JP2017019759A - 毛髪化粧料 - Google Patents
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Abstract
Description
(A) 下記一般式(1)で表されるエーテル型陽イオン性界面活性剤
(B) 下記一般式(2)で表される脂肪酸ジグリセリンと二塩基酸とのジエステル
(C) 炭素数12以上26以下の高級アルコール
成分(A)である下記一般式(1)で表されるエーテル型陽イオン性界面活性剤は、毛髪に適度な柔らかさと滑らかな指通りを付与する効果に優れる。
本発明の毛髪化粧料には、更に成分(A')として、成分(A)以外の陽イオン性界面活性剤を用いることもできる。成分(A')としては、毛髪化粧料に用いることができる陽イオン性界面活性剤であって成分(A)以外の化合物であれば特に限定されない。このような陽イオン性界面活性剤としては、四級アンモニウム塩型陽イオン性界面活性剤、三級アミン塩型陽イオン性界面活性剤が挙げられる。四級アンモニウム塩型陽イオン性界面活性剤としては、ステアリルトリメチルアンモニウムクロライド、ミリスチルトリメチルアンモニウムクロライド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロライド等のモノ長鎖アルキル四級アンモニウム塩;ジステアリルジメチルアンモニウムクロライド、ジパルミチルメチルヒドロキシエチルアンモニウムサルフェート等のジ長鎖アルキル四級アンモニウム塩;2-デシルテトラデシルトリメチルアンモニウムクロライド等の分岐鎖アルキル四級アンモニウム塩;ベヘニルPGトリモニウムクロリド等のヒドロキシエーテル型の四級アンモニウム塩等が挙げられる。三級アミン塩型陽イオン性界面活性剤としては、ステアリン酸ジメチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミド、ベヘニン酸ジメチルアミノプロピルアミド等のアミドアミンと無機酸若しくは有機酸との塩;ステアロキシプロピルジメチルアミン等のエーテルアミンと無機酸若しくは有機酸との塩が挙げられる。無機酸としては塩酸、硫酸等が、有機酸としては酢酸、乳酸、クエン酸等が挙げられる。三級アミン塩は、塩として配合しても、組成物中で塩を形成させてもいずれでも良い。これら成分(A)以外の陽イオン性界面活性剤は、いずれかを単独で又は2種以上を組み合わせて使用することができる。
成分(B)である下記一般式(2)で表される脂肪酸ジグリセリンと二塩基酸とのジエステルは、指通りや乾燥後のしっとり感を付与する効果に優れ、毛髪化粧料の塗布時におけるコクを豊かにする。
成分(C)である炭素数12以上26以下の高級アルコールとしては、炭素数12以上26以下の直鎖又は分岐鎖のアルキル基又はアルケニル基を有する1価の高級アルコールが挙げられ、当該炭素数は、好ましくは14以上、より好ましくは16以上であり、また好ましくは22以下、より好ましくは18以下である。具体的な高級アルコールとしては、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、アラキルアルコール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコール、カルナービルアルコール、セリルアルコール等が挙げられる。
本発明の毛髪化粧料には、必要に応じて本発明の効果を損なわない量的、質的範囲で、粘度調整剤、髪質改良剤、乳化助剤、水性成分、紫外線吸収剤、香料、殺菌剤、防腐剤、酸化防止剤、ヘアケア用の美容成分等、毛髪用の化粧料において汎用である他の成分の配合が可能である。
本発明の毛髪化粧料は、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメント、ヘアパック、ヘアクリーム、ヘアカラー、コンディショニングムース、ヘアスプレー、リーブオントリートメント、ワックス、トニック等に用いることができ、ヘアリンス、ヘアコンディショナー、ヘアトリートメントといったインバスの毛髪化粧料に用いることが好ましい。
中国人毛髪の毛束(10g、長さ30cm、幅5cm)を下記処方のシャンプーを用いてシャンプー処理した後、評価試料1gを毛束になじませて塗布時の使用感触(コク)を評価した。40℃の流水にて20秒かけて洗い流した後、タオルドライし、次いでドライヤーにて完全に乾燥させた。乾燥させた毛束について、指通り、柔らかさ、しっとり感を評価した。
評価は専門の官能評価員1名によって行い、評価試料のうち比較例3を標準として評価点を3点と設定した相対評価により、下限を1点、上限を5点として0.5点刻みで評価点をつけた。
―――――――――――――――――――――――――――――――――
POE(3)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム 10.0
ラウリル硫酸トリエタノールアミン 10.0
ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン 10.0
セルロース誘導体(カチナールHC-200;東邦化学工業社製) 0.2
精製水 残余
―――――――――――――――――――――――――――――――――
表1に記載の配合組成よりなるヘアコンディショナーを常法に従って調製し、前記の官能評価試験を実施した。その結果を表1に併せて示す。
(配合成分) (質量%)
ステアリルアルコール 2.3
セタノール 2.0
ステアロキシプロピルトリモニウムクロリド 1.4
アジピン酸ジグリセリル混合脂肪酸エステル
(商品名:ソフチザン649、SASOL Germany社製) 0.5
ジプロピレングリコール 2.0
パラフィン 0.5
ポリオキシプロピレン(5)フィトステロール 0.2
ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド 0.1
ヒドロキシプロピルトリモニウムハニー
(商品名:ハニーコート50PF、Arch Personak Products L.P.社製) 0.1
加水分解コンキオリン液
(商品名:真珠たん白抽出液、丸善製薬株式会社製) 0.1
加水分解コラーゲン液(商品名:プロモイスWU-32R、成和化成社製) 0.1
加水分解シルク液(商品名:フィブロイン溶液、KBセーレン社製) 0.1
ゼニアオイ花エキス液 0.1
セージ葉エキス液 0.1
ゴールデンシーウィード液 0.1
フェノキシエタノール 0.2
L-プロリン 0.1
L-アラニン 0.1
グリシン 0.1
香料 適量
イオン交換水 残余
(陽イオン性界面活性剤の総量に対する成分(A)の割合;93.3質量%、陽イオン性界面活性剤の総量に対する成分(C)のモル比;4.5)
(配合成分) (質量%)
ステアリルアルコール 2.6
セタノール 2.3
ステアロキシプロピルトリモニウムクロリド 1.5
アジピン酸ジグリセリル混合脂肪酸エステル
(商品名:ソフチザン649、SASOL Germany社製) 0.5
ジプロピレングリコール 2.0
ポリオキシプロピレン(5)フィトステロール 0.1
イソステアリン酸イソプロピル 0.3
パルミチン酸イソプロピル 0.3
香料 適量
イオン交換水 残余
(陽イオン性界面活性剤の総量に対する成分(A)の割合;100質量%、陽イオン性界面活性剤の総量に対する成分(C)のモル比;5.2)
(配合成分) (質量%)
ステアリルアルコール 2.6
セタノール 2.3
ステアロキシプロピルトリモニウムクロリド 1.5
アジピン酸ジグリセリル混合脂肪酸エステル
(商品名:ソフチザン649、SASOL Germany社製) 0.5
ジプロピレングリコール 2.0
プロピレングリコール 0.1
ポリオキシプロピレン(5)フィトステロール 0.1
高重合ジメチコンエマルジョン
(商品名:XS65-C5189、モメンティブ・パフォーマンス・
マテリアルズ・ジャパン社製) 2.0
ジメチコン(25℃における動粘度:100,000mm2/s) 1.0
香料 適量
イオン交換水 残余
(陽イオン性界面活性剤の総量に対する成分(A)の割合;100質量%、陽イオン性界面活性剤の総量に対する成分(C)のモル比;5.2)
(配合成分) (質量%)
ステアリルアルコール 2.2
セタノール 2.0
ベヘニルアルコール 0.7
ステアロキシプロピルトリモニウムクロリド 1.5
アジピン酸ジグリセリル混合脂肪酸エステル
(商品名:ソフチザン649、SASOL Germany社製) 0.5
ジプロピレングリコール 2.0
1,3-ブチレングリコール 0.5
ポリオキシプロピレン(5)フィトステロール 0.1
イソステアリン酸イソプロピル 2.0
オリーブ油 0.1
ホホバ油 0.1
アボカド油 0.1
ヒドロキシエチルセルロース 0.1
メチルパラベン 0.2
香料 適量
イオン交換水 残余
(陽イオン性界面活性剤の総量に対する成分(A)の割合;100質量%、陽イオン性界面活性剤の総量に対する成分(C)のモル比;5.0)
(配合成分) (質量%)
ステアリルアルコール 2.6
セタノール 2.3
ステアロキシプロピルトリモニウムクロリド 1.5
アジピン酸ジグリセリル混合脂肪酸エステル
(商品名:ソフチザン649、SASOL Germany社製) 0.5
ジプロピレングリコール 1.0
グリセリン 2.0
高重合ジメチコノールエマルジョン
(商品名:XS65-C2173、モメンティブ・パフォーマンス・
マテリアルズ・ジャパン社製) 1.0
アモジメチコンエマルション
(商品名:SM 8904、東レ・ダウコーニング社製) 0.1
ポリオキシプロピレン(5)フィトステロール 0.1
アボカドエキス 0.1
香料 適量
イオン交換水 残余
(陽イオン性界面活性剤の総量に対する成分(A)の割合;100質量%、陽イオン性界面活性剤の総量に対する成分(C)のモル比;5.2)
(配合成分) (質量%)
ステアリルアルコール 2.3
セタノール 2.0
ステアロキシプロピルトリモニウムクロリド 1.4
アジピン酸ジグリセリル混合脂肪酸エステル
(商品名:ソフチザン649、SASOL Germany社製) 0.1
ポリオキシプロピレン(5)フィトステロール 0.2
ダイマージリノール酸(フィトステリル/イソステアリル/セチル/
ステアリル/ベヘニル)(商品名:Plandool-L、日本精化社製) 0.1
ジプロピレングリコール 3.0
ジメチコン(25℃における動粘度:10mm2/s) 1.0
オリーブ油 0.1
ホホバ油 0.1
フェノキシエタノール 0.4
香料 適量
イオン交換水 残余
(陽イオン性界面活性剤の総量に対する成分(A)の割合;100質量%、陽イオン性界面活性剤の総量に対する成分(C)のモル比;4.9)
(配合成分) (質量%)
ステアリルアルコール 2.3
セタノール 2.0
ステアロキシプロピルトリモニウムクロリド 1.4
アジピン酸ジグリセリル混合脂肪酸エステル
(商品名:ソフチザン649、SASOL Germany社製) 0.1
ポリオキシプロピレン(5)フィトステロール 0.2
ジプロピレングリコール 3.0
アミノプロピルジメチコン 0.05
D-パントテニルアルコール 0.1
大豆タンパク加水分解物(商品名:プロモイスWS、成和化成社製) 0.1
ハチミツ 0.1
ソルビトール 0.1
ローヤルゼリーエキス 0.1
フェノキシエタノール 0.4
香料 適量
イオン交換水 残余
(陽イオン性界面活性剤の総量に対する成分(A)の割合;100質量%、陽イオン性界面活性剤の総量に対する成分(C)のモル比;4.9)
(配合成分) (質量%)
ステアリルアルコール 1.2
セタノール 1.0
アジピン酸ジグリセリル混合脂肪酸エステル
(商品名:ソフチザン649、SASOL Germany社製) 0.1
ポリオキシプロピレン(5)フィトステロール 0.1
ステアロキシプロピルトリモニウムクロリド 0.7
カルボマー 0.4
トリエタノールアミン 0.35
フェノキシエタノール 0.5
香料 適量
イオン交換水 残余
(陽イオン性界面活性剤の総量に対する成分(A)の割合;100質量%、陽イオン性界面活性剤の総量に対する成分(C)のモル比;5.0)
(配合成分) (質量%)
ステアリルアルコール 1.2
セタノール 1.0
アジピン酸ジグリセリル混合脂肪酸エステル
(商品名:ソフチザン649、SASOL Germany社製) 0.1
ポリオキシプロピレン(5)フィトステロール 0.1
ベヘントリモニウムクロリド 0.1
ステアロキシプロピルトリモニウムクロリド 0.7
イソステアリン酸イソステアリル 1.0
ジプロピレングリコール 1.5
ジメチコン 1.5
両末端長鎖アルキル・側鎖アミノ変性オルガノポリシロキサン 0.2
分岐型ポリグリセロール変性シリコーン
(商品名:ソフケアGS-G、花王社製) 0.1
水添ポリデセン 0.5
ラウリル硫酸ナトリウム 0.1
PEG-40水添ヒマシ油 0.7
ヒドロキシエチルセルロース 0.1
フェノキシエタノール 0.5
香料 適量
イオン交換水 残余
(陽イオン性界面活性剤の総量に対する成分(A)の割合;87.5質量%、陽イオン性界面活性剤の総量に対する成分(C)のモル比;4.3)
Claims (5)
- 次の成分(A)〜(C)を含有し、陽イオン性界面活性剤の合計含有量に対する成分(A)の割合が60質量%以上である毛髪化粧料。
(A) 下記一般式(1)で表されるエーテル型陽イオン性界面活性剤
(B) 下記一般式(2)で表される脂肪酸ジグリセリンと二塩基酸とのジエステル
(C) 炭素数12以上26以下の高級アルコール - 成分(C)が、少なくともステアリルアルコール及びセチルアルコールを含み、両者のモル比が2:1〜1:2である、請求項1に記載の毛髪化粧料。
- 成分(C)中におけるステアリルアルコール及びセチルアルコールの割合が、成分(C)の合計含有量に対して50質量%以上である、請求項2に記載の毛髪化粧料。
- 成分(C)中における炭素数22以上の高級アルコールの割合が、成分(C)の合計含有量に対して40質量%以下である、請求項1〜3のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
- 陽イオン性界面活性剤の合計含有量に対する成分(A)の割合が80質量%以上である、請求項1〜4のいずれか1項に記載の毛髪化粧料。
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- 2015-07-15 JP JP2015140925A patent/JP2017019759A/ja active Pending
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