JP6146269B2 - 希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末の製造方法 - Google Patents
希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末の製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6146269B2 JP6146269B2 JP2013238571A JP2013238571A JP6146269B2 JP 6146269 B2 JP6146269 B2 JP 6146269B2 JP 2013238571 A JP2013238571 A JP 2013238571A JP 2013238571 A JP2013238571 A JP 2013238571A JP 6146269 B2 JP6146269 B2 JP 6146269B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- rare earth
- powder
- magnet powder
- transition metal
- mass
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Manufacture Of Metal Powder And Suspensions Thereof (AREA)
- Powder Metallurgy (AREA)
- Hard Magnetic Materials (AREA)
- Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
Description
従来、この希土類−遷移金属−窒素系磁石は、希土類金属と遷移金属を溶解して合金を作製する溶解法や、希土類酸化物と遷移金属からなる原料にアルカリ土類金属を還元剤として配合し、高温で希土類酸化物を金属に還元するとともに遷移金属と合金化する還元拡散法によって製造されている。しかし、溶解法では、原料として使用する希土類金属が高価であるため経済的ではなく、安価な希土類酸化物粉末を原料として利用できる還元拡散法が望ましい方法であると考えられている。
磁石粉末の粒度を揃えるために、出発原料として微細な鉄粉や酸化鉄粉が用いられているが、例えば、特許文献1および特許文献2には、共沈法で微細水酸化物を作製してからM成分(Al、Ti、Mnなど)を添加し、焼成して得られた微細粉末を原料粉末として還元拡散法で合金化して窒化することで、粉砕することなく高性能磁石粉末を製造していた。
しかしながら、この方法では金属Caで還元拡散を行う前に沈殿生成物の洗浄、大気焼成および水素還元を行うために、プロセスが長く製造コストが高いという欠点を有していた。
しかしながら、これらの方法では、製造時に温度調整や皮膜条件などをコントロールするのが難しく、製造工程も長くなり、バラツキが大きくなりやすいなどの問題があり、保磁力はいずれも10kOe未満であり、かつ表面安定性に優れた磁石粉末を得ることが困難であった。
この方法では、希土類−遷移金属−窒素系磁石の粗粉末を媒体攪拌ミルの粉砕機に入れ、次いで、粉砕機の中で0.1〜1mmの金属ボール又はセラミックスボールの粉砕媒体とともに回転させ、特定の条件で微粉砕して、磁石粉末の平均粒径(D50)が1〜4μmとなり、従来法と比較すると磁気特性は向上したものの平均粒径(D50)が小さく、微粉砕によって生じる1μm以下の粒度の割合が高いため、特に表面安定性に改善の余地が残されていた。また、粉砕媒体のボ−ル径が0.1〜1mmと小さくハンドリングの問題もあった。
原料粉末である平均粒径(D50)が10μm以下の鉄粉末および希土類元素のサマリウム酸化物粉末と、さらに平均粒径(D50)が鉄粉末と希土類元素のサマリウム酸化物粉末よりも小さいTi、Zr、Alから選択される少なくとも一種の元素を含む酸化物粉末を混合し、これに前記原料粉末混合物中の酸化物を還元するに必要な化学量論量の1.1倍量以上のアルカリ土類金属を混合した後、800〜1150℃で加熱する還元拡散法により、希土類−鉄合金の粒成長が抑制された還元拡散生成物を得るようにし、
その後、該還元拡散生成物を窒化し、平均粒径(D50)が4μmを超え10μm以下の希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末を製造することを特徴とする希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末の製造方法が提供される。
また、本発明の第3の発明によれば、第1の発明において、前記窒化の前に、還元拡散生成物に水素を吸蔵させることを特徴とする希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末の製造方法が提供される。
また、本発明の第4の発明によれば、第1の発明において、前記希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末を、さらに有機媒体およびボ−ル径が1mmを超え5mm以下の粉砕媒体と共に粉砕機の媒体攪拌ミルに入れて回転させて粉砕することを特徴とする希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末の製造方法が提供される。
また、本発明の第5の発明によれば、第4の発明において、前記粉砕の際に、有機媒体に燐酸を添加することを特徴とする希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末の製造方法が提供される。
さらに、本発明の第6の発明によれば、第1の発明において、磁石粉末は、1μm以下の粒度の割合が体積基準で10%未満であることを特徴とする希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末の製造方法が提供される。
また、本発明の第7の発明によれば、第5の発明において、磁石粉末は、その表面に元素換算でのP含有量が粉末全体に対して0.2質量%以上1質量%以下の燐酸塩被膜が形成されていることを特徴とする希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末の製造方法が提供される。
また、本発明の第8の発明によれば、第1の発明において、磁石粉末は、10μmを超える粒度の割合が体積基準で49%以下であることを特徴とする希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末の製造方法が提供される。
また、本発明の第9の発明によれば、第1の発明において、磁石粉末は、保磁力iHcが880kA/m以上の磁気特性を有することを特徴とする希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末の製造方法が提供される。
また、このような高い保磁力を有する表面安定性に優れた磁石粉末は、ボンド磁石などの材料として有用であり、磁石合金の微粉砕工程を必須とせず、比較的低コストで安定的に生産できることから、その工業的価値は極めて大きい。
本発明において、希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末は、特定粒度の磁石原料粉末の表面に、Ti、Zr、Alから選択される少なくとも一種の元素を含む原料粉末を分散させて還元拡散させるので、還元拡散後の粒成長が抑制されることにより、従来技術では所望の粒径にするため過度の粉砕で生じていた1μm以下の粒度の割合が少なくなる。
本発明に係る希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末は、高い保磁力と優れた表面安定性を有している磁石粉末である。磁石粉末は、希土類元素を含む遷移金属−窒素系磁石合金の粉末であり、例えば、希土類−鉄−窒素系の各種磁石粉末等が例示される。
Fe成分が、70質量%より少ないと磁化が低くなり好ましくないが、Fe成分が80質量%を超えると希土類元素の割合が少なくなり過ぎ、高い保磁力が得られず好ましくない。Fe成分の組成範囲が70〜76質量%であれば、保磁力と磁化のバランスのとれた材料となり、特に好ましい。
また、保磁力の向上、生産性の向上並びに低コスト化のために、Ca、Cr、Nb、Mo、Sb、Ge、V、Si、Ta又はCu等から選ばれた一種以上を添加してもよい。この場合、添加量は、遷移金属全体に対して7質量%以下とすることが望ましい。また、不可避的不純物としてCあるいはB等が5質量%以下含有されていてもよい。
また、本発明では、10μmを越える粒度の割合が49%以下であることが好ましく、47%以下がより好ましく、45%以下が特に好ましい。なお、本発明では、20μmを越える粒度の割合が10%以下であることが一層好ましい。
本発明において、希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末は、特定粒度以下の磁石原料粉末表面に、これよりも粒度が小さいTi、Zr、Alから選択される少なくとも一種の元素を含む原料粉末を分散させた後、特定量の金属Caを用いた還元拡散法によって希土類−遷移金属−窒素系磁石粗粉末を製造し、平均粒径(D50)と1μm以下の粒度の割合が特定範囲の粉末となるようにして製造される。
原料の希土類粉末としては、通常希土類酸化物粉末が使用される。希土類酸化物粉末の粒径は、反応性、作業性等の面から平均粒径(D50)が10μm以下であることが好ましい。さらに好ましくは、7μm以下、特に好ましくは、5μm以下である。10μmを越えると、還元拡散法で得られる合金生成物中に、希土類元素が拡散していない未反応鉄部が多くなる。
還元剤としては、Caなどのアルカリ土類金属が用いられる。上記還元剤は、粒状もしくは粉末状のものが用いられるが、粒度は最大粒径5mm以下のものが好ましい。
しかし、希土類元素、Fe元素が還元拡散により合金化する際、その合金粒の周囲に存在して粒成長を抑制するには、1〜300nmの範囲が好ましい。より好ましいのは、3〜100nmの範囲であり、5〜50nmの範囲が特に好ましい
加熱温度は800℃〜1150℃として3〜10時間処理することが好ましい。還元剤として上記したようにCaを選定した場合、遷移金属粉末に対する希土類元素の十分な拡散と焼結による粒成長抑制の観点から、800℃〜1150℃の温度範囲とすることが必要である。800℃未満では図3に示すように合金内部に未反応鉄が生じる。
この加熱焼成により、上記混合物中の希土類酸化物が希土類元素に還元されるとともに、該希土類元素が鉄粉中に拡散し、図1に示すような希土類−鉄母合金が合成される。そして、希土類−鉄母合金の周囲にはTiなどが存在することで、合金粒成長が抑制される。この還元拡散反応が起きる際、原料混合物が圧縮されていると圧縮されていない場合と比較して、原料混合物が炉内の底部、すなわち高温部で、温度分布の小さい範囲に配置され、均一に熱がかかることにより場所による反応のばらつきが小さくなり、よって組成ばらつきが小さい還元物が得られ、ひいては磁気特性の優れた合金粉末が得られることになる。さらに原料混合物が圧縮されていることにより各原料粒子間の距離が短いため熱伝導がよく、短時間で還元拡散反応が起こる。還元拡散時間が長い場合、蒸気圧の高い希土類元素は高温部で揮発し、低温部に濃縮し組成のばらつき原因になる。したがって、このように短時間で還元拡散反応できることは特性を向上させる大きな要因となる。
アルゴンガスは、水素ガスよりも比重が大きいため反応生成物の底部まで完全に水素ガスで置換しきれないと、水素吸蔵が効果的に行えず、水素吸蔵後も大きな塊のまま存在することがあるから、注意を要する。
次に、水素を含む雰囲気ガスで置換後、水素の吸蔵を促進するために炉内の圧力を大気圧に対して+5kPa以上に加圧しておくことが好ましい。加圧は大気圧に対して+10〜50kPaがより好ましい。加圧した状態で放置し、反応生成物が水素を吸蔵していくと、初期加圧圧力から徐々に低下することで水素吸蔵の進行が確認できる。
取り出した崩壊物の粒径が10mm以下、好ましくは1mm以下になるように反応温度と時間を設定することが好ましい。崩壊物の粒径が10mmを越える状態では、窒化処理工程で均一な窒化が困難になり、磁気特性の角形が低下してしまい、水素吸蔵の効果がない。
このように、水素吸蔵させた反応生成物は、該水素処理後、容器から取り出した時点で既に崩壊しており、引き続き行われる窒化工程での崩壊性も向上している。そのため、生成した主相であるSm2Fe17相磁性粉末の凝集が小さく、崩壊して、該磁性粉末の表面が活性となっており、その後の窒化処理において該合金粉末内の窒素の分布が均一になり、結果として、得られる希土類−鉄−窒素系磁石粉末の減磁曲線の角形性が良好なものとなる。
また、水素吸蔵で崩壊した後、窒化処理して得られる希土類−鉄−窒素系磁石粗粉末は、窒素の分布が均一となるので、磁気特性を低下させる希土類−鉄−窒素系磁石粉末が少なくなるので収率が高くなる。
全気流圧力に対するアンモニアの比(アンモニア分圧)は、0.1〜0.7、好ましくは0.2〜0.6となるようにする。アンモニア分圧がこの範囲であると、母合金の窒化が進み、十分に磁石粉末の飽和磁化と保磁力を向上できる。
窒化処理は、該希土類−遷移金属母合金粉末を含窒素雰囲気中で、例えば、200〜700℃に加熱する。加熱温度は、300〜600℃が好ましく、さらに好ましくは350〜550℃とする。200℃未満では十分に母合金の窒化速度が遅く、700℃を超える温度では希土類の窒化物と鉄とに分解してしまうので好ましくない。加熱時間は処理量に応じて適宜選択すればよいが、例えば1〜10時間とする。
ここで、前記の通り水素吸蔵工程後の窒化処理工程と水中デカンテーション工程との順番を逆にしてもよい。
得られた希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末は、必要に応じて媒体攪拌ミルの粉砕機に入れ、有機溶媒中で粉砕媒体によって粉砕する。磁石粉末を、その平均粒径(D50)が4μmを超え10μm以下(10μm以下の粒度の割合が50%以上)、1μm以下の粒度の割合が10%未満となるように粉砕することで、優れた磁気特性を有する磁石微粉末を製造することができる。このとき、10μmを越える粒度の割合が49%以下となるように粉砕することが好ましい。
媒体攪拌ミルは、有機溶媒と磁石粉末を混合して形成されたスラリーを微粉砕するものであり、例えば、ボール、ビーズ等の粉砕媒体を充填したミルを、攪拌棒、回転ディスク等によって強制的に攪拌することにより、粉砕を行う装置が挙げられる。
有機溶媒を装置内に入れておき、これに磁石粗粉末を加えてから装置を回転させてもよいし、予め有機溶媒と磁石粉末を混合機によりプレミキシングしてスラリーを形成しておき、これをポンプにより媒体攪拌ミルに送って粉砕処理してもよい。
この媒体攪拌ミル内では、有機溶媒によって磁石粉末とボールがスラリー状態となって攪拌による攪拌作用を受ける。そして、磁石粉末同士あるいはボールとの摩擦により、磁石粉末は粉砕される。
このとき有機溶媒には、表面安定化剤として燐酸やその化合物を添加することができる。燐酸などを添加することで、磁石粉末が粉砕されるとともにその表面には燐酸塩の被膜が形成される。燐酸の添加量は、長時間大気に晒しても安定で磁気特性に優れた磁石が得られるように、磁石微粉末への被膜が平均1〜20nm程度となる量が好ましく、微粉末中の元素換算でのP含有量は0.2質量%以上1質量%以下とする。
一方、媒体攪拌ミルの一種であるビーズミルは、本発明で使用する小さな粒径の磁石粉末の粉砕に適したミルであり、バッチ法または連続法で操作される典型的なビーズミルであれば特に限定されず、垂直流動もしくは水平流動を支持するように設計された任意の装置を採用することができる。
ビーズミルは、典型的には、シリカサンド、ガラスビーズ、セラミックス粉砕媒体または鋼球を粉砕媒体として使用する粉砕機である。微粉砕された磁石粉末からの粉砕媒体の分離は、粉砕媒体と磁石粉末との間に存在する沈降速度、粒子の大きさ、もしくは両パラメータ間の差に基づいて行うことができる。ビーズミルの中には、他の媒体攪拌ミルと同様に有機溶媒を供給する。セラミックス粉砕媒体には、ジルコニア、窒化珪素、アルミナなどが例示される。
また、ボール充填率は、粉砕機の種類や粉砕能力などによっても異なるが容積の40〜70%とすることが好ましい。
粉砕された磁石粉末を含むスラリーは、引き続き、有機溶媒から磁石粉末を分離し乾燥する。乾燥条件は、特に制限されるわけではないが、磁石粉末を乾燥機に入れ、真空中あるいは不活性ガス雰囲気下、130℃以上160℃以下で、30〜480分間加熱するのが好ましい。
本発明の方法により、平均粒径が4μmを超え10μm以下(10μm以下の粒度の割合が50%以上)、かつ1μm以下の粒度の割合が10%未満で、保磁力iHcが高く、表面安定性に優れた希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末を製造することが可能となる。
すなわち、保磁力が880kA/m以上であり1000kA/m以上も可能という優れた磁性特性を有し、かつ大気に暴露しても安定で発火しない希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末を製造することができる。
また、これら処理を施した磁石粉末に熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、ゴム組成物などを配合して射出成形、押出し成形などを行えば、樹脂結合型磁石すなわちボンド磁石を容易に製造することができる。
日本ボンド磁石工業協会、ボンド磁石試験方法ガイドブック、BM−2002、BM−2005に準じて、得られた磁石粉末の磁気特性を測定した。
(2)平均粒径(D50)、1μm以下の粒度の割合、10μm以下の粒度の割合
いずれも、HELOS粒度分布測定装置(SYMPATEC GmbH社製、商品名:レーザ−回折式粒度分布測定装置HELOS&RODOS)を用いて、被測定粉末に3.0×105Paの圧力の窒素を噴射させて、凝集した磁石粉末を解凝して測定した。
磁石原料粉末として、平均粒径(D50)4μmの鉄粉末(Fe純度98%)1050.2gと、平均粒径(D50)3μmの酸化サマリウム粉末(Sm2O3純度99.5%)424.8g、および平均粒径(D50)36nmの酸化チタン粉末(TiO2純度99.9%以上)23.6gをヘンシェルミキサ−で混合した。得られた混合粉末から960gを分取し、そこに粒状金属カルシウム(Ca純度99%)163.5g添加してロッキングミキサ−を用いて10分混合した。
得られた混合物を円筒形のステンレス容器に入れ、アルゴンガス雰囲気下、970℃で5時間加熱処理を施し、Ti含有SmFe合金を含む還元拡散生成物をえた。この還元拡散生成物を室温まで冷却した後、アルゴンガスを排出しながら水素ガスを供給し、ガス圧力約0.01MPaとして水素を吸蔵させた。これにより、還元拡散生成物が崩壊し、粒度が1mm以下になった。該Ti含有SmFe合金粉末の断面観察を行った結果、図1に示すように、未反応鉄は観察されなかった。
次に、水素を吸蔵した還元拡散生成物をアンモニア分圧が0.2のアンモニア−水素混合ガス雰囲気下で昇温し、445℃で150分保持し、その後、同温度で水素ガスに切り替えて60分保持し、さらに窒素ガスに切り替えて60分保持し還元拡散生成物中の合金を窒化後、冷却し磁石粉末を得た。
次に、窒化処理した磁石粉末を純水中に投じたところ、崩壊してスラリ−が得られた。水素イオン濃度pHが12以下となるまで、攪拌とデカンテーションとを繰り返し行った後、pHが約6となるまで水中に酢酸を添加し、この状態で15分間攪拌を行った。その後、脱酢酸洗浄として純水中で洗浄を行い、真空乾燥機を用い50℃で5時間保持して乾燥して磁石粉末aを得た。この磁石粉末aは大気に晒しても安定であり、また磁石粉末a中のSmは23.2質量%、Nは3.2質量%、Tiは0.7質量%(残部FeおよびCa、以下同じ。)であった。
得られた磁石微粉末aに分散力を作用させて、HELOS Particle Size Analysisで平均粒径(D50)と1μm以下の粒度、10μm以下の粒度の割合を測定するとともに、保磁力iHcを測定し、その結果を表1に示す。
実施例1において、得られた磁石粉末a15gをイソプロピルアルコ−ル100mlとともに、3/16インチ(4.76mm)のSUJ2(高炭素クロム軸受鋼鋼材)を300g充填した振動式ボ−ルミルに入れて10分粉砕を行った。その後、濾過して真空乾燥機で50℃で5時間保持して乾燥した以外は、実施例1と同様にして磁石粉末bを得た。実施例1と同様に評価した結果を表1に示す。この磁石粉末bは大気に晒しても安定であり、また磁石粉末b中のSmは23.2質量%、Nは3.2質量%、Tiは0.7質量%であった。実施例1と同様に評価した結果を表1に示す。
実施例1において、酸化チタン粉末に替えて平均粒径(D50)31nm、純度99.9%以上の酸化アルミニウム粉末を用いた以外は、実施例1と同様にして磁石粉末cを得た。実施例1と同様に評価した結果を表1に示す。この磁石粉末cは大気に晒しても安定であり、また磁石粉末c中のSmは23.2質量%、Nは3.4質量%、Alは0.6質量%であった。実施例1と同様に評価した結果を表1に示す。
実施例1において、酸化チタン粉末に替えて平均粒径(D50)5nm、純度99.9%以上の酸化ジルコニウム粉末を用いた以外は、実施例1と同様にして磁石粉末dを得た。実施例1と同様に評価した結果を表1に示す。この磁石粉末dは大気に晒しても安定であり、また磁石粉末d中のSmは23.2質量%、Nは3.3質量%、Zrは0.8質量%であった。実施例1と同様に評価した結果を表1に示す。
実施例1において、酸化チタン粉末47.2gとした以外は、実施例1と同様にして磁石粉末eを得た。実施例1と同様に評価した結果を表1に示す。この磁石粉末eは大気に晒しても安定であり、また磁石粉末e中のSmは23.2質量%、Nは3.3質量%、Tiは1.3質量%であった。実施例1と同様に評価した結果を表1に示す。
実施例1において、酸化チタン粉末11.8gとした以外は、実施例1と同様にして磁石粉末fを得た。実施例1と同様に評価した結果を表1に示す。この磁石粉末fは大気に晒しても安定であり、また磁石粉末f中のSmは23.2質量%、Nは3.2質量%、Tiは0.4質量%であった。実施例1と同様に評価した結果を表1に示す。
実施例1において、平均粒径(D50)4μmの鉄粉末に替えて8μmの鉄粉末を用いた以外は、実施例1と同様にして磁石粉末gを得た。実施例1と同様に評価した結果を表1に示す。この磁石粉末gは大気に晒しても安定であり、また磁石粉末g中のSmは23.2質量%、Nは3.2質量%、Tiは0.7質量%であった。実施例1と同様に評価した結果を表1に示す。
実施例1において、平均粒径(D50)4μmの鉄粉末に替えて6μmの鉄粉末を用いた以外は、実施例1と同様にして磁石粉末hを得た。実施例1と同様に評価した結果を表1に示す。この磁石粉末hは大気に晒しても安定であり、また磁石粉末h中のSmは23.2質量%、Nは3.2質量%、Tiは0.7質量%であった。実施例1と同様に評価した結果を表1に示す。
実施例2において、さらに85%燐酸0.22g添加して振動式ボ−ルミルで10分間粉砕した後、濾過して真空乾燥機で50℃で5時間保持して乾燥した以外は、実施例1と同様にして磁石粉末iを得た。この磁石粉末iは大気に晒しても安定であり、また磁石粉末i中のSmは23.2質量%、Nは3.2質量%、Tiは0.7質量%、Pは0.4質量%であった。実施例1と同様に評価した結果を表1に示す。この磁石粉末iにはPが含まれるので、長時間大気に晒しても磁気特性が低下しなかった。
実施例1において、酸化チタン粉末129.8gおよび粒状金属カルシウム248.3gと増量した以外は、実施例1と同様にして磁石粉末jを得た。この磁石粉末jは大気に晒しても安定であり、また磁石粉末j中のSmは23.2質量%、Nは3.2質量%、Tiは5.0質量%であった。実施例1と同様に評価した結果を表1に示す。
実施例1において、酸化チタンを用いなかった以外は、実施例1と同様にして磁石粉末kを得た。この磁石粉末kは大気に晒しても安定であり、また磁石粉末k中のSmは23.2質量%、Nは3.2質量%であった。実施例1と同様に評価した結果を表1に示す。
実施例1において、アルゴンガス雰囲気下、1180℃で5時間加熱処理し、窒化条件を465℃、200分とした以外は、実施例1と同様にして磁石粉末lを得た。この磁石粉末lは大気に晒しても安定であり、またこの磁石微粉末l中のSmは23.3質量%で、Nは3.4質量%、Tiは0.7質量%であった。実施例1と同様に評価した結果を表1に示す。
実施例1において、粒状金属カルシウム109.8gとした以外は、実施例1と同様にして還元拡散反応を行い、SmFe合金粉末を得た。該合金粉末の断面観察を行った結果、図2に示すように、粒子の中心部に多数の未反応鉄が観察されたため、窒化処理を行わなかった。
平均粒径(D50)4μmの鉄粉末に替えて、平均粒径(D50)14μmの鉄粉末を用いた以外は実施例1と同様にして磁石粉末mを得た。実施例1と同様に評価した結果を表1に示す。この磁石粉末mは大気に晒しても安定であり、また磁石粉末m中のSmは23.2質量%、Nは3.5質量%、Tiは0.7質量%であった。実施例1と同様に評価した結果を表1に示す。
実施例1において、アルゴンガス雰囲気下、750℃で5時間加熱処理した以外は、実施例1と同様にして還元拡散反応を行い、SmFe合金粉末を得た。該合金粉末の断面観察を行った結果、図3に示すように、粒子の中心部に多数の未反応鉄が観察されたため、窒化処理を行わなかった。
実施例2において、振動式ボ−ルミルでの粉砕時間を、平均粒径(D50)が2μm未満となる6時間とした以外は、実施例1と同様にして磁石粉末nを得たが、大気に晒した瞬間に部分的に発火したため、他の評価は行わなかったが、粒度1μm以下の割合は20%と推測される。
比較例6に対して粉砕時間をやや短くして、平均粒径(D50)が3.2μmの磁石粉末oをえた。保磁力が実施例2より低下して保磁力iHcが740kA/m以下となった。
以上の結果から、実施例1〜10は、平均粒径(D50)や1μm以下の粒度の割合が本発明の範囲内であるために、保磁力が高く、表面安定性に優れた磁石粉末が得られている。
これに対して、比較例1、2および4は、平均粒径(D50)や10μm以下の粒度の割合が本発明から外れているために、保磁力が低いことが分かる。また、比較例3は金属Ca不足で多数の未反応鉄が観察され、比較例5は還元拡散温度が低過ぎて多数の未反応鉄が観察されたことから、窒化処理するに至らなかった。さらに、比較例6は、平均粒径(D50)が本発明の下限から外れて表面安定性に劣った。また、比較例7も平均粒径(D50)が本発明の下限から外れため、表面酸化の影響で保磁力が劣った。
Claims (9)
- 希土類元素のSmが23.0質量%以上25.0質量%以下、遷移金属のFeが70〜76質量%、Nが3.0質量%以上3.6質量%以下、Ti、Zr、Alから選択される少なくとも一種の元素が0.1質量%以上3質量%以下含まれた希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末の製造方法であって、
原料粉末である平均粒径(D50)が10μm以下の鉄粉末および希土類元素のサマリウム酸化物粉末と、さらに平均粒径(D50)が鉄粉末と希土類元素のサマリウム酸化物粉末よりも小さいTi、Zr、Alから選択される少なくとも一種の元素を含む酸化物粉末を混合し、これに前記原料粉末混合物中の酸化物を還元するに必要な化学量論量の1.1倍量以上のアルカリ土類金属を混合した後、800〜1150℃で加熱する還元拡散法により、希土類−鉄合金の粒成長が抑制された還元拡散生成物を得るようにし、
その後、該還元拡散生成物を窒化し、平均粒径(D50)が4μmを超え10μm以下の希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末を製造することを特徴とする希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末の製造方法。 - 前記Ti、Zr、Alから選択される少なくとも一種の元素を含む酸化物粉末の平均粒径が1〜300nmであることを特徴とする請求項1に記載の希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末の製造方法。
- 前記窒化の前に、還元拡散生成物に水素を吸蔵させることを特徴とする請求項1に記載の希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末の製造方法。
- 前記希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末を、さらに有機媒体およびボ−ル径が1mmを超え5mm以下の粉砕媒体と共に粉砕機の媒体攪拌ミルに入れて回転させて粉砕することを特徴とする請求項1に記載の希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末の製造方法。
- 前記粉砕の際に、有機媒体に燐酸を添加することを特徴とする請求項4に記載の希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末の製造方法。
- 磁石粉末は、1μm以下の粒度の割合が体積基準で10%未満であることを特徴とする請求項1に記載の希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末の製造方法。
- 磁石粉末は、その表面に元素換算でのP含有量が粉末全体に対して0.2質量%以上1質量%以下の燐酸塩被膜が形成されていることを特徴とする請求項5に記載の希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末の製造方法。
- 磁石粉末は、10μmを超える粒度の割合が体積基準で49%以下であることを特徴とする請求項1に記載の希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末の製造方法。
- 磁石粉末は、保磁力iHcが880kA/m以上の磁気特性を有することを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013238571A JP6146269B2 (ja) | 2013-11-19 | 2013-11-19 | 希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013238571A JP6146269B2 (ja) | 2013-11-19 | 2013-11-19 | 希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2015098623A JP2015098623A (ja) | 2015-05-28 |
JP6146269B2 true JP6146269B2 (ja) | 2017-06-14 |
Family
ID=53375439
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013238571A Active JP6146269B2 (ja) | 2013-11-19 | 2013-11-19 | 希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6146269B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6555197B2 (ja) * | 2016-06-22 | 2019-08-07 | 住友金属鉱山株式会社 | 希土類−鉄−窒素系合金粉末の製造方法 |
JP7004903B2 (ja) * | 2017-02-28 | 2022-01-21 | 日亜化学工業株式会社 | 希土類-鉄-窒素系磁性材料の製造方法 |
CN111937095B (zh) * | 2018-03-29 | 2024-05-21 | Tdk株式会社 | 钐-铁-氮系磁铁粉末及其制造方法以及钐-铁-氮系磁铁及其制造方法 |
WO2020032547A1 (ko) * | 2018-08-10 | 2020-02-13 | 주식회사 엘지화학 | 자석 분말 및 자석 분말의 제조 방법 |
KR102357085B1 (ko) * | 2018-08-10 | 2022-01-28 | 주식회사 엘지화학 | 자석 분말 및 자석 분말의 제조 방법 |
Family Cites Families (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH05308012A (ja) * | 1992-04-30 | 1993-11-19 | Asahi Chem Ind Co Ltd | 粒度分布を制御した磁石粉体 |
JPH11121215A (ja) * | 1997-10-15 | 1999-04-30 | Hitachi Metals Ltd | 希土類磁石粉末の製造方法 |
JPH11335702A (ja) * | 1998-05-28 | 1999-12-07 | Nichia Chem Ind Ltd | 磁性粉末 |
JP2000034510A (ja) * | 1999-06-25 | 2000-02-02 | Nichia Chem Ind Ltd | 合金粉末 |
JP2002043109A (ja) * | 2000-07-19 | 2002-02-08 | Nichia Chem Ind Ltd | 希土類−鉄−窒素系磁粉の表面処理方法及びそれを用いたプラスチック磁石 |
JP2003217916A (ja) * | 2002-01-22 | 2003-07-31 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 高耐熱性磁石粉末、その製造方法及びそれを用いたボンド磁石 |
JP4063005B2 (ja) * | 2002-07-31 | 2008-03-19 | 住友金属鉱山株式会社 | 希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末及びその製造方法 |
JP4300999B2 (ja) * | 2003-12-26 | 2009-07-22 | 住友金属鉱山株式会社 | 高耐候性磁石粉、その製造方法及びそれを用いた希土類ボンド磁石用樹脂組成物 |
JP4438445B2 (ja) * | 2004-02-20 | 2010-03-24 | 住友金属鉱山株式会社 | 希土類ハイブリッドボンド磁石用組成物および希土類ハイブリッドボンド磁石 |
JP4241461B2 (ja) * | 2004-03-26 | 2009-03-18 | 住友金属鉱山株式会社 | 希土類−遷移金属−窒素系磁石合金粉末、その製造方法及びそれを用いた希土類ボンド磁石 |
JP2007119909A (ja) * | 2005-09-29 | 2007-05-17 | Sumitomo Metal Mining Co Ltd | 希土類―鉄―窒素系磁石粉末およびその製造方法 |
JP4650593B2 (ja) * | 2008-12-15 | 2011-03-16 | 住友金属鉱山株式会社 | 希土類元素を含む鉄系磁石合金粉、およびその製造方法、得られるボンド磁石用樹脂組成物、ボンド磁石、並びに圧密磁石 |
JP5908247B2 (ja) * | 2011-09-30 | 2016-04-26 | 日東電工株式会社 | 永久磁石の製造方法 |
-
2013
- 2013-11-19 JP JP2013238571A patent/JP6146269B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2015098623A (ja) | 2015-05-28 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5974975B2 (ja) | 希土類−遷移金属−窒素系磁石微粉末及びその製造方法 | |
JP6146269B2 (ja) | 希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末の製造方法 | |
WO2010113371A1 (ja) | R-t-b系希土類永久磁石用合金材料、r-t-b系希土類永久磁石の製造方法およびモーター | |
WO2004029997A1 (ja) | R−t−b系希土類永久磁石及び磁石組成物 | |
JP2013001985A (ja) | 希土類−遷移金属系合金粉末とその製造方法 | |
WO2004029996A1 (ja) | R−t−b系希土類永久磁石 | |
JP2006291257A (ja) | 希土類−遷移金属−窒素系磁性粉末とその製造方法 | |
JP2015195326A (ja) | 希土類−鉄−窒素系磁石粉末及びその製造方法とそれを用いたボンド磁石用組成物、並びにボンド磁石 | |
JP2011214113A (ja) | 希土類−鉄−窒素系磁石粉末の製造方法、及び得られる希土類−鉄−窒素系磁石粉末 | |
JP2016025312A (ja) | 高耐候性希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末の製造方法及びその高耐候性希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末 | |
JP6919788B2 (ja) | 希土類焼結磁石 | |
JP2017218623A (ja) | 希土類−鉄−窒素系合金粉末の製造方法 | |
JP2020155740A (ja) | 希土類磁石の製造方法 | |
JP7156226B2 (ja) | 希土類磁石の製造方法 | |
JP2016037611A (ja) | 希土類−鉄−窒素系磁石粉末の製造方法及び希土類−鉄−窒素系磁石粉末 | |
JP2007250605A (ja) | R−t−b系希土類永久磁石の製造方法 | |
JP4556727B2 (ja) | 希土類焼結磁石の製造方法 | |
JP4862269B2 (ja) | 希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末、その製造方法及びそれを用いたボンド磁石用組成物、並びにボンド磁石 | |
JP2014236144A (ja) | 希土類−遷移金属−窒素系磁石微粉末及びその製造方法 | |
JP2010265488A (ja) | 希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末の製造方法、及び得られる希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末、並びにそれを用いたボンド磁石用組成物、並びにボンド磁石 | |
JP4692783B2 (ja) | 希土類焼結磁石の製造方法 | |
JP4063005B2 (ja) | 希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末及びその製造方法 | |
JP2006100434A (ja) | R−t−b系希土類永久磁石の製造方法 | |
JP2016033971A (ja) | 高耐候性希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末の製造方法及びその高耐候性希土類−遷移金属−窒素系磁石粉末 | |
JP2005286175A (ja) | R−t−b系焼結磁石及びその製造方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20150511 |
|
RD04 | Notification of resignation of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424 Effective date: 20150608 |
|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20151022 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160726 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160816 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20161004 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20170131 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20170209 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170418 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170501 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6146269 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |