JP6151126B2 - 放射線検出パネル、放射線撮像装置および画像診断装置 - Google Patents

放射線検出パネル、放射線撮像装置および画像診断装置 Download PDF

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Description

本発明は、放射線検出パネルおよび放射線検出パネルを備える放射線撮像装置に関する。放射線撮像装置については、特に放射線照射源がX線を照射できる画像診断装置に関する。
放射線を用いて被検出物の撮像を行う装置(以下、放射線撮像装置と記載する)は、医療分野や工業分野など様々な用途で用いられており、例えば医療分野では、X線を用いて人体内部の撮像を行う画像診断装置が広く医療現場で用いられている。
従来のX線を用いた画像診断装置では、患者の特定部位(骨、肺など)にX線源からX線を照射し、当該特定部位を透過したX線を写真フィルムなどに投影する。そして、投影後に当該写真フィルムを現像することで、当該特定部位の内部の様子を可視化することができる。
上記写真フィルムを用いた方法では、写真フィルムの保管、すなわち、撮像後のデータ保管が煩雑なため、撮像データを電子化する方法が普及している。
撮像データを電子化する方法として、イメージングプレートおよびバイオイメージングアナライザを用いる方法がある。当該方法では、X線を照射すると光を発する特性(輝尽性や光輝尽性などと言われる。)を有する材料層を支持体上に形成したプレート(イメージングプレート)を用い、患者の特定部位を透過したX線をイメージングプレートに投影する。そして、X線投影後にバイオイメージングアナライザを用いて当該プレートから発せられる光を検出することで、撮像データを構成して電子化する方法である。
上記方法は、撮像データを電子化することは可能であるが、まずイメージングプレートを用いて画像をアナログ情報として取得し、その後バイオイメージングアナライザを用いてアナログ情報をデジタル化(電子化)するため、処理が煩雑となる欠点がある。
このため、近年では上述の方法に代わり、放射線検出パネル(フラットパネルディテクタなどとも言われる。)を用いて撮像データのデジタル情報を得る放射線撮像装置が注目を集めている(例えば、特許文献1参照)。
放射線検出パネルは、放射線照射源から照射された放射線(例えば、X線など)を電荷もしくは光(例えば、可視光など)に変換する変換部と、当該電荷もしくは光を検出する検出回路を複数備えた検出部から構成されており、検出部より出力される信号により被検出物撮像データを構成することで、撮像データの電子化が可能となる。
放射線検出パネルにおいて、放射線により直接電荷を生成し、当該電荷を用いて検出回路で出力信号を生成する構成を直接変換方式という。
これに対し、まず放射線を光に変換し(例えばX線を変換部に照射して可視光を生成するなど)、当該光を更に電荷に変換し、当該電荷を用いて検出回路で出力信号を生成する構成を間接変換方式という。
特開平11−316428号公報
上記放射線検出パネルを用いた放射線撮像装置により患部の微妙な陰影を適切に診断するためには、被検出物の撮像データを構成する信号(以下、「画素信号」と記載する。)が、放射線検出パネルの変換部に入射される放射線の量(つまり、被検出物を透過した放射線の量)を正確に表している必要がある。
間接変換方式に用いられる放射線検出パネルの変換部(例えば、シンチレータなど)は、放射線照射停止後も発光が続く現象(いわゆる、アフターグローと呼ばれる現象)が存在するが、例えば図11(A)のように、放射線の照射を停止(図11(A)におけるA1に相当)した後、アフターグローが十分に小さくなるだけの間隔を空けた後に再度放射線を照射(図11(A)におけるA2に相当)すれば、検出回路から出力される信号に与えるアフターグローの影響を抑えることはできる。
しかしながら、血管中の血流をモニターするなど、動画(または時間的に連続した静止画)を撮像する用途では、放射線撮像装置の時間分解能を高めて高精細な画像を得る必要があるため、X線照射停止時から次のX線照射開始時までの期間を極力短くすることが望まれる。
上述のようにX線照射停止時から次のX線照射開始時までの期間を短くした場合、変換部からのアフターグローに起因した信号が検出回路から出力されている状態で次の放射線照射が開始されるため、図11(B)に示すように、放射線照射に起因した信号(図11(B)の領域1100に相当する。)に、前回及びそれ以前のアフターグローに起因した信号(図11(B)の領域1101に相当する。)が上乗せされた信号が検出回路から出力され、当該信号が、画素信号となる。
このため、X線照射停止時から次のX線照射開始時までの期間を短くした場合、放射線検出パネルの検出回路から出力される信号を画素信号としてそのまま使用すると、放射線検出パネルの変換部に入射された放射線の量と被検出物の撮像データに違いが生じてしまうといった問題がある。
なお、近年ではアフターグローが非常に少ない(つまり、放射線照射を停止した後の発光の立ち下がりが素早く、極短時間でアフターグローが無くなる(又は、無視できるほど小さくなる))変換部の開発も進められているが、このような特性を備える変換部は概して高価であるため、その使用は限定的なものであると言える。特に、複数の変換部を備える放射線撮像装置、大面積の変換部を備える放射線撮像装置などにアフターグローが非常に少ない変換部を用いた場合、放射線撮像装置が非常に高価になってしまう。
上記の課題に鑑み、開示する発明の一態様は、変換部の性能に依らず正確な画素信号を生成するための信号を出力できる放射線検出パネルを提供することを目的の一つとする。
また、開示する発明の一態様は、上述特性を有する放射線検出パネルを備え、分解能が高く、高精細な画像を得ることのできる放射線撮像装置を提供することを目的の一つとする。
当該課題を解決するためには、画素信号にアフターグローに起因した信号が含まれないようにすればよい。
そこで、開示する発明の一態様では、1つの画素信号の生成に用いる信号を出力する検出回路中に、(1)アフターグローに起因した発光の情報を含む第1の信号を出力する第1の出力回路と、(2)放射線照射に起因した発光の情報とアフターグローに起因した発光の情報の両方を含む第2の信号を出力する第2の出力回路を備えた構造とした。
以下に、検出回路内に2つの出力回路を設ける意義について、図12を参照して説明する。
まず、放射線照射を行う前に、第1の出力回路において期間Mにおける変換部からの光の入射量を検出する(図12の領域1200に相当する)。当該光の入射量は、変換部のアフターグローに起因したものであるといえる。
次に、第2の出力回路において期間Nにおける変換部からの光の入射量を検出する(図12の領域1201に相当する)。当該光の入射量には、放射線の照射に起因した変換部からの光と、アフターグローに起因した変換部からの光の両方が含まれている。なお、図12では概念を理解しやすくするため、期間Mと期間Nの時間は同じとして記載している。
アフターグローに起因した変換部からの光は、通常、放射線の照射終了から数msec程度の短時間に急激に少なくなり、その後緩やかに減少する。そのため、期間Mと期間Nにおけるアフターグローに起因した光の入射量は、期間Mおよび期間Nの時間を短くした場合ほど近い値になる。
このように、第1の出力回路から、期間Mにおける変換部からの光の入射量に基づいた信号(以下、第1の出力回路から出力される信号を、「第1の信号」と記載する。)を、第2の出力回路から、期間Nにおける変換部からの光の入射量に基づいた信号(以下、第2の出力回路から出力される信号を、「第2の信号」と記載する。)を出力することで、両信号の差分を用いて画素信号を生成できるため、被検出物の正確な撮像データを得ることができる。
なお、検出部は、第1の出力回路にて期間Mにおける変換部からの光の入射量を検出、第2の出力回路にて期間Nにおける変換部からの光の入射量を検出、という動作を全ての検出回路で順次行った後に、各検出回路から第1の信号および第2の信号を出力する、という処理を順に行うため、各々の検出回路の備える第1の出力回路および第2の出力回路は、少なくとも全ての検出回路にて検出処理が終了するまでの間、変換部からの光の入射量に基づいて生成されたデータ(電荷や電位とも表現できる。)を、各々の回路内で保持しておく必要がある。
そこで、開示する発明の一態様では、第1の出力回路において変換部からの光の照射量に基づいて生成されたデータ、および第2の出力回路において変換部の光の照射量に基づいて生成されたデータが、リークしないように、第1の出力回路および第2の出力回路内において、チャネル形成領域に酸化物半導体材料を用いたトランジスタのドレイン(またはソース)と他のトランジスタのゲートの間で、変換部からの光の入射量に基づいて生成されたデータを保持する構造とした。
酸化物半導体材料を用いた膜は、バンドギャップが3.0電子ボルト以上であり、シリコンのバンドギャップ(1.1電子ボルト)と比較して非常に大きい。
トランジスタのオフ抵抗(トランジスタがオフ状態の時における、ソースとドレイン間の抵抗をいう。)は、チャネル形成領域における熱的に励起するキャリアの濃度に反比例する。ドナーやアクセプタによるキャリアが全く存在しない状態(真性半導体)であっても、シリコンの場合にはバンドギャップが1.1電子ボルトであるため、室温(200K)での熱励起キャリアの濃度は1×1011cm−3程度である。
一方、酸化物半導体材料を用いた膜のバンドギャップは、上述のとおり一般的に3.0電子ボルト以上と大きく、例えばバンドギャップが3.2電子ボルトの場合では、熱励起キャリアの濃度は1×10−7cm−3程度となる。電子移動度が同じ場合、抵抗率は、キャリア濃度に反比例するので、バンドギャップ3.2電子ボルトの半導体の抵抗率は、シリコンより18桁も大きい。
このようなバンドギャップの広い酸化物半導体材料をチャネル形成領域に適用したトランジスタは極めて低いオフ電流を実現できるため、当該トランジスタを上述のように用いることで、変換部からの光の入射量に基づいて生成されたデータを、第1の出力回路および第2の出力回路内に長期間に渡って保持できる。
したがって、第1の出力回路および第2の出力回路は、全ての検出回路にて検出処理が終了するまでの間、変換部からの光の入射量に基づくデータ(以下、第1の出力回路における当該データを「第1のデータ」と記載し、第2の出力回路における当該データを「第2のデータ」と記載する。)を、各々の出力回路内で保持しておくことが可能となる。
そして、全ての検出回路にて検出処理が終了した後に、各々の検出回路は、第1のデータを用いて生成した信号(以下、「第1の信号」と記載する。)および、第2のデータを用いて生成した信号(以下、「第2の信号」と記載する。)を出力する。
すなわち、本発明の一態様は、放射線を光に変換する変換部と、第1の出力回路及び第2の出力回路を有する検出回路を複数備える検出部を有し、第1の出力回路及び第2の出力回路はそれぞれ、変換部からの光の入射により電荷を生成する光電変換素子と、電荷の量に応じてゲートの電位が変動する第1のトランジスタと、第1のトランジスタから出力される信号を制御する第2のトランジスタと、第1のトランジスタのゲートの電位を保持し、チャネル形成領域に酸化物半導体が用いられた第3のトランジスタを有し、第1の出力回路は、放射線の非照射期間において光電変換素子で生成された電荷の量に応じた第1のデータを生成し、また、第1のデータを第1の出力回路内に保持し、第2の出力回路は、放射線の照射期間において、光電変換素子で生成された電荷の量に応じた第2のデータを生成し、また、第2のデータを第2の出力回路内に保持し、検出部は、検出部の備える第1の出力回路の全てにおいて第1のデータが、第2の出力回路の全てにおいて第2のデータが保持された後に、各々の検出回路から、第1のデータを用いて生成した第1の信号および第2のデータを用いて生成した第2の信号を出力することを特徴とする放射線検出パネルである。
放射線検出パネルを上述構造とすることにより、変換部のアフターグローに起因した信号成分を除去することができるため、変換部の性能に依らず正確な画素信号を生成するための信号出力が可能な放射線検出パネルを得ることができる。
なお、上述の放射線検出パネルにおいて、光電変換素子、第1のトランジスタ、第2のトランジスタおよび第3のトランジスタの接続関係をより詳細に記載すると、光電変換素子は、一対の電極の一方が第1の配線と、一対の電極の他方が第3のトランジスタのソースおよびドレインの一方と電気的に接続され、第1のトランジスタは、ソースおよびドレインの一方が第2の配線と、ソースおよびドレインの他方が第2のトランジスタのソースおよびドレインの一方と電気的に接続され、第2のトランジスタは、ソースおよびドレインの他方が第3の配線と、ゲートが第4の配線と電気的に接続され、第3のトランジスタは、ソースおよびドレインの他方が第1のトランジスタのゲートと、ゲートが第5の配線と電気的に接続された構造となる。
上述の放射線検出パネルにおいて、1つの画素信号を生成する第1の出力回路と第2の出力回路の距離が離れると、正確な画素信号を得にくくなるため、隣接して設けることが好ましい。
なお、第1の出力回路における光の検出時間(以下、第1の検出時間とも記載する。)は、第2の出力回路における光の検出時間(以下、第2の検出時間とも記載する。)以下であることが好ましい。上述のように、第1の検出時間と第2の検出時間におけるアフターグローの光量は概ね等しいが、変換部の使用材料によっては、第1の検出時間より第2の検出時間の方がアフターグローの光量が減少する場合がある。このため、第1の検出時間を第2の検出時間より短くすることで、アフターグローの光量減少分を調整することができる。
また、上述の放射線検出パネルにおいて、第1の出力回路および第2の出力回路に備えられた、第1のトランジスタおよび第2のトランジスタの少なくともいずれか一方に、チャネル形成領域として酸化物半導体材料を用いた構造としてもよい。
そして、上述の放射線検出パネル、放射線照射源および放射線検出パネルから出力される第1の信号と第2の信号の差分を用いて画素信号を生成する画素信号生成部を組み合わせることにより、正確な撮像データの取得が可能な放射線撮像装置とすることができる。
上述の放射線撮像装置の1つの形態としては、放射線照射源がX線照射源であり、変換部がX線を可視光に変換するシンチレータを備える画像診断装置がある。画像診断装置は画素信号が正確でコントラストが高い程、体内における病状を正しく捉えることが可能である。また、放射線照射源の1回の照射時間を短くする、検出動作間隔を短くするといった方法で、細分化したスキャン画像を得ることによっても、体内における病状を正しく捉えることが可能である。
画素信号を生成するための検出回路を、(1)アフターグローに起因した発光の情報を含む第1の信号を出力する第1の出力回路と、(2)放射線照射に起因した発光の情報とアフターグローに起因した発光の情報の両方を含む第2の信号を出力する第2の出力回路と、を備えた構造とする。
また、第1の出力回路の備えるトランジスタの一部および第2の出力回路の備えるトランジスタの一部に、チャネル形成領域に酸化物半導体材料を用いたトランジスタを使用する。
当該構造を備える放射線検出パネルは、各々の出力回路内に信号(第1の信号または第2の信号)を保持できるため、全ての出力回路内に信号(第1の信号または第2の信号)を保持した後に、各検出回路から第1の信号および第2の信号を順次出力することができる。
そして、放射線検出パネルの備える各検出回路から出力される第1の信号および第2の信号を用いて、撮像データを構成する画素信号を生成すればよい。
また、放射線撮像装置に当該放射線検出パネルを用いることにより、正確な撮像データの取得が可能な放射線撮像装置とすることができる。
放射線検出パネルの構成を説明する図。 A−E:放射線検出パネルの備える検出部の構成を説明する図。 A:検出回路の構成を説明する図。B:検出回路の動作を説明する図。 検出部の構成を説明する図。 検出部の動作を説明する図。 A−C:演算増幅回路の構成を説明する図。 A:実施の形態1とは異なる検出部の構成を説明する図。B:同動作を説明する図。 実施の形態1とは異なる検出部の構成を説明する図。 A:実施の形態1とは異なる検出部の構成を説明する図。B:同動作を説明する図。 実施の形態1とは異なる検出部の構成を説明する図。 A、B:検出回路から出力される信号を説明する図。 画素信号の生成概念を説明する図。 放射線撮像装置の構成を説明する図。 A、B:検出回路のレイアウトを説明する図。 A、B:検出信号の差分を取得する方法の概念を説明する図。
以下に、実施の形態について、図面を用いて詳細に説明する。但し、以下の実施の形態は多くの異なる態様で実施することが可能であり、趣旨及びその範囲から逸脱することなくその形態及び詳細を様々に変更し得ることは、当業者であれば容易に理解される。従って、以下に示す実施の形態の記載内容に限定して解釈されるものではない。なお、実施の形態を説明するための全図において、同一部分又は同様な機能を有する部分には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
なお、以下に説明する実施の形態において、トランジスタの「一方の端子」とは「ソース電極およびドレイン電極の一方」を表し、トランジスタの「他方の端子」とは、「ソース電極およびドレイン電極の他方」を表す。つまり、トランジスタの「一方の端子」が「ソース電極」である場合、トランジスタの「他方の端子」は「ドレイン電極」を表す。
(実施の形態1)
本実施の形態では、放射線検出パネルの構造について、図1および図2を用いて説明する。
<放射線検出パネルの構造>
放射線検出パネルの構造概要について、図1を用いて説明する。図1において、放射線検出パネル100は、外部より照射される放射線104を受光し、放射線104を光に変換する変換部101と、変換部101から照射される光105に基づいた信号を出力する第1の出力回路111および第2の出力回路112を備える検出回路110を複数有する。なお、放射線104は放射線照射源103から照射されて放射線検出パネル100に入射される。被検出物106は、放射線検出パネル100と放射線照射源103との間に配置すればよい。
変換部101としては、放射線(例えば、X線、γ線、β線、中性子線など)が照射されると、そのエネルギーを吸収して光(例えば、赤外線、可視光線、紫外線など)を発する物質、または当該物質を含む材料からなり、例えば、GdS(Tb)、GdS(Pr)、GdS(Eu)、BaFCl(Eu)、CsI(Ti)、ZnS(Ag)、LiF(W)、LiI(Eu)などの材料や、それらを樹脂やセラミクスに分散させたものが知られている。なお、上述の括弧内に記載された物質は、励起した電子を捕えやすくするために混入される不純物を表す。
検出部102は、第1の出力回路111および第2の出力回路112を備える検出回路110が複数配置された構造である。
なお、画素信号の生成には、上述にて記載したように検出回路110の備える第1の出力回路111から出力される第1の信号および、第2の出力回路112から出力される第2の信号を用いるため、例えば、1つの画素信号の生成に用いる第1の出力回路と第2の出力回路が離れた位置にあると、正確な画素信号を得ることが出来ない場合がある。
つまり、変換部101から照射される光を略同一条件で受光できる(変換部101のある一点から照射される光の照射強度が略同一になる、とも表現できる。)一組の第1の出力回路111と第2の出力回路112を用いて画素信号を生成することが望ましい。このため、画素信号の生成に用いる、一組の第1の出力回路111と第2の出力回路112は隣接して設けられることが好ましい。
例えば、検出部102を上面から見た場合に、図2(A)に示すように、一組の第1の出力回路111と第2の出力回路112が横方向に隣接した検出回路110を複数備えた構造や、図2(B)に示すように、一組の第1の出力回路111と第2の出力回路112が縦方向に隣接した検出回路110を複数備えた構造や、図2(C)に示すように、一組の第1の出力回路111と第2の出力回路112が斜め方向に隣接した検出回路110を複数備えた構造とすることができる。
なお、第1の出力回路111と第2の出力回路112は必ずしもマトリクス状に整然と設けられる必要はなく、例えば図2(D)に示すように、一組の第1の出力回路111と第2の出力回路112の位置がずれた検出回路110を複数備えた構造としてもよい。
また、図2(E)に示すように、一組の第1の出力回路111および第2の出力回路112が交差する状態に、検出回路110を複数備えた構造としてもよい。
なお、図2(A)から図2(E)の検出回路110において、第1の出力回路111と第2の出力回路112の位置が逆であってもよい。例えば、図2(A)では、第1の出力回路111が検出回路110の左側、第2の出力回路112が検出回路110の右側に位置しているが、第1の出力回路111が検出回路110の右側、第2の出力回路112が検出回路110の左側に位置していてもよい。
<出力回路の回路構成>
ここで、第1の出力回路111および第2の出力回路112の回路構成の一例について、図3(A)を用いて以下に説明する。なお、第1の出力回路111と第2の出力回路112は同一の構成とすることができる。
第1の出力回路111および第2の出力回路112は、図3(A)に示すように、変換部101から照射される光により電荷を生成する光電変換素子300と、光電変換素子300で生成された電荷の量に応じてゲートに加わる電位が変動する第1のトランジスタ301と、第1のトランジスタ301から出力される信号を制御する第2のトランジスタ302と、第1のトランジスタ301のゲートに加わる電位(第2の配線312の電位とも表現できる。)を保持する第3のトランジスタ303を備えた構造である。
光電変換素子300は、一方の電極が第1の配線311(配線PRとも記載する。)と接続されている。
第1のトランジスタ301は、ゲートが第2の配線312(配線FDとも記載する。)と、ソースおよびドレインの一方が第3の配線313(配線VRとも記載する。)と、ソースおよびドレインの他方が第2のトランジスタ302のソースおよびドレインの一方と電気的に接続されている。
第2のトランジスタ302は、ソースおよびドレインの他方が第4の配線314(配線OUTとも記載する。)と、ゲートが第5の配線315(配線SEとも記載する。)と電気的に接続されている。
なお、第4の配線314(OUT)には、積分回路が接続されていてもよい。第4の配線314(OUT)に積分回路が接続されていることにより、信号のS/N比を高めることができ、より微弱な光を検出することができる。積分回路の具体的な構成例については、実施の形態2にて記載する。
光電変換素子300と第1のトランジスタ301間に設けられた第3のトランジスタ303は、ソースおよびドレインの一方が光電変換素子300の一対の電極の他方と、ソースおよびドレインの他方が第2の配線312(FD)と、ゲートが第6の配線316(配線TXとも記載する。)と電気的に接続されている。
光電変換素子300としては、例えば、赤外線を受光して電荷を生成する素子、可視光線を受光して電荷を生成する素子、紫外線を受光して電荷を生成する素子などを用いることができる。
そして、第3のトランジスタ303は、当該トランジスタをオフ状態とすることにより、光電変換素子300が光を受光した際に生成する電荷を、第2の配線312に電位として保持する機能を有する必要があるため、第3のトランジスタ303は、移動度が高く、また、オフ電流が極めて低いトランジスタで構成する必要がある。そのため、第3のトランジスタ303は、チャネル形成領域に酸化物半導体材料を用いた構成とする。図中では、チャネル形成領域に酸化物半導体材料を用いたトランジスタを見やすくするため、当該トランジスタに「OS」という記号を付している。
なお、上述の「チャネル形成領域に酸化物半導体材料を用いたトランジスタ」の構成については、後述する「実施の形態5」にて詳細な説明を記載する。
また、第1のトランジスタ301は、アモルファスシリコンや微結晶シリコン、多結晶シリコン、単結晶シリコンなどをチャネル形成領域に用いた薄膜トランジスタで形成することが可能である。なお、第1のトランジスタ301は、光電変換素子300が生成する電気信号を増幅する機能を有するため、高移動度が必要である。一方で、第3の配線313(VR)に不必要な電位を出力することを防ぐため、低いオフ電流が必要である。そのため、高移動度と低オフ電流を両立できる、酸化物半導体材料をチャネル形成領域に用いたトランジスタで形成する構成も有効である。
また、第2のトランジスタ302は、アモルファスシリコンや微結晶シリコン、多結晶シリコン、単結晶シリコンなどをチャネル形成領域に用いた薄膜トランジスタで形成することが可能である。なお、第2のトランジスタ302は、検出回路110からの出力を制御する機能を有するため、高移動度が必要である。一方で、第4の配線314(OUT)に不必要な電位を出力することを防ぐため、低いオフ電流が必要である。そのため、高移動度と低オフ電流を両立できる、酸化物半導体材料をチャネル形成領域に用いたトランジスタで形成する構成も有効である。
なお、検出回路110の備える全てのトランジスタに、チャネル形成領域に酸化物半導体材料を用いたトランジスタを用いることで、検出回路の作製プロセスを簡略化することができる。
また、第1のトランジスタ301及び第2のトランジスタ302のチャネル形成領域に、例えば、多結晶または単結晶のシリコンなどのように、酸化物半導体材料よりも高い移動度が得られる半導体材料を用いることで、検出回路110からの情報の読み出しを高速で行うことができる。
また、第4の配線314(OUT)の電位を安定させるために、第4の配線314(OUT)に容量素子を設けることも有効である。
また、図3(A)では、第3の配線313(VR)と第4の配線314(OUT)の間に、第1のトランジスタ301、第2のトランジスタ302の順にトランジスタが直列に電気的に接続されている構成であるが、第1のトランジスタ301と第2のトランジスタ302の接続順は逆であってもよい。つまり、第3の配線313(VR)と第4の配線314(OUT)の間に、第2のトランジスタ302、第1のトランジスタ301の順にトランジスタが直列に電気的に接続されていてもよい。
また、図3(A)では、第3のトランジスタ303は半導体層の片側にのみにゲートを備えた構造であるが、第3のトランジスタ303が、半導体層を挟んで存在する一対のゲートを備えた構造であってもよい。第3のトランジスタ303が半導体層を挟んで存在する一対のゲートを有している場合、一方のゲートは第2の配線312の電位を与えるフロントゲートとして機能し、他方のゲートは第3のトランジスタ303のしきい値等を制御するバックゲートとして機能することができる。この場合、他方のゲートに印加する電位は、ソース電位に対して−20V以上から+2V以下の範囲とすればよい。なお、他方のゲートに印加する電位を上述範囲で変動させても、第3のトランジスタ303のしきい値電圧の変動が検出回路110の動作に影響を与えないようならば、他方のゲートは電気的に絶縁されたフローティングの状態であってもよい。
以上が、検出回路110の備える、第1の出力回路111および第2の出力回路112の回路構成の一例についての説明である。なお、実施の形態4にて、図3(A)に示した出力回路のレイアウト例について記載する。
<出力回路の動作フロー>
次に、図3(A)に示す出力回路の動作について、図3(B)のタイミングチャートを用いて説明する。なお、第1の出力回路111と第2の出力回路112は同一の読み出し動作とすることができる。
図3(B)において、信号311S、312S、314S、315Sおよび316Sはそれぞれ、図3(A)における第1の配線311(PR)、第2の配線312(FD)、第4の配線314(OUT)、第5の配線315(SE)および第6の配線316(TX)の電位に相当する。なお、第3の配線313(VR)の電位は”Low”で一定値とする。
まず、時刻T1において、第1の配線311(PR)の電位(信号311S)を”High”、第6の配線316(TX)の電位(信号316S)を”High”(リセット動作開始)とすると、光電変換素子300に順方向バイアスが印加され、第2の配線312(FD)の電位(信号312S)が”High”となる。なお、第4の配線314(OUT)の電位(信号314S)は”High”にプリチャージしておく。
次に、時刻T2において、第1の配線311(PR)の電位(信号311S)を”Low”、第6の配線316(TX)の電位(信号316S)を”High”(リセット動作終了。蓄積動作開始)とすると、変換部101から照射される光により光電変換素子300に光電流が流れ、第2の配線312(FD)の電位(信号312S)が低下し始める。
光電変換素子300は、光が照射されると光電流が増大するので、照射される光の量に応じて第2の配線312(FD)の電位(信号312S)の低下速度は変化する。すなわち、変換部101から光電変換素子300に照射される光の量に応じて、第1のトランジスタ301のソースとドレイン間のチャネル抵抗が変化する。
次に、時刻T3において、第6の配線316(TX)の電位(信号316S)を”Low”(蓄積動作終了)とする。
第3のトランジスタ303は、上述のとおりチャネル形成領域が酸化物半導体材料を用いて構成されたトランジスタであり、オフ電流が極めて小さいため、後の選択動作を行うまで、上記電荷量を第2の配線312(FD)(第3のトランジスタのソースおよびドレインの他方と、第1のトランジスタのゲート間における配線、とも表現できる。)に保持することが可能である。この電荷量が出力回路に保持されるデータ(第1の出力回路111であれば第1のデータ、第2の出力回路112であれば第2のデータ)となる。
ここで、当該電位は、蓄積動作中に光電変換素子300が生成した電荷量に応じて決まる。すなわち、変換部101から光電変換素子300に照射された光の量に応じて変化する。
なお、第6の配線316(TX)の電位(信号316S)を”Low”とする際に、第6の配線316(TX)と第2の配線312(FD)との間の寄生容量により、第2の配線312(FD)の電位変化が生じる場合がある。電位変化の変化量が大きい場合、蓄積動作中に光電変換素子300が生成した電荷量を正確に取得できないことになる。電位変化の変化量を低減するには、第3のトランジスタ303のゲートとソース(もしくはゲートとドレイン)間容量を低減する、第1のトランジスタ301のゲート容量を増大する、第2の配線312(FD)に保持容量を設ける、などの対策が有効である。なお、図3(B)では、これらの対策を施し、上記電位変化を無視できるものとしている。
次に、時刻T4において、第5の配線315(SE)の電位(信号315S)を”High”(選択動作開始)にすると、第4の配線314(OUT)の電位(信号314S)が低下していく。なお、時刻T4以前に、第4の配線314(OUT)のプリチャージを終了しておく。
ここで、第4の配線314(OUT)の電位(信号314S)が低下する速さは、第1のトランジスタ301のソースとドレイン間のチャネル抵抗に依存する。すなわち、蓄積動作中に変換部101から光電変換素子300に照射される光の量に応じて変化する。
そして、時刻T5において、第5の配線315(SE)の電位(信号315S)を”Low”(選択動作終了)にすると、第2のトランジスタ302のソースとドレイン間に流れる電流が遮断され、第4の配線314(OUT)の電位(信号314S)は、一定値となる。この電位が、出力回路から出力される信号(第1の出力回路111であれば第1の信号、第2の出力回路112であれば第2の信号)となる。
ここで、一定値となる値は、変換部101から光電変換素子300への光の入射量に応じて変化する。したがって、第4の配線314(OUT)の電位(信号314S)を取得することで、蓄積動作中における変換部101から光電変換素子300への光の入射量を知ることができる。
より具体的には、変換部101から光電変換素子300への光の入射量が多いと、第2の配線312(FD)の電位(信号312S)は低くなり、第1のトランジスタ301のゲート電位は低くなるので、第4の配線314(OUT)の電位(信号314S)が低下する速さは遅くなる。したがって、第4の配線314(OUT)の電位(信号314S)は高くなる。
また、変換部101から光電変換素子300への光の入射量が少ないと、第2の配線312(FD)の電位(信号312S)は高くなり、第1のトランジスタ301のゲート電位は高くなるので、第4の配線314(OUT)の電位(信号314S)が低下する速さは速くなる。したがって、第4の配線314(OUT)の電位(信号314S)は低くなる。
上記のように、第1の出力回路111および第2の出力回路112の動作は、リセット動作、蓄積動作、選択動作を繰り返すことで実現される。
なお、第1の出力回路111および第2の出力回路112の回路構成および動作フローは、図3に記載されるものに限定されるものではない。第1の出力回路111および第2の出力回路112の異なる回路構成および当該回路構成における動作フローについては、実施の形態3にて記載する。
上述では、検出回路110の備える1つの出力回路からの信号の読み出し動作について説明したが、放射線検出パネルにおいて短時間での撮像を実現するためには、全検出回路においてリセット動作、蓄積動作、選択動作を高速に実行することが必要であるため、以下に複数の検出回路110を備える検出部102全体の動作フローについて図4および図5を用いて説明する。
<検出部全体の動作フロー>
図4に示すように、検出部102は、第1の出力回路111および第2の出力回路112をm行n列のマトリクス状に備えた構成である。当該構成は、行方向において、上から数えて奇数行に第1の出力回路111が、偶数行に第2の出力回路112が設けられており、図2(B)に記載した、画素信号を形成する第1の出力回路と第2の出力回路が縦方向に設けられた検出回路110を複数備えた構成となっている。
図5は、検出部102全体の動作フローを示すタイミングチャートの一例であり、図4中の一点鎖線にて囲まれた範囲の動作を抜粋して記載している。なお、第1の出力回路111及び第2の出力回路112については、上述にて説明した動作と同様である。
図5のタイミングチャートにおいて、信号PR(1)、信号PR(2)、信号PR(3)、信号PR(4)は、各々第1行目、第2行目、第3行目、第4行目の画素における配線PRの電位に相当する。
信号TX(1)、信号TX(2)、信号TX(3)、信号TX(4)は、各々第1行目、第2行目、第3行目、第4行目の画素における配線TXの電位に相当する。
信号SE(1)、信号SE(2)、信号SE(3)、信号SE(4)は、各々第1行目、第2行目、第3行目、第4行目の画素における配線SEの電位に相当する。
期間Tfrは1回の撮像に要する期間である。
期間Tre1、期間Tac1は、第1行目および第3行目の回路である第1の出力回路111が、各々リセット動作、蓄積動作を行っている期間である。
期間Tre2、期間Tac2は、第2行目および第4行目の回路である第2の出力回路112が、各々リセット動作、蓄積動作を行っている期間である。
期間Tse1からTse4はそれぞれ、第1行目の回路(第1の出力回路111)から第4行目の回路(第2の出力回路112)が、選択動作を行っている期間である。
図5において、第1行目と第3行目の回路(第1の出力回路111)、第2行目と第4行目の回路(第2の出力回路112)について、リセット動作と蓄積動作とが各々同時に行われるが、隣接する行、すなわち、第1行目と第2行目、第2行目と第3行目、第3行目と第4行目の画素については、リセット動作と蓄積動作とを異なる時間に行う点が特徴である。なお、蓄積動作終了後に、各行で順に選択動作を行う。
ここで、第1行目と第3行目の回路(第1の出力回路111)の蓄積期間、すなわち、期間Tac1は、放射線照射源103から放射線が照射されていない期間であり、第2行目と第4行目の回路(第2の出力回路112)の蓄積期間、すなわち、期間Tac2は、放射線照射源103から放射線が照射されている期間である。
つまり、期間Tac1では、アフターグローに起因して変換部101から照射される光に対応するデータ(第1のデータ)が第1の出力回路111にて生成され、期間Tac2では、放射線照射に起因して変換部101から照射される光に対応するデータ(第2のデータ)が第2の出力回路112にて生成され、各々の回路内で保持される。
検出部102における各出力回路が十分に微細であるとすると、第1行目の検出回路(第1の出力回路111)と第2行目の検出回路(第2の出力回路112)とで検出する光は、同一の点で発光した光とみなすことができる。すなわち、被検出物の同一点を照射した放射線に起因した光とみなすことができる。同様に、第3行目の検出回路(第1の出力回路111)と第4行目の検出回路(第2の出力回路112)とで検出する光は、同一の点で発光した光とみなすことができる。すなわち、被検出物の同一点を照射した放射線に起因した光とみなすことができる。
また、上述にて記載したように、アフターグローによる発光量は通常、放射線の照射終了から数msec程度の間に急激に少なくなり、その後緩やかに減少するため、期間Tac2以前に照射された放射線に対応したアフターグローの光量は、期間Tac1と期間Tac2において概ね等しいと考えることができる。
そのため、第1行目の回路(第1の出力回路111)から得られた信号(第1の信号)と第2行目の回路(第2の出力回路112)から得られた信号(第2の信号)との差分を用いて、変換部101の性能に依らず正確な画素信号を生成できる。また、第3行目の回路(第1の出力回路111)から得られた信号(第1の信号)と第4行目の回路(第2の出力回路112)から得られた信号(第2の信号)との差分を用いて、変換部101の性能に依らず正確な画素信号を生成できる。
検出部102を以上のような構成とすることで、放射線検出パネル100は変換部101の性能に依らず、正確な画素信号を生成するための信号を出力できる。
なお、第1の検出信号(第1の信号)および第2の検出信号(第2の信号)の差分を用いて画素信号の生成を行う機構(以下、「画素信号生成部」と記載する。)は、例えば検出部102内など、放射線検出パネル100内に備えられてもよいし、図13に示すように、放射線照射源103、放射線検出パネル100と共に画素信号生成部1301が放射線撮像装置1300内に備えられ、放射線検出パネル100と電気的に接続されていてもよい。
そして、画素信号生成部1301と電気的に接続された外部出力端子1302を表示装置に接続して、被検出物の撮像データを表示する。なお、放射線撮像装置1300内に表示装置が備えられていてもよい。
画素信号生成部1301をどのような構造とするかについては、実施者が適宜決定すればよい。
なお、期間Tac1と期間Tac2とで、被検出物が大きく移動すると、X線の照射有無だけでなく、被検出物の輪郭なども差分として得られてしまう。そのため、期間Tac1と期間Tac2の検出時間は20msec以下、好ましくは10msec以下、より好ましくは5msec以下とすることで、被検出物の移動によるノイズを極力低減できる。
また、期間Tac1と期間Tac2の検出時間を短くする程、期間Tac1と期間Tac2におけるアフターグロー成分の変動量が少なくなり、期間Tac1に含まれるアフターグロー成分と期間Tac2に含まれるアフターグロー成分を近づけることができる。このため、第1の信号および第2の信号を用いて生成する画素信号を、より正確な撮像画像とすることができる。
なお、期間Tac1は期間Tac2より短いことが好ましい。上述のように、期間Tac1と期間Tac2におけるアフターグローの光量は概ね等しいが、変換部101の使用材料によっては、期間Tac1より期間Tac2の方がアフターグローの光量が減少する場合があるため、期間Tac1を期間Tac2より短くすることで、アフターグローの光量減少分を調整することができる。
また、上述のように期間Tac1を短くして第1の信号を得た後に期間Tac2において第2の信号を取得し、第2の信号と、第1の信号を整数倍した信号との差分を用いて画素信号を生成することにより、期間Tac1と期間Tac2のアフターグローの光量をより近づけることができる。
例えば、期間Tac2をX[msec]とする場合、期間Tac1も同様にX[msec]として信号を取得し(図15(A)参照)、両者の差分を取得するよりも、期間Tac1を(1/10)X[msec]とし、期間Tac1に得られた信号を10倍し(図15(B)参照)、両者の差分を取得する方が、期間Tac1と期間Tac2のアフターグローの光量を、より近づけることができる(勿論、10倍に限定されるものではない)。
なお、上述に記載したように期間Tac1と期間Tac2を調整する場合は、期間Tac1を期間Tac2に対してどの程度の時間にするか、期間Tac1を期間Tac2よりどの程度短くするか、期間Tac1を乗算するか否か、期間Tac1をどの程度乗算するか(何倍にするか)等については、変換部101の使用材料の特性等を鑑みて、実施者が適宜選択すればよい。
また、本実施の形態では、第1行目と第3行目、第2行目と第4行目、で、出力回路の蓄積期間が同一となる例を示したが、隣接行間で蓄積期間が異なる構成であれば、これに限らない。例えば、第1行目と第4行目、第2行目と第3行目、で出力回路の蓄積期間を同一とし、第1行目と第4行目の蓄積期間で放射線の照射を停止、第2行目と第3行目の蓄積期間で放射線を照射しても良い。この場合、隣接する第1行目と第2行目、第3行目と第4行目、で各々差分を取ることで、上述内容と同様の効果を得ることができる。
なお、リセット期間、蓄積期間、を同一とする出力回路(図4では、同一の行に位置する出力回路が、当該出力回路に相当する。)において、第1の配線311(PR)、第6の配線316(TX)を、各々共通配線とすることが有効である(図4参照)。共通配線とすることで、特別にドライバ回路が不要となり、周辺回路が簡素化できる。
以上のような形態とすることで、放射線検出パネルを、変換部の性能に依らず正確な画素信号を生成するための信号を出力できる放射線検出パネルとすることができる。
そして、当該放射線検出パネルは、例えば工業用分野等では、放射線源としてX線、γ線、β線、中性子線照射を用いた非破壊撮像装置に用いることができる。
また、医療分野等では、当該放射線検出パネルを検出部に、X線を放射線源に、X線を可視光に変換するシンチレータを変換部に用いた画像診断装置などに用いることができる。
本実施の形態に記載の放射線検出パネルを用いた上述撮像装置は、高いコントラストを有する画像を得ることのできる、高性能な装置となる。
(実施の形態2)
本実施の形態では、第4の配線314(OUT)に接続して用いることのできる積分回路の構成の一例について説明する。
図6(A)は、演算増幅回路(OPアンプともいう)を用いた積分回路である。演算増幅回路の反転入力端子は、抵抗素子Rを介して第4の配線314(OUT)に接続される。演算増幅回路の非反転入力端子は、接地電位に接続される。演算増幅回路の出力端子は、容量素子Cを介して演算増幅回路の反転入力端子に接続される。
ここで、演算増幅回路は理想的と仮定する。すなわち、入力インピーダンスが無限大(入力端子に電流が流れ込まない)と仮定する。また、定常状態で非反転入力端子の電位と反転入力端子の電位とは等しいため、反転入力端子の電位を接地電位と考えることができる。
第4の配線314(OUT)の電位をVi、演算増幅回路の出力端子の電位をVo、抵抗素子Rを流れる電流i1、容量素子Cを流れる電流i2として、Vi=i1・R、i2=C・dVo/dt、i1+i2=0の関係式が成り立つ。ここで、時刻t=0で容量素子Cの電荷を放電したとすると、時刻t=tにおける演算増幅回路の出力端子の電位Voは、Vo=−(1/CR)∫Vidtで表される。すなわち、時間t(積分時間)を長く設定することで、読み出しの電位(Vi)を高めて検出信号Voとして出力することができる。また、熱ノイズなどを平均化することにも相当し、検出信号VoのS/N比を向上することが可能である。
なお、実際の演算増幅回路では、入力端子に信号が入力されない時でもバイアス電流が流れるため、出力端子に出力電圧が生じ、容量素子Cに電荷が蓄積されてしまう。そのため、容量素子Cに並列に抵抗素子をつなぎ、放電する構成とすることが有効である。
図6(B)は、図6(A)とは異なる構成の演算増幅回路を用いた積分回路である。演算増幅回路の反転入力端子は、抵抗素子Rと容量素子C1を介して第4の配線314(OUT)に接続される。演算増幅回路の非反転入力端子は、接地電位に接続される。演算増幅回路の出力端子は、容量素子C2を介して演算増幅回路の反転入力端子に接続される。
ここで、演算増幅回路は理想的と仮定する。すなわち、入力インピーダンスが無限大(入力端子に電流が流れ込まない)と仮定する。また、定常状態で非反転入力端子の電位と反転入力端子の電圧とは等しいため、反転入力端子の電位を接地電位と考えることができる。
第4の配線314(OUT)の電位をVi、演算増幅回路の出力端子の電位をVo、抵抗素子Rおよび容量素子C1を流れる電流i1、容量素子C2を流れる電流i2として、Vi=(1/C1)∫i1dt+i1・R、i2=C2・dVo/dt、i1+i2=0の関係式が成り立つ。ここで、時刻t=0で容量素子C2の電荷を放電したとすると、時刻t=tにおける演算増幅回路の出力端子の電位Voについて、高周波成分はVo≪dVo/dtとして、Vo=−(1/C2R)∫Vidt、低周波成分はVo≫dVo/dtとして、Vo=−C1/C2・Viとなる。すなわち、容量素子C1およびC2の容量比を適当に設定することで、読み出しの電位(Vi)を高めて検出信号Voとして出力することができる。また、入力信号の高周波のノイズ成分は時間積分により平均化することができ、検出信号VoのS/N比を向上することが可能である。
なお、実際の演算増幅回路では、入力端子に信号が入力されない時でもバイアス電流が流れるため、出力端子に出力電圧が生じ、容量素子C2に電荷が蓄積されてしまう。そのため、容量素子C2に並列に抵抗素子をつなぎ、放電する構成とすることが有効である。
図6(C)は、図6(A)および図6(B)とは異なる構成の演算増幅回路を用いた積分回路である。演算増幅回路の非反転入力端子は、抵抗素子Rを介して第4の配線314(OUT)に接続され、また容量素子Cを介して接地電位に接続される。演算増幅回路の出力端子は、演算増幅回路の反転入力端子に接続される。なお、抵抗素子Rと容量素子Cは、CR積分回路を構成する。また、演算増幅回路はユニティゲインバッファを構成する。
第4の配線314(OUT)の電位をVi、演算増幅回路の出力端子の電位をVoとすると、Vo=(1/CR)∫Vidtとなる。なお、VoはViの値で飽和するが、CR積分回路により、入力信号Viに含まれるノイズ成分を平均化することができ、検出信号VoのS/N比を向上することが可能である。
以上が、第4の配線314(OUT)に接続して用いることのできる積分回路の構成の一例である。第4の配線314(OUT)に上述の積分回路を接続することにより、検出信号のS/N比を高めることができ、より微弱な光を検出することができるため、放射線検出パネルの性能をより高めることができる。
(実施の形態3)
本実施の形態では、第1の出力回路111および第2の出力回路112を備える検出回路110について、実施の形態1とは異なる回路構成および当該回路構成における動作フローについて、図7から図10を用いて説明する。
<異なる回路構成および動作フロー(1)>
第1の出力回路111および第2の出力回路112を備える検出回路110は、図7(A)に示す構成であってもよい。検出回路の構成要素自体は同じであるが、光電変換素子300の一方の電極が第3のトランジスタ303のソースまたはドレインの一方と電気的に接続され、光電変換素子300の他方の電極が第1の配線311(PR)と電気的に接続される点で、図3(A)に示す回路構成とは異なる。
なお、実施の形態1にて記載したように、第4の配線314(OUT)に容量素子や積分回路を設ける構成、第1のトランジスタ301と第2のトランジスタ302の接続順を逆とする構成、第3のトランジスタ303にバックゲートを設けた構成としてもよい。
図7(A)に示す検出回路の動作フローの一例について図7(B)に示すタイミングチャートを用いて説明する。
まず、時刻T1において、第1の配線311(PR)の電位(信号311S)を”Low”、第6の配線316(TX)の電位(信号316S)を”High”(リセット動作開始)とすると、光電変換素子300に順方向バイアスが印加され、第2の配線312(FD)の電位(信号312S)が”Low”となる。すなわち、電荷蓄積部である第2の配線312(FD)の電位はリセット状態となる。なお、第4の配線314(OUT)の電位(信号314S)は、”High”にプリチャージしておく。
次に、時刻T2において、第1の配線311(PR)の電位(信号311S)を”High”、第6の配線316(TX)の電位(信号316S)を”High”(リセット動作終了、蓄積動作開始)とすると、光電変換素子300には逆方向バイアスが印加されるため、逆方向電流により、第2の配線312(FD)の電位(信号312S)が増加し始める。光電変換素子300は、光が照射されると逆方向電流が増大するので、変換部101から照射される光の量に応じて第2の配線312(FD)の電位(信号312S)の増加速度は変化する。すなわち、変換部101から光電変換素子300に照射される光の量に応じて、第1のトランジスタ301のソースとドレイン間のチャネル抵抗が変化する。
時刻T3以降の動作は、図3(B)に示すタイミングチャートと同様であり、時刻T5において、第4の配線314(OUT)の電位を取得することで、蓄積動作中に変換部101から光電変換素子300に照射された光の量を知ることができる。
<異なる回路構成および動作フロー(2)>
第1の出力回路111および第2の出力回路112を備える検出回路110は、図8に示す構成であってもよい。図8に示す検出回路は、図3(A)に示す検出回路の構成に第4のトランジスタ304が加えられた構成であり、当該トランジスタのゲートは第1の配線311(PR)と電気的に接続され、ソースおよびはドレインの一方は第2の配線312(FD)と電気的に接続され、ソースおよびドレインの他方は第7の配線317と電気的に接続され、光電変換素子300の一方の電極が第8の配線318と電気的に接続されている。ここで、第8の配線318は光電変換素子300に常時逆バイアスを印加するための信号線(低電位線)である。また、第7の配線317は第2の配線312(FD)を高電位にリセットするための信号線(高電位線)である。
第4のトランジスタ304は、第2の配線312(FD)をリセットするためのリセットトランジスタとして機能する。したがって、図3(A)に示す検出回路とは異なり、光電変換素子300を介したリセット動作は行われず、該光電変換素子は常時逆バイアスが印加されている。第2の配線312(FD)のリセットは、第1の配線311(PR)の電位を”High”に制御することで行うことができ、図8に示す検出回路は、図3(A)に示す検出回路と同じく、図3(B)に示すタイミングチャートで動作することができる。
第4のトランジスタ304は、非晶質シリコン、微結晶シリコン、多結晶シリコン、単結晶シリコンなどのシリコン半導体を用いて形成することも可能であるが、リーク電流が大きいと、電荷蓄積部で電荷が保持できる時間が十分でなくなってしまう。したがって、第3のトランジスタ303と同じく、オフ電流が極めて小さい特性を有する酸化物半導体材料で半導体層(少なくともチャネル形成領域)を形成したトランジスタを用いることが好ましい。
なお、実施の形態1にて記載したように、第4の配線314(OUT)に容量素子や積分回路を設ける構成、第1のトランジスタ301と第2のトランジスタ302の接続順を逆とする構成、第3のトランジスタ303にバックゲートを設けた構成としてもよい。
<異なる回路構成および動作フロー(3)>
第1の出力回路111および第2の出力回路112を備える検出回路110は、図9(A)に示す構成であってもよい。図9(A)に示す検出回路は、図7(A)に示す検出回路の構成に第4のトランジスタ304が加えられた構成であり、当該トランジスタのゲートは第1の配線311(PR)と電気的に接続され、ソースまたはドレインの一方は第2の配線312(FD)と電気的に接続され、ソースまたはドレインの他方は第7の配線317と電気的に接続され、光電変換素子300の他方の電極が第8の配線318に電気的に接続される。ここで、第8の配線318は光電変換素子300に常時逆バイアスを印加するための信号線(高電位線)である。また、第7の配線317は第2の配線312(FD)を低電位にリセットするための信号線(低電位線)である。
第4のトランジスタ304は、第2の配線312(FD)をリセットするためのリセットトランジスタとして機能する。したがって、図7(A)に示す検出回路とは異なり、光電変換素子300を介したリセット動作は行われず、該光電変換素子は常時逆バイアスが印加されている。第2の配線312(FD)のリセットは、第1の配線311(PR)の電位を”High”に制御することで行うことができる。
図9(A)に示す検出回路は、図9(B)に示すタイミングチャートで動作することができる。
第4のトランジスタ304は、非晶質シリコン、微結晶シリコン、多結晶シリコン、単結晶シリコンなどのシリコン半導体を用いて形成することも可能であるが、リーク電流が大きいと、電荷蓄積部で電荷が保持できる時間が十分でなくなってしまう。したがって、第3のトランジスタ303と同じく、オフ電流が極めて小さい特性を有する酸化物半導体で形成したトランジスタを用いることが好ましい。
なお、実施の形態1にて記載したように、第4の配線314(OUT)に容量素子や積分回路を設ける構成、第1のトランジスタ301と第2のトランジスタ302の接続順を逆とする構成、第3のトランジスタ303にバックゲートを設けた構成としてもよい。
<異なる回路構成および動作フロー(4)>
第1の出力回路111および第2の出力回路112を備える検出回路110は、図10に示す構成であってもよい。図10に示す検出回路の構成は、図8または図9(A)の構成における光電変換素子300を可変抵抗素子330に置き換えた構成である。当該可変抵抗素子330には、一対の電極と、その一対の電極間に設けられたi型の導電型を有する非晶質シリコン層を有する構成を用いることができる。当該i型非晶質シリコン層は、光が照射されることにより抵抗が変化するため、光電変換素子300を用いた場合と同様に第2の配線312(FD)の電位を変化させることができ、蓄積動作中に変換部101から可変抵抗素子330に照射された光の量を知ることができる。
なお、実施の形態1にて記載したように、第4の配線314(OUT)に容量素子や積分回路を設ける構成、第1のトランジスタ301と第2のトランジスタ302の接続順を逆とする構成、第3のトランジスタ303にバックゲートを設けた構成としてもよい。
図10に示す検出回路は、第8の配線318を低電位、第7の配線317を高電位とすれば、図3(B)のタイミングチャートに従って動作させることができる。また、第8の配線318を高電位、第7の配線317を低電位とすることで、図9(B)のタイミングチャートに従って動作させることができる。
以上、第1の出力回路111および第2の出力回路112を備える検出回路110には、上述のように様々な構成の検出回路を用いることができる。
(実施の形態4)
本実施の形態では、実施の形態1にて記載した、図3(A)に示す検出回路のレイアウトの一例について、図14を用いて説明する。
図14(A)は、図3(A)に示す検出回路の上面図であり、図14(B)は、図14(A)の一点鎖線A1―A2における断面図である。
検出回路は、絶縁膜1461が形成された基板1460上に、第1の配線311(PR)として機能する導電膜1411と、第2の配線312(FD)として機能する導電膜1412と、第3の配線313(VR)として機能する導電膜1413と、第4の配線314(OUT)として機能する導電膜1414と、第5の配線315(SE)として機能する導電膜1415と、第6の配線316(TX)として機能する導電膜1416を有している。
光電変換素子300は、順に積層されたp型の半導体膜1401、i型の半導体膜1402、およびn型の半導体膜1403を有している。
第1の配線311(PR)として機能する導電膜1411は、光電変換素子300の一対の電極の一方(アノード)として機能するp型の半導体膜1401に電気的に接続されている。
導電膜1418は、第3のトランジスタ303のゲートとして機能しており、さらに、第6の配線316(TX)として機能する導電膜1416に電気的に接続されている。
導電膜1419は、第3のトランジスタ303のソースおよびドレインの一方として機能する。
導電膜1420は、第3のトランジスタ303のソースおよびドレインの他方として機能する。
導電膜1421は、n型の半導体膜1403と導電膜1419に電気的に接続されている。
導電膜1422は、第1のトランジスタ301のゲートとして機能し、さらに、導電膜1420に電気的に接続されている。なお、導電膜1420および導電膜1422が、図3(A)に記載した検出回路の備える第2の配線312(FD)に相当する。
導電膜1423は、第1のトランジスタ301のソースおよびドレインの一方として機能しており、さらに、第3の配線313(VR)として機能する導電膜1413に電気的に接続されている。
導電膜1424は、第1のトランジスタ301のソースおよびドレインの他方、ならびに第2のトランジスタ302のソースおよびドレインの一方として機能する。
導電膜1425は、第2のトランジスタ302のソースおよびドレインの他方として機能しており、さらに、第4の配線314(OUT)として機能する導電膜1414に電気的に接続されている。
導電膜1426は、第2のトランジスタ302のゲートとして機能しており、さらに、第5の配線315(SE)として機能する導電膜1415に電気的に接続されている。
導電膜1413、導電膜1414、導電膜1418、導電膜1422および導電膜1426は、絶縁表面上に形成された一つの導電膜を所望の形状に加工することで形成することができる。導電膜1413、導電膜1414、導電膜1418、導電膜1422および導電膜1426上には、ゲート絶縁膜1428が形成されている。ゲート絶縁膜1428上には、半導体層1451〜1453が形成されている。半導体層1451〜1453は、第1〜第3のトランジスタ301〜303の半導体層である。また、導電膜1411、導電膜1415、導電膜1416、導電膜1419、導電膜1420、導電膜1423、導電膜1424および導電膜1425は、半導体層1451〜1453およびゲート絶縁膜1428上に形成された一つの導電膜を所望の形状に加工することで形成することができる。
また、導電膜1411、導電膜1415、導電膜1416、導電膜1419、導電膜1420、導電膜1423、導電膜1424および導電膜1425の上には、絶縁膜1481および絶縁膜1482が形成され、絶縁膜1481および絶縁膜1482の上に、導電膜1421が形成される。
第3のトランジスタ303の半導体層1453には、酸化物半導体を用いることが好ましい。光電変換素子300に光が照射されることにより生成された電荷を電荷蓄積部で長時間保持するためには、電荷蓄積部と電気的に接続される第3のトランジスタ303をオフ電流が極めて低いトランジスタで構成する必要がある。そのため、半導体層1453として酸化物半導体材料を用いることで検出回路の性能を高めることができる。なお、電荷蓄積部とは、検出回路における第2の配線312(FD)を指す。
また、検出回路は、トランジスタなどの素子と光電変換素子300が重畳する構成としてもよい。このような構成とすることで、画素密度を高めることができ、撮像装置の解像度を高めることができる。また、光電変換素子300の面積を増大させることができるため、撮像装置の感度を高めることもできる。
本実施の形態は、本明細書で示す他の実施の形態と適宜組み合わせることができる。
(実施の形態5)
本実施の形態では、実施の形態1にて記載した、「チャネル形成領域に酸化物半導体材料を用いたトランジスタ」について、当該トランジスタの構造、トランジスタの半導体層に用いる材料、形成方法および構成について説明する。
<トランジスタの構造>
トランジスタの構造は、例えば、図14(A)、(B)のように半導体層1453を有する第3のトランジスタ303の上面図および断面図に示す構造とすることができる。なお、当該構造は、チャネルエッチ型のボトムゲート構造を一例として示したが、チャネル保護型のボトムゲート構造、ノンセルフアライン型のトップゲート構造、またはセルフアライン型のトップゲート構造など、公知の様々な構造を用いることができる。
<半導体層に用いる材料>
半導体層に用いる酸化物半導体材料としては、少なくともインジウム(In)あるいは亜鉛(Zn)を含むことが好ましい。特にInとZnを含むことが好ましい。また、該酸化物半導体材料を用いたトランジスタの電気的特性のばらつきを減らすためのスタビライザーとして、それらに加えてガリウム(Ga)を有することが好ましい。また、スタビライザーとしてスズ(Sn)を有することが好ましい。また、スタビライザーとしてハフニウム(Hf)を有することが好ましい。また、スタビライザーとしてアルミニウム(Al)を有することが好ましい。
また、他のスタビライザーとして、ランタノイドである、ランタン(La)、セリウム(Ce)、プラセオジム(Pr)、ネオジム(Nd)、サマリウム(Sm)、ユウロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、テルビウム(Tb)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、エルビウム(Er)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Yb)、ルテチウム(Lu)のいずれか一種または複数種を含んでいてもよい。
例えば、酸化物半導体材料として、酸化インジウム、酸化スズ、酸化亜鉛、In−Zn系酸化物、In−Mg系酸化物、In−Ga系酸化物、In−Ga−Zn系酸化物(IGZOとも表記する)、In−Al−Zn系酸化物、In−Sn−Zn系酸化物、In−Hf−Zn系酸化物、In−La−Zn系酸化物、In−Ce−Zn系酸化物、In−Pr−Zn系酸化物、In−Nd−Zn系酸化物、In−Sm−Zn系酸化物、In−Eu−Zn系酸化物、In−Gd−Zn系酸化物、In−Tb−Zn系酸化物、In−Dy−Zn系酸化物、In−Ho−Zn系酸化物、In−Er−Zn系酸化物、In−Tm−Zn系酸化物、In−Yb−Zn系酸化物、In−Lu−Zn系酸化物、In−Sn−Ga−Zn系酸化物、In−Hf−Ga−Zn系酸化物、In−Al−Ga−Zn系酸化物、In−Sn−Al−Zn系酸化物、In−Sn−Hf−Zn系酸化物、In−Hf−Al−Zn系酸化物を用いることができる。
なお、ここで、例えば、In−Ga−Zn系酸化物とは、InとGaとZnを主成分として有する酸化物という意味であり、InとGaとZnの比率は問わない。また、InとGaとZn以外の金属元素が入っていてもよい。In−Ga−Zn系酸化物は、無電界時の抵抗が十分に高くオフ電流を十分に小さくすることが可能であり、また、移動度も高いため、放射線検出パネルのトランジスタに用いる半導体材料としては好適である。
例えば、In:Ga:Zn=1:1:1(=1/3:1/3:1/3)あるいはIn:Ga:Zn=2:2:1(=2/5:2/5:1/5)の原子比のIn−Ga−Zn系酸化物やその組成の近傍の酸化物を用いることができる。あるいは、In:Sn:Zn=1:1:1(=1/3:1/3:1/3)、In:Sn:Zn=2:1:3(=1/3:1/6:1/2)あるいはIn:Sn:Zn=2:1:5(=1/4:1/8:5/8)の原子比のIn−Sn−Zn系酸化物やその組成の近傍の酸化物を用いるとよい。
また、酸化物半導体材料として、InMO(ZnO)(m>0、且つ、mは整数でない)で表記される材料を用いてもよい。なお、Mは、Ga、Fe、MnおよびCoから選ばれた一の金属元素又は複数の金属元素を示す。また、酸化物半導体材料として、InSnO(ZnO)(n>0、且つ、nは整数)で表記される材料を用いてもよい。
<半導体層の形成方法>
酸化物半導体材料を用いて形成する膜(以下、「酸化物半導体膜」と記載する。)は、例えば、スパッタリング法や電子ビーム蒸着法などのPVD法などを用いて酸化物半導体膜を成膜し、当該膜上にフォトリソグラフィ法などによりレジストマスクを形成した後に、ドライエッチング法やウェットエッチング法などを用いて酸化物半導体膜を選択的に除去することにより、半導体層を形成することができる。
なお、酸化物半導体膜に水素が多量に含まれると、酸化物半導体と結合することによって、水素の一部がドナーとなり、キャリアである電子を生じてしまう。これにより、トランジスタのしきい値電圧がマイナス方向にシフトしてしまう。そのため、酸化物半導体膜において、水素濃度は、5×1018atoms/cm未満、好ましくは1×1018atoms/cm以下、より好ましくは5×1017atoms/cm以下、更に好ましくは1×1016atoms/cm以下とすることが望ましい。なお、上述の半導体層中の水素濃度は、二次イオン質量分析法(SIMS:Secondary Ion Mass Spectrometry)で測定されるものである。
このため、酸化物半導体膜を成膜する際は、成膜に用いるガスとして、水、水素、水酸基又は水素化物などの不純物が含まれないことが好ましい。
例えば、純度が6N以上好ましくは7N以上(即ち、ガス中の不純物濃度を1ppm以下、好ましくは0.1ppm以下)の成膜ガスを用いる。あるいは、露点が−80℃以下、好ましくは−100℃以下である成膜ガスを用いることが望ましい。
また、成膜室内の水分(水、水蒸気、水素、水酸基または水酸化物を含む)を除去するために、吸着型の真空ポンプ、例えば、クライオポンプ、イオンポンプ、チタンサブリメーションポンプを用いることが好ましい。また、排気手段は、ターボ分子ポンプにコールドトラップを加えたものであってもよい。クライオポンプを用いて排気した成膜室は、例えば、水素原子、水(HO)など水素原子を含む化合物(より好ましくは炭素原子を含む化合物も)等が排気されるため、当該成膜室で成膜した酸化物半導体膜に含まれる水素、水分などの不純物の濃度を低減できる。
加えて、酸化物半導体膜には窒素も極力含まれていないことが好ましい。これは、水素の場合と同様に、酸化物半導体と結合することによって、窒素の一部がドナーとなり、キャリアである電子を生じてしまうためである。そのため、半導体層を加熱してTDS測定を行った場合において、当該膜からのアンモニア分子の放出量のピークが5.0×1021[分子/cm]以下、好ましくは1.0×1021[分子/cm]以下、より好ましくは8.0×1020[分子/cm]以下である膜を用いることが望ましい。
更に、酸化物半導体膜は、アルカリ金属またはアルカリ土類金属の濃度が、1×1018atoms/cm以下、さらに好ましくは2×1016atoms/cm以下であることが望ましい。これは、上述の水素や窒素と同様に、アルカリ金属およびアルカリ土類金属が、酸化物半導体と結合するとキャリアが生成されることがあり、トランジスタのオフ電流の上昇の原因となるためである。
上述の酸化物半導体膜は、単結晶酸化物半導体膜と非単結晶酸化物半導体膜とに大別される。非単結晶酸化物半導体膜とは、非晶質酸化物半導体膜、微結晶酸化物半導体膜、多結晶酸化物半導体膜、CAAC−OS(C Axis Aligned Crystalline Oxide Semiconductor)膜などをいう。なお、酸化物半導体膜は、例えば、非晶質酸化物半導体膜、微結晶酸化物半導体膜、CAAC−OS膜のうち、二種以上を有する積層膜であってもよい。
非晶質酸化物半導体膜は、膜中における原子配列が不規則であり、結晶成分を有さない酸化物半導体膜である。微小領域においても結晶部を有さず、膜全体が完全な非晶質構造の酸化物半導体膜が典型である。
微結晶酸化物半導体膜は、例えば、1nm以上10nm未満の大きさの微結晶(ナノ結晶ともいう。)を含む。従って、微結晶酸化物半導体膜は、非晶質酸化物半導体膜よりも原子配列の規則性が高い。そのため、微結晶酸化物半導体膜は、非晶質酸化物半導体膜よりも欠陥準位密度が低いという特徴がある。
好ましくは、酸化物半導体膜は、CAAC−OS(C Axis Aligned Crystalline Oxide Semiconductor)膜とする。
CAAC−OS膜は、複数の結晶部を有する酸化物半導体膜の一つであり、ほとんどの結晶部は、一辺が100nm未満の立方体内に収まる。従って、CAAC−OS膜に含まれる結晶部は、一辺が10nm未満、5nm未満または3nm未満の立方体内に収まる大きさの場合も含まれる。CAAC−OS膜は、微結晶酸化物半導体膜よりも欠陥準位密度が低いという特徴がある。以下、CAAC−OS膜について詳細な説明を行う。
なお、以下の説明において、「平行」とは、二つの直線が−10°以上10°以下の角度で配置されている状態をいう。従って、−5°以上5°以下の場合も含まれる。また、「垂直」とは、二つの直線が80°以上100°以下の角度で配置されている状態をいう。従って、85°以上95°以下の場合も含まれる。
CAAC−OS膜を透過型電子顕微鏡(TEM:Transmission Electron Microscope)によって観察すると、結晶部同士の明確な境界、即ち結晶粒界(グレインバウンダリーともいう。)を確認することができない。そのため、CAAC−OS膜は、結晶粒界に起因する電子移動度の低下が起こりにくいといえる。
CAAC−OS膜を、試料面と概略平行な方向からTEMによって観察(断面TEM観察)すると、結晶部において、金属原子が層状に配列していることを確認できる。金属原子の各層は、CAAC−OS膜の膜を形成する面(被形成面ともいう。)または上面の凹凸を反映した形状であり、CAAC−OS膜の被形成面または上面と平行に配列する。
一方、CAAC−OS膜を、試料面と概略垂直な方向からTEMによって観察(平面TEM観察)すると、結晶部において、金属原子が三角形状または六角形状に配列していることを確認できる。しかしながら、異なる結晶部間で、金属原子の配列に規則性は見られない。
断面TEM観察および平面TEM観察より、CAAC−OS膜の結晶部は配向性を有していることがわかる。
CAAC−OS膜に対し、X線回折(XRD:X−Ray Diffraction)装置を用いて構造解析を行うと、例えばInGaZnOの結晶を有するCAAC−OS膜のout−of−plane法による解析では、回折角(2θ)が31°近傍にピークが現れる場合がある。このピークは、InGaZnOの結晶の(009)面に帰属されることから、CAAC−OS膜の結晶がc軸配向性を有し、c軸が被形成面または上面に概略垂直な方向を向いていることが確認できる。
一方、CAAC−OS膜に対し、c軸に概略垂直な方向からX線を入射させるin−plane法による解析では、2θが56°近傍にピークが現れる場合がある。このピークは、InGaZnOの結晶の(110)面に帰属される。InGaZnOの単結晶酸化物半導体膜であれば、2θを56°近傍に固定し、試料面の法線ベクトルを軸(φ軸)として試料を回転させながら分析(φスキャン)を行うと、(110)面と等価な結晶面に帰属されるピークが6本観察される。これに対し、CAAC−OS膜の場合は、2θを56°近傍に固定してφスキャンした場合でも、明瞭なピークが現れない。
以上のことから、CAAC−OS膜では、異なる結晶部間ではa軸およびb軸の配向は不規則であるが、c軸配向性を有し、かつc軸が被形成面または上面の法線ベクトルに平行な方向を向いていることがわかる。従って、前述の断面TEM観察で確認された層状に配列した金属原子の各層は、結晶のab面に平行な面である。
なお、結晶部は、CAAC−OS膜を成膜した際、または加熱処理などの結晶化処理を行った際に形成される。上述したように、結晶のc軸は、CAAC−OS膜の被形成面または上面の法線ベクトルに平行な方向に配向する。従って、例えば、CAAC−OS膜の形状をエッチングなどによって変化させた場合、結晶のc軸がCAAC−OS膜の被形成面または上面の法線ベクトルと平行にならないこともある。
また、CAAC−OS膜中の結晶化度が均一でなくてもよい。例えば、CAAC−OS膜の結晶部が、CAAC−OS膜の上面近傍からの結晶成長によって形成される場合、上面近傍の領域は、被形成面近傍の領域よりも結晶化度が高くなることがある。また、CAAC−OS膜に不純物を添加する場合、不純物が添加された領域の結晶化度が変化し、部分的に結晶化度の異なる領域が形成されることもある。
なお、InGaZnOの結晶を有するCAAC−OS膜のout−of−plane法による解析では、2θが31°近傍のピークの他に、2θが36°近傍にもピークが現れる場合がある。2θが36°近傍のピークは、CAAC−OS膜中の一部に、c軸配向性を有さない結晶が含まれることを示している。CAAC−OS膜は、2θが31°近傍にピークを示し、2θが36°近傍にピークを示さないことが好ましい。
CAAC−OS膜を用いたトランジスタは、可視光や紫外光の照射による電気特性の変動が小さい。よって、当該トランジスタは、信頼性が高い。
CAAC−OS膜は、例えば、多結晶である酸化物半導体スパッタリング用ターゲットを用い、スパッタリング法によって成膜する。当該スパッタリング用ターゲットにイオンが衝突すると、スパッタリング用ターゲットに含まれる結晶領域がa−b面を境界として劈開し、a−b面に平行な面を有する平板状またはペレット状のスパッタリング粒子としてスパッタリング用ターゲットから剥離することがある。この場合、当該平板状(またはペレット状)のスパッタリング粒子が、結晶状態を維持したまま基板に到達することで、CAAC−OS膜を成膜することができる。
また、CAAC−OS膜を成膜するために、以下の条件を適用することが好ましい。
成膜時の不純物混入を低減することで、不純物によって結晶状態が崩れることを抑制できる。例えば、成膜室内に存在する不純物濃度(水素、水、二酸化炭素および窒素など)を低減すればよい。また、成膜ガス中の不純物濃度(水素、水、二酸化炭素および窒素など)を低減すればよい。具体的には、露点が−80℃以下、好ましくは−100℃以下である成膜ガスを用いる。
また、成膜時の基板加熱温度を高めることで、基板付着後にスパッタリング粒子のマイグレーションが起こる。具体的には、基板加熱温度を100℃以上740℃以下、好ましくは150℃以上500℃以下として成膜する。成膜時の基板加熱温度を高めることで、平板状のスパッタリング粒子が基板に到達した場合、基板上でマイグレーションが起こり、スパッタリング粒子の平らな面が基板に付着する。
また、成膜ガス中の酸素割合を高め、電力を最適化することで成膜時のプラズマダメージを軽減すると好ましい。成膜ガス中の酸素割合は、30体積%以上、好ましくは100体積%とする。成膜ガス中の酸素割合を高めることで、CAAC−OS膜中に余分な原子(例えば、希ガス原子など)が含まれないため、CAAC−OS膜が形成されやすくなる。
スパッタリング用ターゲットの一例として、In−Ga−Zn−O化合物ターゲットについて以下に示す。
InO粉末、GaO粉末およびZnO粉末を所定のmol数比で混合し、加圧処理後、1000℃以上1500℃以下の温度で加熱処理をすることで多結晶であるIn−Ga−Zn−O化合物ターゲットとする。なお、X、YおよびZは任意の正数である。ここで、所定のmol数比は、例えば、InO粉末、GaO粉末およびZnO粉末が、2:2:1、8:4:3、3:1:1、1:1:1、4:2:3または3:1:2である。なお、粉末の種類、およびその混合するmol数比は、作製するスパッタリング用ターゲットによって適宜変更すればよい。
<半導体層の構造>
半導体層は、上述の材料および方法を用いて成膜した単層の酸化物半導体膜でもよいし、複数の酸化物半導体膜が積層された構造でもよい。例えば、半導体層を、第1の酸化物半導体膜、第2の酸化物半導体膜および第3の酸化物半導体膜の積層として、各々を異なる組成としてもよい。
例えば、第1の酸化物半導体膜、第2の酸化物半導体膜および第3の酸化物半導体膜の構成元素を同一とし、組成を異ならせてもよい。例えば、第1の酸化物半導体膜および第3の酸化物半導体膜の原子数比をIn:Ga:Zn=1:1:1とし、第2の酸化物半導体膜の原子数比をIn:Ga:Zn=3:1:2としてもよい。また、第1の酸化物半導体膜および第3の酸化物半導体膜の原子数比をIn:Ga:Zn=1:3:2とし、第2の酸化物半導体膜の原子数比をIn:Ga:Zn=3:1:2としてもよい。
この時、第2の酸化物半導体膜はInとGaの含有率をIn>Gaとするとよい。また第1の酸化物半導体膜および第3の酸化物半導体膜のInとGaの含有率をIn≦Gaとするとよい。
酸化物半導体では主として重金属のs軌道がキャリア伝導に寄与しており、Inの含有率を多くすることによりs軌道のオーバーラップが多くなる傾向があるため、In>Gaの組成となる酸化物はIn≦Gaの組成となる酸化物と比較して高い移動度を備える。また、GaはInと比較して酸素欠損の形成エネルギーが大きく酸素欠損が生じにくいため、In≦Gaの組成となる酸化物はIn>Gaの組成となる酸化物と比較して安定した特性を備える。
なお、酸化物半導体膜に接して酸化物半導体膜とは異なる膜(図14(B)では、絶縁膜1481やゲート絶縁膜1428など)を形成する際に、酸化物半導体膜に接して形成される膜から酸化物半導体膜中に不純物が拡散する恐れがある。たとえば、絶縁膜1481やゲート絶縁膜1428中に含まれるシリコンやカーボンなどが酸化物半導体膜中に拡散すると、トランジスタの電気特性に悪影響を及ぼす可能性がある。
しかしながら、上述のように酸化物半導体膜を積層構造とし、高い移動度を備える酸化物半導体膜(つまり、In>Gaの組成となる酸化物半導体膜。本実施の形態では第2の酸化物半導体膜に相当する。)に接して、当該酸化物半導体膜よりも酸素欠損が少なく安定した特性を備える酸化物半導体膜(つまり、In≦Gaの組成となる酸化物半導体膜。本実施の形態では第1の酸化物半導体膜および第3の酸化物半導体膜に相当する。)を形成し、酸化物半導体膜に接する膜(図14(B)では、絶縁膜1481やゲート絶縁膜1428など)から高い移動度を備える酸化物半導体膜を離すことにより、不純物拡散に起因したトランジスタの電気特性(例えば、移動度の低下など)の悪影響を抑制することができる。したがって、トランジスタの移動度および信頼性を高めることが可能となる。
本実施の形態で説明した酸化物半導体膜で半導体層を形成したトランジスタを検出回路110の少なくとも一部に用いることで、変換部101からの光の入射量に基づいて生成された第1のデータを第1の出力回路111内で、第2のデータを第2の出力回路112内で保持しておくことができるため、放射線検出パネル100は、変換部101の性能に依らず正確な画素信号を生成するための信号を出力できるものとなる。
本実施の形態は、他の実施の形態に記載した構成と適宜組み合わせて実施することが可能である。
100 放射線検出パネル
101 変換部
102 検出部
103 放射線照射源
104 放射線
105 光
106 被検出物
110 検出回路
111 第1の出力回路
112 第2の出力回路
300 光電変換素子
301 第1のトランジスタ
302 第2のトランジスタ
303 第3のトランジスタ
304 第4のトランジスタ
311 第1の配線
312 第2の配線
313 第3の配線
314 第4の配線
315 第5の配線
316 第6の配線
317 第7の配線
318 第8の配線
330 可変抵抗素子
1100 領域
1101 領域
1200 領域
1201 領域
1300 放射線撮像装置
1301 画素信号生成部
1302 外部出力端子
1401 半導体膜
1402 半導体膜
1403 半導体膜
1411 導電膜
1412 導電膜
1413 導電膜
1414 導電膜
1415 導電膜
1416 導電膜
1418 導電膜
1419 導電膜
1420 導電膜
1421 導電膜
1422 導電膜
1423 導電膜
1424 導電膜
1425 導電膜
1426 導電膜
1428 ゲート絶縁膜
1451〜1453 半導体層
1460 基板
1461 絶縁膜
1481 絶縁膜
1482 絶縁膜

Claims (7)

  1. 放射線を光に変換する変換部と、
    第1の出力回路及び第2の出力回路を有する検出回路を複数備える検出部と、
    を有し、
    前記第1の出力回路及び前記第2の出力回路はそれぞれ、
    前記変換部からの光の入射により電荷を生成する光電変換素子と、
    前記電荷の量に応じてゲートの電位が変動する第1のトランジスタと、
    前記第1のトランジスタから出力される信号を制御する第2のトランジスタと、
    前記第1のトランジスタのゲートの電位を保持し、チャネル形成領域に酸化物半導体材料が用いられた第3のトランジスタと、
    を有し、
    前記第1の出力回路は、放射線の非照射期間において、前記光電変換素子で生成された電荷の量に応じた第1のデータを生成し、また、前記第1のデータを前記第1の出力回路内に保持し、
    前記第2の出力回路は、放射線の照射期間において、前記光電変換素子で生成された電荷の量に応じた第2のデータを生成し、また、前記第2のデータを前記第2の出力回路内に保持し、
    前記検出部は、前記検出部の備える前記第1の出力回路の全てにおいて前記第1のデータが、前記第2の出力回路の全てにおいて前記第2のデータが保持された後に、各々の前記検出回路から、前記第1のデータを用いて生成した第1の信号および前記第2のデータを用いて生成した第2の信号を出力することを特徴とする放射線検出パネル。
  2. 放射線を光に変換する変換部と、
    第1の出力回路及び第2の出力回路を有する検出回路を複数備える検出部と、
    を有し、
    前記第1の出力回路及び前記第2の出力回路はそれぞれ、
    一対の電極の一方が第1の配線と、一対の電極の他方が第3のトランジスタのソースおよびドレインの一方と電気的に接続され、前記変換部からの光の入射により電荷を生成する光電変換素子と、
    ソースおよびドレインの一方が第2の配線と、ソースおよびドレインの他方が第2のトランジスタのソースおよびドレインの一方と電気的に接続された第1のトランジスタと、
    ソースおよびドレインの他方が第3の配線と、ゲートが第4の配線と電気的に接続された第2のトランジスタと、
    ソースおよびドレインの他方が前記第1のトランジスタのゲートと、ゲートが第5の配線と電気的に接続され、チャネル形成領域に酸化物半導体材料が用いられた前記第3のトランジスタと、
    を有し、
    前記第1の出力回路は、前記放射線の非照射期間において、前記変換部からの光の入射量に基づいた第1のデータを生成し、また、前記第1のデータを前記第1の出力回路内に保持し、
    前記第2の出力回路は、前記放射線の照射期間において、前記変換部からの光の入射量に基づいた第2のデータを生成し、また、前記第2のデータを前記第2の出力回路内に保持し、
    前記検出部は、前記検出部の備える前記第1の出力回路の全てにおいて前記第1のデータが、前記第2の出力回路の全てにおいて前記第2のデータが保持された後に、各々の前記検出回路から、前記第1のデータを用いて生成した第1の信号および前記第2のデータを用いて生成した第2の信号を出力することを特徴とする放射線検出パネル。
  3. 1つの前記検出回路において、前記第1の出力回路と前記第2の出力回路が隣接して設けられている、請求項1または請求項2に記載の放射線検出パネル。
  4. 前記第1の出力回路における光の検出時間が、前記第2の出力回路における光の検出時間以下である、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の放射線検出パネル。
  5. 前記第1のトランジスタおよび前記第2のトランジスタの少なくともいずれか一方が、チャネル形成領域に酸化物半導体材料が用いられていることを特徴とする、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の放射線検出パネル。
  6. 放射線照射源と、
    請求項1乃至請求項5のいずれか一項に記載の放射線検出パネルと、
    前記放射線検出パネルから出力される前記第1の信号と前記第2の信号の差分を用いて画素信号を生成する画素信号生成部と、
    を有する放射線撮像装置。
  7. 請求項6に記載の放射線撮像装置において、
    前記放射線照射源がX線照射源であり、
    前記放射線検出パネルの備える前記変換部がX線を可視光に変換するシンチレータである画像診断装置。
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