JP2008112105A - 光走査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】全体がコンパクトにまとめられ、安価で高性能な光走査装置を得る。
【解決手段】タンデム方式の画像形成装置に搭載される光走査装置。ポリゴンミラー5の後段に、全ての光束に共通の第1のレンズ6を設けるとともに光束Ba,Bbを反射して光路を2本ずつに分離する第1のミラー7を設け、その後に、分離された光束Ba,Bbが透過する第2のレンズ8a及び光束Bc,Bdが透過する第3のレンズ8bを設け、さらに、それぞれの光束を1本ずつに分離する第2及び第3のミラー9a,9bを設け、1本ごとに分離された光路に個別の第4〜第7のレンズ10a〜10dを設けた。第2及び第3のレンズ8a,8bはそれぞれ同一形状であり、かつ、副走査方向について面対称形状であり、対称面について透過する光束の主光線が対称である。
【選択図】図2

Description

本発明は、光走査装置、特に、画像データに基づいて変調された複数の光束を単一の偏向器を用いて複数の被走査面上を走査する光走査装置に関する。
近年、フルカラーの複写機やプリンタなどの画像形成装置にあっては、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、K(ブラック)の各色に対応して四つの感光体を並置し、各感光体上に形成された各色の画像を中間転写ベルトに転写して合成するタンデム方式が主流となっている。そして、この種のタンデム方式の画像形成装置には、例えば、各感光体上に単一の偏向器(ポリゴンミラー)を用いて4本の光束を同時に走査して画像を描画する光走査装置が搭載されている。
この種の光走査装置としては、特許文献1,2に、偏向器(ポリゴンミラー)の同一反射面に四つの光束を入射させ、偏向後に四つの光束を共通レンズに透過させた後、ミラーによってその光路を分離し、さらに四つの光束のそれぞれが透過する個別レンズを設けることによって、4色に対応した感光体のそれぞれに光束を同時に照射し、カラー画像を高速に印字する技術が提案されている。
しかしながら、前記光走査装置では、ポリゴンミラーに入射する光束の副走査方向の傾きが等しくないために、個別レンズは副走査方向の幅が大きくなったり、各光路ごとに異なった設計にせざるを得なくなり、コストアップを招くという問題点を有していた。
また、ポリゴンミラーに入射する光束の副走査方向の傾きが等しくない場合に個別レンズを共通化してしまうと、ポリゴンミラー部分で発生する収差が各色間で等しくないため、性能差が出てしまい、画質が劣化するという問題点も有していた。一方、ポリゴンミラーに入射する光束を互いに平行にすれば、性能を低下させることなく個別レンズを同一に設計することが可能になる。しかし、これではポリゴンミラーの大型化が不可避であり、コストアップを招いてしまう。
特開2003−75751号公報 特開2004−70190号公報
そこで、本発明の目的は、タンデム方式の画像形成装置に対応し、全体がコンパクトにまとめられ、安価で高性能な光走査装置を提供することにある。
以上の目的を達成するため、本発明に係る光走査装置は、
四つのレーザ光源と、
前記四つのレーザ光源からそれぞれ放射された光束を同一面で同時に反射する反射面を有する偏向器と、
前記偏向器によって偏向された四つの光束が透過する第1のレンズと、
前記第1のレンズを透過した四つの光束のうち二つの光束を反射する第1のミラーと、
前記第1のミラーによって反射された二つの光束が透過する第2のレンズと、
前記第1のミラーによって反射された二つの光束以外の二つの光束が透過する第3のレンズと、
前記第2のレンズを透過した二つの光束のうち一つの光束を反射する第2のミラーと、
前記第3のレンズを透過した二つの光束のうち一つを反射する第3のミラーと、
前記第2のレンズを透過し前記第2のミラーで反射された光束が透過する第4のレンズと、
前記第2のレンズを透過し前記第2のミラーで反射されなかった光束が透過する第5のレンズと、
前記第3のレンズを透過し前記第3のミラーで反射された光束が透過する第6のレンズと、
前記第3のレンズを透過し前記第3のミラーで反射されなかった光束が透過する第7レンズと、を備え、
前記偏向器は、一つの軸を中心に回転し、その反射面は平面でかつ該回転中心軸と平行であり、
前記偏向器に入射する四つの光束の主光線は、いずれも、偏向器の回転中心軸に垂直な平面に対して平行ではなく、かつ、偏向器の回転中心軸に垂直な平面とのなす角度の絶対値が互いに等しく、
前記第2のレンズを透過する二つの光束が前記偏向器に入射するときの主光線が、偏向器の回転中心軸に垂直な平面に対して対称であり、
前記第3のレンズを透過する二つの光束が前記偏向器に入射するときの主光線が、偏向器の回転中心軸に垂直な平面に対して対称であり、
前記第1のレンズの光学面は2面とも前記偏向器の回転中心軸と平行な平面との交線が、交わる位置に拘わらず直線であり、
前記第2のレンズと前記第3のレンズは、それぞれ、同一形状であり、かつ、光束が走査される方向と垂直な方向について面対称形状であり、その対称面について第2及び第3のレンズを透過する二つの光束の主光線が対称であること、
を特徴とする。
即ち、本発明に係る光走査装置においては、偏向器に入射する光束の副走査方向の傾きの絶対値が等しいので、四つの各光路を光学設計上等価にすることが可能になる。また、共通の第1のレンズは副走査方向にパワーを持たないようにするとともに、第1のレンズと第2及び第3のレンズとの間で光路を分離することで、光学設計上等価であることを保ったまま副走査方向の収差補正に第2及び第3のレンズと個別レンズ(第4ないし第7のレンズ)を寄与させて良好な性能を得ることが可能になる。また、偏向器に対して四つの光束を副走査方向に平行に入射させることに比べると、偏向器の厚みを薄くすることができる。さらに、共通の第1のレンズとその後段に配置された第2及び第3のレンズの間隔を離すことで、主走査方向の収差補正を第2及び第3のレンズで十分に行うことが可能になる。それゆえ、各光路に個別に配置される第4ないし第7のレンズは副走査方向のみ収差を補正すればよいことになり、ほぼ肉厚が一定の形状でレンズを構成でき、コストを低く抑えることが可能になり、性能を揃えることも容易になる。
本発明に係る光走査装置において、第4ないし第7のレンズはそれぞれ同一形状で構成することが好ましい。同じ性能のレンズで揃えることができる。
また、第2のレンズを透過する二つの光束が偏向器に入射する際の主光線がいずれも第2のレンズの対称面と偏向器の近傍で交わるように構成することが好ましく、偏向器を薄型化、軽量化してコストダウンを図ることができる。
第4ないし第7のレンズに関しては、それぞれ、主走査方向に垂直な方向の断面内の曲率が、主走査方向の位置によって変化している面を有していてもよい。画像形成の高精度化が可能になる。また、第4ないし第7のレンズは、それぞれ、片側の面が平面で、他方の面が主走査方向に垂直な方向の断面内で凸であり、該断面内での2面の距離の最大値が主走査方向の位置によらず一定であってもよい。最大肉厚がほぼ均一になり、レンズを樹脂成形する際の精度が向上し、製造コストも低減される。
また、偏向器に入射する光束の光路中に、四つの光束のうち二つを反射し他の二つを反射しないミラーを備え、偏向器に入射する四つの光束の主光線を偏向器の回転中心軸に垂直な平面に射影した直線が互いに平行であるか又は一致していてもよい。あるいは、偏向器に入射する四つの光束の主光線と偏向器の回転中心軸に垂直な平面に射影した直線が、二つの光束は互いに平行であるか又は一致しており、他の二つの光束は互いに平行であるか又は一致しており、二つの光束及び他の二つの光束は0°でない角度で交わっていてもよい。
以下、本発明に係る光走査装置の実施例について、添付図面を参照して説明する。
(第1実施例、図1〜図4参照)
本発明に係る光走査装置の第1実施例について、図1に立体配置関係を示し、図2にポリゴンミラー5から各感光体ドラム13a〜13dまでの副走査方向断面の光路を示す。
この光走査装置は、タンデム方式の電子写真法による画像形成装置の露光ユニットとして構成され、四つの感光体ドラム13a〜13d上にそれぞれの色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)の画像を形成するように構成されている。なお、感光体ドラム13a〜13d上に形成された4色の画像(静電潜像)はトナーにて現像された後、図示しない中間転写ベルト上に1次転写/合成され、記録材上に2次転写される。この種の画像形成プロセスは周知であり、その説明は省略する。
この光走査装置において、光源部は四つのレーザダイオード1a〜1d、コリメータレンズ2a〜2dにて構成されている。各レーザダイオード1a〜1dから放射された光束(拡散光)はコリメータレンズ2a〜2dにより平行光とされ、自由曲面ミラーアレイ3a,3bにより副走査方向Zにのみ収束され、ポリゴンミラー5の同一の反射面上で線状になるように集光される。レーザダイオード1a,1bから放射された光束はミラーアレイ3aから直接にポリゴンミラー5に導かれ、レーザダイオード1c,1dから放射された光束はミラーアレイ3bからポリゴン前ミラー4にて反射された後、ポリゴンミラー5に導かれる。ポリゴンミラー5は中心軸5aを中心に図示しないモータによって回転駆動され、6面で構成された反射面は平面であって、かつ、中心軸5aと平行である。
ポリゴンミラー5に入射する四つの光束は、その主光線がいずれもポリゴンミラー5の中心軸5aに垂直な平面に対して平行ではなく、かつ、中心軸5aに垂直な平面とのなす角度の絶対値が互いに等しい。即ち、各光束は副走査方向Zにおいて所定の傾斜角度をもってポリゴンミラー5の反射面に同時に斜入射し、等角速度で主走査方向Yに偏向される。
光源部からの光束をポリゴンミラー5に対して斜入射させると、ポリゴンミラー5の厚みを薄くして、副走査方向Zに以下に説明する四つの光路に分離が可能となる。
ポリゴンミラー5から光束Ba,Bb,Bc,Bdの進行方向に関しては、第1のレンズ6、第1のミラー7、第2及び第3のレンズ8a,8b、第2及び第3のミラー9a,9b、第4〜第7のレンズ10a〜10d、第4〜第7のミラー11a〜11d、防塵用のウインドウガラス12a〜12dが配置されている。
ポリゴンミラー5の同一反射面で同時に偏向された四つの光束は、それぞれ、第1のレンズ6によって屈折された後、第1のミラー7によって光束Ba,Bbと光束Bc,Bdに分離される。光束Ba,Bbは第1のミラー7によって折り返され、第2のレンズ8aによって屈折される。また、第1のミラー7によっては折り返されない光束Bc,Bdは第3のレンズ8bによって屈折される。
第2のレンズ8aを透過した光束Ba,Bbのうち光束Baは第2のミラー9aによって折り返され、光束Ba,Bbに分離される。第3のレンズ8bを透過した光束Bc,Bdのうち光束Bcは第3のミラー9bによって折り返され、光束Bc,Bdに分離される。
その後、各光束Ba,Bb,Bc,Bdは各光路に個別に配置された第4〜第7のレンズ10a〜10dを透過するとともに、第4〜第7のミラー11a〜11dで折り返され、ウインドウガラス12a〜12dを介して感光体ドラム13a〜13d上に結像し、主走査方向Yに走査される。
副走査方向Zの断面である図2に示すように、4本の光束はポリゴンミラー5の近傍で副走査方向Zのみに集光しており、反射面上の集光位置では光束Ba,Bbと光束Bc,Bdとがそれぞれ高さが一致しており、高さが一致する2本の光束では副走査方向Zの角度が逆向きになっている。主光線で見ると、ポリゴンミラー5の回転中心軸5aに垂直な平面に対して4本とも0.8°の角度をなしている。4本の光束を同じ高さに集光させた場合には、外側の光束ではこの角度が大きくならざるを得ない。ポリゴンミラー5の面倒れによるジッタや軸面間距離誤差によるピッチむらは、この角度が大きくなるほど増大する。それゆえ、2本の光束ごとに高さを分けて副走査方向Zの角度の絶対値を小さくすることは性能上有利である。
一方、ポリゴンミラー5から離れるほど、内側の2本の光束が接近してしまうため、第1のミラー7をなるべくポリゴンミラー5に近付けて配置しないと、光路の分離が困難になり、2箇所の集光高さの差を大きく設定せざるを得なくなる。その結果、ポリゴンミラー5の厚みが増すことになる。しかし、本第1実施例では、各光路に3枚ずつ設置されたレンズのうち、ポリゴンミラー5側から見て1番目と2番目の間に第1のミラー7を設置することで、ポリゴンミラー5の厚みの増大を極力抑えるようにしている。
図3は第1実施例における光源部の主走査方向Yの断面での光路を示している。前述した光路分離での問題点は、ポリゴンミラー5から光源側を見た光路に関しても同様であるので、ポリゴン前ミラー4をポリゴンミラー5に極力近付けて配置している。また、本第1実施例において、二つの自由曲面ミラーアレイ3a,3bは同じ形状である。
さらに、第1実施例では、ポリゴンミラー5に入射する光束Ba,Bbと光束Bc,Bdは、それらの主光線がポリゴンミラー5の回転中心軸5aに垂直な平面に射影した直線が互いに一致している(平行であってもよい)。
(光学素子の配置、構成データ)
以上説明した第1実施例である光走査装置において、以下の表1〜表4に四つの光路に対応する各面の座標データをそれぞれ示す。ポリゴンミラー5の反射面については、偏向角0°のときの座標を示している。なお、4本の光束がポリゴンミラー5の近傍で集光している位置は、Z座標が±1.5である。各レンズやミラーの外径形状は他の光路と交わらないように決められており、ここで示した座標に対して振り分けになっていない。
また、表5に第1のレンズ6の入射面の自由曲面係数を示し、表6に第1のレンズ6の射出面の自由曲面係数を示す。さらに、表7に第2及び第3のレンズ8a,8bの射出面の自由曲面係数を示し、表8に第4〜第7のレンズ10a〜10dの射出面の自由曲面係数を示す。
第1のレンズ6は入射面、射出面ともに自由曲面であり、その他のレンズは入射面が平面で射出面が自由曲面である。これらの自由曲面は次式に示す自由曲面式にて算出される。また、各表で標記のない係数は0である。
Figure 2008112105
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ところで、第1のレンズ6、第2及び第3のレンズ8a,8b及び第4〜第7のレンズ10a〜10dは、いずれも樹脂製で、使用波長における屈折率は1.572である。ウインドウガラス12a〜12dの使用波長における屈折率は1.511である。
第2及び第3のレンズ8a,8bは、それぞれ、光学面だけでなく外形形状も含めて同じ形状である。従って、同じ金型で製造したレンズを使用することができ、性能差を小さく抑えることができる。また、第4〜第7のレンズ10a〜10dも光学面だけでなく外形形状も含めて同一形状とされている。なお、光束がレンズ10a〜10d中を透過する位置は、副走査方向Zについてほぼ同じであるので、レンズ中を透過する位置が大きく異なる場合に比べてレンズを小さく製作することが可能である。
第1のレンズ6の光学面(自由曲面)は2面ともZは0次項だけが使用されている。Zの1次以上の項が使用されていないということは、面形状の副走査方向Zの断面が直線であることを示している。このため、第1のレンズ6を透過する光束の高さが異なっていても、入射光の副走査方向Zの角度が同じであれば光学的な作用は等しくなる。そのかわり、副走査方向Zの収差補正には寄与できず、第1のレンズ6の収差補正への貢献は主走査方向Yのみである。
第2及び第3のレンズ8a,8bの自由曲面では、Zは0次と2次の項が使用されている。第4〜第7のレンズ10a〜10dの自由曲面において、Zは2次の項だけが使用されている。Zが0次の項が全て0であることは、Z=0の高さにおいては主走査方向Yに平坦であることを示している。そのため、主走査方向Yの収差補正には寄与できず、第4〜第7のレンズ10a〜10dの収差補正への貢献は副走査方向Zのみである。
図4は、個別の第4〜第7のレンズ10a〜10dの自由曲面について、副走査方向Zの断面内でのZ=0における曲率を示している。横軸は主走査方向Yの位置であり、副走査方向Z断面内での曲率が主走査方向Yの位置によって変化していることが分かる。この曲率の変化によって、副走査方向Zの像面での収差補正を行う。
また、曲率は負の値であるが、この面は射出側の面であるので、凸面であることを示している。副走査方向Z断面内で見たレンズ10a〜10dの光学面間の厚みは、どの断面でもZ=0において最大になっており、また、既に述べたように、入射面は平面で、射出面はZ=0においては主走査方向Yに平坦であるから、レンズ10a〜10dの光学面間の最大肉厚は主走査方向Yの位置に拘わらず一定になっている。
樹脂製のレンズは射出成形によって製造されるが、射出成形においては肉厚が厚いほど熱が逃げにくいために成形サイクルが長くなり、コストアップにつながる。また、偏肉形状の場合は最も熱が逃げにくい最大肉厚部が成形サイクルに対して支配的になる。長手方向に肉厚差のあるレンズでは、全体に薄くすると肉厚の比が大きくなって残留応力差が大きくなり、形状誤差の原因となる。本第1実施例の個別レンズ10a〜10dは、最大肉厚が主走査方向Yの位置に拘わらず一定であるため、レンズ10a〜10dを薄くしても形状誤差が大きくなりにくい。
(第2実施例、図5〜図8参照)
本発明に係る光走査装置の第2実施例について、図5に立体配置関係を示す。本第2実施例はポリゴンミラー5以降の光学素子の形状や配置は前記第1実施例と同様であり、その説明は省略する。
光源部は、第1実施例で示したポリゴン前ミラー4が省略され、各レーザダイオード1a〜1dから放射された光束はコリメータレンズ2a〜2dにより平行光とされ、自由曲面ミラーアレイ3a,3bにより副走査方向Zにのみ収束され、ポリゴンミラー5の同一の反射面上で線状になるように集光される。
ポリゴンミラー5に入射する四つの光束は、その主光線がいずれもポリゴンミラー5の中心軸5aに垂直な平面に対して平行ではなく、かつ、中心軸5aに垂直な平面とのなす角度の絶対値が互いに等しい。即ち、各光束は副走査方向Zにおいて所定の傾斜角度をもってポリゴンミラー5の反射面に同時に斜入射し、等角速度で主走査方向Yに偏向される。
図6は第2実施例における光源部の主走査方向Yの断面での光路を示している。ポリゴンミラー5に向かう光束の主走査方向Yの角度が光束Ba,Bbと光束Bc,Bdとで異なっており、ポリゴンミラー5から離れるほど副走査方向Zについて接近していく2本の光束が主走査方向Yには離れていくように構成することによって、前述した光路分離での問題点を回避している。
また、本第2実施例においては、二つの自由曲面ミラーアレイ3a,3bでの反射角度が光束Ba,Bbと光束Bc,Bdとで異なっており、それぞれの光束に合わせて設計されているため、反射面形状が異なっている。
さらに、第2実施例では、ポリゴンミラー5に入射する各光束の主光線とポリゴンミラー5の回転中心軸5aに垂直な平面に射影した直線が、光束Ba,Bbと光束Bc,Bdは互いに一致している(平行であってもよい)。
以下の表9〜表12に四つの光路に対応する各面の座標データをそれぞれ示す。ポリゴンミラー5の反射面については、偏向角0°のときの座標を示している。
Figure 2008112105
Figure 2008112105
Figure 2008112105
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第2実施例における主走査方向Yでの像面湾曲を図7に示し、副走査方向Zでの像面湾曲を図8に示す。ポリゴンミラー5への入射光の角度が異なることで像面湾曲に差が生じているが、いずれも許容範囲内である。ポリゴンミラー5への入射光の角度に差を付けすぎると像面湾曲の差が拡大するので、なるべく角度差を小さくすることが好ましい。
(他の実施例)
なお、本発明に係る光走査装置は前記実施例に限定するものではなく、その要旨の範囲内で種々に変更できることは勿論である。
本発明に係る光走査装置の第1実施例を示す立体配置図である。 第1実施例における偏向器から被走査面までの光路構成を示す副走査方向断面図である。 第1実施例における光源部の光路構成を示す主走査方向断面図である。 第1実施例における第4〜第7のレンズの副走査方向断面での曲率を示すグラフである。 本発明に係る光走査装置の第2実施例を示す立体配置図である。 第2実施例における光源部の光路構成を示す主走査方向断面図である。 第2実施例における主走査方向での像面湾曲を示すグラフである。 第2実施例における副走査方向での像面湾曲を示すグラフである。
符号の説明
1a〜1d…レーザダイオード
4…ポリゴン前ミラー
5…ポリゴンミラー(偏向器)
6…第1のレンズ
7…第1のミラー
8a…第2のレンズ
8b…第3のレンズ
9a…第2のミラー
9b…第3のミラー
10a〜10d…第4〜第7のレンズ
11a〜11d…第4〜第7のミラー
13a〜13d…感光体ドラム

Claims (7)

  1. 四つのレーザ光源と、
    前記四つのレーザ光源からそれぞれ放射された光束を同一面で同時に反射する反射面を有する偏向器と、
    前記偏向器によって偏向された四つの光束が透過する第1のレンズと、
    前記第1のレンズを透過した四つの光束のうち二つの光束を反射する第1のミラーと、
    前記第1のミラーによって反射された二つの光束が透過する第2のレンズと、
    前記第1のミラーによって反射された二つの光束以外の二つの光束が透過する第3のレンズと、
    前記第2のレンズを透過した二つの光束のうち一つの光束を反射する第2のミラーと、
    前記第3のレンズを透過した二つの光束のうち一つを反射する第3のミラーと、
    前記第2のレンズを透過し前記第2のミラーで反射された光束が透過する第4レンズと、
    前記第2のレンズを透過し前記第2のミラーで反射されなかった光束が透過する第5のレンズと、
    前記第3のレンズを透過し前記第3のミラーで反射された光束が透過する第6のレンズと、
    前記第3のレンズを透過し前記第3のミラーで反射されなかった光束が透過する第7のレンズと、を備え、
    前記偏向器は、一つの軸を中心に回転し、その反射面は平面でかつ該回転中心軸と平行であり、
    前記偏向器に入射する四つの光束の主光線は、いずれも、偏向器の回転中心軸に垂直な平面に対して平行ではなく、かつ、偏向器の回転中心軸に垂直な平面とのなす角度の絶対値が互いに等しく、
    前記第2のレンズを透過する二つの光束が前記偏向器に入射するときの主光線が、偏向器の回転中心軸に垂直な平面に対して対称であり、
    前記第3のレンズを透過する二つの光束が前記偏向器に入射するときの主光線が、偏向器の回転中心軸に垂直な平面に対して対称であり、
    前記第1のレンズの光学面は2面とも前記偏向器の回転中心軸と平行な平面との交線が、交わる位置に拘わらず直線であり、
    前記第2のレンズと前記第3のレンズは、それぞれ、同一形状であり、かつ、光束が走査される方向と垂直な方向について面対称形状であり、その対称面について第2及び第3のレンズを透過する二つの光束の主光線が対称であること、
    を特徴とする光走査装置。
  2. 前記第4ないし第7のレンズがそれぞれ同一形状であることを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記第2のレンズを透過する二つの光束が前記偏向器に入射する際の主光線が、いずれも、第2のレンズの対称面と偏向器の近傍で交わることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の光走査装置。
  4. 前記第4ないし第7のレンズは、それぞれ、主走査方向に垂直な方向の断面内の曲率が、主走査方向の位置によって変化している面を有することを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の光走査装置。
  5. 前記第4ないし第7のレンズは、それぞれ、片側の面が平面で、他方の面が主走査方向に垂直な方向の断面内で凸であり、該断面内での2面の距離の最大値が主走査方向の位置によらず一定であることを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の光走査装置。
  6. 前記偏向器に入射する光束の光路中に、四つの光束のうち二つを反射し他の二つを反射しないミラーを備え、偏向器に入射する四つの光束の主光線を偏向器の回転中心軸に垂直な平面に射影した直線が互いに平行であるか又は一致していることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の光走査装置。
  7. 前記偏向器に入射する四つの光束の主光線と偏向器の回転中心軸に垂直な平面に射影した直線が、二つの光束は互いに平行であるか又は一致しており、他の二つの光束は互いに平行であるか又は一致しており、二つの光束及び他の二つの光束は0°でない角度で交わることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の光走査装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012137586A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Kyocera Document Solutions Inc 光走査装置及びこれを備えた画像形成装置
JP2012137641A (ja) * 2010-12-27 2012-07-19 Kyocera Document Solutions Inc 光走査装置及びこれを備えた画像形成装置

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