JP2015056585A - 電磁波検出素子および電磁波検出装置 - Google Patents

電磁波検出素子および電磁波検出装置 Download PDF

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俊成 渡邉
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暁 渡邉
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暁 渡邉
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Abstract

【課題】毒性のない材料により形成されており、プロセス条件、使用環境、や使用条件の制限の少ない電磁波検出素子を提供する。【解決手段】第1の電極と、第2の電極と、前記第1の電極と前記第2の電極との間に設けられたカルシウム原子およびアルミニウム原子を含む非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜により形成されている光導電層と、を有することを特徴とする電磁波検出素子を提供することにより上記課題を解決する。【選択図】 図1

Description

本発明は、電磁波検出素子および電磁波検出装置に関する。
X線撮像装置などの医療診断においては、X線等の放射線を検出する放射線2次元検出器等の電磁波検出素子が用いられる。このような放射線2次元検出器には、X線等の放射線を電荷に変換する変換層が設けられており、変換層は、非晶質半導体層が電荷阻止層に挟まれている。
具体的には、特許文献1に記載されている放射線2次元検出器は、電荷増倍作用を持つ非晶質半導体層が、電荷阻止層に挟まれた構造の変換層と、薄膜効果トランジスタ(TFT)等のスイッチング素子で構成されたスイッチング素子マトリックスとを一体化し、スイッチング素子を2次元的に走査して画像信号を得るようにしたものである。非晶質半導体層は、セレンを主成分とする材料により形成されており、放射線2次元検出器にはバイアス電圧が印加されている。
このような構造の放射線2次元検出器において、被検体を透過したX線がバイアス電極を透過して変換層に入射すると、X線は非晶質半導体層内で吸収され、電子−正孔対(電荷)を生成する。生成された電荷は、バイアス電源よりバイアス電極に印加された電圧による電界によって電荷シフトする際にアバランシェされて電荷が増倍される。この増倍された電荷がコンデンサに蓄積され、このコンデンサに蓄積される電荷の量は、変換層に入射するX線量に依存する。これにより、入射するX線量を測定することが可能となる。
特開平7−63859号公報 特開2006−165530号公報
しかしながら、上述した放射線2次元検出器には、非晶質半導体層に毒性を有するセレンが用いられているため、取り扱いに注意を要する。また、セレンは40℃で結晶化しはじめるので比較的低温でないとアモルファス状態を維持することができないため、素子製造時および使用時に温度条件が制限される。そのため、プロセス条件、使用環境、使用条件が制限される。
よって、毒性のない材料により形成されており、プロセス条件、使用環境、使用条件の制限の少ない電磁波検出素子、該電磁波検出素子を備えた電磁波検出装置が求められている。本発明は、毒性のない材料により形成されており、プロセス条件、使用環境、使用条件の制限の少ない電磁波検出素子および電磁波検出装置を提供することを目的とする。
本発明者等は、カルシウム原子およびアルミニウム原子を含む非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜が光導電性を有することを見出した。
本発明は、下記[1]〜[10]の発明である。
[1]第1の電極と、
第2の電極と、
前記第1の電極と前記第2の電極との間に設けられたカルシウム原子およびアルミニウム原子を含む非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜により形成されている光導電層と、
を有することを特徴とする電磁波検出素子。
[2]前記第1の電極と前記光導電層との間に電子注入阻止層が設けられており、
前記第2の電極と前記光導電層との間に正孔注入阻止層が設けられている[1]の電磁波検出素子。
[3]前記光導電層は、電磁波としてX線、紫外線および赤外線から選ばれる一以上が入射すると電気抵抗が下がる[1]または[2]の電磁波検出素子。
[4]前記光導電層は、逆バイアス電圧の印加により電荷増倍作用が生じる[1]から[3]のいずれかの電磁波検出素子。
[5]前記光導電層は、厚さが、0.1μm以上、100μm以下である[1]から[4]のいずれかの電磁波検出素子。
[6]前記光導電層は、電子密度が、2.0×1018cm−3以上、2.3×1021cm−3以下である[1]から[5]のいずれかの電磁波検出素子。
[7]X線を紫外線に変換するシンチレータが設けられている[1]から[6]のいずれかの電磁波検出素子。
[8][1]から[7]のいずれかの電磁波検出素子を備えた電磁波検出装置。
[9]前記第1の電極および前記第2の電極のいずれか一方に電気的に接続されたバイアス電源を有する[8]の電磁波検出装置。
[10]撮像装置である[8]または[9]の電磁波検出装置。
本発明により、毒性のない材料により形成されており、プロセス条件、使用環境、使用条件の制限の少ない新規な光導電層を有する電磁波検出素子および電磁波検出装置を提供することができる。
第1の実施の形態における電磁波検出素子の模式的な構造図 非晶質酸化物のエレクトライドの概念的な構造を示した模式図 第2の実施の形態における電磁波検出装置の模式的な構造図 第3の実施の形態における電磁波検出装置の構造図 第3の実施の形態における電磁波検出装置の模式的な構造図 第3の実施の形態における電磁波検出装置の回路図 第3の実施の形態における電磁波検出装置の第1の電極の説明図 光導電層の特性を得るために作製した試料の断面図 光導電層の特性を得るために作製した試料の斜視図 試料において得られた電圧と電流との相関図 例2における薄膜サンプルのTaucプロットを示した図である。
発明を実施するための形態について、以下に説明する。なお、同じ部材等については、同一の符号を付して説明を省略する。
〔第1の実施の形態〕
図1に、本実施の形態における電磁波検出素子の模式的な構造を示す。本実施の形態における電磁波検出素子は、第1の電極31と、第2の電極32と、第1の電極と第2の電極との間に設けられた光導電層10と、を有する(図1参照)。
光導電層10は、カルシウム原子およびアルミニウム原子を含む非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜により形成されている。
ここで、カルシウム原子およびアルミニウム原子を含む非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜についてより詳細に説明する。尚、本願においては、「カルシウム原子およびアルミニウム原子を含む非晶質酸化物のエレクトライド」を「非晶質酸化物のエレクトライド」と記載する場合がある。「カルシウム原子およびアルミニウム原子を含む非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜」を単に「非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜」と記載する場合がある。
非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜は、電磁波の入射により電気抵抗が下がる。本発明の電磁波検出素子が検出する電磁波は、X線、紫外線および赤外線から選ばれる一以上であり、X線および紫外線が好ましく、X線がより好ましい。
非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜は、電子密度が高いという特徴を有する。この薄膜の電子密度は、2.0×1018cm−3以上、2.3×1021cm−3以下であることが好ましい。1.0×1019cm−3以上、1.5×1021cm−3以下であることがより好ましく、5.0×1019cm−3以上、1.0×1021cm−3以下であることが特に好ましい。電子密度が2.3×1021cm−3以下であると、暗電流が問題とならない程度に抑えられるため好ましい。電子密度が2.0×1018cm−3以上であると、電磁波の入射により効率良く電子−正孔対(電荷)を生成できるため好ましい。
また、非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜は、光学バンドギャップが、4.0eV〜7.0eVが好ましく、4.5eV〜6.5eVがより好ましく、5.0eV〜6.0eVが特に好ましい。非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜が、上述のような電子密度と光学バンドギャップを有することで、光導電層として好適に用いることができる。
また、非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜の厚さは、0.1μm以上、100μm以下であることが好ましい。更には、1μm以上、50μm以下であることが好ましい。更には、2μm以上、30μm以下であることがより好ましい。例えば、本実施の形態においては、光導電層10の厚さは、約10μmとなるように形成する。
非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜のイオン化ポテンシャルは7.0eV〜9.0eVであってもよく、7.5eV〜8.5eVであってもよく、7.8eV〜8.0eVであってもよい。また、この薄膜の電子親和力は1.0eV〜4.0eVであってもよく、1.5eV〜3.5eVであってもよく、2.0eV〜3.0eVであってもよい。電子親和力は、イオン化ポテンシャルの値から光学バンドギャップの値を引いた値である。
また、非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜は、半導体的な電気的特性を示し、仕事関数が比較的低い。例えば、この薄膜の仕事関数は、2.4eV〜4.5eVの範囲(例えば2.8eV〜3.2eV)である。
本願においては、非晶質酸化物のエレクトライドは、カルシウム原子、アルミニウム原子および酸素原子から形成されている非晶質構造の溶媒において、電子を溶質とする溶媒和からなる非晶質固体物質を意味する。非晶質酸化物中の電子は、陰イオンとして働く。電子はバイポーラロンとして存在してもよい。
図2には、非晶質酸化物のエレクトライドにおける構造を概念的に示す。図2に示すように、非晶質酸化物のエレクトライド70は、カルシウム原子、アルミニウム原子および酸素原子から構成される非晶質からなる溶媒72中に、バイポーラロン74と呼ばれる特徴的な部分構造が分散された状態で存在している。バイポーラロン74は、2つのケージ76が隣接し、さらにそれぞれのケージ76に、電子(溶質)78が包摂されて構成されている。ただし、非晶質酸化物の状態は上記に限られず、ひとつのケージ76に2つの電子(溶質)78が包接されてもよい。また、これらのケージが複数凝集した状態でもよく、凝集したケージは微結晶とみなすこともできるため、非晶質中に微結晶が含まれた状態も本発明において非晶質とみなす。
非晶質酸化物のエレクトライドは、バイポーラロンのケージ構造が保持される範囲で、カルシウム原子、アルミニウム原子、酸素原子のほかに、Sr、Mg、Ba、Si、Ge、Ga、In、およびBからなる群から選択される1以上の原子を含んでいてもよい。また、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、およびCuからなる群から選択される1以上の原子、Li、Na、およびKからなる群から選択される1以上の原子、またはCe、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、およびYbからなる群から選択される1以上の原子を含んでいてもよい。
また、非晶質酸化物のエレクトライドは、2つのケージに包接されている2つの電子が、他の陰イオンに置換された化合物であってもよい。他の陰イオンとしては、例えば、H、H 、H2−、O、O 、OH、F、Cl、およびS2−からなる群から選択される1以上の陰イオンが挙げられる。
薄膜サンプル中にバイポーラロンが存在するかどうか、即ち、薄膜サンプルが非晶質酸化物のエレクトライドを有するかどうかは、薄膜サンプルの光吸収特性を測定し、4.6eV付近の光吸収係数を測定することにより確認することができる。非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜において、4.6eVの位置での光吸収係数は、100cm−1以上であってもよく、200cm−1以上であってもよい。例えば、100cm−1〜10000cm−1であってもよく、2000cm−1〜8000cm−1であってもよい。また、この薄膜において、4.6eVの光子エネルギー位置における光吸収係数に対する、3.3eVの位置における光吸収係数の比は、0.35以下であってもよい。
非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜におけるアルミニウム原子とカルシウム原子のモル比(Ca/Al)は、0.3〜5.0の範囲が好ましい。0.3以上であると、高い電子密度を保持できる。また、5.0以下であると、薄膜の耐久性に優れる。0.5〜1.6の範囲がより好ましく、0.6〜1.2の範囲が更に好ましい。薄膜の組成分析は、XPS(X-ray Photoelectron Spectroscopy)法、EPMA(Electron Probe MicroAnalyzer)法またはEDX(Energy dispersive X-ray spectroscopy)法等により行うことができる。膜厚が100nm以下の場合はXPS法、50nm以上の場合はEPMA法、3μm以上の場合はEDX法による分析が可能である。
非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜は、微結晶を含んでいてもよい。薄膜内に微結晶が含有されているか否かは、例えば、薄膜の断面TEM(Transmission Electron Microscope:透過型電子顕微鏡)像などから判断される。
尚、非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜の電子密度は、ヨウ素滴定法により測定することができる。因みに、非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜におけるバイポーラロンの密度は、測定された電子密度を1/2倍することにより算出することができる。
このヨウ素滴定法は、5mol/lのヨウ素水溶液中に非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜のサンプルを浸漬し、塩酸を加えて溶解させた後、この溶液中に含まれる未反応ヨウ素の量を、チオ硫酸ナトリウムで滴定検出する方法である。この場合、サンプルの溶解により、ヨウ素水溶液中のヨウ素は、下記の(1)に示す式の反応によりイオン化する。

+e→2I・・・・・・・・・・・・・・・・・・(1)

また、チオ硫酸ナトリウムでヨウ素水溶液を滴定した場合には、下記の(2)に示す式の反応により、未反応のヨウ素がヨウ化ナトリウムに変化する。

2Na+I→2NaI+Na・・・(2)

最初の溶液中に存在するヨウ素量から、(2)に示される式で滴定検出されたヨウ素量を差し引くことにより、(1)に示される式の反応で消費されたヨウ素量が算出される。これにより、非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜のサンプル中の電子密度を測定することができる。ヨウ素滴定法は、薄膜が非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜または後述する結晶質C12A7エレクトライドの薄膜のいずれにおいても適用可能である。
非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜は、ケージ中の電子のホッピング伝導により、導電性を有する。非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜における室温での直流電気伝導率は、10−11S・cm−1〜10−1S・cm−1であってもよく、また、10−10S・cm−1〜10−3S・cm−1であってもよい。
非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜は、バイポーラロン74のほかに、部分構造として、酸素欠損に電子が一つ捕獲された、Fセンターを有することがある。Fセンターは複数のCa2+イオンに1つの電子が取り囲まれて構成されており、ケージは有さない。Fセンターは3.3eVを中心として、1.55eV〜3.10eVの可視光の範囲で光吸収を有する。
第1の電極31は、正孔取り出し電極として用いることができる。第1の電極31は、透明電極が好ましい。第1の電極31は、例えば、ITO(インジウム・錫・酸化物)、MgIn、ZnGa、ZnO、IZO(インジウム・亜鉛・酸化物)、AZO(ZnO−Al:アルミニウムがドーピングされた亜鉛酸化物)、GZO(ZnO−Ga:ガリウムがドーピングされた亜鉛酸化物)、NbドープTiO、およびドープTiO等の金属酸化物材料を用いて形成すればよい。第1の電極31は銀ナノワイヤーを用いてもよく、ITOなどの金属酸化物材料に銀ナノワイヤーを組み合わせて用いてもよい。また、第1の電極31は金等の種々の金属薄膜により形成された金属層や合金層を用いてもよい。入射する電磁波が紫外線やX線の場合には金薄膜が好ましい。入射する電磁波が赤外線の場合にはITOやAZOが好ましい。第1の電極31の膜厚は、酸化物の場合には、50nm〜3μmが好ましく、80nm〜1μmがより好ましく、100nm〜500nmがさらに好ましい。金属の場合には、5nm〜50nmが好ましく、10nm〜40nmがより好ましい。
第2の電極32は、電子取り出し電極として用いることができる。第2の電極32は例えば、チタン、アルミニウム、クロム、タンタル、銅、モリブデン、銀、金、白金、タングステンなどの種々の金属材料を用いて形成すればよい。ITO等の金属酸化物材料を用いてもよい。第2の電極31の膜厚は50nm〜3μmが好ましく、80nm〜1μmがより好ましく、100nm〜500nmがさらに好ましい。
次に、図1に示される構造の電磁波検出素子の製造方法について説明する。
第2の電極32を形成する。例えば、ガラス基板等の基板の上に、真空蒸着法またはスパッタリング法により、第2の電極32を形成すればよい。
第2の電極32上に光導電層10を形成する。光導電層10は、気相蒸着法により非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜を形成する。本願において、「気相蒸着法」とは、物理気相成膜(PVD)法、PLD法、スパッタリング法、および真空蒸着法(例えばEB蒸着法等)を含む、ターゲット原料を気化させてからこの原料を基板上に堆積させる成膜方法の総称を意味する。
「気相蒸着法」の中でも、特に、スパッタリング法が好ましい。スパッタリング法では、大面積領域に、比較的均一に薄膜を成膜することができる。なお、スパッタリング法には、DC(直流)スパッタリング法、高周波スパッタリング法、ヘリコン波スパッタリング法、イオンビームスパッタリング法、およびマグネトロンスパッタリング法等が含まれる。
ここで、非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜の成膜方法として、電子密度が2.0×1018cm−3〜2.3×1021cm−3の結晶質C12A7エレクトライドのターゲットを準備する工程と、前記ターゲットを用いて、酸素分圧が0.1Pa未満の雰囲気下で、気相蒸着法により、第2の電極32上に成膜を行う工程と、を有する成膜方法について説明する。
まず、非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜成膜用のターゲットが準備される。ターゲットは、結晶質C12A7エレクトライドで構成される。
(結晶質C12A7)
本願において、「結晶質C12A7」とは、12CaO・7Alの結晶、およびこれと同等の結晶構造を有する同型化合物を意味する。本化合物の鉱物名は、「マイエナイト」である。
本願における結晶質C12A7は、結晶格子の骨格により形成されるケージ構造が保持される範囲で、C12A7結晶骨格のCa原子および/またはAl原子の一部乃至全部が他の原子に置換された化合物、ならびにケージ中のフリー酸素イオンの一部乃至全部が他の陰イオンに置換された同型化合物であってもよい。なお、C12A7は、Ca12Al1433またはCa24Al2866と表記されることがある。
同型化合物としては、これに限られるものではないが、例えば、下記の(1)〜(5)の化合物が例示される。
(1)結晶中のCa原子の一部乃至全部が、Sr、Mg、およびBaからなる群から選択される一以上の金属原子に置換された同型化合物。例えば、Ca原子の一部乃至全部がSrに置換された化合物としては、ストロンチウムアルミネートSr12Al1433があり、CaとSrの混合比が任意に変化された混晶として、カルシウムストロンチウムアルミネートCa12−xSrAl1433(xは1〜11の整数;平均値の場合は0超12未満の数)などがある。
(2)結晶中のAl原子の一部乃至全部が、Si、Ge、Ga、In、およびBからなる群から選択される一以上の原子に置換された同型化合物。例えば、Ca12Al10Si35などが挙げられる。
(3)12CaO・7Alの結晶(上記(1)、(2)の化合物を含む)中の金属原子および/または非金属原子(ただし、酸素原子を除く)の一部が、Ti、V、Cr、Mn、Fe、Co、Ni、およびCuからなる群から選択される一以上の原子、Li、Na、およびKからなる群から選択される一以上のアルカリ金属原子、またはCe、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、およびYbからなる群から選択される一以上の希土類原子と置換された同型化合物。
(4)ケージに包接されているフリー酸素イオンの一部乃至全部が、他の陰イオンに置換された化合物。他の陰イオンとしては、例えば、H、H 、H2−、O、O 、OH、F、Cl、およびS2−からなる群から選択される一以上の陰イオンや、窒素(N)の陰イオンなどがある。
(5)ケージの骨格の酸素の一部が、窒素(N)などで置換された化合物。
(結晶質C12A7エレクトライド)
本願において、「結晶質C12A7エレクトライド」とは、前述の「結晶質C12A7」において、ケージに包接されたフリー酸素イオン(ケージに包接された他の陰イオンを有する場合は、当該陰イオン)の一部乃至全部が電子に置換された化合物を意味する。
結晶質C12A7エレクトライドにおいて、ケージに包接された電子は、ケージに緩く束縛され、結晶中を自由に動くことができる。このため、結晶質C12A7エレクトライドは、導電性を示す。特に、全てのフリー酸素イオンが電子で置き換えられた結晶質C12A7は、[Ca24Al28644+(4e)と表記されることがある。
結晶質C12A7エレクトライドは、Ca原子、Al原子、およびO原子を含み、Ca:Alのモル比が13:13〜11:15の範囲であり、Ca:Alのモル比は、12.5:13.5〜11.5:14.5の範囲であることが好ましく、12.2:13.8〜11.8:14.2の範囲であることがより好ましい。
結晶質C12A7エレクトライド製のターゲットの製造方法は、特に限られない。ターゲットは、例えば、従来のバルク状の結晶質C12A7エレクトライドの製造方法を用いて製造してもよい。例えば、結晶質C12A7の焼結体を、Ti、Al、CaまたはCなどの還元剤の存在下で、1150℃〜1460℃程度、好ましくは、1200℃〜1400℃程度に加熱処理することにより、結晶質C12A7エレクトライド製のターゲットを製造してもよい。結晶質C12A7エレクトライドの粉体を圧縮して成形した圧粉体をターゲットとして用いてもよい。結晶質C12A7の焼結体を、カーボンおよび金属アルミニウムの存在下で、焼結体と金属アルミニウムが接触しない状態に保ちながら、1230℃〜1415℃で加熱処理することにより、効率的に大面積の結晶質C12A7エレクトライド製のターゲットを作製できる。
ここで、このターゲット、すなわち結晶質C12A7エレクトライドの電子密度は、2.0×1018cm−3〜2.3×1021cm−3の範囲である。結晶質C12A7エレクトライドの電子密度は、2.0×1018cm−3以上であることが好ましい。ターゲットを構成する結晶質C12A7エレクトライドの電子密度が高いほど、高い電子密度を有する非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜が得られやすくなる。特に、2.0×1018cm−3以上の非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜を得るには、ターゲットである結晶質C12A7エレクトライドの電子密度は、2.0×1018cm−3以上がましく、1×1019cm−3以上がより好ましく、1×1020cm−3以上がさらに好ましく、5×1020cm−3以上がさらに好ましく、1×1021cm−3以上が特に好ましい。特に、すべてのフリー酸素イオン(他の陰イオンを有する場合は当該陰イオン)が電子で置換された場合、結晶質C12A7エレクトライドの電子密度は、2.3×1021cm−3となる。結晶質C12A7エレクトライドの電子密度が2.0×1018cm−3を下回ると、成膜によって得られる非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜の電子密度が小さくなり過ぎる恐れがある。
なお、結晶質C12A7エレクトライドの電子密度は、上述したヨウ素滴定法により、測定することができる。また、結晶質C12A7エレクトライドの電子密度は、光吸収測定法により、測定することができる。結晶質C12A7エレクトライドは、2.8eV付近に特有の光吸収を有するので、その吸収係数を測定することにより、電子密度を求めることができる。特に、試料が焼結体である場合は、焼結体を粉砕して、粉末としたのち、拡散反射法を用いると簡便である。
得られたターゲットは、次工程で非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜を成膜する際の原料ソースとして使用される。
なお、ターゲットの表面は、使用前に、機械的手段等により研磨されてもよい。一般に、従来の方法で得られた結晶質C12A7エレクトライドのバルク体は、表面に、ごく薄い被膜(異物)を有する場合がある。表面にこのような被膜が形成されたターゲットをそのまま使用して、成膜処理を実施した場合、得られる薄膜の組成が所望の組成比から逸脱する可能性がある。しかしながら、ターゲット表面の研磨処理を実施しておくことにより、このような問題を有意に抑制することができる。
次に、前述のとおりに作製されたターゲットを用いて、気相蒸着法により、第2の電極上に成膜が行われる。以下、スパッタリング法により成膜を行う場合を説明する。
非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜を成膜する際の被成膜基板の温度は、特に限られず、室温〜例えば700℃までの範囲の、いかなる温度を採用してもよい。なお、非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜を成膜する際に、基板を必ずしも「積極的に」加熱する必要はないことに留意する必要がある。ただし、蒸着源の輻射熱によって、被成膜基板の温度が「付随的に」上昇する場合はあり得る。例えば、被成膜基板の温度は、500℃以下であってもよく、200℃以下であってもよい。被成膜基板を「積極的に」加熱しない場合、基板の材料として、例えばガラスやプラスチックのような、700℃を超える高温側で耐熱性が低下する材料を使用することが可能になる。
成膜時の酸素分圧は、0.1Pa未満であることが好ましい。酸素分圧は、0.01Pa以下であることが好ましく、1×10−3Pa以下であることがより好ましく、1×10−4Pa以下であることがさらに好ましく、1×10−5Pa以下であることが特に好ましい。酸素分圧が0.1Pa以上になると、成膜された薄膜に酸素が取り込まれ、電子密度が低下するおそれがある。
一方、成膜時の水素分圧は、0.004Pa未満であることが好ましい。0.004Pa以上であると、成膜された薄膜中に水素またはOH成分が取り込まれ、非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜の電子密度が低下する可能性がある。
使用されるスパッタガスとしては、特に限られない。スパッタガスは、不活性ガスまたは希ガスであってもよい。不活性ガスとしては、例えば、Nガスが挙げられる。また、希ガスとしては、He(ヘリウム)、Ne(ネオン)、Ar(アルゴン)、Kr(クリプトン)、およびXe(キセノン)が挙げられる。これらは、単独で使用しても、他のガスと併用してもよい。あるいは、スパッタガスは、NO(一酸化窒素)のような還元性ガスであってもよい。
スパッタガス(チャンバー内の圧力)の圧力は、特に限られず、所望の薄膜が得られるように、自由に選定することができる。特に、スパッタガス(チャンバー内の圧力)の圧力P(Pa)は、基板とターゲットの間の距離をt(m)とし、ガス分子の直径をd(m)としたとき、下記の(3)に示す式を満たすように選定されてもよい。

8.9×10−22/(td)<P<4.5×10−20/(td) (3)

この場合、スパッタ粒子の平均自由行程が、ターゲット〜被成膜基板間の距離とほぼ等しくなり、スパッタ粒子が残存酸素と反応することが抑制される。また、この場合、スパッタリング法の装置として、背圧が比較的高く、安価で簡易的な真空装置を用いることが可能となる。
尚、非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜の成膜方法は、これに限られるものではない。例えば、スパッタリング法により、非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜の成膜を開始する前に、ターゲットに対して、プレスパッタリング処理(ターゲットのドライエッチング処理)が実施されてもよい。
プレスパッタリング処理を実施することにより、ターゲットの表面が清浄化され、その後の成膜処理(本成膜)において、所望の組成の薄膜を形成することが容易となる。
例えば、ターゲットを長時間使用すると、ターゲットの表面に酸素が取り込まれ、ターゲットを構成する結晶質C12A7エレクトライドの電子密度が低下する場合がある。このようなターゲットを使用した場合、成膜された薄膜においても、電子密度が低下するおそれがある。また、ターゲットを長時間使用すると、ターゲット(すなわち結晶質C12A7エレクトライド)を構成する各成分のスパッタ速度の違いにより、ターゲットの組成が、最初の組成から逸脱するおそれがある。このようなターゲットを使用した場合、成膜された薄膜においても、組成が所望の値から逸脱するおそれがある。しかしながら、プレスパッタリング処理を実施することにより、このような問題が抑制される。
なお、プレスパッタリング処理に使用されるガスは、本成膜の際に使用されるスパッタガスと同一であっても異なっていてもよい。特に、プレスパッタリング処理に使用されるガスは、He、Ne、N、Ar、および/またはNOであることが好ましい。
このような方法で第2の電極32の上部に、光導電層10として非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜が成膜される。非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜の組成は、製造の際に用いたターゲットの組成比と異なっていてもよく、12CaO・7Alの化学量論比と異なっていてもよい。
非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜は、熱処理することが好ましい。熱処理温度は、200℃以上が好ましく、300℃以上がより好ましく、500℃以上がさらに好ましい。被膜および被成膜基板の耐えられる温度以下とし、700℃以下が好ましい。所定の温度における保持時間は、1分〜2時間であってもよく、10分〜1時間であってもよい。また、熱処理するタイミングは、非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜を成膜した後でもよいし、非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜上に第1の電極31を形成した後でもよい。熱処理することで、非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜がダメージを受けた場合に回復を図ることができる。
光導電層10の上に第1の電極31を形成する。例えば、光導電層10の上に、真空蒸着法またはスパッタリング法により、第1の電極31を形成すればよい。
尚、スパッタリング法により、製造工程の途中で大気に晒すことなく、第2の電極32、光導電層10、第1の電極31を連続して形成してもよい。
非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜は、毒性がない。また、非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜は、温度に対して非常に安定であり、真空中において900℃程度まで安定である。さらに、光が入射しても劣化しにくい。そのため、非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜は、光導電層を形成する材料として従来用いられていたセレンよりも、無害で、化学的安定性が高い。よって、プロセス条件、使用環境、使用条件の制限の少ない電磁波検出素子を提供することができる。
(第2の実施の形態)
図3に、本実施の形態における電磁波検出素子を備えた電磁波検出装置の構造を模式的に示す。本実施の形態における電磁波検出素子は、逆バイアス電圧の印加により、光導電層10に電荷増倍作用が生じる。
非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜は、電子密度(キャリア濃度)が比較的高く、且つ、直流電気伝導率(移動度)が比較的低いという特徴を有する。この薄膜により光導電層10を形成することで、好適な電荷増倍作用を得ることができる。例えば、この薄膜における電子密度は、2.0×1018cm−3以上、2.3×1021cm−3以下が好ましく、1.0×1018cm−3以上がより好ましく、1×1019cm−3以上がさらに好ましく、1×1020cm−3以上が特に好ましい。この薄膜における室温での直流電気伝導率は、10−11S・cm−1〜10−1S・cm−1が好ましく、10−10S・cm−1〜10−3S・cm−1がより好ましく、10−9S・cm−1〜10−5S・cm−1が特に好ましい。尚、ここでの電子密度および直流電気伝導率は、電圧を印加していない状態、すなわち静的状態における値である。
また、非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜は、イオン化ポテンシャルが比較的高く、電子親和力が比較的低いという特徴を有する。例えば、この薄膜におけるイオン化ポテンシャルは7.0eV〜9.0eVが好ましく、7.5eV〜8.5eVがより好ましく、7.8eV〜8.0eVがより好ましい。電子親和力は1.0eV〜4.0eVが好ましく、1.5eV〜3.5eVがより好ましく、2.0eV〜3.0eVが特に好ましい。尚、ここでのイオン化ポテンシャルおよび電子親和力は、電圧を印加していない状態、すなわち静的状態における値である。
このようなイオン化ポテンシャルおよび電子親和力を有する薄膜により光導電層10を形成することで、逆バイアス電圧を印加した際に、第1の電極31および第2の電極32から電荷が注入されることを防ぐことができ、暗電流を減少させることができる。暗電流は電磁波を検出する際のノイズとなりうる。本形態の電磁波検出素子は暗電流を減少させることができるため、より高感度化できる。図3の電磁波検出装置では、光導電層10のイオン化ポテンシャルが高いため、第2の電極32から正孔が注入されることを阻止できる。光導電層10の電子親和力が低いため、第1の電極31から電子が注入されることを阻止できる。本形態における電磁波検出装置は、非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜により光導電層10を形成することで、光導電層10と電極との間に電荷の注入を阻止する機能を有する層を設けずとも、暗電流を減少させることができる。
電磁波検出装置は、電磁波検出素子に逆バイアス電圧を印加するバイアス電源42を有する。バイアス電源42は、第1の電極31および第2の電極32のいずれか一方に電気的に接続される。
電磁波検出装置は、電磁波が光導電層10に入射すると、入射する電磁波は光導電層10において吸収され、電子−正孔対(電荷)を生成する。生成された電荷は、バイアス電源42により電磁波検出素子に印加された逆バイアス電圧による電界によって電荷シフトする際にアバランシェ増倍作用により電荷が増倍される。
電磁波検出装置は、基板60上に設けられた回路部50上に形成される構成としてもよい。回路部50は、トランジスタ(例えば薄膜トランジスタ(TFT:Thin Film Transistor))等により形成されたスイッチング素子51及びコンデンサ52が設けられていてもよい。本願においては、スイッチング素子51及びコンデンサ52を回路部50と記載する場合がある。
第2の電極32は回路部50に電気的に接続される構成としてもよい。第1の電極31は抵抗41を介してバイアス電源42に電気的に接続される構成としてもよい。本形態では、バイアス電源42によって第1の電極31に負の電圧が印加される例を示している。この場合、第1の電極31はバイアス電極と記載される場合があり、第2の電極32は信号電極と記載される場合がある。
アバランシェ増倍作用により増倍された電荷がコンデンサ52に蓄積され、コンデンサ52に蓄積される電荷の量により、入射する電磁波の入射線量を測定することができる。
本実施の形態で示した電磁波検出装置は、撮像装置に用いることができる。
尚、第2の実施の形態において、第1の実施の形態と同じ構成については説明を省略する。
〔第3の実施の形態〕
次に、電磁波検出装置および撮像装置について説明する。図4及び図5に、本実施の形態における電磁波検出素子を備えた電磁波検出装置の構造を模式的に示す。電磁波検出素子は、正孔注入阻止層22の上に光導電層10が形成されており、光導電層10の上に電子注入阻止層21が形成されている。電子注入阻止層21の上には、第1の電極31が形成されており、抵抗41を介してバイアス電源42に接続されている。バイアス電源42は、電磁波検出素子に逆バイアス電圧を印加する。
正孔注入阻止層22において、光導電層10が形成されている面と反対側の面には、2次元的に複数の第2の電極32が形成されており、各々の第2の電極32には、TFT等により形成されたスイッチング素子51及びコンデンサ52が接続されている。尚、図5に示されるように、スイッチング素子51及びコンデンサ52は、基板60の上に形成されている。また、本願においては、電磁波検出装置における各々の第2の電極32に対応する部分を画素と記載する場合がある。
本実施の形態においては、光導電層10は、非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜により形成されており、正孔注入阻止層22は、例えば、CeOやSnOにより形成されており、電子注入阻止層21は、例えば、Sb、MoO、またはMgOにより形成されている。また、電子注入阻止層として、電子密度の低い非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜を用いてもよい。この場合の電子密度は1×1015cm−3〜2×1018cm−3未満の範囲である。
正孔注入阻止層22は、逆バイアス電圧を印加した際に、第2の電極32から正孔が注入されるのを阻止する。電子注入阻止層21は、逆バイアス電圧を印加した際に、第1の電極31から電子が注入されるのを阻止する。正孔注入阻止層22及び電子注入阻止層21は、移動する電子及び正孔の違いにより種々の材料を用いることができ、暗電流を減少させる機能を有する。
本実施の形態における電磁波検出装置は、上記第2の実施の形態と同様に、入射する電磁波の入射線量を測定することができる。例えば、入射する電磁波がX線である場合は、被検体を透過したX線が第1の電極31を透過し、電子注入阻止層21を介して、光導電層10に入射すると、入射したX線は光導電層10において吸収され、電子−正孔対(電荷)を生成する。生成された電荷は、バイアス電源42より第1の電極31に印加された負の電圧による電界によって電荷シフトする際にアバランシェ増倍作用により電荷が増倍される。この増倍された電荷がコンデンサ52に蓄積され、このコンデンサ52に蓄積される電荷の量により、入射したX線量を測定することができる。本実施の形態における電磁波検出装置は、撮像装置に用いることができる。
次に本実施の形態における電磁波検出装置である撮像装置の例について説明する。本実施の形態においては、図6に示される等価回路のように、スイッチング素子51のゲート電極等に接続されている駆動ライン61は、スイッチング素子駆動回路62に接続されている。スイッチング素子51のドレイン電極等に接続されている読み出しライン63は、増幅器64を介してマルチプレクサ65に接続されている。スイッチング素子駆動回路62によりスイッチング素子51が駆動されると、スイッチング素子51がオンとなった1ラインの各検出素子(画素)のコンデンサ52に蓄積された電荷が同時に読み出しライン63に出力される。スイッチング素子駆動回路62がスイッチング素子51を順次駆動することにより、2次元的に走査される。読み出しライン63に出力された信号は、マルチプレクサ65で画素ごとの画像信号とされてA/D変換器66に入力される。A/D変換器66より各画素におけるデジタル画像信号が得られ、このデジタル画像信号を処理することによりX線2次元画像が得られる。
尚、第2の電極32は、各検出素子(画素)が縦横に2次元的に配列するようにマトリックス状に分割して形成されている。一方、第1の電極31は、図7(a)に示すように、共通の単一電極であってもよく、また、図7(b)、(c)、(d)に示すように複数に分割し、分割された第1の電極31が覆う群の第2の電極32に対してのみ共通である分割電極であってもよい。
尚、図7(b)は、第1の電極31を縦に3分割し3個の分割された第1の電極とした例である。図7(c)は、縦横に3分割し9個の分割された第1の電極とした例である。図7(d)は中央部とその周囲部とに分割し2個の分割された第1の電極とした例である。また、第1の電極を分割し、複数の分割された第1の電極とした場合には、図7(b)、(c)、(d)に示すように、第1の電極31である分割された第1の電極は各々、抵抗41を介してバイアス電源42に接続されている。
本実施の形態においては、第1の電極31には、負の電圧が印加されている。光導電層10にX線が入射することにより、入射したX線の光量に応じて、光導電層10における電気抵抗が低くなる。
即ち、X線が入射することにより、光導電層10において電子−正孔対(電荷)が生成されると、電子取り出し側の第2の電極32に接続するコンデンサ52に電荷が蓄積される。一方、正孔取り出し側の第1の電極31には、バイアス電源42より抵抗41を介して電流が流れ、抵抗41による電圧降下が生じる。第1の電極31の印加電圧が、抵抗41により電圧降下した分低下し、光導電層10における電界は緩和される。
光導電層10における電界の緩和により、光導電層10内での電荷シフト時におけるアバランシェ効果による電荷増倍作用が小さくなり、コンデンサ52に蓄積される電荷が抑制される。その結果、コンデンサ52の蓄積量の飽和、コンデンサ52にかかる電圧の上昇が防止でき、かつ、スイッチング素子51を耐電圧破壊させないダイナミックレンジの広い電磁波検出装置および撮像装置を得ることができる。
また、バイアス電源42と第1の電極31の間に設けられた抵抗41に流れる電流は、光導電層10に入射するX線量が多い程多くなる。その分、抵抗41による電圧降下は大きくなり、第1の電極31において印加される電圧が低下する。光導電層10における内部の電界は緩和され、電荷増倍作用が小さくなる。光導電層10への多量のX線入射によるコンデンサ52における電荷の蓄積量の飽和、コンデンサ52にかかる電圧の上昇を確実に防止できる。
電磁波検出装置および撮像装置は、例えば、ガラス等の絶縁基板上に薄膜技術により、2次元的(マトリックス状)にスイッチング素子51等を形成する。これにより、各画素に分れたTFTやMIM構造、あるいは、ダブルダイオード構造のスイッチング素子51と、更に、このスイッチング素子51に接続される第2の電極32と、スイッチング素子51を駆動する駆動ライン(例えば列方向)61と、スイッチング素子51を通って電荷が流れる読み出しライン(データライン、例えば行方向)63が形成される。この場合、第2の電極32は複数形成される。
スイッチング素子51としてトランジスタを形成する場合、トランジスタは半導体膜を用いて形成されてもよく、半導体基板を用いて形成されてもよい。半導体膜を用いる場合は、所謂薄膜トランジスタを形成すればよく、公知の構成のTFTを適用すればよい。半導体膜としては、結晶質半導体膜及び非晶質半導体膜が挙げられる。半導体膜の材質としては、シリコンやゲルマニウムなどの一般的な半導体材料、IGZOなどの酸化物半導体材料、有機半導体材料などが挙げられる。半導体膜の材質として、酸化物半導体材料や有機半導体材料などを用いる場合は、チャネルを形成する半導体膜とソース電極及びドレイン電極の片方または双方との間に、「非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜」を設けてもよい。
また、SOI基板の表層半導体膜(好ましくは単結晶半導体膜)を用いてトランジスタを形成してもよい。SOI基板の表層半導体膜は、半導体基板の場合と同様にチャネルを形成する半導体領域として用いてもよく、TFTの半導体膜として用いてもよい。
トランジスタの絶縁膜には、窒化膜、酸化膜、ポリイミドなどの化学材料を用いればよい。電極材料には、チタン、アルミ、クロム、タンタル、銅などの種々の金属材料を用いればよい。
尚、上記においては、X線を電荷に直接変換する直接変換タイプの電磁波検出素子について説明した。本実施の形態はこれに限られず、電磁波の入射側(例えば第1の電極31の前段)に、シンチレータを設け、シンチレータにおいてX線を紫外線に変換し、該紫外線を光導電層10において電荷に変換する間接変換タイプの電磁波検出素子であってもよい。シンチレータは、CSI、LiCAF:Ce、KLiLuF等の結晶により形成すればよい。
また、入射するX線量に応じて、抵抗41における電圧降下により光導電層10に印加される逆バイアス電圧が変化し、電荷増倍作用も変わる。そのため、電磁波検出装置および撮像装置の全領域で利得の一様なデータが得られない場合がある。抵抗41における降下電圧により、各画素の利得が決まることから、画素ごとの抵抗41における降下電圧を検出し、この検出電圧で決まる利得の逆数(1/利得)を係数として、読み出された画素の信号に対応する係数を乗じれば、各画素の信号が補正され、電磁波検出素子の全領域で利得の一様なデータを得ることができる。尚、この場合には、スイッチング素子51をX、Y方向のスイッチング素子駆動回路62で順次駆動して画素ごとに信号を読み出すようにすればよい。また、画素ごとに読み出された信号に乗じる係数は、ファントム(人体のX線透過率を模擬した人体模型)や計算で求めておけばよい。
本形態においては、バイアス電源42、抵抗41、回路部50、基板60などは必要に応じて設けられていればよい。第2の電極32も、必要に応じて分割されていればよい。また、正孔注入阻止層22および電子注入阻止層21は必要に応じて設けられていればよく、いずれか一方が設けられた構造としてもよい。
また、本形態においては電磁波がX線の例を示したが、紫外線、赤外線の場合も同様である。
尚、第3の実施の形態において、第1の実施の形態または第2の実施の形態と同じ構成については、説明を省略する。
〔第4の実施の形態〕
本実施の形態における電磁波検出素子および撮像装置を含む電磁波検出装置は、第1〜第3の実施の形態で示した構成において、第1の電極31および第2の電極32のいずれか一方が設けられていない構造を有する。且つ、光導電層10の第1の電極31および第2の電極32のいずれか一方が設けられていない面に、電子ビーム源から電子ビームが発射される構成を有していればよい。電子ビーム源としては、例えば電子銃である。
尚、第4の実施の形態において、電子ビーム源の構成以外は、第1の実施の形態、第2の実施の形態または第3の実施の形態の構成を適用することができる。
以上、本発明の実施に係る形態について説明したが、上記内容は、発明の内容を限定するものではない。
(例1)
光導電層10の特性を得るため行った実験について説明する。図8及び図9には、実験において作製した試料を示す。尚、図8は、作製した試料の断面図であり、図9は、斜視図である。作製した試料は、ガラス基板91の上に、ボトム電極92、光導電層10、トップ電極93を積層形成した構造のものである。尚、ボトム電極92は、本実施の形態における電磁波検出素子の第2の電極32に相当するものであり、トップ電極93は、本実施の形態における電磁波検出素子の第1の電極31に相当するものである。
光導電層10はスパッタリング法による成膜により形成されているが、最初に、光導電層10を形成するために用いられるスパッタリング用ターゲットについて説明する。
最初に、CaO粉末及びAl粉末をモル比が12:7となるように調合して、混合し、原料粉末を得る。次に、この原料粉末を、空気中で1350℃まで加熱して、結晶質C12A7の粉末を作製する。
次に、結晶質C12A7の粉末を冷間静水等方圧プレスにより成形して、結晶質C12A7の成形体を得る。更に、この成形体を金属アルミニウムとともにカーボンるつぼに入れ、真空炉中で熱処理を行う。この際行われる熱処理温度は、1300℃であり、熱処理時間は、6時間である。これにより、結晶質C12A7エレクトライドの焼結体を得ることができる。
このようにして得られた焼結体を、厚さが3mm、直径が2インチの円盤状に切削加工した後、Inを用いてCuバッキングプレートに固定し、非晶質酸化物のエレクトライドのスパッタリング用ターゲットを作製する。光吸収測定から、ターゲットにおける電子密度を測定した結果、ターゲットにおける電子密度は、1.4×1021cm−3であった。
次に、作製した試料の具体的な製造方法等について説明する。試料は、ガラス基板91の上に、ボトム電極92としてITOが形成されている基板を用い、ボトム電極92の上に、光導電層10を成膜し、更に、光導電層10の上に、トップ電極93として金を成膜することにより作製した。ボトム電極92及びトップ電極93は、幅が1mmのストライプ状に形成されており、相互に直交している。これにより、1mm×1mmの領域において電圧が印加される。光導電層10は、ボトム電極92とトップ電極93との間において、ボトム電極92とトップ電極93とが直交している領域の間に形成されている。
ガラス基板91は、大きさが30mm×30mm、厚さが0.7mmの無アルカリガラスにより形成された基板を用いた。このガラス基板91の表面には、ボトム電極92となる幅1mm、長さ28mm、厚さ150nmのITO配線が予め成膜されている。
このようにボトム電極92が形成されているガラス基板91を中性洗剤で5分間超音波洗浄し、純水で5分間の超音波洗浄を2回実施した。更に、アセトン中で5分間超音波洗浄し、IPA(2−プロパノール)中で5分間の超音波洗浄を2回実施した。最後に、煮沸したアセトン中に浸漬し、ゆっくり取り出した。
次に、洗浄したボトム電極92が形成されているガラス基板91において、ボトム電極92が形成されている面に、メタルマスクを設置し、スパッタリング装置のチャンバー内に設置した。スパッタリング装置には、RFマグネトロンスパッタ装置(ANELVA社製)を使用した。
スパッタリング装置のチャンバー内におけるカソードには、上記において作製した結晶質C12A7エレクトライドのターゲット、即ち、非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜用のスパッタリング用ターゲットが設置されている。非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜用のスパッタリング用ターゲットは、スパッタリング装置のチャンバー内に設置される直前に、ダイヤモンドヤスリで表面を研磨し、新生表面を露出させている。
次に、スパッタリング装置のチャンバー内の圧力を5×10−5Paまで排気した後、チャンバー内にArガスを導入し、チャンバー内の圧力が0.5Paとなるようにした。その後、カソードに13.56MHzの高周波をRFパワー50Wで印加し、スパッタリング用ターゲット近傍にプラズマを発生させた。30分間プレスパッタリングを行った後、スパッタリング用ターゲットとボトム電極92が形成されているガラス基板91との間に設けられているシャッターを開き、非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜からなる光導電層10を厚さが約100nmとなるように成膜した。
次に、真空中でメタルマスクを交換し、ガラス基板91に光導電層10が成膜されたものを真空蒸着機のチャンバー内に設置する。真空蒸着機のチャンバー内には、あらかじめ、PBNにより形成されているるつぼが設置されており、るつぼ内には蒸着源として、金(Au)が入れられている。トップ電極93は、るつぼを1250℃に加熱することにより、光導電層10の上に、金からなる膜を厚さが約5nmとなるように成膜することにより形成した。尚、トップ電極93を成膜する際のチャンバー内の圧力は、5×10−6Paである。最後に、真空中で加熱処理を行った。300℃まで2時間で昇温し、10分保持後、2時間かけて室温に戻した。熱処理開始時の真空度は8×10−7Paである。
以上の工程により、図8及び図9に示される試料を作製した。この後、作製した試料について光導電性の測定を行った。この光導電性の測定結果を図10に示す。ITOにより形成されているボトム電極92をアノード、Auにより形成されているトップ電極93をカソードとし、所定の電圧を印加した場合において、UV照射時及びUV非照射時に流れる電流値を各々読み取った。UV照射は、ミズカプランニング製のハンディキュア100を用いて、トップ電極93側から照射した。尚、トップ電極93は厚さが約10nmであるため透光性を有している。また、UV照射の際に用いたランプには、高圧水銀ランプを用いた。図10は、ボトム電極92とトップ電極93との間に印加される電圧を10V、15V、20Vと変化させた場合に流れる電流を測定したものである。図10に示されるように、いずれの電圧においても、UV照射時においては、UV非照射時よりも流れる電流が増加している。従って、非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜により形成された光導電層10は、UV照射によって電気抵抗が低下する、即ち、光導電性を示すことが確認された。
(例2)
例1のスパッタリング用ターゲットを用いて、石英基板上に非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜を成膜して、薄膜サンプルとした。非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜の成膜方法は、例1と同じである。この薄膜サンプルについて、Taucプロットから光学バンドギャップを求めたところ、5.1eVであった(図11参照)。
本発明は、電磁波検出素子が組み込まれた種々の装置に適用することができる。特に、本発明の一態様である電荷増倍作用を有する光導電層を備えた電磁波検出装置は、高感度が要求される撮像装置に好適である。例えば、弱光での撮像が可能となるため、医療用の電磁波検出装置(X線撮像装置などの医療用撮像装置)に用いれば、X線の照射量を抑えることができる。分析用の電磁波検出装置に用いれば、高感度な分析装置を提供できる。このように、本発明の電磁波検出素子、およびそれを備えた電磁波検出装置や撮像装置は、各種産業機器などに好適に用いることができる。
10 光導電層
21 電子注入阻止層
22 正孔注入阻止層
31 第1の電極
32 第2の電極
41 抵抗
42 バイアス電源
50 回路部
51 スイッチング素子
52 コンデンサ
60 基板
61 駆動ライン
62 スイッチング素子駆動回路
63 読み出しライン
64 増幅器
65 マルチプレクサ
66 A/D変換器
70 非晶質酸化物のエレクトライド
72 溶媒(非晶質)
74 バイポーラロン
76 ケージ
78 電子(溶質)
91 ガラス基板
92 ボトム電極
93 トップ電極

Claims (10)

  1. 第1の電極と、
    第2の電極と、
    前記第1の電極と前記第2の電極との間に設けられたカルシウム原子およびアルミニウム原子を含む非晶質酸化物のエレクトライドの薄膜により形成されている光導電層と、
    を有することを特徴とする電磁波検出素子。
  2. 前記第1の電極と前記光導電層との間に電子注入阻止層が設けられており、
    前記第2の電極と前記光導電層との間に正孔注入阻止層が設けられている請求項1に記載の電磁波検出素子。
  3. 前記光導電層は、電磁波としてX線、紫外線および赤外線から選ばれる一以上が入射すると電気抵抗が下がる請求項1または2に記載の電磁波検出素子。
  4. 前記光導電層は、逆バイアス電圧の印加により電荷増倍作用が生じる請求項1から3のいずれかに記載の電磁波検出素子。
  5. 前記光導電層は、厚さが、0.1μm以上、100μm以下である請求項1から4のいずれかに記載の電磁波検出素子。
  6. 前記光導電層は、電子密度が、2.0×1018cm−3以上、2.3×1021cm−3以下である請求項1から5のいずれかに記載の電磁波検出素子。
  7. X線を紫外線に変換するシンチレータが設けられている請求項1から6のいずれかに記載の電磁波検出素子。
  8. 請求項1から7のいずれかに記載の電磁波検出素子を備えた電磁波検出装置。
  9. 前記第1の電極および前記第2の電極のいずれか一方に電気的に接続されたバイアス電源を有する請求項8の電磁波検出装置。
  10. 撮像装置である請求項8または9に記載の電磁波検出装置。
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