JP6148658B2 - 車体構造 - Google Patents

車体構造 Download PDF

Info

Publication number
JP6148658B2
JP6148658B2 JP2014256326A JP2014256326A JP6148658B2 JP 6148658 B2 JP6148658 B2 JP 6148658B2 JP 2014256326 A JP2014256326 A JP 2014256326A JP 2014256326 A JP2014256326 A JP 2014256326A JP 6148658 B2 JP6148658 B2 JP 6148658B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
members
side frames
plates
width direction
joined
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014256326A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016117308A (ja
Inventor
昌平 樺山
昌平 樺山
パトリック・エリソン
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2014256326A priority Critical patent/JP6148658B2/ja
Priority to CN201510725258.2A priority patent/CN105711647B/zh
Publication of JP2016117308A publication Critical patent/JP2016117308A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6148658B2 publication Critical patent/JP6148658B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D21/00Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted
    • B62D21/09Means for mounting load bearing surfaces
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D21/00Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted
    • B62D21/10Understructures, i.e. chassis frame on which a vehicle body may be mounted in which the main member is plate-like

Description

本発明は、左右のサイドフレーム及び左右のサスペンションハウジングを改良した、車体構造に関する。
一般に、車体の左右のサイドフレームには、左右のホイールハウス及び左右のサスペンションハウジングが接合されている。該左右のサスペンションハウジングは、左右のサスペンションの各ダンパの上端部を支持する。車両の走行時に、車輪から左右のダンパに作用した荷重は、左右のサスペンションハウジングから左右のホイールハウスに伝わり、さらに、該左右のホイールハウスから左右のサイドフレームに伝わる。
車両の操縦安定性及び乗り心地性を高めるには、左右のサイドフレーム及び左右のサスペンションハウジングの剛性を高めることが好ましい。これに対し、次の2つの技術が知られている。
第1の技術は、左右のサイドフレームの車幅方向の外面に、左右のサスペンションハウジングを直接に接合する技術である。左右のダンパに作用した荷重は、該左右のサスペンションハウジングから、左右のホイールハウスを介することなく、直接に該左右のサイドフレームに伝わる。該第1の技術では、該左右のホイールハウスの形状や板厚の影響を受けることなく、該左右のサスペンションハウジングの形状や板厚を任意に設定することが可能である。このため、該左右のサスペンションハウジングの設計の自由度が高い。
しかし、左右のホイールハウスの内部スペースを十分に確保するためには、該左右のサスペンションハウジングを、左右のサイドフレームの車幅方向の幅内へ、大きく食い込ませる必要がある。これでは、左右のサイドフレームの剛性を高める上で、不利である。
第2の技術は、左右のホイールハウスの車幅方向の外面に左右のサスペンションハウジングを接合するとともに、左右のホイールハウスの車幅方向の内面に左右の補強板を接合する技術である。つまり、左右のホイールハウスの車幅方向の両面は、該左右のサスペンションハウジングと該左右の補強板とによって挟み込まれている。左右のサイドフレームの車幅方向の両面は、該左右のサスペンションハウジングの下端部と、該左右の補強板の下端部とによって挟み込まれている。
しかし、左右のホイールハウスに大きい補強板が接合されるので、車体重量が増す。また、左右のホイールハウス及び左右のサイドフレームの両方が、該左右のサスペンションハウジングと該左右の補強板とによって挟み込まれる構成では、各部材同士の組み付け工程と溶接工程とが複雑に入り組むことになる。車体の製造工程を低減する上で、改良の余地がある。
左右のサイドフレームの剛性を高める技術は、特許文献1から知られている。特許文献1で知られている技術は、車体の後部に作用する衝突荷重の吸収性能を高める技術である。該左右のサイドフレームには、左右のホイールハウスが接合されている。該左右のホイールハウスの上部には、左右のサスペンションハウジングが接合されている。さらに、左右の補強部材が、左右のサイドフレームの上部又は車幅方向外面から、左右のホイールハウスの外面に沿いつつ、車体前後方向へ延びている。一例では、該補強部材の一端は、左右のサスペンションハウジングに接合されている。他の一例では、該補強部材は、左右のサスペンションハウジングの車幅方向の外側近傍に位置している。
しかし、特許文献1で知られている技術は、車体の後部に作用した衝突荷重に対し、左右の補強部材によって左右のサイドフレームを補強するにすぎない。このような技術では、車両の走行時に、車輪から左右のサスペンションのダンパを介して、左右のサスペンションハウジングに作用する荷重(ダンパ荷重)に対し、該左右のサスペンションハウジング及び左右のサイドフレームの剛性を高めるには、更なる改良の余地がある。
特許第2820951号公報
本発明は、車体の軽量化を図るとともに、簡単な構成によって、左右のサイドフレーム及び左右のサスペンションハウジングの剛性を高めることができる技術を、提供することを課題とする。
請求項1に係る発明によれば、車幅方向の両側に位置し、車体前後方向に延びる閉断面状の左右のサイドフレームと、該左右のサイドフレームに近接して位置し、左右のサスペンションの各ダンパの上端部を支持するための左右のサスペンションハウジングと、前記左右のサイドフレームを補強する左右の補強部材とを含む車体構造において、前記左右の補強部材は、前記左右のサイドフレームの左右の閉断面内に位置し、該閉断面を形成している左右の下板と左右の上板とを繋ぐとともに、該左右の上板を貫通して上方へ延び、前記左右のサスペンションハウジングに接合され、前記左右のサイドフレームは、前記左右の上板を構成する左右の第1部材と、前記左右の下板を構成する左右の第2部材と、前記第2部材の下板の車幅方向の外側の端部から上方へ延びる外板の上端部と前記補強部材とに接合される左右の第3部材と、を有することを特徴とする車体構造が提供される。
請求項2に記載のごとく、好ましくは、前記左右のサスペンションのなかの、前記左右のダンパに対して別置きの左右のスプリングの、上端を支持するための左右のスプリング受け部を、更に有し、該左右のスプリング受け部は、前記左右の下板のなかの、前記左右の補強部材に接合された部位の下に位置するとともに、前記左右のサイドフレームに設けられている。
請求項3に記載のごとく、好ましくは、前記左右の補強部材の下端には、前記左右の下板に沿って延びる左右の補強フランジが設けられ、該左右の補強フランジは、前記左右の下板に接合されている。
請求項4に記載のごとく、好ましくは、前記左右の上板には、上方へ延びる左右の上フランジが設けられ、前記左右の補強部材は、前記左右の上フランジに接合されることによって、前記左右の上板に接合されており、前記左右の補強部材と前記左右のサスペンションハウジングとの接合点は、前記左右の上フランジよりも上位に位置している。
請求項5に記載のごとく、好ましくは、前記左右のサスペンションハウジングは、前記左右のダンパの上端部を支持するための左右のダンパ支持部と、該左右のダンパ支持部の近傍に位置した少なくとも左右1つずつのビードとを有し、該少なくとも左右1つずつのビードは、車体上下方向に延びている。
請求項6に記載のごとく、好ましくは、前記左右のサスペンションハウジングは、前記左右の補強部材に接合される部分から上方へ延びた左右の縦壁部を含み、該左右の縦壁部の外壁面は、車幅方向の外側へ向いており、前記左右のダンパ支持部は、前記左右の縦壁部に一体的に設けられ、前記左右のダンパ支持部のなかの、前記左右のダンパの上端部を支持する左右の支持点は、前記左右の縦壁部に対して、車幅方向の外側に位置し、前記少なくとも左右1つずつのビードが、前記左右の縦壁部から車幅方向の外側へ窪むことによって、該左右の縦壁部には、車幅方向の外側へ向かって突出した、少なくとも左右1つずつの凸条が形成され、該少なくとも左右1つずつの凸条の突出した先端は、前記左右の支持点よりも車幅方向の外側に位置している。
請求項7に記載のごとく、好ましくは、前記左右の第3部材は、前記左右の第2部材の外板の上端部から上方に延びた左右の外板と、該左右の外板の上端から車幅方向の内側へ延びる左右の上板と、前記左右の上板の上方へ延びる左右の上フランジとを有し、前記左右の第3部材における前記上板と前記上フランジとのコーナは、その前端と後端がガセットプレートにより繋がれている。
請求項1に係る発明では、左右の補強部材は、左右のサイドフレームの各閉断面内に位置しており、該各閉断面を形成するための左右の下板と左右の上板とを繋いでいる。このように、該左右の補強部材は、該各閉断面を仕切るように、左右のサイドフレームを補強している。さらに、該左右の補強部材は、該左右の上板を貫通して上方へ延び、左右のサスペンションハウジングに接合されている。このため、左右のサイドフレームは、特に左右のダンパから左右のサスペンションハウジングを介して、大きい荷重(ダンパ荷重)が作用する部分の、剛性を高めることができる。
さらに、高剛性である左右のサイドフレームに対し、左右の補強部材によって左右のサスペンションハウジングが接合されている。つまり、該左右の補強部材は、該左右のサスペンションハウジングの下部の一部(ダンパベース)の役割を果たす。このため、該左右のサスペンションハウジングの剛性、特に該左右のサイドフレームに取り付ける部分の剛性を高めることができる。従って、車両の走行時に、車輪から左右のダンパに作用した荷重を、左右のサスペンションハウジングによって十分に支持することができる。しかも、高剛性である左右のサイドフレームは、左右のダンパから左右のサスペンションハウジングに伝わった該荷重を、分担することができる。
また、左右のサイドフレームは、車幅方向の幅が局部的に狭くならないように、第3部材によって補完されている。このため、左右のサイドフレームの剛性は、長手方向のどの部位であっても、十分に確保される。
このように、請求項1に係る発明では、左右のサイドフレーム及び左右のサスペンションハウジングの剛性を高めることによって、車両の操縦安定性及び乗り心地性を高めることができる。
請求項2に係る発明では、左右のサイドフレームの各下板のなかの、左右の補強部材に接合された部位は、高剛性である。この高剛性の部位、つまり該左右の下板のなかの、左右の補強部材に接合された部位の下に、左右のスプリング受け部が位置している。該左右のスプリング受け部は、該左右のサイドフレームに設けられている。該左右のスプリング受け部は、左右のサスペンションのなかの、左右のダンパに対して別置きの左右のスプリングの、上端を支持する部材である。車両の走行時に、車輪から左右のスプリングに作用した荷重を、該左右のスプリング受け部及び左右のサイドフレームによって、十分に受けることができる。
請求項3に係る発明では、左右の補強部材の下端に左右の補強フランジが設けられている。該左右の補強フランジは、左右のサイドフレームの各下板に接合されている。このため、左右の下板に対し、左右の補強部材の下端を強固に接合することができる。従って、車輪から左右のダンパに作用した荷重を、左右のサスペンションハウジングから補強部材によって左右のサイドフレームに十分に伝えることができる。該左右のサイドフレームによって、該荷重を十分に吸収することができる。
また、左右のサイドフレームのなかの、左右の補強フランジを接合した部位に、左右のスプリング受け部が設けられた場合には、車輪から左右のスプリングに作用した荷重を、より十分に受けることができる。
請求項4に係る発明では、左右のサイドフレームの各上板に、上方へ延びる左右の上フランジが設けられる。左右の補強部材の下部は、左右の上フランジに接合されることによって、左右のサイドフレームに接合される。該左右の補強部材の上部は、左右のサスペンションハウジングに接合される。このように、該左右の補強部材に対する該左右のサイドフレームの接合部位と、該左右の補強部材に対する該左右のサスペンションハウジングの接合部位とは、車体の上下方向に分離している。
このため、分離しない場合に較べて、接合し合う部材の数を少なくできる。従って、該左右のサイドフレームと該左右のサスペンションハウジングと該左右の補強部材という、各部材を適切に配置且つ接合することができる。このため、各部材同士の組み付け工程と溶接工程とが複雑に入り組まないので、車体の製造工程を低減することができる。しかも、該左右のサイドフレームと該左右のサスペンションハウジングの各剛性を高めることができる。特に、該左右の補強部材を該他の部材に、より適切に接合できるので、車輪から左右のダンパに作用した荷重を、局部に偏ることなく、該左右のサスペンションハウジングから該左右の補強部材を介して該左右のサイドフレームに、上下方向に適切に伝えることができる。
請求項5に係る発明では、左右のサスペンションハウジングは、左右のダンパの上端部を支持するための左右のダンパ支持部の近傍に、ビードを有する。該ビードは、該左右のサスペンションハウジングに形成された、型押しによる溝である。該ビードが車体の上下方向に延びることによって、該左右のサスペンションハウジングには、車体の上下方向に延びる凸条が形成される。該凸条は、縦方向に細長い補強用リブの役割を果たすことができる。このため、左右のサスペンションハウジングは、該左右の補強部材によって補強される他に、さらに、左右のダンパからの荷重の作用方向と、実質的に同方向に延びた凸条によっても補強される。従って、左右のサスペンションハウジングの剛性を、より高めることができる。
請求項6に係る発明では、凸条の突出した先端は、左右のダンパ支持部の各支持点よりも、車幅方向の外側に位置している。このため、該凸条による縦方向に細長い補強用リブの補強効果が高まる。従って、左右のサスペンションハウジングの剛性を、より一層高めることができる。
請求項7に係る発明では、第3部材の剛性を高めて左右のサイドフレームの剛性を十分に確保できる。
本発明に係る車体の左側にサスペンションを設けた構成を後方から見て一部を断面した図である。 図1に示される車体を車幅方向外側から見た斜視図である。 図1に示される車体を車幅方向内側から見た斜視図である。 図3に示される車体のなかの左のサイドフレームから第1部材を除いた構成の斜視図である。 図3の5−5線に沿った断面図である。 図3の6−6線に沿った断面図である。 図3に示される車体を左のサスペンションハウジングの位置で破断した斜視図である。 図2に示される車体のなかの左のサイドフレームと左のホイールハウスと左のサスペンションハウジングとの関係を車幅方向外側から見た側面図である。 図8の9−9線に沿った断面図である。 図9に示される左のサイドフレームと左のホイールハウスと左のサスペンションハウジングとの関係の拡大図である。 図1に示される左のダンパ支持部に対するダンパの上端部の取り付け構成を車幅方向外側から見た側面図である。 図9の12矢視線方向から見た左のダンパ支持部の断面図である。
本発明を実施するための形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」は運転者から見た方向に従い、Frは前側、Rrは後側、Leは左側、Riは右側を示す。
図1に示されるように、乗用車等の車両10の車体11はモノコックボディから成り、車両10の車幅方向の中心を通って車両前後方向へ延びる車幅中心線に対し、実質的に左右対称形に形成されている。
本実施例では、車体11の後部に左右の後輪12(車輪12)を左右のサスペンション20(左のみを示す。以下同じ。)によって懸架した構成を例示している。なお、車体11の前部に左右のサスペンション20によって前輪(車輪12)を懸架する構成も同様であり、説明を省略する。また、添付した図1〜図12では、車体11の左半分と左のサスペンション20を示している。車体11の右半分と右のサスペンション20は、車体11の左半分と左のサスペンション20に対して、左右対称である他には、実質的に同じ構成なので、図示を省略した。
先ず、該左右のサスペンション20について説明する。図1に示されるように、該左右のサスペンション20は、ダブルウイッシュボーン式又はストラット式サスペンションの構成である。例えば、該左右のサスペンション20は、左右のナックル21と左右のロアアーム22と左右のアッパアーム23と左右のダンパ24と左右のスプリング25と左右のスプリング支持アーム26とを含む。
該左右のナックル21には、左右の車輪12のハブが取り付けられている。該左右のナックル21の下部は、該左右のロアアーム22によって、車体11の後部又はサブフレーム13にスイング可能に連結されている。該サブフレーム13は、車体11の後部に取り付けられている。該左右のナックル21の上部は、該左右のアッパアーム23によって車体11の後部にスイング可能に連結されている。
さらに、該左右のナックル21は、車体上下方向へ延びた該左右のダンパ24によって、左右のサスペンションハウジング70に支持されるとともに、該左右のスプリング25によって、車体11の下部に支持されている。該左右のスプリング25は、該左右のダンパ24に対して別置きとされている。つまり、該左右のスプリング25は、該左右のダンパ24から分離しているとともに、該左右のダンパ24よりも車幅方向の内側に配置されている。
該左右のスプリング支持アーム26は、基端部を該左右のナックル21に上下スイング可能に取り付けられるとともに、車幅方向の内側へ略水平に延びた部材であり、左右のリンクアーム27によって該左右のアッパアーム23に上下スイング可能に取り付けられている。該左右のスプリング支持アーム26の長手方向の中央部には、左右のスプリング下端受け部28が設けられている。左右のスプリング下端受け部28は、該左右のスプリング25の下端25aを支持している。
次に、車体11の後部について説明する。図1及び図2に示されるように、車体11の後部は、左右のサイドフレーム30と左右のホイールハウス60と左右のサスペンションハウジング70とを含む。
図2〜図4に示されるように、該左右のサイドフレーム30(リヤサイドフレーム30)は、車体11後部の車幅方向の両側に位置し、車体前後方向に延びており、背面視略矩形の閉断面状に形成されている。該左右のサイドフレーム30間には、フロアパネル14が張られている。
図5は、該左右のサイドフレーム30の後端部の断面構成を、図3の矢視線5−5に沿って示している。図3〜図5に示されるように、該左右のサイドフレーム30の後端部は、上側に位置する左右の第1部材40と下側に位置する左右の第2部材50とからなる。
該左右の第1部材40は、車体前後方向に延びた断面視略逆L字状の部材であって、略水平な横板状の左右の上板41と、該左右の上板41の車幅方向の内側の端から下方へ延びた縦板状の左右の内板42とからなる。該左右の内板42の下端には、車幅方向の内側へ延びた横板状の左右の下フランジ43が一体に設けられている。
該左右の第2部材50は、左右の第1部材40の真下に位置して、車体前後方向に延びた断面視略U字状の部材であって、略水平な横板状の左右の下板51と、該下板51の車幅方向の内側の端から上方へ延びた縦板状の左右の内板52と、該下板51の車幅方向の外側の端から上方へ延びた縦板状の左右の外板53とからなる。
該左右の内板52の上端には、車幅方向の内側へ延びた横板状の左右の下フランジ54が一体に設けられている。該左右の外板53の上端には、車幅方向の外側へ延びた横板状の左右の上フランジ55が一体に設けられている。該左右の外板53の上端は、該左右の内板52の上端に対して上位に位置する。
該左右の第2部材50の左右の下フランジ54の上に、フロアパネル14と該左右の第1部材40の左右の下フランジ43とが、この順に重ねられ且つ接合されることによって、該各下フランジ43,54とフロアパネル14とが一体化される。また、該左右の第2部材50の左右の上フランジ55の上に、該左右の第1部材40の左右の上板41の車幅方向の外側の端が、重ねられ且つ接合されることによって、互いに一体化される。この結果、該左右のサイドフレーム30は、閉断面に形成される。
該左右の第1部材40の左右の上板41によって、該左右のサイドフレーム30全体の上板31が構成される。該左右の第2部材50の左右の下板51によって、該左右のサイドフレーム30全体の下板32が構成される。該左右の第1部材40の左右の内板42と、該左右の第2部材50の左右の内板52とによって、該左右のサイドフレーム30全体の左右の内板33が構成される。該左右の第2部材50の左右の外板53によって、該左右のサイドフレーム30全体の左右の外板34が構成される。左右の上板31と左右の下板32と左右の内板33と左右の外板34とは、該左右のサイドフレーム30の、背面視略矩形の閉断面を形成している。
図6は、該左右のサイドフレーム30の中央部の断面構成を、図3の矢視線6−6に沿って示している。図3、図4及び図6に示されるように、該左右のサイドフレーム30の中央部には、左右のホイールハウス60が設けられている。該左右のホイールハウス60は、車輪12(図1参照)の少なくとも上半部を覆う部材であり、板材によって車幅方向外側が開放された平面視略U字状断面に形成されている。該左右のホイールハウス60の車幅方向の内側の縦壁部61は、略垂直な平板状に形成されている。
該左右のホイールハウス60の下端部は、該左右のサイドフレーム30に接合されている。該左右のサイドフレーム30の中央部は、前記後端部と同様に、該左右の第1部材40と左右の該第2部材50とからなる。
該中央部における該左右の第1部材40の構成は、前記後端部(図5参照)に対して実質的に同じ構成である。但し、該左右の上板41の車幅方向の外側の端には、上方へ延びた縦板状の左右の上フランジ44が一体に設けられている。
該中央部における該左右の第2部材50の構成は、前記後端部(図5参照)に対して実質的に同じ構成である。但し、該左右の上フランジ55は、該左右の第2部材50の左右の外板53の上端から上方へ延びている。
各下フランジ43,54同士が接合されるとともに、各上フランジ44,55同士が接合されることによって、該左右のサイドフレーム30の中央部は、閉断面に構成される。各上フランジ44,55間には、左右のホイールハウス60の左右の縦壁部61の下端部が挟み込まれており、互いに接合されることによって、該左右のサイドフレーム30に左右のホイールハウス60の下端部が一体に設けられている。さらに、図4及び図6に示されるように、該左右のサイドフレーム30の中央部には、該左右のサイドフレーム30の閉断面を前後に仕切るための、左右のバルクヘッド36が設けられている。
図7は、該左右のホイールハウス60の前後方向の略中央部での、該左右のホイールハウス60及び該左右のサイドフレーム30の中央部の断面構成を示している。図7〜図9に示されるように、該左右のホイールハウス60の前後方向の略中央部には、左右の縦壁部61の車幅方向の外面に該左右のサスペンションハウジング70が一体的に設けられている。
詳しく述べると、該左右のサスペンションハウジング70は、該左右のサイドフレーム30に近接して位置し、左右のダンパ24(図1参照)の上端部24aを支持するための部材である。該左右のサスペンションハウジング70は、板材のプレス加工品であり、該左右のサスペンションハウジング70の左右の縦壁部71のなかの、車幅方向の外面に重ねられ且つ接合されている。
図1、図8及び図9に示されるように、該左右のダンパ24は、左右の車輪12に対して車幅方向の内側に位置するとともに、該左右の車輪12に干渉しないように、上端部24aが車幅方向の内側へ傾いている。このため、該左右のサスペンションハウジング70は、該左右のダンパ24に干渉しないように、車幅方向の内側へ凹んだ平面視略U字状に形成されている。つまり、該左右のサスペンションハウジング70の車幅方向の内側の縦壁部71は、略垂直な平板状に形成されるとともに、左右のホイールハウス60の左右の縦壁部61に向かって膨出している。
従って、図4も参照しつつ説明すると、該左右のホイールハウス60の左右の縦壁部61の中央部は、該左右のサスペンションハウジング70の左右の縦壁部71に合わせて、車幅方向の内側へ膨出している。このように、該左右のサスペンションハウジング70の左右の縦壁部71は、該左右のホイールハウス60の左右の縦壁部61の、車幅方向の内側の面に重ねられ、且つ接合されている。
上述のように、該左右のサスペンションハウジング70の中央部では、該左右のホイールハウス60の左右の縦壁部61は、左右のサイドフレーム30へ向かって膨出している。このため、該左右のホイールハウス60の下部と該左右のサスペンションハウジング70の下部の、両方が、左右のサイドフレーム30の上板31の真上に位置する。つまり、該両方が左右のサイドフレーム30の幅方向中央寄りに位置する。
このままでは、左右のサイドフレーム30に対して、該左右のホイールハウス60と該左右のサスペンションハウジング70とを、簡単に接合しにくい。例えば、図6に示される上フランジ44,55間に、該左右のホイールハウス60の縦壁部61と該左右のサスペンションハウジング70の縦壁部71との、両方を挟み込む構成では、該4つの部材44,55,61,71を溶接することになる。このため、各部材44,55,61,71同士の組み付け工程と溶接工程とが複雑に入り組むことになる。車体11の製造工程を低減する上で、改良の余地がある。
これに対し、本実施例では、該左右のホイールハウス60の下部と該左右のサスペンションハウジング70の下部とが、左右の補強部材90によって該左右のサイドフレーム30に取り付けられている。
また、該左右のホイールハウス60の下部と該左右のサスペンションハウジング70の下部の、両方が、左右のサイドフレーム30の幅方向中央へ寄るので、これを補完するために、左右の第3部材80を用いることにした。より具体的には、図8及び図10に示されるように、該左右のサイドフレーム30のなかの、該左右のサスペンションハウジング70の中央部が位置する部位では、該左右の第2部材50の左右の外板53の上端部53a(図10参照)に、左右の第3部材80が設けられている。
詳しく述べると、該左右の第3部材80は、断面視略逆L字状の部材であって、該左右の第2部材50の左右の外板53の上端部53aから上方へ延びた縦板状の左右の外板81と、該左右の外板81の上端から車幅方向の内側へ延びた左右の上板82とからなる。左右の上板82の車幅方向の内側の端には、上方へ延びた縦板状の左右の上フランジ83が一体に設けられている。左右の上板82と左右の上フランジ83とのコーナは、前端と後端とが、それぞれガセットプレート84,84によって繋がれている。
該左右の第3部材80の左右の外板81は、該左右の第2部材50の左右の外板53に対し、内側又は外側から重ねられ且つ接合されている。該左右の第3部材80の左右の上フランジ83は、該左右の第1部材40の左右の上フランジ44に対向している。前記左右の補強部材90は、該左右の第3部材80の左右の上フランジ83と、該左右の第1部材40の左右の上フランジ44との間に挟み込まれるとともに、互いに接合されている。
該左右の第3部材80の左右の外板81は、該左右の第2部材50の左右の外板53の一部をなす。該左右の第3部材80の左右の上板82は、該左右の第1部材40の左右の上板41の一部をなす。該第3部材80の左右の上フランジ83は、図6に示される前記第2部材50の左右の上フランジ55に相当する。このため、該左右のサイドフレーム30全体の上板31は、該左右の第1部材40の左右の上板41と、該左右の第3部材80の左右の上板82とによって構成される。該左右のサイドフレーム30全体の左右の外板34は、該左右の第2部材50の左右の外板53と、該左右の第3部材80の左右の外板81とによって構成される。
以上の説明から明らかなように、該左右のホイールハウス60の下部と該左右のサスペンションハウジング70の下部の、両方が、左右のサイドフレーム30の幅方向中央へ寄っている部分にのみ、該左右のサイドフレーム30に該第3部材80が設けられている。このように、該左右のサイドフレーム30は、車幅方向の幅が局部的に狭くならないように、該第3部材80によって補完されている。このため、該左右のサイドフレーム30の剛性は、長手方向のどの部位であっても、十分に確保される。
図3、図4及び図10に示されるように、該左右の補強部材90は、左右のサイドフレーム30を補強する部材の一種であり、板材のプレス成形によって形成されている。
詳しく述べると、該左右の補強部材90は、板面が車幅方向を向いている縦板状の平板であって、下端には左右の補強フランジ91が一体に設けられている。該左右の補強フランジ91は、左右のサイドフレーム30の左右の下板32に沿って、横板状に延びている。このように、該左右の補強部材90の全体形状は、背面視略L字状である。
該左右の補強部材90は、該左右のサイドフレーム30の左右の閉断面内を車幅方向に二分割するように位置している。該左右の補強フランジ91は、該左右のサイドフレーム30の左右の下板32の上に重ねられ、且つ溶接によって接合されている。該左右の補強部材90の上部は、該左右のサイドフレーム30のそれぞれ一対の上フランジ44,83間に挟み込まれるとともに、さらに上方へ延びている。該左右の補強部材90の上部と該一対の上フランジ44,83とは、互いに溶接によって接合されている。このように、該左右の補強部材90は、左右の上フランジ44,83に接合されることによって、該左右の上板31に接合されている。
以上の説明から明らかなように、該左右の補強部材90は、該左右のサイドフレーム30の左右の閉断面内に位置して、該閉断面を形成する左右の下板32と左右の上板31とを繋ぐとともに、該左右の上板31を貫通して上方へ延び、少なくとも左右のサスペンションハウジング70に接合されている。
より詳しく述べると、該左右の補強部材90のなかの、該一対の上フランジ44,83から上方へ露出した上端部92の、車幅方向の外面には、該左右のホイールハウス60の縦壁部61の下部と、該左右のサスペンションハウジング70の縦壁部71の下部とが、この順に重ねられ、且つ互いに溶接によって接合されている。該左右のホイールハウス60と該左右のサスペンションハウジング70と該左右の補強部材90との接合点93は、左右の上フランジ44,83よりも上位に位置している。言い換えると、該左右のホイールハウス60の縦壁部61と、該左右のサスペンションハウジング70の縦壁部71とは、左右の補強部材90に接合される部分から上方へ延びている。該左右のサスペンションハウジング70の縦壁部71の外壁面71aは、車幅方向の外側へ向いている。
図8、図9及び図11に示されるように、左右のサスペンションハウジング70は、左右のダンパ支持部72と、少なくとも左右1つずつのビード77とを有する。
該左右のダンパ支持部72は、左右のダンパ24の上端部24aを支持するために、左右の縦壁部71に一体的に設けられた部分であり、該左右の縦壁部71から車幅方向の外側へ膨出している。該左右のダンパ支持部72は、左右のダンパ24の上端部24aを支持する左右の支持盤73と、該左右の支持盤73を補強する左右の補強部74とからなる。
該左右の支持盤73は、上下方向に延びている左右のダンパ24の中心線CLに対して、直交した平板状の部分である。該左右の支持盤73の下面には、左右のダンパ24の上端部24aが重ねられ、且つそれぞれ一対のボルト75,75によって締結されている。該左右の支持盤73には、それぞれ一対のボルト75,75を挿通するための、一対の貫通孔76,76が形成されている。該一対の貫通孔76,76は、左右のダンパ24の中心線CLに対して、前と後とに1つずつ位置している。
図12も参照すると、該一対の貫通孔76,76の中心は、左右のダンパ24の上端部24aを支持する左右の支持点となる。以下、該一対の貫通孔76,76の中心Ps,Psのことを、左右のダンパ24の上端部24aを支持する左右の支持点Ps,Psと、言い換える。
該左右の補強部74は、該左右の支持盤73の周縁から、左右の縦壁部71に沿って上方へ延びた部分である。該左右のダンパ支持部72のなかの、左右のダンパ24の上端部24aを支持する左右の支持点Ps,Psは、左右の縦壁部71に対して、車幅方向の外側に位置している。左右のダンパ24の上端部24aから該左右の支持盤73へ作用した外力を、該左右の補強部74によって支えることができる。
図11及び図12に示されるように、該少なくとも左右1つずつのビード77は、該左右のダンパ支持部72の近傍に位置し、車体11の上下方向に延びている。該ビード77は、該左右のサスペンションハウジング70に形成された、型押しによる溝である。
少なくとも左右1つずつの該ビード77が、左右の縦壁部71から車幅方向の外側へ窪むことによって、該左右の縦壁部71には、車幅方向の外側へ向かって突出した、少なくとも左右1つずつの凸条78が形成されている。つまり、該左右のビード77が車体11の上下方向に延びることによって、該左右のサスペンションハウジング70には、車体11の上下方向に延びる凸条78が形成される。該左右の凸条78は、縦方向に細長い補強用リブの役割を果たすことができる。このため、左右のサスペンションハウジング70は、該左右の補強部材90によって補強される他に、さらに、左右のダンパ24からの荷重の作用方向と、実質的に同方向に延びた左右の凸条78によっても補強される。従って、左右のサスペンションハウジング70の剛性を、より高めることができる。
該左右のビード77は、好ましくは、該左右のダンパ支持部72に対して前と後とに各々1つずつ、つまり左右2つずつ設けられる。この結果、該左右の凸条78は左右2つずつ設けられる。該左右のダンパ支持部72の両側に2つずつの該左右の凸条78が設けられることにより、左右のサスペンションハウジング70の剛性を、より高めることができる。
さらには、凸条78の突出した先端78aは、左右のダンパ支持部72の各支持点Ps,Psよりも、寸法Ls(図12参照)だけ車幅方向の外側に位置している。このため、該凸条78による縦方向に細長い補強用リブの補強効果が高まる。従って、左右のサスペンションハウジング70の剛性を、より一層高めることができる。
図1、図8及び図9に示されるように、該左右のサイドフレーム30の各下板32のなかの、左右の補強部材90に接合された部位は、高剛性である。この高剛性の部位、つまり該左右の下板32のなかの、左右の補強部材90に接合された部位の下に、左右のスプリング受け部101(左右のスプリング上端受け部101)が位置している。該左右のスプリング受け部101は、該左右のサイドフレーム30に設けられている。より詳しく述べると、該左右のスプリング受け部101は、上が開放された概ね平皿状に形成されており、該左右のサイドフレーム30の左右の下板32と左右の内板33と左右の外板34とに接合されている。
該左右のスプリング受け部101は、左右のサスペンション20のなかの、左右のダンパ24に対して別置きの左右のスプリング25の上端25bを支持する部材である。車両10の走行時に、車輪12から左右のスプリング25に作用した荷重を、該左右のスプリング受け部101及び左右のサイドフレーム30によって、十分に受けることができる。
以上の説明をまとめると、次の通りである。
図1に示されるように、左右の補強部材90は、左右のサイドフレーム30の各閉断面内に位置しており、該各閉断面を形成するための左右の下板32と左右の上板31とを繋いでいる。このように、該左右の補強部材90は、該各閉断面を仕切るように、左右のサイドフレーム30を補強している。さらに、該左右の補強部材90は、該左右の上板31を貫通して上方へ延び、左右のサスペンションハウジング70に接合されている。このため、左右のサイドフレーム30は、特に左右のダンパ24から左右のサスペンションハウジング70を介して、大きい荷重が作用する部分の、剛性を高めることができる。
さらに、高剛性である左右のサイドフレーム30に対し、左右の補強部材90によって左右のサスペンションハウジング70が接合されている。つまり、該左右の補強部材90は、該左右のサスペンションハウジング70の下部の一部(ダンパベース)の役割を果たす。このため、該左右のサスペンションハウジング70の剛性、特に該左右のサイドフレームに取り付ける部分の剛性を高めることができる。従って、車両10の走行時に、車輪12から左右のダンパ24に作用した荷重を、左右のサスペンションハウジング70によって十分に支持することができる。しかも、高剛性である左右のサイドフレーム30は、左右のダンパ24から左右のサスペンションハウジング70に伝わった該荷重を、分担することができる。
このように、左右のサイドフレーム30及び左右のサスペンションハウジング70の剛性を高めることによって、車両10の操縦安定性及び乗り心地性を高めることができる。
さらには、左右の補強部材90の下端に左右の補強フランジ91が設けられている。該左右の補強フランジ91は、左右のサイドフレーム30の各下板32に接合されている。このため、該左右の下板32に対し、左右の補強部材90の下端を強固に接合することができる。従って、車輪12から左右のダンパ24に作用した荷重を、左右のサスペンションハウジング70から補強部材90によって左右のサイドフレーム30に十分に伝えることができる。該左右のサイドフレーム30によって、該荷重を十分に吸収することができる。
また、左右のサイドフレーム30のなかの、左右の補強フランジ91を接合した部位に、左右のスプリング受け部101が設けられた場合には、車輪12から左右のスプリング25に作用した荷重を、より十分に受けることができる。
さらには、図10に示されるように、左右のサイドフレーム30の各上板31に、上方へ延びる左右の上フランジ44,83が設けられる。左右の補強部材90の下部は、該左右の上フランジ44,83に接合されることによって、左右のサイドフレーム30に接合される。該左右の補強部材90の上部は、左右のサスペンションハウジング70に接合される。このように、該左右の補強部材90に対する該左右のサイドフレーム30の接合部位と、該左右の補強部材90に対する該左右のサスペンションハウジング70の接合部位とは、車体11の上下方向に分離している。
このため、分離しない場合に較べて、接合し合う部材の数を少なくできる。従って、該左右のサイドフレーム30と該左右のサスペンションハウジング70と該左右の補強部材90という、該各部材30,70,90を適切に配置且つ接合することができるとともに、該左右のサイドフレーム30と該左右のサスペンションハウジング70の各剛性を高めることができる。特に、該左右の補強部材90を該他の部材30,70に、より適切に接合できるので、車輪12から左右のダンパ24に作用した荷重を、局部に偏ることなく、該左右のサスペンションハウジング70から該左右の補強部材90を介して該左右のサイドフレーム30に、上下方向に適切に伝えることができる。
本発明では、左右のサスペンションハウジング70は、左右のダンパ24に対して左右のスプリング25が組み付けられた、いわゆる一体形式の構成とすることができる。
本発明の車体構造は、乗用車に採用するのに好適である。
10 車両
11 車体
20 サスペンション
24 ダンパ
24a ダンパの上端部
25 スプリング
25b スプリングの上端
30 サイドフレーム
31 上板
32 下板
44 上フランジ
70 サスペンションハウジング
71 縦壁部
71a 縦壁部の外壁面
72 ダンパ支持部
77 ビード
78 凸条
78a 凸条の先端
83 上フランジ
90 補強部材
91 補強フランジ
93 接合点
101 スプリング受け部
Ps 支持点

Claims (7)

  1. 車幅方向の両側に位置し、車体前後方向に延びる閉断面状の左右のサイドフレームと、
    該左右のサイドフレームに近接して位置し、左右のサスペンションの各ダンパの上端部を支持するための左右のサスペンションハウジングと、
    前記左右のサイドフレームを補強する左右の補強部材とを含む車体構造において、
    前記左右の補強部材は、前記左右のサイドフレームの左右の閉断面内に位置し、該閉断面を形成している左右の下板と左右の上板とを繋ぐとともに、該左右の上板を貫通して上方へ延び、前記左右のサスペンションハウジングに接合され
    前記左右のサイドフレームは、前記左右の上板を構成する左右の第1部材と、前記左右の下板を構成する左右の第2部材と、前記第2部材の下板の車幅方向の外側の端部から上方へ延びる外板の上端部と前記補強部材とに接合される左右の第3部材と、を有することを特徴とする車体構造。
  2. 前記左右のサスペンションのなかの、前記左右のダンパに対して別置きの左右のスプリングの、上端を支持するための左右のスプリング受け部を、更に有し、
    該左右のスプリング受け部は、前記左右の下板のなかの、前記左右の補強部材に接合された部位の下に位置するとともに、前記左右のサイドフレームに設けられていることを特徴とする請求項1記載の車体構造。
  3. 前記左右の補強部材の下端には、前記左右の下板に沿って延びる左右の補強フランジが設けられ、
    該左右の補強フランジは、前記左右の下板に接合されていることを特徴とする請求項1又は2記載の車体構造。
  4. 前記左右の上板には、上方へ延びる左右の上フランジが設けられ、
    前記左右の補強部材は、前記左右の上フランジに接合されることによって、前記左右の上板に接合されており、
    前記左右の補強部材と前記左右のサスペンションハウジングとの接合は、前記左右の上フランジよりも上位に位置していることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項記載の車体構造。
  5. 前記左右のサスペンションハウジングは、前記左右のダンパの上端部を支持するための左右のダンパ支持部と、該左右のダンパ支持部の近傍に位置した少なくとも左右1つずつのビードとを有し、
    該少なくとも左右1つずつのビードは、車体上下方向に延びていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項記載の車体構造。
  6. 前記左右のサスペンションハウジングは、前記左右の補強部材に接合される部分から上方へ延びた左右の縦壁部を含み、
    該左右の縦壁部の外壁面は、車幅方向の外側へ向いており、
    前記左右のダンパ支持部は、前記左右の縦壁部に一体的に設けられ、
    前記左右のダンパ支持部のなかの、前記左右のダンパの上端部を支持する左右の支持点は、前記左右の縦壁部に対して、車幅方向の外側に位置し、
    前記少なくとも左右1つずつのビードが、前記左右の縦壁部から車幅方向の外側へ窪むことによって、該左右の縦壁部には、車幅方向の外側へ向かって突出した、少なくとも左右1つずつの凸条が形成され、
    該少なくとも左右1つずつの凸条の突出した先端は、前記左右の支持点よりも車幅方向の外側に位置していることを特徴とする請求項5記載の車体構造。
  7. 前記左右の第3部材は、前記左右の第2部材の外板の上端部から上方に延びた左右の外板と、該左右の外板の上端から車幅方向の内側へ延びる左右の上板と、前記左右の上板の上方へ延びる左右の上フランジとを有し、
    前記左右の第3部材における前記上板と前記上フランジとのコーナは、その前端と後端がガセットプレートにより繋がれていることを特徴とする請求項1から6のいずれか1項記載の車体構造。
JP2014256326A 2014-12-18 2014-12-18 車体構造 Expired - Fee Related JP6148658B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014256326A JP6148658B2 (ja) 2014-12-18 2014-12-18 車体構造
CN201510725258.2A CN105711647B (zh) 2014-12-18 2015-10-30 车体结构

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014256326A JP6148658B2 (ja) 2014-12-18 2014-12-18 車体構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016117308A JP2016117308A (ja) 2016-06-30
JP6148658B2 true JP6148658B2 (ja) 2017-06-14

Family

ID=56145030

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014256326A Expired - Fee Related JP6148658B2 (ja) 2014-12-18 2014-12-18 車体構造

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6148658B2 (ja)
CN (1) CN105711647B (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106347465A (zh) * 2016-10-12 2017-01-25 山东国金汽车工程技术有限公司 一种铝合金前悬架安装板结构

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE3512213A1 (de) * 1985-04-03 1986-10-16 Ford-Werke AG, 5000 Köln Laengstraegerabstuetzung fuer den vorderteil einer selbsttragenden kraftfahrzeugkarosserie
US4804222A (en) * 1985-10-31 1989-02-14 Mazda Motor Corporation Front structure of vehicle body
JPH027082U (ja) * 1988-06-24 1990-01-17
DE4422498C1 (de) * 1994-06-28 1995-10-19 Porsche Ag Aufbaustruktur eines Personenkraftwagens
JPH0995262A (ja) * 1995-09-29 1997-04-08 Toyota Auto Body Co Ltd 車両用ショックアブソーバの取付部構造
JPH10129533A (ja) * 1996-11-06 1998-05-19 Nissan Motor Co Ltd 自動車の車体後部構造
JP4404036B2 (ja) * 2005-09-21 2010-01-27 トヨタ自動車株式会社 車両後部構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016117308A (ja) 2016-06-30
CN105711647B (zh) 2018-04-03
CN105711647A (zh) 2016-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6996352B2 (ja) 車両の下部車体構造
JP2532325Y2 (ja) 車両の下部車体構造
JP4268597B2 (ja) 自動車の後部車体構造
JP6546065B2 (ja) 車体前部構造
JP4801462B2 (ja) 車体下部構造
JP5963060B2 (ja) 車体後部のフロア構造
JP6477317B2 (ja) サイドシル部の構造
JP2007083868A (ja) 車体構造
JP2015128982A (ja) 車体後部構造
JP6798257B2 (ja) 車体後部構造
JP6263790B2 (ja) 車両のサスペンション取付部構造
JP6148658B2 (ja) 車体構造
JP6196081B2 (ja) 車両の車体下部構造
JP2009184547A (ja) 自動車のダンパハウジング構造
JP5544654B2 (ja) クロスメンバ構造
JP5144708B2 (ja) 自動車のフロア構造
JP5950407B2 (ja) 車体構造
JP6176227B2 (ja) 車両の前部車体構造
JP6977578B2 (ja) 車両の後部車体構造
JP6764537B2 (ja) 車体構造
JP2011173507A (ja) クロスメンバ構造
JP6536512B2 (ja) 車両後部構造
JP7312369B2 (ja) 車体後部構造
JP4529569B2 (ja) 車体後部構造
WO2015029531A1 (ja) 車体前部構造

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160329

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20161125

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161212

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170113

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170508

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170519

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6148658

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees