JP2008273905A - 毛髪化粧料 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 成分(A)〜(D)を含有する毛髪化粧料。
(A)カチオン界面活性剤
(B)高級アルコール
(C)植物油脂類及びそれらのエステル化合物
(D)海藻抽出エキス
【選択図】なし
Description
より(例えば、特許文献2参照。)毛髪に良好な感触を付与できることが記載されている。
上記問題の原因を検討した結果、既存の毛髪化粧料では毛髪に有用成分が、洗い流し後に必ずしも十分に毛髪表面に残留していないことを見出した。
そのため、本発明は、毛髪化粧料の有用成分の毛髪表面への残留を促進できる毛髪化粧料の提供を課題とする。
1)成分(A)〜(D)を含有する毛髪化粧料、
(A)カチオン界面活性剤
(B)高級アルコール
(C)植物油脂類及びそれらのエステル化合物
(D)海藻抽出エキス
2)(C)植物油脂類及びそれらのエステル化合物がオリーブ油および/またはホホバ油である前記1)記載の毛髪化粧料、
に関する。
本発明の毛髪化粧料は、(A)カチオン界面活性剤、(B)高級アルコール、(C)植物油脂類及びそれらのエステル化合物及び(D)海藻抽出エキスを含有する。
け直鎖アルキル基であるR3OR4−基が好ましく、また他方は炭素原子数1ないし3の低級アルキル基、特にメチル基であるのが好ましい。
硫酸イオン、炭酸メチルイオン等の有機アニオン等が挙げられ、ハロゲン化物イオン、特に塩化物イオンが好ましい。
に2〜10質量%が好ましい。
これらの中でもオリーブ油および/またはホホバ油が好ましい。
抽出溶媒としては、エタノール、メタノール、1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン等のアルコール類、冷水、熱水等の水、スクワラン、ヒマワリ油、パラフィン油、エステル油等の油類、アセトン、酢酸エチル等から選ばれる1種又は2種以上の混液が使用可能であり、これらの中では、水やアルコール類等の極性溶媒から選ばれる1種又は2種以上の混液が望ましい。
このような成分としては、例えば、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシビニルポリマー等の増粘剤;ポリプロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ベンジルアルコール、ベンジルオキシエタノール、ポリエチレングリコール等の溶剤;炭化水素油、エステル油等の油剤;1,3−ブチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、タンパク加水分解液等の保湿剤;高重合PEG、カチオン化セルロース、カチオン化グアーガム等のコンディショニング剤;ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油等の可溶化剤;パラベン等の防腐剤;サリチル酸、トリクロサン、ピロクトンオラミン等の殺菌剤;水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のpH調整剤;エデト酸塩、ヒドロキシエタンジホスホン酸等の金属イオン封鎖剤;パラメトキシケイ皮酸−2−エチルヘキシル、オキシベンゾン、パラジメチルアミノ安息香酸−2−エチルヘキシ
ル等の紫外線吸収剤;ジブチルヒドロキシトルエン、酢酸トコフェロール等の酸化防止剤;色素などを挙げることができる。
また、これにより、毛髪に十分な平滑性、柔軟性を付与するといった効果や、優れた毛髪保護効果及びヘアスタイル持続効果なども奏し得るものである。
尚、本発明の毛髪化粧料において、毛髪表面における成分の保持効果の指標となるところの“くし通り力”は、以下のような方法により得られる。
健常な日本人女性の毛髪20g(15cm)を市販クレンジングタイプのシャンプーで洗浄した後、2gの毛髪化粧料を塗布し、30秒間流水で濯ぎ、タオルドライ後の毛髪束(約0.7g/g毛髪の水分を含む)をそのまま、或いはドライヤーで約5分間乾燥した後(約0.1g/g毛髪の水分を含む)、ストレンゲージでくし通り荷重を測定した。測定は温度20℃、湿度65%の恒温室で20回繰り返し、その平均値(g)をくし通り力とした。
そして、本発明の毛髪化粧料を用いると、毛髪に有効成分が十分に残留しているため、有効成分である海藻エキスに含まれる水溶性タンパク質、多糖類等の水溶性高分子の造膜効果により、剤の乾燥時、毛髪表面に柔軟な皮膜を形成し、滑らかな感触、ツヤ、毛髪保護効果を与えるだけでなく、皮膜のパッキング効果により、毛髪キューティクル層間のCMC(Cell Membrane Complex;細胞膜複合体)部位から水分が必要以上に蒸散することを持続的に抑制することを可能とし得る。
保護効果及びヘアスタイル持続効果を向上し得るものであり、また、本発明の毛髪化粧料は、くし通り力を少なくできるため、枝毛・切れ毛を抑制できるという効果なども得られ得る。
上記の効果は、(C)成分の植物油脂類及びそれらのエステル化合物がオリーブ油および/またはホホバ油である場合に向上できるものである。
実施例1:ヘアトリートメント
表1に示す組成からなる本発明品1ないし5及び比較品1ないし4のヘアトリートメントを調製し、くし通り力及び枝毛・切れ毛の抑制効果を評価した。
(製造方法)
ヒドロキシエチルセルロースを溶解させた水槽に、別途混合溶解した残りの成分(表1参照。)を攪拌しながら添加した。尚、本発明品5及び6は、65℃、それ以外は80℃で乳化を行った。
尚、評価方法及び評価基準は以下の通りとした。
(1)くし通り力
(評価方法)
健常な日本人女性の毛髪20g(15cm)を市販クレンジングタイプのシャンプーで
洗浄した後、2gのヘアトリートメントを塗布し、30秒間流水で濯ぎ、タオルドライ後の毛髪束(約0.7g/g毛髪の水分を含む)をそのまま、或いはドライヤーで約5分間乾燥した後(約0.1g/g毛髪の水分を含む)、ストレンゲージでくし通り荷重を測定した。測定は温度20℃、湿度65%の恒温室で20回繰り返し、その平均値(g)を算出した。
(2)枝毛・切れ毛の抑制効果
(評価方法)
日本人女性の毛髪にストレートパーマを施し、長さ13cm、200本の毛束を用意する。こ
の毛束を市販のシャンプーで洗浄した後、ヘアトリートメント0.1gを塗布し、まんべん
なくなじませた後に40℃10分放置し、すすぎ流し乾燥させる。その後、ナイロン製ブラシで1000回ブラッシングを行い、枝毛・切れ毛の評価を行った。
(評価基準)
A:枝毛の増加が認められない。
B:枝毛の増加がわずかに認められる。
C:枝毛の増加が認められる。
D:枝毛の増加が著しい。
上記の評価結果を表1に示す。
更に、本発明品1ないし5のヘアトリートメントは、比較品1ないし4のヘアトリートメントに比して、塗布時の滑らかさ、すすぎ時の滑らかさ、乾燥後のしっとり感、乾燥後のまとまり性、くせの出にくさ及び髪のパサつき感の官能評価の何れにおいても優れていた。
尚、官能評価は以下の方法に従って、実施した。
(官能評価)
パネラー10名が、次の方法で毛髪束(化学処理を行っていない女性毛髪20g、30cm)を処理しながら官能評価を行った。毛髪束を市販クレンジングタイプシャンプーで洗浄した後、2gのヘアトリートメントを塗布し、「塗布時の滑らかさの評価」を行った。40℃、4L/分の流水下で「すすぎ時の滑らかさの評価」を行い、次いでタオルドライを行い、ドライヤーで乾燥させた後に「乾燥後のしっとり感及び乾燥後のまとまり性の評価」を行った。更にこの髪を25℃高湿度下(90%RH)の恒温槽に30分放置し、「くせの出にくさの評価」を行い、また25℃低湿度下(45%RH)の恒温槽に30分放置し、「髪のパサツキ感の評価」を行った。
(質量%)
(1)ステアリン酸ジエチルアミノエチルアミド 1
(2)ステアリルアルコール 6
(3)ジエチレングリコールモノエチルエーテル 1
(4)塩化オクタデシロキシプロピルトリメチルアンモニウム 2
(5)高重合メチルポリシロキサン(粘度130000mPa・s) 2
(6)オレイン酸 0.5
(7)オリーブ油 0.5
(8)渇藻エキス混合物(実施例1と同じもの) 0.05
(9)ヒドロキシエチルセルロース 0.3
(1.5質量%水溶液,25℃粘度10000mPa・s)
(10)パルミチン酸イソプロピル 1
(11)ジペンタエリトリット脂肪酸エステル 0.2
(日清製油社,コスモール168I)
(12)加水分解コラーゲン液 0.2
(13)メチルパラベン 0.1
(14)クエン酸(50質量%水溶液) 0.6
(15)香料 0.4
(16)精製水 バランス
(質量%)
(1)ベヘニルアルコール 2
(2)セトステアリルアルコール 1
(3)ジエチレングリコールモノエチルエーテル 0.5
(4)塩化ジアルキルジメチルアンモニウム*2 0.1
(5)塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム 1
(6)ホホバ油 0.5
(7)渇藻エキス混合物(実施例1と同じもの) 0.1
(8)ラウリン酸 0.1
(9)オレイン酸モノグリセリド 0.5
(10)アモジメチコーンエマルション 1
(東レ・ダウコーニングシリコーン社、SM87029)
(11)ジメチルポリシロキサン(100mm2/s、25℃) 1
(12)高重合メチルポリシロキサン(平均重合度3000) 1
(13)流動パラフィン(350saybolt・秒、37.8℃) 1
(14)リンゴ酸ジステアリル 1.5
(15)ジグリセリン 1
(16)メチルパラベン 0.3
(17)香料 0.4
(18)精製水 バランス
*2:炭素原子数12ないし15の市販オキソ法合成アルコール(ドバノール23と35の等量混合物、三菱化学社)に由来する分岐第四級アンモニウム塩で、その分岐率は20質量%である。
Claims (2)
- 成分(A)〜(D)を含有する毛髪化粧料。
(A)カチオン界面活性剤
(B)高級アルコール
(C)植物油脂類及びそれらのエステル化合物
(D)海藻抽出エキス - (C)植物油脂類及びそれらのエステル化合物がオリーブ油および/またはホホバ油である請求項1記載の毛髪化粧料。
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---|---|---|---|
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014094927A (ja) * | 2012-11-09 | 2014-05-22 | Sanei Kagaku Kk | 毛髪処理剤 |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000319142A (ja) * | 1999-05-06 | 2000-11-21 | Hoyu Co Ltd | パーマ剤組成物 |
JP2006045232A (ja) * | 2004-08-02 | 2006-02-16 | L'oreal Sa | 非揮発性の非シリコーン油、カチオン性及び非イオン性の界面活性剤、及びアルキルモノグリコシド又はアルキルポリグリコシドを含有する油中水型エマルション |
-
2007
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Non-Patent Citations (1)
Title |
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JPN6012022684; 新しい化粧品素材の効能・効果・作用(上) 第1刷, 19980831, 第135-137頁, 株式会社シーエムシー * |
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