JP6144581B2 - 搬送装置及びこれを備えた露光装置 - Google Patents

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本発明は、供給リールと巻取リールの間に架け渡された長尺状ワークをその長手方向に搬送する、いわゆるロールトゥロール方式の搬送装置及びこれを備えた露光装置に関する。
一般的に、携帯電話やモバイル機器等に用いられる電子回路基板(プリント回路基板)のベース素材として、例えば、厚みが0.1mm以下かつ長さが500mm以上の長尺状ワーク(感光性長尺フィルム(表裏の少なくとも一面に感光体を塗布した合成樹脂製柔軟フィルム))をロール状にしたものが使用されている。
このような長尺状ワークに電子回路を形成する装置として、供給リールと、巻取リールと、この供給リールと巻取リールの間に位置する露光部とを備え、供給リールと巻取リールの間に架け渡された長尺状ワークをその長手方向に搬送しながら、露光部によって長尺状ワークの表面にパターンを露光する、いわゆるロールトゥロール方式のものが知られている。
ロールトゥロール方式の装置では、供給リールと露光部の間に、長尺状ワークに対して張力を掛けることで長尺状ワークに弛みやしわが生じるのを防止するためのダンサーローラを設けることが一般的に行われている。また、供給リールと露光部の間に、長尺状ワークの表面に付着した異物(塵やゴミ)を除去することで露光欠陥や現像欠陥を防止するためのクリーニングローラを設けることも行われている(特許文献1、2)。
特開2001−125274号公報 特開2006−106097号公報
しかしながら、本発明者らによると、このダンサーローラとクリーニングローラは、相互に次のような悪影響を与えることがあった。
例えば、特許文献1、2では、ダンサーローラと露光部の間で、クリーニングローラが長尺状ワークを挟持しているため、ダンサーローラによる張力調整の効果が、長尺状ワークのクリーンローラ以降の部分に及び難い。このため、露光部において、長尺状ワークにしわや弛みが生じ、あるいは長尺状ワークに過大な張力が掛かってこれが伸びることで、所望のパターンの寸法に誤差が生じてしまう。つまり、長尺状ワークに対して張力を掛けるためのダンサーローラを設けていても、その張力調整の効果が露光部において好適に発揮されていないため、ダンサーローラを設けた意味が著しく低減されてしまっている。
また、ダンサーローラとクリーニングローラによる長尺状ワークの送り速度を厳密に一致させることは事実上困難であり、さらに、ダンサーローラとクリーニングローラが長尺状ワークに与える張力にもアンバランスが生じるのが普通である。このため、長尺状ワークが搬送中に蛇行することで、長尺状ワークが損傷し、長尺状ワークの作業位置(露光位置)の精度がばらつき、あるいは長尺状ワークの巻取精度が悪化してしまう。
さらに、ダンサーローラとクリーニングローラひいてはこれらを駆動する駆動ユニットを別々に設けているため、装置全体の大型化と高コスト化が避けられない。
本発明は、以上の問題意識に基づいてなされたものであり、長尺状ワークの搬送経路の全体に亘って適切な張力を掛けることができ、長尺状ワークを蛇行させることなく搬送することができ、長尺状ワークの表面に付着した異物を除去することで露光欠陥や現像欠陥を防止することができ、しかも小型で低コストである搬送装置及びこれを備えた露光装置を得ることを目的とする。
本発明者らは、従来装置における問題点は、ダンサーローラとクリーニングローラの機能が、前者は張力調整、後者は異物除去と明確に分けられているために生じているとの認識の元に、長尺状ワークの張力を調整するダンサーローラに、異物を除去するクリーニングローラの機能を与えれば、上述の技術課題を解消した搬送装置及びこれを備えた露光装置が得られる、との着眼に至って本発明を完成させた。
本発明の搬送装置は、その一態様では、供給リールと巻取リールの間に架け渡された長尺状ワークをその長手方向に搬送する搬送装置であって、前記供給リールと前記巻取リールの間に位置させて、前記長尺状ワークの搬送に従って昇降し、前記長尺状ワークに対して張力を掛けるダンサーローラが設けられており、前記ダンサーローラは、その外周面に異物除去手段が形成されており、前記ダンサーローラは、前記長尺状ワークの搬送に従って昇降しながら前記長尺状ワークの一方の面に前記異物除去手段を接触させて回転することで、前記長尺状ワークの一方の面の清掃を行うことを特徴としている。
前記ダンサーローラの上方に位置させて、前記ダンサーローラの外周面を清掃するダンサーローラ清掃手段を設けることができる。
前記異物除去手段は、前記ダンサーローラの外周面に形成された粘着層からなり、前記ダンサーローラ清掃手段は、前記ダンサーローラの前記粘着層よりも強い粘着力を持つダンサーローラ用粘着シートローラからなり、前記ダンサーローラ用粘着シートローラは、前記ダンサーローラの上方に昇降不能に設けられており、前記ダンサーローラと前記ダンサーローラ用粘着シートローラは、前記ダンサーローラの上昇端のみにおいて互いの外周面が接触することができる。
前記異物除去手段は、前記ダンサーローラの外周面に形成された粘着層からなり、前記ダンサーローラ清掃手段は、前記ダンサーローラの前記粘着層よりも強い粘着力を持つダンサーローラ用粘着シートローラからなり、前記ダンサーローラ用粘着シートローラは、前記ダンサーローラの直上位置に、前記ダンサーローラと一体に昇降可能に設けられており、前記ダンサーローラと前記ダンサーローラ用粘着シートローラは、前記ダンサーローラの昇降位置にかかわらず互いの外周面が接触することができる。
本発明の搬送装置は、別の態様では、供給リールと巻取リールの間に架け渡された長尺状ワークをその長手方向に搬送する搬送装置であって、前記供給リールと前記巻取リールの間に位置させて、前記長尺状ワークの搬送に従って昇降し、前記長尺状ワークに対して張力を掛けるダンサーローラが設けられており、前記ダンサーローラの下方に位置させて、前記ダンサーローラとの間に前記長尺状ワークを挟持し且つ前記長尺状ワークの搬送に従って前記ダンサーローラに従動して昇降する従動ローラが設けられており、前記従動ローラは、その外周面に異物除去手段が形成されており、前記従動ローラは、前記長尺状ワークの搬送に従って昇降しながら前記長尺状ワークの他方の面に前記異物除去手段を接触させて回転することで、前記長尺状ワークの他方の面の清掃を行うことを特徴としている。
前記従動ローラの下方に位置させて、前記従動ローラの外周面を清掃する従動ローラ清掃手段を設けることができる。
前記異物除去手段は、前記従動ローラの外周面に形成された粘着層からなり、前記従動ローラ清掃手段は、前記従動ローラの前記粘着層よりも強い粘着力を持つ従動ローラ用粘着シートローラからなり、前記従動ローラ用粘着シートローラは、前記従動ローラの下方に昇降不能に設けられており、前記従動ローラと前記従動ローラ用粘着シートローラは、前記従動ローラの下降端のみにおいて互いの外周面が接触することができる。
前記異物除去手段は、前記従動ローラの外周面に形成された粘着層からなり、前記従動ローラ清掃手段は、前記従動ローラの前記粘着層よりも強い粘着力を持つ従動ローラ用粘着シートローラからなり、前記従動ローラ用粘着シートローラは、前記従動ローラの直下位置に、前記従動ローラと一体に昇降可能に設けられており、前記従動ローラと前記従動ローラ用粘着シートローラは、前記従動ローラの昇降位置にかかわらず互いの外周面が接触することができる。
本発明の露光装置は、上述したいずれかの搬送装置と、前記供給リールと前記巻取リールの間に位置しており、前記長尺状ワークの一方の面または他方の面に対してパターンを露光する露光部と、を備えることを特徴としている。
本発明によれば、長尺状ワークの搬送経路の全体に亘って適切な張力を掛けることができ、長尺状ワークを蛇行させることなく搬送することができ、長尺状ワークの表面に付着した異物を除去することで露光欠陥や現像欠陥を防止することができ、しかも小型で低コストである搬送装置及びこれを備えた露光装置が得られる。
本発明の第1実施形態に係る露光搬送装置の全体構成を示す図である。 本発明の第1実施形態に係る張力調整ユニットの詳細構成を示す図である。 露光搬送装置による露光搬送動作を示すフローチャートである。 図4(A)〜図4(G)は、露光搬送装置による露光搬送動作を示す第1工程図〜第7工程図である。 本発明の第2実施形態に係る露光搬送装置の全体構成を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る張力調整ユニットの詳細構成を示す図である。
≪第1実施形態≫
図1〜図4を参照して、本発明の第1実施形態に係る露光搬送装置1について説明する。露光搬送装置1は、いわゆるロールトゥロール方式の露光搬送装置であり、長尺状ワークWをその長手方向に搬送する搬送部CVと、この搬送部CVによって搬送される長尺状ワークWの表面にパターンを露光して電子回路を形成する露光部EXと、を備えている。
<長尺状ワークWの構成>
長尺状ワークWは、例えば、携帯電話やモバイル機器等に用いられる電子回路基板(プリント回路基板)のベース素材となる感光性長尺フィルム(表面に感光体を塗布した合成樹脂製柔軟フィルム)をロール状にしたものである。長尺状ワークWは、例えば、厚みが0.1mm以下かつ長さが500mm以上である。以下では、長尺状ワークWの表裏面のうち、図中の上方を向く面を「表面」と呼び、図中の下方を向く面を「裏面」と呼ぶ。
<搬送部CVの構成>
搬送部CVは、長尺状ワークWの搬送方向の上流側から下流側に向かって順に、供給リール10、供給ガイドローラ20、張力調整ユニット30、第1搬送ローラ40、第2搬送ローラ50、及び巻取リール60を備えている。供給リール10、供給ガイドローラ20、張力調整ユニット30及び第1搬送ローラ40は、長尺状ワークWを露光部EXに供給するためのワーク供給系を構成する。第2搬送ローラ50及び巻取リール60は、露光部EXで露光された長尺状ワークWを巻き取るためのワーク巻取系を構成する。
供給リール10は、ロール状に巻回された長尺状ワークWを保持しており、自身の回転軸を中心にして回転することで、長尺状ワークWを下流側に向けて供給する(繰り出す)ものである。巻取リール60は、自身の回転軸を中心にして回転することで、上流側から供給されてきた長尺状ワークWをロール状に巻き取ってこれを保持するものである。供給リール10と巻取リール60は、該供給リール10と巻取リール60を間欠的に且つ略同一の回転駆動量で回転駆動する回転駆動手段(図示せず)を備えている。供給リール10と巻取リール60は、それぞれの回転軸が水平方向に略一直線に並ぶように配置されている。供給リール10と巻取リール60は、長尺状ワークWの搬送に伴って該長尺状ワークWの供給量と巻取量が変化することにより、その外形が変化する。
供給ガイドローラ20、第1搬送ローラ40及び第2搬送ローラ50は、供給リール10と巻取リール60の間に長尺状ワークWを架け渡しており、自身の回転軸を中心にして回転することで、供給リール10からの長尺状ワークWを巻取リール60に向けて搬送するものである。
供給ガイドローラ20、第1搬送ローラ40及び第2搬送ローラ50は、それぞれの回転軸が水平方向に略一直線に並ぶように配置されている。供給ガイドローラ20、第1搬送ローラ40及び第2搬送ローラ50は、その外径が供給リール10及び巻取リール60の外径よりも小さく設定されており、その鉛直方向位置が供給リール10及び巻取リール60の鉛直方向位置よりも高く設定されている。
供給ガイドローラ20は、供給リール10から供給された(繰り出された)長尺状ワークWを下流側に案内する補助ローラである。供給ガイドローラ20は、長尺状ワークWが幅方向(図1、図4中の紙面垂直方向、図2中の左右方向)にずれるのを防止するフランジ(図示せず)を有していてもよい。
第1搬送ローラ40及び第2搬送ローラ50は、該第1搬送ローラ40及び第2搬送ローラ50を間欠的に且つ略同一の回転駆動量で回転駆動する回転駆動手段(図示せず)を備えている。第1搬送ローラ40及び第2搬送ローラ50は、長尺状ワークWの裏面を吸着する吸着手段(図示せず)を備えている。これにより、吸着手段が長尺状ワークWの裏面を吸着した状態で、回転駆動手段が第1搬送ローラ40及び第2搬送ローラ50を間欠的に且つ略同一の回転駆動量で回転駆動することにより、供給リール10と巻取リール60の間に架け渡された長尺状ワークWを所定長ずつ搬送(コマ送り)することができる。
なお、第1搬送ローラ40及び第2搬送ローラ50の少なくとも一方に、長尺状ワークWの位置調整のためのローラ移動手段(図示せず)を設けてもよい。このローラ移動手段は、第1搬送ローラ40及び第2搬送ローラ50を軸方向に移動し、または第1搬送ローラ40及び第2搬送ローラ50の軸角度を傾けることにより、長尺状ワークWの搬送中に、長尺状ワークWを第1搬送ローラ40及び第2搬送ローラ50の上で任意の方向にずらして、長尺状ワークWの位置調整を行うための機構である。
張力調整ユニット30は、供給ガイドローラ20と第1搬送ローラ40の間に配置されている。張力調整ユニット30は、長尺状ワークWに対して張力を掛けることで長尺状ワークWに弛みやしわが生じるのを防止し、同時に、長尺状ワークWの表裏面に付着した異物(塵やゴミ)を除去することで露光欠陥や現像欠陥を防止する機能を有している。
張力調整ユニット30は、ダンサーローラ31、従動ローラ32、ダンサーローラ用粘着シートローラ(ダンサーローラ清掃手段)33、及び従動ローラ用粘着シートローラ(従動ローラ清掃手段)34を備えている。これらのローラ31〜34は、それぞれの回転軸が鉛直方向に略一直線に並ぶように配置されている。
ダンサーローラ31は、長尺状ワークWの搬送に従って昇降し、長尺状ワークWに対して張力を掛けるものである。ダンサーローラ31は、その外周面に、例えばシリコン系の材料からなる柔軟な粘着層(異物除去手段)31Aが形成されている。ダンサーローラ31は、長尺状ワークWの搬送に従って昇降しながら長尺状ワークWの表面に粘着層31Aを接触させて回転することで、長尺状ワークWの表面の清掃を行う。すなわち、ダンサーローラ31は、長尺状ワークWの表面に粘着層31Aを接触させて回転することで、自身の外周面の粘着層の粘着力により、長尺状ワークWの表面に付着した異物(塵やゴミ)を移し取る(絡め取る)。
従動ローラ32は、ダンサーローラ31の下方に位置している。従動ローラ32は、ダンサーローラ31との間に長尺状ワークWを挟持し且つ長尺状ワークWの搬送に従ってダンサーローラ31に従動して昇降する。従動ローラ32は、その外周面に、例えばシリコン系の材料からなる柔軟な粘着層(異物除去手段)32Aが形成されている。従動ローラ32は、長尺状ワークWの搬送に従って昇降しながら長尺状ワークWの裏面に粘着層32Aを接触させて回転することで、長尺状ワークWの裏面の清掃を行う。すなわち、従動ローラ32は、長尺状ワークWの裏面に粘着層32Aを接触させて回転することで、自身の外周面の粘着層の粘着力により、長尺状ワークWの裏面に付着した異物(塵やゴミ)を移し取る(絡め取る)。
ダンサーローラ用粘着シートローラ33は、ダンサーローラ31の上方に昇降不能に(鉛直方向の位置を固定して)設けられている。ダンサーローラ用粘着シートローラ33は、その外周面に、ダンサーローラ31の外周面に形成された粘着層31Aよりも強い粘着力を持つ粘着層が形成されている。
ダンサーローラ用粘着シートローラ33は、回転駆動手段33C(図2)によって鉛直方向の定位置で回転駆動される。ダンサーローラ31とダンサーローラ用粘着シートローラ33は、ダンサーローラ31の上昇端のみにおいて互いの外周面が接触し、この接触状態で、ダンサーローラ用粘着シートローラ33が回転駆動手段33Cによって回転駆動されることで、ダンサーローラ用粘着シートローラ33がダンサーローラ31の外周面(粘着層31A)を清掃する。すなわち、ダンサーローラ用粘着シートローラ33は、ダンサーローラ31の外周面に接触して回転することで、自身の外周面の粘着層の粘着力により、ダンサーローラ31の外周面に付着した異物(塵やゴミ)を移し取る(絡め取る)。これにより、ダンサーローラ31が除去した異物が長尺状ワークWに再付着するのを防止することができる。ダンサーローラ用粘着シートローラ33が絡め取った異物は、作業者がダンサーローラ用粘着シートを所定長ずつカットすることで、張力調整ユニット30の外部に排出される。この排出作業を行いやすくするために、張力調整ユニット30は、ダンサーローラ用粘着シートローラ33を外部に引き出すためのガイドレール(図示せず)を備えることができる。
ダンサーローラ用粘着シートローラ33を用いてダンサーローラ31の清掃を行う際には、ダンサーローラ31がその上昇端で、長尺状ワークWの表面から離間している。すなわち、張力調整ユニット30は、ダンサーローラ31をその上昇端で長尺状ワークWの表面から離間させるダンサーローラ移動手段37B(図2)を備えている。また、張力調整ユニット30は、ダンサーローラ31が長尺状ワークWの表面から離間する際に、それまで長尺状ワークWに荷重を掛けながら移動していた昇降のためのベース37Cを直動ガイド36に対して一時的に固定して(図2)、ダンサーローラ31の落下を防止するためのブレーキ機構(図示せず)を備えている。
従動ローラ用粘着シートローラ34は、従動ローラ32の下方に昇降不能に(鉛直方向の位置を固定して)設けられている。従動ローラ用粘着シートローラ34は、その外周面に、従動ローラ32の外周面に形成された粘着層32Aよりも強い粘着力を持つ粘着層が形成されている。
従動ローラ用粘着シートローラ34は、回転駆動手段34C(図2)によって鉛直方向の定位置で回転駆動される。従動ローラ32と従動ローラ用粘着シートローラ34は、従動ローラ32の下降端のみにおいて互いの外周面が接触し、この接触状態で、従動ローラ用粘着シートローラ34が回転駆動手段34Cによって回転駆動されることで、従動ローラ用粘着シートローラ34が従動ローラ32の外周面(粘着層32A)を清掃する。すなわち、従動ローラ用粘着シートローラ34は、従動ローラ32の外周面に接触して回転することで、自身の外周面の粘着層の粘着力により、従動ローラ32の外周面に付着した異物(塵やゴミ)を移し取る(絡め取る)。これにより、従動ローラ32が除去した異物が長尺状ワークWに再付着するのを防止することができる。従動ローラ用粘着シートローラ34が絡め取った異物は、作業者が従動ローラ用粘着シートを所定長ずつカットすることで、張力調整ユニット30の外部に排出される。この排出作業を行いやすくするために、張力調整ユニット30は、従動ローラ用粘着シートローラ34を外部に引き出すためのガイドレール(図示せず)を備えていてもよい。
従動ローラ用粘着シートローラ34を用いて従動ローラ32の清掃を行う際には、従動ローラ32がその下降端で、長尺状ワークWの裏面から離間している。すなわち、張力調整ユニット30は、従動ローラ32をその下降端で長尺状ワークWの裏面から離間させる従動ローラ移動手段38B(図2)を備えている。また、張力調整ユニット30は、従動ローラ32が長尺状ワークWの裏面から離間する際に、それまで長尺状ワークWに荷重を掛けながら移動していた昇降のためのベース37Cを直動ガイド36に対して一時的に固定して、従動ローラ用粘着シートローラ34に過剰な重量を掛けないためのブレーキ機構(図示せず)を備えている。
図2を参照して、張力調整ユニット30の詳細構成について説明する。張力調整ユニット30は、箱型のユニットケース35を備えている。ダンサーローラ用粘着シートローラ33は、ユニットケース35の内部の上端部(天井部)に固定された支持台33Aに支軸33Bを介して回転自在に支持されている。従動ローラ用粘着シートローラ34は、ユニットケース35の内部の下端部(底部)に固定された支持台34Aに支軸34Bを介して回転自在に支持されている。上述したように、ダンサーローラ用粘着シートローラ33及び従動ローラ用粘着シートローラ34は、回転駆動手段33C、34Cによって回転駆動される。
ユニットケース35の側壁部には、互いに対向して鉛直方向に延びる一対の直動ガイド(ガイドレール)36が固定されている。この一対の直動ガイド36には、ダンサーローラ31を回転自在に支持したダンサーローラ昇降ユニット37と従動ローラ32を回転自在に支持した従動ローラ昇降ユニット38とが、互いに独立して昇降可能にガイドされている。ダンサーローラ昇降ユニット37は、ダンサーローラ31を回転自在に支持した支軸37Aと、この支軸37Aの両端部を支持し且つダンサーローラ31と支軸37Aを一体に昇降させるダンサーローラ移動手段37Bとを備えている。従動ローラ昇降ユニット38は、従動ローラ32を回転自在に支持した支軸38Aと、この支軸38Aの両端部を支持し且つ従動ローラ32と支軸38Aを一体に昇降させる従動ローラ移動手段38Bとを備えている。さらに、ダンサーローラ移動手段37Bと従動ローラ移動手段38Bは、一対の直動ガイド36に対して昇降自在に支持された一対のベース37Cに支持されている。
すなわち、ダンサーローラ31の昇降は、直動ガイド36に対するベース37Cの昇降と、ダンサーローラ移動手段37Bによる支軸37Aの昇降とを合成することにより実行される。同様に、従動ローラ32の昇降は、直動ガイド36に対するベース37Cの昇降と、従動ローラ移動手段38Bによる支軸38Aの昇降とを合成することにより実行される。
一対のベース37Cのうちの一方のベース37C(図2中の右側の直動ガイド36に昇降自在に支持されたベース37C)には、ワイヤ39A及び一対の支持ローラ39Bを介して、カウンターウェイト39Cが連結されている。カウンターウェイト39Cの重量を調整することによって、ダンサーローラ31が長尺状ワークWに掛ける張力を調整することができる。
図示は省略しているが、一対の直動ガイド36の上端部と下端部にはそれぞれ、ダンサーローラ昇降ユニット37(ダンサーローラ31)が上端部(またはその近傍)に到達したことを検出する上端部検出センサと、従動ローラ昇降ユニット38(従動ローラ32)が下端部(またはその近傍)に到達したことを検出する下端部検出センサとが設けられている。上述したように、ダンサーローラ31は、ダンサーローラ移動手段37Bにより、直動ガイド36に対するベース37Cの上昇端においてさらに若干量だけ上昇することで、長尺状ワークWの表面から離間することができる。また、従動ローラ32は、従動ローラ移動手段38Bにより、直動ガイド36に対するベース37Cの下降端においてさらに若干量だけ下降することで、長尺状ワークWの裏面から離間することができる。
<露光部EXの構成>
露光部EXは、第1搬送ローラ40と第2搬送ローラ50の間に配置されている。露光部EXは、露光ステージ70及び露光ユニット75を備えている。
露光ステージ70は、第1搬送ローラ40から第2搬送ローラ50に搬送される長尺状ワークWの裏面を吸着しつつこれを平坦に保持するものである。露光ユニット75は、水銀ランプやLED光源等の光源部(図示せず)を備えており、露光ステージ70が平坦に保持した長尺状ワークWの表面にパターンを露光して電子回路を形成するものである。露光ユニット75は、長尺状ワークWの搬送停止時に露光を行う。
露光ユニット75による露光方式は、例えば、フォトマスクをワークに当接もしくは真空密着させて露光を行うコンタクト露光方式、フォトマスクをワークと離間させて露光を行うプロキシミティギャップ露光方式、投影光学系を用いてフォトマスク像をワークに投影する投影露光方式、レーザスキャン、あるいはDMD等の光変調素子を用いてのダイレクト露光方式などの種々の方式を用いることができる。すなわち、露光ユニット75による露光方式には自由度があり、特定の露光方式に限定されるものではない。
露光ステージ70は、長尺状ワークWの搬送中(コマ送り中)に長尺状ワークWと干渉しないように、昇降駆動手段(図示せず)によって、露光ステージ70が長尺状ワークWの裏面に接触する上端位置と、露光ステージ70が長尺状ワークWの裏面と離間する下端位置との間で昇降可能になっている。また、ダイレクト露光方式や投影露光方式においては、露光ステージ70が走査またはステップ・アンド・リピートするための機構を備えていてもよい。
図示は省略しているが、長尺状ワークWは、パターン露光領域を区画し且つ露光部EX(露光ユニット75)による位置補正を実行可能とするためのアライメントマークを有しており、露光部EX(露光ユニット75)は、長尺状ワークWのアライメントマークを読み取るためのアライメントマーク読取部を備えている。これにより、露光部EX(露光ユニット75)は、アライメントマーク読取部が読み取ったアライメントマークの位置データに基づいて、長尺状ワークWに対するパターン露光領域のずれを補正することができる。
<露光搬送装置1による露光搬送動作>
図3のフローチャート及び図4(A)〜図4(G)の工程図を参照して、露光搬送装置1による露光搬送動作について詳細に説明する。
ステップS1において、加工前の新しい素材であるロール状の長尺状ワークWを供給リール10にセットし、長尺状ワークWの先端部を繰り出して供給ガイドローラ20、張力調整ユニット30、第1搬送ローラ40、第2搬送ローラ50に架け渡していき、巻取リール60に固定する。この初期セット状態において、長尺状ワークWは、張力調整ユニット30のダンサーローラ31と従動ローラ32の間に挟持されてU字形状の搬送経路を描いている。
ステップS2において、露光部EX及び搬送部CVを起動する。すると、第1搬送ローラ40及び第2搬送ローラ50の吸着手段(図示せず)が長尺状ワークWの裏面を吸着する。
ステップS3において、露光部EXの露光ステージ70が、1コマ分の長尺状ワークWの裏面を吸着しつつこれを平坦に保持する。その後、露光部EX及び搬送部CVは、同時に別々のステップで動作を行う。
ステップS4において、供給リール10の回転駆動手段(図示せず)が所定の回転駆動量だけ回転することにより、供給リール10が長尺状ワークWを1コマ分だけ繰り出す。繰り出された長尺状ワークWは、供給ガイドローラ20を経由して張力調整ユニット30に入る。ここで、長尺状ワークWは下流側において露光ステージ70で吸着されており、また第1搬送ローラ40と第2搬送ローラ50は静止しているため、張力調整ユニット30に入った長尺状ワークWは、その自重とダンサーローラ31により適度な張力を保ちながらU字形状を深くしていき、ダンサーローラ31と従動ローラ32が一体に下降する(図4(A)→図4(B))。この下降に伴って、ダンサーローラ31と従動ローラ32がそれぞれ長尺状ワークWの表面と裏面に接触して回転することで、長尺状ワークWの表裏面の清掃を行う。
ステップS5において、供給リール10による長尺状ワークWの繰り出しを停止して、ダンサーローラ31を下降端で停止させる。従動ローラ32は、従動ローラ移動手段38Bによって、ダンサーローラ31の下降端に対応する位置からさらに下降することで、長尺状ワークWの裏面から離間して、従動ローラ用粘着シートローラ34に接触する(図4(B)→図4(C))。そしてこの接触状態で、従動ローラ用粘着シートローラ34が回転駆動手段34Cによって回転駆動されることで、従動ローラ用粘着シートローラ34が従動ローラ32の外周面を清掃する。従動ローラ32は、従動ローラ用粘着シートローラ34による清掃が終了した後、従動ローラ移動手段38Bによって、ダンサーローラ31の下降端に対応する位置に復帰して、ダンサーローラ31との間に長尺状ワークWを挟持する(図4(C)→図4(D))。
搬送装置CVがステップS4〜ステップS5の動作を行っている間、露光部EXは、ステップS6において、露光ステージ70が吸着保持する長尺状ワークWをアライメントして、露光ユニット75によって長尺状ワークWの表面にパターンを露光して電子回路を形成する(図4(B)→図4(C))。
ステップS7において、露光ステージ70による長尺状ワークWの吸着を解除するとともに、第1搬送ローラ40及び第2搬送ローラ50並びに巻取リール60の回転駆動手段(図示せず)が所定の回転駆動量だけ回転することにより、第1搬送ローラ40と第2搬送ローラ50が長尺状ワークWを1コマ分だけ送り出し、送り出した1コマ分の長尺状ワークWを巻取リール60が巻き取る。このように下流側において長尺状ワークWの搬送と巻き取りが行われる一方で、供給リール10は回転停止しているため、張力調整ユニット30内の長尺状ワークWは、その自重とダンサーローラ31により適度な張力を保ちながらU字形状を浅くしていき、ダンサーローラ31と従動ローラ32が一体に上昇する(図4(D)→図4(E))。この上昇に伴って、ダンサーローラ31と従動ローラ32がそれぞれ長尺状ワークWの表面と裏面に接触して回転することで、長尺状ワークWの表裏面の清掃を行う。
ステップS8において、巻取リール60による長尺状ワークWの巻き取りを停止して、従動ローラ32を上昇端で停止させる。同時に第1搬送ローラ40と第2搬送ローラ50も回転停止する。ダンサーローラ31は、ダンサーローラ移動手段37Bによって、従動ローラ32の上昇端に対応する位置からさらに上昇することで、長尺状ワークWの表面から離間して、ダンサーローラ用粘着シートローラ33に接触する(図4(E)→図4(F))。そしてこの接触状態で、ダンサーローラ用粘着シートローラ33が回転駆動手段33Cによって回転駆動されることで、ダンサーローラ用粘着シートローラ33がダンサーローラ31の外周面を清掃する。ダンサーローラ31は、ダンサーローラ用粘着シートローラ33による清掃が終了した後、ダンサーローラ移動手段37Bによって、従動ローラ32の上昇端に対応する位置に復帰して、従動ローラ32との間に長尺状ワークWを挟持する(図4(F)→図4(G))。
ステップS9において、ステップS3〜S8までの動作が行われる度に、長尺状ワークWの最終コマの露光が終了したか否かが判定される。そして、長尺状ワークWの最終コマの露光が終了するまで、ステップS3〜S8までの動作が繰り返され(ステップS9:NO)、長尺状ワークWの最終コマの露光が終了したら(ステップS9:YES)、露光搬送動作が終了し、巻取リール60にロール状に巻き取られた着状ワークWが回収される。
≪第2実施形態≫
図5、図6を参照して、本発明の第2実施形態に係る露光搬送装置1’について説明する。露光搬送装置1’は、第1実施形態の露光搬送装置1において、張力調整ユニット30に代えて、ローラ一体移動型の張力調整ユニット30’を備えた構成である。その他の構成要素に変わりはないため、同一の符号を付して説明を省略する。
張力調整ユニット30’は、ダンサーローラ31’、従動ローラ32’、ダンサーローラ用粘着シートローラ(ダンサーローラ清掃手段)33’、及び従動ローラ用粘着シートローラ(従動ローラ清掃手段)34’を備えている。
ダンサーローラ31’は、その外周面に、例えばシリコン系の材料からなる柔軟な粘着層(異物除去手段)31A’が形成されている。従動ローラ32’は、その外周面に、例えばシリコン系の材料からなる柔軟な粘着層(異物除去手段)32A’が形成されている。
ダンサーローラ用粘着シートローラ33’は、ダンサーローラ31’の直上位置に、ダンサーローラ31’と一体に昇降可能に設けられている。ダンサーローラ31’とダンサーローラ用粘着シートローラ33’は、ダンサーローラ31’の昇降位置にかかわらず互いの外周面が接触している。
従動ローラ用粘着シートローラ34’は、従動ローラ32’の直下位置に、従動ローラ32’と一体に昇降可能に設けられている。従動ローラ32’と従動ローラ用粘着シートローラ34’は、従動ローラ32’の昇降位置にかかわらず互いの外周面が接触している。
張力調整ユニット30’では、図6に示すように、ダンサーローラ31’、従動ローラ32’、ダンサーローラ用粘着シートローラ33’及び従動ローラ用粘着シートローラ34’を回転自在に支持した昇降ユニット80が、垂直方向の一対の直動ガイド36の間に昇降可能にガイドされている。より具体的に、昇降ユニット80は、一対の直動ガイド36に対して昇降自在に支持された一対のベース81を有している。この一対のベース81には、第1昇降部材82と第2昇降部材83とが独立して昇降可能に支持されている。第1昇降部材82には、ダンサーローラ31’を回転自在に支持した支軸84と、ダンサーローラ用粘着シートローラ33’を回転自在に支持した支軸85とが、相対昇降不能に支持されている。第2昇降部材83には、従動ローラ32’を回転自在に支持した支軸86と、従動ローラ用粘着シートローラ34’を回転自在に支持した支軸87とが、相対昇降不能に支持されている。
すなわち、ダンサーローラ31’とダンサーローラ用粘着シートローラ33’の昇降は、直動ガイド36に対するベース81の昇降と、ベース81に対する第1昇降部材82の昇降とを合成することにより実行される。同様に、従動ローラ32’と従動ローラ用粘着シートローラ34’の昇降は、直動ガイド36に対するベース81の昇降と、ベース81に対する第2昇降部材83の昇降とを合成することにより実行される。
以上の構成により、ダンサーローラ31’及び従動ローラ32’が、長尺状ワークWの搬送に従って昇降しながら長尺状ワークWの表裏面にそれぞれ接触して回転することで、長尺状ワークWの表裏面の清掃を行う。これと同時に、ダンサーローラ用粘着シートローラ33’及び従動ローラ用粘着シートローラ34’が、ダンサーローラ31’及び従動ローラ32’の外周面に接触した状態で回転駆動されることで、ダンサーローラ31’及び従動ローラ32’の外周面の清掃を行う。
露光搬送装置1’によれば、第1実施形態の露光搬送装置1で必要としたダンサーローラ移動手段37B及び従動ローラ移動手段38Bが不要となり、さらにダンサーローラ用粘着シートローラ33’及び従動ローラ用粘着シートローラ34’の回転駆動手段(33C、34C)も不要となるため、露光搬送装置1’の構成を簡素化することができる。また、長尺状ワークWの搬送状況に左右されることなく、ダンサーローラ31’及び従動ローラ32’の清掃を自由に行うことができる。
このように本実施形態の露光搬送装置1(1’)は、ダンサーローラ31(31’)の外周面に粘着層(異物除去手段)31Aが形成されており、このダンサーローラ31(31’)が、長尺状ワークWの搬送に従って昇降しながら長尺状ワークWの表面に粘着層(異物除去手段)31Aを接触させて回転することで、長尺状ワークWの表面の清掃を行う。これにより、長尺状ワークWの搬送経路の全体に亘って適切な張力を掛けることができ、長尺状ワークWを蛇行させることなく搬送することができ、長尺状ワークWの表面に付着した異物を除去することで露光欠陥や現像欠陥を防止することができ、しかも小型で低コストである露光搬送装置1(1’)が実現可能となる。
以上の実施形態では、張力調整ユニット30(30’)が、ダンサーローラ31(31’)、従動ローラ32(32’)、ダンサーローラ用粘着シートローラ33(33’)及び従動ローラ用粘着シートローラ34(34’)を備えている場合を例示して説明した。しかし、本発明のコンセプトは、長尺状ワークWの張力を調整するダンサーローラ31(31’)に異物を除去するクリーニングローラの機能を与える点にあり、ダンサーローラ用粘着シートローラ33(33’)及び従動ローラ用粘着シートローラ34(34’)を省略することも可能である。
以上の実施形態では、ダンサーローラ31(31’)と従動ローラ32(32’)の双方に異物を除去するクリーニングローラの機能を与えた場合を例示して説明したが、ダンサーローラ31(31’)と従動ローラ32(32’)のいずれか一方だけにクリーニングローラの機能を与える態様も可能である。
以上の実施形態では、供給ガイドローラ20と第1搬送ローラ40の間に張力調整ユニット30を配置した場合を例示して説明したが、これに加えて、第2搬送ローラ50と巻取リール60の間に、張力調整ユニット30とは別の張力調整ユニットを配置する態様も可能である。これにより、長尺状ワークWの搬送経路の全体に亘って適切な張力を掛けることができ、長尺状ワークWを蛇行させることなく搬送することができ、長尺状ワークWの表面に付着した異物を除去することで露光欠陥や現像欠陥を防止することができるという作用効果をより顕著に得ることができる。
以上の実施形態では、第2搬送ローラ50から送り出された長尺状ワークWが直接的に巻取リール60によって巻き取られる場合を例示して説明したが、第2搬送ローラ50と巻取リール60の間に、巻取リール60において長尺状ワークWを精度良く巻き取るためのワーク位置調整手段を設ける態様も可能である。
以上の実施形態では、ダンサーローラ31が長尺状ワークWに掛ける張力を調整する張力調整手段として、カウンターウェイト39Cを使用した場合を例示して説明したが、カウンターウェイト39Cに代えて、電動アクチュエータまたは空圧アクチュエータ(例えばエアシリンダー)を使用する態様も可能である。この態様では、張力調整手段としての電動アクチュエータまたは空圧アクチュエータ自体に、ダンサーローラ31の落下防止機能を持たせることができる。
1 1’ 露光搬送装置
CV 搬送部
EX 露光部
W 長尺状ワーク
10 供給リール
20 供給ガイドローラ
30 30’ 張力調整ユニット
31 31’ ダンサーローラ
31A 31A’ 粘着層(異物除去手段)
32 32’ 従動ローラ
32A 32A’ 粘着層(異物除去手段)
33 33’ ダンサーローラ用粘着シートローラ(ダンサーローラ清掃手段)
33A 支持台
33B 支軸
33C 回転駆動手段
34 34’ 従動ローラ用粘着シートローラ(従動ローラ清掃手段)
34A 支持台
34B 支軸
34C 回転駆動手段
35 ユニットケース
36 直動ガイド(ガイドレール)
37 ダンサーローラ昇降ユニット
37A 支軸
37B ダンサーローラ移動手段
37C ベース
38 従動ローラ昇降ユニット
38A 支軸
38B 従動ローラ移動手段
39A ワイヤ
39B 支持ローラ
39C カウンターウェイト
40 第1搬送ローラ
50 第2搬送ローラ
60 巻取リール
70 露光ステージ
75 露光ユニット
80 昇降ユニット
81 ベース
82 第1昇降部材
83 第2昇降部材
84 85 86 87 支軸

Claims (9)

  1. 供給リールと巻取リールの間に架け渡された長尺状ワークをその長手方向に搬送する搬送装置であって、
    前記供給リールと前記巻取リールの間に位置させて、前記長尺状ワークの搬送に従って昇降し、前記長尺状ワークに対して張力を掛けるダンサーローラが設けられており、
    前記ダンサーローラは、その外周面に異物除去手段が形成されており、
    前記ダンサーローラは、前記長尺状ワークの搬送に従って昇降しながら前記長尺状ワークの一方の面に前記異物除去手段を接触させて回転することで、前記長尺状ワークの一方の面の清掃を行うことを特徴とする搬送装置。
  2. 請求項1記載の搬送装置において、
    前記ダンサーローラの上方に位置させて、前記ダンサーローラの外周面を清掃するダンサーローラ清掃手段が設けられている搬送装置。
  3. 請求項2記載の搬送装置において、
    前記異物除去手段は、前記ダンサーローラの外周面に形成された粘着層からなり、
    前記ダンサーローラ清掃手段は、前記ダンサーローラの前記粘着層よりも強い粘着力を持つダンサーローラ用粘着シートローラからなり、
    前記ダンサーローラ用粘着シートローラは、前記ダンサーローラの上方に昇降不能に設けられており、
    前記ダンサーローラと前記ダンサーローラ用粘着シートローラは、前記ダンサーローラの上昇端のみにおいて互いの外周面が接触する搬送装置。
  4. 請求項2記載の搬送装置において、
    前記異物除去手段は、前記ダンサーローラの外周面に形成された粘着層からなり、
    前記ダンサーローラ清掃手段は、前記ダンサーローラの前記粘着層よりも強い粘着力を持つダンサーローラ用粘着シートローラからなり、
    前記ダンサーローラ用粘着シートローラは、前記ダンサーローラの直上位置に、前記ダンサーローラと一体に昇降可能に設けられており、
    前記ダンサーローラと前記ダンサーローラ用粘着シートローラは、前記ダンサーローラの昇降位置にかかわらず互いの外周面が接触している搬送装置。
  5. 供給リールと巻取リールの間に架け渡された長尺状ワークをその長手方向に搬送する搬送装置であって、
    前記供給リールと前記巻取リールの間に位置させて、前記長尺状ワークの搬送に従って昇降し、前記長尺状ワークに対して張力を掛けるダンサーローラが設けられており、
    前記ダンサーローラの下方に位置させて、前記ダンサーローラとの間に前記長尺状ワークを挟持し且つ前記長尺状ワークの搬送に従って前記ダンサーローラに従動して昇降する従動ローラが設けられており、
    前記従動ローラは、その外周面に異物除去手段が形成されており、
    前記従動ローラは、前記長尺状ワークの搬送に従って昇降しながら前記長尺状ワークの他方の面に前記異物除去手段を接触させて回転することで、前記長尺状ワークの他方の面の清掃を行うことを特徴とする搬送装置。
  6. 請求項5記載の搬送装置において、
    前記従動ローラの下方に位置させて、前記従動ローラの外周面を清掃する従動ローラ清掃手段が設けられている搬送装置。
  7. 請求項6記載の搬送装置において、
    前記異物除去手段は、前記従動ローラの外周面に形成された粘着層からなり、
    前記従動ローラ清掃手段は、前記従動ローラの前記粘着層よりも強い粘着力を持つ従動ローラ用粘着シートローラからなり、
    前記従動ローラ用粘着シートローラは、前記従動ローラの下方に昇降不能に設けられており、
    前記従動ローラと前記従動ローラ用粘着シートローラは、前記従動ローラの下降端のみにおいて互いの外周面が接触する搬送装置。
  8. 請求項6記載の搬送装置において、
    前記異物除去手段は、前記従動ローラの外周面に形成された粘着層からなり、
    前記従動ローラ清掃手段は、前記従動ローラの前記粘着層よりも強い粘着力を持つ従動ローラ用粘着シートローラからなり、
    前記従動ローラ用粘着シートローラは、前記従動ローラの直下位置に、前記従動ローラと一体に昇降可能に設けられており、
    前記従動ローラと前記従動ローラ用粘着シートローラは、前記従動ローラの昇降位置にかかわらず互いの外周面が接触している搬送装置。
  9. 請求項1ないし8のいずれか1項記載の搬送装置と、
    前記供給リールと前記巻取リールの間に位置しており、前記長尺状ワークの一方の面または他方の面に対してパターンを露光する露光部と、を備えることを特徴とする露光装置。
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