JPH07165541A - 毛髪用リンス・トリートメント剤及びその製造方法 - Google Patents

毛髪用リンス・トリートメント剤及びその製造方法

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JPH07165541A
JPH07165541A JP34104293A JP34104293A JPH07165541A JP H07165541 A JPH07165541 A JP H07165541A JP 34104293 A JP34104293 A JP 34104293A JP 34104293 A JP34104293 A JP 34104293A JP H07165541 A JPH07165541 A JP H07165541A
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JP
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hair
silicone compound
ammonium salt
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quaternary ammonium
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Yasuo Hirayama
泰男 平山
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HARIUTSUDO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 乳化剤としてカチオン性界面活性剤を使用
し、シリコーン化合物を高濃度に安定に含有する毛髪用
リンス・トリートメント剤を提供すること及びその製造
方法を提供すること 【構成】 モノ長鎖アルキル第4級アンモニウム塩、分
子あたり16個以上の炭素原子を持つ高級アルコール及
びシリコーン化合物を含有し、モノ長鎖アルキル第4級
アンモニウム塩と高級アルコールとのモル比が、後者の
モルあたり前者が0.3以上であって3.0未満であ
り、シリコーン化合物の含有量が組成物全量の1〜80
重量%であることを特徴とする毛髪用リンス・トリート
メント剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は毛髪用リンス・トリート
メント剤組成物およびその製造方法に関するものであ
る。更に詳しくいえば本発明は、毛髪吸着性の優れてい
るシリコーン化合物を高濃度で含有することにより、リ
ンス・トリートメント剤として毛髪に対して柔軟性と平
滑性を与え、櫛通りを非常に良くさせると共に、枝毛の
保護にも有用な毛髪用リンス・トリートメント剤組成物
およびその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】シリコーン化合物の毛髪に対する吸着
性、枝毛の保護、櫛通りを良くさせる等の有用性はすで
によく知られており、ここ数年、その効果をねらった整
髪料、枝毛コート剤およびリンス・トリートメント剤が
数多く市販されている。整髪料あるいは枝毛コート剤と
して使用されるものは、O/Dエマルション技術の進歩
に伴い、乳化剤として非イオン性界面活性剤またはアニ
オン性界面活性剤を使用することによって、乳化の難し
いシリコーン化合物でも容易に高濃度で乳化され、低粘
度のものからゲル状のものまでさまざまな形態で、毛髪
に対する効果の高い商品群が市販されている。現在、市
販されている整髪料(整髪料の乳化剤は非イオン性界面
活性剤が主体である)および枝毛コート剤の組成は、シ
リコーン化合物が主成分となっており(含有量10〜8
0%)、これを使用することによって櫛通り及びサラサ
ラ感が向上する。
【0003】しかし、リンス・トリートメント剤では整
髪料等と組成が異なる(リンス・トリートメント剤の乳
化剤はカチオン性界面活性剤が主体になっている)ため
に、多量のシリコーン化合物を安定に含有させることは
困難とされている。このため、毛髪に塗布したままで使
用される整髪料とは異なり、毛髪に塗布した後にすすぎ
の過程をとらなければならないリンス・トリートメント
剤は、その使用感が整髪料等の使用感より劣っているの
が現状である。
【0004】カチオン性界面活性剤は毛髪吸着性、帯電
防止作用および殺菌作用を有するためリンス・トリート
メント剤の主体成分として使用される。アニオン性界面
活性剤は洗浄作用を有するため、リンス・トリートメン
ト剤に使用されるとは考えられない。非イオン性界面活
性剤はリンス・トリートメント剤が目的とする効果を有
しないが、乳化助剤としてリンス・トリートメント剤に
配合されることがある。しかし、非イオン性界面活性剤
をリンス・トリートメント剤に配合することは、あくま
でも乳化助剤として使用される。非イオン性界面活性剤
をリンス・トリートメント剤に配合すると、使用感およ
び目的とする効果が劣ることになる。上記のとおりであ
るから、リンス・トリートメント剤の目的とする効果を
考えるなら、乳化剤の主体としてはカチオン性界面活性
剤を使用することが普通である。
【0005】市販されているリンス・トリートメント剤
の成分は、通常は、アルキル第4級アンモニウム塩(す
なわち、カチオン性界面活性剤の1種であって、乳化剤
として作用する。)と高級アルコール(乳化助剤)によ
り、油分(合成エステル、炭化水素、油脂、ロウ類等)
を乳化させてなるものが一般的である。この組成におい
ては、乳化剤がカチオン性界面活性剤であるため、シリ
コーン化合物を多量に含有し、かつ、安定な乳化物を得
ることは現状では困難である。
【0006】従来の技術でリンス・トリートメント剤に
シリコーン化合物を含有させるには、いったん、油分を
O/Dエマルション化させた後にシリコーン化合物を配
合するか、安定性を損なわない程度の低い濃度にシリコ
ーン化合物を配合するかのいずれかによっていた。この
ためリンス・トリートメント剤は、シリコーン化合物が
本来持っている効果を十分に発揮できないままであっ
た。リンス・トリートメント剤に普通に配合されるシリ
コーン化合物は、ジメチルポリシロキサンである。製剤
中のジメチルポリシロキサンを分析機器による定量分析
を行っても正確な値が出ないため、市販されているリン
ス・トリートメント剤のシリコーン化合物含有量は明確
にはわからないが、官能的推測からして5%以下である
と考えられる。
【0007】O/Dエマルション技術の発明は数多く公
開されている。例えば、特開昭56−37040号公報
では、親水性ポリグリセリン高級脂肪酸エステルを乳化
剤としてシリコーン化合物を乳化する技術が開示されて
いる。この技術を追試するために、非イオン性界面活性
剤のある種のものを乳化剤として得たエマルション(そ
れはシリコーン化合物を50重量%含有する)を、一般
的なリンス・トリートメント剤の組成物の総重量あたり
50重量%配合した組成物は、50℃において1週間の
保存によって2層に分離した。つまり、リンス・トリー
トメント剤総重量あたり25重量%のシリコーン化合物
および非イオン性界面活性剤を配合したリンス・トリー
トメント剤は、シリコーン化合物を安定に含有すること
ができなかった。O/Dエマルション技術を使用した場
合に得られるリンス・トリートメント剤の中に含有され
るシリコーン化合物の最高濃度については、いちがいに
は言えないが、いったん、O/Dエマルション化させた
後にシリコーン化合物を配合する方法では、シリコーン
化合物を高濃度で安定な状態で配合することは困難であ
ると考えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】リンス・トリートメン
ト剤の組成に高濃度にシリコーン化合物を配合すること
ができれば、毛髪に塗布した後にすすぎの過程をとって
も、従来のリンス・トリートメント剤よりも毛髪へのシ
リコーン化合物吸着量が増加し、整髪料等を使用しなく
ても優れた櫛通り及びサラサラ感を与えるリンス・トリ
ートメント剤になると考えられる。本発明の目的は、上
記の問題点を解決し、乳化剤としてカチオン性界面活性
剤を使用し、シリコーン化合物を高濃度に安定に含有す
る毛髪用リンス・トリートメント剤を提供することであ
る。本発明の別の目的は、乳化剤としてカチオン性界面
活性剤を使用し、シリコーン化合物を高濃度に安定に含
有する毛髪用リンス・トリートメント剤を、簡単な手段
によって製造する方法を提供することである。
【0009】
【問題を解決するための手段】本発明者は、整髪料ある
いは枝毛コート剤に頼らざるを得なかった毛髪に対する
シリコーン化合物の有用性を、リンス・トリートメント
剤によって利用することについて鋭意検討した結果、本
発明に到達した。すなわち、本発明はアルキル第4級ア
ンモニウム塩、高級アルコール、シリコーン化合物及び
水相成分を必須成分とする毛髪用リンス・トリートメン
ト剤及びその製造方法に関する。本発明の成分は、いず
れも化粧品の分野では従来から使用されている物質であ
るが、特定の第4級アンモニウム塩と特定の高級アルコ
ールを特定の重量比で配合することにより、シリコーン
化合物を高濃度に安定に含有する組成物を得ることがで
きる。
【0010】(物の発明の総括)本発明の毛髪用リンス
・トリートメント剤は、アルキル第4級アンモニウム
塩、高級アルコール及びシリコーン化合物の1種以上か
らなる油相成分ならびに水相成分を含有する毛髪用リン
ス・トリートメント剤において、アルキル第4級アンモ
ニウム塩がモノ長鎖アルキル第4級アンモニウム塩であ
り、高級アルコールが1分子について16個以上の炭素
原子を持つものであり、モノ長鎖アルキル第4級アンモ
ニウム塩と高級アルコールとのモル比が、後者の1モル
あたり前者が0.3以上であって3.0未満の範囲にあ
り、しかも、シリコーン化合物の含有量が組成物全量の
1〜80重量%であることを特徴とする毛髪用リンス・
トリートメント剤である。
【0011】(アルキル第4級アンモニウム塩)本発明
において使用するアルキル第4級アンモニウム塩は、下
記の一般式(1)
【0012】
【化3】
【0013】(ただし、式中のR1は炭素原子数が10
〜22のアルキル基又はヒドロキシアルキル基、R2、
R3及びR4は炭素原子数が1〜3のアルキル基又はヒ
ドロキシアルキル基、Xはハロゲン原子を示す。)で表
わされるものが好適である。
【0014】本発明において使用するアルキル第4級ア
ンモニウム塩の具体例は、下記のとおりである。塩化ラ
ウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチル
アンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウ
ム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニ
ルジメチルヒドロキシエチルアンモニウム等。これらの
アルキル第4級アンモニウム塩は、1種又は2種以上を
選択して用いることができる。好ましいものは塩化ラウ
リルトリメチルアンモニウム及び塩化セチルトリメチル
アンモニウムである。
【0015】(高級アルコール)本発明においては、高
級アルコールとして炭素原子数が16以上の長鎖アルコ
ール、不飽和アルコールあるいは分岐アルコールが用い
られる。その具体例は、次のとおりである。セチルアル
コール、セトステアリルアルコール、ステアリルアルコ
ール、ベヘニルアルコール、オレイルアルコール、ホホ
バアルコール、オクチルドデカノール、ヘキシルデカノ
ール等。これらの高級アルコールは1種又は2種以上を
選択して使用できる。
【0016】アルキル第4級アンモニウム塩と高級アル
コールとのモル比は0.3:1.0〜3.0:1.0未
満の範囲である。この範囲外で乳化すると、均一な成分
分布を持つエマルション又は安定性の優れたエマルショ
ンとはならない。このモル比の範囲において、2.0:
1.0〜2.5:1.0の範囲が好ましい。皮膚に対す
る刺激等を考慮すると、アルキル第4級アンモニウム塩
の使用量は組成物の総重量の10重量%以下が好まし
い。
【0017】(シリコーン化合物)本発明においては、
高分子量シリコーン化合物でも低分子量シリコーン化合
物でも使用することができる。高分子量シリコーン化合
物としては、平均分子量が5千〜400万の範囲内であ
って、シロキサン結合を骨格とした重合体を用いること
ができる。使用することができる高分子量シリコーン化
合物は、例えば下記の一般式(2)で示されるものがあ
げられる。
【0018】
【化4】
【0019】(ただし、式中において、R1はメチル基
又は水酸基、R2はメチル基、フェニル基、アルコキシ
基、カルボキシル基、アミノ基又は水素原子、nは10
0〜20000の整数であり、R1とR2は同一でも異
なっても良い。)
【0020】上記の式を有するシリコーン化合物の具体
例としては、下記のものを示すことができる。ジメチル
ポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、エポ
キシ変性シリコーン、カルボキシ変性シリコーン、アミ
ノ変性シリコーン、メチルハイドロジェンポリシロキサ
ン、末端シラノールジメチルポリシロキサンなど。
【0021】低分子量シリコーン化合物としては、平均
分子量が134以上5000未満の範囲内であって、シ
ロキサン結合を骨格とした重合体を用いることができ
る。例えば、前述した一般式(2)(ただし、式中にお
いてR1はメチル基又は水酸基、R2はメチル基、フェ
ニル基、アルコキシ基、カルボキシル基、アミノ基又は
水素原子、nは1〜65の整数であり、R1とR2は同
一でも異なっても良い。)で示されるものや、一般式
(3)
【0022】
【化4】
【0023】(ただし、式中においてmは3〜10の整
数である。)で示される環状ジメチルポリシクロシロキ
サンをあげることができる。
【0024】低分子量シリコーン化合物の具体例として
は、下記のものがあげられる。 (鎖状シリコーン化合物)ジメチルポリシロキサン、メ
チルフェニルポリシロキサン、エポキシ変性シリコー
ン、カルボキシ変性シリコーン、アミノ変性シリコー
ン、メチルハイドロジェンポリシロキサン、末端シラノ
ールジメチルポリシロキサン、 (環状シリコーン化合物)ヘキサメチルシクロトリシロ
キサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメ
チルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキ
サシロキサン等。
【0025】(水相成分)この明細書においては、水単
独あるいは水に多価アルコール類を添加した混合物を包
括的に表現するために、「水相成分」という表現を使用
する。水相成分としては、水を単独に使用してもこの発
明の目的を達成することができるが、水相成分として水
に多価アルコール類を添加した混合物を使用すれば、い
っそう均一で安定性の優れた毛髪用リンス・トリートメ
ント剤が得られる。
【0026】(多価アルコール類)本発明で使用するこ
とができる多価アルコール類の好適例は、次のとおりで
ある。プロピレングリコール、1,3−プチレングリコ
ール、グリセリン、ジプロピレングリコール、エチレン
グリコール、ポリエチレングリコール、ペンタエリスル
トール等。
【0027】(性状)本発明の毛髪用リンス・トリート
メント剤は、高分子量シリコーン化合物および低分子量
シリコーン化合物のいずれか一方、又はその両者を混合
して、リンス・トリートメント剤全量の1〜80重量%
という広範囲の濃度に含有させることができて、しか
も、シリコーン化合物の含有量に左右されることなく優
れた安定性を示す。
【0028】
【発明の作用】発明者は未確認の理論によってこの発明
が制限されることを好まないが、発明者の推定によれ
ば、本発明の作用機構は次のように考えられる。本発明
によれば、シリコーン化合物を毛髪用リンス・トリート
メント剤に高濃度に、しかも安定に配合できるが、その
原因としては、特定の第4級アンモニウム塩と特定の高
級アルコールを一定の配合比で配合し、シリコーン化合
物とともに加温、混合することによって、第4級アンモ
ニウム塩と高級アルコールがシリコーン化合物に効率よ
く配列され、ゲルを形成し、均一で微細な粒子となって
水相に分散するためであると考えられる。
【0029】(製造方法)本発明の毛髪用リンス・トリ
ートメント剤を製造する方法は、油相成分と水相成分を
加温後、混合する通常の乳化方法とは異なり、常温で油
相成分と水相成分を混合し、これを攪拌しながら70℃
〜80℃に加温してゲル状とした後、冷却して毛髪用リ
ンス・トリートメント剤組成物を得るものである。これ
を詳しくいえば、モノ長鎖アルキル第4級アンモニウム
塩と炭素原子数が16以上の高級アルコールとのモル比
が0.3以上であって3.0未満の範囲内にある乳化剤
と、精製水および高分子量シリコーン化合物、低分子量
シリコーン化合物またはその両者を所望の割合に混合
し、攪拌しながら加温することによってゲル状の製品す
なわち本発明の毛髪用リンス・トリートメント剤とす
る。シリコーン化合物は、完成した毛髪用リンス・トリ
ートメント剤組成物の総重量の1〜80重量%の割合で
配合することができる。この方法においてゲルが形成さ
れる機構は、アルキル第4級アンモニウム塩と高級アル
コールとの相互作用により形成された界面活性剤物質
が、シリコーン化合物に効率よく配列され、その結果と
してゲルが形成されると考えられる。高温でゲル状とし
た後には、冷却して毛髪用リンス・トリートメント剤組
成物を得る。これらの工程の結合は、通常の乳化工程を
採用する方法よりも単純化されているため、作業効率を
向上させることができる。
【0030】
【実施例】次に実施例によって本発明を更に詳しく説明
するが、本発明の範囲はこれらの実施例だけに限定され
るものではない。なお、各成分の配合量は全て重量%で
示されている。 (ゲル形成)塩化セチルトリメチルアンモニウム30%
水溶液と、セチルアルコール、精製水、ジメチルポリシ
ロキサン(平均分子量54万)およびデカメチルシクロ
ペンタシロキサンを常温で混合し、攪拌しながら加温し
て70℃においてゲル状とする。 (冷却)上記のゲルを毎分200回転の単純羽で攪拌し
ながら冷却して目的とする毛髪用リンス・トリートメン
ト剤組成物を作成した。各実施例の組成を下記の表1に
示す。
【0031】
【表1】
【0032】実施例1の組成物は、シリコーン化合物を
10重量%含有し、実施例2の組成物は、シリコーン化
合物を50重量%含有し、実施例3の組成物は、シリコ
ーン化合物を80重量%含有する。そして実地例1〜3
の組成物は、いずれも50℃で1年以上にわたって安定
であって、なんらの変化も認められなかった。また、自
社パネル11名に本発明によって調製されたトリートメ
ント剤と、かれらが日常使用しているトリートメント剤
とを使用させて使用感テストを実施した。その結果につ
いて、シェッフェの方法(芳賀の変法)によって解析を
行った結果、毛髪に塗布した時の指通り、毛髪が乾燥し
た後のサラサラ感が有意水準1%、乾燥後の櫛通りが有
意水準5%で、いずれも市販品より優れている結果とな
った。
【0033】
【発明の効果】この発明の毛髪用リンス・トリートメン
ト剤組成物は、シリコーン化合物を低濃度から高濃度ま
で安定に含有することができる。本発明においては、第
4級アンモニウム塩、高級アルコール及びシリコーン化
合物の配合割合を変化させることによって、液状のもの
からクリーム状あるいはゲル状のものまで製造すること
ができる。本発明の製造方法は、ごくありふれた単純な
攪拌装置を使用して操作することができるから、特別の
設備投資を必要しない。本発明の製造方法は、単純羽に
よる攪拌操作を採用するにもかかわらず、ママコ状の製
品とならずに均一なゲル状の安定性のよいエマルション
を得ることができる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルキル第4級アンモニウム塩、高級ア
    ルコール及びシリコーン化合物の1種以上からなる油相
    成分ならびに水相成分を含有する毛髪用リンス・トリー
    トメント剤において、アルキル第4級アンモニウム塩が
    モノ長鎖アルキル第4級アンモニウム塩であり、高級ア
    ルコールが1分子について16個以上の炭素原子を持つ
    ものであり、モノ長鎖アルキル第4級アンモニウム塩と
    高級アルコールとのモル比が、後者の1モルあたり前者
    が0.3以上であって3.0未満の範囲にあり、しか
    も、シリコーン化合物の含有量が組成物全量の1〜80
    重量%であることを特徴とする毛髪用リンス・トリート
    メント剤。
  2. 【請求項2】 アルキル第4級アンモニウム塩は、一般
    式(1) 【化1】 (ただし、式中のR1は炭素原子数が10〜22のアル
    キル基又はヒドロキシアルキル基、R2、R3及びR4
    は炭素原子数が1〜3のアルキル基又はヒドロキシアル
    キル基、Xはハロゲン原子を示す。)で表わされるもの
    である請求項1に記載の毛髪用リンス・トリートメント
    剤。
  3. 【請求項3】 アルキル第4級アンモニウム塩、高級ア
    ルコール及びシリコーン化合物の1種以上からなる油相
    成分ならびに水相成分を含有する毛髪用リンス・トリー
    トメント剤の製造方法において、モノ長鎖アルキル第4
    級アンモニウム塩と、1分子について16個以上の炭素
    原子を持つ高級アルコールとを、後者の1モルあたり前
    者が0.3以上であって3.0未満の範囲に混合し、そ
    の混合物に常温で水相成分を混合し、得られた混合物を
    攪拌しながら70℃〜80℃に加温してゲル状とした
    後、得られたゲル状物を室温まで冷却することを特徴と
    する、シリコーン化合物の含有量が組成物全量の1〜8
    0重量%である毛髪用リンス・トリートメント剤組成物
    の製造方法。
  4. 【請求項4】 アルキル第4級アンモニウム塩は、一般
    式(1) 【化2】 (ただし、式中のR1は炭素原子数が10〜22のアル
    キル基又はヒドロキシアルキル基、R2、R3及びR4
    は炭素原子数が1〜3のアルキル基又はヒドロキシアル
    キル基、Xはハロゲン原子を示す。)で表わされるもの
    である請求項3に記載の毛髪用リンス・トリートメント
    剤組成物の製造方法。
JP34104293A 1993-12-10 1993-12-10 毛髪用リンス・トリートメント剤及びその製造方法 Pending JPH07165541A (ja)

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