JP5423650B2 - 光走査装置 - Google Patents

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本発明は、光走査装置に関し、特に、感光体に対して光を走査する光走査装置に関する。
一般的な光走査装置は、概略、光源、偏向器及び走査レンズを備えている。光源は、光を放射する。偏向器は、光源が放射した光を主走査方向に走査する。走査レンズは、偏向器が偏向した光を感光体に結像させる。これにより、感光体には、静電潜像が形成される。
ところで、一般的な光走査装置は、ゴースト像が感光体に形成されるという問題を有している。より詳細には、走査レンズは、入射面と射出面とを有している。偏向器が偏向した光は、通常、入射面から入射し、射出面から通常光として射出する。しかしながら、偏向器が偏向した光の一部は、入射面から入射し、射出面及び入射面で反射した後に、射出面からゴースト光として射出する。ゴースト光は、通常光からずれた位置において結像し、ゴースト像を形成する。
前記ゴースト像の形成を抑制するための光走査装置としては、例えば、特許文献1に記載の光走査装置が知られている。該光走査装置は、回転多面鏡で反射した光の軸に対して所定角度傾けて配置された走査用レンズを有している。これにより、ゴースト光が感光体に結像されなくなる。その結果、特許文献1に記載の光走査装置では、ゴースト像の形成が抑制される。
以上のように、光走査装置において、ゴースト像の形成を抑制するために種々の発明がなされている。
特開平5−346553号公報
そこで、本発明の目的は、ゴースト像の形成を抑制できる光走査装置を提供することである。
本発明の一形態に係る光走査装置は、感光体に対して光を走査する光走査装置において、光を放射する光源と、前記光を主走査方向に走査する偏向手段と、前記偏向手段が偏向した前記光を前記感光体に結像させる走査レンズ群と、を備えており、前記走査レンズ群は、前記光が入射する入射面及び該光が射出する射出面を有し、かつ、副走査方向に負のパワーを有している第1の走査レンズと、前記第1の走査レンズよりも、前記光の進行方向の下流側に設けられている1以上の第2の走査レンズと、を含んでおり、前記射出面及び前記入射面で反射した後に該射出面から放射されたゴースト光は、前記光の進行方向の最も下流側に設けられている前記第2の走査レンズに入射しないこと、を特徴とする。
本発明によれば、ゴースト像の形成を抑制できる。
本発明の一実施形態に係る光走査装置の外観斜視図である。 光走査装置を上側から平面視したときにおける通常光の主光線の経路を示した図である。 光走査装置を主走査方向から平面視したときにおける通常光の主光線の経路を示した図である。 光走査装置を上側から平面視したときにおけるゴースト光の主光線の経路を示した図である。 光走査装置を主走査方向から平面視したときにおけるゴースト光の主光線の経路を示した図である。 走査レンズの主走査方向に直交する面の断面構造図である。 第1の変形例に係る光走査装置を主走査方向から平面視したときにおける外側のゴースト光の主光線の経路を示した図である。 第2の変形例に係る光走査装置を主走査方向から平面視したときにおける外側のゴースト光の主光線の経路を示した図である。 第2の変形例に係る光走査装置を主走査方向から平面視したときにおける内側のゴースト光の主光線の経路を示した図である。 第1の比較例に係る光走査装置を主走査方向から平面視したときにおけるゴースト光の主光線の経路を示した図である。 第2の比較例に係る光走査装置を主走査方向から平面視したときにおけるゴースト光の主光線の経路を示した図である。
以下に、本発明の一実施形態に係る光走査装置について図面を参照しながら説明する。
(光走査装置の構成)
図1は、本発明の一実施形態に係る光走査装置10の外観斜視図である。
光走査装置10は、感光体ドラム40(40y,40m,40c,40k)にビーム(光)By,Bm,Bc,Bkを走査する。そして、光走査装置10は、図1に示すように、光源11(11y(イエロー),11m(マゼンタ),11c(シアン),11k(ブラック))、コリメータレンズ12(12y,12m,12c,12k)、絞り13(13y,13m,13c,13k)、合成ミラー14(14y,14m,14c)、ミラー15、シリンドリカルレンズ16、偏向器17、走査レンズ群20、ミラー24(24y,24m,24c,24k),25(25y,25m,25c)、26(26m,26c)及び防塵用ウインドウ27(27y,27m,27c,27k)を備えている。
光源11y,11m,11c,11kはそれぞれ、ビームBy,Bm,Bc,Bkを放射し、例えば、レーザダイオードにより構成されている。図1に示すように、光源11y,11m,11c,11kは、上から下へとこの順に並ぶように配置されている。これにより、光源11y,11m,11c,11kから放射されたビームBy,Bm,Bc,Bkは、上から下へとこの順に並んでいる。
コリメータレンズ12y,12m,12c,12kはそれぞれ、光源11y,11m,11c,11kに対応するように設けられており、ビームBy,Bm,Bc,Bkを平行光に変換する。絞り13y,13m,13c,13kはそれぞれ、平行光に変換されたビームBy,Bm,Bc,Bkを上下方向に所定幅を有するように整形する。
合成ミラー14y,14m,14cはそれぞれ、ビームBy,Bm,Bcを反射して、ビームBy,Bm,Bcの進行方向をビームBkの進行方向に揃える合成手段として機能する。ミラー15は、合成ミラーにより進行方向がそろえられたビームBy,Bm,Bc,Bkを反射する。
シリンドリカルレンズ16は、ビームBy,Bm,Bc,Bkを上下方向に集光する。より詳細には、シリンドリカルレンズ16は、図1に示すように、ビームBy,Bm,Bc,Bkが偏向器17のポリゴンミラーの反射面近傍において線状に結像するように、ビームBy,Bm,Bc,Bkを上下方向に集光する。
偏向器17は、ポリゴンミラー及びモータ(図示せず)により構成されており、ビームBy,Bm,Bc,Bkを主走査方向に偏向する。
走査レンズ群20は、偏向器17が偏向したビームBy,Bm,Bc,Bkを感光体ドラム40y,40m,40c,40kの周面に結像させる。より詳細には、走査レンズ群20は、感光体ドラム40y,40m,40c,40k上でのビームBy,Bm,Bc,Bkの走査速度が一定となると共に、ビームBy,Bm,Bc,Bkのビーム径が均一となる光学特性を有している。そして、走査レンズ群20は、走査レンズ21,22,23(23y,23m,23c,23k)を含んでいる。走査レンズ(第2の走査レンズ)22,23は、走査レンズ(第1の走査レンズ)21よりも光の進行方向の下流側に設けられている。
ミラー24(24y,24m,24c,24k),25(25y,25m,25c)、26(26m,26c)は、走査レンズ22を通過したビームBy,Bm,Bc,Bkを反射して、感光体ドラム40y,40m,40c,40kに導く。より詳細には、ビームByは、ミラー24で反射され、走査レンズ23yを通過し、更に、ミラー25yで反射され、防塵用ウインドウ27yを通過して感光体ドラム40y上に結像する。ビームBmは、ミラー24m,25mで反射され、走査レンズ23mを通過し、更に、ミラー26mで反射され、防塵用ウインドウ27mを通過して感光体ドラム40m上に結像する。ビームBcは、ミラー24cで反射され、走査レンズ23cを通過し、更に、ミラー25c,26cで反射され、防塵用ウインドウ27cを通過して感光体ドラム40c上に結像する。ビームBkは、走査レンズ23kを通過し、ミラー24kで反射され、防塵用ウインドウ27kを通過して感光体ドラム40k上に結像する。
また、感光体ドラム40y,40m,40c,40kは一定速度で回転駆動される。以上のような構成により、ビームBy,Bm,Bc,Bkが主走査方向に走査されると共に、感光体ドラム40y,40m,40c,40kが回転されることにより、感光体ドラム40y,40m,40c,40k上に静電潜像が形成される。
(走査レンズの構成)
ところで、光走査装置10は、ゴースト像の形成を抑制するための構成を有している。以下に、かかる構成についてビームBkを例に挙げて図面を参照しながら説明する。図2は、光走査装置10を上側から平面視したときにおける通常光の主光線の経路を示した図である。図3は、光走査装置10を主走査方向から平面視したときにおける通常光の主光線の経路を示した図である。図4は、光走査装置10を上側から平面視したときにおけるゴースト光の主光線の経路を示した図である。図5は、光走査装置10を主走査方向から平面視したときにおけるゴースト光の主光線の経路を示した図である。主光線とは、絞り13の中心を通過する光線である。なお、図2ないし図5において、ミラーを省略して記載してある。
また、走査レンズ21,22,23において、光が入射する面を面(入射面)S1,S3,S5と呼び、光が射出する面を面(射出面)S2,S4,S6と呼ぶ。また、感光体ドラム40の周面をS7と呼ぶ。更に、面S1から入射し走査レンズ21内にて反射することなく面S2から射出する光を通常光と呼び、更に、面S1から入射し面S2及び面S1で反射した後に面S2から射出する光をゴースト光と呼ぶ。
図2及び図3に示すように、光源11から放射された通常光は、走査レンズ21〜23を通過して、感光体ドラム40に結像する。一方、図4及び図5に示すように、ゴースト光は、走査レンズ21を通過した後、走査レンズ22,23を通過しない。すなわち、ゴースト光は、光の進行方向の最も下流側に設けられている走査レンズ22,23に入射していない。より詳細には、ゴースト光は、走査レンズ23の下側を通過している。このように、走査レンズ21は、ゴースト光を走査レンズ23に入射させないために、後述するように、副走査方向に負のパワーを有している。一方、走査レンズ22,23は、副走査方向に正のパワーを有している。これにより、ゴースト光は、感光体ドラム40の周面上に結像することがない。すなわち、光走査装置10によれば、ゴースト像の形成を抑制することができる。なお、レンズが正のパワーを有するとは、該レンズがビームを集光する特性を有していることを意味し、レンズが負のパワーを有するとは、該レンズがビームを拡散する特性を有することを意味する。
ここで、走査レンズ21,22,23についてより詳細に説明する。図6は、走査レンズ21の主走査方向に直交する面の断面構造図である。また、表1は、本実施形態における走査レンズ21〜23の面頂点座標及び屈折率を示した表である。また、表2ないし表6は、走査レンズ21〜23の面S1〜S5の自由曲面係数である。自由曲面形状は、以下の式(1)に示される。
Figure 0005423650
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表1に示すように、面S2,S3,S6は、近軸曲率半径が無限大であるので、副走査方向に平行である。よって、走査レンズ21〜23はそれぞれ、図6に示すように、副走査方向に平行な入射面又は射出面を有している。一方、面S1,S4,S5は、副走査方向に対して平行ではなく、湾曲している。すなわち、面S1,S4,S5は、副走査方向においてパワーを有している。特に、面S1が副走査方向にパワーを有することにより、走査レンズ21は、副走査方向において負のパワーを有している。
また、表2ないし表6によれば、走査レンズ21,22の面S1〜S4は、主走査方向に垂直な断面において、主走査方向及び副走査方向に直交する対称軸(走査レンズ21では、図6の一点鎖線)を有している。すなわち、走査レンズ21,22では、Z奇数次を使用していない。
以上のような構成を有する走査レンズ21〜23を用いることにより、図5に示すように、ゴースト光が走査レンズ23に入射しなくなる。これは、以下に説明するように、副走査断面内において近軸光線追跡を行った場合に、ゴースト光が面S2を射出する角度が、通常光が面S2を射出する角度の4倍以上の大きさを有しているためである。ここで、近軸光線とは、光軸に極めて近い高さを通過する光線であり、近軸光線追跡とは、近軸光線を走査レンズ21〜23の面S1〜S6にて追跡した結果である。また、光軸とは、偏向器17のポリゴンミラーの回転軸に対して垂直で副走査方向に対してポリゴンミラーの中心を通過する平面と、ポリゴンミラーの回転軸に平行で面S1〜S6の面頂点とを含む平面とにより定義される軸である。
Figure 0005423650
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式(2)及び式(3)において、E(i)は面Siから射出する光の角度であり、G(i)は面Si(iは1〜6の整数)における光線高さを示し、R(i)は面Siの近軸曲率半径であり、d(i)は面Siから面Si+1までの距離であり、n(i)は面Siから面Si+1までの間の屈折率である。また、θが小さいので、sinθ≒θとした。
また、本実施形態では、光軸を含む副走査断面において、偏向点を物点とし、走査レンズ21までの距離を物体距離とし、入射光の高さを0mmとし、入射光の角度を1radとし、ポリゴンミラーへの光の副斜入射角度を1.37radとして、通常光及びゴースト光を追跡した。表7は、本実施形態における通常光の近軸光追跡結果である。表8は、本実施形態におけるゴースト光の近軸光追跡結果である。
Figure 0005423650
R:面Siの近軸曲率半径
d:面Siから面Si+1までの距離
n:面Siから面Si+1までの屈折率
Figure 0005423650
表7及び表8によれば、ゴースト光が面S2を射出する角度E(2)(=10.56)を、通常光が面S2を射出する角度E(2)(=1.78)の4倍よりも大きな5.95倍となった。よって、ゴースト光が面S2を射出する角度E(2)が、通常光が面S2を射出する角度E(2)の4倍よりも大きくすることにより、ゴースト光が走査レンズ23に入射しなくなることがわかる。
また、走査レンズ21〜23はそれぞれ、図6に示すように、副走査方向に平行な入射面又は射出面を有している。これにより、副走査方向の面別偏芯感度を大きく下げることができ、走査レンズ21〜23の製造のための金型の形状を簡単にできる。その結果、光走査装置10の製造コストの低減を図ることができる。
また、走査レンズ21,22の面S1〜S4は、主走査方向に垂直な断面において、主走査方向及び副走査方向に直交する対称軸を有している。これにより、走査レンズ21,22の成形上の面別偏芯感度及び配置上のブロック偏芯角が低減される。よって、走査レンズ21,22の製造のための金型の形状を簡単にできる。その結果、光走査装置10の製造コストの低減を図ることができる。
また、本実施形態に係る光走査装置10では、副走査方向における倍率は、1.1倍である。このように、光走査装置10において、副走査方向における倍率を1.2倍以下とすることにより、走査レンズ22を通過した後の副走査方向の光束幅を小さくでき、光の分離が容易となる。
(第1の変形例)
以下に第1の変形例に係る光走査装置10aについて図面を参照しながら説明する。図7は、第1の変形例に係る光走査装置10aを主走査方向から平面視したときにおけるゴースト光の主光線の経路を示した図である。
光走査装置10と光走査装置10aとの相違点は、光走査装置10では、ゴースト光が走査レンズ22,23を通過していない(図5参照)のに対して、光走査装置10aでは、ゴースト光が走査レンズ22を通過し走査レンズ23を通過していない(図7参照)点である。そのため、光走査装置10の走査レンズ21〜23と光走査装置10aの走査レンズ21〜23とは、以下に説明するように形状が異なっている。そこで、光走査装置10aの走査レンズ21,22,23についてより詳細に説明する。表9は、第1の変形例における走査レンズ21〜23の面頂点座標及び屈折率を示した表である。また、表10ないし表14は、走査レンズ21〜23の面S1〜S5の自由曲面係数である。
Figure 0005423650
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以上のような構成を有する走査レンズ21〜23を用いることにより、図7に示すように、ゴースト光が走査レンズ23に入射しなくなる。これは、以下に説明するように、副走査断面内において近軸光線追跡を行った場合に、ゴースト光が面S2を射出する角度が、通常光が面S2を射出する角度の4倍以上の大きさを有しているためである。
第1の変形例では、光軸を含む副走査断面において、偏向点を物点とし、走査レンズ21までの距離を物体距離とし、入射光の高さを0mmとし、入射光の角度を1radとし、ポリゴンミラーへの光の副斜入射角度を1.37radとして、通常光及びゴースト光を追跡した。表15は、第1の変形例における通常光の近軸光追跡結果である。表16は、第1の変形例におけるゴースト光の近軸光追跡結果である。
Figure 0005423650
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表15及び表16によれば、ゴースト光が面S2を射出する角度E(2)(=6.67)が、通常光が面S2を射出する角度E(2)(=1.49)の4倍よりも大きな4.46倍となった。よって、ゴースト光が面S2を射出する角度E(2)を、通常光が面S2を射出する角度E(2)の4倍よりも大きくすることにより、ゴースト光が走査レンズ23に入射しなくなることがわかる。
また、光走査装置10aでは、副走査方向の倍率は、1.1倍であり、1.2倍より小さい。よって、光走査装置10bでは、走査レンズ22を通過した後の副走査方向の光束幅を小さくでき、光の分離が容易となる。
(第2の変形例)
以下に第2の変形例に係る光走査装置10bについて図面を参照しながら説明する。光走査装置10bでは、ポリゴンミラーへの光の副斜入射角が2種類存在する。そして、走査レンズ23も2種類存在している。以下では、外側に位置している走査レンズを走査レンズ23と呼び、内側に位置している走査レンズを走査レンズ23'と呼ぶ。また、走査レンズ23は、面S5,S6を有しており、走査レンズ23'は、面S5',S6'を有している。ビームBy,Bkが走査レンズ23を通過し、ビームBm,Bcが走査レンズ23'を通過する。図8は、第2の変形例に係る光走査装置10bを主走査方向から平面視したときにおける外側のゴースト光の主光線の経路を示した図である。図9は、第2の変形例に係る光走査装置10bを主走査方向から平面視したときにおける内側のゴースト光の主光線の経路を示した図である。
光走査装置10bでは、図8に示すように、外側のゴースト光が走査レンズ22,23を通過していない。一方、図9に示すように、内側のゴースト光が走査レンズ23'を通過していない。以下に、光走査装置10bの走査レンズ21,22,23,23'についてより詳細に説明する。表17は、第2の変形例における走査レンズ21,22,23,23'の面頂点座標及び屈折率を示した表である。また、表18ないし表23は、走査レンズ21,22,23,23'の面S1〜S5,S5'の自由曲面係数である。
Figure 0005423650
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Figure 0005423650
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以上のような構成を有する走査レンズ21,22,23,23'を用いることにより、図8及び図9に示すように、ゴースト光が走査レンズ23,23'に入射しなくなる。これは、以下に説明するように、副走査断面内において近軸光線追跡を行った場合に、ゴースト光が面S2を射出する角度が、通常光が面S2を射出する角度の4倍以上の大きさを有しているためである。
第2の変形例では、光軸を含む副走査断面において、偏向点を物点とし、走査レンズ21までの距離を物体距離とし、入射光の高さを0mmとし、入射光の角度を1radとし、ポリゴンミラーへの光の副斜入射角度を2.19rad(外側),0.73rad(内側)として、通常光及びゴースト光を追跡した。表24は、第2の変形例における通常光の近軸光追跡結果である。表25は、第2の変形例におけるゴースト光の近軸光追跡結果である。
Figure 0005423650
Figure 0005423650
表24及び表25によれば、ゴースト光が面S2を射出する角度E(2)(=6.94)が、通常光が面S2を射出する角度E(2)(=1.70)の4倍よりも大きな4.08倍となった。よって、ゴースト光が面S2を射出する角度E(2)を、通常光が面S2を射出する角度E(2)の4倍よりも大きくすることにより、ゴースト光が走査レンズ23に入射しなくなることがわかる。
また、光走査装置10bでは、副走査方向の倍率は、0.59倍であり、1.2倍より小さい。よって、光走査装置10bでは、走査レンズ22を通過した後の副走査方向の光束幅を小さくでき、光の分離が容易となる。
(比較例)
以下に比較例に係る光走査装置について図面を参照しながら説明する。図10は、第1の比較例に係る光走査装置を主走査方向から平面視したときにおけるゴースト光の主光線の経路を示した図である。
第1の比較例では、面S1,S2が副走査方向にほぼ平行である。この場合には、ゴースト光が面S2を射出する角度E(2)が、通常光が面S2を射出する角度E(2)と等しくなってしまう。そのため、図10に示すように、ゴースト光は、走査レンズ23に入射し、感光体ドラム40に到達してしまう。すなわち、第1の比較例に係る光走査装置では、ゴースト像の形成を抑制できない。
図11は、第2の比較例に係る光走査装置を主走査方向から平面視したときにおけるゴースト光の主光線の経路を示した図である。
第2の比較例では、ゴースト光が面S2を射出する角度E(2)が、通常光が面S2を射出する角度E(2)の4倍よりも小さな3.63倍である。そのため、図11に示すように、ゴースト光は、走査レンズ23に入射し、感光体ドラム40に到達してしまう。すなわち、第2の比較例に係る光走査装置では、ゴースト像の形成を抑制できない。以上より、ゴースト光が面S2を射出する角度E(2)を、通常光が面S2を射出する角度E(2)の4倍よりも大きくすることにより、ゴースト像の形成を抑制できることがわかる。
なお、光走査装置10,10a,10bは、偏向器17の一方に光源11が配置される片側偏向タンデム光走査装置であるとしたが、偏向器17の両側に光源11が配置される両側偏向タンデム光走査装置であってもよい。
本発明は、光走査装置に有用であり、特に、ゴースト像の形成を抑制できる点において優れている。
S1〜S7、S5',S6' 面
10,10a,10b 光走査装置
11c,11k,11m,11y 光源
17 偏向器
20 走査レンズ群
21,22,23,23',23c,23k,23m,23y 走査レンズ

Claims (5)

  1. 感光体に対して光を走査する光走査装置において、
    光を放射する光源と、
    前記光を主走査方向に走査する偏向手段と、
    前記偏向手段が偏向した前記光を前記感光体に結像させる走査レンズ群と、
    を備えており、
    前記走査レンズ群は、
    前記光が入射する入射面及び該光が射出する射出面を有し、かつ、副走査方向に負のパワーを有している第1の走査レンズと、
    前記第1の走査レンズよりも、前記光の進行方向の下流側に設けられている1以上の第2の走査レンズと、
    を含んでおり、
    前記射出面及び前記入射面で反射した後に該射出面から放射されたゴースト光は、前記光の進行方向の最も下流側に設けられている前記第2の走査レンズに入射しないこと、
    を特徴とする光走査装置。
  2. 副走査断面内において近軸光線追跡を行った場合に、前記ゴースト光が前記射出面を射出する角度が、前記光が該射出面を射出する角度の4倍以上の大きさを有していること、
    を特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記第1の走査レンズ及び前記第2の走査レンズの入射面及び射出面は、主走査方向に垂直な断面において、該主走査方向及び前記副走査方向に直交する対称軸を有していること、
    を特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光走査装置。
  4. 前記走査レンズ群の副走査方向における倍率は、1.2倍以下であること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の光走査装置。
  5. 前記第1の走査レンズ及び前記第2の走査レンズはそれぞれ、副走査方向に平行な入射面又は射出面を有していること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の光走査装置。
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