JP6115086B2 - アミノ酸化合物の酢酸塩を含有する化粧料組成物 - Google Patents

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Description

本発明は、特定のアミノ酸化合物の酢酸塩を含有する化粧料組成物に関する。
一般に、シミ、ソバカス、色黒などに見られる皮膚の色素沈着は、皮膚内に存在するメラニン色素生成細胞がメラニン色素を過剰に生成することが原因とされている。このメラニンの過剰生成による色素沈着を改善もしくは予防するために従来、様々な美白剤が配合された化粧料が利用されている。
しかし、従来の美白剤は皮膚刺激や肌荒れを引き起こす場合があった。そこで、特許文献1のように、アミノ酸の1つであるアルギニンおよびその誘導体を応用する試みが行われている。しかしながら、その効果は未だ満足できるものではなかった。
特開平3−178912号公報
本発明の課題は、美白効果を有し、皮膚刺激および肌荒れを引き起こしにくい化粧料を提供することである。
本発明者らは、上記課題を解決すべく、鋭意検討した結果、特定のアミノ酸化合物の酢酸塩が優れた美白効果を有すること見出し本発明を完成した。すなわち、本発明は、以下の通りである。
[1]
塩基性アミノ酸およびその誘導体;ならびに、
塩基性アミノ酸単位を少なくとも一つ含むジペプチド、塩基性アミノ酸単位を少なくとも一つ含むトリペプチド、およびそれらの誘導体;
から選ばれる1種以上のアミノ酸化合物の酢酸塩を含有する化粧料組成物。
[2]
塩基性アミノ酸単位を少なくとも一つ含むジペプチドが塩基性アミノ酸単位のみで構成されるジペプチドである、上記[1]に記載の化粧料組成物。
[3]
塩基性アミノ酸単位を少なくとも一つ含むトリペプチドが塩基性アミノ酸単位のみで構成されるトリペプチドである、上記[1]に記載の化粧料組成物。
[4]
塩基性アミノ酸が、アルギニン、リジン、およびヒスチジンから選ばれる1種以上である上記[1]〜[3]のいずれかに記載の化粧料組成物。
[5]
アミノ酸化合物が、アルギニン、リジン、ヒスチジン、アルギニルアルギニン、アルギニルヒスチジン、アルギニルリジン、ヒスチジルヒスチジン、ヒスチジルアルギニン、ヒスチジルリジン、リジルリジン、リジルアルギニン、リジルヒスチジン、およびそれらの誘導体から選ばれる1種以上である上記[1]に記載の化粧料組成物。
[6]
アミノ酸化合物が、アルギニン、アルギニルアルギニン、およびそれらの誘導体から選ばれる1種以上である上記[1]に記載の化粧料組成物。
[7]
さらに、ハイドロキノン、ハイドロキノン誘導体、アスコルビン酸、アスコルビン酸誘導体、トラネキサム酸、トラネキサム酸誘導体、サリチル酸、サリチル酸誘導体、レゾルシン、レゾルシン誘導体、システイン、システイン誘導体、コウジ酸、コウジ酸誘導体、エラグ酸、胎盤抽出物、美白効果を有する植物抽出物、および、美白効果を有する藻類抽出物から選ばれる1種以上の第二成分を含有する上記[1]〜[6]のいずれか1項に記載の化粧料組成物。
[8]
第二成分が、ハイドロキノン−α−D−グルコース、ハイドロキノン−β−D−グルコース、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸−2−リン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−グルコシド、3−O−エチルアスコルビン酸、トラネキサム酸、トラネキサム酸セチル、4−メトキシサリチル酸、4−n−ブチルレゾルシノール、N−アセチルシステイン、グルタチオン、コウジ酸、エラグ酸、プラセンタエキス、およびカミツレ抽出物、から選ばれる1種以上である上記[7]に記載の化粧料組成物。
[9]
さらに、セラミド、セラミド誘導体、およびセラミド様物質から選ばれる1種以上の第三成分を含有する上記[1]〜[8]のいずれか1項に記載の化粧料組成物。
[10]
セラミド様物質が、N−アシルアミノ酸ステロールエステル、脂肪酸ステロールエステル、(メタ)アクリロイルアルキルオキシホスホリルコリンポリマー、およびビス(N−アシルグルタミル)リジンから選ばれる1種以上である上記[9]に記載の化粧料組成物。
[11]
化粧料組成物中、アミノ酸化合物の酢酸塩(第一成分)を、0.001重量%〜40重量%含有する上記[1]〜[10]のいずれか1項に記載の化粧料組成物。
[12]
化粧料組成物中、第ニ成分を、0.001重量%〜20重量%含有する上記[7]〜[11]のいずれか1項に記載の化粧料組成物。
[13]
化粧料組成物中、第三成分を、0.0001重量%〜40重量%含有する上記[9]〜[12]のいずれか1項に記載の化粧料組成物。
[14]
化粧料組成物中、アミノ酸化合物の酢酸塩(第一成分)の重量/第三成分の重量が100/1〜1/100である、上記[9]〜[13]のいずれか1項に記載の化粧料組成物。
[15]
塩基性アミノ酸およびその誘導体;ならびに、
塩基性アミノ酸単位を少なくとも一つ含むジペプチド、塩基性アミノ酸単位を少なくとも一つ含むトリペプチド、およびそれらの誘導体;
から選ばれる1種以上のアミノ酸化合物の酢酸塩を含有するメラニン産生抑制剤。
[15−2]
塩基性アミノ酸およびその誘導体;ならびに、
塩基性アミノ酸単位を少なくとも一つ含むジペプチド、塩基性アミノ酸単位を少なくとも一つ含むトリペプチド、およびそれらの誘導体;
から選ばれる1種以上のアミノ酸化合物の酢酸塩を含有する美白剤。
[15−3]
塩基性アミノ酸およびその誘導体;ならびに、
塩基性アミノ酸単位を少なくとも一つ含むジペプチド、塩基性アミノ酸単位を少なくとも一つ含むトリペプチド、およびそれらの誘導体;
から選ばれる1種以上のアミノ酸化合物の酢酸塩を含有する美白促進剤。
[15−4]
ハイドロキノン、ハイドロキノン誘導体、アスコルビン酸、アスコルビン酸誘導体、トラネキサム酸、トラネキサム酸誘導体、サリチル酸、サリチル酸誘導体、レゾルシン、レゾルシン誘導体、システイン、システイン誘導体、コウジ酸、コウジ酸誘導体、エラグ酸、胎盤抽出物、美白効果を有する植物抽出物、および、美白効果を有する藻類抽出物から選ばれる1種以上の第二成分の美白効果を増強させるための、
塩基性アミノ酸およびその誘導体;ならびに、
塩基性アミノ酸単位を少なくとも一つ含むジペプチド、塩基性アミノ酸単位を少なくとも一つ含むトリペプチド、およびそれらの誘導体;
から選ばれる1種以上のアミノ酸化合物の酢酸塩(第一成分)の使用。
本発明によれば、美白効果を有し、皮膚刺激および肌荒れを引き起こしにくい化粧料組成物を提供することができる。さらに、特定の第二成分を併用することにより、美白効果が相乗的に向上した化粧料組成物を提供することができ、さらに驚くべきことには、特定の第三成分を併用することにより、使用感(べたつき、エモリエント性、延展性)、臭い、保存安定性(乳化安定性、着色安定性)の観点においても優れた化粧料組成物を提供することができる。
本発明の第1の態様は、特定のアミノ酸化合物の酢酸塩を含有する化粧料組成物である。
本発明において、アミノ酸化合物は、塩基性アミノ酸およびその誘導体;ならびに、塩基性アミノ酸単位を少なくとも一つ含むジペプチド、塩基性アミノ酸単位を少なくとも一つ含むトリペプチド、およびそれらの誘導体;から選ばれる1種以上の化合物である。
「塩基性アミノ酸」、「塩基性アミノ酸単位を少なくとも一つ含むジペプチド」、および「塩基性アミノ酸単位を少なくとも一つ含むトリペプチド」における、塩基性アミノ酸としては、分子内に一つのアミノ基のほかに塩基性を示す残基をもつアミノ酸を意味し、天然のアミノ酸であっても、合成のアミノ酸であってもよい。皮膚刺激および肌荒れを引き起こしにくい化粧料組成物を提供するという観点から、天然のアミノ酸であることが好ましい。例えば、アルギニン、リジン、ヒスチジン、およびオルニチン等が挙げられ、アルギニン、リジン、およびヒスチジンがより好ましく、アルギニンがさらにより好ましい。
「塩基性アミノ酸単位を少なくとも一つ含むジペプチドが塩基性アミノ酸単位のみで構成されるジペプチド」、「塩基性アミノ酸単位を少なくとも一つ含むトリペプチド」としては、塩基性アミノ酸単位と塩基性アミノ酸以外のアミノ酸で構成されているペプチド、塩基性アミノ酸単位のみで構成されるペプチドが挙げられる。
塩基性アミノ酸単位と塩基性アミノ酸以外のアミノ酸で構成されているペプチドにおける、「塩基性アミノ酸以外のアミノ酸」としては、前記の「塩基性アミノ酸」以外のアミノ酸であれば、特に限定がなく、天然のアミノ酸であっても、合成のアミノ酸であってもよい。皮膚刺激および肌荒れの観点より、天然のアミノ酸であることが好ましい。例えば、グリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、トレオニン、フェニルアラニン、チロシン、トリプトファン、シスチン、システイン、メチオニン、プロリン、アスパラギン、アスパラギン酸、グルタミンおよびグルタミン酸等が挙げられ、中でもグリシン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリン、スレオニン、プロリンが好ましく、グリシン、アラニン、プロリンがより好ましい。
「塩基性アミノ酸単位を少なくとも一つ含むジペプチド」としては、上記の「塩基性アミノ酸」を含むものであれば、限定は無いが、好ましくは、C末端を右側にして、アルギニルアルギニン、アルギニルヒスチジン、アルギニルリジン、ヒスチジルヒスチジン、ヒスチジルアルギニン、ヒスチジルリジン、リジルリジン、リジルアルギニン、リジルヒスチジン、アルギニルグリシン、アルギニルアラニン、アルギニルプロリン、グリシルアルギニン、アラニルアルギニン、およびプロリルアルギニン等が挙げられる。「塩基性アミノ酸単位を少なくとも一つ含むトリペプチド」としては、上記の「塩基性アミノ酸」を含むものであれば、限定は無いが、好ましくは、C末端を右側にして、アルギニルアルギニルアルギニン、アルギニルアルギニルグリシン、アルギニルグリシルアルギニン、グリシルアルギニルアルギニン、アルギニルアルギニルアラニン、アルギニルアラニルアルギニン、アラニルアルギニルアルギニン、アルギニルグリシルグリシン、グリシルアルギニルグリシン、グリシルグリシルアルギニン、アルギニルアラニルアラニン、アラニルアルギニルアラニン、およびアラニルアラニルアルギニン、等が挙げられる。本発明においては、美白効果の観点より、塩基性アミノ酸単位のみで構成されるジペプチドおよびトリペプチドがより好ましい。また、皮膚刺激および肌荒れの観点より、トリペプチドよりジペプチドのほうがより好ましい。例えば、アルギニルアルギニン、アルギニルヒスチジン、アルギニルリジン、ヒスチジルヒスチジン、ヒスチジルアルギニン、ヒスチジルリジン、リジルリジン、リジルアルギニン、リジルヒスチジン等が好ましく、アルギニルアルギニン、アルギニルヒスチジン、アルギニルリジン、ヒスチジルアルギニン、リジルアルギニンがより好ましく、アルギニルアルギニンがさらにより好ましい。
誘導体としては、アミノ酸のカルボキシル基が、アミド基(−CONR、ここで、RおよびRは、独立に水素原子、または、直鎖もしくは分岐鎖の飽和もしくは不飽和の炭素原子数1〜8の炭化水素基である。)、またはエステル基(−COOR、ここでRは、直鎖または分岐鎖の飽和または不飽和の炭素原子数1〜8の炭化水素基である。)で置換されたものが挙げられる。
直鎖または分岐鎖の飽和または不飽和の炭素原子数1〜8の炭化水素基としては、メチル基、エチル基、プロピル基、n−ブチル基、n−ペンチル基、n−ヘキシル基、n−ヘプチル基、n−オクチル基等の直鎖飽和炭化水素基;イソプロピル基、イソブチル基、sec−ブチル基、tert−ブチル基、イソペンチル基、ネオペンチル基、1,2−ジメチルプロピル基、1−エチルプロピル基、イソヘキシル基、1,1−ジメチルブチル基、2,2−ジメチルブチル基、3,3−ジメチルブチル基2−エチルブチル基、シクロヘキシル基、および2−エチルヘキシル基等の分枝鎖飽和炭化水素基;メタリル基、ベンジル基、ゲラニル基、オレイル基等の不飽和炭化水素基が挙げられ、原料の入手容易なメチル基、エチル基、t−ブチル基、ベンジル基が好ましい。
以上のうち、本発明のアミノ酸化合物としては、アルギニン、リジン、ヒスチジン、アルギニルアルギニン、アルギニルヒスチジン、アルギニルリジン、ヒスチジルヒスチジン、ヒスチジルアルギニン、ヒスチジルリジン、リジルリジン、リジルアルギニン、リジルヒスチジン、およびそれらの誘導体から選ばれる1種以上であることが好ましく、アルギニン、アルギニルアルギニン、およびそれらの誘導体から選ばれる1種以上であることが好ましい。これらは、1種のみを使用することができるが、2種以上を組み合わせて使用することもできる。
本発明のアミノ酸化合物の酢酸塩は、以下のような方法で調製することができるがこの限りではない。例えば、水溶液中でアミノ酸化合物を酢酸と混合させ、乾燥することで調製することができる。混合時の温度は0℃から80℃が好ましく、乾燥の方法としては、凍結乾燥、噴霧乾燥、送風乾燥等が選択される。
また、例えば、水溶液中でアミノ酸化合物と酢酸を混合後、貧溶媒を加えて晶析させる方法もある。混合時の温度は0℃から80℃が好ましく、貧溶媒としては、エタノール、イソプロパノール等が選択される。
本発明の第2の態様は、上記アミノ酸化合物の酢酸塩(第一成分)に加え、さらに特定の第二成分を含有する化粧料組成物である。美白作用を有する特定の第二成分を併用することにより、美白効果が相乗的に向上する。
第二成分としては、ハイドロキノン、ハイドロキノン誘導体、アスコルビン酸、アスコルビン酸誘導体、トラネキサム酸、トラネキサム酸誘導体、サリチル酸、サリチル酸誘導体、レゾルシン、レゾルシン誘導体、システイン、システイン誘導体、コウジ酸、コウジ酸誘導体、エラグ酸、胎盤抽出物、美白効果を有する植物抽出物、および、美白効果を有する藻類抽出物から選ばれる。これらは1種のみを使用することもできるが、2種以上を組み合わせて使用することもできる。これらは塩の形態でもよい。カチオンとの塩としては、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩;メチルアミン塩、ジエチルアミン塩、トリメチルアミン塩、トリエチルアミン塩、エタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、エチレンジアミン塩、トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩、アルカノールアミン塩等のアンモニウム塩;および塩基性有機物塩等が挙げられる。アニオンとの塩としては、塩酸塩、硫酸塩、リン酸塩、臭化水素酸塩等の無機イオン塩;酢酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、コハク酸塩、メタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩等の有機化合物塩が挙げられる。
ハイドロキノン誘導体としては、特に限定されないが、ハイドロキノン配糖体が好ましく用いられ、例えば、ハイドロキノン−α−D−グルコース、ハイドロキノン−β−D−グルコース、ハイドロキノン−α−L−グルコース、ハイドロキノン−β−L−グルコース、ハイドロキノン−α−D−ガラクトース、ハイドロキノン−β−D−ガラクトース、ハイドロキノン−α−L−ガラクトース、ハイドロキノン−β−L−ガラクトース等の六炭糖配糖体、ハイドロキノン−α−D−リボース、ハイドロキノン−β−D−リボース、ハイドロキノン−α−L−リボース、ハイドロキノン−β−L−リボース、ハイドロキノン−α−D−アラビノース、ハイドロキノン−β−D−アラビノース、ハイドロキノン−α−L−アラビノース、ハイドロキノン−β−L−アラビノース等の五炭糖配糖体、ハイドロキノン−α−D−グルコサミン、ハイドロキノン−β−D−グルコサミン、ハイドロキノン−α−L−グルコサミン、ハイドロキノン−β−L−グルコサミン、ハイドロキノン−α−D−ガラクトサミン、ハイドロキノン−β−D−ガラクトサミン、ハイドロキノン−α−L−ガラクトサミン、ハイドロキノン−β−L−ガラクトサミン等のアミノ糖配糖体、ハイドロキノン−α−D−グルクロン酸、ハイドロキノン−β−D−グルクロン酸、ハイドロキノン−α−L−グルクロン酸、ハイドロキノン−β−L−グルクロン酸、ハイドロキノン−α−D−ガラクツロン酸、ハイドロキノン−β−D−ガラクツロン酸、ハイドロキノン−α−L−ガラクツロン酸、ハイドロキノン−β−L−ガラクツロン酸等のウロン酸配糖体、等を挙げることができる。
さらに上記の誘導体としてアセチル化物等のエステル体、メチル化物などのエーテル体等を挙げることができる。これらの中でも美白効果、入手の容易性等の面からハイドロキノン−α−D−グルコース、ハイドロキノン−β−D−グルコースが好ましい。
アスコルビン酸誘導体としては、例えばL−アスコルビン酸−2−リン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−硫酸エステルなどのL−アスコルビン酸エステル類や、L−アスコルビン酸−2−グルコシド、L−アスコルビン酸−5−グルコシドなどのL−アスコルビン酸グルコシド類、3−O−エチルアスコルビン酸などのL−アスコルビン酸エーテル類、等を挙げることができる。これらのうち、特に好ましいものは、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸−2−リン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−グルコシド、3−O−エチルアスコルビン酸である。これらは塩の形態でもよい。塩としては、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩;メチルアミン塩、ジエチルアミン塩、トリメチルアミン塩、トリエチルアミン塩、エタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、エチレンジアミン塩、トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩、アルカノールアミン塩等のアンモニウム塩;および塩基性有機物塩等が挙げられる。好ましくは、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、トリエタノールアミン塩などの各塩が例示される。
トラネキサム酸誘導体としては、トラネキサム酸セチル、トラネキサム酸の二量体〔例えば、塩酸トランス−4−(トランス−アミノメチルシクロヘキサンカルボニル)アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸、等〕、トラネキサム酸とハイドロキノンのエステル体〔例えば、トランス−4−アミノメチルシクロへキサンカルボン酸4’−ヒドロキシフェニルエステル、等〕、トラネキサム酸とゲンチシン酸のエステル体〔例えば、2−(トランス−4−アミノメチルシクロヘキシルカルボニルオキシ)−5−ヒドロキシ安息香酸、等〕、トラネキサム酸のアミド体〔例えば、トランス−4−アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸メチルアミド、トランス−4−(p−メトキシベンゾイル)アミノメチルシクロヘキサンカルボン酸、トランス−4−グアニジノメチルシクロヘキサンカルボン酸、等〕等が挙げられる。これらのうち、特に好ましいものは、トラネキサム酸、トラネキサム酸セチルである。これらは塩の形態でもよい。塩としては、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩;メチルアミン塩、ジエチルアミン塩、トリメチルアミン塩、トリエチルアミン塩、エタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、エチレンジアミン塩、トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩、アルカノールアミン塩等のアンモニウム塩;および塩基性有機物塩等が挙げられる。好ましくは、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、トリエタノールアミン塩などの各塩が例示される。
サリチル酸誘導体としては、3−メトキシサリチル酸、4−メトキシサリチル酸、5−メトキシサリチル酸およびその塩などが挙げられる。これらのうち、特に好ましいものは、4−メトキシサリチル酸である。これらは塩の形態でもよい。塩としては、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩;メチルアミン塩、ジエチルアミン塩、トリメチルアミン塩、トリエチルアミン塩、エタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、エチレンジアミン塩、トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩、アルカノールアミン塩等のアンモニウム塩;および塩基性有機物塩等が挙げられる。好ましくは、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、トリエタノールアミン塩などの各塩が例示される。
レゾルシン誘導体としては、4−n−ブチルレゾルシノールなどのアルキルレゾルシノールが挙げられる。これらのうち、特に好ましいものは、4−n−ブチルレゾルシノールである。
システイン誘導体としては、特に限定されないが、例えばN−アセチルシステイン、グルタチオン等が挙げられる。これらは塩の形態でもよい。塩としては、リチウム塩、ナトリウム塩、カリウム塩等のアルカリ金属塩;カルシウム塩、マグネシウム塩等のアルカリ土類金属塩;メチルアミン塩、ジエチルアミン塩、トリメチルアミン塩、トリエチルアミン塩、エタノールアミン塩、ジエタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、エチレンジアミン塩、トリス(ヒドロキシメチル)メチルアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩、アルカノールアミン塩等のアンモニウム塩;および塩基性有機物塩等が挙げられる。好ましくは、ナトリウム塩、カリウム塩、マグネシウム塩、トリエタノールアミン塩、塩酸塩、炭酸塩、酢酸塩などの各塩が例示される。
コウジ酸誘導体としては、特に限定されないが、例えばコウジ酸ジパルミテート等が挙げられる。
胎盤抽出物としては、通常の皮膚外用剤に用いられるものであれば、特にその基原は問わない。プラセンタエキスが好ましい。
美白効果を有する植物抽出物もしくは美白効果を有する藻類抽出物としては、ルムプヤン(Zingiber aromaticum)、コラデカバロ(Equisetum giganteum)、ジュルベバ(Solanum paniculatum)、ユキノシタ(Saxifraga stolonifera)、オウゴン(Scutellaria baicalensis)、エンメイソウ(Isodon japonicus)、ウコン(Curcuma longa)、クララ(Sophora flavescens)、アセンヤク(Uncaria gambir)、カンゾウ(Glycyrrhiza glabra)、ビワ(Eriobotrya japonica)、カミツレ(Matricaria chamomilla)由来のものが好ましく用いられる。このうちカミツレ抽出物が好ましい。
本発明の第3の態様は、上記アミノ酸化合物の酢酸塩(第一成分)および/または第ニ成分に加え、さらに特定の第三成分を含有する化粧料組成物である。特定の第三成分を併用することにより、使用感(べたつき、エモリエント性、延展性)、臭い、保存安定性(乳化安定性、着色安定性)の観点においても優れた化粧料組成物を提供することができる。また第一成分および/または第ニ成分の皮膚への吸収を改善し、美白効果を向上させることも可能である。
第三成分としては、セラミド、セラミド誘導体、ならびにセラミド様物質である。これらは1種のみを使用することもできるが、2種以上を組み合わせて使用することもできる。
セラミド誘導体の具体例としては、ジラウリン酸セラミド等の脂肪酸セラミド、以下に構造を示すような、スフィンゴシン、ジヒドロスフィンゴシン、フィトスフィンゴシンおよびスフィンガジエニンがアミド化されたセラミドType1〜7(例えば、J. Lipid Res., 24:759 (1983)の図2、及びJ. Lipid. Res.,35:2069 (1994)の図4記載のブタ及びヒトのセラミド類)等が挙げられる。
Figure 0006115086
さらに、これらのN−アルキル体(例えばN−メチル体)も挙げられる。これらは天然からの抽出物及び合成物のいずれでもよく、市販のものを用いることができる。
セラミド様物質としては、N−アシルアミノ酸ステロールエステル、脂肪酸ステロールエステル、(メタ)アクリロイルアルキルオキシホスホリルコリンポリマー、およびビス(N−アシルグルタミル)リジンから選ばれる1種以上である。
N−アシルアミノ酸ステロールエステルとしては、式(1)で示されるN−アシルアミノ酸ステロールエステルが挙げられる。
Figure 0006115086
式中、Xは、水素原子、C8−38脂肪族アルコールのエステル生成残基、またはステロールのエステル生成残基を示し、
COR10は、C8−22アシル基を示し、
11は、水素原子、または−COOY(式中、Yは、水素原子、C8−38脂肪族アルコールのエステル生成残基、またはステロールのエステル生成残基を示す。)で示される基を示し、
12は、水素原子またはC1−6アルキル基を示し、
nは1または2を示す。
但し、R11が水素原子のとき、Xはステロールのエステル生成残基であり、R11が−COOYで示される基のとき、XまたはYの少なくとも一方がステロールのエステル生成残基である。)
XまたはYで示される「C8−38脂肪族アルコールのエステル生成残基」における「C8−38脂肪族アルコール」としては、天然または合成の、直鎖または分岐鎖状の、飽和または不飽和の、一価のC8−38脂肪族アルコールであり、カプリルアルコール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラギジニルアルコール、ベヘニルアルコール等の直鎖飽和アルコール;2−ヘキシルデシルアルコール、2−オクチルドデシルアルコール、イソステアリルアルコール、デシルテトラデシルアルコール等の分岐鎖飽和アルコール;オレイルアルコール、リノレイルアルコール等の直鎖不飽和アルコール;等が挙げられる。
XまたはYで示される「C8−38脂肪族アルコールのエステル生成残基」における「C8−38脂肪族アルコール」は、好ましくは、C8−30脂肪族アルコール(好ましくはC12−24脂肪族アルコール、より好ましくはC16−20脂肪族アルコール)でかつ融点が25℃以上のものであり、好適な具体例としては、例えば、2−ヘキシルデシルアルコール、2−オクチルドデシルアルコール、イソステアリルアルコール、デシルテトラデシルアルコール等の分岐鎖飽和アルコール;オレイルアルコール、リノレイルアルコール等の直鎖不飽和アルコールが挙げられる。中でも、2−ヘキシルデシルアルコール、2−オクチルドデシルアルコールまたはデシルテトラデシルアルコールが好ましく、2−オクチルドデシルアルコールがより好ましい。
別の態様として、XまたはYで示される「C8−38脂肪族アルコールのエステル生成残基」における「C8−38脂肪族アルコール」は、好ましくは、飽和C12−38脂肪族アルコール(好ましくはC12−24脂肪族アルコール、より好ましくはC16−22脂肪族アルコール)でかつ融点が25℃未満のものであり、好適な具体例としては例えば、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベヘニルアルコール等が挙げられる。中でも、ステアリルアルコールまたはベヘニルアルコールが好ましく、ベヘニルアルコールがより好ましい。
XまたはYで示される「ステロールのエステル生成残基」における「ステロール」としては、カンペステロール、カンペスタノール、ブラシカステロール、22−デヒドロカンペステロール、スティグマステロール、スチグマスタノール、22−ジヒドロスピナステロール、22−デヒドロスチグマスタノール、7−デヒドロスチグマステロール、シトステロール、チルカロール、オイホール、フコステロール、イソフコステロール、コジステロール、クリオナステロール、ポリフェラステロール、クレロステロール、22−デヒドロクレロステロール、フンギステロール、コンドリラステロール、アベナステロール、ベルノステロール、ポリナスタノール等のフィトステロール;コレステロール、ジヒドロコレステロール、コレスタノール、コプロスタノール、エピコプロステロール、エピコプロスタノール、22−デヒドロコレステロール、デスモステロール、24−メチレンコレステロール、ラノステロール、24,25−ジヒドロラノステロ−ル、ノルラノステロ−ル、スピナステロール、ジヒドロアグノステロール、アグノステロール、ロフェノール、ラトステロール等の動物性ステロール;デヒドロエルゴステロール、22,23−ジヒドロエルゴステロール、エピステロール、アスコステロール、フェコステロール等の菌類性ステロール等、ならびにこれらの水添物およびこれらの配合物等が挙げられる。植物から抽出等によって得られるステロールの混合物を用いても良い。
ステロールとしては、フィトステロール、ラノステロール、コレステロールまたはジヒドロコレステロールが好ましく、フィトステロールまたはコレステロールがより好ましく、フィトステロールが特に好ましい。シトステロール、スティグマステロールおよびカンペステロールを含むフィトステロールを用いることがより好ましい。中でも、フィトステロール、ラノステロール、コレステロールまたはジヒドロコレステロールが好ましく、フィトステロールまたはコレステロールがより好ましく、フィトステロールが特に好ましい。シトステロール、スティグマステロールおよびカンペステロールを含むフィトステロールを用いることがより好ましい。
シトステロール、スティグマステロール、カンペステロールおよびブラシカステロールの比、シトステロール:スティグマステロール:カンペステロール:ブラシカステロールが25〜65:10〜45:5〜30:0.01〜10であることが好ましく、35〜55:20〜35:10〜25:0.1〜8であることがより好ましい。
11としては、−COOYで示される基が好ましい。
COR10で示される「C8−22アシル基」としては、例えば、直鎖または分岐鎖状の、飽和または不飽和のC8−22脂肪酸より誘導されるアシル基が挙げられ、オクタノイル、ノナノイル、デカノイル、ウンデカノイル、ラウロイル、ミリストイル、パルミトイル、ステアロイル、オレオイル、リノレイル等が挙げられる。単一組成の脂肪酸より誘導されるアシル基のほか、ヤシ油脂肪酸、ヒマシ油脂肪酸、オリーブ油脂肪酸、パーム油脂肪酸等の天然より得られる混合脂肪酸、あるいは合成により得られる脂肪酸(分岐脂肪酸を含む)より誘導されるアシル基であっても良い。中でも、ラウロイル、ミリストイル、パルミトイルまたはステアロイルが好ましく、ラウロイルがより好ましい。
12で示される「C1−6アルキル基」としては、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、1−エチルプロピル、ヘキシル、イソヘキシル、1,1−ジメチルブチル、2,2−ジメチルブチル、3,3−ジメチルブチル、2−エチルブチル等が挙げられる。中でも、メチル、エチルが好ましい。
12としては、水素原子が好ましい。
nは1または2を示す。nが1の場合、N−アシルアミノ酸ステロールエステルは、N−アシルアスパラギン酸ステロールエステルになり、nが2の場合、N−アシルグルタミン酸ステロールエステルとなる。nが2の場合、すなわちN−アシルグルタミン酸ステロールエステルが好ましい。なお、アミノ酸は光学活性体またはラセミ体のいずれであってもよい。
なお、本発明において、N−アシルアミノ酸ステロールエステルは、2種以上の混合物であってもよい。
N−アシルアミノ酸ステロールエステルとしては、N−ミリストイル−N−メチル−β−アラニンフィトステリル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/2−オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/ベヘニル/2−オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル/2−オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/2−オクチルドデシル)またはN−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/ベヘニル/2−オクチルドデシル/イソステアリル)が好ましく、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル/ベヘニル/2−オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/ベヘニル/2−オクチルドデシル)、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(コレステリル/2−オクチルドデシル)またはN−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/2−オクチルドデシル)がより好ましく、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/ベヘニル/2−オクチルドデシル)またはN−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/2−オクチルドデシル)が好ましく、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/2−オクチルドデシル)がより好ましい。
なお、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/2−オクチルドデシル)とは、N−ラウロイル−L−グルタミン酸の2つのカルボキシ基を、フィトスロールおよび2−オクチルドデシルアルコールでエステル形成して得られる化合物を示す。即ち、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジフィトステリルエステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸γ−フィトステリル−α−2−オクチルドデシルエステル、およびN−ラウロイル−L−グルタミン酸α−フィトステリル−γ−2−オクチルドデシルエステルを含む。
また、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/ベヘニル/2−オクチルドデシル)とは、N−ラウロイル−L−グルタミン酸の2つのカルボキシ基を、フィトスロール、ベヘニルアルコールおよび2−オクチルドデシルアルコールでエステル形成して得られる化合物を示す。即ち、N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジフィトステリルエステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸γ−フィトステリル−α−2−オクチルドデシルエステル、N−ラウロイル−L−グルタミン酸α−フィトステリル−γ−2−オクチルドデシルエステルおよびN−ラウロイル−L−グルタミン酸γ−フィトステリル−α−ベヘニルエステルおよびN−ラウロイル−L−グルタミン酸α−フィトステリル−γ−ベヘニルエステルを含む。
脂肪酸ステロールエステルとしては、例えば、酪酸フィトステリル、ノナン酸フィトステリル、ステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸フィトステリル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸フィトステリル、カプリル/カプリン酸フィトステリル、リシノール酸フィトステリル、オレイン酸コレステリル、オレイン酸フィトステリル、オレイン酸ジヒドロコレステリル、分岐脂肪酸(C12−31)フィトステリル、フィトステリルカノラ油脂肪酸グリセリズ、フィトステリルナタネグリセリズ、マカデミアナッツ油脂肪酸フィトステリル、マカデミアナッツ油脂肪酸コレステリル、マカデミアナッツ油脂肪酸ジヒドロコレステリル、ヒマワリ種子油脂肪酸フィトステリル、コメヌカ油脂肪酸フィトステリル、ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/ステアリル/ベヘニル)、ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビス(ベヘニル/イソステアリル/フィトステリル)、ダイマージリノール酸(フィトステリル/ベヘニル)およびダイマージリノール酸ジ(イソステアリル/フィトステリル)等が挙げられる。なお、本発明において、脂肪酸ステロールエステルは、2種以上の混合物であってもよい。
(メタ)アクリロイルアルキルオキシホスホリルコリンポリマーとしては、例えば、ポリ2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン(ポリメタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン;「リピジュアHM」日本油脂株式会社製)、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン/ブチルメタクリレートコポリマー(ポリクオタニウム51;「リピジュアPMB」日本油脂株式会社製)、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン/ブチルメタクリレート/メタクリル酸コポリマー(「リピジュアA」日本油脂株式会社製)、2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン/ステアリルメタクリレートコポリマー(ポリクオタニウム61;「リピジュアS」または「リピジュアNR」日本油脂株式会社製)などが好適に例示できる。なお、本発明において、(メタ)アクリロイルアルキルオキシホスホリルコリンポリマーは、2種以上の混合物であってもよい。
ビス(N−アシルグルタミル)リジンは、L−リシン塩とN−アシルグルタミン酸無水物を反応させて合成したものである。例えば、ビス(ラウロイルグルタミン酸)リジン、ビス(ミリスチルグルタミン酸)リジン、ビス(ステアリルグルタミン酸)リジン、ビス(リノレイルグルタミン酸)リジン等が挙げられる。ビス(N−アシルグルタミル)リジンは市販品を用いることが可能であり、市販品としてはペリセアL−30(旭化成ケミカルズ株式会社製)等が挙げられる。なお、本発明において、ビス(N−アシルグルタミル)リジンは、2種以上の混合物であってもよい。
本発明の組成物中のアミノ酸化合物の酢酸塩(第一成分)の濃度は、0.001重量%〜40重量%が好ましい。美白効果を発揮する組成物が得られるという観点で、下限値は、0.005重量%がより好ましく、0.01重量%がより好ましく、0.05重量%がより好ましく、0.1重量%がより好ましい。一方、得られる組成物の使用感の観点から、上限値は、20重量%がより好ましく、15重量%がより好ましく、10重量%がより好ましく、5重量%がより好ましく、3重量%がより好ましい。
本発明の組成物中の第ニ成分の濃度は、0.001〜20質量%が好ましい。下限値は、0.005重量%がより好ましく、0.01重量%がより好ましく、0.05重量%がより好ましく、0.1重量%がより好ましい。一方、得られる組成物の使用感の観点から、上限値は、15重量%がより好ましく、10重量%がより好ましく、5重量%がより好ましく、3重量%がより好ましい。
第二成分が、ハイドロキノン、ハイドロキノン誘導体、アスコルビン酸、アスコルビン酸誘導体、トラネキサム酸、トラネキサム酸誘導体、サリチル酸、サリチル酸誘導体、レゾルシン、レゾルシン誘導体、システイン、システイン誘導体、コウジ酸、コウジ酸誘導体、エラグ酸である場合、本発明の組成物中の、アミノ酸化合物の酢酸塩(第一成分)のモル数/第ニ成分のモル数は、美白効果の観点から、9/1〜1/1が好ましい。
本発明の組成物中の第三成分の濃度は、0.0001〜40重量%が好ましい。下限値は、0.0005重量%がより好ましく、0.001重量%が更に好ましい。上限値は、35重量%がより好ましく、30重量%が更に好ましく、25重量%が更により好ましく、20重量%が更に一層好ましく、10重量%が特に好ましい。
化粧料組成物中、アミノ酸化合物の酢酸塩(第一成分)の重量/第三成分の重量は、100/1〜1/100が好ましい。
本発明の組成物の形態には特に制限はなく、液状、乳化状、ペースト状、ゲル状、固体状、粉末状等の任意の形態をとることができる。
化粧料組成物としては、化粧水、ローション、クリーム、乳液、美容液、シャンプー、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアムース、ヘアジェル、ヘアワックス、エナメル、ファンデーション、アイライナー、アイブロウペンシル、マスカラ、アイシャドウ、チーク、リップスティック、おしろい、パウダー、パック、パックマスク、香水、オーデコロン、洗顔フォーム、クレンジングフォーム、クレンジングオイル、クレンジングジェル、クレンジングミルク、マスカラ、歯磨、石鹸、エアゾル、浴用剤、養毛剤、日焼け防止剤が挙げられる。医薬部外品も本願の組成物に包含される。
本発明の特定アミノ酸化合物の酢酸塩は、それ自体優れたメラニン抑制効果を有するため、メラニン産生抑制剤として使用することができる。さらには美白剤として使用することができる。また、第ニ成分が有する美白効果を相乗的に増強することができ、美白促進剤としても使用可能である。
本発明には、本発明の成分に加え、通常の化粧品および/または医薬部外品に使用し得る成分を、本発明の効果を阻害しない範囲で配合しても良い。例えば、油性成分、界面活性剤、アミノ酸類、アミノ酸誘導体類、低級アルコール、高級アルコール、多価アルコール、糖アルコールおよびそのアルキレンオキシド付加物、水溶性高分子、ゲル化剤、保湿剤、殺菌剤および抗菌剤、抗炎症剤、鎮痛剤、抗真菌剤、角質軟化剥離剤、皮膚着色剤、ホルモン剤、紫外線吸収剤、育毛剤、発汗防止剤および収斂活性成分、汗防臭剤、ビタミン剤、血管拡張剤、生薬、pH調整剤、金属イオン封鎖剤、粘度調整剤、パール化剤、天然香料、合成香料、色素、顔料、酸化防止剤、防腐剤、乳化剤、脂肪およびワックス、シリコーン化合物、香油等が挙げられる。
次に、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
評価1:美白効果
B16メラノーマ細胞をDMEM(Dulbecco’sModified Eagle Medium)(高グルコース、血清10%含有)にて培養した。コンフルエントになった細胞を、トリプシンにて剥がし、96ウェルプレートに播種した。翌日、細胞がプレートに接着後、表1の各評価サンプルを所定濃度添加したDMEMと培地交換し、3日間培養した。プレートシェーカーにて96ウェルプレートを5分間震とうし、450nmにおける吸光度をサーモフィッシャーサイエンティフィック社製吸光マイクロプレートリーダーにて測定した。コントロール(評価サンプルの添加なし)の測定値(吸光度)を100%と規定した場合の、各評価サンプル所定濃度添加3日後の吸光度を相対%にすることにより、コントロール中の黒色メラニン量を100%とした場合の、各サンプルの黒色メラニン産生を50%抑制するために必要な濃度(IC50)を算出した。その結果を表1に示す。
Figure 0006115086
表1から明らかなように、アルギニルアルギニン酢酸塩、アルギニン酢酸塩、リジン酢酸塩、ヒスチジン酢酸塩のIC50値は4mMより低いのに対し、アルギニルアルギニン塩酸塩、アルギニン塩酸塩、リジン塩酸塩、ヒスチジン塩酸塩のIC50値は4mM以上であり、それぞれのアミノ酸化合物の酢酸塩は塩酸塩に比べて顕著に強いメラニン産生抑制作用を示すことが分かる。
評価2:美白の相乗効果
評価1の方法と同様に、96ウェルプレートに播種したB16メラノーマ細胞を、A成分とB成分が所定の配合比率で添加されたDMEMで3日間培養し、その時の50%メラニン産生抑制濃度(IC50)を求めた。またハイドロキノン−β−D−グルコース、アルギニン酢酸塩あるいはアルギニルアルギニン酢酸塩単独でのIC50も同様に求めた。
ChouおよびTalalyの方法(Trends Pharmaco1. Sci., Vo1. 4, p.450, 1983およびAdv. Enz. Regul., Vol. 22, p.27, 1984)によりCombination Index(CI)を求め、表3に示した判定基準により、ハイドロキノン−β−D−グルコースとアルギニン酢酸塩あるいはアルギニルアルギニン酢酸塩の相互作用を評価した。結果を表2に示す。
Figure 0006115086
Figure 0006115086
表2から明らかなように、アルギニン酢酸塩またはアルギニルアルギニン酢酸塩とハイドロキノン−β−D−グルコースを併用した場合には、その配合比率が9:1〜1:1の時に、CIが0.9未満となり、メラニン産生に対して相乗的な抑制効果があることが確認された。
これらの試験結果は、本発明のアルギニン酢酸塩またはアルギニルアルギニン酢酸塩が美白効果を有する化合物の美白効果を相乗的に増加させることを示しており、これらを含有する組成物が、優れたメラニン産生抑制剤となることを示している。
評価3:臭い
調製した組成物の塗布時の臭いについて、6人の専門パネラーが下記の評価基準により評価を行った。
3点:塗布時にまったく臭わない
2点:塗布時にあまり臭いが感じられない
1点:塗布時にやや臭いを感じる
0点:塗布時に強く臭いを感じる
専門パネラーの合計点が14以上を◎、10以上14未満を○、6以上10未満を△、6未満を×とした。
評価4:エモリエント性
エモリエント性ついて、組成物を皮膚に塗布した後、5分後に6人の専門パネラーが下記の評価基準により評価を行った。なお、エモリエント性については、「油性の膜の働きにより肌からの水分の蒸散がおさえられることにより、皮膚を柔軟にする作用を意味する」ことを事前にパネラーに説明した。
3点:エモリエント性が感じられる
2点:エモリエント性がやや感じられる
1点:エモリエント性があまり感じられない
0点:エモリエント性がまったく感じられない
専門パネラーの合計点が14以上を◎、10以上14未満を○、6以上10未満を△、6未満を×とした。
評価5:延展性
調製した組成物の塗布時ののびについて、6人の専門パネラーが下記の評価基準により評価を行った。
3点:塗布時に非常にのびが感じられる
2点:塗布時にのびが感じられる
1点:塗布時にのびがあまり感じられない
0点:塗布時にのびがまったく感じられない
専門パネラーの合計点が14以上を◎、10以上14未満を○、6以上10未満を△、6未満を×とした。
評価6:使用感
使用感ついて、6人の専門パネラーが下記の評価基準により評価を行った。
3点:べたつきがまったく感じられない
2点:べたつきがあまり感じられない
1点:べたつきがやや感じられる
0点:べたつきが感じられる
専門パネラーの合計点が14以上を◎、10以上14未満を○、6以上10未満を△、6未満を×とした。
評価7:保存安定性1(乳化)
表4組成物を調製した後、40℃で1週間保存し、その分離の様子を目視観察した。
◎:乳化が完全に維持されている
○:分離とまではいかないがわずかに変化がある
△:少し分離が認められる
×:完全に分離が認められる
評価8:保存安定性2(着色)
表4の組成物を調製した後、40℃で1週間保存し、その着色の様子を目視観察した。
◎:まったく着色が見られない
○:ほとんど着色が感じられない
△:やや着色が観察された
×:着色が見られた
結果を表4に示す。
Figure 0006115086
実施例1から6の組成物は、使用感(べたつき、エモリエント性、延展性)、臭い、保存安定性(乳化安定性、着色安定性)において優れた組成物であることがわかる。
PPG−6デシルテトラデセスー30:「NIKKOL」PEN−4630、Nikkol社製
(アクリレーツ/アクリル酸アルキル(C10−30))クロスポリマー:「PEMULEN」TR−1、日光ケミカルズ社製
メチルパラベン:和光純薬工業社製
アルギニン酢酸塩:日本プロテイン社製
ハイドロキノン−β−D−グルコース:「アルブチン」、日本精化社製
L−アスコルビン酸−2−グルコシド:「AA2G」、林原社製
N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル/ベヘニル/2−オクチルドデシル):「エルデュウ」PS−306味の素社製
ダイマージリノール酸ダイマージリノレイルビス(ベヘニル/イソステアリル/フィトステリル):「Plandool」G、日本精化社製
マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリル:「YAFCO」MAS、日本精化社製
2−メタクリロイルオキシエチルホスホリルコリン/ステアリルメタクリレートコポリマー:「リピジュア」S、日油社製
ジラウロイルグルタミン酸リシンNa:「ペリセア」L−30、旭化成社製
N−ステアロイルフィトスフィンゴシン:「セラミド3」、Cosmoferm社製
本発明によれば、美白効果を有し、皮膚刺激および肌荒れを引き起こしにくい化粧料組成物を提供することができる。さらに、特定の第二成分を併用することにより、美白効果が相乗的に向上した化粧料組成物を提供することができ、さらに驚くべきことには、特定の第三成分を併用することにより、使用感(べたつき、エモリエント性、延展性)、臭い、保存安定性(乳化安定性、着色安定性)の観点においても優れた化粧料組成物を提供することができる。

Claims (13)

  1. アルギニン、リジン、ヒスチジン、アルギニルアルギニン、アルギニルヒスチジン、アルギニルリジン、ヒスチジルヒスチジン、ヒスチジルアルギニン、ヒスチジルリジン、リジルリジン、リジルアルギニンおよびリジルヒスチジンよりなる群から選ばれる1種以上のアミノ酸化合物の酢酸塩を含有する美白促進用化粧料組成物。
  2. アミノ酸化合物が、アルギニンおよびアルギニルアルギニンから選ばれる1種以上である請求項1に記載の化粧料組成物。
  3. アミノ酸化合物が、アルギニルアルギニンである請求項1に記載の化粧料組成物。
  4. さらに、ハイドロキノン、アスコルビン酸、トラネキサム酸、サリチル酸、レゾルシン、システイン、コウジ酸、エラグ酸、胎盤抽出物、美白効果を有する植物抽出物、および、美白効果を有する藻類抽出物よりなる群から選ばれる1種以上の第二成分を含有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の化粧料組成物。
  5. 第二成分が、ハイドロキノン−α−D−グルコース、ハイドロキノン−β−D−グルコース、L−アスコルビン酸、L−アスコルビン酸−2−リン酸エステル、L−アスコルビン酸−2−グルコシド、3−O−エチルアスコルビン酸、トラネキサム酸、トラネキサム酸セチル、4−メトキシサリチル酸、4−n−ブチルレゾルシノール、N−アセチルシステイン、グルタチオン、コウジ酸、エラグ酸、プラセンタエキス、およびカミツレ抽出物よりなる群から選ばれる1種以上である請求項4に記載の化粧料組成物。
  6. さらに、セラミド、ジラウリン酸セラミド、スフィンゴシン、ジヒドロスフィンゴシン、フィトスフィンゴシン、N−アシルアミノ酸ステロールエステル、脂肪酸ステロールエステル、(メタ)アクリロイルアルキルオキシホスホリルコリンポリマー、およびビス(N−アシルグルタミル)リジンよりなる群から選ばれる1種以上の第三成分を含有する請求項1〜5のいずれか1項に記載の化粧料組成物。
  7. 化粧料組成物中、アミノ酸化合物の酢酸塩(第一成分)を、0.001重量%〜40重量%含有する請求項1〜5のいずれか1項に記載の化粧料組成物。
  8. 化粧料組成物中、第二成分を、0.001重量%〜20重量%含有する請求項4〜7のいずれか1項に記載の化粧料組成物。
  9. 化粧料組成物中、第三成分を、0.0001重量%〜40重量%含有する請求項6〜8のいずれか1項に記載の化粧料組成物。
  10. 化粧料組成物中、アミノ酸化合物の酢酸塩(第一成分)の重量/第三成分の重量が100/1〜1/100である、請求項6〜9のいずれか1項に記載の化粧料組成物。
  11. 塩基性アミノ酸、塩基性アミノ酸単位を少なくとも一つ含むジペプチドおよび塩基性アミノ酸単位を少なくとも一つ含むトリペプチドよりなる群から選ばれる1種以上のアミノ酸化合物の酢酸塩を含有するメラニン産生抑制剤であって、塩基性アミノ酸単位を少なくとも一つ含むジペプチドが塩基性アミノ酸単位のみで構成されるジペプチドであり、塩基性アミノ酸単位を少なくとも一つ含むトリペプチドが塩基性アミノ酸単位のみで構成されるトリペプチドであるメラニン産生抑制剤(ただし塩基性アミノ酸がオルニチンの場合を除く)。
  12. 塩基性アミノ酸が、アルギニン、リジン、およびヒスチジンよりなる群から選ばれる1種以上である請求項11に記載のメラニン産生抑制剤
  13. アミノ酸化合物が、アルギニルアルギニンである請求項11に記載のメラニン産生抑制剤。
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