JP6386849B2 - アルギニン誘導体を含有する化粧料組成物 - Google Patents

アルギニン誘導体を含有する化粧料組成物 Download PDF

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Description

本発明は、分子末端に親水基を有する特定置換基を有するアルギニン誘導体を含有する化粧料組成物に関するものである。本発明アルギニン誘導体を含有する化粧料は、毛髪をボリュームアップさせ、保湿性にも優れ、感触も向上させる効果を有する為、特に毛髪化粧料に添加することによりその商品価値を高めることができる。
アミノ酸は生体および環境適合性に優れた素材として広く化粧品原料として用いられており、更なる機能化を目指して誘導化が多く試みられている。主要アミノ酸の中でもアルギニンは、分子内にグアジニル基を特徴的な官能基として有し肌や毛髪との吸着性に優れることから、様々なアルギニン誘導体が開発されてきた。
アルギニン誘導体としては、Nα位置にアセチル基を導入した誘導体が紹介されている(特許文献1,2)。同報によると肌になじみがよく保湿効果、毛髪への柔軟性賦与等の効果があることが開示されている。
Nα位にグリセリル基を導入したアルギニン誘導体が開示されている。(特許文献3)。同報によると保湿性、安全性及び肌荒れ改善性等に優れ、かつ優れた使用感触を与えるがあることが記載されている。
また、Nα位にヒドロキシアルキル基を導入した誘導体が紹介されている(特許文献4,5)。同報によると肌や毛髪へのなじみ性が良好で、肌の柔軟化効果、整肌効果に優れ、べたつき感やつっぱり感が少なく使用感が良好な化粧料、乾燥時にも良好な指通りを保ち、毛髪に艶とうるおい、ハリ・コシを与える毛髪化粧料であると紹介されている。
しかしながら、これらに開示された構造の物質は効果が不十分でありその改善が求められていた。
また、特許文献6にNα位にカルボニル化合物を導入した例がある。その効果は、「酵素活性の低下防止」であると開示されている。特許文献6には許容構造として段落0030に「カルボニル基の疎水基の水素原子の一部が水素原子以外の他の官能基に置換されても良い」との記述はあり、本発明の許容構造と重複する部分はあるが、実施例はアセチルアルギニンエチルエステル塩酸塩及びまたはアルギニン塩酸塩のみの開示であり、本発明の効果及びその範囲に関する記載はない。
特開2002−87928号公報 特開2002−87927号公報 WO2004/052318号公報 WO2010/074268号公報 特開2012−12312号公報 特開2011−184350号公報
毛髪をボリュームアップさせ、保湿性にも優れ、感触も向上させる効果を有するアルギニン誘導体を含有する化粧料組成物に関するものである。特に優れた性能の毛髪化粧料を提供する。
本発明者らは、各種アルギニン誘導体を合成、その性能評価を実施し、分子末端に親水基を有する特定置換基を有するアルギニン誘導体が化粧料原料、特に毛髪化粧品原料として優れていることを確認し本発明を完成させた。
即ち、本発明は下記の発明を提供する。
一般式(1)で示されるアルギニン誘導体を含有する化粧料組成物に関する。
[式中 Sは0又は1の整数
は水素原子 −CHCOOH
pは0〜3整数
Xは親水基を示し、
一般式(2)で示されるNα窒素を含めた置換基の無機性値が300以上である。]
[式中の記号は一般式(1)と同等。]
一般式(1)で示されるアルギニン誘導体が化学式(3)〜化学式(5)で示される物質であることが好ましい。
一般式(1)で示されるアルギニン誘導体が化学式(6)で示される物質であるであることが好ましい。
一般式(1)化合物を含有する化粧料組成物が毛髪リペア機能を有する毛髪化粧料であることがより好ましい。
尚、化学式(3)〜(5)はCAS番号が付与されておらず新規物質である。
本発明は、優れた性能を有するアルギニン誘導体を含有する化粧料組成物に関する。特に毛髪を太くし、ボリュームアップさせかつ柔らかくすると同時に保湿性にも優れ、感触も向上させる効果を有する為、毛髪化粧料組成物として優れている。
図1はアルギニンのスルホエチル型誘導体のNMR(製造例1) 図2はアルギニンのサクシニル型誘導体のNMR(製造例2)
以下、本発明の実施形態について説明する。
本発明の主要成分である一般式(1)で示されるアルギニン誘導体に関して述べる。
[式中 Sは0又は1の整数
は水素原子 −CHCOOH
pは0〜3整数
Xは親水基を示し、
一般式(2)で示されるNα原子を含む置換基式の無機性値が300以上である。]
[式中の記号は一般式(1)と同等。]
一般式(1)で示されるアルギニン誘導体はアルギニンのNα位のアミノ基をNα位の窒素原子を含んで一般式(2)の構造を有するように置換された化合物であり、当該置換基において本発明の効果を十分に出すためには、
(イ)一般式(1)(2)の範囲内で
(ロ)一般式(2)の置換基を有機概念図より導き出される無機性値が300以上である
(ハ)一般式(2)の末端部分に親水基が付いている。
の3点が重要になる。
条件イに関して述べる。
一般式(1)及び(2)のs及びpは「s+p+1」で置換基の親油性を示す炭化水素の長さを規定するものであるが、このs乃至はpが大きくなると所定の範囲を超えて大きくなると分子全体で本発明の効果を失い、界面活性などの性質が出るため好ましくない。
条件ロ、ハについて述べる。
この条件は、置換基に強い親水性を求める条件であり、同時に分子末端に親水基が付いていることが重要であることを示しており、このコンパクトな親水性基をアルギニンのNα位を置換することにより、従来技術のアルギニン誘導体に比較して毛髪ボリュームアップ効果、保湿性が高く、優れた使用感を発現していると推定している。
無機性値とは、有機概念図関連書籍にならって構造式から一義的に計算できるファクターで主に当該物質の親水性に関わるファクターである。例えば、新しい分散・乳化の科学と応用技術の新展開(New Technology and Application of Dispersion & Emulsion Systems)、株式会社テクノシステム、p.166参照)を用いて、当該有機化合物の構造から、無機性値の総和を算出することにより計算できる。
Xで示される親水基としては、水酸基、ポリオキシアルキレン基、カルボン酸基 、カルボン酸エステル基、スルホン酸基、硫酸エステル基、リン酸基、リン酸エステル基等が挙げられるが、条件ロを同時に満たす必要がある。
sは0乃至は1の整数であるが、アルギニンのNα位の窒素とセットでアミド基を形成するため、無機性値を大きく押し上げるため、末端親水基が水酸基の様に無機性値の寄与の弱い物であれば、必然的にs=1が必要となる。
本発明に使用されるアルギニン誘導体の好適例は、一般式(1)の条件を満たすものとして以下の構造が好適に例示される。
化学式(3)の一般式(2)の無機性値は、300で末端親水基地は水酸基
化学式(4)の一般式(2)の無機性値は、370で末端親水基地はカルボン酸基
化学式(5)の一般式(2)の無機性値は、320で末端親水基地はスルホン酸基
であり、化学式(3)〜化学式(5)の化合物は本発明範囲内の化合物である。またこの3種の化合物に関してはCAS番号は付与されていない。
一般式(1)の条件を満たすものとして化学式(8)の構造の物質が好適例として挙げられる。
化学式(6)の一般式(2)の無機性値は、350で末端親水基地はカルボン酸基である。
化学式(6)で示される化合物はCAS番号を有する既知物質であるが、本発明の効果に関して何ら開示が無い。
本発明のアルギニン誘導体は、化粧料組成物の中に0.1〜10.0%配合することにより本発明の効果が効果的に発現する。より好ましくは0.5〜5.0%の配合である。0.1%を下回る配合では、本発明の効果が得られない為好ましくなく、10.0%を超えて配合した場合、ごわつきが感じられる等の不利な点があり好ましくない。
本発明の化粧料としては、化粧料、医薬品、医薬部外品として外皮(頭皮を含む)及び毛髪に使用されるものがその代表的なものとして例示され、具体的には、例えば、化粧水、乳液、クリーム、パック等のフェイシャル化粧料、ファンデーション、口紅、アイシャドウ等のメーキャップ化粧料、ボディソープ、ボディクリーム等のボディ化粧料、染毛用の前処理剤や後処理剤、シャンプー、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアクリーム、染毛剤、枝毛コート剤等の毛髪化粧料等が挙げられる。特に毛髪増大効果、毛髪のボリューム感の増大効果を効果的に使用するためには化粧料の中でも毛髪化粧料に用いることがより好ましい。
本発明の化粧料には、式(1)でアルギニン誘導体の他に、通常の化粧料に用いられる成分、例えば、油性原料、保湿剤、界面活性剤、増粘剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、キレート剤、香料、動植物抽出物等を適宜配合することができる。
本発明の化粧料の剤型は任意であり、溶液系、可溶化系、乳化系、ゲル系、粉末分散系、水−油二層系等いずれも可能であり、目的とする製品に応じて一般式(1)で表されるアルギニン誘導体と上記任意配合成分とを配合して製造することができる。
以下、試験例、比較試験例により本発明の必須成分である。一般式(1)で示されるアルギニン誘導体の有用性を示し、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例等に限定されるものではない。
製造例1〜4の方法により、一般式(1)で示されるアルギニン誘導体を合成した。製造例1〜4で得られた物質の化粧品原料としての性能を試験例1〜4で実施し、更に比較試験例としてアセチルアルギニン((株)エムピーバイオジャパン)、ジアセチルアルギニン(カナディアン・ジャーナル・オブ・ケミストリー、第46巻、1047ページ、1968年に記載の方法で合成)、PPG−2アルギニン(日油(株))、アルギニン(味の素ヘルシーサプライ(株))を加えて表1の各種試験を実施し比較試験例1〜4に示した。試験例及び比較試験例の結果は表1にまとめた。
一般式(1)で示されるアルギニン誘導体が有用な化粧品原料であることを確認した。
製造例1
300mlの4つ口フラスコに、アルギニン(味の素ヘルシーサプライ(株)) 30gを入れ、蒸留水100gを加えて溶解した。50℃に昇温し、1当量のビニルスルホン酸 25%水溶液を30分で滴下した。85℃で終夜撹拌し、目的物を得た。目的物の構造は1H−NMRで確認した。1H−NMRの測定、解析結果を図1に示す。
アルギニンのスルホエチル型誘導体が合成されていることが分かる。
製造例2
300mlの4つ口フラスコに、アルギニン(味の素ヘルシーサプライ(株)) 30gを入れ、蒸留水100gを加えて溶解した。pHが6〜9となるように、1当量の無水コハク酸と24% NaOH水溶液を30分で添加、滴下、60℃に加熱して1時間撹拌し、目的物を得た。目的物の構造は1H−NMRで確認した。1H−NMRの測定、解析結果を図2に示す。
アルギニンのサクシニル型誘導体が合成されていることが分かる。
製造例3
300mlの4つ口フラスコに、アルギニン(味の素ヘルシーサプライ(株)) 30gを入れ、蒸留水100gを加えて溶解した。1当量のγ−ラクタムを加えて、水還流条件で終夜撹拌し、目的物(アルギニンのアミドアルコール型誘導体)を得た。目的物の構造は1H−NMRで確認した。
製造例4
300mlの4つ口フラスコに、アルギニン(味の素ヘルシーサプライ(株)) 30gを入れ、蒸留水100gを加えて溶解した。pHが6〜9となるように、1当量の無水マレイン酸と24% NaOH水溶液を30分で添加、滴下、60℃に加熱して終夜撹拌し、目的物(アルギニンのマレイル型誘導体)を得た。目的物の構造は1H−NMRで確認した。
試験方法の説明
1.毛髪の太さの変化率の測定
ブリーチ毛束(ビューラックス、BR−3−A)から直毛6本を選び、電子顕微鏡測定ステージに固定した。12箇所を測定し、イニシャル毛髪径とした。製造例の化合物の1%水溶液(pH 5.0、クエン酸またはNaOHで調製)に40℃で10分、測定ステージごと毛髪を浸漬し、蒸留水ですすぎ、ドライヤーで乾燥、イニシャル毛髪径を測定した際と同一の12個所を測定し、太さの変化率を算出し、平均値を表1に記載した。計算例として、製造例1の化合物の場合、イニシャル毛髪径が86μm、浸漬後の毛髪径が104μm、毛髪の太さの変化率は104÷86×100=121%。数値が大きいほど、毛髪が太くなったことを示す。
<毛髪の太さの変化率の評価基準>
○:110%以上 △:105%以上110%未満 ×:105%未満
2.毛髪の柔らかさの変化率の測定
ブリーチ毛束(ビューラックス、BR−3−A)から直毛50本を選び、1mm間隔で平行に並べ、測定部位 2cmを空けて上下を透明プラスチック薄板と両面テープで固定した。室温20℃、湿度 60%の恒温恒湿室で終夜静置し、純曲げ試験機(カトーテック株式会社製、KESFB2−S型)により、折り曲げの際の応力[B値(gf・cm2/cm)]を測定した。このB値は、毛髪の一方を固定し、等速で曲げたときの曲げ弾性を示す数値であって、数値が小さいほど毛髪が柔らかいことを示す。ブリーチ毛のB値は0.257gf・cm2/cm、黒髪(ビューラックス、BS−B)では0.223であり、健常毛(黒髪)をブリーチすることで硬い髪質となることが数値化された。
ブリーチ毛束の測定用サンプルを製造例の化合物の1%水溶液(pH 5.0、クエン酸またはNaOHで調製)に40℃で10分浸漬し、蒸留水ですすぎ、ドライヤーで乾燥、室温20℃、湿度 60%の恒温恒湿室で終夜静置し、B値を測定し、毛髪の柔らかさの変化率を算出した。計算例として、製造例1の化合物の場合では、浸漬後のB値は0・206gf・cm2/cm、毛髪の柔らかさの変化率は0.257÷0・206×100=125%。数値が大きいほど、毛髪が柔らかくなったことを示す。
<毛髪の柔らかさの変化率の評価基準>
○:116%以上 △:107%以上116%未満 ×:106%未満
3.毛髪の保水性の測定
重量 1gのブリーチ毛束(ビューラックス、BR−3−A)を製造例の化合物の5%水溶液 100g(pH 5.0、クエン酸またはNaOHで調製)に40℃で1時間浸漬した。毛束を蒸留水ですすぎ、ドライヤーで乾燥、室温20℃、湿度 60%の恒温恒湿室で終夜静置し、130℃の恒温槽で30分乾燥して毛束の重量を測定し、毛髪の保水性を算出した。計算例として、製造例1の化合物の場合、乾燥後の毛束の重量は0.94g、毛髪の保水性は0.94÷1×100=94%。数値が大きいほど、毛髪の保水性が高いことを示す。
<毛髪の保水性の評価基準>
○:92%以上 △:88%以上92%未満 ×:88%未満
4.吸保湿性試験
製造例の化合物の乾燥粉末 300mgを湿度 80%のデシケーターで20℃で7日間静置し、重量を測定した。次いで、湿度 33%のデシケーターで20℃で7日間静置し、重量を測定した。計算例として、製造例1の化合物の場合、湿度 80%で保存後の重量は507mg、湿度 33%で保存後の重量は357mg、
吸水率は(507−300)÷300×100=69%、
保水率は(357−300)÷300×100=19%、数値が大きいほど、吸水率、保水率が高いことを示す。
<吸水率の評価基準>
○:65%以上 △:50%以上65%未満 ×:50%未満
<保水率の評価基準>
○:10%以上 △:5%以上10%未満 ×:5%未満
以下に、試験例及び比較試験例で合成した化合物の構造、並びに毛髪の太さの変化率、柔らかさの変化率、毛髪への収着量、毛髪の保水性、吸保湿性の測定値と評価結果とを表1に示す。なお、毛髪の太さの変化率、柔らかさの変化率、毛髪への収着量、毛髪の保水性、吸保湿性の評価結果を各欄の上段に示し、測定値を各欄の下段に示す。
本発明における試験例1〜4はいずれも、毛髪の太さの変化率が良好であり、毛髪をボリュームアップさせる化合物である。試験例1〜4はいずれも、毛髪の柔らかさの変化率が良好であり、毛髪を柔らかく、しなやかにする化合物である。試験例1〜4はいずれも、毛髪の保水性、吸保湿性が良好であり、保湿性、しっとり感に優れた化合物である。一方、親水基を持たない比較試験例1〜4はいずれも、毛髪の太さの変化率、柔らかさの変化率、毛髪の保水性、吸保湿性が良好では無かった。比較試験例1及び2は、置換基末端の親水基が存在せず、比較試験例3は置換基末端に水酸基が存在するがNα位の窒素を含めた置換基の無機性値が270であり本件発明一般式(1)のアルギニン誘導体とは異なる。
いずれも一般式(1)で示されるアルギニン誘導体が優れた化粧品原料となることを示している。
以下に一般式(1)で示されるアルギニン誘導体及びこれらの混合物を配合した化粧料を配合し、その優れた効果を確認した。
実施例1
下記に示すヘアーブラッシング剤組成物を調製し、その性能を評価したところ、このヘアーブラッシング剤組成物は、高い保湿性を示し、使用者が優れたしっとり感、毛髪のボリュームアップ感、毛髪の柔らかさを感じることができた。組成における数字は質量%を示す。
(組成)
ステアリルトリモニウムブロミド 0.5
製造例1で得られた化合物 0.5
エタノール 5.0
メチルパラベン 0.1
香料 0.1
精製水 残部(上記合計が100となるように調製)
実施例2
下記に示すヘアートリートメント組成物を調製し、その性能を評価したところ、このヘアートリートメント組成物は高い保湿性を示し、使用者が優れたしっとり感、毛髪のボリュームアップ感、毛髪の柔らかさを感じることができた。
(組成)
PPG−1/PEG−1ステアラミン 3.0
製造例2で得られた化合物 0.3
セトステアリルアルコール 2.5
流動パラフィン 1.5
POE(5)ステアリルエーテル 1.0
グリセリン 5.5
防腐剤 0.1
精製水 残部(上記合計が100となるように調製)
実施例3
下記に示す乳液を調製し、その性能を評価したところ、この乳液は高い保湿性を示し、使用者が優れたしっとり感を感じることができた。
(組成)
流動パラフィン 10.0
スクワラン 2.0
ワセリン 2.0
ソルビタンセスキオレイン酸エステル 0.9
ポリオキシエチレンオレイルエーテル 1.3
グリセリン 3.0
エタノール 3.0
カルボキシビニルポリマー 0.2
水酸化カリウム 0.1
製造例3で得られた化合物 0.2
PCAソーダ 1.0
ヘチマ抽出液 1.0
防腐剤 0.5
精製水 残部(上記合計が100となるように調製)
実施例4
下記に示すヘアーリンス組成物を調製し、その性能を評価したところ、このヘアーリンス組成は高い保湿性を示し、使用者が優れたしっとり感、毛髪のボリュームアップ感、毛髪の柔らかさを感じることができた。
(組成)
PPG−1/PEG−1ステアラミン 3.0
セタノール 3.5
ホホバ油 2.0
親油型モノステアリン酸グリセリル 1.0
ポリエチレングリコール(8EO) 0.3
1.3−ブチレングリコール 5.0
製造例4で得られた化合物 1.0
ヒアルロン酸 0.1
アミノ変性シリコーンポリマー 0.5
防腐剤 0.3
精製水 残部(上記合計が100となるように調製)
実施例5
下記に示すヘアーシャンプー組成物を調製し、その性能を評価したところ、このヘアーシャンプー組成物は高い保湿性を示し、使用者が優れたしっとり感、毛髪のボリュームアップ感、毛髪の柔らかさを感じることができた。
(組成)
ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸 ナトリウム(25%) 10.0
ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム(30%) 16.0
ヒドロキシアルキル(C12−14)
ヒドロキシエチルサルコシン(27%) 14.0
N−ココイル−L−グルタミン酸モノトリエタノール アミン塩(30%)10.0
ラウリン酸ジエタノールアミド 3.0
製造例1で得られた化合物 1.0
エデト酸ナトリウム 0.2
防腐剤 0.3
精製水 残部(上記合計が100となるように調製)
実施例6
下記に示す化粧水組成物を調製し、その性能を評価したところ、この化粧水は高い保湿性を示し、使用者が優れたしっとり感を感じることができた。
(組成)
エタノール 11.0
グリセリン 5.0
製造例2で得られた化合物 5.0
メチルパラベン 0.1
エデト酸ナトリウム 0.1
精製水 残部(上記合計が100となるように調製)
実施例7
下記に示すヘアーエッセンス組成物を調製し、その性能を評価したところ、このヘアーエッセンスは高い保湿性を示し、使用者が優れたしっとり感、毛髪のボリュームアップ感、毛髪の柔らかさを感じることができた。
(組成)
エタノール 21.0
製造例3で得られた化合物 0.3
メチルパラベン 0.1
エデト酸ナトリウム 0.1
精製水 残部(上記合計が100となるように調製)
実施例8
下記に示す化粧水組成物を調製し、その性能を評価したところ、この化粧水は高い保湿性を示し、使用者が優れたしっとり感を感じることができた。
(組成)
製造例4で得られた化合物 1.8
ソルビット液 2.0
ポリオキシエチレンソルビタンモノオレアート 0.5
エタノール 5.5
パラオキシ安息香酸メチル 0.2
精製水 残部(上記合計が100となるように調製)
実施例9
下記に示すO/W型クリームを調製し、その性能を評価したところ、このO/W型クリームは高い保湿性を示し、使用者が優れたしっとり感を感じることができた。
(組成)
オリーブ油 9.0
パラフィン 3.0
ミリスチン酸イソプロピル 2.5
ラノリン 3.0
ミツロウ 2.5
セタノール 5.5
テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット(40モル) 2.0
テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット(60モル) 2.0
パラオキシ安息香酸プロピル 0.1
パラオキシ安息香酸エチル 0.1
プロピレングリコール 9.0
香料 0.2
製造例1で得られた化合物 0.6
精製水 残部(上記合計が100となるように調製)
実施例10
下記に示す乳液を調製し、その性能を評価したところ、この乳液は高い保湿性を示し、使用者が優れたしっとり感を感じることができた。
(組成)
ミリスチン酸イソプロピル 3.5
ラノリン 1.5
オリーブ油 1.5
セタノール 2.0
スクワラン 0.5
テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット(40モル) 2.0
テトラオレイン酸ポリオキシエチレンソルビット(60モル) 2.0
パラオキシ安息香酸プロピル 0.1
パラオキシ安息香酸エチル 0.1
プロピレングリコール 9.0
製造例2で得られた化合物 0.8
精製水 残部(上記合計が100となるように調製)
実施例11
下記に示すヘアーシャンプー組成物を調製し、その性能を評価したところ、このヘアーシャンプー組成物は高い保湿性を示し、使用者が優れたしっとり感、毛髪のボリュームアップ感、毛髪の柔らかさを感じることができた。
(組成)
製造例3で得られた化合物 0.5
ラウリルエーテル(2EO)硫酸ナトリウム 7.0
ラウリル硫酸ナトリウム 2.5
ヤシ油脂肪酸ジエタノールアマイド 4.5
プロピレングリコール 2.0
エデト酸 0.2
精製水 残部(上記合計が100となるように調製)
実施例12
下記に示すヘアーシャンプー組成物を調製し、その性能を評価したところ、このヘアーシャンプー組成物は高い保湿性を示し、使用者が優れたしっとり感、毛髪のボリュームアップ感、毛髪の柔らかさを感じることができた。
(組成)
ヒドロキシアルキル(C12−14)
ヒドロキシエチルサルコシン(27%) 28.0
ラウロイルメチル−β−アラニンナトリウム(30%) 17.0
ヤシ油脂肪酸酸ジエタノールアミド 3.0
製造例1で得られた化合物 1.0
製造例2で得られた化合物 1.0
ポリクオタニウムー10 0.2
防腐剤 0.3
精製水 残部(上記合計が100となるように調製)
本発明アルギニン誘導体を含有する化粧料は、毛髪をボリュームアップさせ、保湿性にも優れ、感触も向上させる効果を有する為、特に毛髪化粧料に添加することによりその商品価値を高めることができる。

Claims (2)

  1. 以下の化学式(3)〜(6)で示されるアルギニン誘導体のうち少なくとも一種を含有する化粧料組成物。
  2. 前記化粧料組成物が毛髪リペア機能を有する毛髪化粧料である、請求項記載の化粧料組成物。
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