JP5037033B2 - マルチビーム走査装置および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、マルチビーム走査装置および画像形成装置に関し、特に、光ビームを第一および第二の発光素子から互いに平行に射出するとともに、一方の前記光ビームを光路途中で偏向させて2つの前記光ビームをポリゴンミラーのポリゴン面近傍で交差させるマルチビーム走査装置および、かかるマルチビーム走査装置を有する画像形成装置に関する。
従来より、プリンタ、複写機、ファックス、複合機などの画像形成装置には、複数本の光ビームにより走査面を同時に走査して像形成を行うマルチビーム走査装置が設けられる。
特許文献1では、2つの発光素子から出射された互いに平行な2本の光ビームが、光路途中で偏向器(プリズム)により一方が偏向されることにより互いの間に角度が設けられて、設けられた角度に基づいてその後しだいに距離が近づきながら進んで、ポリゴンミラーのポリゴン面近傍で交差してほぼ同じポリゴンミラーの位置を照射するという構成を採っている。
かかる構成が採られることで、発光素子は、光ビームを単に互いに平行に射出するだけのもので足りるようになるため、発光素子の組み付けが容易になったり、位置精度の安定性が確保されたり、発光素子の位置調整機構が簡潔になったりする。
特許第3681120号明細書
ここで、特許文献1には、互いに平行な光ビームに角度を設けさせる上述の偏向器の具体的構成については記載がないが、一般的には、以下の図6で説明する構成となる。
図6は、互いに平行な光ビーム9LBa,9LBbに角度を設けさせる偏向器を示す図である。
第1の光ビーム9LBaと第2の光ビーム9LBbとは、2つの発光素子が互いに平行に出射させた2本のレーザビームである。
プリズム910bが設けられたマルチビーム走査装置900においては、第1の光ビーム9LBaはプリズム910bの近傍をプリズム910bに入射することなく通過するとともに、第2の光ビーム9LBbはプリズム910b内部に入り、これを透過して出てくる。これにより、第2の光ビーム9LBbは角度にしてφOPだけ偏向される。すなわち、第1の光ビーム9LBaに対して、角度差φOPが第2の光ビーム9LBaに付けられる。この後に、第1および第2の光ビーム9LBa,9LBbは、図の下側欄外にあるポリゴンミラーのポリゴン面近傍で交差して、ポリゴンミラー上のほぼ同じ位置に入射する。
プリズム910bにおいては、図中左側の第2の光ビーム9LBbは、入射面9fiでプリズム910b内部に入射した後、順に、非平行な反射面9fa,9fbで次々に反射され、さらに、入射面9fiと平行な出射面9foで屈折した後に、プリズム910b外部へと出射する。第2の光ビーム9LBbが入射する入射面9fiおよび出射する出射面9foは互いに平行であるものの、反射面9fa,9fbの間には角度差φが付けてある。この反射面9fa,9fbの角度差φに応じて、第2の光ビーム9LBaは、φOP=sin−1{n・sin(2φ)}の角度だけ偏向される。ここに、プリズム910bの屈折率はnであるものとし、また、空気の屈折率は1であるものとしている。
特許文献1記載のマルチビーム走査装置の偏向器は、具体的には、一般に以上説明したようなプリズム910bとして実現される。
ところが、反射面9fa,9fbは非平行に形成しなければならず、平行な2面を形成するときのように同時工程で両者を形成することはできないために、高い精度で反射面9fa,9fbを角度差φだけずらせて形成することは容易ではなかった。
しかも、反射面9fa,9fbの角度差φのバラツキに応じて、第2の光ビーム9LBbが偏向される角度の大きさφOPは、容易に大きく敏感な誤差感度で変化する。反射面9fa,9fbの角度差φが、Δφだけズレて、「φ+Δφ」になったとすると、出射面9foから出射される光の出射角度φOPは、sin−1{n・sin(2・φ+2・Δφ)}−sin−1{n・sin(2・φ)}と、大きく変化する。
したがって、かかるマルチビーム走査装置900においては、著しく高い精度で反射面9fa,9fbを形成しなければならなくなったり、プリズム910bの位置調整が微妙となり、調整が簡単にできなくなったり、調整のために複雑な機構が必要になったりして、コストが高くなってしまう。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、光ビームを第一および第二の発光素子から互いに平行に射出するとともに、一方の前記光ビームを光路途中で偏向させて2つの前記光ビームをポリゴンミラーのポリゴン面近傍で交差させるマルチビーム走査装置をコスト低く実現することを目的とする。
本発明の一の局面に係るマルチビーム走査装置は、光ビームを互いに平行に射出する第一および第二の発光素子と、一方の前記光ビームの光路途中に設けられて、当該光ビームを屈折させることで偏向させることにより、ポリゴンミラーのポリゴン面近傍で2つの前記光ビームを交差させる光学素子とを備え、前記光学素子は、1つの部材からなり、前記光ビームが入射する入射面と、前記入射面と対向して設けられ、前記光ビームが射出する射出面と、前記入射面と前記射出面との間に互いに平行に配置され、前記入射面に入射した前記光ビームを前記射出面に導くための第一及び第二の反射面と、を備え、前記入射面は、当該入射面に入射する前記光ビームに対して垂直な面であり、前記射出面は、前記入射面とは非平行な面であって、前記ポリゴン面近傍に向けて前記光ビームを屈折させて出射させる面であるマルチビーム走査装置である。
この構成であれば、第一および第二の発光素子から光ビームが互いに平行に射出されるとともに、一方の前記光ビームの光路途中に設けられた光学素子により当該一方の光ビームが屈折させられて偏向して、ポリゴンミラーのポリゴン面近傍で2つの前記光ビームが交差する。
したがって、光ビームを、反射ではなく、屈折させることによって偏向するので、誤差感度を低く抑えることができ、これにより、精度のよい光学素子を容易に製造できるようになったり、光学素子の位置調整を簡便に行うことができるようになったり、その調整を行う調整機構が簡単な構成のもので済むようになったりして、低いコストで装置を実現することができる。
「平行」とあるのは、必ずしも厳密に平行である場合のみを意味するのではなく、概ね平行である場合を含む。
発光素子ごとに、それぞれ前記光学素子が設けられているものとしてもよい。
光ビームが入射する入射面の屈折力と、入射した光ビームを射出する射出面の屈折力との両方の屈折力により光ビームは偏向されるものとしてもよい。また、第一の部材と第二の部材とが接合して光学素子がなり、それらの部材の間の接合面の屈折力によって光ビームが偏向されるものとしてもよい。
上記構成において、前記第一および第二の反射面は、順に前記光ビームを反射することにより当該光ビームの光軸を平行移動させ、該光ビームの光軸を平行移動させることにより、2つの前記光ビームの間の光軸の距離を縮めるものであることが望ましい
この構成であれば、前記光学素子は、光ビームが入射する入射面と入射した当該光ビームが射出する射出面との間において、互いに平行に設けられた第一および第二の反射面に順に光ビームが反射されることで、当該光ビームの光軸が平行移動され、平行移動がされることによって2つの光ビームの間の光軸の距離が縮められる。
したがって、図6のプリズム910bと同様に2つの光ビームの間の光軸の距離を縮めさせることができるにも関わらず、誤差感度が高い反射面が容易に精度よく製造することができる互いに平行な面となっているため、光学素子を容易に精度よく製造することができるようにしたり、光学素子の位置調整を容易に行うことができるようにしたり、位置調整機構を簡単にしたりすることができる。
なお、入射面と射出面とを互いに非平行に形成することで、互いに平行な2つの上記光ビームの光軸に対して入射面と射出面との少なくとも一方を非垂直にして、前記光ビームを入射面および射出面のうち少なくともその面で屈折させるようにするものとしてもよい。
本発明の他の局面に係る画像形成装置は、上記に記載のマルチビーム走査装置を備えた画像形成装置である。
この画像形成装置であれば、コストを低く抑えることができる。
本発明によれば、光ビームを第一および第二の発光素子から互いに平行に射出するとともに、一方の前記光ビームを光路途中で偏向させて2つの前記光ビームをポリゴンミラーのポリゴン面近傍で交差させるマルチビーム走査装置を低いコストで実現することを目的とする。
以下、本発明の一実施形態に係る複写機100について図面を参照して説明する。
図1は、複写機100を示す説明図である。複写機100は電子写真方式の画像形成装置である。
複写機100は、露光装置102と、露光装置102が露光を行う感光体ドラム101とを備える。
感光体ドラム101は、記録紙へと転写されるトナー像が形成される像担持体である。感光体ドラム101には、図示しない帯電器から電荷が付与され、電荷が付与された感光体ドラム101へと、図1の露光装置102から露光がされることで、感光体ドラム101表面に静電潜像が形成される。この静電潜像を基にしてトナー像が感光体ドラム101表面に形成されて、記録紙へと転写される。
露光装置102は、ビーム書込装置200と、ポリゴンミラー300と、fθレンズ400とを備える。
ビーム書込装置200は、レーザビームLBを、ポリゴンミラー300に向けて射出する。
ポリゴンミラー300は、ビーム書込装置200から入射されるレーザビームLBを、感光体ドラム101に向けて反射させる。感光体ドラム101に向けて反射されるレーザビームLBは、ポリゴンミラー300が回転駆動されていることで、感光体ドラム101の軸方向(図示するx方向)に走査される。このようにして、感光体ドラム101上へと照射されるレーザビームLBが感光体ドラム101上で、その軸方向に走査されることにより、感光体ドラム101上に静電潜像が形成される。
fθレンズ400は、感光体ドラム101とポリゴンミラー300との間に設けられており、ポリゴンミラー300からこのfθレンズ400を介してレーザビームLBは感光体ドラム101へと照射される。このように、fθレンズ400を介してレーザビームLBが感光体ドラム101に入射することにより、感光体ドラム101上を走査されるレーザビームLBの走査速度が一定になるようにされている。
図2は、ビーム書込装置200の詳細な構成を示す説明図である。図2(a)は、図1におけるビーム書込装置200およびポリゴンミラー300の近傍を拡大して示したものであり、この図2(a)のビーム書込装置200およびポリゴンミラー300を、図の下側から(y方向の正方向に)眺めたときの図が、図2(b)である。
ビーム書込装置200は、ポリゴンミラー300に向けてレーザビームLBa,LBbを射出するレーザ素子210a,210bと、レーザビームLBa,LBbのうち一方のレーザビームLBbの光路上に設けられたプリズム220とを有する。また、レーザビームLBa,LBbの光路上には、プリズム220以外に、コリメータレンズ211a,211bと、アパーチャ212a,212bと、一方のレーザビームLBaの光路上にのみ設けられたウェッジプリズム213と、平行平板214a,214bと、プリズム220により偏向されたレーザビームLBbおよびもう一方のレーザビームLBaとがともに通過するシリンダレンズ215などが備えられている。
レーザ素子210a,210bは、同一平面状に平行に設けてあり、レーザビームLBa,LBbを平行に射出する。レーザ素子210a,210bから射出されたレーザビームLBa,LBbは、レーザビームLBbがプリズム220に到達するまで、平行を保って進む。なお、図1では、この2本のレーザビームLBa,LBbを、簡略化して、単にレーザビームLBとして示していた。
コリメータレンズ211a,211bは、レーザ素子210a,210bが射出したレーザビームLBa,LBbの光束を、それぞれ平行化させる。
アパーチャ212a,212bは、レーザビームLBa,LBbを整形して、断面の寸法精度を向上させる。
ウェッジプリズム213は、レーザビームLBaの光軸周りに回転可能にビーム書込装置200に取り付けられ、入射面と放射面とが互いに非平行に形成されたレンズであり、レーザビームLBaの角度を調節する。
平行平板214a,214bは、レーザビームLBa,LBbの高さ位置を調節する。
プリズム220は、コリメータレンズ211b,アパーチャ212b,平行平板214bを通過してきたレーザビームLBbを偏向させる。レーザビームLBbは、プリズム220により偏向されて、他方のレーザビームLBaに対して角度が設けられるので、プリズム220よりもポリゴンミラー300側では、両者は非平行となる。そして、その設けられた角度差に基づいて、プリズム220よりもポリゴンミラー300側では、レーザビームLBa,LBbは互いの距離が縮まってゆき、ポリゴンミラー300のポリゴン面に入反射するときに前後して、両者は交差する。
シリンダレンズ215は、プリズム220により偏向されたレーザビームLBbと、レーザ素子210aから真っ直ぐに進んできた他方のレーザビームLBaとがともに透過する。シリンダレンズ215は、レーザビームLBa,LBbを線像に結像させる働きを奏する。
こうしてポリゴンミラー300到達したレーザビームLBa,LBbが、ポリゴンミラー300に反射されて、感光体ドラム101へと照射される(図1参照)。
図3は、プリズム220の詳細な構成を示す図である。図3は、図2(a)におけるレーザ素子210a,210bが設けられた側を図3の上側に、ポリゴンミラー300の側を図3の下側にして、上から下にレーザビームLBbが進むように、図2のプリズム220近傍を拡大して示したものであり、先に説明した図6と対比して、図6のプリズム910bと本実施形態のプリズム220との構成上の違いが明らかになるように示した図である。
図3のプリズム220においては、レーザビームLBbが入射する入射面220fiと、プリズム220内部に入射したレーザビームLBbを最初に反射する第一の反射面220faと、第一の反射面220faに対して平行に形成された面であって、当該プリズム220へとレーザビームLBbが第一の反射面220faに入射する入射方向と平行に、反射面220faから来た光を図3の下側(x方向の正方向)へと反射させる第二の反射面220fbと、第二の反射面220fbが反射したレーザビームLBbがプリズム220の外部へと出射する出射面220foとが形成されている。
第一の反射面220faと第二の反射面220fbとは、入射面220fiと出射面220foとの間に互いに平行に形成されていて、入射面220fiへと入射したレーザビームLBbの光軸を図3の左右方向(y方向の正方向)に平行移動させて出射面220foへと入射させる。この平行移動により、レーザビームLBbの光軸は、図3の欄外、y方向の正方向の外側を進んでいる他方のレーザビームLBaの光軸へと近づけられる(言い換えれば、レーザビームLBbは、2つのレーザビームLBa,LBbの光軸が交差する箇所(図2参照)へと近づけられる)。
こうして光軸が平行移動されたレーザビームLBbは、射出面220foにおいて偏向される。射出面220foは、入射面220fiとは非平行に、角度差φを付けて形成されており、レーザビームLBbは射出面220foへと角度をもちながら斜めに入射する。この結果、第二の反射面220fbは、角度をもちながら斜めに入射するレーザビームLBbを、角度φNPだけ屈折させながら、プリズム220の外部へと出射させる。なお、プリズム220へと入射面220fiに入射するレーザビームLBbに対して、入射面220fiは垂直となるように、プリズム220は位置取りがされている。
ここで、プリズム220からレーザビームLBbが出力される角度φNPは、入射面220fiに対する出射面220foの角度差φに対して、φNP=sin−1{n・sin(φ)}−φとなる。なお、ここでは、説明の便宜上、図6に示したプリズム910bの屈折率と、このプリズム220の屈折率は等しいものとして、すなわち、このプリズム220の屈折率はnであるものとし、また、図6における説明の場合と同様に、空気の屈折率は1であるものとして、上記の関係式は示している。
図4は、複写機100ではプリズム220がレーザビームLBbを出力する角度φNPのバラツキが相対的に少ないことを示す図である。
仮に、本実施形態のプリズム220のビーム出力角度φNPと、図6で示したプリズム910bのビーム出力角度φOPとで、角度のバラツキを0.2°以内にして、図4の表上段に示すように、ビーム出力角度φNPおよびφOPがそれぞれ1.9°〜2.1°の範囲に収まるようにしたいとする。このときに、図3のプリズム220の入射面220fiおよび出射面220foの角度差φ、および、図6のプリズム910bの2つの反射面9fa,9fbの角度差φをそれぞれどの程度のバラツキに抑えなければならないかを求めて、比較することとする。なお、以下では、出力角度φNPおよび角度差φの間と、出力角度φOPおよび角度差φの間との2つの上記した各関係式に含まれる屈折率nの値は、n=1.6であるものとして説明を行う。
まず、図6のプリズム910bにおけるビーム出力角度φOPが1.9°〜2.1°となるためには、図4の表の中段に示すように、反射面9fa,9fbの間の角度差φOがが、前述したφとφOPとの関係式から求められるところにより、0.593°〜0.656°でなければならず、両者の差をとって角度差φに許されるバラツキの範囲すなわち公差を求めると、公差はd=0.063°となる。
これに対して、図3の本実施形態に係るプリズム220におけるビーム出力角度φNPが1.9°〜2.1°となるためには、図4の表の下段で示すように、前述したφとφNPとの関係式に基づいて、プリズム220の入射面220fiおよび出射面220foの間の角度差φが3.160°〜3.491°でなければならず、したがって公差d=0.331°となり、先に求めたプリズム910bにおいて許された公差d=0.063°とくらべて桁が違っていて、本実施形態のほうが約5倍大きな公差であり、約5倍のバラツキまで本実施形態のプリズム220は許されて、高い性能を発揮することが分かる。
要するに、プリズム220の入射面220fiおよび出射面220foと、プリズム910bの反射面9fa,9fbとはいずれも非平行に形成しなければならず、比較的高い精度で形成させることが容易でないことで共通するが、両者の間で、許される公差に約5倍の違いがあるので、本実施形態の入射面220fiおよび出射面220foを形成するときの方が遥かに容易であり、この結果、本実施形態のプリズム220であれば、著しく高精度に製造せずともよくなる。また、プリズムの設置位置を調整する場合でも、同様に、本実施形態のプリズム220であれば比較的簡便に調整を行うことができるようになり、この結果プリズム保持機構を簡単な構成にすること等も可能となる。こうして、コストを低く抑えてビーム書込装置200を構成することができる。
以下、本実施例の変形例について説明する。
(A)上述の技術は、画像形成装置に限らず、発光素子から平行に射出するビームをその光路途中で偏向させることによってポリゴンミラーのポリゴン面近傍で交差させてマルチビーム走査を行うマルチビーム走査装置を用いる各種の装置に用いることができる。
(B)上述の実施形態では、入射面220fiと出射面220foとが非平行にされていたが、このような光学素子によりレーザビームLBbを偏向させなければならないということはなく、レーザビームLBbを偏向させる光学素子に種々の態様を採って本発明は構成することができる。
図5は、対向する2つの面が全て平行に形成されたプリズム620を示す図である。上述の実施形態で説明したプリズム220に代えて、かかるプリズム620を設けるものとしてもよい。
プリズム620においては、入射面620fiおよび出射面620foと、2つの反射面620fa,620fbとが、ともに平行にされている。
そして、プリズム620は、第一の部材621と第二の部材622とを接合して構成されており、両部材の接合面620xでレーザビームLBbは角度ψN2だけ屈折するようになっている。なお、第一の部材621と第二の部材622とは、接合面620xで屈折が起きるように、互いに異なる屈折率の素材により構成されている。
接合面620xで屈折したレーザビームLBbは、反射面620fbで反射されて、出射面620foよりプリズム620の外部へと出射する。なお、接合面620xで屈折がされたレーザビームLBbは、出射面620foへと斜めに、非垂直に入射するため、出射面620foにおいても、接合面620xでの屈折角度ψN2の大きさに応じて再度、屈折が起き、出射面620foより出射するレーザビームLBbの出射角度ψN2Pは、必ずしも接合面620xでの偏向角度ψN2に等しくはない。
かかるプリズム620は、第一の部材621および第二の部材622とひとまず、大き目の立方体に形成し、立方体とした第一の部材621と第二の部材622とを接合するとともに、接合面620xを基準として4つの面(入射面220fiと出射面220fo、および2つの反射面620fa,620fb)を切り出し等することにより構成するものとしてもよい。
こうすれば、プリズム620を構成する面のうち対向する面は、すべて、互いに平行となり、いっそう、プリズム620の精度がよくなったり、製造が容易になったりする。
(C)上述の実施形態では、プリズム220の出射面220foの屈折力によりレーザビームLBbを偏向しているが、かかる場合に限定されることはなく、入射面220fiの屈折力で偏向してもよいし、両者で偏向が行われるものとしてもよい。
また、プリズム220に設けられた面の屈折力によってではなく、レーザ素子210a,210bからポリゴンミラー300までの、プリズム220以外の他の光学素子の屈折力によって偏向されるものとしてもよい。
(D)プリズム220を通過しない方のレーザビームLBaの光路上に、プリズム220と同様のプリズムを設けてもよい。
複写機100を示す説明図である。 ビーム書込装置200の詳細な構成を示す説明図である。 プリズム220の詳細な構成を示す図である。 複写機100ではプリズム220がレーザビームLBbを出力する角度φNPのバラツキが相対的に少ないことを示す図である。 対向する2つの面が全て平行に形成されたプリズム620を示す図である。 互いに平行な光ビーム9LBa,9LBbに角度を設けさせる偏向器を示す図である。
符号の説明
100 複写機
101 感光体ドラム
200 ビーム書込装置
210a,210b レーザ素子
220 プリズム
220fa,220fb 反射面
220fi 入射面
220fo 出射面
300 ポリゴンミラー
400 fθレンズ
620 プリズム
620fa,620fb 反射面
620fi 入射面
620fo 出射面
620x 接合面
621 第一の部材
622 第二の部材
900 マルチビーム走査装置
910b プリズム
9LBa,9LBb 光ビーム
9fa,9fb 反射面
9fi 入射面
9fo 出射面
LB レーザビーム
LBa,LBb レーザビーム
φ 入射面220fiと出射面220foとの角度差
φNP ビーム出力角度
φN2 接合面620xにおける屈折角度
φN2P ビーム出力角度
φ 反射面9fa,9fbの角度差
φOP ビーム出力角度
ビーム出力角度φNPの公差
ビーム出力角度φOPの公差

Claims (3)

  1. 光ビームを互いに平行に射出する第一および第二の発光素子と、
    一方の前記光ビームの光路途中に設けられて、当該光ビームを屈折させることで偏向させることにより、ポリゴンミラーのポリゴン面近傍で2つの前記光ビームを交差させる光学素子とを備え、
    前記光学素子は、1つの部材からなり、
    前記光ビームが入射する入射面と、前記入射面と対向して設けられ、前記光ビームが射出する射出面と、前記入射面と前記射出面との間に互いに平行に配置され、前記入射面に入射した前記光ビームを前記射出面に導くための第一及び第二の反射面と、を備え、
    前記入射面は、当該入射面に入射する前記光ビームに対して垂直な面であり、
    前記射出面は、前記入射面とは非平行な面であって、前記ポリゴン面近傍に向けて前記光ビームを屈折させて出射させる面であるマルチビーム走査装置。
  2. 前記第一および第二の反射面は、順に前記光ビームを反射することにより当該光ビームの光軸を平行移動させ、
    当該光ビームの光軸を平行移動させることにより、2つの前記光ビームの間の光軸の距離を縮める請求項1に記載のマルチビーム走査装置。
  3. 請求項1又は2に記載のマルチビーム走査装置を備えた画像形成装置。
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