JP6848176B2 - ドリル - Google Patents

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本発明は、軸線回りに回転されるドリル本体の先端部外周に切屑排出溝を備え、この切屑排出溝のドリル回転方向を向く壁面とドリル本体の先端逃げ面との交差稜線部に切刃が形成されたドリルに関するものである。
このようなドリルとして、例えば特許文献1には、切刃の外周端側にドリル回転方向に凸となる曲線状をなす凸曲線状切刃部が形成されるとともに、この凸曲線状切刃部の内周側にはドリル回転方向の後方側に凹となる曲線状をなして凸曲線状切刃部に滑らかに連なる凹曲線状切刃部が形成されたドリルが提案されている。
また、特許文献2には、ドリル本体の先端に、内周側に形成された凹曲線切れ刃部と外周側に形成された凸曲線切れ刃部とから構成された切れ刃を備えたドリルであって、軸心に直交する断面において、凸曲線切れ刃部に対応する第1凸曲線と凹曲線切れ刃部に対応する第1凹曲線とが相互に交差したドリルが提案されている。
特開2003−025125号公報 国際公開第2013/065201号
ところで、これら特許文献1、2に記載されたように、切刃の外周端側をドリル回転方向に凸となる凸曲線状切刃部としたドリルでは、切刃に連なる切屑排出溝のドリル回転方向を向く壁面のうち、この凸曲線状切刃部に連なる外周縁側の部分も、ドリル回転方向に凸となる凸曲面となる。このため、凸曲線状切刃部によって生成された切屑は、この凸曲面に沿ってドリル本体の外周側に流れ出ることになる。
しかしながら、そのようなドリルでは、特に自動車部品に多く用いられるHRC30以下の炭素鋼や合金鋼(クロム鋼やクロムモリブデン鋼など)の穴明け加工において、切屑の処理性が悪化するとともに、ドリル本体の外周側に流れ出た切屑がマージン部と加工穴の内周面との間に巻き込まれることにより、マージン部の摩耗が促進されてドリル寿命を短縮したり、加工穴の内周面を傷つけて加工品位を損なったりするおそれがある。
本発明は、このような背景の下になされたもので、比較的軟質な炭素鋼や合金鋼に穴明け加工を行う場合でも、ドリル寿命の向上と加工品位の確保を図ることが可能なドリルを提供することを目的としている。
上述の課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明は、軸線回りに回転されるドリル本体の先端部外周に切屑排出溝を備え、この切屑排出溝のドリル回転方向を向く壁面と上記ドリル本体の先端逃げ面との交差稜線部に切刃が形成されたドリルであって、上記切屑排出溝のドリル回転方向を向く壁面は、上記ドリル本体の内周側に位置して外周側に向かうに従いドリル回転方向とは反対側に凹んでからドリル回転方向に延びる凹曲面状の第1壁面と、上記ドリル本体の外周から内周側に向けて延びて上記第1壁面と鈍角に交差する凹曲面状の第2壁面とを備え、上記切刃は、上記第1壁面と上記先端逃げ面との交差稜線部に形成される凹曲線状の第1切刃と、上記第2壁面と上記先端逃げ面との交差稜線部に形成されて上記第1切刃と鈍角に交差する凹曲線状の第2切刃とを備え、上記軸線に直交する断面において、上記第2壁面の外周端と上記第1、第2壁面の交点とを結ぶ線分の長さWに対して、この線分から上記第2壁面の最も凹んだ点までの深さXが、5%以下とされていることを特徴とする。
このように構成されたドリルでは、特許文献1、2に記載されたドリルとは逆に、切屑排出溝のドリル回転方向を向く壁面のうちドリル本体の外周縁側に位置する第2壁面が、ドリル本体の軸線に直交する断面において、ドリル本体の外周から内周側に向けて延びて上記第1壁面と鈍角に交差する凹曲面状に形成されており、これに伴い切刃の外周端側に位置する第2切刃も凹曲線状に形成される。
従って、この第2切刃によって生成された切屑は、第2壁面がなす凹曲面に沿ってドリル本体の内周側に流れ出ることになり、第1切刃によって生成された切屑とともに容易にカールさせて処理することが可能となる。また、切屑がマージン部と加工穴の内周面との間に巻き込まれるのも防ぐことができるので、軟質な炭素鋼や合金鋼に穴明け加工を行う場合でも、マージン部の摩耗を抑制してドリル寿命の向上を図るとともに、加工穴の内周面が傷つけられて加工品位が損なわれるのも防止することができる。
ただし、ドリル本体の軸線に直交する断面において、第2壁面の外周端と第1、第2壁面の交点とを結ぶ線分の長さWに対して、この線分から第2壁面の最も凹んだ点までの深さXが大きすぎると、すなわち凹曲面をなす第2壁面の径方向の幅に対する深さが深すぎると、第2切刃によって生成された切屑が第2壁面から流れ出し難くなって詰まりを生じるおそれがある。このため、本発明では、上記長さWに対する上記深さXの百分率100×X/Wを5%以下としている。
また、上記軸線に直交する断面において、上記第2壁面の外周端における接線を、この第2壁面の外周端と上記軸線とを結ぶ直線に対して、上記ドリル本体の外周側に向かうに従いドリル回転方向とは反対側に向けて延びるように形成することにより、第2切刃の径方向すくい角を負角(ネガティブ)に設定することができるので、切刃強度を確保してドリル寿命の一層の向上を図ることができる。ただし、上記直線に対して上記接線がなす角度θが小さすぎるとこのような効果を確実に奏功することができず、また角度θが大きすぎると切削抵抗の増大を招くおそれがあるので、上記角度θは3°〜8°の範囲内とされるのが望ましい。
さらに、上記第2壁面の外周端と上記第1、第2壁面の交点とを結ぶ線分の長さWは、上記切刃の直径Dに対して0.020×D〜0.060×Dの範囲内とされるのが望ましい。長さWがこの範囲よりも小さいと第2切刃も短くなって幅の小さなカールし難い切屑が生成されることになる一方、長さWがこの範囲よりも大きいと幅広の切屑が第1切刃によって生成された切屑と絡まり合うおそれがあり、いずれも場合も切屑処理性が損なわれるおそれがある。
以上説明したように、本発明によれば、比較的軟質な炭素鋼や合金鋼に穴明け加工を行う場合でも、第2切刃によって生成された切屑をドリル本体の内周側に案内することができ、切屑処理性を向上させることができるとともに、マージン部の摩耗を抑えてドリル寿命の延長を図り、また高品位な穴明け加工を促すことが可能となる。
本発明の一実施形態を示す側面図である。 図1に示す実施形態の正面図である。 図1に示す実施形態の軸線に直交する断面図である。 図3における鎖線A部分の拡大断面図である。
図1ないし図4は、本発明の一実施形態を示すものである。本実施形態において、ドリル本体1は、超硬合金等の硬質材料により一体に形成されて軸線Oを中心とした外形略円柱状をなしており、図示されない後端部は円柱状のままのシャンク部とされるとともに、図1に示す先端部は切刃部2とされている。このようなドリルは、上記シャンク部が工作機械の主軸に把持されて、軸線O回りにドリル回転方向Tに回転されつつ軸線O方向先端側(図1における左側)に送り出されることにより、切刃部2によって被削物に穴明け加工を行う。
ドリル本体1の先端部である切刃部2の外周には、このドリル本体1の先端面である先端逃げ面3に開口して後端側に延びる切屑排出溝4が形成されている。本実施形態では、切刃部2の外周に2つの切屑排出溝4が軸線Oに関して対称に、後端側に向かうに従いドリル回転方向Tとは反対側に捩れるように形成されており、これらの切屑排出溝4のドリル回転方向Tを向く壁面5と先端逃げ面3との交差稜線部に切刃6が形成されている。すなわち、本実施形態のドリルは、2枚刃のソリッドタイプのツイストドリルである。
先端逃げ面3は、本実施形態では、切刃6からドリル回転方向Tから反対側に向けて段階的に逃げ角が大きくなる複数(2つ)の逃げ面(第1、第2先端逃げ面3a、3b)により形成されている。また、先端逃げ面3は、ドリル本体1の外周側に向かうに従い後端側に向かうように傾斜していて、これにより切刃6には180°未満の先端角が与えられる。なお、ドリル本体1には、上記シャンク部の後端面から切刃部2の切屑排出溝4の間のランド部2aを通して軸線O回りに螺旋状に捩れた2つのクーラント孔7が形成されていて、これらのクーラント孔7は、上記先端逃げ面3において第2先端逃げ面3bにそれぞれ開口している。
さらに、切屑排出溝4の先端内周部には、切屑排出溝4を内周側に切り欠くようにシンニング部8が形成されており、このシンニング部8のドリル回転方向Tを向く壁面8aと先端逃げ面3との交差稜線には、上記壁面8aをすくい面として上記切刃6の内周部を構成するシンニング刃6aが形成されている。また、シンニング部8のドリル回転方向Tとは反対側を向く壁面8bは、ドリル回転方向T側に隣接する先端逃げ面3の第2先端逃げ面3bと鈍角に交差して切刃部2の外周側に延び、ランド部2a外周のドリル回転方向Tとは反対側のヒール部2bに達している。
本実施形態において、シンニング部8の上記壁面8aは、軸線O近傍の内周部ではこの軸線O側に向かう平面状であるとともに、軸線Oとは反対側では、この平面に接してドリル回転方向T側に凸となる凸曲面状とされている。従って、本実施形態では、軸線O方向先端側から見てシンニング刃6aも、軸線O近傍から略直線状に外周側に延びた後にドリル回転方向Tに凸となる凸曲線状に形成されている。
これに対して、切屑排出溝4の上記壁面5は、ドリル本体1の内周側に位置してシンニング部8の上記壁面8aの凸曲面状部分に接し、図3に示すように外周側に向かうに従いドリル回転方向Tとは反対側に凹んでからドリル回転方向Tに延びる凹曲面状の第1壁面5aと、ドリル本体1の外周から内周側に向けて延びて第1壁面5aと鈍角に交差する、やはり凹曲面状の第2壁面5bとにより形成されている。
従って、この壁面5と先端逃げ面3との交差稜線部に形成される切刃6も、図2に示すように第1壁面5aと先端逃げ面3との交差稜線部に形成される凹曲線状の第1切刃6bと、第2壁面5bと先端逃げ面3との交差稜線部に形成されて第1切刃6bと鈍角に交差する凹曲線状の第2切刃6cとから構成される。なお、切刃6には、上記シンニング刃6aも含めて本実施形態ではチャンファーホーニングが施されて図1に示すようにホーニング面9が形成されている。
さらに、軸線Oに直交する断面において、図4に示すように第2壁面5bの外周端Pと第1、第2壁面5a、5bの交点Qとを結ぶ線分Lの長さWに対して、この線分Lから垂直に第2壁面5bの最も凹んだ点Rまでの深さXは、5%以下とされている。すなわち、100×X/W<5である。但し、この100×X/W<5の値が小さくなりすぎると、切屑排出性が低下するおそれがある。そのため、第2壁面5bの外周端Pと第1、第2壁面5a、5bの交点Qとを結ぶ線分Lの長さWに対して、この線分Lから垂直に第2壁面5bの最も凹んだ点Rまでの深さXは、1%以上であることが望ましく、さらには2%以上4%以下であることが望ましい。
また、この線分Lの長さW、すなわち第2壁面5bの幅は、図1に示す切刃6の直径(切刃6の外周端が軸線O回りになす円の直径)Dに対して0.020×D〜0.060×Dの範囲内とされていて、0.020×D〜0.060×Dの範囲内とされるのが望ましく、本実施形態では0.030×Dとされて、第1壁面5aの幅よりも十分に小さく設定されている。従って、軸線O方向先端側から見たときの第2切刃6cの幅も、第1切刃6bより十分小さく設定される。
さらにまた、同じく軸線Oに直交する断面において、第2壁面5bの外周端Pにおける接線Mは、この第2壁面5bの外周端Pと軸線Oとを結ぶ直線Nに対して、ドリル本体1の外周側に向かうに従いドリル回転方向Tとは反対側に向かうように延びている。この直線Nに対して上記接線Mがなす角度θは、3°〜8°の範囲内とされており、本実施形態では5°とされている。
なお、切刃部2の外周面には、上記第2壁面5bに交差してドリル回転方向Tとは反対側に小さな幅で延びる第1マージン部2cが形成されており、この第1マージン部2cの先端における切刃部2の直径は、切刃6の上記直径Dと等しい。また、この第1マージン部2cのドリル回転方向Tとは反対側の切刃部2外周面には、マージン部2cの直径よりも僅かに小さな直径の円筒面状をなす外周逃げ面(外周二番取り面)2dが形成されているとともに、この外周逃げ面2dのさらにドリル回転方向Tとは反対側には、第1マージン部2cと等しい直径の第2マージン部2eが形成されていて、上記ヒール部2bに達している。
このように構成されたドリルにおいては、切屑排出溝4のドリル回転方向Tを向く壁面5のうち、ドリル本体1の外周縁側に位置する第2壁面5bが、軸線Oに直交する断面において、内周側に位置する第1壁面5aと鈍角に交差する凹曲面状に形成されており、これに伴い切刃6の外周端側に位置する第2切刃6cも凹曲線状に形成される。このため、第2切刃6cにより生成された切屑は、第2壁面5bがなす凹曲面に沿ってドリル本体1の内周側に流れ出ることになる。
従って、このように内周側に流れ出た切屑を、第1切刃6bやシンニング刃6aによって生成された切屑とともに切屑排出溝4内で容易にカールさせて処理し、円滑に排出することが可能となる。また、第2切刃6cによって生成された切屑がマージン部2cと加工穴の内周面との間に巻き込まれるのも防ぐことができるので、例えば軟質な炭素鋼や合金鋼に穴明け加工を行う場合でも、マージン部2cの摩耗を抑制して長いドリル寿命を得ることができ、しかも加工穴の内周面が傷つけられるのも防いで加工品位の向上を図ることもできる。
さらに、上記構成のドリルにおいては、軸線Oに直交する断面において、第2壁面5bの外周端Pと第1、第2壁面5a、5bの交点Qとを結ぶ線分Lの長さWに対して、この線分Lから第2壁面5bの最も凹んだ点Rまでの深さXが5%以下とされており、上記長さWに対して深さXが十分に小さい。このため、第2切刃6cにより生成された切屑を、第2壁面5bにおいて詰まりを生じさせることなくドリル本体1内周の第1壁面5a側に案内することができ、確実に上述のようにカールさせて処理することができる。
また、本実施形態では、同じく軸線Oに直交する断面において、第2壁面5bの外周端Pにおける接線Mを、この第2壁面5bの外周端Pと軸線Oとを結ぶ直線Nに対して、ドリル本体1の外周側に向かうに従いドリル回転方向Tとは反対側に向けて延びるように形成されており、これによって第2切刃6cの径方向すくい角は負角(ネガティブ)に設定される。
このため、軸線Oに直交する断面における第2切刃6cの刃物角を大きくして切刃強度を確保することができ、一層長寿命のドリルを提供することができる。しかも、上記接線Mが上記直線Nに対してなす角度θが3°〜8°の範囲内とされているので、こうして必要な切刃強度は確保しつつも、径方向すくい角が負角側に大きくなることによって切削抵抗の増大を招くのは避けることができる。
さらに、本実施形態では、第2壁面5bの外周端Pと第1、第2壁面5a、5bの交点Qとを結ぶ線分Lの長さWが、切刃の直径Dに対して0.020×D〜0.060×Dの範囲内とされている。このため、第2切刃6cによって生成される切屑の幅が小さくなりすぎてカールし難い切屑となったり、逆に切屑の幅が大きくなりすぎて第1切刃6bにより生成された切屑と絡まったりするのを防ぐことができ、良好な切屑処理性を確実に確保して円滑な切屑排出を促すことができる。
なお、本実施形態では、上述のようにソリッドタイプのドリルに本発明を適用した場合について説明したが、例えばドリル本体の先端部に形成された差し込み溝に、上述のような第1、第2壁面5a、5bや切刃6を備えた板状の切削インサートを着脱可能に取り付けた刃先交換式のドリルや、このような切削インサートをロウ付けしたロウ付け式ドリルに本発明を適用することも可能である。また、第2壁面5bは、切屑排出溝4の全長に亙って形成されていなくてもよく、少なくとも第2切刃6cに連なる切刃部2の先端側に形成されていればよい。
1 ドリル本体
2 切刃部
2a ランド部
2b ヒール部
2c 第1マージン部
2d 外周逃げ面
2e 第2マージン部
3 先端逃げ面
3a 第1先端逃げ面
3b 第2先端逃げ面
4 切屑排出溝
5 切屑排出溝4のドリル回転方向Tを向く壁面
5a 第1壁面
5b 第2壁面
6 切刃
6a シンニング刃
6b 第1切刃
6c 第2切刃
7 クーラント孔
8 シンニング部
8a シンニング部8のドリル回転方向Tを向く壁面
8b シンニング部8のドリル回転方向Tとは反対側を向く壁面
9 ホーニング面
O ドリル本体1の軸線
T ドリル回転方向
P 第2壁面5bの外周端
Q 第1、第2壁面5a、5bの交点
L 外周端Pと交点Qを結ぶ線分
W 線分Lの長さ
R 第2壁面5bの最も凹んだ点
X 線分Lから点Rまでの深さ
M 第2壁面5bの外周端Pにおける接線
N 第2壁面5bの外周端Pと軸線Oとを結ぶ直線
θ 接線Mが直線Nに対してなす角度
D 切刃6の直径

Claims (3)

  1. 軸線回りに回転されるドリル本体の先端部外周に切屑排出溝を備え、この切屑排出溝のドリル回転方向を向く壁面と上記ドリル本体の先端逃げ面との交差稜線部に切刃が形成されたドリルであって、
    上記切屑排出溝のドリル回転方向を向く壁面は、上記ドリル本体の内周側に位置して外周側に向かうに従いドリル回転方向とは反対側に凹んでからドリル回転方向に延びる凹曲面状の第1壁面と、上記ドリル本体の外周から内周側に向けて延びて上記第1壁面と鈍角に交差する凹曲面状の第2壁面とを備え、
    上記切刃は、上記第1壁面と上記先端逃げ面との交差稜線部に形成される凹曲線状の第1切刃と、上記第2壁面と上記先端逃げ面との交差稜線部に形成されて上記第1切刃と鈍角に交差する凹曲線状の第2切刃とを備え、
    上記軸線に直交する断面において、上記第2壁面の外周端と上記第1、第2壁面の交点とを結ぶ線分の長さWに対して、この線分から上記第2壁面の最も凹んだ点までの深さXが、5%以下とされていることを特徴とするドリル。
  2. 上記軸線に直交する断面において、上記第2壁面の外周端における接線は、この第2壁面の外周端と上記軸線とを結ぶ直線に対して、上記ドリル本体の外周側に向かうに従いドリル回転方向とは反対側に向かうように延びており、上記直線に対して上記接線がなす角度θが、3°〜8°の範囲内とされていることを特徴とする請求項1に記載のドリル。
  3. 上記第2壁面の外周端と上記第1、第2壁面の交点とを結ぶ線分の長さWが、上記切刃の直径Dに対して0.020×D〜0.060×Dの範囲内とされていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のドリル。
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