JP4800035B2 - 毛髪化粧料組成物 - Google Patents

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    • C11D3/16Organic compounds
    • C11D3/37Polymers

Description

【技術分野】
【0001】
本発明は、毛髪化粧料組成物に係り、特に、溶剤含有シリコーンエマルジョンを含み、すすぎ時の指通りの良さに優れた毛髪化粧料組成物に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、毛髪に滑らかさや柔らかさ、しっとり感などを付与するために、シリコーンオイル(ポリオルガノシロキサン)を配合した毛髪化粧料が種々提案されている。
【0003】
しかし、一般にシリコーンオイルは乾燥状態の毛髪に対して良好な感触を付与することができるが、濡れた状態の毛髪ではきしみ感を生じるという欠点があるため、シリコーンオイルをシャンプー等の毛髪洗浄用に配合したものでは、すすぎ時の指通りの良さが十分でなかった。また近年、消費者のシャンプーに対する要望は、洗浄力、泡立ちなどの基本的性能に加えて、すすぎ時の指通りの良さ、乾燥後の感触の良さなど多種多様になっている。
【0004】
そのため、揮発性溶剤と低分子量シリコーンの混合物を乳化し、これを重合して得られるシリコーンエマルジョンが開発されており(例えば、特許文献1参照)、このシリコーンエマルジョンを配合した化粧料が提案されている。(例えば、特許文献2参照)
【0005】
また、アニオン性などの界面活性剤と、揮発性溶剤中に溶解した高粘度シリコーン溶液のエマルジョンと、グアーゴムの陽イオン誘導体を含有するシャンプー組成物も提案されている。(例えば、特許文献3参照)
【0006】
しかしながら、特許文献1および2に記載されたシリコーンエマルジョンあるいは化粧料は、乾燥状態の毛髪に対して良好な感触を付与することができるが、すすぎ時の指通りの良さが十分でないという問題があった。
【0007】
また、特許文献3に記載されたシャンプー組成物においても、濡れた状態の毛髪に対して、満足する指通りの良さが得られなかった。
【特許文献1】
特開2000−26726公報
【特許文献2】
特開2000−95661公報
【特許文献3】
特開平4−234309号公報
【発明の開示】
[0008] 本発明はこれらの問題を解決するためになされたもので、毛髪に対して優れた滑り性と柔らかさを付与することができ、特に毛髪が濡れた状態で十分にその効果を発揮し、すすぎ時の指通り性の付与に優れた毛髪化粧料組成物を提供することを目的とする。
【0009】
本発明の毛髪化粧料組成物は、(A)(a)α,ω−ジヒドロキシポリ(ジメチルシロキサン)の乳化重合により得られた10,000〜30,000,000mPa・sの粘度(25℃)を有するポリオルガノシロキサンのエマルジョンと、(b)イソパラフィン系炭化水素、環状または直鎖状のシロキサン類から選ばれる1種または2種以上の揮発性溶剤との混合物を乳化してなる溶剤含有シリコーンエマルジョンと、(B)界面活性剤と、(C)水とをそれぞれ含有して成り、前記(A)溶剤含有シリコーンエマルジョンを、前記(a)エマルジョン中の前記ポリオルガノシロキサンと前記(b)揮発性溶剤の合計量として0.1〜10重量%の割合で含有し、かつ前記(B)界面活性剤を0.05〜40重量%の割合で含有することを特徴とする。
[0010] 本発明の毛髪化粧料組成物において、(B)界面活性剤を、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤およびノニオン性界面活性剤から選択される1種または2種以上のものとし、かつ組成物を毛髪洗浄(シャンプー)用とすることができる。
[0011] また、(A)溶剤含有シリコーンエマルジョンの平均粒子径を100〜500nmとすることができる。また、(A)成分である溶剤含有シリコーンエマルジョンにおける(b)揮発性溶剤の含有割合を、(a)エマルジョン中の高分子量ポリオルガノシロキサンと(b)揮発性溶剤の合計量に対して、1〜90重量%とすることができる。
[0013] 本発明の毛髪化粧料組成物によれば、濡れた毛髪と乾いた毛髪のいずれに対しても、従来のものでは得られない優れた滑らかさと柔らかさを付与することができ、特に毛髪のすすぎ時に優れた指通り性を発揮する。
【発明を実施するための最良の形態】
[0014] 次に、本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
[0015] 本発明の実施形態の毛髪化粧料組成物は、(A)溶剤含有シリコーンエマルジョンと、(B)界面活性剤と、(C)水をそれぞれ含有する。そして、(A)成分である溶剤含有シリコーンエマルジョンは、(a)乳化重合により得られた高分子量のポリオルガノシロキサンのエマルジョンと、(b)揮発性溶剤とを混合し、機械的に乳化(エマルジョン化)することにより得られるものである。
[0016] 実施形態において、(a)成分である高分子量ポリオルガノシロキサンエマルジョンは、(a1)シラノール基末端ポリジオルガノシロキサンと、(a2)イオン性界面活性剤と、(a3)重合用触媒および(a4)水を含むエマルジョンにおいて、(a1)シラノール基末端ポリジオルガノシロキサンの乳化重合を行わせることにより製造することができる。
[0017] 乳化重合により高分子量ポリオルガノシロキサンを与えるモノマーとして使用する(a1)成分は、分子鎖末端がシラノール基で封鎖されたポリジオルガノシロキサンであって、一般式:HO(RSiO)Hで示される。
[0018] 式中、Rは互いに同一あるいは異なる置換または非置換の1価の炭化水素基を表し、nは25℃における粘度を10〜3,000mPa・sにする値である。このポリジオルガノシロキサンは、以下において、α,ω−ジヒドロキシポリジオルガノシロキサンと呼ぶことがある。分子構造は、上記一般式で示されるように直鎖状であるが、分子鎖末端がシラノール基で封鎖されたものであれば、一部に分岐構造が含まれていても良い。
[0019] また、一般式:RSiO(RSiO)SiR
(式中、Rは互いに同一あるいは異なる置換または非置換の1価の炭化水素基を表し、nは25℃における粘度を3,000mPa・s以下にする値である。)
で示される末端がトリオルガノシリル基で封鎖されたポリジオルガノシロキサンを、乳化重合における末端封止剤として、α,ω−ジヒドロキシポリジオルガノシロキサンと併用することができる。この場合、乳化重合により製造される高分子量ポリオルガノシロキサンの末端は、トリオルガノシリル基で封鎖されたものとなる。なお、末端封止剤の使用量は、所望する高分子量ポリオルガノシロキサンの粘度をもとに決定することができる。
[0020] 前記一般式:HO(RSiO)Hあるいは一般式:RSiO(RSiO)SiRにおいて、ケイ素原子に結合するRは、置換または非置換の1価の炭化水素基であり、非置換の1価の炭化水素基としては、例えばメチル基、エチル基、プロピル基、ヘキシル基、オクチル基、デシル基、ヘキサデシル基、オクタデシル基などの直鎖または分岐状アルキル基、フェニル基、ナフチル基、キセニル基などのアリール基、ベンジル基、β−フェニルエチル基、メチルベンジル基、ナフチルメチル基、2,4−ジフェニル−4−メチルペンチル基などのアラルキル基、シクロヘキシル基、シクロペンチル基などのシクロアルキル基などが挙げられる。
【0021】
置換の1価の炭化水素基としては、前記した非置換の1価の炭化水素基の水素原子を、フッ素や塩素などのハロゲン原子で置換した基、例えば3,3,3−トリフルオロプロピル基、3−フルオロプロピル基などが挙げられる。
【0022】
乳化重合によって得られる高分子量ポリオルガノシロキサンが、表面張力が低くて塗布したときの広がり性が良く、かつ伸び、撥水性、つやなどが優れ、また生理活性がないことから、分子中のRの85モル%以上がメチル基であることが好ましく、実質的にすべてがメチル基であることが特に好ましい。したがって、(a1)成分として好ましいものは、α,ω−ジヒドロキシポリ(ジメチルシロキサン)、およびそのジメチルシロキサン単位の一部がメチルエチルシロキサン単位、メチルヘキシルシロキサン単位、メチルフェニルシロキサン単位、ジフェニルシロキサン単位などで置換された共重合ポリシロキサンである。これらのうちでも、α,ω−ジヒドロキシポリ(ジメチルシロキサン)が特に好ましい。
【0023】
(a2)成分であるイオン性界面活性剤は、前記した(a1)シラノール基末端ポリジオルガノシロキサンを水中に乳化するために必要な成分であり、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤および両性界面活性剤を使用することができる。
【0024】
アニオン性界面活性剤としては、アルキルベンゼンスルホン酸、不飽和脂肪族スルホン酸、水酸化脂肪族スルホン酸、アルキル硫酸、アルキルエーテル硫酸、アルキルリン酸、アルキルエーテルリン酸、アルキルエーテルカルボン酸およびこれらの塩が使用できる。これらアニオン性界面活性剤のアルキル基は長鎖のものが好ましく、例えば炭素数が6〜20、より好ましくは炭素数が8〜18のものが適当である。また、アルキルエーテル硫酸、アルキルエーテルリン酸、アルキルエーテルカルボン酸は、1分子当たり1〜20個の酸化エチレン基または酸化プロピレン基を有し、好ましくは1〜10個の酸化エチレン基を有する。
【0025】
アニオン性界面活性剤として、具体的に以下のものを例示することができる。すなわち、アルキルベンゼンスルホン酸としては、ヘキシルベンゼンスルホン酸、オクチルベンゼンスルホン酸、デシルベンゼンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、テトラデシルベンゼンスルホン酸、ヘキサデシルベンゼンスルホン酸、オクタデシルベンゼンスルホン酸およびこれらの塩;不飽和および(または)水酸化脂肪族スルホン酸としては、ドデセンスルホン酸、テトラデセンスルホン酸、ヘキサデセンスルホン酸、ヒドロキシドデカンスルホン酸、ヒドロキシテトラデカンスルホン酸、ヒドロキシヘキサデカンスルホン酸およびこれらの塩;アルキル硫酸としては、オクチル硫酸、ドデシル硫酸、テトラデシル硫酸、ヘキサデシル硫酸、オクタデシル硫酸およびこれらの塩;アルキルエーテル硫酸としては、ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸、ポリオキシエチレン(3)ラウリルエーテル硫酸、ポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテル硫酸、ポリオキシエチレン(3)セチルエーテル硫酸、ポリオキシエチレン(6)ステアリルエーテル硫酸、ポリオキシエチレン(4)ノニルフェニルエーテル硫酸およびこれらの塩;アルキルリン酸としては、ラウリルリン酸、セチルリン酸およびこれらの塩;アルキルエーテルリン酸としては、ジポリオキシエチレン(10)ラウリルエーテルリン酸、トリポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテルリン酸、トリポリオキシエチレン(5)セチルエーテルリン酸およびこれらの塩;アルキルエーテルカルボン酸としては、ポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテルカルボン酸、ポリオキシエチレン(10)ラウリルエーテルカルボン酸およびこれらの塩などが例示される。
【0026】
なお、酸の形態を採るアニオン性界面活性剤は、α,ω−ジヒドロキシポリ(ジメチルシロキサン)に対する重合用触媒(後述する(a3)成分に相当する)としても有用であるが、特にその触媒作用を利用しないのであれば、水溶性の塩または中和塩の形で使用してもよい。塩の場合は、分子の親油性の部分に対する親水性の部分の寄与が大きくなり、乳化作用が酸自体の場合よりも大きくなることが多い。塩の種類としては、乳化効果の点から、ナトリウム塩、カリウム塩、アンモニウム塩およびトリエタノールアミンなどのアミン塩が好ましい。
【0027】
(a2)成分であるイオン性界面活性剤の他の一群は、カチオン性界面活性剤である。カチオン性界面活性剤としては、第4級アンモニウム塩またはヒドロキシ4級アンモニウム塩、特にアミノ基を4級化する脂肪族基の少なくとも一つが長鎖のもの、例えば炭素数が6〜20より好ましくは炭素数が8〜18のものが適当である。
【0028】
このようなカチオン性界面活性剤としては、ラウリルトリメチルアンモニウムヒドロキシド、ステアリルトリメチルアンモニウムヒドロキシド、ジオクチルジメチルアンモニウムヒドロキシド、ジステアリルジメチルアンモニウムヒドロキシド、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウムなどが挙げられ、これらは1種もしくは2種以上の混合物で使用することができる。
【0029】
なお、カチオン性界面活性剤は、触媒作用が弱いので、重合用触媒、例えば水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化ルビジウムなどアルカリ金属水酸化物を併用することが望ましい。
【0030】
(a2)成分であるイオン性界面活性剤は、両性界面活性剤であっても良い。両性界面活性剤としては、炭素数8〜24のアルキル基、アルケニル基またはアシル基を有するカルボベタイン系、アミドベタイン系、スルホベタイン系、ヒドロキシスルホベタイン系、イミダゾリニウムベタイン系、アミンオキサイド系のものが例示される。具体的には、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミンオキサイドなどが挙げられる。
【0031】
上記のような各種のイオン性界面活性剤は、各群(グループ)内および/または各群間で併用することができる。その場合、アニオン性界面活性剤とカチオン性界面活性剤のようなイオン性の異なるものの併用は好ましくない。
【0032】
また、イオン性界面活性剤と併用してノニオン性界面活性剤も使用することができる。ノニオン性界面活性剤としては、グリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、アルキルアルカノールアミドなどが挙げられる。
【0033】
より具体的には、ノニオン性界面活性剤として以下のものが例示される。グリセリン脂肪酸エステルとしては、モノステアリン酸グリセリン、モノオレイン酸グリセリン、モノカプリル酸グリセリン;プロピレングリコール脂肪酸エステルとしては、モノステアリン酸プロピレングリコール;ソルビタン脂肪酸エステルとしては、モノステアリン酸ソルビタン、モノオレイン酸ソルビタン、ヤシ油脂肪酸ソルビタン;ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルとしては、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(6E.0.)、ヤシ油脂肪酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.0.)、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(6E.0.)、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.0.);ポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、ポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(5)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル、ポリオキシエチレン(7)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(13)セチルエーテル;ポリエチレングリコール脂肪酸エステルとしては、モノラウリン酸ポリエチレングリコール(12E.0.)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(140E.0.);ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油としては、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(25E.0.)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(40E.0.);アルキルアルカノールアミドとしては、ラウリン酸ジエタノールアミド、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミドなどが例示される。
【0034】
(a2)成分であるイオン性界面活性剤の配合量は、それを重合用触媒として使用する場合をも考慮し、目的に応じて任意に設定することができる。配合量の代表的な例を挙げれば、(a1)成分であるシラノール基末端ポリジオルガノシロキサン100重量部に対して、(a2)イオン性界面活性剤0.5〜100重量部が好ましく、1〜50重量部がより好ましく、2〜10重量部が特に好ましい。0.5重量部未満では、乳化重合により得られる(a)高分子量ポリオルガノシロキサンのエマルジョンの安定性が悪くて分離することがあり、100重量部を超えると、エマルジョンが増粘して流動性が悪くなる場合がある。2種以上のイオン性界面活性剤を併用する場合、およびノニオン性界面活性剤を併用する場合には、合計量としてこの使用量を考えるものとする。
【0035】
(a3)成分は、(a1)成分であるシラノール基末端ポリジオルガノシロキサンを乳化重合させるための触媒である。(a1)シラノール基末端ポリジオルガノシロキサンの重合は、末端水酸基の脱水を伴う重合すなわち重縮合であり、アニオン系触媒またはカチオン系触媒を使用することができる。
【0036】
アニオン系触媒としては、鉱酸乃至無機酸、および有機酸がある。鉱酸乃至無機酸としては、塩酸、硫酸、リン酸、スルファミン酸などがあり、有機酸としては、カルボン酸(ギ酸を含む)、スルホン酸、スルファミン酸、硫酸モノエステルなどがある。有機酸のうちでスルホン酸および硫酸モノエステルは、有機基の寄与が大きく界面活性を有するものをも含む。
【0037】
スルホン酸および硫酸モノエステルであって界面活性を有するものは、前記した(a2)成分のアニオン性界面活性剤の具体例(造塩していないもの)の中から、適宜選択することができる。アニオン性界面活性剤であり、アニオン系触媒として好ましいものの具体例としては、アルキルベンゼンスルホン酸、不飽和脂肪族スルホン酸および水酸化脂肪族スルホン酸、アルキルナフチルスルホン酸、アルキル硫酸ならびにポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸などが例示される。
【0038】
カチオン系触媒としては、水溶性の無機塩基および有機塩基化合物がある。無機塩基としては、アルカリ金属水酸化物およびアルカリ土類金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩などがある。
【0039】
水溶性有機塩基としては、水酸化第4級アンモニウム化合物などがある。有機塩基のうちで第4級アンモニウム化合物は、その有機基の寄与が大きいものがカチオン性界面活性剤としての機能を有する。その具体例としては、第4級アンモニウムヒドロキシ化合物およびその塩を挙げることができる。なお、第4級アンモニウム塩は触媒作用が低いので、アルカリ金属水酸化物と併用し、活性化させて使用すると良い。その他にも、弱酸と強塩基の塩で水中で塩基性を示すもの、例えば前記したアルカリ金属炭酸塩の他に、有機酸のアルカリ金属塩(石炭酸/フェノールのアルカリ金属塩を含む)などを例示することができる。
【0040】
一般に、塩基としての作用が弱いものは、触媒作用が弱いことが多いので、第4級アンモニウム塩については、前記したように、事前にあるいは触媒としての使用時にアルカリ金属水酸化物を併用して活性させることが好ましい。これらのイオン性触媒は、各群(グループ)内および/または各群間で併用することができる。
【0041】
このように、イオン性重合触媒のうちのあるものは、イオン性界面活性剤の機能を有するので、使用するイオン性界面活性剤が触媒活性を有するものである場合は、その触媒活性を利用して、別途触媒を使用することを減量ないし省略することができる。界面活性剤と触媒の各イオン性の関係から、アニオン性界面活性剤を使用する場合にはアニオン系触媒を使用し、カチオン性界面活性剤を使用する場合にはカチオン系触媒を使用することが好ましい。
[0042] イオン性界面活性剤は、一般にその親水性部分が塩の形であるものが乳化性が良好であるが、重合活性を示さないことが多い。したがって、そのような塩の形の界面活性剤を、エマルジョン形成後場合により重合中に、少なくとも部分的に酸ないし塩基の形に変換することによって、触媒として機能させることも可能である。
[0043] (a3)重合用触媒の配合量は、(a1)シラノール基末端ポリジオルガノシロキサンに対する所要の重合活性が得られる限り、任意に設定することができる。例えば、(a1)シラノール基末端ポリジオルガノシロキサン100重量部に対して、(a3)重合用触媒0.001〜10重量部が好ましく、0.01〜5重量部が特に好ましい。なお、イオン性界面活性剤が塩の形、例えばスルホン酸塩であるときは、触媒例えば鉱酸は、界面活性剤塩に作用してこれを遊離の酸に変換することによって触媒活性を示すようになる。そのため、界面活性剤として塩の形のものを用いる場合、重合触媒の配合量は、界面活性剤を遊離の酸へ変換するための化学量論的な量を考慮して定めることが望ましい。
[0044] (a4)成分である水は、(a1)シラノール基末端ポリジオルガノシロキサンを分散・乳化させる媒体である。(a4)水の使用量は、(a1)シラノール基末端ポリジオルガノシロキサン100重量部に対して、通常40〜900重量部であり、エマルジョン中の(a1)シラノール基末端ポリジオルガノシロキサンの濃度が10〜70重量%となるような量が好ましい。
[0045] 本発明の実施形態において、(a)成分である高分子量ポリオルガノシロキサンエマルジョンは、前記した(a1)シラノール基末端ポリジオルガノシロキサンと(a2)イオン性界面活性剤と(a3)重合用触媒および(a4)水をそれぞれ含むエマルジョンにおいて、(a1)シラノール基末端ポリジオルガノシロキサンの重合(乳化重合)を行わせることにより製造することができる。
【0046】
まず、α,ω−ジヒドロキシポリジオルガノシロキサンのような(a1)成分と(a2)イオン性界面活性剤、(a3)重合用触媒ならびに(a4)水を混合する。混合順序は任意であるが、例えば撹拌槽中で(a4)水に(a2)イオン性界面活性剤を混合して溶解させ、撹拌しながらこれに(a1)末端シラノール基含有ポリオルガノシロキサンを添加し、予備乳化を行う。次いで、加圧ホモジナイザー、超音波ホモジナイザー、コロイドミル、ラインミキサー、ソノレーター、ホモミキサー、さらにはアンカーミキサーとホモミキサー、またはアンカーミキサーとディスパーミキサーとが一体になった乳化機を用いて乳化することが好ましい。予備乳化の際、これらの乳化機を使用することもできる。また、乳化後、必要であればさらに水を加えて均一に乳化・分散させる。
【0047】
乳化に当たり、(a2)イオン性界面活性剤として塩を使用したときは、酸または塩基(通常は鉱酸またはアルカリ金属水酸化物)を重合完了前に添加して、界面活性剤の塩の少なくとも一部を遊離の酸(例えばスルホン酸)または塩基(例えば第4級アンモニウムヒドロキシド)に変換し、(a3)重合用触媒の少なくとも一部を現場で形成することもできる。
【0048】
撹拌を継続すると、(a1)成分の末端シラノール基の重縮合反応により、高分子量のポリオルガノシロキサンが合成され、それらを含有するエマルジョンが形成される。より高い重合度のポリオルガノシロキサンを得るために、重縮合反応の温度は低いほど好ましい。一方、過度に冷却するとエマルジョンの安定性が損なわれるので、好ましい縮合条件は、エマルジョンの凍結点〜80℃、より好ましくはエマルジョンの凍結点〜50℃、さらに好ましくはエマルジョンの凍結点〜25℃の温度で、いずれも2〜48時間であるが、必要に応じてさらに長時間をかけても差し支えない。
【0049】
所望の重合度に達したら重合反応を停止する。重合反応を停止するには、アニオン性界面活性剤を使用したエマルジョンでは、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸アンモニウム、酢酸カリウム、トリエタノールアミン、その他のアミン、アンモニア水等の塩基性物質で中和すれば良い。カチオン性界面活性剤を使用したエマルジョンでは、酢酸、ギ酸、リン酸、硫酸、塩酸等の酸性物質で中和する。
【0050】
また、イオン性界面活性剤と併用されるノニオン性界面活性剤は、エマルジョン形成前、形成後、乳化重合中、重合後のいずれの段階においても使用することができる。
[0051] さらにまた、はりやしっとり感などを毛髪に付与するために、こうして乳化重合によって得られる(a)高分子量ポリオルガノシロキサンエマルジョンに反応性シラン化合物を添加し、架橋構造を持つポリオルガノシロキサンやアミノ基などの官能基を有するポリオルガノシロキサンに変換することもできる。反応性シラン化合物としては、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキシシラン、テトラメトキシシラン、テトラエトキシシラン、フェニルトリメトキシシラン、フェニルトリエトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、N−(2−アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシランなどが挙げられ、1種または2種以上を乳化重合中または乳化重合後に添加することができる。
[0052] 本発明の実施形態では、こうして乳化重合により得られた(a)高分子量ポリオルガノシロキサンエマルジョンと(b)揮発性溶剤との混合物を機械的に乳化することにより、(A)成分である溶剤含有シリコーンエマルジョンが得られる。なお、揮発性溶剤の「揮発性」は、物質が特定の温度、圧力下で蒸気となる性質、すなわち沸点を有する性質を示す。また、物質1gを150℃で24時間放置した場合、その90%以上が揮発する性質を指すものとしても良い。
[0053] (b)成分の揮発性溶剤は、(a)成分中の高分子量ポリオルガノシロキサンを分散させる媒体でもある。この(b)揮発性溶剤としては、n−ヘキサン、ガソリン、ゴム揮発油、ミネラルスピリット、灯油、イソパラフィン系炭化水素のような脂肪族炭化水素、ベンゼン、トルエン、キシレンのような芳香族炭化水素、ネオペンタン酸インデシル、イソノナン酸エチルヘキシル、インノナン酸インノニルのような脂肪酸エステル、環状または直鎖状のシロキサン類やケイ素化合物などを使用することができる。
[0054] ここで、環状シロキサンは、一般式:(RSiO)で示されるものである。式中、Rは互いに同一あるいは異なる置換または非置換の1価の炭化水素基を表し、nは3〜7の値である。ケイ素原子に結合するRは、前記した(a1)成分であるα,ω−ジヒドロキシポリジオルガノシロキサンと同様のものである。
【0055】
環状シロキサンとしては、以下のものが例示される。例えば、ヘキサメチルシクロトリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、ドデカメチルシクロヘキサシロキサン、1,3,5,7−テトラメチル−1,3,5,7−テトラエチルシクロテトラシロキサン、オクタエチルシクロテトラシロキサン、1,3,5,7−テトラメチル−1,3,5,7−テトラフェニルシクロテトラシロキサン、(3,3,3−トリフルオロプロピル)メチルシクロトリシロキサンなどが例示される。
【0056】
直鎖状シロキサンは、一般式:RSiO(RSiO)SiR
で示されるものである。式中、Rは互いに同一あるいは異なる置換または非置換の1価の炭化水素基を表し、nは25℃における粘度を6mPa・s以下にする値である。
【0057】
ケイ素原子に結合するRは、前記した(a1)成分であるα,ω−ジヒドロキシポリジオルガノシロキサンと同様のものである。直鎖状シロキサンとしては、以下のものが例示される。例えば、ヘキサメチルジシロキサン、ヘキサエチルジシロキサン、オクタメチルトリシロキサン、デカメチルテトラシロキサン、ドデカメチルペンタシロキサン、3−エチル−1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキサン、3−プロピル−1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキサン、3−ブチル−1,1,1,3,5,5,5−ヘプタメチルトリシロキサン、1−ブチル−1,1,3,3,5,5,7,7,7−ノナメチルテトラシロキサンなどが例示される。
【0058】
(b)成分の揮発性溶剤として使用されるケイ素化合物は、一般式:RSi(OSiR(4−n)で示されるシラン化合物である。式中、Rは互いに同一あるいは異なる置換または非置換の1価の炭化水素基を表し、nは1、2,3の整数である。ケイ素原子に結合するRは、前記した(a1)成分のα,ω−ジヒドロキシポリジオルガノシロキサと同様のものである。具体的にシラン化合物としては、トリメチル(トリメチルシロキシ)シラン、ジメチルジ(トリメチルシロキシ)シラン、メチルトリス(トリメチルシロキシ)シランなどが例示される。
【0059】
これら環状または直鎖状シロキサンやケイ素化合物のケイ素に直結するRは、本発明の毛髪化粧料組成物における滑らかさや柔らかさ、すすぎ時の優れた指通り性の効果の点から、メチル基およびエチル基が好ましく、より好ましくはメチル基である。
【0060】
また、揮発性溶剤としては、前記したものに限定されず、以下の化学式で示される化合物も使用することができる。さらに、これらの揮発性溶剤は、単独でまたは2種以上の混合系で使用しても良い。
【0061】
【化1】
Figure 0004800035
【化2】
Figure 0004800035
【化3】
Figure 0004800035
【化4】
Figure 0004800035
【化5】
Figure 0004800035
【0062】
機械的乳化の方法としては、公知の方法を用いることができ、前記した全ての乳化機、すなわち加圧ホモジナイザー、超音波ホモジナイザー、コロイドミル、ラインミキサー、ソノレーター、ホモミキサー、さらにはアンカーミキサーとホモミキサー、またはアンカーミキサーとディスパーミキサーとが一体になった乳化機などを使用することができる。
【0063】
乳化の際に界面活性剤が使用される。界面活性剤としては、前記したアニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤のいずれを用いても良く、単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。これら界面活性剤の使用量も前記した通りである。なお、本発明の効果やエマルジョンの安定性を損なわない範囲で、界面活性剤を減量あるいは省略することができる。すなわち、乳化重合により得られたシリコーンエマルジョンに予め含まれる界面活性剤を利用して乳化することもできる。
[0064] 本発明の実施形態において、乳化重合により得られる(a)エマルジョン中の高分子量ポリオルガノシロキサンの粘度は、25℃において10,000〜30,000,000mPa・sとすることが好ましい。より好ましくは100,000〜10,000,000mPa・sとする。(a)成分中の高分子量ポリオルガノシロキサンの粘度が10,000mPa・s未満の場合は、毛髪乾燥後の滑らかさや柔らかさの効果が十分ではなく、粘度が30,000,000mPa・sを超える高分子量ポリオルガノシロキサンは、乳化重合反応では反応時間が長く、実質的に製造が困難である。
[0065] また、(b)揮発性溶剤は、(a)エマルジョン中の高分子量ポリオルガノシロキサンと(b)揮発性溶剤の合計量に対して1〜90重量%の割合で含有することが好ましく、より好ましくは5〜70重量%の割合とする。揮発性溶剤の含有量が1重量%未満もしくは90重量%を超える場合は、いずれも本発明の効果である滑らかさと柔らかさ、さらにはすすぎ時の優れた指通り性を兼ね備えることができない。
[0066] また、こうして得られる(A)溶剤含有シリコーンエマルジョンの平均粒子径は、100〜500nmとし、より好ましくは150〜350nmとする。平均粒子径が100nm未満の場合は、エマルジョン粒子が毛髪に残りにくいため、毛髪乾燥後の滑らかさや柔らかさの効果が十分ではなく、一方500nmを超える場合は、エマルジョンの安定性を損なうおそれがあり、結果としてすすぎ時の優れた指通り性を発揮することができない。
[0067] (A)成分である溶剤含有シリコーンエマルジョンの配合量は、前記(a)高分子量ポリオルガノシロキサンと(b)揮発性溶剤の合計量として、化粧料組成物全体の0.1〜10重量%、好ましくは、0.5〜8重量%、さらに好ましくは1〜6重量%である。配合量が0.1重量%未満では、毛髪の滑らかさや指通りの良さの効果が得られず、10重量%を越えると、シリコーンが毛髪に必要以上に堆積してしまい、べとつきやきしみを感じるため好ましくない。
[0068] (B)成分の界面活性剤としては、アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤、ノニオン性界面活性剤、両性界面活性剤のいずれを用いても良く、単独でまたは2種以上を混合して使用することができる。
【0069】
アニオン性界面活性剤、カチオン性界面活性剤および両性界面活性剤としては、乳化重合により(a)高分子量ポリオルガノシロキサンを製造する場合に使用される、(a2)イオン性界面活性剤として例示した界面活性剤を、全て使用することができる。
【0070】
すなわち、アニオン性界面活性剤として、アルキルベンゼンスルホン酸、不飽和脂肪族スルホン酸、水酸化脂肪族スルホン酸、アルキル硫酸、アルキルエーテル硫酸、アルキルリン酸、アルキルエーテルリン酸、アルキルエーテルカルボン酸およびこれらのナトリウム塩、カリウム塩、トリエタノールアミン塩などが挙げられる。
【0071】
カチオン性界面活性剤として、ラウリルトリメチルアンモニウムヒドロキシド、ステアリルトリメチルアンモニウムヒドロキシド、ジオクチルジメチルアンモニウムヒドロキシド、ジステアリルジメチルアンモニウムヒドロキシド、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウムなどが挙げられる。
【0072】
両性界面活性剤として、ラウリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ステアリルジメチルアミノ酢酸ベタイン、ラウリン酸アミドプロピルベタイン、ヤシ油脂肪酸アミドプロピルベタイン、ラウリルヒドロキシスルホベタイン、2−アルキル−N−カルボキシメチル−N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムベタイン、ラウリルジメチルアミンオキサイドなどが挙げられる。
【0073】
界面活性剤の種類は、毛髪化粧料における他の成分との相性によって選択される。例えば、目的とする毛髪化粧料組成物がシャンプーのようなアニオン性組成物の場合には、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤およびノニオン性界面活性剤から選ばれる少なくとも1種の界面活性剤の使用が好ましく、またリンス、コンディショナーなどのカチオン性組成物の場合には、カチオン性界面活性剤、両性界面活性剤およびノニオン性界面活性剤から選ばれる少なくとも1種の界面活性剤の使用が好ましい。なお、ノニオン性界面活性剤は、アニオン性組成物およびカチオン性組成物のいずれにも安定に配合することができ、好ましく使用される。
【0074】
ノニオン性界面活性剤としては、前記した界面活性剤を全て使用することができる。例えば、グリセリン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、アルキルアルカノールアミドなどが挙げられる。得られるエマルジョンの安定性が良好なことから、これらのノニオン性界面活性剤の中でも、HLBの値が6〜20のものを併用することが好ましい。
【0075】
(B)界面活性剤の配合量は、化粧料組成物全体の0.05〜40重量%の範囲が好ましい。目的とする毛髪化粧料組成物がシャンプー組成物の場合には、5〜30重量%の範囲がより好ましく、リンス、コンディショナー組成物の場合には、0.1〜20重量%の範囲がより好ましい。0.05重量%未満では各成分を良好に分散させることが難しく、また40重量%を超えると化粧料組成物の安定性や使用感(使いやすさ、使い心地の良さなど)が低下する。また、エマルジョンの分散媒としての水の配合量は、組成物全体の20〜90重量%の範囲が好ましく、より好ましくは30〜80重量%である。
【0076】
本発明に係る毛髪化粧料組成物として、具体的には、シャンプー、リンス、コンディショナー、トリートメント、ヘアスタイリング剤、ヘアムース、ヘアクリーム、ジェルなどが挙げられる。各々の化粧料は、その目的が同一ではないが、毛髪に滑らかな触感を付与する点では一致している。特に、本発明の毛髪化粧料組成物は、すすぎ時の指通りの付与が極めて良好であり、濡れた髪に優れた滑らかさを付与することができるので、シャンプーのような毛髪洗浄用の化粧料として好適している。
【0077】
本発明の実施形態の毛髪化粧料組成物には、上記成分の他に、目的に応じた化粧料調製成分として、流動パラフィン、スクワラン、ラノリン誘導体、高級アルコール、各種エステル油などの油分、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリン、ジエチレングリコールモノエチルエーテルなどの保湿剤、モノステアリン酸エチレングリコール、ジステアリン酸エチレングリコールなどのパール光沢付与剤、カルボキシビニルポリマー、ヒドロキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、塩化ナトリウム、塩化アンモニウムなどの増粘剤、カチオン化セルロースなどのカチオン化ポリマー、ジメチルシリコーン、メチルフェニルシリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、脂肪酸変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、環状シリコーン、アルキル変性シリコーン、アルコール変性シリコーンなど(A)成分以外のシリコーン誘導体、紫外線吸収剤、香料、防腐剤、抗ふけ剤、着色剤、pH調整剤、酸化防止剤などを配合することができる。
【0078】
これらの化粧料調製成分を配合するにあたっては、(A)溶剤含有シリコーンエマルジョンに化粧料調製成分を加え混合して化粧料とする他に、(A)成分以外のすべての化粧料調製成分、あるいはその一部をあらかじめ、ホモジナイザー、コロイドミル、ラインミキサーなどの乳化機により乳化、または撹拌機により均一に混合し、これに(A)成分を添加しこれをそのまま、あるいはさらに化粧料調製成分を加えて本発明の化粧料とすることもできる。
【0079】
本発明の毛髪化粧料組成物は、濡れた髪と乾いた髪のいずれに対しても、従来のものでは得られない優れた滑らかさと柔らかさを付与することができ、特に毛髪のすすぎ時に優れた指通り性を発揮する。
【実施例】
【0080】
以下、実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明は実施例に限定されるものではない。なお、これらの例において、「部」および「%」は、それぞれ「重量部」および「重量%」を表わす。また、粘度は25℃における測定値を示す。
【0081】
参考例1
(乳化重合シリコーンエマルジョンAの調製)
ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(27%水溶液)250部およびラウリル硫酸ナトリウム67.5部を、イオン交換水1695部に均一に溶解させた。これに、粘度85mPa・sのα,ω−ジヒドロキシジメチルシロキサン2250部を加え、25℃で1時間撹拌し、予備乳化を行なった後、加圧ホモジナイザー(圧力550kgf/cm2 )により3回処理を行うことにより、α,ω−ジヒドロキシジメチルシロキサンを含むエマルジョンを得た。
【0082】
このエマルジョンを15℃に冷却し、20%硫酸水溶液50.6部を添加し、撹拌しながら15℃で9時間重合反応を行った。次いで、撹拌を続けながら、10%炭酸ナトリウム水溶液155部を添加してpHを7に調整し、重合反応を停止させた。こうして、高分子量のシリコーンを含む乳化重合シリコーンエマルジョンA(E−8)得た。得られた高分子量のシリコーンの粘度を測定したところ、25℃において1,450,000mPa・sであった。
【0083】
参考例2
(乳化重合シリコーンエマルジョンBの調製)
重合反応を15℃で6時間行った以外は、前記したシリコーンエマルジョンAの調製と同様にして、高分子量のシリコーンを含む乳化重合エマルジョンBを得た。得られた高分子量のシリコーンの粘度を測定したところ、25℃において580,000mPa・sであった。
【0084】
参考例3
(乳化重合シリコーンエマルジョンCの調製)
重合反応を15℃で4時間行った以外は、前記したシリコーンエマルジョンAの調製と同様にして、高分子量のシリコーンを含む乳化重合エマルジョンCを得た。得られた高分子量のシリコーンの粘度を測定したところ、25℃において110,000mPa・sであった。
【0085】
実施例1
ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(27%水溶液)62.2部およびラウリル硫酸ナトリウム16.8部をイオン交換水473部に均一に溶解させた。これに、揮発性溶剤であるデカメチルシクロペンタシロキサン(D5)560部と前記した乳化重合シリコーンエマルジョンA480部をそれぞれ加え、25℃で1時間撹拌した。次いで、加圧ホモジナイザー(圧力550kgf/cm2 )により3回処理を行うことにより、D5含有の高分子量シリコーンのエマルジョン(E−1)を得た。
【0086】
こうして得られたエマルジョンの平均粒子径をコールターカウンター製N4 PLUS粒径測定装置で測定したところ、300nmであった。次いで、得られたシリコーンエマルジョン(E−1)を用いて、表1に示す組成でシャンプー組成物を調製した。
【0087】
実施例2
ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(27%水溶液)44.4部およびラウリル硫酸ナトリウム12部をイオン交換水338部に均一に溶解させた。これに、揮発性溶剤であるデカメチルシクロペンタシロキサン(D5)400部と乳化重合シリコーンエマルジョンA800部をそれぞれ加え、25℃で1時間撹拌した。次いで、加圧ホモジナイザー(圧力550kgf/cm2 )により3回処理を行うことにより、D5含有の高分子量シリコーンのエマルジョン(E−2)を得た。
【0088】
こうして得られたエマルジョンの平均粒子径を実施例1と同様に測定したところ、240nmであった。次いで、得られたシリコーンエマルジョン(E−2)を用いて、表1に示す組成でシャンプー組成物を調製した。
【0089】
実施例3
ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(27%水溶液)17.9部およびラウリル硫酸ナトリウム4.8部をイオン交換水135部に均一に溶解させた。これに、揮発性溶剤であるデカメチルシクロペンタシロキサン(D5)160部と乳化重合シリコーンエマルジョンA1280部をそれぞれ加え、25℃で1時間撹拌した。次いで、加圧ホモジナイザー(圧力550kgf/cm2 )により3回処理を行うことにより、D5含有の高分子量シリコーンのエマルジョン(E−3)を得た。
【0090】
こうして得られたエマルジョンの平均粒子径を実施例1と同様に測定したところ、220nmであった。次いで、得られたシリコーンエマルジョン(E−3)を用いて、表1に示す組成でシャンプー組成物を調製した。
【0091】
実施例4
デカメチルシクロペンタシロキサン(D5)の代わりに、沸点範囲201〜265℃のイソパラフィン系炭化水素(以下、イソパラフィン系と示す。)を使用した。それ以外は実施例3と同様にして、イソパラフィン系含有の高分子量シリコーンのエマルジョン(E−4)を得た。
【0092】
こうして得られたエマルジョンの平均粒子径を実施例1と同様に測定したところ、220nmであった。次いで、得られたシリコーンエマルジョン(E−4)を用いて、表1に示す組成でシャンプー組成物を調製した。
【0093】
実施例5
乳化重合シリコーンエマルジョンAの代わりに、乳化重合シリコーンエマルジョンBを使用した。それ以外は実施例3と同様にして、D5含有の高分子量シリコーンのエマルジョン(E−5)を得た。
【0094】
こうして得られたエマルジョンの平均粒子径を実施例1と同様に測定したところ、220nmであった。次いで、得られたシリコーンエマルジョン(E−5)を用いて、表1に示す組成でシャンプー組成物を調製した。
【0095】
実施例6
乳化重合シリコーンエマルジョンAの代わりに、乳化重合シリコーンエマルジョンCを使用した。それ以外は実施例3と同様にして、D5含有の高分子量シリコーンのエマルジョン(E−6)を得た。
【0096】
こうして得られたエマルジョンの平均粒子径を実施例1と同様に測定したところ、220nmであった。次いで、こうして得られたシリコーンエマルジョン(E−6)を用いて、表1に示す組成でシャンプー組成物を調製した。
【0097】
実施例7
ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(27%水溶液)4.4部およびラウリル硫酸ナトリウム1.2部をイオン交換水34部に均一に溶解させた。これに、揮発性溶剤であるデカメチルシクロペンタシロキサン(D5)40部と乳化重合シリコーンエマルジョンA1520部をそれぞれ加え、25℃で1時間撹拌した。次いで、加圧ホモジナイザー(圧力550kgf/cm2 )により3回処理を行うことにより、D5含有の高分子量シリコーンのエマルジョン(E−7)を得た。
【0098】
こうして得られたエマルジョンの平均粒子径を実施例1と同様に測定したところ、210nmであった。次いで、得られたシリコーンエマルジョン(E−7)を用いて、表1に示す組成でシャンプー組成物を調製した。
【0099】
比較例1
前記した乳化重合シリコーンエマルジョンAをそのまま使用し、シリコーンエマルジョン(E−8)とした。このシリコーンエマルジョン(E−8)の平均粒子径を実施例1と同様に測定したところ、210nmであった。そして、このシリコーンエマルジョン(E−8)を用いて、表1に示す組成でシャンプー組成物を調製した。
【0100】
比較例2
ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(27%水溶液)250部とラウリル硫酸ナトリウム67.5部を、イオン交換水1695部に均一に溶解させた後、粘度85mPa・sのα,ω−ジヒドロキシジメチルシロキサン1800部とデカメチルシクロペンタシロキサン(D5)450部を加え、25℃で1時間撹拌し、予備乳化を行なった。次いで、加圧ホモジナイザー(圧力550kgf/cm2 )により3回処理を行うことにより、α,ω−ジヒドロキシジメチルシロキサンとデカメチルシクロペンタシロキサン(D5)を含むエマルジョンを得た。
【0101】
このエマルジョンを15℃に冷却し、20%硫酸水溶液50.6部を添加し、撹拌を行いながら15℃で18時間重合反応を行った。次に、撹拌を続けながら、10%炭酸ナトリウム水溶液155部を添加しpHを7に調整して重合反応を停止させ、高分子量シリコーンを含む乳化重合エマルジョン(E−9)を得た。
【0102】
得られた高分子量シリコーンの粘度を測定したところ、25℃において1,140,000mPa・sであった。また、こうして得られたエマルジョンの平均粒子径を実施例1と同様に測定したところ、220nmであった。次いで、得られたシリコーンエマルジョン(E−9)を用いて、表1に示す組成でシャンプー組成物を調製した。
【0103】
比較例3
まず、D5エマルジョンを調製した。すなわち、ポリオキシエチレン(2)ラウリルエーテル硫酸ナトリウム(27%水溶液)89部とラウリル硫酸ナトリウム24部を、イオン交換水676部に均一に溶解させた。これに、デカメチルシクロペンタシロキサン(D5)800部を加え、25℃で1時間撹拌した後、加圧ホモジナイザー(圧力550kgf/cm2 )により3回処理を行うことにより、D5を含むエマルジョン(E−10)を得た。
【0104】
こうして得られたD5エマルジョン(E−10)とシリコーンエマルジョン(E−8)を、表1に示す組成で混合した。混合して得られたエマルジョンの平均粒子径を実施例1と同様に測定したところ、210nmであった。次いで、混合して得られたエマルジョンを用いて、表1に示す組成でシャンプー組成物を調製した。
【0105】
比較例4
アンカーミキサーとディスパーミキサーとが一体になった乳化機に、ポリオキシエチレン(4)ラウリルエーテル24部、ポリオキシエチレン(23)ラウリルエーテル13部、粘度500000mPa・sのポリジメチルシロキサン400部およびデカメチルシクロペンタシロキサン(D5)100部を入れ、70℃で1時間撹拌して均一に混合した。次いで、これにイオン交換水150部を加え、70℃で1時間撹拌を続けた後、撹拌を続けながら25℃まで冷却を行った。25℃でさらに2時間撹拌を続けた後、イオン交換水313部を添加して、高分子量のシリコーンを含むエマルジョン(E−11)を得た。
【0106】
こうして得られたエマルジョンの平均粒子径を実施例1と同様に測定したところ、300nmであった。次いで、得られたシリコーンエマルジョン(E−11)を用いて、表1に示す組成でシャンプー組成物を調製した。
【0107】
次に、上記実施例1〜7および比較例1〜4でそれぞれ調製したシャンプー組成物の特性を、以下に示す方法にしたがって評価した。
【0108】
[評価方法]
10人のパネリストが、長さ25cmの毛髪10gを40℃の水に浸しシャンプー組成物2gで1分間洗浄した後、30秒間40℃の水ですすぎ、ドライヤーで乾燥させて、毛髪サンプルを作成した。この毛髪サンプルの作成段階で、各パネリストに、「洗髪時の指通り」、「すすぎ時の指通り」、「乾燥後の柔らかさ」および「乾燥後の滑らかさ」を判定・評価してもらった。
【0109】
それらの結果を表1に示す。なお、表1に示す各項目において、◎,○,△および×は、それぞれ以下に示す判定結果を示すものである。
【0110】
[洗髪時の指通り]
◎:8名以上が、きしみがなく滑らかで指通りが良好と判定。
○:6名以上7名以下が、きしみがなく滑らかで指通りが良好と判定。
△:3名以上5名以下が、きしみがなく滑らかで指通りが良好と判定。
×:2名以下が、きしみがなく滑らかで指通りが良好と判定。
【0111】
[すすぎ時の指通り]
◎:8名以上が、きしみがなく滑らかで指通りが良好と判定。
○:6名以上7名以下が、きしみがなく滑らかで指通りが良好と判定。
△:3名以上5名以下が、きしみがなく滑らかで指通りが良好と判定。
×:2名以下が、きしみがなく滑らかで指通りが良好と判定。
【0112】
[乾燥後の柔らかさ]
◎:8名以上が、柔らかく良好な感触と判定。
○:6名以上7名以下が、柔らかく良好な感触と判定。
△:3名以上5名以下が、柔らかく良好な感触と判定。
×:2名以下が、柔らかく良好な感触と判定。
【0113】
[乾燥後の滑らかさ]
◎:8名以上が、滑らかで指通りが良好と判定。
○:6名以上7名以下が、滑らかで指通りが良好と判定。
△:3名以上5名以下が、滑らかで指通りが良好と判定。
×:2名以下が、滑らかで指通りが良好と判定。
【0114】
【表1】
Figure 0004800035
【産業上の利用可能性】
【0115】
本発明の毛髪化粧料組成物は、濡れた毛髪と乾いた毛髪のいずれに対しても優れた滑らかさと柔らかさを付与することができ、特に毛髪のすすぎ時に優れた指通り性を発揮する。したがって、シャンプー、リンス、コンディショナー、トリートメント、ヘアスタイリング剤、ヘアムース、ヘアクリーム、ジェルなどとして好適する。

Claims (4)

  1. (A)(a)α,ω−ジヒドロキシポリ(ジメチルシロキサン)の乳化重合により得られた10,000〜30,000,000mPa・sの粘度(25℃)を有するポリオルガノシロキサンのエマルジョンと、(b)イソパラフィン系炭化水素、環状または直鎖状のシロキサン類から選ばれる1種または2種以上の揮発性溶剤との混合物を乳化してなる溶剤含有シリコーンエマルジョンと、
    (B)界面活性剤と、
    (C)水とをそれぞれ含有して成り、
    前記(A)溶剤含有シリコーンエマルジョンを、前記(a)エマルジョン中の前記ポリオルガノシロキサンと前記(b)揮発性溶剤の合計量として0.1〜10重量%の割合で含有し、かつ前記(B)界面活性剤を0.05〜40重量%の割合で含有することを特徴とする毛髪化粧料組成物。
  2. 前記(B)界面活性剤が、アニオン性界面活性剤、両性界面活性剤およびノニオン性界面活性剤から選択される1種または2種以上のものであり、かつ組成物が毛髪洗浄用であることを特徴とする請求項1記載の毛髪化粧料組成物。
  3. 前記(A)溶剤含有シリコーンエマルジョンの平均粒子径が、100〜500nmであることを特徴とする請求項1または2記載の毛髪化粧料組成物。
  4. 前記(b)揮発性溶剤が、該(b)揮発性溶剤と前記(a)エマルジョン中の前記ポリオルガノシロキサンとの合計量に対して、1〜90重量%の割合で含有されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載の毛髪化粧料組成物。
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