JP6056813B2 - 自動変速機の制御装置及び制御方法 - Google Patents

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Description

本発明は、車両に搭載される自動変速機の制御に関し、車両の変速制御技術の分野に属する。
自動車等の車両に搭載される有段式自動変速機は、一般に、複数のプラネタリギヤセット(遊星歯車機構)とクラッチやブレーキ等の複数の油圧式摩擦締結要素とを備え、油圧回路の制御によってこれらの摩擦締結要素を選択的に締結することにより、各プラネタリギヤセットを経由する動力伝達経路を切り換えて、複数の前進変速段と通例1段の後退速段とを実現可能なように構成される。
この種の自動変速機の油圧回路は、油圧供給経路を切り換えるための複数の切換弁、及び、油圧調整又は油路開閉に用いられる複数のソレノイドバルブ(電磁式の油圧制御弁)を備えている。これら切換弁又はソレノイドバルブのいずれかに何らかの異常(例えばバルブスティックやコイルの断線、短絡等)が発生すると、この異常が発生した切換弁又はソレノイドバルブを経由した特定の摩擦締結要素への油圧供給ができなくなったり、逆に該油圧供給を停止できなくなったりする。このような異常が発生すると、走行状態に応じた変速段とは異なる変速段が誤って実現されるため、当該車両の走行性が悪化する。
油圧回路の異常に対処するものとして、特許文献1には、非変速中に、走行状態に基づいて決定された指令変速段のギヤ比と実際のギヤ比とのずれ、及び、車両の減速度に基づいて、締結されるべきでない摩擦締結要素の締結によるインターロックの発生を検出する制御が開示されている。インターロックの発生が検出されると、可能な範囲での走行を可能にする所定変速段へ変速されるか又はニュートラル状態に切り換えられるように、所謂リンプホーム制御が実行される。
特許第4418477号公報
しかしながら、特許文献1の技術は、非変速時に発生するインターロックを検出して、該インターロック状態を解消するようにリンプホーム制御を行うものであって、上述した誤変速のように変速時に初めて現れる異常については、特許文献1の制御によって回避することができない。
そこで、本発明は、自動変速機の油圧回路に異常が生じた場合に、該異常によって変速時に走行性が悪化することを回避することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る自動変速機の制御装置及び制御方法は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、
所定の摩擦締結要素と、所定の変速比で前記所定の摩擦締結要素に油圧を供給する油圧供給手段と、を備えた自動変速機の制御装置であって、
前記油圧供給手段とは異なる油圧供給経路を用いて、前記所定の摩擦締結要素に油圧を供給可能な異常診断用油圧供給手段と、
前記所定の変速比において、前記油圧供給手段によって前記所定の摩擦締結要素へ油圧供給する通常状態から、前記異常診断用油圧供給手段によって前記所定の摩擦締結要素へ油圧供給する異常診断状態に切り換えることにより、前記自動変速機の異常の有無を診断する異常診断手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、
前記異常診断手段は、前記通常状態から前記異常診断状態に切り換えたときに、前記所定の摩擦締結要素が締結状態に維持された場合に正常であると判定し、前記所定の摩擦締結要素が解放状態となったときに異常であると判定することを特徴とする。
さらに、請求項3に記載の発明は、前記請求項2に記載の発明において、
前記異常診断手段による診断が行われるときに、車両の動力源から前記自動変速機に出力されるトルクを低下させるトルク低下手段と、を備えたことを特徴とする。
またさらに、請求項4に記載の発明は、前記請求項2または請求項3に記載の発明において、
前記異常診断用油圧供給手段は、前記所定の変速比に近接する変速比で締結される摩擦締結要素への油圧供給に関連することを特徴とする。
ここで、「所定の変速比に近接する変速比」とは、有段変速機の場合には「所定の変速比を構成する変速段に隣接する変速段」を意味し、無段変速機の場合には「所定の変速比から所定の近接範囲内の変速比」を意味する。
また、請求項5に記載の発明は、前記請求項4に記載の発明において、
前記異常診断用油圧供給手段は、前記近接する変速比で締結される摩擦締結要素への油圧供給状態と、前記所定の変速比および前記近接する変速比とは別の変速比で締結される摩擦締結要素への油圧供給状態との間で切換え可能な切換弁を有することにより前記近接する変速比で締結される摩擦締結要素への油圧供給に関連するものであることを特徴とする。
さらに、請求項6に記載の発明は、
所定の摩擦締結要素と、所定の変速比で前記所定の摩擦締結要素に油圧を供給する油圧供給手段と、を備えた自動変速機の制御方法であって、
前記所定の変速比において、前記油圧供給手段によって前記所定の摩擦締結要素へ油圧供給する通常状態から、前記油圧供給手段とは異なる油圧供給経路を有する異常診断用油圧供給手段によって前記所定の摩擦締結要素へ油圧供給する異常診断状態に切り換えることにより、前記自動変速機の異常の有無を診断することを特徴とする。
まず、請求項1に記載の発明に係る自動変速機の制御装置によれば、油圧供給手段によって所定の摩擦締結要素に油圧が供給された所定の変速比において、油圧供給手段による油圧供給を行う通常状態から、異常診断用油圧供給手段による油圧供給をする異常診断状態に切り換えられることによって、自動変速機の油圧回路の異常の有無、特に、異常診断用油圧供給手段を構成する油圧供給経路の異常の有無を、変速前に事前に診断することができる。
この診断によって異常が判定された場合は、異常診断用油圧供給手段の油圧供給経路に設けられた切換弁や油圧制御弁などの何らかの要素に作動不良が生じている可能性があり、この作動不良に起因して正常な変速を行えない可能性がある。したがって、上記の診断によって異常判定された場合は、以後、異常が生じ得る変速を規制することで、変速の異常による走行性の悪化を回避することができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、上記の診断によって所定の摩擦締結要素が解放されたか否かによって、自動変速機の異常を精度よく判定できる。また、自動変速機が正常である場合は、所定の摩擦締結要素の締結状態が維持されることで、ニュートラル状態になることなく所定の変速比での走行状態が維持されるため、診断の実行によって乗員に違和感を与えることを防止できる。
さらに、請求項2に記載の発明に請求項3に記載の発明を適用すれば、上記の診断が行われるときに、車両の動力源から自動変速機に出力されるトルクが低減されるため、仮に自動変速機が異常である場合、上記の診断によって所定の摩擦締結要素が解放されることで一時的にニュートラル状態となっても、動力源の回転数が過剰に上昇することを抑制できる。
また、請求項2又は請求項3の発明に請求項4に記載の発明を適用すれば、所定の変速比で行われる上記の診断によって、これに近接する変速比で締結される摩擦締結要素への油圧供給に関連する油圧制御機構の異常の有無を、該近接する変速比への変速が行われる前に予め判定できる。したがって、上記の診断によって異常が判定された場合、前記近接する変速比への変速を規制することで、変速の異常による走行性の悪化を回避することができる。
さらに、請求項4に記載の発明に請求項5に記載の発明を適用すれば、所定の変速比で行われる上記の診断によって切換弁の異常の有無を判定できるため、この診断によって切換弁の異常が判定された場合、前記近接する変速比への変速を規制することで、切換弁の作動不良による別の変速比への誤変速を回避することができる。したがって、誤ったシフトダウンによるエンジンの過回転や、誤ったシフトアップによるエンジンストールを防止することができる。
また、請求項6に記載の発明に係る自動変速機の制御方法によれば、油圧供給手段によって所定の摩擦締結要素に油圧が供給された所定の変速比において、油圧供給手段による油圧供給を行う通常状態から、異常診断用油圧供給手段による油圧供給をする異常診断状態に切り換えられることによって、自動変速機の油圧回路の異常の有無、特に、異常診断用油圧供給手段を構成する油圧供給経路の異常の有無を、変速前に事前に診断することができる。
この診断によって異常が判定された場合は、異常診断用油圧供給手段の油圧供給経路に設けられた切換弁や油圧制御弁などの何らかの要素に作動不良が生じている可能性があり、この作動不良に起因して正常な変速を行えない可能性がある。したがって、上記の診断によって異常判定された場合は、以後、異常が生じ得る変速を規制することで、変速の異常による走行性の悪化を回避することができる。
本発明の実施形態に係る自動変速機の骨子図である。 同自動変速機の摩擦締結要素の締結の組み合わせと変速段との関係を示す締結表である。 同自動変速機の制御システム図である。 同自動変速機の油圧回路を示す回路図である。 1速状態における同油圧回路を示す回路図である。 4速状態における同油圧回路を示す回路図である。 3速状態における同油圧回路を示す回路図である。 第1実施例に係る異常診断制御による診断実行時における正常状態の同油圧回路を示す回路図である。 同異常診断制御による診断実行時における異常状態の同油圧回路を示す回路図である。 同異常診断制御の制御動作の一例を示すフローチャートである。 同異常診断制御が行われる場合における各要素の経時的変化の一例を示すタイムチャートである。 3速へのシフトダウンが完了したときの同油圧回路を示す回路図である。 第2実施例に係る異常診断制御による診断実行時における正常状態の同油圧回路を示す回路図である。 同異常診断制御による診断実行時における異常状態の同油圧回路を示す回路図である。 同異常診断制御の制御動作の一例を示すフローチャートである。 同異常診断制御が行われる場合における各要素の経時的変化の一例を示すタイムチャートである。 本発明の他の実施形態に係る自動変速機の油圧回路を示す回路図である。
以下、本発明の実施の形態について説明する。
[自動変速機の構成]
図1に骨子を示すように、本発明の実施の形態に係る自動変速機1は、トルクコンバータ3を介してエンジン出力軸2に連結された入力軸4を有する。
トルクコンバータ3は、エンジン出力軸2に連結されたケース3aと該ケース3a内に固設されたポンプ3bと、該ポンプ3bに対向配置されて該ポンプ3bにより作動油を介して駆動されるタービン3cと、該ポンプ3bとタービン3cとの間に介設され、かつ、変速機ケース5にワンウェイクラッチ3dを介して支持されてトルク増大作用を行うステータ3eと、ケース3aとタービン3cとの間に設けられ、該ケース3aを介してエンジン出力軸2とタービン3cとを直結するロックアップクラッチ3fとを備えている。そして、タービン3cの回転が入力軸4を介して自動変速機1に伝達されるようになっている。
自動変速機1とトルクコンバータ3との間には、該トルクコンバータ3を介してエンジンにより駆動される機械式のオイルポンプ6が配置されており、エンジン駆動中において、該オイルポンプ6によって、自動変速機1及びトルクコンバータ3の制御に用いられる後述の油圧回路100(図4参照)に油圧が供給される。
自動変速機1の入力軸4上には、駆動源側(トルクコンバータ3側)から、第1、第2、第3プラネタリギヤセット(以下、「第1、第2、第3ギヤセット」という)10,20,30が配置されている。
また、入力軸4上には、ギヤセット10,20,30で構成される動力伝達経路を切り換えるための摩擦締結要素として、入力軸4からの動力をギヤセット10,20,30側へ選択的に伝達するロークラッチ40及びハイクラッチ50が配置されている。さらに、入力軸4上には、各ギヤセット10,20,30の所定の回転要素を固定するLR(ローリバース)ブレーキ60、26ブレーキ70、及び、R35ブレーキ80が、駆動源側からこの順序で配置されている。
前記第1〜第3ギヤセット10,20,30のうち、第1ギヤセット10と第2ギヤセット20はシングルピニオン型のプラネタリギヤセットであって、サンギヤ11,21と、これらのサンギヤ11,21に噛み合った各複数のピニオン12,22と、これらのピニオン12,22をそれぞれ支持するキャリヤ13,23と、ピニオン12,22に噛み合ったリングギヤ14,24とで構成されている。
また、第3ギヤセット30はダブルピニオン型のプラネタリギヤセットであって、サンギヤ31と、該サンギヤ31に噛み合った複数の第1ピニオン32aと、該第1ピニオン32aに噛み合った第2ピニオン32bと、これらのピニオン32a,32bを支持するキャリヤ33と、第2ピニオン32bに噛み合ったリングギヤ34とで構成されている。
そして、第3ギヤセット30のサンギヤ31には入力軸4が直接連結されている。第1ギヤセット10のサンギヤ11と第2ギヤセット20のサンギヤ21とは、互いに結合されて、ロークラッチ40の出力部材41に連結されている。第2ギヤセット20のキャリヤ23にはハイクラッチ50の出力部材51が連結されている。
また、第1ギヤセット10のリングギヤ14と第2ギヤセット20のキャリヤ23とは、互いに結合されており、LRブレーキ60を介して変速機ケース5に断接可能に連結されている。第2ギヤセット20のリングギヤ24と第3ギヤセット30のリングギヤ34とは、互いに結合されており、26ブレーキ70を介して変速機ケース5に断接可能に連結されている。第3ギヤセット30のキャリヤ33は、R35ブレーキ80を介して変速機ケース5に断接可能に連結されている。そして、第1ギヤセット10のキャリヤ13には、自動変速機1の出力を駆動輪(図示せず)側へ出力する出力ギヤ7が連結されている。
以上の構成により、この自動変速機1は、上記の摩擦締結要素(ロークラッチ40、ハイクラッチ50、LRブレーキ60、26ブレーキ70及びR35ブレーキ80)の締結状態の組み合わせにより、図2の締結表に示すように、Dレンジでの1〜6速と、Rレンジでの後退速とが形成されるようになっている。
[自動変速機の制御システム]
図3に示すように、自動変速機1は、上記の摩擦締結要素40,50,60,70,80に締結用のライン圧を選択的に供給して上記変速段を実現するための油圧回路100を備える。
この油圧回路100は、変速制御用の第1、第2、第3、第4、第5ソレノイドバルブ(以下、「ソレノイドバルブ」を「SV」とも記す)101,102,103,104,105と、その他の例えば複数のSV106とを備えている。第1SV101は、開閉のみを制御可能なオン・オフソレノイドバルブであり、第2〜第5SV102〜105は、開度を制御可能なリニアソレノイドバルブである。また、油圧回路100には、R35ブレーキ80の締結、解放状態を検出する油圧スイッチ224が設けられている。
油圧回路100のSV101〜106は、制御装置200によって制御される。制御装置200は、エンジンに搭載されたECU(Engine Control Unit)201と、自動変速機1に搭載されたTCM(Transmission Control Module)202とを備えており、ECU201とTCM202とは、例えばCAN通信を介して互いに電気的に接続されている。
ECU201には、アクセルペダルの踏み込み量を検出するアクセルセンサ210、エンジンの回転数を検出するエンジン回転数センサ211等からの信号が入力され、これらの入力信号に基づき、エンジンの出力トルクの制御等、エンジンの動作に関する各種制御を行う。
TCM202には、自動変速機1が搭載された車両の速度を検出する車速センサ212からの信号と、運転者によって選択されている自動変速機1のレンジを検出するレンジセンサ213からの信号と、トルクコンバータ3のタービン3cの回転数を検出するタービン回転数センサ214からの信号と、油圧回路100に設けられた油圧スイッチ224からの信号とが入力される。また、TCM202には、ECU201を介してアクセルセンサ210からの信号とエンジン回転数センサ211からの信号とが入力される。
そして、これらの入力信号に基づき、TCM202は、油圧回路100の各SV101〜106に信号を出力する。これにより、選択されたレンジや車両の走行状態に応じて各SV101〜106の開閉ないし開度が制御され、各摩擦締結要素40,50,60,70,80への油圧供給が制御されることで、自動変速機1の変速制御が行われる。また、TCM202は、変速制御の状況に応じて、エンジンの動作に関する指令信号をECU201に出力する。
[油圧回路]
図4を参照しながら、油圧回路100の構成を説明する。
油圧回路100は、上記SV101〜106及び油圧スイッチ224に加えて、オイルポンプ6の吐出圧をライン圧に調整してメインライン120に供給するレギュレータバルブ108と、運転者のレンジ選択操作によって作動するマニュアルバルブ110と、上記その他のSV106を含む各種バルブが設けられた所定油圧回路112と、第1SV101によって制御される第1切換弁114と、該第1切換弁114によって制御される第2切換弁116と、第3SV103によって制御される第3切換弁118とを備えている。なお、図示は省略するが、油圧回路100には、トルクコンバータ3の作動油供給用及びロックアップクラッチ3f制御用の回路も設けられている。
メインライン120のライン圧は、マニュアルバルブ110がDレンジの操作位置にあるときはDレンジライン121に出力され、マニュアルバルブ110がRレンジの操作位置にあるときはRレンジライン122に出力される。
第1切換弁114は、ライン123上に設けられた第1SV101のオン・オフ制御によって、所定油圧回路112からライン123を経由した制御ポートA1への油圧供給が停止されることでスプール141が左側に寄せられた第1の状態と、所定油圧回路112から制御ポートA1に油圧供給されることでスプール141が右側に寄せられた第2の状態との間で切り換えられる。第1切換弁114の第1の状態において、入力ポートB1に入力されたライン圧は出力ポートC1からライン124に出力される。第1切換弁114の第2の状態において、Dレンジ選択状態で入力ポートB2に入力されたDレンジライン121の油圧は出力ポートC2からライン129に出力される。
第2切換弁116は、第1SV101による第1切換弁114の切換制御によって、ライン124から制御ポートD1へ油圧供給されることでスプール142が右側に寄せられた第1の状態と、ライン124から制御ポートD1への油圧供給が停止されることでスプール142が左側に寄せられた第2の状態との間で切り換えられる。
第2切換弁116の第1の状態において、ライン124から分岐したライン125の油圧は、入力ポートE2から入力されて出力ポートF1からライン126へ一旦出力される。そして、該ライン126上に設けられた第2SV102の制御によって、ライン126の油圧が入力ポートE3に入力されると、該油圧は出力ポートF2からライン127に出力されて、LRブレーキ60に供給される。
第2切換弁116の第2の状態において、所定油圧回路112から入力ポートE1に入力された油圧は出力ポートF1からライン126へ一旦出力され、第2SV102の制御によってライン126の油圧が入力ポートE3に入力されると、該油圧は出力ポートF3からライン128に出力されて、ハイクラッチ50に供給される。
第3切換弁118は、所定油圧回路112からライン130を経由して油圧が供給される第1制御ポートG1と、ライン130から分岐したライン131の油圧が供給される第2制御ポートG2とを備えている。ライン131上には第3SV103が設けられており、該第3SV103の開度を制御することでライン131の油圧が調整される。第3切換弁118は、第3SV103の開度を小さくすることによってライン131から第2制御ポートG2に入力される油圧を低減することでスプール143が左側に寄せられた第1の状態と、第3SV103の開度を大きくすることによって第2制御ポートG2に入力されるライン131の油圧を増大させることでスプール143が右側に寄せられた第2の状態との間で切り換えられる。
第3切換弁118の第1の状態において、第1切換弁114からライン129を経由して入力ポートH2に油圧供給されている場合、この油圧は、出力ポートI2からライン134に出力され、該ライン134上に設けられた第4SV104の制御によって、R35ブレーキ80に供給可能となっている。
また、第3切換弁118の第1の状態において、第3SV103によってライン131が閉じられている場合、該ライン131から分岐したライン132の油圧は入力ポートH1に入力されないため、出力ポートI1からライン133を経由したロークラッチ40への油圧供給は行われない。一方、第3切換弁118の第1の状態であっても、第3SV103の開度を制御することで、ライン131の油圧を、スプール143が左側に寄せられる程度に低減しつつ、ある程度高い圧力に維持することが可能であり、この場合、ライン132の油圧が入力ポートH1から入力されて出力ポートI1から出力されることで、ライン133を経由してロークラッチ40に油圧を供給することができる。
第3切換弁118の第2の状態では、Dレンジライン121の油圧が2つの入力ポートH3,H4に入力されて、入力ポートH3に入力された油圧は出力ポートI1から出力されてロークラッチ40に供給され、入力ポートH4に入力された油圧は出力ポートI2から出力されて、第4SV104の制御によってR35ブレーキ80に供給可能となっている。
R35ブレーキ80に直結されたライン134上には油圧スイッチ224が設けられており、この油圧スイッチ224によって、R35ブレーキ80の締結・解放状態を検出可能となっている。
上述の通り、LRブレーキ60及びハイクラッチ50の締結および解放制御は、直接的には第2切換弁116の切換制御、又は、第2SV102の開度制御によって行われ、この第2切換弁116の制御は、第1SV101による第1切換弁114の切換制御によって行われる。また、ロークラッチ40の締結および解放制御は、第3SV103によって第3切換弁118を切換制御すること、又は、第3切換弁118が第1の状態であるときに第3SV103の開度を制御することで行われ、R35ブレーキ80の締結および解放制御は、第3SV103による第3切換弁118の切換制御と、第4SV104の開度の制御とによって行われる。さらに、26ブレーキ70の締結および解放制御は、所定油圧回路112と26ブレーキ70とを繋ぐライン136上に設けられた第5SV105の開度を制御することで直接的に行われる。
このようにして各摩擦締結要素40,50,60,70,80の締結および解放制御が行われることで、図2の締結表に従って各変速段が実現されるように変速制御が行われる。
図5は、1速時における油圧回路100の油圧供給状態を示す。1速状態では、第1SV101が閉じられており、第1切換弁114は、スプール141が左側に寄せられた第1の状態となる。これにより、第2切換弁116は、スプール142が右側に寄せられた第1の状態となり、ハイクラッチ50は解放される。また、1速状態では、第2SV102が開かれることでLRブレーキ60が締結される。さらに、1速状態では、第3SV103の開度を大きくすることで、第3切換弁118は、スプール143が右側に寄せられた第2の状態となっており、ロークラッチ40が締結される。なお、1速状態において、第4SV104は閉じられており、これにより、R35ブレーキ80は解放されている。
図6は、4速時における油圧回路100の油圧供給状態を示す。4速状態では、第1SV101が開かれることで、第1切換弁114は、スプール141が右側に寄せられた第2の状態となる。これにより、第2切換弁116は、スプール142が左側に寄せられた第2の状態となり、LRブレーキ60は解放される。また、4速状態では、第2SV102が開かれることでハイクラッチ50が締結される。さらに、4速状態において、第3切換弁118は、1速状態と同様、右側に寄せられた第2の状態となっており、ロークラッチ40が締結される。また、1速状態と同様、R35ブレーキ80は解放状態となる。
図5に示す1速状態と、図6に示す4速状態とを比較すると、ロークラッチ40を締結するための第3切換弁118の状態は同じであり、LRブレーキ60又はハイクラッチ50のいずれかを選択的に締結するための第1切換弁114及び第2切換弁116の状態が異なっている。
第2切換弁116は、LRブレーキ60及びハイクラッチ50の双方に直結されており、これら両摩擦締結要素50,60の締結・解放状態を直接的に制御するバルブとして兼用されている。
Dレンジが選択されているとき、LRブレーキ60は、1速のときにのみ締結され、2速以上の変速段では解放される。他方、ハイクラッチ50は、4〜6速のときに締結され、1〜3速のときには解放される。したがって、2〜3速では、ハイクラッチ50及びLRブレーキ60のいずれも締結されないため、1速にシフトダウンするためにLRブレーキ60を締結すること、又は、4速にシフトアップするためにハイクラッチ50を締結することのいずれかを目的とした第2切換弁116の切換制御は、2〜3速のときに時間的余裕を持って予め行うことができる。したがって、これら両摩擦締結要素50,60の締結・解放制御に第2切換弁116を兼用しても、これらの締結・解放制御を支障なく行うことができる。
ところが、仮に、第1切換弁114又は第2切換弁116のスプール141,142が左右の一方に寄せられた状態で固定されるバルブスティック、又は、コイルの断線や短絡等による第1SV101の故障等の異常が生じると、1速の指令が出ているにも拘わらず第2切換弁116が第2の状態となり、LRブレーキ60の代わりにハイクラッチ50が締結されてしまうことで4速状態となったり、4速の指令が出ているにも拘わらず第2切換弁116が第1の状態となり、ハイクラッチ50の代わりにLRブレーキ60が締結されてしまうことで1速状態となったりする問題がある。1速の指令が出る低車速状態で4速が実現されてしまう異常が発生すると、エンジンストールが起こる可能性があり、4速の指令が出る高車速状態で1速が実現されてしまう異常が発生すると、エンジンが過回転してしまう可能性がある。
[異常診断制御]
このような走行性を損なうような変速を未然に防ぐために、TCM202は、3速状態において所定条件が成立したときに、上記のような自動変速機1の油圧回路100の異常の有無を診断するための異常診断制御を実行する。なお、本実施形態における3速は、特許請求の範囲における「所定の変速比」に相当する。
以下、異常診断制御の具体例として、第1実施例および第2実施例について説明する。
[第1実施例]
図7〜図11を参照しながら、第1実施例に係る異常診断制御について説明する。
第1実施例に係る異常診断制御は、3速へのシフトアップが完了した後、所定のタイミングで実行される。図7に示すように、3速へのシフトアップが行われるとき、第3切換弁118は、3速へのシフトアップが行われる前から引き続いて第2の状態に維持され、これにより、ロークラッチ40の締結状態は維持される。また、このとき、第4SV104が開かれることでR35ブレーキ80が新たに締結される。このR35ブレーキ80への締結油圧の供給は、Dレンジライン121、入力ポートH4及び出力ポートI2を経由した油圧供給経路を有する通常油圧供給手段141によって行われる。
また、2速状態または3速状態のときに、3速へのシフトアップに続いて実行される可能性がある4速へのシフトアップのための4速用準備動作が実行される。4速用準備動作では、第1SV101によって第1切換弁114が切換制御されることで、第1切換弁114及び第2切換弁116が第1の状態から第2の状態に切り換えられる。このとき、第1SV101及び第1切換弁114が正常に作動していれば、第1切換弁114の出力ポートC2から出力されたライン129の油圧が第3切換弁118の入力ポートH2に入力された状態となる。なお、本実施形態における4速は、特許請求の範囲における「所定の変速比に近接する変速比」に相当する。
第1実施例に係る異常診断制御による診断は、3速へのシフトアップが完了し、且つ、4速用準備動作が完了した状態で行われる。
図8は、異常診断制御による診断が実行された状態を示す。この診断では、第3SV103の開度を低減することで第3切換弁118を第2の状態から第1の状態に切り換える。このとき、第3SV103は、ライン132の油圧がある程度高い状態に維持されるように少量だけ閉じられ、これによって、ロークラッチ40への油圧供給経路がライン132を経由した経路に切り換えられても、ロークラッチ40の締結状態が維持される。
診断の実行によって第3切換弁118が第1の状態に切り換えられると、入力ポートH4が閉じられるため、通常油圧供給手段141によってはR35ブレーキ80に締結油圧を供給することができない。しかしながら、このとき、自動変速機1の油圧回路100に異常が無ければ、上述のようにライン129の油圧が第3切換弁118の入力ポートH2に入力された状態となっているため、ライン123、第1切換弁114、ライン129、入力ポートH2及び出力ポートI2を経由した油圧供給経路を有する異常診断用油圧供給手段142によって、R35ブレーキ80に締結油圧が供給されることになる。したがって、診断の実行によって第3切換弁118が第1の状態に切り換えられても、R35ブレーキ80の締結状態が維持されていれば、自動変速機1が正常であると判定できる。
一方、図9に示すように、例えばバルブスティック等による第1切換弁114の作動不良によって、第3切換弁118の入力ポートH2にライン129の油圧が入力されていない状態で診断が行われると、この診断の実行によって第3切換弁118が第1の状態に切り換えられたときに、通常油圧供給手段141及び異常診断用油圧供給手段142のいずれによってもR35ブレーキ80に締結油圧を供給できない状態となる。したがって、診断の実行によってR35ブレーキ80が解放状態となれば、自動変速機1が異常であると判定できる。
図10は、第1実施例に係る異常診断制御の制御動作の一例を示すフローチャートである。図10に示す制御動作は、車両の前進走行中にTCM202によって繰り返し実行される。
図10に示す制御動作では、先ず、ステップS1で、上記各センサ210〜214及び油圧スイッチ224からの入力信号が読み込まれる。
続くステップS2〜ステップS4では、ステップS1で読み込まれた入力信号に基づいて、非変速状態であるか否か、3速状態であるか否か、及び、所定の診断時期であるか否かがそれぞれ判定される。
具体的に、ステップS2では、変速が実行中でないか否かが判定される。ステップS2の判定は、TCM202自身が行っている変速制御の状況に基づいて行われる。
ステップS3では、3速状態が実現されているか否かが判定される。ステップS3の判定は、例えば、3速状態で締結されるべきR35ブレーキ80への締結油圧の供給が、油圧スイッチ224によって検出されたか否かによって行われる。
ステップS4では、診断が実行されるべき所定のタイミングになったか否かが判定される。ここで、「所定のタイミング」とは、診断を実行するタイミングとして予め設定されたものであり、3速へのシフトアップが完了し且つ上述の4速用準備動作が完了したタイミングに設定される。具体的に、このタイミングは、例えば、4速用準備動作が2速状態のときに実行される場合には3速へのシフトアップの開始若しくは完了から所定時間経過したタイミングに設定され、3速にシフトアップされてから4速用準備動作が実行される場合には4速用準備動作の実行時から所定時間経過したタイミングに設定される。
ステップS2〜S4の判定の結果、非変速中の3速状態において所定の診断時期になったときのみ、ステップS5の診断が実行される。ステップS5の診断が実行されると、上述した通り、第3SV103の開度を低減することによって第3切換弁118が第2の状態から第1の状態に切り換えられる。ステップS5の診断において、第3切換弁118は所定の診断時間だけ第1の状態に維持され、該診断時間が経過すると、第3SV103の開度が診断前の大きさまで増大するように制御されて、第3切換弁118は、第1の状態から第2の状態に戻される。ステップS5の診断時間は、油圧回路100の異常の有無を正確に判定し得る最低限の時間に設定されることが好ましい。
また、ステップS5の診断と共に、ステップS6において、エンジンの出力トルクを所定量低下させる指令をECU201に送る。このTCM202からの指令に基づいて、ECU201は、スロットル開度を低減させることでエンジンの出力トルクを低下させる。ステップS6によるトルクダウン指令は、ステップS5の診断が行われている間、継続して行われる。これにより、仮に油圧回路100が異常である場合、ステップS5の診断における第3切換弁118の切換制御によってR35ブレーキ80が解放されて自動変速機1がニュートラル状態となったときに、エンジン回転数及びタービン回転数の過剰な上昇を抑制することができる。
続くステップS7では、R35ブレーキ80の締結状態が維持されているか否かが判定される。ステップS7の判定は、ステップS5の診断において第1の状態に切り換えられた第3切換弁118が第2の状態に戻される直前に、例えば油圧スイッチ224の検出結果に基づいて行われる。ただし、ステップS7を判定するための具体的な方法は特に限定されるものでなく、例えば、タービン回転数の変化に基づいて判定を行ってもよい。
ステップS7の判定の結果、R35ブレーキ80の締結状態が維持された場合には、自動変速機1が正常であると判定され(ステップS8)、R35ブレーキ80が解放された場合は、自動変速機1が異常であると判定される(ステップS9)。この診断で判定される自動変速機1の異常は、具体的には、異常診断用油圧供給手段142の異常、特に第1切換弁114の作動不良である。
異常診断用油圧供給手段142が異常である場合、第2切換弁116を第2の状態に切り換えてハイクラッチ50を締結することができず、4速〜6速を実現することができない(図2の締結表参照)。したがって、ステップS9で異常判定されると、警告灯等によって乗員に変速制御の異常が報知されるとともに、以降の変速制御では、4速〜6速への変速が禁止されたリンプホーム制御が行われる。
以上のように、第1実施例によれば、3速状態のときに上記の異常診断制御が行われるため、隣接する4速の実現が不能となるような異常の有無を、4速へのシフトアップが行われる前に予め判定するができる。したがって、4速のシフトアップ指令が出されたときに、第2切換弁116の作動不良によってLRブレーキ60が締結されてしまうことによる1速への誤変速、ひいては、この誤変速によるエンジンの過回転を回避することができる。
また、第1実施例によれば、3速状態で異常診断制御による診断が実行されても、正常の場合にはニュートラル状態になることがなく、3速状態が維持される。したがって、乗員に違和感を与えることなく、変速制御を継続できる。また、異常の場合であっても、自動変速機1のインターロックが回避されることで走行性が維持されるとともに、一時的にニュートラル状態になることによる違和感はエンジントルクの低下(ステップS6)によって抑制される。
図11は、図10に示す制御動作が行われる場合における各要素の経時的変化の一例を示すタイムチャートである。
図11に示す時刻t0の時点において、自動変速機1は2速状態であり、2速状態の所定のタイミングt1で、4速用準備動作として、第1SV101のオンによって第1切換弁114が第1の状態から第2の状態に切り換えられる。その後、時刻t2から時刻t3にかけて行われる3速へのシフトアップにより、第4SV104が開かれることでR35ブレーキ80が締結される。その後、時刻t4から時刻t6にかけて異常診断制御の診断(図10のステップS5)が実行され、この診断が終了する直前の時刻t5に異常の有無が判定される。
油圧回路100が正常である場合、診断中において、符号aに示すようにR35ブレーキ80の締結状態が維持される。一方、油圧回路100が異常である場合は、符号bに示すようにR35ブレーキ80が解放されてニュートラル状態になるとともに、符号cに示すようにタービン回転数が上昇し、符号dに示すように異常判定される。この場合、タービン回転数の上昇は、診断の実行とともに行われるECU201へのトルクダウン指令(図10のステップS6)によって抑制されるため、乗員の違和感を抑制できる。
なお、第1実施例で説明した制御例は一例に過ぎず、各制御動作の順序や具体的な動作内容に関して、種々の変更、削除及び追加が可能である。
例えば、第1実施例において、異常診断制御は、必ずしも4速用準備動作が完了した状態で行う必要はなく、3速状態において異常診断制御が行われた後に4速用準備動作が行われてもよい。この場合、異常診断制御が行われるとき、第1切換弁114及び第2切換弁116が第1の状態となっているため、第3切換弁118の入力ポートH2にライン129の油圧が入力されていない状態で診断が行われる。したがって、この場合、診断の実行によってR35ブレーキ80が解放されたときに正常であると判定され、締結状態が維持されたときに異常であると判定される。
[第2実施例]
図12〜図16を参照しながら、第2実施例に係る異常診断制御について説明する。
第2実施例に係る異常診断制御は、3速へのシフトダウンが完了した後、所定のタイミングで実行される。図12に示すように、3速へのシフトダウンが行われるとき、第3切換弁118は、3速へのシフトダウンが行われる前から引き続いて第2の状態に維持され、これにより、ロークラッチ40の締結状態は維持される。また、このとき、第4SV104が開かれることでR35ブレーキ80が新たに締結される。このR35ブレーキ80への締結油圧の供給は、Dレンジライン121、入力ポートH4及び出力ポートI2を経由した油圧供給経路を有する通常油圧供給手段141によって行われる。
また、3速状態のときに、3速及び2速へのシフトダウンに続いて実行される可能性がある1速へのシフトダウンのための1速用準備動作が実行される。1速用準備動作では、第1SV101のオフによって、第1切換弁114及び第2切換弁116が第2の状態から第1の状態に切り換えられる。このとき、第1SV101及び第1切換弁114が正常に作動すれば、第1切換弁114の出力ポートC2から油圧が出力されることがなく、該出力ポートC2にライン129を介して接続された第3切換弁118の入力ポートH2に油圧が入力されることはない。
第2実施例に係る異常診断制御による診断は、3速へのシフトダウンが完了し、且つ、1速用準備動作が完了した状態で行われる。
図13は、異常診断制御による診断が実行された状態を示す。この診断では、第3SV103の開度を低減することで第3切換弁118を第2の状態から第1の状態に切り換える。このとき、第3SV103は、ライン132の油圧がある程度高い状態に維持されるように少量だけ閉じられ、これによって、ロークラッチ40への油圧供給経路がライン132を経由した経路に切り換えられても、ロークラッチ40の締結状態が維持される。
診断の実行によって第3切換弁118が第1の状態に切り換えられると、入力ポートH4が閉じられるため、通常油圧供給手段141によってはR35ブレーキ80に締結油圧を供給することができない。また、このとき、自動変速機1の油圧回路100に異常が無ければ、上述のようにライン129の油圧が第3切換弁118の入力ポートH2に入力されることもないため、ライン123、第1切換弁114、ライン129、入力ポートH2及び出力ポートI2を経由した油圧供給経路を有する異常診断用油圧供給手段142によっても、R35ブレーキ80に締結油圧を供給することができない。したがって、診断の実行によって第3切換弁118が第1の状態に切り換えられることにより、R35ブレーキ80が解放されれば、自動変速機1が正常であると判定できる。
一方、図14に示すように、例えばバルブスティック等による作動不良によって第1切換弁114が第2の状態に固定されている場合、第1切換弁114の出力ポートC2からライン129に出力された油圧が第3切換弁118の入力ポートH2に入力された状態で診断が行われることになる。そのため、この診断の実行によって第3切換弁118が第1の状態に切り換えられたとき、R35ブレーキ80への油圧供給は、通常油圧供給手段141よってはなし得ないが、異常診断用油圧供給手段142によってはなし得る状態となる。したがって、診断の実行によってR35ブレーキ80が締結状態に維持されれば、自動変速機1が異常であると判定できる。
図15は、第2実施例に係る異常診断制御の制御動作の一例を示すフローチャートである。図15に示す制御動作は、車両の前進走行中にTCM202によって繰り返し実行される。
図15に示す制御動作では、先ず、ステップS11で、上記各センサ210〜214及び油圧スイッチ224からの入力信号が読み込まれる。
続くステップS12〜ステップS14では、ステップS11で読み込まれた入力信号に基づいて、非変速状態であるか否か、3速状態であるか否か、及び、所定の診断時期であるか否かがそれぞれ判定される。
具体的に、ステップS12では、変速が実行中でないか否かが判定される。ステップS12の判定は、TCM202自身が行っている変速制御の状況に基づいて行われる。
ステップS13では、3速状態が実現されているか否かが判定される。ステップS13の判定は、例えば、3速状態で締結されるべきR35ブレーキ80への締結油圧の供給が、油圧スイッチ224によって検出されたか否かによって行われる。
ステップS14では、診断が実行されるべき所定のタイミングになったか否かが判定される。ここで、「所定のタイミング」とは、診断を実行するタイミングとして予め設定されたものであり、3速へのシフトダウンが完了し且つ上述の1速用準備動作が完了したタイミングに設定される。具体的に、このタイミングは、例えば、1速用準備動作の実行時から所定時間経過したタイミングに設定される。
ステップS12〜S14の判定の結果、非変速中の3速状態において所定の診断時期になったときのみ、ステップS15の診断が実行される。ステップS15の診断が実行されると、上述した通り、第3SV103の開度を低減することによって第3切換弁118が第2の状態から第1の状態に切り換えられる。ステップS15の診断において、第3切換弁118は所定の診断時間だけ第1の状態に維持され、該診断時間が経過すると、第3SV103の開度が診断前の大きさまで増大するように制御されて、第3切換弁118は、第1の状態から第2の状態に戻される。ステップS15の診断時間は、油圧回路100の異常の有無を正確に判定し得る最低限の時間に設定されることが好ましい。
また、ステップS15の診断と共に、ステップS16において、エンジンの出力トルクを所定量増大させる指令をECU201に送る。このTCM202からの指令に基づいて、ECU201は、スロットル開度を増大させることでエンジンの出力トルクを増大させる。ステップS16によるトルクアップ指令は、ステップS15の診断が行われている間、継続して行われる。これにより、油圧回路100が正常である場合、ステップS15の診断における第3切換弁118の切換制御によってR35ブレーキ80が解放されて自動変速機1がニュートラル状態となったときに、エンジン回転数及びタービン回転数が下降するのを抑制することができる。
続くステップS17では、R35ブレーキ80が解放されたか否かが判定される。ステップS17の判定は、ステップS15の診断において第1の状態に切り換えられた第3切換弁118が第2の状態に戻される直前に、例えば油圧スイッチ224の検出結果に基づいて行われる。ただし、ステップS17を判定するための具体的な方法は特に限定されるものでなく、例えば、タービン回転数の変化に基づいて判定を行ってもよい。
ステップS17の判定の結果、R35ブレーキ80が解放された場合には、自動変速機1が正常であると判定され(ステップS18)、R35ブレーキ80の締結状態が維持された場合は、自動変速機1が異常であると判定される(ステップS19)。この診断で判定される自動変速機1の異常は、具体的には、異常診断用油圧供給手段142の異常、特に、第1切換弁114の作動不良である。
異常診断用油圧供給手段142が異常である場合、第2切換弁116を第1の状態に切り換えてLRブレーキ60を締結することができず、1速を実現することができない(図2の締結表参照)。したがって、ステップS19で異常判定されると、警告灯等によって乗員に変速制御の異常が報知されるとともに、以降の変速制御では、1速を用いることなく変速制御を行うリンプホーム制御が行われる。
以上のように、第2実施例によれば、3速状態のときに上記の異常診断制御が行われるため、1速の実現が不能となるような異常の有無を、1速へのシフトダウンが行われる前に予め判定するができる。したがって、1速のシフトダウン指令が出されたときに、第2切換弁116の作動不良によってハイクラッチ50が締結されてしまうことによる4速への誤変速、ひいては、この誤変速によるエンジンストールを回避することができる。
図16は、図15に示す制御動作が行われる場合における各要素の経時的変化の一例を示すタイムチャートである。
図16に示す時刻t10の時点において、自動変速機1は、ハイクラッチ50が締結された4速状態であり、第1切換弁114及び第2切換弁116は、第1SV101のオンによって第2の状態となっている。
その後、時刻t11から時刻t12にかけて3速へのシフトダウンが行われると、第2SV102がオフになることでハイクラッチ50が解放されるとともに、第4SV104が開かれることでR35ブレーキ80が締結される。また、時刻t12には、1速用準備動作として、第1SV101がオフになることで第1切換弁114が第2の状態から第1の状態に切り換えられる。
なお、図16に示す制御動作例では、3速へのシフトダウンが完了するタイミングt12で1速用準備動作が実行されるが、1速用準備動作は、3速状態の任意のタイミングで実行されればよい。
その後、時刻t13から時刻t15にかけて異常診断制御の診断(図15のステップS15)が実行され、この診断が終了する直前の時刻t14に異常の有無が判定される。
油圧回路100が正常である場合、診断中において、符号eに示すようにR35ブレーキ80が解放されてニュートラル状態になるとともに、符号fに示すようにタービン回転数が低下する。この場合、タービン回転数の低下は、診断の実行とともに行われるECU201へのトルクアップ指令(図15のステップS16)によって抑制されるため、乗員の違和感を抑制できる。
一方、油圧回路100が異常である場合は、符号gに示すようにR35ブレーキ80の締結状態が維持され、符号hに示すようにタービン回転数の落ち込みは生じない。この結果、符号iに示すように異常判定される。
なお、第2実施例で説明した制御例は一例に過ぎず、各制御動作の順序や具体的な動作内容に関して、種々の変更、削除及び追加が可能である。
例えば、第2実施例において、1速用準備動作は、必ずしも3速状態のときに行う必要はなく、2速状態のときに行うようにしてもよい。この場合、1速用準備動作が行われる前に異常診断制御が行われることになる。この場合、異常診断制御が行われるとき、第1切換弁114及び第2切換弁116は第2の状態となっているため、第3切換弁118の入力ポートH2にライン129の油圧が入力された状態で診断が行われる。したがって、この場合、診断の実行によって、R35ブレーキ80の締結状態が維持されたときに正常であると判定され、R35ブレーキ80が解放されたときに異常であると判定される。
[他の実施形態]
図17を参照しながら、本発明の他の実施形態に係る自動変速機の油圧回路400の構成について説明する。
油圧回路400は、LRブレーキ60の締結、解放に関連する部分を除いて、上述の実施形態の油圧回路100と同様に構成されており、該油圧回路100と同じ構成要素については、説明を省略するとともに、図17において同一の符号を付している。
図17に示す実施形態では、LRブレーキ60の油圧アクチュエータとして、締結ピストンと隙間調整ピストンとを有する複動式アクチュエータ(図示せず)が用いられ、油圧回路400には、前記隙間調整ピストンと共に前記締結ピストンを小クリアランス状態となる締結準備位置までストロークさせるための油圧供給がなされるクリアランス室62と、締結準備位置にある前記締結ピストンを作動させてLRブレーキ60を締結するための油圧供給がなされる締結室61と、が設けられている。
締結室61は、ライン410を介して第2切換弁116の出力ポートF2に直結され、クリアランス室62は、ライン420を介して、第1切換弁114の出力ポートC1に接続されたライン124に接続されている。
クリアランス室62には、第1SV101のオフによって、スプール141が左側に位置する第1の状態とされた第1切換弁114の出力ポートC1から、ライン124及びライン420を介してライン圧が供給される。これにより、前記締結ピストンは、前記隙間調整ピストンと共に締結準備位置までストロークし、該締結準備位置に保持される。
上述したように、第1切換弁114が第1の状態にあるとき、第2切換弁116は、スプール142が右側に位置する第1の状態となっている。したがって、前記締結ピストンが締結準備位置にあるとき、第2切換弁116は第1の状態となっており、この状態で第2SV102が開かれると、ライン126から第2切換弁116の入力ポートE3にライン圧が入力され、該ライン圧が第2切換弁116の出力ポートF2からライン410を介して締結室61に供給される。これにより、前記締結ピストンが摩擦板を押圧して、LRブレーキ60が締結される。
このように、先にクリアランス室62への油圧供給によってクリアランス調整を行った後に、締結室61へ締結油圧を供給することで、小クリアランス状態でLRブレーキ60の締結を行うことができる。したがって、容量が大きなLRブレーキ60に関して、緻密で応答性に優れた締結制御が可能になる。
一方、LRブレーキ60の解放状態には、前記締結ピストン及び前記隙間調整ピストンを、大クリアランス状態となる位置に退避させることができ、これにより、潤滑油の粘性による回転抵抗が抑制される。
油圧回路400におけるその他の構成は、上述の実施形態における油圧回路100と同じであり、2速以上の前進変速段では、上述の実施形態と同様の変速制御が行われる。
したがって、3速へのシフトアップが完了した所定のタイミングで、上記の第1実施例と同様の異常診断制御を行うことができる。よって、該異常診断制御によって、4速へのシフトアップ前に予め油圧回路400の異常の有無を診断することで、油圧回路400の異常による誤った1速へのシフトダウンを回避して、該誤変速によるエンジンの過回転を防止することができる。
また、3速へのシフトダウンが完了した所定のタイミングで、上記の第2実施例と同様の異常診断制御を行うことができる。よって、該異常診断制御によって、1速へのシフトダウン前に予め油圧回路400の異常の有無を診断することで、油圧回路400の異常による誤った4速へのシフトアップを回避して、該誤変速によるエンジンストールを防止することができる。
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述の実施形態では、所定の摩擦締結要素として、R35ブレーキを用いて異常診断を行う場合を例にして説明したが、本発明では、その他の摩擦締結要素を用いて異常診断を行ってもよい。
また、上述の実施形態では、所定の変速比に相当する変速段が3速であり、所定の変速比に近接する変速比に相当する変速段が4速である場合を例にして説明したが、本発明は、「所定の変速比」及び「所定の変速比に近接する変速比」に相当する各変速段がその他の変速段である場合にも適用することができる。
以上のように、本発明によれば、自動変速機の油圧回路に異常が生じた場合に、該異常によって変速時に走行性が悪化することを回避することが可能となるから、油圧回路を備えた自動変速機及びこれを搭載した車両の製造産業分野において好適に利用される可能性がある。
1 自動変速機
3 トルクコンバータ
3c タービン
3f ロックアップクラッチ
4 入力軸
6 オイルポンプ
40 ロークラッチ
50 ハイクラッチ
60 LRブレーキ
70 26ブレーキ
80 R35ブレーキ(所定の摩擦締結要素)
100 油圧回路
101 第1ソレノイドバルブ
102 第2ソレノイドバルブ
103 第3ソレノイドバルブ
104 第4ソレノイドバルブ
105 第5ソレノイドバルブ
110 マニュアルバルブ
114 第1切換弁(切換弁)
116 第2切換弁
118 第3切換弁
141 通常油圧供給手段(油圧供給手段)
142 異常診断用油圧供給手段
200 制御装置
201 ECU
202 TCM
210 アクセルセンサ
211 エンジン回転数センサ
212 車速センサ
213 レンジセンサ
214 タービン回転数センサ
224 油圧スイッチ
400 油圧回路

Claims (6)

  1. 所定の摩擦締結要素と、所定の変速比で前記所定の摩擦締結要素に油圧を供給する油圧供給手段と、を備えた自動変速機の制御装置であって、
    前記油圧供給手段とは異なる油圧供給経路を用いて、前記所定の摩擦締結要素に油圧を供給可能な異常診断用油圧供給手段と、
    前記所定の変速比において、前記油圧供給手段によって前記所定の摩擦締結要素へ油圧供給する通常状態から、前記異常診断用油圧供給手段によって前記所定の摩擦締結要素へ油圧供給する異常診断状態に切り換えることにより、前記自動変速機の異常の有無を診断する異常診断手段と、を備えたことを特徴とする自動変速機の制御装置。
  2. 前記異常診断手段は、前記通常状態から前記異常診断状態に切り換えたときに、前記所定の摩擦締結要素が締結状態に維持された場合に正常であると判定し、前記所定の摩擦締結要素が解放状態となったときに異常であると判定することを特徴とする請求項1に記載の自動変速機の制御装置。
  3. 前記異常診断手段による診断が行われるときに、車両の動力源から前記自動変速機に出力されるトルクを低下させるトルク低下手段と、を備えたことを特徴とする請求項2に記載の自動変速機の制御装置。
  4. 前記異常診断用油圧供給手段は、前記所定の変速比に近接する変速比で締結される摩擦締結要素への油圧供給に関連することを特徴とする請求項2または請求項3に記載の自動変速機の制御装置。
  5. 前記異常診断用油圧供給手段は、前記近接する変速比で締結される摩擦締結要素への油圧供給状態と、前記所定の変速比および前記近接する変速比とは別の変速比で締結される摩擦締結要素への油圧供給状態との間で切換え可能な切換弁を有することにより前記近接する変速比で締結される摩擦締結要素への油圧供給に関連するものであることを特徴とする請求項4に記載の自動変速機の制御装置。
  6. 所定の摩擦締結要素と、所定の変速比で前記所定の摩擦締結要素に油圧を供給する油圧供給手段と、を備えた自動変速機の制御方法であって、
    前記所定の変速比において、前記油圧供給手段によって前記所定の摩擦締結要素へ油圧供給する通常状態から、前記油圧供給手段とは異なる油圧供給経路を有する異常診断用油圧供給手段によって前記所定の摩擦締結要素へ油圧供給する異常診断状態に切り換えることにより、前記自動変速機の異常の有無を診断することを特徴とする自動変速機の制御方法。
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