JP6129707B2 - 揚げ物調理装置 - Google Patents
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Description
被調理食材を調理する場合は、被調理食材をバスケットに収容し、油槽の開口部を覆う蓋を開け、被調理食材を収容したバスケットを油槽の調理油に入れる。なお、バスケットを油槽へ入れた状態では、シャッターはシャッター開閉部材により開状態となっている。
調理中は、油槽の開口部を蓋で覆うことで、調理油から発生する油煙、及び調理油からの輻射熱が厨房内に放出されることが抑えられる。
被調理食材の調理が終了してバスケットを油槽から出す場合には、蓋を開けてバスケットを油槽から出す。バスケットを油槽から出すと、シャッター開閉部材がシャッターを閉状態とするので、調理油から発生する油煙、及び調理油からの輻射熱が厨房内に放出されることを抑えられる。
シャッターは、シャッターを揺動自在に支持すると共に、シャッターを閉位置に付勢するヒンジ部材で支持されているので、バスケットでシャッターを押すことで、シャッターが揺動して開状態となり、バスケットを油槽に入れることが出来る。ヒンジ部材は、シャッターを閉止位置に付勢しているので、バスケットを油槽から出してシャッターから離すと、シャッターは閉止状態に戻る。
なお、調理を行わない待機時においては、蓋でシャッター(閉止状態)の上から開口部を覆うことで、油煙、及び輻射熱の厨房内への放射をより確実に抑えることができる。
このため、シャッターの外面(油槽とは反対側の面)の温度上昇を抑えることができ、シャッター自体から厨房内へ放射される輻射熱を抑えることが出来る。
制御装置は、入力手段で設定された調理時間に到達すると、蓋を開けるように駆動手段を操作すると共に、昇降装置を操作して油槽内に配置されたバスケットを上昇させる。これにより、バスケットは油槽から自動で取り出され、被調理食材の加熱し過ぎを防止することができる。
以下、図面を用いて、本発明の第1の実施形態に係る揚げ物調理装置10について説明する。
図1、及び図2示すように、揚げ物調理装置10は、油槽12と、油槽12を収容する箱状のケーシング14を備えている。
油槽12は、ステンレス等の金属板で形成されており、調理油16を貯留する。
油槽12の底部には、油抜き管18が接続されており、油抜き管18の中間部には油抜きバルブ20が取り付けられている。
なお、排気ガス、及び油煙は、厨房に設けられた換気扇等の排気装置によって厨房外へ排出することが出来る。
自由蝶番34は、内蔵されているバネによってシャッター36を閉止位置(水平の位置。図3参照。)に付勢している。
なお、本実施形態の自由蝶番34は、下方へ開くように片開きタイプのものを使用しているが、下方及び上方へ開く両開きタイプのものを使用しても良い。
なお、開閉蓋40は、図2に示すように、ケーシング14の上面と垂直となるまで引き起こすことができる。
この開閉蓋40は、ケーシング14の内部に設けられた電動式のアクチュエータ41で開閉することが出来る。
バスケット42は、揚げ物調理装置に用いる一般的な構造のものであり、上部に取手42A、及びフック42Bが設けられている。
制御装置60には、開閉蓋40を開閉する開閉スイッチ62、調理時間を設定するための調理時間設定スイッチ64、スタートスイッチ66、ストップスイッチ68、リセットスイッチ70、調理時間を表示する時間表示部72、昇降装置44、アクチュエータ41、調理終了を知らせるブザー74、調理油の温度を設定する温度設定スイッチ76、調理油16の温度を計測する温度センサ78、調理油の温度を表示する温度表示部80、ガスバーナー24へ供給するガスの流量を調整するガス流量制御弁82等が接続されている。
以下に、本実施形態の揚げ物調理装置10の操作手順、動作、及び作用効果を説明する。
(1)先ず、初期位置では、昇降装置44のバスケット支持金具50は、上昇した位置にあり、シャッター36は閉じて油槽12の開口部32は閉塞され、開閉蓋40は水平状態となってシャッター36を覆っている(図4において、バスケット42の無い状態)。
このため、待機中において、調理油16から発生した油煙、及び輻射熱が、油槽12の開口部32を介して厨房内へ放出されることが抑えられる。これにより、油煙による汚れ、及び厨房の温度上昇を抑えることが出来る。
調理中は、開閉蓋40で油槽12の開口部32が覆われるので、調理油16から発生した油煙、及び輻射熱が、油槽12の開口部32を介して厨房内へ放出されることが抑えられる。また、熱せられた調理油16が跳ねて飛散することも抑えられるので、調理者の火傷を防止することが出来る。
バスケット42がシャッター36から離間すると、シャッター36が直ちに閉まるので、調理油16から発生した油煙、及び輻射熱が、油槽12の開口部32を介して厨房内へ放出されることが抑えられる。このため、被調理食材84の油切をする間、被調理食材84を取り終えるまでの間など、開閉蓋40を閉めることができない場合であっても、調理油16から発生した油煙、及び輻射熱の放出を確実に抑えることができる。
また、本実施形態の揚げ物調理装置10では、バスケット42の昇降、開閉蓋40及びシャッター36の開閉が自動で行われるので、被調理食材84の調理を容易かつ確実に行うことが出来る。
次に、本発明の第2の実施形態に係る揚げ物調理装置10を図面にしたがって説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図7に示すように、本実施形態の揚げ物調理装置10は、第1の実施形態の揚げ物調理装置10とは、開閉蓋40を開閉する方向が異なっている。
本実施形態の開閉蓋40は、ケーシング14の左側部に沿って配置され、矢印C方向に揺動する。また、開閉蓋40には、バスケット支持金具50が下降位置にあるときに(調理中)、水平とされた開閉蓋40とバスケット支持金具50とが干渉しないように切欠86が形成されている。
次に、本発明の第3の実施形態に係る揚げ物調理装置10を図面にしたがって説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図8(A)に示すように、本実施形態のシャッター36は、金属板36Aと金属板36Bとを用いて内部に中空部が形成された薄い箱状に形成されている。
金属板36Bは周囲が立ち上げられており、金属板36Bの端部に金属板36Aの端部が溶接、ロー付等で接合されている。
次に、本発明の第4の実施形態に係る揚げ物調理装置10を図面にしたがって説明する。なお、第1の実施形態と同一構成には同一符号を付し、その説明は省略する。
図10に示すように、本実施形態の揚げ物調理装置10では、昇降装置44がケーシング14の装置後方側の内部に設けられており、ブロック48が開閉蓋40の内側に配置されている。本実施形態のブロック48には、ローラー49が回転自在に支持されている。
一方、昇降装置44が作動してブロック48が上昇すると、2点鎖線で示す様にバスケット42が油槽12から出されると共に、開閉蓋40がローラー49で押し上げられて開かれる。
本実施形態の揚げ物調理装置10では、昇降装置44が前述した実施形態のアクチュエータ41の代わりに開閉蓋40を開閉しているため、アクチュエータ41が省かれており、部品点数が少ない構成となっている。
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態は一例であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲がこれらの実施形態に限定されないことは言うまでもない。
また、開閉蓋40を人手によって開閉させる場合には、開閉蓋40がゆっくりと閉まるように、ダンパを取り付けることが好ましい。
また、シャッター36を通常の蝶番で支持し、制御装置60で操作されアクチュエータでシャッター36を開閉させることも出来る。
さらに、シャッター36は、スライドさせて開閉する構成としても良い。
12 油槽
22 加熱管(加熱装置)
24 バーナー(加熱装置)
34 自由蝶番(シャッター開閉部材:ヒンジ部材)
36 シャッター
40 開閉蓋(蓋)
41 アクチュエータ(駆動手段)
44 昇降装置
60 制御装置
64 調理時間設定スイッチ(入力手段)
88 断熱材
Claims (5)
- 調理油を貯留する油槽と、
前記調理油を加熱する加熱装置と、
前記油槽の開口部を開閉可能なシャッターと、
前記開口部を前記シャッターの上から覆う蓋と、
前記シャッターを、前記開口部を閉止する閉止位置と前記油槽の内方へ配置されて前記開口部を開放する開放位置との間で揺動するように支持すると共に、前記シャッターを前記閉止位置へ向けて付勢し、被調理食材を収容するバスケットが前記油槽へ入れられた状態では前記シャッターを前記バスケットで押し開くことで前記開放位置に揺動させて開状態とし、前記バスケットが前記油槽から出された状態では前記シャッターを前記閉止位置に揺動させて閉状態とするヒンジ部材と、
を有する揚げ物調理装置。 - 前記バスケットを昇降させ、前記油槽に出し入れする昇降装置を有する、請求項1に記載の揚げ物調理装置。
- 前記シャッターは、中空板状に形成されている、請求項1または請求項2に記載の揚げ物調理装置。
- 前記シャッターの内部に断熱材が配置されている、請求項3に記載の揚げ物調理装置。
- 調理時間を設定するための入力手段と、
前記蓋を開閉させる駆動手段と、
前記入力手段で設定された調理時間に基づいて、前記駆動手段、及び前記昇降装置を操作する制御装置と、
を有し、
前記制御装置は、前記入力手段で設定された調理時間に到達した際に、前記蓋を開けるように前記駆動手段を操作すると共に、前記昇降装置を操作して前記油槽内に配置された前記バスケットを上昇させて前記油槽から出す、請求項2に記載の揚げ物調理装置。
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