JP6115527B2 - 自動変速機の制御装置及び制御方法 - Google Patents

自動変速機の制御装置及び制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6115527B2
JP6115527B2 JP2014153126A JP2014153126A JP6115527B2 JP 6115527 B2 JP6115527 B2 JP 6115527B2 JP 2014153126 A JP2014153126 A JP 2014153126A JP 2014153126 A JP2014153126 A JP 2014153126A JP 6115527 B2 JP6115527 B2 JP 6115527B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
automatic transmission
avoidance
speed
determined
drive request
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2014153126A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016031096A (ja
Inventor
康夫 重中
康夫 重中
素身 小林
素身 小林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mazda Motor Corp filed Critical Mazda Motor Corp
Priority to JP2014153126A priority Critical patent/JP6115527B2/ja
Publication of JP2016031096A publication Critical patent/JP2016031096A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6115527B2 publication Critical patent/JP6115527B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Control Of Transmission Device (AREA)

Description

本発明は、自動変速機の制御装置及び制御方法に関し、特に、インターロック状態となる可能性がある場合に、自動変速機を回避変速比に移行させる制御装置及び制御方法に関する。
一般に、複数の摩擦締結要素を選択的に締結して変速比を制御する車両用の自動変速機において、複数の摩擦締結要素のうち2つを締結して各変速比を実現する。このような自動変速機において、摩擦締結要素に締結用油圧を供給する油圧回路における各種バルブの機械的または電気的異常等により、3つ以上の摩擦締結要素に油圧が供給され、これらの摩擦締結要素が同時に締結されると、変速機構が回転不能状態、所謂インターロック状態となる。
従来、自動変速機がインターロック状態となる可能性がある場合に、インターロック状態の発生を回避するための回避変速比に移行させる技術が知られている。
例えば、特許文献1には、自動変速機がインターロック状態となる可能性がある場合に、回避変速比に移行させるものであって、さらに、回避変速比成立時にエンジン回転速度が許容回転速度を超える場合には、エンジンの過回転防止のために自動変速機をニュートラル状態とするものが開示されている。
特開2007−024096号公報
回避変速比への変速がダウンシフトとなる場合には、エンジン回転速度が変速比の変化に応じて高くなる。そのため、そのときの車速によっては、このダウンシフトの際に、ドライバの意に反してエンジンブレーキが作動するおそれがある。
これに対して、上述の特許文献1の技術を適用し、回避変速比成立時にエンブレが生じる所定のエンジン回転数を超える場合には、自動変速機をニュートラル状態とすることが考えられる。
しかしながら、上述の特許文献1の技術は、回避変速比が所定のエンジン回転数を超える場合は、ドライバによる駆動要求の有無に拘らず自動変速機をニュートラル状態としている。そのため、ドライバの駆動要求がある場合に、自動変速機がニュートラル状態とされてしまうと、ドライバの駆動要求が自動変速機の制御に反映されず、ドライバに違和感を与えてしまうおそれがある。
そこで、本発明は、自動変速機がインターロック状態となる可能性があると判定された場合、エンジンブレーキを回避しながらドライバに違和感を与えずに自動変速機をインターロック状態の発生を回避することができる自動変速機の制御装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る自動変速機の制御装置は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、
複数の摩擦締結要素を選択的に締結して変速比を制御する車両用の自動変速機であって、インターロック状態となる可能性の有無を判定するインターロック判定手段と、該インターロック判定手段によりインターロック状態となる可能性があると判定されたときに、インターロック状態となるのを回避する回避変速比を成立させるための回避変速比成立手段と、該回避変速比成立手段により前記回避変速比を成立させたときにエンジン回転速度関連値が所定値以上となるか否かを判定する回転速度判定手段と、該回転速度判定手段によりエンジン回転速度関連値が所定値以上となると判定されたときに、前記自動変速機をニュートラル状態とするためのニュートラル成立手段と、を備えた自動変速機の制御装置において、
ドライバによる駆動要求の有無を判定するための駆動要求有無判定手段を備え、
前記駆動要求有無判定手段により駆動要求があると判定されたときには、前記回転速度判定手段によりエンジン回転速度関連値が所定値以上となると判定された場合であっても、前記回避変速比成立手段によって回避変速比を成立させる
ことを特徴とする。
また、本願の請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の自動変速機の制御装置であって、
アクセル開度を検出するアクセル開度検出手段をさらに有し、
前記駆動要求有無判定手段は、前記アクセル開度検出手段により検出されるアクセル開度が所定値以上であるとき、前記ドライバによる駆動要求があると判定する
ことを特徴とする。
また、本願の請求項3に記載の発明は、前記請求項1または2のいずれか1項に記載の自動変速機の制御装置であって、
前記インターロック判定手段は、前記自動変速機が少なくとも変速中にインターロック状態となる可能性があるか否かを判定する
ことを特徴とする。
さらに、本願の請求項4に記載の発明は、自動変速機の制御方法であって、
複数の摩擦締結要素を選択的に締結して変速比を制御する車両用の自動変速機の制御方法であって、
インターロック状態となる可能性の有無を判定するインターロック判定ステップと、
該インターロック判定ステップにおいてインターロック状態となる可能性があると判定されたときに、インターロック状態となるのを回避する回避変速比を成立させるための回避変速比成立ステップと、
該回避変速比成立ステップで前記回避変速比を成立させたときにエンジン回転速度関連値が所定値以上となるか否かを判定する回転速度判定ステップと、
該回転速度判定ステップでエンジン回転速度関連値が所定値以上となると判定されたときに、前記自動変速機をニュートラル状態とするためのニュートラル成立ステップと、
ドライバによる駆動要求の有無を判定するための駆動要求有無判定ステップと、を備え、
前記駆動要求有無判定ステップで駆動要求があると判定されたときには、前記回転速度判定ステップでエンジン回転速度関連値が所定値以上となると判定された場合であっても、前記回避変速比成立ステップで回避変速比を成立させる
ことを特徴とする。
以上の構成により、本願各請求項に係る発明によれば、次の効果が得られる。
請求項1に係る発明によれば、ドライバによる駆動要求の有無によって、自動変速機をニュートラル状態にするか、回避変速比を成立させるかを判定することができる。すなわち、インターロック状態となる可能性がある判定されると共に、回避変速比成立時にエンジン回転速度関連値が所定値以上となると判定された場合、駆動要求の有無を判定し、駆動要求がないと判定された場合には、自動変速機をニュートラル状態とし、駆動要求があると判定された場合には、回避変速比を成立させる。これによれば、駆動要求がある場合、回避変速比に移行することとなるが、そもそも駆動要求があるので、回避変速比に移行してエンジン回転速度関連値がドライバがエンジンブレーキの作動により違和感を感じる可能性がある回転速度以上になっても、エンジンブレーキは作動しない。よって、例えば、減速時(アクセルオフ時)にその回転速度以上になるとドライバがエンジンブレーキの作動により違和感を感じる可能性がある回転速度を基準として、回避変速比成立時のエンジン回転速度関連値の所定値を設定することで、エンジンブレーキを回避しながらインターロック状態の発生を回避することができる。また、駆動要求がある場合には、回転駆動力の伝達が切断されたニュートラル状態ではなく、回転駆動力が伝達される回避変速比に移行するので、ドライバの駆動要求に沿って自動変速機を制御することができる。したがって、本発明によれば、変速中または非変速時に関わらず、自動変速機がインターロック状態となる可能性があると判定された場合、エンジンブレーキを回避しながらドライバに違和感を与えずに自動変速機をインターロック状態の発生を回避することができる。
また、請求項2に係る発明によれば、アクセル開度を検出するアクセル開度検出手段をさらに有し、駆動要求有無判定手段は、アクセル開度検出手段により検出されるアクセル開度が所定値以上であるとき、ドライバによる駆動要求があると判定するので、アクセル開度に基づいてドライバの駆動要求を適切に判定することができる。
また、請求項3に係る発明によれば、インターロック判定手段は、自動変速機が少なくとも変速中にインターロック状態となる可能性があるか否かを判定するので、特に、非変速時に比べてインターロック状態となり易い変速中において、エンジンブレーキを回避しながらドライバに違和感を与えずに自動変速機をインターロック状態の発生を回避することができる。
さらに、請求項4に係る発明である自動変速機の制御方法によれば、請求項1に係る発明である制御装置と同様の効果を奏することができる。
本発明の実施形態に係る自動変速機の骨子図である。 摩擦締結要素の締結の組み合わせと変速段との関係を示す表である。 エンジン及び自動変速機の制御システムを示すブロック図である。 自動変速機の油圧回路の要部を示す回路図である。 第1の実施形態に係る自動変速機の制御方法について説明するフローチャートである。 変速中にドライバによる駆動要求がある場合の作動例を示すタイムチャートである。 変速中にドライバによる駆動要求がない場合の作動例を示すタイムチャートである。 第2の実施形態に係る自動変速機の制御方法について説明するフローチャートである。 非変速時にドライバによる駆動要求がある場合の作動例を示すタイムチャートである。 非変速時にドライバによる駆動要求がない場合の作動例を示すタイムチャートである。 自動変速機の油圧回路の変形例の要部を示す回路図である。
[第1の実施形態]
まず、本発明の第1の実施形態に係る自動変速機の制御装置について、図1〜図7を参照しながら説明する。
図1は、本発明の各実施形態に共通の自動変速機の構成を示す骨子図であって、この自動変速機1は、エンジン出力がトルクコンバータ(図示せず)を介して入力される入力軸2を有し、該入力軸2上に、駆動源側(図の右側)から、第1、第2、第3プラネタリギヤセット(以下、「第1、第2、第3ギヤセット」という)10、20、30が配置されている。
また、前記入力軸2上には、前記ギヤセット10、20、30で構成される動力伝達経路を切り換えるための摩擦締結要素として、入力軸2からの動力をギヤセット10、20、30側へ選択的に伝達するロークラッチ40及びハイクラッチ50が備えられ、さらに、各ギヤセット10、20、30の所定の回転要素を固定するLR(ローリバース)ブレーキ60、26ブレーキ70、及び、R35ブレーキ80が、駆動源側からこの順序で配置されている。
前記第1〜第3ギヤセット10、20、30のうち、第1ギヤセット10と第2ギヤセット20はシングルピニオン型であって、サンギヤ11、21と、これらのサンギヤ11、21に噛み合った各複数のピニオン12、22と、これらのピニオン12、22をそれぞれ支持するキャリヤ13、23と、ピニオン12、22に噛み合ったリングギヤ14、24とで構成されている。
また、第3ギヤセット30はダブルピニオン型であって、サンギヤ31と、該サンギヤ31に噛み合った複数の第1ピニオン32と、該第1ピニオン32に噛み合った第2ピニオン32と、これらのピニオン32、32を支持するキャリヤ33と、第2ピニオン32に噛み合ったリングギヤ34とで構成されている。
そして、第3ギヤセット30のサンギヤ31に前記入力軸2が直接連結されていると共に、第1ギヤセット10のサンギヤ11と第2ギヤセット20のサンギヤ21とが結合されて、前記ロークラッチ40の出力部材41に連結されており、また、第2ギヤセット20のキャリヤ23に前記ハイクラッチ50の出力部材51が連結されている。
また、第1ギヤセット10のリングギヤ14と第2ギヤセット20のキャリヤ23とが結合されて、これらと変速機ケース3との間にLRブレーキ60が配設され、第2ギヤセット20のリングギヤ24と第3ギヤセット30のリングギヤ34とが結合されて、これらと変速機ケース3との間に26ブレーキ70が配設され、さらに、第3ギヤセット30のキャリヤ33と変速機ケース3との間にR35ブレーキ80が配設されている。そして、第1ギヤセット10のキャリヤ13に、自動変速機1の出力を駆動輪(図示せず)側へ出力する出力ギヤ4が連結されている。
以上の構成により、この自動変速機1は、ロークラッチ40、ハイクラッチ50、LRブレーキ60、26ブレーキ70及びR35ブレーキ80の締結状態の組み合わせにより、図2に示すように、Dレンジでの1〜6速と、Rレンジでの後退速とが形成されるようになっている。
ここで、この実施形態における第1ギヤセット10の外周側に配置されたLRブレーキ60が本発明に係るブレーキ装置に相当し、以下、このLRブレーキ60を本発明に係るブレーキ装置として説明する。
次に、エンジン及び自動変速機1の制御システムについて、図3を参照しながら説明する。
図3に示すように、自動変速機1の制御装置200には、ドライバの操作により選択された自動変速機1のレンジを検出するレンジセンサ201からの信号、当該車両の車速を検出する車速センサ202からの信号、ドライバのアクセルペダルの操作量を検出するアクセル開度センサ203からの信号、タービンの回転速度を検出するタービン回転速度センサ204からの信号、各摩擦締結要素の油圧が所定圧になるとON信号を出力する油圧スイッチ(ロークラッチ油圧スイッチ221、26ブレーキ油圧スイッチ222、R35ブレーキ油圧スイッチ223、ハイクラッチ油圧スイッチ224及びLRブレーキ油圧スイッチ225。以下、「スイッチ」を「SW」とも記す。)からの信号等が入力されるようになっている。
そして、制御装置200は、これらの信号に基づき、自動変速機1のロークラッチ40及びLRブレーキ60の締結制御のために、後述する油圧回路100における変速制御用の第1、第2、第3、第4、第5ソレノイドバルブ(以下、「ソレノイドバルブ」を「SV」とも記す。)101、102、103、104、105に制御信号を出力するようになっている。
次に、自動変速機1の油圧回路100の具体的構成について、図4を参照しながら説明する。
図4に示すように、この油圧回路100は、第1〜第5SV101〜105と、その他の例えば複数のSV106とを備えている。第1SV101は、開閉のみを制御可能なオン・オフソレノイドバルブであり、第2〜第5SV102〜105は、開度を制御可能なリニアソレノイドバルブである。
また、油圧回路100には、各摩擦締結要素40〜80の締結、解放状態を検出するためのロークラッチ油圧SW221、26ブレーキ油圧SW222、R35ブレーキ油圧SW223、ハイクラッチ油圧SW224及びLRブレーキ油圧SW225が設けられている。
さらに、油圧回路100は、オイルポンプ6の吐出圧をライン圧に調整してメインライン120に供給するレギュレータバルブ108と、ドライバのレンジ選択操作によって作動するマニュアルバルブ110と、上記その他のSV106を含む各種バルブが設けられた所定油圧回路112と、第1SV101によって制御される第1切換弁114と、該第1切換弁114によって制御される第2切換弁116と、第3SV103によって制御される第3切換弁118とを備えている。
メインライン120のライン圧は、マニュアルバルブ110がDレンジの操作位置にあるときはDレンジライン121に出力され、マニュアルバルブ110がRレンジの操作位置にあるときはRレンジライン122に出力される。
第1切換弁114は、ライン123上に設けられた第1SV101のオン・オフ制御によって、所定油圧回路112からライン123を経由した制御ポートA1への油圧供給が停止されることでスプール141が左側に寄せられた第1の状態と、所定油圧回路112から制御ポートA1に油圧供給されることでスプール141が右側に寄せられた第2の状態との間で切り換えられる。第1切換弁114の第1の状態において、入力ポートB1に入力されたライン圧は出力ポートC1からライン124に出力される。第1切換弁114の第2の状態において、Dレンジ選択状態で入力ポートB2に入力されたDレンジライン121の油圧は出力ポートC2からライン129に出力される。
第2切換弁116は、第1SV101による第1切換弁114の切換制御によって、ライン124から制御ポートD1へ油圧供給されることでスプール142が右側に寄せられた第1の状態と、ライン124から制御ポートD1への油圧供給が停止されることでスプール142が左側に寄せられた第2の状態との間で切り換えられる。
第2切換弁116の第1の状態において、ライン124から分岐したライン125の油圧は、入力ポートE2から入力されて出力ポートF1からライン126へ一旦出力される。そして、該ライン126上に設けられた第2SV102の制御によって、ライン126の油圧が入力ポートE3に入力されると、該油圧は出力ポートF2からライン127に出力されて、LRブレーキ60に供給される。
第2切換弁116の第2の状態において、所定油圧回路112から入力ポートE1に入力された油圧は出力ポートF1からライン126へ一旦出力され、第2SV102の制御によってライン126の油圧が入力ポートE3に入力されると、該油圧は出力ポートF3からライン128に出力されて、ハイクラッチ50に供給される。
第3切換弁118は、所定油圧回路112からライン130を経由して油圧が供給される第1制御ポートG1と、ライン130から分岐したライン131の油圧が供給される第2制御ポートG2とを備えている。ライン131上には第3SV103が設けられており、該第3SV103の開度を制御することでライン131の油圧が調整される。第3切換弁118は、第3SV103の開度を小さくすることによってライン131から第2制御ポートG2に入力される油圧を低減することでスプール143が左側に寄せられた第1の状態と、第3SV103の開度を大きくすることによって第2制御ポートG2に入力されるライン131の油圧を増大させることでスプール143が右側に寄せられた第2の状態との間で切り換えられる。
第3切換弁118の第1の状態において、第1切換弁114からライン129を経由して入力ポートH2に油圧供給されている場合、この油圧は、出力ポートI2からライン134に出力され、該ライン134上に設けられた第4SV104の制御によって、R35ブレーキ80に供給可能となっている。
また、第3切換弁118の第1の状態において、第3SV103によってライン131が閉じられている場合、該ライン131から分岐したライン132の油圧は入力ポートH1に入力されず、出力ポートI1からライン133を経由したロークラッチ40への油圧供給は行われない。一方、第3切換弁118の第1の状態であっても、第3SV103の開度を制御することで、ライン131の油圧を、スプール143が左側に寄せられる程度に低減しつつ、ある程度高い圧力に維持することが可能であり、この場合、ライン132の油圧が入力ポートH1から入力されて出力ポートI1から出力されることで、ライン133を経由してロークラッチ40に油圧を供給することができる。
第3切換弁118の第2の状態では、Dレンジライン121の油圧が2つの入力ポートH3、H4に入力されて、入力ポートH3に入力された油圧は出力ポートI1から出力されてロークラッチ40に供給され、入力ポートH4に入力された油圧は出力ポートI2から出力されて、第4SV104の制御によってR35ブレーキ80に供給可能となっている。
ロークラッチ40に直結されたライン133上にはロークラッチ油圧SW221が設けられており、この油圧SW221によって、ロークラッチ40の締結・解放状態を検出可能となっている。また、26ブレーキ70に直結されたライン136上には26ブレーキ油圧SW222が設けられており、この油圧SW222によって、26ブレーキ70の締結・解放状態を検出可能となっている。そして、R35ブレーキ80に直結されたライン134上にはR35ブレーキ油圧SW223が設けられており、この油圧SW223によって、R35ブレーキ80の締結・解放状態を検出可能となっている。さらに、ハイクラッチ50に直結されたライン128上にはハイクラッチ油圧SW224が設けられており、この油圧SW224によって、ハイクラッチ50の締結・解放状態を検出可能となっている。さらに、LRブレーキ60に直結されたライン127上には油圧SW225が設けられており、この油圧SW225によって、LRブレーキ60の締結・解放状態を検出可能となっている。
上述の通り、LRブレーキ60及びハイクラッチ50の締結及び解放制御は、直接的には第2切換弁116の切換制御によって行われ、この第2切換弁116の制御は、第1SV101による第1切換弁114の切換制御によって行われる。また、ロークラッチ40の締結及び解放制御は、第3SV103によって第3切換弁118を切換制御すること、または、第3切換弁118が第1の状態であるときに第3SV103の開度を制御することで行われ、R35ブレーキ80の締結及び解放制御は、第3SV103による第3切換弁118の切換制御によって行われる。さらに、26ブレーキ70の締結及び解放制御は、所定油圧回路112と26ブレーキ70とを繋ぐライン136上に設けられた第5SV105の開度を制御することで直接的に行われる。
このように構成された自動変速機1の油圧回路100が後述する制御装置200によって制御され、各摩擦締結要素40、50、60、70、80の締結及び解放制御が行われることで、図2の締結表に従って各変速段が実現されるように変速制御が行われる。
次に、自動変速機1の制御装置200による制御方法について、図5のフローチャートに従って説明する。
まず、自動変速機の制御装置200は、図3に示すセンサ201〜204及びスイッチ221〜225から各種信号を読み込む(ステップS1)。
次に、読み込んだ車速センサ202及びアクセル開度センサ203の信号に基づいて、自動変速機1が変速中であるか否かを判定する(ステップS2)。
ステップS2において自動変速機1が変速中であると判定した場合、油圧SW221〜225の信号に基づいて、3つ以上の摩擦締結要素に油圧が供給され、これらの摩擦締結要素が同時に締結されることで、インターロック状態となる可能性があるか否かを判定する(ステップS3)。この可能性がないと判定した場合、当該フローを終了する。
ステップS3においてインターロック状態となる可能性があると判定した場合、タービン回転速度センサ204の信号に基づいて、回避変速段成立時にタービン回転速度が所定値以上になるか否かを判定する(ステップS4)。ここで、回避変速段として、本実施形態の場合、変速前の変速段を設定する。例えば、5速から6速への変速中の場合、回避変速段に5速を設定する。また、この所定値には、例えば、減速時(アクセルオフ時)において、エンジン回転速度がその回転速度以上となったときに、ドライバがエンジンブレーキの作動により違和感を感じる可能性がある回転速度を実験的に求めてこれを基準として設定する。
ステップS4において回避変速段成立時にタービン回転速度が所定値以上となると判定した場合、アクセル開度センサ203の信号に基づいて、現在のアクセル開度が所定値以上であるか否かを判定する(ステップS5)。ここで、このアクセル開度の所定値には、ドライバの駆動要求があると認められるアクセル開度を基準として設定する。
ステップS5においてアクセル開度が所定値より小さい(ドライバの駆動要求がない)と判定した場合、自動変速機1をニュートラル状態とする(ステップS6)。一方、このアクセル開度が所定値以上である(ドライバの駆動要求がある)と判定した場合、回避変速段を成立させる(ステップS7)。なお、本実施形態における「回避変速段」は、特許請求の範囲における「回避変速比」に相当する。
また、ステップS4において回避変速段成立時にタービン回転速度が所定値より低くなると判定した場合、回避変速段を成立させる(ステップS7)。
以上のステップS1〜S7により、インターロック状態となる可能性がある判定されると共に、回避変速段成立時にエンジン回転速度関連値が所定値以上となると判定された場合、ドライバによる駆動要求の有無を判定し、ドライバによる駆動要求がないと判定された場合には、自動変速機をニュートラル状態とし、ドライバによる駆動要求があると判定された場合には、回避変速段を成立させることができる。
次に、変速中にドライバによる駆動要求がある場合の第1作動例について、図6のタイムチャートを用いて説明する。
まず、時刻0において、当該車両が走行中であり、自動変速機1のレンジはDレンジであり、例えば、変速段は5速の状態にある。このとき、図3の油圧回路100においては、オイルポンプ6によって生成された油圧が第2SV102により制御され、ハイクラッチ油圧SW224を介してハイクラッチ50の油圧室に供給されていると共に、第4SV104により制御され、R35ブレーキ油圧SW223を介してR35ブレーキ80の油圧室に供給されることで、これらハイクラッチ50及びR35ブレーキ80が締結されている。
この状態で、時刻t1において、自動変速機1は制御装置200からの変速段指令に基づいて変速段を6速に切り換える。このとき、油圧回路100は、ハイクラッチ50の油圧室に油圧を供給したままハイクラッチ50の締結状態を維持しながら、R35ブレーキ80の油圧室から油圧を排出してR35ブレーキ80を解放すると共に、26ブレーキ70の油圧室に油圧を供給して26ブレーキ70を締結するように制御する。
ここで、例えば、第4SV104の機械的または電気的異常等により、R35ブレーキ80の油圧室から油圧が排出されない場合、R35ブレーキ80は締結されたままであるので、26ブレーキ70の油圧室に油圧を供給し続けると、自動変速機1がインターロック状態となる可能性がある。このとき、R35ブレーキ油圧SW223は、ON信号を出力し続ける。
この場合、制御装置200は、時刻t1において、5速から6速に変速中であると判定し(ステップS2)、時刻t2において、26ブレーキ70、R35ブレーキ80及びハイクラッチ50の油圧SW222〜224のON信号に基づいて、インターロック状態となる可能性があると判定する(ステップS3)。
時刻t2において、回避変速段成立時にタービン回転速度が所定値V以上であると判定し、アクセル開度が所定値a以上である、すなわちドライバによる駆動要求があると判定する(ステップS5)。
該判定により、時刻t3において、26ブレーキ70を解放して変速段を回避変速段である変速前の5速に切り換える(ステップS7)。
以上により、変速中にインターロック状態となる可能性があると判定された際、ドライバによる駆動要求がある場合には、ニュートラル状態とならずに、回避変速段を成立させることができる。
なお、参考として、時刻t1に6速へ切り換えた際、R35ブレーキ80が正常に解放された場合について、その油圧とR35ブレーキ油圧SW223の変化を、図6において一点鎖線で示す。
次に、変速中にドライバによる駆動要求がない場合の第2作動例について、図7のタイムチャートを用いて説明する。
図6に示した第1作動例と同様に、図7での時刻0において、当該車両は走行中であって、自動変速機1のレンジはDレンジであり、変速段は5速であり、このとき、ハイクラッチ50及びR35ブレーキ80が締結されている。
この状態で、時刻t1において、制御装置200からの変速段指令に基づいて変速段を6速に切り換える。
このとき、制御装置200は、5速から6速に変速段が変速中であると判定する(ステップS2)。
時刻t2において、自動変速機1がインターロック状態となる可能性があると判定した後(ステップS3)、回避変速段成立時にタービン回転速度が所定値V以上となると判定し、さらに、アクセル開度が所定値aより小さい、すなわちドライバによる駆動要求がないと判定する(ステップS5)。
該判定により、時刻t3において、26ブレーキ70、R35ブレーキ80及びハイクラッチ50を全て解放して自動変速機1をニュートラル状態とする(ステップS6)。
このニュートラル状態のまま車速が徐々に減少し、時刻t4において、回避変速段(5速)成立時にタービン回転速度(図7の破線を参照)が所定値Vより小さくなると判定し、R35ブレーキ80及びハイクラッチ50を再び締結して回避変速段である変速前の5速の変速段に切り換える(ステップS7)。
以上により、変速中にインターロック状態となる可能性があると判定された際、アクセル開度が所定値より小さい、すなわちドライバによる駆動要求がなければ、自動変速機1をニュートラル状態とすることができる。その後、ニュートラル状態において、回避変速段成立時にタービン回転速度が所定値より小さくなると判定すると、回避変速段を成立させることができる。
[第2の実施形態]
次に、第2の実施形態に係る自動変速機1の制御方法について、図8を参照しながら説明する。前述の第1の実施形態とは、変速中ではなく、非変速時にインターロック状態となる可能性があるときの制御である点で異なる。なお、図1〜図4は、第1及び第2の実施形態について共通する図面であるので、説明を省略する。
まず、自動変速機1の制御装置200は、センサ201〜204及びスイッチ221〜225から各種信号を読み込む(ステップS11)。
次に、自動変速機1がインターロック状態となる可能性があるか否かを判定し(ステップS12)、この可能性がないと判定した場合、当該フローを終了する。
ステップS12においてインターロック状態となる可能性があると判定した場合、車速センサ202及びアクセル開度センサ203の信号に基づいて回避変速段を決定する(ステップS13)。
ここで、回避変速段の決定は、具体的には、異常締結した摩擦締結要素が締結維持状態で実現できる変速段のうち、現在の変速段のギヤ比に最も近い変速段を回避変速段として決定することで行う。
なお、決定された回避変速段への変速がアップシフトとなり、回避変速段成立時にエンストを起こす可能性があるか否かを判定し、エンストの可能性があると判定した場合、異常締結した摩擦締結要素が締結維持状態で実現できる変速段のうちで現在の変速段のギヤ比に2番目に近い変速段を回避変速段として決定し直すようにしてもよい。また、実現可能な回避変速段がない場合や、決定された回避変速段への変速がダウンシフトとなり、回避変速段成立時にエンジンが過回転となるか否かを判定し、過回転となる判定した場合には、回避変速段への変速の替わりにニュートラル状態にするようにしてもよい。
次に、ステップS13で決定された回避変速段成立時にタービン回転速度が所定値以上になるか否かを判定する(ステップS14)。
ステップS14において回避変速段成立時にタービン回転速度が所定値以上となると判定した場合、現在のアクセル開度が所定値以上であるか、すなわち、ドライバの駆動要求があるか否かを判定する(ステップS15)。
ステップS15においてアクセル開度が所定値より小さい、すなわち、ドライバの駆動要求がないと判定した場合、自動変速機1をニュートラル状態としステップS14に戻る(ステップS16)。一方、このアクセル開度が所定値以上である、すなわち、ドライバの駆動要求があると判定した場合、ステップS13で決定された回避変速段を成立させる(ステップS17)。
また、ステップS14において回避変速段成立時にタービン回転速度が所定値より低くなると判定した場合、ステップS13で決定された回避変速段を成立させる(ステップS17)。
以上のステップS11〜S17により、非変速時においても、インターロック状態となる可能性がある判定されると共に、回避変速段成立時にエンジン回転速度関連値が所定値以上となると判定された場合、変速中と同様に、ドライバによる駆動要求の有無を判定し、ドライバによる駆動要求がないと判定された場合には、自動変速機をニュートラル状態とし、ドライバによる駆動要求があると判定された場合には、回避変速段に切り換えることができる。
次に、非変速時にドライバによる駆動要求がある場合の第3作動例について、図9のタイムチャートを用いて説明する。
まず、時刻0において、当該車両が走行中であり、変速段は例えば5速の状態にあり、ハイクラッチ50及び26ブレーキ70が締結されている。
この状態で、例えば、第4SV104の機械的または電気的異常等により、R35ブレーキ80の油圧室に油圧が供給された場合、ハイクラッチ50及び26ブレーキ70の油圧室に油圧を供給し続けると、自動変速機1がインターロック状態となる可能性がある。R35ブレーキ油圧SW223は、t1〜t2においてON信号を出力し始める。
この場合、制御装置200は、時刻t2において、インターロック状態となる可能性があると判定する(ステップS12)。
また、このとき、異常締結したR35ブレーキ80が締結維持状態で実現できる変速段である5速及び3速のうち、現在の変速段である6速のギヤ比に最も近い変速段である5速を回避変速段として決定する(ステップS13)。
時刻t2において、回避変速段(5速)成立時にタービン回転速度が所定値V以上であると判定し(ステップS14)、アクセル開度が所定値a以上である、すなわちドライバによる駆動要求があると判定する(ステップS15)。
該判定により、時刻t3において、26ブレーキ70を解放して先に決定された回避変速段である5速に切り換える(ステップS17)。
以上により、非変速においても、インターロック状態となる可能性があると判定された際、変速中と同様に、ドライバによる駆動要求がある場合には、ニュートラル状態とならずに、回避変速段を成立させることができる。
次に、非変速時にドライバによる駆動要求がない場合の第4作動例について、図10のタイムチャートを用いて説明する。
図9に示した第3作動例と同様に、図10での時刻0において、当該車両は走行中であって、変速段は例えば5速の状態にあり、ハイクラッチ50及びR35ブレーキ80が締結されている。
この状態で、例えば、第4SV104の機械的または電気的異常等により、R35ブレーキ80の油圧室に油圧が供給された場合、ハイクラッチ50及び26ブレーキ70の油圧室に油圧を供給し続けると、自動変速機1がインターロック状態となる可能性がある。R35ブレーキ油圧SW223は、t1〜t2においてON信号を出力し始める。
この場合、制御装置200は、時刻t2において、インターロック状態となる可能性があると判定する(ステップS12)。
また、このとき、異常締結したR35ブレーキ80が締結維持状態で実現できる変速段である5速及び3速のうち、現在の変速段である6速のギヤ比に最も近い変速段である5速を回避変速段として決定する(ステップS13)。
時刻t2において、回避変速段(5速)成立時にタービン回転速度が所定値V以上であると判定するが(ステップS14)、アクセル開度が所定値aより小さい、すなわちドライバによる駆動要求がないと判定する(ステップS15)。
該判定により、時刻t3において、26ブレーキ70、ハイクラッチ50及びR35ブレーキ80を全て解放してニュートラル状態とする(ステップS16)。
このニュートラル状態のまま車速が徐々に減少し、時刻t4において、回避変速段(5速)成立時にタービン回転速度(図10の破線を参照)が所定値Vより小さくなると判定し、R35ブレーキ80及びハイクラッチ50を再び締結して回避変速段である5速の変速段に切り換える(ステップS17)。
以上により、非変速時においても、インターロック状態となる可能性があると判定された際、アクセル開度が所定値より小さい、すなわちドライバによる駆動要求がなければ、変速中と同様に、自動変速機1をニュートラル状態とすることができる。その後、ニュートラル状態において、回避変速段成立時にタービン回転速度が所定値より小さくなると判定すると、回避変速段に切り換えることができる。
以上により、これら実施形態によれば、駆動要求がある場合には、回転駆動力の伝達が切断されたニュートラル状態ではなく、回転駆動力が伝達される回避変速段に移行するので、この移行後も引き続きドライバは車速を制御することができる。したがって、変速中または非変速時に関わらず、自動変速機がインターロック状態となる可能性があると判定された場合、エンジンブレーキを回避しながらドライバに違和感を与えずに自動変速機をインターロック状態の発生を回避することができる。
また、これら実施形態によれば、アクセル開度が所定値以上であるとき、ドライバによる駆動要求があると判定するので、アクセル開度に基づいてドライバの駆動要求を適切に判定することができる。
また、特に、第1の実施形態によれば、自動変速機が変速中にインターロック状態となる可能性があるか否かを判定するので、非変速時に比べてインターロック状態となり易い変速中において、エンジンブレーキを回避しながらドライバに違和感を与えずに自動変速機をインターロック状態の発生を回避することができる。
なお、本発明は例示された実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計上の変更が可能であることは言うまでもない。
例えば、第1、第2の実施形態について、それぞれ変速中の場合と非変速時の場合に分けて説明したが、これら実施形態の技術のいずれか一方のみを自動変速機の制御装置に適用しても良いし、両者を組み合わせて同じ自動変速機に適用してもよい。
また、これら実施形態の場合、エンジン回転速度関連値として、タービン回転速度を用いたが、これに限るものではない。例えば、エンジン回転速度自体を用いてもよい。
また、これら実施形態の場合、ドライバによる駆動要求の有無をアクセル開度に基づいて判定したが、これに限るものではない。例えば、例えばアクセル開度、アクセル開度の増加率、車速上昇率などのうちの1つもしくは2つ以上の組み合わせに基づいて判定してもよい。
また、これら実施形態の場合、油圧回路100は図4に示したようなものに限るものではない。例えば、LRブレーキ60の油圧アクチュエータとして、締結ピストンと隙間調整ピストンとを有する複動式アクチュエータ(図示せず)が用いられ、図11に示すように、LRブレーキ60には、前記隙間調整ピストンと共に前記締結ピストンを小クリアランス状態となる締結準備位置までストロークさせるための油圧供給がなされるクリアランス室62と、締結準備位置にある前記締結ピストンを作動させてLRブレーキ60を締結するための油圧供給がなされる締結室61と、が設けられている油圧回路100の変形例であってもよい。
この変形例によれば、先にクリアランス室62への油圧供給によってクリアランス調整を行った後に、締結室61へ締結油圧を供給することで、小クリアランス状態でLRブレーキ60の締結を行うことができる。したがって、容量が大きなLRブレーキ60に関して、緻密で応答性に優れた締結制御が可能になる。
以上のように、本発明によれば、自動変速機がインターロック状態となる可能性があると判定された場合、ドライバに違和感を与えずに自動変速機をインターロック状態の発生を回避することができるので、車両等のための自動変速機の製造産業分野において好適に利用される可能性がある。
1 自動変速機
40〜80 摩擦締結要素
200 制御装置
203 アクセル開度センサ(アクセル開度検出手段)

Claims (4)

  1. 複数の摩擦締結要素を選択的に締結して変速比を制御する車両用の自動変速機であって、インターロック状態となる可能性の有無を判定するインターロック判定手段と、該インターロック判定手段によりインターロック状態となる可能性があると判定されたときに、インターロック状態となるのを回避する回避変速比を成立させるための回避変速比成立手段と、該回避変速比成立手段により前記回避変速比を成立させたときにエンジン回転速度関連値が所定値以上となるか否かを判定する回転速度判定手段と、該回転速度判定手段によりエンジン回転速度関連値が所定値以上となると判定されたときに、前記自動変速機をニュートラル状態とするためのニュートラル成立手段と、を備えた自動変速機の制御装置において、
    ドライバによる駆動要求の有無を判定するための駆動要求有無判定手段を備え、
    前記駆動要求有無判定手段により駆動要求があると判定されたときには、前記回転速度判定手段によりエンジン回転速度関連値が所定値以上となると判定された場合であっても、前記回避変速比成立手段によって回避変速比を成立させる
    ことを特徴とする自動変速機の制御装置。
  2. アクセル開度を検出するアクセル開度検出手段をさらに有し、
    前記駆動要求有無判定手段は、前記アクセル開度検出手段により検出されるアクセル開度が所定値以上であるとき、前記ドライバによる駆動要求があると判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の制御装置。
  3. 前記インターロック判定手段は、前記自動変速機が少なくとも変速中にインターロック状態となる可能性があるか否かを判定する
    ことを特徴とする請求項1または2のいずれか1項に記載の自動変速機の制御装置。
  4. 複数の摩擦締結要素を選択的に締結して変速比を制御する車両用の自動変速機の制御方法であって、
    インターロック状態となる可能性の有無を判定するインターロック判定ステップと、
    該インターロック判定ステップにおいてインターロック状態となる可能性があると判定されたときに、インターロック状態となるのを回避する回避変速比を成立させるための回避変速比成立ステップと、
    該回避変速比成立ステップで前記回避変速比を成立させたときにエンジン回転速度関連値が所定値以上となるか否かを判定する回転速度判定ステップと、
    該回転速度判定ステップでエンジン回転速度関連値が所定値以上となると判定されたときに、前記自動変速機をニュートラル状態とするためのニュートラル成立ステップと、
    ドライバによる駆動要求の有無を判定するための駆動要求有無判定ステップと、を備え、
    前記駆動要求有無判定ステップで駆動要求があると判定されたときには、前記回転速度判定ステップでエンジン回転速度関連値が所定値以上となると判定された場合であっても、前記回避変速比成立ステップで回避変速比を成立させる
    ことを特徴とする自動変速機の制御方法。
JP2014153126A 2014-07-28 2014-07-28 自動変速機の制御装置及び制御方法 Active JP6115527B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014153126A JP6115527B2 (ja) 2014-07-28 2014-07-28 自動変速機の制御装置及び制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014153126A JP6115527B2 (ja) 2014-07-28 2014-07-28 自動変速機の制御装置及び制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016031096A JP2016031096A (ja) 2016-03-07
JP6115527B2 true JP6115527B2 (ja) 2017-04-19

Family

ID=55441609

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014153126A Active JP6115527B2 (ja) 2014-07-28 2014-07-28 自動変速機の制御装置及び制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6115527B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001330144A (ja) * 2000-05-23 2001-11-30 Toyota Motor Corp 自動変速機の制御装置
JP4353148B2 (ja) * 2005-07-13 2009-10-28 トヨタ自動車株式会社 自動変速機の制御装置
JP2007177834A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Toyota Motor Corp 無段変速機の制御装置
JP4965700B2 (ja) * 2010-11-16 2012-07-04 ジヤトコ株式会社 自動変速装置の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016031096A (ja) 2016-03-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101319230B1 (ko) 자동 변속기
JP5321631B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP4263210B2 (ja) 自動変速機
KR101477927B1 (ko) 자동 변속기의 제어 장치
KR20070112290A (ko) 변속기용 제어 장치
JP4577138B2 (ja) 車両用自動変速機の油圧制御装置
WO2010041372A1 (ja) レンジ判定装置
JPH1054456A (ja) 自動変速機用油圧制御装置
JP4626006B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP6115527B2 (ja) 自動変速機の制御装置及び制御方法
JP6237878B2 (ja) 車両用駆動装置の制御装置
JPH05346160A (ja) 自動変速機の制御装置
WO2016017131A1 (ja) 自動変速機の制御装置及び制御方法
WO2014196145A1 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP4926670B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP6056813B2 (ja) 自動変速機の制御装置及び制御方法
JP4163403B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
KR20110034834A (ko) 자동변속기 및 그 제어방법
JP2018071576A (ja) 自動変速機の制御装置及び自動変速機の制御方法
JP6090255B2 (ja) 自動変速機の制御装置及び制御方法
JP4006206B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP3775489B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JPH09264405A (ja) 自動変速機の油圧制御回路
JP6221982B2 (ja) 自動変速機の制御装置及び制御方法
JP2003106437A (ja) 自動変速機の変速制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160323

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170221

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20170223

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170306

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6115527

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150