JP6764537B2 - 車体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車体構造に関する。
車体構造のなかには、フロアにフロアクロスメンバが閉断面に形成され、リアパーセルにアッパクロスメンバが閉断面に形成されたものが開示されている。さらに、フロアクロスメンバとアッパクロスメンバとの両方の閉断面が補強部材で連結されている(例えば、特許文献1参照)。
また、車体構造のなかには、アッパクロスメンバが閉断面に形成され、リアバルクヘッドガセットが閉断面に形成されたものが開示されている。さらに、アッパクロスメンバとリアバルクヘッドガセットとの両方の閉断面が連結され、アッパクロスメンバの端部にサスペンションのダンパ取付部が設けられる(例えば、特許文献2参照)。
特開2006−168434号公報 特許5238305号公報
特許文献2の車体構造は、アッパクロスメンバとリアバルクヘッドとの両方の閉断面が連結されている。また、アッパクロスメンバの端部にダンパ取付部が設けられている。ダンパ取付部にダンパ(サスペンション)が設けられ、サスペンションに後輪が支持されている。よって、アッパクロスメンバの端部(ダンパ取付部)に後輪からの荷重が入力する。
ここで、アッパクロスメンバとリアバルクヘッドガセットとが各々閉断面で連結されている。よって、アッパクロスメンバのダンパ取付部に入力した荷重が、アッパクロスメンバを経て車幅方向反対側のダンパ取付部に直接伝わることが考えられる。このため、車両の乗り心地の観点から改良の余地が残されていた。
そこで、この発明は、車両の乗り心地を一層向上させることができる車体構造を提供する。
本発明に係る態様の車体構造では、上記課題を解決するために以下の構成を採用した。
(1)本発明に係る一態様の車体構造は、車室とトランクルームとを仕切るリアバルクヘッドと、ホイールハウスの車幅方向内側に位置するホイールハウスインナと、該ホイールハウスインナの車幅方向外側に設けられたダンパ取付部と、を備え、 前記リアバルクヘッドは、前記ホイールハウスインナに沿って上下方向に延びる閉断面を形成する左右一対の側方閉断面部と、前記側方閉断面部よりも上方で車幅方向に延びる閉断面を形成する左右一対の上方閉断面部と、車幅方向に延びるアッパクロスメンバと、を備え、前記側方閉断面部は、前記上方閉断面部と前記ダンパ取付部との間に、他の部位に比べて閉断面積が減少したいなし部、および閉断面積が零となるいなし部の少なくとも一方を備える、ことを特徴とする。
(2)本発明に係る一態様の車体構造は、車室とトランクルームとを仕切るリアバルクヘッドと、ホイールハウスの車幅方向内側に位置するホイールハウスインナと、該ホイールハウスインナの車幅方向外側に設けられたダンパ取付部と、を備え、前記リアバルクヘッドは、前記ホイールハウスインナに沿って上下方向に延びる閉断面を形成する側方閉断面部と、前記側方閉断面部よりも上方で車幅方向に延びる閉断面を形成する上方閉断面部とを備え、前記側方閉断面部は、前記上方閉断面部と前記ダンパ取付部との間に、他の部位に比べて閉断面積が減少したいなし部、および閉断面積が零となるいなし部の少なくとも一方を備え、前記いなし部は、前記側方閉断面部の断面積を車両上方に向かうにつれ徐々に減少させることで形成される、ことを特徴とする。
)上記(1)又は(2)の態様の車体構造において、前記ホイールハウスインナは、車体前後方向に延びるインナ側壁と、車体前後方向に離間して配置されるとともに前記インナ側壁から車幅方向外側に向かって延びるインナ前壁およびインナ後壁と、からなるコ字状断面部を備え、前記側方閉断面部は、下部では前記インナ側壁との間に閉断面を備え、上部では前記インナ側壁と、少なくとも前記インナ前壁または前記インナ後壁のいずれか一方とに当接してもよい。
)上記()の態様の車体構造において、前記ダンパ取付部は、前記コ字状断面部の内部に設けられ、前記側方閉断面部は、上下方向において前記ダンパ取付部と同じ高さまで延出されていてもよい。
)上記()の態様の車体構造において、車両のフロア側にサスペンション装置が取り付けられるサスペンション取付部を備え、前記側方閉断面部は、前記サスペンション取付部から上方に延びてもよい。
)上記()の態様の車体構造において、前記フロア側に設けられて、前記サスペンション取付部から車体前後方向で離間して設けられた第2サスペンション取付部と、前記第2サスペンション取付部から上方に向かって延び、前記ダンパ取付部に接続させる第2側方閉断面部と、を備えてもよい。
)上記()の態様の車体構造において、前記フロア側には、前記側方閉断面部が取り付けられる断面コ字状の第1取付部と、前記第2側方閉断面部が取り付けられる断面コ字状の第2取付部と、を備え、前記ホイールハウスインナと前記側方閉断面部と前記第2側方閉断面部とを予め一体化させた部品が、前記フロアと前記第1取付部と前記第2取付部とを予め一体化させた部品に取り付けられ、前記側方閉断面部は、前記前壁および前記後壁を有し、前記前壁および前記後壁のいずれか一方は前記第1取付部と接着され、いずれか他方は前記第1取付部に締結されてもよい。
上記(1)の態様によれば、ホイールハウスインナの車幅方向外側にダンパ取付部を設けた。ダンパ取付部にはダンパ(サスペンション)が設けられ、サスペンションに後輪が支持されている。よって、アッパクロスメンバの端部(ダンパ取付部)から上方閉断面部に、後輪(具体的には、ダンパ)からの荷重が入力する。
そこで、ホイールハウスインナに沿って上下方向に延びる側方閉断面部を設け、上方閉断面部とダンパ取付部との間にいなし部を設けた。いなし部は、側方閉断面部の他の部位に比べて閉断面積を減少させた部位、および閉断面積を零とする部位の少なくとも一方を備えている。
よって、ダンパ取付部から上方閉断面部に荷重が入力された際に、上方閉断面部と側方閉断面部との相対変位が可能になる。これにより、上方閉断面部と側方閉断面部との相対変位によりダンパからの荷重をいなす(吸収する)ことができる。
したがって、ダンパからの荷重を、上方閉断面部から車幅方向反対側のダンパ取付部に伝わることを抑制できる。この結果、車両の乗り心地を一層向上させることができる。
上記()の態様によれば、側方閉断面部の下部において、下部とホイールハウスインナのインナ側壁とで閉断面を形成するようにした。これにより、形成した閉断面でホイールハウスインナの剛性を高めることができる。
一方、側方閉断面部の上部において、上部をインナ側壁と、インナ前壁またはインナ後壁の少なくとも一方とに当接するようにした。よって、側方閉断面部の上部を、下部に比べて閉断面積が減少したいなし部、および閉断面積が零となるいなし部の少なくとも一方とすることができる。これにより、ダンパ取付部から上方閉断面部に荷重が入力された際に、上方閉断面部と側方閉断面部との相対変位が可能になる。これにより、上方閉断面部と側方閉断面部との相対変位によりダンパからの荷重をいなす(吸収する)ことができる。
ここで、ホイールハウスインナは、インナ側壁、インナ前壁、およびインナ後壁でコ字状断面部に形成されている。よって、ホイールハウスインナは比較的剛性が高く形成されている。これにより、側方閉断面部の上部の剛性をホイールハウスインナで補うことができる。
上記()の態様によれば、コ字状断面部の内部にダンパ取付部が設けられている。よって、コ字状断面部のインナ前壁、インナ後壁、インナ側壁をダンパ取付部で支えることができる。これにより、インナ前壁、インナ後壁、インナ側壁の倒れをダンパ取付部で抑制できる。
また、側方閉断面部はダンパ取付部と同じ高さまで延出されている。これにより、側方閉断面部の剛性が低下することをダンパ取付部で確実に抑制できる。
上記()の態様によれば、側方閉断面部がサスペンション取付部から上方に延びている。側方閉断面部はダンパ取付部に連結されている。ダンパ取付部は、後輪(具体的には、ダンパ)からの荷重が入力する部位であり、剛性が高く形成されている。よって、リアサスペンション装置から側方閉断面部に入力する荷重を側方閉断面部を介してダンパ取付部に伝えることができる。これにより、リアサスペンション装置からサスペンション取付部に入力する荷重をダンパ取付部で支えることができる。
上記()の態様によれば、第2サスペンション取付部から第2側方閉断面部が上方に向かって延びている。また、第2側方閉断面部はダンパ取付部に接続されている。よって、リアサスペンション装置から第2側方閉断面部に入力する荷重を第2側方閉断面部を介してダンパ取付部に伝えることができる。これにより、リアサスペンション装置からサスペンション取付部に入力する荷重をダンパ取付部で支えることができる。
また、剛性を高める側方閉断面部および第2側方閉断面部はダンパ取付部に集約された(まとめられた)状態で取り付けられている。2つの側方閉断面部がダンパ取付部にまとめられた状態で取り付けられることにより、車体構造の構成を簡略化できる。
上記()の態様によれば、ホイールハウスインナ、側方閉断面部および第2側方閉断面部を予め一体化させた。フロア、第1取付部および第2取付部を予め一体化させた。また、一体化させた各部品を組み付けるようにした。
この場合、一体化させた各部品を組み付ける際に、側方閉断面部と第1取付部との間に一定のクリアランスを確保する必要がある。
そこで、側方閉断面部に前壁および後壁を備えた。また、前壁および後壁のいずれか一方を第1取付部と接着し、いずれか他方を第1取付部に締結することにした。このように、前壁および後壁のいずれか一方を第1取付部と接着させることにより、側方閉断面部と第1取付部との間に一定のクリアランスを確保した状態において、側方閉断面部を第1取付部に良好な接合状態で取り付けることができる。
本発明の一実施形態における車体構造を示す斜視図である。 本発明の一実施形態における図1のII−II線で破断した状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態における図1のIII−III線で破断した状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態における図3のIV−IV線で破断した状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態における図4のV−V線で破断した状態を示す断面図である。 本発明の一実施形態における図3のVI部を拡大した状態を示す斜視図である。 本発明の一実施形態における車体構造のダンパ取付部を示す断面図である。 本発明の一実施形態における車体構造の第1部品と第2部品とを組み付ける工程を説明する平面図である。 本発明の一実施形態における車体構造の第1部品と第2部品とを組み付けた状態を示す平面図である。
本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。図面において、矢印FRは車両の前方、矢印UPは車両の上方、矢印LHは車両の左側方を指すものとする。
なお、車体構造10は略左右対称の構成である。よって、左側の構成部材と右側の構成部材とに同じ符号を付し、左側の構成について説明して右側の構成の説明を省略する。
図1、図2に示すように、車体構造10は、左右のサイドシル12と、左右のリアサイドフレーム14と、リアフロアパネル(フロア)16と、左右のサスペンション支持部18(右サスペンション支持部18は図示せず)と、左右のホイールハウス21と、リアバルクヘッド24と、左右のダンパ取付部(ダンパ取付部)26(図7参照)と、左右の第2側方閉断面部28(第2側方閉断面部28)28とを備えている。
左サイドシル12および右サイドシル12は、車両Veの前後方向中央部において車幅方向の左外側と右外側とに配置され、車体前後方向へ延びている。
左サイドシル12の後端部から左リアサイドフレーム14が車体後方へ延びている。また、右サイドシル12の後端部から右リアサイドフレーム14が車体後方へ延びている。
左リアサイドフレーム14と右リアサイドフレーム14との間にリアフロアパネル16が設けられている。
左リアサイドフレーム14に左サスペンション支持部18を備えている。左サスペンション支持部18は、第1サスペンション取付部(サスペンション取付部)31と、第2サスペンション取付部(サスペンション取付部)32とを備えている。第1サスペンション取付部31は、左リアサイドフレーム14の前部14aに設けられている。
第1サスペンション取付部31の車体後方に間隔をおいて、第2サスペンション取付部32が設けられている。すなわち、第1サスペンション取付部31から車体前後方向で離間して第2サスペンション取付部32が設けられている。
ここで、左リアサイドフレーム14にリアフロアパネル16が設けられている。よって、車両Veのリアフロアパネル16側に左サスペンション支持部18が備えられている。同様に、車両Veのリアフロアパネル16側に右サスペンション支持部18(図示せず)が備えられている。
第1サスペンション取付部31および第2サスペンション取付部32に、リアサスペンション装置(サスペンション装置)33のサブフレーム34が取り付けられている。具体的には、第1サスペンション取付部31に、サブフレーム34の左前端部34aがボルト36などの締結部材で締結されている。第2サスペンション取付部32に、サブフレーム34の左後端部34bがボルト37などの締結部材で締結されている。
この状態で、サブフレーム34の左前端部34a、および左後端部34bは、左リアサイドフレーム14の底部14bに取り付けられている。
図3、図4に示すように、左リアサイドフレーム14の前部14aで、かつ、外側に左ホイールハウス21が取り付けられている。左ホイールハウス21は、ホイールハウスインナ41と、ホイールハウスアウタ42とを備えている。ホイールハウスインナ41は、左ホイールハウス21の車内43側に位置する。ホイールハウスインナ41は、左リアサイドフレーム14の前部14aにおいて外側部に接合されている。ホイールハウスインナ41の外側部にホイールハウスアウタ42が接合されている。
ホイールハウスインナ41は、インナ側壁(側壁)45と、インナ前壁(前壁、前面)46と、インナ後壁(後壁、後面)47とを備える。
インナ側壁45は、車体前後方向に延びるように形成されている。インナ側壁45の前辺にインナ前壁46が連結されている。インナ前壁46は、インナ側壁45の前辺から車幅方向外側で、かつ車体前方へ向けて僅かな傾斜状に延びている。
また、インナ側壁45の後辺にインナ後壁47が連結されている。インナ後壁47は、インナ側壁45の後辺から車幅方向外側で、かつ車体後方へ向けて傾斜状に延びている。インナ前壁46およびインナ後壁47は、車体前後方向において離間して配置されている。
ホイールハウスインナ41は、インナ側壁45、インナ前壁46およびインナ後壁47で、車幅方向外側に開口する断面コ字状に形成されている。
ここで、ホイールハウスインナ41は、上部にコ字状断面部51を備える。コ字状断面部51は、インナ側壁45の上部45a、インナ前壁46の上部46aおよびインナ後壁47の上部47aで、車幅方向外側に開口する断面コ字状に形成されている。
図1に示すように、左ホイールハウス21と右ホイールハウス21との間にリアバルクヘッド24が設けられている。リアバルクヘッド24は、フロアクロスメンバ53と、左第1側方閉断面部(側方閉断面部)54と、左上方閉断面部(上方閉断面部)55と、右第1側方閉断面部(側方閉断面部)56と、右上方閉断面部(上方閉断面部)57と、アッパクロスメンバ58とを備える。
フロアクロスメンバ53は、左リアサイドフレーム14の前部14aと、右リアサイドフレーム14の前部14aとに架け渡されている。フロアクロスメンバ53は、リアフロアパネル16に設けられた中央メンバ61と、中央メンバ61の左端部に設けられた左第1取付部(第1取付部)62と、中央メンバ61の右端部に設けられた右第1取付部(第1取付部)63とを備える。
図5に示すように、左第1取付部62は、第1サスペンション取付部31(図2参照)の上側に設けられている。具体的には、左第1取付部62は、リアフロアパネル16、左リアサイドフレーム14の前部14a、および左側のホイールハウスインナ41に接合されている。
左第1取付部62は、第1取付側壁65と、第1取付前壁66と、第1取付後壁67とを有する。第1取付側壁65は、車体前後方向に延びるように形成されている。第1取付側壁65の前辺に第1取付前壁66が連結されている。第1取付前壁66は、第1取付側壁65の前辺から車幅方向外側へ向けて延びている。
また、第1取付側壁65の後辺に第1取付後壁67が連結されている。第1取付後壁67は、第1取付側壁65の後辺から車幅方向外側で、かつ車体後方へ向けて傾斜状に延びている。第1取付前壁66および第1取付後壁67は、車体前後方向において離間して配置されている。
左第1取付部62は、第1取付側壁65、第1取付前壁66および第1取付後壁67で、車幅方向外側に開口する断面コ字状に形成されている。
図1に戻って、右第1取付部63は、リアフロアパネル16、右リアサイドフレーム14の前部14a、および右側のホイールハウスインナ41に接合されている。
右第1取付部63は、左第1取付部62と左右対称に形成されている。
フロアクロスメンバ53がリアフロアパネル16に接合されることにより、フロアクロスメンバ53およびリアフロアパネル16で閉断面が形成されている。
図2に示すように、左第1取付部62に左第1側方閉断面部54が取り付けられている。左第1取付部62は、第1サスペンション取付部31の上側に設けられている。左第1側方閉断面部54は、第1サスペンション取付部31から上方に延びている。
すなわち、左第1側方閉断面部54は、左第1取付部62からホイールハウスインナ41(特に、インナ側壁45)に沿って左上方閉断面部55まで上方で、かつ、車体後方へ向けて傾斜状に延びている。左第1側方閉断面部54がホイールハウスインナ41に接合されることにより、左第1側方閉断面部54およびホイールハウスインナ41で閉断面が形成されている(図4参照)。
さらに、第1側方閉断面部54が第1サスペンション取付部31から上方に延びている。第1側方閉断面部54は左ダンパ取付部26(図7参照)に連結されている。左ダンパ取付部26は、後輪(具体的には、ダンパ)からの荷重が入力する部位であり、剛性が高く形成されている。
よって、リアサスペンション装置から第1側方閉断面部54に入力する荷重F1を第1側方閉断面部54を介して左ダンパ取付部26に伝えることができる。これにより、リアサスペンション装置から第1サスペンション取付部31に入力する荷重F1を左ダンパ取付部26で支えることができる。
図4、図6に示すように、左第1側方閉断面部54は、第1側方脚部71と、第1いなし部(いなし部)72とを備えている。第1側方脚部71は、左第1側方閉断面部54の下部(具体的には、上部より下側の部位)を形成する。第1側方脚部71は、第1脚側壁74と、第1脚前壁(前壁)75と、第1脚後壁(後壁)76とを備えている。第1脚側壁74は、ホイールハウスインナ41のインナ側壁45に対向するように配置されている。
すなわち、第1脚側壁74は、車体前後方向に延びるように形成されている。第1脚側壁74の前辺に第1脚前壁75が連結されている。第1脚前壁75は、第1脚側壁74の前辺から車幅方向外側へ向けて延びている。
また、第1脚側壁74の後辺に第1脚後壁76が連結されている。第1脚後壁76は、第1脚側壁74の後辺から車幅方向外側で、かつ車体後方へ向けて傾斜状に延びている。第1脚前壁75および第1脚後壁76は、車体前後方向において離間して配置されている。
第1側方脚部71は、第1脚側壁74、第1脚前壁75および第1脚後壁76で、車幅方向外側に開口する断面コ字状に形成されている。
第1側方脚部71は、第1脚前壁75の前フランジ77がホイールハウスインナ41に接合されている。第1脚後壁76の後フランジ78がホイールハウスインナ41に接合されている。第1側方脚部71およびホイールハウスインナ41で閉断面が形成されている。左第1側方閉断面部54およびホイールハウスインナ41で形成された閉断面でホイールハウスインナ41の剛性が高められている。
図5に示すように、第1側方脚部71の基部71aが左第1取付部62の内部69に配置されている。この状態において、左第1取付部62の第1取付側壁65に第1側方脚部71の第1脚側壁74が当接されている。第1側方脚部71の第1脚前壁75の裏面にナット81が溶接されている。第1脚前壁75は、左第1取付部62の第1取付前壁66に当接され、第1取付前壁66にボルト82、ナット81で締結されている。
また、第1側方脚部71の第1脚後壁76は、左第1取付部62の第1取付後壁67に接触、あるいは隣接して配置されている。第1脚後壁76と第1取付後壁67との間に接着剤84が介在されている。すなわち、第1脚後壁76は、第1取付後壁67に接着剤84で接着されている。
よって、左第1取付部62に第1側方脚部71の基部71aが取り付けられている。
図6、図7に示すように、第1側方脚部71の上端部71bに第1いなし部72(すなわち、左第1側方閉断面部54の上部)が形成されている。ここで、第1側方脚部71は、第1側方脚部71の基部71a(すなわち、左第1取付部62)から第1いなし部72までインナ側壁45に対して徐々に近づくように傾斜状に形成されている。
第1いなし部72は、第1側方脚部71と左上方閉断面部55との間に配置されている。換言すれば、第1いなし部72は、左上方閉断面部55と左ダンパ取付部26との間に設けられている。
第1いなし部72は、第1いなし側壁86と、第1いなし前壁87とを備えている。第1いなし側壁86は、インナ側壁45の上部45aに沿って形成され、インナ側壁45の上部45aに接合されている。第1いなし側壁86の前辺から車幅方向外側に向けて第1いなし前壁87が延びている。第1いなし前壁87は、インナ前壁46の上部46aに沿って形成され、上部46aに接合されている。第1いなし側壁86および第1いなし前壁87により第1いなし部72が断面L字状に形成されている。
この状態において、第1いなし部72は、第1側方脚部71(すなわち、左第1側方閉断面部54の他の部位)に比べて閉断面積が減少するように形成されている。
このように、第1いなし部72(すなわち、第1側方閉断面部54の上部)において、第1いなし部72をインナ側壁45の上部45aと、インナ前壁46の上部46aとに当接するようにした。すなわち、左第1側方閉断面部54は、第1いなし部(すなわち、上部)がインナ側壁45の上部45aと、インナ前壁46の上部46aとに当接するように形成されている。よって、第1いなし部72の閉断面積を、第1側方脚部71に比べて減少させることができる。
これにより、左ダンパ取付部26から左上方閉断面部55へ入力する荷重F2が作用する際に、左上方閉断面部55と第1いなし部72との相対変位が可能になる。左上方閉断面部55と第1いなし部72との相対変位によりダンパからの荷重をいなす(吸収する)ことができる。
ここで、ホイールハウスインナ41は、インナ側壁45、インナ前壁46、およびインナ後壁47でコ字状断面部に形成されている。よって、ホイールハウスインナ41は比較的剛性が高く形成されている。これにより、第1いなし部72の剛性をホイールハウスインナ41で補うことができる。
図1に戻って、左第1側方閉断面部54の上部(すなわち、第1いなし部72)と、左ホイールハウス21の上部21aに左上方閉断面部55が設けられている。左上方閉断面部55は、第1いなし部72よりも上方で、かつ、車幅方向に延びる閉断面に形成されている。
また、右第1側方閉断面部56の上端部(すなわち、第1いなし部72)および右ホイールハウス21の上部21aに右上方閉断面部57が設けられている。
左上方閉断面部55および右上方閉断面部57にアッパクロスメンバ58が架け渡されている。すなわち、アッパクロスメンバ58の左端部58aが左上方閉断面部55に連結されている。アッパクロスメンバ58の右端部58bが右上方閉断面部57に連結されている。
アッパクロスメンバ58は、リアパーセル(図示せず)の前端部に接合されている。アッパクロスメンバ58がリアパーセルの前端部に接合されることにより、アッパクロスメンバ58およびリアパーセルの前端部で閉断面が形成されている。リアバルクヘッド24により車室91とトランクルーム92とが仕切されている。
図6、図7に示すように、左上方閉断面部55の下方で、左ホイールハウス21の上部21aに左ダンパ取付部26が設けられている。具体的には、左ホイールハウス21の上部21aにおいて、ホイールハウスインナ41の内部に左ダンパ取付部26が設けられている。左ダンパ取付部26は、左第1側方閉断面部54と同じ高さに配置されている。換言すれば、左第1側方閉断面部54は、上下方向において左ダンパ取付部26と同じ高さまで延出されている。これにより、第1側方閉断面部54の剛性が低下することをダンパ取付部26で確実に抑制できる。
左ダンパ取付部26は、ダンパ内壁95と、ダンパ外壁96と、ダンパ前壁97と、ダンパ後壁98とを有する。ダンパ内壁95、ダンパ外壁96、ダンパ前壁97、およびダンパ後壁98で左ダンパ取付部26が平面視台形状に形成されている。
左ダンパ取付部26は、コ字状断面部51の内部52に設けられている。具体的には、ダンパ内壁95がインナ側壁45の上部45aに接合されている。ダンパ前壁97がインナ前壁46の上部46aに接合されている。ダンパ後壁98がインナ後壁47の上部47aに接合されている。これにより、左ダンパ取付部26が、コ字状断面部51の内部52に収納された状態で接合されている。
よって、コ字状断面部51のインナ前壁46の上部46a、インナ後壁47の上部47a、インナ側壁45の上部45aを左ダンパ取付部26で支えることができる。これにより、インナ前壁46、インナ後壁47、インナ側壁45の倒れを左ダンパ取付部26で抑制できる。
左ダンパ取付部26にリアサスペンション装置33(図2参照)のダンパが取り付けられている。具体的には、左ダンパ取付部26に取付開口部27が形成されている。取付開口部27にダンパの上部が嵌合された状態で、ダンパの上部が左ダンパ取付部26に取り付けられる。ダンパの下部に後輪が支持されている。
よって、後輪からの荷重がダンパを経て左ダンパ取付部26に伝えられる。
図5、図6に示すように、左リアサイドフレーム14において、左第1取付部62の車体後方に間隔をおいて、左第2取付部(第2取付部)68が設けられている。
左第2取付部68は、第2取付側壁105と、第2取付前壁106と、第2取付後壁107とを有する。第2取付側壁105は、車体前後方向に延びるように形成されている。第2取付側壁105の前辺に第2取付前壁106が連結されている。第2取付前壁106は、第2取付側壁105の前辺から車幅方向外側へ向けて延びている。
また、第2取付側壁105の後辺に第2取付後壁107が連結されている。第2取付後壁107は、第2取付側壁105の後辺から車幅方向外側へ向けて延びている。第2取付前壁106および第2取付後壁107は、車体前後方向において離間して配置されている。
左第2取付部68は、第2取付側壁105、第2取付前壁106および第2取付後壁107で、車幅方向外側に開口する断面コ字状に形成されている。
左第2取付部68に左第2側方閉断面部28が取り付けられている。左第2取付部68は、第2サスペンション取付部32(図2参照)の上側に設けられている。よって、左第2側方閉断面部28は、第2サスペンション取付部32から上方に延びている。詳しくは、第2側方閉断面部28は、左第2取付部68からホイールハウスインナ41(特に、インナ側壁45)に沿って左上方閉断面部55まで上方で、かつ、車体前方へ向けて傾斜状に延びている。
このように、左第2側方閉断面部28が第2サスペンション取付部32(図2参照)から上方に向かって延びている。また、左第2側方閉断面部28は左ダンパ取付部26にホイールハウスインナ41を介して接続されている。よって、第2サスペンション取付部32から左第2側方閉断面部28に入力する荷重F3を左第2側方閉断面部28を介して左ダンパ取付部26(図7参照)に伝えることができる。これにより、リアサスペンション装置33から第2サスペンション取付部32に入力する荷重F3を左ダンパ取付部26で支えることができる。
また、第1側方閉断面部54および左第2側方閉断面部28は、左ダンパ取付部26に集約された(まとめられた)状態で取り付けられている。第1側方閉断面部54および左第2側方閉断面部28により、ホイールハウスインナ41の剛性が高められている。
第1側方閉断面部54および左第2側方閉断面部28の2つの側方閉断面部が左ダンパ取付部26(図7参照)にまとめられた状態で取り付けられることにより、車体構造10の構成が簡略化される。
また、左第2側方閉断面部28がホイールハウスインナ41に接合されることにより、左第2側方閉断面部28およびホイールハウスインナ41で閉断面が形成されている。これにより、形成した閉断面でホイールハウスインナ41の剛性が高められている。
左第2側方閉断面部28は、第1側方閉断面部54と同様に、第2側方脚部112と、第2いなし部113とを備えている。第2側方脚部112は、第2脚側壁115と、第2脚前壁116と、第2脚後壁117とを備えている。
第2脚側壁115は、ホイールハウスインナ41のインナ側壁45に対向するように配置されている。すなわち、第2脚側壁115は、車体前後方向に延びるように形成されている。第2脚側壁115の前辺に第2脚前壁116が連結されている。第2脚前壁116は、第2脚側壁115の前辺から車幅方向外側へ向けて延びている。
また、第2脚側壁115の後辺に第2脚後壁117が連結されている。第2脚後壁117は、第2脚側壁115の後辺から車幅方向外側へ向けて延びている。第2脚前壁116および第1脚後壁76は、車体前後方向において離間して配置されている。
第2側方脚部112は、第2脚側壁115、第2脚前壁116および第2脚後壁117で、車幅方向外側に開口する断面コ字状に形成されている。
第2側方脚部112は、第2脚前壁116の前フランジ118がホイールハウスインナ41のインナ側壁45に接合され、第2脚後壁117の後フランジ119がホイールハウスインナ41のインナ後壁47に接合されている。第2側方脚部112およびホイールハウスインナ41で閉断面が形成されている。
第2側方脚部112の基部112aが左第2取付部68の内部79に配置されている。この状態において、左第2取付部68の第2取付側壁105に第1側方脚部71の第2脚側壁115が当接されている。第2脚前壁116は、左第2取付部68の第2取付前壁106に接触、あるいは隣接して配置されている。第2脚前壁116は、第2取付前壁106に接着剤84で接着されている。
また、第2側方脚部112の第2脚後壁117は、左第2取付部68の第2取付後壁107に接触、あるいは隣接して配置されている。第2脚後壁117は、第2取付後壁107に接着剤84で接着されている。よって、左第2取付部68に第2側方脚部112の基部112aが取り付けられている。
第2側方脚部112の上端部に第2いなし部113(すなわち、左第2側方閉断面部28の上部)が形成されている。
ここで、第2側方脚部112は、第1側方脚部71と同様に、第2側方脚部112の基部112a(すなわち、左第2取付部68)から第2いなし部113までインナ側壁45に対して徐々に近づくように傾斜状に形成されている。第2いなし部113は、第2側方脚部112と左上方閉断面部55との間に配置されている。換言すれば、第2いなし部113は、左上方閉断面部55と左ダンパ取付部26との間に設けられている。
第2いなし部113は、第2いなし側壁122と、第2いなし後壁123とを備えている。第2いなし側壁122は、インナ側壁45の上部45aに沿って形成され、上部45aに接合されている。第2いなし側壁122の後辺から車幅方向外側に向けて第2いなし後壁123が延びている。第2いなし後壁123は、インナ後壁47の上部47aに沿って形成され、上部47aに接合されている。第2いなし側壁122および第2いなし後壁123により第2いなし部113が断面L字状に形成されている。
この状態において、第2いなし部113は、第2側方脚部112(左第2側方閉断面部28の他の部位)に比べて閉断面積が減少するように形成されている。このように、左第2側方閉断面部28は、第2いなし部113(すなわち、上部)がインナ側壁45の上部45aと、インナ後壁47の上部47aとに当接するように形成されている。
左第2側方閉断面部28の上部(すなわち、第2いなし部113)および左ホイールハウス21の上部21aに左上方閉断面部55が設けられている。
左上方閉断面部55の下方で、左ホイールハウス21のホイールハウスインナ41の内部に左ダンパ取付部26が設けられている。すなわち、左第2側方閉断面部28は、上下方向において左ダンパ取付部26と同じ高さまで延出されている。これにより、左第2側方閉断面部28の剛性が低下することを左ダンパ取付部26で確実に抑制できる。
また、左第2側方閉断面部28の上部(すなわち、第2いなし部113)は、左ダンパ取付部26に接続されている。左上方閉断面部55は、第2いなし部113よりも上方で、かつ、車幅方向に延びる閉断面に形成されている。
また、第2いなし部113をインナ側壁45の上部45aと、インナ後壁47との上部47aに当接するようにした。よって、第2いなし部113を第2側方脚部112の断面積と比べて減少させることができる。これにより、左ダンパ取付部26から左上方閉断面部55に入力する荷重F3が作用する際に、左上方閉断面部55と第2いなし部113との相対変位が可能になる。したがって、左上方閉断面部55と第2いなし部113との相対変位によりダンパからの荷重をいなす(吸収する)ことができる。
これにより、左ダンパ取付部26から左上方閉断面部55へ入力する荷重F2が作用する際に、左上方閉断面部55と第1いなし部72との相対変位が可能になる。左上方閉断面部55と第1いなし部72との相対変位によりダンパからの荷重をいなす(吸収する)ことができる。
ここで、ホイールハウスインナ41のコ字状断面部51は、インナ側壁45の上部45a、インナ前壁46の上部46a、およびインナ後壁47の上部47aでコ字状断面部に形成されている。よって、ホイールハウスインナ41の上部41aは比較的剛性が高く形成されている。これにより、第2いなし部113の剛性をホイールハウスインナ41で補うことができる。
このように、左第1側方閉断面部54の上端部に第1いなし部72が設けられている。第1いなし部72は、左第1側方閉断面部54の第1側方脚部71に比べて閉断面積が減少されている。また、左第2側方閉断面部28の上端部に第2いなし部113が設けられている。第2いなし部113は、左第2側方閉断面部28の第2側方脚部112に比べて閉断面積が減少されている。
ところで、ホイールハウスインナ41の内部に左ダンパ取付部26が設けられている。左ダンパ取付部26にはダンパ(サスペンション)が設けられ、サスペンションに後輪が支持されている。よって、アッパクロスメンバの端部(左ダンパ取付部26)から左上方閉断面部55に、後輪(具体的には、ダンパ)からの荷重F2が入力する。
この状態において、左上方閉断面部55と第1いなし部72との相対変位によりダンパからの荷重をいなす(吸収する)ことができる。また、左上方閉断面部55と第2いなし部113との相対変位によりダンパからの荷重をいなす(吸収する)ことができる。
これにより、ダンパからの荷重F2を、左上方閉断面部55から車幅方向反対側(右側)の第2ダンパ取付部26に伝わることを抑制できる。この結果、車両Veの乗り心地を一層向上させることができる。
つぎに、車体構造10を組み付ける工程を図5、図8、図9に基づいて説明する。
図8に示すように、ホイールハウスインナ41に第1側方閉断面部54を接合する。つぎに、ホイールハウスインナ41に左第2側方閉断面部28を接合する。ホイールハウスインナ41に第1側方閉断面部54および左第2側方閉断面部28を接合した状態において、ホイールハウスインナ41の上端部に左上方閉断面部55を接合する。
よって、ホイールハウスインナ41、第1側方閉断面部54、および左第2側方閉断面部28などが予め一体化された第1部品(部品)131が形成される。
一方、リアフロアパネル16、および左リアサイドフレーム14の前部14aに左第1取付部62を接合する。つぎに、左リアサイドフレーム14において、左第1取付部62の車体後方に間隔をおいて、左第2取付部68を接合する。
よって、リアフロアパネル16、左リアサイドフレーム14、左第1取付部62、および左第2取付部68などが予め一体化された第2部品(部品)132が形成される。
この状態において、第1部品131の第1側方閉断面部54を第2部品132の左第1取付部62の内部69に矢印Aの如く配置する。同時に、第1部品131の左第2側方閉断面部28を第2部品132の左第2取付部68の内部79に矢印Bの如く配置する。
図5に示すように、左第2側方閉断面部28の第2側方脚部112の基部112aが左第2取付部68の内部79に配置される。この状態において、左第2取付部68の第2取付側壁105に第2側方脚部112の第2脚側壁115を接着剤84で接着する。また、左第2取付部68の第2取付後壁107に第2側方脚部112の第2脚後壁117を接着剤84で接着する。
さらに、左第2取付部68をホイールハウスインナ41に接合する。これにより、左第2取付部68に第2側方脚部112の基部112aが取り付けられる。
つぎに、第1側方脚部71の基部71aが左第1取付部62の内部69に配置される。この状態において、第1側方脚部71の第1脚前壁75を左第1取付部62の第1取付前壁66にボルト82、ナット81で締結する。また、第1側方脚部71の第1脚後壁76を左第1取付部62の第1取付後壁67に接着剤84で接着する。
さらに、左第1取付部62をホイールハウスインナ41に接合する。これにより、左第1取付部62に第1側方脚部71の基部71aが取り付けられる。
図9に示すように、ホイールハウスインナ41、第1側方閉断面部54および左第2側方閉断面部28を予め一体化して第1部品131とした。また、リアフロアパネル16、左リアサイドフレーム14、左第1取付部62、および左第2取付部68などが予め一体化して第2部品132とした。
この場合、一体化させた第1部品131を第2部品132に組み付ける際に、第1側方閉断面部54と第1取付部62との間に一定のクリアランスを確保する必要がある。
そこで、図5に示すように、第1側方閉断面部54の第1脚後壁76を第1取付部の第1取付後壁67と接着し、第1脚前壁75を第1取付前壁66にボルト82、ナット81で締結することにした。このように、第1脚後壁76および第1取付後壁67を第1取付部と接着させることにした。これにより、第1側方閉断面部54と第1取付部62との間に一定のクリアランスを確保した状態において、第1側方閉断面部54を第1取付部62に良好な接合状態で取り付けることができる。
なお、本発明の技術範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、前記実施形態では、第1いなし部に第1いなし側壁86と、第1いなし前壁87とを備え、第1いなし側壁86をインナ側壁45に接合し、いなし前壁87をインナ前壁46に接合した例について説明したが、これに限定しない。その他の例として、例えば第1いなし部に第1いなし側壁86と、第1いなし前壁87と、第1いなし後壁とを備えることも可能である。この場合、第1いなし側壁86をインナ側壁45に接合し、第1いなし前壁87をインナ前壁46に接合する。さらに、第1いなし後壁をインナ後壁47に接合する。
また、第1いなし部に第1いなし側壁86と、第1いなし後壁とを備えることも可能である。この場合、第1いなし側壁86をインナ側壁45に接合し、第1いなし後壁をインナ後壁47に接合する。
また、前記実施形態では、第1いなし部72の閉断面積を第1側方脚部71に比べて減少させる例について説明したが、これに限らない。その他の例として、例えば第1いなし部72の閉断面積を零とすることも可能である。
この場合でも、左ダンパ取付部26から左上方閉断面部55へ入力する荷重F2が入力された際に、左上方閉断面部55と第1いなし部72との相対変位が可能になる。これにより、左上方閉断面部55と第1いなし部72との相対変位によりダンパからの荷重をいなす(吸収する)ことができる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した各変形例を適宜組み合わせても構わない。
上述した車体構造によれば、リアバルクヘッドなどを備えた自動車への適用が可能である。
Ve……車両
10……車体構造
16……リアフロアパネル(フロア)
21……左右のホイールハウス(ホイールハウス)
24……リアバルクヘッド
26……左右のダンパ取付部(ダンパ取付部)
28……左第2側方閉断面部
31……第1サスペンション取付部(サスペンション取付部)
32……第2サスペンション取付部
33……リアサスペンション装置(サスペンション装置)
41……ホイールハウスインナ
42……ホイールハウスアウタ
45……インナ側壁
46……インナ前壁
47……インナ後壁
51……コ字状断面部
52……コ字状断面部の内部
54,56……左右の第1側方閉断面部(側方閉断面部)
55,57…左右の上方閉断面部(上方閉断面部)
62,63…左右の第1取付部(第1取付部)
68……左第2取付部(第2取付部)
71……第1側方脚部(左第1側方閉断面部の他の部位、下部)
72……第1いなし部(いなし部、左第1側方閉断面部の上部)
75……第1脚前壁(前壁)
76……第1脚後壁(後壁)
91……車室
92……トランクルーム
112…第2側方脚部(左第2側方閉断面部の他の部位、下部)
113…第2いなし部(左第2側方閉断面部の上部)
116…第2脚前壁
117…第2脚後壁
131…第1部品(部品)
132…第2部品(部品)

Claims (7)

  1. 車室とトランクルームとを仕切るリアバルクヘッドと、ホイールハウスの車幅方向内側に位置するホイールハウスインナと、該ホイールハウスインナの車幅方向外側に設けられたダンパ取付部と、を備え、
    前記リアバルクヘッドは、前記ホイールハウスインナに沿って上下方向に延びる閉断面を形成する左右一対の側方閉断面部と、前記側方閉断面部よりも上方で車幅方向に延びる閉断面を形成する左右一対の上方閉断面部と、車幅方向に延びるアッパクロスメンバと、を備え、
    前記側方閉断面部は、前記上方閉断面部と前記ダンパ取付部との間に、他の部位に比べて閉断面積が減少したいなし部、および閉断面積が零となるいなし部の少なくとも一方を備える、
    ことを特徴とする車体構造。
  2. 車室とトランクルームとを仕切るリアバルクヘッドと、ホイールハウスの車幅方向内側に位置するホイールハウスインナと、該ホイールハウスインナの車幅方向外側に設けられたダンパ取付部と、を備え、
    前記リアバルクヘッドは、前記ホイールハウスインナに沿って上下方向に延びる閉断面を形成する側方閉断面部と、前記側方閉断面部よりも上方で車幅方向に延びる閉断面を形成する上方閉断面部とを備え、
    前記側方閉断面部は、前記上方閉断面部と前記ダンパ取付部との間に、他の部位に比べて閉断面積が減少したいなし部、および閉断面積が零となるいなし部の少なくとも一方を備え
    前記いなし部は、前記側方閉断面部の断面積を車両上方に向かうにつれ徐々に減少させることで形成される、
    ことを特徴とする車体構造。
  3. 前記ホイールハウスインナは、
    車体前後方向に延びるインナ側壁と、車体前後方向に離間して配置されるとともに前記インナ側壁から車幅方向外側に向かって延びるインナ前壁およびインナ後壁と、からなるコ字状断面部を備え、
    前記側方閉断面部は、下部では前記インナ側壁との間に閉断面を備え、上部では前記インナ側壁と、少なくとも前記インナ前壁または前記インナ後壁のいずれか一方とに当接する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の車体構造。
  4. 前記ダンパ取付部は、前記コ字状断面部の内部に設けられ、
    前記側方閉断面部は、上下方向において前記ダンパ取付部と同じ高さまで延出されている、
    ことを特徴とする請求項に記載の車体構造。
  5. 車両のフロア側にサスペンション装置が取り付けられるサスペンション取付部を備え、
    前記側方閉断面部は、前記サスペンション取付部から上方に延びる、
    ことを特徴とする請求項に記載の車体構造。
  6. 前記フロア側に設けられて、前記サスペンション取付部から車体前後方向で離間して設けられた第2サスペンション取付部と、
    前記第2サスペンション取付部から上方に向かって延び、前記ダンパ取付部に接続させる第2側方閉断面部と、を備える、
    ことを特徴とする請求項に記載の車体構造。
  7. 前記フロア側には、
    前記側方閉断面部が取り付けられる断面コ字状の第1取付部と、
    前記第2側方閉断面部が取り付けられる断面コ字状の第2取付部と、を備え、
    前記ホイールハウスインナと前記側方閉断面部と前記第2側方閉断面部とを予め一体化させた部品が、前記フロアと前記第1取付部と前記第2取付部とを予め一体化させた部品に取り付けられ、
    前記側方閉断面部は、
    前壁および後壁を有し、
    前記前壁および前記後壁のいずれか一方は前記第1取付部と接着され、いずれか他方は前記第1取付部に締結される、
    ことを特徴とする請求項に記載の車体構造。
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