JP6127307B2 - 光走査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、光走査装置に関し、特に、被走査面に対して光を走査する光走査装置に関する。
一般的な光走査装置は、概略、光源、偏向器及び走査レンズを備えている。光源は、光を放射する。偏向器は、光源が放射した光を主走査方向に走査する。走査レンズは、偏向器が偏向した光を感光体に結像させる。これにより、感光体には、静電潜像が形成される。
ところで、一般的な光走査装置は、ゴースト像が感光体に形成されるという問題を有している。より詳細には、走査レンズは、入射面と射出面とを有している。偏向器が偏向走査した光は、通常、入射面から入射し、射出面から通常光として射出する。しかしながら、偏向器が偏向走査した光の一部は、入射面から入射し、射出面及び入射面で反射した後に、射出面からゴースト光として射出する。ゴースト光は、通常光からずれた位置において結像し、ゴースト像を感光体に形成する。
前記ゴースト像の形成を抑制するための光走査装置としては、例えば、特許文献1に記載の光走査装置が知られている。該光走査装置は、第1の走査レンズ及び第2の走査レンズを備えている。第2の走査レンズは、第1の走査レンズよりも光の進行方向の下流側に設けられている。そして、光走査装置は、第1の走査レンズにおいて発生したゴースト光が、第2の走査レンズに入射しないように構成されている。具体的には、ゴースト光が第2の走査レンズよりも副走査方向の一方側を通過するように、ゴースト光の進行方向が第1の走査レンズにより変化させられる。これにより、ゴースト光がゴースト像を形成することが抑制されている。
しかしながら、特許文献1に記載の光走査装置では、複数本(例えば、4本)の光を走査する場合に、ゴースト像の形成が十分に抑制されないおそれがある。以下に、図12を参照しながら説明する。図12は、第1の走査レンズ500及び該第1の走査レンズ500を通過する2本の光BM,BYを示した図である。
カラー画像を形成するための画像形成装置では、光走査装置は、4本の光BY,BM,BC,BKを走査する。この場合、偏光器により偏光された4本の光BY,BM,BC,BKは、副走査方向に異なる位置を通過する。以下では、図12に示すように、副走査方向に隣り合う光BY,BMに着目して説明する。
特許文献1に記載の光走査装置では、光BMのゴースト光は、第2の走査レンズに入射しないように、第1の走査レンズ500により、光BMの通常光よりも下側(副走査方向の一方側)に傾けて進行させられる。ただし、光BMの下側には、光BYが存在している。そのため、光BMのゴースト光は、光BYの通常光が走査するべき感光体に入射するおそれがある。すなわち、光BMのゴースト光により、光BYの通常光が走査するべき感光体にゴースト像が形成されるおそれがある。
特開2012−88612号公報
そこで、本発明の目的は、ゴースト像の形成を抑制できる光走査装置を提供することである。
本発明の一形態に係る光走査装置は、第1の光束及び第2の光束を含む複数の光束を放
射する光源と、前記複数の光束を主走査方向に偏向走査する偏向手段と、前記偏向手段が
偏向走査した前記複数の光束を複数の被走査面に結像させる走査光学素子群と、を備えて
おり、前記走査光学素子群は、前記複数の光束が入射する入射面及び該複数の光束が射出
する射出面を有し、かつ、副走査方向において負のパワーを有し、かつ1つのみのレンズよりなる第1の走査光学素子を、含んでおり、前記第2の光束は、前記第1の走査光学素子の光軸を含み、かつ、前記主走査方向に平行な基準面から見て、前記第1の光束と同じ側において前記入射面に入射し、前記入射面に入射する前記第2の光束の主光線と前記基準面とがなす角度は、前記主走査方向において該第2の光束と同じ位置から該入射面に入射する前記第1の光束の主光線と該基準面とがなす角度よりも大きく、前記第1の光束が前記射出面及び前記入射面で反射した後に該射出面から射出した第1のゴースト光の主光線が前記基準面に対してなす第1の角度は、該第1の光束が前記入射面及び前記射出面で反射することなく該射出面から射出した第1の通常光の主光線が該基準面に対してなす第2の角度よりも大きく、かつ、前記主走査方向において該第1の光束と同じ位置から該入射面に入射する前記第2の光束が該入射面及び該射出面で反射することなく該射出面から射出した第2の通常光の主光線が該基準面に対してなす第3の角度よりも小さいこと、を特徴とする。
本発明によれば、ゴースト像の形成を抑制できる。
本発明の一実施形態に係る光走査装置10の外観斜視図である。 光走査装置10を右側から平面視した図である。 光走査装置10を主走査方向から平面視したときにおけるビームの主光線の経路を示した図である。 図3のAにおける拡大図である。 図3のBにおける拡大図である。 図3のCにおける拡大図である。 図3のDにおける拡大図である。 図3のEにおける拡大図である。 図3のFにおける拡大図である。 走査レンズ23y,23m,23c,23k及び規制部材50y,50m,50c,50kを示した図である。 開口Opy,Opmの位置関係を示した図である。 第1の走査レンズ500及び該第1の走査レンズ500を通過する2本の光BM,BYを示した図である。
以下に、本発明の一実施形態に係る光走査装置について図面を参照しながら説明する。
(光走査装置の構成)
図1は、本発明の一実施形態に係る光走査装置10の外観斜視図である。図2は、光走査装置10を右側から平面視した図である。以下では、偏向器17の回転軸が延在する方向を上下方向と定義し、感光体ドラム40y,40m,40c,40kが延在する方向を左右方向と定義し、感光体ドラム40y,40m,40c,40kが並ぶ方向を前後方向と定義する。上下方向、左右方向及び前後方向は互いに直交している。また、以下では、主走査方向とは、ビームBy,Bm,Bc,Bkが走査される方向であり、副走査方向とは、感光体ドラム40y,40m,40c,40kの回転方向の反対方向である。主走査方向と副走査方向とは直交している。なお、上下方向、左右方向及び前後方向は方向の定義の一例を示したものである。
光走査装置10は、感光体ドラム40y,40m,40c,40k(被走査面)にビーム(光束)By,Bm,Bc,Bkを走査する。そして、光走査装置10は、図1に示すように、光源11y(イエロー),11m(マゼンタ),11c(シアン),11k、コリメータレンズ12y,12m,12c,12k、絞り13y,13m,13c,13k、合成ミラー14y,14m,14c,14k、ミラー15、シリンドリカルレンズ16、偏向器17、走査レンズ群20、ミラー24y,24m,24c,24k,25y,25m,25c,26c、防塵用ウインドウ27y,27m,27c,27k及び規制部材50y,50m,50c,50kを備えている。
光源11y,11m,11c,11kはそれぞれ、ビームBy,Bm,Bc,Bkを放射し、例えば、レーザダイオードにより構成されている。図1に示すように、光源11y,11m,11c,11kは、上から下へとこの順に並ぶように配置されている。これにより、光源11y,11m,11c,11kから放射されたビームBy,Bm,Bc,Bkは、上から下へとこの順に並んでいる。
コリメータレンズ12y,12m,12c,12kはそれぞれ、光源11y,11m,11c,11kに対応するように設けられており、ビームBy,Bm,Bc,Bkを平行光に変換する。絞り13y,13m,13c,13kはそれぞれ、平行光に変換されたビームBy,Bm,Bc,Bkを上下方向に所定幅を有するように整形する。
合成ミラー14y,14m,14c,14kはそれぞれ、ビームBy,Bm,Bc,Bkを反射して、ビームBy,Bm,Bc,Bkの進行方向を揃える。ミラー15は、合成ミラーにより進行方向が揃えられたビームBy,Bm,Bc,Bkを反射する。
シリンドリカルレンズ16は、ビームBy,Bm,Bc,Bkを上下方向に集光する。より詳細には、シリンドリカルレンズ16は、ビームBy,Bm,Bc,Bkが偏向器17のポリゴンミラーの反射面近傍において線状に結像するように、ビームBy,Bm,Bc,Bkを上下方向に集光する。
偏向器17は、ポリゴンミラー及びモータ(図示せず)により構成されており、ビームBy,Bm,Bc,Bkを主走査方向に偏向走査する。ポリゴンミラーは、上側から平面視したときに、反時計回り方向に回転させられている。したがって、主走査方向は、右側から左側に向かう方向である。
走査レンズ群20は、偏向器17が偏向走査したビームBy,Bm,Bc,Bkを感光体ドラム40y,40m,40c,40kの周面に結像させる。より詳細には、走査レンズ群20は、感光体ドラム40y,40m,40c,40k上でのビームBy,Bm,Bc,Bkの走査速度が一定となると共に、ビームBy,Bm,Bc,Bkのビーム径が均一となる光学特性を有している。そして、走査レンズ群20は、走査レンズ21,23y,23m,23c,23kを含んでいる。走査レンズ23y,23m,23c,23kは、走査レンズ21よりもビームの進行方向の下流側に設けられている。
ミラー24y,24m,24c,24k,25y,25m,25c,26cは、走査レンズ21を通過したビームBy,Bm,Bc,Bkを反射して、感光体ドラム40y,40m,40c,40kに導く。より詳細には、ビームByは、ミラー24yで反射され、走査レンズ23yを通過し、更に、ミラー25yで反射され、防塵用ウインドウ27yを通過して感光体ドラム40y上に結像する。ビームBmは、ミラー24mで反射され、走査レンズ23mを通過し、更に、ミラー25mで反射され、防塵用ウインドウ27mを通過して感光体ドラム40m上に結像する。ビームBcは、ミラー24cで反射され、走査レンズ23cを通過し、更に、ミラー25c,26cで反射され、防塵用ウインドウ27cを通過して感光体ドラム40c上に結像する。ビームBkは、走査レンズ23kを通過し、ミラー24kで反射され、防塵用ウインドウ27kを通過して感光体ドラム40k上に結像する。
また、感光体ドラム40y,40m,40c,40kは、図示しないモーターにより一定速度で回転駆動される。感光体ドラム40y,40m,40c,40kの回転方向は、右側から平面視したときに、反時計回り方向である。以上のような構成により、ビームBy,Bm,Bc,Bkが主走査方向に走査されると共に、感光体ドラム40y,40m,40c,40kが回転されることにより、感光体ドラム40y,40m,40c,40k上に静電潜像が形成される。
(走査レンズ21の構成)
ところで、光走査装置10は、ゴースト像の形成を抑制するための構成を有している。以下に、かかる構成についてビームBy,Bmを例に挙げて図面を参照しながら説明する。図3は、光走査装置10を主走査方向から平面視したときにおけるビームの主光線の経路を示した図である。図4ないし図9はそれぞれ、図3のA〜Fにおける拡大図である。図3ないし図9は、光軸Axを含み、かつ、副走査方向に平行な平面における断面構造図である。主光線とは、ビームの内の絞り13の中心を通過する光線である。また、光軸Axを含み、かつ、主走査方向に平行な平面を基準面Sと定義する。
ここで、図3ないし図9における方向について説明する。図3ないし図9において、主走査方向は、左側から右側に向かう方向である。副走査方向は、走査レンズ21において、感光体ドラム40y,40m,40c,40kの回転方向の反対方向に一致する方向であり、具体的には、下側から上側に向かう方向である。
走査レンズ21は、2つの面を有している。走査レンズ21において、ビームBy,Bm,Bc,Bkが入射する面を面(入射面)S1と呼び、ビームBy,Bm,Bc,Bkが射出する面を面(射出面)S2と呼ぶ。走査レンズ21の面S1は、走査レンズ21の光軸Axを含み、かつ、副走査方向に平行な副断面において、凹面をなしている。走査レンズ21の面S2は、副断面において、凸面をなしている。これにより、走査レンズ21は、副走査方向において負のパワーを有している。ただし、走査レンズ21の負のパワーは、副走査方向における走査レンズ21の両端(すなわち、走査レンズ21の上端及び下端)に近づくにしたがって弱くなっている。一方、走査レンズ23y,23m,23c,23kは、副走査方向において正のパワーを有している。レンズが負のパワーを有するとは、該レンズがビームを副走査方向において拡散させる特性を有することを意味する。一方、レンズが正のパワーを有するとは、該レンズがビームを副走査方向において集光させる特性を有していることを意味する。
また、ビームBy,Bmのうち、面S1から走査レンズ21に入射したビームをそれぞれビームBiy,Bimと呼ぶ。ビームBy,Bmのうち、面S1から入射し走査レンズ21内にて反射することなく面S2から射出するビームをそれぞれ通常光Bny,Bnmと呼ぶ。ビームBmのうち、面S1から入射し面S2で反射したビームを反射光Br1mと呼ぶ。ビームBmのうち、面S1から入射し面S2及び面S1で反射したビームを反射光Br2mと呼ぶ。ビームBmのうち、面S1から入射し面S2及び面S1で反射した後に面S2から射出する光をゴースト光Bgmと呼ぶ。ビームByのうち、面S1から入射し面S2及び面S1で反射した後に面S2から射出する光をゴースト光Bgyと呼ぶ。
ビームByは、図3に示すように、基準面Sから見てビームBmと同じ側(すなわち、下側)において面S1に入射している。また、面S1に入射するビームByの主光線と基準面Sとがなす角度θyは、図3に示すように、主走査方向においてビームByと同じ位置から面S1に入射するビームBmの主光線と基準面Sとがなす角度θmよりも大きい。主光線と基準面Sがなす角度とは、ビームの進行方向側において主光線と基準面Sとがなす鋭角を意味する。これにより、ビームByは、ビームBmよりも下側において、面S1に入射している。
また、ビームBmの通常光Bnmは、図5に示すように、基準面S(面S')に対して角度δmをなしている。ビームBmのゴースト光Bgmは、図7に示すように、基準面S(面S')に対して角度α4mをなしている。ビームByの通常光Bnyは、図9に示すように、基準面S(面S')に対して角度δyをなしている。ビームByのゴースト光Bgyは、基準面S(面S')に対して角度α4yをなしている。なお、図4ないし図9では、光軸Axに平行な軸Ax'及び、基準面Sに平行な面S'を示してある。
ここで、走査レンズ21は、以下に説明する条件を満たすように設計されている。より詳細には、ゴースト光Bgmの主光線が基準面Sに対してなす角度α4mは、通常光Bnmの主光線が基準面Sに対してなす角度δmよりも大きく、かつ、主走査方向においてビームBmと同じ位置から面S1に入射するビームByが面S1及び面S2で反射することなく面S2から射出した通常光Bnyの主光線が基準面Sに対してなす角度δyよりも小さい。すなわち、以下の式(1)が成立している。
δm<α4m<δy・・・(1)
これにより、ゴースト光Bgmは、進行するにしたがって、通常光Bnmから離れるようになる。更に、通常光Bnyは、進行するにしたがって、ゴースト光Bgmから離れるようになる。すなわち、光走査装置10では、ゴースト光Bgmを通常光Bnm,Bnyから分離することができる。なお、図3ないし図9では、光軸Axを含む副断面において、角度α4mと角度δmと角度δyとの関係を説明した。ただし、角度α4mと角度δmと角度δyとの上記関係は、走査レンズ21の主走査方向のそれぞれの位置の断面においても成立している。
以下に、式(1)が成立するために走査レンズ21に課される条件について図3ないし図9を参照しながら説明する。パラメータを以下のように定義する。
n:走査レンズ21の屈折率
θm:走査レンズ21の面S1に入射するビームBmの主光線が基準面Sとなす角度
θy:走査レンズ21の面S1に入射するビームByの主光線が基準面Sとなす角度
θ1m:ビームBmの主光線が面S1に入射する位置における面S1の法線H1mと基準面Sとがなす角度
θ2m:面S1を透過したビームBimの主光線が面S2に入射する位置における面S2の法線H2mと基準面Sとがなす角度
θ3m:面S1を透過した後、面S2で反射した反射光Br1mが面S1に入射する位置における面S1の法線H3mと基準面Sとがなす角度
θ4m:面S1を透過し、面S2で反射した後、面S1で反射した反射光Br2mが面S2に入射する位置における面S2の法線H4mと基準面Sとがなす角度
θ1y:ビームByの主光線が面S1に入射する位置における面S1の法線H1yと基準面Sとがなす角度
θ2y:面S1を透過したビームBiyの主光線が面S2に入射する位置における面S2の法線H2yと基準面Sとがなす角度
このとき、スネルの法則により、以下の式(2)〜式(4)が成立する。ただし、θm,θy,θ1m,θ2m,θ3m,θ4m,θ2yは、小さいので、sinθm=θm,sinθy=θy,sinθ1m=θ1m,sinθ2m=θ2m,sinθ3m=θ3m,sinθ4m=θ4m及びsinθ2y=θ2yと近似した。
δm=(1−n)θ4m+(n−1)θ1+θm ・・・(2)
δy=(1−n)θ4y+(n−1)θ1+θy ・・・(3)
α4m=(1−n)θ4m+2nθ3m−2nθ2m+(1−n)θ1+θm ・・・(4)
ここで、式(1)〜式(4)を整理すると、以下の式(5)が得られる。
0<2n(θ3m−θ2m)<(1−n)(θ4y−θ4m)+(θy−θm)・・・(5)
以上より、ゴースト光Bgmを通常光Bnm,Bnyから分離するためには、走査レンズ21が式(5)の条件を満たす形状を有していればよい。
また、α4mは、副断面において、δmとδyとの平均値よりも大きい。すなわち、以下の式(6)が成立している。
α4m>(δm+δy)/2 ・・・(6)
なお、ビームBc,Bkは、ビームBy,Bmと基準面Sに関して実質的に対称な関係にある。したがって、ビームBcは、基準面Sから見てビームBkと同じ側(すなわち、上側)において面S1に入射している。ビームBk,Bcのうち、面S1から走査レンズ21に入射したビームをそれぞれビームBik,Bicと呼ぶ。ビームBk,Bcのうち、面S1から入射し走査レンズ21内にて反射することなく面S2から射出するビームをそれぞれ通常光Bnk,Bncと呼ぶ。ビームBcのうち、面S1から入射し面S2で反射したビームを反射光Br1cと呼ぶ。ビームBcのうち、面S1から入射し面S2及び面S1で反射したビームを反射光Br2cと呼ぶ。ビームBcのうち、面S1から入射し面S2及び面S1で反射した後に面S2から射出する光をゴースト光Bgcと呼ぶ。ビームBkのうち、面S1から入射し面S2及び面S1で反射した後に面S2から射出する光をゴースト光Bgkと呼ぶ。
ビームBk,Bcは、図2に示すように、基準面Sから見てビームBy,Bmと反対側(すなわち、上側)において面S1に入射している。また、面S1に入射するビームBkの主光線と基準面Sとがなす角度θkは、面S1に入射するビームBcの主光線と基準面Sとがなす角度θcよりも大きい。これにより、ビームBkは、ビームBcよりも上側において、面S1に入射している。
また、ビームBcの通常光Bncは、基準面S(面S')に対して角度δcをなしている。ビームBcのゴースト光Bgcは、基準面S(面S')に対して角度α4cをなしている。ビームBkの通常光Bnkは、基準面S(面S')に対して角度δkをなしている。ビームBkのゴースト光Bgkは、基準面S(面S')に対して角度α4kをなしている。
ここで、走査レンズ21は、以下に説明する条件を満たすように設計されている。より詳細には、ゴースト光Bgcの主光線が基準面Sに対してなす角度α4cは、通常光Bncの主光線が基準面Sに対してなす角度δcよりも大きく、かつ、主走査方向においてビームBcと同じ位置から面S1に入射するビームBkが面S1及び面S2で反射することなく面S2から射出した通常光Bnkの主光線が基準面Sに対してなす角度δkよりも小さい。すなわち、以下の式(7)が成立している。
δc<α4c<δk・・・(7)
これにより、ゴースト光Bgcは、進行するにしたがって、通常光Bncから離れるようになる。更に、通常光Bnkは、進行するにしたがって、ゴースト光Bgcから離れるようになる。すなわち、ゴースト光Bgcを通常光Bnc,Bnkから分離することができる。なお、光軸Axを含む副断面において、角度α4cと角度δcと角度δkとの関係を説明した。ただし、角度α4cと角度δcと角度δkとの上記関係は、走査レンズ21の主走査方向のそれぞれの位置の断面においても成立している。
以下に、式(7)が成立するために走査レンズ21に課される条件について説明する。パラメータを以下のように定義する。
θc:走査レンズ21の面S1に入射するビームBcの主光線が基準面Sとなす角度
θk:走査レンズ21の面S1に入射するビームBkの主光線が基準面Sとなす角度
θ1c:ビームBcの主光線が面S1に入射する位置における面S1の法線H1cと基準面Sとがなす角度
θ2c:面S1を透過したビームBicの主光線が面S2に入射する位置における面S2の法線H2cと基準面Sとがなす角度
θ3c:面S1を透過した後、面S2で反射した反射光Br1cが面S1に入射する位置における面S1の法線H3cと基準面Sとがなす角度
θ4c:面S1を透過し、面S2で反射した後、面S1で反射した反射光Br2cが面S2に入射する位置における面S2の法線H4cと基準面Sとがなす角度
θ4k:面S1を透過したビームBikの主光線が面S2に入射する位置における面S2の法線H2kと基準面Sとがなす角度
θ1k:ビームBkの主光線が面S1に入射する位置における面S1の法線H1kと基準面Sとがなす角度
θ2k:面S1を透過したビームBikの主光線が面S2に入射する位置における面S2の法線H2kと基準面Sとがなす角度
このとき、式(5)と同様に、以下の式(8)が成立する。なお、式(8)の導出については、式(5)の導出と同じであるので説明を省略する。
0<2n(θ3c−θ2c)<(1−n)(θ4k−θ4c)+(θk−θc)・・・(8)
以上より、ゴースト光Bgcを通常光Bnc,Bnkから分離するためには、走査レンズ21が式(8)の条件を満たす形状を有していればよい。
また、α4cは、δcとδkとの平均値よりも大きい。すなわち、以下の式(9)が成立している。
α4c>(δc+δk)/2 ・・・(9)
また、規制部材50y,50m,50c,50kはそれぞれ、ゴースト光が感光体ドラム40y,40m,40c,40kに到達することを抑制するために設けられている。以下に、規制部材50y,50m,50c,50kの構成について図面を参照しながら説明する。図10は、走査レンズ23y,23m,23c,23k及び規制部材50y,50m,50c,50kを示した図である。図11は、開口Opy,Opmの位置関係を示した図である。
規制部材50y,50m,50c,50kはそれぞれ、図2に示すように、走査レンズ21よりも、ビームBy,Bm,Bc,Bkの進行方向の下流側に設けられており、より詳細には、走査レンズ23y,23m,23c,23kよりも、ビームBy,Bm,Bc,Bkの進行方向の下流側に設けられている。本実施形態では、規制部材50y,50m,50c,50kはそれぞれ、走査レンズ23y,23m,23c,23kに接している。
また、規制部材50y,50m,50c,50kにはそれぞれ、図10に示すように、主走査方向に延在し、かつ、互いに同じ形状をなす開口Opy,Opm,Opc,Opkが設けられている。開口Opy,Opm,Opc,Opkはそれぞれ、走査レンズ23y,23m,23c,23kの鏡面域Ey,Em,Ec,Ekと重なっている。鏡面域Ey,Em,Ec,Ekとは、自由面形状を形成している面、又は、光束が透過可能な面である。これにより、開口Opy,Opm,Opc,Opkはそれぞれ、通常光Bny,Bnm,Bnc,Bnkが通過できるように構成されている。
ただし、開口Opy,Opm,Opc,Opkはそれぞれ、図10に示すように、走査レンズ23y,23m,23c,23kの鏡面域Ey,Em,Ec,Ekよりも小さく、鏡面域Ey,Em,Ec,Ek内に収まっている。これにより、規制部材50yは、通常光Bny以外のビームが通常光Bnyの進行方向の最も下流側に設けられている走査レンズ23yから出射することを妨げる。規制部材50mは、通常光Bnm以外のビームが通常光Bnmの進行方向の最も下流側に設けられている走査レンズ23mから出射することを妨げる。規制部材50cは、通常光Bnc以外のビームが通常光Bncの進行方向の最も下流側に設けられている走査レンズ23cから出射することを妨げる。規制部材50kは、通常光Bnk以外のビームが通常光Bnkの進行方向の最も下流側に設けられている走査レンズ23kから出射することを妨げる。すなわち、規制部材50y,50m,50c,50kはそれぞれ、ゴースト光が感光体ドラム40y,40m,40c,40kに到達することを抑制している。
ここで、開口Opy,Opmの関係について図11を参照しながら、より詳細に説明する。図11における軌跡Ly,Lmはそれぞれ、開口Opy,Opmにおいて通常光Bny,Bnmが描く軌跡である。
前記の通り、開口Opy,Opmはそれぞれ、通常光Bny,Bnmが通過できるように構成されている。そのため、軌跡Ly,Lmはそれぞれ、開口Opy,Opm内に位置している。更に、開口Opyの重心Cyは、軌跡Lyの副走査方向における中央CLyと重なっている。同様に、開口Opmの重心Cmは、軌跡Lmの副走査方向における中央CLmと重なっている。なお、開口Opk,Opcの関係についても、開口Opy,Opmと同じ関係が成立している。
(効果)
以上のように構成された光走査装置10によれば、ゴースト像の形成を抑制できる。より詳細には、式(1)が成立することにより、ゴースト光Bgmは、進行するにしたがって、通常光Bnmから離れるようになる。更に、通常光Bnyは、進行するにしたがって、ゴースト光Bgmから離れるようになる。すなわち、ゴースト光Bgmを通常光Bnm,Bnyから分離することができる。これにより、走査レンズ21から感光体ドラム40y,40mまでの間においてゴースト光Bgmを容易に除去できるようになる。その結果、ゴースト光Bgmによるゴースト像の形成が抑制される。同じ理由により、ゴースト光Bgcによるゴースト像の形成が抑制される。
また、光走査装置10によれば、走査レンズ21の負のパワーが大きくなることによる通常光Bny,Bnm,Bnc,Bnkへのボウやねじれ等の悪影響を抑制できる。より詳細には、ゴースト像の形成を抑制する方法としては、例えば、走査レンズ21によりゴースト光Bgmの進行方向を下側に大きく変化させて、ゴースト光Bgmを通常光Bnyよりも下側を通過させることが考えられる。ただし、この場合には、走査レンズ21の負のパワーが大きくなり過ぎて、通常光Bny,Bnm,Bnc,Bnkへのボウやねじれ等の悪影響が問題となる。
一方、光走査装置10では、ゴースト光Bgmは、副走査方向において通常光Bnmと通常光Bnyとの間に位置している。すなわち、走査レンズ21は、ゴースト光Bgmの進行方向を下側に大きく変化させていない。したがって、走査レンズ21の負のパワーを大きくする必要がない。その結果、走査レンズ21の負のパワーが大きくなることによる通常光Bny,Bnm,Bnc,Bnkへのボウやねじれ等の悪影響を抑制できる。なお、ゴースト光Bgcについてもゴースト光Bgmと同じことが言える。
なお、光走査装置10では、ゴースト光Bgmが通常光Bnmと通常光Bnyとの間に位置しているので、ゴースト光Bgmを完全に除去できない場合がある。ただし、ゴースト光Bgmを完全に除去できない場合であっても、光走査装置10では、以下に説明するように、感光体ドラム40y,40mに形成される静電潜像には大きな問題が発生しにくい。より詳細には、ゴースト光Bgmの偏向走査が繰り返されてゴースト光Bgmのエネルギーが積算されることによって、ゴースト像が感光体ドラム40y,40kの静電潜像に悪影響を及ぼす。しかしながら、走査レンズ21の屈折率が1.5程度であり、面S1,S2への入射角が0°〜20°である場合には、面S1,S2のそれぞれにおける反射率は、5%程度である。そして、ゴースト光Bgmは、面S1,S2において1回ずつ(すなわち、2回)反射しているので、ゴースト光Bgmのエネルギーは、通常光Bnmの0.25%程度と微小である。したがって、ゴースト光Bgmを完全に除去できなかったとしても、ゴースト光Bgmを一定の割合で除去することによって、静電潜像への悪影響を十分に抑制できる。なお、ゴースト光Bgcについてもゴースト光Bgmと同じことが言える。
また、光走査装置10では、ゴースト光Bgmを容易に除去することができる。より詳細には、開口Opyの重心Cyは、図11に示すように、軌跡Lyの副走査方向における中央CLyと重なっており、開口Opmの重心Cmは、軌跡Lmの副走査方向における中央CLmと重なっている。すなわち、軌跡Ly,Lmがそれぞれ開口Opy,Opmの中央付近に位置している。また、コスト低減の観点から規制部材50y,50mを同じ構造とするために、開口Opyの形状は開口Opmの形状と同じである。
ここで、図11に示すように、軌跡Ly,Lmにはボウが発生しているので、軌跡Ly,Lmは上側に突出する弓型をなしている。そして、通常光Bnyは、走査レンズ21において、通常光Bnmよりも基準面Sから下側に離れた位置を通過する。そのため、通常光Bnyに発生するボウは、通常光Bnmに発生するボウよりも大きい。したがって、軌跡Lyの方が軌跡Lmよりも大きく湾曲している。そのため、副断面における軌跡Lyと軌跡Lmとの中点C0は、重心Cyと重心Cmとの垂直二等分線L1よりも上側に位置するようになる。すなわち、副断面において、ゴースト光Bgmが通常光Bnmと通常光Bnyとの中間を通過した場合には、ゴースト光Bgmは開口Opyよりも開口Opmの近くを通過することになる。ただし、ゴースト光Bgmの除去の観点からは、ゴースト光Bgmが垂直二等分線L1近傍を通過していることが好ましい。
そこで、光走査装置10では、式(6)が成立している。これにより、ゴースト光Bgmは、中点C0よりも下側を通過するようになり、垂直二等分線L1近傍を通過させることが可能となる。その結果、ゴースト光Bgmが規制部材50y,50mにより感光体ドラム40y,40mに到達することが抑制されるようになる。以上の理由により、光走査装置10では、ゴースト光Bgmを容易に除去することができる。なお、同じ理由により、ゴースト光Bgcを容易に除去することができる。
また、光走査装置10では、通常光Bcyへの収差的な悪影響を抑制しつつ、ゴースト光Bgmを通常光Bcy,Bcmから容易に分離することができる。より詳細には、走査レンズ21の負のパワーが、副走査方向において均一である場合には、以下の問題が生じる。ゴースト光Bgmの進行方向を下側に変化させるように、走査レンズ21の負のパワーを設定すると、ゴースト光Bgmよりも下側において走査レンズ21を通過する通常光Bnyに対する負のパワーが大きくなり過ぎる。そのため、通常光Bnyへの収差的な悪影響が発生する。すなわち、走査レンズ21の負のパワーが副走査方向において均一である場合には、ゴースト光Bgmを通常光Bcy,Bcmから容易に分離することができるが、通常光Bcyへの収差的な悪影響を抑制できない。
そこで、光走査装置10では、走査レンズ21の負のパワーは、副走査方向における走査レンズ21の両端に近づくにしたがって弱くなっている。これにより、ゴースト光Bgmが通過する位置において十分な負のパワーを設定することが可能となる。その結果、ゴースト光Bgmの進行方向を下側に変化させることができ、ゴースト光Bgmを通常光Bcy,Bcmから容易に分離することができる。更に、通常光Bnyが通過する位置において適切な大きさの負のパワーを設定することが可能となる。その結果、通常光Bnyに対する負のパワーが大きくなり過ぎることが抑制され、通常光Bnyへの収差的な悪影響を抑制することができる。
また、光走査装置10では、以下の理由により、ゴースト光Bgmをより効果的に除去することができる。走査レンズ21は負のパワーを有している。更に、式(1)が成立している。そのため、走査レンズ21を通過したゴースト光Bgmは、進行するにしたがって、通常光Bnmから離れる。一方、走査レンズ23mは、正のパワーを有している。そのため、走査レンズ23mを通過したゴースト光Bgmは、進行するにしたがって、通常光Bnmに近づく。よって、ゴースト光Bgmと通常光Bnmとが最も離れるのは、走査レンズ23mの直前又は直後である。したがって、走査レンズ23m近傍では、ゴースト光Bgmを除去することが容易である。そこで、光走査装置10では、通常光Bnmの進行方向の最も下流側に設けられている走査レンズ23mに規制部材50mが接している。これにより、規制部材50mにより、ゴースト光Bgmを除去することができる。
更に、走査レンズ21は負のパワーを有している。更に、式(1)が成立している。そのため、走査レンズ21を通過したゴースト光Bgmは、進行するにしたがって、通常光Bnyから離れる。一方、走査レンズ23yは、正のパワーを有している。そのため、走査レンズ23yを通過したゴースト光Bgmは、進行するにしたがって、通常光Bnyに近づく。よって、ゴースト光Bgmと通常光Bnyとが最も離れるのは、走査レンズ23yの直前又は直後である。したがって、走査レンズ23y近傍では、ゴースト光Bgmを除去することが容易である。そこで、光走査装置10では、通常光Bnyの進行方向の最も下流側に設けられている走査レンズ23yに規制部材50yが接している。これにより、規制部材50yにより、ゴースト光Bgmを除去することができる。同じ理由により、規制部材50c,50kにより、ゴースト光Bgcを除去することができる。
また、イエローの静電潜像を形成するためのビームByは、ビームBmよりも下側(すなわち、最も下側)を通過している。そのため、ゴースト光Bgmが通常光Bnyに重なって、イエローの静電潜像にゴースト像が発生するおそれがある。しかしながら、イエローの濃度変化は、マゼンタ、シアン及びブラックの濃度変化に比べて、人間の目により判別されにくい。したがって、ゴースト光Bgmによってイエローの静電潜像にゴースト像が生じたとしても、人間の目によってゴースト像の発生を視認されにくくて済む。
また、ブラックの濃度変化は、イエロー、マゼンタ及びシアンの濃度変化に比べて、人間の目により判別され易い。更に、ブラックの使用頻度は、イエロー、マゼンタ及びシアンの使用頻度に比べて高い。そのため、ブラックの静電潜像にゴースト像が発生することを抑制することは非常に重要である。そこで、ブラックの静電潜像を形成するためのビームBkは、ビームBcよりも上側(すなわち、最も上側)を通過している。これにより、ゴースト光Bgkの進行方向は、上側に大きく変化させられる。よって、ゴースト光Bgkと通常光Bnkとを大きく離すことが可能である。すなわち、ゴースト光Bgkを容易に除去することが可能となり、ゴースト光Bgkによりブラックの静電潜像にゴースト像が形成されることが抑制される。
(第1の実施例)
次に、第1の実施例に係る光走査装置10の走査レンズ21について説明する。表1及び表2はそれぞれ、走査レンズ21の面S1,S2の自由曲面係数である。自由曲面形状は、以下の式(10)に示される。該走査レンズ21では、面S1が副断面において凹面をなし、面S2が副断面において平面をなしている。
Figure 0006127307
Figure 0006127307
Figure 0006127307
以上のような走査レンズ21では、δm,δy,(δm+δy)/2及びα4mは、表3に示すようになる。
Figure 0006127307
表3によれば、第1の実施例に係る光走査装置10では、式(1)及び式(6)が満たされていることが分かる。また、通常光Bnm,Bnyに関するその他の角度は、表4に示すようになる。ゴースト光Bgm,Bgyに関するその他の角度は、表5に示すようになる。
Figure 0006127307
Figure 0006127307
なお、面S2が平面であるので、面S2の法線は光軸Axと平行である。したがって、通常光Bnm,Bnyの角度θ2m,θ2yが0となっている。また、光源11y,11m,11c,11kが放射するビームBy,Bm,Bc,Bkの波長は780nmである。そこで、屈折率nは、780nmの波長における屈折率を示した。以上のような条件下で、式(5)を演算したところ、表6の結果が得られた。
Figure 0006127307
表6によれば、第1の実施例に係る光走査装置10では、式(5)が満たされていることが分かる。
ところで、表2の面S2の自由曲面係数を参照すると、Y0次におけるZ0次〜Z2次の係数が全て0になっている。これは、面S2が平面であることを示している。一方、表1の面S1の自由曲面係数を参照すると、Y0次におけるZ2次の係数が−4E−3であり、Y0次におけるZ4次の係数が2E−5となっている。これは、光軸Axから上下方向に離れるにしたがって面S1の曲率が緩くなることにより、光軸Axから上下方向に離れるにしたがって走査レンズ21の負のパワーが弱くなっていることを意味している。
なお、面S2が副断面において平面をなしているので、走査レンズ21の副走査方向の面別偏芯感度を弱くすることができる。
(第2の実施例)
次に、第2の実施例に係る光走査装置10の走査レンズ21について説明する。表7及び表8はそれぞれ、走査レンズ21の面S1,S2の自由曲面係数である。走査レンズ21では、面S1が副断面において凹面をなし、面S2が副断面において凸面をなしている。
Figure 0006127307
Figure 0006127307
以上のような走査レンズ21では、δm,δy,(δm+δy)/2及びα4mは、表9に示すようになる。
Figure 0006127307
表9によれば、第2の実施例に係る光走査装置10では、式(1)及び式(6)が満たされていることが分かる。また、通常光Bnm,Bnyに関するその他の角度は、表10に示すようになる。ゴースト光Bgm,Bgyに関するその他の角度は、表11に示すようになる。
Figure 0006127307
Figure 0006127307
以上のような条件下で、式(5)を演算したところ、表12の結果が得られた。
Figure 0006127307
表12によれば、第2の実施例に係る光走査装置10では、式(5)が満たされていることが分かる。
ところで、表8の面S2の自由曲面係数を参照すると、Y0次におけるZ2次の係数が−1E−3になっている。これは、面S2が副断面において球面であることを示している。一方、表7の面S1の自由曲面係数を参照すると、Y0次におけるZ2次の係数が−6E−3であり、Y0次におけるZ4次の係数が2.5E−5となっている。これは、光軸Axから上下方向に離れるにしたがって面S1の曲率が緩くなり、光軸Axから上下方向に離れるにしたがって走査レンズ21の負のパワーが弱くなっていることを意味している。
(その他の実施形態)
本発明に係る光走査装置10は、前記実施形態及び実施例に係る光走査装置10に限らず、その要旨の範囲内において変更可能である。
規制部材50y,50m,50c,50kは、走査レンズ23y,23m,23c,23kよりも通常光Bny,Bnm,Bnc,Bnkの進行方向の下流側に設けられているが、走査レンズ23y,23m,23c,23kよりも通常光Bny,Bnm,Bnc,Bnkの進行方向の上流側に設けられていてもよい。この場合、規制部材50yは、通常光Bny以外のビームが通常光Bnyの進行方向の最も下流側に設けられている走査レンズ23yに入射することを妨げる。規制部材50mは、通常光Bnm以外のビームが通常光Bnmの進行方向の最も下流側に設けられている走査レンズ23mに入射することを妨げる。規制部材50cは、通常光Bnc以外のビームが通常光Bncの進行方向の最も下流側に設けられている走査レンズ23cに入射することを妨げる。規制部材50kは、通常光Bnk以外のビームが通常光Bnkの進行方向の最も下流側に設けられている走査レンズ23kに入射することを妨げる。
なお、走査レンズ21,23y,23m,23c,23k以外に更に走査レンズが設けられていてもよい。
なお、規制部材50y,50m,50c,50kは、必ずしも設けられていなくてもよい。
本発明は、光走査装置に有用であり、特に、ゴースト像の形成を抑制できる点において優れている。
10:光走査装置
11y,11m,11c,11k:光源
17:偏向器
20:走査レンズ群
21,23y,23m,23c,23k:走査レンズ
40y,40m,40c,40k:感光体ドラム
50y,50m,50c,50k:規制部材

Claims (15)

  1. 第1の光束及び第2の光束を含む複数の光束を放射する光源と、
    前記複数の光束を主走査方向に偏向走査する偏向手段と、
    前記偏向手段が偏向走査した前記複数の光束を複数の被走査面に結像させる走査光学素子群と、
    を備えており、
    前記走査光学素子群は、
    前記複数の光束が入射する入射面及び該複数の光束が射出する射出面を有し、かつ、副走査方向において負のパワーを有し、かつ1つのみのレンズよりなる第1の走査光学素子を、
    含んでおり、
    前記第2の光束は、前記第1の走査光学素子の光軸を含み、かつ、前記主走査方向に平行な基準面から見て、前記第1の光束と同じ側において前記入射面に入射し、
    前記入射面に入射する前記第2の光束の主光線と前記基準面とがなす角度は、前記主走査方向において該第2の光束と同じ位置から該入射面に入射する前記第1の光束の主光線と該基準面とがなす角度よりも大きく、
    前記第1の光束が前記射出面及び前記入射面で反射した後に該射出面から射出した第1のゴースト光の主光線が前記基準面に対してなす第1の角度は、該第1の光束が前記入射面及び前記射出面で反射することなく該射出面から射出した第1の通常光の主光線が該基準面に対してなす第2の角度よりも大きく、かつ、前記主走査方向において該第1の光束と同じ位置から該入射面に入射する前記第2の光束が該入射面及び該射出面で反射することなく該射出面から射出した第2の通常光の主光線が該基準面に対してなす第3の角度よりも小さいこと、
    を特徴とする光走査装置。
  2. 前記第1の角度は、前記第1の走査光学素子の光軸を含み、かつ、前記副走査方向に平行な副断面において、前記第2の角度と前記第3の角度との平均値よりも大きいこと、
    を特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記第1の走査光学素子よりも、前記第1の光束の進行方向の下流側に設けられている第1の規制部材であって、前記主走査方向に延在する第1の開口が設けられている第1の規制部材と、
    前記第1の走査光学素子よりも、前記第2の光束の進行方向の下流側に設けられている第2の規制部材であって、前記主走査方向に延在する第2の開口が設けられている第2の規制部材と、
    を更に備えており、
    前記第1の開口の第1の重心は、前記第1の通常光が該第1の開口において描く軌跡の前記副走査方向における第1の中央と重なっており、
    前記第2の開口の第2の重心は、前記第2の通常光が該第2の開口において描く軌跡の前記副走査方向における第2の中央と重なっており、
    前記第1の開口は、前記第1の通常光が通過できるように構成されており、
    前記第2の開口は、前記第2の通常光が通過できるように構成されていること、
    を特徴とする請求項2に記載の光走査装置。
  4. 前記第1の走査光学素子よりも、前記第1の光束の進行方向の下流側に設けられている1以上の第2の走査光学素子を、
    更に備えており、
    前記第1の規制部材は、前記第1の通常光以外の光束が該第1の通常光の進行方向の最も下流側に設けられている前記第2の走査光学素子に入射することを妨げ、又は、該第1の通常光以外の光束が該第2の走査光学素子から出射することを妨げること、
    を特徴とする請求項3に記載の光走査装置。
  5. 前記第1の規制部材は、前記第1の通常光の進行方向の最も下流側に設けられている前記第2の走査光学素子に接していること、
    を特徴とする請求項4に記載の光走査装置。
  6. 前記第1の走査光学素子よりも、前記第2の光束の進行方向の下流側に設けられている1以上の第3の走査光学素子を、
    更に備えており、
    前記第2の規制部材は、前記第2の通常光以外の光束が該第2の通常光の進行方向の最も下流側に設けられている前記第3の走査光学素子に入射することを妨げ、又は、該第2の通常光以外の光束が該第3の走査光学素子から出射することを妨げること、
    を特徴とする請求項3ないし請求項5のいずれかに記載の光走査装置。
  7. 前記第2の規制部材は、前記第2の通常光の進行方向の最も下流側に設けられている前記第3の走査光学素子に接していること、
    を特徴とする請求項6に記載の光走査装置。
  8. 前記第1の開口と前記第2の開口とは、同じ形状をなしていること、
    を特徴とする請求項3ないし請求項7のいずれかに記載の光走査装置。
  9. 前記第1の走査光学素子の負のパワーは、前記副走査方向における該第1の走査光学素子の両端に近づくにしたがって弱くなっていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項8のいずれかに記載の光走査装置。
  10. 前記入射面は、前記第1の走査光学素子の光軸を含み、かつ、前記副走査方向に平行な副断面において、凹面をなしており、
    前記射出面は、前記副断面において、平面をなしていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれかに記載の光走査装置。
  11. 前記光源は、前記第1の光束ないし第4の光束を放射すること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項10のいずれかに記載の光走査装置。
  12. 前記第1の光束、前記第3の光束及び前記第4の光束は、マゼンタ、シアン及びブラックの静電潜像を被走査面に形成するための光束であり、
    前記第2の光束は、イエローの静電潜像を被走査面に形成するための光束であること、
    を特徴とする請求項11に記載の光走査装置。
  13. 前記第3の光束及び前記第4の光束は、前記基準面から見て、前記第1の光束及び前記第2の光束と反対側において前記入射面に入射し、
    前記入射面に入射する前記第4の光束の主光線と前記基準面とがなす角度は、該入射面に入射する前記第3の光束の主光線と該基準面とがなす角度よりも大きく、
    前記第3の光束が前記射出面及び前記入射面で反射した後に該射出面から射出した第2のゴースト光の主光線が前記基準面に対してなす第4の角度は、該第3の光束が前記入射面及び前記射出面で反射することなく該射出面から射出した第3の通常光の主光線が該基準面に対してなす第5の角度よりも大きく、かつ、前記主走査方向において該第3の光束と同じ位置から該入射面に入射する前記第4の光束が該入射面及び該射出面で反射することなく該射出面から射出した第4の通常光の主光線が該基準面に対してなす第6の角度よりも小さいこと、
    を特徴とする請求項11又は請求項12のいずれかに記載の光走査装置。
  14. 前記第1の光束ないし第3の光束は、マゼンタ、イエロー及びシアンの静電潜像を被走査面に形成するための光束であり、
    前記第4の光束は、ブラックの静電潜像を被走査面に形成するための光束であること、
    を特徴とする請求項13に記載の光走査装置。
  15. 0<2n(θ3a−θ2a)<(1−n)(θ4b−θ4a)+(θb−θa)を満たすこと、
    を特徴とする請求項1ないし請求項14のいずれかに記載の光走査装置。
    n:前記第1の走査光学素子の屈折率
    θa:前記第1の走査光学素子の前記入射面に入射する前記第1の光束の主光線が前記基準面となす角度
    θb:前記第1の走査光学素子の前記入射面に入射する前記第2の光束の主光線が前記基準面となす角度
    θ2a:前記入射面を透過した前記第1の光束の主光線が前記射出面に入射する位置における該射出面の法線と前記基準面とがなす角度
    θ3a:前記入射面を透過した後、前記射出面で反射した前記第1のゴースト光が該入射面に入射する位置における該入射面と前記基準面とがなす角度
    θ4a:前記入射面を透過し、前記射出面で反射した後、該入射面で反射した前記第1のゴースト光が該射出面に入射する位置における該射出面と前記基準面とがなす角度
    θ4b:前記入射面を透過した前記第2の光束の主光線が前記射出面に入射する位置における該射出面の法線と前記基準面とがなす角度
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