JP4374976B2 - タンデム型のレーザー走査装置 - Google Patents

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本発明はタンデム型のレーザー走査装置に関するものであり、例えばカラーレーザープリンタ,カラーデジタル複写機等の画像形成装置において、複数のレーザー光束を走査しながら複数の被走査面上に画像を露光記録するタンデム型のレーザー走査装置に関するものである。
従来のタンデム型のレーザー走査装置の分野では、例えば特許文献1,2に示されているように、4つのレーザー光源を用いて4つの感光体にそれぞれ描画を行うとき、ポリゴンミラーの両側から異なる面にレーザー光を入射させ、反射光をそれぞれに対応して設置された走査光学系で感光体に導く技術が提案されている。
特開平11−119131号公報 特開2000−66129号公報
特許文献1,2に記載されているような従来のレーザー走査装置では、ポリゴンミラーの両側にレーザー光源が2つずつ配置されており、それらが互いに干渉することを避けるために折り返しミラー等が光路中に設置されている。しかし、折り返しミラー等で光路を折り曲げると、それが高精度化や低コスト化を妨げる原因になってしまう。また、ポリゴンミラーに対して副走査方向に角度を持たせて光線を入射させると、ポリゴンミラーの誤差によって光路がわずかにずれる現象が発生するため、画像品質を向上させることが難しくなる。その一方で、2つのポリゴンミラーを上下にずらして配置し、それぞれに水平に光線を入射させる構成を採った場合、画像品質的には有利になるものの、上下に配置された2つの光源の周囲に保持部材や電気部品がそれぞれ配置されることになるため、そのスペースを確保しようとすると、装置が厚くなって大型化を招いてしまう。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、コンパクトで高精度なタンデム型のレーザー走査装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明のレーザー走査装置は、レーザー光を発する少なくとも2つの光源と、回転軸が互いに平行で回転軸方向の位置が互いに異なる2つの回転多面鏡と、前記光源からのレーザー光を前記回転多面鏡の反射面近傍で副走査方向にのみ集光させる少なくとも2つの光源光学系と、前記回転多面鏡で偏向反射されたレーザー光をそれぞれ対応する感光体に導く少なくとも2つの走査光学系と、を備えたタンデム型のレーザー走査装置であって、前記光源光学系から前記回転多面鏡に向かう光束の主光線が前記回転多面鏡の回転軸に対して垂直な平面内にあり、前記主光線を含み回転多面鏡の回転軸に対して垂直な平面からもう一方の回転多面鏡側にずれた位置に、前記光源の発光点が配置されており、前記2つの回転多面鏡の回転軸が一致しておらず、各回転多面鏡に入射する光束の主光線を前記回転軸に対して垂直な平面に射影した直線が、各回転軸と前記平面との交点を結ぶ直線に対して等しい角度を成すことを特徴とする。
の発明のレーザー走査装置は、上記第の発明において、前記走査光学系を4つ備え、その4つともが同じ光学構成を有することを特徴とする。
本発明によれば、回転軸方向に高さの異なる2つの回転多面鏡に対しそれぞれ回転軸に垂直な面内で光線を入射させ、また、光源をその面からもう一方の回転多面鏡側にずれた位置に配置した構成になっているため、回転多面鏡の誤差(例えば、軸面間距離誤差や面倒れ)による画像品質低下が発生せず、コンパクトなレーザー走査装置を実現することができる。
以下、本発明を実施したレーザー走査装置を、図面を参照しつつ説明する。なお、各実施の形態等の相互で同一の部分や相当する部分には同一の符号を付して重複説明を適宜省略する。
以下に説明する各実施の形態は、カラーレーザープリンタ,カラーデジタル複写機等のカラー画像形成装置に使用されるものであり、例えばY(黄),M(マゼンタ),C(シアン),K(黒)の各色に対応した4つの感光体に対して、レーザー光で同時に画像記録を行うタイプのタンデム型レーザー走査装置である。ただし、1つの光源が1本のレーザー光を射出し、1つの感光体に対する露光走査を1本のレーザー光で行う構成に限らず、例えば、2本以上のレーザー光を射出するマルチビームタイプの光源を用いて、1つの感光体に対する露光走査を2本以上のレーザー光で行う構成にしてもよい。
図1に、タンデム型レーザー走査装置の第1の実施の形態を示し、そのポリゴンミラー3a,3b周辺の光学配置とその光路(図中、主光線のみを示す。)を拡大して図2に示す。図2(A)はレーザー走査装置を上方から見た状態を示しており、図2(B)はレーザー走査装置を図2(A)の左側から見た状態を示している。ただし、図2(A)では走査光学系4a,4bよりも後の光路と光学素子は省略してあり、図2(B)では更に走査光学系4a,4bも省略し、ポリゴンミラー3a,3bより手前側の光路;レーザーダイオード1a,1b;及び光源光学系2a,2bも省略してある。
このレーザー走査装置は、レーザー光La,Lbを発する2つのレーザーダイオード(光源)1a,1bを2組、回転軸Ra,Rbが互いに平行で回転軸Ra,Rb方向の位置が互いに異なる2つのポリゴンミラー(回転多面鏡)3a,3bを1組、レーザーダイオード1a,1bからのレーザー光La,Lbをポリゴンミラー3a,3bの偏向反射面Sa,Sb近傍で副走査方向にのみ集光させる2つの光源光学系2a,2bを2組、ポリゴンミラー3a,3bで偏向反射されたレーザー光La,Lbをそれぞれ対応する感光体7a,7bに導く2つの走査光学系4a,4bを2組、備えている。さらに、平面ミラー5a,5bとウインドウ6a,6bを各2組、各走査光学系4a,4bと各感光体7a,7bとの間に備えている。
2つのレーザーダイオード1aから各々1本ずつ発せられたレーザー光Laは、それぞれ単一の光学素子から成る光源光学系2aによって主走査方向には平行光となり副走査方向には収束光となって、上側のポリゴンミラー3aの両側の異なる位置にある偏向反射面Sa上で線状の光源像を形成する。一方、2つのレーザーダイオード1bから各々1本ずつ発せられたレーザー光Lbは、それぞれ単一の光学素子から成る光源光学系2bによって主走査方向には平行光となり副走査方向には収束光となって、下側のポリゴンミラー3bの両側の異なる位置にある偏向反射面Sb上で線状の光源像を形成する。各ポリゴンミラー3a,3bに対し両側から入射した2本のレーザー光La,Lbは、各偏向反射面Sa,Sbで各ポリゴンミラー3a,3bの両側へ1本ずつ反射されることにより主走査方向に偏向される。そして、各走査光学系4a,4bに入射する。
各走査光学系4a,4bには、ポリゴンミラー3a,3bで偏向反射されたレーザー光La,Lbが1本ずつ入射する。各走査光学系4a,4bは、光学的なパワーを有する第1,第2レンズから成っており、第1レンズの光射出側の面と第2レンズの両面は自由曲面から成る屈折レンズ面で構成されている。各レーザー光La,Lbは、各走査光学系4a,4bで屈折された後、平面ミラー5a,5bで反射され、ウインドウ6a,6bを透過して、各感光体7a,7b上でスポット状に集光する。したがって、各感光体7a,7bの被走査面は、主走査方向及び副走査方向に集光したレーザー光La,Lbで、主走査方向に露光走査されることになる。
上記露光走査により、YMCKの4色に対応した画像が4つの感光体7a,7bにそれぞれ形成され、4つの感光体7a,7bに形成された画像が同じ紙に転写されることによってカラー画像が形成される。なお、各感光体7a,7bに対するレーザー光La,Lbの偏向走査の方向が主走査方向に対応し、その主走査方向と被走査面の法線とに対して垂直な方向が副走査方向に対応する。
図2(A)(B)から分かるように、2つのポリゴンミラー3a,3bの回転中心は同図(A)の上下方向にずれており、2つのポリゴンミラー3a,3bの回転軸Ra,Rbは互いに平行になっている。ポリゴンミラー3a,3bの2本の回転軸Ra,Rbを含む平面は、本実施の形態の光学系全体の対称面になっており、レーザーダイオード1a,1b;光源光学系2a,2b;走査光学系4a,4b;平面ミラー5a,5b;ウインドウ6a,6b及び感光体7a,7bから成る光学構成の2組(図1では片側1組について符号を付してある。)は、その平面に関して対称な位置にそれぞれ配置されている。ただし、図示していない同期検出センサーとそれにレーザー光La,Lbを導く光学系は、画像に対して上流側に設置することが必要であるため、面対称にはなっていない。なお、ウインドウ6a,6bについては反射光の影響を避けるため若干傾けて設置されており、その傾きの方向についても上述の平面に関して面対称になっているが、この傾きによって若干の走査線曲がりが発生するので、それをYMCKの4色で同じ方向に揃えるために傾ける方向を同じにしてもよい。
上記のように、第1の実施の形態は面対称性を持った2組で光学構成されている。したがって、レーザーダイオード1a,1bから射出したレーザー光La,Lbを感光体7a,7bに導く4組の光学系は、上側のポリゴンミラー3aで偏向されるレーザー光Laに対応する2組の光学系と、下側のポリゴンミラー3bで偏向されるレーザー光Lbに対応する2組の光学系と、に分けられる。そこで、レーザーダイオード1aから射出したレーザー光Laを感光体7aに導く光学系を上側光学系と呼び、レーザーダイオード1bから射出したレーザー光Lbを感光体7bに導く光学系を下側光学系と呼ぶことにする。
上述したように2つのポリゴンミラー3a,3bの回転軸Ra,Rbは一致しておらず、各ポリゴンミラー3a,3bに入射する光束の主光線を回転軸Ra,Rbに対して垂直な平面に射影した直線は、その平面と各回転軸Ra,Rbとの交点を結ぶ直線に対して等しい角度を成している。本実施の形態におけるその角度は、上側光学系・下側光学系のいずれにおいても5度である。つまり、光源光学系2a,2bからポリゴンミラー3a,3bに向かうレーザー光La,Lbの延長線が、上述の対称面に対していずれも角度5度を成している。この対称性を持つことは、装置のコンパクト化及び高性能化を達成する上で有利である。
図2(B)から分かるように、光源光学系2a,2bからポリゴンミラー3a,3bに向かうレーザー光La,Lbの主光線は、いずれもポリゴンミラー3a,3bの回転軸Ra,Rbに対して垂直な平面内にある。この構成によると、ポリゴンミラー3a,3bに対して副走査方向に角度を持たせずに、レーザー光La,Lbをポリゴンミラー3a,3bに入射させることができるため、画像品質的に有利である。
もし、ポリゴンミラー3a,3bに入射するレーザー光La,Lbが副走査方向に傾いていて、ポリゴンミラー3a,3bの回転軸Ra,Rbに対して垂直な平面内に無い場合には、回転軸Ra,Rbと偏向反射面Sa,Sbとの間の距離が面によってわずかに異なった状態になると、感光体7a,7b上でのレーザー光La,Lbのビーム位置が、上述の回転軸Ra,Rbと偏向反射面Sa,Sbとの間の距離誤差によって副走査方向に微少量振れてしまい、周期的な画像濃度ムラが発生することになる。また、ポリゴンミラー3a,3bの偏向反射面Sa,Sbが、回転軸Ra,Rbに対してわずかな角度誤差(いわゆる面倒れ)を持った状態になると、感光体7a,7b上での走査幅がその角度誤差に応じて微少量変化し、画像端部で画像のゆらぎが発生することになる。したがって、入射光は副走査方向に傾けないことが望ましく、前述したように、光源光学系2a,2bからポリゴンミラー3a,3bに向かう光束の主光線を、ポリゴンミラー3a,3bの回転軸Ra,Rbに対して垂直な平面内に配置することが望ましい。
図2(B)から分かるように、光源光学系2a,2bの内部では副走査方向に光路が折り曲げられ、レーザーダイオード1a,1bから光源光学系2a,2bへのレーザー光La,Lbの光路と、光源光学系2a,2bからポリゴンミラー3a,3bへのレーザー光La,Lbの光路とでは、その高さが上下方向(すなわち副走査方向)に変化している。このとき、上側光学系では、ポリゴンミラー3aに対する入射光路が光源光学系2aで上側に折り曲げられるように、レーザーダイオード1aは下側に配置されている。一方、下側光学系では、ポリゴンミラー3bに対する入射光路が光源光学系2bで下側に折り曲げられるように、レーザーダイオード1bは上側に配置されている。
レーザーダイオード1a,1bの周囲には、不図示の保持部材や電気部品が実際には存在し、空間を占有している。これらの部材が装置の厚みに与える影響を少なくするためには、本実施の形態のように光源光学系2a,2b内部での光路折り曲げの方向を逆にすることが好ましい。つまり、主光線を含みポリゴンミラー3a,3bの回転軸Ra,Rbに対して垂直な平面からもう一方のポリゴンミラー3a,3b側にずれた位置に、レーザーダイオード1a,1bの発光点を配置することが好ましく、また、2つのポリゴンミラー3a,3bの間の高さにレーザーダイオード1a,1bが配置されるように構成することが好ましい。このような構成を採用することにより、レーザーダイオード1a,1bの周りの部材が装置の厚みを増してしまうことを避けることができる。
また、ポリゴンミラー3a,3bの回転軸Ra,Rbに対して垂直で、そのポリゴンミラー3a,3bに入射するレーザー光La,Lbの主光線を含む平面と、ポリゴンミラー3a,3bの回転軸Ra,Rbと、が交わる点を、仮にポリゴン中心点と呼ぶと、2つのポリゴン中心点の中点を通り、前述の対称面に対して垂直な直線に関して、レーザーダイオード1a,1b;光源光学系2a,2b;ポリゴンミラー3a,3b;及び走査光学系4a,4bは、180度回転対称になっている。光源光学系2a,2bや走査光学系4a,4bは、装置全体で4組あるが、これらはいずれも同一形状になっており、姿勢を変えて設置されているだけである。したがって、光源光学系2a,2bや走査光学系4a,4bは、その4つともが同じ光学構成(同一形状)を有している。鏡像になる光学素子として同一形状のものを使用できるのは、光源光学系2a,2bや走査光学系4a,4bを構成している光学素子が、いずれも対称面を1面持つ形状になっているからである。
光源光学系2a,2bは、自由曲面から成る反射面を2面有する単一の光学素子から成っており、その光入射側面と光射出側面は、軸対称非球面上に軸対称な回折構造を有する回折面で構成されている。光源光学系2a,2bの透過面(つまり光入射側面と光射出側面)は屈折力を有するため、光源光学系2a,2bを樹脂で構成した場合、温度変化が起きたときに大きなデフォーカスが生じるおそれがある。樹脂はガラスに比べて屈折率変化が大きいからである。そこで、反射面に集光作用を持たせるとともに回折面の波長依存性を利用することによって、温度変化時のデフォーカスが小さくなるように光源光学系2a,2bの構成を最適化するのが好ましい。
図3に、タンデム型レーザー走査装置の第2の実施の形態を示し、そのポリゴンミラー3a,3b周辺の光学配置とその光路(図中、主光線のみを示す。)を拡大して図4に示す。図4(A)はレーザー走査装置を上方から見た状態を示しており、図4(B)はレーザー走査装置を図4(A)の左側から見た状態を示している。ただし、図4(A)では走査光学系4a,4bよりも後の光路と光学素子は省略してあり、図4(B)では更に走査光学系4a,4bも省略し、ポリゴンミラー3a,3bより手前側の光路;レーザーダイオード1a,1b;及び光源光学系2a,2bも省略してある。
第2の実施の形態においても、第1の実施の形態と同様、光学系全体の対称面が存在しており、ポリゴンミラー3a,3bの回転軸Ra,Rbはその対称面内にあり、レーザーダイオード1a,1b;光源光学系2a,2b;走査光学系4a,4b;平面ミラー5a,5b;ウインドウ6a,6b及び感光体7a,7bが、その面に関して対称な位置にそれぞれ配置されている。また、第1の実施の形態と同様、ポリゴンミラー3a,3bに対する入射光は、いずれもポリゴンミラー3a,3bの回転軸Ra,Rbに対して垂直な平面にある。しかし、第2の実施の形態においては、2つのポリゴンミラー3a,3bの回転軸Ra,Rbは一致しており、各ポリゴンミラー3a,3bに入射する光束の主光線を回転軸Ra,Rbに対して垂直な平面に射影した直線が互いに非平行になっている。このような配置を採ることは、装置のコンパクト化及び高性能化を達成する上で有利である。なお、第2の実施の形態では回転軸Ra,Rbが一致しているため、この点で第2の実施の形態は本発明の参考のための一形態にすぎず、本発明には属さないものである。
図4(B)から分かるように、光源光学系2a,2bからポリゴンミラー3a,3bに向かうレーザー光La,Lbの主光線は、第1の実施の形態と同様、いずれもポリゴンミラー3a,3bの回転軸Ra,Rbに対して垂直な平面内にある。この構成によると、ポリゴンミラー3a,3bに対して副走査方向に角度を持たせずに、レーザー光La,Lbをポリゴンミラー3a,3bに入射させることができるため、画像品質的に有利である。また、第1の実施の形態と同様、光源光学系2a,2bの内部では副走査方向に光路が折り曲げられ、レーザーダイオード1a,1bから光源光学系2a,2bへのレーザー光La,Lbの光路と、光源光学系2a,2bからポリゴンミラー3a,3bへのレーザー光La,Lbの光路とでは、その高さが上下方向(すなわち副走査方向)に変化している。このとき、上側光学系では、ポリゴンミラー3aに対する入射光路が光源光学系2aで上側に折り曲げられるように、レーザーダイオード1aは下側に配置されている。一方、下側光学系では、ポリゴンミラー3bに対する入射光路が光源光学系2bで下側に折り曲げられるように、レーザーダイオード1bは上側に配置されている。この構成によると、前述したように、レーザーダイオード1a,1bの周りの部材が装置の厚みを増してしまうことを避けることができる。
また、光源光学系2a,2bからポリゴンミラー3a,3bに向かうレーザー光La,Lbの延長線が上述の対称面に対して成す角度は、上側光学系で5度であり、下側光学系で13度である。このため、走査光学系4a,4bは上側光学系と下側光学系とで非共通である。上述の対称面に関して面対称の位置に配置されている走査光学系4a,4bは同一形状になっているので、4つの走査光学系4a,4bは2つずつ同じ光学構成(2種類を各2組)になっている。また光源光学系2a,2bは、その4つともが同じ光学構成(同一形状)を有している。本実施の形態でも、第1の実施の形態と同様、光源光学系2a,2bや走査光学系4a,4bを構成する光学素子はいずれも対称面を1面持つ形状になっている。
以下、本発明を実施したレーザー走査装置の光学構成を、コンストラクションデータを挙げて更に具体的に説明する。ここで挙げる実施例1,2は、前述した第1,第2の実施の形態にそれぞれ対応する数値実施例であり、第1,第2の実施の形態を表す光学構成図(図1〜図4)は、対応する実施例1,2の光学構成をそれぞれ示している。したがって、第2の実施の形態に対応する実施例2は本発明の単なる参考例であり、本発明に属さないものである。
表1〜表14に、レーザー走査装置の各実施例に用いられている上側・下側光学系のコンストラクションデータを示す。実施例1と実施例2とでは上側光学系が同じ光学構成になっており、実施例1では上側光学系と下側光学系とで同一形状の光学素子が用いられている。
表1〜表3は、実施例1,2の上側・下側光学系のコンストラクションデータを光学面の座標データ(mm)で示している。これらの座標データは、グローバルな直交座標系(X,Y,Z)におけるローカルな直交座標系(x,y,z)の原点及びベクトルで各光学面(面頂点基準)の配置を表しており、その評価面が各感光体7a,7bの表面(すなわち被走査面)に相当する。また、ポリゴンミラー3a,3bの座標は、画像中央を描画するときの反射面の座標である。ただし、表1は、上側のポリゴンミラー3aで図2(A)の右側に偏向されるレーザー光Laに対応する上側光学系のコンストラクションデータを示しており、表2,表3は、下側のポリゴンミラー3bで図2(A),図3(A)の右側に偏向されるレーザー光Lbに対応する下側光学系のコンストラクションデータを示している。
各実施例に用いられている光学素子は、樹脂又はガラスで構成されている。光源光学系2a,2bは波長780nmに対して屈折率1.537の樹脂、走査光学系4a,4bは波長780nmに対して屈折率1.524の樹脂、ウインドウ6a,6bは波長780nmに対して屈折率1.511のガラスでそれぞれ構成されている。
表4〜表14は、実施例1,2の上側・下側光学系を構成している光学面の面構成(面形状,回折構造)を示している(ただし、E-n=×10-nであり、表記の無い係数は0であり、平面から成る光学面と評価面については記載を省略する。)。自由曲面の面形状は以下の式($1)によって表現され(aij:自由曲面係数)、軸対称非球面の面形状は以下の式($2)によって表現される(ai:非球面係数)。また、回折構造が軸対称非球面に構成された回折面の位相関数は以下の式(#1)によって表現される(bi:位相係数)。回折構造を示す式(#1)は、回折による位相のズレ量を多項式の形で表現したものであり、pが整数値をとるようなyとzの位置に段差が形成されることによって回折構造が構成される。なお、実施例1に用いられている各光学素子は、前述したようにいずれも対称面を持っており、光源光学系2a,2bはその中の任意の面のローカル座標におけるxz平面に関して対称であり、走査光学系4a,4bはその中の任意の面のローカル座標におけるxy平面に関して対称である。
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第1の実施の形態(実施例1)を示す概略斜視図。 第1の実施の形態(実施例1)のポリゴンミラー付近の光路等を示す光学構成図。 第2の実施の形態(実施例2)を示す概略斜視図。 第2の実施の形態(実施例2)のポリゴンミラー付近の光路等を示す光学構成図。
符号の説明
1a,1b レーザーダイオード(光源)
2a,2b 光源光学系
3a,3b ポリゴンミラー(回転多面鏡)
4a,4b 走査光学系
7a,7b 感光体
Sa,Sb 偏向反射面
Ra,Rb 回転軸
La,Lb レーザー光

Claims (2)

  1. レーザー光を発する少なくとも2つの光源と、回転軸が互いに平行で回転軸方向の位置が互いに異なる2つの回転多面鏡と、前記光源からのレーザー光を前記回転多面鏡の反射面近傍で副走査方向にのみ集光させる少なくとも2つの光源光学系と、前記回転多面鏡で偏向反射されたレーザー光をそれぞれ対応する感光体に導く少なくとも2つの走査光学系と、を備えたタンデム型のレーザー走査装置であって、
    前記光源光学系から前記回転多面鏡に向かう光束の主光線が前記回転多面鏡の回転軸に対して垂直な平面内にあり、前記主光線を含み回転多面鏡の回転軸に対して垂直な平面からもう一方の回転多面鏡側にずれた位置に、前記光源の発光点が配置されており、
    前記2つの回転多面鏡の回転軸が一致しておらず、各回転多面鏡に入射する光束の主光線を前記回転軸に対して垂直な平面に射影した直線が、各回転軸と前記平面との交点を結ぶ直線に対して等しい角度を成すことを特徴とするレーザー走査装置。
  2. 前記走査光学系を4つ備え、その4つともが同じ光学構成を有することを特徴とする請求項記載のレーザー走査装置。
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