JP4006206B2 - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両に搭載される自動変速機の変速制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、自動変速機の変速制御装置として、例えば特開平11−210876号公報に記載の技術が知られている。この公報には、ロークラッチ圧を調圧可能なニュートラルシフトバルブとニュートラルコントロールバルブを備え、Dレンジがセレクトされた状態で、ブレーキを踏んで停止しているときには、ロークラッチ圧を0〜MAX圧(ライン圧)までの油圧レベル範囲で制御することで、ロークラッチを滑り締結させ、エンジン負荷の低減を図ることで燃費を向上するDレンジでのニュートラル制御が開示されている。
【0003】
また、特開平11−37278号公報に記載の技術には、レンジ信号の異常を検出したときは、最も高いライン圧を必要とするRレンジ圧に対応するために、信号の優先順位としてRレンジを選択することで、摩擦締結要素に十分な油圧を供給することで確実な発進を得られる技術が開示されている。
【0004】
また、前進5速後退1速の自動変速機の従来技術として、特開2001−12596号公報に記載の技術が知られている。この公報には、図6の油圧回路に示すように、リバースインヒビットバルブVDが設けられ、このリバースインヒビットバルブVDの作動は、ロークラッチタイミングソレノイドバルブSDにより制御されている。そして、リバースインヒビット車速以上でRレンジが選択されたときは、安全性の確保、及び変速機構部の保護を目的として、ロークラッチタイミングソレノイドバルブSDがオンすることで、ロー&リバースブレーキB1への油圧の供給を遮断し、油路77からドレンするよう構成されている。
【0005】
この前進5速後退1速の自動変速機に、特開平11−210876号公報に記載のニュートラル制御を行うためのニュートラルシフトバルブ及びニュートラルコントロールバルブを設けることで、燃費向上を図ることを考える。つまり、図3に示すように、ロークラッチC3とシフトバルブVBとの間の油路70上にニュートラルシフトバルブVGを設け、このニュートラルシフトバルブVGはニュートラルコントロールバルブVHから供給される油圧とシフトバルブVBから供給される油圧を切り換えるバルブとし、ニュートラルコントロールバルブVHはDレンジ圧とドレン油路を切り換えるバルブとすることが考えられる。このとき、ニュートラルシフトバルブVGやニュートラルコントロールバルブVHを単に設けるだけでなく、当然そのバルブの作動を制御するソレノイドが必要となる。ここで、図2の締結論理表に示すように、ロークラッチタイミングソレノイドSDは後退速のときには作動せず、前進変速段においてのみ作動すること、及び、ニュートラル制御はライン圧ソレノイドバルブの非作動時に作動することに鑑み、部品点数の増加を極力抑制するためには、リバースインヒビットバルブVDの作動を制御するロークラッチタイミングソレノイドSDとニュートラルシフトバルブVGの作動を制御するソレノイドとの共用化を図るとともに、ライン圧ソレノイドバルブとSFュートラルコントロールバルブVHの作動を制御するソレノイドとの共用化を図るよう構成されるのが一般的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述のニュートラルシフトバルブVG及びニュートラルコントロールバルブVHを追加した技術にあっては、例えばマニュアルバルブからDレンジ圧が出力された状態で、レンジ信号にフェールが発生し、信号の優先順位の関係からRレンジが選択されたと判断してしまう。この状態で車速がリバースインヒビット車速以上であると、リバースインヒビット制御に入ることになる。すなわち、Dレンジ圧が出力された状態で、シフトソレノイドはRレンジの状態を達成しつつ、リバースインヒビットバルブをオンする。このとき、ニュートラルシフトバルブVGは油路92側に切り換えられることで油圧がドレンされ、ロークラッチ圧も低下してしまい、ロークラッチC3の締結圧が低下し滑ってしまうという問題があった。
【0007】
本発明は、上述のような問題点に着目してなされたもので、自動変速機の変速制御装置において、リバースインヒビットバルブとニュートラルコントロールバルブの作動を制御するソレノイドを共用化した場合に、リバースインヒビット制御の開始条件が整ったとしても、ロークラッチの締結圧を適正に制御可能な自動変速機の変速制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
上述の問題を解決する手段として、請求項1記載の発明では、複数の摩擦要素の締結又は解放の組み合わせにより実現する複数の前進変速段及び後進変速段を備え、走行状態に応じた自動変速又は手動操作により、前記複数の前進変速段を切り換える自動変速機の変速制御装置であって、
発進クラッチを滑り状態に制御可能なニュートラルコントロールバルブと、
前記発進クラッチに油圧を供給するシフトバルブと前記発進クラッチを接続する油路と、前記ニュートラルコントロールバルブと前記発進クラッチを接続する油路とを切り換えるニュートラルシフトバルブと、
前記シフトバルブと後退用締結要素とを接続する油路上に設けられ、前記後退用締結要素への油圧供給を遮断可能なリバースインヒビットバルブと、
前記ニュートラルシフトバルブ及び前記リバースインヒビットバルブの作動を制御し、前記リバースインヒビットバルブが前記後退用締結要素への油圧供給を遮断するよう切り換えるときは、前記ニュートラルシフトバルブが前記ニュートラルコントロールバルブと前記発進クラッチを連通するよう切り換える信号を同時に出力する1つのシフトソレノイドと、
レンジ信号を検出するレンジ信号検出手段と、
車速を検出する車速検出手段と、
検出された車速と、予め設定されたリバースインヒビット車速とを比較し、検出された車速がリバースインヒビット車速よりも大きいときは、前記リバースインヒビットバルブを作動させ、後退用締結要素への油圧供給を禁止するリバースインヒビット制御手段と、
レンジ信号のフェールを検出するレンジ信号フェール検出手段と、
を備え、
Rレンジが検出され、検出された車速がリバースインヒビット車速よりも大きいときであっても、レンジ信号のフェールを検出したときは、リバースインヒビット制御を禁止するリバースインヒビット制御禁止手段を設けたことを特徴とする。
【0009】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載の自動変速機の変速制御装置において、
前記リバースインヒビット制御禁止手段は、検出された車速と、予め設定され、リバースインヒビット車速よりも高い所定車速とを比較し、検出された車速が前記所定車速よりも大きいときは、リバースインヒビット制御を禁止しない手段としたことを特徴とする。
【0010】
請求項3に記載の発明では、請求項1または2に記載の自動変速機の変速制御装置において、
前記リバースインヒビット制御禁止手段は、リバースインヒビット制御中にレンジ信号のフェールを検出したときは、リバースインヒビット制御を解除する手段としたことを特徴とする。
【0011】
請求項4に記載の発明では、請求項1ないし3に記載の自動変速機の変速制御装置において、
前記自動変速機を、
第1サンギアと第1キャリアと第1リングギアとを有する第1遊星歯車機構と、
第2サンギアと第2キャリアと第2リングギアとを有する第2遊星歯車機構と、
第3サンギアと第3キャリアと第3リングギアとを有する第3遊星歯車機構と、
前記第2サンギアに直結されている入力部材と、
前記入力部材と前記第1サンギアとを選択的に断接する第1クラッチと、
前記入力部材と第2キャリアとを選択的に断接する第2クラッチと、
前記第1キャリアと前記第2リングギアとを選択的に断接する第3クラッチと、
前記第3キャリアと前記第3リングギアとを選択的に断接する第4クラッチと、
前記第2キャリアと変速機ケースとを選択的に断接する第1ブレーキと、
前記第1サンギアと変速機ケースとを選択的に断接する第2ブレーキと、
前記第3リングギアと変速機ケースとを選択的に断接する第3ブレーキと、
前記第3キャリアに直結されている出力部材とを備え、
前記第1クラッチと第2クラッチと第3クラッチと第4クラッチと第1ブレーキと第2ブレーキと第3ブレーキへの締結圧を制御する第1,第2及び第3シフトバルブと、
前記第1シフトバルブの作動を制御する第1シフトソレノイドと、
前記第2シフトバルブの作動を制御する第2シフトソレノイドと、
前記第3シフトバルブの作動を制御する第3シフトソレノイドと、
を備えた自動変速機とし、
前記変速制御装置を、
前記第1,第2及び第3シフトバルブを作動することで第3クラッチと第3ブレーキを締結することにより第1速、前記第1及び第2シフトバルブを作動することで第3クラッチと第2ブレーキと第3ブレーキを締結することにより第2速、前記第2シフトバルブを作動することで第2クラッチと第3クラッチと第3ブレーキを締結することにより第3速、前記第3シフトバルブを作動することで第2クラッチと第2ブレーキと第3ブレーキを締結することにより第4速、前記第1及び第3シフトバルブを作動することで第2クラッチと第2ブレーキと第4クラッチを締結することにより第5速の前進ギア段を達成する変速制御手段を有する変速制御装置とし、
前記発進クラッチを前記第3クラッチとし、前記後退用締結要素を前記第1ブレーキとしたことを特徴とする。
【0012】
【発明の作用及び効果】
請求項1記載の自動変速機の変速制御装置にあっては、リバースインヒビット制御手段により後退用締結要素への油圧供給が禁止されたとしても、リバースインヒビット制御禁止手段により、レンジ信号のフェールを検出したときは、リバースインヒビット制御が禁止されることで、発進クラッチの締結圧が低下することが無く、発進クラッチの滑りを防止することができる。
【0013】
請求項2に記載の自動変速機の変速制御装置にあっては、リバースインヒビット制御禁止手段において、検出された車速と、予め設定されたリバースインヒビット車速よりも高い所定車速とを比較し、検出された車速が前記所定車速よりも大きいときは、リバースインヒビット制御が禁止されないことで、レンジ信号のフェールを検出した場合、高い車速でリバースインヒビット制御を禁止することができる。
【0014】
請求項3に記載の自動変速機の変速制御装置にあっては、リバースインヒビット制御禁止手段において、リバースインヒビット制御中にレンジ信号のフェールを検出したときは、リバースインヒビット制御が解除されることで、リバースインヒビット制御中であっても、レンジ信号のフェールを検出したときは、素早くリバースインヒビット制御を解除することができる。
【0015】
請求項4に記載の自動変速機の変速制御装置にあっては、自動変速機が、第1サンギアと第1キャリアと第1リングギアとを有する第1遊星歯車機構と、第2サンギアと第2キャリアと第2リングギアとを有する第2遊星歯車機構と、第3サンギアと第3キャリアと第3リングギアとを有する第3遊星歯車機構と、前記第2サンギアに直結されている入力部材と、前記入力部材と前記第1サンギアとを選択的に断接する第1クラッチと、前記入力部材と第2キャリアとを選択的に断接する第2クラッチと、前記第1キャリアと前記第2リングギアとを選択的に断接する第3クラッチと、前記第3キャリアと前記第3リングギアとを選択的に断接する第4クラッチと、前記第2キャリアと変速機ケースとを選択的に断接する第1ブレーキと、前記第1サンギアと変速機ケースとを選択的に断接する第2ブレーキと、前記第3リングギアと変速機ケースとを選択的に断接する第3ブレーキと、前記第3キャリアに直結されている出力部材とが備えられ、前記第1クラッチと第2クラッチと第3クラッチと第4クラッチと第1ブレーキと第2ブレーキと第3ブレーキへの締結圧を制御する第1,第2及び第3シフトバルブと、前記第1シフトバルブの作動を制御する第1シフトソレノイドと、前記第2シフトバルブの作動を制御する第2シフトソレノイドと、前記第3シフトバルブの作動を制御する第3シフトソレノイドと、を備えた自動変速機とされ、前記変速制御装置を、前記第1,第2及び第3シフトバルブを作動することで第3クラッチと第3ブレーキを締結することにより第1速、前記第1及び第2シフトバルブを作動することで第3クラッチと第2ブレーキと第3ブレーキを締結することにより第2速、前記第2シフトバルブを作動することで第2クラッチと第3クラッチと第3ブレーキを締結することにより第3速、前記第3シフトバルブを作動することで第2クラッチと第2ブレーキと第3ブレーキを締結することにより第4速、前記第1及び第3シフトバルブを作動することで第2クラッチと第2ブレーキと第4クラッチを締結することにより第5速の前進ギア段を達成する変速制御手段を有する変速制御装置とされ、前記発進クラッチが前記第3クラッチとされ、前記後退用締結要素が前記第1ブレーキとされたことで、上記構成の自動変速機に本願発明を適用することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。本実施例は、前進5速後退1速の自動変速機に適用される。
【0017】
まず、構成を説明する。
図1は実施の形態の油圧制御装置が適用された前進5速後退1速の自動変速機のギアトレーンを示すスケルトン図である。この動力伝達機構は、トルクコンバータ10、主変速機構12及び、副変速機構14及び車輪を駆動するファイナルドライブ機構16を有している。主変速機構12はトルクコンバータ10と同一軸線上に構成され、副変速機構14は、手変速機構12と平行に配置されている。
【0018】
トルクコンバータ10には、ロックアップ機構11が付設され、図示省略されたエンジンからの回転力が入力され、またトルクコンバータ10からの出力は軸20により主変速機構12に入力される。主変速機構12は、第1遊星歯車機構G1、第2遊星歯車機構G2、リバースクラッチC1、ハイクラッチC2、ロークラッチC3、ロウリバースブレーキB1、2−4ブレーキB2及びロウワンウェイクラッチOC1を備え、軸20から入力される回転力を軸22に変速して出力している。
【0019】
第1遊星歯車機構G1は、軸20上に配置され、サンギアS1と、インターナルギアR1と、サンギアS1及びインターナルギアR1と同時にかみ合うピニオンギアP1と、ピニオンギアP1を支持するキャリアPC1から構成されている。また、第2遊星歯車機構G2も軸20上に配置され、サンギアS2と、インターナルギアR2と、サンギアS2及びインターナルギアR2と同時にかみ合うピニオンギアP2と、ピニオンギアP2を支持するキャリアPC2から構成されている。
【0020】
リバースクラッチC1、ハイクラッチC2、ロークラッチC3、ロウリバースブレーキB1、2−4ブレーキB2及びロウワンウェイクラッチOC1を種々の組み合わせで作動させることにより、第1遊星歯車機構G1及び第2遊星歯車機構G2の各要素の回転状態を変え、軸20の回転速度に対する軸22の回転速度を変えることができる。軸22には、一体に取り付けられた主出力ギア24が設けられ、副変速機構14に連結された副入力ギア28とかみ合っている。
【0021】
副変速機構14は、第3遊星歯車機構G3、ダイレクトクラッチC4、リダクションブレーキB3及びリダクションワンウェイクラッチOC2を備え、副入力ギア28から入力される回転力を軸32に変速して出力している。第3遊星歯車機構G3は、サンギアS3と、副入力ギア28と一体に連結されるインターナルギアR3と、サンギアS3及びインターナルギアR3と同時にかみ合うピニオンギアP3と、ピニオンギアP3を支持し、軸32と一体に回転するように連結されたキャリアPC3から構成されている。
【0022】
ダイレクトクラッチC4、リダクションブレーキB3及びリダクションワンウェイクラッチOC2を、種々の組み合わせで作動させることにより、第3遊星歯車機構G3の各要素の回転状態を変え、副入力ギア28から入力された回転速度に対する軸32の回転速度を変えることができる。軸32には、一体に取り付けられた副出力ギア34が設けられ、ファイナルドライブ機構16と一体に回転するように連結されたファイナルギア36とかみ合っている。
【0023】
エンジンから上記自動変速機に入力される回転力は、トルクコンバータ10、軸20、主変速機構12、主出力ギア24、副入力ギア28、副変速機構14、軸32、副出力ギア34、ファイナルギア36及びファイナルドライブ機構16を順次伝達される。その間に、各クラッチ及びブレーキ等を図2に示すような組み合わせで、作動させることにより、前進5速後退1速の変速を行わせることができる。丸印は締結状態を示している。図2に1速(エンジンブレーキ走行なし)と記載された摩擦要素の組み合わせでは、エンジンからの逆起動力が伝達され、エンジンブレーキ走行は行われない。他の変速段では、逆起動力が伝達されるので、エンジンブレーキ走行が行われる。なお、ソレノイドバルブのオン、オフ状態と変速段の関係については後述する。
【0024】
なお、運転者はシフトレバーを介したセレクト操作により、駐車レンジ、Rレンジ、中立レンジと、前進5速の自動変速を行うDレンジ、4速以下の前進4速で自動変速を行う4レンジ、3速以下の前進3速で自動変速を行う3レンジ、2速以下の前進2速で自動変速を行う2レンジ及び1速が設定される1レンジから所望のレンジを選択することができる。
【0025】
運転者がDレンジを選択した場合には、走行状態に応じて前進5速の自動変速を行わせることができる。5速から2速までは、エンジンブレーキ走行を行うが、1速が自動選択された場合には、エンジンブレーキ走行を行わない1速が設定される。4レンジを選択した場合には、4速以下の前進4速の変速が可能であり、全ての変速段でエンジンブレーキ走行を行う。3レンジを選択した場合には、3速以下の前進3速の変速が可能であり、全ての変速段でエンジンブレーキ走行を行う。2レンジを選択した場合には、2速以下の前進2速の変速が可能であり、全ての変速段でエンジンブレーキ走行を行う。1レンジを選択した場合には、エンジンブレーキ走行を行う1速で走行する。
【0026】
また、本実施の形態の変速制御装置には、Dレンジ走行時のニュートラル制御を行うことができる。これは、例えば運転者が走行中、信号停止などでDレンジのままブレーキを踏んで停車しているような状態において、ロークラッチC3への油圧を滑り制御するもので、これによりエンジン負荷の低減を図り燃費の向上を図っている。
【0027】
次に、上記動力伝達機構の油圧制御回路を図3に示す。この油圧制御回路は、リバースクラッチC1、ハイクラッチC2、ロークラッチC3、ダイレクトクラッチC4、2−4ブレーキB2及びリダクションブレーキB3に供給する油圧を制御し、締結及び開放を制御する3つのシフトバルブVA、VB及びVCと、ロウリバースブレーキB1に供給する油圧を制御するリバースインヒビットバルブVDと、5速から4速へシフトダウンする際にリダクションブレーキB3を締結するタイミング及び油圧を制御するリダクションレデューシングバルブVE、リダクションタイミングバルブVFと、ニュートラルシフトバルブVGと、ニュートラルコントロールバルブVHと、ソレノイドバルブSA、ソレノイドバルブSB、ソレノイドバルブSC、ロークラッチタイミングソレノイドバルブSD、リダクションタイミングソレノイドバルブSE及びライン圧デューティソレノイドSFと各ソレノイドバルブのオン、オフを制御するATCU41と、マニュアルバルブ42と、油路50〜89から構成されている。
【0028】
各シフトバルブはバルブ端面に作用する油圧の給排により切り換わり、油路の連通状態を変化させている。各ソレノイドバルブは、ATCU41によりオン、オフ制御され、シフトバルブのバルブ端面に作用する油圧の給排を制御している。
【0029】
個々のシフトバルブにおける油路の連通状態を説明する。まず、シフトバルブVAには、図中下方向に押す力として、スプリング力が上側のバルブ端面に作用し、上方向に押す力としては、下側のバルブ端面に油路50を介して供給される油圧が作用する。まず、油路50に油圧が供給されると、シフトバルブVAは上方向に押し上げられ第1の状態となり、シフトバルブVAの左右の油路を実線のように連通する。すなわち、油路51は油路58と、油路52は油路59と、油路54は油路60と、油路56は油路62と連通する。油路61はドレーンポート(図中×印)よりドレーンされる。
【0030】
シフトバルブVAの油路50に油圧が供給されていない場合には、スプリング力によりシフトバルブVAは下方向に押し下げられる第2の状態となり、シフトバルブVAの左右の油路は破線のように連通する。すなわち、油路52は油路58と連通し、油路53は油路59と連通し、油路55は油路61と連通し、油路57は油路62と連通する。油路60はドレーンされる。油路58は2−4ブレーキB2に接続され、油路59はハイクラッチC2に接続され、油路60はダイレクトクラッチC4に接続されている。また、油路61は、シフトバルブVCに接続され、油路62はシフトバルブVBに接続されている。
【0031】
次に、シフトバルブVBには、下方向に押す力として、スプリング力が作用し、上方向に押す力として、油路63に供給される油圧が作用する。まず、油路63に油圧が供給されると、シフトバルブVBが押し上げられる第1の状態となり、実線に示すように、油路64は油路67と、油路65は油路68と、油路66は油路70と連通する。油路69はドレーンされる。
【0032】
シフトバルブVBの油路63に油圧が供給されていない場合には、シフトバルブVBは下方向に押し下げられる第2の状態となり、破線で示すように、油路62は油路68と連通し、油路66は油路69と連通する。油路67及び油路70はドレーンされる。油路67は油路75及び油路77に接続され、油路68はリダクションブレーキB3に接続されている。また、油路69は、油路80を介して油路52及び油路54に接続され、また油路69は油路72に接続されている。油路70はロークラッチC3に接続されている。
【0033】
次に、シフトバルブVCには、下方向に押す力として、スプリング力が作用し、上方向に押す力として、油路71に供給される油圧が作用する。まず、油路71に油圧が供給されると、シフトバルブVCが押し上げられる第1の状態となり、実線に示すように、油路72は油路74と、油路61は油路64と連通する。シフトバルブVCの油路71に油圧が供給されていない場合には、シフトバルブVCは下方向に押し下げられる第2の状態となり、破線で示すように、油路73は油路74と連通する。油路64はドレーンされる。油路74は油路51及び油路53に接続されている。
【0034】
リバースインヒビットバルブVDには、下方向に押す力として、油路75に供給される油圧及び油路78に供給される油圧が作用し、上方向に押す力として、スプリング力が作用する。まず、油路75または油路78に油圧が供給されると、リバースインヒビットバルブVDが押し下げられ、実線で示すように、油路77は油路79と連通する。リバースインヒビットバルブVDの油路75にも油路78にも油圧が供給されていない場合には、リバースインヒビットバルブVDは押し上げられ、破線で示すように、油路76は油路79と連通する。油路78はロークラッチタイミングソレノイドバルブSDに接続され、油路79はロウリバースブレーキB1に接続されている。
【0035】
また、油路55、油路66及び油路73は、マニュアルバルブ42に接続され、運転者によりDレンジ、4レンジ、3レンジ、2レンジ、1レンジが選択された場合、すなわち前進変速段が選択された場合には、Dレンジ圧(図中Dと記載)が供給される。また油路56及び油路76も油路84を介してマニュアルバルブ42に接続され、Rレンジが選択された場合には、ライン圧よりも高い油圧であるRレンジ圧(図中Rと記載)が供給される。なお、他のRレンジ以外のレンジが選択された場合には、油路84はドレーンされる。
【0036】
また、油路84は油路87を介してリバースクラッチC1に接続されている。油路57及び油路65は図示省略したパイロットバルブに接続され、常時パイロットバルブにより調圧されたライン圧(図中Lと記載)が供給されている。なお、ロークラッチタイミングソレノイドバルブSDは変速段として前進段が設定されている間は常時オン状態に保たれ、リバースインヒビットバルブVDを下方向に押し下げ、何らかの異常が生じて油路76に油圧が生じても、ロウリバースブレーキB1へ供給されることを妨げている。
【0037】
リダクションレデューシングバルブVEは調圧バルブであり、図中下方向に押す力としては、油路81に供給される油圧が作用し、上方向に押す力としては、油路82に供給される油圧及びスプリング力が作用する。油路83は油路84を介してマニュアルバルブ42に接続され、Rレンジが選択された場合には、Rレンジ圧が供給され、Rレンジ以外のレンジが選択された場合にはドレーンされる。
【0038】
まず、油路68にライン圧が供給され、油路83がドレーンされ、かつ油路82に油圧が供給されていない場合の油路の連通状態を説明する、油路81は油路85に接続されるため、油路85の油圧による下方向に押す力よりスプリングによる上方向に押す力が大きい場合には、バルブは上方向に押し上げられ、油路85の油圧は油路68に供給されるライン圧に近づく。逆に、油路85の油圧による下方向に押す力がスプリングによる上方向に押す力より大きい場合には、バルブは下方向に押し下げられ、油路85の油圧は油路83からドレーンされる。
【0039】
上記のように、油路85の油圧が高ければ、ドレーンして油路85の油圧を下げ、油路85の油圧が低ければ、ライン圧を供給して油路85の油圧を上げることにより、油路85の油圧による下方向に押す力とスプリングによる上方向に押す力が釣り合うように、油路85は調圧される。予め、スプリング力は、油路85に供給される油圧がリダクションブレーキB3を締結しない油圧となるように設定されているため、油路68に供給されるライン圧は、十分に減圧され油路85に供給される。
【0040】
油路68にライン圧が供給され、油路83がドレーンされ、かつ油路82に油圧が供給されている場合には、油路85の油圧による下方向に押す力と、スプリングによる上方向に押す力と油路82の油圧による上方向に押し上げる力の和が釣り合うように、油路85は調圧される。このとき、油路85の油圧は、油路82に油圧が供給されない時に油路85から出力される油圧より大きな油圧に調圧されるが、油路68に供給されるライン圧より大きくなることはない。
【0041】
油路83にRレンジ圧が供給された場合には、油路85の油圧がドレーンされることがないので、バルブは下に押し下げられ、図中破線で示すように、油路83と油路85が連通するため、油路85にはRレンジ圧が供給される。油路82はリダクションタイミングバルブVFに接続され、油路85は、リダクションブレーキB3と接続する油路86及び油路55にも接続されている。また、マニュアルバルブ42から出力されるRレンジ圧は油路84及び油路87を介してリバースクラッチC1にも供給されている。
【0042】
リダクションタイミングバルブVFには、下方向に押す力として、リダクションタイミングソレノイドバルブSEに接続された油路88の油圧が作用し、上方向に押す力として、スプリング力が作用する。まず、リダクションタイミングソレノイドバルブSEがオンされ、油路88に油圧が供給されると、リダクションタイミングバルブVFが押し下げられ、破線で示すように、油路82はドレーンされる。
【0043】
リダクションタイミングソレノイドバルブSEがオフされ、油路88に油圧が供給されていない場合には、リダクションタイミングバルブVFは押し上げられ、実線で示すように、油路89が油路82と連通する。油路89には、図示省略されたアキュームコントロールバルブからアキュームコントロール圧(図中Aと表示)が供給されている。アキュームコントロール圧はリダクションタイミングバルブVF、油路82を介して、リダクションレデューシングバルブVEに作用した場合には、リダクションレデューシングバルブVEはライン圧を、リダクションブレーキB3が締結するに十分な油圧まで減圧して油路85に出力するように、設定されている。
【0044】
ニュートラルシフトバルブVGには、上方向に押す力としてスプリング力が作用し、下方向に押す力として、ロークラッチタイミングソレノイドSDの油圧が油路93に供給されることで作用する。まず、油路93に油圧が供給されると、ニュートラルシフトバルブVGが押し下げられ、破線で示すように、油路70は油路90と連通する。ニュートラルシフトバルブVGの油路93に油圧が供給されていない場合には、ニュートラルシフトバルブVGは押し上げられ、実線で示すように、油路92は油路90と連通する。油路92はニュートラルコントロールバルブVHに接続されている。
【0045】
また、油路90は、ロークラッチC3に接続され、運転者によりDレンジ、4レンジ、3レンジ、2レンジ、1レンジが選択された場合、すなわち前進変速段が選択された場合には、Dレンジ圧(図中Dと記載)が供給される。
【0046】
ニュートラルコントロールバルブVHには、下方向に押す力として、スプリング力が作用し、上方向に押す力として、ライン圧デューティソレノイドSFの油圧が油路93に供給されることで作用する。まず、油路94に油圧が供給されると、ニュートラルシフトバルブVGが押し上げられ、破線で示すように、油路95は油路92と連通する。油路93に油圧が供給されていない場合には、ニュートラルコントロールバルブVHは押し下げられ、実線で示すように、油路92はドレン回路と連通する。油路92はニュートラルシフトバルブVGに接続されている。
【0047】
上記ニュートラルシフトバルブVGとニュートラルコントロールバルブVHの作動を制御することで、ニュートラル制御を行うことができるものである。
【0048】
ATCU41は、運転者が手動操作によりシフトポジションとしてDレンジを選択した場合には、自動的に前進5速のなかから、走行状態に応じて適切な変速段を選択し、選択した変速段に応じてソレノイドバルブSA,SB及びSCのオン,オフ状態を制御する。また、運転者が3レンジを選択した場合には、3速以下の前進3速のなかから、走行状態に応じて適切な変速段を選択し、2レンジを選択した場合には、2速以下の前進2速のなかから、走行状態に応じて適切な変速段を選択し、選択した変速段に応じてソレノイドバルブSA,SB及びSCのオン,オフ状態を制御する。
【0049】
さらに、ATCU41は、5速及び後進段が選択された場合には、リダクションタイミングソレノイドバルブSEをオン状態に保つ。4速以下の前進段が選択された場合には、リダクションタイミングソレノイドバルブSEをオフ状態とするが、自動変速で、5速から4速へ変速された場合、すなわちDレンジでの5速からDレンジでの4速へダウンシフトした場合と、手動変速により5速から4速へ変速された場合、すなわちDレンジでの5速から4レンジでの4速にダウンシフトした場合には異なった制御を行う。
【0050】
まずDレンジでの5速からDレンジでの4速へダウンシフトした場合には、リダクションタイミングソレノイドバルブSEを所定時間オン状態に保った後、リダクションタイミングソレノイドバルブSEをオフ状態にする。Dレンジでの5速から4レンジでの4速にダウンシフトした場合には、直ちにリダクションタイミングソレノイドバルブSEをオフ状態にする。
【0051】
次に本発明のリバースインヒビット解除制御を説明する。
運転者がDレンジを選択した状態で、多重信号等によりインヒビタスイッチの異常が発生した場合、ATCU41はRレンジと認識してしまう。これにより、各ソレノイドに対してRレンジ状態の締結指令が出力され、シフトソレノイドSA,SB,SC及びリダクションタイミングソレノイドバルブSEがオンされる。しかしながら、マニュアルバルブ42はDレンジ圧を供給しているため、図4の油圧回路図に示すように、リダクションブレーキB3及びロークラッチC3油圧が供給されることになり、1速状態を形成する。ここで、ATCU41はRレンジが選択された状態で、リバースインヒビット車速を検出するとロークラッチタイミングソレノイドSDがオンされ、リバースインヒビットバルブVD及びニュートラルシフトバルブVGが切り換えられ、ロークラッチ圧がニュートラルコントロールバルブVHからドレンされてしまう。これにより、ロークラッチC3が滑ってしまうという問題がある。そこで、下記に示すリバースインヒビット解除制御を行う。
【0052】
図4は実施例におけるリバースインヒビット解除制御を表すフローチャートである。
【0053】
ステップ101では、Rレンジかどうかを判断し、Rレンジのときはステップ102へ進み、それ以外はステップ106へ進む。
【0054】
ステップ102では、車速がリバースインヒビット車速より小さいかどうかを判断し、小さいときはステップ106へ進み、それ以外はステップ103へ進む。
【0055】
ステップ103では、車速センサが異常かどうかを判断し、正常であればステップ104へ進み、それ以外はステップ106へ進む。
【0056】
ステップ104では、インヒビタスイッチが異常かどうかを判断し、異常がなければ本制御を終了し、異常であるときはステップ105へ進む。
【0057】
ステップ105では、車速が所定値より小さいかどうかを判断し、小さいときはリバースインヒビット制御を解除し、大きいときは本制御を終了する。
【0058】
すなわち、Rレンジと判断され、車速がリバースインヒビット車速よりも小さく、車速センサにも異常が無いときには、従来技術においてはリバースインヒビット制御に入り、ロークラッチ圧も下がってしまうが、インヒビタスイッチ異常を検出したときは、基本的にどのレンジなのかは認識できない状態であり、Rレンジとも認識できていないため、車速がリバースインヒビット車速よりも大きな所定値以下のときは、リバースインヒビット制御を解除する。これにより、ロークラッチ圧が抜けてしまい、ロークラッチC3が滑ってしまうという問題を回避することができる。
【0059】
また、予め設定されたリバースインヒビット車速よりも高い所定車速とを比較し、検出された車速が所定車速よりも大きいときは、リバースインヒビット制御が禁止されないことで、レンジ信号のフェールを検出した場合、高い車速でリバースインヒビット制御を禁止することができる。
【0060】
また、リバースインヒビット制御中にレンジ信号のフェールを検出したときは、リバースインヒビット制御が解除されることで、リバースインヒビット制御中であっても、レンジ信号のフェールを検出したときは、素早くリバースインヒビット制御を解除することができる。
【0061】
(他の実施例)
以上、本発明の自動変速機の油圧制御装置を実施の形態に基づき説明してきたが、具体的な構成については、この実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲の各請求項に記載された本発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許容される。例えば、本実施例においては、Dレンジ、4レンジ、3レンジ、2レンジ及び1レンジを備えた自動変速機の制御装置に本発明を適用したが、これに限定されるわけではなく、Dレンジ、4レンジ、3レンジ、2レンジに加えて、手動で変速段を選択するレンジを備えたものでもよい。また、直動式自動変速機に適用しても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態における自動変速機のスケルトン図である。
【図2】実施の形態における自動変速機の締結論理表である。
【図3】実施の形態における自動変速機の油圧制御回路を表す回路図である。
【図4】実施の形態における自動変速機のDレンジ圧が出力された状態でRレンジのソレノイドがオンとなった状態の油路の連通状態を表す図である。
【図5】実施の形態におけるリバースインヒビット制御を表すフローチャートである。
【図6】従来技術における自動変速機の油圧制御回路を表す回路図である。
【符号の説明】
10 トルクコンバータ
11 ロックアップ機構
12 主変速機構
14 副変速機構
16 ファイナルドライブ機構
20,32 軸
24 主出力ギア
28 副入力ギア
34 副出力ギア
36 ファイナルギア
41 ATCU(変速制御部)
42 マニュアルバルブ
50〜93 油路
B1 ロウリバースブレーキ
B2 2−4ブレーキ
B3 リダクションブレーキ
C1 リバースクラッチ
C2 ハイクラッチ
C3 ロークラッチ
C4 ダイレクトクラッチ
G1 第1遊星歯車機構
G2 第2遊星歯車機構
G3 第3遊星歯車機構
OC1 ロウワンウェイクラッチ
OC2 リダクションワンウェイクラッチ
SA,SB,SC ソレノイドバルブ
SD ロークラッチタイミングソレノイドバルブ
SE リダクションタイミングソレノイドバルブ
SF ライン圧デューティソレノイドバルブ
VA,VB,VC シフトバルブ
VD リバースインヒビットバルブ
VE リダクションレデューシングバルブ
VF リダクションタイミングバルブ
VG ニュートラルシフトバルブ
VH ニュートラルコントロールバルブ

Claims (4)

  1. 複数の摩擦要素の締結又は解放の組み合わせにより実現する複数の前進変速段及び後進変速段を備え、走行状態に応じた自動変速又は手動操作により、前記複数の前進変速段を切り換える自動変速機の変速制御装置であって、
    発進クラッチを滑り状態に制御可能なニュートラルコントロールバルブと、
    前記発進クラッチに油圧を供給するシフトバルブと前記発進クラッチを接続する油路と、前記ニュートラルコントロールバルブと前記発進クラッチを接続する油路とを切り換えるニュートラルシフトバルブと、
    前記シフトバルブと後退用締結要素とを接続する油路上に設けられ、前記後退用締結要素への油圧供給を遮断可能なリバースインヒビットバルブと、
    前記ニュートラルシフトバルブ及び前記リバースインヒビットバルブの作動を制御し、前記リバースインヒビットバルブが前記後退用締結要素への油圧供給を遮断するよう切り換えるときは、前記ニュートラルシフトバルブが前記ニュートラルコントロールバルブと前記発進クラッチを連通するよう切り換える信号を同時に出力する1つのシフトソレノイドと、
    レンジ信号を検出するレンジ信号検出手段と、
    車速を検出する車速検出手段と、
    検出された車速と、予め設定されたリバースインヒビット車速とを比較し、検出された車速がリバースインヒビット車速よりも大きいときは、前記リバースインヒビットバルブを作動させ、後退用締結要素への油圧供給を禁止するリバースインヒビット制御手段と、
    レンジ信号のフェールを検出するレンジ信号フェール検出手段と、
    を備え、
    Rレンジが検出され、検出された車速がリバースインヒビット車速よりも大きいときであっても、レンジ信号のフェールを検出したときは、リバースインヒビット制御を禁止するリバースインヒビット制御禁止手段を設けたことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  2. 請求項1に記載の自動変速機の変速制御装置において、
    前記リバースインヒビット制御禁止手段は、検出された車速と、予め設定され、リバースインヒビット車速よりも高い所定車速とを比較し、検出された車速が前記所定車速よりも大きいときは、リバースインヒビット制御を禁止しない手段としたことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  3. 請求項1または2に記載の自動変速機の変速制御装置において、
    前記リバースインヒビット制御禁止手段は、リバースインヒビット制御中にレンジ信号のフェールを検出したときは、リバースインヒビット制御を解除する手段としたことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  4. 請求項1ないし3に記載の自動変速機の変速制御装置において、
    前記自動変速機を、
    第1サンギアと第1キャリアと第1リングギアとを有する第1遊星歯車機構と、
    第2サンギアと第2キャリアと第2リングギアとを有する第2遊星歯車機構と、
    第3サンギアと第3キャリアと第3リングギアとを有する第3遊星歯車機構と、
    前記第2サンギアに直結されている入力部材と、
    前記入力部材と前記第1サンギアとを選択的に断接する第1クラッチと、
    前記入力部材と第2キャリアとを選択的に断接する第2クラッチと、
    前記第1キャリアと前記第2リングギアとを選択的に断接する第3クラッチと、
    前記第3キャリアと前記第3リングギアとを選択的に断接する第4クラッチと、
    前記第2キャリアと変速機ケースとを選択的に断接する第1ブレーキと、
    前記第1サンギアと変速機ケースとを選択的に断接する第2ブレーキと、
    前記第3リングギアと変速機ケースとを選択的に断接する第3ブレーキと、
    前記第3キャリアに直結されている出力部材とを備え、
    前記第1クラッチと第2クラッチと第3クラッチと第4クラッチと第1ブレーキと第2ブレーキと第3ブレーキへの締結圧を制御する第1,第2及び第3シフトバルブと、
    前記第1シフトバルブの作動を制御する第1シフトソレノイドと、
    前記第2シフトバルブの作動を制御する第2シフトソレノイドと、
    前記第3シフトバルブの作動を制御する第3シフトソレノイドと、
    を備えた自動変速機とし、
    前記変速制御装置を、
    前記第1,第2及び第3シフトバルブを作動することで第3クラッチと第3ブレーキを締結することにより第1速、前記第1及び第2シフトバルブを作動することで第3クラッチと第2ブレーキと第3ブレーキを締結することにより第2速、前記第2シフトバルブを作動することで第2クラッチと第3クラッチと第3ブレーキを締結することにより第3速、前記第3シフトバルブを作動することで第2クラッチと第2ブレーキと第3ブレーキを締結することにより第4速、前記第1及び第3シフトバルブを作動することで第2クラッチと第2ブレーキと第4クラッチを締結することにより第5速の前進ギア段を達成する変速制御手段を有する変速制御装置とし、
    前記発進クラッチを前記第3クラッチとし、前記後退用締結要素を前記第1ブレーキとしたことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
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