JP6122487B2 - ドリルおよびそれを用いた切削加工物の製造方法 - Google Patents

ドリルおよびそれを用いた切削加工物の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、切削加工に用いられるドリルおよび切削加工物の製造方法に関する。
従来から金属部材などの被削材の切削加工に用いられるドリルとして、特開2004−34202号公報(特許文献1)に記載のドリルが知られている。特許文献1に記載のドリルは、主切れ刃に滑らかに接続するチゼルエッジの一部がXシンニングによって除去され、シンニング刃として機能する第2切れ刃を有している。これによれば、シンニング刃を含むチゼルエッジと比較して主切れ刃の切削速度が速いため、切削加工時にチゼルエッジで生成される切屑が主切れ刃で生成される切屑に引っ張られる。そのため、チゼルエッジで生成される切屑にクラックが入るので、切屑を細かく分断することができる。
近年、工具径に対するドリル穴の深さの大きな深孔加工に用いられる場合などにおいて切削工具の耐久性を向上させることが求められている。そのため、ドリル本体の芯厚を厚くするなどの対応が考えられている。しかしながら、ドリル本体の芯厚を厚くした場合には切屑排出溝が浅くなるため、主切れ刃で生成される切屑による、シンニング刃を含むチゼルエッジで生成される切屑を引っ張る力が小さくなる。そのため、切屑が分断されにくくなって長く伸びるので、切屑排出溝に切屑が詰まってしまうおそれがあった。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであり、ドリル本体の芯厚を厚くした場合であっても良好に切屑を分断できるドリルを提供することを目的とする。
本発明の一態様に基づくドリルは、回転軸の周りに回転させられる棒状のドリル本体と、該ドリル本体の先端部に位置する一対の主切刃と、前記先端部に位置して前記一対の主切刃を接続するとともに先端視において前記一対の主切刃に対して傾斜して配置される副切刃と、前記ドリル本体の外周に設けられた、前記一対の主切刃から前記ドリル本体の後端部へ向かって前記回転軸の周りに螺旋状に延びている一対の切屑排出溝とを備えている。前記副切刃は、前記一対の主切刃から前記回転軸に向かってそれぞれ延びる一対のシンニング刃、および該一対のシンニング刃の間に位置して前記回転軸と交差し、前記一対のシンニング刃よりも長さが短いチゼルエッジを有し、前記一対のシンニング刃の回転軌跡および前記チゼルエッジの回転軌跡を前記回転軸を含む断面で断面視した場合において、前記一対のシンニング刃それぞれの回転軌跡が直線形状であって、前記一対のシンニング刃の回転軌跡を前記回転軸に向かって延長したそれぞれの仮想直線が前記チゼルエッジの回転軌跡よりも前記ドリル本体の後端側に位置している。
本発明の第1の実施形態のドリルを示す斜視図である。 図1に示すドリルにおける先端方向からの正面図である。 図2に示すドリルの構成を簡略化した概念図である。 図2に示すドリルにおけるA1方向からの側面図である。 図2に示すドリルにおけるA2方向からの側面図である。 図5に示すドリルにおける先端部分を拡大した側面図である。 図5に示すドリルにおけるD1断面の断面図である。 図5に示すドリルにおけるD5断面の断面図である。 図2に示すドリルにおけるD2断面の断面図である。 図9に示すドリルにおける領域Bの拡大断面図である。 図2に示すドリルにおけるD3断面の断面図である。 図2に示すドリルにおけるD4断面の断面図である。 図4に示すドリルの変形例を示す側面図である。 図13に示すドリルを異なる方向から示した側面図である。 図13に示すドリルにおけるねじれ角を示す概念図である。 本発明の第2の実施形態のドリルを示す斜視図である。 図16に示すドリルにおける先端方向からの構成を簡略化した正面図である。 図17に示すドリルにおける領域Cの拡大図である。 本発明の一実施形態の切削加工物の製造方法の一工程を示す斜視図である。 本発明の一実施形態の切削加工物の製造方法の一工程を示す斜視図である。 本発明の一実施形態の切削加工物の製造方法の一工程を示す斜視図である。
以下、本発明の各実施形態のドリルについて、図面を用いて詳細に説明する。但し、以下で参照する各図は、説明の便宜上、実施形態の構成のうち、本発明を説明するために必要な主要部材のみを簡略化して示したものである。従って、本発明のドリルは、本明細書が参照する各図に示されていない任意の構成を備え得る。また、各図中の部材の寸法は、実際の構成の寸法および各部材の寸法比率等を忠実に表したものではない。
<ドリル>
まず、本発明の第1の実施形態のドリル1について、図1〜12を用いて詳細に説明を行なう。
第1の実施形態のドリル1は、ドリル本体3と、一対の主切刃5と、副切刃7と、一対の切屑排出溝9(以下、単に排出溝9ともいう)と、一対のランド面(fluted land)11とを備えている。
ドリル本体3は、回転軸Xを有しており、この回転軸Xに沿って延びた棒状の構成となっている。本実施形態のドリル本体3は、工作機械の回転するスピンドル等で把持される、シャンク(shank)と呼ばれる把持部13と、この把持部13の先端側に位置する、ボディー(body)と呼ばれる切削部15とを備えている。把持部13は、工作機械の回転軸Xの形状に応じて設計される部位である。切削部15は、被削材と接触する部位であり、被削材の切削加工において主たる役割を有する部位である。なお、図1における矢印Y1は、ドリル本体3の回転方向を示している。
一対の主切刃5は、ドリル本体3の先端部3a、すなわち切削部15の先端部分に形成されている。また、ドリル本体3の先端部3aには副切刃7も形成されている。副切刃7は、ドリル本体3の先端部3aに位置して一対の主切刃5を接続している。これら一対の主切刃5および副切刃7によって被削材の切削が行なわれる。
本実施形態における一対の主切刃5は、先端視において凹曲線形状となるように構成されている。これにより、一対の主切刃5で生成される切屑をカールさせ易くなるので、一対の排出溝9で切屑を排出し易くなる。また、切削性を高めるため、一対の主切刃5の回転軌跡を回転軸Xを含む断面で断面視した場合において、一対の主切刃5の回転軌跡が回転軸Xに対してそれぞれ傾斜するように設けられている。
一対の主切刃5は、副切刃7を介して離れて位置している。これら一対の主切刃5は、先端視において、ドリル本体3の中心軸を基準にして180°の回転対称となっている。一対の主切刃5がこの通り回転対称であることによって、一対の主切刃5が被削材に対して食いつく際に一対の主切刃5の間で生じるぶれを抑制できる。そのため、安定した深孔加工を行なうことが可能となる。なお、本明細書において、先端視とは、ドリル1をドリル本体3の先端部3aの側から見ることを意味する。
ドリル本体3における切削部15の外周には、一対の排出溝9が設けられている。一対の排出溝9は、先端側の端部がそれぞれ一対の主切刃5に接続されており、一対の主切刃5からドリル本体3の後端部へ向かって回転軸Xの周りに螺旋状に延びている。このとき、工作機械で安定してドリル本体3を把持するため、一対の排出溝9は切削部15のみに形成されており、把持部13には形成されていない。
一対の排出溝9は、一対の主切刃5および副切刃7によって生成される切屑を排出することを主目的としている。切削加工時において、一対の主切刃5の一方5aで形成された切屑は、一対の排出溝9のうち、この主切刃5aに接続された排出溝9aを通ってドリル本体3の後端側へと排出される。また、一対の主切刃5のもう一方5bで形成された切屑は、一対の排出溝9のうち、このもう一方の主切刃5bに接続された排出溝9bを通ってドリル本体3の後端側へと排出される。
本実施形態における一対の排出溝9のねじれ角(helix angle)は、一方の排出溝9aのねじれ角と他方の排出溝9bのねじれ角とが同じになるように設計されている。また、本実施形態における一対の排出溝9のねじれ角は、それぞれ先端から後端にかけて一定となるように設計されているが、特にこのような構成に限定されるものではない。たとえば、図13〜15に示すように一対の排出溝9が複数のねじれ角を有する構成であってもよい。
図13〜15に示す変形例における一対の排出溝9は、それぞれ第1の領域9c、第2の領域9dおよび第3の領域9eを具備している。第1の領域9cは排出溝9における最もドリル本体3の先端側に位置しており、主切刃5に接続されている。第2の領域9dは、第1の領域9cよりもドリル本体3の後端側に位置している。第3の領域9eは、第2の領域9dよりもドリル本体3の後端側であって、排出溝9の全体における最もドリル本体3の後端側に位置している。第9の領域9cはねじれ角α1を有しており、第2の領域9dはねじれ角α2を有しており、第3の領域9eはねじれ角α3を有している。
本変形例における一対の排出溝9のねじれ角は、それぞれ先端から後端にかけて一定というものではない。具体的には、図15に示すように、第2の領域9dにおけるねじれ角α2が第1の領域9cにおけるねじれ角α1よりも小さい。また、第3の領域9eにおけるねじれ角α3が第2の領域9dにおけるねじれ角α2よりも大きい。
本変形例における排出溝9では、ねじれ角の相対的に大きい第1の領域9cが主切刃5に接続するように切削部15の先端側に位置している。そのため、主切刃5で切削された切屑が、主切刃5の近くで滞ることなく、切削部15の後端側へと速やかに送り出される。さらに、本変形例における排出溝9は、第1の領域9cよりも切削部15の後端側に位置する第2の領域9dを具備している。そのため、第1の領域9cから速やかに送り出された切屑をさらに切削部15の後端側へと送り出すことができる。また、第2の領域9dが相対的に小さいねじれ角α2を有していることから、ねじれ角α2がねじれ角α1と同じ値である場合と比較してドリル本体3の剛性を高めることができる。
このとき、第2の領域9dから送り出された切屑は第1の領域9cからの距離が遠くなるため、この切屑の流れが滞りやすい。しかしながら、排出溝9が、第2の領域9dよりも切削部15の後端側に位置して、ねじれ角の相対的に大きい第3の領域9eを具備している。そのため、第2の領域9dから第3の領域9eに送り出された切屑を、ねじれ角の相対的に大きい第3の領域9eにおいて速やかに外部へと排出することができる。
ねじれ角α1としては、例えば15〜45°程度に設定できる。ねじれ角α2としては、例えば3〜20°程度に設定できる。ねじれ角α3としては、例えば15〜30°程度に設定できる。
本変形例のドリル1においては、第1の領域9cのねじれ角α1が、第3の領域9eのねじれ角α3よりも大きく設定されている。排出溝9における第1の領域9cは、主切刃5に接続されており、この第1の領域9cのねじれ角が最も大きいことによって、切屑が主切刃5で生じた段階で切屑を押し出す力が大きく加わるので、切屑の排出性をさらに良好なものにできる。
本変形例における一対の排出溝9は、第1の領域9c、第2の領域9dおよび第3の領域9eに加えて第1の接続領域17および第2の接続領域19をさらに具備している。第1の接続領域17は、第1の領域9cと第2の領域9dとの間に位置している。すなわち、第2の領域9dは、第1の接続領域17を介して第1の領域9cに接続されている。第1の接続領域17におけるねじれ角は、切削部15の先端側から後端側に向かってα1からα2に滑らかに変化している。そのため、第2の領域9dは、第1の接続領域17を介して第1の領域9cに滑らかに接続されている。
第2の接続領域19は、第2の領域9dと第3の領域9eとの間に位置している。すなわち、第3の領域9eは、第2の接続領域19を介して第2の領域9dに接続されている。第2の接続領域19におけるねじれ角は、切削部15の先端側から後端側に向かってα2からα3に滑らかに変化している。そのため、第3の領域9eは、第2の接続領域19を介して第2の領域9dに滑らかに接続されている。
第1の領域9cと第2の領域9dではねじれ角が異なるため、これらの領域の間において切屑の流れる方向が変わる。そのため、これらの領域の間では、切屑の流れが滞って切屑が詰まり易くなる。しかしながら、第1の領域9cと第2の領域9dとの間にこれらの領域を滑らかに接続する第1の接続領域17が設けられていることによって、切屑が詰まるおそれを小さくできる。
同様に、第2の領域9dと第3の領域9eではねじれ角が異なるため、これらの領域の間においても切屑の流れる方向が変わる。しかしながら、第2の領域9dと第3の領域9eとの間にこれらの領域を滑らかに接続する第2の接続領域19が設けられていることによって、切屑が詰まるおそれを小さくできる。
本変形例のドリル1においては、第2の領域9dの回転軸Xに平行な方向の長さが、第1の領域9cおよび第3の領域9eそれぞれの回転軸Xに平行な方向の長さよりも長い。切削加工時においては、切削加工に伴う負荷がドリル1に加わり、切削部15がたわむことがある。この場合には、切削部15の中央部分が切削部15の先端部分および後端部分と比較して大きくたわみ易い。しかしながら、ねじれ角が相対的に小さく剛性の高い第2の領域9dの回転軸Xに平行な方向の長さが、第1の領域9cおよび第3の領域9eと比較して相対的に長く確保されていることから、切削部15のたわみに対する耐久性を良好なものにできる。
本変形例のドリル1においては、第1の領域9cの回転軸Xに平行な方向の長さが、排出溝9の全体における回転軸Xに平行な方向の長さに対して10〜20%程度に設定されている。第2の領域9dの回転軸Xに平行な方向の長さが、排出溝9の全体における回転軸Xに平行な方向の長さに対して30〜40%程度に設定されている。第3の領域9eの回転軸Xに平行な方向の長さが、排出溝9の全体における回転軸Xに平行な方向の長さに対して15〜25%程度に設定されている。
なお、本変形例における排出溝9は、第1の接続領域17および第2の接続領域19を有していることから、第1の領域9c、第2の領域9dおよび第3の領域9eの上記の長さの合計が排出溝9の全体における回転軸Xに平行な方向の長さに対して100%にはならない。
また、ねじれ角が相対的に小さい第2の領域9dにおける上記の長さが、ねじれ角が相対的に大きい第1の領域9cおよび第3の領域9eにおける上記の長さよりも長い場合には、切屑の流れを過度に阻害することなく排出溝9の全体としての長さを短くすることができる。そのため、結果として切屑の排出性をより良好なものにできる。
本実施形態における切削部15は、回転軸Xに沿って延びる円柱から一対の排出溝9に該当する部分などを除いた形状となっている。切削部15における一対の排出溝9を除く部分、すなわち、一対の排出溝9の間に位置する部分は、ランド面11となっている。本実施形態におけるランド面11は、排出溝9に対して回転軸Xの回転方向の後方において隣接するマージン(margin)11aと、このマージン11aに対して回転軸Xの回転方向の後方において隣接する二番取り面(body clearance)11bとを有している。
回転軸Xを含み、回転軸Xに直交する断面において、マージン11aは、同一円上に位置する円弧形状となっている。この同一円の直径が切削部15の外径に対応する。二番取り面11bは、切削加工中にドリル本体3の外周と工作面との摩擦を避けるように形成される面である。そのため、二番取り面11bは、工作面との間に隙間が設けられるようにマージン11aよりも回転軸Xからの距離が短くなっている。
一対の排出溝9のそれぞれの深さVとしては、切削部15の外径に対して10〜40%程度に設定できる。ここで、排出溝9の深さVとは、図7に示すように、回転軸Xに直交する断面における、排出溝9の底と回転軸Xとの距離をドリル本体3の半径から引いた値を意味している。そのため、切削部15における回転軸Xに直交する断面での内接円の直径によって示される芯厚(web thickness)の直径Wとしては、切削部15の外径に対して30〜80%程度に設定される。具体的には、例えば切削部15の外径が20mmである場合には、排出溝9の深さVは2〜8mm程度に設定できる。
なお、本実施形態におけるねじれ角とは、排出溝9とマージン11aとで形成される交線であるリーディングエッジ(leading edge of land)と、この上の1点を通り回転軸Xに平行な仮想直線とがなす角を意味している。
本実施形態のドリル1は、例えば切削部15の外径を6mm〜42.5mmに設定すればよい。また、本実施形態のドリル1は、例えば軸線の長さ(切削部15の長さ)をLとし、径(切削部15の外径)をDとするとき、L=3D〜12Dに設定すればよい。
ドリル本体3の材質としては、WC(タングステンカーバイド)を含有し、バインダとしてCo(コバルト)を含有する超硬合金、この超硬合金にTiC(チタンカーバイド)またはTaC(タンタルカーバイド)のような添加物を含んだ合金、ステンレスおよびチタンのような金属などが挙げられる。
本実施形態における切削部15は、一対の主切刃5、副切刃7、一対の排出溝9の一部および一対のランド面11の一部を含む先端側の部位が後端側の部位に対して着脱可能な構成となっている。
本実施形態における副切刃7は、切削部15の先端部分であって一対の主切刃5を接続するように位置している。副切刃7は、一対の第1のチゼルエッジ21および第2のチゼルエッジ23を有している。一対の第1のチゼルエッジ21は、それぞれ一対の主切刃5から回転軸Xに近付くように延びている。そのため、一対の第1のチゼルエッジ21は、一対の主切刃5から回転軸Xに向かってそれぞれ延びている。第2のチゼルエッジ23は、一対の第1のチゼルエッジ21を接続している。一対の第1のチゼルエッジ21および第2のチゼルエッジ23によって構成されるチゼルエッジ全体のうち、一対の第1のチゼルエッジ21は、シンニング刃として機能する。
具体的には、図2に示すように、ドリル本体3を先端視した場合に、回転軸Xを含む中心部分に第2のチゼルエッジ23が位置している。また、第2のチゼルエッジ23の両端と一対の主切刃5との間に一対の第1のチゼルエッジ21がそれぞれ位置している。第2のチゼルエッジ23および一対の第1のチゼルエッジ21は、先端視において、一対の主切刃5と同様に、ドリル本体3の回転軸Xを基準にして180°の回転対称となっている。第2のチゼルエッジ23および一対の第1のチゼルエッジ21は、一対の主切刃5とともに被削材を切削する役割を有している。
ドリル1の回転中心部では切削速度が遅いことから、一対の主切刃5と比較して副切刃7に加わる切削抵抗が大きくなる。そのため、切刃の強度を確保することを目的として、回転軸Xを含む仮想平面で切断した場合における回転軸Xに対する副切刃7の回転軌跡の傾斜角を大きくする必要がある。
このとき、第1のチゼルエッジ21は、例えばチゼルエッジの一部をシンニングで除去することによって形成されることから、一対の第1のチゼルエッジ21におけるすくい面と逃げ面の交差角が第2のチゼルエッジ23におけるすくい面と逃げ面の交差角よりも小さくなる。そのため、第2のチゼルエッジ23および第1のチゼルエッジ21を比較した場合には、第1のチゼルエッジ21の方が、耐久性が低くなる傾向にある。
本実施形態のドリル1では、一対の第1のチゼルエッジ21の回転軌跡X1および第2のチゼルエッジ23の回転軌跡X2を、回転軸Xを含む断面で断面視した場合において、一対の第1のチゼルエッジ21それぞれの回転軌跡X1が直線形状である。これにより、第1のチゼルエッジ21の強度が高められるので副切刃7の耐久性を良好なものにできる。
また、一対の第1のチゼルエッジ21の回転軌跡X1を回転軸Xに向かって延長したそれぞれの仮想直線が第2のチゼルエッジ23の回転軌跡X2よりもドリル本体3の後端側に位置している。これにより、第1のチゼルエッジ21の耐久性の低下を抑えつつ、一対の主切刃5および副切刃7が被削材に対して食いつく際に生じるぶれを抑制することができる。結果として、副切刃7の耐久性を高めつつ良好に被削材を切削できるようになる。
また、上記の断面視において、第2のチゼルエッジ23の回転軌跡X2における回転軌跡X1に近接する部分での軌跡の回転軸Xに対する傾斜角θ2が、一対の第1のチゼルエッジ21の回転軌跡X1の回転軸Xに対する傾斜角θ1よりも小さい。これにより、第2のチゼルエッジ23における被削材への食い付きを良好なものにできる。
本実施形態における一対の第1のチゼルエッジ21は、先端視において、曲線部分のみではなく、図3に示すように、直線部分21aを有している。この直線部分21aは、曲線部分を介して隣接する第2のチゼルエッジ23および主切刃5に滑らかに接続されている。
近年、工具径に対するドリル穴の深さの大きな深孔加工に用いられる場合などにおいて切削工具の耐久性を向上させることが求められている。そのため、ドリル本体の芯厚を厚くするなどの対応が考えられている。本実施形態において、芯厚が厚いドリルとは例えば芯厚の直径が切削部15の直径Dに対して0.3D〜0.5Dであるドリルを意図している。
ドリル本体3の芯厚を厚くした場合においては、排出溝9が浅くなるため一対の主切刃5が短くなるとともに一対の第1のチゼルエッジ21および第2のチゼルエッジ23の長さが長くなる。そのため、一対の主切刃5で生成される切屑による第2のチゼルエッジ23および一対の第1のチゼルエッジ21で生成される切屑を引っ張る力が小さくなる。結果として、切屑が分断されにくくなって長く伸びるので、切屑排出溝9に切屑が詰まってしまうおそれがある。
しかしながら、一対の第1のチゼルエッジ21の回転軌跡X1を回転軸Xに向かって延長したそれぞれの仮想直線が第2のチゼルエッジ23の回転軌跡X2よりもドリル本体3の後端側に位置していることから、第1のチゼルエッジ21の回転軌跡X1の延長線よりもさらに第2のチゼルエッジ23が後端から離れる側に突出することになる。このように第1のチゼルエッジ21および第2のチゼルエッジ23の先端角に角度差をつけて第2のチゼルエッジ23を後端から離れる側に突出させることによって、第2のチゼルエッジ23と第1のチゼルエッジ21との被削材への接触が連続的なものではなく段階的なものになる。
そのため、第2のチゼルエッジ23で生成される切屑と第1のチゼルエッジ21で生成される切屑との境界でのひずみが大きくなるので、第2のチゼルエッジ23で生成される切屑にクラックが生じ易くなる。結果として、ドリル本体3の芯厚を厚くした場合であっても良好に切屑を分断できる。
さらに、先端視において、一対の第1のチゼルエッジ21が直線部分21aを有している場合には、一対の第1のチゼルエッジ21それぞれの長さを短くすることができる。そのため、排出溝9が浅くなって一対の主切刃5が短くなるとともに一対の第1のチゼルエッジ21の長さが長くなった場合であっても、第1のチゼルエッジ21の強度の低下を最小限に抑えることができる。結果として、ドリル本体3の芯厚を厚くした場合であっても副切刃7の耐久性を高めつつ、さらに良好に被削材を切削できるようになる。
また、先端視において、本実施形態における第2のチゼルエッジ23は、直線部分23aを有している。第2のチゼルエッジ23は、ドリル本体3を先端視した場合に回転軸Xを含むように位置しており、一対の第1のチゼルエッジ21および一対の主切刃5と比較して回転軸Xに近い位置に形成されている。そのため、一対の第1のチゼルエッジ21および一対の主切刃5においては被削材を切削するようにして切削加工が行なわれるが、第2のチゼルエッジ23においては切削速度が相対的に遅いことから被削材を押しつぶすようにして切削加工が行なわれ易い。
このように第2のチゼルエッジ23においては被削材を押しつぶすようにして切削加工が行なわれることから、第2のチゼルエッジ23には被削材から回転軸Xに沿った方向に力が加わる。このような力に対する耐久性を高めるため、本実施形態においては第2のチゼルエッジ23が、先端視において直線部分23aを有している。第2のチゼルエッジ23がこのような直線部分23aを有していることによって、第2のチゼルエッジ23の長さを短くできるので、副切刃7の耐久性を良好なものにできる。
また、先端視において、第2のチゼルエッジ23の直線部分23aを両端からそれぞれ延長した仮想直線が、一対の第1のチゼルエッジ21の直線部分21aを延長した仮想直線とそれぞれ交差している。切削部15の芯厚を厚くした場合には、排出溝9が浅くなり一対の主切刃5の長さが短くなるとともに、第2のチゼルエッジ23および第1のチゼルエッジ21の長さが長くなる。そのため、主切刃5で生成される切屑による、第2のチゼルエッジ23および第1のチゼルエッジ21で生成される切屑を引っ張る力が小さくなる。したがって、切屑が分断されにくくなって過度に長く伸びてしまう可能性がある。
しかしながら、先端視において、第2のチゼルエッジ23および第1のチゼルエッジ21がそれぞれ直線部分21a、23aを有し、これらの部分に沿った仮想直線が交差している。そのため、第2のチゼルエッジ23で生成される切屑と第1のチゼルエッジ21で生成される切屑との境界でのひずみが大きくなるので、第2のチゼルエッジ23で生成される切屑にクラックが生じ易くなる。結果として、切削部15の芯厚を厚くした場合であっても良好に切屑を分断できる。
第2のチゼルエッジ23は、側面視において、一対の第1のチゼルエッジ21に接続された両端部分23bが回転軸Xと交差する中央部分23cよりもドリル本体3の後端側に位置している。第2のチゼルエッジ23の中央部分23cが後端から離れた側に突出していることによって、第2のチゼルエッジ23における回転軸Xと交差する部分が後端から離れた側に突出していることになる。そのため、一対の主切刃5および副切刃7が被削材に対して食いつく際に生じるぶれを抑制することができる。
具体的には、本実施形態における第2のチゼルエッジ23は、図6に示すように、第2のチゼルエッジ23における回転軸Xと交差する部分に対して直交する方向からの側面視において、中央部分23cが凸曲面形状である。凸曲面の中心部分が第2のチゼルエッジ23の中心部分23cとなり、凸曲面の中心部分が後端から離れる側に突出した構成となっている。
第2のチゼルエッジ23が後端から離れる側に向かって尖った形状である場合には、副切刃7が被削材に対して食いつく際に生じるぶれを抑制することができるが、一方で第2のチゼルエッジ23の耐久性が低下する。
本実施形態のドリル1においては、第2のチゼルエッジ23の直線部分に沿った方向から側面視した場合に、第2のチゼルエッジ23のすくい面と逃げ面とが鋭角に交差している。そのため、副切刃7が被削材に対して食いつく際に生じるぶれを抑制することができる。加えて、第2のチゼルエッジ23の直線部分23aおよび回転軸Xに対して直交する方向から側面視した場合には、第2のチゼルエッジ23が鋭角状ではなく凸曲面であることから、上記のぶれを抑制しつつ第2のチゼルエッジ23の耐久性を良好なものにできる。
既に示したように、本実施形態における一対の主切刃5は、先端視において凹曲線形状となるように構成されている。このように、一対の主切刃5が凹曲線形状の部分を有している場合には、図3に示すように、凹曲線形状の部分における第1のチゼルエッジ21に接続する側の端部の接線と第2のチゼルエッジ23における直線部分23aに沿った仮想直線との交わる角θ3が直角または鋭角であることが好ましい。
これにより第2のチゼルエッジ23で生成される切屑と一対の主切刃5で生成される切屑との間で大きなひずみが生じ易くなる。そのため、第2のチゼルエッジ23で生成される切屑にクラックがさらに発生し易くなるので、良好に切屑を分断できる。
このとき、一対の主切刃5における凹曲線形状の部分であって第1のチゼルエッジ21に接続する側の端部の接線と、第1のチゼルエッジ21における直線部分21aに沿った仮想直線とが鈍角で交わり、第1のチゼルエッジ21における直線部分21aに沿った仮想直線と、第2のチゼルエッジ23における直線部分23aに沿った仮想直線とが鈍角で交わることが好ましい。
第2のチゼルエッジ23、一対の第1のチゼルエッジ21および一対の主切刃5のうち、隣り合う切刃領域が直交、または鋭角に交わっていると、切屑に生じるひずみが過度に大きくなり、各々の切刃領域で生成された切屑が分断されてしまう可能性がある。この場合においては、第2のチゼルエッジ23で生成された切屑に生じるクラックが一対の主切刃5で生成された切屑に伝わらなくなる。そのため、一対の主切刃5で生成された切屑を良好に分断することが困難になる。
しかしながら、第2のチゼルエッジ23、一対の第1のチゼルエッジ21および一対の主切刃5が上記のように構成されていることによって、第2のチゼルエッジ23で生成される切屑にクラックを発生させ易くすると同時に、第2のチゼルエッジ23で生成された切屑に生じたクラックを一対の主切刃5で生成された切屑に良好に伝えることができる。
本実施形態のドリル1においては、回転軸Xに平行な仮想直線に対する第1のチゼルエッジ21のすくい面25aの傾斜角θ4が第2のチゼルエッジ23のすくい面25bの傾斜角θ5よりも大きく、かつ、回転軸Xに平行な仮想直線に対する一対の主切刃5のすくい面25cの傾斜角θ6が第1のチゼルエッジ21のすくい面25aの傾斜角θ4よりも大きい。このように第2のチゼルエッジ23、第1のチゼルエッジ21および主切刃5の切刃領域のうち、ドリル本体3の外周側に位置する切刃領域ほどすくい角が大きいことによって、さらにドリル本体3の外周側に位置する切刃領域ほど切削速度を高めることができる。
そのため、第2のチゼルエッジ23で生成される切屑が第1のチゼルエッジ21で生成される切屑に引っ張られ易くなり、さらに、第1のチゼルエッジ21で生成される切屑が主切刃5で生成される切屑に引っ張られ易くなる。結果として、第2のチゼルエッジ23および第1のチゼルエッジ21で生成される切屑にクラックがさらに入り易くなるので、切屑をより細かく分断することができる。
第1のチゼルエッジ21および主切刃5におけるすくい面25b、25cの傾斜角をより大きくするためには、第1のチゼルエッジ21のすくい面25bの一部が第1のチゼルエッジ21よりも回転方向Y1の後方に位置するとともに、主切刃5のすくい面25cの一部が主切刃5よりも回転方向Y1の後方に位置していることが好ましい。
また、本実施形態のドリル1における一対の排出溝9は、後端部に位置する、溝の深さが急激に浅くなる、言い換えれば溝が切り上げられる部分を除く主要な部分において溝の幅および深さが略一定である。
このように排出溝9の幅または深さが略一定である場合においては、図8に示すように、一対のランド面11の中心部分同士をつなぐ仮想直線X3が、第2のチゼルエッジ23に対して直交していることが好ましい。言い換えれば、本実施形態のドリル1を先端透視した場合に、一対の排出溝9における上記の後端の間に位置する一対のランド面11の中心部分同士をつなぐ仮想直線X3が第2のチゼルエッジ23における直線部分23aに対して直交していることが好ましい。
なお、図8は、回転軸Xに直交するとともに一対の排出溝9における溝の幅または深さが略一定である主要な部分における後端を含む断面である。また、図8において主切刃5および副切刃7を投影したものを仮想線X4として示している。また、本明細書において「直交している」とは、厳密に90°をなすことを意味するものではなく、−5°〜5°程度のずれも含むことを意味している。
また、上記のように本実施形態における一対の排出溝9の後端とは、溝の幅または深さが略一定である主要な部分における後端を意味するものである。したがって、排出溝9の全体における後端、すなわち上記した溝の深さが急激に浅くなる部分の後端を意味するものではない。
ドリル1を用いて切削加工を行なう際に、第2のチゼルエッジ23における直線部分23aに対して直交する方向に負荷が加わり易い。特に、第2のチゼルエッジ23から離れた切削部15の後端部分には上記の負荷による影響が大きく加わるため、一対の排出溝9における上記の後端を起点として、いわゆるびびり振動(chatter vibration)が発生する。
一般的に回転軸Xに直交する方向での断面におけるドリル1の剛性は、一対のランド面11の中心部分同士をつなぐ方向に対して最も大きくなる。そこで、上記の負荷による影響が大きい箇所、すなわち、一対の排出溝9の上記の後端における一対のランド面11の中心部分同士をつなぐ仮想直線X3が第2のチゼルエッジ23に対して直交していることによって、上記の負荷に対する耐久性を高めることができ、びびり振動を抑制することができる。
本実施形態のドリル1においては、副切刃7が、上記の第2のチゼルエッジ23および一対の第1のチゼルエッジ21によって構成され、一対の排出溝9の上記の後端における切削部15の芯厚の直径Wが、第2のチゼルエッジ23のチゼルエッジ長さよりも大きくなっている。
このように、第2のチゼルエッジ23のチゼルエッジ長さと比較して、切削部15の芯厚が十分に厚く確保されることになる。そのため、ドリル1の送り量が大きくなった場合などにおいても安定して切削加工を行なうことが可能となる。
次に、本発明の第2の実施形態のドリル1について図16〜18を用いて詳細に説明する。なお、以下において、本実施形態のドリルでの第1の実施形態のドリルと異なる構成について詳細に説明する。そのため、本実施形態のドリルにおける第1の実施形態のドリルと同じ構成である部分については、同じ符号を用いるとともに詳細な説明を省略する。
本実施形態のドリル1は、図16に示すように第1の実施形態のドリル1と同様にドリル本体3と、一対の主切刃5と、副切刃7と、一対の排出溝9と、一対のランド面11とを備えている。また、本実施形態のドリル1における副切刃7は、第1の実施形態のドリル1と同様に、一対の第1のチゼルエッジ21および第2のチゼルエッジ23を有している。
第1の実施形態における一対の第1のチゼルエッジ21は、先端視において直線部分21aを有している。一方、本実施形態における一対の第1のチゼルエッジ21は、図17および18に示すように、先端視において回転軸Xの回転方向の後方に向かって凹んだ凹形状の曲線部分21bをそれぞれ有している。具体的には、第1のチゼルエッジ21は、第1のチゼルエッジ21と第2のチゼルエッジ23との交点と、第1のチゼルエッジ21と主切刃5との交点とを結んだ仮想直線よりも、先端視において回転軸Xの回転方向の後方に向かって凹んだ凹形状の曲線部分21bを有している。
既に示したように、第1のチゼルエッジ21が直線部分21aを有している場合には、切削部15の芯厚を厚くした場合であっても副切刃7の耐久性を高めることができる。一方、上記のように一対の第1のチゼルエッジ21が先端視において回転軸Xの回転方向の後方に向かって凹んだ凹形状の曲線部分21bをそれぞれ有している場合には、切屑の排出性を高めることができる。
切削加工を行なう際に、第1のチゼルエッジ21が上記の形状である場合には、第1のチゼルエッジ21で切削される切屑が、凹形状の曲線部分21bの形状に合わせて湾曲する。そのため、第1のチゼルエッジ21の端部において生じた切屑が第1のチゼルエッジ21の中央部分において生じた切屑に引っ張られる。そのため、第1のチゼルエッジ21に隣接する第2のチゼルエッジ23において生じた切屑が第1のチゼルエッジ21において生じた切屑に引っ張られるようになる。
第2のチゼルエッジ23において生じた切屑が引っ張られることによって、第2のチゼルエッジ23における回転軸Xの近傍で生じた切屑の部分にクラックが生じ易くなる。このクラックは、第2のチゼルエッジ23で生じた切屑から第1のチゼルエッジ21で生じた切屑および主切刃5で生じた切屑へと伝搬する。そのため、切屑が分断されるので切屑の排出性を高めることができる。
本実施形態のドリル1のように、先端視において、一対の主切刃5が凹曲線形状の部分を有している場合には、先端視した際における第1のチゼルエッジ21における凹形状の曲線部分21bの曲率が、一対の主切刃5における凹曲線形状の部分の曲率よりも小さいことが好ましい。このような場合には、第1のチゼルエッジ21において生じた切屑が主切刃5において生じた切屑を引っ張る力よりも、主切刃5において生じた切屑が第1のチゼルエッジ21において生じた切屑を引っ張る力が大きくなり易い。そのため、第1のチゼルエッジ21において生じた切屑を、一対の主切刃5に接続された一対の排出溝9に流し易くなる。
<切削加工物の製造方法>
次に、本発明の実施形態に係る切削加工物の製造方法について、上述の実施形態に係るドリルを用いる場合を例に挙げて詳細に説明する。以下、図19〜21を参照しつつ説明する。
本実施形態にかかる切削加工物の製造方法は、以下の(1)〜(4)の工程を備える。
(1)準備された被削材101に対して上方にドリル1を配置する工程(図19参照)。
(2)ドリル1を、回転軸Xを中心に矢印Y1の方向に回転させ、被削材101に向かってY2方向にドリル1を近付ける工程(図19、20参照)。
本工程は、例えば、被削材101を、ドリル1を取り付けた工作機械のテーブル上に固定し、ドリル1を回転した状態で近付けることにより行なうことができる。なお、本工程では、被削材101とドリル1とは相対的に近付けばよく、例えば被削材101をドリル1に近付けてもよい。
(3)ドリル1をさらに被削材101に近付けることによって、回転しているドリル1の一対の主切刃および副切刃を、被削材101の表面の所望の位置に接触させて、被削材101に加工穴(貫通孔)103を形成する工程(図20参照)。
本工程において、良好な仕上げ面を得る観点から、ドリル1の切削部のうち後端部側の一部領域が被削材101を貫通しないように設定することが好ましい。すなわち、この一部領域を切屑排出のためのマージン領域として機能させることで、当該領域を介して優れた切屑排出性を奏することが可能となる。
(4)ドリル1を被削材101からY3方向に離す工程(図21参照)。
本工程においても、上述の(2)の工程と同様に、被削材101とドリル1とは相対的に離せばよく、例えば被削材101をドリル1から離してもよい。
以上のような工程を経ることによって、優れた加工性を発揮することが可能となる。
なお、以上に示したような被削材101の切削加工を複数回行なう場合であって、例えば、1つの被削材101に対して複数の加工穴103を形成する場合には、ドリル1を回転させた状態を保持しつつ、被削材101の異なる箇所にドリル1の一対の主切刃および副切刃を接触させる工程を繰り返せばよい。
以上、本発明に係るいくつかの実施形態について例示したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない限り任意のものとすることができることは言うまでもない。
例えば、切削部15の形状は、上述の実施形態の構成に限定されるものではなく、通常用いられる他の形状を採用することができる。例えば、切削部15は、内接円の芯厚が先端部分から後端部分に向かって厚くなるようなテーパー状であってもよい。また、切削部15は、ドリル径(外径)が先端部分から後端部分に向かうにつれて大きくなるか、あるいは小さくなるように傾斜していてもよい。さらに、切削部15には、いわゆるアンダーカット部やクリアランス部を設けてもよい。
また、上述の実施形態においては、一対の排出溝9の溝幅を先端側から後端側にかけて一定としたが、これに代えて、一対の排出溝9の溝幅が、それぞれ先端部分から後端部分に向かうにつれて大きくなるか、あるいは小さくなるようにしてもよい。また、一対の排出溝9の溝幅が互いに異なっていてもよい。さらに、一対の排出溝9のいずれか一方、または双方のねじれ角を変化させて2つの溝が合流するようにしてもよい。
また、上述の実施形態においては、切削部15を、先端を含む部位が後端部側の部位に対して着脱可能の構成とするドリル1について説明したが、これに代えて、切削部15が一の部材からなるドリル1としてもよい。この場合においても、上述の実施形態に係るドリル1と同等の作用効果を得ることができる。
1・・・ドリル
3・・・ドリル本体
3a・・・先端部
5、5a、5b・・・主切刃
7・・・副切刃
9、9a、9b・・・切屑排出溝(排出溝)
9c・・・第1の領域
9d・・・第2の領域
9e・・・第3の領域
11・・・ランド面
11a・・・マージン
11b・・・二番取り面
13・・・把持部
15・・・切削部
17・・・第1の接続領域
19・・・第2の接続領域
21・・・第1のチゼルエッジ
21a・・・直線部分
21b・・・曲線部分
23・・・第2のチゼルエッジ
23a・・・直線部分
23b・・・両端部分
23c・・・中央部分
25a、25b、25c・・・すくい面
101・・・被削材
103・・・加工穴

Claims (15)

  1. 回転軸の周りに回転させられる棒状のドリル本体と、
    該ドリル本体の先端部に位置する一対の主切刃と、
    前記先端部に位置して前記一対の主切刃を接続するとともに先端視において前記一対の主切刃に対して傾斜して配置される副切刃と、
    前記ドリル本体の外周に設けられた、前記一対の主切刃から前記ドリル本体の後端部へ向かって前記回転軸の周りに螺旋状に延びている一対の切屑排出溝とを備え、
    前記副切刃は、前記一対の主切刃から前記回転軸に向かってそれぞれ延びる一対のシンニング刃、および該一対のシンニング刃の間に位置して前記回転軸と交差し、前記一対のシンニング刃よりも長さが短いチゼルエッジを有し、
    前記一対のシンニング刃の回転軌跡および前記チゼルエッジの回転軌跡を前記回転軸を含む断面で断面視した場合において、前記一対のシンニング刃それぞれの回転軌跡が直線形状であって、前記一対のシンニング刃の回転軌跡を前記回転軸に向かって延長したそれぞれの仮想直線が前記チゼルエッジの回転軌跡よりも前記ドリル本体の後端側に位置していることを特徴とするドリル。
  2. 先端視において、前記一対のシンニング刃は、直線部分をそれぞれ有していることを特徴とする請求項1に記載のドリル。
  3. 先端視において、前記チゼルエッジは、直線部分を有していることを特徴とする請求項2に記載のドリル。
  4. 先端視において、前記チゼルエッジの前記直線部分を両端からそれぞれ延長した仮想直線が、前記一対のシンニング刃の前記直線部分を延長した仮想直線とそれぞれ交差していることを特徴とする請求項3に記載のドリル。
  5. 記チゼルエッジは、前記一対のシンニング刃に接続された両端部分が前記回転軸と交差する中央部分よりも前記ドリル本体の後端側に位置していることを特徴とする請求項3に記載のドリル。
  6. 記チゼルエッジにおける前記回転軸と交差する部分に対する前記回転軸と直交する方向からの側面視において、前記チゼルエッジは、凸曲面形状であることを特徴とする請求項5に記載のドリル。
  7. 先端視において、前記一対の主切刃が凹曲線形状の部分をそれぞれ有しており、該凹曲線形状の部分における前記シンニング刃に接続する側の端部の接線と前記チゼルエッジにおける直線部分を延長した仮想直線とが鋭角に交わることを特徴とする請求項3に記載のドリル。
  8. 先端視において、前記一対のシンニング刃は、前記回転軸の回転方向の後方に向かって凹んだ凹形状の部分をそれぞれ有していることを特徴とする請求項1に記載のドリル。
  9. 先端視において、前記シンニング刃における前記凹形状の部分は、凹曲線形状であることを特徴とする請求項8に記載のドリル。
  10. 先端視において、前記一対の主切刃が凹曲線形状の部分をそれぞれ有しており、
    前記シンニング刃における前記凹曲線形状の部分の曲率が、前記一対の主切刃の前記凹曲線形状の部分の曲率よりも小さいことを特徴とする請求項9に記載のドリル。
  11. 前記切屑排出溝は、前記ドリル本体の先端側に位置してねじれ角α1を有する第1の領域と、該第1の領域よりも前記ドリル本体の後端側に位置して前記ねじれ角α1よりも小さいねじれ角α2を有する第2の領域と、該第2の領域よりも前記ドリル本体の後端側に位置して前記ねじれ角α2よりも大きいねじれ角α3を有する第3の領域とを有していることを特徴とする請求項1に記載のドリル。
  12. 前記ねじれ角α1が、前記ねじれ角α3よりも大きいことを特徴とする請求項11に記載のドリル。
  13. 前記第2の領域は、ねじれ角が前記ドリル本体の先端側から後端側に向かって前記ねじれ角α1から前記ねじれ角α2に滑らかに変化する第1の接続領域を介して前記第1の領域に接続されており、
    前記第3の領域は、ねじれ角が前記ドリル本体の先端側から後端側に向かって前記ねじれ角α2から前記ねじれ角α3に滑らかに変化する第2の接続領域を介して前記第2の領域に接続されていることを特徴とする請求項11に記載のドリル。
  14. 前記第2の領域の前記回転軸に平行な方向の長さが、前記第1の領域および前記第3の領域それぞれの前記回転軸に平行な方向の長さよりも長いことを特徴とする請求項11に記載のドリル。
  15. 請求項1〜14のいずれかに記載のドリルを前記回転軸の周りに回転させる工程と、
    回転している前記ドリルの前記一対の主切刃および前記副切刃を被削材に接触させる工程と、
    前記ドリルを前記被削材から離す工程とを備えた切削加工物の製造方法。
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