大きい重量平均分子量を有し、他の実施形態では、前記ホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネート含有コポリマーは、約1500g/モル〜約90,000g/モル、約10,000g/モル〜約80,000g/モル、あるいはこれらの範囲内でのいくつかの重量平均分子量を有しても良い。そのようなホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネート含有コポリマーは、一般的に、例えばメチレンクロライドに溶解するが、しかしながらホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネート含有コポリマーは、加水分解的に安定しており、例えばメチレンクロライドに不溶性でもありうる。溶解性、不溶性両方のホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネート含有コポリマーは、本願に含有される剤形に含まれ、いくつかの実施形態では、溶解性および不溶性のホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネート含有コポリマーの混合物は、本願のTPU剤形に含まれうる。
様々な実施形態では、TPU剤形に含まれるホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネート含有コポリマーは、重量により約5重量%〜約50重量%、約10重量%〜約40重量%、約15重量%〜約25重量%など、あるいはそれらの間での重量パーセンテージのローディングレベルで存在しても良い。例えば、特定の実施形態では、ホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネート含有コポリマーが、TPU剤形において5重量%、10重量%、15重量%、20重量%、25重量%、30重量%、35重量%、40重量%、45重量%、あるいは50重量%のローディングレベルで含まれても良い。
TPUおよびホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネート含有コポリマーを含むTPU成分の剤形は、上記に限定されないがそれらを含む、当技術分野で周知のTPUであって良い。例えば、実施形態によって包含されるTPUは、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)およびトルエンジイソシアネート(TDI)のようにそれに限定されないがそれらのような芳香族ジイソシアネート、あるいはヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)あるいはイソホロンジイソシアネート(IPDI)に限定されないがそれらのような脂肪族ジイソシアンネート、あるいは2−、3−、4−あるいはそれ以上のイソシアネートグループを含むポリメリックイソシアネート、あるいは、1,2−エチレングリコール、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、グリセリン、およびトリメチロールプロパンに限定されないがそれらを含むジオール、あるいは開始剤を含むヒドロキシル基あるいはアミンまたはエチレングリコールあるいはジプロピレングリコールのようなグリコールも有するアジピン酸のような二塩基酸のポリエステル重縮合上に付く酸化プロピレンの塩基触媒添加物および/あるいは酸化エチレンによって形成されるポリオールに含まれうる。特定の実施形態では、ポリオール成分は、ポリエーテルポリオール、ポリカーボネートジオール、あるいはポリエステルポリオールであって良い。より特別なTPUは、Elastollan(BASF&Elastogran),Pearlthane(Merquinsa),Desmopan(Bayer),Estane(Lubrizol),Pellethane(Lubrizol),New power industrial limited(New power(登録商標)),Irogran(Huntsman),Exelast EC(Shin−Etsu Polymer Europe B.V.),Laripur(COIM SpA),Avalon(Huntsman)and Isothane(Greco)に限定されないがそれらを含む市販品で入手可能なTPUを含む。
上記のようなTPUおよび1若しくはそれ以上のホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネート含有コポリマーを有する成分は、一般的に優れた耐火性、光透過性および溶融加工性を示し、およびこの性質の混合は、優れた柔軟性と靭性を有するTPUの機械的性質を変化させないで得られる。特に、TPUと前記1若しくはそれ以上のホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネート含有コポリマーは、優れた難燃性供給する一方で実質上の透明性の消失が無い結果と成る。一般に、優れた難燃性を持つ従来技術の化合物は、本発明の合成で見られない煙霧あるいはいくらかの不透明性を生じた。それゆえに、TPUおよびホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネート含有コポリマーのみ有する組成物は、製造品においてエンジニアリングポリマーとしてのみ使用可能である。
他の実施形態では、TPUおよび1若しくはそれ以上のホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネート含有コポリマーを有するそのような組成物は、さらに抗酸化物、抗滴下剤、付加的な難燃剤、UV安定剤、ガラス、炭素、アラミド、グラファイト、潤滑剤、連続繊維あるいは非連続繊維に限定されないがそれらのような1若しくはそれ以上の添加剤を含んでも良い。さらにその他の実施形態では、TPUおよび1若しくはそれ以上のホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネート含有コポリマーを含む少なくとも一つの組成物、および少なくとも1以上のポリマー、オリゴマー、またはモノマー混合物を有するポリマー組成物を含む。そのような実施形態の前記他のポリマー、オリゴマー、あるいはモノマー混合物は、以下のファミリーのオリゴマーあるいはポリマーを製造することを目的としたモノマーを含んでも良く、または部分的に含んでも良い:ポリカーボネート、ポリアクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリエステル、ポリアミド、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリエポキシ、ポリ(アクリロニトリルブタジエンスチレン)、ポリイミド、ポリアリレート、ポリ(アリーレンエーテル)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフェニレンスルフィド、ポリ(ビニルエステル)、ポリビニルクロライド、ビスマレイミドポリマー、ポリ無水物、液晶ポリマー、ポエリエステル、ポリフェニレン酸化物、セルロースポリマー、ベンゾキサジン、加水分解に安定したポリホスホネート、あるいはそれらの混合。
さらなる実施形態では、前記TPUおよびホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネート含有コポリマーの剤形は、1若しくはそれ以上の有機塩を含んでも良い。本明細書で使用される「有機塩」は、有機酸と有機塩基の間の反応によって形成されたいくつかの化合物を包含する。典型的な有機塩は、2,5−ジフルオロベンゼンスルホン酸ナトリウム、2,4,5−トリブロモベンゼンスルホン酸ナトリウム、p−ヨードベンゼンスルホン酸ナトリウム、2,4−ジブロモ−5−フルオロベンゼンスルホン酸ナトリウム、2,5−ジクロロベンゼンスルホン酸カルシウム、2,5−ジクロロベンゼン−1,3−ジスルホン酸ジナトリウム、4,4'−ジブロモビフェニル−3−スルホン酸ナトリウム、1,4−ジクロロナフタレン−x,y−ジ−スルホン酸ジナトリウム、2,2−ジクロロ−1,1−ビス(4'クロロ−フェニル)エチレン−3',3"−ジスルホン酸ジナトリウム、2,4−ジニトロベンゼンスルホン酸ナトリウム、2−クロロ−5ニトロベンゼンスルホン酸カルシウム、3−(トリフロロメチル)ベンゼンスルホン酸カルシウム、3−ブロモ−5−(トリフロロメチル)ベンゼンスルホン酸ナトリウム、2,4,5−トリクロロベンゼンスルホン酸リチウム、p−ブロモベンゼンスルホン酸リチウム、2,4,5−トリクロロベンゼンスルホン酸バリウム、4−クロロ−3−ニトロベンゼンスルホン酸塩、2,4,5−トリクロロベンゼンスルホン酸マグネシウム、2,4,5−トリクロロベンゼンスルホン酸ストロンチウム、2−クロロ−4−シアノベンゼンスルホン酸ナトリウム、3−クロロ−4−メチルベンゼンスルホン酸カルシウム、4−クロロ−3−メチルベンゼンスルホン酸ナトリウム、3,5−ジクロロ−2メチルベンゼンスルホン酸ナトリウム、3−(トリフロロメチル)−5−(ar−ペンタクロロベンジル)ベンゼンスルホン酸ナトリウム、2−クロロ−4−(トリフロロビニル)ベンゼンスルホン酸ナトリウム、4'−ブロモ−α,α'−ジクロロスチルベンスルホン酸ナトリウム、テトラキス(4−クロロフェニル)エチレン−3−スルホン酸塩、4,2',3',4',5',6',4"−へプタクロロトリフェニルメタン−3−スルホン酸ナトリウム、1,1,1−トリクロロ−2−(4'−シアノフェニル)−2−(4−クロロフェニル)エタンスルホン酸ジナトリウム、2,2−ビス(4'クロロフェニル)−ヘキサフルオプロペン−3'−スルホン酸ナトリウム、9,10−ジクロロアントラセンスルホン酸リチウム、1,3,6,8−テトラクロロピレン−4−スルホン酸ナトリウム、2,3−ジクロロベンゼンスルホン酸ナトリウム、2,3,4トリクロロベンゼンスルホン酸ナトリウム、ペンタクロロベンゼンスルホン酸ナトリウム、2,3,5,6−テトラクロロベンゼンスルホン酸ナトリウム、2,3,4,5−テトラブロモベンゼンスルホン酸ナトリウム、2,4,6−トリクロロベンゼン−1,3,5−トリスルホン酸トリナトリウム、p−フルオロベンゼンスルホン酸、2,3,4,5−テトラフルオロベンゼンスルホン酸、ペンタフルオロベンゼンスルホン酸、p−クロロベンゼンスルホン酸、2,4−ジクロロベンゼンスルホン酸、p−ブロモベンゼンスルホン酸、2,5−ジブロモベンゼンスルホン酸、2−ブロモ−4−クロロベンゼンスルホン酸、2−クロロ−4−ブロモベンゼンスルホン酸、2−ブロモ−5−クロロベンゼンスルホン酸、2−クロロ−5−ブロモベンゼンスルホン酸、2,3,4−トリクロロベンゼンスルホン酸、2,4,6−トリクロロベンゼンスルホン酸、2,3,4,5−テトラクロロベンゼンスルホン酸、2,3,5,6−テトラクロロベンゼンスルホン酸、2,3,4,6−テトラクロロベンゼンスルホン酸、ペンタクロロベンゼンスルホン酸、1−クロロナフタレン−x−スルホン酸、1,x−ジクロロナフタレン−y−スルホン酸、1−ブロモナフタレン−x−スルホン酸、4,5−ジクロロベンゼン−1,3−ジスルホン酸、及びそれら組み合わせに限定されないがそれらを含む。他の実施形態では、前記有機塩は、これに限定されるものではないが、5.4フェニル環つき1スルホン酸其を含むポリ(モノクロロスチレン)スルホン酸のナトリウム若しくはカルシウム塩のような、オリゴマーあるいはポリマースルホン酸のナトリウム若しくはカルシウム塩である。特定の実施形態では、有機塩は、ジフェニルスルホンスルホン酸カリウム(KSS)およびトリクロロベンゼンスルホン酸ナトリウム(STB)、ぺルフルオロブタンスルホン酸カリウム(KPFBS)、p−トルエンスルホン酸ナトリウム(NaTS)、ポリ(スチレンスルホン酸ナトリウム)、2,4,5−トリクロロベンゼンカリウム、2,4,5−トリクロロベンゼンスルホン酸カリウム、およびそれらの混合である。ポリマーの分野で有用であると知られているそのような有機塩の量は、当技術分野で既知とされており、耐炎性をもたらすために十分な有機塩のすべて濃度が実施形態で使用されても良い。例えば、特定の実施形態では、有機塩は、約0.01重量%〜約1.0重量%でもたらされても良い。
さらなる実施形態では、共添加物は、例えば、結果として生じたポリマーおよび/または加工性の透明度を改善させる為に有機塩と共にもたらされても良い。そのような特性をもたらす共添加物の例は、これらに限定されるものではないが、オクタフェニルシクロテトラシロキサン、ポリ(メチルシロキサン)、ポリ(メチルフェニルシロキサン)、テトラブロモベンゼン、ヘキサクロロベンゼン、およびヘキサブロモベンゼン、および2,2'ジクロロビフェニル、2,4'ジブロモビフェニル、2,4'ジクロロビフェニル、ヘキサブロモビフェニル、オクタブロモビフェニル、デカブロモビフェニル、および2〜10のハロゲン原子を含むハロゲン化ジフェニルエーテルなどのハロゲン化有機添加物を含む。一般に少量のそれらの共添加物は、所望の結果を作り出すのに必要不可欠である。例えば、様々な実施形態では、そのような共添加物の1.0重量%未満、または0.5重量%未満はポリマー組成物においてもたらされても良い。
さらなる他の実施形態では、前記TPUおよびホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネート含有コポリマーの剤形は、例えば補強材料を含む追加成分を含んでも良い。例えば、いくつかの実施形態では、前記TPUおよびホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネート含有コポリマーの剤形、およびそのような本発明の1若しくはそれ以上の他のポリマーまたはコポリマーは、プリプレグおよび繊維補強複合剤を作成するために、例えばラミネートで使用される、一方向で、織られた、連続あるいは非連続ガラス繊維、炭素、セラミック、あるいは有機繊維と混合されても良い。
TPUおよびホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネート含有コポリマー、および1若しくはそれ以上のポリマーを有するポリマー組成物は、優れた機械的性質と非常に優れた耐火性を含む極めて良い性質を示す。例えば、上記ポリマーのような組成物は、少なくとも約27、約27〜約40あるいは約28〜約35、及びそれらの典型的な範囲内での特別な値の限界酸素指数を示す。
他の実施形態は、上記の前記TPUおよびホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネート含有コポリマー成分を準備する方法を対象とする。そのような実施形態は、一般的に、TPUと1若しくはそれ以上のホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネート含有コポリマーとを混合する工程を含む。前記TPUとホスホネートオリゴマー、コオリゴマー、ポリマー、またはコポリマーは、溶解混合、溶媒混合、乾燥粉末あるいは沈殿物の混合などに限定されないがそれらのような当技術分野で周知のいくつかの混合技術を使用して混合されても良い。
いくつかの実施形態では、前記方法はさらに、例えば、加熱、溶解、調合、混合、合成、圧延、押出加工、共押出加工、ペレット化、成形、回転成形、カレンダリング、焼結など、およびそれらの組み合わせ、あるいは他の加工方法を含む様々な方法のいくつかを使用してTPUと1若しくはそれ以上のホスホネートオリゴマー、コオリゴマー、ポリマー、あるいはコポリマーの混合の加工ステップを含んでも良い。そのような加工は、例えば、接着剤、塗装膜、フィルム、繊維、泡状物質、シート、成形品などのような当技術分野で周知のいくつかの形態でTPUおよびホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネート含有コポリマー混合をもたらす。さらに他の実施形態では、前記方法は、前記TPUおよびホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネート含有コポリマー混合と、例えば補強材料のような、1若しくはそれ以上の追加成分との混合を含んでも良い。そのような補強材料は、TPUおよびホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネート含有コポリマーの剤形と、他の実施形態でラミネートにて使用される、繊維補強プリプレグおよび繊維補強複合剤を作成するために連続なあるいは非連続なガラス繊維、炭素、セラミック、あるいは有機繊維と混合された1若しくはそれ以上のポリマーあるいはコポリマーを含む剤形との混合を含んでも良い。
本発明のさらなる実施形態は、TPUおよびホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネート含有コポリマーの剤形と1若しくはそれ以上のポリマーあるいはコポリマーの剤形から作られる製造品を含む。そのような製造品は、プラスチック状のコーティング、金属、セラミックあるいは木製品、あるいは、製品コーティング、フリースタンディングフィルム、繊維、泡状物質、成形品および繊維補強複合剤に使用可能である実施形態の材料や成形を含む。
いくつかの実施形態では、ホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネート含有コポリマーは、ヒドロキシル、フェノール、ホスホネート、エステル、炭酸塩、エポキシ、ビニル、ビニルエステル、イソプロペニル、イソシアネート、およびそれらの混合のような反応性末端基を有しても良い。そのような材料は、2012年7月5日に公開された米国特許出願番号第2012/0172500号の"Oligomeric Phosphonates and Compositions Including the Same,"に記載されている。いくつかの実施形態では、反応性末端基を有する前記ホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネート含有コポリマーは、TPUまたはTPUオリゴマーあるいは混合、調合あるいは加熱の際の前駆体あるいはそれらの組み合わせで化学反応を起こす。
さらに他の実施形態では、補強材のような成分を含み、または含まなくても良い、前記TPUおよびホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネート含有コポリマーの剤形および上記の1若しくはそれ以上のポリマーあるいはコポリマーを含むそのような剤形は、さまざまな応用で使用される。例えば、そのような組成物は、電子ハウジング、相互接続、シート成形品、消費者製品、照明、LED、履物、ブロー成形フィルム(Blow molded films)、スノーモービルトラック、車両ブッシング、ビル用押し出しシートおよび建築アプリケーション、ビル及び建築材料、フローリング、屋根ふき材、隙間充填材、木質複合剤、衣服、家庭用器具、自動車の内装、海洋構造物、医療器具(一般目的チューブ、病院の寝具類、手術用カーテン、創傷包帯、カテーテル、および様々な射出成形器具)、梱包材料、自動車バンパー、電子ハウジングパネル、コンピューターおよびテレコミュニケーション機器同封物などにおいて使用される。他の実施形態では、前記材料および上記のさまざまな実施形態の剤形は、家電用品(例えば、テレビ、コンピューター、プリンター、携帯電話、ビデオゲーム、DVDプレーヤー、ステレオ、および他の類似の電子機器)のような製造品に組み込まれるようになったハウジングのような加工部品に使われる。
さらに他の実施形態では、前記TPUおよびホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネート含有コポリマーの剤形、および本発明の1若しくはそれ以上のポリマーあるいはコポリマーを含むそのような剤形は、混合物を作るために、反応性添加剤および他のポリマー、オリゴマー、あるいはモノマー混合物と組み合わされて使用される。そのように前記TPUおよびホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネート含有コポリマーの剤形および1もしくはそれ以上のポリマーあるいはコポリマーを含むそのような剤形は、添加剤として供給され、販売される。そのようなポリマー組成物は、少なくとも一つのTPUおよびホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネート含有コポリマーの剤形、および少なくとも一つの商品あるいはエンジニアリングプラスチックを有する本発明の1若しくはそれ以上のポリマーあるいはコポリマーを有する剤形を含んでも良い。そのポリマー組成物は、構成要素ポリマー、オリゴマー、あるいはモノマーを融合し、混合し、複合することによって作られる。TPUおよびホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネート含有コポリマーの剤形および1若しくはそれ以上のポリマーあるいはコポリマー剤形、および本発明のポリマー組成物の構成や成分により、結果として生じるポリマー組成物は、非常に優れた耐火性(例えば、より高いLOI)および溶融加工を示す。
本明細書で使用する「ポリマー組成物」の用語は、1もしくはそれ以上のホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネート含有コポリマー、ホスホネートポリマー、オリゴマー、コオリゴマー、ポリマーあるいはコポリマーおよび少なくとも一つの他のポリマー、オリゴマーあるいはモノマー混合物と組み合わされた少なくとも一つのTPUを有する組成物を指す。前記他のポリマー、オリゴマーあるいはモノマー混合物は、これらに限定されないがポリカーボネート、ポリアクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリエステル、ポリアミド、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリエポキシ、ポリ(アクリロニトリルブタジエンスチレン)、ポリイミド、ポリアリレート、ポリ(アリーレンエーテル)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフェニレンスルフィド、ポリ(ビニルエステル)、ポリビニルクロライド、ビスマレイミドポリマー、ポリ無水物、液晶ポリマー、ポリエーテル、ポリフェニレン酸化物、セルロースポリマー、ベンゾキサジン、加水分解に安定したポリホスホネート、あるいはそれらの組み合わせを含むポリマーファミリーを製造することを目的としたモノマーを有し、または部分的に構成し、あるいは構成されるものを含んでも良い。望ましくは、前記ポリマー組成物は、少なくとも27の限定酸素指数を示す。
本発明のTPU/ホスホネートポリマー、オリゴマー、コオリゴマー、ポリマーあるいはコポリマー剤形、およびポリマー組成物は、一方向織物で、織った、非連続あるいは連続ガラス、金属、炭素をベースにしたような充填剤、あるいはセラミック繊維、染料、抗酸化物質、添加難燃剤、抗滴下剤、有機接着剤、ポリマー接着剤、架橋剤、カップリング剤、界面活性剤、湿潤剤、潤滑剤、およびウレタンやポリウレタンと典型的に使用される他の添加剤に限定されないがそれらのような他の成分を含んでも良い。いくつかの実施形態では、着色剤、インク、染料および/または色素を含んでも良い。いくつかの実施形態では、追加の耐火性添加剤は、金属水酸化物、メラミンシアヌールのような難燃剤を含む窒素、ホスフィン塩、有機リン酸塩、他のホスホネート、有機スルホン酸塩、フッ素化スルホン塩酸、シロキサンなどに限定されないがそれらが含んでも良い。
本発明のTPU/ホスホネートポリマー、オリゴマー、コオリゴマー、ポリマーあるいはコポリマー剤形、およびポリマー組成物は、プラスチック、金属、セラミック、あるいは木製品上のコーティングとして使用され、あるいは独立フィルム、繊維、泡状物質、成型品、および繊維強化複合材料のような二次加工品に使用され得る。これらの製品は、耐火性を必須とするアプリケーションによく適している。
本発明のTPU/ホスホネートポリマー、オリゴマー、コオリゴマー、ポリマーあるいはコポリマー剤形、およびポリマー組成物は、極めて優れた耐火性と優れた溶解加工性を示す。そのような改良は、極めて優れた燃焼性、高温性能、および溶解加工性を必要とする機械的および電子部門でのアプリケーションにおいて、これらの材料を有効にする。例えば、コンピューター、プリンター、モデム、ノート型パソコン、携帯電話、ビデオゲーム、DVDプレーヤー、ステレオおよび類似品を含む消費者向けの製造電子品に使用される幅広い電子製品に使用される成形品の製造に使用しても良い。
本発明は、特定の好ましい実施形態を参照してかなり詳細に記載されているが、他のバージョンも可能である。それゆえに、別記の請求項の主旨と範囲は、この明細書内に含まれた記載と好ましいバージョンに限定されない。本発明の様々な態様が次に示す限定されない実施例を参照して示される。以下の実施例は、説明を目的とするためだけのものであり、いかなる方法によっても本発明を限定するものと解釈されない。
実施例
調合の準備:前記TPUおよびホスホネートオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネート含有コポリマーを、30mmのWerner and Pfleider,共回転二軸押出機、モデルZS B25(L/D=40)の中で手動混合や融解混合によって準備された。前記押出機は、アダプターと押し抜き部分を含む8つの加熱帯もち、ゾーンの中の温度は210−220℃に設定した。その混合物は、その後に30T Trubor(S/N 8230−5,model 30−RS−1,1/2/oz)を使用して様々な試験検体の中に成形された実質的な注入であった。押し抜き部分やノズルを含む第4ゾーン温度は、調合組成により200−210℃に変化した。調合は、米国特許第6,861,499号および7,816,486号に記載の通りに準備された、いくつかの異なる市販品として入手可能なTPU、および市販品として入手可能なポリホスホネート(FRX100)、ホスホネートオリゴマー(OL5000)、およびポリ(ホスホネート−コ−カーボネート)(CO35,CO60)から得られた。使用されたポリホスホネートおよびホスホネートオリゴマーは、Pの約10.4−10.7重量%を含んだ。前記CO35およびCO60ポリ(ホスホネート−コ−カーボネート)は、Pの約3.7および6.4重量%を含んだ。追加の特性は表1に示された。ESTANE(登録商標)58887,ESTANE(登録商標)ETE 50DT3(TPUに基づくポリエーテル)、およびESTANE(登録商標)58271(TPUに基づくポリエステル)は、Lubrizol Advanced Materials,Inc.から入手できる市販品のTPUであり、Elastollan(登録商標)1185A(TPUに基づくポリエーテル)、およびElastollan(登録商標)C85A(TPUに基づくポリエステル)は、BASF Corporationから入手可能な市販の製品であり、PEARLTHANE(登録商標)16N80は、Merquinsa,Inc.から入手可能な市販のTPUである。
Figure 0006151696
GPC:分子量分布は、屈折率検出器を使用してゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)によってテトラヒドロフランにおける〜0.5(w/v)ポリマーの溶液を測定することによって決められた。機器の検定は、既知の分子量の線形ポリスチレン(PS)基準で行われた。PDとして言及される重量平均(Mw)、数値平均(Mn)、多分散性(Mw/Mn)、は、WinGPCソフトウェアを使用することによってクロマトグラムから評価された。
GDC:ガラス転移点(Tg)は異なった示差走査熱量測定法(DSC)を使って測定された。前記材料は250℃に達するまで10℃/分の割合で加熱される。サンプルをこの温度で10分間保った後、そのサンプルの温度は10℃まで40℃/分の割合で下げた。Tgは、1/2Cp法に基づいて、第2熱サイクル(250℃まで10℃/分)の間で決定された。
MVR:サンプルのメルトボリュームレート(MVR)は、Dynisco Melt Flow Indexerを使用して異なる設定温度と重量で決められた。サンプルは、測定が始まる前に6分間それぞれの温度で行われた。
引張特性:TPUの硬さは、多目的試験検体ISO3167(幅10ミリメートル、厚さ4ミリメートル)を使用して、ISO527−1に従って検査された。クロスヘッド速度は500mm/分であった。
硬さ:TPUの硬さは、機器の最初の読み込みする3mmの厚さのプラーク上で、ASTM D2240に従って検査された。
%T:調合の透明性(%T)は、3mmのプラークを成形することおよび、DataColor 650 UV−Vis分光光度計を使ってこれらのプラークの透明性を測定することによって決められた。
ASTM E−162:試験は、ASTM Designation E−162,"Standard Method of Test for Surface Flammability of Materials Using a Radiant Heat Energy Source."に従って行われた。6インチ×18インチの試験検体は、24時間、60℃で予備乾燥させ、それから23+/−3の一定の温度で均衡をとるように調整され、そして50+/−5パーセントの比較的よい湿度に調整された。サンプルの厚さは、0.33インチ(0.056インチ thk tile on thk board)であった。
ASTM E−84−10b:前記試験は、ASTM Designation E−84,"Standard Method of Test for Surface Burning Characteristics of Building Materials."に従って行われた。試験サンプルは、26−30ミルの厚さを有するTPUフィルムであった。サンプルは、合計24フィートの長さと2フィートの幅を有する5個の試験パネルで構成された。前記パネルは、合成接着剤を使用して、ポリマーを1/4インチの厚さのセメント板に接着させることにより準備された。前記パネルは、71+/−2カ氏(ファーレンハイト)の温度で均衡をとるように調整され、そして50+/−5パーセントの比較的よい湿度に調整された。試験のため、パネルは、トンネル路のレッジの上に端と端を接続して設置され、補助装置なしで検査された。
比較例1−2及び実施例1−4
ESTANE(登録商標) ETE 50DT3/ESTANE(登録商標)58887のFRX100およびOL5000との調合
前記調合は、上記のように準備され、試験検体の中に形成された。これらの調合の組成物は表2に示される。これらの調合の機械的および光学的性質は表3に示される。E162およびE84試験によると、これらの混合の燃焼性は、表4および5でそれぞれ示される。
Figure 0006151696
Figure 0006151696
Figure 0006151696
表3および4で示されるように、TPU/ポリホスホネート調合は優れた機械的性質(表3)および優れた耐火性(表4)を持つ。高い分子量(Mw)ポリホスホネートあるいは低い分子量(Mw)ホスホネートオリゴマーの使用によって、材料は、高い係数を有するより硬い、固い性質(実施例1−3)あるいは低い係数および破断点でより高い伸張をもつ、より柔軟な性質を示す。ポリホスホネートあるいはホスホネートオリゴマーを追加することによって、ほとんど材料の硬さに影響を及ぼさなかった。
重量(Mw)に関わりなく、ホスホネート添加物を含むすべての材料は、E−162試験においてクラスA評価を得た。クラスA評価は、火炎伝播速度指数が25より低い時に得られる。クラスB評価は、火炎伝播速度指数が26〜75の間の時に得られ、また最も低い評価、C評価は、火炎伝播速度指数が76〜100の間の時に得られる。そのように、比較例1および2は、この試験により評価さえ得られない。
実施例3はE84により検査され、E−162試験で見られるような類似の評価が使用された。加えて、クラスA,B,あるいはC分類のいずれかが450より低くなる必要のある発煙指数が測定される。実施例3の試験データは、E84によると、材料がクラスA評価内によく収まることを示す。
非常に驚くべきことに、ポリホスホネートあるいはホスホネートオリゴマーが加えられても、材料の光透過性は低下しなかった。そのように、透明性の残った材料は、調節可能な機械的性質及び優れた流速の性質を持った。この性質の組み合わせは、燃焼添加剤を使用するTPU以前は達成されなかった。
実施例5−6
Elastollan(登録商標)1185AをFRX100と調合
追加の調合は異なるTPUソース(表5)を使用し、ポリホスホネートの量を変えることによって作られた。これらのデータは、20重量%のポリホスホネートをTPUに追加する時にクラスA評価となることを承認していた。10%では、クラスB評価が得られた。両方のケースでTPUの光透過性は変わらず、ポリホスホネートとの調合は透過的であった。
Figure 0006151696
実施例7−12
TPUに基づくポリエステルをOL5000とFRX100と調合した。
実施例1−6はすべてTPUに基づくポリエーテルで作られた。加えて、多くの調合は、ポリホスホネートあるいはホスホネートオリゴマーをTPUのこれらの種類に加える時に透過性を維持することが可能かどうか確かめるためにTPUに基づくポリエステルと共に作られた。結果は、表6で示され、ホスホネートオリゴマーのポリホスホネートと調合する際にTPUに基づくポリエステルの透過性調合を得ることが可能かどうかも示される。40重量%までのポリホスホネートを追加しても、光透過性の実質的な減少には至らなかった。
Figure 0006151696
実施例13−16
TPUに基づくポリエーテルおよびポリエステルをポリ(ホスホネート−コ−カーボネート)と調合する。
最後に、ポリエステルTPUおよびポリエーテルTPU両方の調合は、ポリ(ホスホネート−コ−カーボネート)と作られた(表7)。比較的高いレベルのホスホネート結合(CO60)を有するポリ(ホスホネート−コ−カーボネート)と調合されたTPUに基づくポリエステルおよびポリエーテルの両方は、ポリホスホネートと調合されたTPUと同じくらい高い透過価値を示した。比較的低いレベルのホスホネート結合(CO35)を有するポリ(ホスホネート−コ−カーボネート)はまだ透過性があるが、%Tが70〜40%に低下した。これらの結果はまた、これらの種類のポリマーの主鎖における高いレベルのホスホネートグループがTPUとのこれらの材料と最終的調合の%Tに有益な影響を及ぼすという意外な挙動を示した。
Figure 0006151696

Claims (29)

  1. 可塑性ポリウレタンおよび5重量%〜50重量%の1若しくはそれ以上のアリールホスホネートオリゴマーあるいはポリマーを有する組成物であって、
    前記組成物は、3mmのプラークに対して少なくとも40%の光透過性を有し、および、
    前記アリールホスホネートオリゴマーあるいはポリマーは、ポリスチレン基準を使用して1,000g/モル〜140,000g/モルの重量平均分子量を有するものである、組成物
  2. 請求項記載の組成物において、前記組成物は、ASTM E162またはASTM E84試験によるクラスA条件を満たすものである組成物。
  3. 請求項記載の組成物であって、さらに、抗酸化物、難燃性添加物、抗滴下剤、UV安定剤、インク、染料、色素、有機塩、およびその組み合わせから成る群から選択される1若しくはそれ以上の添加物を有する組成物。
  4. 請求項記載の組成物であって、さらに、連続あるいは非連続ガラス繊維、連続または非連続炭素繊維、連続または非連続セラミック繊維、繊維状の有機材料、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される補強材を有する組成物。
  5. 請求項記載の組成物であって、さらに、ポリカーボネート、ポリアクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリエステル、ポリアミド、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリエポキシ、ポリ(アクリロニトリルブタジエンスチレン)、ポリイミド、ポリアリレート、ポリ(アリーレンエーテル)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフェニレンスルフィド、ポリ(ビニルエステル)、ポリビニルクロライド、ビスマレイミドポリマー、ポリ無水物、液晶ポリマー、ポリエーテル、ポリフェニレン酸化物、セルロースポリマー、ベンゾキサジン、加水分解に安定したポリホスホネート、およびその組み合わせから成る群から選択される1若しくはそれ以上の付加ポリマーを有する組成物。
  6. 請求項記載の組成物において、前記アリールホスホネートオリゴマーあるいはポリマーは、ホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネートコポリマーから成る群から選択されるものである組成物。
  7. 請求項記載の組成物において、前記アリールホスホネートオリゴマーあるいはポリマーは、ヒドロキシル、フェノール、ホスホネート、エステル、炭酸塩、エポキシ、ビニル、ビニルエステル、イソプロペニル、イソシアネート、およびその組み合わせから成る群から選択される1若しくはそれ以上の官能末端基を有するものである組成物。
  8. 請求項記載の組成物において、前記アリールホスホネートオリゴマーあるいはポリマーは、ヒドロキシルで終止するポリホスホネート、ヒドロキシルで終止するオリゴホスホネート、ヒドロキシルで終止するランダムコオリゴ(ホスホン酸エステル)およびコオリゴ(炭酸ホスホン酸)、またはヒドロキシルで終止するブロックコオリゴ(ホスホン酸エステル)あるいはコオリゴ(炭酸ホスホン酸)、およびその組み合わせを有するものである組成物。
  9. 請求項記載の組成物において、前記組成物は、少なくとも27の限界酸素指数を示すものである組成物。
  10. 可塑性ポリウレタン、5重量%〜50重量%の1若しくはそれ以上のアリールホスホネートオリゴマーあるいはポリマー、および補強材を有する強化材料であって、
    前記強化材料は、3mmのプラークに対して少なくとも40%の光透過性を有し、および、
    前記アリールホスホネートオリゴマーあるいはポリマーは、ポリスチレン基準を使用して1,000g/モル〜140,000g/モルの重量平均分子量を有するものである、強化材料
  11. 請求項10記載の強化材料であって、5重量%〜50重量%の1若しくはそれ以上のアリールホスホネートオリゴマーまたはポリマーオリゴマー、1若しくはそれ以上のアリールホスホネートオリゴマーまたはポリマーコオリゴマー、1若しくはそれ以上のアリールホスホネートオリゴマーまたはポリマーポリマー、または1若しくはそれ以上のアリールホスホネートオリゴマーまたはポリマーコポリマーを有する強化材料。
  12. 請求項10記載の強化材料であって、さらに、非連続または連続ガラス、金属、炭素、あるいはセラミック繊維、充填剤、界面活性剤、有機系接着剤、ポリマー接着剤、架橋剤、潤滑剤、結合剤、抗滴下剤、UV安定剤、着色剤、インク、染料、抗酸化物質、潤滑剤、アラミド、およびその組み合わせから成る群から選択される1若しくはそれ以上の添加物を有する強化材料。
  13. 請求項10記載の強化材料であって、さらに、連続または非連続ガラス繊維、連続または非連続炭素繊維、連続または非連続セラミック繊維、繊維状の有機材料、およびその組み合わせから成る群から選択される補強材を有する強化材料。
  14. 請求項10記載の強化材料であって、さらに、ポリカーボネート、ポリアクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリエステル、ポリアミド、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリエポキシ、ポリ(アクリロニトリルブタジエンスチレン)、ポリイミド、ポリアリレート、ポリ(アリーレンエーテル)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフェニレンスルフィド、ポリ(ビニルエステル)、ポリビニルクロライド、ビスマレイミドポリマー、ポリ無水物、液晶ポリマー、ポリエーテル、ポリフェニレン酸化物、セルロースポリマー、ベンゾキサジン、加水分解に安定したポリホスホネート、およびその組み合わせから成る群から選択される1若しくはそれ以上の付加ポリマーを有する強化材料。
  15. 請求項10記載の強化材料において、前記アリールホスホネートオリゴマーまたはポリマーは、ホスホネートオリゴマー、ホスホネートコオリゴマー、ホスホネートポリマー、およびホスホネートコポリマーから成る群から選択されるものである強化材料。
  16. 熱可塑性ポリウレタンおよび5重量%〜50重量%の1若しくはそれ以上のアリールホスホネートオリゴマーあるいはポリマーを有する製造品であって、
    前記製造品は、3mmのプラークに対して少なくとも40%の光透過性を有し、および、
    前記アリールホスホネートオリゴマーあるいはポリマーは、ポリスチレン基準を使用して1,000g/モル〜140,000g/モルの重量平均分子量を有するものである、製造品
  17. 請求項16記載の製造品において、前記製造品は、電子ハウジング、相互接続、シート成形品、消費者製品、照明、発光ダイオード(LED)、履物、ブロー成形フィルム、スノーモービルトラック、車両ブッシング、ビル用押し出しシートおよび建築アプリケーション、ビル及び建築材料、フローリング、屋根ふき材、隙間充填材、木質複合剤、衣服、家庭用器具、自動車の内装、海洋構造物、医療器具(一般目的チューブ、病院の寝具類、手術用カーテン、創傷包帯、カテーテル)、梱包材料、自動車バンパー、電子ハウジングパネル、コンピューターおよびテレコミュニケーション機器同封物、および家電用ハウジングから選択されるものである製造品。
  18. 請求項16記載の製造品であって、さらに、抗酸化物、抗滴下剤、UV安定剤、有機塩、ガラス、炭素、アラミド、グラファイト、潤滑剤、連続繊維、非連続繊維、およびそれらの組み合わせから成る群から選択される1若しくはそれ以上の添加物を有する製造品。
  19. 請求項16記載の製造品であって、さらに、連続または非連続ガラス繊維、連続または非連続炭素繊維、連続または非連続セラミック繊維、繊維状の有機材料、およびその組み合わせから成る群から選択される補強材を有する製造品。
  20. 請求項16記載の製造品であって、さらに、ポリカーボネート、ポリアクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリエステル、ポリアミド、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリエポキシ、ポリ(アクリロニトリルブタジエンスチレン)、ポリイミド、ポリアリレート、ポリ(アリーレンエーテル)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフェニレンスルフィド、ポリ(ビニルエステル)、ポリビニルクロライド、ビスマレイミドポリマー、ポリ無水物、液晶ポリマー、ポリエーテル、ポリフェニレン酸化物、セルロースポリマー、ベンゾキサジン、加水分解に安定したポリホスホネート、およびその組み合わせから成る群から選択される1若しくはそれ以上の付加ポリマーを有する製造品。
  21. ポリマー組成物を作成する方法であって、前記方法は、熱可塑性ポリウレタンと5重量%〜50重量%の1若しくはそれ以上のアリールホスホネートオリゴマーあるいはポリマーとを組み合わせる工程を有し、
    前記組成物は、3mmのプラークに対して少なくとも40%の光透過性を有し、および、
    前記アリールホスホネートオリゴマーあるいはポリマーは、ポリスチレン基準を使用して1,000g/モル〜140,000g/モルの重量平均分子量を有するものである、方法
  22. 請求項21記載の方法において、組み合わせる工程は、溶解混合、溶媒混合、乾燥粉末あるいは沈殿物の混合、またはその組み合わせを有するものである方法。
  23. 請求項21記載の方法であって、さらに、前記組み合わされた熱可塑性ポリウレタンおよび1若しくはそれ以上のアリールホスホネートオリゴマーあるいはポリマーを加工する工程を有する方法。
  24. 請求項23記載の方法において、加工する工程が押出加工、共押出加工、またはその組み合わせを有するものである方法。
  25. 請求項21記載の方法であって、さらに、前記組み合わされた熱可塑性ポリウレタンおよびアリールホスホネートオリゴマーあるいはポリマーと、非連続または連続ガラス、金属、炭素、セラミック繊維、充填剤、界面活性剤、有機系接着剤、ポリマー接着剤、架橋剤、潤滑剤、結合剤、抗滴下剤、UV安定剤、着色剤、インク、染料、抗酸化物質、潤滑剤、アラミド、およびその組み合わせから成る群から選択される1若しくはそれ以上の添加物とを混合する工程を有する方法。
  26. 請求項21記載の方法であって、さらに、前記組み合わされた熱可塑性ポリウレタンおよびアリールホスホネートオリゴマーあるいはポリマーと、ポリカーボネート、ポリアクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリエステル、ポリアミド、ポリスチレン、ポリウレタン、ポリエポキシ、ポリ(アクリロニトリルブタジエンスチレン)、ポリイミド、ポリアリレート、ポリ(アリーレンエーテル)、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリフェニレンスルフィド、ポリ(ビニルエステル)、ポリビニルクロライド、ビスマレイミドポリマー、ポリ無水物、液晶ポリマー、ポリエーテル、ポリフェニレン酸化物、セルロースポリマー、ベンゾキサジン、加水分解に安定したポリホスホネート、およびその組み合わせから成る群から選択される1もしくはそれ以上の付加ポリマーとを混合する工程を有する方法。
  27. 請求項21記載の方法であって、さらに、前記組み合わされた熱可塑性ポリウレタンおよびアリールホスホネートオリゴマーあるいはポリマーを加工する工程であって、独立フィルム、接着剤、繊維、泡状物質、プリプレグ、成形品、および繊維補強複合材から成る群から選択される二次加工品を形成するものである、前記加工する工程を有する方法。
  28. 請求項23記載の方法において、加工する工程が加熱、溶解、調合、混合、合成、圧延、押出加工、共押出加工、ペレット化、成形、回転成形、カレンダリング、焼結、およびその組み合わせから成る群から選択される工程を有するものである方法。
  29. 請求項21記載の方法であって、さらに、プラスチック、金属、セラミック、木製品、繊維、一方向織物または織物、またはその組み合わせから成る群から選択される基質を前記混合の熱可塑性ポリウレタンおよびアリールホスホネートオリゴマーあるいはポリマーでコーティングする工程を有する方法。
JP2014526272A 2011-08-19 2012-08-20 非常に優れた耐火性を有する熱可塑性ポリウレタン Expired - Fee Related JP6151696B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201161525455P 2011-08-19 2011-08-19
US61/525,455 2011-08-19
PCT/US2012/051587 WO2013028622A2 (en) 2011-08-19 2012-08-20 Thermoplastic polyurethanes with exceptional fire resistance

Publications (3)

Publication Number Publication Date
JP2014521827A JP2014521827A (ja) 2014-08-28
JP2014521827A5 JP2014521827A5 (ja) 2015-11-12
JP6151696B2 true JP6151696B2 (ja) 2017-06-21

Family

ID=47713082

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014526272A Expired - Fee Related JP6151696B2 (ja) 2011-08-19 2012-08-20 非常に優れた耐火性を有する熱可塑性ポリウレタン

Country Status (7)

Country Link
US (1) US9267017B2 (ja)
EP (1) EP2744862A4 (ja)
JP (1) JP6151696B2 (ja)
KR (1) KR20140068988A (ja)
CN (1) CN103732686A (ja)
TW (1) TWI638005B (ja)
WO (1) WO2013028622A2 (ja)

Families Citing this family (30)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US20090043013A1 (en) * 2007-07-16 2009-02-12 Frx Polymers, Llc Flame retardant engineering polymer compositions
US8563638B2 (en) * 2010-12-22 2013-10-22 Frx Polymers, Inc. Oligomeric phosphonates and compositions including the same
CN105814140A (zh) * 2013-10-14 2016-07-27 Frx聚合物股份有限公司 用于挤出或注塑模制的阻燃剂热塑性弹性体
JP6355123B2 (ja) * 2014-03-31 2018-07-11 ジャパンコーティングレジン株式会社 ウレタン樹脂及びそのエマルジョン
CN105802128B (zh) * 2014-12-29 2018-05-04 广东生益科技股份有限公司 一种无卤热固性树脂组合物及使用它的预浸料和印制电路用层压板
KR20180008602A (ko) * 2015-05-18 2018-01-24 미츠비시 가스 가가쿠 가부시키가이샤 폴리카보네이트 수지 조성물, 및 폴리카보네이트 수지제 프리프레그
WO2017055356A1 (en) * 2015-10-01 2017-04-06 Dsm Ip Assets B.V. Halogen free flame retardant waterborne coating composition for textile
CN105566890A (zh) * 2016-02-24 2016-05-11 江苏道勤新材料科技有限公司 一种高强度雾面塑料材料
CN105566889A (zh) * 2016-02-24 2016-05-11 江苏道勤新材料科技有限公司 一种雾面塑料材料
CN105754323B (zh) * 2016-03-08 2019-01-29 深圳市沃尔核材股份有限公司 一种高强度阻燃耐磨耐水解标识卡及其生产方法
CN106009587A (zh) * 2016-06-14 2016-10-12 江苏金发科技新材料有限公司 高cti值高耐热性聚碳酸酯组合物及其制备方法
CN106381074A (zh) * 2016-08-30 2017-02-08 无锡万能胶粘剂有限公司 一种阻燃的万能胶
EP3385295A1 (de) 2017-04-05 2018-10-10 Covestro Deutschland AG Flammgeschützte phosphorfunktionelle polyethercarbonatpolyole und verfahren zu deren herstellung
US10689516B2 (en) * 2017-04-20 2020-06-23 Otis Elevator Company Polymer jacket material blends with improved flame resistance
CN107434911A (zh) * 2017-08-25 2017-12-05 佛山市彩贵新型材料有限公司 一种高强度阻燃复合材料
CN107383850A (zh) * 2017-08-25 2017-11-24 佛山市彩贵新型材料有限公司 高强度阻燃复合材料的制备方法
CN109705562A (zh) * 2017-10-26 2019-05-03 江苏瑞凌新能源科技有限公司 一种阻燃汽车配件塑料配方
EP3498788B1 (en) * 2017-12-18 2023-05-03 Agfa-Gevaert Nv Solder mask inkjet inks for manufacturing printed circuit boards
CN111601717B (zh) * 2017-12-20 2022-08-12 科思创德国股份有限公司 基于粉末的增材制造法
CN108203541A (zh) * 2017-12-26 2018-06-26 东莞市雄林新材料科技股份有限公司 一种可印刷的高耐化学性的tpu薄膜及其制备方法
KR20190081325A (ko) * 2017-12-29 2019-07-09 롯데첨단소재(주) 열가소성 수지 조성물 및 이로부터 형성된 성형품
CN108059821B (zh) * 2017-12-29 2021-02-12 东莞市雄林新材料科技股份有限公司 一种在磁场作用下硬度增强的tpu材料及其制备方法
WO2019191732A1 (en) * 2018-03-30 2019-10-03 Lochhead Robert Y Flame-retardants comprising soluble flame-retardant metal compounds
WO2019204625A1 (en) * 2018-04-18 2019-10-24 Frx Polymers, Inc. Halogen-free flame-retardant compositions for flexible polyurethane foams
CN109054358A (zh) * 2018-07-11 2018-12-21 望江县天长光学仪器有限公司 一种增强型光学透镜材料
EP3604320A1 (de) 2018-08-01 2020-02-05 Covestro Deutschland AG Phosphorfunktionelle polyoxyalkylenpolyole und verfahren zu deren herstellung
TWI728745B (zh) 2020-03-13 2021-05-21 財團法人工業技術研究院 纖維
CN111363453A (zh) * 2020-04-01 2020-07-03 中国石油天然气股份有限公司长庆石化分公司 一种可紫外光固化的高温容器内衬材料及其制备方法
US11738529B2 (en) * 2020-09-11 2023-08-29 Ccilu International Inc. Shoe, environmentally friendly shoe component thereof, and method of manufacturing environmentally friendly shoe components
US20230051301A1 (en) * 2021-08-13 2023-02-16 Robert K. Hughes, Jr. Fiber enhanced epoxy and delivery system

Family Cites Families (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5030118B2 (ja) 1973-02-20 1975-09-29
US3945954A (en) 1974-01-11 1976-03-23 Uniroyal, Inc. Flame retardant polyurethanes from polymeric halogenated organo phosphorous diols
US4350799A (en) * 1981-09-16 1982-09-21 Mobay Chemical Corporation Thermoplastic ternary molding composition of polyurethane polyphosphonates and polycarbonate resins
US4564468A (en) 1981-09-17 1986-01-14 Ethyl Corporation Flame retardant for polyurethanes
US4413101A (en) * 1981-11-06 1983-11-01 Mobay Chemical Corporation Thermoplastic polyurethane compositions of improved flame retardance
US4690964A (en) * 1983-01-26 1987-09-01 Mobay Corporation Thermoplastic polyurethane compositions having improved flame resistance
US4690954A (en) 1986-04-25 1987-09-01 The Dow Chemical Company Halogenated phosphorate ethers with flame-retardant polyurethanes
US5837760A (en) 1994-03-16 1998-11-17 Elastogran Gmbh Self-extinguishing thermoplastic polyurethanes and their preparation
JPH07268125A (ja) * 1994-03-31 1995-10-17 Asahi Glass Co Ltd 難燃性軟質樹脂フィルム及びその積層体
IT1269850B (it) * 1994-05-27 1997-04-15 Enichem Sintesi Nuovo poli(pentaeritril difosfonato) e suo utilizzo in composizioni polimeriche termoplastiche autoestinguenti
JPH1129701A (ja) * 1997-07-10 1999-02-02 Dainippon Ink & Chem Inc 難燃性熱可塑性ポリウレタン樹脂組成物及びその成形材料
KR100904566B1 (ko) 2001-10-04 2009-06-25 슈프레스타 엘엘씨 올리고머 히드록시-말단 포스포네이트 및 이를 포함하는 조성물
CN100378023C (zh) * 2001-11-08 2008-04-02 Dsmip财产有限公司 阻燃性光纤涂料组合物
US20040002559A1 (en) * 2002-04-10 2004-01-01 Malisa Troutman Flame retardant coatings
US6861499B2 (en) * 2003-02-24 2005-03-01 Triton Systems, Inc. Branched polyphosphonates that exhibit an advantageous combination of properties, and methods related thereto
US7153901B2 (en) 2003-11-21 2006-12-26 Albemarle Corporation Flame retardant, additive compositions, and flame retardant polyurethanes
PL1756224T3 (pl) 2004-05-28 2008-03-31 Albemarle Corp Poliuretany niepodtrzymujące płomienia oraz dodatki do nich
DE102004035508A1 (de) 2004-07-22 2006-02-16 Clariant Gmbh Flammgeschützte Polymerformmassen
US7645850B2 (en) 2005-08-11 2010-01-12 Frx Polymers, Inc. Poly(block-phosphonato-ester) and poly(block-phosphonato-carbonate) and methods of making same
US7838604B2 (en) 2005-12-01 2010-11-23 Frx Polymers, Inc. Method for the production of block copolycarbonate/phosphonates and compositions therefrom
DE102006056521A1 (de) 2006-11-30 2008-06-05 Bayer Materialscience Ag Verfahren zur Herstellung von selbstverlöschenden, thermoplastischen Polyurethanen
US20090043013A1 (en) * 2007-07-16 2009-02-12 Frx Polymers, Llc Flame retardant engineering polymer compositions
CN104861171B (zh) * 2007-07-30 2018-04-24 Frx聚合物股份有限公司 不溶且支化的聚膦酸酯及其相关方法
DE102007058435A1 (de) 2007-12-05 2009-09-03 Bayer Materialscience Ag Selbstverlöschende, thermoplastische Polyurethane, ein Verfahren zu ihrer Herstellung und ihre Verwendung
KR20090067663A (ko) 2007-12-21 2009-06-25 루브리졸 어드밴스드 머티어리얼스, 인코포레이티드 비할로겐 난연 열가소성 폴리우레탄 복합 수지 조성물
WO2009103765A1 (de) * 2008-02-21 2009-08-27 Basf Se Halogenfrei flammgeschütztes tpu
US9834638B2 (en) * 2008-06-04 2017-12-05 Covestro Llc Process for preparing rigid polyisocyanurate foams using natural-oil polyols
US20100056660A1 (en) * 2008-08-29 2010-03-04 Bayer Materialscience Llc Decorative molded foams with good fire retardant properties
US8563638B2 (en) * 2010-12-22 2013-10-22 Frx Polymers, Inc. Oligomeric phosphonates and compositions including the same
TWI580734B (zh) * 2011-04-14 2017-05-01 法克斯聚合物股份有限公司 聚膦酸酯及共聚(膦酸酯碳酸酯)添加劑混合物
EP2867272A4 (en) * 2012-06-29 2016-03-23 Frx Polymers Inc POLYESTER CO-phosphonates

Also Published As

Publication number Publication date
US20130046036A1 (en) 2013-02-21
JP2014521827A (ja) 2014-08-28
KR20140068988A (ko) 2014-06-09
TW201319163A (zh) 2013-05-16
WO2013028622A9 (en) 2013-04-11
US9267017B2 (en) 2016-02-23
WO2013028622A2 (en) 2013-02-28
CN103732686A (zh) 2014-04-16
EP2744862A2 (en) 2014-06-25
WO2013028622A3 (en) 2013-05-30
EP2744862A4 (en) 2015-01-21
TWI638005B (zh) 2018-10-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6151696B2 (ja) 非常に優れた耐火性を有する熱可塑性ポリウレタン
JP5955808B2 (ja) 難燃性エンジニアリングポリマー組成物
JP6342799B2 (ja) ポリホスホネートおよびコポリホスホネートの加法混合物
TWI614279B (zh) 聚酯-共-膦酸酯
TW544462B (en) Flame-retardant polycarbonate resin compositions
TWI492985B (zh) Aromatic polycarbonate resin composition
JP2014139317A (ja) 不溶性分岐ポリホスホネート及びそれに関連した方法
CN102597111A (zh) 由芳香族聚碳酸酯树脂组合物形成的挤出成型品
TW201245328A (en) Flame retardant thermoplastic polyurethane compositions
JP3048573B2 (ja) 紫外線吸収性ポリマ―およびそれを用いた耐候性樹脂組成物
JP5260111B2 (ja) 難燃性ポリアリレート樹脂組成物
JPH02229852A (ja) 熱可塑性成形用組成物
JP2021031499A (ja) ポリカーボネート−ポリジオルガノシロキサン共重合体
KR101955674B1 (ko) 코폴리카보네이트 및 이의 제조방법
JP2684801B2 (ja) 難燃化樹脂組成物の製造方法
JP5144426B2 (ja) 難燃性樹脂組成物、及びその製造方法
CN107108876A (zh) 共聚碳酸酯和包含该共聚碳酸酯的组合物
KR20220086279A (ko) 폴리카보네이트 및 이로부터 형성된 성형품
JP2550800B2 (ja) 難燃ポリエステル組成物
JPH02185523A (ja) 耐炎性ポリカーボネート及びその製法
JP2015199853A (ja) ポリカーボネート樹脂組成物および成形品
KR20220081818A (ko) 폴리카보네이트 및 이로부터 형성된 성형품
CN108603021A (zh) 聚碳酸酯树脂组合物
JPH0466893B2 (ja)
JPH05156136A (ja) 難燃ポリエステル組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150820

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150820

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150925

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160517

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160524

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20160824

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20161024

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161124

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20161125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161220

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20170321

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170425

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170525

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6151696

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees