JP2003090425A - 自動変速機の変速制御装置 - Google Patents

自動変速機の変速制御装置

Info

Publication number
JP2003090425A
JP2003090425A JP2001281255A JP2001281255A JP2003090425A JP 2003090425 A JP2003090425 A JP 2003090425A JP 2001281255 A JP2001281255 A JP 2001281255A JP 2001281255 A JP2001281255 A JP 2001281255A JP 2003090425 A JP2003090425 A JP 2003090425A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clutch
shift
valve
oil passage
reverse
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2001281255A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4006206B2 (ja
Inventor
Tadataka Oka
忠孝 岡
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JATCO Ltd
Original Assignee
JATCO Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JATCO Ltd filed Critical JATCO Ltd
Priority to JP2001281255A priority Critical patent/JP4006206B2/ja
Publication of JP2003090425A publication Critical patent/JP2003090425A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4006206B2 publication Critical patent/JP4006206B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 自動変速機の変速制御装置において、リバー
スインヒビットバルブとニュートラルコントロールバル
ブの作動を制御するソレノイドを共用化した場合に、リ
バースインヒビット制御の開始条件が整ったとしても、
ロークラッチの締結圧を適正に制御可能な自動変速機の
変速制御装置を提供すること。 【解決手段】 複数のバルブの作動を1つのソレノイド
で共用化するとともにニュートラル制御及びリバースイ
ンヒビット制御可能な自動変速機の変速制御装置におい
て、Rレンジが検出され、検出された車速がリバースイ
ンヒビット車速よりも大きいときであっても、レンジ信
号のフェールを検出したときは、リバースインヒビット
制御を禁止するリバースインヒビット制御禁止手段を設
けたこととした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両に搭載される
自動変速機の変速制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動変速機の変速制御装置とし
て、例えば特開平11−210876号公報に記載の技
術が知られている。この公報には、ロークラッチ圧を調
圧可能なニュートラルシフトバルブとニュートラルコン
トロールバルブを備え、Dレンジがセレクトされた状態
で、ブレーキを踏んで停止しているときには、ロークラ
ッチ圧を0〜MAX圧(ライン圧)までの油圧レベル範囲
で制御することで、ロークラッチを滑り締結させ、エン
ジン負荷の低減を図ることで燃費を向上するDレンジで
のニュートラル制御が開示されている。
【0003】また、特開平11−37278号公報に記
載の技術には、レンジ信号の異常を検出したときは、最
も高いライン圧を必要とするRレンジ圧に対応するため
に、信号の優先順位としてRレンジを選択することで、
摩擦締結要素に十分な油圧を供給することで確実な発進
を得られる技術が開示されている。
【0004】また、前進5速後退1速の自動変速機の従
来技術として、特開2001−12596号公報に記載
の技術が知られている。この公報には、図6の油圧回路
に示すように、リバースインヒビットバルブVDが設け
られ、このリバースインヒビットバルブVDの作動は、
ロークラッチタイミングソレノイドバルブSDにより制
御されている。そして、リバースインヒビット車速以上
でRレンジが選択されたときは、安全性の確保、及び変
速機構部の保護を目的として、ロークラッチタイミング
ソレノイドバルブSDがオンすることで、ロー&リバー
スブレーキB1への油圧の供給を遮断し、油路77から
ドレンするよう構成されている。
【0005】この前進5速後退1速の自動変速機に、特
開平11−210876号公報に記載のニュートラル制
御を行うためのニュートラルシフトバルブ及びニュート
ラルコントロールバルブを設けることで、燃費向上を図
ることを考える。つまり、図3に示すように、ロークラ
ッチC3とシフトバルブVBとの間の油路70上にニュ
ートラルシフトバルブVGを設け、このニュートラルシ
フトバルブVGはニュートラルコントロールバルブVH
から供給される油圧とシフトバルブVBから供給される
油圧を切り換えるバルブとし、ニュートラルコントロー
ルバルブVHはDレンジ圧とドレン油路を切り換えるバ
ルブとすることが考えられる。このとき、ニュートラル
シフトバルブVGやニュートラルコントロールバルブV
Hを単に設けるだけでなく、当然そのバルブの作動を制
御するソレノイドが必要となる。ここで、図2の締結論
理表に示すように、ロークラッチタイミングソレノイド
SDは後退速のときには作動せず、前進変速段において
のみ作動すること、及び、ニュートラル制御はライン圧
ソレノイドバルブの非作動時に作動することに鑑み、部
品点数の増加を極力抑制するためには、リバースインヒ
ビットバルブVDの作動を制御するロークラッチタイミ
ングソレノイドSDとニュートラルシフトバルブVGの
作動を制御するソレノイドとの共用化を図るとともに、
ライン圧ソレノイドバルブとSFュートラルコントロー
ルバルブVHの作動を制御するソレノイドとの共用化を
図るよう構成されるのが一般的である。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ニュートラルシフトバルブVG及びニュートラルコント
ロールバルブVHを追加した技術にあっては、例えばマ
ニュアルバルブからDレンジ圧が出力された状態で、レ
ンジ信号にフェールが発生し、信号の優先順位の関係か
らRレンジが選択されたと判断してしまう。この状態で
車速がリバースインヒビット車速以上であると、リバー
スインヒビット制御に入ることになる。すなわち、Dレ
ンジ圧が出力された状態で、シフトソレノイドはRレン
ジの状態を達成しつつ、リバースインヒビットバルブを
オンする。このとき、ニュートラルシフトバルブVGは
油路92側に切り換えられることで油圧がドレンされ、
ロークラッチ圧も低下してしまい、ロークラッチC3の
締結圧が低下し滑ってしまうという問題があった。
【0007】本発明は、上述のような問題点に着目して
なされたもので、自動変速機の変速制御装置において、
リバースインヒビットバルブとニュートラルコントロー
ルバルブの作動を制御するソレノイドを共用化した場合
に、リバースインヒビット制御の開始条件が整ったとし
ても、ロークラッチの締結圧を適正に制御可能な自動変
速機の変速制御装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の問題を解決する手
段として、請求項1記載の発明では、複数の摩擦要素の
締結又は解放の組み合わせにより実現する複数の前進変
速段及び後進変速段を備え、走行状態に応じた自動変速
又は手動操作により、前記複数の前進変速段を切り換え
る自動変速機の変速制御装置であって、発進クラッチを
滑り状態に制御可能なニュートラルコントロールバルブ
と、前記発進クラッチに油圧を供給するシフトバルブと
前記発進クラッチを接続する油路と、前記ニュートラル
コントロールバルブと前記発進クラッチを接続する油路
とを切り換えるニュートラルシフトバルブと、前記シフ
トバルブと後退用締結要素とを接続する油路上に設けら
れ、前記後退用締結要素への油圧供給を遮断可能なリバ
ースインヒビットバルブと、前記ニュートラルシフトバ
ルブ及び前記リバースインヒビットバルブの作動を制御
し、前記リバースインヒビットバルブが前記後退用締結
要素への油圧供給を遮断するよう切り換えるときは、前
記ニュートラルシフトバルブが前記ニュートラルコント
ロールバルブと前記発進クラッチを連通するよう切り換
える信号を同時に出力する1つのシフトソレノイドと、
レンジ信号を検出するレンジ信号検出手段と、車速を検
出する車速検出手段と、検出された車速と、予め設定さ
れたリバースインヒビット車速とを比較し、検出された
車速がリバースインヒビット車速よりも大きいときは、
前記リバースインヒビットバルブを作動させ、後退用締
結要素への油圧供給を禁止するリバースインヒビット制
御手段と、レンジ信号のフェールを検出するレンジ信号
フェール検出手段と、を備え、Rレンジが検出され、検
出された車速がリバースインヒビット車速よりも大きい
ときであっても、レンジ信号のフェールを検出したとき
は、リバースインヒビット制御を禁止するリバースイン
ヒビット制御禁止手段を設けたことを特徴とする。
【0009】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の自動変速機の変速制御装置において、前記リバース
インヒビット制御禁止手段は、検出された車速と、予め
設定され、リバースインヒビット車速よりも高い所定車
速とを比較し、検出された車速が前記所定車速よりも大
きいときは、リバースインヒビット制御を禁止しない手
段としたことを特徴とする。
【0010】請求項3に記載の発明では、請求項1また
は2に記載の自動変速機の変速制御装置において、前記
リバースインヒビット制御禁止手段は、リバースインヒ
ビット制御中にレンジ信号のフェールを検出したとき
は、リバースインヒビット制御を解除する手段としたこ
とを特徴とする。
【0011】請求項4に記載の発明では、請求項1ない
し3に記載の自動変速機の変速制御装置において、前記
自動変速機を、第1サンギアと第1キャリアと第1リン
グギアとを有する第1遊星歯車機構と、第2サンギアと
第2キャリアと第2リングギアとを有する第2遊星歯車
機構と、第3サンギアと第3キャリアと第3リングギア
とを有する第3遊星歯車機構と、前記第2サンギアに直
結されている入力部材と、前記入力部材と前記第1サン
ギアとを選択的に断接する第1クラッチと、前記入力部
材と第2キャリアとを選択的に断接する第2クラッチ
と、前記第1キャリアと前記第2リングギアとを選択的
に断接する第3クラッチと、前記第3キャリアと前記第
3リングギアとを選択的に断接する第4クラッチと、前
記第2キャリアと変速機ケースとを選択的に断接する第
1ブレーキと、前記第1サンギアと変速機ケースとを選
択的に断接する第2ブレーキと、前記第3リングギアと
変速機ケースとを選択的に断接する第3ブレーキと、前
記第3キャリアに直結されている出力部材とを備え、前
記第1クラッチと第2クラッチと第3クラッチと第4ク
ラッチと第1ブレーキと第2ブレーキと第3ブレーキへ
の締結圧を制御する第1,第2及び第3シフトバルブ
と、前記第1シフトバルブの作動を制御する第1シフト
ソレノイドと、前記第2シフトバルブの作動を制御する
第2シフトソレノイドと、前記第3シフトバルブの作動
を制御する第3シフトソレノイドと、を備えた自動変速
機とし、前記変速制御装置を、前記第1,第2及び第3
シフトバルブを作動することで第3クラッチと第3ブレ
ーキを締結することにより第1速、前記第1及び第2シ
フトバルブを作動することで第3クラッチと第2ブレー
キと第3ブレーキを締結することにより第2速、前記第
2シフトバルブを作動することで第2クラッチと第3ク
ラッチと第3ブレーキを締結することにより第3速、前
記第3シフトバルブを作動することで第2クラッチと第
2ブレーキと第3ブレーキを締結することにより第4
速、前記第1及び第3シフトバルブを作動することで第
2クラッチと第2ブレーキと第4クラッチを締結するこ
とにより第5速の前進ギア段を達成する変速制御手段を
有する変速制御装置とし、前記発進クラッチを前記第3
クラッチとし、前記後退用締結要素を前記第1ブレーキ
としたことを特徴とする。
【0012】
【発明の作用及び効果】請求項1記載の自動変速機の変
速制御装置にあっては、リバースインヒビット制御手段
により後退用締結要素への油圧供給が禁止されたとして
も、リバースインヒビット制御禁止手段により、レンジ
信号のフェールを検出したときは、リバースインヒビッ
ト制御が禁止されることで、発進クラッチの締結圧が低
下することが無く、発進クラッチの滑りを防止すること
ができる。
【0013】請求項2に記載の自動変速機の変速制御装
置にあっては、リバースインヒビット制御禁止手段にお
いて、検出された車速と、予め設定されたリバースイン
ヒビット車速よりも高い所定車速とを比較し、検出され
た車速が前記所定車速よりも大きいときは、リバースイ
ンヒビット制御が禁止されないことで、レンジ信号のフ
ェールを検出した場合、高い車速でリバースインヒビッ
ト制御を禁止することができる。
【0014】請求項3に記載の自動変速機の変速制御装
置にあっては、リバースインヒビット制御禁止手段にお
いて、リバースインヒビット制御中にレンジ信号のフェ
ールを検出したときは、リバースインヒビット制御が解
除されることで、リバースインヒビット制御中であって
も、レンジ信号のフェールを検出したときは、素早くリ
バースインヒビット制御を解除することができる。
【0015】請求項4に記載の自動変速機の変速制御装
置にあっては、自動変速機が、第1サンギアと第1キャ
リアと第1リングギアとを有する第1遊星歯車機構と、
第2サンギアと第2キャリアと第2リングギアとを有す
る第2遊星歯車機構と、第3サンギアと第3キャリアと
第3リングギアとを有する第3遊星歯車機構と、前記第
2サンギアに直結されている入力部材と、前記入力部材
と前記第1サンギアとを選択的に断接する第1クラッチ
と、前記入力部材と第2キャリアとを選択的に断接する
第2クラッチと、前記第1キャリアと前記第2リングギ
アとを選択的に断接する第3クラッチと、前記第3キャ
リアと前記第3リングギアとを選択的に断接する第4ク
ラッチと、前記第2キャリアと変速機ケースとを選択的
に断接する第1ブレーキと、前記第1サンギアと変速機
ケースとを選択的に断接する第2ブレーキと、前記第3
リングギアと変速機ケースとを選択的に断接する第3ブ
レーキと、前記第3キャリアに直結されている出力部材
とが備えられ、前記第1クラッチと第2クラッチと第3
クラッチと第4クラッチと第1ブレーキと第2ブレーキ
と第3ブレーキへの締結圧を制御する第1,第2及び第
3シフトバルブと、前記第1シフトバルブの作動を制御
する第1シフトソレノイドと、前記第2シフトバルブの
作動を制御する第2シフトソレノイドと、前記第3シフ
トバルブの作動を制御する第3シフトソレノイドと、を
備えた自動変速機とされ、前記変速制御装置を、前記第
1,第2及び第3シフトバルブを作動することで第3ク
ラッチと第3ブレーキを締結することにより第1速、前
記第1及び第2シフトバルブを作動することで第3クラ
ッチと第2ブレーキと第3ブレーキを締結することによ
り第2速、前記第2シフトバルブを作動することで第2
クラッチと第3クラッチと第3ブレーキを締結すること
により第3速、前記第3シフトバルブを作動することで
第2クラッチと第2ブレーキと第3ブレーキを締結する
ことにより第4速、前記第1及び第3シフトバルブを作
動することで第2クラッチと第2ブレーキと第4クラッ
チを締結することにより第5速の前進ギア段を達成する
変速制御手段を有する変速制御装置とされ、前記発進ク
ラッチが前記第3クラッチとされ、前記後退用締結要素
が前記第1ブレーキとされたことで、上記構成の自動変
速機に本願発明を適用することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を実施
例に基づいて説明する。本実施例は、前進5速後退1速
の自動変速機に適用される。
【0017】まず、構成を説明する。図1は実施の形態
の油圧制御装置が適用された前進5速後退1速の自動変
速機のギアトレーンを示すスケルトン図である。この動
力伝達機構は、トルクコンバータ10、主変速機構12
及び、副変速機構14及び車輪を駆動するファイナルド
ライブ機構16を有している。主変速機構12はトルク
コンバータ10と同一軸線上に構成され、副変速機構1
4は、手変速機構12と平行に配置されている。
【0018】トルクコンバータ10には、ロックアップ
機構11が付設され、図示省略されたエンジンからの回
転力が入力され、またトルクコンバータ10からの出力
は軸20により主変速機構12に入力される。主変速機
構12は、第1遊星歯車機構G1、第2遊星歯車機構G
2、リバースクラッチC1、ハイクラッチC2、ローク
ラッチC3、ロウリバースブレーキB1、2−4ブレー
キB2及びロウワンウェイクラッチOC1を備え、軸2
0から入力される回転力を軸22に変速して出力してい
る。
【0019】第1遊星歯車機構G1は、軸20上に配置
され、サンギアS1と、インターナルギアR1と、サン
ギアS1及びインターナルギアR1と同時にかみ合うピ
ニオンギアP1と、ピニオンギアP1を支持するキャリ
アPC1から構成されている。また、第2遊星歯車機構
G2も軸20上に配置され、サンギアS2と、インター
ナルギアR2と、サンギアS2及びインターナルギアR
2と同時にかみ合うピニオンギアP2と、ピニオンギア
P2を支持するキャリアPC2から構成されている。
【0020】リバースクラッチC1、ハイクラッチC
2、ロークラッチC3、ロウリバースブレーキB1、2
−4ブレーキB2及びロウワンウェイクラッチOC1を
種々の組み合わせで作動させることにより、第1遊星歯
車機構G1及び第2遊星歯車機構G2の各要素の回転状
態を変え、軸20の回転速度に対する軸22の回転速度
を変えることができる。軸22には、一体に取り付けら
れた主出力ギア24が設けられ、副変速機構14に連結
された副入力ギア28とかみ合っている。
【0021】副変速機構14は、第3遊星歯車機構G
3、ダイレクトクラッチC4、リダクションブレーキB
3及びリダクションワンウェイクラッチOC2を備え、
副入力ギア28から入力される回転力を軸32に変速し
て出力している。第3遊星歯車機構G3は、サンギアS
3と、副入力ギア28と一体に連結されるインターナル
ギアR3と、サンギアS3及びインターナルギアR3と
同時にかみ合うピニオンギアP3と、ピニオンギアP3
を支持し、軸32と一体に回転するように連結されたキ
ャリアPC3から構成されている。
【0022】ダイレクトクラッチC4、リダクションブ
レーキB3及びリダクションワンウェイクラッチOC2
を、種々の組み合わせで作動させることにより、第3遊
星歯車機構G3の各要素の回転状態を変え、副入力ギア
28から入力された回転速度に対する軸32の回転速度
を変えることができる。軸32には、一体に取り付けら
れた副出力ギア34が設けられ、ファイナルドライブ機
構16と一体に回転するように連結されたファイナルギ
ア36とかみ合っている。
【0023】エンジンから上記自動変速機に入力される
回転力は、トルクコンバータ10、軸20、主変速機構
12、主出力ギア24、副入力ギア28、副変速機構1
4、軸32、副出力ギア34、ファイナルギア36及び
ファイナルドライブ機構16を順次伝達される。その間
に、各クラッチ及びブレーキ等を図2に示すような組み
合わせで、作動させることにより、前進5速後退1速の
変速を行わせることができる。丸印は締結状態を示して
いる。図2に1速(エンジンブレーキ走行なし)と記載
された摩擦要素の組み合わせでは、エンジンからの逆起
動力が伝達され、エンジンブレーキ走行は行われない。
他の変速段では、逆起動力が伝達されるので、エンジン
ブレーキ走行が行われる。なお、ソレノイドバルブのオ
ン、オフ状態と変速段の関係については後述する。
【0024】なお、運転者はシフトレバーを介したセレ
クト操作により、駐車レンジ、Rレンジ、中立レンジ
と、前進5速の自動変速を行うDレンジ、4速以下の前
進4速で自動変速を行う4レンジ、3速以下の前進3速
で自動変速を行う3レンジ、2速以下の前進2速で自動
変速を行う2レンジ及び1速が設定される1レンジから
所望のレンジを選択することができる。
【0025】運転者がDレンジを選択した場合には、走
行状態に応じて前進5速の自動変速を行わせることがで
きる。5速から2速までは、エンジンブレーキ走行を行
うが、1速が自動選択された場合には、エンジンブレー
キ走行を行わない1速が設定される。4レンジを選択し
た場合には、4速以下の前進4速の変速が可能であり、
全ての変速段でエンジンブレーキ走行を行う。3レンジ
を選択した場合には、3速以下の前進3速の変速が可能
であり、全ての変速段でエンジンブレーキ走行を行う。
2レンジを選択した場合には、2速以下の前進2速の変
速が可能であり、全ての変速段でエンジンブレーキ走行
を行う。1レンジを選択した場合には、エンジンブレー
キ走行を行う1速で走行する。
【0026】また、本実施の形態の変速制御装置には、
Dレンジ走行時のニュートラル制御を行うことができ
る。これは、例えば運転者が走行中、信号停止などでD
レンジのままブレーキを踏んで停車しているような状態
において、ロークラッチC3への油圧を滑り制御するも
ので、これによりエンジン負荷の低減を図り燃費の向上
を図っている。
【0027】次に、上記動力伝達機構の油圧制御回路を
図3に示す。この油圧制御回路は、リバースクラッチC
1、ハイクラッチC2、ロークラッチC3、ダイレクト
クラッチC4、2−4ブレーキB2及びリダクションブ
レーキB3に供給する油圧を制御し、締結及び開放を制
御する3つのシフトバルブVA、VB及びVCと、ロウ
リバースブレーキB1に供給する油圧を制御するリバー
スインヒビットバルブVDと、5速から4速へシフトダ
ウンする際にリダクションブレーキB3を締結するタイ
ミング及び油圧を制御するリダクションレデューシング
バルブVE、リダクションタイミングバルブVFと、ニ
ュートラルシフトバルブVGと、ニュートラルコントロ
ールバルブVHと、ソレノイドバルブSA、ソレノイド
バルブSB、ソレノイドバルブSC、ロークラッチタイ
ミングソレノイドバルブSD、リダクションタイミング
ソレノイドバルブSE及びライン圧デューティソレノイ
ドSFと各ソレノイドバルブのオン、オフを制御するA
TCU41と、マニュアルバルブ42と、油路50〜8
9から構成されている。
【0028】各シフトバルブはバルブ端面に作用する油
圧の給排により切り換わり、油路の連通状態を変化させ
ている。各ソレノイドバルブは、ATCU41によりオ
ン、オフ制御され、シフトバルブのバルブ端面に作用す
る油圧の給排を制御している。
【0029】個々のシフトバルブにおける油路の連通状
態を説明する。まず、シフトバルブVAには、図中下方
向に押す力として、スプリング力が上側のバルブ端面に
作用し、上方向に押す力としては、下側のバルブ端面に
油路50を介して供給される油圧が作用する。まず、油
路50に油圧が供給されると、シフトバルブVAは上方
向に押し上げられ第1の状態となり、シフトバルブVA
の左右の油路を実線のように連通する。すなわち、油路
51は油路58と、油路52は油路59と、油路54は
油路60と、油路56は油路62と連通する。油路61
はドレーンポート(図中×印)よりドレーンされる。
【0030】シフトバルブVAの油路50に油圧が供給
されていない場合には、スプリング力によりシフトバル
ブVAは下方向に押し下げられる第2の状態となり、シ
フトバルブVAの左右の油路は破線のように連通する。
すなわち、油路52は油路58と連通し、油路53は油
路59と連通し、油路55は油路61と連通し、油路5
7は油路62と連通する。油路60はドレーンされる。
油路58は2−4ブレーキB2に接続され、油路59は
ハイクラッチC2に接続され、油路60はダイレクトク
ラッチC4に接続されている。また、油路61は、シフ
トバルブVCに接続され、油路62はシフトバルブVB
に接続されている。
【0031】次に、シフトバルブVBには、下方向に押
す力として、スプリング力が作用し、上方向に押す力と
して、油路63に供給される油圧が作用する。まず、油
路63に油圧が供給されると、シフトバルブVBが押し
上げられる第1の状態となり、実線に示すように、油路
64は油路67と、油路65は油路68と、油路66は
油路70と連通する。油路69はドレーンされる。
【0032】シフトバルブVBの油路63に油圧が供給
されていない場合には、シフトバルブVBは下方向に押
し下げられる第2の状態となり、破線で示すように、油
路62は油路68と連通し、油路66は油路69と連通
する。油路67及び油路70はドレーンされる。油路6
7は油路75及び油路77に接続され、油路68はリダ
クションブレーキB3に接続されている。また、油路6
9は、油路80を介して油路52及び油路54に接続さ
れ、また油路69は油路72に接続されている。油路7
0はロークラッチC3に接続されている。
【0033】次に、シフトバルブVCには、下方向に押
す力として、スプリング力が作用し、上方向に押す力と
して、油路71に供給される油圧が作用する。まず、油
路71に油圧が供給されると、シフトバルブVCが押し
上げられる第1の状態となり、実線に示すように、油路
72は油路74と、油路61は油路64と連通する。シ
フトバルブVCの油路71に油圧が供給されていない場
合には、シフトバルブVCは下方向に押し下げられる第
2の状態となり、破線で示すように、油路73は油路7
4と連通する。油路64はドレーンされる。油路74は
油路51及び油路53に接続されている。
【0034】リバースインヒビットバルブVDには、下
方向に押す力として、油路75に供給される油圧及び油
路78に供給される油圧が作用し、上方向に押す力とし
て、スプリング力が作用する。まず、油路75または油
路78に油圧が供給されると、リバースインヒビットバ
ルブVDが押し下げられ、実線で示すように、油路77
は油路79と連通する。リバースインヒビットバルブV
Dの油路75にも油路78にも油圧が供給されていない
場合には、リバースインヒビットバルブVDは押し上げ
られ、破線で示すように、油路76は油路79と連通す
る。油路78はロークラッチタイミングソレノイドバル
ブSDに接続され、油路79はロウリバースブレーキB
1に接続されている。
【0035】また、油路55、油路66及び油路73
は、マニュアルバルブ42に接続され、運転者によりD
レンジ、4レンジ、3レンジ、2レンジ、1レンジが選
択された場合、すなわち前進変速段が選択された場合に
は、Dレンジ圧(図中Dと記載)が供給される。また油
路56及び油路76も油路84を介してマニュアルバル
ブ42に接続され、Rレンジが選択された場合には、ラ
イン圧よりも高い油圧であるRレンジ圧(図中Rと記
載)が供給される。なお、他のRレンジ以外のレンジが
選択された場合には、油路84はドレーンされる。
【0036】また、油路84は油路87を介してリバー
スクラッチC1に接続されている。油路57及び油路6
5は図示省略したパイロットバルブに接続され、常時パ
イロットバルブにより調圧されたライン圧(図中Lと記
載)が供給されている。なお、ロークラッチタイミング
ソレノイドバルブSDは変速段として前進段が設定され
ている間は常時オン状態に保たれ、リバースインヒビッ
トバルブVDを下方向に押し下げ、何らかの異常が生じ
て油路76に油圧が生じても、ロウリバースブレーキB
1へ供給されることを妨げている。
【0037】リダクションレデューシングバルブVEは
調圧バルブであり、図中下方向に押す力としては、油路
81に供給される油圧が作用し、上方向に押す力として
は、油路82に供給される油圧及びスプリング力が作用
する。油路83は油路84を介してマニュアルバルブ4
2に接続され、Rレンジが選択された場合には、Rレン
ジ圧が供給され、Rレンジ以外のレンジが選択された場
合にはドレーンされる。
【0038】まず、油路68にライン圧が供給され、油
路83がドレーンされ、かつ油路82に油圧が供給され
ていない場合の油路の連通状態を説明する、油路81は
油路85に接続されるため、油路85の油圧による下方
向に押す力よりスプリングによる上方向に押す力が大き
い場合には、バルブは上方向に押し上げられ、油路85
の油圧は油路68に供給されるライン圧に近づく。逆
に、油路85の油圧による下方向に押す力がスプリング
による上方向に押す力より大きい場合には、バルブは下
方向に押し下げられ、油路85の油圧は油路83からド
レーンされる。
【0039】上記のように、油路85の油圧が高けれ
ば、ドレーンして油路85の油圧を下げ、油路85の油
圧が低ければ、ライン圧を供給して油路85の油圧を上
げることにより、油路85の油圧による下方向に押す力
とスプリングによる上方向に押す力が釣り合うように、
油路85は調圧される。予め、スプリング力は、油路8
5に供給される油圧がリダクションブレーキB3を締結
しない油圧となるように設定されているため、油路68
に供給されるライン圧は、十分に減圧され油路85に供
給される。
【0040】油路68にライン圧が供給され、油路83
がドレーンされ、かつ油路82に油圧が供給されている
場合には、油路85の油圧による下方向に押す力と、ス
プリングによる上方向に押す力と油路82の油圧による
上方向に押し上げる力の和が釣り合うように、油路85
は調圧される。このとき、油路85の油圧は、油路82
に油圧が供給されない時に油路85から出力される油圧
より大きな油圧に調圧されるが、油路68に供給される
ライン圧より大きくなることはない。
【0041】油路83にRレンジ圧が供給された場合に
は、油路85の油圧がドレーンされることがないので、
バルブは下に押し下げられ、図中破線で示すように、油
路83と油路85が連通するため、油路85にはRレン
ジ圧が供給される。油路82はリダクションタイミング
バルブVFに接続され、油路85は、リダクションブレ
ーキB3と接続する油路86及び油路55にも接続され
ている。また、マニュアルバルブ42から出力されるR
レンジ圧は油路84及び油路87を介してリバースクラ
ッチC1にも供給されている。
【0042】リダクションタイミングバルブVFには、
下方向に押す力として、リダクションタイミングソレノ
イドバルブSEに接続された油路88の油圧が作用し、
上方向に押す力として、スプリング力が作用する。ま
ず、リダクションタイミングソレノイドバルブSEがオ
ンされ、油路88に油圧が供給されると、リダクション
タイミングバルブVFが押し下げられ、破線で示すよう
に、油路82はドレーンされる。
【0043】リダクションタイミングソレノイドバルブ
SEがオフされ、油路88に油圧が供給されていない場
合には、リダクションタイミングバルブVFは押し上げ
られ、実線で示すように、油路89が油路82と連通す
る。油路89には、図示省略されたアキュームコントロ
ールバルブからアキュームコントロール圧(図中Aと表
示)が供給されている。アキュームコントロール圧はリ
ダクションタイミングバルブVF、油路82を介して、
リダクションレデューシングバルブVEに作用した場合
には、リダクションレデューシングバルブVEはライン
圧を、リダクションブレーキB3が締結するに十分な油
圧まで減圧して油路85に出力するように、設定されて
いる。
【0044】ニュートラルシフトバルブVGには、上方
向に押す力としてスプリング力が作用し、下方向に押す
力として、ロークラッチタイミングソレノイドSDの油
圧が油路93に供給されることで作用する。まず、油路
93に油圧が供給されると、ニュートラルシフトバルブ
VGが押し下げられ、破線で示すように、油路70は油
路90と連通する。ニュートラルシフトバルブVGの油
路93に油圧が供給されていない場合には、ニュートラ
ルシフトバルブVGは押し上げられ、実線で示すよう
に、油路92は油路90と連通する。油路92はニュー
トラルコントロールバルブVHに接続されている。
【0045】また、油路90は、ロークラッチC3に接
続され、運転者によりDレンジ、4レンジ、3レンジ、
2レンジ、1レンジが選択された場合、すなわち前進変
速段が選択された場合には、Dレンジ圧(図中Dと記
載)が供給される。
【0046】ニュートラルコントロールバルブVHに
は、下方向に押す力として、スプリング力が作用し、上
方向に押す力として、ライン圧デューティソレノイドS
Fの油圧が油路93に供給されることで作用する。ま
ず、油路94に油圧が供給されると、ニュートラルシフ
トバルブVGが押し上げられ、破線で示すように、油路
95は油路92と連通する。油路93に油圧が供給され
ていない場合には、ニュートラルコントロールバルブV
Hは押し下げられ、実線で示すように、油路92はドレ
ン回路と連通する。油路92はニュートラルシフトバル
ブVGに接続されている。
【0047】上記ニュートラルシフトバルブVGとニュ
ートラルコントロールバルブVHの作動を制御すること
で、ニュートラル制御を行うことができるものである。
【0048】ATCU41は、運転者が手動操作により
シフトポジションとしてDレンジを選択した場合には、
自動的に前進5速のなかから、走行状態に応じて適切な
変速段を選択し、選択した変速段に応じてソレノイドバ
ルブSA,SB及びSCのオン,オフ状態を制御する。
また、運転者が3レンジを選択した場合には、3速以下
の前進3速のなかから、走行状態に応じて適切な変速段
を選択し、2レンジを選択した場合には、2速以下の前
進2速のなかから、走行状態に応じて適切な変速段を選
択し、選択した変速段に応じてソレノイドバルブSA,
SB及びSCのオン,オフ状態を制御する。
【0049】さらに、ATCU41は、5速及び後進段
が選択された場合には、リダクションタイミングソレノ
イドバルブSEをオン状態に保つ。4速以下の前進段が
選択された場合には、リダクションタイミングソレノイ
ドバルブSEをオフ状態とするが、自動変速で、5速か
ら4速へ変速された場合、すなわちDレンジでの5速か
らDレンジでの4速へダウンシフトした場合と、手動変
速により5速から4速へ変速された場合、すなわちDレ
ンジでの5速から4レンジでの4速にダウンシフトした
場合には異なった制御を行う。
【0050】まずDレンジでの5速からDレンジでの4
速へダウンシフトした場合には、リダクションタイミン
グソレノイドバルブSEを所定時間オン状態に保った
後、リダクションタイミングソレノイドバルブSEをオ
フ状態にする。Dレンジでの5速から4レンジでの4速
にダウンシフトした場合には、直ちにリダクションタイ
ミングソレノイドバルブSEをオフ状態にする。
【0051】次に本発明のリバースインヒビット解除制
御を説明する。運転者がDレンジを選択した状態で、多
重信号等によりインヒビタスイッチの異常が発生した場
合、ATCU41はRレンジと認識してしまう。これに
より、各ソレノイドに対してRレンジ状態の締結指令が
出力され、シフトソレノイドSA,SB,SC及びリダ
クションタイミングソレノイドバルブSEがオンされ
る。しかしながら、マニュアルバルブ42はDレンジ圧
を供給しているため、図4の油圧回路図に示すように、
リダクションブレーキB3及びロークラッチC3油圧が
供給されることになり、1速状態を形成する。ここで、
ATCU41はRレンジが選択された状態で、リバース
インヒビット車速を検出するとロークラッチタイミング
ソレノイドSDがオンされ、リバースインヒビットバル
ブVD及びニュートラルシフトバルブVGが切り換えら
れ、ロークラッチ圧がニュートラルコントロールバルブ
VHからドレンされてしまう。これにより、ロークラッ
チC3が滑ってしまうという問題がある。そこで、下記
に示すリバースインヒビット解除制御を行う。
【0052】図4は実施例におけるリバースインヒビッ
ト解除制御を表すフローチャートである。
【0053】ステップ101では、Rレンジかどうかを
判断し、Rレンジのときはステップ102へ進み、それ
以外はステップ106へ進む。
【0054】ステップ102では、車速がリバースイン
ヒビット車速より小さいかどうかを判断し、小さいとき
はステップ106へ進み、それ以外はステップ103へ
進む。
【0055】ステップ103では、車速センサが異常か
どうかを判断し、正常であればステップ104へ進み、
それ以外はステップ106へ進む。
【0056】ステップ104では、インヒビタスイッチ
が異常かどうかを判断し、異常がなければ本制御を終了
し、異常であるときはステップ105へ進む。
【0057】ステップ105では、車速が所定値より小
さいかどうかを判断し、小さいときはリバースインヒビ
ット制御を解除し、大きいときは本制御を終了する。
【0058】すなわち、Rレンジと判断され、車速がリ
バースインヒビット車速よりも小さく、車速センサにも
異常が無いときには、従来技術においてはリバースイン
ヒビット制御に入り、ロークラッチ圧も下がってしまう
が、インヒビタスイッチ異常を検出したときは、基本的
にどのレンジなのかは認識できない状態であり、Rレン
ジとも認識できていないため、車速がリバースインヒビ
ット車速よりも大きな所定値以下のときは、リバースイ
ンヒビット制御を解除する。これにより、ロークラッチ
圧が抜けてしまい、ロークラッチC3が滑ってしまうと
いう問題を回避することができる。
【0059】また、予め設定されたリバースインヒビッ
ト車速よりも高い所定車速とを比較し、検出された車速
が所定車速よりも大きいときは、リバースインヒビット
制御が禁止されないことで、レンジ信号のフェールを検
出した場合、高い車速でリバースインヒビット制御を禁
止することができる。
【0060】また、リバースインヒビット制御中にレン
ジ信号のフェールを検出したときは、リバースインヒビ
ット制御が解除されることで、リバースインヒビット制
御中であっても、レンジ信号のフェールを検出したとき
は、素早くリバースインヒビット制御を解除することが
できる。
【0061】(他の実施例)以上、本発明の自動変速機
の油圧制御装置を実施の形態に基づき説明してきたが、
具体的な構成については、この実施の形態に限られるも
のではなく、特許請求の範囲の各請求項に記載された本
発明の要旨を逸脱しない限り、設計の変更や追加等は許
容される。例えば、本実施例においては、Dレンジ、4
レンジ、3レンジ、2レンジ及び1レンジを備えた自動
変速機の制御装置に本発明を適用したが、これに限定さ
れるわけではなく、Dレンジ、4レンジ、3レンジ、2
レンジに加えて、手動で変速段を選択するレンジを備え
たものでもよい。また、直動式自動変速機に適用しても
良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態における自動変速機のスケルトン図
である。
【図2】実施の形態における自動変速機の締結論理表で
ある。
【図3】実施の形態における自動変速機の油圧制御回路
を表す回路図である。
【図4】実施の形態における自動変速機のDレンジ圧が
出力された状態でRレンジのソレノイドがオンとなった
状態の油路の連通状態を表す図である。
【図5】実施の形態におけるリバースインヒビット制御
を表すフローチャートである。
【図6】従来技術における自動変速機の油圧制御回路を
表す回路図である。
【符号の説明】
10 トルクコンバータ 11 ロックアップ機構 12 主変速機構 14 副変速機構 16 ファイナルドライブ機構 20,32 軸 24 主出力ギア 28 副入力ギア 34 副出力ギア 36 ファイナルギア 41 ATCU(変速制御部) 42 マニュアルバルブ 50〜93 油路 B1 ロウリバースブレーキ B2 2−4ブレーキ B3 リダクションブレーキ C1 リバースクラッチ C2 ハイクラッチ C3 ロークラッチ C4 ダイレクトクラッチ G1 第1遊星歯車機構 G2 第2遊星歯車機構 G3 第3遊星歯車機構 OC1 ロウワンウェイクラッチ OC2 リダクションワンウェイクラッチ SA,SB,SC ソレノイドバルブ SD ロークラッチタイミングソレノイドバルブ SE リダクションタイミングソレノイドバルブ SF ライン圧デューティソレノイドバルブ VA,VB,VC シフトバルブ VD リバースインヒビットバルブ VE リダクションレデューシングバルブ VF リダクションタイミングバルブ VG ニュートラルシフトバルブ VH ニュートラルコントロールバルブ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の摩擦要素の締結又は解放の組み合
    わせにより実現する複数の前進変速段及び後進変速段を
    備え、走行状態に応じた自動変速又は手動操作により、
    前記複数の前進変速段を切り換える自動変速機の変速制
    御装置であって、 発進クラッチを滑り状態に制御可能なニュートラルコン
    トロールバルブと、 前記発進クラッチに油圧を供給するシフトバルブと前記
    発進クラッチを接続する油路と、前記ニュートラルコン
    トロールバルブと前記発進クラッチを接続する油路とを
    切り換えるニュートラルシフトバルブと、 前記シフトバルブと後退用締結要素とを接続する油路上
    に設けられ、前記後退用締結要素への油圧供給を遮断可
    能なリバースインヒビットバルブと、 前記ニュートラルシフトバルブ及び前記リバースインヒ
    ビットバルブの作動を制御し、前記リバースインヒビッ
    トバルブが前記後退用締結要素への油圧供給を遮断する
    よう切り換えるときは、前記ニュートラルシフトバルブ
    が前記ニュートラルコントロールバルブと前記発進クラ
    ッチを連通するよう切り換える信号を同時に出力する1
    つのシフトソレノイドと、 レンジ信号を検出するレンジ信号検出手段と、 車速を検出する車速検出手段と、 検出された車速と、予め設定されたリバースインヒビッ
    ト車速とを比較し、検出された車速がリバースインヒビ
    ット車速よりも大きいときは、前記リバースインヒビッ
    トバルブを作動させ、後退用締結要素への油圧供給を禁
    止するリバースインヒビット制御手段と、 レンジ信号のフェールを検出するレンジ信号フェール検
    出手段と、 を備え、 Rレンジが検出され、検出された車速がリバースインヒ
    ビット車速よりも大きいときであっても、レンジ信号の
    フェールを検出したときは、リバースインヒビット制御
    を禁止するリバースインヒビット制御禁止手段を設けた
    ことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の自動変速機の変速制御
    装置において、 前記リバースインヒビット制御禁止手段は、検出された
    車速と、予め設定され、リバースインヒビット車速より
    も高い所定車速とを比較し、検出された車速が前記所定
    車速よりも大きいときは、リバースインヒビット制御を
    禁止しない手段としたことを特徴とする自動変速機の変
    速制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の自動変速機の
    変速制御装置において、 前記リバースインヒビット制御禁止手段は、リバースイ
    ンヒビット制御中にレンジ信号のフェールを検出したと
    きは、リバースインヒビット制御を解除する手段とした
    ことを特徴とする自動変速機の変速制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3に記載の自動変速機の
    変速制御装置において、 前記自動変速機を、 第1サンギアと第1キャリアと第1リングギアとを有す
    る第1遊星歯車機構と、 第2サンギアと第2キャリアと第2リングギアとを有す
    る第2遊星歯車機構と、 第3サンギアと第3キャリアと第3リングギアとを有す
    る第3遊星歯車機構と、 前記第2サンギアに直結されている入力部材と、 前記入力部材と前記第1サンギアとを選択的に断接する
    第1クラッチと、 前記入力部材と第2キャリアとを選択的に断接する第2
    クラッチと、 前記第1キャリアと前記第2リングギアとを選択的に断
    接する第3クラッチと、 前記第3キャリアと前記第3リングギアとを選択的に断
    接する第4クラッチと、 前記第2キャリアと変速機ケースとを選択的に断接する
    第1ブレーキと、 前記第1サンギアと変速機ケースとを選択的に断接する
    第2ブレーキと、 前記第3リングギアと変速機ケースとを選択的に断接す
    る第3ブレーキと、 前記第3キャリアに直結されている出力部材とを備え、 前記第1クラッチと第2クラッチと第3クラッチと第4
    クラッチと第1ブレーキと第2ブレーキと第3ブレーキ
    への締結圧を制御する第1,第2及び第3シフトバルブ
    と、 前記第1シフトバルブの作動を制御する第1シフトソレ
    ノイドと、 前記第2シフトバルブの作動を制御する第2シフトソレ
    ノイドと、 前記第3シフトバルブの作動を制御する第3シフトソレ
    ノイドと、 を備えた自動変速機とし、 前記変速制御装置を、 前記第1,第2及び第3シフトバルブを作動することで
    第3クラッチと第3ブレーキを締結することにより第1
    速、前記第1及び第2シフトバルブを作動することで第
    3クラッチと第2ブレーキと第3ブレーキを締結するこ
    とにより第2速、前記第2シフトバルブを作動すること
    で第2クラッチと第3クラッチと第3ブレーキを締結す
    ることにより第3速、前記第3シフトバルブを作動する
    ことで第2クラッチと第2ブレーキと第3ブレーキを締
    結することにより第4速、前記第1及び第3シフトバル
    ブを作動することで第2クラッチと第2ブレーキと第4
    クラッチを締結することにより第5速の前進ギア段を達
    成する変速制御手段を有する変速制御装置とし、 前記発進クラッチを前記第3クラッチとし、前記後退用
    締結要素を前記第1ブレーキとしたことを特徴とする自
    動変速機の変速制御装置。
JP2001281255A 2001-09-17 2001-09-17 自動変速機の変速制御装置 Expired - Fee Related JP4006206B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001281255A JP4006206B2 (ja) 2001-09-17 2001-09-17 自動変速機の変速制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001281255A JP4006206B2 (ja) 2001-09-17 2001-09-17 自動変速機の変速制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003090425A true JP2003090425A (ja) 2003-03-28
JP4006206B2 JP4006206B2 (ja) 2007-11-14

Family

ID=19105113

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001281255A Expired - Fee Related JP4006206B2 (ja) 2001-09-17 2001-09-17 自動変速機の変速制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4006206B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2019087879A1 (ja) * 2017-10-31 2020-12-17 株式会社フジキン 流路アセンブリおよびバルブ装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2019087879A1 (ja) * 2017-10-31 2020-12-17 株式会社フジキン 流路アセンブリおよびバルブ装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP4006206B2 (ja) 2007-11-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8100804B2 (en) Hydraulic control system and method for automatic transmission for a vehicle
JP3965386B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
KR101319230B1 (ko) 자동 변속기
JP4206852B2 (ja) 車両用自動変速機の油圧制御回路
JP2003056683A (ja) 車両用自動変速機の油圧制御システム
JP2000274522A (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP2001090829A (ja) 自動変速機の制御装置
JP2021110434A (ja) 車両用自動変速機の制御装置
JP4480384B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP3664612B2 (ja) 自動変速機の制御装置
WO2014156368A1 (ja) 車両制御装置、及びその制御方法
JPH05346160A (ja) 自動変速機の制御装置
JP4358248B2 (ja) 自動変速機
JP4006206B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP4109436B2 (ja) 自動変速機の変速制御装置
JP2003301939A (ja) 自動変速機の制御装置
JP4696875B2 (ja) 車両用自動変速機の油圧制御装置
JP4163403B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP4904873B2 (ja) 自動変速機の油圧制御装置
JP4350694B2 (ja) 自動変速装置の制御装置
JP3165259B2 (ja) 自動変速機の制御装置
JP4499053B2 (ja) 自動変速装置の制御装置
JP2003090427A (ja) 自動変速機のロックアップ制御装置
JPH05180319A (ja) 自動変速機の制御装置
JP2007064399A (ja) 自動変速機の油圧制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040819

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20041118

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20050830

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20051110

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070807

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070821

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070827

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4006206

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100831

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100831

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110831

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110831

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120831

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120831

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130831

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130831

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140831

Year of fee payment: 7

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees