JP3314482B2 - 車両用自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

車両用自動変速機の変速制御装置

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JP3314482B2
JP3314482B2 JP25484393A JP25484393A JP3314482B2 JP 3314482 B2 JP3314482 B2 JP 3314482B2 JP 25484393 A JP25484393 A JP 25484393A JP 25484393 A JP25484393 A JP 25484393A JP 3314482 B2 JP3314482 B2 JP 3314482B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、車両の自動変速機の
変速を操作する装置に関し、例えば自動変速モードと手
動変速モードを選択することのできる自動変速機などに
おいてマニュアル操作によってエンジンブレーキの効く
変速段への変速を行う変速制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】周知のように自動変速機は、車速やスロ
ットル開度などの車両の走行状態に応じて変速段を設定
するように構成されている。そしてその変速は、遊星歯
車機構を主体とする歯車列におけるクラッチやブレーキ
を適宜に係合あるいは解放することにより実行される。
これらのクラッチやブレーキには、油圧によって摩擦板
を接触させる湿式多板構造のものが一般に使用されてい
るが、その係合あるいは解放をタイミングよく行うこと
は必ずしも容易ではなく、特にパワーオン状態での変速
の際には、変速ショックが生じ易い。そのため一般的な
自動変速機では一方向クラッチを使用して変速をスムー
スに行うよう構成している。しかしながら一方向クラッ
チは、方向性のある係合手段であるから、エンジン側か
らトルクを入力するのとは反対に、出力軸側からトルク
を入力した場合には、解放状態となってトルクを伝達す
ることができない。そこで従来一般には、一方向クラッ
チと並列に多板クラッチや多板ブレーキあるいはバンド
ブレーキを設け、シフトレバーを操作してマニュアルバ
ルブを切換えることにより第1速や第2速などの低速段
においても選択的にエンジンブレーキを効かせるように
している。
【0003】低速段でエンジンブレーキを効かせるいわ
ゆるエンジンブレーキレンジの選択は、シフトレバーを
操作することによって行うが、エンジンブレーキレンジ
においても変速段は基本的には車速やスロットル開度な
どの走行状態に応じて設定される。したがってエンジン
ブレーキレンジにシフトしたとしてもダウンシフトが生
じないことによりエンジンブレーキが特には効かず、あ
るいは効きが悪い場合がある。また反対に2段以上のダ
ウンシフトが発生してエンジンブレーキが過剰に効いて
しまう場合がある。
【0004】ところで従来、走行状態に基づいて変速段
を設定する自動変速モードと、マニュアル操作に基づい
て変速を行う手動変速モードとに切り換えることのでき
る装置が、特開平2−8545号公報に記載されてい
る。この公報に記載されたシフト装置は、シフトレバー
の移動範囲を規定するシフト路をほぼ“H”の字形に形
成し、自動変速モードのDレンジ位置から手動変速モー
ド用の第2シフト路にシフトレバーを移動させ、この第
2シフト路の両端部に配置されているセンサーのうちの
一方のセンサーを、シフトレバーによって動作させるこ
とにより1段アップシフトさせるとともに、他方のセン
サーを動作させることにより1段ダウンシフトさせるよ
うに構成されている。このようにして設定される変速段
は、手動変速操作によるものであるから、エンジンブレ
ーキを効かせることのできる状態で設定され、したがっ
て上記の公報に記載された装置によれば、従来一般の自
動変速機とは異なり、人為的な操作によって過不足なく
エンジンブレーキを効かせることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の公報に記載され
たシフト装置を搭載した車両において、自動変速モード
で走行している際にダウンシフトを伴うエンジンブレー
キ状態を得る場合、シフトレバーを自動変速用のDレン
ジ位置から第2シフト路に移動させ、さらにその第2シ
フト路内でダウンシフト用センサーを動作させる方向に
移動させることになる。そのため1段のダウンシフトを
伴うエンジンブレーキ状態を確実に得るためには、少な
くとも2操作を必要とし、したがって操作性および応答
性が必ずしも充分ではないなどの問題があった。また高
い加速性を得るために手動変速モードに切り換えかつ1
段低速側の変速段を選択する場合にも、上記の場合と同
様に第2シフト路への切り換えとダウンシフトスイッチ
のON操作との2操作を必要とし、操作性が劣る不都合
があった。
【0006】この発明は上記の事情を背景としてなされ
たもので、エンジンブレーキ状態および高い動力性能を
確実かつ操作性よく得ることのできる変速制御装置を提
供することを目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明は図に示す構成としたことを特徴とする
ものである。すなわち請求項1に記載した発明は、図1
に示すように、エンジンブレーキの効く状態とエンジン
ブレーキの効かない状態とを選択可能な変速段を含む複
数の変速段に設定可能な車両用自動変速機の変速制御装
置において、エンジンブレーキの効かない状態の変速段
を含む複数の変速段を走行状態に基づいて設定する第1
レンジ位置D1 とこの第1レンジ位置D1 に隣接して設
けられかつエンジンブレーキの効く状態の変速段のみを
設定する第2レンジ位置D2 とをマニュアル操作によっ
て選択可能なシフト装置40と、第2レンジ位置D2 が
選択されたことを検出するシフト検出手段41と、シフ
ト装置40を第1レンジ位置D1 から第2レンジ位置D
2 へ切換えることに伴って前記シフト検出手段41が第
2レンジ位置D2 の選択されたことを検出した場合に第
2レンジ位置D2 が選択される直前の変速段を検出する
変速段検出手段42と、前記第2レンジ位置D2 の選択
がダウンシフトを意図したものであることを判断するダ
ウンシフト意図判断手段44と、前記第2レンジ位置D
2 の選択がダウンシフトを意図したものであることが判
断されかつダウンシフト検出手段41が第2レンジ位置
D2 の選択されたことを検出した場合に変速段検出手段
42で検出された変速段より予め定めた段数だけ低速側
のエンジンブレーキの効く状態の変速段への変速を指示
する変速指示手段43とを備えていることを特徴とする
ものである。
【0008】
【0009】
【作用】請求項1に記載した発明では、第1レンジ位置
D1 から第2レンジ位置D2 に切り換えた場合、第2レ
ンジ位置D2 が選択されたことの検出とその直前の変速
段の検出とに加えて、第2レンジ位置D2 の選択がダウ
ンシフトを意図したものであるか否かがダウンシフト意
図検出手段44によって検出され、ダウンシフトを意図
したものであることが検出された場合には、変速段検出
手段42で検出された変速段より予め定めた段数だけ低
速側の変速段でかつエンジンブレーキの効く状態の変速
段を設定するように変速指示を行う。したがってこの場
合にも、第1レンジ位置D1 からこれに隣接する第2レ
ンジ位置D2 への切り換えである1操作のみによってダ
ウンシフトを実行することができる。
【0010】
【0011】
【実施例】つぎにこの発明の実施例を図面を参照して説
明する。図2はこの発明の一実施例を示す模式的なブロ
ック図であって、その自動変速機Aは、変速機構とし
て、ロックアップクラッチ1を有するトルクコンバータ
2と、一組の遊星歯車機構を有する第2変速部3と、二
組の遊星歯車機構によって複数の前進段および後進段を
設定する第1変速部4とを備えている。
【0012】第2変速部3は、ハイ・ローの二段の切換
えを行うものであって、その遊星歯車機構のキャリヤ5
がトルクコンバータ2のタービンランナ6に連結されて
おり、またこのキャリヤ5とサンギヤ7との間にはクラ
ッチC0 および一方向クラッチFo が相互に並列の関係
となるよう設けられ、さらにサンギヤ7とハウジングH
u との間にブレーキB0 が設けられている。
【0013】第1変速部4の各遊星歯車機構におけるサ
ンギヤ8,9は、共通のサンギヤ軸10に設けられてお
り、この第1変速部4の図における左側(フロント側)
の遊星歯車機構におけるリングギヤ11と第2変速部3
におけるリングギヤ12との間に第1クラッチC1 が設
けられ、また前記サンギヤ軸10と第2変速部3のリン
グギヤ12との間に第2クラッチC2 が設けられてい
る。第1変速部4における図の左側の遊星歯車機構のキ
ャリヤ13と右側(リヤ側)の遊星歯車機構のリングギ
ヤ14とが一体的に連結されるとともに、これらのキャ
リヤ13とリングギヤ14とに出力軸15が連結されて
いる。
【0014】そしてバンドブレーキである第1ブレーキ
B1 がサンギヤ軸10の回転を止めるように設けられ、
より具体的には第2クラッチC2 のクラッチドラムの外
周側に設けられており、またサンギヤ軸10とハウジン
グHu との間に、第1一方向クラッチF1 と第2ブレー
キB2 とが直列に配置されており、またリヤ側の遊星歯
車機構におけるキャリヤ16とハウジングHu との間に
第2一方向クラッチF2 と第3ブレーキB3 とが並列に
配置されている。
【0015】上記の各クラッチC0 ,C1 ,C2 および
前記各ブレーキB0 ,B1 ,B2 ,B3 に油圧を給排す
る油圧制御装置17は、第1速ないし第4速の変速を主
に実行するための第1および第2のソレノイドバルブS
1 ,S2 と、主にロックアップクラッチ1を制御するた
めのリニアソレノイドバルブSLUとを備えており、さら
に走行レンジを切換えるためのマニュアルバルブ(図示
せず)を駆動するモータ18を備えている。すなわち自
動変速機Aは、レンジの切換えを電気信号によって行う
いわゆるシフトバイワイヤー自動変速機として構成され
ている。
【0016】また第1および第2のソレノイドバルブS
1 ,S2 とリニアソレノイドバルブSLUとを制御するた
めの電子制御装置(以下、仮にT−ECUと記す)19
と、走行レンジを切換えるための電子制御装置(以下、
仮にSBW−ECUと記す)20とが設けられている。
これらの各EUC19,20は中央演算処理装置(CP
U)および記憶素子(ROM,RAM)ならびに入出力
インータフェースを主体とするものであって、T−EC
U19には従来のものと同様に、スロットル開度信号、
車速信号、パターンセレクト信号、エンジン水温信号、
ブレーキ信号等の信号が入力されており、このT−EC
U19はこれらの入力された信号と予め記憶している変
速マップとに基づいて、設定するべき変速段を演算して
求め、その変速段を設定するよう第1および第2のソレ
ノイドバルブS1 ,S2 に信号を出力し、またリニアソ
レノイドバルブSLUに信号を出力するようになってい
る。
【0017】また一方、SBW−ECU20には、パー
キング(P)レンジ、リバース(R)レンジ、ニュート
ラル(N)レンジ、ドライブ(D)レンジ、エンジンブ
レーキ(B)レンジを選択し、またアップシフト操作お
よびダウンシフト操作するシフト装置21が接続されて
いる。これらの各レンジ位置は、図に示すように、P−
R−N−D−Bの順に配列されており、これらの各レン
ジ位置には、シフトレバー22によってオン動作させら
れるレンジスイッチ(図示せず)が設けられている。こ
れらのレンジスイッチのうちPレンジ、Rレンジ、Nレ
ンジ、Dレンジのいずれかのレンジ位置のスイッチがオ
ン動作させられると、SBW−ECU20は、モータ1
8を駆動して、オン動作しているレンジスイッチに対応
する走行レンジとなるようマニュアルバルブを切換え動
作させる。またBレンジスイッチがオン動作させられる
と、SBW−ECU20はモータ18を駆動してエンジ
ンブレーキの効くレンジ(後述するSレンジもしくはL
レンジ)を選択するとともに、現行の変速段を1段ダウ
ンシフトするようギヤ段指示信号をT−ECU19に出
力する。
【0018】さらにシフト装置21には、Bレンジ位置
を挟んだ左右の位置に、アップシフト位置とダウンシフ
ト位置とが設けられており、アップシフト位置にはシフ
トレバー22によってオン動作させられるアップシフト
スイッチSwuが設けられ、またダウンシフト位置にはシ
フトレバー22によってオン動作させられるダウンシフ
トスイッチSwdが設けられている。これらのシフトスイ
ッチSwu,Swdがオン動作させられた場合、SBW−E
CU20は、必要に応じてモータ18に信号を出力し、
エンジンブレーキの効く状態の変速段に変速するよう変
速信号を出力する。具体的には、アップシフトスイッチ
Swuがオン動作させられた場合にはアップシフト信号
を、またダウンシフトスイッチSwdがオン動作させられ
た場合にはダウンシフト信号をそれぞれT−ECU19
に出力する。
【0019】なお、上記の自動変速機Aにおける各レン
ジでのソレノイドバルブS1 ,S2のオン・オフ状態お
よび各摩擦係合装置の係合・解放の状態は図3に示すと
おりである。この図3において、○印はソレノイドバル
ブS1 ,S2 についてはオン、摩擦係合装置については
係合を示し、また×印はソレノイドバルブS1 ,S2に
ついてオフ、摩擦係合装置については解放をそれぞれ示
す。
【0020】上述したシフト装置21によってPレンジ
あるいはRレンジもしくはNレンジまたはDレンジを選
択した場合、変速用のソレノイドバルブS1 ,S2 が
3に示すようにオン動作させられ、また選択されたレン
ジとなるようモータ18が駆動されてマニュアルバルブ
から所定の摩擦係合装置に油圧が送られる。これらのレ
ンジにおける変速制御は、従来一般の自動変速機と同様
である。これに対してシフト装置21によってBレンジ
を選択した場合には、以下のように制御される。
【0021】図4はBレンジ位置のスイッチがオン動作
させられた場合の制御ルーチンを示すフローチャートで
あって、ステップ1でBレンジ位置のスイッチがオンと
されたか否かを判断し、その判断結果が“ノー”であれ
ば制御は終了し、また“イエス”であれば、ステップ2
においてシフト前のレンジがDレンジであったか否かが
判断される。DレンジからBレンジに切換えた場合には
ステップ2の判断結果が“イエス”となり、その場合に
はステップ3で直前の変速段が第4速であったか否かを
判断し、第4速であった場合には、ステップ4に進んで
変速段を第3速にする変速指示信号を出力する。この第
3速は、図2に示す歯車列をその全体が一体となって回
転するよう連結して設定される変速段であるから、エン
ジンブレーキの効く変速段である。なお、図3に示す作
動表から知られるように、第3速はSレンジを選択した
状態であっても設定可能であるから、ステップ4におい
ては走行レンジをSレンジに切換えてもよい。
【0022】ステップ4の判断結果が“ノー”の場合は
ステップ5に進んで直前の変速段が第3速であったか否
かを判断し、第3速であった場合にはステップ6に進ん
で、走行レンジをSレンジにするとともに、変速段を第
2速にダウンシフトする変速指示信号を出力する。この
Sレンジでの第2速は、図3の作動表に示すように、バ
ンドブレーキである第1ブレーキB1 を係合させるか
ら、エンジンブレーキを効かせることができる。またス
テップ5の判断結果が“ノー”の場合には、ステップ7
に進んで、図3に作動表に示すLレンジに切換えるとと
も変速段を第1速にダウンシフトする変速指示信号を出
力する。Lレンジの第1速では、第3ブレーキB3 を係
合させるから、エンジンブレーキを効かせることができ
る。
【0023】一方、ステップ2の判断結果が“ノー”で
あれば、ステップ8に進んで前回のレンジがSレンジで
あったか否かを判断し、Sレンジであった場合にはステ
ップ9に進んで第3速が設定されていたか否かを判断す
る。第3速であった場合には、第2速へダウンシフトす
る変速指示信号を出力(ステップ10)し、また第3速
でなかった場合には、Lレンジに切換えるとともに第1
速へのダウンシフトの指示信号を出力(ステップ7)す
る。またこのLレンジでの第1速へのダウンシフト指示
は、ステップ8の判断結果が“ノー”の場合も同様に実
行する。
【0024】上述したレンジの切換えは、SBW−EC
U20がモータ18に駆動信号を出力することにより実
行され、またダウンシフトはSBW−ECU20からT
−ECU19にギヤ段指示信号が出力され、それに伴っ
てT−ECU20が前記ソレノイドバルブS1 ,S2 を
オン・オフ動作させることにより実行される。したがっ
てBレンジを選択すれば、1段のダウンシフトが行われ
るとともに、そのダウンシフトで設定される変速段はエ
ンジンブレーキの効く変速段であるから、上記の装置に
よれば、シフトレバー22をDレンジ位置からこれに隣
接するBレンジ位置に移動させる1操作のみによってエ
ンジンブレーキ状態を確実に得ることができる。
【0025】なお、上述したレンジの切換えを伴うダウ
ンシフトは、変速マップの読み替えによって行うことが
でき、その例を図5に示してある。すなわちDレンジで
走行している際に、車速の低下によって走行状態がDレ
ンジ用変速マップのX点で示す状態になり、ここでBレ
ンジに切換えたとすると、Dレンジ用変速マップのX点
では、第2速へのダウンシフト線を横切っていないから
第3速が維持されるが、Bレンジへの切換えに伴ってS
レンジ用の変速マップに読み替えれば、Sレンジ用変速
マップでのX点の走行状態は、第2速の領域に入ってお
り、したがってBレンジにシフトすることに伴って第3
速からエンジンブレーキの効く状態の第2速へのダウン
シフトが生じる。
【0026】ところで図2に示す装置では、Bレンジ位
置からシフトレバー22を図2の右もしくは左に移動さ
せれば、アップシフトスイッチSwuもしくはダウンシフ
トスイッチSwdがオン動作させられ、それに伴ってSB
W−ECU20がT−ECU19に、エンジンブレーキ
の効く1段高速側の変速段もしくは1段低速側の変速段
のギヤ段指示信号を出力する。すなわちBレンジ位置か
らシフトレバー22を図2の右もしくは左に倒すことに
より、手動操作による変速を行うことができる。
【0027】上述した実施例はシフトバイワイヤー自動
変速機にこの発明を適用した例であるが、この発明は、
他の自動変速機例えば自動変速モードと手動変速モード
とを選択することのできる自動変速機を対象とした変速
制御装置にも適用することができるのであり、以下にそ
の例を説明する。
【0028】図6において、自動変速機Aは、油圧制御
装置30における変速用のソレノイドバルブS1 ,S2
,S3 およびライン圧用ソレノイドバルブSLT、ロッ
クアップクラッチ用ソレノイドバルブSLU、ならびにア
キュームレータ背圧用ソレノイドバルブSLNを自動変速
機用の電子制御装置(ECU)31によって制御すると
ともにシフトレバー32によって操作するシフト装置3
3によりマニュアルバルブ(図示せず)を動作させて所
定の変速段に設定するよう構成されている。
【0029】このシフト装置33は、パーキング
(P)、リバース(R)、ニュートラル(N)、ドライ
ブ(D)、マニュアル(M)、ロー(L)の各レンジ位
置と、マニュアルレンジ位置からシフトレバー32を移
動させてアップシフト信号を出力させるアップシフト位
置およびダウンシフト信号を出力させるダウンシフト位
置とをシフトレバー32によって選択するようになって
いる。それらアップシフト位置およびダウンシフト位置
には、シフトレバー32によってON操作することによ
り変速信号を出力するシフトスイッチ(図示せず)がそ
れぞれ設けられており、これらのスイッチは電子制御装
置31に接続されている。
【0030】前記電子制御装置31は、中央演算処理装
置(CPU)および記憶素子(ROM,RAM)ならび
に入出力インターフェースを主たる要素とするものであ
って、車速Vやスロットル開度θ、ブレーキ信号、パタ
ーンセレクト信号等の各種の信号が入力され、自動変速
モードでは走行状態に応じた変速段を設定するよう各シ
フト用ソレノイドバルブS1 ,S2 を制御し、また手動
変速モードでは、アップシフトスイッチを1回操作する
ごとに1段づつアップシフトするよう油圧制御装置30
の変速用ソレノイドバルブS1 ,S2 を動作させ、また
ダウンシフトスイッチを1回操作するごとに1段づつダ
ウンシフトするよう油圧制御装置30の変速用ソレノイ
ドバルブS1 ,S2 を動作させるようになっている。な
お、シフト装置33における各レンジのシフトポジショ
ンは、図7に示すように配列されている。
【0031】上記の自動変速機Aにおける歯車列は、前
述した図2に示すように構成されている。またこの歯車
列を対象として自動変速モードと手動変速モードとで変
速を実行する油圧制御装置30の一例を図示すれば、
8のとおりである。
【0032】すなわち上記の歯車列を備えた自動変速機
Aは、前進段で第1速ないし第4速を設定することがで
き、これらのうち第1速および第2速は自動変速モード
でエンジンブレーキが効かず、手動変速モードでエンジ
ンブレーキを効かせる必要があるので、前記油圧制御装
置30には図8に示す油圧回路が組み込まれている。
【0033】マニュアルバルブ100は、前記シフト装
置33によってスプール101を移動することにより油
圧の給排状態を切換えるものであって、プライマリーレ
ギュレータバルブ(図示せず)で調圧されたライン圧P
L を供給するライン圧油路60が入力ポート102に接
続されており、Dレンジではスプール101が図示の位
置にあって入力ポート102をDポート103に連通さ
せるようになっている。またMレンジではスプール10
1が図の下側に移動して入力ポート102がDポート1
03とMポート104とに連通し、Lレンジではスプー
ル101が更に下側に移動して入力ポート102がDポ
ート103、Mポート104およびLポート105の三
者に連通し、また反対にNレンジではスプール101が
入力ポート102を閉じ、Rレンジでは入力ポート10
2がRポート106に連通し、Pレンジでは入力ポート
102を閉じるとともに、他のポートをドレンポートに
連通するようになっている。そしてそのDポート103
に第1クラッチC1 と第1ソレノイドバルブS1 とが接
続されている。
【0034】第1速と第2速との間の変速を行う 1-2シ
フトバルブ200は、四つのランドを有するスプール2
01とその一端部に配置したスプリング202とを備え
てお、スプリング202とは反対側の端部に形成した制
御ポート203が第2ソレノイドバルブS2 に接続さ
れ、第2ソレノイドバルブS2 がOFFのときに、ライ
ン圧油路61からストレーナ62およびオリフィス63
を介して供給されるライン圧PL が制御ポート203に
生じるようになっている。
【0035】制御ポート203より図での下側に、最上
部のランドで開閉されるセカンドコーストポート204
と、このセカンドコーストポート204とドレンポート
205とに選択的に連通される第1ブレーキポート20
6とが順に形成され、この第1ブレーキポート206に
セカンドコーストモジュレータバルブ64を介して第1
ブレーキB1 が接続されている。またドレンポート20
5より図での下側に、マニュアルバルブ100のDポー
ト103に接続したDポート207が形成されており、
このDポート207と他のドレンポート208とに選択
的に連通される第2ブレーキポート209に第2ブレー
キB2 が接続されている。前記他のドレンポート208
より図での下側に更に他のドレンポート210が形成さ
れており、このドレンポート210とローコーストポー
ト211とに選択的に連通される第3ブレーキポート2
12に第3ブレーキB3 が接続されている。そしてスプ
リング202を配置してある最下端部にホールドポート
213が形成されている。
【0036】第2速と第3速との間の変速を行う 2-3シ
フトバルブ300は、七つのランドを形成したスプール
301と、その一端部(図の下端部)に配置したスプリ
ング302とを有しており、スプリング302とは反対
側の端部に形成した制御ポート303が第1ソレノイド
バルブS1 に接続され、第1ソレノイドバルブS1 がO
FFのときに、前記マニュアルバルブ100のDポート
103からストレーナ65およびオリフィス66を介し
て供給されるライン圧PL が制御ポート303に生じる
ようになっている。
【0037】この 2-3シフトバルブ300には、図の上
から順に、第1ドレンポート304、ブレーキポート3
05、第1Mポート306が形成されており、そのブレ
ーキポート305が前記 1-2シフトバルブ200のセカ
ンドコーストポート204に接続されるとともに、この
ブレーキポート305を第1ドレンポート304と第1
Mポート306とに選択的に連通させるようになってい
る。上記のポートに続けて、第2ドレンポート307、
ホールド出力ポート308、入力ポート309、クラッ
チポート310、第3ドレンポート311が順に形成さ
れており、第1ドレンポート304とブレーキポート3
05とが連通しているときに、第1Mポート306が遮
断され、ホールド出力ポート308が第2ドレンポート
307に連通し、入力ポート309とクラッチポート3
10とが連通するようになっている。また、ブレーキポ
ート305が第1Mポート306に連通しているとき
に、ホールド出力ポート308と入力ポート309、ク
ラッチポート310と第3ドレンポート311とがそれ
ぞれ連通するようになっている。
【0038】さらに第3ドレンポート311に続けてブ
レーキポート312、第2Mポート313が順に形成さ
れており、クラッチポート310が入力ポート309に
連通しているときに第3ドレンポート311がブレーキ
ポート312に連通し、また反対にクラッチポート31
0が第3ドレンポート311に連通しているときにブレ
ーキポート312と第2Mポート313とが連通するよ
うになっている。さらにまたスプリング302を配置し
てある最下端部にホールドポート314が形成されてい
る。
【0039】そして前記クラッチポート310に第2ク
ラッチC2 が接続される一方、前記1-2シフトバルブ2
00のホールドポート213とこのクラッチポート31
0とが接続されている。また第1Mポート306と第2
Mポート313とがマニュアルバルブ100のMポート
104に接続されている。さらにブレーキポート312
がローコーストモジュレータバルブ67を介して 1-2シ
フトバルブ200のローコーストポート211に接続さ
れ、かつホールドポート314がマニュアルバルブ10
0のLポート105に接続され、Lレンジではスプール
301を図の右半分に示すように押し上げた位置に保持
するようになっている。
【0040】3-4シフトバルブ400は第2ソレノイド
バルブS2 および 2-3シフトバルブ300のホールド出
力ポート308から送られる油圧によって制御されて、
前述した第2変速部30の変速を実行するものであっ
て、四つのランドが形成されたスプール401とその一
端部に配置したスプリング402とを備えており、スプ
リング402とは反対側の端部に形成した制御ポート4
03が、前述した 1-2シフトバルブ200の制御ポート
203と同様に、第2ソレノイドバルブS2 に接続さ
れ、またスプリング402を配置してある端部に形成し
たホールドポート404が、 2-3シフトバルブ300に
おけるホールド出力ポート308に接続されている。
【0041】そしてこの 3-4シフトバルブ400は、第
2ソレノイドバルブS2 がOFFとなって制御ポート4
03にライン圧PL が作用している場合に、ライン圧油
路61に接続してある入力ポート405が、ブレーキB
0 を接続してあるブレーキポート406に連通し、また
反対に制御ポート403から排圧されている場合あるい
はホールドポート404に油圧が作用している場合に入
力ポート405が、クラッチC0 を接続してあるクラッ
チポート407に連通するようになっている。
【0042】上記の各ソレノイドバルブS1 ,S2 が
9に示すようにONもしくはOFFとされるので、 1-2
シフトバルブ200では、第1速で右半分に示すように
スプール201が押し下げられ、それ以外の前進段では
スプール201が図の左半分に示すように押し上げら
れ、また 2-3シフトバルブ300では、第1速および第
2速で図の右半分に示すようにスプール301が押し上
げられ、第3速および第4速ではスプール301が図の
左半分に示すように押し下げられ、さらに 3-4シフトバ
ルブ400では、第1速ないし第3速でスプール401
が図の右半分に示すように押し上げられ、第4速で図の
左半分に示すように押し下げられる。その結果、各摩擦
係合装置が図9に示すように係合あるいは解放されて各
変速段が設定される。
【0043】なお、図9は作動表であって、○印はソレ
ノイドバルブについてON、摩擦係合装置については係
合を示し、また×印はソレノイドバルブについてOF
F、摩擦係合装置については解放を示す。
【0044】ここで特に手動変速モードでの第1速と第
2速とについて説明すると、手動変速モードでは、シフ
トレバー12がMレンジ位置に設定されてそのMポート
104が入力ポート102に連通するので、 2-3シフト
バルブ300の第1Mポート306および第2Mポート
313にライン圧PL が供給される。したがって第1速
を設定する場合は、ブレーキポート305および 1-2シ
フトバルブ200を経て第1ブレーキB1 に油圧が供給
されてエンジンブレーキが効く状態になる。また第2速
を設定する場合は、ブレーキポート312および 1-2シ
フトバルブ200を経て第3ブレーキB3 に油圧が供給
されるので、エンジンブレーキが効く状態になる。
【0045】図2に示す歯車列および図8に示す油圧回
路を備えた自動変速機Aは、上述したように自動変速モ
ードによる変速と手動変速モードによる変速とを行うこ
とができ、そのモードの切換えおよび手動変速モードで
の各変速段の選択は、前述したシフト装置33によって
行う。すなわちシフトレバー32によってDレンジを選
択すれば、車速やスロットル開度などの走行状態に基づ
いて自動的に各変速段に設定され、またシフトレバー3
2をMレンジ位置に設定し、ここからアップシフトスイ
ッチもしくはダウンシフトスイッチをON動作させるよ
うに操作すれば、その都度、1段づつアップシフトもし
くはダウンシフトするよう電子制御装置31が油圧制御
装置30のソレノイドバルブS1 ,S2 に信号を出力し
て、現在の変速段に対して1段高速側もしくは低速側の
変速段への変速指令信号を出力する。
【0046】図6に示す自動変速機Aにおいても、手動
変速モードでのダウンシフトはシフトレバー32をMレ
ンジ位置から図7の右方向に移動させた後にダウンシフ
ト位置(図7での下側の位置)に移動させることにより
実行するが、Mレンジ位置に移動させるのは、多くの場
合、ダウンシフトによりエンジンブレーキ力を大きくし
たり、あるいは変速比を大きくして駆動力を高めるため
であるから、図6に示す自動変速機Aでは、Dレンジ位
置からMレンジ位置に切り換えた場合に、以下に述べる
ようにダウンシフトを行う。
【0047】図10において、入力信号の処理(ステッ
プ20)を行った後に、手動変速モード(Mモード)が
選択されたか否を判断する(ステップ21)。Mモード
が選択されない場合には特に制御を行うことなくリター
ンし、Mモードが選択された場合にはその直前の変速段
に対して1段低速側の変速段を設定するように変速信号
を出力する(ステップ22)。
【0048】このようなシフト操作に続いてアップシフ
ト操作することによりアップシフト信号が入力されたか
否かを判断し(ステップ23)、アップシフト信号が入
力された場合には、アップシフトのための判断を行って
変速信号を出力する(ステップ24)。これに対してア
ップシフト信号が入力されない場合には、ダウンシフト
操作に伴うダウンシフト信号が入力されたか否かを判断
する(ステップ25)。ダウンシフト信号も入力されな
い場合にはリターンし、ダウンシフト信号が入力された
場合には、ダウンシフトのための判断を行って変速信号
を出力する(ステップ26)。
【0049】したがって図10に示す制御を行うことに
より、敢えてダウンシフト操作しなくてもMレンジ位置
にシフトレバー32を移動させることにより、すなわち
手動変速モードに切り換えるだけで、その直前のDレン
ジでの変速段より1段低速段の変速段を設定することが
でき、その結果、エンジンブレーキ力を大きくし、ある
いは変速比を大きくして高い加速性を得ることができ
る。
【0050】なお、自動変速モードから手動変速モード
に切り換えることに伴うダウンシフトは、運転者の意図
をより積極的に反映させて行うよう制御してもよく、そ
の例を図11および図12に示してある。
【0051】図11に示す例は、加速性を要求されてい
ることを判断してダウンシフトを実行する例であり、前
記ステップ21の判断結果が“イエス”の場合、ステッ
プ21−1に進んで自動変速モードで第3速もしくは第
4速が設定されていたか否かを判断する。自動変速モー
ドでの第3速もしくは第4速で走行している状態でMモ
ードに切り換えた場合には、変速比が小さいことによる
加速性の不足を是正することを意図していると考えられ
るので、ステップ21−1の判断結果が“イエス”であ
れば、前述したステップ22に進んで1段ダウンシフト
する。
【0052】またステップ21−1の判断結果が“ノ
ー”の場合、すなわち直前の自動変速モードで第1速も
しくは第2速が設定されていた場合には、加速性の良い
変速段あるいはエンジンブレーキ力の大きい変速段に既
に設定されていることになるので、この場合には、手動
変速モードに切り換えてもそれのみによってはダウンシ
フトを実行しない。すなわちステップ22を経ずにステ
ップ23に進む。なお、他の制御プロセスは図10に
す制御と同様である。
【0053】また図12に示す例は、エンジンブレーキ
の要求状態か否かを判断してダウンシフトの制御を行う
例である。すなわちステップ21でMモードに切り換え
たことが検出された場合、ステップ21−2に進んでエ
ンジンブレーキ条件(E/B条件)が成立しているか否
かを判断する。このエンジンブレーキ条件の判断は、例
えば直前の自動変速モードでコーストダウン制御中であ
ったこと、スロットル開度θが予め定めた基準開度θ1
以下であること、減速度(負の加速度)が生じているこ
と、ブレーキスイッチがONとなっていることなどのい
ずれかの条件が成立していることを判断することによっ
て行うことができる。このエンジンブレーキ条件が成立
していた場合、すなわちステップ21−2の判断結果が
“イエス”であれば、ステップ22に進んでダウンシフ
トを実行し、反対にエンジンブレーキ条件が成立してい
ない場合、すなわちステップ21−2の判断結果が“ノ
ー”の場合にはステップ22を経ずにステップ23に進
む。したがってこの図12に示す制御を行うことによ
り、Mモードに切り換えるのみで必要に応じてダウンシ
フトが生じ、エンジンブレーキ力を大きくすることがで
き、エンジンブレーキを効かせるための操作性が良好に
なる。なお、他の制御プロセスは図10に示す制御と同
様である。
【0054】なお、この発明は上記の実施例に限定され
るものではないのであって、図2に示す歯車列以外の歯
車列あるいは図8に示す油圧回路以外の油圧回路を備え
た自動変速機の変速制御装置に適用することができる。
また上記の各実施例では、1段のダウンシフトを行うこ
ととしたが、この発明では、必要に応じて2段以上のダ
ウンシフトを行うように構成してもよい。
【0055】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明の変速制御
装置によれば、手動操作によって変速段を設定すること
のできる状態に切り換えた場合、その手動による切換操
作がダウンシフトを意図したものであることが検出され
ることにより、その直前の自動変速機モードで設定され
ていた変速段より低速側の変速段に、ダウンシフト操作
することなく変速できるので、エンジンブレーキを効か
せるための操作性あるいは高い加速性を得るための操作
性が良好になり、またエンジンブレーキを効かせる場合
であっても、ダウンシフトの段数を予め設定しておくこ
とにより過剰な制動力が生じることを回避できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載した発明の基本的な構成を機能
的手段で示すブロック図である。
【図2】この発明の一実施例を模式的に示すブロック図
である。
【図3】各変速段を設定するための摩擦係合装置の係合
作動表を示す図である。
【図4】Bレンジを選択した場合の制御ルーチンを示す
フローチャートである。
【図5】Bレンジにシフトすることに伴うダウンシフト
を変速マップの読み替えによって実行する場合の変速マ
ップの説明図である。
【図6】この発明の他の実施例を概念的に示すブロック
図である。
【図7】手動変速モードを選択することのできる自動変
速機のシフト装置における各レンジ位置の配列を示す図
である。
【図8】Mレンジ位置を備えた自動変速機での変速を実
行するための油圧回路を示す図である。
【図9】図7に示す自動変速機の自動変速モードと手動
変速モードとで前進段を設定するための摩擦係合装置の
係合作動表を示す図である。
【図10】Mモードに切り換えることに伴ってダウンシ
フトを実行する制御ルーチンの一例を示すフローチャー
トである。
【図11】運転者の意図を反映したダウンシフトを実行
するための制御ルーチンの一例を 示すフローチャートで
ある。
【図12】運転者の意図を反映したダウンシフトを実行
するための制御ルーチンの他の例を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
40 シフト装置 41 シフト検出手段 42 変速段検出手段 43 変速指示手段 44 ダウンシフト意図判断手段 D1 第1レンジ位置 D2 第2レンジ位置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 春日 慎司 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 北條 康夫 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (72)発明者 宮田 英樹 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自 動車株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−17911(JP,A) 特開 平4−46262(JP,A) 特開 平3−265752(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンブレーキの効く状態とエンジン
    ブレーキの効かない状態とを選択可能な変速段を含む複
    数の変速段に設定可能な車両用自動変速機の変速制御装
    置において、 エンジンブレーキの効かない状態の変速段を含む複数の
    変速段を走行状態に基づいて設定する第1レンジ位置と
    この第1レンジ位置に隣接して設けられかつエンジンブ
    レーキの効く状態の変速段のみを設定する第2レンジ位
    置とをマニュアル操作によって選択可能なシフト装置
    と、第2レンジ位置が選択されたことを検出するシフト
    検出手段と、シフト装置を第1レンジ位置から第2レン
    ジ位置へ切換えることに伴って前記シフト検出手段が第
    2レンジ位置の選択されたことを検出した場合に第2レ
    ンジ位置が選択される直前の変速段を検出する変速段検
    出手段と、前記第2レンジ位置の選択がダウンシフトを
    意図したものであることを判断するダウンシフト意図判
    断手段と、前記第2レンジ位置の選択がダウンシフトを
    意図したものであることが判断されかつシフト検出手段
    が第2レンジ位置の選択されたことを検出した場合に、
    変速段検出手段で検出された変速段より予め定めた段数
    だけ低速側のエンジンブレーキの効く状態の変速段への
    変速を指示する変速指示手段とを備えていることを特徴
    とする車両用自動変速機の変速制御装置。
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